JP2006136580A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 メダル払出し口にセンサを設け、メダルセレクタのセンサとの整合性を判断することで、不正行為を防止する。
【解決手段】 メダル投入部から投入されたメダルを選別して送り出すメダルセレクタ1において、メダル投入口からメダル排出口12へメダルを転動させるメダル通路11と、前記メダル通路のメダル排出口側に設けられてメダルを検出するメダルセンサS1,S2と、前記メダルセンサよりも前記メダル投入口側に設けられて前記メダル通路におけるメダルを検出する接触センサS10,S20と、メダルセレクタ1で排出されたメダルを返却するための導出路に設けられたメダル返却センサS30とを備える。
【選択図】 図1

Description

この発明は、スロットマシン等の遊技機に関する。
スロットマシン等の遊技機は、遊技者が所定の枚数のメダルを遊技機に投入してゲームを楽しむことができる。遊技に必要なメダルは、遊技ホール内に設けられたメダル貸機等で借りることができ、所望の遊技機のメダル投入口に投入することによりゲームを開始することができる。遊技機は、投入されたメダルを判別するとともに、その枚数を計数するためのメダルセレクタを備えている。
投入されたメダルは遊技機内部のメダルセレクタで選別される(不良メダルは返却される)とともに、投入されたメダルの枚数が計数される。この計数値がメダルの投入枚数として扱われ、この範囲内で遊技者は遊技を楽しむことができる。メダルを投入した後であっても、遊技によりクレジットを消費する前であれば投入したメダルの返却を求めることができる。返却操作のために遊技機の前面パネルにキャンセルボタンが設けられている。(図2の符号138参照)。
この種のメダルセレクタは、メダル投入口から投入されたメダルが転動する、下り傾斜したメダル通路を備えている。メダル通路の出口近傍には、メダルを計数するためのセンサ(例えばフォトインタラプタ)が設けられ、ここで投入されたメダルの枚数が計数される。現在の遊技機のメダルセレクタには2つのセンサが設けられていて、メダルの検知は2つのセンサの検出順序により行われている。投入されたメダルが所定枚数に達するとゲームを開始することができる。追加で投入されたメダルはクレジットとして扱われる。
図14はスロットマシンが備える従来のメダルセレクタの斜視図である。図15(a)及び(b)は従来のメダルセレクタの動作説明図である。図14及び図15(a)において、1はメダルセレクタ、11はこれに設けられたメダル通路、12はメダルセレクタ1のメダル出口、S1及びS2はメダル通路11に設けられたフォトインタラプタ(メダル検出のためのセンサ)である。なお、Mは投入されたメダルを示す。メダルセレクタ1の上部から投入されたメダルMは、メダル通路11に沿って落下し、途中で進行方向を斜め横に変えられ、メダル出口12から排出される。なお、大きさが異なる非正規のメダルはメダル通路の途中で落下し、メダル返却口に戻る。
メダル出口12の近傍には2つのメダルセンサS1,S2がメダルの進行方向に沿って並んで設けられている。図15(b)はメダルMが通過したときのセンサS1,S2の出力信号のタイミングチャートを示す。手前側に設けられているセンサS1の信号の位相は、S2のそれよりも進んでいる。センサS1,S2により途中で阻止されずに送られてきたメダルの通過が検出される。S1,S2を2つ隣接させて設けているので、メダルの通過速度や通過方向を検出することができ、これらに基づきメダル枚数だけでなく、メダルの逆流や不正行為を検出することができる。また、メダルセンサS1,S2をメダル入り口から遠い側に設けることにより、不正行為をやりにくくしている。
特願2002−333941
遊技者のごく一部に不正行為(いわゆるゴト行為)を行う者がいた。例えば、メダル投入口から異物を挿入し、センサを誤動作させて正規のメダルを投入することなくゲームを行おうとする者がいた。実際には、棒状の異物で2つのセンサを往復することによって、実際にメダルを入れているかのように誤認させる方法が採られているようである。例えば、図15(c)に示すように針金90の先端に板91を取り付けたものを同図の点線の経路に沿って動かすと、センサS1,S2から図15(b)と同様な波形が出力される。
現在の遊技機において、メダルの検知は2つのセンサの検出順序により行っている。不正行為としては上述のように棒状の異物90,91でこの2つのセンサS1,S2を反応させることによって、実際にメダルを入れていると誤認させる方法が採られている。センサS1,S2が上部に並んでいるため、異物90,91を戻す際にこれをセンサS1,S2の検知できないところまで下げることで逆流エラーの検出(図15(b)のS1,S2の位相が逆になったもの)を避けることが可能になってしまう。
遊技機に対する不正行為の手法も時とともに巧妙になってきている。最近報告された不正行為として、メダル投入口から不正行為用の器具を挿入し、メダルセレクタのメダル計数機能を不正に操作し誤動作させ、メダルを投入していないにもかかわらず不正に多数のクレジットを得るという手口がある。
先端に赤外線LEDなどの発光素子を2つ設けた器具を挿入し、これらをセンサS1,S2に向けて点滅させることにより図15(b)の信号を作り出し、不正なクレジットを得ているようである。不正に得たクレジットで遊技を行うことができるが、多くの場合、キャンセルボタンによりメダルの返却を受けているようである。メダルセレクタに対する不正行為の発見は遅れるケースが多く、被害の拡大が懸念されている。
