JP2005275857A - カラー画像入出力装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 スムーズな動作が可能となり、画像処理の並行処理の性能を最大限にすることを目的とする。
【解決手段】 一連の画像処理に必要なメモリを、画像データの原稿サイズおよび画像作成時に用いた目標圧縮率でモデリングし、これらのパラメタから一意に必要なメモリサイズ一面の上限を決定する。さらには、これらのメモリの必要面数を計算して、まとめて獲得し、個別に処理に渡す。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像入力機能と画像出力機能と画像変換機能と画像蓄積機能を有する画像入出力装置に関するものである。
画像の蓄積および入出力をするような複合複写機の場合、画像データの蓄積はHDDのような大容量低速記憶装置で行い、スキャンやプリントのような入出力をする際にはHDD上の画像データを入出力が高速なDRAMに移してから実行している。このとき、DRAM上に画像メモリとしてある領域を割り当てるが、従来は入出力を実行する直前に画像メモリの獲得を行っていた(特許文献1参照)。
特開平11−239235号公報
近年の複合複写機では搭載される機能が多くなったため、複雑な画像処理を実行するようになっている。このため、画像の変倍、回転、色空間変換、孤立点除去といった画像処理も画像メモリ上で行うような場合が多くなってきた。また、複合複写機では画像の入力や出力、画像処理を並行して実行するときの性能が求められている。しかし、入出力あるいは画像処理の直前に画像メモリを獲得するような単純な方式では画像メモリの使用効率と並行動作の性能を両立することはできなかった。また、カラー画像処理では、画像データはメモリ上で圧縮されているため、画素数から単純にメモリサイズを計算することができない。また回転後に再度圧縮をかけるとメモリサイズが変化しうる。そこで画像処理メモリサイズを決定するアルゴリズムが複雑であった。
本発明は、以上の点に着目して成されたもので、一連の画像処理に必要なメモリを、画像データの原稿サイズおよび画像作成時に用いた目標圧縮率でモデリングし、これらのパラメタから一意に必要なメモリサイズ一面の上限を決定し、さらには、これらのメモリの必要面数を計算して、まとめて獲得し、個別に処理に渡す。これによりスムーズな動作が可能となり、画像処理の並行処理の性能を最大限にするカラー画像入出力装置を提供することを目的とする。
前記のような課題を解決するため、本発明では、画像を読み出して、色変換、変倍、回転のような一連の画像処理を実行する際に、色変換処理後の出力メモリ、変倍後の出力メモリ、回転後の出力メモリを個別に獲得するのではなく、一連の画像処理に必要なメモリを、画像データの原稿サイズおよび画像作成時に用いた目標圧縮率でモデリングし、これらのパラメタから一意に必要なメモリサイズ一面の上限を決定する。さらには、これらのメモリの必要面数を計算して、まとめて獲得し、個別に処理に渡す、という方法をとり、個々の変換自体は、複数のジョブが並列で動作するように構成する。いわば画像処理のパイプラインといった構成である。さらには、次のページの、画像サイズおよび画像作成時に指定された目標圧縮率の双方が同じであれば、前のページの画像処理終了時に、次のページに同じメモリを渡す。これによりスムーズな動作が可能となり、画像処理の並行処理の性能を最大限にすることができる。
さらに、本発明では、ページ間で画像サイズおよび目標圧縮率を比較し、これらのパラメタがページ間で違っている場合にはメモリの獲得の仕方(画像メモリの各処理への配分)を変更してから次のページの処理を開始することにより、様々な画像処理パスへの対応を柔軟に行うことができる。
なお、さらに詳細に説明すれば、本発明は下記の構成によって前記課題を解決できた。
(1)画像一時記憶装置と、画像一時記憶装置に画像データを入力する画像入力装置と、画像一時記憶装置から画像データを出力する画像出力装置と、画像一時記憶装置に入力された画像データを蓄積し、かつ、蓄積した画像データを画像一時記憶装置に出力する画像蓄積装置と、画像一時記憶装置の画像データを読み取り、変換を行って画像一時記憶装置に変換後の画像データを出力する画像変換装置と、画像蓄積装置、画像入力装置、画像出力装置、画像変換装置の処理内容を決定する画像処理決定手段と、画像処理決定手段によって決定された処理における画像一時記憶装置上の出力領域を決定する画像一時記憶領域決定手段と、から構成される画像入出力装置において、画像一時記憶領域決定手段は、1ページの画像データの処理開始時に、画像データの紙サイズと、ジョブに設定された画質パラメタのうち、目標圧縮率から必要な画像記憶領域のサイズを計算し、一連の処理に必要な領域数分の面数の画像一時記憶領域を割り当てることを特徴とするカラー画像入出力装置。
(2)前記(1)の画像入出力装置において、続けて次ページの画像データの処理する場合、次のページの処理開始時に前ページの処理内容と、紙サイズおよび目標圧縮率が同一であるか判断し、同一である場合には画像一時記憶領域の割り当てを変えず、前のページの1処理が終了してから、次のページの同じ処理に対して同じ領域を使用して処理を実行することを特徴とするカラー画像入出力装置。
(3)前記(1)の画像入出力装置において、続けて次ページの画像データの処理する場合、次のページの処理開始時に前ページの処理内容と、紙サイズおよび目標圧縮率が同一であるか判断し、同一でない場合には、画像一時記憶領域の割り当てを変えるために、前のページの一連の処理が終了してから、次のページの同じ処理に対して再度領域を計算して割り当て、処理を実行することを特徴とするカラー画像入出力装置。
本発明によれば、画像メモリの管理をすることにより、画像処理の並列実行性能を最大にすることができ、さらに画像処理パスの変化に対応することが可能になる。
以下本発明を実施するための最良の形態を、実施例により詳しく説明する。
