JP2006128763A - 画像処理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】原稿の有意領域のみをスクラップブックのように自動的にレイアウトし、複数の原稿を定形に収め、イメージデータ数を削減する。
【解決手段】原稿を読み取り、画像処理を施し、オブジェクト毎に認識し、ブロックに分割し、ブロック毎に文字、図面、写真、線、表等の属性を判別し、原稿画像を全て含む領域を複数の画素サイズに分割し、用紙の印字可能領域を、縦横に分割して、タイルを生成し、生成したタイルが収まるかどうかを判定し、オペレータに知らせる。
【選択図】図1
【解決手段】原稿を読み取り、画像処理を施し、オブジェクト毎に認識し、ブロックに分割し、ブロック毎に文字、図面、写真、線、表等の属性を判別し、原稿画像を全て含む領域を複数の画素サイズに分割し、用紙の印字可能領域を、縦横に分割して、タイルを生成し、生成したタイルが収まるかどうかを判定し、オペレータに知らせる。
【選択図】図1
Description
本発明は、画像入力機能、画像処理機能、画像出力機能を有した、複写機などの画像処理システムに関するものである。
近年、環境問題が叫ばれる中、オフィスでのペーパーレス化が急速に進んでいる。即ち、従来からバインダー等で蓄積された紙文書をスキャナで読み取りポータブルドキュメントフォーマット(以降PDFと記す)に変換して画像記憶装置にデータベースとして蓄積し、文書管理システムを構築出来る。データベースのストレージ資源は有限であり、このように長期保持や再利用を前提とした情報は、できる限り小さく、情報密度が高いほうが望ましい。
特開2001−103473号公報
しかしながら、このように紙をイメージデータに変換して保持するシステムにおいて、以下の問題が存在する。
・紙データをスキャンして蓄積すると原稿サイズ分のイメージデータとなり、余白を含めて保持してしまうため容量を無駄に消費してしまう。
・紙データをスキャンして蓄積すると、両面原稿と片面原稿の混載時などで、原稿枚数と同数のイメージデータができてしまい、容量を無駄に消費してしまうだけでなく閲覧性・検索性が悪い。
・不揃いサイズの用紙を混載してスキャンすると、イメージデータも不揃いサイズとなり、閲覧・印刷時に扱いにくい。
・紙データをスキャンして蓄積すると原稿サイズ分のイメージデータとなり、余白を含めて保持してしまうため容量を無駄に消費してしまう。
・紙データをスキャンして蓄積すると、両面原稿と片面原稿の混載時などで、原稿枚数と同数のイメージデータができてしまい、容量を無駄に消費してしまうだけでなく閲覧性・検索性が悪い。
・不揃いサイズの用紙を混載してスキャンすると、イメージデータも不揃いサイズとなり、閲覧・印刷時に扱いにくい。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、原稿の有意領域のみをスクラップブックのように自動的にレイアウトし、複数の原稿を定形に収め、イメージデータ数を削減することが可能な画像処理システムを提供することにある。
上記問題を解決するために、本発明は以下(1)の構成からなる。
(1)原稿を読み取り走査し、イメージ情報を生成する走査手段と、前記走査手段で得られたイメージ情報から、前記走査手段で得られるイメージ情報を色空間変換処理、二値化処理、移動、回転、変倍、符号変換等の変換を施す画像処理手段と、前記画像変換処理した画像データを、オブジェクト毎の塊として認識し、該ブロック各々を文字/図画/写真/線/表等の属性に判定し、異なる属性を持つ領域に分割するブロック判別手段と、読み取った画像データを出力するための用紙サイズを指定する、出力用紙サイズ設定手段と、前記ブロック判別手段によって決定された各領域の画像データをすべて含む領域の画像データを複数の所定画素サイズに分割する、領域画像タイル生成手段と、領域画像タイルを蓄積するための画像タイルデータ蓄積手段と、出力用紙の印字可能領域から、出力可能な縦横の画像タイル数を算出する出力可能画像タイル計算手段と、前記出力可能画像タイル計算手段により、計算した縦横のタイル数と、前記領域画像タイル生成手段により、生成したタイルが収まるか否かを判定する出力タイル数算出手段とを有し、出力タイル数算出手段により、出力用紙に収まるか否か判定した結果をオペレータに知らせることを特徴とする画像処理システム。
本発明の方法をとることにより、簡略な操作フローによって、複数の異なるサイズの原稿の有意部分のみを重なり無く、スクラップブックのように自動的にレイアウトし、自動的に複数の原稿を定形に収め、イメージデータ数を削減することが可能となり、余白を含む無駄な用紙の出力を節減し、データの検索性・閲覧性の向上といったユーザの利便性高めるための画像処理システムを提供することが可能となる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態を、実施例に基づいて説明する。
本願発明の実施の形態について説明する。図1は本願発明にかかる画像処理システム構成例を示すブロック図である。この画像処理システムは、オフィス10とオフィス11とをインターネット104で接続された環境で実現する。オフィス10内に構築されたLAN107には、マルチファンクションペリフェラル(以降MFPと記す)MFP100、MFP100を制御するマネジメントPC101、クライアントPC(外部記憶手段)102、文書管理サーバ106、そのデータベース105、およびプロキシサーバ103が接続されている。LAN107及びオフィス11内のLAN108はプロキシサーバ103を介してインターネット104に接続される。MFP100は本発明において紙文書の画像読み取り部と読み取った画像信号に対する画像処理の1部を担当し、画像信号はLAN109を用いてマネジメントPC101に入力する。マネジメントPC101は通常のPCであり、内部に画像記憶手段、画像処理手段、表示手段、入力手段を有するが、その一部をMFP100に一体化して構成されている。
