JP2006128759A - 映像符号化装置、映像復号化装置、映像符号化方法及び映像復号化方法 - Google Patents

映像符号化装置、映像復号化装置、映像符号化方法及び映像復号化方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 符号化対象の変換係数のビットの状態に応じて効率の良い符号化を行うことができる映像符号化装置を提供する。
【解決手段】 映像符号化装置10は、映像を周波数変換して周波数成分を表す変換係数を生成するDCT部と、DCT部にて生成された変換係数を2進数に変換し、複数の変換係数の同じ位のビットからなるビットプレーンを最上位ビットから最下位ビットに至るまで生成し、上位ビットプレーンから順に符号化する可変長符号化部32と、先に符号化された変換係数に関する情報に基づいて、後に符号化される変換係数のビットの状態を予測する状態予測部34とを備え、可変長符号化部32は、状態予測部34によって予測されたビットの状態に応じて符号化を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、映像を符号化し映像ストリームを生成する映像符号化装置および方法と、映像ストリームを復号化して復号化映像を生成する映像復号化装置および方法に関する。
映像は、もはや我々の生活とは切り離せない関係にあり、インターネットや携帯電話網、放送波、蓄積メディアなどの伝送手段を通じ、パソコンや携帯端末、テレビ、ハイビジョンテレビなどの多様な表示端末において、視覚的な情報を享受させてくれる重要な存在となった。
伝送手段を通じて伝送される映像は、効率良く情報を伝達するために、映像符号化技術を用いてより少ないデータ量を持つ映像ストリームに圧縮される。最近では、映像符号を全てダウンロードし終えてから再生するのではなく、受信した映像符号化データを順次再生する映像ストリーム伝送が盛んになってきている。しかしながらISO/IEC 14496−10に記載のMPEG−4 AVC方式のような映像符号化技術では、一度符号化すると復号化に用いられる符号量は一意に決定され、再生する映像の品質を変えることはできない。よって、1つの映像ストリームを通信帯域の異なる2者に提供する場合には、映像を2回符号化しそれぞれの帯域にあわせて伝送するか、もしくは、狭い方の通信帯域にあわせて映像の画質や解像度、フレームレートを下げて映像符号化していた。
そこで、幾つかの階層からなるデータ構造を持ち、符号化後も必要に応じてストリームの伝送量を変更することのできるスケーラブル映像符号化方式が幾つか考案規格化された。映像階層符号化方式では、画質、解像度、フレームレートなどを映像が符号化された後に選択することが出来る。
また、高度化されたカメラ技術により映像が高精細になるにしたがって、映像のもつ情報量は増し、ユーザ毎に伝送量を調整する必要性が高まり、符号化効率の良いスケーラブル映像符号化方式が求められている。
MPEG−4 FGS(Fine Granularity Scalable coding)はISO/IEC 14496−2 Amendment 2に規定されているスケーラブル映像符号化方式の1つで、とりわけストリームの画質を微細に選択することが可能な符号化方法として規格化されている。
MPEG−4 FGSで符号化された映像ストリームは、基本レイヤストリームと拡張レイヤストリームによって構成される。基本レイヤストリームは単体で復号化が可能な低帯域で低画質の映像ストリームであり、拡張レイヤストリームは基本レイヤストリームの画質を向上させるための映像ストリームである。MPEG−4 FGSは、階層的に符号化されたレイヤ構造と、拡張レイヤストリームに用いられるビットプレーン符号化と呼ばれる符号化処理などにより、伝送する符号量を1フレーム(1画面、1画像)ごとに制御することが可能で、伝送速度や求められる画像品質に非常に柔軟に対応できる。
以下に、MPEG−4 FGSの拡張レイヤストリームの生成に用いられるビットプレーン符号化の概念を簡単に説明する。
図14は、MPEG−4 FGSの映像符号化装置130を示す図である。映像信号入力部132から原映像を入力し、基本レイヤ符号化部134において基本レイヤストリームを、拡張レイヤ符号化部140において拡張レイヤストリームを生成し、基本レイヤ出力部136と拡張レイヤ出力部138から出力する。
