JP2006138825A - シート状プローブおよびその製造方法ならびにその応用 - Google Patents
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Abstract
【課題】 微小で微細ピッチな電極を有する回路装置にも安定な接続状態が達成され、大面積のウェハや被検査電極のピッチが小さい回路装置に対し、バーンイン試験において、温度変化による電極構造体と被検査電極との位置ずれが確実に防止され、良好な接続状態が安定に維持されるシート状プローブおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】 本発明のシート状プローブの製造方法は、厚み方向に伸びる複数の電極構造体を有する絶縁層とこれを支持する支持体とを具え、電極構造体は、絶縁層の表面から突出する表面電極部と、絶縁層の裏面に露出する裏面電極部と、表面電極部の基端から連続して絶縁層の厚み方向に伸び、裏面電極部に連結された短絡部とよりなるシート状プローブの製造方法で、表面電極部が予め金属シート上に形成され絶縁層と一体化された後に貫通孔を形成し、貫通孔内に金属を充填することを特徴とする。
【選択図】 図2
【解決手段】 本発明のシート状プローブの製造方法は、厚み方向に伸びる複数の電極構造体を有する絶縁層とこれを支持する支持体とを具え、電極構造体は、絶縁層の表面から突出する表面電極部と、絶縁層の裏面に露出する裏面電極部と、表面電極部の基端から連続して絶縁層の厚み方向に伸び、裏面電極部に連結された短絡部とよりなるシート状プローブの製造方法で、表面電極部が予め金属シート上に形成され絶縁層と一体化された後に貫通孔を形成し、貫通孔内に金属を充填することを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
本発明は、回路装置の電気検査に用いられるシート状プローブ、およびその製造方法ならびにその応用に関し、さらに詳しくは、例えばウエハに形成された複数の集積回路の電気検査をウエハの状態で行うために用いられるシート状プローブ、およびその製造方法ならびにその応用に関する。
例えば、多数の集積回路が形成されたウエハや、半導体素子等の電子部品などの回路装置の電気検査では、被検査回路装置の被検査電極のパターンに従って配置された検査用電極を有するプローブ装置が用いられている。従来から、このような装置としてピンもしくはブレードからなる検査用電極(検査プローブ)が配列されたプローブ装置が使用されている。
被検査回路装置が多数の集積回路が形成されたウエハである場合、ウエハ検査用のプローブ装置を作製するためには、非常に多数の検査プローブを配列することが必要となるので、プローブ装置は高価になる。また、被検査電極のピッチが小さい場合には、プローブ装置を作製すること自体が困難になる。また、ウエハには一般に反りが生じており、その反りの状態も製品(ウエハ)毎に異なるため、それぞれのウエハの多数の被検査電極に対して、プローブ装置の検査プローブのそれぞれを安定にかつ確実に接触させることは実際上困難である。
このような問題に対応するため、一面に被検査電極のパターンに従って複数の検査用電極が形成された検査用回路基板の一面上に、異方導電性シートを配置し、この異方導電性シート上に、絶縁シートにその厚み方向に貫通して延びる複数の電極構造体が配列されたシート状プローブを配置したプローブカードが提案されている(特許文献1(特開2001−15565号公報)および特許文献2(特開2002−184821号公報)参照)。
このプローブカードのシート状プローブは、図23に示したように、ポリイミドなどの樹脂からなる柔軟な円形の絶縁シート91を有し、この絶縁シート91には、その厚み方向に延びる複数の電極構造体95が、被検査回路装置の被検査電極のパターンに従って配置されている。
このプローブカードのシート状プローブは、図23に示したように、ポリイミドなどの樹脂からなる柔軟な円形の絶縁シート91を有し、この絶縁シート91には、その厚み方向に延びる複数の電極構造体95が、被検査回路装置の被検査電極のパターンに従って配置されている。
また、絶縁シート91の周縁部には、絶縁シート91の熱膨張を制御する等の目的で、例えば、セラミックスからなるリング状の支持部材92が設けられている。
各電極構造体95は、絶縁シート91の表面に露出する突起状の表面電極部96と、絶縁シート91の裏面に露出する板状の裏面電極部97とが、絶縁シート91をその厚み方向に貫通して延びる短絡部98を介して、一体に連結された構造になっている。
また、絶縁シート91の周縁部には、セラミックス等からなるリング状の支持部材92が設けられている。この支持部材92は、絶縁シート91の面方向の熱膨張を制御し、バーンイン試験において温度変化による電極構造体95と被検査電極との位置ずれを防止するためのものである。
特開2001−15565号公報
特開2002−184821号公報
また、絶縁シート91の周縁部には、セラミックス等からなるリング状の支持部材92が設けられている。この支持部材92は、絶縁シート91の面方向の熱膨張を制御し、バーンイン試験において温度変化による電極構造体95と被検査電極との位置ずれを防止するためのものである。
しかしながら、このようなシート状プローブでは、以下のような問題がある。
例えば、直径が8インチ以上のウエハでは、5000個または10000個以上の被検査電極が形成されており、これらの被検査電極のピッチは160μm以下である。このようなウエハの検査を行うためのシート状プローブとしては、ウエハに対応した大面積を有し、5000個または10000個以上の電極構造体が、160μm以下のピッチで配置されたものが必要となる。
例えば、直径が8インチ以上のウエハでは、5000個または10000個以上の被検査電極が形成されており、これらの被検査電極のピッチは160μm以下である。このようなウエハの検査を行うためのシート状プローブとしては、ウエハに対応した大面積を有し、5000個または10000個以上の電極構造体が、160μm以下のピッチで配置されたものが必要となる。
しかしながら、図23のように1枚の絶縁シート91に対して直接に全ての電極構造体95を連結する従来のシート状プローブ90の構造では、例えば、バーンイン試験において絶縁シート91が熱膨張して電極構造体95と被検査電極との位置ずれが生じることがあるなど、幾つかの改善すべき点がある。
これらの点に対応するため、例えば、ウエハ上の各集積回路に対応するそれぞれの位置に貫通孔を形成した金属等からなるフレーム板を用意し、このフレーム板に絶縁シートを貼付して、絶縁シートにおけるフレーム板の各貫通孔に配置された部分に電極構造体を形成することが考えられる。即ち、ウエハ上の各集積回路に対応する各位置に、絶縁膜の厚さ方向に電極構造体が貫通支持されたウエハとの接続部(接点膜)を設け、この接点膜を金属フレーム板のような支持体で支持したシート状プローブであれば、従来のシート状プローブにおける問題点を改善できると考えられる。
実際にこのようなシート状プローブを作成したところ、微細ピッチの被検査電極が形成された大型のウエハであってもバーイン試験を良好に行えることが確認された。
しかしながら、従来のように、電極構造体を形成するための貫通孔を、ポリイミドの絶縁膜にエッチング加工により形成しようとすると、図24に示したように、フォトレジスト膜101により表面が覆われた絶縁膜100の絶縁膜幅t1が厚くなると、金属膜102までの間に貫通孔が形成されないという問題があった。
しかしながら、従来のように、電極構造体を形成するための貫通孔を、ポリイミドの絶縁膜にエッチング加工により形成しようとすると、図24に示したように、フォトレジスト膜101により表面が覆われた絶縁膜100の絶縁膜幅t1が厚くなると、金属膜102までの間に貫通孔が形成されないという問題があった。
すなわち、エッチング処理でのエッチング処理角度θは、加工条件により異なるとされているが、一般的に45°〜50°と言われている。このため、片側から絶縁膜100にエッチング処理を行った場合、貫通孔が形成可能な絶縁膜100の厚みが開口径の1/2以下でなければ、途中までしか確実に貫通孔を開けることができない。すなわち、エッチング幅t2は、開口径φ1の半分の幅であるため、絶縁膜100も開口径φ1の半分以下でないと、確実に貫通孔を形成することが困難である。
なお、開口径φ1が70μmであれば、開口可能な絶縁膜100の厚さは、35μm以下、開口径φ1が50μmであれば、開口可能な絶縁膜100の厚さは、25μm以下である。
そのため、電極構造体の形成に必要な貫通孔の開口径φ1が70μmでシート状プローブを製造する場合、使用できる絶縁膜100の厚みは35μm以下でなければならず、例えば25μm厚の絶縁膜100を使用して加工しているのが現状である。
そのため、電極構造体の形成に必要な貫通孔の開口径φ1が70μmでシート状プローブを製造する場合、使用できる絶縁膜100の厚みは35μm以下でなければならず、例えば25μm厚の絶縁膜100を使用して加工しているのが現状である。
また、仮に絶縁膜100の強度を上げるため50μm厚の絶縁膜100を使用したいとすると、貫通孔の開口径φ1を100μm以上にしなければならず、製造される電極構造体の隣接する絶縁膜間の絶縁性の確立が困難となるため、絶縁膜100の厚みにあわせて、開口径を大きくすることは不可能である。
更に、電極構造体は電気メッキにより形成されているが、電解メッキ処理において、金属層の全面に対して電流密度分布が均一な電流を供給することは実際上困難であり、この電流密度分布の不均一性により、絶縁性シーの貫通孔毎にメッキ層の成長速度が異なるため、形成される表面電極部の突出高さや、外径にバラツキが生じる。そして、表面電極部の突出高さに大きなバラツキがある場合には、被検査回路装置に対して安定した電気的接続が困難となり、一方、表面電極部の外径に大きなバラツキがある場合には、隣接する表面電極部同士が短絡する恐れがある。
