JP2006132725A - Vベルト - Google Patents

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Yoshitaka Sato
喜隆 佐藤
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Abstract

【課題】ベルトとプーリーとの間に発生するスリップ、ノイズを防止し、伝動効率を向上できるVベルトを提供する。
【解決手段】平板状で環状のベルト本体2と、その内周面側においてベルト長さ方向に等ピッチで形成されたコグ3と、これらのコグ3のコグ山及びコグ溝に沿って装着された帆布4と、ベルト本体2にその幅方向に並列して埋設された複数本の補強コード5とを備え、V角度をベルト周方向に複数変化させる。すなわち、30°のV角度を有する第1角度部7と、第1角度部7のV角度よりも小さい28°の第2角度部8とを凹凸ピッチごとに周方向に交互に配置させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、スリップ及びノイズを防止でき、効率良く動力を伝達することのできるVベルトに関するものである。
Vベルトは、二輪車や四輪車等の無段変速機等に用いられ、ベルトの両側壁面をプーリーのV字形溝の内側壁面に圧接させることにより、摩擦力を利用して動力伝達をするものである。例えば、特許文献1にVベルトが開示されている。
特開平8−303529号公報(請求項1参照)
従来のVベルトのベルト両側面間のなす角度(以下、V角度と称す)は、ベルトの一周中で一定の角度に設定されている。ベルトとプーリーとの間のスリップ及びノイズを防止し、効率的な動力伝達を可能とするためには、このV角度をプーリーのV字形溝の角度と一致するように設計しなければならない。
しかしながら、ベルトのV角度は、ベルトの曲げ半径により変化してしまう。図3はVベルトをプーリーに巻き付ける前と、巻きつけた後とのV角度の関係を示す図であるが、この図3に示すように、V角度がαであるVベルトをプーリーに巻きつけると、ベルト幅方向に大きくなる方向に弾性変形するので、ベルトのV角度は小さくなってβとなってしまう(α>β)。また、プーリーの半径が小さくなるほど、ベルトの弾性変形が大きくなるため、V角度もさらに小さくなる。
したがって、設計時においては、V角度を大きめに設定していた。すなわち、CVTプーリーが28°の場合、30°のV角度でベルトを形成する。このようにすると、ベルトがプーリに巻きついた時、V角度が28°になり、プーリー角度と一致すると考えられている。
しかしながら、実際は、VベルトのV角度をプーリー角度と一致させるのは困難であった。特に、無段変速機の場合、その機構上、ベルト曲げ半径は常に変化し、VベルトのV角度が一定しないので、V角度をプーリー角度と一致させることができなかった。
以上のように、ベルトのV角度は、設計時と実際の使用時とでは差があり、さらに無段変速機の場合は使用時でも常に変化しているため、ベルトのV角度とプーリー角度とを一致させることができなかった。ベルトとプーリーとの接触面が最適な角度になっていないと、スリップ、ノイズの原因になり、また、伝動効率が低下してしまうという問題がある。
本発明は、上記課題に鑑み、ベルトとプーリーとの間に発生するスリップ、ノイズを防止し、伝動効率を向上できるVベルトを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、ベルト両側面間のなすV角度をベルト周方向において変化させたことを特徴とするVベルトである。ベルト一周中において複数のV角度を有するので、いずれかのV角度の位置において、プーリーのV字形溝の角度と合致させることができる。
V角度の変化は、スロープ状に変化させてもよいし、段階的に段差状に変化させてもよい。段差状に変化させる場合のV角度の変化は、2種類であってもよいし、それ以上であってもよい。例えば、2種類に変化させる場合には、ベルト両側面間のなすV角度を設定した第1角度部と、第1角度部よりもV角度の小さい第2角度部とを設ければよい。その場合、第1角度部と第2角度部とをベルト周方向に交互に設ければ、両者をベルト周中に均一に位置させることができるのが好ましい。
