JP2006132832A - 被乾燥物の乾燥方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】水分と油分を含む被乾燥物の油分を乾燥処理後の乾粉と混合することなく後工程への移送、収容、積層を円滑にすると共にハンドリング作業が容易な乾燥方法を提供すること。
【解決手段】水分と油分を含む被乾燥物Aと共に繊維質の粒状乾粉Cを乾燥槽2内部へ投入して被乾燥物A中に含まれる油分を吸着し、粒状乾粉Cと混合した混合被乾燥物Mを空間に臨ませながら伝熱面6に沿って螺旋状に順次上昇せしめつつ、最上部に達した混合被乾燥物Mを、落下空間を通して最下部に落下させて伝熱面6に混合被乾燥物Mを接触させ、その後蒸発面に移動させる工程において、混合被乾燥物Mを載せた垂直螺旋回転羽根34の回転に伴う遠心力によって、混合被乾燥物Mを伝熱面6に押し付けて含有する水分Wを蒸発させ、含水率が低くなった混合被乾燥物Mを、含水率の高い混合被乾燥物Mと入れ換えるようにして上記空間に望む蒸発面に移動させるようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、被乾燥物の乾燥方法に係り、更に詳しくは水分ないし油分を含む被乾燥物の乾燥方法に関する。
以前に於ける乾燥方法は、被乾燥物を攪拌流動せしめる為に、被乾燥物の種類によっては団子状態となってしまい良好に攪拌されない部分が出てくる。これにより、被乾燥物全体の攪拌が良好に行われず、且つ伝熱面から遠い所では伝熱面からの熱が直接被乾燥物に伝わりにくく、乾燥が良好に行われない不具合を有し、狭い範囲で被乾燥物が流動する状態になり、被乾燥物が伝熱面に接触する回数が減り、乾燥が良好に行われない不具合を有していた。
そこで、発明者等は鋭意研究の結果、上記の問題点を解決した乾燥方法として乾燥槽に螺旋回転羽根を用いた被乾燥物の乾燥方法を開発し出願して特許第2627399号を取得し、更にこれを改良した乾燥方法として乾燥槽に回転巻上羽根を用いた被乾燥物の乾燥方法を開発し出願して特許第3057544号を取得した。
更にこのような上記の被乾燥物の乾燥方法を発展させたものとして、生ゴミ、汚泥をボイル乾燥・熟成して肥料、飼料を製造する方法、及びその装置も提案されている(特許文献1参照)。
上記の肥料、飼料を製造する方法、及びその装置は、生ゴミ、汚泥から肥料、飼料を製造する際に、一次発酵による悪臭が発生せず、而も生ゴミ、汚泥から肥料、飼料を製造するための製造工数の少ない生ゴミ、汚泥をボイル乾燥・熟成して肥料、飼料を製造するものである。
ここで原料の対象となる被乾燥物は、廃死魚や野菜、果物の屑を中心とする含水率の高い生ゴミであって、破砕機により破砕されて原料供給ホッパーに貯蔵された生ゴミは、ボイル乾燥槽内へ送られてボイル乾燥槽の内壁面の伝熱面に押し当てられることにより、熱が伝わり、被乾燥物中の水分が蒸発して含水率を下げることによって、従来の一次発酵と、二次発酵の両方を終えた状態にすることができるようになっている。
公開特許公報第2000−351685号公報(段落0016〜0022,図1)
しかしながら、上記のような従来の技術は、対象となる被乾燥物が廃死魚等、含水率の高い生ゴミであるが、被乾燥物が水分を含み且つ油分をも多く含む魚介類や廃液などから成るものである場合に、被乾燥物中の水分は乾燥槽で効率良く蒸発せしめられるものの処理後の被乾燥物中に油分が多く残る。
このため、ボイル乾燥槽から出た処理後の被乾燥物が、スクリューコンベアから導出管を通して製品ホッパーなどに積層収容され、計量、分類されて移送される際に、被乾燥物中の油分が導出管内に付着して詰まる現象が生じたり、計量、分類時に油分がベト付きハンドリング(取扱い)作業が困難となる問題を有しており、この油分を除去するために脱脂装置を設けるには工程が増加するだけでなく設備費用が増加する問題を有していた。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、水分と油分を含む被乾燥物を乾燥させる工程において、工程数や設備費用を増加することなく被乾燥物中の油分を、これと混合する乾粉に吸着することで後工程への移送、収容、積層を円滑にすると共にハンドリング作業を容易に行なうことができる被乾燥物の乾燥方法を提供することを目的とする。
上記の目的を解決するために、本発明の請求項1に記載の被乾燥物の乾燥方法は、被乾燥物Aを乾燥槽の下から上へ上昇せしめて循環させる工程の間に、上記乾燥槽2の伝熱面6に被乾燥物Aを接触させ、被乾燥物Aを加熱する工程と、上記加熱した被乾燥物Aを蒸発面Fに移動させて水分Wを蒸発せしめる工程とを含む被乾燥物Aの乾燥方法に於て、上記被乾燥物Aは、水分Wと油分OLを含む被乾燥物Aであって、該被乾燥物Aと共に繊維質の粒状乾粉Cを上記乾燥槽2内部へ投入して被乾燥物A中に含まれる油分を吸着し、上記粒状乾粉Cと混合して成る混合被乾燥物Mを空間K2に臨ませながら上記伝熱面6に沿って螺旋状に順次上昇せしめつつ、最上部に達した混合被乾燥物Mを、落下空間K1を通して最下部に落下させて上記伝熱面6に混合被乾燥物Mを接触させ、その後蒸発面Fに移動させる工程において、上記混合被乾燥物Mを載せた垂直螺旋回転羽根34の回転に伴う遠心力Pによって、上記混合被乾燥物Mを伝熱面6に押し付けて含有する水分Wを蒸発させ、含水率が低くなった混合被乾燥物Mを、含水率の高い混合被乾燥物Mと入れ換えるようにして上記空間K2に望む蒸発面Fに移動させることを特徴とする被乾燥物Aの乾燥方法である。
本発明の請求項2に記載の被乾燥物の乾燥方法は、乾燥槽2の内部に被乾燥物Aを投入し、上記乾燥槽2内に配設された回転軸48によって回転せしめられる基羽根45aを回転させることにより、上記被乾燥物Aを乾燥槽2の内周の伝熱面6に接触させて乾燥させる被乾燥物の乾燥方法に於いて、上記被乾燥物Aは、水分と油分を含む被乾燥物Aであって、該被乾燥物Aと共に繊維質の粒状乾粉Cを上記乾燥槽2内部へ投入して被乾燥物A中に含まれる油分を吸着し、上記粒状乾粉Cと混合して成る混合被乾燥物Mは、平面から見て360度の円周範囲の中で複数枚配設されている基羽根45aのそれぞれにより上方に巻き上げられると共に、上記基羽根45aの回転に伴う遠心力Pにより上記伝熱面6に押し付けられることにより、混合被乾燥物Mは薄膜状に上記伝熱面6に拡げられて乾燥せしめられ、而も上記それぞれの基羽根45aによる上記混合被乾燥物Mの上方への巻き上げと、上記遠心力Pによる伝熱面6への押し付けによって上記混合被乾燥物Mが薄膜状に拡げられる動作は、回転方向Rと逆方向に向かって一端部41から他端部43に向かって斜め上方に伸びるように形成されている基羽根45aの回転により、上記混合被乾燥物Mが、上記基羽根45aの一端部41から上面47に載り、上記上面47に沿って他端部43へ移動し、上方へ向かわせしめられて巻き上げられつつ、上記遠心力Pによって上記伝熱面6に押し付けられて薄膜状に拡げられることを特徴とする被乾燥物の乾燥方法である。
