JP2004088417A - 画像処理装置、画像処理方法、画像処理装置制御用プログラム及び記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】ジョブを効率的に制御することができる画像処理装置、画像処理方法、画像処理装置制御用プログラム及び記録媒体を提供する。
【解決手段】HDD2004がディスクフルになった場合に、動作中のジョブを中断し、ボックスに保存してある画像データを再圧縮するか否かを促す画面を操作部2012に表示し、操作部2012に入力された指示に基づいて画像データを再圧縮する否かを判別する。ボックス内の画像データを再圧縮する場合には、再圧縮可能なボックス内の画像データのファイルを操作部2012に表示し、ユーザによって選択された画像データを再圧縮する。これにより、最大記憶容量に達するまでにHDD2004に格納されたジョブの画像データの破棄や、再度の画像データの入力をする必要がなくなり、ジョブを効率的に制御することができる。
【選択図】 図11
【解決手段】HDD2004がディスクフルになった場合に、動作中のジョブを中断し、ボックスに保存してある画像データを再圧縮するか否かを促す画面を操作部2012に表示し、操作部2012に入力された指示に基づいて画像データを再圧縮する否かを判別する。ボックス内の画像データを再圧縮する場合には、再圧縮可能なボックス内の画像データのファイルを操作部2012に表示し、ユーザによって選択された画像データを再圧縮する。これにより、最大記憶容量に達するまでにHDD2004に格納されたジョブの画像データの破棄や、再度の画像データの入力をする必要がなくなり、ジョブを効率的に制御することができる。
【選択図】 図11
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハードディスク等の画像データを記憶する記憶媒体を有する画像処理装置、画像処理方法、画像処理装置制御用プログラム及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の複写機のデジタル化に伴い、複写機のスキャナ及びプリンタを使用してファクシミリ送受信を行ったり、コンピュータ装置等からのPDL(Page Description Language)データを展開してプリントアウトする等、複数の機能をあわせ持つ複合機が実用化されている。このような複合機は、複写機機能、ファクシミリ機能、及びPDLプリント機能等の単機能を有するだけでなく、例えば、PDL展開された画像をファクシミリ送信するといった複数の機能間でも動作可能となるように構成されている。さらに、複合機はLAN(Local Area Network)経由でコンピュータ等の個々の装置と接続することにより、コンピュータ等でも複合機の機能を利用できるように構成されている。
【0003】
また、このような複合機では、複写機機能とPDLプリント機能、ファクシミリプリント機能等において、プリンタ部分の制御プログラムを共通化し、また、複写機機能とファクシミリ読取機能、スキャナ機能等において、リーダ部分の制御プログラムを共通化することにより、各種機能を実現する制御プログラムの容量を削減し、所望の機能を経済性良くまた、簡略に実現することができる。
【0004】
更に、このような複合機では、画像データを蓄積する大容量のハードディスクを具備し、スキャナからの読み取り画像やPDLの展開画像、ファクシミリ受信文書等をハードディスクへ画像入力し、ハードディスクに蓄積された画像/文書をファイルとして管理することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の画像データを蓄積する大容量のハードディスクを具備した複合機においては、ハードディスクへの画像データの格納が進み、メモリの空き容量が小さくなり、最終的に更なる画像データの格納が不能となった場合には、この時点で動作中のジョブをすべて中止し、最大記憶容量に達するまでにハードディスクに格納された画像データを一旦破棄し、ハードディスクに空エリアを作成した後、再度、画像データの入力から開始しなければならなかった。
【0006】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、ジョブを効率的に制御することができる画像処理装置、画像処理方法、画像処理装置制御用プログラム及び記録媒体を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の画像処理装置は、原稿画像を入力する入力手段と、前記入力手段により入力された画像データを圧縮して記憶する記憶手段と、前記記憶手段に更なる画像データを記憶することが不可能であることを検知する検知手段と、前記記憶手段に記憶された画像データファイルの一覧を表示する表示手段と、前記表示手段に表示された画像データファイルの一覧から所定の画像データファイルを選択させる選択手段と、前記選択手段により選択された画像データを再圧縮する再圧縮手段と、前記検知手段により前記記憶手段に更なる画像データを記憶することが不可能であることが検知された場合に、前記再圧縮手段が前記選択手段により選択された画像データを再圧縮するように制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の画像処理装置は、請求項1に記載の画像処理装置において、ネットワークを介し画像を入力するネットワーク画像入力手段を有することを特徴とする。
【0009】
請求項3記載の画像処理方法は、原稿画像を入力する入力工程と、前記入力工程により入力された画像データを圧縮して記憶する記憶工程と、前記記憶工程で更なる画像データを記憶することが不可能であることを検知する検知工程と、前記記憶工程で記憶された画像データファイルの一覧を表示する表示工程と、前記表示工程で表示された画像データファイルの一覧から所定の画像データファイルを選択させる選択工程と、前記選択工程により選択された画像データを再圧縮する再圧縮工程と、前記検知工程により前記記憶工程で更なる画像データを記憶することが不可能であることが検知された場合に、前記再圧縮工程で前記選択工程により選択された画像データを再圧縮するように制御する制御工程とを備えることを特徴とする。
【0010】
請求項4記載の画像処理装置制御用プログラムは、画像処理装置で使用される画像処理装置制御用プログラムにおいて、原稿画像を入力する入力ステップと、前記入力ステップにより入力された画像データを圧縮して記憶する記憶ステップと、前記記憶ステップで更なる画像データを記憶することが不可能であることを検知する検知ステップと、前記記憶ステップで記憶された画像データファイルの一覧を表示する表示ステップと、前記表示ステップで表示された画像データファイルの一覧から所定の画像データファイルを選択させる選択ステップと、前記選択ステップにより選択された画像データを再圧縮する再圧縮ステップと、前記検知ステップにより前記記憶ステップで更なる画像データを記憶することが不可能であることが検知された場合に、前記再圧縮ステップで前記選択ステップにより選択された画像データを再圧縮するように制御する制御ステップとを前記画像処理装置に実行させることを特徴とする。
【0011】
請求項5記載の記録媒体は、画像処理装置で使用される画像処理装置制御用プログラムを格納した、前記画像処理装置により読み取り可能な記録媒体において、原稿画像を入力する入力ステップと、前記入力ステップにより入力された画像データを圧縮して記憶する記憶ステップと、前記記憶ステップで更なる画像データを記憶することが不可能であることを検知する検知ステップと、前記記憶ステップで記憶された画像データファイルの一覧を表示する表示ステップと、前記表示ステップで表示された画像データファイルの一覧から所定の画像データファイルを選択させる選択ステップと、前記選択ステップにより選択された画像データを再圧縮する再圧縮ステップと、前記検知ステップにより前記記憶ステップで更なる画像データを記憶することが不可能であることが検知された場合に、前記再圧縮ステップで前記選択ステップにより選択された画像データを再圧縮するように制御する制御ステップとを前記画像処理装置に実行させることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0013】
図1は、本発明の実施の形態に係る画像処理装置を有する画像処理システムの全体構成を示すブロック図である。
【0014】
同図において、画像処理装置200は、画像入力デバイスであるスキャナ2070、画像出力デバイスであるプリンタ2095、コントローラユニット2000及びユーザーインターフェースである操作部2012から構成される。スキャナ2070、プリンタ2095及び操作部2012は、それぞれコントローラユニット2000に接続され、コントローラユニット2000は、LAN2011などのネットワーク伝送手段や公衆回線に接続されている。公衆回線からはカラー画像送信を含むG3やG4ファックスによる送信が可能である。また、LAN2011には、画像処理装置200と同様の機器構成をもつ他の画像処理装置220,230が接続されている。また、LAN2011には、パーソナルコンピュータ(以下PC)240が接続されており、FTPプロトコルやSMBプロトコルを使用したファイルの送受信や電子メールの送受信ができる。画像処理装置220,230は、それぞれスキャナ2270,2370、プリンタ2295,2395及び操作部2212,2312を持ち、それらがコントローラユニット2200,2300に接続されている。