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、上記不正行為を防止できる遊技機を提供することを目的とする。
この発明に係る遊技機は、メダル投入口からメダル排出口へメダルを転動させるメダル通路を含みメダル投入部から投入されたメダルを選別して送り出すメダルセレクタと、前記メダルセレクタに設けられて投入されたメダルを検出するメダルセンサと、前記メダルセンサよりも前記メダル投入口側に設けられて前記メダル通路におけるメダルを検出する接触センサと、前記メダル通路内のメダルを排出するための排出手段と、排出されたメダルをメダル払出し口に送り出すための導出路と、前記導出路に設けられて排出されたメダルを検出する返却センサと、前記メダルセンサの出力に基づき投入されたメダルの枚数を計数する制御部とを備え、
前記制御部は、前記メダルセンサの検出結果を前記接触センサの検出結果と比較し、両者の整合がとれないとき前記メダル通路内のメダルを排出させるとともに、前記メダル通路内のメダルの排出を行ったにもかかわらず、前記返却センサの検出がないときに不正行為と判定することを特徴とするものである。
メダルを払い出すためのホッパ装置からのメダルを前記メダル払出し口に送り出すためのホッパ装置用導出手段を備える場合において、前記返却センサを、前記メダルセレクタの前記導出路と前記ホッパ装置用導出手段の合流点よりも下流に設け、
前記制御部は、前記返却センサの検出結果を前記メダル通路内のメダルの排出動作又は前記接触センサの検出結果の少なくともいずれかと比較し、両者の整合がとれないとき不正行為と判定するようにしてもよい。
また、前記制御部は、前記メダルセンサの検出結果を前記接触センサの検出結果と比較し、両者の整合がとれないときメダルの計数を行わないようにしてもよい。
本発明に用いるメダルセレクタは、メダル投入口からメダル排出口へメダルを転動させるメダル通路と、前記メダル通路のメダル排出口側に設けられてメダルを検出するメダルセンサと、前記メダルセンサよりも前記メダル投入口側に設けられて前記メダル通路におけるメダルを検出する接触センサとを備えるものである。
好ましくは、前記接触センサを前記メダル通路の転動面に設けるようにする。
好ましくは、前記接触センサは、第1の接触センサ及び第2の接触センサを含み、前記第1の接触センサと前記第2の接触センサの間隔をメダルの直径よりも小さくする。
前記接触センサは、例えば、前記メダル通路を挟むようにその上下に設けられた第1導体及び第2導体と、前記第1導体に向かって進退可能に構成された導電性のメダル接触部とを備え、前記メダル通路にメダルがないとき前記メダル接触部は前記メダル通路内に突出し前記第1導体と離れていて、前記メダル通路をメダルが転動してきたとき当該メダルにより前記メダル接触部が前記第1導体に向かって移動されて前記第1導体と接触し、かつ、当該状態において前記第2導体はメダルに接触し、これにより、前記第1導体、前記メダル接触部、前記メダル及び前記第2導体が電気的に導通することでメダルの検出を行うものである。
前記接触センサは、例えば、前記メダル通路に設けられ、メダルが前記メダル投入口から前記メダル排出口へ向かって通過するときにメダルに接触して予め定められた方向に回転する回転体と、前記回転体の回転を検出する回転検出器とを備えるものである。
本発明に係る遊技機において不正行為を防止するための方法は、メダル投入口からメダル排出口へメダルを転動させるメダル通路を含みメダル投入部から投入されたメダルを選別して送り出すメダルセレクタと、前記メダルセレクタに設けられて投入されたメダルを検出するメダルセンサと、前記センサよりも前記メダル投入口側に設けられて前記メダル通路におけるメダルを検出する接触センサと、前記メダル通路内のメダルの排出路に設けられた返却センサと、前記メダルセンサの出力に基づき投入されたメダルの枚数を計数する制御部とを備える遊技機における不正行為防止方法であって、
前記メダルセンサの検出結果を前記接触センサの検出結果と比較して整合性を判断するステップと、
前記接触センサの検出結果と前記メダルセンサの検出結果で整合性のとれないときに、前記メダル通路内のメダルを排出するステップと、
前記返却センサの出力に基づきメダルの排出を監視し、メダルの排出を検知しないときに不正行為と判定するステップと、を備えるものである。
この発明は上記方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに関する。
この発明に係るプログラムは、例えば、記録媒体に記録される。
媒体には、例えば、EPROMデバイス、フラッシュメモリデバイス、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、光磁気ディスク、CD(CD−ROM、Video−CDを含む)、DVD(DVD−Video、DVD−ROM、DVD−RAMを含む)、ROMカートリッジ、バッテリバックアップ付きのRAMメモリカートリッジ、フラッシュメモリカートリッジ、不揮発性RAMカートリッジ等を含む。
また、電話回線等の有線通信媒体、マイクロ波回線等の無線通信媒体等の通信媒体を含む。インターネットもここでいう通信媒体に含まれる。
