JP2004128882A - 画像入出力装置、画像入出力方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】画像入出力装置は、輝度信号をメモリに入力するための画像入力手段と、入力画像の下地のレベルを検出する下地レベル検出手段と、メモリ上の画像を印刷出力する画像印刷出力手段と、検出された下地レベルに基づいて、メモリにある画像の下地を除去しつつ、画像印刷出力手段へ画像転送する下地除去手段とを有することを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラー画像入出力装置に関するものであり、特に下地とばしや裏写り防止に対する処理、および、自動カラー選択に関わる発明である。
【0002】
【従来の技術】
従来の画像入出力装置、たとえば複写機では原稿をスキャンする前に、新聞などの下地の部分(文字以外の部分)をとばす、あるいは両面原稿の裏写りを除去する目的で、プレスキャン動作を行って、原稿の下地部分を特定し、特定した下地を次のスキャンでとばし、下地以外の部分のみに対してスキャンを行っていた。また、プレスキャンによって、原稿色を自動的に判断し、カラー原稿であれば、カラー原稿に適切な処理、白黒原稿であれば白黒原稿に適切な処理を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら同一原稿を2回スキャンすることによってパフォーマンス(生産性)が低下する。
【0004】
本発明は以上の問題に鑑みてなされたものであり、下地をとばしたスキャンを1回のスキャンで行う画像入出力装置、画像入出力方法を提供することを目的とする。
【0005】
また本発明の別の目的は、スキャンする画像がカラー画像であればカラー画像に適切な処理、白黒画像であれば白黒画像に適切な処理を、1回のスキャンで行う画像入出力装置、画像入出力方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的を達成するために、例えば本発明の画像入出力装置は以下の構成を備える。
【0007】
すなわち、輝度信号をメモリに入力するための画像入力手段と、
入力画像の下地のレベルを検出する下地レベル検出手段と、
メモリ上の画像を印刷出力する画像印刷出力手段と、
検出された下地レベルに基づいて、メモリにある画像の下地を除去しつつ、画像印刷出力手段へ画像転送する下地除去手段と
を有することを特徴とする。
【0008】
本発明の目的を達成するために、例えば本発明の画像入出力装置は以下の構成を備える。
【0009】
すなわち、輝度信号をメモリに入力するための画像入力手段と、
入力画像の下地のレベルを検出する下地レベル検出手段と、
検出された下地レベルに基づいて、メモリにある画像の下地を除去し、再度メモリに処理後の画像を格納する下地除去手段と、
メモリ上の画像を送信/印刷出力する画像出力手段と
を有することを特徴とする。
【0010】
本発明の目的を達成するために、例えば本発明の画像入出力装置は以下の構成を備える。
【0011】
すなわち、カラーの輝度信号をメモリに入力するための画像入力手段と、
入力画像をサンプリングするためのサンプリング手段と、
サンプリングされた値から入力原稿がカラー原稿か、白黒原稿かを判定する原稿色判定手段と、
メモリ上の画像を印刷出力する画像印刷出力手段と、
判定された原稿色に基づいて、白黒原稿の場合にはメモリにあるカラー画像を白黒画像に変換しつつ画像印刷出力手段へ画像転送する色空間変換手段と
を有することを特徴とする。
【0012】
本発明の目的を達成するために、例えば本発明の画像入出力装置は以下の構成を備える。
【0013】
すなわち、カラーの輝度信号をメモリに入力するための画像入力手段と、
入力画像をサンプリングするためのサンプリング手段と、
サンプリングされた値から入力原稿がカラー原稿か、白黒原稿かを判定する原稿色判定手段と、
判定された原稿色に基づいて、白黒原稿の場合にはメモリにあるカラー画像を白黒画像に変換し、再度メモリに処理後の画像を格納する色空間変換手段と、
メモリ上の画像を送信/印刷出力する画像出力手段と
を有することを特徴とする。
【0014】
本発明の目的を達成するために、例えば本発明の画像入出力装置は以下の構成を備える。
【0015】
すなわち、画像を入力する入力手段と、当該画像を印刷可能な印刷手段を備える画像入出力装置であって、
前記画像の輝度信号の分布を用いて、前記画像における下地を特定する下地特定手段を備え、
前記印刷手段は前記画像において当該下地特定手段が特定した下地以外の部分を印刷することを特徴とする。
【0016】
本発明の目的を達成するために、例えば本発明の画像入出力装置は以下の構成を備える。
【0017】
すなわち、画像をカラーで入力する入力手段と、当該画像を印刷可能な印刷手段を備える画像入出力装置であって、
前記入力手段が入力した画像がカラー画像であるか、白黒画像であるかを判別する判別手段と、
当該画像に対して画像処理を施す画像処理手段と、
前記画像が白黒画像であると前記判別手段が判別した場合、当該画像処理手段により画像処理された画像を白黒画像に変換し、前記印刷手段に出力する変換手段と
を備えることを特徴とする。
【0018】
本発明の目的を達成するために、例えば本発明の画像入出力装置は以下の構成を備える。
【0019】
すなわち、カラーの輝度信号をメモリに入力するための画像入力手段と、
入力画像をサンプリングするためのサンプリング手段と、
サンプリングされた値から入力原稿がカラー原稿か、白黒原稿かを判定する原稿色判定手段と、
メモリ上の画像を印刷出力する画像印刷出力手段と、
判定された原稿色に基づいて、白黒原稿の場合には前記メモリにあるカラー画像を白黒画像に変換しつつ画像印刷出力手段へ画像転送する第1の色空間変換手段と
判定された原稿色に基づいて、白黒原稿の場合には前記メモリにあるカラー画像を白黒画像に変換しつつ前記メモリへ画像転送する第2の色空間変換手段とを備え、
所定のコピーモードに応じて前記第1の色空間変換手段と前記第2の色空間変換手段を使い分けることを特徴とする。
【0020】
本発明の目的を達成するために、例えば本発明の画像入出力装置は以下の構成を備える。
【0021】
すなわち、輝度信号をメモリに入力するための画像入力手段と、
入力画像の下地のレベルを検出する下地レベル検出手段と、
検出された下地レベルに基づいて、メモリにある画像の下地を除去し、再度当該メモリに処理後の画像を格納する下地除去手段と、
検出された下地レベルに基づいて、メモリにある画像の下地を除去し、画像印刷出力手段へ画像転送する画像出力手段とを備え、
所定のコピーモードに応じて前記下地除去手段と前記画像出力手段の下地除去を使い分けることを特徴とする。
【0022】
本発明の目的を達成するために、例えば本発明の画像入出力方法は以下の構成を備える。
【0023】
すなわち、輝度信号をメモリに入力するための画像入力工程と、
入力画像の下地のレベルを検出する下地レベル検出工程と、
検出された下地レベルに基づいて、メモリにある画像の下地を除去しつつ印刷出力する下地除去工程と
を有することを特徴とする。
【0024】