【0015】
図2は、図1における画像処理装置200の構成を示すブロック図である。
【0016】
コントローラユニット2000は画像入力デバイスであるスキャナ2070や画像出力デバイスであるプリンタ2095と接続し、一方ではLAN2011や公衆回線(WAN)2051に接続することで、画像情報やデバイス情報の入出力を行うためのコントローラである。
【0017】
同図において、CPU2001はシステム全体を制御するコントローラである。RAM2002はCPU2002が動作するためのシステムワークメモリであり、画像データを一時記憶するための画像メモリでもある。ROM2003はブートROMであり、システムのブートプログラムが格納されている。HDD2004はハードディスクドライブで、システムソフトウェアや画像データを格納する。操作部I/F2006は操作部(UI)2012と接続するインターフェース部で、操作部2012に表示する画像データを操作部2012に対して出力する。また、操作部2012から本画像処理装置の使用者が入力した情報をCPU2001に伝える役割をする。ネットワーク2010はLAN2011に接続し、情報の入出力を行う。モデム2050は公衆回線2051に接続し、画像情報の入出力を行う。以上のデバイスがシステムバス2007上に配置される。
【0018】
イメージバスI/F2005はシステムバス2007と画像データを高速で転送する画像バス2008とを接続し、データ構造を変換するバスブリッジである。画像バス2008は、PCIバス又はIEEE1394で構成される。画像バス2008上には以下のデバイスが配置される。ラスターイメージプロセッサ(RIP)2060はPDLコードをビットマップイメージに展開する。デバイスI/F部2020は、画像入出力デバイスであるスキャナ2070やプリンタ2095とコントローラ2000とを接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。スキャナ画像処理部2080は、入力画像データに対し補正、加工及び編集を行う。また、スキャナ画像処理部2080は、入力された画像がカラー原稿か又は白黒原稿かを画像の彩度信号から判断し、その結果を保持する機能を有する。プリンタ画像処理部2090は、出力画像データに対し補正、加工及び編集を行う。画像回転部2030はスキャナ画像処理部2080と連携して、スキャナ2070からの画像読み込みと同時に画像を回転しメモリ上に格納したり、メモリ上にある画像を回転し、メモリ上に格納、又はメモリ上にある画像をプリンタ画像処理部2090と連携して回転しながら印字出力することができる。解像度変換部2031はメモリ上にある画像に解像度変換処理を施し、メモリ上に格納する。色空間変換部2032はマトリクス演算により、例えばメモリ上にあるYUV画像をLab画像に変換し、メモリ上に格納する。階調変換部2033は例えばメモリ上にある8bit、256階調の画像を誤差拡散処理等の手法により1bit、2階調に変換し、メモリ上に格納する。画像圧縮部2040は、多値画像データはJPEG、2値画像画像データはJBIG、MMR、MR又はMHの圧縮伸張処理を行う。
【0019】
画像回転部2030、解像度変換部2031、色空間変換部2032、階調変換部2033及び画像圧縮部2040はそれぞれ連結して動作することが可能で、例えばメモリ上の画像を画像回転又は解像度変換する場合には、両処理をメモリを介さずに行うことができる。
【0020】
図3は、スキャナ画像処理部2080の詳細な構成を示すブロック図である。
【0021】
スキャナから入力されたRGBの各8bitの輝度信号はマスキング2501によりCCDのフィルタ色に依存しない標準的なRGB色信号に変換される。変倍2502によって変倍の必要がある場合は変倍を行う。フィルタ2503では画像をぼかしたり、メリハリをつける処理が行われる。ガンマ2504では画像全体の濃度を濃く又は薄くする処理が行われる。原稿がカラーか又は白黒かを判断するために変倍前の画像信号を色空間変換2505によって公知のLabに変換する。このうちa,bは色信号成分を表しており、比較器2505内の所定のレベル以上であれば有彩色、そうでなければ無彩色として1bitの判定信号を比較器2506から出力する。カウンタ2507は比較器2506からの出力を計測する。
【0022】
図4は、図1における画像処理装置200の斜視図である。
【0023】
画像入力デバイスであるスキャナ2070は、原稿となる紙上の画像を照明し、CCDラインセンサ(図示せず)を走査することで、原稿画像をラスターイメージデータ2071として電気信号に変換する。原稿用紙は原稿フィーダ2072のトレイ2073にセットされ、装置使用者が操作部2012から読み取り起動指示をすることにより、CPU2001がスキャナ2070に指示を与え、フィーダ2072は原稿用紙を1枚ずつフィードし原稿画像の読み取り動作が行われる。
【0024】
画像出力デバイスであるプリンタ2095は、ラスターイメージデータ2096を用紙上の画像に変換する部分であり、その方式は感光体ドラムや感光体ベルトを用いた電子写真方式、微少ノズルアレイからインクを吐出して用紙上に直接画像を印字するインクジェット方式等があるが、どの方式でも構わない。プリント動作の起動は、CPU2001からの指示によって開始する。プリンタ2095は、異なる用紙サイズ又は異なる用紙向きを選択できるように複数の給紙段を持ち、それに対応した用紙カセット2101〜2103を備えている。また、排紙トレイ2111は印字し終わった用紙を受けるものである。
【0025】
図5は、図1における操作部2012の外観構成を示す図である。
【0026】
同図において、操作部2012は、システムの操作画面及びソフトキーを表示すると共に、表示してあるキーが押下されるとその位置情報をCPU2001に送信するLCD表示部2013と、原稿画像の読み取り動作の開始を指示するスタートキー2014と、稼働中の動作を止めるストップキー2015と、使用者のユーザーIDを入力する際に用いるIDキー2016と、様々な設定を初期化するときに用いるリセットキー2017とを備えている。また、LCD表示部2013には、LCD上にタッチパネルシート2019が貼られている。スタートキー2014の中央部には、緑と赤の2色LED2018があり、その色によってスタートキー2014が使える状態にあるかどうかを示す。
【0027】
図6は、図2のコントローラユニット2000と操作部2012の構成を詳細に示すブロック図である。
【0028】
CPU2001は、プログラム用ROM2003に記憶された制御プログラム等に基づいてシステムバス2007に接続される各種デバイスとのアクセスを総括的に制御し、スキャナ2070からの入力情報を読み込み、プリンタ2095に出力情報としての画像信号を出力する。RAM2002はCPU2001の主メモリ又はワークエリア等として機能する。CPU2001は、タッチパネル2019やハードキー2014〜2017から操作部I/F2006に含まれる入力ポート20061を介して操作内容を取得する。CPU2001は、取得した操作内容と前述の制御プログラムに基づいて表示画面データを生成し、操作部I/F2006に含まれる出力ポート20062を介して、LCD2013等の画面出力デバイスに表示画面を出力する。CPU2001はスタートキー2014が使える状態にある場合には出力ポート20062を介して緑のLED2018を点灯し、スタートキー2014が使える状態にない場合には出力ポート20062を介して赤のLED2018を点灯する。
【0029】
図7は、図6におけるLCD2013に表示される画面の一例を示す図である。
【0030】
同図は、画像処理装置200における初期画面であり、各画像処理機能設定後に戻ってくる標準画面でもある。
【0031】
LCD2013には、コピー設定を行うための画面切り替えを行うコピー切り替えボタン3101と、スキャンした画像をファックスや電子メールで送信する設定を行うための画面切り替えを行う送信ボタン3102と、内蔵HDD2004に格納された画像を印字、又は送信する設定を行うための画面切り替えを行うボックスボタン3103が表示される。尚、本実施の形態に係る画像処理装置200で内蔵HDD2004に画像を格納するシステムをボックスと呼ぶことにする。
【0032】
LCD2013には、さらに、画像読み込み時の解像度、濃度などを設定する読込設定ボタン3105と、読込設定ボタン3105によって設定された画像読み込み時の設定を表示するためのウィンドウ3104と、タイマー送信時のタイマー設定、HD又はプリンタに印字する場合の設定等を行う送信設定ボタン3106と、登録された宛先を読み出すための宛先表ボタン3108と、宛先表ボタン3108によって指定された送信宛先の表示を行う領域3107と、領域3107に表示された1宛先の詳細な情報を表示するための詳細情報ボタン3109と、領域3107に表示された1宛先の消去を行うための消去ボタン3110とが表示される。
【0033】
スキャナ2070で読み取られた画像の送信先が機器内のボックスである場合には、ボックスボタン3103を押下することによって、LCD2013に図8に示すようなボックス画面が表示され、格納したファイルを確認することができる。
【0034】
図8において、符号4201はボックス番号であり、使用者別に格納文書を管理できるフォルダを示す。符号4202はボックスの固有名称、符号4203は各ボックスのメモリ使用量である。
【0035】