図2は、MFP100の構成を説明するブロック図である。Controller Unit2000は画像入力デバイスであるカラースキャナ2015や画像出力デバイスであるカラープリンタ2017と接続し、一方ではLAN2008や公衆回線(WAN)2051と接続することで、画像情報やデバイス情報の入出力を行う為のコントローラである。CPU2001はシステム全体を制御するコントローラである。RAM2002はCPU2001が動作するためのシステムワークメモリであり、画像データを一時記憶するための画像メモリでもある。ROM2003はブートROMであり、システムのブートプログラムが格納されている。HDD2004はハードディスクドライブで、システムソフトウェア、画像データを格納する。操作部I/F2005は操作部(UI)2006とのインタフェース部で、操作部2006に表示する画像データを操作部2006に対して出力する。また、操作部2006から本システム使用者が入力した情報を、CPU2001に伝える役割をする。Network2007はLAN2008に接続し、情報の入出力を行う。Modem2050は公衆回線2051に接続し、画像情報の入出力を行う。2値画像回転2052、および2値画像圧縮・伸張2053はModem2050で2値画像を送信する前に画像の方向を変換したり、所定の解像度、あるいは相手能力に合わせた解像度に変換するためのものである。圧縮、伸張はJBIG、MMR、MR、MHをサポートしている。DMAC2009はDMAコントローラであり、RAM2002に格納されている画像をCPU2001を介することなく読み取りImageBusI/F2011に対して画像転送する、もしくは画像バスからの画像をCPU2001を介することなくRAM2002に書き込む。以上のデバイスがシステムバス2008に接続される。ImageBusI/F2011は画像バス2010を介して高速な画像の入出力を制御するためのインタフェースである。圧縮器2012は画像バス2010に画像を送出する前に32画素×32画素の単位でJPEG圧縮するための圧縮器である。伸張器2013は画像バス2010を介して送られた画像を伸張するための伸張器である。
ラスタイメージプロセッサ(RIP)2018はホストコンピュータからのPDLコードをNetwork2007を介して受け取り、システムバス2008を通して、CPU2001がRAM2002に格納する。CPU2001はPDLを中間コードに変換し、再度システムバス2008を介してRIP2018に入力し、ビットマップイメージ(多値)に展開する。スキャナ画像処理2014はスキャナ2015からのカラー画像、白黒画像に対して、適切な各種画像処理(たとえば補正、加工、編集)を行い出力する(多値)。同様にプリンタ画像処理2016はプリンタ2017に対して適切な各種画像処理(たとえば補正、加工、編集)を行うプリント時は伸張器2013で2値多値変換を行うので、2値、および多値出力が可能である。画像変換部2030はRAM2002上にある画像を画像変換し、再度、RAM2002に書き戻すときに使われる各種画像変換機能を有する。回転器2019は32画素×32画素単位の画像を指定された角度で回転でき、2値、および多値の入出力に対応している。変倍器2020は画像の解像度を変換(たとえば600dpiから200dpi)したり、変倍したりする機能(たとえば25%から400%まで)を有する。変倍する前には32×32画素の画像を32ライン単位の画像に並び替える。色空間変換2021は多値入力された画像をマトリクス演算、およびLUTにより、たとえばメモリ上にあるYUV画像をLab画像に変換し、メモリ上に格納する。また、この色空間変換は3×8のマトリクス演算および、1次元LUTをもち、公知の下地とばしや裏写り防止を行うことができる。変換された画像は多値で出力される。2値多値変換2022は1bit2値画像を多値8bit、256階調にする。逆に多値2値変換2026はたとえばメモリ上にある8bit、256階調の画像を誤差拡散処理などの手法により1bit、2階調に変換し、メモリ上に格納する。合成2023はメモリ上の2枚の多値画像を合成し、1枚の多値画像にする機能を有する。たとえば、メモリ上にある会社ロゴの画像と原稿画像を合成することで、原稿画像に簡単に会社ロゴを付けることができる。間引き2024は多値画像の画素を間引くことで、解像度変換を行うユニットであり、1/2,1/4,1/8の多値画像を出力可能である。変倍2020と合わせて使うことで、より広範囲な拡大、縮小を行うことができる。移動2025は入力された2値画像、多値画像に余白部分を付けたり、余白部分を削除したりして出力することができる。回転2019、変倍2020、色空間変換2021、2値多値2022、合成2023、間引き2024、移動2025、多値2値2026はそれぞれ連結して動作することが可能で、たとえばメモリ上の多値画像を画像回転、解像度変換する場合は、両処理をメモリを介さずに連結して行うことができる。
なお、本発明で使用されるアルゴリズムのプログラムコードは、HDD2004上のシステムソフトウェアの一部、または、マネジメントPC101に上に格納されている。
図3に画像の形式を示す。本発明で使用される画像の形式は、特許文献1で開示されている画像パケット構造を利用する。圧縮2012ではラスタ形式の画像を、画像データ2102のごとく32×32画素単位で並び替え、タイル画像2112単位でJPEG圧縮を行い、パケット画像データ2104を作り出す。なお2103は公知のJPEGの圧縮単位のブロック(MCU)である。また、パケットデータマップ2111のごとく、パケットにパケットの位置を示すID、色空間を示すID、量子化テーブルID、データ長などの情報を付加してヘッダーとする。文字、写真を示す2値のデータ(像域フラグ)も同様に圧縮して、JPEGの後ろに付随させる。
伸張2013ではこのパケットテーブル2101およびパケットヘッダ情報をもとにJPEGを展開し、ラスタ画像に並び替える。このようなパケット画像にすることで、画像回転のときにはパケット内部の画像のみを回転し、パケットIDの位置を変更することで、部分的に伸張圧縮で回転することができるため非常に効率がよい。ImageBus2010を流れる画像はすべてパケット画像になる。
また、画像をメモリ上で扱う場合には、パケットテーブル2101を用いる。パケットテーブル2101は、パケットテーブルマップ2110のごとく1要素が1つのパケットの先頭アドレスと、サイズを、パケット毎に保持し、これを主走査、副走査に並べることにより一つの画像を示している。パケットテーブル2101を用いることにより、画像を構成するパケットがメモリ上で離散的に配置されている場合でも一つの画像として扱うことが可能になる。FAX送信や2値画像回転2052、2値画像圧縮・伸張2053などでラスタ画像が必要な場合は、パケット画像からラスタ画像への変換をソフトウェアによって行う。
