JP2006134493A - 記録媒体カートリッジのライナーの起毛検査方法および装置 - Google Patents

記録媒体カートリッジのライナーの起毛検査方法および装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 起毛検査装置において、記録媒体カートリッジのライナーから立ち上げられた起毛の良否を検査する。
【解決手段】 光照射手段30から発せられた線状に延びるスリット光Lsを記録媒体カートリッジ1のライナー13Dの起毛14Dに対してその上方から照射し、測定手段35により、上記スリット光Lsの照射を受けて光切断された起毛13Dの光切断断面Lhにおける高さを測定し、比較手段40により、測定された起毛13Dの高さを予め定められた起毛の基準高さと比較し、判定手段45により、上記起毛の高さの比較結果に基づいて起毛13Dの良否を判定して、上記ライナー13Dの有する起毛14Dの高さを検査する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、記録媒体カートリッジのライナーの起毛検査方法および装置に関し、詳しくは、記録媒体を回転自在に収容する記録媒体カートリッジのライナーから立ち上げられた起毛の高さを検査する記録媒体カートリッジのライナーの起毛検査方法および装置に関するものである。
従来より、扁平形状をなすカセットシェル内に、アナログ信号またはデジタル信号を磁気的に記録する記録媒体である磁気ディスクを回転自在に収容した磁気ディスクカートリッジが知られている。
上記カセットシェルは、磁気ディスクよりもやや大きい略正方形の上面部と、磁気ディスクの中心部を支持するセンターコアを外部に臨ませる開口を有する底面部と、上面および底面の周縁に沿って延在する幅の狭い側面部とからなる扁平な角柱状に形成されている。また、上記カセットシェルには、このカセットシェル内に収容した磁気ディスクの記録面に対して記録再生用の磁気ヘッドを接触ないし近接させるために、上記磁気ヘッドを外部から出入りさせる開閉シャッタが設けられている。
また、磁気ディスクカートリッジ内における磁気ディスクの記録面に対向する面、例えば、上記カセットシェルに内装されるシャッタの上記記録面に対向する面には、不織布等からなるライナーが貼付されている。上記ライナーは、磁気ディスクが回転する際に磁気ディスクの表面に傷がつかないようにするとともに、磁気ディスクの表面に付着した塵埃等を払拭している。
上記のように構成された磁気ディスクカートリッジには様々な種類のものがあり、例えば、3.5インチ(88.9mm)の磁気ディスクを収容した記憶容量の小さな磁気ディスクカートリッジ(3.5インチフロッピー(登録商標)ディスク(R))では、磁気ディスクを回転させるときに、記録面に微小異物が付着したり、この記録面に多少の振れが生じたりしても読み取りエラーは発生しない。一方、近年、上記3.5インチの磁気ディスクカートリッジの100倍を超える記憶容量を有する磁気ディスクカートリッジや、数十倍の記憶容量を有する2インチ(50.8mm)以下の小型磁気ディスクを収容する磁気ディスクカートリッジが開発されている。
上記のように高密度にデータが記録される大容量の磁気ディスクカートリッジの記録再生では、磁気ディスクに対して磁気ヘッドを極めて高い精度で位置させることが要求される。そのため、磁気ディスクの記録面の回転の振れを抑えてこの磁気ディスクに対する磁気ヘッドの位置を一定に保つとともに、上記記録面に付着した微小異物を除去するように、起毛を有するライナーを貼付した上下シャッタの間に磁気ディスクを収容してこの磁気ディスクをライナーの起毛部分に接触させながら、すなわち上記ライナーの起毛で磁気ディスクを付勢しながらこの磁気ディスクを回転させている(特許文献1参照)。
特開昭63−171489号公報