図8に示すボックス番号4201のいずれか1つを押下すると、LCD2013に図9に示すような画面が表示される。図9では、ボックスの中に2つの文書(資料1,2)が格納されている。この文書のいずれかを選択し、編集ボタン4302、印刷ボタン4303、送信ボタン4304又は削除ボタン4305を押下することで、選択された文書の編集、印刷、送信又は削除がそれぞれ可能になる。
【0036】
図10は、図1における画像処理装置200を制御するソフトウェアの構成を示すブロック図である。本ソフトウェアはROM2003に格納されており、CPU2001により実行される。
【0037】
本ソフトウェアは、操作部2010を制御するUI制御部4010と、UI制御部4010からの指示を受け、機器制御部分にコピージョブ、送信ジョブを実行させるためのコピーアプリケーション部4020及び送信アプリケーション部4021と、機器制御部分の機器依存部分を吸収するための共通インタフェース部4030と、共通インタフェース部4030から受け取ったジョブ情報を整理し、下位層のドキュメント処理部に伝達するジョブマネージャ4040とを有する。
【0038】
ドキュメント処理部は、ローカルコピーであればスキャンマネージャ4050とプリントマネージャ4090であり、リモートコピーの送信ジョブ又は送信ジョブであればスキャンマネージャ4050とストアマネージャ4100であり、リモートコピーの受信ジョブであればファイルリードマネージャ4060とプリントマネージャ4090であり、LIPSやPostScript等のPDLプリントではPDLマネージャ4070とプリントマネージャ4090である。
【0039】
各ドキュメントマネージャ間の同期をとること及び画像処理の依頼はシンクマネージャ4080を介して行われる。スキャン、プリント時の画像処理や画像ファイルの格納はイメージマネージャ4110が行う。
【0040】
まず、ローカルコピーの際にソフトウェアで実行される処理を説明する。
【0041】
使用者が操作部2010においてコピー指示及びコピーの設定を入力すると、コピー指示及びコピーの設定はUI制御部4010からコピーアプリケーション部4020に伝送される。コピーアプリケーション部4020はUI制御部4010からの情報、即ちコピー指示及びコピーの設定を共通インタフェース4030を介して、機器制御を行うジョブマネージャ4040に伝送する。ジョブマネージャ4040はUI制御部4010からの情報を受けて、スキャンマネージャ4050とプリントマネージャ4090にジョブの情報を伝送する。スキャンマネージャ4050はデバイスI/F2020を介してスキャナ2070にスキャン要求を行うと同時にシンクマネージャ4080を介してイメージマネージャ4110に画像処理要求を出す。
【0042】
イメージマネージャ4110はスキャンマネージャ4050の指示に従って、スキャナ画像処理部2080の設定を行い、この設定が完了したら、シンクマネージャ4080を介してスキャンマネージャ4050にスキャン準備完了の情報を伝送する。その後スキャンマネージャ4050はスキャナ2070に対してスキャンを指示する。スキャン画像の転送完了は図示しないハードウェアからの割り込み信号によってイメージマネージャ4110に伝送される。シンクマネージャ4080はイメージマネージャ4110からのスキャン完了を受けて、このスキャン完了をスキャンマネージャ4050及びプリントマネージャ4090に伝送する。これと同時にシンクマネージャ4080は、RAM2002に蓄積された画像をHDD2004にファイル化するようにイメージマネージャ4110に指示する。UI制御部4010でブラックが指定されている場合は、イメージマネージャ4110はシンクマネージャ4080からの指示に従って画像圧縮2040を使って、TIFF−JBIG又はTIFF−MMRのファイルをHDD2004に格納する一方、UI制御部4010でブラックが指定されている場合は、JPEGのファイルをHDD2004に格納する。
【0043】
画像ファイルのHDD2004への格納が終了し、スキャナ2070からのスキャン完了を受けたら、イメージマネージャ4110はシンクマネージャ4080を介してスキャンマネージャ4050にファイル化終了を通知する。スキャンマネージャ4050はジョブマネージャ4040に対して終了通知を返し、ジョブマネージャ4040は共通インタフェース4030を介してコピーアプリケーション部4020に対して終了通知を返す。
【0044】
プリントマネージャ4090はRAM2002に画像が入った時点でデバイスI/F2020を介して、プリンタ2095に印刷要求を出すと共にシンクマネージャ4080にプリント画像処理要求を行う。
【0045】
シンクマネージャ4080はプリントマネージャ4090から画像処理要求を受けたら画像処理設定をイメージマネージャ4110に依頼する。イメージマネージャ4110はプリンタ画像処理部2090の設定を行い、シンクマネージャ4080を介してプリントマネージャ4090にプリント準備完了を伝送する。プリントマネージャ4090はプリンタ2095に対して印刷指示を出す。プリント画像の転送完了は図示しないハードウェアからの割り込み信号によってイメージマネージャ4110に伝送される。シンクマネージャ4080はイメージマネージャ4110からのプリント完了を受けて、プリント完了をプリントマネージャ4090に伝送する。プリントマネージャ4090はプリンタ部2095からの排紙完了を受け、ジョブマネージャ4040に対して終了通知を返し、ジョブマネージャ4040は共通インタフェース4030を介してコピーアプリケーション部4020へ返す。コピーアプリケーション部4020はスキャン及びプリントが終了したらジョブ終了をUI制御部4010に通知する。
【0046】
次に、リモートコピーのスキャンジョブや送信ジョブの際にソフトウェアで実行される処理を説明する。
【0047】
リモートコピーのスキャンジョブや送信ジョブの場合は、プリントマネージャ4090に代わってファイルストアマネージャ4100がジョブマネージャ4040からの要求を受ける。
【0048】
ファイルストアマネージャ4100は、スキャン画像をHDD2004に格納し終わった時点で、シンクマネージャ4080から格納完了通知を受け、それを共通インタフェース4030を介してリモートコピーの場合にはコピーアプリケーション部4020に通知し、送信ジョブの場合には送信アプリケーション部4021に通知する。
【0049】
コピーアプリケーション部4020又は送信アプリケーション4021は、この通知の後、ネットワークアプリケーション4120にHDD2004に格納されたファイルの送信を依頼する。依頼を受けたネットワークアプリケーション4120がファイルを送信する。ネットワークアプリケーション4120はジョブ開始時にコピーアプリケーション部4020からコピーに関する設定情報を受け、これもリモート側に通知する。ネットワークアプリケーション4120はリモートコピーの場合、機器固有の通信プロトコルを使用して送信を行う。また送信ジョブの場合はFTPやSMBのような標準的なファイル転送プロトコルを使用する。ファックス送信する場合はファイルがHDD2004に格納された後、送信アプリケーション4021から共通インタフェース4030及びジョブマネージャ4040を介してFAXマネージャ4041に送信が指示される。また、送信先にプリンタがある場合、送信アプリケーション4021は共通インタフェース4000を介してプリントジョブとしてプリントの指示を行う。そのときの動作は、以下で説明するリモートコピーのプリントジョブの場合と同様である。また、送信宛先が機器内のボックス宛先になっているときはファイルを機器内のファイルシステムに格納する。
【0050】
次に、リモートコピーのプリントジョブの際にソフトウェアで実行される処理を説明する。
【0051】
リモートコピーのプリントジョブの場合は、送信側からの画像をネットワークアプリケーション4120がHDD2004に保存すると共にコピーアプリケーション部4020に対してジョブを発行する。コピーアプリケーション部4020は共通インタフェース4030を介してジョブマネージャ4040にプリントジョブを投入する。ローカルコピーとは異なり、スキャンマネージャ4050に代わってファイルリードマネージャ4060がジョブマネージャ4040からの要求を受ける。受信画像をHDD2004からRAM2002に展開するための要求をシンクマネージャ4080を介してイメージマネージャ4110に行う。イメージマネージャ4110は、画像圧縮2040を使って、TIFF−JBIG、TIFF−MMR又はJPEGを伸長し、RAM2002に画像を展開する。イメージマネージャ4110は展開が終了した時点で、展開終了をシンクマネージャ4080を経由して、ファイルリードマネージャ4060とプリントマネージャ4090に伝送する。プリントマネージャ4090はRAM2002に画像が入った時点でデバイスI/F2020を介して、プリンタ2095にジョブマネージャ4040から指示された給紙段又はその用紙サイズを有する段を選択し、印刷要求を送る。プリントマネージャ4090はジョブマネージャ4040からの指示が自動用紙の場合には、画像サイズから給紙段を決定し、プリンタ2095に印刷要求を送る。さらに、プリントマネージャ4090はシンクマネージャ4080にプリント画像処理要求を行う。シンクマネージャ4080はプリントマネージャ4090から要求を受けたら、画像処理設定をイメージマネージャ4110に依頼する。(このとき、例えば最適サイズ用紙がなくなり、画像の回転が必要になれば、シンクマネージャ4080は別途回転指示も依頼する。回転指示があった場合にはイメージマネージャ4110が画像回転2030を使って画像を回転する。)イメージマネージャ4110はプリンタ画像処理部2090の設定を行い、シンクマネージャ4080を介してプリントマネージャ4090にプリント準備完了を伝送する。プリントマネージャ4090はプリンタ2095に対して印刷指示を出す。プリント画像の転送完了は図示しないハードウェアからの割り込み信号によってイメージマネージャ4110に伝送される。イメージマネージャ4110からのプリント完了を受けてシンクマネージャ4080はプリント完了をファイルリードマネージャ4060とプリントマネージャ4090に伝送する。ファイルリードマネージャ4060は終了通知をジョブマネージャ4040に返す。プリントマネージャ4090はプリンタ2095からの排紙完了を受け、ジョブマネージャ4040に対して終了通知を返す。ジョブマネージャ4040は共通インタフェース4030を介してコピーアプリケーション部4020へ終了通知を返す。コピーアプリケーション部4020はスキャン及びプリントが終了したらジョブ終了をUI制御部4010に通知する。