本発明の請求項3に記載の被乾燥物の乾燥方法は、乾燥槽2の内部に被乾燥物Aを投入し、上記乾燥槽2内に配設された回転軸48によって回転せしめられる基羽根45aを回転させることにより、上記被乾燥物Aを乾燥槽2の内周の伝熱面6に接触させて乾燥させる被乾燥物の乾燥方法に於いて、上記乾燥槽2は、第1乾燥槽と第2乾燥槽を直列に連結して成り、上記第1乾燥槽の内部に投入した水分Wと油分OLを含む被乾燥物Aに、繊維質の粒状乾粉Cを混合して成る混合被乾燥物M中の油分を吸着すると共に水分Wを蒸発させたのち、下流側の第2乾燥槽に移送した上記混合被乾燥物M中に含有する残りの水分Wを蒸発させるようにするものであって、上記混合被乾燥物Mは、平面から見て360度の円周範囲の中で複数枚配設されている基羽根45aのそれぞれにより上方に巻き上げられると共に、上記基羽根45aの回転に伴う遠心力Pにより上記伝熱面6に押し付けられることにより、混合被乾燥物Mは薄膜状に上記伝熱面6に拡げられて乾燥せしめられ、而も上記それぞれの基羽根45aによる上記混合被乾燥物Mの上方への巻き上げと、上記遠心力Pによる伝熱面6への押し付けによって上記混合被乾燥物Mが薄膜状に拡げられる動作は、回転方向Rと逆方向に向かって一端部41から他端部43に向かって斜め上方に伸びるように形成されている基羽根45aの回転により、上記混合被乾燥物Mが、上記基羽根45aの一端部41から上面47に載り、該上面47に沿って他端部43へ移動し、上方へ向かわせしめられて巻き上げられつつ、上記遠心力Pによって上記伝熱面6に押し付けられて薄膜状に拡げられることを特徴とする被乾燥物の乾燥方法である。
本発明の請求項4に記載の被乾燥物の乾燥方法は、乾燥槽2の内部に被乾燥物Aを投入し、上記乾燥槽2内に配設された回転軸48によって回転せしめられる基羽根45aを回転させることにより、上記被乾燥物Aを乾燥槽2の内周の伝熱面6に接触させて乾燥させる被乾燥物の乾燥方法に於いて、上記乾燥槽2は、第1乾燥槽と第2乾燥槽を直列に連結した乾燥槽から成り、上記第1乾燥槽の内部に投入した水分Wと油分OLを含む被乾燥物A中に含有する水分Wを蒸発させたのち、下流側の第2乾燥槽に移送して繊維質の粒状乾粉Cと混合して成る混合被乾燥物M中の油分を吸着すると共に残りの水分Wを蒸発させるようにするものであって、上記被乾燥物A及び上記混合被乾燥物Mは、平面から見て360度の円周範囲の中で複数枚配設されている基羽根45aのそれぞれにより上方に巻き上げられると共に、上記基羽根45aの回転に伴う遠心力Pにより上記伝熱面6に押し付けられることにより、混合被乾燥物Mは薄膜状に上記伝熱面6に拡げられて乾燥せしめられ、而も上記それぞれの基羽根45aによる上記混合被乾燥物Mの上方への巻き上げと、上記遠心力Pによる伝熱面6への押し付けによって上記混合被乾燥物Mが薄膜状に拡げられる動作は、回転方向Rと逆方向に向かって一端部41から他端部43に向かって斜め上方に伸びるように形成されている基羽根45aの回転により、上記混合被乾燥物Mが、上記基羽根45aの一端部41から上面47に載り、上記上面47に沿って他端部43へ移動し、上方へ向かわせしめられて巻き上げられつつ、上記遠心力Pによって上記伝熱面6に押し付けられて薄膜状に拡げられることを特徴とする被乾燥物の乾燥方法である。
本発明の請求項5に記載の被乾燥物の乾燥方法は、乾燥槽2の内部に被乾燥物Aを投入し、上記乾燥槽2内に配設された回転軸48によって回転せしめられる基羽根45aを回転させることにより、上記被乾燥物Aを乾燥槽2の内周の伝熱面6に接触させて乾燥させる被乾燥物の乾燥方法に於いて、上記乾燥槽2は、該乾燥槽2と同一構成のボイル乾燥槽であって、第1ボイル乾燥槽と第2ボイル乾燥槽を直列に連結して成り、上記第1ボイル乾燥槽の内部に投入した水分Wと油分OLを含む被乾燥物Aに、繊維質の粒状乾粉Cを混合して成る混合被乾燥物M中の油分を吸着すると共に水分Wを比較的低温の加熱温度で蒸発させたのち、下流側の第2ボイル乾燥槽に移送した上記混合被乾燥物M中に含有する残りの水分Wを比較的低温の加熱温度で蒸発させるようにするものであって、上記混合被乾燥物Mは、平面から見て360度の円周範囲の中で複数枚配設されている基羽根45aのそれぞれにより上方に巻き上げられると共に、上記基羽根45aの回転に伴う遠心力Pにより上記伝熱面6に押し付けられることにより、混合被乾燥物Mは薄膜状に上記伝熱面6に拡げられて乾燥せしめられ、而も上記それぞれの基羽根45aによる上記混合被乾燥物Mの上方への巻き上げと、上記遠心力Pによる伝熱面6への押し付けによって上記混合被乾燥物Mが薄膜状に拡げられる動作は、回転方向Rと逆方向に向かって一端部41から他端部43に向かって斜め上方に伸びるように形成されている基羽根45aの回転により、上記混合被乾燥物Mが、上記基羽根45aの一端部41から上面47に載り、上記上面47に沿って他端部43へ移動し、上方へ向かわせしめられて巻き上げられつつ、上記遠心力Pによって上記伝熱面6に押し付けられて薄膜状に拡げられることを特徴とする被乾燥物の乾燥方法である。
本発明の請求項6に記載の被乾燥物の乾燥方法は、乾燥槽2の内部に被乾燥物Aを投入し、上記乾燥槽2内に配設された回転軸48によって回転せしめられる基羽根45aを回転させることにより、上記被乾燥物Aを乾燥槽2の内周の伝熱面6に接触させて乾燥させる被乾燥物の乾燥方法に於いて、上記乾燥槽2は、該乾燥槽2と同一構成のボイル乾燥槽であって、第1ボイル乾燥槽と第2ボイル乾燥槽を直列に連結して成り、上記第1ボイル乾燥槽の内部に投入した水分Wと油分OLを含む被乾燥物A中に含有する水分Wを蒸発させたのち、下流側の第2ボイル乾燥槽に移送して繊維質の粒状乾粉Cと混合して成る混合被乾燥物M中の油分を吸着すると共に残りの水分Wを蒸発させるようにするものであって、上記被乾燥物A及び上記混合被乾燥物Mは、平面から見て360度の円周範囲の中で複数枚配設されている基羽根45aのそれぞれにより上方に巻き上げられると共に、上記基羽根45aの回転に伴う遠心力Pにより上記伝熱面6に押し付けられることにより、混合被乾燥物Mは薄膜状に上記伝熱面6に拡げられて乾燥せしめられ、而も上記それぞれの基羽根45aによる上記混合被乾燥物Mの上方への巻き上げと、上記遠心力Pによる伝熱面6への押し付けによって上記混合被乾燥物Mが薄膜状に拡げられる動作は、回転方向Rと逆方向に向かって一端部41から他端部43に向かって斜め上方に伸びるように形成されている基羽根45aの回転により、上記混合被乾燥物Mが、上記基羽根45aの一端部41から上面47に載り、上記上面47に沿って他端部43へ移動し、上方へ向かわせしめられて巻き上げられつつ、上記遠心力Pによって上記伝熱面6に押し付けられて薄膜状に拡げられることを特徴とする被乾燥物の乾燥方法である。
本発明は以下の効果を奏する。
