JP2006131952A - Fe−Ti焼結合金の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 Fe−Ti合金粉末を用い、高密度(密度比95%以上)に形成して耐食性を向上させた、Crを含有しない、新規の高硬度耐食性材料の製造方法を提供する。
【解決手段】 Ti含有量が65〜80質量%で残部がFe及び不可避不純物からなる第1のFe−Ti合金粉末:10質量%以上と、Ti含有量が30〜65質量%で残部がFe及び不可避不純物からなる第2のFe−Ti合金粉末:90質量%以下との混合粉末、或いは上記第1のFe−Ti合金粉末のみを用い、原料粉末として、40〜80質量%のTiを含有するとともに残部がFe及び不可避不純物からなる粉末を用意し、この原料粉末を用いて、HIP工程における加熱温度を第1のFe−Ti合金粉末の液相発生温度以上かつ1300℃以下とするとともに、圧力を50〜250MPaとする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、耐食性が要求される用途向けの焼結部材に係り、特に、Crを含有しない、即ち、六価クロムによる環境問題が発生しない高硬度耐食性焼結部材を安価に提供できるFe−Ti焼結合金の製造技術に関する。
耐食性材料として、ステンレス鋼は、機械用又は自動車等用の構造部材や摺動部材、窓枠等の建築部材のみならず、時計バンド又は眼鏡のフレーム等の装身具に広く適用されている。ところで、ステンレス鋼は、その耐食性をCrの不動態膜によることから、12〜32質量%程度のCrを含有する。このCrはアルカリ性の溶液と反応して六価クロムを発生するが、これが自然界に流出すると健康被害が生じるため、近年、問題視され始めている。
上記のようなCrを含有しない耐食性材料としては、TiおよびTi基合金がある。純Tiは、高価であることに加え、硬さが低いため摺動部材等の使用には不向きである。また、Ti合金のうち、Ti−6Al−4V合金は強度が高いため近年使用が進んでいるが、硬さは低いため、摺動部材等の使用には不向きである。一方、Fe−Ti合金は耐食性が高く、かつ硬さも高いことから、摺動部材等の使用にも好適なもので、安価に入手できるという利点も有する。但し、Fe−Ti合金は硬く変形能が乏しいため、通常の粉末冶金法による金型成形法では緻密化が図れず、密度比の小さい焼結合金しか得られない。このため、残留気孔により孔食腐食が生じて、耐食性は低いものとなっている。
一方、HIP(Hot Isostatic Pressing)法は、薄肉の金属製容器に原料粉末を充填、封入し、圧力媒体にアルゴン等の気体を用いて高温高圧下で金属製容器ごと原料粉末を等方に加圧して緻密化を図る粉末冶金法の一手法であり、一般的に、真密度に近い焼結合金を得ることができるものである。そこで、本発明者等は、HIP法をFe−Ti合金粉末の焼結に適用して高密度化することを検討した。その結果、Fe−Ti合金粉末の場合には、Fe−Ti合金が硬いこと、及び高温においても変形能が乏しいことにより、HIP法で処理しても、金属製容器内部で生じるFe−Ti粉末のブリッジングが解砕されず気孔として残留してしまうため、密度比95%未満のものしか得られず、通常の金型成形法の場合と同様に、耐食性に問題があることを見出した。
以上より、本発明は、Fe−Ti合金粉末を用い、高密度(密度比95%以上)に形成して耐食性を向上させた、Crを含有しない、硬さの高い、新規のFe−Ti焼結合金の製造方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明の第1のFe−Ti焼結合金の製造方法は、原料粉末を導入管を介して金属製容器に充填する原料粉末充填工程と、上記導入管から上記金属製容器内部の空気を取り除く脱気工程と、上記導入管を封止する封止工程と、上記金属製容器を高温静水圧下で圧縮して上記原料粉末を緻密化するするHIP工程と、上記金属製容器を取り除く除去工程とからなる、HIP法による焼結合金の製造方法であって、Ti含有量が65〜80質量%で残部がFe及び不可避不純物からなる第1のFe−Ti合金粉末:10質量%以上と、Ti含有量が30〜65質量%で残部がFe及び不可避不純物からなる第2のFe−Ti合金粉末:90質量%以下との混合粉末、或いは上記第1のFe−Ti合金粉末のみを用い、原料粉末として、40〜80質量%のTiを含有するとともに残部がFe及び不可避不純物からなる粉末を用意し、この原料粉末を用いて、上記HIP工程における加熱温度を上記第1のFe−Ti合金粉末の液相発生温度以上かつ1300℃以下とするとともに、圧力を50〜250MPaとすることを特徴としている。