【0052】
図11は、ボックスに画像データを記録する際に記憶領域が確保できなかった場合(HDD2004がディスクフルの場合)の処理、すなわち、ディスクフル発生後の処理を示したフローチャートである。
【0053】
まず、HDD2004がディスクフルになった場合には、動作中のジョブを中断する(ステップS901)。HDD2004がディスクフルになったか否かはCPU2001が検知する。
【0054】
次に、操作部2012に入力された指示に基づいてボックスに保存してある画像データを再圧縮するか否かを判別する(ステップS902)。具体的には、ボックスに保存してある画像データを再圧縮するか否かを促す画面を操作部2012に表示し、操作部2012に入力された指示に基づいて判別する。ここで、圧縮ではなく再圧縮するのは、HDD2004に格納される画像データが、画像圧縮2040を使って、TIFF−JBIG、TIFF−MMR又はJPEG形式で予め圧縮されているからである。
【0055】
ステップS902の判別の結果、ボックス内の画像データを再圧縮しない場合には、HDD2004がディスクフルのままなので、ステップS901で中断していたジョブを破棄し(ステップS907)、本処理を終了する。一方、ボックス内の画像データを再圧縮する場合には、再圧縮可能なボックス内の画像データのファイルを操作部2012に表示し、ユーザによって選択された画像データを再圧縮する(ステップS903)。
【0056】
次いで、操作部2012に入力された指示に基づいてボックスに保存してある画像データをさらに再圧縮するか否かを判別し(ステップS904)、ボックスに保存してある画像データをさらに再圧縮する場合には、ステップS903の処理を行う一方、ボックスに保存してある画像データを再圧縮しない場合には、ステップS901で中断していたジョブを再開し、ジョブが終了した時点で本処理を終了する(ステップS906)。
【0057】
上述したように、本実施の形態によれば、HDD2004に更なる画像データを記憶することが不可能であることが検知された場合に、操作部2012で選択されたボックス内の画像データが再圧縮されるので、最大記憶容量に達するまでにHDD2004に格納されたジョブの画像データの破棄や、再度の画像データの入力をする必要がなくなり、ジョブを効率的に制御することができる。
【0058】
本実施の形態では、送信機能やボックスを使っての説明であったが、PDL展開後のボックス格納でも本発明の適用は可能である。
【0059】
本発明は、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを画像処理装置、画像処理装置に接続されているコンピュータ又はCPUに供給し、その画像処理装置、画像処理装置に接続されているコンピュータ又はCPUが該供給されたプログラムを読出して実行することによっても本発明の目的が達成されることは云うまでもない。
【0060】
この場合、上記プログラムは、不図示の該プログラムを記録した記録媒体から直接、又はインターネット、商用ネットワーク、若しくはローカルエリアネットワーク等に接続される不図示の他のコンピュータやデータベース等からダウンロードすることにより供給される。
【0061】
また、上記プログラムは、上述した実施の形態の機能を画像処理装置又はコンピュータで実現することができればよく、その形態は、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給されるスクリプトデータ等の形態を有するものでもよい。
【0062】
更にまた、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを記録した記録媒体を画像処理装置又はコンピュータに供給し、その画像処理装置又はコンピュータが記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは云うまでもない。
【0063】
プログラムを供給する記録媒体としては、例えば、RAM、NV−RAM、フロッピー(登録商標)ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、MO、CD−ROM、CD−RW、DVD(DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW)、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、他のROM等の上記プログラムを記憶できるものであればよい。
【0064】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、請求項1記載の画像処理装置、請求項3記載の画像処理方法、請求項4記載の画像処理装置制御用プログラム及び請求項5記載の記録媒体によれば、記憶手段に更なる画像データを記憶することが不可能であることが検知された場合に、再圧縮手段が選択手段により選択された画像データを再圧縮するので、記憶手段に空き容量ができ、最大記憶容量に達するまでに記憶手段に格納されたジョブの画像データの破棄や、再度の画像データの入力をする必要がなくなり、ジョブを効率的に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像処理装置を有する画像処理システムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】図1における画像処理装置200の構成を示すブロック図である。
【図3】スキャナ画像処理部2080の詳細な構成を示すブロック図である。
【図4】図1における画像処理装置200の斜視図である。
【図5】図1における操作部2012の外観構成を示す図である。
【図6】図2のコントローラユニット2000と操作部2012の構成を詳細に示すブロック図である。
【図7】図6におけるLCD2013に表示される画面の一例を示す図である。
【図8】図6におけるLCD2013に表示されるボックス画面の一例を示す図である。
【図9】図8に示すボックス番号4201のいずれか1つが押下されたときのLCD2013の表示例を示す図である。
【図10】図1における画像処理装置200を制御するソフトウェアの構成を示すブロック図である。
【図11】ボックスに画像データを記録する際に記憶領域が確保できなかった場合(HDD2004がディスクフルの場合)の処理、すなわち、ディスクフル発生後の処理を示したフローチャートである。
【符号の説明】
2001 CPU
2002 RAM
2003 ROM
2004 HDD
2005 イメージバスI/F
2006 操作部I/F
2007 システムバス
2008 画像バス
2010 ネットワーク
2011 LAN
2012 操作部
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハードディスク等の画像データを記憶する記憶媒体を有する画像処理装置、画像処理方法、画像処理装置制御用プログラム及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の複写機のデジタル化に伴い、複写機のスキャナ及びプリンタを使用してファクシミリ送受信を行ったり、コンピュータ装置等からのPDL(Page Description Language)データを展開してプリントアウトする等、複数の機能をあわせ持つ複合機が実用化されている。このような複合機は、複写機機能、ファクシミリ機能、及びPDLプリント機能等の単機能を有するだけでなく、例えば、PDL展開された画像をファクシミリ送信するといった複数の機能間でも動作可能となるように構成されている。さらに、複合機はLAN(Local Area Network)経由でコンピュータ等の個々の装置と接続することにより、コンピュータ等でも複合機の機能を利用できるように構成されている。
【0003】
また、このような複合機では、複写機機能とPDLプリント機能、ファクシミリプリント機能等において、プリンタ部分の制御プログラムを共通化し、また、複写機機能とファクシミリ読取機能、スキャナ機能等において、リーダ部分の制御プログラムを共通化することにより、各種機能を実現する制御プログラムの容量を削減し、所望の機能を経済性良くまた、簡略に実現することができる。
【0004】