請求項1に記載の発明によれば、水分と油分を含む被乾燥物に繊維質の粒状乾粉を混合することによって大半の油分が吸着されるので、垂直螺旋回転羽根による作用で混合被乾燥物中の水分を蒸発することで含水率及び含油率の極めて低い混合被乾燥物を得ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、水分と油分を含む被乾燥物に繊維質の粒状乾粉を混合した混合被乾燥物中に含有する大半の油分が吸着されるので、平面から見て360度の円周範囲の中で複数枚配設されている基羽根のそれぞれによる上方への巻き上げ作用と遠心力による伝熱面への押し付け作用で混合被乾燥物中の水分が効率良く蒸発され、含水率及び含油率の極めて低い混合被乾燥物を得ることができる。
請求項3に記載の発明によれば、第1乾燥槽と第2乾燥槽を直列に連結することで、第1乾燥槽の内部に投入された水分と油分を含む被乾燥物に、繊維質の粒状乾粉を混合することで水分の蒸発と共に大半の油分が吸着されるので、油分の少ない混合被乾燥物を第2乾燥槽に円滑に移送することができ、第2乾燥槽では混合被乾燥物中に残る水分を効率良く蒸発できる。
請求項4に記載の発明によれば、第1乾燥槽と第2乾燥槽を直列に連結することで、第1乾燥槽の内部では水分と油分を含む被乾燥物中の大半の水分が蒸発されるので、第2乾燥槽では投入される繊維質の粒状乾粉により被乾燥物中の油分が効率良く吸着され、混合被乾燥物中に残る水分を効率良く蒸発させることができる。
請求項5に記載の発明によれば、第1ボイル乾燥槽と第2ボイル乾燥槽を直列に連結することで、第1ボイル乾燥槽の内部に投入された水分と油分を含む被乾燥物に繊維質の粒状乾粉が混合されて比較的低温の加熱温度で水分が蒸発すると共に大半の油分が吸着されるので、油分の少ない混合被乾燥物を第2乾燥槽に円滑に移送することができ、第2ボイル乾燥槽では比較的低温の加熱温度でも混合被乾燥物中に残る水分を効率良く蒸発できる。
請求項6に記載の発明によれば、第1ボイル乾燥槽と第2ボイル乾燥槽を直列に連結することで、第1ボイル乾燥槽の内部では、比較的低温の加熱温度で水分と油分を含む被乾燥物中の大半の水分が蒸発されるので、第2ボイル乾燥槽では投入される繊維質の粒状乾粉により被乾燥物中の油分が効率良く吸着され、混合被乾燥物中に残る水分を比較的低温の加熱温度でも効率良く蒸発させることができる。
本発明の実施例を以下に説明する。
本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、先ず図1は本発明の実施例1における被乾燥物の乾燥装置を示す全体図、図2は被乾燥物の乾燥方法に使用される実施例2としての垂直螺旋回転羽根を用いた乾燥槽の断面図、図3は被乾燥物を伝熱面に押し付けた状態を示す実施例2としての垂直螺旋回転羽根の縦断面図、図4は被乾燥物の乾燥方法に使用される実施例3としての回転巻上羽根を用いた乾燥槽の断面図、図5は図4のA−A断面図であり、図7は本発明の実施例1における被乾燥物の乾燥方法の概要を示す流れ図である。
最初に被乾燥物の乾燥装置に付き図2に基いて説明する。この乾燥装置1は乾燥槽2のみから構成されており、この乾燥槽2は、下端の一方側に後述する水分と油分を含む被乾燥物Aと粒状乾粉Cを混合した混合被乾燥物Mを導入する導入口38が設けられると共に下端の他方側には乾燥された混合被乾燥物Mを排出する導出口36が設けられ、導出口36には上記乾燥槽2により製造された例えば肥料、飼料等となる混合乾燥物としての製品Bを貯蔵するための製品ホッパー8が接続されている。
図1に示すように、上記乾燥槽2と供給ホッパー13とは、導入管10を介して連結されており、上記導入管10の内部には図示せざる動力源により作動するスクリューコンベア12が設けられており、導入管10の途中には繊維質の粒状乾粉(詳細は後述する)Cを乾燥槽2に供給する乾粉貯蔵槽16が接続されている。
また、上記乾燥槽2(以下詳細は乾燥槽32として説明する)と製品ホッパー8とは、導出管14を介して連結されており、導出管14の内部には、図示せざる動力源により作動するスクリューコンベア15が設けられている。
そして図2に示す乾燥槽32に着目すると、この乾燥槽32の外壁面には、ジャケット5が取り付けられており、このジャケット5の内部は、図示せざるボイラーから蒸気が送り込まれるようになっている。乾燥槽32の内壁面は、ジャケット5に送り込まれた蒸気の熱を被乾燥物Aと粒状乾粉Cを混合した混合被乾燥物Mに伝えるための伝熱面6となっている。
更に、上記乾燥槽32の内部は、円筒形状に形成されている。また、乾燥槽32の内部中心には、縦方向に延びる回転軸4が配設されており、この回転軸4には、螺旋回転羽根または回転巻上羽根等から成る回転羽根3として螺旋回転羽根34が連結されている。また、回転軸4及び螺旋回転羽根34は、乾燥槽32の外部に設けられたモータ7により回転可能とされている。
また、乾燥槽32には、廃蒸気冷却器18が接続されている。この廃蒸気冷却器18は、乾燥槽32内で発生した廃蒸気を廃蒸気冷却器18内に送り込み、冷却することにより、廃蒸気を凝縮液と微量な廃ガスとに分けるものである。
尚、上記被乾燥物Aは、反転機20により供給ホッパー13の投入口22に投入されるものである。そして、上記供給ホッパー13には、破砕機24が配設されており、反転機20により投入口22から投入された被乾燥物Aを破砕して、供給ホッパー13に貯蔵するものである。
次に、上記乾燥槽2を用いて被乾燥物Aと粒状乾粉Cが混合した混合被乾燥物M中から水分の蒸発と油分の吸着を行なう動作について図1及び図7を参照して説明する。まず、上記被乾燥物Aである水分と油分を含む魚介類や動植物性残渣などを反転機20により供給ホッパー13の投入口22から投入する。被乾燥物Aは、図7に示すステップST1に於いて、投入口22と供給ホッパー13との間に設けられた破砕機24により破砕されて供給ホッパー13へ貯蔵される。
そして、被乾燥物Aは、供給ホッパー13底部の仕切弁G1を開放することでその直下に配設された導入管10に投下され、同時に乾粉貯蔵槽16の底部から開放された仕切弁G2を介して導入管10の下流側に投下された繊維質の粒状乾粉Cと共にスクリューコンベア12により混合された被乾燥物Mとして乾燥槽2内へ送られるものである。
そして、図1に示す乾燥槽2内へ送られた被乾燥物Mは、図7に示されるステップST2に於いて被乾燥物Aと粒状乾粉Cの混合により、被乾燥物A中の大半の油分が吸着される。混合被乾燥物Mは、ステップST3に於いて乾燥槽2内に配設された回転羽根3により乾燥槽2内壁面の伝熱面6に押し当てられることにより、熱が伝わり、混合被乾燥物M中に含有する水分が蒸発していくものである。即ち、この蒸発により混合被乾燥物M中の含水率が低下するものである。
また、混合被乾燥物Mが伝熱面6と接触することにより発生した廃蒸気は、乾燥槽2に設けられた廃蒸気冷却器18に送られて冷却される。廃蒸気は冷却されることによりほとんどが凝縮液となり、廃ガスは微量なものとなる。