更に、電極構造体は電気メッキにより形成されているが、電解メッキ処理において、金属層の全面に対して電流密度分布が均一な電流を供給することは実際上困難であり、この電流密度分布の不均一性により、絶縁性シーの貫通孔毎にメッキ層の成長速度が異なるため、形成される表面電極部の突出高さや、外径にバラツキが生じる。そして、表面電極部の突出高さに大きなバラツキがある場合には、被検査回路装置に対して安定した電気的接続が困難となり、一方、表面電極部の外径に大きなバラツキがある場合には、隣接する表面電極部同士が短絡する恐れがある。
本発明は、このような現状に鑑み、絶縁膜が開口径の1/2以上の厚さであっても開口径を広げる必要がなく、さらに、開口径を広げることができない場合においても電極構造体の裏面電極形成用金属シート部材上に立設するように短絡部を形成し、この高さを絶縁膜の開口径の1/2以上の高さに設定することにより、エッチング処理をする必要の有る厚さを、絶縁膜の1/2以下の厚さとすることにより、良好な電気的接続状態を安定に維持することができるシート状プローブおよびその製造方法を提供することを目的とする。
そして、突出高さのバラツキが小さい表面電極部を有する電極構造体を備えた、小さいピッチで電極が形成された回路装置に対しても安定な電気的接続状態を確実に達成することができるシート状プローブおよびその製造方法を提供することを目標とする。
そして、突出高さのバラツキが小さい表面電極部を有する電極構造体を備えた、小さいピッチで電極が形成された回路装置に対しても安定な電気的接続状態を確実に達成することができるシート状プローブおよびその製造方法を提供することを目標とする。
また、本発明のシート状プローブの製造方法は、
回路装置の電気検査に用いられるシート状プローブの製造方法であって、
貫通孔が形成された支持体を用意する工程と、
前記支持体の貫通孔部に合致するよう、表面電極部を立設した表面電極形成用金属シート部材を用意する工程と、
前記表面電極部を立設した表面電極形成用金属シート部材上に、貫通孔が形成された支持体をその貫通孔部に表面電極部が合致するように積層配置する工程と、
前記積層配置された支持体の上面より絶縁膜を塗布形成する工程と、
前記塗布形成された絶縁体の上面より、その表面電極部の位置に対応する部分を除去して開口部を形成し表面電極部の底面を露出する工程と、
前記表面電極部の底部が露出した部分に、前記絶縁膜表面より短絡部および裏面電極部を充填形成する工程と、
前記表面電極形成用金属シート部材を除去する工程と、
を備えることを特徴とする。
回路装置の電気検査に用いられるシート状プローブの製造方法であって、
貫通孔が形成された支持体を用意する工程と、
前記支持体の貫通孔部に合致するよう、表面電極部を立設した表面電極形成用金属シート部材を用意する工程と、
前記表面電極部を立設した表面電極形成用金属シート部材上に、貫通孔が形成された支持体をその貫通孔部に表面電極部が合致するように積層配置する工程と、
前記積層配置された支持体の上面より絶縁膜を塗布形成する工程と、
前記塗布形成された絶縁体の上面より、その表面電極部の位置に対応する部分を除去して開口部を形成し表面電極部の底面を露出する工程と、
前記表面電極部の底部が露出した部分に、前記絶縁膜表面より短絡部および裏面電極部を充填形成する工程と、
前記表面電極形成用金属シート部材を除去する工程と、
を備えることを特徴とする。
このように、予め貫通孔を形成した支持体と、支持体の貫通孔部に合致するよう、表面電極部を立設した表面電極形成用金属シート部材とを、積層配置された支持体の上面より絶縁膜を塗布形成することにより合致させ、塗布形成された絶縁体の上面より、その表面電極部の位置に対応する部分を除去して表面電極部の底面を露出することにより開口部を形成し、その部分に絶縁膜表面より短絡部および裏面電極部を充填形成し、最後に表面電極形成用金属シート部材を除去することにより、電極構造体を形成しているので、絶縁膜を厚くすることが可能となる。
そのため、強度を持たせることができるとともにシート状プローブ自体が撓んでしまうことがなく、良好な電気的接続状態を安定に維持することができるとともに、表面電極部の突出高さのバラツキを小さくすることができる。
そして、表面電極部の外径を小さくすることができるので、小さいピッチで電極が形成された回路装置に対しても安定な電気的接続状態を確実に達成することができる。
また、予め絶縁層の厚みに対して、立設させる短絡部の高さによりエッチング処理の必要な高さを調整することができるため、特に貫通孔径を変えることのできない場合や貫通孔径が小さい場合において有効である。
また、本発明のシート状プローブは、前記支持体が、多孔膜または金属フレーム板のいずれからなることを特徴とする。
また、本発明のシート状プローブの製造方法は、前記支持体が多孔膜または金属フレーム板のいずれからなることを特徴とする。
このように構成することにより、金属フレーム板を使用すれば、接点膜と支持体との固定を良好に行うとともに、多孔膜を使用すれば、樹脂製の絶縁膜が多孔膜内部に入り込んだ一体化構造を形成して接点膜を支持しているので、接点膜と支持体との固定強度が高く、このシート状プローブを用いた検査装置による電気検査において高い繰り返し耐久性が得られる。
また、本発明のシート状プローブは、前記多孔膜が、有機繊維から成るメッシュまたは不織布のいずれかであることを特徴とする。
また、本発明のシート状プローブの製造方法は、前記多孔膜が、有機繊維から成るメッシュまたは不織布のいずれかであることを特徴とする。
このように構成することによって、シート状プローブは、支持体としてメッシュ、不織布等の多孔膜を使用し、樹脂製の絶縁膜が多孔膜内部に入り込んだ一体化構造を形成して接点膜を支持しているので、接点膜と支持体との固定強度が高く、このシート状プローブを用いた検査装置による電気検査において高い繰り返し耐久性が得られる。
また、本発明のシート状プローブは、前記多孔膜が、前記多孔膜の微細孔内に前記絶縁膜が含まれるように一体化されていることを特徴とする。
また、本発明のシート状プローブの製造方法は、前記多孔膜が、前記多孔膜の微細孔内に前記絶縁膜が含まれるように一体化されていることを特徴とする。
また、本発明のシート状プローブの製造方法は、前記多孔膜が、前記多孔膜の微細孔内に前記絶縁膜が含まれるように一体化されていることを特徴とする。
樹脂製の絶縁膜が多孔膜内部に入り込んだ一体化構造を形成して接点膜を支持しているので、接点膜と支持体との固定強度が高く、このシート状プローブを用いた検査装置による電気検査において高い繰り返し耐久性が得られる。
また、本発明のシート状プローブは、前記支持体の貫通孔の周縁部上に、絶縁膜によって接点膜が支持されていることを特徴とする。
また、本発明のシート状プローブの製造方法は、前記支持体の貫通孔の周縁部上に、絶縁膜によって接点膜が支持されていることを特徴とする。
また、本発明のシート状プローブの製造方法は、前記支持体の貫通孔の周縁部上に、絶縁膜によって接点膜が支持されていることを特徴とする。
このように構成することによっても、金属フレーム板の貫通孔の周縁部上に、絶縁膜によって接点膜が支持されているので、固定強度が高く、繰り返し使用による接点膜の剥離等を防止できる。
また、本発明のシート状プローブは、前記支持体の貫通孔の周縁部に、絶縁膜によって貫通孔の周縁部を両縁部から挟み込んだ状態で、接点膜が支持されていることを特徴とする。
また、本発明のシート状プローブの製造方法は、前記支持体の貫通孔の周縁部に、絶縁膜によって貫通孔の周縁部を両縁部から挟み込んだ状態で、接点膜が支持されていることを特徴とする。
また、本発明のシート状プローブの製造方法は、前記支持体の貫通孔の周縁部に、絶縁膜によって貫通孔の周縁部を両縁部から挟み込んだ状態で、接点膜が支持されていることを特徴とする。
このように構成することによって、接点膜の絶縁膜が金属フレームの貫通孔の周縁部を両面側から挟み込んだ状態で、金属フレームにより接点膜を固定支持しているので、固定強度が高く、繰り返し使用による接点膜の剥離等を防止できる。
また、本発明のシート状プローブは、前記支持体が、リング状であり、その貫通孔に単一の接点膜が支持されていることを特徴とする。
また、本発明のシート状プローブの製造方法は、前記支持体が、リング状であり、その貫通孔に単一の接点膜が支持されていることを特徴とする。
また、本発明のシート状プローブの製造方法は、前記支持体が、リング状であり、その貫通孔に単一の接点膜が支持されていることを特徴とする。
このように構成することによって、接点膜が、その全面にわたってフレーム板に支持されるため、接点膜が大面積のものであっても、その絶縁膜の面方向の熱膨張が、金属フレーム板によって確実に規制される。
従って、検査対象が、例えば、直径が8インチ以上の大面積のウエハや被検査電極のピッチが極めて小さい回路装置であっても、バーンイン試験において、温度変化による電極構造体と被検査電極との位置ずれが確実に防止され、その結果、良好な電気的接続状態を安定して維持することができる。
また、本発明のシート状プローブは、前記支持体に、複数の貫通孔が形成され、これらの各貫通孔に、前記接点膜が支持されていることを特徴とする。
また、本発明のシート状プローブの製造方法は、前記支持体に、複数の貫通孔が形成され、これらの各貫通孔に、前記接点膜が支持されていることを特徴とする。
また、本発明のシート状プローブの製造方法は、前記支持体に、複数の貫通孔が形成され、これらの各貫通孔に、前記接点膜が支持されていることを特徴とする。