更に、このような複合機では、画像データを蓄積する大容量のハードディスクを具備し、スキャナからの読み取り画像やPDLの展開画像、ファクシミリ受信文書等をハードディスクへ画像入力し、ハードディスクに蓄積された画像/文書をファイルとして管理することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の画像データを蓄積する大容量のハードディスクを具備した複合機においては、ハードディスクへの画像データの格納が進み、メモリの空き容量が小さくなり、最終的に更なる画像データの格納が不能となった場合には、この時点で動作中のジョブをすべて中止し、最大記憶容量に達するまでにハードディスクに格納された画像データを一旦破棄し、ハードディスクに空エリアを作成した後、再度、画像データの入力から開始しなければならなかった。
【0006】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、ジョブを効率的に制御することができる画像処理装置、画像処理方法、画像処理装置制御用プログラム及び記録媒体を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の画像処理装置は、原稿画像を入力する入力手段と、前記入力手段により入力された画像データを圧縮して記憶する記憶手段と、前記記憶手段に更なる画像データを記憶することが不可能であることを検知する検知手段と、前記記憶手段に記憶された画像データファイルの一覧を表示する表示手段と、前記表示手段に表示された画像データファイルの一覧から所定の画像データファイルを選択させる選択手段と、前記選択手段により選択された画像データを再圧縮する再圧縮手段と、前記検知手段により前記記憶手段に更なる画像データを記憶することが不可能であることが検知された場合に、前記再圧縮手段が前記選択手段により選択された画像データを再圧縮するように制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の画像処理装置は、請求項1に記載の画像処理装置において、ネットワークを介し画像を入力するネットワーク画像入力手段を有することを特徴とする。
【0009】
請求項3記載の画像処理方法は、原稿画像を入力する入力工程と、前記入力工程により入力された画像データを圧縮して記憶する記憶工程と、前記記憶工程で更なる画像データを記憶することが不可能であることを検知する検知工程と、前記記憶工程で記憶された画像データファイルの一覧を表示する表示工程と、前記表示工程で表示された画像データファイルの一覧から所定の画像データファイルを選択させる選択工程と、前記選択工程により選択された画像データを再圧縮する再圧縮工程と、前記検知工程により前記記憶工程で更なる画像データを記憶することが不可能であることが検知された場合に、前記再圧縮工程で前記選択工程により選択された画像データを再圧縮するように制御する制御工程とを備えることを特徴とする。
【0010】
請求項4記載の画像処理装置制御用プログラムは、画像処理装置で使用される画像処理装置制御用プログラムにおいて、原稿画像を入力する入力ステップと、前記入力ステップにより入力された画像データを圧縮して記憶する記憶ステップと、前記記憶ステップで更なる画像データを記憶することが不可能であることを検知する検知ステップと、前記記憶ステップで記憶された画像データファイルの一覧を表示する表示ステップと、前記表示ステップで表示された画像データファイルの一覧から所定の画像データファイルを選択させる選択ステップと、前記選択ステップにより選択された画像データを再圧縮する再圧縮ステップと、前記検知ステップにより前記記憶ステップで更なる画像データを記憶することが不可能であることが検知された場合に、前記再圧縮ステップで前記選択ステップにより選択された画像データを再圧縮するように制御する制御ステップとを前記画像処理装置に実行させることを特徴とする。
【0011】
請求項5記載の記録媒体は、画像処理装置で使用される画像処理装置制御用プログラムを格納した、前記画像処理装置により読み取り可能な記録媒体において、原稿画像を入力する入力ステップと、前記入力ステップにより入力された画像データを圧縮して記憶する記憶ステップと、前記記憶ステップで更なる画像データを記憶することが不可能であることを検知する検知ステップと、前記記憶ステップで記憶された画像データファイルの一覧を表示する表示ステップと、前記表示ステップで表示された画像データファイルの一覧から所定の画像データファイルを選択させる選択ステップと、前記選択ステップにより選択された画像データを再圧縮する再圧縮ステップと、前記検知ステップにより前記記憶ステップで更なる画像データを記憶することが不可能であることが検知された場合に、前記再圧縮ステップで前記選択ステップにより選択された画像データを再圧縮するように制御する制御ステップとを前記画像処理装置に実行させることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0013】
図1は、本発明の実施の形態に係る画像処理装置を有する画像処理システムの全体構成を示すブロック図である。
【0014】
同図において、画像処理装置200は、画像入力デバイスであるスキャナ2070、画像出力デバイスであるプリンタ2095、コントローラユニット2000及びユーザーインターフェースである操作部2012から構成される。スキャナ2070、プリンタ2095及び操作部2012は、それぞれコントローラユニット2000に接続され、コントローラユニット2000は、LAN2011などのネットワーク伝送手段や公衆回線に接続されている。公衆回線からはカラー画像送信を含むG3やG4ファックスによる送信が可能である。また、LAN2011には、画像処理装置200と同様の機器構成をもつ他の画像処理装置220,230が接続されている。また、LAN2011には、パーソナルコンピュータ(以下PC)240が接続されており、FTPプロトコルやSMBプロトコルを使用したファイルの送受信や電子メールの送受信ができる。画像処理装置220,230は、それぞれスキャナ2270,2370、プリンタ2295,2395及び操作部2212,2312を持ち、それらがコントローラユニット2200,2300に接続されている。
【0015】
図2は、図1における画像処理装置200の構成を示すブロック図である。
【0016】
コントローラユニット2000は画像入力デバイスであるスキャナ2070や画像出力デバイスであるプリンタ2095と接続し、一方ではLAN2011や公衆回線(WAN)2051に接続することで、画像情報やデバイス情報の入出力を行うためのコントローラである。
【0017】
同図において、CPU2001はシステム全体を制御するコントローラである。RAM2002はCPU2002が動作するためのシステムワークメモリであり、画像データを一時記憶するための画像メモリでもある。ROM2003はブートROMであり、システムのブートプログラムが格納されている。HDD2004はハードディスクドライブで、システムソフトウェアや画像データを格納する。操作部I/F2006は操作部(UI)2012と接続するインターフェース部で、操作部2012に表示する画像データを操作部2012に対して出力する。また、操作部2012から本画像処理装置の使用者が入力した情報をCPU2001に伝える役割をする。ネットワーク2010はLAN2011に接続し、情報の入出力を行う。モデム2050は公衆回線2051に接続し、画像情報の入出力を行う。以上のデバイスがシステムバス2007上に配置される。
【0018】
イメージバスI/F2005はシステムバス2007と画像データを高速で転送する画像バス2008とを接続し、データ構造を変換するバスブリッジである。画像バス2008は、PCIバス又はIEEE1394で構成される。画像バス2008上には以下のデバイスが配置される。ラスターイメージプロセッサ(RIP)2060はPDLコードをビットマップイメージに展開する。デバイスI/F部2020は、画像入出力デバイスであるスキャナ2070やプリンタ2095とコントローラ2000とを接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。スキャナ画像処理部2080は、入力画像データに対し補正、加工及び編集を行う。また、スキャナ画像処理部2080は、入力された画像がカラー原稿か又は白黒原稿かを画像の彩度信号から判断し、その結果を保持する機能を有する。プリンタ画像処理部2090は、出力画像データに対し補正、加工及び編集を行う。画像回転部2030はスキャナ画像処理部2080と連携して、スキャナ2070からの画像読み込みと同時に画像を回転しメモリ上に格納したり、メモリ上にある画像を回転し、メモリ上に格納、又はメモリ上にある画像をプリンタ画像処理部2090と連携して回転しながら印字出力することができる。解像度変換部2031はメモリ上にある画像に解像度変換処理を施し、メモリ上に格納する。色空間変換部2032はマトリクス演算により、例えばメモリ上にあるYUV画像をLab画像に変換し、メモリ上に格納する。階調変換部2033は例えばメモリ上にある8bit、256階調の画像を誤差拡散処理等の手法により1bit、2階調に変換し、メモリ上に格納する。画像圧縮部2040は、多値画像データはJPEG、2値画像画像データはJBIG、MMR、MR又はMHの圧縮伸張処理を行う。
【0019】
画像回転部2030、解像度変換部2031、色空間変換部2032、階調変換部2033及び画像圧縮部2040はそれぞれ連結して動作することが可能で、例えばメモリ上の画像を画像回転又は解像度変換する場合には、両処理をメモリを介さずに行うことができる。