本発明の目的を達成するために、例えば本発明の画像入出力方法は以下の構成を備える。
【0025】
すなわち、輝度信号をメモリに入力するための画像入力工程と、
入力画像の下地のレベルを検出する下地レベル検出工程と、
検出された下地レベルに基づいて、メモリにある画像の下地を除去し、再度メモリに処理後の画像を格納する下地除去工程と、
メモリ上の画像を送信/印刷出力する画像出力工程と
を有することを特徴とする。
【0026】
本発明の目的を達成するために、例えば本発明の画像入出力方法は以下の構成を備える。
【0027】
すなわち、カラーの輝度信号をメモリに入力するための画像入力工程と、
入力画像をサンプリングするためのサンプリング工程と、
サンプリングされた値から入力原稿がカラー原稿か、白黒原稿かを判定する原稿色判定工程と、
判定された原稿色に基づいて、白黒原稿の場合にはメモリにあるカラー画像を白黒画像に変換しつつ印刷出力する色空間変換工程と
を有することを特徴とする。
【0028】
本発明の目的を達成するために、例えば本発明の画像入出力方法は以下の構成を備える。
【0029】
すなわち、カラーの輝度信号をメモリに入力するための画像入力工程と、
入力画像をサンプリングするためのサンプリング工程と、
サンプリングされた値から入力原稿がカラー原稿か、白黒原稿かを判定する原稿色判定工程と、
判定された原稿色に基づいて、白黒原稿の場合にはメモリにあるカラー画像を白黒画像に変換し、再度メモリに処理後の画像を格納する色空間変換工程と、
メモリ上の画像を送信/印刷出力する画像出力工程と
を有することを特徴とする。
【0030】
本発明の目的を達成するために、例えば本発明の画像入出力方法は以下の構成を備える。
【0031】
すなわち、画像を入力する入力工程と、当該画像を印刷可能な印刷工程を備える画像入出力方法であって、
前記画像の輝度信号の分布を用いて、前記画像における下地を特定する下地特定工程を備え、
前記印刷工程では前記画像において当該下地特定工程で特定した下地以外の部分を印刷することを特徴とする。
【0032】
本発明の目的を達成するために、例えば本発明の画像入出力方法は以下の構成を備える。
【0033】
すなわち、画像をカラーで入力する入力工程と、当該画像を印刷可能な印刷工程を備える画像入出力方法であって、
前記入力工程で入力した画像がカラー画像であるか、白黒画像であるかを判別する判別工程と、
当該画像に対して画像処理を施す画像処理工程と、
前記画像が白黒画像であると前記判別工程で判別した場合、当該画像処理工程で画像処理された画像を白黒画像に変換する変換工程とを備え、
前記印刷工程では変換された白黒画像を印刷することを特徴とする。
【0034】
本発明の目的を達成するために、例えば本発明の画像入出力方法は以下の構成を備える。
【0035】
すなわち、カラーの輝度信号をメモリに入力するための画像入力工程と、
入力画像をサンプリングするためのサンプリング工程と、
サンプリングされた値から入力原稿がカラー原稿か、白黒原稿かを判定する原稿色判定工程と、
メモリ上の画像を印刷出力する画像印刷出力工程と、
判定された原稿色に基づいて、白黒原稿の場合には前記メモリにあるカラー画像を白黒画像に変換しつつ画像印刷出力工程へ画像転送する第1の色空間変換工程と
判定された原稿色に基づいて、白黒原稿の場合には前記メモリにあるカラー画像を白黒画像に変換しつつ前記メモリへ画像転送する第2の色空間変換工程とを備え、
所定のコピーモードに応じて前記第1の色空間変換工程と前記第2の色空間変換工程を使い分けることを特徴とする。
【0036】
本発明の目的を達成するために、例えば本発明の画像入出力方法は以下の構成を備える。
【0037】
すなわち、輝度信号をメモリに入力するための画像入力工程と、
入力画像の下地のレベルを検出する下地レベル検出工程と、
検出された下地レベルに基づいて、メモリにある画像の下地を除去し、再度当該メモリに処理後の画像を格納する下地除去工程と、
検出された下地レベルに基づいて、メモリにある画像の下地を除去し、画像印刷出力工程へ画像転送する画像出力工程とを備え、
所定のコピーモードに応じて前記下地除去工程と前記画像出力工程の下地除去を使い分けることを特徴とする。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下添付図面を参照して、本発明を好適な実施形態に従って詳細に説明する。なお、本発明はカラー画像入出力装置による複写動作、ホストコンピュータからのプリント動作、送信動作という形態になる。
【0039】
また以下では画像の一例として原稿を用いているが、画像の種類はこれに限定されるものではなく、他にもCGなどの画像でも良い。
【0040】
[第1の実施形態]
図1は、本発明の実施例を示す画像形成装置システムの全体の構成を説明するブロック図である。本画像形成装置200は、画像入力デバイスであるスキャナ部2070、画像出力デバイスであるプリンタ部2095、Controller Unit 2000、ユーザーインターフェースである操作部2012から構成される。スキャナ部2070、プリンタ部2095、操作部2012は、それぞれController Unit 2000に接続され、Controller Unit 2000は、LAN 2011などのネットワーク伝送手段、公衆回線に接続されている。公衆回線からはカラー画像送信を含むG3、G4ファックスによる送信が可能である。また、LAN 2011には、画像形成装置200と同様の機器構成をもつ他の画像形成装置220、230が接続されえている。また、パーソナルコンピュータ(以下PC)240が接続されていて、FTP、SMBプロトコルを使用したファイルの送受信、電子メールの送受信ができる。画像形成装置220、230は、それぞれスキャナ部2270、2370、プリンタ部2295、2395、操作部2212、2312を持ち、それらがController Unit 2200、2300に接続されている。
【0041】
図2は、画像形成装置の構成を説明するブロック図である。Controller Unit 2000は画像入力デバイスであるカラースキャナ2070や画像出力デバイスであるカラープリンタ2095と接続し、一方ではLAN2011や公衆回線(WAN)2051接続することで、画像情報やデバイス情報の入出力を行う為のコントローラである。 CPU2001はシステム全体を制御するコントローラである。RAM2002はCPU2002が動作するためのシステムワークメモリであり、画像データを一時記憶するための画像メモリでもある。ROM2003はブートROMであり、システムのブートプログラムが格納されている。HDD2004はハードディスクドライブで、システムソフトウェア、画像データを格納する。操作部I/F2006は操作部(UI)2012とインターフェース部で、操作部2012に表示する画像データを操作部2012に対して出力する。
【0042】