そして、乾燥槽2内での乾燥により水分の蒸発と油分が吸着された混合乾燥物は、ステップST4に於いてスクリューコンベア15により、導出管14を通って製品Bとして製品ホッパー8へ送られる。その後、製品Bは製品ホッパー8の底部に設けられたスクリューコンベア28により導出管26を通って輸送車両等Tにより運び出され、ハンドリング作業などによって計量分配されて袋Hに詰められ肥料などとして使用される。
次に、上記回転羽根3として螺旋回転羽根を使用した乾燥槽及びその作用に付き図2及び図3を参照して説明する。尚、実施例1と共通構成物に付いては同一符号を付して説明する。
符号30は本実施例に係る乾燥装置であって、32は混合被乾燥物Mを投入する乾燥槽、4はモータ7によって回転させる回転軸、34は混合被乾燥物Mを載せて回転軸4と共に回転する垂直螺旋回転羽根、Mは混合被乾燥物(図3参照)、6は蒸気供給口V1からジャケット5内に供給し蒸気排出口V2から排出される過程で蒸気Sからの熱を混合被乾燥物Mに伝える伝熱面、K1は混合被乾燥物Mが落下する混合被乾燥物の落下空間、K2は混合被乾燥物Mを空気にさらす為の空間、Gは重力方向である。
垂直螺旋回転羽根34の下方始端には、乾燥槽32内に導入された混合被乾燥物Mをその底面から平坦面上に掻き上げるスクレーパSRが具備されており、伝熱面6の上方には垂直螺旋回転羽根34の回転により平坦面に沿って順次下方から上へ上昇し、垂直螺旋回転羽根34の最上部に至った混合被乾燥物Mを落下空間K1に通して乾燥槽32内の下方に落下させるためのバッフルBが回転軸4に向けて設けられている。
更に詳しくは、このバッフルBは、垂直螺旋回転羽根34の上段に於ける終端部とバッフルBの下端縁との間に、上記垂直螺旋回転羽根34がバッフルBに当らないで回転Rできる最小の間隙が形成されるように伝熱面6に固定されている。
加えて、垂直螺旋回転羽根34の回転R中、混合被乾燥物Mが最初に当る面であるバッフルBの表面に当って落下空間K1を通って下方に落下せしめられ、而もバッフルBの下端縁に対する垂直螺旋回転羽根34の最上部終端の位置に応じて定まるバッフルBの下端縁と垂直螺旋回転羽根34上段の平坦面との間の間隙を通り、バッフルBの裏面に移った混合被乾燥物Mが、上記垂直螺旋回転羽根34の回転Rの進行に伴い、上記バッフルBの裏面に当って落下空間K1を通って落下せしめられるようバッフルBは取り付けられている。
即ち、上記バッフルBは、バッフルBの表面に当った混合被乾燥物M及びバッフルBの裏面に当った混合被乾燥物Mの双方がそれぞれ当った時点で良好に落下空間K1を通って落下するように、上記乾燥槽32の内壁面から垂直螺旋回転羽根34の回転軸4に向かって張り出した状態で固定されている。そして、上記バッフルBの下端縁と垂直螺旋回転羽根34上段の平坦面との間には、最小間隙となる間隙が形成されている。
次に、上記のように構成された乾燥槽32の作用に付き説明すると、導入管10内では、スクリューコンベア12により水分と油分を含む破砕された被乾燥物Aと繊維質の粒状乾粉Cが混合されて大半の油分が粒状乾粉C中に吸着された水分を含む混合被乾燥物Mが形成される。そこで、この混合被乾燥物Mは、乾燥槽32下方の導入口38から乾燥槽32の内部に導入される。
ここで、導入された混合被乾燥物Mは、垂直螺旋回転羽根34の回転によって垂直螺旋回転羽根34下段の始端に具備したスクレーパSRを介して乾燥槽32内底面から平坦面上に掻き上げられて上昇Uせしめられ、上段まで行き混合被乾燥物MはバッフルBの表面に当る。
その後、混合被乾燥物Mは、垂直螺旋回転羽根34の最上部の平坦面とバッフルB下端の間の間隙を通り、バッフルBの裏面側に至る。ここで、垂直螺旋回転羽根34の回転速度に比して、混合被乾燥物Mの垂直螺旋回転羽根34に載って上昇する速度が小なため、混合被乾燥物MはバッフルBの裏面側に滞留することとなるが、垂直螺旋回転羽根34の回転Rの進行によって混合被乾燥物MがバッフルBの裏面に当り、上記終端付近に滞留する混合被乾燥物Mは平坦面から掻きとられて混合被乾燥物Mは乾燥槽32の落下空間K1を通って落下せしめられ、落下した混合被乾燥物Mは再び上昇Uせしめられて循環する。
循環する混合被乾燥物Mは、上昇Uせしめる際に空間K2に臨ませつつ螺旋状に上昇Uせしめられ伝熱面6に沿わせられる。螺旋状に上昇Uせしめられる混合被乾燥物Mは、その上昇U過程に於いて、垂直螺旋回転羽根34の回転に伴う遠心力によって加熱された伝熱面6に押し付けられ、伝熱面6に押し付けられたとき、この伝熱面6で混合被乾燥物Mを加熱せしめ、混合被乾燥物Mが含有する水分を蒸発させる。
水分の蒸発によって他の混合被乾燥物よりも軽くなった混合被乾燥物Mは、含水率の高い混合被乾燥物と入れ換えるようにして蒸発面Fに移動せしめられる。この蒸発面Fは、螺旋状に上昇せしめる混合被乾燥物Mを落下空間K1に臨ませたときに、この落下空間K1の空気にさらされている面であり螺旋状をなしている。
次に、混合被乾燥物Mを蒸発面Fに移動せしめて、この混合被乾燥物Mを空気にさらし、再に水分蒸発を促進させる。このように混合被乾燥物Mは上下に循環せしめられ、螺旋状に上昇Uせしめる過程で、垂直螺旋回転羽根34の回転に伴う遠心力により伝熱面6へ、そして伝熱面6から蒸発面Fへと移動させて乾燥せしめられ、乾燥された混合乾燥物は、導出口36から排出されスクリューコンベア15により図1に示す導出管14を通って製品Bとして製品ホッパー8へ送られる。
このように、水分と油分を含む被乾燥物Aに、繊維質の粒状乾粉Cを混合することによって大半の油分が吸着されるので、垂直螺旋回転羽根34による作用で混合被乾燥物M中の水分を蒸発することで含水率の極めて低い混合乾燥物を得ることができる。
次に、上記回転羽根3として回転巻上羽根45を使用した乾燥槽及びその作用に付き図4及び図5を参照して説明する。尚、実施例1、2と共通構成物に付いては同一符号を付して説明する。
符号40は本実施例に係る乾燥装置であって、この乾燥装置40の乾燥槽44の周囲には、ジャケット5が形成されており、このジャケット5に蒸気供給口V1から送り込まれた蒸気Sが蒸気排出口V2から排出される過程でこの蒸気Sの熱を乾燥槽44の内周に形成された伝熱面6に伝える。更に、乾燥槽44の内部には回転軸48が配設されており、この回転軸48には回転巻上羽根45が上下方向に3段配設されており、これら回転巻上羽根45は、3枚の基羽根45aのそれぞれが回転可能に回転軸48に連結されている。そして、それぞれの基羽根45aは、回転軸48の回転方向Rと逆方向に一端部41から他端部43に向かって斜め上方に伸びるように形成されている。
そして、乾燥槽44の下部には水分と油分を含む混合被乾燥物Mを移送するスクリューコンベア12を内装した導入管10が接続されており、この導入管10の途中には繊維質の粒状乾粉Cを供給する乾粉貯蔵槽16が連結されると共に下端の他方側には乾燥された混合被乾燥物Mを排出する導出管14が接続されており、導出管14の内部にはスクリューコンベア15が設けられている。