以下、本発明にかかる一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例を示す画像形成装置システムの全体の構成を説明するブロック図である。本画像形成装置200は、画像入力デバイスであるスキャナ部2070、画像出力デバイスであるプリンタ部2095、Controller Unit 2000、ユーザーインターフェースである操作部2112から構成される。スキャナ部2070、プリンタ部2095、操作部2112は、それぞれController Unit 2000に接続され、Controller Unit 2000は、LAN 2111などのネットワーク伝送手段、公衆回線に接続されている。公衆回線からはカラー画像送信を含むG3、G4ファックスによる送信が可能である。また、LAN 2111には、画像形成装置200と同様の機器構成をもつ他の画像形成装置220、230が接続されえている。また、パーソナルコンピュータ(以下PC)240が接続されていて、FTP,SMBプロトコルを使用したファイルの送受信、電子メールの送受信ができる。画像形成装置220、230は、それぞれスキャナ部2270、2370、プリンタ部2295、2395、操作部2212、2312を持ち、それらがController Unit 2200、2300に接続されている。
図2は、画像形成装置の構成を説明するブロック図である。Controller Unit 2000は画像入力デバイスであるカラースキャナ2015や画像出力デバイスであるカラープリンタ2017と接続し、一方ではLAN2008や公衆回線(WAN)2051接続することで、画像情報やデバイス情報の入出力を行う為のコントローラである。CPU2001はシステム全体を制御するコントローラである。RAM2002はCPU2001が動作するためのシステムワークメモリであり、画像データを一時記憶するための画像メモリでもある。ROM2003はブートROMであり、システムのブートプログラムが格納されている。HDD2004はハードディスクドライブで、システムソフトウェア、画像データを格納する。操作部I/F2005は操作部(UI)2006とインタフェース部で、操作部2006に表示する画像データを操作部2006に対して出力する。また、操作部2006から本システム使用者が入力した情報を、CPU2001に伝える役割をする。Network2007はLAN2008に接続し、情報の入出力を行う。Modem2050は公衆回線2051に接続し、画像情報の入出力を行う。2値画像回転2052、および2値画像圧縮・伸張2053はModem2050で2値画像を送信する前に画像の方向を変換したり、所定の解像度、あるいは相手能力に合わせた解像度に変換するためのものである。圧縮、伸張はJBIG、MMR、MR、MHをサポートしている。DMAC2009はDMAコントローラであり、RAM2002に格納されている画像をCPU2001を介することなく読み取りImageBusI/F2011に対して画像転送する、もしくは画像バスからの画像をCPU2001を介することなくRAM2002に書き込む。以上のデバイスがシステムバス2008に接続される。ImageBusI/F2011は画像バス2010を介して高速な画像の入出力を制御するためのインタフェースである。圧縮器2012は画像バス2010に画像を送出する前に32画素x32画素の単位でJPEG圧縮するための圧縮器である。伸張器2013は画像バス2010を介して送られた画像を伸張するための伸張器である。
ラスターイメージプロセッサ(RIP)2018はホストコンピュータからのPDLコードをNetwork2007を介して受け取り、システムバス2008を通して、CPU2001がRAM2002に格納する。CPU2001はPDLを中間コードに変換し、再度システムバス2008を介してRIP2018に入力し、ビットマップイメージ(多値)に展開する。スキャナ画像処理2014はスキャナ2015からのカラー画像、白黒画像に対して、適切な各種画像処理(たとえば補正、加工、編集)を行い出力する(多値)。同様にプリンタ画像処理2016はプリンタ2017に対して適切な各種画像処理(たとえば補正、加工、編集)を行うプリント時は伸張2013で2値多値変換を行うので、2値、および多値出力が可能である。画像変換部2030はRAM上にある画像を画像変換し、再度、RAM2030に書き戻すときに使われる各種画像変換機能を有する。回転器2019は32画素x32画素単位の画像を指定された角度で回転でき、2値、および多値の入出力に対応している。変倍器2020は画像の解像度を変換(たとえば600dpiから200dpi)したり、変倍したりする機能(たとえば25%から400%まで)を有する。変倍する前には32x32画素の画像を32ライン単位の画像に並び替える。色空間変換2021は多値入力された画像をマトリクス演算、およびLUTにより、たとえばメモリ上にあるYUV画像をLab画像に変換し、メモリ上に格納する。また、この色空間変換は3x8のマトリクス演算および、1次元LUTをもち、公知の下地とばしや裏写り防止を行うことができる。変換された画像は多値で出力される。2値多値変換2022は1bit2値画像を多値8bit、256階調にする。逆に多値2値変換2026はたとえばメモリ上にある8bit、256階調の画像を誤差拡散処理などの手法により1bit、2階調に変換し、メモリ上に格納する。合成はメモリ上の2枚の多値画像画像を合成し、1枚の多値画像にする機能を有する。たとえば、メモリ上にある会社ロゴの画像と原稿画像を合成することで、原稿画像に簡単に会社ロゴをつけることができる。間引き2024は多値画像の画素を間引くことで、解像度変換を行うユニットであり1/2,1/4,1/8の多値画像を出力可能である。変倍2020と合わせて使うことで、より広範囲な拡大、縮小を行うことができる。移動2025は入力された2値画像、多値画像に余白部分をつけたり、余白部分を削除したりして出力することができる。回転2019、変倍2020、色空間変換2021、2値多値2022、合成2023、間引き2024、移動2025、多値2値2026ははそれぞれ連結して動作することが可能で、たとえばメモリ上の多値画像を画像回転、解像度変換する場合は、両処理をメモリを介さずに連結して行うことができる。
図3に画像の形式を示す。本発明で使用される画像の形式は特開2001−103473号公報で開示されている画像パケット構造を利用する。圧縮2012ではラスター形式の画像を、図3のごとく32x32画素単位のパケットとして並び替え、パケット単位でJPEG圧縮を行う。同時にパケットにパケットの位置を示すID、色空間、QテーブルID、データ長などの情報を付加してヘッダーとする。文字、写真を示す2値のデータ(像域フラグ)も同様に圧縮して、JPEGの後ろに付随させる。図4にパケットデータを示す。伸張2013ではこのヘッダー情報をもとにJPEGを展開し、ラスター画像に並び替える。このようなパケット画像にすることで、画像回転のときにはパケット内部の画像のみを回転し、パケットIDの位置を変更することで、部分的に伸張圧縮で回転することができるため非常に効率がよい。ImageBus2010を流れる画像はすべてパケット画像になる。