このように構成することによって、フレーム板には、検査対象である回路装置の被検査電極が形成された電極領域に対応して、複数の貫通孔が形成されており、これらの貫通孔の各々に配置される接点膜は面積の小さいものでよく、面積の小さい接点膜は、その絶縁膜の面方向の熱膨張の絶対量が小さいため、絶縁膜の熱膨張をフレーム板によって確実に規制することが可能となる。
従って、検査対象が、例えば、直径が8インチ以上の大面積のウエハや被検査電極のピッチが極めて小さい回路装置であっても、バーンイン試験において、温度変化による電極構造体と被検査電極との位置ずれが確実に防止され、その結果、良好な電気的接続状態を安定して維持することができる。
また、本発明のシート状プローブは、前記電極構造体のピッチが、40〜250μmであり、電極構造体の総数が、5000個以上であることを特徴とする。
また、本発明のシート状プローブの製造方法は、前記電極構造体のピッチが、40〜250μmであり、電極構造体の総数が、5000個以上であることを特徴とする。
また、本発明のシート状プローブの製造方法は、前記電極構造体のピッチが、40〜250μmであり、電極構造体の総数が、5000個以上であることを特徴とする。
このように電極構造体のピッチが40〜250μmであり、電極構造体の総数が5000個以上である場合に極めて有効である。
また、本発明のシート状プローブは、前記シート状プローブが、ウエハに形成された複数の集積回路について、集積回路の電気検査をウエハの状態で行うために用いられるものであることを特徴とする。
また、本発明のシート状プローブの製造方法は、前記シート状プローブが、ウエハに形成された複数の集積回路について、集積回路の電気検査をウエハの状態で行うために用いられるものであることを特徴とする。
また、本発明のシート状プローブの製造方法は、前記シート状プローブが、ウエハに形成された複数の集積回路について、集積回路の電気検査をウエハの状態で行うために用いられるものであることを特徴とする。
このように、本発明のシート状プローブは、ウエハに形成された複数の集積回路について、集積回路の電気検査をウエハの状態で行うために好適に用いることができる。
また、本発明のプローブカードは、検査対象である回路装置の被検査電極に対応する検査電極が表面に形成された検査用回路基板と、
この検査用回路基板上に配置される異方導電性コネクターと、
この異方導電性コネクター上に配置される上記のいずれかに記載のシート状プローブとを備えることを特徴とする。
この検査用回路基板上に配置される異方導電性コネクターと、
この異方導電性コネクター上に配置される上記のいずれかに記載のシート状プローブとを備えることを特徴とする。
また、本発明の回路装置の検査装置は、このようなプローブカードを備えることを特徴とする。
また、本発明のウエハの検査方法は、複数の集積回路が形成されたウエハの各集積回路を、このようなプローブカードを介してテスターに電気的に接続し、各集積回路の電気検査を行うことを特徴とする。
また、本発明のウエハの検査方法は、複数の集積回路が形成されたウエハの各集積回路を、このようなプローブカードを介してテスターに電気的に接続し、各集積回路の電気検査を行うことを特徴とする。
本発明によれば、絶縁膜が開口径の1/2以上の厚さであっても開口径を広げる必要がなく、さらに、開口径を広げることができない場合においても、表面電極形成用金属シート部材上に立設するように表面電極部を形成し、この高さを絶縁膜の開口径の1/2以上の高さに設定することにより、エッチング処理をする必要の有る厚さを、絶縁膜の1/2以下の厚さとすることにより、良好な電気的接続状態を安定に維持することができるシート状プローブを提供することができる。
そして、表面電極形成用金属シート部材上に立設するように短絡部表面電極部を形成し、絶縁膜と一体化して短絡部、裏面電極部を充填形成して電極構造体を形成した後、表面電極形成用金属シート部材を除去しているので、表面電極部の突出高さのバラツキを小さくすることができ、表面電極部の外径を小さくすることができるので、小さいピッチで電極が形成された回路装置に対しても安定な電気的接続状態を確実に達成することができる。
そして、表面電極形成用金属シート部材上に立設するように短絡部表面電極部を形成し、絶縁膜と一体化して短絡部、裏面電極部を充填形成して電極構造体を形成した後、表面電極形成用金属シート部材を除去しているので、表面電極部の突出高さのバラツキを小さくすることができ、表面電極部の外径を小さくすることができるので、小さいピッチで電極が形成された回路装置に対しても安定な電気的接続状態を確実に達成することができる。
以下、本発明の実施の形態(実施例)を図面に基づいてより詳細に説明する。
なお、添付した各図面は説明用のものであり、その各部の具体的なサイズ、形状等は、本明細書の記載および、従来技術に基づいて当業者に理解されるところによる。
なお、添付した各図面は説明用のものであり、その各部の具体的なサイズ、形状等は、本明細書の記載および、従来技術に基づいて当業者に理解されるところによる。
1.シート状プローブについて:
図1は、本発明のシート状プローブの実施例を示した図であり、図1(a)は平面図、図1(b)はX−X線による断面図である。図2は、図1のシート状プローブの接点膜を拡大して示した平面図、図3は、図2のX−X線による断面図である。
図1は、本発明のシート状プローブの実施例を示した図であり、図1(a)は平面図、図1(b)はX−X線による断面図である。図2は、図1のシート状プローブの接点膜を拡大して示した平面図、図3は、図2のX−X線による断面図である。
本実施形態のシート状プローブは、複数の集積回路が形成された8インチ等のウエハについて、各集積回路の電気検査をウエハの状態で行うために用いられる。このシート状プローブ10は、被検査対象であるウエハ上の各集積回路に対応する各位置に貫通孔12が形成された支持体11を有し、この貫通孔12内には接点膜15が配置されている。
接点膜15は、支持体11の貫通孔12の周辺の支持部19で、支持体11に支持されている。図1(b)および図3に示したように、この支持部19では、樹脂製の絶縁膜16が支持体11内部に入り込んだ一体化構造が形成され、この一体化された部分で接点膜15が支持されている。
すなわち、支持体11の貫通孔12の周縁部に、絶縁膜16によって貫通孔12の周縁部を両面側から挟み込んだ状態で、接点膜15が支持されている。
すなわち、支持体11の貫通孔12の周縁部に、絶縁膜16によって貫通孔12の周縁部を両面側から挟み込んだ状態で、接点膜15が支持されている。
接点膜15は、図2および図3に示したように、柔軟な絶縁膜16に電極構造体17が貫通形成された構造になっている。即ち、絶縁膜16の厚み方向に延びる複数の電極構造体17が、検査対象であるウエハの被検査電極に対応するパターンに従って絶縁膜16の面方向に互いに離間して配置されている。
電極構造体17は、絶縁膜16の表面に露出する突起状の表面電極部17aと、絶縁膜16の裏面に露出する板状の裏面電極部17bと、絶縁膜16の厚み方向に貫通して延びる短絡部17cとが一体化した構造になっている。
支持体11は、多孔膜または金属フレーム板から構成されると良く、多孔膜としては、柔軟性を有する多孔膜、例えば有機繊維からなるメッシュもしくは不織布を用いることができる。メッシュもしくは不織布を形成する有機繊維としては、例えばアラミド繊維、ポリエチレン繊維、ポリアリレート繊維、ナイロン繊維、ポリテトラフルオロエチレン繊維等のフッ素樹脂繊維、ポリエステル繊維が挙げられる。合成繊維からなるメッシュでは、例えば繊維径が15〜100μm、メッシュ開口径が20〜200μmのものを使用できる。また、ポリテトラフルオロエチレン等からなる開口径が1〜5μm程度のメンブレンフィルターを用いてもよい。
また、多孔膜として金属からなるメッシュを用いてもよく、メッシュを形成する金属としては、例えばステンレス、アルミニウムが挙げられる。
一方、金属フレーム板としては、鉄、銅、ニッケル、クロム、コバルト、マグネシウム、マンガン、モリブデン、インジウム、チタン、タングステン、またはこれらの合金若しくは合金鋼を用いることができるが、後述する製造方法において、エッチング処理によって容易に貫通孔を形成することができる点で、42合金、インバー、コバールなどの鉄−ニッケル合金鋼が好ましい。
一方、金属フレーム板としては、鉄、銅、ニッケル、クロム、コバルト、マグネシウム、マンガン、モリブデン、インジウム、チタン、タングステン、またはこれらの合金若しくは合金鋼を用いることができるが、後述する製造方法において、エッチング処理によって容易に貫通孔を形成することができる点で、42合金、インバー、コバールなどの鉄−ニッケル合金鋼が好ましい。
また、支持体11として金属フレーム板を用いる場合には、金属フレーム板の線熱膨張係数が3×10-5/K以下のものを用いることが好ましく、より好ましくは1×10-7〜1×10-5/K、特に好ましくは1×10-6〜8×10-6/Kである。
このような支持体11を構成する材料の具体例としては、インバーなどのインバー型合金、エリンバーなどのエリンバー型合金、スーパーインバー、コバール、42合金などの合金または合金鋼が挙げられる。
このような支持体11を構成する材料の具体例としては、インバーなどのインバー型合金、エリンバーなどのエリンバー型合金、スーパーインバー、コバール、42合金などの合金または合金鋼が挙げられる。
また、支持体11の厚みは、3〜150μmであることが好ましく、より好ましくは5〜100μmである。
この厚みが過小である場合には、接点膜15を支持する支持体11として必要な強度が得られないことがある。
この厚みが過小である場合には、接点膜15を支持する支持体11として必要な強度が得られないことがある。
絶縁膜16としては、柔軟性を有する樹脂膜が用いられる。絶縁膜16の形成材料としては、電気的絶縁性を有する樹脂材料であれば特に限定されないが、例えば、ポリイミド系樹脂、液晶ポリマー、およびこれらの複合材料が挙げられる。中でも、支持体11と一体化された支持部19を容易に形成でき、エッチングも容易であるポリイミドが好ましい。
