JP2006130370A - 油混合汚泥処理システムにおける配管の洗浄方法 - Google Patents

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勝啓 伊藤
Eiji Nakazono
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Abstract

【課題】運転停止後に縦配管内に残留する混合汚泥を確実に除去し、運転再開時に配管の閉塞の発生がない油混合汚泥処理システムにおける配管の洗浄方法を提供すること。
【解決手段】汚泥に油を混合した混合汚泥を油温減圧式乾燥機5に移送し、該油温減圧式乾燥機5によって混合汚泥を乾燥させた後、乾燥混合汚泥を油分離機10に移送し、該油分離機10によって乾燥汚泥と粗分離油とに分離する油混合汚泥処理システムにおける配管の洗浄方法において、前記混合汚泥、乾燥混合汚泥又は粗分離油を移送する配管の少なくとも1つがねじポンプ2,8,13によって移送を行う縦配管3b,9b,14bであり、システムの運転停止後、前記ねじポンプ2,8,13をシステム運転時とは逆方向に所定時間回転させると同時に、前記ねじポンプ2,8,13の吸引側(正回転駆動時)の配管3b,9b,14bに蒸気を注入し、前記縦配管3b,9b,14b内に残留する混合汚泥、乾燥混合汚泥又は粗分離油を前工程に返送させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は油混合汚泥処理システムにおける配管の洗浄方法に関し、詳しくは、システム運転停止後の縦配管内を効率良く洗浄でき、システム再起動時の配管の閉塞を防止することのできる油混合汚泥処理システムにおける配管の洗浄方法に関する。
下水道等の普及に伴い、汚泥の発生量はこれに比例して増加しており、これまで主として行われてきた埋め立て処分地の確保が次第に困難になってきている。このような状況から、従来、汚泥に熱媒体として動植物系廃油を混合させて混合汚泥を生成し、この混合汚泥を減圧下で加熱することによって混合汚泥中の水分を蒸発させて減容を図り、且つ、得られた乾燥汚泥を燃料や肥料等として有効利用する油温減圧式乾燥機を用いた油混合汚泥処理システムが提案されている(特許文献1、2)。
特開平10−85794号公報 特開2001−121198号公報
このような油混合汚泥処理システムは、汚泥に媒体油が混合された混合汚泥を順次処理工程に移送することにより、バッチ運転を行っている。システム内を移送される混合汚泥は、処理工程間を配管内の自然流下により移送される場合と、略垂直に立ち上げられた縦配管内をポンプの駆動圧力によって移送される場合とがある。このうち、縦配管内を移送される混合汚泥は、システムの運転終了によりポンプが停止すると、流速がなくなることによってポンプ吐出側の縦配管内に残留し、縦配管内部で重力沈降により時間と共に固液分離が発生する結果、縦配管の下部に混合汚泥中の固体分が堆積して、運転再開時に配管が閉塞する等のトラブルが発生する。
このため、従来では、ポンプを停止させた後、ポンプの吐出側の縦配管内及びポンプの吸引側の配管内に、それぞれ1.9kg/cm2程度の低圧蒸気を吹き込むことにより洗浄を行うようにしていた。
しかし、配管内に蒸気を吹き込んで洗浄を行っても、その洗浄効果は低く、運転再開時に、時折、配管が閉塞するといった問題が発生していた。
そこで、本発明は、運転停止後に縦配管内に残留する混合汚泥を確実に除去し、運転再開時に配管の閉塞が発生することのない油混合汚泥処理システムにおける配管の洗浄方法を提供することを課題とする。
本発明の他の課題は、以下の記載により明らかとなる。
上記課題は以下の各発明によって解決される。
(請求項1)