図4にスキャナ画像処理2014の詳細説明を示す。スキャナ2015から入力されたRGB各8bitの輝度信号はマスキング2501によりCCDのフィルタ色に依存しない標準的なRGB色信号に変換される。フィルタ2502ではたとえば9×9のマトリクスを使用し、画像をぼかしたり、メリハリを付ける処理が行われる。ヒストグラム2503は入力画像中の画像信号データのサンプリングをする処理部であり、入力画像の下地レベル判定に使用される。このモジュールでは主走査方向、副走査方向にそれぞれ指定した開始点から終了点で囲まれた矩形領域内のRGBデータを、主走査方向、副走査方向に一定のピッチでサンプリングし、ヒストグラムを作成する。このヒストグラムは、下地とばしや、裏写り防止が指定されたとき、読み出され、ヒストグラムから原稿の下地を推測し、下地とばしレベルとして、画像とともにメモリやHDDに保存、管理され、印刷や送信時の画像処理に使用される。ガンマ2504では画像全体の濃度を濃くあるいは薄くするように処理が行われる。たとえば入力画像の色空間を任意の色空間に変換したり、入力系の色味に関する補正処理を行う部分である。原稿がカラーか白黒かを判断するために変倍前の画像信号を色空間変換2505によって公知のLabに変換する。このうちa,bは色信号成分を表しており、比較器2506内の所定のレベル以上であれば有彩色、そうでなければ無彩色として1bitの判定信号を比較器2506から出力する。カウンタ2507は比較器2506からの出力を計測する。文字/写真判定2508は画像から文字エッジを抽出し、画像を文字と写真に分離する機能である。出力として、文字写真判定信号が得られる。この信号も画像とともにメモリやHDに格納され、印刷時に使用される。2509は特定原稿判定器である。特定原稿判定器2509は入力画像信号と、判定器内部で持つパターンがどの程度一致するかを比較し、図示したように一致、不一致という判定結果を読み出すことが可能である。判定結果に応じて、画像を加工し、紙幣や有価証券などの偽造を防止する。
図5に操作部2006の構成を示す。LCD表示部3001は、LCD上にタッチパネルシート3002が貼られており、システムの操作画面およびソフトキーを表示するとともに、表示してあるキーが押されるとその位置情報をコントローラCPU2001に伝える。
スタートキー3003は原稿画像の読み取り動作を開始する時などに用いる。スタートキー3003中央部には、緑と赤の2色LED3004があり、その色によってスタートキー3003が使える状態にあるかどうかを示す。ストップキー3005は稼働中の動作を止める働きをする。IDキー3006は、使用者のユーザIDを入力する時に用いる。リセットキー3007は操作部からの設定を初期化する時に用いる。
図6にソフト構成図を示す。4010は表示操作部を制御するUI制御部、UI制御部4010からの指示を受け、コピー動作、送信動作、ボックス画面からのスキャン、プリントを実行するコピーアプリケーション部4020、送信アプリケーション部4021、ボックスアプリケーション部4022がある。またネットワークアプリケーション4120からのPDLプリントデータを受けPDLプリントジョブを投入するPDLアプリケーション部4023がある。4030は機器制御部分の機器依存部分を吸収するための共通インタフェース部分、4040は共通インタフェース4030から受け取ったジョブ情報を整理し、下位層のドキュメント処理部に伝達するジョブマネージャである。
ドキュメント処理部はローカルコピーであればスキャンマネージャ4050とプリントマネージャ4090、リモートコピーの送信ジョブ、あるいは送信ジョブであればスキャンマネージャ4050とファイルストアマネージャ4100、リモートコピーの受信ジョブであればファイルリードマネージャ4060とプリントマネージャ4090、PostScriptなどのPDLプリントではPDLマネージャ4070とプリントマネージャ4090である。各ドキュメントマネージャ間の同期とり、および各種画像処理を行うイメージマネージャ4110への画像処理の依頼はシンクマネージャ4080を介して行う。スキャン、プリント時の画像処理や画像ファイルの格納はイメージマネージャ4110が行う。
まずローカルコピーのソフト処理について説明する。使用者の指示によりUI制御部4010からコピー指示とともにコピーの設定がコピーアプリケーション部4020に伝わる。コピーアプリケーション部4020はUI制御部4010からの情報を共通インタフェース4030を介して、機器制御を行うジョブマネージャ4040に伝える。ジョブマネージャ4040はスキャンマネージャ4050とプリントマネージャ4090にジョブの情報を伝達する。スキャンマネージャ4050は図示しないデバイスI/F(デバイスI/Fはコントローラ2000とスキャナ2015、およびコントローラ2000とプリンタ2017を結ぶシリアルI/F)を介してスキャナ2070にスキャン要求を行う。
また、同時にシンクマネージャ4080を介してイメージマネージャ4110にスキャン用の画像処理要求を出す。イメージマネージャ4110はスキャンマネージャ4050の指示に従って、スキャナ画像処理2014の設定を行う。設定が完了したら、シンクマネージャ4080を介してスキャン準備完了を伝える。その後スキャンマネージャ4050はスキャナ2015に対してスキャンを指示する。スキャン画像転送完了は図示しないハードウェアからの割り込み信号によってイメージマネージャ4110に伝わる。
イメージマネージャ4110からのスキャン完了を受けてシンクマネージャ4080はスキャン完了をスキャンマネージャ4050、プリントマネージャ4090に伝える。同時にシンクマネージャ4080はRAM2002に蓄積された圧縮画像をHDD2004にファイル化するためイメージマネージャ4110に指示する。イメージマネージャ4110は指示に従ってメモリ上の画像(文字/写真判定信号を含めて)をHDD2004に格納する。画像の付随情報として図示しないSRAMにカラー判定/白黒判定結果、下地とばしを行うための下地とばしレベル、画像入力元としてスキャン画像、色空間RGBも格納しておく。
また、HDD2004への格納が終了し、スキャナ2015からのスキャン完了を受けたら、シンクマネージャ4080を介してスキャンマネージャ4050にファイル化終了を通知する。スキャンマネージャ4050はジョブマネージャ4040に対して終了通知を返し、ジョブマネージャ4040は共通インタフェース4030を介してコピーアプリケーション部4020へ返す。プリントマネージャ4090はメモリに画像が入った時点でデバイスI/Fを介して、プリンタ2017に印刷要求を出す。同時にシンクマネージャ4080にプリント画像処理要求を行う。シンクマネージャ4080はプリントマネージャ4090から要求を受けたら画像処理設定をイメージマネージャ4110に依頼する。イメージマネージャ4110は前記の画像の付随情報に従ってプリンタ画像処理2016の設定を行い、シンクマネージャ4080を介してプリントマネージャ4090にプリント準備完了を伝える。