媒体とは、何等かの物理的手段により情報(主にデジタルデータ、プログラム)が記録されているものであって、コンピュータ、専用プロセッサ等の処理装置に所定の機能を行わせることができるものである。
この発明によれば、メダルセンサの上流に接触センサを設け、両者の整合性を判断することで、不正行為を防止するとともに、排出されたメダルを検出する返却センサを設けることにより、不正行為を検出することができる。
この発明の実施の形態1に係るメダルセレクタ及びこれを備える遊技機(スロットマシン)について図面を参照して説明する。
図1はスロットマシンが備えるメダルセレクタの斜視図である。図1において、1はメダルセレクタ、11はこれに設けられたメダル通路、12はメダルセレクタ1のメダル出口、S1及びS2はメダル通路11に設けられたフォトインタラプタ(メダル検出のためのセンサ)、S10及びS20はセンサS1及びS2の上流つまりメダル投入口側に設けられてメダル通路11を転動するメダルを検出する接触センサ、13はメダル通路11内に正規なメダル以外のメダルや異物が存在するときにそれらをメダル返却口へ排出するブロッカである。図中、Mは投入されたメダルを示す。メダルセレクタ1の上部から投入されたメダルMは、メダル通路11に沿って落下し、途中で進行方向を斜め横に変えられ、メダル出口12から排出される。なお、大きさが異なる非正規のメダルはメダル通路11内のガイドを外れるためその途中で落下し、メダル返却口に戻る。
メダル出口12の近傍には2つのメダルセンサS1,S2がメダルの進行方向に沿って設けられている。これらはメダルの枚数を計数するためのものである。メダルセンサS1、S2は、例えば、互いに対向した発光部と受光部とを有して断面コ字状に形成され、その検出光軸をメダル通路11内に上方から臨ませて位置するフォトインタラプタである。断面はコの字状でなくてもよいし、受光部だけを設けてもよい。各フォトインタラプタにより、途中で阻止されずに送られてきたメダルの通過が検出される。なお、フォトインタラプタを2つ隣接させたのは、メダル枚数を検出するだけでなく、メダルの通過が正常か否かを監視するためである。すなわち、フォトインタラプタを2つ隣接させて設けることにより、メダルの通過速度や通過方向を検出することができ、これによりメダル枚数だけでなく、逆方向に移動する不正行為を感知することができる。また、メダルセンサS1,S2をメダル入り口から遠い側に設けることにより、不正行為をやりにくくしている。
接触センサS10及びS20はメダル通路11の底面に設けられ、通常はその作用部がメダル通路11内に突出しメダルの通過の際に前記作用部が押し込まれることによりオンになる機械式スイッチ、又はメダルに接触することにより電気的に導通するスイッチなどである。接触センサS10とS20の間隔Hはメダル1枚の直径よりやや小さい(メダルセンサS1、S2の場合と同様)。ブロッカ13は、通常はメダル通路11よりも引き込まれているが、図示しない駆動部(ソレノイドコイルなど)によりメダル通路11内に突出し、正規なメダル以外のメダルや異物をメダル通路11からはじき出すものである。
接触センサS10及びS20は不正行為を判断するためのセンサである。不正行為時には接触センサS10及びS20による検出と、メダルセンサS1及びS2による検出とで矛盾が生じる、つまり整合が取れなくなるので、これに基づき不正行為の有無を判定し、不正行為であればエラー報知などのエラー処理を行う。その詳細は後述する。
図2は前扉を閉めた状態を示すスロットマシンの正面図、図3は前扉を180度開いた状態を示すスロットマシンの正面図を示す。
図2及び図3において、100はスロットマシンを示すもので、このスロットマシン100は、図3に示すように、スロットマシン本体120と、このスロットマシン本体120の前面片側にヒンジ等により開閉可能に取り付けられた前扉130とを備えている。前記前扉130の前面には、図2に示すように、ほぼ中央にゲーム表示部131を設け、ゲーム表示部131の右下隅部に、遊技者がメダルを投入するためのメダル投入口132を設け、メダル投入口132のさらに下側には、メダル投入口132から投入され、詰まってしまったメダルをスロットマシン100外に強制的に排出するためのリジェクトボタン133が設けられている。
また、前記ゲーム表示部131の左下方には、ゲームを開始するためのスタートスイッチ134を設けてあり、前扉の下端部中央には、メダルの払出し口135を設けてある。スタートスイッチ134の上側にはメダル投入に代えるベットスイッチ137が設けてあり、スタートスイッチ134の左側にはキャンセルボタン138を設けてある。キャンセルボタン138を押すとメダル投入口132から投入したメダルが払出し口135に返却される。
スロットマシン本体120の内部には、図3に示すように、その内底面に固定され、内部に複数のメダルを貯留して、貯留したメダルを前扉130の前面に設けた払出し口135に1枚ずつ払い出すためのホッパ装置121が設置されている。このホッパ装置121の上部には、上方に向けて開口し、内部に複数のメダルを貯留するホッパタンク122を備えている。
前記前扉130の裏面には、図3に示すように、メダル(コイン)セレクタ1が、前扉130の前面に設けられたメダル投入口132の裏側に取り付けられている。このメダルセレクタ1は、メダル投入口132から投入されたメダルの通過を検出しながら、当該メダルをホッパ装置121に向かって転動させ、外径が所定寸法と違う異径メダルや、鉄又は鉄合金で作製された不正メダルを選別して排除するとともに、1ゲームあたりに投入可能な所定枚数以上のメダルを選別して排除するための装置である。