拡張レイヤ符号化部140では、原映像と基本レイヤストリームを復号化した基本レイヤ復号映像の差分である差分映像を8×8画素ごとにDCT変換(Discrete Cosine Transformation:離散コサイン変換)、スキャン、階層符号化を行う。MPEG−4 FGSでは、差分映像をDCT変換したDCT係数に多く現れる「0」の値をまとめて符号化することにより符号化効率を上げる。
拡張レイヤ符号化部140では、まず、DCT部144が差分映像をDCT変換してDCT係数を生成する。次に、スキャン部146が8×8画素のDCT係数をスキャンし並べ替える。DCT係数は統計的に大きな絶対値を持つ係数が水平および垂直低周波に偏り、水平および垂直高周波係数が大きな絶対値を持つことは統計的に少なくなる。そこで、スキャン部146が、水平および垂直低周波係数から水平および垂直高周波係数に向かってDCT係数を並べ替えるスキャンを行うことにより、並べ替えられたスキャン済DCT係数の後半には「0」が多くなる。図16(a)は、8×8画素のDCT係数のスキャンを表す図である。プラスマイナスを表す符号は絶対値とは別途符号化する。このように、水平周波数、垂直周波数の低い方から順にスキャンする。これにより、「0」が出現する確率の高い高周波成分の符号化効率を高めることができる。
次に、階層符号化部140がビットプレーン符号化を行う。MPEG−4 FGSは、ビットプレーン符号化として上位ビットからビットプレーンごとに零ラン長符号化およびハフマン符号化を行う。ここでビットプレーンとは、2進数で表された複数の数値の同じビット位のみを並べたビット列のことであり、ビット平面とも呼ばれる。図17は、DCT係数を、横軸をスキャン順に、縦軸をビットごとに並べた図である。1つの列が1つのDCT係数を表し、1つの行が1つのビットプレーンをあらわす。DCT係数の最上位の「1」のビットをMSBと呼び、図17において空白セルは、MSBより上位の「0」ビットの記述を省略したものである。複数のDCT係数の中で最も大きい値を持つMSBを含むビットプレーンをMSB平面と呼ぶ。
零ラン長符号化とは、「0」以外の係数が現れる前に、「0」が幾つ現れるかを符号化するものであり、複数の「0」に1つの信号を割り当てることにより情報量を圧縮する符号化手法である。ビットプレーンにおいては「0」か「1」しか現れないので「0の長さ」になる。また、「0」の後に現れる「1」がビットプレーン内においてスキャン順序で「最後の1か否か」を符号化することにより、スキャンによって後半に偏った「0」を効率よく符号化する。図17に例示するMPEG−4 FGSの零ラン長符号化では、領域Cを参照すると、「0」が4つ続いた後に「1」が続くがさらにその後に「1」があるので、「0が4つ」そして「最後の1ではない」の組み合わせを割り当てる。図16(b)は、8×8画素のDCT係数のあるビット位のビットプレーンを示した図である。図16(a)で示したスキャン順序によれば、図16(b)のビットB12は、ビットプレーン最後の「1」であり、それ以外はビットプレーン最後の「1」ではない。
ハフマン符号化とは可変長符号化の一種で、MPEG−4 FGSにおいては、前記、「0の続く長さ」すなわち零ラン長と「最後の1であるか否か」すなわちビットプレーン終了信号の各組み合わせに対してあらかじめ出現確率を求めておき、出現確率の高い組み合わせには短い符号を、出現確率の低い組み合わせには長い符号を割り当てて情報を圧縮する。組み合わせに対して割り当てる符号の表をハフマンテーブルといい、MPEG−4 FGSでは、MSB平面用と、MSBより1ビット下位のビットプレーン用と、2ビット下位のビットプレーン用と、それより下位のビットプレーン用の4つのテーブルを用意する。これらのハフマンテーブルでは、8×8画素のDCT係数のMSB平面は「1」を少なく含み、下位ビットプレーンになるに従って徐々に1の出現確率が増えて行くことを想定して、「零ラン長」と「最後の『1』」の組み合わせを予測して、効率良く情報を圧縮する。
図15は、映像符号化装置130が生成した基本レイヤストリームと拡張レイヤストリームを復号化して復号化画像を生成するMPEG−4 FGSの映像復号化装置150である。基本レイヤ復号化部156が基本レイヤストリームを復号化して生成した基本レイヤ復号化画像と、拡張レイヤ復号化部160が拡張レイヤストリームを復号化して生成した差分復号化画像とを加算して復号化画像を生成する。復号化画像の画質は、復号化した拡張レイヤストリームの量に比例する。