プリントマネージャ4090はプリンタに対して印刷指示を出す。プリント画像転送完了は図示しないハードウェアからの割り込み信号によってイメージマネージャ4110に伝わる。イメージマネージャ4110からのプリント完了を受けてシンクマネージャ4080はプリント完了をプリントマネージャ4090に伝える。プリントマネージャ4090はプリンタ部からの排紙完了を受け、ジョブマネージャ4040に対して終了通知を返し、ジョブマネージャ4040は共通インタフェース4030を介してコピーアプリケーション部4020へ返す。コピーアプリケーション部4020はスキャン、プリントが終了したらジョブ終了をUI制御部4010に通知する。
リモートコピーのスキャンジョブ、送信ジョブの場合は、プリントマネージャ4090に代わってファイルストアマネージャ4100がジョブマネージャ4040からの要求を受ける。スキャン画像をHDD2004に格納し終わった時点で、シンクマネージャ4080から格納完了通知を受け、それを共通インタフェース4030を介してリモートコピーならコピーアプリケーション部4020に、送信ジョブなら送信アプリケーション部4021に通知する。コピーアプリケーション部4020、送信アプリケーション4021はこの通知のあと、ネットワークアプリケーション4120に対してHDDに格納されたファイルの送信を依頼する。依頼を受けたネットワークアプリケーション4120がファイルを送信する。ネットワークアプリケーション4120はジョブ開始時にコピーアプリケーション部4020からコピーに関する設定情報を受け、それもリモート側の機器に通知する。ネットワークアプリケーション4120はリモートコピーの場合、機器固有の通信プロトコルを使用して送信を行う。また送信ジョブの場合はFTP、SMBのような標準的なファイル転送プロトコルを使用する。
ファクス送信する場合はファイル格納後、送信アプリケーション部4021から共通インタフェース4030、ジョブマネージャ4040を介してFAXマネージャ4041に送信が指示される。FAXマネージャ4041はModem2050を介して、相手機器とネゴシエーションし、必要な画像処理(カラー−>白黒変換、多値2値変換、回転、変倍)をイメージマネージャ4110に依頼し、変換後の画像をModem2050を使って送信する。
また、送信先にプリンタがある場合、送信アプリケーション部4021は共通インタフェース4030を介してプリントジョブとしてプリントの指示を行う。そのときの動作は以下で説明するリモートコピーのプリントジョブの場合と同様である。また、送信宛先が機器内のボックス宛先になっているときはファイルストアマネージャ4100によって機器内のファイルシステムに格納する。
FAX受信時はFAXマネージャ4041がModem2050を使って画像を受信し、画像ファイルとしてHDD2004に格納する。HDD2004格納後にボックスアプリケーション部4022に通知すると、ボックスアプリケーション部4022から受信プリントの指示が共通インタフェース4030を介して、ジョブマネージャ4040になされる。その後は通常のボックスプリントジョブと同じ動作になるため省略する。
リモートコピーのプリントジョブの場合は、送信側からの画像をネットワークアプリケーション4120がHDDに保存するとともにコピーアプリケーション部4020に対してジョブを発行する。コピーアプリケーション部4020は共通インタフェース4030を介してジョブマネージャ4040にプリントジョブを投入する。ローカルコピーとは異なり、スキャンマネージャ4050に代わってファイルリードマネージャ4060がジョブマネージャ4040からの要求を受ける。受信画像をHDDからメモリに展開するための要求をシンクマネージャ4080を介して、イメージマネージャ4110に行う。イメージマネージャ4110はメモリに画像を展開する。イメージマネージャ4110は展開が終了した時点で、展開終了をシンクマネージャ4080を経由して、ファイルリードマネージャ4060とプリントマネージャ4090に伝える。プリントマネージャ4090はメモリに画像が入った時点でデバイスI/Fを介して、プリンタ2017にジョブマネージャ4040から指示された給紙段、もしくはその用紙サイズを有する段を選択し、印刷要求を出す。自動用紙の場合には画像サイズから給紙段を決定し印刷要求を出す。同時にシンクマネージャ4080にプリント画像処理要求を行う。シンクマネージャ4080はプリントマネージャ4090から要求を受けたらプリント画像処理設定をイメージマネージャ4110に依頼する。(このときたとえば最適サイズ用紙がなくなり、回転が必要になれば別途回転指示も依頼する。回転指示があった場合にはイメージマネージャ4110が画像回転2019を使って画像を回転する。)イメージマネージャ4110はプリンタ画像処理2016の設定を行い、シンクマネージャ4080を介してプリントマネージャ4090にプリント準備完了を伝える。プリントマネージャ4090はプリンタ2017に対して印刷指示を出す。プリント画像転送完了は図示しないハードウェアからの割り込み信号によってイメージマネージャ4110に伝わる。イメージマネージャ4110からのプリント完了を受けてシンクマネージャ4080はプリント完了をファイルリードマネージャ4060とプリントマネージャ4090に伝える。ファイルリードマネージャ4060は終了通知をジョブマネージャ4040に返す。プリントマネージャ4090はプリンタ部からの排紙完了を受け、ジョブマネージャ4040に対して終了通知を返す。ジョブマネージャ4040は共通インタフェース4030を介してコピーアプリケーション部4020へ終了通知を返す。コピーアプリケーション部4020はスキャン、プリントが終了したらジョブ終了をUI制御部4010に通知する。
PDLデータ展開格納ジョブの場合は、PDLプリントを投入したホストPCからの要求がネットワークアプリケーション4120を経由してPDLアプリケーション部4023に伝達される。PDLアプリケーションがPDLデータ展開格納ジョブを共通インタフェース4030を介してジョブマネージャ4040に指示する。このときPDLマネージャ4070とファイルストアマネージャ4100がジョブマネージャ4040からの要求を受ける。画像のRIPが終了した後の画像入力する部分に関しては前述のスキャンジョブと同様である。メモリ上の画像(文字/写真判定信号を含めて)をHDD2004に格納する。画像の付随情報として図示しないSRAMにカラー/白黒情報、画像入力元としてPDL画像、色空間CMYKもしくはRGBも格納しておく。PDL画像をHDD2004に格納し終わった時点で、シンクマネージャ4080から格納完了通知を受け、それを共通インタフェース4030を介してPDLアプリケーション部4023に通知する。PDLアプリケーション部4023はこの通知のあと、ネットワークアプリケーション4120にHDDに格納完了を通知し、PDLプリントを投入したホストPCへこの情報が伝達される。また、PDLプリントジョブの場合にはPDLマネージャ4070とプリントマネージャによって、メモリ上に展開された画像を印字する。