次に、上記のように構成された乾燥槽44の作用に付き説明すると、先ず、スクリューコンベア12によって導入管10内を移送される被乾燥物Aに乾粉貯蔵槽16から供給された粒状乾粉Cが混入されると、移送される過程で被乾燥物Aと繊維質の粒状乾粉Cが混合されて、大半の油分が粒状乾粉C中に吸着されて水分を含む混合被乾燥物Mが形成されると、この混合被乾燥物Mが導入管10を介して乾燥槽44に供給される。
乾燥槽44内に供給された混合被乾燥物Mは、回転軸48に連結されている3段の回転巻上羽根45のそれぞれ3枚の基羽根45aが回転されることにより、混合被乾燥物Mがそれぞれの基羽根45aの一端部41に載り、それぞれの基羽根45aの上面47に沿って他端部43へ移動する。
その後、他端部43に位置する混合被乾燥物Mは、乾燥槽44内の上方へ巻き上げられ、而も、基羽根45aを回転させることにより発生した遠心力Pにより、混合被乾燥物Mを伝熱面6に押し付けることで乾燥させるものである。
そして伝熱面6に押し付けられた混合被乾燥物Mは、一側で伝熱面6に接触する面を有すると共に、他側で混合被乾燥物Mを空気にさらす為の空間K2の空気と接触する蒸発面Fを有する。そして、伝熱面6に接触した混合被乾燥物Mは、伝熱面6からの熱によりその場である程度の水分蒸発がある。
伝熱面6との接触による水分の蒸発によって含水率の低くなった混合被乾燥物は、含水率の高い混合被乾燥物Mと入れ換わるようにして蒸発面Fに移動する。そして、蒸発面Fに移動した混合被乾燥物Mは、空間K2の空気にさらされることで更に水分蒸発が進む。
混合被乾燥物Mは、伝熱面6に押し付けられ、伝熱面6側から蒸発面Fへ移動するが、これと同時に上方への巻き上げにより、後から巻き上げられる混合被乾燥物Mが先に巻き上げた混合被乾燥物を押し、混合被乾燥物Mは伝熱面6に沿って連続して上昇していき、伝熱面6から蒸発面Fへの移動を行いつつ伝熱面6に沿って上昇していく。
即ち、混合被乾燥物Mは、平面から見て360度の円周範囲の中で複数枚配設されている基羽根45aのそれぞれにより上方に巻き上げられると共に、基羽根45aの回転に伴う遠心力Pにより伝熱面6に押し付けられることにより、混合被乾燥物Mは薄膜状に伝熱面6に拡げられて乾燥せしめられ、而もそれぞれの基羽根45aによる混合被乾燥物Mの上方への巻き上げと、遠心力Pによる伝熱面6への押し付けによって混合被乾燥物Mが薄膜状に拡げられる動作は、回転方向Rと逆方向に向かって一端部41から他端部43に向かって斜め上方に伸びるように形成されている基羽根45aの回転により、混合被乾燥物Mが、基羽根45aの一端部41から上面47に載り、上面47に沿って他端部43へ移動し、上方へ向かわせしめられて巻き上げられつつ、遠心力によって伝熱面6に押し付けられて薄膜状に拡げられる。
従って、本実施例のように、回転軸48に回転巻上羽根45を上下方向に3段配設した場合では、最下段の回転巻上羽根45を構成している3枚の基羽根45aのそれぞれが回転することにより、乾燥槽44内底部に位置する混合被乾燥物Mを上方へ巻き上げつつ、遠心力により伝熱面6へ押し付けるだけでなく、上方へ巻き上げられた混合被乾燥物Mを上段の3枚の基羽根45aのそれぞれにより、更に上方へ巻き上げつつ遠心力により上方の伝熱面6に押し付けて乾燥させるものである。即ち、3段に形成された回転巻上羽根45の各段により、混合被乾燥物Mを上方へ巻き上げつつ遠心力により伝熱面6全体に押し付けるものである。
乾燥槽44内で水分の蒸発と油分の吸着により乾燥された混合被乾燥物Mは、スクリューコンベア15により、導出管14を通って製品Bとして図1に示す製品ホッパー8へ送られる。
このように、水分と油分を含む被乾燥物Aに、繊維質の粒状乾粉Cを混合した混合被乾燥物M中に含有する大半の油分が吸着されるので、平面から見て360度の円周範囲の中で複数枚配設されている基羽根45aのそれぞれによる上方への巻き上げ作用と遠心力による伝熱面6への押し付け作用で混合被乾燥物M中の水分が効率良く蒸発され、含水率及び含油率の極めて低い混合被乾燥物Mを得ることができる。
本実施例は、実施例3で使用される回転巻上羽根45を使用した乾燥槽44と同じ構成並びに作用を行う2つの乾燥槽を直列に連結したもので、第1乾燥槽と第2乾燥槽から構成されており重複する構造は同じ符号を付しそれらの説明は省略する。
本実施例による乾燥方法では、第1乾燥槽に水分と油分を含む被乾燥物Aと繊維質の粒状乾粉Cを同時に供給して混合された混合被乾燥物を加熱処理したのち、この混合被乾燥物を第2乾燥槽で再び加熱処理するものである。
すなわち、図8の実施例4における流れ図に示すように、上流側に配置された第1乾燥槽の内部では、ステップST5において第1乾燥槽に投入された水分と油分を含む破砕された被乾燥物Aと繊維質の粒状乾粉Cを混合させて油分を吸着する。
第1乾燥槽の内部では、ステップST6において混合された混合被乾燥物Mを、実施例3に示される回転巻上羽根45を使用した乾燥槽44と同じ作用で混合被乾燥物M中に含有する水分を蒸発させる。
下流側に配置された第2乾燥槽の内部では、ステップST7において第1乾燥槽から移送された混合被乾燥物Mを、回転巻上羽根45を使用して加熱処理することで、混合被乾燥物M中に含有する残りの水分が蒸発され油分が吸着されたベト付きのない混合被乾燥物Mが得られる。
このように、第1乾燥槽と第2乾燥槽を直列に連結することで、第1乾燥槽の内部に投入された水分と油分を含む被乾燥物に、繊維質の粒状乾粉を混合することで水分の蒸発と共に大半の油分が吸着されるので、油分の少ない混合被乾燥物を第2乾燥槽に円滑に移送することができ、第2乾燥槽では混合被乾燥物中に残る水分を効率良く蒸発できる。
本実施例は、実施例3で使用される回転巻上羽根45を使用した乾燥槽44と同じ構成並びに作用を行う2つの乾燥槽を直列に連結したもので、第1乾燥槽と第2乾燥槽から構成されており重複する構造は同じ符号を付しそれらの説明は省略する。
本実施例による乾燥方法では、第1乾燥槽に投入した水分と油分を含む被乾燥物Aを加熱処理したのち、第2乾燥槽に移送された被乾燥物Aに投入された繊維質の粒状乾粉Cを混合させた混合被乾燥物を第2乾燥槽で再び加熱処理するものである。
すなわち、図9の実施例5における流れ図に示すように、上流側に配置された第1乾燥槽の内部では、ステップST8において、回転巻上羽根を使用した第1乾燥槽に投入された水分と油分を含む破砕された被乾燥物Aを加熱処理することで、被乾燥物A中に含有する水分を蒸発させる。
下流側に配置された第2乾燥槽の内部では、ステップST9において第1乾燥槽から第2乾燥槽に被乾燥物Aが移送された状態で第2乾燥槽に投入された粒状乾粉Cに被乾燥物A中の油分が吸着され、粒状乾粉Cと被乾燥物Aとが混合した混合被乾燥物Mを加熱処理して残りの水分を蒸発することで乾燥された混合乾燥物が得られる。