ポリイミドにより絶縁膜16を形成する場合は、熱硬化性のポリイミド、感光性のポリイミド、ポリイミド前駆体を溶媒に希釈したポリイミドのワニス、溶液等を用いて樹脂膜を形成することが好ましい。
絶縁膜16の厚みは、良好な柔軟性を得る点などから、5〜100μmであることが好ましく、より好ましくは7〜70μm、さらに好ましくは10〜50μmである。
電極構造体17の材料としては、例えば、ニッケル、鉄、銅、金、銀、パラジウム、鉄、コバルト、タングステン、ロジウム、またはこれらの合金もしくは合金鋼等が挙げられる。電極構造体17は、全体を単一の金属もしくは合金で形成してもよく、2種以上の金属もしくは合金を積層して形成してもよい。
電極構造体17の材料としては、例えば、ニッケル、鉄、銅、金、銀、パラジウム、鉄、コバルト、タングステン、ロジウム、またはこれらの合金もしくは合金鋼等が挙げられる。電極構造体17は、全体を単一の金属もしくは合金で形成してもよく、2種以上の金属もしくは合金を積層して形成してもよい。
表面に酸化膜が形成された被検査電極について電気検査を行う場合には、シート状プローブ10の電極構造体17と被検査電極を接触させ、電極構造体17の表面電極部17aにより被検査電極の表面の酸化膜を破壊して電極構造体17と被検査電極との電気的接続を行うことが必要である。このため、電極構造体17の表面電極部17aは、酸化膜を容易に破壊することができる程度の硬度を有していることが望ましい。このような表面電極部17aを得るために、表面電極部17aを形成する金属中に、硬度の高い粉末物質を含有させることができる。
このような粉末物質としては、例えば、ダイヤモンド粉末、窒化シリコン、炭化シリコン、セラミックス、ガラスを挙げることができ、これらの非導電性の粉末物質を適量含有させることにより、電極構造体17の導電性を損なうことなく、電極構造体17の表面電極部17aにより被検査電極の表面に形成された酸化膜を破壊することができる。
また、被検査電極の表面の酸化膜を容易に破壊するために、電極構造体17の表面電極部17aの形状を鋭利な突起状としてもよく、表面電極部17aの表面に微細な凹凸を形成してもよい。このように、表面電極部17aの形状は必要に応じて適宜の形状としてよい。
また、図3に示したように、接点膜15の電極構造体17のピッチPは、検査対象であるウエハの被検査電極のピッチに応じて設定され、例えば、40〜250μm、好ましくは40〜150μmである。なお、「電極構造体のピッチ」とは、隣接する電極構造体の中心間距離であって最も短い距離を表す。
さらに、1つの接点膜15には、ウエハ上の集積回路の被検査電極の数等にもよるが、例えば、数十個以上の電極構造体17が形成される。
電極構造体17の表面電極部17aの径Rに対する突出高さの比は、0.2〜3であることが好ましく、より好ましくは0.25〜2.5である。このような条件を満足することにより、被検査電極のピッチが小さい場合であっても被検査電極に対応するパターンの電極構造体17を容易に形成することができ、ウエハに対して安定な電気的接続状態が確実に得られる。
表面電極部17aの径Rは、短絡部17cの径rの1〜3倍であることが好ましく、より好ましくは1〜2倍である。また、表面電極部17aの径Rは、電極構造体17のピッチPの30〜75%であることが好ましく、より好ましくは40〜60%である。
裏面電極部17bの外径Lは、短絡部17cの径より大きく、かつ、電極構造体17のピッチPより小さいものであればよいが、可能な限り大きいことが好ましく、これにより、例えば、異方導電性シートに対しても安定な電気的接続を確実に行うことができる。
短絡部17cの径rは、電極構造体17のピッチPの15〜75%であることが好ましく、より好ましくは20〜65%である。
電極構造体17の具体的な寸法について説明すると、表面電極部17aの突出高さは、被検査電極に対して安定な電気的接続を達成する点から、15〜50μmであることが好ましく、より好ましくは15〜30μmである。
電極構造体17の具体的な寸法について説明すると、表面電極部17aの突出高さは、被検査電極に対して安定な電気的接続を達成する点から、15〜50μmであることが好ましく、より好ましくは15〜30μmである。
表面電極部17aの径Rは、上記の条件や被検査電極の直径などを勘案して設定されるが、例えば、30〜150μmであり、好ましくは35〜100μmである。
短絡部17cの径rは、充分に高い強度を得る点から、10〜120μmであることが好ましく、より好ましくは15〜80μmである。
短絡部17cの径rは、充分に高い強度を得る点から、10〜120μmであることが好ましく、より好ましくは15〜80μmである。
裏面電極部17bの厚みは、強度を充分に高くして良好な繰り返し耐久性を得る点から、0.1〜150μmであることが好ましく、より好ましくは1〜75μmである。
電極構造体17の裏面電極部17bに形成される被覆膜18は、化学的に安定な高導電性金属からなるものが好ましく、具体的には、例えば、金、銀、パラジウム、ロジウムが挙げられる。
電極構造体17の裏面電極部17bに形成される被覆膜18は、化学的に安定な高導電性金属からなるものが好ましく、具体的には、例えば、金、銀、パラジウム、ロジウムが挙げられる。
また、電極構造体17の表面電極部17aにも金属被覆膜を形成することができ、例えは被検査電極が半田材料により形成されている場合には、この半田材料が拡散することを防止する点から、銀、パラジウム、ロジウムなどの耐拡散性金属で表面電極部17aを被覆して被覆膜18を形成することが望ましい。
シート状プローブ10の周縁部には、剛性を有する平板リング状の支持板13を設けることができる。このような支持板13の材料としては、インバー、スーパーインバーなどのインバー型合金、エリンバーなどのエリンバー型合金、コバール、42アロイなどの低熱膨張金属材料、アルミナ、炭化珪素、窒化珪素などのセラミックス材料が挙げられる。
このような支持板13により、その剛性でシート状プローブ10を支持することで、後述のプローブカードにおいて、例えば、支持板13に形成した孔と、プローブカードに設けられたガイドピンとを係合させることにより、あるいは支持板13と、プローブカード周縁部に設けられた周状の段差部とを嵌め合わせることにより、シート状プローブ10の接点膜15に設けられた電極構造体17を、被検査物の被検査電極や異方導電性コネクターの導電部と容易に位置合わせすることができ、さらに、繰り返し検査に使用する場合においても、被検査物への張り付き、電極構造体17の所定位置からの位置ずれを確実に防止できる。
このようなシート状プローブ10によれば、支持体11の貫通孔12に、樹脂製の絶縁膜16が支持体11内部に入り込んだ一体化構造が形成され、この一体化された部分である支持部19で、接点膜15が支持されている。
従って、貫通孔12に配置される接点膜15の面積を小さくすることができ、検査対象である回路装置の被検査電極が形成された電極領域に対応して、複数の貫通孔12を形成した支持体11を用いることができ、これらの各貫通孔12に配置され、その周縁部で支持されるそれぞれの接点膜15の面積を大幅に小さくすることができる。
従って、貫通孔12に配置される接点膜15の面積を小さくすることができ、検査対象である回路装置の被検査電極が形成された電極領域に対応して、複数の貫通孔12を形成した支持体11を用いることができ、これらの各貫通孔12に配置され、その周縁部で支持されるそれぞれの接点膜15の面積を大幅に小さくすることができる。
このような面積の小さい接点膜15は、その絶縁膜16の面方向の熱膨張の絶対量が小さいため、絶縁膜16の熱膨張を支持体11によって確実に規制することが可能となる。従って、検査対象が、例えば、直径が8インチ以上の大面積のウエハや被検査電極のピッチが極めて小さい回路装置であっても、バーンイン試験の際に、温度変化による電極構造体17と被検査電極との位置ずれが確実に防止されるため、良好な電気的接続状態を安定して維持することができる。
また、本発明のシート状プローブ10では、支持体11として金属フレーム板を用いる場合には、支持体11と表面電極部17a、裏面電極部17b、短絡部17cとが、異なる金属部材から構成されている。
すなわち、後述するように、支持体11は、複数個の貫通孔12が、例えば、パンチング、レーザ加工、エッチングなどによって形成されている金属材料から構成されるものである。
一方、後述するように、表面電極部17a、裏面電極部17b、短絡部17cは貫通孔内にメッキを行うことにより充填された金属材料から構成されるものである。
すなわち、後述するように、支持体11は、複数個の貫通孔12が、例えば、パンチング、レーザ加工、エッチングなどによって形成されている金属材料から構成されるものである。
一方、後述するように、表面電極部17a、裏面電極部17b、短絡部17cは貫通孔内にメッキを行うことにより充填された金属材料から構成されるものである。
このように、支持体11と表面電極部17a、裏面電極部17b、短絡部17cとが、異なる金属部材から構成されているので、支持体11の構成金属種、厚み等に制約がなく、例えば、曲げに対する弾性、入手性などを考慮して任意の金属種で、且つ任意の厚みで支持体11を形成できる。
例えば、支持体11として、表面電極形成用金属シートを除去する通常のエッチング液では、エッチング不能、あるいはエッチング速度が非常に遅い金属を用いることができる。また、電極構造体17の表面電極部17aまたは裏面電極部17bと同一材を用いてエッチングにより貫通孔12を形成するには過大な厚みを有する金属板を、支持体11として用いることもできる。