以上のように符号化および復号化するMPEG−4 FGSでは、復号化画像の画質に強い影響を及ぼすDCT係数の上位ビットプレーンから優先的に符号化して映像ストリームに格納することにより、画質を柔軟に調整することが可能である。たとえば、映像送信端末から映像受信端末に映像ストリームを伝送するシステムにおいて、映像受信端末が映像ストリームをすべて受信できなかった場合、MPEG−4 FGSの映像ストリームでは画質への影響度の低い下位ビットプレーンが欠落するだけで映像を復号化することが可能である。しかし、MPEG−4 AVCなどの映像非スケーラブル符号化方式では、映像ストリームをすべて受信できなかった場合、1画面の下半分が復号できないなどといった主観画質を大幅に低下させる問題が発生する。
特許文献1では、図14に示すMPEG−4 FGSの映像符号化装置において、階層符号化部148の改良を行っている。
図18は、特許文献1の階層符号化部148を示す。階層符号化部148では、ビット分離部170が、入力されたDCT係数をMSBとそれ以外の非MSBに分離し、MSB符号化部172がDCT係数のMSBのみを符号化し、非MSB符号化部174が非MSBを符号化し、合成部176がMSBと非MSBの符号を合成し出力する。特許文献1では、1つのDCT係数の中で復号化画像の画質に最も影響を及ぼすMSBを優先して映像ストリームに符号化することにより、符号化効率の向上を図っている。ここで、「符号化効率が良い」とは、同じ原映像を符号化した同じデータ量の2つの映像ストリームを復号化したときに、一方の復号化画像の画質が他方に勝っていれば、前者の方の符号化効率が良いという。
特開2003−274406号公報
上記したように、MPEG−4 FGSはビットプレーンごとにハフマンテーブルを用意しているものの、そのハフマンテーブルが「0の続く長さ」と「最後の『1』であるか否か」の各組み合わせの出現確率を正確に反映しているとは限らず、符号化効率が良いとは言えない。拡張レイヤ符号化部140で符号化する差分映像は、原映像と基本レイヤ復号化画像との差分であり多くのエッジを含んでいるので、高周波領域に大きい絶対値のDCT係数が現れる場合がある。例えば、ある1つのDCT係数のMSBが11ビット位で他のDCT係数のMSBが全て5ビット位以下とすると、11ビット位のMSB平面から6ビット位まで符号化するDCT係数は1つであるにも関わらず、ハフマンテーブルは「1」が多く出現すると想定したものに入れ替わり、想定する出現確率と実際のズレが大きくなり符号化効率が悪くなる。
また、特許文献1で用いるDCT係数のMSBのみを優先する符号化方法では、必ずしも符号化効率の改善は望めない。例えば、MSBが8ビット位と2ビット位のDCT係数を考える場合、後者の2ビット位のMSBより、前者の7ビット位の非MSBの方が画質に与える影響は大きいからである。
本発明は、上記背景に鑑み、符号化対象の変換係数のビットの状態に応じて効率の良い符号化を行うことができる映像符号化装置および符号化データを復号化する映像復号化装置を提供することを目的とする。
本発明の映像符号化装置は、映像を周波数変換して周波数成分を表す変換係数を生成する変換係数生成手段と、前記変換係数生成手段にて生成された変換係数を2進数に変換し、複数の変換係数の同じ位のビットからなるビットプレーンを最上位ビットから最下位ビットに至るまで生成し、上位ビットプレーンから順に符号化するビットプレーン符号化手段と、先に符号化された変換係数に関する情報に基づいて、後に符号化される変換係数のビットの状態を予測する状態予測手段とを備え、前記ビットプレーン符号化手段は、前記状態予測手段によって予測されたビットの状態に応じて符号化を行う。
このように先に符号化された変換係数に関する情報に基づいて後に符号化されるビットの状態、すなわち後に符号化されるビットにおける「1」と「0」の出現確率を予測することによって、効率の良い符号化を行うことができる。例えば、出現確率の高い組合せに符号化ビット長が短い符号を割り当てることにより、符号化効率が向上する。
上記映像符号化装置において、前記状態予測手段は、上位のビットプレーンの情報に基づいて、下位のビットプレーンのビットの状態を予測してもよい。
このように上位のビットプレーンの状態と下位のビットプレーンの状態との相関関係を利用することによって、下位のビットプレーンのビットの状態を適切に予測することができる。また、符号化中の係数のビットが属する領域以外の情報を使うことなくビットの状態を予測できる。
