JP2006137257A - パーキングブレーキ装置およびパーキングブレーキ装置の擦り合わせ方法 - Google Patents

パーキングブレーキ装置およびパーキングブレーキ装置の擦り合わせ方法 Download PDF

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Abstract


【課題】 パーキングブレーキ装置に含まれる摩擦部材と被制動部材との擦り合わせを容易かつ良好に促進させる。
【解決手段】 車両に適用されるパーキングブレーキ装置1は、ドラム10と、第1および第2ブレーキシュー11,12と、電動モータ21を含む電動アクチュエータ20と、ECU30とを備え、電動モータ21は、車両の使用開始前に、第1および第2ブレーキシュー11,12がドラム10に僅かに押し付けられるように作動され、ECU30は、車両の使用開始後に、第1および第2ブレーキシュー11,12とドラム10との擦り合わせが概ね完了したと判断される段階で、ドラム10に対する第1および第2ブレーキシュー11,12の押し付けが解除されるように電動モータ21を作動させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、摩擦部材を被制動部材に押し付けることにより、停止している車両を制動するパーキングブレーキ装置に関する。
パーキングブレーキ装置は、停止している車両を停止状態に維持するために必要不可欠なものである。パーキングブレーキ装置に当初から良好な制動力を発生させるためには、ブレーキシューあるいはブレーキパッドといった摩擦部材と、ドラムあるいはブレーキロータといった被制動部材とを互いに馴染ませておく(当たりをつけておく)必要がある。このため、車両の納車前等に工場において、パーキングブレーキ装置の摩擦部材と被制動部材との擦り合わせを事前に充分に実行しておくことが好ましい。また、パーキングブレーキ装置の初期制動力を向上させると共に摩擦部材と被制動部材との擦り合わせを省略するための技術として、ブレーキシューに含まれる摩擦部材の表面に、ゴムや無機粉末といった摩擦材料が配合されている有機樹脂皮膜を施す手法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−220677号公報
しかしながら、例えば車両の完成から納車までの間に、パーキングブレーキ装置の摩擦部材と被制動部材との擦り合わせを事前に充分に実行しておくことは必ずしも容易なことではない。また、パーキングブレーキ装置の初期制動力を向上させるために摩擦材料が配合された有機樹脂皮膜をブレーキシューに付加すると、コストアップや耐久性の低下を招くおそれもある。
そこで、本発明は、パーキングブレーキ装置に含まれる摩擦部材と被制動部材との擦り合わせを容易かつ良好に促進させることを目的とする。
本発明によるパーキングブレーキ装置は、摩擦部材を被制動部材に押し付けることにより、停止している車両を制動するパーキングブレーキ装置において、摩擦部材が被制動部材に僅かに押し付けられるようにして、摩擦部材と被制動部材との間に微小な引き摺りを生じさせることができる引き擦り発生手段と、摩擦部材と被制動部材との擦り合わせが概ね完了したと判断される段階で、被制動部材に対する摩擦部材の押し付けを解除する押し付け解除手段とを備えることを特徴とする。
このパーキングブレーキ装置では、車両の実質的な使用開始前に、引き擦り発生手段によって摩擦部材が被制動部材に僅かに押し付けられ、摩擦部材と被制動部材との間に微小な引き摺りが生じさせられる。そして、この状態で車両はある程度走行させられ、摩擦部材と被制動部材との擦り合わせが概ね完了したと判断される段階で、押し付け解除手段によって被制動部材に対する摩擦部材の押し付けが解除される。このように、摩擦部材と被制動部材との間に微小な引き摺りが生じさせた状態で車両をある程度走行させることにより、事前の擦り合わせや、摩擦部材や被制動部材の改良を要することなく、パーキングブレーキ装置に含まれる摩擦部材と被制動部材との擦り合わせを容易かつ良好に促進させ、パーキングブレーキ装置に当初から良好な制動力を発生させることが可能となる。
この場合、押し付け解除手段は、車両の走行距離が所定値に達した際に、被制動部材に対する摩擦部材の押し付けを解除すること好ましい。
摩擦部材と被制動部材との間に微小な引き摺りが生じている状態で車両を走行させた場合、摩擦部材等の磨耗の度合いは車両の走行距離に依存することになる。従って、車両の走行距離が例えば実験的、経験的に定められる値に達した時点で摩擦部材と被制動部材との擦り合わせが概ね完了していると判断することができる。