このように、第1乾燥槽と第2乾燥槽を直列に連結することで、第1乾燥槽の内部では水分と油分を含む被乾燥物中の大半の水分が蒸発されるので、第2乾燥槽では投入される繊維質の粒状乾粉により被乾燥物中の油分が効率良く吸着され、混合被乾燥物中に残る水分を効率良く蒸発させることができる。
本実施例は、実施例4における第1乾燥槽と第2乾燥槽を第1ボイル乾燥槽と第2ボイル乾燥槽で構成したもので、本実施例による乾燥方法では、第1ボイル乾燥槽に水分と油分を含む被乾燥物Aと繊維質の粒状乾粉Cを同時に供給して混合された混合被乾燥物を加熱処理したのち、この混合被乾燥物を第2ボイル乾燥槽で再び加熱処理するものである。これら第1ボイル乾燥槽と第2ボイル乾燥槽では、比較的低温の加熱温度で加熱処理される。
すなわち、図10の実施例6における流れ図に示すように、上流側に配置された第1ボイル乾燥槽の内部では、ステップST10において第1ボイル乾燥槽に投入された水分と油分を含む破砕された被乾燥物Aと繊維質の粒状乾粉Cを混合させて油分を吸着する。
第1ボイル乾燥槽の内部では、ステップST11において混合された混合被乾燥物Mを、回転巻上羽根45を使用して混合被乾燥物M中に含有する水分を蒸発させる。下流側の第2ボイル乾燥槽の内部では、ステップST12において第1ボイル乾燥槽から移送された混合被乾燥物Mを回転巻上羽根45を使用して加熱処理することで、混合被乾燥物M中に含有する残りの水分が蒸発され油分が吸着されたベト付きのない混合被乾燥物Mが得られる。これら第1ボイル乾燥槽及び第2ボイル乾燥槽では比較低温の加熱温度で加熱処理される。
このように、第1ボイル乾燥槽と第2ボイル乾燥槽を直列に連結することで、第1ボイル乾燥槽の内部に投入された水分と油分を含む被乾燥物に繊維質の粒状乾粉が混合されて比較的低温の加熱温度で水分が蒸発すると共に大半の油分が吸着されるので、油分の少ない混合被乾燥物を第2乾燥槽に円滑に移送することができ、第2ボイル乾燥槽では比較的低温の加熱温度でも混合被乾燥物中に残る水分を効率良く蒸発できる。
本実施例は、実施例5における第1乾燥槽と第2乾燥槽を第1ボイル乾燥槽と第2ボイル乾燥槽で構成したもので、本実施例による乾燥方法では、第1ボイル乾燥槽に投入した水分と油分を含む被乾燥物Aを加熱処理したのち、第2ボイル乾燥槽に移送された被乾燥物Aに投入された繊維質の粒状乾粉Cを混合させた混合被乾燥物を第2ボイル乾燥槽で再び加熱処理するものである。これら第1、第2ボイル乾燥槽では、比較的低温の加熱温度で加熱処理されるようになっている。
すなわち、図11の実施例7における流れ図に示すように、上流側に配置された第1ボイル乾燥槽の内部では、ステップST13において、回転巻上羽根を使用した第1ボイル乾燥槽に投入された水分と油分を含む破砕された被乾燥物Aを加熱処理することで、被乾燥物A中に含有する水分を蒸発させる。
下流側に配置された第2ボイル乾燥槽の内部では、ステップST9において第1ボイル乾燥槽から第2ボイル乾燥槽に被乾燥物Aが移送された状態で第2ボイル乾燥槽に投入された粒状乾粉Cに被乾燥物A中の油分が吸着され、粒状乾粉Cと被乾燥物Aとが混合した混合被乾燥物Mを加熱処理して残りの水分を蒸発することで乾燥された混合乾燥物が得られる。
このように、第1ボイル乾燥槽と第2ボイル乾燥槽を直列に連結することで、第1ボイル乾燥槽の内部では、比較的低温の加熱温度で水分と油分を含む被乾燥物中の大半の水分が蒸発されるので、第2ボイル乾燥槽では投入される繊維質の粒状乾粉により被乾燥物中の油分が効率良く吸着され、混合被乾燥物中に残る水分を比較的低温の加熱温度でも効率良く蒸発させることができる。
次に、水分と油分を含む被乾燥物が乾燥槽にて乾燥処理されて製品が生成される過程に付き図6(a)〜(c)を参照して説明する。
すなわち、図6(a)は破砕された被乾燥物Aを乾燥槽内で加熱処理する工程を示し、本発明の乾燥槽で乾燥される対象となる被乾燥物Aは、魚の骨や貝殻や動植物性残渣などを破砕した粒状の固形分SOに対し食用の油分OLと水分Wを含んで所定の重量比率で混合されており、加熱処理することで被乾燥物A中の水分Wが蒸発する。
図6(b)は上記の被乾燥物Aに繊維質の粒状乾粉Cを混合する工程を示し、所定量の粒状乾粉Cとの混合により被乾燥物A中の油分OLが粒状乾粉C中に吸着される。図6(c)は被乾燥物Aと粒状乾粉Cを混合し乾燥槽で乾燥することで、水分及び油分の少ない製品Bとなる混合乾燥物を得る工程を示し、この工程では固形分SOと大半の油分を吸着した粒状乾粉Cから成る製品Bとしての混合乾燥物が得られる。
更に詳しくは、ここで使用される繊維質の粒状乾粉Cは、例えばフスマ、米ヌカ、乾燥オカラ、トウモロコシの粉、大豆カス、木屑、籾殻、澱粉のカス、紙屑、繊維屑などであり、これらの粒状乾粉Cと被乾燥物Aを混合させることで、再利用可能な製品Bとなる混合乾燥物を得ることができる。
例えば、米ヌカを使用した例では、水分W20重量%、油分OL30重量%、魚介類を破砕した固形分SO50重量%に粒状乾粉Cとなる米ヌカを混合して製品Bとなる混合乾燥物を生成し、この混合乾燥物に腐葉土を加えて堆肥の表面に使用することで脱臭効果が得られる。
また、籾殻を使用した例では、水分W20重量%、油分OL30重量%、帆立貝を破砕した固形分SO50重量%に粒状乾粉Cとなる籾殻を混合したものを原料として定着マットを形成することで、その上に野菜屑などの食品廃棄物と籾殻などの農業廃棄物で作った特性培土の2層構造の製品Bができる。
更に、木屑または籾殻を使用した例では、水分W20重量%、油分OL40重量%、魚の軟骨やヒレを破砕した固形分SO40重量%に粒状乾粉Cとなる木屑または籾殻を混合して製品Bとなる混合乾燥物を生成することで、燃料として使用することができる。
このように、乾燥槽またはボイル乾燥槽から出た処理後の混合乾燥物は、大半の油分が粒状乾粉Cに吸着されるので、スクリューコンベア15により導出管14を通して製品ホッパー8などに積層収容されたのち、計量、分類されて移送される際に、混合乾燥物中の油分が導出管内に付着して詰まる現象を回避できるだけでなく、計量、分類時における油分によるベト付きが解消されて、ハンドリング(取扱い)作業を容易に行なうことができる。
更に、繊維質の粒状乾粉Cとして油分を吸着できる農業廃棄物などを使用し、この粒状乾粉Cに水分と油分を含む被乾燥物とを所定の比率で混合することで、再利用可能な製品Bを得ることができる。
次ぎに、被乾燥物の乾燥装置の変形例に付き図12を参照して説明する。図12は被乾燥物の乾燥装置を示す全体図である。尚、実施例1の乾燥装置と共通構成物に付いては同一符号を付して重複する説明を省略する。
乾燥装置1Aは、乾燥槽52のみから構成されており、この乾燥槽52には乾粉貯蔵槽16から粒状乾粉Cが導入されると共に供給ホッパー50からは被乾燥物Eとなる所定の粘度を有する液状の含油廃液や含油スラリーが導入されるようになっている。