上記映像符号化装置において、前記状態予測手段は、予測対象のビットより上位のビットプレーンにおいて、ビットの状態「1」が現れた変換係数の個数に応じてビットの状態を予測してもよい。
この構成により、予測の精度が向上し、符号化効率を高めることができる。
上記映像符号化装置において、前記状態予測手段は、予測対象のビットの変換係数において上位ビットにビットの状態「1」が現れたか否かに基づいて、ビットの状態を予測してもよい。
この構成により、予測の精度が向上し、符号化効率を高めることができる。
上記映像符号化装置において、前記状態予測手段は、予測対象のビットより上位のビットプレーンにおいてビットの状態「1」が現れた変換係数のうちで、予測対象のビットの変換係数よりも符号化順序が後方に位置し、かつ、最も近い変換係数までの距離に基づいて、ビットの状態を予測してもよい。
この構成により、零ラン長を予測することができるので、効率の良い符号化を行うことができる。
上記映像符号化装置において、前記状態予測手段は、予測対象のビットより上位のビットプレーンにおいて、符号化順序が最も後方の位置でビットの状態「1」が現れた変換係数に基づいて、ビットの状態を予測してもよい。
この構成により、予測の精度が向上し、符号化効率を高めることができる。
上記映像符号化装置において、前記状態予測手段は、予測対象のビットの状態が「1」であり、かつ、符号化順序が後方に位置する変換係数の同じビットプレーンに属する全てのビットの状態が「0」である確率を予測し、前記ビットプレーン符号化手段は、前記確率に基づいて、零ラン長符号化を行ってもよい。
この構成により、そのビットプレーンに現れる最後尾の「1」を予測して、効率の良い符号化を行うことができる。
上記映像符号化装置において、前記状態予測手段は、予測対象のビットより上位のビットプレーンにおいて、あらかじめ定められた順番以降の符号化順序の変換係数にビットの状態「1」を含むか否かを判定し、ビットの状態「1」を含まないとの判定に応じて、予測対象のビットの状態が「1」であり、かつ、符号化順序が後方に位置する変換係数の同じビットプレーンに属する全てのビットの状態が「0」である確率を予測し、前記ビットプレーン符号化手段は、前記確率に基づいて、零ラン長符号化を行ってもよい。
この構成により、符号化順序において最後の「1」を表すビットプレーン終了信号によって省略できる最後尾の「1」以降の「0」の個数を予測でき、最後尾の「1」以降の「0」の個数が少ない場合には、ビットプレーン終了信号の符号化を行わないことにより、符号化効率を向上できる。
上記映像符号化装置において、前記状態予測手段は、予測対象のビットを含む零ラン長を予測し、前記ビットプレーン符号化手段は、前記状態予測手段にて予測された零ラン長に基づいて選択したハフマンテーブルを用いてハフマン符号化を行ってもよい。
この構成により、予測した零ラン長に基づいて、出現確率の高い零ラン長に短い符号を割り当てることが可能で、符号化効率が向上する。
上記映像符号化装置において、前記状態予測手段は、ビットの状態「0」が連続して出現する確率があらかじめ設定された閾値を下回る箇所までのゼロの個数を零ラン長として求めてもよい。
この構成により、零ラン長を適切に予測することができる。
上記映像符号化装置において、前記状態予測手段は、予測対象のビットの状態が「1」又は「0」である確率を予測し、前記ビットプレーン符号化手段は、前記状態予測手段にて予測された前記確率に基づいて決定したシンボルの生起確率を用いて、算術符号化を行ってもよい。
この構成により、符号化中の変換係数に短い符号を割り当てることが可能で、符号化効率が向上する。
上記映像符号化装置において、前記状態予測手段は、予測対象のビットの状態が「1」であり、かつ、符号化順序が後方に位置する変換係数の同じビットプレーンに属する全てのビットの状態が「0」である確率を予測し、前記ビットプレーン符号化手段は、前記状態予測手段にて予測された前記確率に基づいて決定したシンボルの生起確率を用いて、算術符号化を行ってもよい。
この構成により、符号化中の変換係数に短い符号を割り当てることが可能で、符号化効率が向上する。
上記映像符号化装置は、映像を単独で復号化可能な基本レイヤと基本レイヤの映像品質を向上させる拡張レイヤとに階層符号化する映像符号化装置であって、前記状態予測手段は、前記基本レイヤの情報に基づいて、前記拡張レイヤの変換係数のビットの状態を予測し、前記ビットプレーン符号化手段は、前記状態予測手段によって予測されたビットの状態に応じて前記拡張レイヤの変換係数を符号化してもよい。