このような第1の製造方法においては、上記脱気工程において、金属製容器を500〜600℃に加熱しつつ脱気し、又は上記脱気工程における脱気圧力を1.33×10−2Pa以下とすると、焼結金属合金をさらに緻密化することができる。また、上記第1の製造方法においては、上記原料粉末充填工程の前に、金属製容器内部壁にBN若しくはカーボンを塗布すると、加圧加熱後の焼結合金の取り出しが容易となる。
次に、本発明の第2のFe−Ti焼結合金の製造方法は、原料粉末を所望の形状の型穴を有する金型の型穴内に充填し、加圧と加熱とを同時に行って加圧焼結を行うにあたり、Ti含有量が65〜80質量%で残部がFe及び不可避不純物からなる第1のFe−Ti合金粉末:10〜40質量%と、Ti含有量が30〜65質量%で残部がFe及び不可避不純物からなる第2のFe−Ti合金粉末とを混合することにより、原料粉末として、40〜71質量%のTiを含有するとともに残部がFe及び不可避不純物からなる粉末を用意し、この原料粉末を用いて、加圧焼結工程における加熱温度を上記第1のFe−Ti合金粉末の液相発生温度以上かつ1300℃以下とするとともに、圧力を50〜250MPaとすることを特徴としている。
このような第2の製造方法においては、上記金型の型穴壁面に、BN又はカーボンを塗布、又はカーボンペーパー若しくはアルミナペーパーを配した後、上記原料粉末を充填すると、加圧加熱後の焼結合金の取り出しが容易となる。
なお、上記第1及び第2のいずれの製造方法においても、原料粉末に、5〜30容量%の液体を含ませることで、原料粉末の流動性が改善され、原料粉末充填時の見掛け密度が向上する。
本発明のFe−Ti焼結合金の製造方法によれば、Ti量が40〜80質量%で、残部がFe及び不可避不純物からなるとともに、密度比が95%以上であるFe−Ti焼結合金を得ることができる。この合金は、高い硬さを有するとともに、孔食腐食が少ない耐食性に優れたものである。また、この焼結合金は、Crを含有しないことから、六価クロムの発生による環境汚染の問題も生じない。従って、本発明の製造方法により得られた焼結合金は、機械用又は自動車等用の摺動部材等に好適である。
さらに、本発明のFe−Ti焼結合金の製造方法は、その実施に際し、現有の加圧焼結処理装置やHIP処理装置をそのまま適用できる。このため、当該製造方法は、新たな追加設備を必要とせず、上記のFe−Ti焼結合金を製造することができるので、量産性においても優れたものである。
まず、本発明の製法により得られるFe−Ti焼結合金について説明する。
耐食性焼結部材として、耐食性の高い金属基地を適用したとしても、密度比が低い場合、即ち気孔量が多い場合には、孔食腐食が発生し易くなり、結果的に耐食性が低下する。図1は、耐食性の高いFe−Ti粉末を単独で金型に充填して成形・焼結した場合の合金断面組織の概念図であり、(a)は充填後成形前を示し、(b)は成形・焼結完了時を示す。同図に示すように、Fe−Ti合金粉末単体で焼結部材を製造すると、Fe−Ti合金粉末が硬く変形能が小さいため、ブリッジングに起因する粗大気孔が残留し、密度比を90%以上とすることができず、結果的に優れた耐食性が得られない。よって、耐食性合金基地であっても密度比を90%以上、好ましくは95%以上とすることができる手法の開発が要請されている。
これに対し、本発明の製造方法により得られるFe−Ti焼結合金は、Ti:40〜80質量%を含有し、残部がFe及び不可避不純物からなるとともに、密度比が95%以上のものである。なお、Ti量が40質量%に満たないと耐食性が不十分となる一方、Ti量が80質量%を超えるとコストが嵩む。図2は、本発明の製造方法の一例を示し、Fe−Ti粉末(Ti量:30〜65質量%)とFe−Ti粉末(Ti量:65〜80質量%)とを混合して金型に充填して成形・焼結した場合の合金断面組織の概念図であり、(a)は充填後成形前を示し、(b)は成形・焼結時を示す。同図に示すように、上記2種類のFe−Ti合金粉末を混合して焼結合金を製造した場合には、Ti量が比較的多いFe−Ti合金粉末が変形するとともに、液相化して、Ti量が比較的少ないFe−Ti合金粉末どうしの間に入り込み、粗大気孔がほぼ完全に消滅し、密度比を95%以上とすることができ、結果的に優れた耐食性が得られる。