また、画像をメモリ上で扱う場合には、パケットテーブルを用いる。パケットテーブルは1要素が1つのパケットの先頭アドレスとサイズになっており、これを主走査、副走査に並べることにより一つの画像を示している。パケットテーブルを用いることにより、画像を構成するパケットがメモリ上で離散的に配置されている場合でも一つの画像として扱うことが可能になる。
FAX送信や2値画像回転2052、2値画像圧縮、伸張2053などでラスター画像が必要な場合は、パケット画像からラスター画像への変換をソフトウェアによって行う。
図5にスキャナ画像処理2014の詳細説明を示す。スキャナから入力されたRGB各8bitの輝度信号はマスキング2501によりCCDのフィルタ色に依存しない標準的なRGB色信号に変換される。フィルタ2502ではたとえば9x9のマトリクスを使用し、画像をぼかしたり、メリハリをつける処理が行われる。ヒストグラム2503は入力画像中の画像信号データのサンプリングをする処理部であり、入力画像の下地レベル判定に使用される。このモジュールでは主走査方向、副走査方向にそれぞれ指定した開始点から終了点で囲まれた矩形領域内のRGBデータを、主走査方向、副走査方向に一定のピッチでサンプリングし、ヒストグラムを作成する。このヒストグラムは、下地とばしや、裏写り防止が指定されたとき、読み出され、ヒストグラムから原稿の下地を推測し、下地とばしレベルとして、画像とともにメモリやHDDに保存、管理され、印刷や送信時の画像処理に使用される。ガンマ2504では画像全体の濃度を濃くあるいは薄くするように処理が行われる。たとえば入力画像の色空間を任意の色空間に変換したり、入力系の色味に関する補正処理を行う部分である。原稿がカラーか白黒かを判断するために変倍前の画像信号を色空間変換2505によって公知のLabに変換する。このうちa,bは色信号成分を表しており、比較器2506内の所定のレベル以上であれば有彩色、そうでなければ無彩色として1bitの判定信号を比較器2506から出力する。カウンタ2507は比較器からの出力を計測する。文字/写真判定は画像から文字エッジを抽出し、画像を文字と写真に分離する機能である。出力として、文字写真判定信号が得られる。この信号も画像とともにメモリやHDに格納され、印刷時に使用される。2509は特定原稿判定器である。特定原稿判定器は入力画像信号と、判定器内部で持つパターンがどの程度一致するかを比較し、図示したように一致、不一致という判定結果を読み出すことが可能である。判定結果に応じて、画像を加工し、紙幣や有価証券などの偽造を防止する。
図6にプリンタ画像処理2016の詳細説明を示す。
2601は画像データの地色をとばし、不要な下地のカブリ除去を行う。たとえば、3×8のマトリクス演算や、1次元LUTにより下地とばしを行う。これは前述したように2032にも含まれる機能であり、まったく同等の回路である。2602はカラー画像データをモノクロデータに変換し、単色としてプリントする際に、カラー画像データ、たとえばRGBデータを、Gray単色に変換するモノクロ生成部である。たとえば、RGBに任意の定数を掛け合わせ、Gray信号とする1×3のマトリクス演算から構成される。2603は画像データを出力するプリンタ部の特性に合わせて色補正を行う出力色補正部である。たとえば、4×8のマトリクス演算や、ダイレクトマッピングによる処理から構成される。2604は画像データの空間周波数を任意に補正するフィルタ処理部であり、たとえば9×9のマトリクス演算を行う処理から構成される。2605は出力するプリンタ部の特性に合わせて、ガンマ補正を行う処理であり、通常1次元のLUTから構成される。2606は出力するプリンタ部の階調数に合わせて任意の中間調処理を行う処理部であり、2値化や32値化など、任意のスクリーン処理や、誤差拡散処理を行う中間調処理部である。各処理は図示しない文字/写真判定信号によって切り替えることも可能である。ドラム間遅延メモリ2607はCMYKの各色のドラムを持つカラープリンタにおいて、CMYKの印字タイミングをドラム間分ずらすことで、CMYK画像を重ね合わせるためのメモリである。CMYK各色4ドラムを持つカラープリンタにおいて画像の位置を合わせるために遅延させることができる。
画像入出力デバイスを図7に示す。画像入力デバイスであるスキャナ部2015は、原稿となる紙上の画像を照明し、CCDラインセンサ(図示せず)を走査することで、ラスターイメージデータとして電気信号に変換する。原稿用紙は原稿フィーダ2701のトレイ2702にセットし、装置使用者が操作部2006から読み取り起動指示することにより、コントローラCPU2001がスキャナ2015に指示を与え、フィーダ2071のトレイ2702から原稿用紙を1枚ずつフィードし原稿画像の読み取り動作を行う。
画像出力デバイスであるプリンタ部2017は、ラスターイメージデータを用紙上の画像に変換する部分であり、その方式は感光体ドラムや感光体ベルトを用いた電子写真方式、微少ノズルアレイからインクを吐出して用紙上に直接画像を印字するインクジェット方式等があるが、どの方式でも構わない。プリント動作の起動は、コントローラCPU2001からの指示によって開始する。プリンタ部2095には、異なる用紙サイズまたは異なる用紙向きを選択できるように複数の給紙段を持ち、それに対応した用紙カセット2703、2704、2705がある。また、排紙トレイ2706は印字し終わった用紙を受ける排紙トレイである。
操作部2006の構成を図8に示す。LCD表示部2801は、LCD上にタッチパネルシート2802が貼られており、システムの操作画面およびソフトキーを表示するとともに、表示してあるキーが押されるとその位置情報をコントローラCPU2001に伝える。スタートキー2803は原稿画像の読み取り動作を開始する時などに用いる。スタートキー2803中央部には、緑と赤の2色LED2804があり、その色によってスタートキー2803が使える状態にあるかどうかを示す。ストップキー2805は稼働中の動作を止める働きをする。IDキー2806は、使用者のユーザーIDを入力する時に用いる。リセットキー2807は操作部からの設定を初期化する時に用いる。