また、メダルセレクタ1の下側には、図3に示すように、その下部側を覆って前扉130の払出し口135に連通する導出路136が設けられている。メダルセレクタ1により振り分けられた正規のメダル以外のメダルは、この導出路136を介して払出し口135から遊技者に返却される。
ブロッカ13によりメダル通路11から排除された正規なメダル以外のメダルや異物は、導出路136を通って払出し口135に送られる。導出路136には、払い出した物体(メダル)を検出する返却センサS30が設けられている。返却センサS30は、メダルセンサS1やS2のような非接触式センサ、又は接触センサS10やS20と同様のものである。返却センサS30を払出し口135近傍に設けるようにしてもよい(図12及びその説明参照)。
スロットマシンで遊技を楽しもうとする遊技者は、まずメダル貸機(図示しない)等から遊技媒体であるメダルを借り、メダル投入装置のメダル投入口132に直接メダルを入れることができる。スロットマシンの筐体の中央部及び上部には、遊技者側に向かって臨む四角窓状の表示窓が形成されている。そして、この中央部の表示窓の中央には、三個の回転リールの図柄を見ることができる図柄表示窓が形成されている。スタートスイッチ134は回転リールの斜め下方に位置するレバーであって、遊技メダルの投入を条件に、リールユニットの駆動を開始させる。リールユニットは、ストップスイッチによりその駆動が停止される。リールユニットは、三個の回転リールから構成されている。そして、各回転リールは、合成樹脂からなる回転ドラムと、この回転ドラムの周囲に貼付されるテープ状のリールテープとを備えている。このリールテープの外周面には、複数個(例えば21個)の図柄が表示されている。
図4はスロットマシンの機能ブロック図を示す。200、201はそれぞれCPU、ROM及びRAMを内蔵するメイン基板、サブ基板である。メイン基板200はメダルの投入、払い出し、リールの制御、当選処理などを行う。サブ基板201は演出表示などの処理を行う。202はスタートスイッチ134やストップスイッチ、ベットスイッチなどのスイッチからなる操作部である。203は三個の回転リールからなるリールユニットである。204はゲーム表示部131やリールの内部照明、液晶表示装置、スピーカなどを含む演出表示部である。演出表示部204により当選役や押し順の報知がなされる。メイン基板200には、メダルセレクタ1のメダルセンサS1,S2、接触センサS10,S20及び導出路136に設けられた返却センサS30が接続されている。
次に発明の実施の形態に係る装置/方法について説明する。
図1に示すように、セレクタ1のメダル通路11の底面には、メダルセンサS1,S2の上流側に2つの接触式センサS10,S20が互いに間隔H(メダル1枚未満)をあけて配置されており、メダル通路11を流下するメダルMに接触してスイッチをオン/オフすることにより、メダルを検知する。メイン基板200は、これらの一対のセンサS10,S20に基づき、メダルセンサS1,S2と同様のやり方でメダルを検知しており、メダルの逆流も判断できるようになっている。このために2つ設けられている。
また、セレクタ1において、不適正と判定されたメダルは、メダルセンサS1,S2の下流側に設けられたブロッカ13により、返却口135へメダルを排出するようになっている。セレクタ1から排出されたメダルは、導出路136を介して下皿へ戻されるようになっている。導出路136には返却センサS30が設けられてメダルの通過を検知するようになっている。
本発明の実施の形態に係る装置/方法は、メダルセンサS1,S2の出力と、追加した新たなセンサS10,S20,S30の出力を対比することにより、不正行為による利益を与えないようにするとともに、不正行為を検出するというものである。
図5のフローチャートを参照してその処理について説明を加える。
S1:メダルセンサS1,S2による検知と接触センサS10,S20による検知の整合性を判断する。通常であれば、接触センサS10,S20が1枚のメダルを検出すれば、メダルセンサS1,S2も同じく1枚のメダルを検出するはずである。一方のセンサがメダルを検出しているにもかかわらず、他方のセンサがメダルを検出していないときは、何か異常な状態が生じていると判定できる。ここで言う整合性とはそのようなセンサ間の検出に関する不一致のことである。接触センサS10,S20がメダルを検出しているのに、メダルセンサS1,S2がメダルを検出しない場合、メダルがメダル通路11で詰まっている可能性がある。逆に、メダルセンサS1,S2がメダルを検出しているのに、接触センサS10,S20がメダルを検出しない場合、不正行為用の道具でメダルセンサS1,S2が誤検出させられている可能性がある。
上流側の一対の接触センサS10,S20がメダル1枚を検知すると、処理部200はメダル1枚というフラグを立て、下流側のメダルセンサS1、S2がメダル1枚を検知すると立てたフラグを消すことにより、1枚のメダルに関して整合性をカウントする。フラグが消えていれば整合性があると判断できる。具体的には次のとおりである(図6のフローチャート参照)。
(1)接触センサS10、S20がメダルを検知したとき(図6、S10でYES)、所定時間(接触センサS10,S20を通過したメダルがメダルセンサS1,S2に到達する程度の時間)経過してもメダルセンサがメダルを検知していない場合(図6、S11でNO、S13でYES)、接触センサS10,S20とメダルセンサS1,S2との整合が取れていないと判断する。