また、操作部2012から本システム使用者が入力した情報を、CPU2001に伝える役割をする。Network2010はLAN2011に接続し、情報の入出力を行う。Modem2050は公衆回線2051に接続し、画像情報の入出力を行う。画像圧伸部2040は、多値画像データはJPEG、2値画像画像データはJBIG、MMR、MR、MHの圧縮伸張処理を行う。以上のデバイスがシステムバス2007上に配置される。Image Bus I/F2005はシステムバス2007と画像データを高速で転送する画像バス2008を接続し、データ構造を変換するバスブリッジである。(画像はシステムバス上では圧縮され、画像バス上は非圧縮の画像データが流れるよう変換される。)画像バス2008は、PCIバスまたはIEEE1394または専用バスで構成される。
【0043】
画像バス2008上には以下のデバイスが配置される。ラスターイメージプロセッサ(RIP)2060はホストコンピュータからのPDLコードをビットマップイメージに展開する。デバイスI/F部2020は、画像入出力デバイスであるスキャナ2070やプリンタ2095とコントローラ2000を接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。スキャナ画像処理部2080は、入力画像データに対し補正、加工、編集を行う。また入力された画像がカラー原稿か白黒原稿かを画像の彩度信号から判断しその結果を保持する機能を有する。プリンタ画像処理部2090は、出力画像データに対し補正、加工、編集を行う。画像回転2030はスキャナ画像処理と連携して、スキャナからの画像読み込みと同時に画像を回転しメモリ上に格納したり、メモリ上にある画像を回転し、メモリ上に格納、もしくはメモリ上にある画像をプリンタ画像処理部と連携して回転しながら印字出力することができる。
【0044】
解像度変換2031はメモリ上にある画像を解像度変換処理し、メモリ上に格納する。色空間変換2032はマトリクス演算により、たとえばメモリ上にあるYUV画像をLab画像に変換し、メモリ上に格納する。また、この色空間変換は3x8のマトリクス演算および、1次元LUTをもち、公知の下地とばしや裏写り防止を行うことができる。階調変換2033はたとえばメモリ上にある8bit、256階調の画像を誤差拡散処理などの手法により1bit、2階調に変換し、メモリ上に格納する。また、ルックアップテーブルにより画像回転2030、解像度変換2031、色空間変換2032、階調変換2033はそれぞれ連結して動作することが可能で、たとえばメモリ上の画像を画像回転、解像度変換する場合は、両処理をメモリを介さずに行うことができる。
【0045】
図3にスキャナ画像処理2080の詳細説明を示す。スキャナから入力されたRGB各8bitの輝度信号はマスキング2501によりCCDのフィルタ色に依存しない標準的なRGB色信号に変換される。フィルタ2502ではたとえば9x9のマトリクスを使用し、画像をぼかしたり、メリハリをつける処理が行われる。ヒストグラム2503は入力画像中の画像信号データ(輝度信号データ)のサンプリングをする処理部であり、入力画像の下地レベル判定に使用される。このモジュールでは主走査方向、副走査方向にそれぞれ指定した開始点から終了点で囲まれた矩形領域内のRGBデータを、主走査方向、副走査方向に一定のピッチでサンプリングし、輝度分布、すなわちヒストグラムを作成する。このヒストグラムは、下地とばしや、裏写り防止が指定されたとき、読み出され、ヒストグラムから原稿の下地を推測し、下地とばしベルとして、画像とともにメモリやHDDに保存、管理され、印刷や送信時の画像処理に使用される。
【0046】
ガンマ2504では画像全体の濃度を濃くあるいは薄くするように処理が行われる。たとえば入力画像の色空間を任意の色空間に変換したり、入力系の色味に関する補正処理を行う部分である。原稿がカラーか白黒かを判断するために変倍前の画像信号を色空間変換2505によって公知のLabに変換する。このうちa,bは色信号成分を表しており、比較器2505内の所定のレベル以上であれば有彩色、そうでなければ無彩色として1bitの判定信号を比較器2505から出力する。カウンタ2507は比較器からの出力を計測する。
【0047】
文字/写真判定は画像から文字エッジを抽出し、画像を文字と写真に分離する機能である。出力として、文字写真判定信号が得られる。この信号も画像とともにメモリやHDに格納され、印刷時に使用される。2509は特定原稿判定器である。特定原稿判定器は入力画像信号と、判定器内部で持つパターンがどの程度一致するかを比較し、図示したように一致、不一致という判定結果を読み出すことが可能である。判定結果に応じて、画像を加工し、紙幣や有価証券などの偽造を防止する。
【0048】
図4にプリンタ画像処理2090の詳細説明を示す。2601は画像データの地色を飛ばし、不要な下地のカブリ除去を行う。例えば、3×8のマトリクス演算や、1次元LUTにより下地飛ばしを行う。これは前述したように2032にも含まれる機能であり、まったく同等の回路である。
【0049】
2602はカラー画像データをモノクロデータに変換し、単色としてプリントする際に、カラー画像データ、例えばRGBデータを、Gray単色に変換するモノクロ生成部である。例えば、RGBに任意の定数を掛け合わせ、Gray信号とする1×3のマトリクス演算から構成される。2603は画像データを出力するプリンター部の特性に合わせて色補正を行う出力色補正部である。例えば、4×8のマトリクス演算や、ダイレクトマッピングによる処理から構成される。2604は画像データの空間周波数を任意に補正するフィルタ処理部であり、例えば9×9のマトリクス演算を行う処理から構成される。2605は出力するプリンタ部の特性に合わせて、ガンマ補正を行う処理であり、通常1次元のLUTから構成される。2606は出力するプリンタ部の階調数に合わせて任意の中間調処理を行う処理部であり、2値化や32値化など、任意のスクリーン処理や、誤差拡散処理を行う中間調処理部である。
【0050】
画像入出力デバイスの外観図を図5に示す。画像入力デバイスであるスキャナ部2070は、原稿となる紙上の画像を照明し、CCDラインセンサ(図示せず)を走査することで、ラスターイメージデータ2071として電気信号に変換する。原稿用紙は原稿フィーダ2072のトレイ2073にセットし、装置使用者が操作部2012から読み取り起動指示することにより、コントローラCPU2001がスキャナ2070に指示を与え(2071)、フィーダ2072は原稿用紙を1枚ずつフィードし原稿画像の読み取り動作を行う。
【0051】
画像出力デバイスであるプリンタ部2095は、ラスターイメージデータ2096を用紙上の画像に変換する部分であり、その方式は感光体ドラムや感光体ベルトを用いた電子写真方式、微少ノズルアレイからインクを吐出して用紙上に直接画像を印字するインクジェット方式等があるが、どの方式でも構わない。プリント動作の起動は、コントローラCPU2001からの指示2096によって開始する。プリンタ部2095には、異なる用紙サイズまたは異なる用紙向きを選択できるように複数の給紙段を持ち、それに対応した用紙カセット2101、2102、2103、2104がある。また、排紙トレイ2111は印字し終わった用紙を受けるものである。
【0052】