さらに、表面電極部17a、裏面電極部17b、短絡部17cが、支持体11と異なる金属部材から構成されているので、表面電極部17a、裏面電極部17b、短絡部17cとして、支持体11としての金属に制約されることがなく、好ましい金属としては、例えば、電気的特性に優れた銅などを表面電極部17a、裏面電極部17b、短絡部17cの構成金属として用いることができる。
この場合、支持体11を構成する金属部材の構成金属と、表面電極部17a、裏面電極部17b、短絡部17cを構成する金属部材の構成金属が、異なる金属種の構成金属から構成されていてもよい。
また、支持体11を構成する金属部材の構成金属と、表面電極部17a、裏面電極部17b、短絡部17cを構成する金属部材の構成金属が、同じ金属種の構成金属から構成されていてもよい。
また、支持体11を構成する金属部材の構成金属と、表面電極部17a、裏面電極部17b、短絡部17cを構成する金属部材の構成金属が、同じ金属種の構成金属から構成されていてもよい。
また、本発明のシート状プローブ10によれば、図4(a)に示したように、支持体11が多孔膜からなる場合においては、接点膜15の支持部19が支持体11と絶縁膜16とが一体化した構造となっている。すなわち、支持体11の貫通孔12の周縁部上に、絶縁膜16によって接点膜15が支持されているので固定強度が高く、このシート状プローブを用いた検査装置による電気検査において高い繰り返し耐久性が得られる。
また、図4(b)に示したように、支持体11が金属フレーム板からなる場合においては、図4(a)に示した支持体が多孔膜からなる場合と同様、一体化した構造となっている。
しかしながら、金属フレーム板は、多孔膜のように微細孔内に絶縁膜16が含まれるようにすることはできないため、絶縁膜16が金属フレーム板の表裏両面を覆うように構成すれば金属フレーム板と絶縁膜とは問題なく固定されるため、このシート状プローブを用いた検査装置による電気検査において高い繰り返し耐久性が得られる。
しかしながら、金属フレーム板は、多孔膜のように微細孔内に絶縁膜16が含まれるようにすることはできないため、絶縁膜16が金属フレーム板の表裏両面を覆うように構成すれば金属フレーム板と絶縁膜とは問題なく固定されるため、このシート状プローブを用いた検査装置による電気検査において高い繰り返し耐久性が得られる。
また、図5に示したように、予め電極構造体の裏面電極部となる金属膜20に、絶縁層16の幅から、フォトレジスト膜22に形成された開口径φ2の半分の幅を引いた高さ以上の高さを持った表面電極部17aを金属メッキにより形成すれば、絶縁膜16の幅が開口径φ2の半分以上であっても、エッチング処理の必要なエッチング幅t3は、開口径φ2の半分以下で済むため、のちに形成される電極構造体17により良好な電気的接続状態を安定して維持することができる。
2.シート状プローブの製造方法について:
以下、シート状プローブ10の製造方法について説明する。まず、図6(a)に示したように、樹脂シート16aに金属膜20が積層されたシートを用意する。例えばポリイミドに銅箔が貼付された市販の銅張積層板を用いることができる。
この積層シートの金属膜20の上面に、例えばスピンコート等の方法にて接着剤や接着用の高分子物質形成用液状物(熱硬化性のポリイミド、ポリイミド前駆体を溶媒に希釈したポリイミドのワニス等)を均一に塗布し、図6(b)に示したように絶縁層24を形成する。
以下、シート状プローブ10の製造方法について説明する。まず、図6(a)に示したように、樹脂シート16aに金属膜20が積層されたシートを用意する。例えばポリイミドに銅箔が貼付された市販の銅張積層板を用いることができる。
この積層シートの金属膜20の上面に、例えばスピンコート等の方法にて接着剤や接着用の高分子物質形成用液状物(熱硬化性のポリイミド、ポリイミド前駆体を溶媒に希釈したポリイミドのワニス等)を均一に塗布し、図6(b)に示したように絶縁層24を形成する。
次いで、この積層シートの絶縁層24の上面に示したように感光性ドライフイルム等のフォトレジスト膜22を形成し、絶縁層24上に形成されたフォトレジスト膜22に、形成すべき表面電極部のパターンに従って複数の開口23aを形成する(図6(c))。
次いで、図6(d)に示したように開口23aを介して、絶縁層24にエッチング処理を施すことにより、金属膜20までつながった貫通孔25形成する。
絶縁層24をエッチング処理するためのエッチング液としては、アミン系エッチング液、ヒドラジン系水溶液や水酸化カリウム水溶液等を用いることができ、エッチング処理条件を選択することにより、絶縁層24に、裏面から表面に向かうに従って小径となるテーパ状の貫通孔25を形成することができる。
次いで、図6(d)に示したように開口23aを介して、絶縁層24にエッチング処理を施すことにより、金属膜20までつながった貫通孔25形成する。
絶縁層24をエッチング処理するためのエッチング液としては、アミン系エッチング液、ヒドラジン系水溶液や水酸化カリウム水溶液等を用いることができ、エッチング処理条件を選択することにより、絶縁層24に、裏面から表面に向かうに従って小径となるテーパ状の貫通孔25を形成することができる。
さらに、開口23aおよび貫通孔25に金属膜20を共通電極としてメッキ処理を施すことにより、図6(e)に示したよう金属膜20上に形成すべき電極構造体のパターンに従って金属メッキ29が充填され、図7(a)に示したように、フォトレジスト膜22を剥離し、絶縁層24を例えばエッチングにて除去することにより、金属膜20上に柱状の金属メッキ29が立設される。
なお、絶縁層24を除去する際に樹脂シート16aには保護フィルム(図示せず)を施してエッチングに対して保護を行うことが好ましい。
この積層シートの柱状に金属メッキ29を立設された金属膜20表面に、例えばスピンコート等の方法にて液状樹脂(液状レジスト、液状シリコーンゴム、熱硬化性のポリイミド、ポリイミド前駆体を溶媒に希釈したポリイミドのワニス等)を均一に塗布して硬化処理を行い樹脂層26を形成する。
この樹脂層26は立設された金属メッキ29の高さ以下であることが好ましく、樹脂層26から金属メッキ29が露出していることが好ましい。
後の工程において、この樹脂層26を除去することにより樹脂層26の厚みが電極構造体17における表面電極部17aの突出高さとして使用できる。そのため樹脂層26の厚みは形成する電極構造体17における表面電極部17aの突出高さを考慮して設定される。また樹脂層26は省略することもできる。
なお、絶縁層24を除去する際に樹脂シート16aには保護フィルム(図示せず)を施してエッチングに対して保護を行うことが好ましい。
この積層シートの柱状に金属メッキ29を立設された金属膜20表面に、例えばスピンコート等の方法にて液状樹脂(液状レジスト、液状シリコーンゴム、熱硬化性のポリイミド、ポリイミド前駆体を溶媒に希釈したポリイミドのワニス等)を均一に塗布して硬化処理を行い樹脂層26を形成する。
この樹脂層26は立設された金属メッキ29の高さ以下であることが好ましく、樹脂層26から金属メッキ29が露出していることが好ましい。
後の工程において、この樹脂層26を除去することにより樹脂層26の厚みが電極構造体17における表面電極部17aの突出高さとして使用できる。そのため樹脂層26の厚みは形成する電極構造体17における表面電極部17aの突出高さを考慮して設定される。また樹脂層26は省略することもできる。
次に、この積層シートの、柱状に金属メッキ29を立設された金属膜20表面に、例えばスピンコート等の方法にて接着剤や接着用の高分子物質形成用液状物(熱硬化性のポリイミド、ポリイミド前駆体を溶媒に希釈したポリイミドのワニス等)を均一に塗布し、図7(c)のように支持体11を用意し、図7(d)に示したように重ねる。この支持体11には、予め所定の位置に、接点膜が配置される貫通孔12が形成されている。
また、この場合の接着剤層(図示せず)の厚みと樹脂層26の厚みの合計は、柱状に立設された金属メッキ29より小さいため、立設された金属メッキ29の頂部は接着剤層より露出する。
また、この場合の接着剤層(図示せず)の厚みと樹脂層26の厚みの合計は、柱状に立設された金属メッキ29より小さいため、立設された金属メッキ29の頂部は接着剤層より露出する。
次に、図8(a)に示したように、支持体11の表面に、高分子物質形成用液状物16bを塗布し、支持体11の微細孔内部まで含浸する。高分子物質形成用液状物16bは、例えば絶縁膜16の形成樹脂のプレポリマーを含む液状物であり、好ましくは感光性ポリイミド溶液もしくは熱硬化性ポリイミドの前駆体溶液が用いられる。この場合、樹脂シート16aにはポリイミドシートを用いることが望ましい。
高分子物質形成用液状物16bを塗布した後、硬化処理を行い、高分子物質形成用液状物16bの硬化樹脂と、支持体11と、柱状に金属メッキ29を立設された金属膜20とが一体化した絶縁膜16が得られる(図8(b))。このような方法で絶縁膜16を形成することにより、支持体11の微細孔内に絶縁膜16が入り込んだ状態でこれらが一体に固定され、図8(c)に示したように、得られた積層体の絶縁膜16上にフォトレジスト膜22を形成する。
このような、図6(a)から図8(c)に示した工程においては、図13(a)から図15(d)の工程に変えることが可能であり、この工程について説明する。
まず、図13(a)に示したように、絶縁膜16を形成するための樹脂シート16aに金属膜20が積層されたシートを用意する。例えばポリイミドに銅箔が貼付された市販の銅張積層板を用いることができる。
この積層シートの金属膜20の上面に図13(b)に示したように絶縁膜16cを形成し、さらにその上から感光性ドライフイルム等のフォトレジスト膜22を形成し、金属膜20上に形成されたフォトレジスト膜22に、形成すべき電極構造体のパターンに従って複数の開口23aを形成する(図13(c))。