次に、本発明のFe−Ti焼結合金の製造方法について説明する。
上記のようなFe−Ti焼結合金は、Ti含有量が65〜80質量%で残部がFe及び不可避不純物からなる第1のFe−Ti合金粉末:10質量%以上と、Ti含有量が30〜65質量%で残部がFe及び不可避不純物からなる第2のFe−Ti合金粉末:90質量%以下とを混合し、原料粉末として、40〜80質量%のTiを含有するとともに残部がFe及び不可避不純物からなる粉末を用意し、この原料粉末を高温で加圧する際に、第1のFe−Ti合金粉末の共晶液相を発生させて原料粉末のブリッジングを解砕するとともに、第2のFe−Ti合金粉末どうしの間に第1のFe−Ti合金粉末の共晶液相を充填することにより得られる。
また、Fe−Ti焼結合金は、Ti含有量が65〜80質量%で残部がFe及び不可避不純物からなる第1のFe−Ti合金粉末を原料粉末として用意し、この原料粉末を高温で加圧する際に、共晶液相を発生させることでほぼ真密度とすることによっても得られる。
以下に、本発明の製造方法で使用する、上記第1のFe−Ti合金粉末及び第2のFe−Ti合金粉末について説明する。
第1のFe−Ti合金粉末は、共晶液相を発生させるために添加されるが、Fe−Ti合金はTi:72質量%で共晶液相発生温度が1085℃であり、この組成のFe−Ti合金は工業的に使用されており、比較的安価に入手が可能である。なお、Ti量が65〜80質量%の範囲における共晶液相発生温度は、1085〜1230℃程度である。この範囲を逸脱すると共晶液相の発生温度が高くなって、目的とする液相発生が達成されない。
第2のFe−Ti合金粉末は、上記第1のFe−Ti合金粉末に比して、Ti含有量の少ない粉末であり、Fe−Ti合金のコスト低下に寄与する。第2のFe−Ti合金粉末は、焼結に際し液相を発生しないTi量のものである。Ti量が30質量%に満たないと、得られる焼結合金にTi量の乏しい部分が生じて耐食性が低下するため、Ti量が30質量%以上のものを用いる必要がある。一方、Ti量が65質量%を超えるとコストが嵩み、Fe−Ti合金のコスト低下に寄与しなくなるため、Ti量は65質量%以下とすべきである。この範囲のFe−Ti合金としては、Fe−43Ti合金が工業的に使用されており、安価に入手が可能である。
上記の第1のFe−Ti合金粉末と第2のFe−Ti合金粉末とからなる混合粉末を原料粉末として用い、高温で加圧することで、密度比95質量%以上のFe−Ti焼結合金が得られる。原料粉末の組成でTi量が40質量%に満たないと、得られる焼結合金のTi量が乏しくなって、十分な耐食性が得られなくなる。一方、Ti量が80質量%を超えてもそれ以上の耐食性向上の効果が乏しいにもかかわらず、原料粉末のコストが嵩むこと、及び硬さが低下して摺動部材等の用途に不向きとなることから、Ti量は80質量%以下とすべきである。
本発明の製造方法においては、後述するように、HIP法や加圧焼結法を使用することができる。この際、HIP法の場合には、原料粉末が金属製容器に封入されている状態で加圧及び昇温されるため、第1のFe−Ti合金粉末による共晶液相が金属製容器より漏出するおそれがない。このため、第1のFe−Ti合金粉末のみを用いても焼結合金を製造しても問題はない。
これに対し、加圧焼結法の場合には、液相発生量が多いと金型とパンチとの隙間から共晶液相が吹き出すため、第1のFe−Ti合金粉末の添加量は10〜40質量%以下に留め、残部を第2のFe−Ti合金粉末の混合粉末として、共晶液相発生量を抑制する必要がある。この場合、第1のFe−Ti合金粉末の添加量が10質量%に満たないと、第2のFe−Ti合金粉末の隙間を充満できるだけの共晶液相が発生せず、粗大な気孔が残留して耐食性が低下する。一方、第1のFe−Ti合金粉末の添加量が40質量%を超えると、発生する共晶液相が多くなって、金型とパンチの隙間から共晶液相の吹き出しが発生する。このため、第1のFe−Ti合金粉末の添加量は、10〜40質量%とすることが必要である。なお、この場合、原料粉末の組成において、Ti量の上限値は71質量%である。