しかしながら、上記記録密度の高い磁気ディスクでは、ライナーから立ち上がる起毛の高さの増減によって上記起毛の磁気ディスクへの付勢力が変動し、この付勢力の変動によって磁気ディスクに回転ムラや振れ、あるいは磁気ディスクを回転させるためのトルクの増大が生じることがある。さらに、上記起毛の高さの増減により、このライナーによる上記磁気ディスクの記録面に付着する異物を除去する能力が低下することもある。そのような場合には、磁気ディスクの記録面と磁気ヘッドとの位置関係を正確に保持することができなくなって磁気ディスクカートリッジの記録再生にエラーが生じるおそれがある。そのため、上記ライナーから立ち上がる起毛の高さをより正確に測定して、このライナーの起毛が磁気ディスクを適切な付勢力で付勢するか否かを検査したいという要請がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、記録媒体カートリッジに回転自在に収容された記録媒体の記録面を付勢するライナーの起毛の良否を検査することができる記録媒体カートリッジのライナーの起毛検査方法および装置を提供することを目的とするものである。
本発明の記録媒体カートリッジのライナーの起毛検査方法は、平板状の記録媒体を回転自在に収容する記録媒体カートリッジの前記記録媒体の記録面に対向して配置されるライナーの有する起毛の高さを検査する記録媒体カートリッジのライナーの起毛検査方法であって、光照射手段から発せられた線状に延びるスリット光を前記ライナーの起毛に対してその上方から照射し、このスリット光の照射を受けて光切断された起毛の光切断断面における高さを測定し、前記測定された起毛の高さを予め定められた起毛の基準高さと比較し、この起毛の高さの比較結果に基づいて起毛の良否を判定しその判定結果を出力することを特徴とするものである。
本発明の記録媒体カートリッジのライナーの起毛検査装置は、平板状の記録媒体を回転自在に収容する記録媒体カートリッジの前記記録媒体の記録面に対向して配置されるライナーの有する起毛の高さを検査する記録媒体カートリッジのライナーの起毛検査装置であって、線状に延びるスリット光を前記ライナーの起毛に対してその上方から照射する光照射手段と、このスリット光の照射を受けて光切断された起毛の光切断断面における高さを測定する測定手段と、測定された起毛の高さを予め定められた起毛の基準高さと比較する比較手段と、比較手段による比較結果に基づいて起毛の良否を判定しその判定結果を出力する判定手段とを備えたことを特徴とするものである。
前記光照射手段は、前記スリット光の伝播面と、前記記録媒体カートリッジが組み立てられたときに前記記録面に対して平行になる前記ライナーの基準面とが略直交するように、前記スリット光を前記ライナーの起毛に照射するものとすることが望ましい。
前記測定手段は、記録媒体カートリッジが組み立てられたときに記録面に対して平行になるライナーの基準面と略直交する方向への起毛の高さを測定するものとすることが望ましい。
前記測定手段は、前記光切断断面を撮像するものであり、該測定手段の前記光切断断面を撮像する方向は、該光切断断面のライナー上に延びる方向に対して略直交する方向であることが望ましい。
前記予め定められた起毛の基準高さは、記録媒体カートリッジが組み立てられたときに記録媒体を適正な力で付勢可能とする起毛の高さである。
前記起毛の高さは、起毛の高さを直接示す場合に限らず、起毛の高さを間接的に示す場合であってもよい。起毛の高さを直接示す場合には、例えば、光切断断面において測定された起毛の高さの平均値を上記起毛の高さを示す値として採用することができる。また、起毛の高さを間接的に示す場合には、例えば、光切断断面において測定された起毛の高さの分布を示す統計量、例えば、起毛の高さのヒストグラム等を上記起毛の高さを示す値として採用することができる。
本発明の記録媒体カートリッジのライナーの起毛検査方法および装置によれば、光照射手段から発せられた線状に延びるスリット光をライナーの起毛に対してその上方から照射し、上記スリット光の照射を受けて光切断された起毛の光切断断面における高さを測定し、上記測定された起毛の高さを予め定められた起毛の基準高さと比較し、この起毛の高さの比較結果に基づいて起毛の良否を判定しその判定結果を出力するようにしたので、起毛の高さを非接触で測定することができるので起毛の高さを正確に測定することができる。これにより、上記起毛の高さの比較を正確に行うことができ、起毛の良否を正確に判定することができる。すなわち、上記判定により、記録媒体カートリッジが組み立てられたときに、記録媒体に回転ムラや振れが生じないように上記起毛がこの記録媒体の記録面を付勢可能か否かを判定することができるので、起毛の高さが良と判定された起毛を有するライナーを用いてディスクカートリッジを組み立てれば、磁気ディスクの回転ムラや振れを抑制することができる。