操作部2012の構成を図6に示す。LCD表示部2013は、LCD上にタッチパネルシート2019が貼られており、システムの操作画面およびソフトキーを表示するとともに、表示してあるキーが押されるとその位置情報をコントローラCPU2001に伝える。スタートキー2014は原稿画像の読み取り動作を開始する時などに用いる。スタートキー2014中央部には、緑と赤の2色LED2018があり、その色によってスタートキー2014が使える状態にあるかどうかを示す。ストップキー2015は稼働中の動作を止める働きをする。IDキー2016は、使用者のユーザーIDを入力する時に用いる。リセットキー2017は操作部からの設定を初期化する時に用いる。
【0053】
図7は本発明の実施例を示す画像形成装置システムの操作部の構成を説明するブロック図である。画像形成装置において、2001は制御CPUで、2003のプログラム用ROMに記憶された制御プログラム等に基づいてシステムバス2007に接続される各種デバイスとのアクセスを総括的に制御し、画像入力部インタフェース2071を介して接続されるスキャナ2070から入力情報を読み込み、印刷部インタフェース2096を介して接続される印刷部2095に出力情報としての画像信号を出力する。2002は2001のCPUの主メモリ、ワークエリア等として機能するRAMである。2019のタッチパネル、2014〜2017のハードキーから、ユーザ入力を受け取り操作入力部I/F20061を介して、操作内容を取得する。取得した操作内容と前述の制御プログラムにもとづいて、CPU2001において表示画面データが生成され、画面出力デバイスを制御する出力デバイスコントローラ20062を介して、LCDやCRTなどの画面出力デバイス2013に表示画面を出力する。
【0054】
次に本発明の実施例について、LCD表示面2013に表示される画面を用いて説明する。図8は、本実施例の画像形成装置における初期画面であり、各画像形成機能設定後に戻ってくる標準画面でもある。3101はコピー設定を行うための画面切り替えを行う。3102はスキャンした画像をファックスや電子メールで送信する設定を行うための画面切り替えを行う。3103は内蔵HDに格納されたスキャン画像を印字、あるいは送信する設定を行うための画面切り替えを行う。3104は3105のよって設定された画像読み込み時の設定を表示するためのウィンドウである。3105は画像読み込み時の解像度、濃度などを設定する。3106はタイマー送信時のタイマー設定、HDあるいはプリンタに印字する場合の設定などを行う。3107は3108によって指定された送信宛先の表示を行う。3109は3107に表示された1宛先の詳細な情報の表示を行う。3110は3107に表示された1宛先の消去を行う。
【0055】
図9は3105を押下したときに表示されるポップアップウィンドウである。3201は読みとり原稿サイズをポップアップのなかから選択入力し、設定された読みとりサイズは3202に表示される。3203は原稿の読み取りモードを選択するところであり、押下するとカラー/ブラック/自動(ACS)の3種類が選択できる。コピーでも同様に選択ができる。カウンタ2507の計測結果が所定値よりも小さければ白黒原稿、大きければカラー原稿と判断し、カラーの場合はカラー画像を、ブラックの場合には白黒画像を、ACSの場合にはカラー画像と原稿がカラーか白黒かを判別した結果を蓄積する。3204は読みとりの解像度を指定するためポップアップからの選択入力になる。3205は原稿の読み取り濃度を調整するためのスライダーであり、9段階の調整が行える。3206は新聞のように下地がかぶった画像を読み込む場合に、濃度を自動的に決定するためにある。3206についてはコピーでも同様の設定が可能である。
【0056】
図10にソフト構成図を示す。4010は表示操作部を制御するUI制御部、UI制御部からの指示を受け、機器制御部分にコピージョブ、送信ジョブを実行させるためのコピーアプリケーション部4020、送信アプリケーション部4021、また、画像を一時格納するためのBOXアプリケーション部4022がある。またネットワークアプリケーションからのデータをうけPDLプリントジョブを投入するPDLアプリケーション部4023がある。4030は機器制御部分の機器依存部分を吸収するための共通インタフェース部分、4040は共通インタフェースから受け取ったジョブ情報を整理し下位層のドキュメント処理部に伝達するジョブマネージャで、ドキュメント処理部はローカルコピーであればスキャンマネージャ4050とプリントマネージャ4090、リモートコピーの送信ジョブ、あるいは送信ジョブであればスキャンマネージャ4050とストアマネージャ4100、リモートコピーの受信ジョブであればファイルリードマネージャ4060とプリントマネージャ4090、LIPSやPostScriptなどのPDLプリントではPDLマネージャ4070とプリントマネージャ4090である。各ドキュメントマネージャ間の同期とり、および画像処理の依頼はシンクマネージャ4080を介して行う。スキャン、プリント時の画像処理や画像ファイルの格納はイメージマネージャ4110が行う。
【0057】
まずローカルコピーのソフト処理について説明する。使用者の指示によりUI制御部4010からコピー指示とともにコピーの設定がコピーアプリケーション部4020に伝わる。コピーアプリケーション部4020はUI制御部4010からの情報を共通インタフェース4030を介して、機器制御を行うジョブマネージャ4040に伝える。ジョブマネージャ4040はスキャンマネージャ4050とプリントマネージャ4090にジョブの情報を伝達する。スキャンマネージャ4050はデバイスI/F2020を介してスキャナ2070にスキャン要求を行う。また、同時にシンクマネージャ4080を介してイメージマネージャ4110に画像処理要求を出す。イメージマネージャ4110はスキャンマネージャ4050の指示に従って、スキャナ画像処理部2080の設定を行う。設定が完了したら、シンクマネージャ4080を介してスキャン準備完了を伝える。
【0058】
その後スキャンマネージャ4050はスキャナ2070に対してスキャンを指示する。スキャン画像転送完了は図示しないハードウェアからの割り込み信号によってイメージマネージャ4110に伝わる。イメージマネージャ4110からのスキャン完了を受けてシンクマネージャ4080はスキャン完了をスキャンマネージャ4050、プリントマネージャ4090に伝える。同時にシンクマネージャ4080はRAM2002に蓄積された圧縮画像をHDD2004にファイル化するためイメージマネージャ4110に指示する。イメージマネージャ4110は指示に従ってメモリ上のJPEG画像(文字/写真判定信号を含めて)HDD2004に格納する。画像の付随情報として図示しないSRAMにカラー判定/白黒判定結果、下地とばしを行うための下地とばしレベル、画像入力元としてスキャン画像、色空間RGBも格納しておく。
【0059】