【0020】
図3は、スキャナ画像処理部2080の詳細な構成を示すブロック図である。
【0021】
スキャナから入力されたRGBの各8bitの輝度信号はマスキング2501によりCCDのフィルタ色に依存しない標準的なRGB色信号に変換される。変倍2502によって変倍の必要がある場合は変倍を行う。フィルタ2503では画像をぼかしたり、メリハリをつける処理が行われる。ガンマ2504では画像全体の濃度を濃く又は薄くする処理が行われる。原稿がカラーか又は白黒かを判断するために変倍前の画像信号を色空間変換2505によって公知のLabに変換する。このうちa,bは色信号成分を表しており、比較器2505内の所定のレベル以上であれば有彩色、そうでなければ無彩色として1bitの判定信号を比較器2506から出力する。カウンタ2507は比較器2506からの出力を計測する。
【0022】
図4は、図1における画像処理装置200の斜視図である。
【0023】
画像入力デバイスであるスキャナ2070は、原稿となる紙上の画像を照明し、CCDラインセンサ(図示せず)を走査することで、原稿画像をラスターイメージデータ2071として電気信号に変換する。原稿用紙は原稿フィーダ2072のトレイ2073にセットされ、装置使用者が操作部2012から読み取り起動指示をすることにより、CPU2001がスキャナ2070に指示を与え、フィーダ2072は原稿用紙を1枚ずつフィードし原稿画像の読み取り動作が行われる。
【0024】
画像出力デバイスであるプリンタ2095は、ラスターイメージデータ2096を用紙上の画像に変換する部分であり、その方式は感光体ドラムや感光体ベルトを用いた電子写真方式、微少ノズルアレイからインクを吐出して用紙上に直接画像を印字するインクジェット方式等があるが、どの方式でも構わない。プリント動作の起動は、CPU2001からの指示によって開始する。プリンタ2095は、異なる用紙サイズ又は異なる用紙向きを選択できるように複数の給紙段を持ち、それに対応した用紙カセット2101〜2103を備えている。また、排紙トレイ2111は印字し終わった用紙を受けるものである。
【0025】
図5は、図1における操作部2012の外観構成を示す図である。
【0026】
同図において、操作部2012は、システムの操作画面及びソフトキーを表示すると共に、表示してあるキーが押下されるとその位置情報をCPU2001に送信するLCD表示部2013と、原稿画像の読み取り動作の開始を指示するスタートキー2014と、稼働中の動作を止めるストップキー2015と、使用者のユーザーIDを入力する際に用いるIDキー2016と、様々な設定を初期化するときに用いるリセットキー2017とを備えている。また、LCD表示部2013には、LCD上にタッチパネルシート2019が貼られている。スタートキー2014の中央部には、緑と赤の2色LED2018があり、その色によってスタートキー2014が使える状態にあるかどうかを示す。
【0027】
図6は、図2のコントローラユニット2000と操作部2012の構成を詳細に示すブロック図である。
【0028】
CPU2001は、プログラム用ROM2003に記憶された制御プログラム等に基づいてシステムバス2007に接続される各種デバイスとのアクセスを総括的に制御し、スキャナ2070からの入力情報を読み込み、プリンタ2095に出力情報としての画像信号を出力する。RAM2002はCPU2001の主メモリ又はワークエリア等として機能する。CPU2001は、タッチパネル2019やハードキー2014〜2017から操作部I/F2006に含まれる入力ポート20061を介して操作内容を取得する。CPU2001は、取得した操作内容と前述の制御プログラムに基づいて表示画面データを生成し、操作部I/F2006に含まれる出力ポート20062を介して、LCD2013等の画面出力デバイスに表示画面を出力する。CPU2001はスタートキー2014が使える状態にある場合には出力ポート20062を介して緑のLED2018を点灯し、スタートキー2014が使える状態にない場合には出力ポート20062を介して赤のLED2018を点灯する。
【0029】
図7は、図6におけるLCD2013に表示される画面の一例を示す図である。
【0030】
同図は、画像処理装置200における初期画面であり、各画像処理機能設定後に戻ってくる標準画面でもある。
【0031】
LCD2013には、コピー設定を行うための画面切り替えを行うコピー切り替えボタン3101と、スキャンした画像をファックスや電子メールで送信する設定を行うための画面切り替えを行う送信ボタン3102と、内蔵HDD2004に格納された画像を印字、又は送信する設定を行うための画面切り替えを行うボックスボタン3103が表示される。尚、本実施の形態に係る画像処理装置200で内蔵HDD2004に画像を格納するシステムをボックスと呼ぶことにする。
【0032】
LCD2013には、さらに、画像読み込み時の解像度、濃度などを設定する読込設定ボタン3105と、読込設定ボタン3105によって設定された画像読み込み時の設定を表示するためのウィンドウ3104と、タイマー送信時のタイマー設定、HD又はプリンタに印字する場合の設定等を行う送信設定ボタン3106と、登録された宛先を読み出すための宛先表ボタン3108と、宛先表ボタン3108によって指定された送信宛先の表示を行う領域3107と、領域3107に表示された1宛先の詳細な情報を表示するための詳細情報ボタン3109と、領域3107に表示された1宛先の消去を行うための消去ボタン3110とが表示される。
【0033】
スキャナ2070で読み取られた画像の送信先が機器内のボックスである場合には、ボックスボタン3103を押下することによって、LCD2013に図8に示すようなボックス画面が表示され、格納したファイルを確認することができる。
【0034】
図8において、符号4201はボックス番号であり、使用者別に格納文書を管理できるフォルダを示す。符号4202はボックスの固有名称、符号4203は各ボックスのメモリ使用量である。
【0035】
図8に示すボックス番号4201のいずれか1つを押下すると、LCD2013に図9に示すような画面が表示される。図9では、ボックスの中に2つの文書(資料1,2)が格納されている。この文書のいずれかを選択し、編集ボタン4302、印刷ボタン4303、送信ボタン4304又は削除ボタン4305を押下することで、選択された文書の編集、印刷、送信又は削除がそれぞれ可能になる。
【0036】
図10は、図1における画像処理装置200を制御するソフトウェアの構成を示すブロック図である。本ソフトウェアはROM2003に格納されており、CPU2001により実行される。
【0037】
本ソフトウェアは、操作部2010を制御するUI制御部4010と、UI制御部4010からの指示を受け、機器制御部分にコピージョブ、送信ジョブを実行させるためのコピーアプリケーション部4020及び送信アプリケーション部4021と、機器制御部分の機器依存部分を吸収するための共通インタフェース部4030と、共通インタフェース部4030から受け取ったジョブ情報を整理し、下位層のドキュメント処理部に伝達するジョブマネージャ4040とを有する。
【0038】
ドキュメント処理部は、ローカルコピーであればスキャンマネージャ4050とプリントマネージャ4090であり、リモートコピーの送信ジョブ又は送信ジョブであればスキャンマネージャ4050とストアマネージャ4100であり、リモートコピーの受信ジョブであればファイルリードマネージャ4060とプリントマネージャ4090であり、LIPSやPostScript等のPDLプリントではPDLマネージャ4070とプリントマネージャ4090である。
【0039】
各ドキュメントマネージャ間の同期をとること及び画像処理の依頼はシンクマネージャ4080を介して行われる。スキャン、プリント時の画像処理や画像ファイルの格納はイメージマネージャ4110が行う。
【0040】
まず、ローカルコピーの際にソフトウェアで実行される処理を説明する。
【0041】
使用者が操作部2010においてコピー指示及びコピーの設定を入力すると、コピー指示及びコピーの設定はUI制御部4010からコピーアプリケーション部4020に伝送される。コピーアプリケーション部4020はUI制御部4010からの情報、即ちコピー指示及びコピーの設定を共通インタフェース4030を介して、機器制御を行うジョブマネージャ4040に伝送する。ジョブマネージャ4040はUI制御部4010からの情報を受けて、スキャンマネージャ4050とプリントマネージャ4090にジョブの情報を伝送する。スキャンマネージャ4050はデバイスI/F2020を介してスキャナ2070にスキャン要求を行うと同時にシンクマネージャ4080を介してイメージマネージャ4110に画像処理要求を出す。
【0042】
イメージマネージャ4110はスキャンマネージャ4050の指示に従って、スキャナ画像処理部2080の設定を行い、この設定が完了したら、シンクマネージャ4080を介してスキャンマネージャ4050にスキャン準備完了の情報を伝送する。その後スキャンマネージャ4050はスキャナ2070に対してスキャンを指示する。スキャン画像の転送完了は図示しないハードウェアからの割り込み信号によってイメージマネージャ4110に伝送される。シンクマネージャ4080はイメージマネージャ4110からのスキャン完了を受けて、このスキャン完了をスキャンマネージャ4050及びプリントマネージャ4090に伝送する。これと同時にシンクマネージャ4080は、RAM2002に蓄積された画像をHDD2004にファイル化するようにイメージマネージャ4110に指示する。UI制御部4010でブラックが指定されている場合は、イメージマネージャ4110はシンクマネージャ4080からの指示に従って画像圧縮2040を使って、TIFF−JBIG又はTIFF−MMRのファイルをHDD2004に格納する一方、UI制御部4010でブラックが指定されている場合は、JPEGのファイルをHDD2004に格納する。