PDL展開され格納された画像のプリントはUIで印刷指示された格納文書をボックスアプリケーション部4022に対してプリントジョブとして発行する。ボックスアプリケーション部4022は共通インタフェース4030を介してジョブマネージャ4040にプリントジョブを投入する。ローカルコピーとは異なり、スキャンマネージャ4050に代わってファイルリードマネージャ4060がジョブマネージャ4040からの要求を受ける。印刷指示された画像をHDDからメモリに展開するための要求をシンクマネージャ4080を介して、イメージマネージャ4110に行う。この後の動作はリモートコピーのプリントジョブで説明した動作と同様のため、省略する。
(処理概要)
次に本発明による画像処理全体の概要を図7を用いて説明する。
次に本発明による画像処理全体の概要を図7を用いて説明する。
図7においてまず、ステップ5001およびステップ5002において、オペレータにより操作部2006を通じて、コピー待機画面から本発明の画像形成方法(自動レイアウト)の操作指示を行うと、次にステップ5003にて、出力すべきイメージのサイズ選択を行い、ステップ5004に進む。
ステップ5004では、スキャナ2015を動作させ1枚の原稿をラスタ状に走査し、600DPI−8ビットの画像信号を得て、該画像信号をスキャナ画像処理2014にて前処理を施し、さらに画像変換部2030を通して、前述のパケットデータとして記憶装置(HDD)2004に1ページ分の画像データ分保存し、ステップ5005に進む。
ステップ5005では、CPU2001または、ネットワーク2007を通じて接続されたマネジメントPC101のCPUにおいて、該格納された画像データからまず、文字/線画部分とハーフトーンの画像部分とに領域を分離し、文字部は、更に、段落で塊として纏まっているブロック毎に、或いは、線で構成された表、図形に分離し各々セグメント化する。一方ハーフトーンで表現される画像部分は、矩形に分離されたブロックの画像部分、背景部等、所謂ブロック毎に独立したオブジェクトに分割するブロックセレクション処理を行う(ブロックセレクション処理は後述する)。
次にステップ5006において、本発明の自動レイアウト計算によって、ブロック毎に独立したオブジェクトを含む各領域と、これまでに読み取って同様の計算を行って合成した領域とを合成した領域が指定用紙に収まるか計算する。
次にステップ5007において、今回読み取りした画像までを合成レイアウトしたプレビュー画面を表示する。ここで指定用紙に収まらない場合は、出力用紙サイズからどの程度欠けるかを表し、収まる場合は、どの程度スペースが残っているかオペレータに確認してもらう。
次にステップ5008において、ステップ5006の計算結果を基に、オペレータに領域オーバを警告するか判定する。オペレータに領域オーバの警告が必要ない場合は、ステップ5010に進み、次の原稿を続けて読み取るか否か問い合わせる。ここで続けて読み取らない場合は、ステップ5011に進み、これまでに読み取った画像の各オブジェクト領域を合成した画像を、出力用紙に合わせて余白を付け、定形サイズの画像を形成し、画像出力して処理を終了する。一方で、続けて読み取る場合は、ステップ5004に戻る。
また、ステップ5008において、オペレータに領域オーバの警告をする場合は、領域オーバである旨を表示し、ステップ5012に進む。ここでは、不要なオブジェクト領域の削除して画像形成するか、否か問い合わせる。ここでオブジェクト削除を選択した場合、ステップ5013に進み、プレビュー画像を表示し、複数のオブジェクト領域をオペレータが選択し、選択されたオブジェク領域を削除した結果の画像を作成するために、ステップ5006に戻る。またオブジェクトの削除を行わない場合は、ステップ5014に進む。ここでは、最後に読み取った原稿を破棄し、これまでに読み取った画像を出力するか、指定用紙からはみ出しても出力するか、オペレータに選択を促す。最後に読み取った画像を破棄する場合は、ステップ5010に進み、他の原稿を読み取るか否かを問い合わせる。一方で、破棄しない場合、これまでに読み取った画像の各オブジェクト領域を合成した画像を、出力用紙に合わせて、トリミングを行い、定形サイズの画像を形成し、画像出力して処理を終了する。
(ブロックセレクション処理)
ブロックセレクション処理とは、図8の左に示す、ステップ5004で読み取った一頁のイメージデータを、右に示す様に各オブジェクト毎の塊として認識し、該ブロック各々を文字/図画/写真/線/表等の属性に判定し、異なる属性を持つ領域に分割する処理である。
ブロックセレクション処理とは、図8の左に示す、ステップ5004で読み取った一頁のイメージデータを、右に示す様に各オブジェクト毎の塊として認識し、該ブロック各々を文字/図画/写真/線/表等の属性に判定し、異なる属性を持つ領域に分割する処理である。
ブロックセレクション処理の実施例を以下に説明する。
まず、入力画像を白黒に二値化し、輪郭線追跡を行って黒画素輪郭で囲まれる画素の塊を抽出する。面積の大きい黒画素の塊については、内部にある白画素に対しても輪郭線追跡を行い白画素の塊を抽出、さらに一定面積以上の白画素の塊の内部からは再帰的に黒画素の塊を抽出する。
このようにして得られた黒画素の塊を、大きさおよび形状で分類し、異なる属性を持つ領域へ分類していく。たとえば、縦横比が1に近く、大きさが一定の範囲のものを文字相当の画素塊とし、さらに近接する文字が整列良くグループ化可能な部分を文字領域、扁平な画素塊を線領域、一定大きさ以上で、且つ四角系の白画素塊を整列よく内包する黒画素塊の占める範囲を表領域、不定形の画素塊が散在している領域を写真領域、それ以外の任意形状の画素塊を図画領域、などとする。
なお、下段にある、図は本発明の自動レイアウト処理により配置が変更された出力イメージである。後述するブロック毎のレイアウト処理(上詰め)に応じてブロック領域が並べられている。
ブロックセレクション処理で得られた各ブロックに対するブロック情報を図9に示す。
文字や表については、OCR処理を行う。これらのブロック毎の情報は、上記自動レイアウト処理の他、本発明に記載外のベクトル化処理、或いは検索の為の情報として用いる。
(レイアウト計算処理)