図9は、本実施例の画像形成装置における初期画面であり、各画像形成機能設定後に戻ってくる標準画面でもある。3101はコピー設定を行うための画面切り替えを行う。3102はスキャンした画像をファックスや電子メールで送信する設定を行うための画面切り替えを行う。3103は内蔵HDDにスキャン画像、PDL画像を格納する、あるいは格納されたスキャン画像、PDL画像を印字、あるいは送信する、あるいは編集する設定を行うための画面切り替えを行う。3104は3105のよって設定された画像読み込み時の設定を表示するためのウィンドウである。3105は画像読み込み時の解像度、濃度などを設定する。3106はタイマー送信時のタイマー設定、HDDあるいはプリンタに印字する場合の設定などを行う。3107は3108によって指定された送信宛先の表示を行う。3109は3107に表示された1宛先の詳細な情報の表示を行う。3110は3107に表示された1宛先の消去を行う。
図10は3105を押下したときに表示されるポップアップウィンドウである。3201は読みとり原稿サイズをポップアップのなかから選択入力し、設定された読みとりサイズは3202に表示される。3203は原稿の読み取りモードを選択するところであり、押下するとカラー/ブラック/自動(ACS)の3種類が選択できる。カラーモードに関してはコピー、ボックスでも同様に選択ができる。カウンタ2507の計測結果が所定値よりも小さければ白黒原稿、大きければカラー原稿と判断し、カラーの場合はカラー画像を、ブラックの場合には白黒画像を、ACSの場合にはカラー画像と原稿がカラーか白黒かを判別した結果を蓄積する。3204は読み取りの解像度を指定するためポップアップからの選択入力になる。3205は原稿の読み取り濃度を調整するためのスライダであり、9段階の調整が行える。3206は新聞のように下地がかぶった画像を読み込む場合に、濃度を自動的に決定するためにある。3206についてはコピーでも同様の設定が可能である。
図11にコピータブ3101を押下したときの画面を示す。3301はコピーできる状態が否かを示すところであり、同時に設定したコピー部数も表示される。3302は3206と同等の機能であり、下地除去を自動的にするかしないかを選択するためのボタンである。3303は3205と同等の機能であり、9段階の濃度調整が可能なスライダである。3304は原稿のタイプを選択するところであり、文字・写真・地図、文字、印画紙写真、印刷写真が選択できる。3305は応用モードボタンであり、縮小レイアウト(複数枚の原稿を1枚の用紙に縮小印字する機能)や、カラーバランス(CMYKの各色微調整)などが設定できる。3306は各種フィニッシングにかかわる設定を行うボタンであり、シフトソート、ステープルソート、グループソートが設定できる。3307は両面読み込み、および、両面印刷にかかわる設定を行うボタンである。
図12にボックスタブ3103を押下したときの画面を示す。3401はHDDを論理的に区分した各フォルダを示す。フォルダにはフォルダ番号が予め割り振られており、3401は0番のフォルダになる。フォルダ番号の横にはフォルダで使用しているディスク容量の割合が表示されている。また、フォルダには任意の名前をつけることができ、名前もここに表示される。3402はHDD全体の使用量が表示される。
図13に3401を押下したときの画面を示す。3501および3502はフォルダに格納されている文書を示す。文書は複数のページで構成されている。3501はスキャンした文書であり、スキャン文書であることを示すアイコン表示、および、HDD使用量、さらにユーザーが任意に設定できる文書名表示を表示している。3502はPDLから格納したPDL文書であるアイコンが表示されている。アイコンを押下することで、その文書が選択されたことが反転表示によって示される。3503は選択された文書を送信するためのボタンである。3504はスキャナから原稿を読み込み、文書を生成するためのボタンである。3505はフォルダ内のすべての文書を選択するためのボタンである。3506は選択された文書を削除するためのボタンである。3507は選択された文書を印刷するためのボタンである。3508は選択された文書を編集するためのボタンである。たとえば2つの文書を選択して、結合し、1つの文書にして保存したり、特定のページを削除する機能を持っている。3509は最後に選択された文書の詳細情報を表示するためのボタンである。文書名以外にも解像度、原稿サイズ、カラーなどの情報をみることができる。
図14にソフト構成図を示す。4010は表示操作部を制御するUI制御部、UI制御部からの指示を受け、コピー動作、送信動作、ボックス画面からのスキャン、プリントを実行するコピーアプリケーション部4020、送信アプリケーション部4021、BOXアプリケーション部4022がある。またネットワークアプリケーション4120からのPDLプリントデータを受けPDLプリントジョブを投入するPDLアプリケーション部4023がある。
4030は機器制御部分の機器依存部分を吸収するための共通インタフェース部分、4040は共通インタフェースから受け取ったジョブ情報を整理し、下位層のページ処理部に伝達するジョブマネージャである。ジョブマネージャは内部的にジョブ種ごとに分かれており、コピージョブをキューイングして管理するコピージョブ管理部4041、同スキャンジョブ管理部4042、プリントジョブ管理部4043、PDLジョブ管理部4044、送信ジョブ管理部4045、FAXジョブ管理部4046があり、各ジョブの管理を行う。
画像ページ処理部4100は、ローカルコピーであればコピージョブ管理部4041、スキャンジョブ管理部4042、プリントジョブ管理部4043、スキャンページ処理部4050、プリントページ処理部4090との間の同期をとり、資源管理部4110から画像処理に必要なメモリ群4130および、各種画像処理を行う画像処理デバイス群4120などの資源を獲得し、画像処理を行う。
資源管理部4110は、内部的にデバイス管理部4111と、メモリ管理部4112により構成され、それぞれは、画像変換デバイス群4120、またはメモリデバイス群4130の使用状況や使用者の優先度を保持し、スケジューリングして獲得、解放を制御している。また実際の資源獲得を行うことなく、ジョブ実行前の獲得可能判別や、ジョブ実行前に獲得予約を行い、ジョブ終了まで他に獲得させない排他制御もここで行う。