(2)接触センサS10,S20がメダルを検知していないのにメダルセンサS1,S2がメダルを検知した場合は、直ちに整合性がないと判断する。上流側の接触センサS10,S20よりも下流側のメダルセンサS1,S2が先に検出することはありえないからである。
S2:メダルセンサS1,S2による検知と接触センサS10,S20による検知に基づき逆流の有無を判断する。これらセンサによる検出の順序が逆になったとき、メダル通路11で逆流が生じていると判断できる。具体的には次のような場合である。
(1)メダルセンサにおいて、S2−>S1の順序で検出したとき
(2)接触センサにおいて、S20−>S10の順序で検出したとき
メダルセンサS1,S2又は接触センサS10,S20のいずれかで逆流を検出した場合、メダルの逆流が生じ、メダルがメダル通路11で詰まる可能性がある。
S3:接触センサS10,S20とメダルセンサS1,S2の間で整合性がとれていたり、接触センサS10,S20とメダルセンサS1,S2で逆流を検知しなかった場合(S3でYES)、通常のメダル計数処理(S4)を行い、図5の不正行為検出処理を終了する。
接触センサS10,S20とメダルセンサS1,S2の間で整合性がとれなかったり、接触センサS10,S20とメダルセンサS1,S2のいずれかで逆流を検知した場合(S3でNO)、ブロッカ13によりメダルを排出する(S5)。
少なくともS1とS3の処理を行うことにより、不正行為による利益を与えることがない、つまりクレジットの数を増やすことがなくなるので不正行為を防止することができる。図15(c)に示した異物による不正行為を行っても何ら利益を得ることができなくなる。なお、S1〜S3の処理によりメダル計数を行わない場合にはメダル詰まりのケースも含まれるので、S3でYESとなっても直ちに不正行為と断定することはできないが、以下に述べるS5〜の処理を行うようにすれば、不正行為を直接検出することができる。なお、メダル詰まりのときにエラーとするようにしてもよい。この場合、S3でYESの次にエラー処理を行うようにすればよい。このエラーは機器の異常を意味するもので、不正行為を意味するものではない。これに対し、S8のエラーは不正行為を意味するものである。
S5:S3でYESの場合、ブロッカ13によりメダルを排出する。
S6:返却センサS30によりブロッカ13により排出されたメダルの検知を判断する。
S7:メダルの排出が検知されれば(S7でYES)、詰まったメダル等が正しく排出されたと考えられるので、図5の不正行為検出処理を終了する。
メダルの排出が検知されなかったとき、具体的には排出されたメダルが所定時間(排出されたメダルが返却センサに到達する程度の時間)経過しても、返却センサS30によりメダルが検知されない場合(S7でNO)、エラー処理(S8)をするようになっている。エラー処理によって、光や音でエラー状態を報知したり、遊技の実行や受付を停止する。
上記したような構成及び処理により、不正行為用器具を用いてメダルセンサS1,S2を誤動作させることができても、接触センサS10、S20とメダルセンサS1,S2との整合をとることは困難であり、不正行為者に利益を与えることを防止できる。また、メダルの逆流を二箇所で見ているので、図15(c)で説明したような不正行為も効果的に防止できる。
なお、接触センサS10とS20の間隔Hをメダル1枚以上に設定すれば、不正行為用道具により接触センサS10とS20を誤動作させることがより困難になる。この場合、一対の接触センサS10とS20による検知は、上述のメダルセンサS1、S2の場合と同様にせず、次のようにする。各接触センサS10,S20がそれぞれ同じ数のメダルを検知したとき(メダルの接触によりオンになったとき)に1つのフラグを立てる。このようにすれば、各接触センサS10,S20の検知回数が異なるとフラグが立たないため、メダルが計数されることはない。例えば、不正行為用道具で上流側センサS10を5回検知、下流側センサS20を6回検知させた場合、5回までフラグが立つが、6回目のフラグが立たないため、不正行為用道具でメダルセンサS1,S2を6回検知させると整合がとれなくなる。上記のようにすれば、不正行為用道具で全てのセンサを同時に誤検出させない限りメダルを計数させることができない。そのような行為は実行困難であることから不正行為をより効果的に防止することができる。
図1に示した接触センサS10,S20は、メダル通路11の底面に設けられた機械的又は電気的スイッチであったが、他の形態のセンサを用いるようにしてもよい。図7及び図8を参照して、他の形態のメダルセンサS10、S20について説明する。
図7及び図8のセンサS10、S20は、それぞれ、メダル通路11を挟むようにその上下に設けられた第1導体S10a、S20a及び第2導体S10b,S20bと、第1導体S10a,S20aに向かって進退可能に構成された導電性のメダル接触部S10a−1、S20a−1とを備える。図7及び図8では、メダル接触部S10a−1、S20a−1は電気絶縁性のハウジングS10a−3,S20a−3内に収納されていて、その下面に設けられた開口から自重でメダル通路11内に突出するようになっている(ばねにより付勢するようにしてもよい)。メダル接触部S10a−1、S20a−1の先端は楔状に形成されるとともに、その反対端は前記開口よりも大きくなっていてメダル接触部S10a−1、S20a−1全体がハウジング外に落下しないようになっている。メダル接触部S10a−1、S20a−1はハウジングS10a−3,S20a−3内を上下することができる。ハウジングS10a−3,S20a−3の上側内面(前記開口と反対面)には第1導体本体である接点S10a−2,S20a−2が設けられている(なお、以下の説明において接点S10a−2,S20a−2を第1導体と記すことがある)。