また、HDD2004への格納が終了し、スキャナ2070からのスキャン完了を受けたら、シンクマネージャ4080を介してスキャンマネージャ4050にファイル化終了を通知する。スキャンマネージャ4050はジョブマネージャ4040に対して終了通知を返し、ジョブマネージャ4040は共通インタフェース4030を介してコピーアプリケーション部4020へ返す。プリントマネージャ4090はメモリに画像が入った時点でデバイスI/F2020を介して、プリンタ2095に印刷要求をだす。シンクマネージャ4080にプリント画像処理要求を行う。シンクマネージャ4080はプリントマネージャ4090から要求を受けたら画像処理設定をイメージマネージャ4110に依頼する。イメージマネージャ4110は前記の画像の付随情報に従ってプリンタ画像処理部2090の設定を行い、シンクマネージャ4080を介してプリントマネージャ4090にプリント準備完了を伝える。
【0060】
プリントマネージャ4090はプリンタに対して印刷指示を出す。プリント画像転送完了は図示しないハードウェアからの割り込み信号によってイメージマネージャ4110に伝わる。イメージマネージャ4110からのプリント完了を受けてシンクマネージャ4080はプリント完了をプリントマネージャ4090に伝える。プリントマネージャ4090はプリンタ部からの排紙完了を受け、ジョブマネージャ4040に対して終了通知を返し、ジョブマネージャ4040は共通インタフェース4030を介してコピーアプリケーション部4020へ返す。コピーアプリケーション部4020はスキャン、プリントが終了したらジョブ終了をUI制御部に通知する。
【0061】
リモートコピーのスキャンジョブ、送信ジョブの場合は、プリントマネージャ4090に代わってストアマネージャ4100がジョブマネージャ4040からの要求を受ける。スキャン画像をHDDに格納し終わった時点で、シンクマネージャ4080から格納完了通知を受け、それを共通インタフェース4030を介してリモートコピーならコピーアプリケーション部4020に、送信ジョブなら送信アプリケーション部4021に通知する。コピーアプリケーション部4020、送信アプリケーション4021はこの通知のあと、ネットワークアプリケーション4420にHDDに格納されたファイルの送信を依頼する。依頼を受けたネットワークアプリケーション4420がファイルを送信する。
【0062】
ネットワークアプリケーション4420はジョブ開始時にコピーアプリケーション部4020からコピーに関する設定情報を受け、それもリモート側に通知する。ネットワークアプリケーション4420はリモートコピーの場合、機器固有の通信プロトコルを使用して送信を行う。また送信ジョブの場合はFTP、SMBのような標準的なファイル転送プロトコルを使用する。ファックス送信する場合はファイルが格納後、送信アプリケーション4021から共通インタフェース4030、ジョブマネージャ4040を介してFAXマネージャ4041に送信が指示される。
【0063】
また、送信先にプリンタがある場合、送信アプリケーションは共通インタフェース4000を介してプリントジョブとしてプリントの指示を行う。そのときの動作は以下で説明するリモートコピーのプリントジョブの場合と同様である。また、送信宛先が機器内のボックス宛先になっているときは機器内のファイルシステムに格納する。
【0064】
リモートコピーのプリントジョブの場合は、送信側からの画像をネットワークアプリケーション4420がHDDに保存するとともにコピーアプリケーション部4020に対してジョブを発行する。コピーアプリケーション部4020は共通インタフェース4030を介してジョブマネージャ4040にプリントジョブを投入する。ローカルコピーとは異なり、スキャンマネージャ4050に代わってファイルリードマネージャ4060がジョブマネージャ4040からの要求を受ける。受信画像をHDDからメモリに展開するための要求をシンクマネージャ4080を介して、イメージマネージャ4110に行う。イメージマネージャ4110はメモリに画像を展開する。イメージマネージャ4110は展開が終了した時点で、展開終了をシンクマネージャ4080を経由して、ファイルリードマネージャ4060とプリントマネージャ4090に伝える。
【0065】
プリントマネージャ4090はメモリに画像が入った時点でデバイスI/F2020を介して、プリンタ2095にジョブマネージャから指示された給紙段、もしくはその用紙サイズを有する段を選択し、印刷要求をだす。自動用紙の場合には画像サイズから給紙段を決定し印刷要求をだす。シンクマネージャ4080にプリント画像処理要求を行う。シンクマネージャ4080はプリントマネージャ4090から要求を受けたら画像処理設定をイメージマネージャ4110に依頼する(このときたとえば最適サイズ用紙がなくなり、回転が必要になれば別途回転指示も依頼する。回転指示があった場合にはイメージマネージャが画像回転2030を使って画像を回転する。)。
【0066】
イメージマネージャ4110はプリンタ画像処理部2090の設定を行い、シンクマネージャ4080を介してプリントマネージャ4090にプリント準備完了を伝える。プリントマネージャ4090はプリンタに対して印刷指示を出す。プリント画像転送完了は図示しないハードウェアからの割り込み信号によってイメージマネージャ4110に伝わる。イメージマネージャ4110からのプリント完了を受けてシンクマネージャ4080はプリント完了をファイルリードマネージャ4060とプリントマネージャ4090に伝える。ファイルリードマネージャ4060は終了通知をジョブマネージャ4040に返す。プリントマネージャ4090はプリンタ部からの排紙完了を受け、ジョブマネージャ4040に対して終了通知を返す。ジョブマネージャ4040は共通インタフェース4030を介してコピーアプリケーション部4020へ終了通知を返す。コピーアプリケーション部4020はスキャン、プリントが終了したらジョブ終了をUI制御部に通知する。
【0067】
PDLデータ展開格納ジョブの場合は、PDLプリントを投入したホストPCからの要求がネットワークアプリケーション4120を経由してPDLアプリケーション4023に伝達される。PDLアプリケーションがPDLデータ展開格納ジョブを共通インタフェース4030を介してジョブマネージャ4040に指示する。このときPDLマネージャ4070とストアマネージャ4100がジョブマネージャ4040からの要求を受ける。画像の展開が終了し画像入力する部分に関しては前述のスキャンジョブと同様である。メモリ上のJPEG画像(文字/写真判定信号を含めて)HDD2004に格納する。画像の付随情報として図示しないSRAMにカラー/白黒情報、画像入力元としてPDL画像、色空間CMYKも格納しておく。PDLをHDDに格納し終わった時点で、シンクマネージャ4080から格納完了通知を受け、それを共通インタフェース4030を介してPDLアプリケーション4023に通知する。PDLアプリケーション4023はこの通知のあと、ネットワークアプリケーション4420にHDDに格納完了を通知し、PDLプリントを投入したホストPCへこの情報が伝達される。
【0068】
PDL展開され格納された画像のプリントはUIで印刷指示された格納文書をBOXアプリケーションがジョブとして発行する。BOXアプリケーション部4022は共通インタフェース4030を介してジョブマネージャ4040にプリントジョブを投入する。ローカルコピーとは異なり、スキャンマネージャ4050に代わってファイルリードマネージャ4060がジョブマネージャ4040からの要求を受ける。印刷指示された画像をHDDからメモリに展開するための要求をシンクマネージャ4080を介して、イメージマネージャ4110に行う。この後の動作はリモートコピーのプリントジョブで説明した動作と同様のため、省略する。