上記のような原料粉末を加熱しつつ加圧することで第1のFe−Ti合金粉末より共晶液相が発生して密度比95質量%以上の焼結合金が得られるが、このような原料粉末を加熱しつつ加圧する製造方法としては、ホットプレスやSPS(Spark Plazma Sintering)等の加圧焼結法や、HIP法が適当であることは、上述のとおりである。これらの製造方法は、下記のような利点と欠点を有しており、所望により適宜選択して適用することができる。
加圧焼結法は、原料粉末を所望の形状の型穴を有する金型の型穴内に充填し、不活性ガス雰囲気や真空雰囲気で加熱しながら上下パンチを用いて加圧する製造方法であり、金型をヒータで加熱するホットプレスや、上下パンチに通電することで原料粉末を加熱するSPS等の装置を用いて実施することができる。加圧焼結法は、一般の粉末冶金法と同様に形状の付与を金型により行うもので、形状選択の自由度が大きく、ニアネットシェイプの製品形状を付与できるという利点を有する。なお、加圧焼結法を適用する場合には、上述したように、液相発生量が多いと金型とパンチとの隙間から共晶液相が吹き出すため、原料粉末の調整が必要となる。
一方、HIP法は、図3に示すように、原料粉末を導入管を介して金属製容器に充填し、金属製容器を加熱しつつ導入管から金属製容器内部の空気を取り除き、導入管を封止した後、金属製容器をアルゴン等の気体を媒体にして高温静水圧下で圧縮し、上記原料粉末を緻密化し、最後に金属製容器を切削又は溶解除去して焼結素材を取り出す製造方法である。この場合、得られた焼結素材に、切削、押し出し、鍛造等の機械加工によって製品形状を付与する必要がある。しかしながら、HIP法では、一軸の加圧しか行わない加圧焼結法と異なり、側方からも加圧が行えるため、加圧焼結法により得られた素材に比して高密度の素材が得られるという利点がある。また、HIP法では、共晶液相の発生量過多についての考慮を払わなくて済むため、より広範な組成のFe−Ti焼結合金の製造が可能である。
加圧焼結法とHIP法とのいずれの手法を採用するの場合にも、加熱温度を第1のFe−Ti合金粉末の共晶液相発生温度以上かつ1300℃以下とし、加圧力を50〜250MPaとする必要がある。加熱温度が第1のFe−Ti合金粉末の共品液相発生温度に満たないと共晶液相が発生せず、本発明の骨子である液相焼結が実現されず、従来程度の密度の合金しか得られない。また、加圧力が50MPa未満の場合も十分な緻密化が図れず、密度比の高い合金が得られない。一方、加熱温度が1300℃を超える場合、又は加圧力が250MPaを超える場合は、それ以上の緻密化は実現できず、装置の損耗、エネルギー効率等の観点から、加熱温度を1300℃以下、加圧力を250MPa以下とすべきである。
また、HIP法を採用する場合には、脱気を常温で行うと、単に原料粉末間の空気が吸引されるのみであるが、金属製容器を500℃以上に加熱しつつ脱気を行うと、常温では吸引されない原料粉末表面の吸着水分や吸着酸素が除去でき、後の加圧加熱工程で、より一層の緻密化が達成される。一方、600℃を超えて脱気しても、上記効果がそれ以上得られないため、脱気温度の上限値は600℃とすることが好ましい。また、脱気圧力としては、ロータリーポンプではなくディフュージョンポンプを用いて1.33×10−2Pa以下の高真空で金属製容器内部の空気を吸引すると、後の加圧加熱工程で、焼結素材のさらなる緻密化が達成される。