図10は、本発明の画像をレイアウトする際のレイアウトパラメータ一覧の説明である。ブロックセレクション処理により切り出された画像は、合成処理前にそれぞれ表中の属性が設定される。
図10は、本発明の画像をレイアウトする際のレイアウトパラメータ一覧の説明である。ブロックセレクション処理により切り出された画像は、合成処理前にそれぞれ表中の属性が設定される。
本実施形においては、画像データは32×32画素を1タイルとしてタイル単位での画像のハンドリングを行う。従ってブロックセレクション処理で切り出された領域が、50×50画素であれば、16づつのパディングを付けて、4タイル(64画素×64画素)の1領域データとして扱っている。1領域データのための属性がa系であり、2領域以上のデータを結合させるための属性がb系となる。
a0001〜a0002のimageSizeX/同Yはパディングを含まない画像サイズ(前述の例では50×50)を示す。
また、a0003〜a0004のmemoryImageSizeX/同Yはパディングを含まない(前述の例では64×64)を示す。a0005〜a0006のtopPaddingX/同Yは、先端・左端にパディングがある場合のパディングの画素数を示す。
a0007〜a0008のimageOffsetX/同Yは有効画像の原点の位置を示す。a0009のorientationは、画像の向きを示す。a0010〜a0011のresolutionX/同Yは領域の解像度を示す。a0012〜a0013のmagnificationX/同Yは画像の変倍率を示す。1000分率で示され、100%のときに1000となる。
a0014のfValueはスキャン時のF値(濃度)を示す。a0015のcolorModeは、読み取り時のカラーモード(カラー/グレイ/二値)の区分を示す。a0016のimageTypeは、読み取り時の原稿タイプ(文字・文字写真・写真)の区分を示す。a0017のcolorSpaceはメモリに入る際の色空間を示す。a0018〜a0019のPacketAttribは、タイル画像をパケットデータにする際の制御情報が含まれる。a0022のjpgqid_tはJPEGで圧縮する際の量子化テーブルのIDが設定される。a0023〜a0027のAeModeは読み取り時の下地除去用のパラメータが含まれる。a0028〜a0029のreverseVideo/mirrorは読み取り時のネガポジ反転情報および鏡像の指定が設定される。
本発明の実施例においては、オブジェクト領域画像は回転されず、拡大もされないため、パディングは主走査、副走査の後端に付き、topPadding/imageOffsetともに0となり、resolution/orientation/resolution/magnification/fValue/colorMode/imageType/colorSpace/PacketAttrib/jpgqid_t/AeMode/reverseVideo/mirrorなどの値はすべてデフォルト値かユーザ指定値となり全領域で同一値となる。
b0001のisImageRepeatは同じ領域を繰り返すか否かを示す。b0002〜b0003のareaCountX/同Yはくっつけるエリア数を示す。b0004のlayoutPatternは縮小レイアウトする際の並べ方を示す。b0005〜b0012までがオブジェクト領域毎の属性となる。b0005のallTileNumXは領域の主走査タイル数を示す。b0006のstartTileXは出力画像(全サイズ)に対しての主走査はめ込みタイル開始位置を示す。b0007のendTileXは出力画像(全サイズ)に対しての主走査はめ込みタイル終了位置を示す。b0008のsrcStartTileXは領域の主走査読み出し開始タイル数を示す。b0009のallTileNumYは領域の副走査タイル数を示す。b0010のstartTileYは出力画像(全サイズ)に対しての副走査はめ込みタイル開始位置を示す。b0011のendTileYは出力画像(全サイズ)に対しての副走査はめ込みタイル終了位置を示す。b0012のsrcStartTileYは領域の副走査読み出し開始タイル数を示す。
図11は本発明の画像形成装置の左寄せレイアウト決定アルゴリズムである。
前述の操作フローに従って、ステップ5203にて、出力用紙サイズから、有効印字領域を算出し、有効印字領域に収まる最大のタイル数=出力タイル数(Xo,Yo)を計算する。また、領域指定可能な矩形最大サイズを求める。初回に関しては、指定可能矩形領域=有効印字領域となる。次にステップ5204、5205にて、前述のブロックセレクションによって得たブロック情報のうちの1領域を網羅する矩形タイル数(X1,Y1)が計算される。
次にステップ5206にて、最初に指定された領域を含むタイルを原点に配置した場合のタイル数(X1,Y1)算出する。次にステップ5207にて、出力タイル数(Xo,Yo)と(X1,Y1)を比較し、出力タイル数内に収まっているか判定する。ここで収まっている場合は、ステップ5211へ進み、指定されたエリアを含むタイル領域について、タイル内の指定エリア外を白埋め(消去およびパディング)処理し、メモリ内に保持し、ステップ5212に進む。
一方で、出力タイル数に収まっていない場合は、ステップ5208にて再度同様の計算を行い、ステップ5209にて出力タイル数に収まっているか否か判定し、ステップ5210に進み出力領域範囲外である旨をオペレータに通知するための処理結果を保持し終了する。ステップ5212では、ブロック情報をすべて処理したか否か判定する。
ここで残ブロック情報無しの場合、すべて領域範囲内に収まった旨をオペレータに通知するための処理結果を保持し終了する。一方で残ブロック情報がある場合は、ステップ5213に進み、次の出力可能な出力限界タイル数(Xmax,Ymax)を計算する。Xmax,Ymaxは出力サイズXo,YoからX1,Y1をそれぞれ減じたタイル数となる。またオペレータに対して示される残余白領域は(Xo,Ymax)で示される領域となる。その後、次に処理する残処理ブロックを決定するために、ステップ5204に戻る。
次に2番目以降に選択された領域をそれ以前のタイルと合成する計算について、3番目に選択された領域を合成する場合を例にとって説明する。ステップ5204およびステップ5205で、3番目に選択された領域を含むタイル数(X3,Y3)を算出する。次にステップ5206にて、最初に選択された領域(X1,Y1)と2番目に選択された領域(X2,Y2)を含む矩形領域(Xi,Yi)の下に、3番目に選択された領域(X3,Y3)を合成した場合の仮想の合成領域(Xi’,Yi’)を算出する。Xi’はXiとX3の大きい方であり、Yi’はYiとY3を足したものとする。