【0069】
次に本実施例の中心部となる下地とばし、裏写り防止について説明する。図11にスキャン画像から、送信用、印刷用画像を生成するときの画像の変化を示す。画像は図の左から右に処理される。○は画像処理を表し、□はメモリ上の画像を表す。スキャン時に4110でスキャナ画像処理2080を通して4101のように画像メモリに取り込まれる。この段階では下地とばしが設定されていても、下地とばし処理が行われないので、下地がかぶったままの画像が取り込まれる。下地とばしが設定されている場合、2503からヒストグラムを読み出す。ヒストグラムは図12のようになる。
【0070】
図12は例として1色分図示したが、実際にはR,G,Bで取得される。取得したRGBヒストグラムに対して、図12のように下地レベルと思われるピークをサーチし、前述したように、その下地レベルをスキャン画像の属性データとして保存する。次に送信用、印刷用に共通な処理となる、変倍や、回転処理を行う(4111)。その結果は4102に格納される。次に4112において送信用画像のための色空間変化(YUV−>YCbCr)を行う。
【0071】
このとき、保存されている下地レベルを使って、色空間変換2032にその下地レベルを設定することで、下地とばし処理を行う。4103にはあらかじめ、公知のJFIFヘッダーを記述しておき、その続きから、画像として、変換画像を書き出す。FAXなど2値画像しか送信できないような送り先が指定されている場合には公知のTUFFヘッダーを記述しておき、その続きから、4112において多値−>2値変換して変換画像を4103に書き出す。
【0072】
4103は4113のHDへの書き込み処理を介して、送信画像としてHDD(4315)に格納される。4102は4114のHDへの書き込み処理を介して、印刷画像としてHDD(4115)に格納される。送信画像は送信時、4116のHDD読み出し処理を介して4104に読み出される。読み出された画像は送信アプリケーションにより送信される(4117)。印刷画像は印刷時、4118のHDD読み出し処理を介して4105に読み出される。その画像を4119つまり、プリンタ画像処理2090を介してプリントする。このとき、下地とばしが設定されていれば、2601に下地とばしレベルを設定しておき、下地とばし処理を行いながら印字をする。モードによっては4111や4114の処理が不要なケースがある。そのときには4101の画像を4119を介してプリントこともできる。
【0073】
図13にスキャン時のフローチャートを示す。4301でスキャンのための設定を2080の各モジュールに対して行う。また、その後実際にスキャンを行う。4302で下地とばしが使用者によって設定されているばあい、2503のからヒストグラムをよみとり、4304から原稿のピークを検出する。このピークに+α(たとえば+10レベル)したレベルを下地レベルとして算出する(4305)。RGBそれぞれピークを求め、もっとも値が小さいレベルを下地レベルとして、保存する(4306)。
【0074】
次に図14で印刷、送信時のフローチャートを示す。4401でプリントあるいは画像処理のための設定を2080、あるいは2030,2031,2032,2033の各モジュールに対して行う。下地とばしが使用者によって設定されている場合、4403から保存されている下地レベルを読み出し、4404で印刷時は2601、画像処理時は2032に下地レベルを設定し下地とばしができるようにする。4405で印字、もしくは画像処理を実行することで下地とばしが実現できる。
【0075】
よって本実施形態によって、プレスキャンを行うことなく、1回のスキャンにより下地とばしを行うことが出来る。
【0076】
[第2の実施形態]
本実施例の中心部となる自動カラー選択について説明する。自動カラー選択の場合の処理に関しても図11を使って同様に説明できる。図11にスキャン画像から、送信用、印刷用画像を生成するときの画像フロー図を示す。
【0077】
画像は図の左から右に処理される。○は画像処理を表し、□はメモリ上の画像を表す。スキャン時に4110でスキャナ画像処理2080を通して4101のように画像メモリに取り込まれる。この段階では自動カラー選択が設定されている場合、カラー画像が取り込まれる。自動カラー選択が設定されている場合、2507からカウンタ値を読み出す。
【0078】
カウンタ値と所定の値を比較し、カラーか白黒かを判定し、その結果(ACS結果カラー情報)をメモリやHDDに格納し、管理する。次に送信用、印刷用に共通な処理となる、変倍や、回転処理を行う(4111)。その結果は4102に格納される。次に4112において送信用画像のための色空間変化(YUV−>YCbCr)を行う。このとき、保存されているACS結果カラー情報を使って、もし白黒原稿なら色空間変換2032に設定することで、カラー−>白黒変換を行う。カラー白黒変換は(R+G+B)/3のような演算によって求められる。
【0079】
4103にはあらかじめ、公知のJFIFヘッダーを記述しておき、その続きから、画像として、変換画像を書き出す。FAXなど2値画像しか送信できないような送り先が指定されている場合には公知のTUFFヘッダーを記述しておき、その続きから、4112において多値−>2値変換して変換画像を4103に書き出す。4103は4113のHDDへの書き込み処理を介して、送信画像としてHDD(4315)に格納される。4102は4114のHDDへの書き込み処理を介して、印刷画像としてHDD(4115)に格納される。
【0080】
送信画像は送信時、4116のHDD読み出し処理を介して4104に読み出される。読み出された画像は送信アプリケーションにより送信される(4117)。印刷画像は印刷時、4118のHDD読み出し処理を介して4105に読み出される。その画像を4119つまり、プリンタ画像処理2090を介してプリントする。このとき、ACS結果カラー情報から白黒という情報が設定されていれば、2602で白黒変換が行われる。
【0081】
図15にスキャン時のフローチャートを示す。4501でスキャンのための設定を2080の各モジュールに対して行う。また、その後実際にスキャンを行う。4502で自動カラー選択が使用者によって設定されているばあい、2507のカウンタからカウント値をよみとる(4503)。カウント値が所定値より大きい場合、自動カラー選択(AutoColorSelection)の結果カラーという情報をHDD,もしくはメモリに画像と対応付けて保存する。またカウント値が所定値以下の場合場合、自動カラー選択(AutoColorSelection)の結果白黒という情報をHDD,もしくはメモリに画像と対応付けて保存する。
【0082】
次に図16で印刷、送信時のフローチャートを示す。4601でプリントあるいは画像処理のための設定を2080、あるいは2030,2031,2032,2033の各モジュールに対して行う。4602で自動カラー選択で白黒判定されている場合、4603で印刷時なら2602、画像処理時なら2032にカラー−>白黒変換の設定を行う。4604で印字、もしくは画像処理を実行することで自動カラー選択時、スキャン時に判定した原稿色で画像処理が実現できる。