V角度の変化は、10〜30mmピッチごとに変化させた態様としてもよいし、ベルト内周面にコグやノッチ等の凹凸が形成されている場合には、凹凸ピッチごとに変化させた態様としてもよいが、これに限定されるものではない。
本発明のVベルトは、特に、ベルト本体の内周面側にコグやノッチ等の凹凸を形成した無段変速機用Vベルトに好適であるが、これに限定されるものではなく、伝動ベルト、搬送ベルトを問わず適用可能であり、さらに、有端ベルト、無端ベルトを問わず適用可能である。また、凹凸の形成の有無を問わず適用可能である。
本発明によると、ベルト周方向において複数のV角度を有するので、いずれかのV角度の位置において、プーリーのV字形溝の角度と合致させることができる。したがって、スリップやノイズを防止でき、効率良く動力を伝動させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本実施形態のVベルトの要部断面図、図2は本実施形態のVベルトをプーリに掛けた状態を示す断面図である。
図1に示すように、本実施形態のVベルト1は、無段変速機用Vベルトであって、平板状で環状のベルト本体2と、その内周面側においてベルト長さ方向に等ピッチで形成された凹凸(例えば、コグ)3と、これらのコグ3のコグ山及びコグ溝に沿って装着された帆布4と、ベルト本体2にその幅方向に並列して埋設された複数本の補強コード5とを備えてなるものである。凹凸ピッチは、これに限定されるものではないが、約10〜約30mmに設定される。また、本実施形態では、凹凸としてコグを例示したが、ベルトを曲げやすくする凹凸として、ノッチ形状であってもよい。
ベルト本体2及びコグ3を構成する素材は、これに限定されるものではないが、例えば、クロロプレンゴム、スチレンブタジエンゴム、ニトリルゴム、天然ゴム、EPDMゴム又はこれらに適宜添加剤を加えたゴムなどのゴム材料や、あるいは弾性合成樹脂などのゴム状弾性材からなる。
帆布4は、ベルト本体2及びコグ3がプーリー6などと接触して摩耗するのを防ぐと共に、これらの強度を保持するために、コグ山及びコグ溝に接着されるものである。帆布4には、バイアス等の伸縮性を有するものが好適であって、これに限定されるものではないが、6―6ナイロンなどの合成繊維布が使用される。
補強コード5は、ポリエステル心線、アラミド心線、ガラス心線などからなり、Vベルトに作用する引張力を受け持つようになっている。
プーリ角度γが28°に設定されている場合に、Vベルトの側壁面間のなすV角度を設計時において約26〜約33°の範囲で複数変化させ、これらを所定のピッチで配列させる。すなわち、ベルト両側面間のなすV角度を設定した第1角度部7と、第1角度部7よりもV角度が小である第2角度部8とをベルト周方向に交互に配置させる。本実施形態においては、第1角度部7のV角度は30°に設定され、第2角度部8のV角度は第1角度部よりも小さい28°に設定されるが、約26〜約33°の範囲であればこれに限定されるものではない。このようにV角度を変化させることにより、ベルト本体2及びコグ3の側壁面には、第1角度部7と第2角度部8との間には段差が形成される。第1角度部7及び第2角度部8は、1つの凹凸ピッチごとに設けられるが、これに限定されるものではなく、10〜30mmピッチごとに設けてもよい。なお、凹凸ピッチごととは、本実施形態においては、コグ山位置の最頂点を基準としているが、コグ溝位置を基準としてもよい。
以上の構成によると、本Vベルトは、第1角度部7及び第2角度部8の2つのV角度を有するので、第1角度部7又は第2角度部8のいずれかの位置において、図2に示すように、プーリー6のV字形溝の角度γと合致させることができる。
Vベルト1をプーリーに巻きつけた場合、ベルト曲げ半径によりベルトV角度が変化してしまう。例えば、Vベルト1をプーリー6に巻き付けた場合、Vベルト1の曲げ半径が小さくなり、Vベルト1がベルト幅方向に大きくなる方向に弾性変形するので、ベルトのV角度は小さくなる。また、小半径のプーリー6に巻きつけた場合、Vベルト1の曲げ半径がさらに小さくなり、さらにベルトのV角度が小さくなる。
しかしながら、本Vベルト1によると、このような場合でも、第1角度部7又は第2角度部8のいずれかで対応させることができる。特に、無段変速機の場合、その機構上、ベルト曲げ半径は常に変化するので、Vベルト1のV角度が一定しないが、本発明のVベルト1は、複数のV角度を有するので対応させることができ、スリップ及びノイズを防止でき、効率良く動力を伝動することができる。