また、押し付け解除手段は、車両の運転に関連する所定の操作の実行回数が所定値に達した際に、被制動部材に対する摩擦部材の押し付けを解除すると好ましい。
上述のように、摩擦部材と被制動部材との間に微小な引き摺りが生じている状態で車両を走行させた場合、摩擦部材等の磨耗の度合いは車両の走行距離に依存することになるが、車両の走行距離は、例えばブレーキ操作等の車両の運転に関連する所定の操作の実行回数から把握することも可能である。従って、車両の運転に関連する所定の操作の実行回数が例えば実験的、経験的に定められる値に達した時点で摩擦部材と被制動部材との擦り合わせが概ね完了していると判断してもよい。
更に、押し付け解除手段は、車両の実質的な使用開始からの経過時間が所定値に達した際に、被制動部材に対する摩擦部材の押し付けを解除すると好ましい。
上述のように、摩擦部材と被制動部材との間に微小な引き摺りが生じている状態で車両を走行させた場合、摩擦部材等の磨耗の度合いは車両の走行距離に依存することになるが、車両の走行距離は、車両の実質的な使用開始(例えば工場出荷時または納車時)からの経過時間より把握することも可能である。従って、車両の実質的な使用開始からの経過時間が例えば実験的、経験的に定められる値に達した時点で摩擦部材と被制動部材との擦り合わせが概ね完了していると判断してもよい。
そして、引き摺り発生手段は、被制動部材に対して摩擦部材を押し付けるための動力を発生する電動モータを含むと好ましい。
すなわち、本発明によるパーキングブレーキ装置は、電動モータを備えたいわゆる電動パーキングブレーキ装置として構成されると好ましい。このようなパーキングブレーキ装置においては、上述の微小な引き摺りを極めて容易に生じさせると共に、被制動部材に対する摩擦部材の押し付けを極めて容易に解除することが可能である。
本発明によるパーキングブレーキ装置の擦り合わせ方法は、停止している車両を制動するためのパーキングブレーキ装置に含まれる摩擦部材と被制動部材とを擦り合わせるパーキングブレーキ装置の擦り合わせ方法であって、摩擦部材が被制動部材に僅かに押し付けられるようにして、摩擦部材と被制動部材との間に微小な引き摺りを生じさせた後、摩擦部材と被制動部材との擦り合わせが概ね完了したと判断される段階で、被制動部材に対する摩擦部材の押し付けを解除することを特徴とする。
本発明によれば、パーキングブレーキ装置に含まれる摩擦部材と被制動部材との擦り合わせを容易かつ良好に促進させることが可能となる。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明によるパーキングブレーキ装置を示す概略構成図である。同図に示されるパーキングブレーキ装置1は、車両の後輪に対して設けられる、いわゆるドラムインディスク型の電動パーキングブレーキ装置として構成されており、ドラム(被制動部材)10と、ドラム10の内部にそれぞれ回動自在に支持された一対の第1ブレーキシュー(摩擦部材)11および第2ブレーキシュー(摩擦部材)12とを備える。ドラム10の外周には、図示されないディスクロータが一体に形成されており、当該ディスクロータに対しては、図示されないブレーキパッドが設けられる。また、第1ブレーキシュー11の遊端には、支持ピンの周りに回動自在になるようにブレーキレバー14の一端が連結されており、ブレーキレバー14の他端には、連結具やスプリング15を介してドラム10の外部に引き出されたワイヤ16が接続されている。更に、ブレーキレバー14の支持ピン側の部位と第2ブレーキシュー12との間にはスプリング17を介してストラット18が架け渡されている。
このように構成されるパーキングブレーキ装置1では、ワイヤ16を巻き取ると、ブレーキレバー14が支持ピンの周りに図中時計回りに回動する。これにより、ストラット18を介してブレーキレバー14によって第2ブレーキシュー12が図中左側に押され、第2ブレーキシュー12の摩擦部12aがドラム10の内周面に押し付けられる。また、ブレーキレバー14の支持ピン側の端部は、ストラット18を支点として図中右側に移動し、これに伴って、第1ブレーキシュー11も図中右側へと押され、それにより、第1ブレーキシュー11の摩擦部11aがドラム10の内周面に押し付けられる。一方、ワイヤ16の巻き取りを解除すれば(ワイヤ16を繰り出せば)、ブレーキレバー14は、スプリング15,17によって付勢されて支持ピンの周りに図中反時計回りに回動し、元の位置に戻る。これにより、第1ブレーキシュー11および第2ブレーキシュー12のドラム10に対する押し付けが解除される。