【0083】
よって本実施形態によって、プレスキャンを行うことなく、スキャンする画像がカラー画像であればカラー画像に適切な処理、白黒画像であれば白黒画像に適切な処理を行うことができる。
【0084】
[第3の実施形態]
複数枚の原稿を変倍し1枚の用紙上に配置する、所謂、縮小レイアウト機能や、2枚の原稿を1枚の用紙上に配置する製本機能を実現するために、原稿を読み込んだあと、メモリ上で配置をし、1枚の画像として印刷出力する。原稿色や下地レベルは原稿ごとに異なるため、配置後の画像に対して処理することはできない。したがって、それらのモードが選択されたときに自動カラー選択(AutoColorSelection)であって、かつ白黒原稿を検出したときは2032でカラーから白黒への変換を行う。それ以外のモードであれば、2602でカラーから白黒への変換を行う。
【0085】
同様に下地とばしについても縮小レイアウト機能や製本機能では2032を使って下地とばしを行い、それ以外のモードであれば2061で下地とばしを行う。モードによって分けるのはメモリからメモリへの変換を使うことによって、印刷出力のパフォーマンスが悪くなるため、極力使わないようにするためである。
【0086】
[その他の実施形態]
さらに、本発明は上記実施形態を実現するための装置及び方法のみに限定されるものではなく、上記システム又は装置内のコンピュータ(CPUあるいはMPU)に、上記実施形態を実現するためのソフトウエアのプログラムコードを供給し、このプログラムコードに従って上記システムあるいは装置のコンピュータが上記各種デバイスを動作させることにより上記実施形態を実現する場合も本発明の範疇に含まれる。
【0087】
またこの場合、前記ソフトウエアのプログラムコード自体が上記実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、及びそのプログラムコードをコンピュータに供給するための手段、具体的には上記プログラムコードを格納した記憶媒体は本発明の範疇に含まれる。
【0088】
この様なプログラムコードを格納する記憶媒体としては、例えばフロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0089】
また、上記コンピュータが、供給されたプログラムコードのみに従って各種デバイスを制御することにより、上記実施形態の機能が実現される場合だけではなく、上記プログラムコードがコンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)、あるいは他のアプリケーションソフト等と共同して上記実施形態が実現される場合にもかかるプログラムコードは本発明の範疇に含まれる。
【0090】
更に、この供給されたプログラムコードが、コンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後、そのプログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボードや機能格納ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上記実施形態が実現される場合も本発明の範疇に含まれる。
【0091】
【発明の効果】
以上の説明により、本発明によって、下地をとばしたスキャンを1回のスキャンで行うことができる。また本発明によって、スキャンする画像がカラー画像であればカラー画像に適切な処理、白黒画像であれば白黒画像に適切な処理を、1回のスキャンで行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における画像形成装置システムの全体の構成を説明するブロック図である。
【図2】画像形成装置の構成を説明するブロック図である。
【図3】スキャナ画像処理2080の詳細を説明する図である。
【図4】プリンタ画像処理2090の詳細を説明する図である。
【図5】画像入出力デバイスの外観図である。
【図6】操作部2012の構成を示す図である。
【図7】本発明の第1の実施形態における画像形成装置システムの操作部の構成を説明するブロック図である。
【図8】本発明の第1の実施形態の画像形成装置における初期画面、各画像形成機能設定後に戻ってくる標準画面を示す図である。
【図9】3105を押下したときに表示されるポップアップウィンドウを示す図である。
【図10】ソフト構成を示す図である。
【図11】スキャン画像から、送信用、印刷用画像を生成するときの画像の変化を示す図である。
【図12】ヒストグラムを示す図である。
【図13】本発明の第1の実施形態におけるスキャン時のフローチャートである。
【図14】本発明の第1の実施形態における印刷、送信時のフローチャートである。
【図15】本発明の第2の実施形態におけるスキャン時のフローチャートである。
【図16】本発明の第2の実施形態における印刷、送信時のフローチャートである。
Claims (25)
- 輝度信号をメモリに入力するための画像入力手段と、
入力画像の下地のレベルを検出する下地レベル検出手段と、
メモリ上の画像を印刷出力する画像印刷出力手段と、
検出された下地レベルに基づいて、メモリにある画像の下地を除去しつつ、画像印刷出力手段へ画像転送する下地除去手段と
を有することを特徴とする画像入出力装置。 - 輝度信号をメモリに入力するための画像入力手段と、
入力画像の下地のレベルを検出する下地レベル検出手段と、
検出された下地レベルに基づいて、メモリにある画像の下地を除去し、再度メモリに処理後の画像を格納する下地除去手段と、
メモリ上の画像を送信/印刷出力する画像出力手段と
を有することを特徴とする画像入出力装置。 - カラーの輝度信号をメモリに入力するための画像入力手段と、
入力画像をサンプリングするためのサンプリング手段と、
サンプリングされた値から入力原稿がカラー原稿か、白黒原稿かを判定する原稿色判定手段と、
メモリ上の画像を印刷出力する画像印刷出力手段と、
判定された原稿色に基づいて、白黒原稿の場合にはメモリにあるカラー画像を白黒画像に変換しつつ画像印刷出力手段へ画像転送する色空間変換手段と
を有することを特徴とする画像入出力装置。 - カラーの輝度信号をメモリに入力するための画像入力手段と、
入力画像をサンプリングするためのサンプリング手段と、
サンプリングされた値から入力原稿がカラー原稿か、白黒原稿かを判定する原稿色判定手段と、
判定された原稿色に基づいて、白黒原稿の場合にはメモリにあるカラー画像を白黒画像に変換し、再度メモリに処理後の画像を格納する色空間変換手段と、
メモリ上の画像を送信/印刷出力する画像出力手段と
を有することを特徴とする画像入出力装置。 - 画像を入力する入力手段と、当該画像を印刷可能な印刷手段を備える画像入出力装置であって、
前記画像の輝度信号の分布を用いて、前記画像における下地を特定する下地特定手段を備え、
前記印刷手段は前記画像において当該下地特定手段が特定した下地以外の部分を印刷することを特徴とする画像入出力装置。 - 前記下地特定手段は、前記画像のRGBの夫々の輝度分布において、夫々のピークを求め、最も小さいピーク値に基づいた値を前記下地の輝度値として特定することを特徴とする請求項5に記載の画像入出力装置。