また、光照射手段を、スリット光の伝播面と、記録媒体カートリッジが組み立てられたときに前記記録面に対して平行になるライナーの基準面とが略直交するように、前記スリット光を前記ライナーの前記起毛に照射するものとしたり、あるいは、測定手段を、光切断断面を撮像するものとし、この測定手段の光切断断面を撮像する方向が、光切断断面のライナー上に延びる方向に対して略直交する方向としたりすれば、起毛の高さをより正確に測定することができる。
以下、本発明による記録媒体カートリッジのライナーの起毛検査方法を実施する装置を、「clik!(登録商標)」と呼ばれるそれ自体は公知の超小型の磁気ディスクカートリッジに適用した場合について説明する。
図1は本発明の起毛検査装置の概略構成を示す斜視図、図2は本発明の起毛検査方法および装置を適用する磁気ディスクカートリッジの外観を示す斜視図、図3(a),(b)は、本発明の方法が適用される磁気ディスクカートリッジの平面図および底面図、図4は図3(b)の4−4断面を拡大して示す拡大断面図である。図5は磁気ディスクカートリッジを構成する各部品を回転軸方向に展開して示す分解斜視図、図6はライナーの起毛の高さを測定する様子を示す拡大図である。なお、上記図6は図1中に示す後述する下ハーフをY―Z平面で切断した断面を矢印X方向から見た図である。
本発明の実施の形態による記録媒体カートリッジのライナーの起毛検査装置101は、平板状の記録媒体5を回転自在に収容する記録媒体カートリッジ1の上記記録媒体5の記録面5Dに対向して配置されるこの記録媒体5の回転案内面を構成するライナー13Dの有する起毛14Dの高さを検査するものであり、後述する光照射手段30と、測定手段である測定部35と、比較手段である比較部40と、判定手段である判定部45と、全体の動作のタイミング等を制御するコントローラ50とを備えている。なお、上記ライナー13Dの有する起毛14Dは記録面5Dの側に向けて立ち上げられている。
上記起毛検査装置101は、上記記録面5Dの裏側の面である記録面5Uに対向して配置されるこの記録媒体5の回転案内面を構成するライナー13Uの有する上記記録面5Uの側に向けて立ち上げられた起毛14Uの高さをも検査するものであるが、どちらの起毛14U、14Dについても同様に検査を行うことができるので、以後、主にライナー13Dの起毛14Dを検査する場合について説明する。
光照射手段30は、線状に延びるスリット光Lsをライナー13Dの起毛14Dに対してその上方から照射し、ライナー13D上のスリット光Lsが照射された領域は線状に延びる領域となる。なお、上記スリット光Lsが照射される図1中矢印X方向に線状に延びる領域はライナー13Dの全面を横断する領域であることが望ましいが、上記ライナー13Dの全面を横断する領域中の一部分であってもよい。なお、上記ライナー13Dは、記録面5Dに対向するライナー13Dの全面に上記起毛14Dを有する。また、ライナー13D上における上記スリット光Lsが照射された線状に延びる領域の線幅、すなわち、スリット光Lsが照射されたライナー13D上の領域における上記線状に延びる方向と直交する方向の幅は0.5mm以下である。なお、上記線幅は0、1mm以下とすることがより望ましい。
ライナー13Dの底面である起毛基準面Mkは、記録媒体カートリッジ1が組み立てられたときに記録媒体5の記録面5U,5Dに対して平行となる面であり、上記スリット光Lsは、上記起毛基準面Mkに対して10°以下の入射角でライナー13Dの起毛14Dへ入射させることが望ましい。すなわち、上記スリット光Lsの伝播面Mdと上記ライナー13Dの起毛基準面Mkとの成す角度θdが80°以上、10°以下となるように、スリット光Lsを、ライナー13Dの起毛14Dに照射することが望ましい。なお、上記スリット光Lsの伝播面Mdは、スリット光Lsが線状に延びる方向、およびスリット光Lsが伝播する方向と平行な面である。
なお、上記スリット光Lsは、このスリット光Lsの伝播面Mdと上記ライナー13Dの起毛基準面Mkとが略直交するように、すなわち、上記角度θdが略90°となるように照射することがさらに望ましい。