また、図1のパーキングブレーキ装置1は、上述のように電動パーキングブレーキ装置として構成されていることから、ワイヤ16の巻き取りと繰り出しとを実行する電動アクチュエータ20を含んでいる。この電動アクチュエータ20は、ドラム10に対して第1ブレーキシュー11および第2ブレーキシュー12を押し付けると共に当該押し付けを解除するための動力を発生する電動モータ21や、図示されない減速機構等を有する。電動モータ21は、例えば車両の電子制御式ブレーキシステムの制御を行う電子制御ユニット(以下、「ECU」という)30に接続されている。ECU30は、何れも図示されないCPU、ROM、RAM、入出力ポート、および記憶装置等を含むものである。ECU30には、図1に示されるように、パーキングブレーキ装置1の操作部材(操作レバーまたは操作ペダル)31、車両の走行距離(積算距離)を計測するオドメータ32、時計IC33、カウンタ34、更には、図示されないフットブレーキが操作されたことを検知するストップランプスイッチ35等が接続されている。
ECU30は、ドライバーによってパーキングブレーキ装置1を作動させるように操作部材31が操作されると(操作レバーが引き上げられるか、あるいは操作ペダルが踏み込まれると)、操作部材31の操作量に応じて電動モータ21を正方向に回転させ、これにより、第1ブレーキシュー11および第2ブレーキシュー12をドラム10に押し付けて車両を制動すべく、上述のワイヤ16が巻き上げられる。また、ドライバーによってパーキングブレーキ装置1を解除させる操作(操作レバーまたは操作ペダルの戻し)がなされると、ECU30は、第1ブレーキシュー11および第2ブレーキシュー12のドラム10に対する押し付けが解除されるように、電動モータ21を所定量だけ逆回転させる。
さて、上述のパーキングブレーキ装置1に当初から良好な制動力を発生させるためには、第1ブレーキシュー11および第2ブレーキシュー12とドラム10とを互いに馴染ませておく(当たりをつけておく)必要がある。このため、パーキングブレーキ装置1を備えた車両については、例えば作業員等の手によって車両の実質的な使用開始前(例えば工場出荷時または納車前)に、パーキングブレーキ装置1が解除された状態であっても第1ブレーキシュー11および第2ブレーキシュー12がドラム10に僅かに押し付けられるように、ECU30を介して電動アクチュエータ20の電動モータ21が作動させられる。これにより、車両の実質的な使用開始に先立って、パーキングブレーキ装置1では、第1ブレーキシュー11および第2ブレーキシュー12とドラム10との間に微小な引き摺りが生じさせられることになる。この際、電動式のパーキングブレーキ装置1では、電動モータ21を僅かに回転させるだけで、上述の微小な引き摺りを極めて容易に生じさせることが可能である。
そして、パーキングブレーキ装置1を備えた車両の使用が開始されると、ECU30によって、図2に示されるルーチンが実行される。図2に示されるように、ECU30は、所定時間おきにオドメータ32から車両の走行距離(積算距離)を取得し(S10)、取得した車両の走行距離が実験的、経験的に予め定められた値Dを下回っているか否か判定する(S12)。S12にて走行距離が値Dを下回っていると判断すると、ECU30は、第1ブレーキシュー11および第2ブレーキシュー12がドラム10に僅かに押し付けられた状態を維持し(S14)、次のS10の実行タイミングになると、再度S10以降の処理を実行する。
これにより、パーキングブレーキ装置1を備えた車両は、その使用開始後に、第1ブレーキシュー11および第2ブレーキシュー12とドラム10との間に微小な引き摺りが生じている状態で、ある程度の期間走行させられることになる。この結果、車両の実質的な使用開始前における事前の擦り合わせや、第1ブレーキシュー11、第2ブレーキシュー12およびドラム10の改良等を要することなく、第1ブレーキシュー11および第2ブレーキシュー12とドラム10との擦り合わせを容易かつ確実に促進させ、パーキングブレーキ装置1に当初から良好な制動力を発生させることが可能となる。
また、上述のように、第1ブレーキシュー11および第2ブレーキシュー12とドラム10との間に微小な引き摺りが生じている状態で車両を走行させた場合、第1および第2ブレーキシュー11,12等の磨耗の度合いは車両の走行距離に依存することになる。従って、車両の走行距離が実験的、経験的に定められる値Dに達した時点で第1ブレーキシュー11および第2ブレーキシュー12とドラム10との擦り合わせが概ね完了していると判断することができる。