【0043】
画像ファイルのHDD2004への格納が終了し、スキャナ2070からのスキャン完了を受けたら、イメージマネージャ4110はシンクマネージャ4080を介してスキャンマネージャ4050にファイル化終了を通知する。スキャンマネージャ4050はジョブマネージャ4040に対して終了通知を返し、ジョブマネージャ4040は共通インタフェース4030を介してコピーアプリケーション部4020に対して終了通知を返す。
【0044】
プリントマネージャ4090はRAM2002に画像が入った時点でデバイスI/F2020を介して、プリンタ2095に印刷要求を出すと共にシンクマネージャ4080にプリント画像処理要求を行う。
【0045】
シンクマネージャ4080はプリントマネージャ4090から画像処理要求を受けたら画像処理設定をイメージマネージャ4110に依頼する。イメージマネージャ4110はプリンタ画像処理部2090の設定を行い、シンクマネージャ4080を介してプリントマネージャ4090にプリント準備完了を伝送する。プリントマネージャ4090はプリンタ2095に対して印刷指示を出す。プリント画像の転送完了は図示しないハードウェアからの割り込み信号によってイメージマネージャ4110に伝送される。シンクマネージャ4080はイメージマネージャ4110からのプリント完了を受けて、プリント完了をプリントマネージャ4090に伝送する。プリントマネージャ4090はプリンタ部2095からの排紙完了を受け、ジョブマネージャ4040に対して終了通知を返し、ジョブマネージャ4040は共通インタフェース4030を介してコピーアプリケーション部4020へ返す。コピーアプリケーション部4020はスキャン及びプリントが終了したらジョブ終了をUI制御部4010に通知する。
【0046】
次に、リモートコピーのスキャンジョブや送信ジョブの際にソフトウェアで実行される処理を説明する。
【0047】
リモートコピーのスキャンジョブや送信ジョブの場合は、プリントマネージャ4090に代わってファイルストアマネージャ4100がジョブマネージャ4040からの要求を受ける。
【0048】
ファイルストアマネージャ4100は、スキャン画像をHDD2004に格納し終わった時点で、シンクマネージャ4080から格納完了通知を受け、それを共通インタフェース4030を介してリモートコピーの場合にはコピーアプリケーション部4020に通知し、送信ジョブの場合には送信アプリケーション部4021に通知する。
【0049】
コピーアプリケーション部4020又は送信アプリケーション4021は、この通知の後、ネットワークアプリケーション4120にHDD2004に格納されたファイルの送信を依頼する。依頼を受けたネットワークアプリケーション4120がファイルを送信する。ネットワークアプリケーション4120はジョブ開始時にコピーアプリケーション部4020からコピーに関する設定情報を受け、これもリモート側に通知する。ネットワークアプリケーション4120はリモートコピーの場合、機器固有の通信プロトコルを使用して送信を行う。また送信ジョブの場合はFTPやSMBのような標準的なファイル転送プロトコルを使用する。ファックス送信する場合はファイルがHDD2004に格納された後、送信アプリケーション4021から共通インタフェース4030及びジョブマネージャ4040を介してFAXマネージャ4041に送信が指示される。また、送信先にプリンタがある場合、送信アプリケーション4021は共通インタフェース4000を介してプリントジョブとしてプリントの指示を行う。そのときの動作は、以下で説明するリモートコピーのプリントジョブの場合と同様である。また、送信宛先が機器内のボックス宛先になっているときはファイルを機器内のファイルシステムに格納する。
【0050】
次に、リモートコピーのプリントジョブの際にソフトウェアで実行される処理を説明する。
【0051】
リモートコピーのプリントジョブの場合は、送信側からの画像をネットワークアプリケーション4120がHDD2004に保存すると共にコピーアプリケーション部4020に対してジョブを発行する。コピーアプリケーション部4020は共通インタフェース4030を介してジョブマネージャ4040にプリントジョブを投入する。ローカルコピーとは異なり、スキャンマネージャ4050に代わってファイルリードマネージャ4060がジョブマネージャ4040からの要求を受ける。受信画像をHDD2004からRAM2002に展開するための要求をシンクマネージャ4080を介してイメージマネージャ4110に行う。イメージマネージャ4110は、画像圧縮2040を使って、TIFF−JBIG、TIFF−MMR又はJPEGを伸長し、RAM2002に画像を展開する。イメージマネージャ4110は展開が終了した時点で、展開終了をシンクマネージャ4080を経由して、ファイルリードマネージャ4060とプリントマネージャ4090に伝送する。プリントマネージャ4090はRAM2002に画像が入った時点でデバイスI/F2020を介して、プリンタ2095にジョブマネージャ4040から指示された給紙段又はその用紙サイズを有する段を選択し、印刷要求を送る。プリントマネージャ4090はジョブマネージャ4040からの指示が自動用紙の場合には、画像サイズから給紙段を決定し、プリンタ2095に印刷要求を送る。さらに、プリントマネージャ4090はシンクマネージャ4080にプリント画像処理要求を行う。シンクマネージャ4080はプリントマネージャ4090から要求を受けたら、画像処理設定をイメージマネージャ4110に依頼する。(このとき、例えば最適サイズ用紙がなくなり、画像の回転が必要になれば、シンクマネージャ4080は別途回転指示も依頼する。回転指示があった場合にはイメージマネージャ4110が画像回転2030を使って画像を回転する。)イメージマネージャ4110はプリンタ画像処理部2090の設定を行い、シンクマネージャ4080を介してプリントマネージャ4090にプリント準備完了を伝送する。プリントマネージャ4090はプリンタ2095に対して印刷指示を出す。プリント画像の転送完了は図示しないハードウェアからの割り込み信号によってイメージマネージャ4110に伝送される。イメージマネージャ4110からのプリント完了を受けてシンクマネージャ4080はプリント完了をファイルリードマネージャ4060とプリントマネージャ4090に伝送する。ファイルリードマネージャ4060は終了通知をジョブマネージャ4040に返す。プリントマネージャ4090はプリンタ2095からの排紙完了を受け、ジョブマネージャ4040に対して終了通知を返す。ジョブマネージャ4040は共通インタフェース4030を介してコピーアプリケーション部4020へ終了通知を返す。コピーアプリケーション部4020はスキャン及びプリントが終了したらジョブ終了をUI制御部4010に通知する。
【0052】
図11は、ボックスに画像データを記録する際に記憶領域が確保できなかった場合(HDD2004がディスクフルの場合)の処理、すなわち、ディスクフル発生後の処理を示したフローチャートである。
【0053】
まず、HDD2004がディスクフルになった場合には、動作中のジョブを中断する(ステップS901)。HDD2004がディスクフルになったか否かはCPU2001が検知する。
【0054】
次に、操作部2012に入力された指示に基づいてボックスに保存してある画像データを再圧縮するか否かを判別する(ステップS902)。具体的には、ボックスに保存してある画像データを再圧縮するか否かを促す画面を操作部2012に表示し、操作部2012に入力された指示に基づいて判別する。ここで、圧縮ではなく再圧縮するのは、HDD2004に格納される画像データが、画像圧縮2040を使って、TIFF−JBIG、TIFF−MMR又はJPEG形式で予め圧縮されているからである。
【0055】
ステップS902の判別の結果、ボックス内の画像データを再圧縮しない場合には、HDD2004がディスクフルのままなので、ステップS901で中断していたジョブを破棄し(ステップS907)、本処理を終了する。一方、ボックス内の画像データを再圧縮する場合には、再圧縮可能なボックス内の画像データのファイルを操作部2012に表示し、ユーザによって選択された画像データを再圧縮する(ステップS903)。
【0056】
次いで、操作部2012に入力された指示に基づいてボックスに保存してある画像データをさらに再圧縮するか否かを判別し(ステップS904)、ボックスに保存してある画像データをさらに再圧縮する場合には、ステップS903の処理を行う一方、ボックスに保存してある画像データを再圧縮しない場合には、ステップS901で中断していたジョブを再開し、ジョブが終了した時点で本処理を終了する(ステップS906)。
【0057】
上述したように、本実施の形態によれば、HDD2004に更なる画像データを記憶することが不可能であることが検知された場合に、操作部2012で選択されたボックス内の画像データが再圧縮されるので、最大記憶容量に達するまでにHDD2004に格納されたジョブの画像データの破棄や、再度の画像データの入力をする必要がなくなり、ジョブを効率的に制御することができる。