供給ホッパー50に貯留される含油廃液や含油スラリーEは、ポンプQにより供給管54を介して乾燥槽52の上部から乾燥槽52内部に供給されるようになっており、ホッパー56に投入されたのち供給管58を介して乾粉貯蔵槽16に貯留された粒状乾粉Cは、スクリューコンベア12により導入管10を介して下端の導入口38から乾燥槽52内に供給されるようになっている。
乾燥槽52は、下端の一方側に上記乾粉貯蔵槽16からスクリューコンベア12を備えた導入管10を介して粒状乾粉Cを導入する導入口38が設けられると共に、下端の他方側には乾燥された混合乾燥物を排出する導出口36が設けられ、導出口36には混合乾燥物の排出を規制する仕切弁G3が設けられており、この導出管60は製品ホッパー8に連結されている。
そして図12に示す乾燥槽52に着目すると、この乾燥槽52は、含油廃液や含油スラリーEを上部から供給する供給口の配置や、導入口38に接続される導入管10の構造、導出口36及び導出口36に接続される導出管60の構造を除いて図2に示す乾燥槽32と同一構造である。
乾燥槽32の内部中心には、縦方向に延びる回転軸4が配設されており、この回転軸4には、螺旋回転羽根または回転巻上羽根等から成る回転羽根3として螺旋回転羽根34が連結されており、乾燥槽32の外部に設けられたモータ7により回転可能とされている。
乾燥槽52の内部へ送られた液状の含油廃液や含油スラリーEは、導入管10を介して下端の導入口38から乾燥槽52内に供給された粒状乾粉Cと混合され、この混合により、被乾燥物E中の大半の油分が吸着される。
これにより混合された混合被乾燥物Nは、乾燥槽52内の回転羽根3により乾燥槽2内壁面の伝熱面6に押し当てられることにより、熱が伝わり、混合被乾燥物N中に含有する水分が蒸発していくものである。即ち、この蒸発により混合被乾燥物N中の含水率が低下するものである。
乾燥槽52内での乾燥により水分の蒸発と油分が吸着された混合乾燥物は、仕切弁G3の開放により導出管60を通って製品Bとして製品ホッパー8へ送られたのち、スクリューコンベア28により導出管26を通って輸送車両等Tにより運び出され、ハンドリング作業などによって計量分配されて袋Hに詰められ肥料などとして使用される。
このように、乾燥装置の変形例における乾燥槽52に於いても、上記と同じ構成の垂直螺旋回転羽根34や回転巻上羽根45を用いることで、含油廃液や含油スラリーから成る被乾燥物Eから水分の蒸発と油分が吸着された混合乾燥物を得ることができる。
本発明の実施例1における混合被乾燥物の乾燥装置を示す全体図である。 混合被乾燥物の乾燥方法に使用される実施例2としての垂直螺旋回転羽根を用いた乾燥槽の断面図である。 混合被乾燥物を伝熱面に押し付けた状態を示す実施例2としての垂直螺旋回転羽根の縦断面図である。 被乾燥物の乾燥方法に使用される実施例3としての回転巻上羽根を用いた乾燥槽の断面図である。 図4のA−A断面図である。 (a)〜(c)は、破砕された被乾燥物から水分、油分が除去されて製品としての混合被乾燥物Mが得られる工程の説明図である。 本発明の実施例1における混合被乾燥物の乾燥方法の概要を示す流れ図である。 本発明の実施例4における混合被乾燥物の乾燥方法の概要を示す流れ図である。 本発明の実施例5における混合被乾燥物の乾燥方法の概要を示す流れ図である。 本発明の実施例6における混合被乾燥物の乾燥方法の概要を示す流れ図である。 本発明の実施例7における混合被乾燥物の乾燥方法の概要を示す流れ図である。 本発明の混合被乾燥物の乾燥装置を示す他の全体図である。
符号の説明
1,1A 乾燥装置
2 乾燥槽
3 回転羽根
4 回転軸
5 ジャケット
6 伝熱面
7 モータ
8 製品ホッパー
10 導入管
12 スクリューコンベア
13 供給ホッパー
14 導出管
15 スクリューコンベア
16 乾粉貯蔵槽
18 廃蒸気冷却器
20 反転機
22 投入口
24 破砕機
26 導出管
28 スクリューコンベア
32 乾燥槽
34 垂直螺旋回転羽根
36 導出口
38 導入口
40 乾燥装置
41 一端部
43 他端部
44 乾燥槽
45 回転巻上羽根
45a 基羽根
47 上面
48 回転軸
50 供給ホッパー
52 乾燥槽
54 供給管
56 ホッパー
58 供給管
60 導出管
A 被乾燥物
B 製品
C 粒状乾粉
D 落下
E 被乾燥物
F 蒸発面
G1〜G3 仕切弁
H 袋
K1 落下空間
K2 空間
M,N 混合被乾燥物
OL 油分
P 遠心力
Q ポンプ
R 回転方向
S 蒸気
SO 固形分
T 輸送車両
U 上昇
V1 蒸気供給口
V2 蒸気排出口
W 水分

Claims (6)

  1. 被乾燥物Aを乾燥槽の下から上へ上昇せしめて循環させる工程の間に、上記乾燥槽2の伝熱面6に被乾燥物Aを接触させ、被乾燥物Aを加熱する工程と、上記加熱した被乾燥物Aを蒸発面Fに移動させて水分Wを蒸発せしめる工程とを含む被乾燥物Aの乾燥方法に於て、
    上記被乾燥物Aは、水分Wと油分OLを含む被乾燥物Aであって、該被乾燥物Aと共に繊維質の粒状乾粉Cを上記乾燥槽2内部へ投入して被乾燥物A中に含まれる油分を吸着し、上記粒状乾粉Cと混合して成る混合被乾燥物Mを空間K2に臨ませながら上記伝熱面6に沿って螺旋状に順次上昇せしめつつ、最上部に達した混合被乾燥物Mを、落下空間K1を通して最下部に落下させて上記伝熱面6に混合被乾燥物Mを接触させ、その後蒸発面Fに移動させる工程において、上記混合被乾燥物Mを載せた垂直螺旋回転羽根34の回転に伴う遠心力Pによって、上記混合被乾燥物Mを伝熱面6に押し付けて含有する水分Wを蒸発させ、含水率が低くなった混合被乾燥物Mを、含水率の高い混合被乾燥物Mと入れ換えるようにして上記空間K2に望む蒸発面Fに移動させることを特徴とする被乾燥物Aの乾燥方法。
  2. 乾燥槽2の内部に被乾燥物Aを投入し、上記乾燥槽2内に配設された回転軸48によって回転せしめられる基羽根45aを回転させることにより、上記被乾燥物Aを乾燥槽2の内周の伝熱面6に接触させて乾燥させる被乾燥物の乾燥方法に於いて、
    上記被乾燥物Aは、水分と油分を含む被乾燥物Aであって、該被乾燥物Aと共に繊維質の粒状乾粉Cを上記乾燥槽2内部へ投入して被乾燥物A中に含まれる油分を吸着し、上記粒状乾粉Cと混合して成る混合被乾燥物Mは、平面から見て360度の円周範囲の中で複数枚配設されている基羽根45aのそれぞれにより上方に巻き上げられると共に、上記基羽根45aの回転に伴う遠心力Pにより上記伝熱面6に押し付けられることにより、混合被乾燥物Mは薄膜状に上記伝熱面6に拡げられて乾燥せしめられ、而も上記それぞれの基羽根45aによる上記混合被乾燥物Mの上方への巻き上げと、上記遠心力Pによる伝熱面6への押し付けによって上記混合被乾燥物Mが薄膜状に拡げられる動作は、回転方向Rと逆方向に向かって一端部41から他端部43に向かって斜め上方に伸びるように形成されている基羽根45aの回転により、上記混合被乾燥物Mが、上記基羽根45aの一端部41から上面47に載り、上記上面47に沿って他端部43へ移動し、上方へ向かわせしめられて巻き上げられつつ、上記遠心力Pによって上記伝熱面6に押し付けられて薄膜状に拡げられることを特徴とする被乾燥物の乾燥方法。