図7及び図8の例では、メダル通路11の下面11b(メダル転動面)の一部に導電性を有する第2導体S10b,S20bを面一(下面11bと第2導体S10b,S20bの表面が同じ面になるような状態)に配置し、第2導体S10b,S20bの真上方向でメダル通路11の上面11aの一部に第1導体S10a,S20a(正確にはハウジングS10a−3,S20a−3の下面)を面一に配置している。そして、メダル接触部S10a−1、S20a−1の初期位置(図5(a)のY)を、メダルの半径の高さより上方であってメダル直径よりやや低い場所となるようにし、メダル接触部S10a−1、S20a−1の先端が転動してきたメダルMの上部と接触することで押し上げられ、その他端が第1導体本体(接点)S10a−2,S20a−2と接触するようにしている。
メダル接触部S10a−1、S20a−1の先端と第2導体S10b,S20bの間隔(Y)はメダル通路11を転動するメダルの直径に基づき定められ、メダルの直径よりも狭いので、前述のようにメダルが到来するとその上面にメダル接触部S10a−1、S20a−1の先端が接触し、持ち上げられて、メダル接触部S10a−1、S20a−1の他端は第1導体(接点)S10a−2,S20a−2に接触するようになっている。この接触状態においてメダル接触部S10a−1、S20a−1の先端と第2導体S10b,S20bの間隔はメダルの直径とほぼ等しくなっている。メダル通路11にメダルがないときメダル接触部S10a−1、S20a−1はメダル通路11内に突出しているものの、第2導体S10b,S20bと離れていて電気的に導通していない。しかし、メダル通路11をメダルMが転動してくると当該メダルMによりメダル接触部S10a−1、S20a−1が第1導体本体(接点)S10a−2,S20a−2に向かって移動されてこれと接触する。当該状態において第2導体S10b,S20bもメダルに接触している。これにより、第2導体S10b,S20b、導体であるメダルM、メダル接触部S10a−1,S20a−1及び第1導体本体(接点)S10a,S20aが電気的に導通する。この状態を導通検出部200aで検知するのである。具体的には第1導体S10a,S20aと第2導体S10b,S20bの間に一定の電圧をかけておき、これを監視して電圧が低下(理論的にはゼロ)になったときに、図7(a)に示すようにメダルMがメダルセンサS10の位置にあるとみなすことができる。判定部200bはその電圧の低下をメダル検出信号として扱い、判定処理を行う。
なお、メダル接触部S10a−1,S20a−1の先端は楔形をしていて、しかも、メダル通路の上流側から下流側に向かって下り傾斜するように配置されている(図7(b)の符号C)。このため、メダル通路11を転動してきたメダルMはメダル接触部S10a−1,S20a−1を容易に押し上げることができ、メダルMはメダルセンサS10、S20をスムースに通過することができるようになっている。このような作用効果は接触型センサの場合、重要である。一方、一度通過したメダルMが逆戻りしようとしても、楔型の端面の傾斜が逆になるので抵抗が生じ、メダル接触片を押し上げることができない。メダル接触部S10a−1,S20a−1の先端の傾斜面は逆流防止の機能も果たす。
好ましくは、メダルセンサS20を、メダルセンサS10よりもメダルMの半径の長さ程度でメダルMの半径の長さを超えないように下流側に設ける。すなわち、メダルセンサS10とS20の間隔(X)をメダルが連続して流下してきたときに先のメダルMがメダルセンサS20に到達してこれをオンにしたときに、次のメダルがメダルセンサS10まで転動してきてこれをオンすることがない距離とする。間隔(X)をこのようにすると、メダルが連続して流下してきたときもメダルごとに検出信号が発生し、複数のメダルを1枚1枚確実に分離して検知することができる。メダルが連続して流下してきたときでも一方のメダルセンサは必ず非導通状態になるからである。
図7及び図8の例では、接触センサS10,S20をメダル通路11の底面と上面に設けたが、図9のように上面にのみ設けるようにしてもよい。メダル接触部を板ばねなどの弾性部材S10a−4,S20a−4で製作し、その一方の端をメダル通路11の上面11a(メダルの流れの上流側)に取り付け、下方へ折り曲げてへの字形状に構成するとともに、その端(取り付け端と反対の端)にメダル通路の上面11aを向けて接点Aを設ける。そして、接点Aに対向するようにメダル通路の上面11aに第1導体S10a−5,S20a−5を設ける。メダルがないときは接点Aと第1導体S10a−5,S20a−5は離れているが、メダルが到来するとメダル接触部S10a−4,S20a−4はメダル通路の上面11a側に倒され、接点Aは第1導体S10a−5,S20a−5に接触する。この状態で、図7及び図8の場合と同様に電気回路が形成され、これを導通検出部200aで検出することができる。図9の構成でも、図7及び図8の場合と同様にメダルの逆流を防止する等の作用効果を奏する。