汚泥に油を混合した混合汚泥を油温減圧式乾燥機に移送し、該油温減圧式乾燥機によって混合汚泥を乾燥させた後、乾燥混合汚泥を油分離機に移送し、該油分離機によって乾燥汚泥と粗分離油とに分離する油混合汚泥処理システムにおける配管の洗浄方法において、前記混合汚泥、乾燥混合汚泥又は粗分離油を移送する配管の少なくとも1つがねじポンプによって移送を行う縦配管であり、システムの運転停止後、前記ねじポンプをシステム運転時とは逆方向に所定時間回転させると同時に、前記ねじポンプの吸引側(正回転駆動時)の配管に蒸気を注入し、前記縦配管内に残留する混合汚泥、乾燥混合汚泥又は粗分離油を前工程に返送させることを特徴とする油混合汚泥処理システムにおける配管の洗浄方法。
(請求項2)
汚泥混合タンクにおいて汚泥と油とを混合し、該混合汚泥タンク内の混合汚泥を縦配管を介してねじポンプによって予備加熱タンクに移送し、該予備加熱タンク内において加熱された混合汚泥を油温減圧式乾燥機に移送し、該油温減圧式乾燥機によって混合汚泥を乾燥させた後、乾燥混合汚泥を油分離機に移送し、該油分離機によって乾燥汚泥と粗分離油とに分離する油混合汚泥処理システムにおける配管の洗浄方法において、システムの運転停止後、前記ねじポンプをシステム運転時とは逆方向に所定時間回転させると同時に、前記ねじポンプの吸引側(正回転駆動時)の配管に蒸気を注入し、前記縦配管内に残留する混合汚泥を前記汚泥混合タンクに返送させることを特徴とする油混合汚泥処理システムにおける配管の洗浄方法。
(請求項3)
汚泥に油を混合した混合汚泥を油温減圧式乾燥機に移送し、該油温減圧式乾燥機によって混合汚泥を乾燥させた後、乾燥混合汚泥を乾燥混合汚泥タンクに移送し、該乾燥混合汚泥タンク内の乾燥混合汚泥を縦配管を介してねじポンプによって油分離機に移送し、該油分離機によって乾燥汚泥と粗分離油とに分離する油混合汚泥処理システムにおける配管の洗浄方法において、システムの運転停止後、前記ねじポンプをシステム運転時とは逆方向に所定時間回転させると同時に、前記ねじポンプの吸引側(正回転駆動時)の配管に蒸気を注入し、前記縦配管内に残留する乾燥混合汚泥を前記乾燥混合汚泥タンクに返送させることを特徴とする油混合汚泥処理システムにおける配管の洗浄方法。
(請求項4)
汚泥に油を混合した混合汚泥を油温減圧式乾燥機に移送し、該油温減圧式乾燥機によって混合汚泥を乾燥させた後、乾燥混合汚泥を油分離機に移送し、該油分離機によって乾燥汚泥と粗分離油とに分離し、粗分離油を油収容タンクに移送し、該油収容タンク内の粗分離油を縦配管を介してねじポンプによって油再分離機に移送し、該油再分離機において更に乾燥汚泥と油とに分離する油混合汚泥処理システムにおける配管の洗浄方法において、システムの運転停止後、前記ねじポンプをシステム運転時とは逆方向に所定時間回転させると同時に、前記ねじポンプの吸引側(正回転駆動時)の配管に蒸気を注入し、前記縦配管内に残留する粗分離油を前記油収容タンクに返送させることを特徴とする油混合汚泥処理システムにおける配管の洗浄方法。
(請求項5)
システムの運転停止後、前記ねじポンプの吐出側(正回転駆動時)の配管内にも蒸気を注入することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の油混合汚泥処理システムにおける配管の洗浄方法。
(請求項6)
前記ねじポンプは、一軸ねじ式ポンプであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の油混合汚泥処理システムにおける配管の洗浄方法。
本発明によれば、運転停止後に縦配管内に残留する混合汚泥、乾燥混合汚泥又は粗分離油を確実に除去し、運転再開時に配管の閉塞が発生することのない油混合汚泥処理システムにおける配管の洗浄方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
図1は、本発明に係る油混合汚泥処理システムのフローを示す概略図である。
排水処理施設等で発生した汚泥は、予め遠心脱水機、ベルトプレス脱水機(いずれも図示せず)等によって含水率80%程度まで脱水されケーキ状とされて、汚泥混合タンク1に投入される。汚泥混合タンク1には、熱媒体としての媒体油も投入され、汚泥と混合される。媒体油としては、廃食用油や廃鉱物油が使用される。