このため、S12にて走行距離が値D以上になったと判断すると、ECU30は、ドラム10に対する第1ブレーキシュー11および第2ブレーキシュー12の押し付けが解除されるように、電動アクチュエータ20の電動モータ21を所定量だけ逆回転させる(S16)。これにより、第1ブレーキシュー11および第2ブレーキシュー12とドラム10との間の微小な引き摺りがなくなる。この際、電動式のパーキングブレーキ装置1では、電動モータ21を僅かに逆回転させるだけで、ドラム10に対する第1ブレーキシュー11および第2ブレーキシュー12の押し付けを極めて容易に解除することが可能である。 そして、ECU30は、S16の処理を実行すると、図2のルーチンを終了させる。
ところで、上述のように、第1ブレーキシュー11および第2ブレーキシュー12とドラム10との間に微小な引き摺りが生じている状態で車両を走行させた場合、第1および第2ブレーキシュー11,12等の磨耗の度合いは車両の走行距離に依存することになるが、車両の走行距離は、車両の実質的な使用開始(例えば工場出荷時または納車時)からの経過時間より把握することも可能である。従って、図3に例示されるルーチンのように、車両の実質的な使用開始からの経過時間が実験的、経験的に定められる値Tに達した時点で第1ブレーキシュー11および第2ブレーキシュー12とドラム10との擦り合わせが概ね完了していると判断してもよい。
この場合も、例えば作業員等の手によって車両の実質的な使用開始前に、パーキングブレーキ装置1が解除された状態であっても第1ブレーキシュー11および第2ブレーキシュー12がドラム10に僅かに押し付けられるように電動アクチュエータ20の電動モータ21が作動させられ、第1ブレーキシュー11および第2ブレーキシュー12とドラム10との間に微小な引き摺りが生じさせられる。そして、ECU30には、車両の実質的な使用開始時(例えば工場出荷時または納車時)に、使用開始時(使用開始年月日)の情報が与えられ、ECU30は、図3に示されるルーチンを実行する。
図3のルーチンのもとでは、ECU30は、所定時間おきに、時計IC33からの時間情報に基づいて車両の使用開始からの経過時間を取得し(S20)、取得した使用開始からの経過時間が予め定められた値Tを下回っているか否か判定する(S22)。S22にて経過時間が値Tを下回っていると判断すると、ECU30は、第1ブレーキシュー11および第2ブレーキシュー12がドラム10に僅かに押し付けられた状態を維持し(S24)、次のS20の実行タイミングになると、再度S20以降の処理を実行する。また、S22にて使用開始からの経過時間が値T以上になったと判断すると、ECU30は、ドラム10に対する第1ブレーキシュー11および第2ブレーキシュー12の押し付けが解除されるように、電動アクチュエータ20の電動モータ21を所定量だけ逆回転させる(S26)。これにより、第1ブレーキシュー11および第2ブレーキシュー12とドラム10との間の微小な引き摺りがなくなる。そして、ECU30は、S26の処理を実行すると、図3のルーチンを終了させる。
図4は、上述のパーキングブレーキ装置1の制御ルーチンの更に他の例を説明するためのフローチャートである。図4のルーチンも、車両の実質的な使用開始前に、第1ブレーキシュー11および第2ブレーキシュー12がドラム10に僅かに押し付けられるように電動アクチュエータ20の電動モータ21が作動させられた後に実行されるものである。図4のルーチンのもとでは、車両の運転に関連する所定の操作であるフットブレーキ(パーキングブレーキ以外の動的ブレーキ)の操作の回数に基づいて、第1ブレーキシュー11および第2ブレーキシュー12とドラム10との擦り合わせが概ね完了しているか否か判定される。
すなわち、第1ブレーキシュー11および第2ブレーキシュー12とドラム10との間に微小な引き摺りが生じている状態で車両を走行させた場合、第1および第2ブレーキシュー11,12等の磨耗の度合いは車両の走行距離に依存することになるが、車両の走行距離は、フットブレーキの操作といった車両の運転に関連する所定の操作の実行回数から把握することも可能である。従って、図4に示されるように、フットブレーキの操作回数が例えば実験的、経験的に定められる値nに達した時点で第1ブレーキシュー11および第2ブレーキシュー12とドラム10との擦り合わせが概ね完了していると判断してもよい。
図4のルーチンのもとでは、ECU30は、所定時間おきに、ストップランプスイッチ35からの信号に基づいてフットブレーキが操作されたか否か判定しており(S30)、S30にてフットブレーキが操作されたと判断すると、カウンタ34を「1」だけインクリメントする(S32)。S32の処理の後、ECU30は、カウンタ34のカウント値nが予め定められている値nを下回っているか否か判定する(S34)。S34にてカウンタ34のカウント値nが値nを下回っていると判断すると、ECU30は、第1ブレーキシュー11および第2ブレーキシュー12がドラム10に僅かに押し付けられた状態を維持し(S36)、次のS30の実行タイミングになると、再度S30以降の処理を実行する。