文書管理部4140は、ジョブ、文書、ページ、イメージにまつわる各属性値、たとえば画像サイズや目標圧縮率等をSRAMデバイス4160に保持し、実画像データをHDDデバイス4150に書き込み、読み出しを制御する。
スキャンページ処理部4050は、スキャンデバイス4051を制御し、画像データをスキャナから入力し、画像ページ処理部4100に画像データの書き込みを依頼する。
PDLページ処理部4060は、PDLデバイス4061を制御し、画像データをネットワークから入力し、画像ページ処理部4100に画像データの書き込みを依頼する。
プリントページ処理部4090は、画像ページ処理部4100から画像データの読み出しを依頼し、プリンタデバイス4091を制御して、画像データをプリンタに出力する。
SENDページ処理部4070は、画像ページ処理部4100から画像データの読み出しを依頼し、ネットワークデバイス4170を制御して、画像データをネットワークに出力する。また、受信時には、画像データをネットワークから入力し、画像ページ処理部4100に画像データの書き込みを依頼する。
FAXページ処理部4080は、画像ページ処理部4100から画像データの読み出しを依頼し、FAXデバイス4181を制御して、画像データを公衆回線に出力する。また、受信時には、画像データを公衆回線から入力し、画像ページ処理部4100に画像データの書き込みを依頼する。
まずローカルコピーのソフト処理について説明する。使用者の指示によりUI制御部4010からコピー指示とともにコピーの設定がコピーアプリケーション部4020に伝わる。コピーアプリケーション部4020はUI制御部4010からの情報を共通インタフェース4030を介して、機器制御を行うジョブ管理部4040に伝える。ジョブ管理部4040はコピージョブ管理部4041にジョブの情報を伝達し、コピージョブ管理部4041は、コピーに必要な画像変換デバイスおよび画像蓄積メモリを予め計算し、必要なものを資源管理部4110に伝える。ここで資源が獲得できる見込みがあれば、ジョブを継続し、スキャンジョブ管理部4042とプリントジョブ管理部4043にジョブの情報を伝達する。
スキャンジョブ管理部4042は、スキャンページ処理部4050を経由して、スキャンデバイス4051(スキャンデバイス4051はコントローラ2000とスキャナ2070を結ぶシリアルI/Fを制御する)を介してスキャナ2070にスキャン要求を行う。また、同時に画像ページ処理部4100にスキャン用の画像処理要求を出す。
画像ページ処理部4100はスキャンページ処理部4050の指示に従って、資源管理部4110からスキャンの画像処理に必要な画像変換デバイスおよび画像蓄積メモリを獲得する。資源がすべて獲得できれば、画像変換デバイスを介して、スキャナ画像処理部2014の設定を行う。
設定が完了したら、スキャナ2070に対して直ちにスキャンを指示する。スキャン画像転送完了は図示しないハードウェアからの割り込み信号によって各画像変換デバイスに伝わる。
画像ページ処理部4100は、各画像処理デバイスからのスキャン画像処理完了を受けて、スキャン完了をスキャンページ処理部4050、プリントページ処理部4090に伝える。同時に画像ページ処理部4100はRAM2002に蓄積された圧縮画像をHDD2004にファイル化するため文書管理部4140に書き込み指示する。文書管理部4140は指示に従ってメモリ上の画像(文字/写真判定信号を含めて)をHDDデバイス4150(ハードウェアとしてはHDD2004)に格納する。画像の付随情報としてSRAMデバイス4160にカラー判定/白黒判定結果、下地とばしを行うための下地とばしレベル、画像入力元としてスキャン画像、色空間RGB、画像サイズ、目標圧縮率も格納しておく。また、画像ページ処理部4100は、HDD2004への格納が終了し、スキャナ2070からのスキャン完了を受けたら、スキャンページ処理部4050にファイル化終了を通知する。
スキャンページ処理部4050は、スキャンジョブ管理部4042を経由して、コピージョブ管理部4041に処理終了通知を返し、ジョブ管理部4040は、共通インタフェース4030を経由して、コピーアプリケーション4020に対して終了通知を返す。
プリントページ処理部4090はメモリに画像が入った時点でプリンタデバイス4091を経由して、デバイスI/Fを制御し、プリンタ2095に印刷要求をだす。同時に画像ページ処理部4100にプリント画像処理要求を行う。画像ページ処理部4100はプリントページ処理部4090から要求を受けたら、プリントページ処理部4090の指示に従って、資源管理部4110からプリントの画像処理に必要な画像変換デバイスおよび画像蓄積メモリを獲得する。資源がすべて獲得できれば、獲得した画像変換デバイスを介して、プリント画像処理部2016の設定を行う。設定が完了したら、プリントページ処理部4090にプリント準備完了を伝える。プリントページ処理部4090はプリンタに対して印刷指示を出す。
画像ページ処理部4100は、各画像処理デバイスからのプリント画像処理完了を受けて、プリント画像転送完了とプリント完了をプリントページ処理部4090に伝える。プリントページ処理部4090はプリンタデバイス4091からの排紙完了を受け、プリントジョブ管理部4043を経由して、コピージョブ管理部4041に処理終了通知を返し、ジョブ管理部4040は、共通インタフェース4030を経由して、コピーアプリケーション4020に対して終了通知を返す。
コピーアプリケーション部4020はスキャン、プリントが終了したらジョブ終了をUI制御部4010に通知する。
リモートコピーのスキャンジョブ、送信ジョブの場合は、プリントページ処理部4090に代わって送信ページ処理部4070または、ファクスページ処理部4080がジョブ管理部4040からの要求を受ける。スキャン画像をHDDに格納し終わった時点で、画像ページ処理部4100から格納完了通知を受け、それを共通インタフェース4030を介してリモートコピーならコピーアプリケーション部4020に、送信ジョブなら送信アプリケーション部4021に通知する。コピーアプリケーション部4020、送信アプリケーション4021はこの通知のあと、共通インタフェース4030経由で、送信ページ処理部4070に対してHDDに格納されたファイルの送信を依頼する。依頼を受けた送信ページ処理部4070は、ネットワークデバイス4170を経由してファイルを送信する。送信アプリケーション4021はジョブ開始時にコピーアプリケーション部4020からコピーに関する設定情報を受け、それもリモート側の機器に通知する。送信アプリケーション4021は、リモートコピーの場合、機器固有の通信プロトコルを使用して送信を行う。また送信ジョブの場合はFTP、SMB、G3FAXのような標準的なファイル転送プロトコルを使用する。