ここで絶縁膜16cとしては、例えばスピンコート等の方法にて接着剤や接着用の高分子物質形成用液状物(熱硬化性のポリイミド、ポリイミド前駆体を溶媒に希釈したポリイミドのワニス等)を均一に塗布した後、硬化処理を行うことにより形成することができる。
これにより、後に高分子物質形成用液状物16bを塗布して硬化することにより、絶縁膜16cの一部を絶縁膜16として使用することができる。
ここで絶縁膜16cとしては、例えばスピンコート等の方法にて接着剤や接着用の高分子物質形成用液状物(熱硬化性のポリイミド、ポリイミド前駆体を溶媒に希釈したポリイミドのワニス等)を均一に塗布した後、硬化処理を行うことにより形成することができる。
これにより、後に高分子物質形成用液状物16bを塗布して硬化することにより、絶縁膜16cの一部を絶縁膜16として使用することができる。
さらに、図13(d)に示したように開口23aを介して、絶縁層16にエッチング処理を施すことにより、金属膜20までつながった開口25を形成する。
また、開口23aに金属膜20を共通電極としてメッキ処理を施すことにより、図14(a)に示したよう金属膜20上に形成すべき電極構造体のパターンに従って金属メッキ29が充填される。
次に、フォトレジスト膜22を剥離して絶縁膜16bを露出させる。(図14(b))
そして、絶縁膜16bの表面全体に対してエッチング処理を行い、絶縁膜16bの厚みの半分程度を除去して絶縁層16bを薄肉化する。(図14(c))
この状態において、金属メッキ29は下側半分程度が絶縁膜16b内に含まれ、金属メッキ29の上側半分程度が露出した状態で立設されている。
次に、フォトレジスト膜22を剥離して絶縁膜16bを露出させる。(図14(b))
そして、絶縁膜16bの表面全体に対してエッチング処理を行い、絶縁膜16bの厚みの半分程度を除去して絶縁層16bを薄肉化する。(図14(c))
この状態において、金属メッキ29は下側半分程度が絶縁膜16b内に含まれ、金属メッキ29の上側半分程度が露出した状態で立設されている。
この積層シートの、柱状に金属メッキ29を立設された金属膜20表面に、図14(d)のように支持体11を用意し、図15(a)に示したように重ねる。この支持体11には、予め所定の位置に、接点膜が配置される貫通孔12が形成されている。
次に、図15(b)に示したように、支持体11の表面に、高分子物質形成用液状物16bを塗布し、支持体11の貫通孔12内部まで充填する。高分子物質形成用液状物16bは、例えば絶縁膜16の形成樹脂のプレポリマーを含む液状物であり、好ましくは感光性ポリイミド溶液もしくは熱硬化性ポリイミドの前駆体溶液が用いられる。この場合、樹脂シート16aにはポリイミドシートを用いることが望ましい。
高分子物質形成用液状物16bを塗布した後、硬化処理を行い、高分子物質形成用液状物16bの硬化樹脂と、絶縁膜16cと、支持体11と、柱状に金属メッキ29を立設された金属膜20とが一体化した絶縁膜16が得られる(図15(c))。
このような方法で絶縁膜16を形成することにより、図4(b)に示すように、支持体11を表裏両面で挟み込んで覆うよう状態でこれらが一体に固定され、図15(d)に示したように、得られた積層体の絶縁膜16上にフォトレジスト膜22を形成する。
また、絶縁層16bを予め厚みの大きいものとして、電極構造体17を形成の後、厚み方向にエッチングを行い絶縁膜16の薄肉化を行うことにより、表面電極部17aを露出させて突出させることができる。
このような方法で絶縁膜16を形成することにより、図4(b)に示すように、支持体11を表裏両面で挟み込んで覆うよう状態でこれらが一体に固定され、図15(d)に示したように、得られた積層体の絶縁膜16上にフォトレジスト膜22を形成する。
また、絶縁層16bを予め厚みの大きいものとして、電極構造体17を形成の後、厚み方向にエッチングを行い絶縁膜16の薄肉化を行うことにより、表面電極部17aを露出させて突出させることができる。
以上の図6(a)から図8(c)に示した工程に変えて説明した、図13(a)から図15(d)の工程によれば、図13(b)に示した工程において新たに絶縁膜16を形成しているため、支持体11が直接、金属膜20と重なることなく、新たな絶縁層16の上に重なることとなるため(図15(a))、支持体11を絶縁層16の表裏面から挟む構造とすることができ、支持体11が金属フレーム板であっても強固に固定することができる。
次に、図9(a)に示したように、絶縁膜16上に形成されたフォトレジスト膜22に、再度、形成すべき電極構造体17のパターンに従って複数の開口22aを形成し、さらに図9(b)に示したように、絶縁膜16をエッチングするが、この際形成すべき電極構造体17の部分には、予め図7(a)の工程により作成された柱状の金属メッキ29が立設されているため、柱状の金属メッキ29の頂面が露出されるところまでエッチングを行えば良い。
このようにして、形成すべき電極構造体17のパターンに従って絶縁層に複数の開口23bが形成される。
なお、開口23bは、絶縁膜16に対してウェットエッチングを行うことにより形成される。
なお、開口23bは、絶縁膜16に対してウェットエッチングを行うことにより形成される。
次に、図9(c)に示したように、フォトレジスト膜22を絶縁膜16より剥離し、次にドライフィルムレジストを使用して絶縁膜のレジスト層27を形成し、レジスト層27に形成するべき電極構造体の裏面電極部17bに対応し開口23bに連通するパターン孔27aを形成する。(図9(d))
さらに図10(a)に示したように、金属膜20を共通電極として絶縁膜16の上面の形成すべき電極構造体17のパターンに従ったパターン孔27aおよび開口23bに再度金属メッキを施し、裏面電極部17b、短絡部17cを形成する。
そして、図10(b)に示すように、裏面電極部17bの表面に被覆膜18を形成する。被腹膜18は金属膜20を共通電極として電気メッキを行うことによって得られるが、化学メッキを行うことによっても得ることができる。
また、裏面電極部17cの表面が平坦でない場合や、高さにバラツキが生じている場合には、研磨処理を行うことにより裏面電極部17cの平坦化、高さの均一化を行うことが望ましい。研磨処理を行った後に被覆膜18を形成することにより、厚みのバラツキの小さい電極構造体17を得ることができる。
なお、電極構造体17を構成する金属が電気導電性が良好である場合等においては被覆膜18は省略することができる。
さらに図10(a)に示したように、金属膜20を共通電極として絶縁膜16の上面の形成すべき電極構造体17のパターンに従ったパターン孔27aおよび開口23bに再度金属メッキを施し、裏面電極部17b、短絡部17cを形成する。
そして、図10(b)に示すように、裏面電極部17bの表面に被覆膜18を形成する。被腹膜18は金属膜20を共通電極として電気メッキを行うことによって得られるが、化学メッキを行うことによっても得ることができる。
また、裏面電極部17cの表面が平坦でない場合や、高さにバラツキが生じている場合には、研磨処理を行うことにより裏面電極部17cの平坦化、高さの均一化を行うことが望ましい。研磨処理を行った後に被覆膜18を形成することにより、厚みのバラツキの小さい電極構造体17を得ることができる。
なお、電極構造体17を構成する金属が電気導電性が良好である場合等においては被覆膜18は省略することができる。
また、図10(c)に示したように、絶縁膜16に形成された表面電極部17a裏面電極部の上面よりフォトレジスト膜22を形成する。
次に図11(a)に示すように、樹脂シート16aをエッチングにより除去する。
そして図11(b)に示すように、金属膜20をエッチングにより除去する。
次に図11(a)に示すように、樹脂シート16aをエッチングにより除去する。
そして図11(b)に示すように、金属膜20をエッチングにより除去する。
次に図11(c)に示すように、樹脂層26を除去して表面電極部を絶縁膜より突出させる。樹脂層26の除去はエッチングの他に、樹脂層を構成する樹脂が溶媒に可溶な場合は溶媒による洗浄によっても行うことができる。
そして、フォトレジスト膜22およびレジスト層27を除去して図11(d)に示したように表面電極部17aおよび裏面電極部17bが形成される。
次に、支持体11の一部分を露出させ、各々の接点膜に分離する工程であるが、図12(a)に示したように、積層体のうち支持体11の外縁部に相当する部分を残して、表裏面にフォトレジスト膜22を形成し、さらに支持体11を介して互いに独立させたい接点膜の範囲を残すようにフォトレジスト膜22をパターニングする(図12(b))。
そして、12(c)に示したように、絶縁膜16をエッチングしてその一部を除去し、最後に積層体の表裏面に形成されたフォトレジスト膜22を除去することにより、図12(d)に示したような、互いに独立した各絶縁膜16と、支持体11との支持部19で接点膜15が指示されたシート状プローブ10が得られる。
なお、図1では各絶縁膜16を互いに隔離するように形成したが、図16のように(図16(a)は平面図、図16(b)はX−X線による断面図である)、絶縁膜16を一体化し、連続した1つの支持部19としてもよく、図17のように(図17(a)は平面図、図17(b)はX−X線による断面図である)、絶縁膜16を複数の接点膜15を含むように分割し(同図では4分割)、複数の接点膜15について連続した支持部19を形成するようにしてもよい。
以上、シート状プローブ10の製造方法について説明したが、本発明のシート状プローブは、シート状プローブの電極構造体部分に特徴があるため、その他の工程においては、上述した以外の方法でも可能である。
3.プローブカードおよび回路装置の検査装置について:
図18は、本発明の回路装置の検査装置およびそれに用いられるプローブカードの実施形態を示した断面図であり、図19は、プローブカードの組み立て前後の状態を示した断面図、図20は、プローブカードの要部の構成を示した断面図である。