次にステップ5207にて、出力タイル数(Xo,Yo)および出力限界タイル数(Xmax,Ymax)と(Xi’,Yi’)を比較し、出力タイル数内に収まっているか判定する。Xi’がXo以下で且つYi’がYmax以下であるか、または、Xi’がXmax以下で且つYi’がYo以下である場合は、収まっていると判定する。
ここで収まっている場合は、Xi=Xi’,Yi=Yi’として設定し、ステップ5211へ進み、選択されたエリアを含むタイル領域(X3,Y3)について、タイル内の指定エリア外を白埋め(消去およびパディング)処理し、メモリ内に保持し、ステップ5212に進む。一方で、出力タイル数に収まっていない場合は、ステップ5208にて、最初に選択された領域(X1,Y1)と2番目に選択された領域(X2,Y2)を含む矩形領域(Xi,Yi)の右に、3度目に選択された領域(X3,Y3)を合成した場合の仮想の合成領域(Xi”,Yi”)を算出する。Xi”はXiとX3を足したものし、Yi”はYiとY3の大きい方とする。
次にステップ5209にて、出力タイル数(Xo,Yo)および出力限界タイル数(Xmax,Ymax)と(Xi”,Yi”)を比較し、出力タイル数内に収まっているか判定する。Xi”がXo以下で且つYi”がYmax以下であるか、または、Xi”がXmax以下で且つYi”がYo以下である場合は、収まっていると判定する。ここで収まっていると判定した場合は、Xi=Xi”,Yi=Yi”として設定し、ステップ5211へ進む。収まっていないと判定した場合は、ステップ5210に進み出力領域範囲外である旨をオペレータに通知するための処理結果を保持し終了する。
ステップ5212では、ブロック情報をすべて処理したか否か判定する。ここで残ブロック情報無しの場合、すべて領域範囲内に収まった旨をオペレータに通知するための処理結果を保持し終了する。一方で残ブロック情報がある場合は、ステップ5213に進み、次の出力可能な出力限界タイル数(Xmax,Ymax)を計算する。Xmax,Ymaxは出力サイズXo,YoからXi,Yiをそれぞれ減じたタイル数となる。次にXo*YmaxとXmax*Yoのタイル数の多い方を、オペレータに対して残余白領域と示す情報となる。その後、次に処理する残処理ブロックを決定するために、ステップ5204に戻る。
このようにブロックセレクションで選択されたオブジェクト領域がすべて収まる左寄せレイアウトを計算し、対話的に出力イメージレイアウトを生成することができる。
図12は本発明の画像形成装置の上寄せレイアウト決定アルゴリズムである。
基本的には、図11と同様であり、上寄せレイアウト計算処理のみ説明する。2度目以降に選択された領域をそれ以前のタイルと合成する計算について、5度目に領域を選択された場合を例にとって説明する。ステップ5304およびステップ5305で、5度目に選択された領域を含むタイル数(X5,Y5)を算出する。次にステップ5306にて、最初に選択された領域(X1,Y1)から4度目に選択された領域(X4,Y4)までをすべて含む矩形領域(Xi,Yi)の右に、5度目に選択された領域(X5,Y5)を合成した場合の仮想の合成領域(Xi’,Yi’)を算出する。Xi’はXiとX5を足したものであり、Yi’はYiとY5の大きい方とする。次にステップ5307にて、出力タイル数(Xo,Yo)および出力限界タイル数(Xmax,Ymax)と(Xi’,Yi’)を比較し、出力タイル数内に収まっているか判定する。Xi’がXo以下で且つYi’がYmax以下であるか、または、Xi’がXmax以下で且つYi’がYo以下である場合は、収まっていると判定する。
ここで収まっている場合は、Xi=Xi’,Yi=Yi’として設定し、ステップ5311へ進み、指定されたエリアを含むタイル領域について、タイル内の指定エリア外を白埋め(消去およびパディング)処理し、メモリ内に保持し、ステップ5312に進む。一方で、出力タイル数に収まっていない場合は、ステップ5308にて、最初に選択された領域(X1,Y1)から4度目に選択された領域(X4,Y4)までをすべて含む矩形領域(Xi,Yi)の下に、5度目に選択された領域(X5,Y5)を合成した場合の仮想の合成領域(Xi”,Yi”)を算出する。Xi”はXiとX5の大きい方とし、Yi”はYiとY5を足したものとする。
次にステップ5309にて、出力タイル数(Xo,Yo)および出力限界タイル数(Xmax,Ymax)と(Xi”,Yi”)を比較し、出力タイル数内に収まっているか判定する。Xi”がXo以下で且つYi”がYmax以下であるか、または、Xi”がXmax以下で且つYi”がYo以下である場合は、収まっていると判定する。ここで収まっていると判定した場合は、ステップ5311へ進む。収まっていないと判定した場合は、ステップ5310にて、出力領域範囲外である旨をオペレータに通知するための処理結果を保持し終了する。
このようにブロックセレクションで選択されたオブジェクト領域がすべて収まる上寄せレイアウトを計算し、対話的に出力イメージレイアウトを生成することができる。
図13はオペレータが左寄せレイアウトを選択し、2領域が選択された場合の例である。
前述の操作フローに従って説明すると、6006はオペレータが選択した用紙サイズであり、6005はオペレータが選択した用紙サイズにプリンタが出力可能な領域である。また6004は有効印字領域に出力するためのタイル群Xo=16 Yo=21である。
次に6001はブロックセレクションにより最初に選択された1オブジェクト領域を網羅するためのタイル群で、サイズがX1=3 Y1=4タイルとなっている。また、6002の右斜線の横方向タイル数は二度目に選択された領域を右側に付ける場合の猶予タイル数であり、Xmax=13で示される。6003の左斜線の縦方向タイル数は二度目に選択された領域を下側に付ける場合の猶予タイル数であり、Ymax=17となる。6004の縦線で示される領域はX方向に対してもY方向に対しても選択可能な領域である。この場合、次の最大選択可能領域としては、Xmax=13 Yo=21(273tiles)に対して、Xo=16 Ymax=17(272tiles)であるため、前者の領域がオペレータに提示される予定領域となる。
次に6008はブロックセレクションにより2度目に選択された領域を含むタイル群で、サイズがX2=14 Y2=5タイルとなっている。これは下側に合成され、合成後のサイズはXi=14 Yi=12となる。また、6007は合成された際に余白となった領域である。
仮に3度目に選択された領域を付ける場合の猶予タイル数は、Xmax=2 Ymax=12となりXmax=2 Yo=21(42tiles)に対して、Xo=16 Ymax=12(192tiles)であるため、後者の領域がオペレータに提示される予定領域となる。