上記ライナー13Dの起毛基準面Mkは、後述する下シャッターハーフ7Dのシャッタ基準面Mnに貼り付けられており、このシャッタ基準面Mnは、記録媒体カートリッジ1が組み立てられたときに記録媒体5の記録面5Dに対して平行となる。したがって、上記起毛基準面Mkは記録媒体カートリッジ1が組み立てられたときに記録媒体5の記録面5Dに対して平行になる。
測定部35は、撮像部35Aと、この撮像部35Aの撮像面に、スリット光Lsの照射を受けて光切断された起毛14Dの光切断断面Lhの像を結像させる結像レンズ35Bとを備え、上記光切断断面Lhを撮像して、この光切断断面Lhにおける起毛14Dの高さ、すなわち、ここでは、ライナー13Dの起毛基準面Mkに対して直交する方向への起毛14Dの高さを測定する。なお、起毛14Dの光切断断面Lhは、スリット光Lsによって照明される起毛14Dの断面である。
なお、上記測定部35によって光切断断面Lhを撮像する際の撮影方向Jdの、上記ライナー13Dの起毛基準面Mkに対する角度θr(図6参照)は、30°以下にすることが望ましく、10度以下とすることがさらに望ましい。
また、上記光切断断面Lhのライナー13D上に延びる方向(図1または上記図6中矢印X方向)に対する上記撮影方向Jdの角度は、略90度、すなわち略Y−Z平面に沿った方向とすることが望ましい。
比較部40は、測定部35から出力された上記測定された起毛14Dの高さを、この比較部40に予め入力され記憶された起毛の基準高さと比較する。なお、この起毛の基準高さは、録媒体カートリッジ1が組み立てられたときに、上記起毛が記録媒体5を適正な力で付勢可能とする高さである。
判定部45は、比較部40による比較結果に基づいて上記ライナー13Dの起毛14Dの良否を判定しその判定結果を出力する。
上記測定部35、比較部40、および判定部45による作用は、ライナー13Uの起毛14Uの良否を判定する場合も同様である。
<磁気ディスクカートリッジ1の構成>
次に、上記磁気ディスクカートリッジ1の構成を説明する。図2から図5に示すように、上記磁気ディスクカートリッジ1は、図示しないドライブ装置に装填する際に指で押し込む押込み部2aを含むスタビライザと呼ばれる樹脂製のフレーム2と、厚さ0.3mm程度のステンレス鋼板からなる上シェルハーフ3および下シェルハーフ4とによって構成される、幅50mm、奥行き55mm、厚さ1.95mmの扁平なカセットシェル内に、40MBの記憶容量を有する直径1.8インチ(45.7mm)の磁気ディスク5を回転自在に収容している。磁気ディスク5の中心部には、図3(b)、図4に示すように、中心孔10aを備えたセンターハブ(センターコア)10がリング状の両面粘着性テープからなる粘着性リングを介して貼り付けられている。
この磁気ディスクカートリッジ1は、幅53mm、奥行き85mm、厚さ5mmの外寸を有するTYPEII PCカード型のドライブ装置(図略)が備えているスロットに挿入形式でローディングされるように構成され、そのカセットシェルには、上記ドライブ装置が備えている記録再生用磁気ヘッドを磁気ディスク5の表面にアクセスさせるための略V字状の開口部6が形成され、さらに上下シェルハーフ3,4の内側には、上記開口部6を回転式に開閉するための開口部7aを備えたロータリーシャッタ7が設けられている。このロータリーシャッタ7は、バネ部材Sp(図5参照)によって閉方向に付勢され、かつ上下シェルハーフ3に取り付けられている図示しないロック部材により閉位置にロックされるように構成されている。
ロータリーシャッタ7は、図4に示すように、周縁部で互いに係合された上下のシャッターハーフ7U,7Dからなり、上シャッターハーフ7Uは、上シェルハーフ3から下方へ突出する小径の円筒体3aによって回転可能に軸支され、且つ円筒体3aの尖端には、上シャッターハーフ7Uの円筒体3aからの抜出しを防止するためのセンターピンと呼ばれる抜止め部材11が溶接されて、センターハブ10の中心孔10a内に介入している。上述したように、上下のシャッターハーフ7U,7Dそれぞれのシャッタ基準面Mnには、不織布等からなるライナー13U,13Dのそれぞれが貼り付けられている。