すなわち、例えば、Vベルト1をプーリー6に巻き付ける前において、第1角度部7を30°、第2角度部8を28°に設定したVベルト1を、原動軸(エンジンのクランク軸)に軸装されたドライブプーリーと、従動軸に軸装されたドリブンプーリーとに巻装したとする。巻装された時点で、第1角度部7が28°、第2角度部8が26°となったと仮定すると、第1角度部7のV角度とプーリー角度γとが一致するため、第1角度部7で効率的に動力伝達することができる。このとき、第2角度部8は、従来のベルト同様、ベルト角度とプーリV角度が一致せずに接触するだけであり、特に影響はない。
また、Vベルト1をプーリー6に巻き付ける前において、第1角度部7を32°、第2角度部8を30°に設定したVベルト1を、プーリーに巻き付けた結果、例えば、巻装された時点で、第1角度部7が30°、第2角度部8が28°となったと仮定すると、プーリー6の角度γは第2角度部8のV角度と一致するため、第2角度部8で効率的に動力伝達することができる。このとき、第1角度部7のV角度がプーリー6の角度よりも大きいが、従来ベルト同様、ベルト角度とプーリV角度が一致せずに、接触するだけであり、大きな影響はなくてすむ。さらに、無段変速機の機構上、プーリー6の半径が小半径になって、第1角度部7が28°、第2角度部が26°になった場合には、第1角度部7のV角度がプーリー角度γと一致するため、第1角度部7で効率的に動力伝達することができる。
このように、プーリー6に巻き付けたり、プーリー6の半径が変化することによりVベルト1の曲げ半径が変化し、V角度が変化してしまったとしても、第1角度部7又は第2角度部8のいずれかでプーリー6の角度γに一致させることができ、スリップ及びノイズを防止でき、効率良く動力を伝動することができる。特に、無段変速機の場合、その機構上、ベルト曲げ半径は常に変化するので、Vベルト1のV角度も一定しないが、本Vベルト1によると、第1角度部7又は第2角度部8のいずれかでプーリー6の角度γに一致させることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で多くの修正又は変更を加えることができるのは勿論である。例えば、上記実施形態では、第1角度部7と第2角度部8とを設けることにより、V角度を2種類に変化させたが、それに加えて第3角度部、第4角度部等を設けることにより、3種以上に変化させてもよい。その場合、第1角度部、第2角度部、第3角度部等のそれぞれの順番は問わないが、それらを1セットとし、ベルトの周方向に交互に設けると、それぞれの角度の部分をベルト1周中において均一に設けることができるので好ましい。
また、上記実施形態においては伝動ベルトについて説明したが、これに限らず搬送ベルトに本発明を適用してもよい。また、ベルトは無端・有端、ベルト内周面の凹凸の有無を問わず適用できることは勿論である。
本実施形態のVベルトの要部断面図 本実施形態のVベルトをプーリに掛けた状態を示す断面図 Vベルトをプーリーに巻き付ける前と、巻きつけた後とのV角度の関係を示す図
符号の説明
1 Vベルト
2 ベルト本体
3 コグ
4 帆布
5 補強コード
6 プーリー
7 第1角度部
8 第2角度部
α Vベルトをプーリーに巻き付ける前のV角度
β Vベルトをプーリーに巻き付けた後のV角度
γ プーリ角度

Claims (5)

  1. ベルト両側面間のなすV角度をベルト周方向において変化させたことを特徴とするVベルト。
  2. ベルト両側面間のなすV角度を複数に設定し、これら複数のV角度をベルト周方向に所定ピッチで配列したことを特徴とするVベルト。
  3. ベルト両側面間のなすV角度を設定した第1角度部と、該第1角度部よりもV角度の小さい第2角度部とを設け、これら第1角度部と第2角度部とをベルト周方向に交互に配列したことを特徴とする請求項1記載のVベルト。
  4. V角度を10〜30mmピッチごとに変化させたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のVベルト。
  5. ベルト内周面に凹凸が形成され、V角度を前記凹凸ピッチごとに変化させたことを特徴とする請求項1〜4いずれかに記載のVベルト。
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