接触センサの他の例を図10及び図11に示す。これらの例は接触センサS10,S20をメダル通路11の上面11aに設けたものであるが、底面11bに設けることもできる。
図10において、S10−aはメダル通路11内に突出して、ここを転動してくるメダルMと接触し回転する星形の回転板である(回転中心を黒丸で示している)。S10−bはロータリーエンコーダである。接触センサS10のロータリーエンコーダS10−bはメイン基板200に接続されている。
ロータリーエンコーダS10−bは、回転量を電気信号に変換する角度センサであり、回転量をデジタル量で正確に検出するという特徴を備えるものである。ロータリーエンコーダS10−bの出力はパルス信号であり、パルスを計数することにより回転量を知ることができる。多くのロータリーエンコーダは、位相が異なる2つのパルス信号を出力するA信号端子とB信号端子を備える。A信号とB信号の関係、すなわちどちらの位相が進んでいるかを調べることによりロータリーエンコーダの軸の回転量ばかりでなく、回転方向についても知ることができる。上記A信号を図1の接触センサS10の出力、上記B信号を同じく接触センサS20の出力として扱えば、図10の接触センサS10を、図1の接触センサS10及びS20と同様に扱うことができる。
図10では、メダル通路11内に突出するように星形の回転板S10−aが設けられており、且つ、その回転体S10−aに対して上記のロータリーエンコーダS10−bが接続されている。これにより、メダルMが投入されて回転体S10−aが回転すると(回転方向を図中矢印で示している)、ロータリーエンコーダS10−bが回転して、上述したように回転体S10−aの回転に応じた信号を生成する。回転体S10−aの回転軸とロータリーエンコーダS10−bの軸は直接連結されているか、ギア等を介して連結されている。なお、星形の回転板S10−aの周囲にある凹部は、図10(c)に示すようにメダルMの形状に適合しているとよい。このような形状であれば1枚のメダルをひとつの凹部で保持して送り出すので、メダルが移動する際に抵抗が少なくなる(ロータリーエンコーダS10−bの回転抵抗はわずかである)とともに、1枚のメダルを送り出す際にロータリーエンコーダS10−bは一定角度以上(図10の例では90度)回転することになるので、メダルの検出を確実に行うことができる。
図11は星形の回転体S10−aに代えて円盤S10−cを用いた例を示す。図11も、図10の接触センサと同様に機能する。円盤S10−cがメダルの頂部にわずかに接触する程度に、円盤S10−cをメダル通路11内に突出させる。
次に、図12を参照して返却センサS30の取り付け位置について説明を加える。前述のように、メダルセレクタ1で排出されたメダルは導出路136を通って払出し口135に到達する。払出し口135はホッパ装置121で払い出されたメダルの払出し口でもある。そのため払出し口135にはメダルセレクタ1からの導出路136とホッパ装置からのホッパ装置用導出手段136bの2つが接続されていることになる。ホッパ装置用導出手段136bはメダル通路と同様の形状である場合もあれば、漏斗状の受け皿や導出路136に設けられた単なる開口(この部分にホッパ装置121のメダル出口が嵌りこむ)の場合もある。典型的には、2つの導出路136と136bは払出し口135の近傍で合流している。
返却センサS30を取り付ける際にその位置を合流点の上流側にするか(図12のS30−a)、又は下流側(図12のS30−b)にするかいずれかを選択することができる。上流側S30−a又は下流側S30−bのいずれに取り付けた場合でも、上述の(例えば図5で示したような)処理が可能であるが、下流側S30−bに返却センサを取り付けるようにすれば、上述の処理に加えて他の不正行為に対する処理も実行できるようになる。以下、この点について説明を加える。
返却センサS30を、メダル払出し口135の導出路であって、メダルセレクタ1で排出されたメダルの導出路136とホッパ装置から払い出されたメダルの導出路136bの共用部分(導出路136と136bの合流点よりも下流側)に設けるようにする(図12のS30−b)。なお、返却センサS30を払出し口135に設けるようにしてもよいが、外部から見えたり容易にアクセスできるようであると不正な工作の対象になりやすいので、ある程度内部に引っ込んだ位置に設けるようにする。
このように返却センサS30を設けると、メダルセレクタ1から排出されたメダルを検出するばかりでなく、払出し口135からホッパ装置121へ向けて挿入された異物も検出できるようになる。不正行為には前述のようにメダルセレクタ1のセンサに工作を加えるものばかりではなく、ホッパ装置121に工作を加えるものもある。例えば、ホッパ装置121には払い出したメダルの枚数をカウントする図示しないセンサを備えるが、異物を挿入して当該センサに当て、それが正常にカウントできないようにして余分にメダルを取得するという不正行為も存在する(カウントが所定数に達しないとホッパ装置はメダルの払出しをいつまでも続けることになる)。返却センサS30によりそのような不正行為を防止することができる。
具体的には、制御部(メイン基板1のCPU)は、返却センサS30−bの検出結果をメダル通路内のメダルの排出操作又は接触センサと比較し、両者の整合がとれないとき不正行為と判定する。通常、返却センサS30−bがメダルを検出するのは次の場合である。