ファクス送信する場合はファイル格納後、送信アプリケーション4021から共通インタフェース4030、ジョブ管理部4040、ファクスジョブ管理部4046に送信が伝わる。ファクスジョブ管理部4046は、文書管理部4140経由で、送信用の画像情報をSRAMデバイス4160から読み出す。送信用の画像の内、最大ページサイズのものを抽出して、必要なメモリサイズと、必要な画像変換デバイスを決定し、資源管理部4110にジョブリソース予約を行う。ここで資源が予約できれば、直ちにジョブを開始し、FAXページ処理部4080に送信を指示する。また、ここで回線やメモリや変換デバイスといった必要な資源が取れない場合は、次の起動がかかるまで、送信待ちとして、ジョブキューに積まれる。
FAXページ処理部4080に送信が指示されると、FAXページ処理部4080は、FAXデバイス4081を制御し、Modem2050を介して、相手機器とネゴシエーションし、必要な画像処理(カラー−>白黒変換、多値2値変換、回転、変倍)を決定し、画像ページ処理部4100に依頼する。画像ページ処理部は、資源管理部から予約されていた画像変換デバイス、メモリデバイスを獲得し、画像変換要求を、画像変換デバイスに出す。画像変換が終わり、FAXページ処理部に変換通知を行うと、FAXページ処理部は、変換後の画像をFAXデバイス4081経由で、Modemを使って送信する。
また、送信先にプリンタがある場合、送信アプリケーション4021は共通インタフェース4030を介してプリントジョブとしてプリントの指示を行う。そのときの動作は以下で説明するリモートコピーのプリントジョブの場合と同様である。また、送信宛先が機器内のボックス宛先になっているときは文書管理部4140を経由して、機器内のファイルシステムに格納する。
FAX受信時はFAXデバイス4081がModemを使って画像を受信し、画像ファイルとしてHDDデバイス4150および画像情報としてSRAMデバイス4160に格納する。HDDデバイス4150格納後にボックスアプリケーション4022に通知すると、ボックスアプリケーション4022から受信プリントの指示が共通インタフェース4030を介して、ジョブ管理部4040になされる。その後は通常のボックスプリントジョブと同じ動作になるため省略する。
リモートコピーのプリントジョブの場合は、送信側からの画像をネットワークアプリケーション4120がHDDに保存するとともにコピーアプリケーション部4020に対してジョブを発行する。コピーアプリケーション部4020は共通インタフェース4030を介してジョブ管理部4040にプリントジョブを投入する。ローカルコピーとは異なり、スキャンジョブ管理部4042は使用せず、スキャンページ処理部4050に代わって画像ページ処理部4100がコピージョブ管理部4041からの要求を受ける。受信画像をHDDからメモリに展開するための要求を画像ページ処理部4100に行う。画像ページ処理部4100は必要なメモリデバイスを獲得し、メモリに画像を展開する。画像ページ処理部4100は展開が終了した時点で、展開終了をプリントページ処理部4090に伝える。プリントページ処理部4090はメモリに画像が入った時点でプリンタデバイス4091を制御し、デバイスI/Fを介して、プリンタ2017にプリントジョブ管理部4043から指示された給紙段、もしくはその用紙サイズを有する段を選択し、印刷要求をだす。自動用紙の場合には画像サイズから給紙段を決定し印刷要求をだす。画像ページ処理部4100にプリント画像処理要求を行う。画像ページ処理部4100はプリントマネージャ4090から要求を受けたら、プリント画像処理に必要な(たとえば最適サイズ用紙がなくなり、回転が必要になれば回転デバイスも獲得する。)画像変換デバイスおよびメモリデバイスを獲得し、プリント画像処理設定を各画像変換デバイスに設定する。その後は通常のローカルコピージョブと同じ動作になるため省略する。
PDLデータ展開格納ジョブの場合は、PDLプリントを投入したホストPCからの要求がネットワークアプリケーション4120を経由してPDLアプリケーション4023に伝達される。PDLアプリケーションがPDLデータ展開格納ジョブを共通インタフェース4030を介してジョブ管理部4040に指示する。ジョブ管理部4040は、画像ページ処理部4100とPDLジョブ管理部4044経由で、PDLページ処理部4060に要求を出す。画像のRIPが終了した後の画像入力する部分に関しては前述のスキャンジョブと同様である。画像ページ処理部4100は、文書管理部4140を介して、メモリ上の画像(文字/写真判定信号を含めて)をHDD2004に格納する。画像の付随情報としてSRAMデバイス4160にカラー/白黒情報、画像入力元としてPDL画像、色空間CMYKもしくはRGB、画像サイズ、目標圧縮率も格納しておく。PDL画像をHDD2004に格納し終わった時点で、画像ページ処理部4100から格納完了通知を受け、それを共通インタフェース4030を介してPDLアプリケーション4023に通知する。PDLアプリケーション4023はこの通知のあと、ネットワークアプリケーション4120にHDDに格納完了を通知し、PDLプリントを投入したホストPCへこの情報が伝達される。また、PDLプリントジョブの場合にはPDLページ処理部4060とプリントページ処理部4090によって、メモリ上に展開された画像を印字する。
PDL展開され格納された画像のプリントはUIで印刷指示された格納文書をBOXアプリケーションに対してプリントジョブとして発行する。BOXアプリケーション部4022は共通インタフェース4030を介してジョブ管理部4040にプリントジョブを投入する。この後の動作はリモートコピーのプリントジョブで説明した動作と同様のため、省略する。