下シェルハーフ4の中央部には、センターハブ10を外部に臨ませる円形の中心孔4aが形成され、下シャッターハーフ7Dの中心部には、下シェルハーフ4の中心孔4aの周縁に遊嵌される大径の円筒体7Daが下方へ向かって突設されて、この円筒体7Daによって下シャッターハーフ7Dが下シェルハーフ4に回転可能に支持されているとともに、円筒体7Daの尖端部がカシメられて、下シャッターハーフ7Dが下シェルハーフ4から抜出すことを防止するフランジ12が形成されている。
さらに下シェルハーフ4には、図3(b)に示すように、ロータリーシャッタ7と同心的な円弧状開口4bが形成され、下シャッターハーフ7Dには、上記円弧状開口4bから突出し且つこの円弧状開口4bに沿って移動してロータリーシャッタ7を開閉するシャッターノブ7bが固設されている。そして、ドライブ装置に対する磁気ディスクカートリッジ1のローディング動作に伴って、ドライブ装置の係合壁面がシャッターノブ7bに係合して、ロータリーシャッタ7がその開口部7aを上下シェルハーフ3,4の開口部6に一致させる位置まで回転されることにより、磁気ディスク5を上下シェルハーフ3,4の開口部6から露出させるように構成されている。また、ドライブ装置からの磁気ディスクカートリッジ1のアンローディング動作に伴って、ロータリーシャッタ7はバネ部材Spによって図3(a),(b)に示す位置に復帰するように構成されている。
上下シェルハーフ3,4は、図4の右端に示すように、双方の周壁3s,4sのエッジ同士が互いに突き合わされて、この突合せ線Wに沿った複数箇所におけるレーザービームを用いたスポット溶接(溶接部Wp、図2参照)によって両者が接合され組立てられる。
<起毛検査装置101による起毛の検査>
次に、上記起毛検査装置101による起毛の検査について説明する。図7は移動プレートに形成された、上シェルハーフ3および下シェルハーフ4をそれぞれ収容する凹部を、上シェルハーフおよび下シェルハーフと共に示す平面図である。
上述のように、シャッタ基準面Mnにライナー13Dが貼り付けられた下シャッターハーフ7Dは下シェルハーフ4に回転可能に軸支されるとともに、シャッタ基準面Mnにライナー13Uが貼り付けられた上シャッターハーフ7Uは上シェルハーフ3に回転可能に軸支されている。上記各部材を収容した上シェルハーフ3および下シェルハーフ4のそれぞれを、移動プレート20に形成された凹部21、22内にライナー13を上に向けて配置し、凹部21、22の底面に上下シェルハーフ3、4のそれぞれを、真空吸着させた状態で、移動プレート20を搬送部29によって移動させながら上記起毛検査装置101を動作させる。以後、上記上シャッターハーフ7U等の各部材を収容した上シェルハーフ3を上ハーフ3Uと言い、下シャッターハーフ7D等の各部材を収容した下シェルハーフ4を下ハーフ4Dと言う。
上記移動プレート20を移動させる搬送部29(図1参照)には、1軸のロボットや冶具付きベルト等(図示は省略)を用いることができる。移動プレート20による上ハーフ3Uおよび下ハーフ4Dの移動方向は、光照射手段30によって照射されるスリット光Lsの伝播面Mdと略直交する方向(図中矢印Y方向)である。なお、移動プレート20による上ハーフ3および下ハーフ4Dの移動方向は、必ずしも、上記Y方向とする場合に限らない。
下ハーフ4Dを収容する凹部21の底面には、下ハーフ4Dの底面から突出する押込み部2a、シャッターノブ7bおよび円筒体7Daをそれぞれ収容する穴25,26,27が形成されている。
上ハーフ3Uおよび下ハーフ4Dは、凹部21,22の底面に設けられた吸引口28によって凹部21,22の底面にそれぞれ真空吸着される。
なお、上記凹部21,22を、移動プレート20上に所定のピッチで複数対配列することにより(図1参照)、複数対の上下ハーフ3U、4Dのライナーの起毛の長さを1回の段取りで同時に検査することができる。
上記搬送部29による移動プレート20の移動により上ハーフ3Uに収容されたライナー13Uおよび下ハーフ4Dに収容されたライナー13Dを上記Y方向に搬送しながら起毛検査装置101を動作させて、光照射手段30から射出されたスリット光Lsをライナー13D、13Uの起毛14D、14Uに照射し、起毛14D、14Uの検査を行う。
上記起毛14Dに関する検査と、起毛14Uに関する検査は同様であるので、上記と同様に、以後、主にライナー13Dの起毛14Dの検査について図1および図7等を参照して説明する。