【0058】
本実施の形態では、送信機能やボックスを使っての説明であったが、PDL展開後のボックス格納でも本発明の適用は可能である。
【0059】
本発明は、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを画像処理装置、画像処理装置に接続されているコンピュータ又はCPUに供給し、その画像処理装置、画像処理装置に接続されているコンピュータ又はCPUが該供給されたプログラムを読出して実行することによっても本発明の目的が達成されることは云うまでもない。
【0060】
この場合、上記プログラムは、不図示の該プログラムを記録した記録媒体から直接、又はインターネット、商用ネットワーク、若しくはローカルエリアネットワーク等に接続される不図示の他のコンピュータやデータベース等からダウンロードすることにより供給される。
【0061】
また、上記プログラムは、上述した実施の形態の機能を画像処理装置又はコンピュータで実現することができればよく、その形態は、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給されるスクリプトデータ等の形態を有するものでもよい。
【0062】
更にまた、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを記録した記録媒体を画像処理装置又はコンピュータに供給し、その画像処理装置又はコンピュータが記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは云うまでもない。
【0063】
プログラムを供給する記録媒体としては、例えば、RAM、NV−RAM、フロッピー(登録商標)ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、MO、CD−ROM、CD−RW、DVD(DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW)、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、他のROM等の上記プログラムを記憶できるものであればよい。
【0064】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、請求項1記載の画像処理装置、請求項3記載の画像処理方法、請求項4記載の画像処理装置制御用プログラム及び請求項5記載の記録媒体によれば、記憶手段に更なる画像データを記憶することが不可能であることが検知された場合に、再圧縮手段が選択手段により選択された画像データを再圧縮するので、記憶手段に空き容量ができ、最大記憶容量に達するまでに記憶手段に格納されたジョブの画像データの破棄や、再度の画像データの入力をする必要がなくなり、ジョブを効率的に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像処理装置を有する画像処理システムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】図1における画像処理装置200の構成を示すブロック図である。
【図3】スキャナ画像処理部2080の詳細な構成を示すブロック図である。
【図4】図1における画像処理装置200の斜視図である。
【図5】図1における操作部2012の外観構成を示す図である。
【図6】図2のコントローラユニット2000と操作部2012の構成を詳細に示すブロック図である。
【図7】図6におけるLCD2013に表示される画面の一例を示す図である。
【図8】図6におけるLCD2013に表示されるボックス画面の一例を示す図である。
【図9】図8に示すボックス番号4201のいずれか1つが押下されたときのLCD2013の表示例を示す図である。
【図10】図1における画像処理装置200を制御するソフトウェアの構成を示すブロック図である。
【図11】ボックスに画像データを記録する際に記憶領域が確保できなかった場合(HDD2004がディスクフルの場合)の処理、すなわち、ディスクフル発生後の処理を示したフローチャートである。
【符号の説明】
2001 CPU
2002 RAM
2003 ROM
2004 HDD
2005 イメージバスI/F
2006 操作部I/F
2007 システムバス
2008 画像バス
2010 ネットワーク
2011 LAN
2012 操作部
Claims (5)
- 原稿画像を入力する入力手段と、前記入力手段により入力された画像データを圧縮して記憶する記憶手段と、前記記憶手段に更なる画像データを記憶することが不可能であることを検知する検知手段と、前記記憶手段に記憶された画像データファイルの一覧を表示する表示手段と、前記表示手段に表示された画像データファイルの一覧から所定の画像データファイルを選択させる選択手段と、前記選択手段により選択された画像データを再圧縮する再圧縮手段と、前記検知手段により前記記憶手段に更なる画像データを記憶することが不可能であることが検知された場合に、前記再圧縮手段が前記選択手段により選択された画像データを再圧縮するように制御する制御手段とを備えることを特徴とする画像処理装置。
- ネットワークを介し画像を入力するネットワーク画像入力手段を有することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 原稿画像を入力する入力工程と、前記入力工程により入力された画像データを圧縮して記憶する記憶工程と、前記記憶工程で更なる画像データを記憶することが不可能であることを検知する検知工程と、前記記憶工程で記憶された画像データファイルの一覧を表示する表示工程と、前記表示工程で表示された画像データファイルの一覧から所定の画像データファイルを選択させる選択工程と、前記選択工程により選択された画像データを再圧縮する再圧縮工程と、前記検知工程により前記記憶工程で更なる画像データを記憶することが不可能であることが検知された場合に、前記再圧縮工程で前記選択工程により選択された画像データを再圧縮するように制御する制御工程とを備えることを特徴とする画像処理方法。
- 画像処理装置で使用される画像処理装置制御用プログラムにおいて、
原稿画像を入力する入力ステップと、前記入力ステップにより入力された画像データを圧縮して記憶する記憶ステップと、前記記憶ステップで更なる画像データを記憶することが不可能であることを検知する検知ステップと、前記記憶ステップで記憶された画像データファイルの一覧を表示する表示ステップと、前記表示ステップで表示された画像データファイルの一覧から所定の画像データファイルを選択させる選択ステップと、前記選択ステップにより選択された画像データを再圧縮する再圧縮ステップと、前記検知ステップにより前記記憶ステップで更なる画像データを記憶することが不可能であることが検知された場合に、前記再圧縮ステップで前記選択ステップにより選択された画像データを再圧縮するように制御する制御ステップとを前記画像処理装置に実行させることを特徴とする画像処理装置制御用プログラム。 - 画像処理装置で使用される画像処理装置制御用プログラムを格納した、前記画像処理装置により読み取り可能な記録媒体において、
原稿画像を入力する入力ステップと、前記入力ステップにより入力された画像データを圧縮して記憶する記憶ステップと、前記記憶ステップで更なる画像データを記憶することが不可能であることを検知する検知ステップと、前記記憶ステップで記憶された画像データファイルの一覧を表示する表示ステップと、前記表示ステップで表示された画像データファイルの一覧から所定の画像データファイルを選択させる選択ステップと、前記選択ステップにより選択された画像データを再圧縮する再圧縮ステップと、前記検知ステップにより前記記憶ステップで更なる画像データを記憶することが不可能であることが検知された場合に、前記再圧縮ステップで前記選択ステップにより選択された画像データを再圧縮するように制御する制御ステップとを前記画像処理装置に実行させることを特徴とする記録媒体。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002246794A JP2004088417A (ja) | 2002-08-27 | 2002-08-27 | 画像処理装置、画像処理方法、画像処理装置制御用プログラム及び記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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JP2008078821A (ja) * | 2006-09-19 | 2008-04-03 | Ricoh Co Ltd | 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム |
JP2009159119A (ja) * | 2007-12-25 | 2009-07-16 | Kyocera Mita Corp | 画像処理装置、画像読取装置 |
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2002
- 2002-08-27 JP JP2002246794A patent/JP2004088417A/ja active Pending
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