汚泥混合タンク1において媒体油と混合された混合汚泥は、ねじポンプ2の正回転駆動によって配管3a、3b内を移送されて予備加熱タンク4に送られ、後段の油温減圧乾燥機5における処理に適した温度に予め加熱される。なお、混合汚泥を汚泥混合タンク1から予備加熱タンク4に移送する配管のうちの配管3bは、略垂直に立ち上げられた縦配管である。
ここで、このねじポンプ2によって配管3a、3b内を移送される混合汚泥の性質は、油:35%〜45%、汚泥(固体分):9%〜14%、汚泥(水分):46%〜51%であり、その組成の一例を示すと、油:6500kg、汚泥(固体分):2000kg、汚泥(水分):8000kgである。
予備加熱タンク4で加熱された混合汚泥は、油温減圧式乾燥機5に自然流下により移送される。油温減圧式乾燥機5は、処理室内部に攪拌用の羽根が取り付けられたシャフト(図示せず)が回転可能に設置されており、このシャフトを回転させることにより、予備加熱タンク4から移送された混合汚泥を攪拌する。また、油温減圧乾燥機5には、減圧手段(真空ポンプ)6及び加熱手段が接続されており、処理室内部を大気圧から−40kPa程度減圧すると同時に85℃程度に加熱する。従って、処理室内の混合汚泥は、攪拌されながら減圧下で加熱されることにより、水分が効率良く蒸発して乾燥される。
油温減圧式乾燥機5により乾燥された混合汚泥は、自然流下により乾燥混合汚泥タンク7に一旦収容され、この乾燥混合汚泥タンク7からねじポンプ8の正回転駆動によって配管9a、9b内を移送されて油分離機10に送られる。なお、乾燥混合汚泥を乾燥混合汚泥タンク7から油分離機10に移送する配管のうちの配管9bは、略垂直に立ち上げられた縦配管である。
ここで、このねじポンプ8によって配管9a、9b内を移送される乾燥混合汚泥の性質は、油:60%〜70%、汚泥(固体分):25%〜35%、汚泥(水分):0%〜5%であり、その組成の一例を示すと、油:6500kg、汚泥(固体分):2000kg、汚泥(水分):100kgである。
油分離機10に送られた乾燥混合汚泥は、乾燥汚泥と粗分離油とに分離され、そのうちの乾燥汚泥はコンベア11により搬送される。一方、油分離機10において抽出分離された粗分離油は、自然流下により油収容タンク12に収容される。
この油分離機10において抽出分離され油収容タンク12内に収容された粗分離油中には、分離し切れなかった乾燥汚泥が僅かながらも混入しているため、続いて、ねじポンプ13の正回転駆動によって配管14a、14b内を移送されて油再分離機15に送られる。なお、乾燥汚泥が混入している粗分離油を油収容タンク12から油再分離機15に移送する配管のうちの配管14bは、略垂直に立ち上げられた縦配管である。
ここで、このねじポンプ13によって配管14a、14b内を移送される粗分離油の性質は、油:85%〜95%、汚泥(固体分):0%〜10%、汚泥(水分):0%〜5%であり、その組成の一例を示すと、油:5000kg、汚泥(固体分):500kg、汚泥(水分):50kgである。
油収容タンク12から移送された粗分離油は、この油再分離機15において乾燥汚泥と油とに再度分離され、そのうちの乾燥汚泥はコンベア11により搬送され、分離された油は図示しない媒体油タンクに収容され再利用される。
なお、油分離機10及び油再分離機15から排出されてコンベア11により搬送された乾燥汚泥は、冷却され、図示しないホッパ等に収容された後、肥料や固形燃料等としてリサイクルされる。
図中、16は加熱手段としてのボイラであり、熱源である蒸気を発生する。この蒸気は、汚泥混合タンク1内、予備加熱タンク4内、油温減圧式乾燥機5の処理室内及び乾燥混合汚泥タンク7内をそれぞれ加熱するためにも使用される他、後述する配管洗浄時にも利用される。すなわち、ボイラ16からは、バルブV1、V2、V4、V5、V7及びV8を介して、それぞれ配管3a、3b、9a、9b、14a及び14b内に蒸気を送り込むことができるようになっている。