光照射手段30から射出されたスリット光Lsは、ライナー13Dの起毛14Dに入射し起毛14Dを光切断する。
測定部35は、上記スリット光Lsによって光切断された起毛13Dの光切断断面Lhを撮像しその画像を得る。測定部35が撮像した上記光切断断面Lhを示す画像は、この測定部35が備える画像処理装置によって輪郭強調等の処理が施されて、上記光切断断面Lhに存在する起毛13Dの高さを示す測定結果である画像データが測定部35から出力される。
下ハーフ4Dに収容されたライナー13Dは、この下ハーフ4Dとともに上記Y方向に搬送されるので、測定部35が測定する上記光切断断面Lhは、時間の経過に従って起毛14D中を上記Y方向と反対方向(−Y方向)へ移動する。
なお、上記搬送部29による移動プレート20の移動、および測定部35等による測定のタイミング等はコントローラ50によって制御される。
図8は、測定部で測定され画像処理が施された特定の1つの光切断断面における起毛の高さの測定結果を示す概略図であり、Z軸に起毛の高さ、X軸に光切断断面Lh中の起毛の位置を示す図である。図9(a)は、上記画像処理が施された特定の1つの光切断断面における起毛の高さの測定結果を示す詳細図であり、Z軸に起毛の高さ、X軸に図1のX方向における光切断断面Lh中の起毛の位置を示す図である。図9(b)は、光切断断面を移動させながら測定部で上記光切断断面における起毛の高さを測定し画像処理した起毛の高さの測定結果を示す詳細図であり、Z軸に起毛の高さ、X軸に図1のX方向における光切断断面Lh中の起毛の位置、Y軸に図1のY方向における光切断断面Lhの位置を示す3次元座標上に起毛の高さを示す図である。図8、および図9におけるZ軸の原点は起毛基準面Mkの位置であり、図1におけるX方向、Y方向、およびZ方向が上記X軸、Y軸、およびZ軸に対応している。
図8に示すように、測定部35によって撮像し画像処理した上記起毛の高さの測定結果を示す起毛のプロファイルは、起毛の立ち上がり高さが高いときには図8中記号K1で示すように起毛が毛羽立っているが、起毛の立ち上がり高さが低いときには同図中記号K2で示すように起毛の毛羽立ちが少ない。
上記のような起毛の高さを示す画像データが比較部40に入力されると、比較部40が、上記画像データに基づいて取得した起毛の高さ(以後、起毛の測定高さという)を示すデータと、実験等により予め求められ上記比較部40に入力され記憶された起毛の基準高さを示すデータとを比較する。
上記起毛の測定高さは、例えば、起毛の高さの平均値とすることができ、そのような場合には、起毛の測定高さを示すデータは、例えば、図9(b)に示す起毛のプロファイルK11を、X軸方向に所定のピッチでサンプリングするとともに、Y軸方向にも所定のピッチでサンプリングした起毛の高さを示すデータの平均値(図中記号Hx)とすることができる。
一方、上記起毛の基準高さは、記録媒体カートリッジが組み立てられたときに記録媒体を適正な力で付勢するライナーの起毛の高さの平均値と、上記適正な力で付勢しないライナーの起毛の高さの平均値とを多数のライナーについて上記と同様の手法により求めて、上記記録媒体を適正な力で付勢することが可能なライナーの起毛の高さの平均値の範囲を定めたものとすることができる。ここでは、上記平均値の範囲である上記基準高さを、Hmin以上、Hmax以下の範囲として示す(図9(b)参照)。
比較部40は、上記測定高さを示すデータHxと、上記基準高さを示す上記平均値の範囲(Hmin以上、Hmax以下の範囲)とを比較する。その比較結果は、(A)Hx<Hmin、(B)Hmin≦Hx≦Hmax、(C)Hmax<Hxのいずれのとなる。
判定部45に入力された比較結果が、比較結果(A)あるいは(C)の場合には、この判定部45が、上記測定された起毛13Dが不合格であると判定し、判定部45に入力された比較結果が、比較結果(B)の場合には判定部45が、上記測定された起毛13Dが合格であると判定する。
判定部45から出力された判定結果は、コントローラ50に入力され、この起毛検査の工程に続く次の工程において、不合格の起毛を有する一対の上下ハーフ3U、4Dは組み立ての工程から外され、その他の合格となった起毛を有する一対の上下ハーフ3U、4Dについては組み立てが継続される。