また、S34にてカウンタ34のカウント値nが値n以上になったと判断すると、ECU30は、ドラム10に対する第1ブレーキシュー11および第2ブレーキシュー12の押し付けが解除されるように、電動アクチュエータ20の電動モータ21を所定量だけ逆回転させる(S38)。これにより、第1ブレーキシュー11および第2ブレーキシュー12とドラム10との間の微小な引き摺りがなくなる。そして、ECU30は、S38の処理を実行すると、図4のルーチンを終了させる。なお、車両の走行距離を把握するための所定の操作は、フットブレーキの操作に限られるものではなく、ライトを点灯させるための操作や、アクセルペダルの踏み込み操作等であってもよいことはいうまでもない。
上述のパーキングブレーキ装置1は、いわゆるドラムインディスク型のパーキングブレーキ装置として説明されたが、本発明のパーキングブレーキ装置はこれに限られるものではない。すなわち、本発明のパーキングブレーキ装置は、ブレーキディスクにブレーキパッドを機械的に押し付けるものであってもよい。この場合には、例えば作業員等の手によって車両の実質的な使用開始前(例えば工場出荷時または納車前)に、パーキングブレーキ装置が解除された状態であっても摩擦部材が被制動部材に僅かに押し付けられるようにしておき、例えば車両の定期点検時に、被制動部材に対する摩擦部材の押し付けを解除すればよい。
本発明によるパーキングブレーキ装置を示す概略構成図である。 図1に示されるパーキングブレーキ装置の制御ルーチンを説明するフローチャートである。 図1に示されるパーキングブレーキ装置の制御ルーチンの他の例を説明するためのフローチャートである。 図1に示されるパーキングブレーキ装置の制御ルーチンの更に他の例を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 パーキングブレーキ装置、10 ドラム、11 第1ブレーキシュー、12 第2ブレーキシュー、11a,12a 摩擦部、14 ブレーキレバー、15,17 スプリング、16 ワイヤ、18 ストラット、20 電動アクチュエータ、21 電動モータ、30 ECU、31 操作部材、32 オドメータ、33 時計IC、34 カウンタ、35 ストップランプスイッチ

Claims (6)

  1. 摩擦部材を被制動部材に押し付けることにより、停止している車両を制動するパーキングブレーキ装置において、
    前記摩擦部材が前記被制動部材に僅かに押し付けられるようにして、前記摩擦部材と前記被制動部材との間に微小な引き摺りを生じさせることができる引き擦り発生手段と、
    前記摩擦部材と前記被制動部材との擦り合わせが概ね完了したと判断される段階で、前記被制動部材に対する前記摩擦部材の押し付けを解除する押し付け解除手段とを備えることを特徴とするパーキングブレーキ装置。
  2. 前記押し付け解除手段は、前記車両の走行距離が所定値に達した際に、前記被制動部材に対する前記摩擦部材の押し付けを解除することを特徴とする請求項1に記載のパーキングブレーキ装置。
  3. 前記押し付け解除手段は、前記車両の運転に関連する所定の操作の実行回数が所定値に達した際に、前記被制動部材に対する前記摩擦部材の押し付けを解除することを特徴とする請求項1または2に記載のパーキングブレーキ装置。
  4. 前記押し付け解除手段は、前記車両の実質的な使用開始からの経過時間が所定値に達した際に、前記被制動部材に対する前記摩擦部材の押し付けを解除することを特徴とする請求項1に記載のパーキングブレーキ装置。
  5. 前記引き摺り発生手段は、前記被制動部材に対して前記摩擦部材を押し付けるための動力を発生する電動モータを含むことを特徴とする請求項1から4の何れかに記載のパーキングブレーキ装置。
  6. 停止している車両を制動するためのパーキングブレーキ装置に含まれる摩擦部材と被制動部材とを擦り合わせるパーキングブレーキ装置の擦り合わせ方法であって、
    前記摩擦部材が前記被制動部材に僅かに押し付けられるようにして、前記摩擦部材と前記被制動部材との間に微小な引き摺りを生じさせた後、前記摩擦部材と前記被制動部材との擦り合わせが概ね完了したと判断される段階で、前記被制動部材に対する前記摩擦部材の押し付けを解除することを特徴とするパーキングブレーキ装置の擦り合わせ方法。
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