図14はオペレータが上寄せレイアウトを選択し、2領域が選択された場合の例である。
6106はオペレータが選択した用紙サイズであり、6105はオペレータが選択した用紙サイズにプリンタが出力可能な領域である。また6104は有効印字領域に出力するためのタイル群Xo=16 Yo=21である。
次に6101はブロックセレクションにより最初に選択された1オブジェクト領域を網羅するためのタイル群で、サイズがX1=3 Y1=4タイルとなっている。また、6102の右斜線の横方向タイル数は二度目に選択された領域を右側に付ける場合の猶予タイル数であり、Xmax=13で示される。6103の左斜線の縦方向タイル数は二度目に選択された領域を下側に付ける場合の猶予タイル数であり、Ymax=17となる。6104の縦線で示される領域はX方向に対してもY方向に対しても選択可能な領域である。この場合、次の最大選択可能領域としては、Xmax=13 Yo=21(273tiles)に対して、Xo=16 Ymax=17(272tiles)であるため、前者の領域がオペレータに提示される予定領域となる。
次に6108はブロックセレクションにより2度目に選択された領域を含むタイル群で、サイズがX2=8 Y2=5タイルとなっている。これは右側に合成され、合成後のサイズはXi=11 Yi=5となる。また、6107は合成された際に余白となった領域である。
仮に3度目に選択された領域を付ける場合の猶予タイル数は、Xmax=5 Ymax=16となりXmax=5 Yo=21(105tiles)に対して、Xo=16 Ymax=16(256tiles)であるため、後者の領域がオペレータに提示される予定領域となる。
100 MFP
101 マネジメントPC
102 クライアントPC
103 プロキシサーバ
104 ネットワーク
105 データベース
106 文書管理サーバ
101 マネジメントPC
102 クライアントPC
103 プロキシサーバ
104 ネットワーク
105 データベース
106 文書管理サーバ
Claims (5)
- 原稿を読み取り走査し、イメージ情報を生成する走査手段と、前記走査手段で得られたイメージ情報から、前記走査手段で得られるイメージ情報を色空間変換処理、二値化処理、移動、回転、変倍、符号変換等の変換を施す画像処理手段と、
前記画像変換処理した画像データを、オブジェクト毎の塊として認識し、該ブロック各々を文字、図画、写真/線、表等の属性に判定し、異なる属性を持つ領域に分割するブロック判別手段と、読み取った画像データを出力するための用紙サイズを指定する、出力用紙サイズ設定手段と、
前記ブロック判別手段によって決定された各領域の画像データをすべて含む領域の画像データを複数の所定画素サイズに分割する、領域画像タイル生成手段と、
領域画像タイルを蓄積するための画像タイルデータ蓄積手段と、
出力用紙の印字可能領域から、出力可能な縦横の画像タイル数を算出する出力可能画像タイル計算手段と、
前記出力可能画像タイル計算手段により、計算した縦横のタイル数と、前記領域画像タイル生成手段により、生成したタイルが収まるか否かを判定する出力タイル数算出手段とを有し、
出力タイル数算出手段により、出力用紙に収まるか否か判定した結果をオペレータに知らせることを特徴とする画像処理システム。 - 前記領域画像タイル生成手段は、ブロック判別手段によって決定された各ブロックの画像データを、各ブロック毎に分割し、各領域画像タイルを生成し、各領域画像タイル間をつめて、有意領域のみをレイアウトし、出力タイル数を算出することを特徴とする請求項1に記載の画像処理システム。
- 前記出力タイル数算出手段により、出力用紙に収まる場合は、出力可能画像タイル数から有意領域の画像タイル数を減じ、残りの出力可能画像タイル数から、読み取り領域を算出する、次原稿読み取り時領域算出手段と、
オペレータに次原稿があって読み込みおよび合成を継続するか、読み込みを終了し、出力用紙に出力するか問い合わせる、出力可否判定A手段と、
出力用紙に収まらない場合は、用紙には出力せず、オペレータに先ほどの原稿の読み込みをキャンセルして、他の原稿の読み取りを継続するか、出力用紙を変更するか、読み込みを終了し、それまでに読み取った画像のみを出力用紙に出力するか問い合わせる、出力可否判定B手段と、を有し、
オペレータが次原稿を読み取る際は、前原稿までの有意領域と、次原稿の有意領域とを、合成した領域を算出し、前記出力タイル数算出を行うことを特徴とする、請求項1または2に記載の画像処理システム。 - 前記出力可否判定A手段、および出力可否判定B手段により、用紙に出力する場合は、画像タイルデータ蓄積手段により蓄積されている、これまでに読み取った複数の領域画像タイルと、パディングのための複数の白画像タイルとを、一枚の画像データとして重なりが無いよう合成し、出力可能画像タイル計算手段により計算された縦横のタイルサイズに合わせた上で、出力用紙サイズ設定手段により設定された用紙に出力する、出力画像生成手段とを有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像処理システム。
- カセット段にない出力用紙サイズを設定できる仮想出力サイズ設定手段をさらに設け、出力画像生成手段により、仮想出力用紙サイズに有意領域すべてを合成した画像を形成し、他の装置に送信する合成画像送信手段とを有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像処理システム。
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JP2004310639A JP2006128763A (ja) | 2004-10-26 | 2004-10-26 | 画像処理システム |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009077145A (ja) * | 2007-09-20 | 2009-04-09 | Canon Inc | 画像処理装置、画像処理方法、そのプログラムおよび記憶媒体 |
JP2009088675A (ja) * | 2007-09-27 | 2009-04-23 | Brother Ind Ltd | 画像処理装置及びプログラム |
-
2004
- 2004-10-26 JP JP2004310639A patent/JP2006128763A/ja not_active Withdrawn
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