この構成により、拡張レイヤと相関の強い基本レイヤの情報に基づいて、拡張レイヤの変換係数のビットの状態を適切に予測することができる。
上記映像符号化装置において、前記状態予測手段は、前記基本レイヤに含まれるエッジの情報または前記基本レイヤの符号化量に基づいて、前記拡張レイヤの変換係数のビットの状態を予測してもよい。
この構成により、拡張レイヤの変換係数のビットの状態を適切に予測できる。
上記映像符号化装置において、前記状態予測手段は、映像を構成するフレームの変換係数のビットの状態を、動き予測補償符号化に用いる参照フレームの情報に基づいて予測し、前記ビットプレーン符号化手段は、前記状態予測手段によって予測されたビットの状態に応じて前記フレームの変換係数を符号化してもよい。
この構成により、符号化中のフレームと相関の強い参照フレームの情報に基づいて、符号化中のフレームの変換係数のビットの状態を適切に予測することができる。すなわち、参照フレームの特性を用いて動き予測補償の残差信号の状態を予測することが可能で、符号化効率を向上できる。
上記映像符号化装置において、前記状態予測手段は、前記参照フレームに含まれるエッジの情報または前記参照フレームの符号化量に基づいて、前記フレームの変換係数のビットの状態を予測してもよい。
この構成により、符号化中のフレームの変換係数のビットの状態を適切に予測できる。
本発明の映像復号化装置は、ビットプレーン符号化された映像の符号化データを上位ビットプレーンから順に復号化するビットプレーン復号化手段と、先に復号化された変換係数に関する情報に基づいて、後に復号化される変換係数のビットの状態を予測する状態予測手段とを備え、前記ビットプレーン復号化手段は、前記状態予測手段によって予測されたビットの状態に応じて復号化を行う。
このように先に復号化された変換係数に関する情報に基づいて後に復号化されるビットの状態、すなわち後に復号化されるビットにおける「1」と「0」の出現確率を予測することによって、出現確率に応じて効率良く符号化された符号化データを復号化することができる。
上記映像復号化装置において、前記状態予測手段は、上位のビットプレーンの情報に基づいて、下位のビットプレーンのビットの状態を予測してもよい。
このように上位のビットプレーンの状態と下位のビットプレーンの状態との相関関係を利用することによって、下位のビットプレーンのビットの状態を適切に予測することができ、効率良く符号化された符号化データを復号化することができる。また、復号化中の係数のビットが属する領域以外の情報を使うことなくビットの状態を予測できる。
上記映像復号化装置において、前記状態予測手段は、予測対象のビットより上位のビットプレーンにおいて、ビットの状態「1」が現れた変換係数の個数に応じてビットの状態を予測してもよい。
この構成により、予測の精度を向上して効率良く符号化された符号化データを復号化することができる。
上記映像復号化装置において、前記状態予測手段は、予測対象のビットの変換係数において上位ビットにビットの状態「1」が現れたか否かに基づいて、ビットの状態を予測してもよい。
この構成により、予測の精度を向上して効率良く符号化された符号化データを復号化することができる。
上記映像復号化装置において、前記状態予測手段は、予測対象のビットより上位のビットプレーンにおいてビットの状態「1」が現れた変換係数のうちで、予測対象のビットの変換係数よりも復号化順序が後方に位置し、かつ最も近い変換係数までの距離に基づいて、ビットの状態を予測してもよい。
この構成により、零ラン長を予測して効率良く符号化された符号化データを復号化することができる。
上記映像復号化装置において、前記状態予測手段は、予測対象のビットより上位のビットプレーンにおいて、復号化順序が最も後方の位置でビットの状態「1」が現れた変換係数に基づいて、ビットの状態を予測してもよい。
この構成により、予測の精度を向上して効率良く符号化された符号化データを復号化することができる。
上記映像復号化装置において、前記状態予測手段は、予測対象のビットの状態が「1」であり、かつ、復号化順序が後方に位置する変換係数の同じビットプレーンに属する全てのビットの状態が「0」である確率を予測し、前記ビットプレーン復号化手段は、前記確率に基づいて、零ラン長復号化を行ってもよい。