図15は、画像メモリの管理の方法の模式図である。画像メモリ管理には、面管理テーブルとブロック管理テーブルを用いる。ブロック管理テーブルは実メモリ上の領域のアドレスとサイズ、次のブロックへのポインタ、使用中フラグから成る。ブロック管理テーブルの実メモリ上の領域のアドレスとサイズの指し示す領域が画像処理に使用される。また、そのブロックが使用されているときには使用中フラグに1を入れ、使用されていないときには0を入れる。また、ブロック管理テーブルには次のブロックを指し示すポインタがあり、これを用いてブロック管理テーブルをリスト形式にすることにより複数のブロックをまとめて使用することができる。このまとめた複数のブロックを1面として管理するのが面管理テーブルである。面管理テーブルは用途、すなわち画像処理の種別と先頭ブロックへのポインタ、割当済みフラグ、使用中フラグから成る。画像処理の種別はスキャン用、変倍用、回転用、HDD読出し用など、画像データをメモリ上へ書き込む際の処理の内容である。先頭ブロックへのポインタが指し示すブロック管理テーブルによって面管理テーブルが使用する1面の画像メモリを表現する。使用中フラグは、画像処理が実行されているかどうかに関わらず、その面が使用されているかどうかのフラグである。実行中フラグは、実際に画像処理が実行されているかどうかのフラグである。
ここで、本発明において特徴的な画像メモリのハンドリングについて説明する。
まず、図16、図17、図18の具体例を用いてプリント時の画像ページ処理部4100の動作を説明する。図17はプリント時の画像パスの例であり、1ページ目と2ページ目はHDDからスモールサイズの画像データを読み出し、それを回転してプリント、3ページ目はHDDからラージサイズの画像データを読み出し、回転せずにプリント、という処理を実行する画像パスである。
このときの画像ページ処理部4100の処理実行手順をシーケンス図として示したのが図16である。図16において、画像ページ処理部4100は4つの内部モジュールに分割されており、それぞれ画像処理決定部、1ページ目の画像処理実行部、2ページ目の画像処理実行部、3ページ目の画像処理実行部となる。また図中の画像メモリ管理部は、図14で説明したメモリ管理部4112である。
1ページ目のプリントページ処理部4090から、1ページ目の画像ページ処理部4100に1ページ目の処理開始が通知されると、ステップ5101で画像処理決定部は1ページ目の画像パスを決定し、図17中のテーブル5201に決定した内容を書き込む。テーブル5301には各画像処理の処理内容、ここではHDD読み出し、回転、プリント、と、各画像処理の入出力色空間、入出力解像度、入出力画素数、回転角度、入出力圧縮形式、目標圧縮率等をしめす値が格納される。そして、画像処理決定部はテーブル5301を画像メモリ管理部に通知する。画像メモリ管理部ではテーブル5201に基づいて画像メモリの配分を決定し、ここではHDD読出し用のメモリと、回転用のメモリの面管理テーブルの使用中フラグに1を立てることにより面管理テーブルを割当て、さらにそれぞれの面管理テーブルにメモリブロックを割り当てる。続けて、ステップ5102で画像処理決定部は1ページ目の画像処理開始を1ページ目の画像処理実行部に通知する。1ページ目の画像処理実行部はステップ5103でHDD読出し用のメモリの獲得を画像メモリ管理部へ要求する。画像メモリ管理部はこの要求に応じて、ステップ5104でHDD読出し用メモリの面管理テーブルの実行中フラグに1を立てるとともに先頭のブロック管理テーブルを1ページ目の画像処理実行部へ通知する。1ページ目の画像処理実行部はステップ5105でHDD読出しを開始し、これによってHDD読出し用メモリへ画像データが格納される。ステップ5109でHDD読出しが終了すると、1ページ目の画像処理実行部はステップ5110で回転用メモリの獲得を画像メモリ管理部4112へ要求する。画像メモリ管理部4112はこれに応じてステップ5111で回転用メモリの面管理テーブルの実行中フラグに1を立てるとともに先頭ブロックを1ページ目の画像処理実行部へ通知し、1ページ目の画像処理実行部はステップ5112でHDD読出し用メモリを入力画像、回転用メモリを出力画像として回転処理を開始する。
ここで、2ページ目のプリントページ処理部4090から、2ページ目の画像ページ処理部4100へ2ページ目の処理開始が通知されると、画像処理決定部は1ページ目と同様に2ページ目の画像処理を決定し、テーブル5301を生成してステップ5114でテーブル5301を用いて2ページ目の画像処理決定を画像メモリ管理部4112へ通知する。画像メモリ管理部4112はテーブルを1ページ目と比較し、ここではテーブルの内容が同じであるため、画像メモリの配分を変えないことを決定する。続けて、画像処理決定部がステップ5115で2ページ目の画像処理開始を2ページ目の画像処理実行部へ通知すると、2ページ目の画像処理実行部はステップ5116でHDD読出し用メモリの獲得を画像メモリ管理部へ要求する。画像メモリ管理部はHDD読出し用メモリの面管理テーブルを調べ、ここでは1ページ目の画像処理実行部の回転処理の入力画像としてHDD読出し用メモリが使用されているため面管理テーブルの実行中フラグに1が入っているため、ステップ5116では要求に対する通知を行わず、画像メモリ管理部4112内部の獲得待ちキューに要求をキューイングする。
ステップ5118において1ページ目の画像処理実行部の回転処理が終了すると、1ページ目の画像処理実行部はステップ5119においてHDD読出し用のメモリ解放を画像メモリ管理部へ通知し、続けてステップ5120で回転用メモリに格納された回転後の画像データを入力画像としてプリントを開始する。画像メモリ管理部はステップ5119のHDD読出し用メモリの解放通知でHDD読出し用メモリの実行中フラグを0にする。ここで、画像メモリ管理部4112は獲得待ちキューを調べ、獲得待ちキューにキューイングされていた2ページ目の画像処理実行部のHDD読出し用メモリ獲得要求に対してHDD読出し用メモリのアドレスを通知する。2ページ目の画像処理実行部ではこの通知に応じてステップ5121でHDD読出しを開始し、ステップ5125でHDD読出しが終了するとステップ5126で回転用メモリの獲得を画像メモリ管理部に要求する。画像メモリ管理部4112は、前述のHDD読出し用メモリの場合と同様に、回転用メモリ上の画像が1ページ目のプリント処理の入力画像として使用されているため、この要求を獲得待ちキューにキューイングする。ステップ5128で1ページ目のプリントが終了すると1ページ目の画像処理実行部はステップ5129で回転用メモリの解放を画像メモリ管理部4112に通知し、画像メモリ管理部4112は回転用メモリのアドレスを画像処理実行部に通知して、ステップ5131で2ページ目の画像処理実行部は回転処理を開始する。