さらに、加圧焼結法とHIP法とのいずれの手法を採用する場合にあっても、原料粉末に5〜30容量%の液体を含ませておくことで、原料粉末の流動性が改善され、原料粉末充填時の見掛け密度が向上する。このような液体としては、原料粉末と反応せず且つ揮発性の高い液体が好適であり、各種アルコールや水等を使用することができる。原料粉末へ液体を添加することは、通常の金型成形を行った後焼結する方法の場合には、原料粉末に添加された液体が原料粉末の圧縮性を損なうので不利であるが、加圧焼結法の場合には、加圧前に原料粉末を加熱して液体を蒸発させることができるので、原料粉末の圧縮性を損なうことなく加圧することができる。また、HIP法の場合にも、加圧前に脱気工程において加熱を行いながら脱気して添加した液体を蒸発除去することができるため、圧縮性を損なうことなく加圧することができる。液体の添加量が原料粉末に対して5容量%に満たない場合と流動性改善の効果に乏しく、30容量%を超えると原料粉末の充填性をかえって損なうこととなる。よって、原料粉末への液体の添加は5〜30容量%で流動性の効果があり、液体の蒸発除去の手間を考慮すると5〜15容量%とすることが特に好ましい。
以上に示すFe−Ti焼結合金の製造方法を実施する際には、原料粉末の充填前に、加圧焼結法の場合には金型の型穴表面に、HIP法の場合には金属製容器の内部壁面に、離型剤を予め塗布しておくことが好ましい。このような離型剤の塗布により、加圧加熱後の焼結合金の取り出しが容易となる。離型剤としては、高温においてもFe又はTiと反応しないものが好適であり、例えば、BNやカーボンを用いることができる。塗布は、粉末状のBNやカーボンをアルコールや水等の揮発性水溶液中に分散させた液を噴霧或いは刷毛塗り等した後、上記液体を揮発させて行うことができ、また、粉末状のBNやカーボンを静電塗布することもできる。さらに、加圧焼結法においては、金型の型穴表面にカーボンペーパーやアルミナペーパー等のシート状の離型剤を巻いて離型剤を塗布することができる。
(HIP法における原料粉末成分の影響)
原料粉末として、表1に示す組成の第1のFe−Ti合金粉末、表1に示す組成の第2のFe−Ti合金粉末を用い、表1に示す割合で配合し混合した原料粉末を、それぞれ軟鋼製の金属容器に充填し、導入管を介して軟鋼製の金属製容器に充填し、その後、金属製容器を550℃に加熱しつつ、1.33×10−2Paで金属製容器内部の空気を脱気した後、封止し、アルゴンガス媒体として加圧力:100MPa、加熱温度:1200℃でHIP処理を行った。この後各々試料を切り出して試料番号01〜16の試料を得た。なお、上記の製造条件において、原料粉末には10体積%のアルコールを添加して原料粉末の流動性を改善したものを用いた。また、金属製容器内部には予めBN粉末のアルコール分散液を塗布乾燥して、離形剤としてBN粉末を容器内壁に塗布しておいた。さらに、HIP処理においては、加熱温度1200℃までの昇温において温度が700℃に達したときの加圧力が200MPaに到達するように昇温速度と昇圧速度とを調整して試料の作製を行った。これらの試料のうち、試料番号12〜16はいずれかの条件が本発明範囲より逸脱した比較例で、逸脱した値に下線を付してある(以下表2〜表6についても同様である)。
Figure 2006131952
得られた試料番号01〜16の試料につき、密度比及び硬さを測定し、さらに、20%の硫酸溶液、15%の塩化カリウム溶液、20%の塩酸溶液に72時間浸漬して耐食性試験を行った後、試料の表面状態を観察し、腐食が全面に認められたものに「×」、一部に腐食が認められるものに「△」、ごく一部に腐食があるものの実用上問題ないと認められたもののに「○」、全く腐食の認められないものに「◎」として評価を行った。これらの結果を表2に示す。
Figure 2006131952
表1及び表2より、全体組成のTi量が40質量%に満たない試料番号12の試料は、Fe分が過多となって耐食性が悪くなっていることが判る。また、全体組成中のTi量が80質量%以上の試料は第1のFe−Ti合金粉末のみを用いる場合でしか得られないが、このため全体組成中のTi量が80質量%を超える試料番号16は第1のFe−Ti合金粉末中のTi量が80質量%を超えることから、第1のFe−Ti合金粉末の共晶液相が発生せず、緻密化が不十分で極めて低い密度比を示し、その結果耐食性も悪い結果を示している。さらにこの場合、Fe分が乏しい結果、基地の硬さも低い値となっている。一方、全体組成中のTi量が40〜80質量%の試料番号01〜11の試料では、良好な耐食性を示している。