- 画像をカラーで入力する入力手段と、当該画像を印刷可能な印刷手段を備える画像入出力装置であって、
前記入力手段が入力した画像がカラー画像であるか、白黒画像であるかを判別する判別手段と、
当該画像に対して画像処理を施す画像処理手段と、
前記画像が白黒画像であると前記判別手段が判別した場合、当該画像処理手段により画像処理された画像を白黒画像に変換し、前記印刷手段に出力する変換手段と
を備えることを特徴とする画像入出力装置。 - 輝度信号をメモリに入力するための画像入力工程と、
入力画像の下地のレベルを検出する下地レベル検出工程と、
検出された下地レベルに基づいて、メモリにある画像の下地を除去しつつ印刷出力する下地除去工程と
を有することを特徴とする画像入出力方法。 - 輝度信号をメモリに入力するための画像入力工程と、
入力画像の下地のレベルを検出する下地レベル検出工程と、
検出された下地レベルに基づいて、メモリにある画像の下地を除去し、再度メモリに処理後の画像を格納する下地除去工程と、
メモリ上の画像を送信/印刷出力する画像出力工程と
を有することを特徴とする画像入出力方法。 - カラーの輝度信号をメモリに入力するための画像入力工程と、
入力画像をサンプリングするためのサンプリング工程と、
サンプリングされた値から入力原稿がカラー原稿か、白黒原稿かを判定する原稿色判定工程と、
判定された原稿色に基づいて、白黒原稿の場合にはメモリにあるカラー画像を白黒画像に変換しつつ印刷出力する色空間変換工程と
を有することを特徴とする画像入出力方法。 - カラーの輝度信号をメモリに入力するための画像入力工程と、
入力画像をサンプリングするためのサンプリング工程と、
サンプリングされた値から入力原稿がカラー原稿か、白黒原稿かを判定する原稿色判定工程と、
判定された原稿色に基づいて、白黒原稿の場合にはメモリにあるカラー画像を白黒画像に変換し、再度メモリに処理後の画像を格納する色空間変換工程と、
メモリ上の画像を送信/印刷出力する画像出力工程と
を有することを特徴とする画像入出力方法。 - 画像を入力する入力工程と、当該画像を印刷可能な印刷工程を備える画像入出力方法であって、
前記画像の輝度信号の分布を用いて、前記画像における下地を特定する下地特定工程を備え、
前記印刷工程では前記画像において当該下地特定工程で特定した下地以外の部分を印刷することを特徴とする画像入出力方法。 - 画像をカラーで入力する入力工程と、当該画像を印刷可能な印刷工程を備える画像入出力方法であって、
前記入力工程で入力した画像がカラー画像であるか、白黒画像であるかを判別する判別工程と、
当該画像に対して画像処理を施す画像処理工程と、
前記画像が白黒画像であると前記判別工程で判別した場合、当該画像処理工程で画像処理された画像を白黒画像に変換する変換工程とを備え、
前記印刷工程では変換された白黒画像を印刷することを特徴とする画像入出力方法。 - コンピュータを請求項1乃至7の何れか1項に記載の画像入出力装置として機能させることを特徴とするプログラム。
- コンピュータに請求項8乃至13の何れか1項に記載の画像入出力方法を実行させることを特徴とするプログラム。
- 請求項14又は15に記載のプログラムを格納することを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
- カラーの輝度信号をメモリに入力するための画像入力手段と、
入力画像をサンプリングするためのサンプリング手段と、
サンプリングされた値から入力原稿がカラー原稿か、白黒原稿かを判定する原稿色判定手段と、
メモリ上の画像を印刷出力する画像印刷出力手段と、
判定された原稿色に基づいて、白黒原稿の場合には前記メモリにあるカラー画像を白黒画像に変換しつつ画像印刷出力手段へ画像転送する第1の色空間変換手段と
判定された原稿色に基づいて、白黒原稿の場合には前記メモリにあるカラー画像を白黒画像に変換しつつ前記メモリへ画像転送する第2の色空間変換手段とを備え、
所定のコピーモードに応じて前記第1の色空間変換手段と前記第2の色空間変換手段を使い分けることを特徴とする画像入出力装置。 - 前記所定のコピーモードは、複数原稿を変倍して1枚の用紙に配置する縮小レイアウトや製本機能であり、前記コピーモードのときには前記第2の色空間変換手段を用い、それ以外のときには前記第1の色空間変換手段を用いることを特徴とする請求項17の画像入出力装置。
- 輝度信号をメモリに入力するための画像入力手段と、
入力画像の下地のレベルを検出する下地レベル検出手段と、
検出された下地レベルに基づいて、メモリにある画像の下地を除去し、再度当該メモリに処理後の画像を格納する下地除去手段と、
検出された下地レベルに基づいて、メモリにある画像の下地を除去し、画像印刷出力手段へ画像転送する画像出力手段とを備え、
所定のコピーモードに応じて前記下地除去手段と前記画像出力手段の下地除去を使い分けることを特徴とする画像入出力装置。 - 所定のコピーモードは複数原稿を変倍して1枚の用紙に配置する縮小レイアウトや製本機能であり、前記コピーモードのときには前記下地除去手段を用い、それ以外のときには前記画像出力手段の下地除去を用いることを特徴とする請求項19の画像入出力装置。
- カラーの輝度信号をメモリに入力するための画像入力工程と、
入力画像をサンプリングするためのサンプリング工程と、
サンプリングされた値から入力原稿がカラー原稿か、白黒原稿かを判定する原稿色判定工程と、
メモリ上の画像を印刷出力する画像印刷出力工程と、
判定された原稿色に基づいて、白黒原稿の場合には前記メモリにあるカラー画像を白黒画像に変換しつつ画像印刷出力工程へ画像転送する第1の色空間変換工程と
判定された原稿色に基づいて、白黒原稿の場合には前記メモリにあるカラー画像を白黒画像に変換しつつ前記メモリへ画像転送する第2の色空間変換工程とを備え、
所定のコピーモードに応じて前記第1の色空間変換工程と前記第2の色空間変換工程を使い分けることを特徴とする画像入出力方法。 - 輝度信号をメモリに入力するための画像入力工程と、
入力画像の下地のレベルを検出する下地レベル検出工程と、
検出された下地レベルに基づいて、メモリにある画像の下地を除去し、再度当該メモリに処理後の画像を格納する下地除去工程と、
検出された下地レベルに基づいて、メモリにある画像の下地を除去し、画像印刷出力工程へ画像転送する画像出力工程とを備え、
所定のコピーモードに応じて前記下地除去工程と前記画像出力工程の下地除去を使い分けることを特徴とする画像入出力方法。 - コンピュータを請求項17乃至20の何れか1項に記載の画像入出力装置として機能させることを特徴とするプログラム。
- コンピュータに請求項21又は22に記載の画像入出力方法を実行させることを特徴とするプログラム。
- 請求項23又は24に記載のプログラムを格納するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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