なお、バルブV3は配管3bの下流端近傍に設けられて予備加熱タンク4への混合汚泥の供給を開閉制御するバルブであり、バルブV6は配管9bの下流端近傍に設けられて油分離機10への乾燥混合汚泥の供給を開閉制御するバルブであり、バルブV9は配管14bの下流端近傍に設けられて油再分離機14への粗分離油の供給を開閉制御するバルブである。
また、各ねじポンプ2、8及び13としては、一軸式のねじポンプを好ましく使用することができる。
次に、配管の洗浄方法について説明する。
図1に示す油混合汚泥処理システムでは、ねじポンプ2、8及び13の吐出側(正回転駆動時)の配管3b、9b及び14bが、それぞれ略垂直に立ち上げられた縦配管により構成されており、システムの運転終了時、各ねじポンプ2、8及び13が駆動停止すると、これら配管3b、9b及び14b内に残留した混合汚泥、乾燥混合汚泥又は粗分離油が重力沈降により時間と共に固液分離してしまう。
そこで、システムの運転終了により各ねじポンプ2、8及び13が駆動停止した後、各ねじポンプ2、8及び13をシステム運転時とは反対に所定時間逆回転駆動させる。これにより、配管3b、9b及び14b内に残留する混合汚泥、乾燥混合汚泥又は粗分離油を、各ねじポンプ2、8及び13を介してそれぞれ前工程である汚泥混合タンク1、乾燥混合汚泥タンク7及び油収容タンク12に返送する。また、この混合汚泥、乾燥混合汚泥又は粗分離油の返送と同時に、バルブV1、V4及びV7をそれぞれ開弁し、各ねじポンプ2、8及び13の吸引側(正回転駆動時)の各配管3a、9a及び14a内に、ボイラ16から低圧蒸気を注入することにより、混合汚泥、乾燥混合汚泥又は粗分離油の円滑な返送を助ける。
各ねじポンプ2、8及び13の逆回転駆動の時間は、配管3b、9b及び14b内に残留する混合汚泥、乾燥混合汚泥又は粗分離油をそれぞれ前工程まで返送できる程度の時間であり、各配管のサイズ及び長さに応じて、各ねじポンプ2、8及び13の駆動時間を制御するタイマーを適宜調整することにより設定することができるが、ポンプ保護のため、正回転駆動の停止後は、逆回転駆動までの間に5sec〜10sec程度の静止時間を設けておくことが好ましい。
このように、運転停止後に、各ねじポンプ2、8及び13を逆回転駆動させると共に、各ねじポンプ2、8及び13の吸引側(正回転駆動時)の各配管3a、9a及び14a内に蒸気を注入することにより、配管3b、9b及び14b内に残留する混合汚泥、乾燥混合汚泥又は粗分離油をそれぞれ前工程に返送することで、縦配管内に残留する混合汚泥、乾燥混合汚泥又は粗分離油を確実に除去することができる。
図1に示す油混合汚泥処理システムでは、各ねじポンプ2、8及び13の吐出側(正回転駆動時)の各配管3b、9b及び14b内にも、それぞれバルブV2、V5及びV8を介してボイラ16からの蒸気が注入可能とされている。これは本発明の課題を達成する上で必須の構成ではないが、各ねじポンプ2、8及び13を逆回転駆動させる際に、これらバルブV2、V5及びV8を開弁し、ここから各配管3b、9b及び14b内にも同様に蒸気を注入するようにすれば、配管内の洗浄効果を一層高めることができるために好ましい。このとき、これらの蒸気注入箇所よりもそれぞれ下流側(正回転駆動時)に設けられているバルブV3、V6及びV9を閉弁することにより、バルブV2、V5及びV8を介して注入された蒸気により各配管3b、9b及び14b内を効率良く洗浄することができる。
このようにして洗浄を行った後、各ねじポンプ2、8及び13の逆回転駆動を停止し、バルブV1、V2、V4、V5、V7及びV8を閉弁し、バルブV3、V6及びV9を開弁し、各ねじポンプ2、8及び13を正回転駆動させることによって運転を再開する。このとき、各配管3a、3b、9a、9b、14a及び14b内の混合汚泥、乾燥混合汚泥又は粗分離油は除去されているため、配管が閉塞するような事態は生じない。