全体組成中のTi量が40〜80質量%の範疇にあっても、第1のFe−Ti合金粉末の添加量が10質量%に満たない試料番号15の試料では、液相発生成分が不足する結果、緻密化が不十分となり密度比の値が低く、孔食腐食が増大して耐食性が低下していることが判る。一方、第1のFe−Ti合金粉末中の添加量が10質量%以上の試料番号01〜09、及び第1Fe−Ti合金粉末のみを用いた試料番号10、11の試料は、十分な液相が発生することから、十分に緻密化して密度比が95%以上となっており、優れた耐食性を示すことが判る。
全体組成中のTi量が40〜80質量%の範疇にあり、第1のFe−Ti合金粉末の添加量が10質量%以上の場合であっても、第1のFe−Ti合金粉末中のTi量が65質量%に満たない試料番号14の試料では、上記の試料番号16の試料と同様、Fe−Tiの共晶液相が発生せず、緻密化が不十分で密度比が極めて低い値となっており、このため耐食性も悪くなっている。一方、第1のFe−Ti合金粉末中のTi量が65〜80質量%の範疇の試料番号01〜11の試料では、第1のFe−Ti合金粉末の共晶液相発生により十分緻密化して95%以上の密度比を示すとともに、高い耐食性を示している。
全体組成中のTi量が40〜80質量%の範疇にあり、第1のFe−Ti合金粉末の添加量が10質量%以上で、さらに第1のFe−Ti合金粉末中のTi量が65〜80質量%の範疇にある場合であっても、第2のFe−Ti合金粉末中のTi量が30質量%に満たない試料番号13の試料では、基地中にFe分の多い部分が生じて、その部分の耐食性が低下し、耐食性が低下していることが判る。
以上より、HIP法の場合には、全体組成中のTi量が40〜80質量%、第1のFe−Ti合金粉末の添加量が10質量%以上、第1のFe−Ti合金粉末中のTi量が65〜80質量%、及び第2のFe−Ti合金粉末中のTi量が30〜65質量%のいずれかの条件が逸脱しても耐食性が低下するが、逆にこれらの条件を全て満たすものは、密度比が高く、良好な耐食性を示すことが確認された。また、これらの条件を全て満たすものは基地硬さが500〜580Hv程度の良好な硬さを示すことも確認された。
(加圧焼結法における原料粉末成分の影響)
原料粉末として、表3に示す組成の第1のFe−Ti合金粉末、表3に示す組成の第2のFe−Ti合金粉末を用い、表3に示す割合で配合し混合した原料粉末を、金型を用いSPS法にて、10Paのアルゴン減圧雰囲気中、成形圧力:100MPa、加熱温度:1200℃で10分の間保持して加圧焼結し、表3に示す試料番号17〜27の試料を作製した。なお、加圧焼結においては、加熱温度1200℃までの昇温において温度が700℃に達したときの加圧力が200MPaに到達するように昇温速度と昇圧速度を調整して試料の作製を行った。これらの試料のうち、試料番号23〜27はいずれかの条件が本発明範囲より逸脱した比較例で、逸脱した値に下線を付してある。得られた試料番号17〜27の試料につき、密度比及び硬さを測定し、さらに、実施例1と同様の耐食性試験を行った。これらの結果を表4に示す。
Figure 2006131952
Figure 2006131952
表3及び表4より、全体組成のTi量が40質量%に満たない試料番号23の試料は、HIP法による場合(実施例1)と同様、Fe分が過多となって耐食性が悪くなっていることが判る。一方、全体組成中のTi量が40質量%を超えるの試料番号17〜22の試料では、良好な耐食性を示している。
第1のFe−Ti合金粉末の添加量が10質量%に満たない試料番号24の試料では、液相発生成分が不足する結果、緻密化が不十分となり密度比の値が低く、孔食腐食が増大し、HIP法による場合(実施例1)と同様、耐食性が低下していることが判る。一方、第1のFe−Ti合金粉末の添加量が40質量%を超える試料番号25の試料では、発生する共晶液相が過大で成形金型の隙間より吹き出しが生じたことから試験を中止した。なお、第1のFe−Ti合金粉末中の添加量が10〜40質量%の試料番号17〜22の試料は、十分かつ適量な液相が発生することから十分に緻密化して密度比が95%以上となっており、優れた耐食性を示している。よって、加圧焼結法を採用する場合は、第1のFe−Ti合金粉末の添加量を40質量%以下に止めるべきであることが確認された。