ここで、3ページ目のプリントページ処理部4090から、3ページ目の画像ページ処理部4100へ3ページ目の処理開始が通知されると、画像処理決定部は1ページ目、2ページ目と同様に画像パスを決定する。ここでは、HDD上に蓄積されている画像データの色空間が1ページ目、2ページ目と違うため、決定した画像処理内容はテーブル5203のようになる。ステップ5133でテーブル5203の内容が画像処理決定部から画像メモリ管理部4112へ通知されると、画像メモリ管理部はテーブル5203とテーブル5202の目標圧縮率および画像サイズを比較し、サイズが異なるため、画像メモリの配分の変更が必要であると判断する。ステップ5134で3ページ目の画像処理開始が3ページ目の画像処理実行部に通知され、それに応じて3ページ目の画像処理実行部はHDD読出し用メモリの獲得をステップ5136で画像メモリ管理部4112に通知するが、画像メモリ管理部4112は3ページ目の処理において画像メモリの配分の変更が必要であると判断しているため、メモリ獲得要求には応じず、獲得待ちキューへキューイングする。ステップ5138からステップ5145では2ページ目の画像処理実行部は前述の1ページ目の処理と同様に回転、プリントを実行し、ステップ5145で回転用のメモリ解放を画像メモリ管理部へ通知する。画像メモリ管理部は2ページ目の回転用のメモリ解放をもって2ページ目の処理が終了したと判断し、ステップ5146で画像メモリの配分を決定し、HDD読出し用、色空間変換用、変倍用のメモリをそれぞれ確保する。そして、ステップ5147で獲得待ちキューにある3ページ目のHDD読出し用メモリ要求に応じてHDD読出し用メモリのアドレスを3ページ目の画像処理実行部へ通知する。以降、ステップ5148からステップ5172において3ページ目の画像処理実行部と画像メモリ管理部4112が3ページ目の処理を実行するが、1ページ目、2ページ目と同様な処理のため説明は省略する。
画像形成システムの全体構成を示す図 画像形成装置の全体構成を示す図 パケット画像と画像全体の関係図 パケット画像の構造を示す図 本発明のスキャナ画像処理のブロック図 本発明のプリンタ画像処理のブロック図 画像形成装置の入出力デバイス外観図 画像形成装置の操作部外観図 本発明の操作部の送信画面の説明図 本発明の操作部の送信画面の詳細説明図 本発明の操作部のコピー画面の説明図 本発明の操作部のボックス画面の説明図 本発明の操作部のボックス画面の詳細説明図 本発明のソフト構成を示すソフト構成図 本発明の画像メモリの管理方法を示す説明図 本発明の画像処理実行時の画像メモリの獲得方法を説明するシーケンス図 本発明の画像処理パスの表現を説明する模式図 本発明の画像処理実行時の画像処理実行データの表
符号の説明
200、220、230 画像形成装置
2001 CPU
2002 RAM
2003 ROM
2004 HDD
2005 操作部I/F
2006 操作部(UI)
2007 Network
2008 LAN
2010 画像バス
2011 ImageBusI/F
2012 圧縮器
2013 伸張器
2015 カラースキャナ
2017 カラープリンタ
2050 Modem
2051 公衆回線(WAN)
2052 2値画像回転
2053 2値画像圧縮・伸張
2070 スキャナ部
2095 プリンタ部
2112、2212、2312 操作部
2200、2300 Controller Unit
2270、2370 スキャナ部
2295、2395 プリンタ部

Claims (3)

  1. 画像一時記憶装置と、
    画像一時記憶装置に画像データを入力する画像入力装置と、
    画像一時記憶装置から画像データを出力する画像出力装置と、
    画像一時記憶装置に入力された画像データを蓄積し、かつ、蓄積した画像データを画像一時記憶装置に出力する画像蓄積装置と、
    画像一時記憶装置の画像データを読み取り、変換を行って画像一時記憶装置に変換後の画像データを出力する画像変換装置と、
    画像蓄積装置、画像入力装置、画像出力装置、画像変換装置の処理内容を決定する画像処理決定手段と、
    画像処理決定手段によって決定された処理における画像一時記憶装置上の出力領域を決定する画像一時記憶領域決定手段と、
    から構成される画像入出力装置において、
    画像一時記憶領域決定手段は、1ページの画像データの処理開始時に、画像データの紙サイズと、ジョブに設定された画質パラメタのうち、目標圧縮率から必要な画像記憶領域のサイズを計算し、一連の処理に必要な領域数分の面数の画像一時記憶領域を割り当てることを特徴とするカラー画像入出力装置。
  2. 請求項1の画像入出力装置において、続けて次ページの画像データの処理する場合、次のページの処理開始時に前ページの処理内容と、紙サイズおよび目標圧縮率が同一であるか判断し、同一である場合には画像一時記憶領域の割り当てを変えず、前のページの1処理が終了してから、次のページの同じ処理に対して同じ領域を使用して処理を実行することを特徴とするカラー画像入出力装置。
  3. 請求項1の画像入出力装置において、続けて次ページの画像データの処理する場合、次のページの処理開始時に前ページの処理内容と、紙サイズおよび目標圧縮率が同一であるか判断し、同一でない場合には、画像一時記憶領域の割り当てを変えるために、前のページの一連の処理が終了してから、次のページの同じ処理に対して再度領域を計算して割り当て、処理を実行することを特徴とするカラー画像入出力装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8248671B2 (en) 2008-06-23 2012-08-21 Ricoh Company, Limited Image processing apparatus and method and computer program product

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