(1)メダル詰まりなどの際にメダルを排出した場合やブロッカ13が動作した場合:この場合、メダルセンサS1,S2又は接触センサS10,S20の少なくともいずれか動作している。
(2)規定外のメダルが途中で落下する場合:この場合、メダルセンサS1,S2は動作しないが、接触センサS10,S20は動作する。
(3)ホッパ装置121がメダルを払い出している場合
(1)乃至(3)は不正行為に該当しないが、メダル払出し口135から不正行為に係る異物を挿入する場合は上記いずれにも該当しないと考えられる。ところで、センサの出力やホッパ装置121への払出し指令信号に基づき、制御部は、上記(1)乃至(3)のいずれの状態に該当するか判断することができる。そこで、制御部は、返却センサS30−bが物体を検出したとき、上記(1)乃至(3)のいずれに該当するか調べ、いずれにも該当しない場合には不正行為と判断することができる。
図13にそのような処理の一例を示す。
返却センサS30による排出メダルの検知を判断し(S21)、返却センサS30が何か物体を検出したら(S22でYES)、返却センサS30と接触センサS10、S20及びブロッカ動作(図5のS5)の整合性判断を実行する(S23)。典型的には、接触センサS10,S20がメダルを検出し、これをブロッカ13で排出したときに、返却センサS30がメダルを検出するはずである。一方のセンサがメダルを検出しているにもかかわらず、他方のセンサがメダルを検出していないときは、何か異常な状態が生じていると判定できる。ここで言う整合性とはそのようなセンサ間の検出に関する不一致のことである。各センサの検出結果が整合していないとき(S23でNO)、エラー処理(S24)をする。エラー処理によって、光や音でエラー状態を報知したり、遊技の実行や受付を停止する。
図13の処理により、ホッパ装置121に対する不正行為も併せて防止することができるようになる。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
発明の実施の形態に係るメダルセレクタの斜視図である。 スロットマシンの外観を示す正面図である。 スロットマシンの前扉を開いたときの正面図である。 発明の実施の形態に係るスロットマシンの機能ブロック図である。 発明の実施の形態に係る不正行為検出処理のフローチャートである。 発明の実施の形態に係る整合性判断処理のフローチャートである 発明の実施の形態に係る接触センサの他の例を示す側面図である。 図7の接触センサの断面図である。 発明の実施の形態に係る接触センサの他の例を示す側面図である。 発明の実施の形態に係る接触センサの他の例を示す側面図である。 発明の実施の形態に係る接触センサの他の例を示す側面図である。 発明の実施の形態に係る返却センサの取り付け位置の説明図である。 発明の実施の形態に係る他の不正行為検出処理のフローチャートである。 従来のメダルセレクタの斜視図である。 従来のメダル検出動作の説明図である。
符号の説明
1 メダルセレクタ
11 メダル通路
12 メダル出口
13 ブロッカ(排出手段)
90 不正行為に用いられる棒
91 不正行為に用いられる板
100 スロットマシン
120 スロットマシン本体
121 ホッパ装置
122 ホッパタンク
130 前扉
131 ゲーム表示部
132 メダル投入口
133 リジェクトボタン
134 スタートボタン
135 払出し口
136 導出路
136b ホッパ装置用導出手段
200 メイン基板
201 サブ基板
202 操作部
203 リールユニット
204 演出表示部
S1,S2 メダルセンサ(フォトインタラプタ)
S10,S20 接触センサ
S30 返却センサ
S10−a 星形の回転体(回転体)
S10−b ロータリーエンコーダ(回転検出器)
S10−c 円盤(回転体)

Claims (2)

  1. メダル投入口からメダル排出口へメダルを転動させるメダル通路を含みメダル投入部から投入されたメダルを選別して送り出すメダルセレクタと、前記メダルセレクタに設けられて投入されたメダルを検出するメダルセンサと、前記メダルセンサよりも前記メダル投入口側に設けられて前記メダル通路におけるメダルを検出する接触センサと、前記メダル通路内のメダルを排出するための排出手段と、排出されたメダルをメダル払出し口に送り出すための導出路と、前記導出路に設けられて排出されたメダルを検出する返却センサと、前記メダルセンサの出力に基づき投入されたメダルの枚数を計数する制御部とを備える遊技機であって、
    前記制御部は、前記メダルセンサの検出結果を前記接触センサの検出結果と比較し、両者の整合がとれないとき前記メダル通路内のメダルを排出させるとともに、前記メダル通路内のメダルの排出を行ったにもかかわらず、前記返却センサの検出がないときに不正行為と判定することを特徴とする遊技機。
  2. メダルを払い出すためのホッパ装置からのメダルを前記メダル払出し口に送り出すためのホッパ装置用導出手段を備え、前記返却センサは、前記メダルセレクタの前記導出路と前記ホッパ装置用導出手段の合流点よりも下流に設けられ、
    前記制御部は、前記返却センサの検出結果を前記メダル通路内のメダルの排出動作又は前記接触センサの検出結果の少なくともいずれかと比較し、両者の整合がとれないとき不正行為と判定することを特徴とする請求項1記載の遊技機。
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