第1のFe−Ti合金粉末中のTi量が65質量%に満たない試料番号26の試料では、Fe−Tiの共晶液相が発生せず、緻密化が不十分で密度比が極めて低い値となっており、このため耐食性も悪くなっている。一方、第1のFe−Ti合金粉末中のTi量が65〜80質量%の範疇の試料番号17〜22の試料では、第1のFe−Ti合金粉末の共晶液相発生により十分緻密化して95%以上の密度比を示すとともに、高い耐食性を示している。
第2のFe−Ti合金粉末中のTi量が30質量%に満たない試料番号27の試料では、基地中にFe分の多い部分が生じて、その部分の耐食性が低下し、耐食性が低下していることが判る。
以上より、加圧焼結法の場合には、全体組成中のTi量が40〜80質量%、第1のFe−Ti合金粉末の添加量が10〜40質量%以上、第1のFe−Ti合金粉末中のTi量が65〜80質量%、及び第2のFe−Ti合金粉末中のTi量が30〜65質量%とする必要があり、これらの条件を全て満たすものは、密度比が高く、良好な耐食性を示すことが確認された。また、これらの条件を全て満たすものは基地硬さが500〜580Hv程度の良好な硬さを示すことも判った。
また、実施例1の結果と実施例2の結果とを比較すると、同じ原料粉末を用いた場合、硬さは同等であるが、密度比はHIP法による場合の方が、加圧焼結法の場合よりも若干高い値の試料が得られること、及びこのため耐食性が優れた試料が得られることが判る。但し、HIP法の場合は、試料の加工の手間がかかるため、所望によりいずれの方法を採用することもできる。
(成形圧力の影響)
実施例2の試料番号20の試料の場合において、成形圧力を表5に示すように、30〜300MPaまで変化させた以外は実施例2の場合と同じ製造条件で試料番号28〜32の試料を作製した。これらの試料について、密度比及び硬さを測定し、さらに、実施例1と同様の耐食性試験を行った結果を、実施例2の試料番号20の試料の結果とともに表5に併せて示す。
Figure 2006131952
表5より、成形圧力が50MPaに満たない試料番号28の試料では、成形圧力が乏しいために緻密化が不十分となって、密度比が95%を下回ることとなり、その結果耐食性が悪くなっていることが判る。一方、成形圧力が50MPa以上で密度比が95%以上の試料が得られ、良好な耐食性を示すようになる。また、成形圧力の増加につれて密度比は向上して耐食性も向上するが、成形圧力が250MPaを超えても、それ以上の密度比の向上及び耐食性の向上が認められない。よって、成形圧力は250MPaとすることで十分であることが判った。なお、上記のSPS法においては、金型を使用したが、黒鉛型を使用する場合には型強度の点から、150MPa以下とすることが好ましい。
(加熱温度の影響)
実施例2の試料番号20の試料の場合において、加熱温度を表6に示すように、100〜1400℃まで変化させた以外は実施例2の場合と同じ製造条件で、試料番号33〜37の試料を作製した。これらの試料について、密度比及び硬さを測定し、さらに、実施例1と同様の耐食性試験を行った結果を、実施例2の試料番号20の試料の結果とともに表6に併せて示す。
Figure 2006131952
表6より、加熱温度が、第1のFe−Ti合金粉末の共晶液相発生温度に満たない試料番号33の試料では、共晶液相が発生しないことにより緻密化が不十分で、低い密度を示し、また耐食性も悪い結果を示している。一方、加熱温度が第1のFe−Ti合金粉末の共晶液相発生温度以上の試料番号34〜37の試料では、共晶液相発生により緻密化が進行して95%以上の密度比が得られるとともに、良好な耐食性が得られている。また、加熱温度が高くなるにつれて密度比が向上し、耐食性も向上しているが、1300℃を超えて加熱しても、それ以上の密度比向上及び耐食性向上の効果は得られず、エネルギーが無駄であるとともに炉の損耗も生じるようになるので、加熱温度は1300℃以下で十分である。
(HIP法における脱気温度の影響)
実施例1の試料番号04の試料の場合において、封止前の加熱脱気の温度を表7に示すように、400〜700℃まで変化させた以外は実施例1の場合と同じ製造条件で試料番号38〜41の試料を作製した。これらの試料について、密度比及び硬さを測定し、さらに、実施例1と同様の耐食性試験を行った結果を、実施例1の試料番号04の試料の結果とともに表7に併せて示す。
Figure 2006131952