  3. 乾燥槽2の内部に被乾燥物Aを投入し、上記乾燥槽2内に配設された回転軸48によって回転せしめられる基羽根45aを回転させることにより、上記被乾燥物Aを乾燥槽2の内周の伝熱面6に接触させて乾燥させる被乾燥物の乾燥方法に於いて、
    上記乾燥槽2は、第1乾燥槽と第2乾燥槽を直列に連結して成り、上記第1乾燥槽の内部に投入した水分Wと油分OLを含む被乾燥物Aに、繊維質の粒状乾粉Cを混合して成る混合被乾燥物M中の油分を吸着すると共に水分Wを蒸発させたのち、下流側の第2乾燥槽に移送した上記混合被乾燥物M中に含有する残りの水分Wを蒸発させるようにするものであって、上記混合被乾燥物Mは、平面から見て360度の円周範囲の中で複数枚配設されている基羽根45aのそれぞれにより上方に巻き上げられると共に、上記基羽根45aの回転に伴う遠心力Pにより上記伝熱面6に押し付けられることにより、混合被乾燥物Mは薄膜状に上記伝熱面6に拡げられて乾燥せしめられ、而も上記それぞれの基羽根45aによる上記混合被乾燥物Mの上方への巻き上げと、上記遠心力Pによる伝熱面6への押し付けによって上記混合被乾燥物Mが薄膜状に拡げられる動作は、回転方向Rと逆方向に向かって一端部41から他端部43に向かって斜め上方に伸びるように形成されている基羽根45aの回転により、上記混合被乾燥物Mが、上記基羽根45aの一端部41から上面47に載り、該上面47に沿って他端部43へ移動し、上方へ向かわせしめられて巻き上げられつつ、上記遠心力Pによって上記伝熱面6に押し付けられて薄膜状に拡げられることを特徴とする被乾燥物の乾燥方法。
  4. 乾燥槽2の内部に被乾燥物Aを投入し、上記乾燥槽2内に配設された回転軸48によって回転せしめられる基羽根45aを回転させることにより、上記被乾燥物Aを乾燥槽2の内周の伝熱面6に接触させて乾燥させる被乾燥物の乾燥方法に於いて、
    上記乾燥槽2は、第1乾燥槽と第2乾燥槽を直列に連結した乾燥槽から成り、上記第1乾燥槽の内部に投入した水分Wと油分OLを含む被乾燥物A中に含有する水分Wを蒸発させたのち、下流側の第2乾燥槽に移送して繊維質の粒状乾粉Cと混合して成る混合被乾燥物M中の油分を吸着すると共に残りの水分Wを蒸発させるようにするものであって、上記被乾燥物A及び上記混合被乾燥物Mは、平面から見て360度の円周範囲の中で複数枚配設されている基羽根45aのそれぞれにより上方に巻き上げられると共に、上記基羽根45aの回転に伴う遠心力Pにより上記伝熱面6に押し付けられることにより、混合被乾燥物Mは薄膜状に上記伝熱面6に拡げられて乾燥せしめられ、而も上記それぞれの基羽根45aによる上記混合被乾燥物Mの上方への巻き上げと、上記遠心力Pによる伝熱面6への押し付けによって上記混合被乾燥物Mが薄膜状に拡げられる動作は、回転方向Rと逆方向に向かって一端部41から他端部43に向かって斜め上方に伸びるように形成されている基羽根45aの回転により、上記混合被乾燥物Mが、上記基羽根45aの一端部41から上面47に載り、上記上面47に沿って他端部43へ移動し、上方へ向かわせしめられて巻き上げられつつ、上記遠心力Pによって上記伝熱面6に押し付けられて薄膜状に拡げられることを特徴とする被乾燥物の乾燥方法。
  5. 乾燥槽2の内部に被乾燥物Aを投入し、上記乾燥槽2内に配設された回転軸48によって回転せしめられる基羽根45aを回転させることにより、上記被乾燥物Aを乾燥槽2の内周の伝熱面6に接触させて乾燥させる被乾燥物の乾燥方法に於いて、
    上記乾燥槽2は、該乾燥槽2と同一構成のボイル乾燥槽であって、第1ボイル乾燥槽と第2ボイル乾燥槽を直列に連結して成り、上記第1ボイル乾燥槽の内部に投入した水分Wと油分OLを含む被乾燥物Aに、繊維質の粒状乾粉Cを混合して成る混合被乾燥物M中の油分を吸着すると共に水分Wを比較的低温の加熱温度で蒸発させたのち、下流側の第2ボイル乾燥槽に移送した上記混合被乾燥物M中に含有する残りの水分Wを比較的低温の加熱温度で蒸発させるようにするものであって、上記混合被乾燥物Mは、平面から見て360度の円周範囲の中で複数枚配設されている基羽根45aのそれぞれにより上方に巻き上げられると共に、上記基羽根45aの回転に伴う遠心力Pにより上記伝熱面6に押し付けられることにより、混合被乾燥物Mは薄膜状に上記伝熱面6に拡げられて乾燥せしめられ、而も上記それぞれの基羽根45aによる上記混合被乾燥物Mの上方への巻き上げと、上記遠心力Pによる伝熱面6への押し付けによって上記混合被乾燥物Mが薄膜状に拡げられる動作は、回転方向Rと逆方向に向かって一端部41から他端部43に向かって斜め上方に伸びるように形成されている基羽根45aの回転により、上記混合被乾燥物Mが、上記基羽根45aの一端部41から上面47に載り、上記上面47に沿って他端部43へ移動し、上方へ向かわせしめられて巻き上げられつつ、上記遠心力Pによって上記伝熱面6に押し付けられて薄膜状に拡げられることを特徴とする被乾燥物の乾燥方法。
  6. 乾燥槽2の内部に被乾燥物Aを投入し、上記乾燥槽2内に配設された回転軸48によって回転せしめられる基羽根45aを回転させることにより、上記被乾燥物Aを乾燥槽2の内周の伝熱面6に接触させて乾燥させる被乾燥物の乾燥方法に於いて、
    上記乾燥槽2は、該乾燥槽2と同一構成のボイル乾燥槽であって、第1ボイル乾燥槽と第2ボイル乾燥槽を直列に連結して成り、上記第1ボイル乾燥槽の内部に投入した水分Wと油分OLを含む被乾燥物A中に含有する水分Wを蒸発させたのち、下流側の第2ボイル乾燥槽に移送して繊維質の粒状乾粉Cと混合して成る混合被乾燥物M中の油分を吸着すると共に残りの水分Wを蒸発させるようにするものであって、上記被乾燥物A及び上記混合被乾燥物Mは、平面から見て360度の円周範囲の中で複数枚配設されている基羽根45aのそれぞれにより上方に巻き上げられると共に、上記基羽根45aの回転に伴う遠心力Pにより上記伝熱面6に押し付けられることにより、混合被乾燥物Mは薄膜状に上記伝熱面6に拡げられて乾燥せしめられ、而も上記それぞれの基羽根45aによる上記混合被乾燥物Mの上方への巻き上げと、上記遠心力Pによる伝熱面6への押し付けによって上記混合被乾燥物Mが薄膜状に拡げられる動作は、回転方向Rと逆方向に向かって一端部41から他端部43に向かって斜め上方に伸びるように形成されている基羽根45aの回転により、上記混合被乾燥物Mが、上記基羽根45aの一端部41から上面47に載り、上記上面47に沿って他端部43へ移動し、上方へ向かわせしめられて巻き上げられつつ、上記遠心力Pによって上記伝熱面6に押し付けられて薄膜状に拡げられることを特徴とする被乾燥物の乾燥方法。
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