以上の説明では、本発明に係る洗浄方法を適用する配管を、それぞれねじポンプ2、8及び13を介在させた汚泥混合タンク1と予備加熱タンク4との間、乾燥混合汚泥タンク7と油分離機10との間及び油収容タンク12と油再分離機15の間の配管3a、3b、9a、9b、14a及び14bの全てとしたが、これに限らず、特に配管の閉塞が著しい箇所のみを対象としてもよい。従って、汚泥混合タンク1と予備加熱タンク4との間の配管3a、3bのみの態様、乾燥混合汚泥タンク7と油分離機10との間の配管9a、9bのみの態様、油収容タンク12と油再分離機15との間の配管14a、14bのみの態様としてもよく、また、これら各態様のうちのいずれか2つの態様を組み合わせた態様としてもよい。
また、本発明に係る洗浄方法は、油混合汚泥処理システムにおいて、混合汚泥、乾燥混合汚泥又は粗分離油をねじポンプによって移送する縦配管に適用されるが、ねじポンプによって混合汚泥、乾燥混合汚泥又は粗分離油を移送する箇所は、必ずしも図1の態様に限定されない。
以下、実施例により本発明の効果を例証する。
(実施例)
図1に示す油混合汚泥処理システムにおいて、運転停止後に各ねじポンプ2、8及び13を逆回転駆動させ、ポンプ吐出側(正回転駆動時の吐出側)の配管3b、9b及び14b内の混合汚泥、乾燥混合汚泥又は粗分離油を上流側のタンク1、7及び12に返送させた。
また、同時に、バルブV1、V4及びV7を開弁して、ポンプ吸引側(正回転駆動時の吸引側)の配管3a、9a及び14a内に低圧蒸気(1.9kg/cm2)を注入して洗浄を行った。
なお、システムの運転及び洗浄のタイミングは、90分のシステム運転の後、30秒の洗浄を行い、洗浄終了後20分の待機時間を設けて1サイクルとし、これを3サイクル/1日とした。
これを3年間継続した結果、各回の洗浄時に各配管内を確実に洗浄することができ、3年間閉塞が全く発生しなかった。
また、1回の洗浄における蒸気の使用量は各配管につき200gであった。
(比較例1)
図1と同様の油混合汚泥処理システムにおいて、工程間をポンプを用いて移送する縦配管を図2(a)のように配管101、102及び遠心ポンプ103で構成した。配管101には、バルブV10を介して蒸気を注入可能とし、配管102には、バルブV11を介して蒸気を注入可能とした。
運転停止後に、バルブV10及びV11を開弁して、各配管101、102内に低圧蒸気(1.9kg/cm2)を注入し、蒸気の圧力によって混合汚泥、乾燥混合汚泥又は粗分離油を前工程に返送することにより洗浄を行った。
なお、システムの運転及び洗浄のタイミングは、上記実施例と同様である。
これを3年間継続した結果、洗浄時に各配管内を洗浄することはできるものの、2週間に1度程度の割合で閉塞が発生した。
また、1回の洗浄における蒸気の使用量は各配管につき400gであった。
(比較例2)
図1と同様の油混合汚泥処理システムにおいて、工程間をポンプを用いて移送する縦配管を図2(b)のように配管201、202及び遠心ポンプ203で構成すると共に、配管202の上流端近傍に洗浄液排出管204を設けた。
配管201には、バルブV20を介して蒸気を注入可能とし、配管202には、バルブV21を介して蒸気を注入可能とした。また、洗浄液排出管204は、バルブV22により開閉可能とした。
運転停止後に、バルブV20、V21及びV22を開弁し、低圧蒸気(1.9kg/cm2)を注入して洗浄を行った。バルブV21から注入された蒸気は、配管202内を通って洗浄液排出管204から外部に排出される。これにより配管内の残留混合汚泥を押し出した。
なお、システムの運転及び洗浄のタイミングは、上記実施例と同様である。
これを3年間継続した結果、洗浄時に各配管内を洗浄することはできるものの、2週間に1度程度の割合で閉塞が発生した。
また、配管202内の洗浄液を排出するため、洗浄液排出管及びバルブが必要である。
1回の洗浄における蒸気の使用量は各配管につき400gであった。
本発明に係る油混合汚泥処理システムのフローを示す概略図 (a)(b)は比較例を示す配管の構成図
符号の説明
1:汚泥混合タンク
2、8、13:ねじポンプ