表7より、脱気温度が400℃でも十分な耐食性を示すが、脱気温度が500℃以上とすることで、密度比が向上し、耐食性、特に硫酸溶液及び塩酸溶液に対する耐食性が向上することが判る。但し、脱気温度が600℃を超えてもそれ以上の密度比向上の効果は認められず、脱気温度は600℃で十分であることが判る。
以上により、本発明によれば、Fe−Ti合金粉末を用い、高密度(密度比95%以上)に形成して耐食性を向上させた、Crを含有しない、新規の高硬度耐食性材料の製造方法を提供することができる。よって、本発明は、機械用又は自動車等用の摺動部材等の、耐食性と摺動特性の両立が求められる部材として好適である。
耐食性の高いFe−Ti粉末を単独で金型に充填して成形・焼結した場合の断面組織の概念図であり、(a)は充填後成形前を示し、(b)は成形・焼結完了時を示す。 Fe−Ti粉末(Ti量:20〜65質量%)とFe−Ti粉末(Ti量:65〜80質量%)とを混合して金型に充填して成形・焼結した場合の合金断面組織の概念図であり、(a)は充填後成形前を示し、(b)は成形・焼結時を示す。 HIP法を用いて本発明のFe−Ti焼結合金の製造方法を実施する際の各工程を示す図である。

Claims (7)

  1. 原料粉末を導入管を介して金属製容器に充填する原料粉末充填工程と、前記導入管から前記金属製容器内部の空気を取り除く脱気工程と、前記導入管を封止する封止工程と、前記金属製容器を高温静水圧下で圧縮して前記原料粉末を緻密化するするHIP工程と、前記金属製容器を取り除く除去工程とからなる、HIP法による焼結合金の製造方法であって、
    Ti含有量が65〜80質量%で残部がFe及び不可避不純物からなる第1のFe−Ti合金粉末:10質量%以上と、Ti含有量が30〜65質量%で残部がFe及び不可避不純物からなる第2のFe−Ti合金粉末:90質量%以下との混合粉末、或いは前記第1のFe−Ti合金粉末のみを用い、原料粉末として、40〜80質量%のTiを含有するとともに残部がFe及び不可避不純物からなる粉末を用意し、この原料粉末を用いて、前記HIP工程における加熱温度を前記第1のFe−Ti合金粉末の液相発生温度以上かつ1300℃以下とするとともに、圧力を50〜250MPaとすることを特徴とするFe−Ti焼結合金の製造方法。
  2. 前記脱気工程において、金属製容器を500〜600℃に加熱しつつ脱気することを特徴とする請求項1に記載のFe−Ti焼結合金の製造方法。
  3. 前記脱気工程における脱気圧力を1.33×10−2Pa以下とすることを特徴とする請求項1又は2に記載のFe−Ti焼結合金の製造方法。
  4. 前記原料粉末充填工程の前に、金属製容器内部壁にBN若しくはカーボンを塗布することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のFe−Ti焼結合金の製造方法。
  5. 原料粉末を所望の形状の型穴を有する金型の型穴内に充填し、加圧と加熱を同時に行う加圧焼結法であって、
    Ti含有量が65〜80質量%で残部がFe及び不可避不純物からなる第1のFe−Ti合金粉末:10〜40質量%と、Ti含有量が30〜65質量%で残部がFe及び不可避不純物からなる第2のFe−Ti合金粉末とを混合することにより、原料粉末として、40〜71質量%のTiを含有するとともに残部がFe及び不可避不純物からなる粉末を用意し、この原料粉末を用いて、加圧焼結工程における加熱温度を前記第1のFe−Ti合金粉末の液相発生温度以上かつ1300℃以下とするとともに、圧力を50〜250MPaとすることを特徴とするFe−Ti焼結合金の製造方法。
  6. 前記金型の型穴壁面に、BN又はカーボンを塗布、又はカーボンペーパー若しくはアルミナペーパーを配した後、前記原料粉末を充填することを特徴とする請求項5に記載のFe−Ti焼結合金の製造方法。
  7. 前記原料粉末が、5〜30容量%の液体を含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のFe−Ti焼結合金の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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