なお、上記のように起毛の高さの平均値を比較して判定する場合に限らず、例えば上記サンプリングした起毛の高さの分布を示す統計量(起毛の高さのヒストグラム等)を用いて上記起毛の高さを比較し判定するようにしてもよい。
また、上記実施の形態においては、シャッターハーフのシャッタ基準面にライナーが貼り付けられた状態で上記ライナーの起毛を測定する場合について説明したが、このような場合に限らず、ライナー単体でこのライナーの起毛を測定してもよい。そして、上記と同様に、測定された起毛の高さを予め定められた起毛の基準高さと比較し、起毛の高さの比較結果に基づいて起毛の良否を判定しその判定結果を出力するようにしてもよい。
本発明の起毛検査装置の概略構成を示す斜視図 本発明の方法および装置を適用する磁気ディスクカートリッジの外観を示す斜視図 図3(a)は本発明の方法が適用される磁気ディスクカートリッジの平面図、図3(b)はその底面図 図3(b)の4−4断面を拡大して示す拡大断面図 磁気ディスクカートリッジを構成する各部品を回転軸方向に展開して示す分解斜視図 ライナーの起毛の高さを測定する様子を図 移動プレートの凹部を上シェルハーフおよび下シェルハーフと共に示す平面図 測定部で測定して得られた起毛の高さの測定結果を示す図 測定部で測定して得られた起毛の高さの測定結果の詳細を示す図
符号の説明
1 記録媒体カートリッジ
5 記録媒体
5D 記録面
13D、13U ライナー
14D、14D 起毛
30 光照射手段
35 測定部
40 比較部
45 判定部
101 起毛検査装置
Lh 光切断段面
Ls スリット光
Md 伝播面
Jd 撮影方向
Mn シャッタ基準面
Mk 起毛基準面

Claims (5)

  1. 平板状の記録媒体を回転自在に収容する記録媒体カートリッジの前記記録媒体の記録面に対向して配置されるライナーの有する起毛の高さを検査する記録媒体カートリッジのライナーの起毛検査方法であって、
    光照射手段から発せられた線状に延びるスリット光を前記ライナーの前記起毛に対してその上方から照射し、
    前記スリット光の照射を受けて光切断された前記起毛の光切断断面における高さを測定し、
    前記測定された前記起毛の高さを予め定められた起毛の基準高さと比較し、
    前記起毛の高さの比較結果に基づいて前記起毛の良否を判定しその判定結果を出力することを特徴とする記録媒体カートリッジのライナーの起毛検査方法。
  2. 平板状の記録媒体を回転自在に収容する記録媒体カートリッジの前記記録媒体の記録面に対向して配置されるライナーの有する起毛の高さを検査する記録媒体カートリッジのライナーの起毛検査装置であって、
    線状に延びるスリット光を前記ライナーの前記起毛に対してその上方から照射する光照射手段と、
    前記スリット光の照射を受けて光切断された前記起毛の光切断断面における高さを測定する測定手段と、
    前記測定された起毛の高さを予め定められた起毛の基準高さと比較する比較手段と、
    前記比較手段による比較結果に基づいて前記起毛の良否を判定しその判定結果を出力する判定手段とを備えたことを特徴とする記録媒体カートリッジのライナーの起毛検査装置。
  3. 前記光照射手段が、前記スリット光の伝播面と、前記記録媒体カートリッジが組み立てられたときに前記記録面に対して平行になる前記ライナーの基準面とが略直交するように、前記スリット光を前記ライナーの前記起毛に照射するものであることを特徴とする請求項2記載の記録媒体カートリッジのライナーの起毛検査装置。
  4. 前記測定手段が、前記記録媒体カートリッジが組み立てられたときに前記記録面に対して平行になる前記ライナーの基準面と略直交する方向への前記起毛の高さを測定するものであることを特徴とする請求項2または3記載の記録媒体カートリッジのライナーの起毛検査装置。
  5. 前記測定手段が、前記光切断断面を撮像するものであり、該測定手段の前記光切断断面を撮像する方向が、該光切断断面の前記ライナー上に延びる方向に対して略直交する方向であることを特徴とする請求項2から4のいずれか1項記載の記録媒体カートリッジのライナーの起毛検査装置。
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