3a、3b、9a、9b、14a、14b:配管
4:予備加熱タンク
5:油温減圧式乾燥機
6:減圧手段
7:乾燥混合汚泥タンク
10:油分離機
11:コンベア
12:油収容タンク
15:油再分離機
16:ボイラ

Claims (6)

  1. 汚泥に油を混合した混合汚泥を油温減圧式乾燥機に移送し、該油温減圧式乾燥機によって混合汚泥を乾燥させた後、乾燥混合汚泥を油分離機に移送し、該油分離機によって乾燥汚泥と粗分離油とに分離する油混合汚泥処理システムにおける配管の洗浄方法において、
    前記混合汚泥、乾燥混合汚泥又は粗分離油を移送する配管の少なくとも1つがねじポンプによって移送を行う縦配管であり、
    システムの運転停止後、前記ねじポンプをシステム運転時とは逆方向に所定時間回転させると同時に、前記ねじポンプの吸引側(正回転駆動時)の配管に蒸気を注入し、前記縦配管内に残留する混合汚泥、乾燥混合汚泥又は粗分離油を前工程に返送させることを特徴とする油混合汚泥処理システムにおける配管の洗浄方法。
  2. 汚泥混合タンクにおいて汚泥と油とを混合し、該混合汚泥タンク内の混合汚泥を縦配管を介してねじポンプによって予備加熱タンクに移送し、該予備加熱タンク内において加熱された混合汚泥を油温減圧式乾燥機に移送し、該油温減圧式乾燥機によって混合汚泥を乾燥させた後、乾燥混合汚泥を油分離機に移送し、該油分離機によって乾燥汚泥と粗分離油とに分離する油混合汚泥処理システムにおける配管の洗浄方法において、
    システムの運転停止後、前記ねじポンプをシステム運転時とは逆方向に所定時間回転させると同時に、前記ねじポンプの吸引側(正回転駆動時)の配管に蒸気を注入し、前記縦配管内に残留する混合汚泥を前記汚泥混合タンクに返送させることを特徴とする油混合汚泥処理システムにおける配管の洗浄方法。
  3. 汚泥に油を混合した混合汚泥を油温減圧式乾燥機に移送し、該油温減圧式乾燥機によって混合汚泥を乾燥させた後、乾燥混合汚泥を乾燥混合汚泥タンクに移送し、該乾燥混合汚泥タンク内の乾燥混合汚泥を縦配管を介してねじポンプによって油分離機に移送し、該油分離機によって乾燥汚泥と粗分離油とに分離する油混合汚泥処理システムにおける配管の洗浄方法において、
    システムの運転停止後、前記ねじポンプをシステム運転時とは逆方向に所定時間回転させると同時に、前記ねじポンプの吸引側(正回転駆動時)の配管に蒸気を注入し、前記縦配管内に残留する乾燥混合汚泥を前記乾燥混合汚泥タンクに返送させることを特徴とする油混合汚泥処理システムにおける配管の洗浄方法。
  4. 汚泥に油を混合した混合汚泥を油温減圧式乾燥機に移送し、該油温減圧式乾燥機によって混合汚泥を乾燥させた後、乾燥混合汚泥を油分離機に移送し、該油分離機によって乾燥汚泥と粗分離油とに分離し、粗分離油を油収容タンクに移送し、該油収容タンク内の粗分離油を縦配管を介してねじポンプによって油再分離機に移送し、該油再分離機において更に乾燥汚泥と油とに分離する油混合汚泥処理システムにおける配管の洗浄方法において、
    システムの運転停止後、前記ねじポンプをシステム運転時とは逆方向に所定時間回転させると同時に、前記ねじポンプの吸引側(正回転駆動時)の配管に蒸気を注入し、前記縦配管内に残留する粗分離油を前記油収容タンクに返送させることを特徴とする油混合汚泥処理システムにおける配管の洗浄方法。
  5. システムの運転停止後、前記ねじポンプの吐出側(正回転駆動時)の配管内にも蒸気を注入することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の油混合汚泥処理システムにおける配管の洗浄方法。
  6. 前記ねじポンプは、一軸ねじ式ポンプであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の油混合汚泥処理システムにおける配管の洗浄方法。
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