図18は、本発明の回路装置の検査装置およびそれに用いられるプローブカードの実施形態を示した断面図であり、図19は、プローブカードの組み立て前後の状態を示した断面図、図20は、プローブカードの要部の構成を示した断面図である。
この検査装置は、複数の集積回路が形成されたウエハについてそれぞれの集積回路の電気検査をウエハの状態で行うために用いられる。この検査装置のプローブカード30は、検査用回路基板31と、この検査用回路基板31の表面に配置された異方導電性コネクター40と、この異方導電性コネクター40の表面に配置されたシート状プローブ10とを備えている。
検査用回路基板31の表面には、検査対象であるウエハに形成された全ての集積回路の被検査電極のパターンに従って複数の検査用電極32が形成されている。検査用回路基板31の基板材料としては、例えば、ガラス繊維補強型エポキシ樹脂、ガラス繊維補強型フェノール樹脂、ガラス繊維補強型ポリイミド樹脂、ガラス繊維補強型ビスマレイミドトリアジン樹脂等の複合樹脂基板材料、ガラス、二酸化珪素、アルミナ等のセラミックス基板材料、金属板をコア材としてエポキシ樹脂、ポリイミド樹脂等の樹脂を積層した積層基板材料が挙げられる。
バーンイン試験に用いるためのプローブカード30では、この基板材料として、線熱膨張係数が3×10-5/K以下、好ましくは1×10-7〜1×10-5/K、より好ましくは1×10-6〜6×10-6/Kであるものを用いることが望ましい。
異方導電性コネクター40は、図22に示したように、複数の貫通孔42が形成された円板状のフレーム板41を備えている。このフレーム板41の貫通孔42は、例えば、検査対象であるウエハに形成された各集積回路に対応して形成されている。貫通孔42の内部には、厚み方向に導電性を有する弾性異方導電膜50が、貫通孔42の周辺部に支持された状態で、隣接する弾性異方導電膜50と互いに独立して配置される。また、フレーム板41には、シート状プローブ10と検査用回路基板31との位置決めを行うための位置決め孔(図示省略)が形成されている。
フレーム板41の厚みは、その材質によって異なるが、20〜600μmであることが好ましく、より好ましくは40〜400μmである。この厚みが20μm未満である場合、異方導電性コネクター40を使用する際に必要な強度が得られないことがあり、耐久性が低くなり易い。一方、厚みが600μmを超える場合、貫通孔42に形成される弾性異方導電膜50が過剰に厚くなり、接続用導電部52の良好な導電性と隣接する接続用導電部52間における絶縁性が得られなくなることがある。
フレーム板41の貫通孔42の面方向の形状と寸法は、検査対象であるウエハの被検査電極の寸法、ピッチとパターンに応じて設計される。
フレーム板41の材料としては、フレーム板41が容易に変形せず、その形状が安定に維持される程度の剛性を有するものが好ましく、具体的には、例えば、金属材料、セラミックス材料、樹脂材料が挙げられる。金属材料としては、具体的には、例えば、鉄、銅、ニッケル、チタン、アルミニウムなどの金属またはこれらを2種以上組み合わせた合金もしくは合金鋼が挙げられる。フレーム板41を金属材料により形成する場合には、フレーム板41の表面に絶縁性被膜が施されていてもよい。
フレーム板41の材料としては、フレーム板41が容易に変形せず、その形状が安定に維持される程度の剛性を有するものが好ましく、具体的には、例えば、金属材料、セラミックス材料、樹脂材料が挙げられる。金属材料としては、具体的には、例えば、鉄、銅、ニッケル、チタン、アルミニウムなどの金属またはこれらを2種以上組み合わせた合金もしくは合金鋼が挙げられる。フレーム板41を金属材料により形成する場合には、フレーム板41の表面に絶縁性被膜が施されていてもよい。
バーンイン試験に用いるためのプローブカードでは、フレーム板41の材料として、線熱膨張係数が3×10-5/K以下、好ましくは1×10-7〜1×10-5/K、より好ましくは1×10-6〜8×10-6/Kであるものを用いることが望ましい。このような材料の具体例としては、インバーなどのインバー型合金、エリンバーなどのエリンバー型合金、スーパーインバー、コバール、42合金などの磁性金属の合金もしくは合金鋼が挙げられる。
弾性異方導電膜50は、図20に示したように、厚み方向に延びる複数の接続用導電部52と、それぞれの接続用導電部52を互いに絶縁する絶縁部53とからなる。接続用導電部52には、磁性を示す導電性粒子51が厚み方向に並ぶよう配向した状態で密に含有されている。また、接続用導電部52は、弾性異方導電膜50の両面から突出しており、両面に突出部54が形成されている。
弾性異方導電膜50の厚み(接続用導電部52が表面から突出している場合には接続用導電部52の厚み)は、50〜3000μmであることが好ましく、より好ましくは70〜2500μm、特に好ましくは100〜2000μmである。この厚みが50μm以上であれば、充分な強度を有する弾性異方導電膜50が確実に得られる。また、この厚みが3000μm以下であれば、所要の導電性特性を有する接続用導電部52が確実に得られる。
突出部54の突出高さは、突出部54の最短幅もしくは直径の100%以下であることが好ましく、より好ましくは70%以下である。このような突出高さを有する突出部54を形成することにより、突出部54が加圧された際に座屈することがなく導電性が確実に得られる。
弾性異方導電膜50のフレーム板41に支持された二股部分の一方の厚みは、5〜600μmであることが好ましく、より好ましくは10〜500μm、特に好ましくは20〜400μmである。また、図示したように弾性異方導電膜50をフレーム板41の両面側で二股状に支持する場合の他、フレーム板41の片面のみで支持するようにしてもよい。
弾性異方導電膜50を形成する弾性高分子物質としては、架橋構造を有する耐熱性の高分子物質が好ましい。このような架橋高分子物質を得るために用いることができる硬化性の高分子物質形成材料としては、例えば、シリコーンゴム、ポリブタジエンゴム、天然ゴム、ポリイソプレンゴム、スチレン−ブタジエン共重合体ゴム、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体ゴムなどの共役ジエン系ゴムおよびこれらの水素添加物、スチレン−ブタジエン−ジエンブロック共重合体ゴム、スチレン−イソプレンブロック共重合体などのブロック共重合体ゴムおよびこれらの水素添加物、クロロプレンゴム、ウレタンゴム、ポリエステル系ゴム、エピクロルヒドリンゴム、エチレン−プロピレン共重合体ゴム、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴム、軟質液状エポキシゴムが挙げられる。中でも、成形加工性および電気特性の点からシリコーンゴムが好ましい。
シリコーンゴムとしては、液状シリコーンゴムを架橋または縮合したものが好ましい。液状シリコーンゴムは、その粘度が歪速度10-1secで105ポアズ以下であることが好ましく、縮合型、付加型、ビニル基やヒドロキシル基を有するものなどを使用できる。具体的には、例えば、ジメチルシリコーン生ゴム、メチルビニルシリコーン生ゴム、メチルフェニルビニルシリコーン生ゴムを挙げることができる。
高分子物質形成材料中には、硬化触媒を含有させることができる。このような硬化触媒のとしては、例えば、過酸化ベンゾイル、過酸化ビスジシクロベンゾイル、過酸化ジクミル、過酸化ジターシャリーブチルなどの有機過酸化物、脂肪酸アゾ化合物、ヒドロシリル化触媒が挙げられる。
硬化触媒の使用量は、高分子物質形成材料の種類、硬化触媒の種類、その他の硬化処理条件を考慮して適宜選択されるが、通常は、高分子物質形成材料100重量部に対して3〜15重量部である。
弾性異方導電膜50の接続用導電部52に含有される導電性粒子51としては、磁性を示す粒子が好ましい。このような磁性を示す粒子としては、例えば、鉄、ニッケル、コバルトなどの金属粒子もしくはこれらの合金粒子またはこれらの金属を含有する粒子が挙げられる。また、これらの粒子を芯粒子とし、この芯粒子の表面に金、銀、パラジウム、ロジウムなどの導電性が良好な金属をメッキした粒子、あるいは非磁性金属粒子、ガラスビーズなどの無機粒子またはポリマー粒子を芯粒子とし、この芯粒子の表面に、ニッケル、コバルトなどの導電性磁性体をメッキした粒子、あるいは芯粒子に導電性磁性体および導電性が良好な金属の両方を被覆した粒子も使用できる。
中でも、ニッケル粒子を芯粒子とし、その表面に金や銀などの導電性が良好な金属のメッキを施したものが好ましい。芯粒子の表面への導電性金属の被覆は、例えば、無電解メッキにより行うことができる。
芯粒子の表面に導電性金属を被覆した導電性粒子は、良好な導電性を得る点から、粒子表面の導電性金属の被覆率(芯粒子の表面積に対する導電性金属の被覆面積の割合)が40%以上であることが好ましく、さらに好ましくは45%以上、特に好ましくは47〜95%である。導電性金属の被覆量は、芯粒子の2.5〜50重量%であることが好ましく、より好ましくは3〜45重量%、さらに好ましくは3.5〜40重量%、特に好ましくは5〜30重量%である。
導電性粒子51の粒子径は、1〜500μmであることが好ましく、より好ましくは2〜400μm、さらに好ましくは5〜300μm、特に好ましくは10〜150μmである。また、導電性粒子51の粒子径分布(Dw/Dn)は、1〜10であることが好ましく、より好ましくは1〜7、さらに好ましくは1〜5、特に好ましくは1〜4である。このような条件を満足する導電性粒子51を用いることにより、弾性異方導電膜50の加圧変形が容易であるとともに、接続用導電部52において各導電性粒子51間に充分な電気的接触が得られる。
また、導電性粒子51の形状は、高分子物質形成材料中に容易に分散させることができる点で、球状、星形状、あるいは1次粒子が凝集した2次粒子による塊形状が好ましい。
また、導電性粒子51の表面をシランカップリング剤などのカップリング剤で処理してもよい。これにより、導電性粒子51と弾性高分子物質との接着性が高くなり、得られる弾性異方導電膜50の繰り返し使用における耐久性が高くなる。
また、導電性粒子51の表面をシランカップリング剤などのカップリング剤で処理してもよい。これにより、導電性粒子51と弾性高分子物質との接着性が高くなり、得られる弾性異方導電膜50の繰り返し使用における耐久性が高くなる。
接続用導電部52の導電性粒子51の含有割合は、体積分率で10〜60%、好ましくは15〜50%が好ましい。この割合が10%未満の場合、充分に電気抵抗値の小さい接続用導電部52が得られないことがある。一方、この割合が60%を超える場合、得られる接続用導電部52が脆弱になり易く、必要な弾性が得られないことがある。
高分子物質形成材料中には、必要に応じて、通常のシリカ粉、コロイダルシリカ、エアロゲルシリカ、アルミナなどの無機充填材を含有させることができる。このような無機充填材を含有させることにより、成形材料のチキソトロピー性が確保され、その粘度が高くなる。さらに、導電性粒子51の分散安定性が向上するとともに、硬化処理されて得られる弾性異方導電膜50の強度が高くなる。
異方導電性コネクター40は、例えば、特開2002−334732号公報に記載されている方法により製造することができる。
プローブカード30の検査用回路基板31の裏面には、図18および図19に示したように、プローブカード30を下方に加圧する加圧板35が設けられ、プローブカード30の下方には、検査対象であるウエハ1が載置されるウエハ載置台36が設けられている。加圧板35とウエハ載置台36のそれぞれには、加熱器37が接続されている。
プローブカード30の検査用回路基板31の裏面には、図18および図19に示したように、プローブカード30を下方に加圧する加圧板35が設けられ、プローブカード30の下方には、検査対象であるウエハ1が載置されるウエハ載置台36が設けられている。加圧板35とウエハ載置台36のそれぞれには、加熱器37が接続されている。
シート状プローブ10のリング状の支持板13は、図19に示したように、加圧板35に設けられた周状の嵌合用段差部38に嵌め込まれる。また、異方導電性コネクター40の位置決め孔には、ガイドピン33が挿通される。これにより、異方導電性コネクター40は、弾性異方導電膜50のそれぞれの接続用導電部52が検査用回路基板31のそれぞれの検査用電極32に対接するように配置され、この異方導電性コネクター40の表面に、シート状プローブ10が、それぞれの電極構造体17が異方導電性コネクター40の弾性異方導電膜50のそれぞれの接続用導電部52に対接するよう配置され、この状態で、三者が固定される。
なお、図21に示したように、シート状プローブ10にリング状の支持板13を設けずに、シート状プローブ10と異方導電性コネクター40の各位置決め孔に、検査用回路基板31に設けられたガイドピン33を挿通することによりこれらを検査用回路基板31に固定し、検査用回路基板31の検査用電極32、異方導電性コネクター40の接続用導電部52、およびシート状プローブ10の電極構造体17が所定の位置関係で対接するように三者を位置決めするようにしてもよい。
ウエハ載置台36には、検査対象であるウエハ1が載置され、加圧板35によりプローブカード30を下方に加圧することにより、シート状プローブ10の電極構造体17の各表面電極部17aが、ウエハ1の各被検査電極2に加圧接触する。この状態では、異方導電性コネクター40の弾性異方導電膜50の各接続用導電部52は、検査用回路基板31の検査用電極32とシート状プローブ10の電極構造体17の裏面電極部17bとにより挟圧されて厚み方向に圧縮されている。これにより、接続用導電部52にはその厚み方向に導電路が形成され、ウエハ1の被検査電極2と検査用回路基板31の検査用電極32とが電気的に接続される。その後、加熱器37によって、ウエハ載置台36と加圧板35を介してウエハ1が所定の温度に加熱され、この状態で、ウエハ1に形成された複数の集積回路のそれぞれについて電気的検査が行われる。
このウエハ検査装置によれば、ウエハ1が、例えば、直径が8インチ以上の大面積であり、且つ被検査電極2のピッチが極めて小さい場合であっても、バーンイン試験において、ウエハ1に対する良好な電気的接続状態を安定に維持することができ、ウエハ1の複数の集積回路のそれぞれについて所要の電気検査を確実に実行することができる。
なお、本実施形態では、プローブカードの検査電極がウエハに形成された全ての集積回路の被検査電極に対して接続され、一括して電気検査が行われるが、ウエハに形成された全ての集積回路の中から選択された複数の集積回路の被検査電極に対してプローブカードの検査電極を接続して、各選択領域毎に検査するようにしてもよい。選択される集積回路の数は、ウエハのサイズ、ウエハに形成された集積回路の数、各集積回路の被検査電極の数などを考慮して適宜選択されるが、例えば、16個、32個、64個、128個である。
また、弾性異方導電膜50には、被検査電極のパターンに対応するパターンに従って形成された接続用導電部52の他に、被検査電極に電気的に接続されない非接続用の導電部が形成されていてもよい。
また、本発明のプローブカードおよび回路装置の検査装置は、ウエハ検査用の他、半導体チップ、BGA、CSPなどのパッケージLSI、MCMなどの半導体集積回路装置などに形成された回路を検査するための構成としてもよい。
1 ウエハ
2 被検査電極
10 シート状プローブ
11 支持体
12 貫通孔
13 支持板
15 接点膜
16 絶縁膜
16a 樹脂シート
16b 高分子物質形成用液状物
17 電極構造体
17a 表面電極部
17b 裏面電極部
17c 短絡部
18 被覆膜
19 支持部
20 金属膜
22 フォトレジスト層
23a 開口
23b 開口
24 絶縁層
25 貫通孔
26 樹脂層
27 レジスト層
27a パターン孔
29 金属メッキ
30 プローブカード
31 検査用回路基板
32 検査用電極
33 ガイドピン
35 加圧板
36 ウエハ載置台
37 加熱器
38 嵌合用段差部
40 異方導電性コネクター
41 フレーム板
42 貫通孔
50 弾性異方導電膜
51 導電性粒子
52 接続用導電部
53 絶縁部
54 突出部
90 シート状プローブ
91 絶縁シート
92 支持部材
95 電極構造体
96 表面電極部
97 裏面電極部
98 短絡部
100 絶縁膜
101 フォトレジスト膜
102 金属膜
t1 絶縁膜幅
t2 エッチング幅
t3 エッチング幅
φ1 開口径
φ2 開口径
θ エッチング処理角度
L 外径
P ピッチ
R 径
r 径
2 被検査電極
10 シート状プローブ
11 支持体
12 貫通孔
13 支持板
15 接点膜
16 絶縁膜
16a 樹脂シート
16b 高分子物質形成用液状物
17 電極構造体
17a 表面電極部
17b 裏面電極部
17c 短絡部
18 被覆膜
19 支持部
20 金属膜
22 フォトレジスト層
23a 開口
23b 開口
24 絶縁層
25 貫通孔
26 樹脂層
27 レジスト層
27a パターン孔
29 金属メッキ
30 プローブカード
31 検査用回路基板
32 検査用電極
33 ガイドピン
35 加圧板
36 ウエハ載置台
37 加熱器
38 嵌合用段差部
40 異方導電性コネクター
41 フレーム板
42 貫通孔
50 弾性異方導電膜
51 導電性粒子
52 接続用導電部
53 絶縁部
54 突出部
90 シート状プローブ
91 絶縁シート
92 支持部材
95 電極構造体
96 表面電極部
97 裏面電極部
98 短絡部
100 絶縁膜
101 フォトレジスト膜
102 金属膜
t1 絶縁膜幅
t2 エッチング幅
t3 エッチング幅
φ1 開口径
φ2 開口径
θ エッチング処理角度
L 外径
P ピッチ
R 径
r 径
Claims (1)
- 回路装置の電気検査に用いられるシート状プローブの製造方法であって、
貫通孔が形成された支持体を用意する工程と、
前記支持体の貫通孔部に合致するよう、表面電極部を立設した表面電極形成用金属シート部材を用意する工程と、
前記表面電極部を立設した表面電極形成用金属シート部材上に、貫通孔が形成された支持体をその貫通孔部に表面電極部が合致するように積層配置する工程と、
前記積層配置された支持体の上面より絶縁膜を塗布形成する工程と、
前記塗布形成された絶縁体の上面より、その表面電極部の位置に対応する部分を除去して開口部を形成し表面電極部の底面を露出する工程と、
前記表面電極部の底部が露出した部分に、前記絶縁膜表面より短絡部および裏面電極部を充填形成する工程と、
前記表面電極形成用金属シート部材を除去する工程と、
を備えることを特徴とするシート状プローブの製造方法。
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Cited By (2)
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JP2010048694A (ja) * | 2008-08-22 | 2010-03-04 | Japan Electronic Materials Corp | コンタクトプローブ、プローブカード及びコンタクトプローブの製造方法 |
JP5282082B2 (ja) * | 2008-03-26 | 2013-09-04 | 株式会社アドバンテスト | プローブ装置および試験システム |
-
2004
- 2004-11-15 JP JP2004331282A patent/JP2006138825A/ja active Pending
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