この構成により、そのビットプレーンに現れる最後の「1」を予測して効率良く符号化された符号化データを復号化することができる。
上記映像復号化装置において、前記状態予測手段は、予測対象のビットより上位のビットプレーンにおいて、あらかじめ定められた順番以降の復号化順序の変換係数にビットの状態「1」を含むか否かを判定し、ビットの状態「1」を含まないとの判定に応じて、予測対象のビットの状態が「1」であり、かつ、復号化順序が後方に位置する変換係数の同じビットプレーンに属する全てのビットの状態が「0」である確率を予測し、前記ビットプレーン復号化手段は、前記確率に基づいて、零ラン長復号化を行ってもよい。
この構成により、最後尾の「1」以降の「0」の個数が少ない場合に、ビットプレーン終了信号の符号化を行わないことにより、効率良く符号化された符号化データを復号化できる。
上記映像復号化装置において、前記状態予測手段は、予測対象のビットを含む零ラン長を予測し、前記ビットプレーン復号化手段は、前記状態予測手段にて予測された零ラン長に基づいて選択したハフマンテーブルを用いてハフマン復号化を行うことを特徴としてもよい。
この構成により、予測した零ラン長に応じて選択されたハフマンテーブルを用いて効率良く符号化された符号化データを復号化することができる。
前記状態予測手段は、ビットの状態「0」が連続して出現する確率があらかじめ設定された閾値を下回る箇所までのゼロの個数を零ラン長として求めてもよい。
この構成により、零ラン長を適切に予測することができる。
上記映像復号化装置において、前記状態予測手段は、予測対象のビットの状態が、「1」又は「0」である確率を予測し、前記ビットプレーン復号化手段は、前記状態予測手段にて予測された前記確率に基づいて決定したシンボルの生起確率を用いて、算術復号化を行ってもよい。
この構成により、ビットの状態に応じて選択された生起確率を用いて効率良く符号化された符号化データを復号化できる。
上記映像復号化装置において、前記状態予測手段は、予測対象のビットの状態が「1」であり、かつ、復号化順序が、後方に位置する変換係数の同じビットプレーンに属する全てのビットの状態が「0」である確率を予測し、前記ビットプレーン復号化手段は、前記状態予測手段にて予測された零ラン長に基づいて決定したシンボルの生起確率を用いて、算術復号化を行ってもよい。
この構成により、ビットの状態に応じて選択された生起確率を用いて効率良く符号化された符号化データを復号化できる。
上記映像復号化装置において、前記状態予測手段は、復号化された基本レイヤの情報に基づいて、基本レイヤの映像品質を向上させる拡張レイヤの変換係数のビットの状態を予測し、前記ビットプレーン復号化手段は、前記状態予測手段によって予測されたビットの状態に応じて前記拡張レイヤの変換係数を復号化してもよい。
この構成により、拡張レイヤと相関の強い基本レイヤの情報に基づいて、拡張レイヤの変換係数のビットの状態を適切に予測することができる。
上記映像復号化装置において前記状態予測手段は、前記基本レイヤに含まれるエッジの情報または前記基本レイヤの符号化量に基づいて、前記拡張レイヤの変換係数のビットの状態を予測してもよい。
この構成により、復号化中の拡張レイヤの変換係数のビットの状態を適切に予測できる。
上記映像復号化装置において、前記状態予測手段は、映像を構成するフレームの変換係数のビットの状態を、動き予測補償符号化に用いる参照フレームの情報に基づいて予測し、前記ビットプレーン復号化手段は、前記状態予測手段によって予測されたビットの状態に応じて前記フレームの変換係数を復号化してもよい。
この構成により、復号化中のフレームと相関の強い参照フレームの情報に基づいて、復号化中のフレームの変換係数のビットの状態を適切に予測することができる。
上記映像復号化装置において、前記状態予測手段は、前記参照フレームに含まれるエッジの情報または前記参照フレームの符号化量に基づいて、前記フレームのビットの状態を予測してもよい。
この構成により、復号化中のフレームの変換係数のビットの状態を適切に予測できる。
本発明の映像符号化方法は、映像を周波数変換して周波数成分を表す変換係数を生成する変換係数生成ステップと、前記変換係数生成ステップにおいて生成された変換係数を2進数に変換し、複数の変換係数の同じ位のビットからなるビットプレーンを最上位ビットから最下位ビットに至るまで生成し、上位ビットプレーンから順に符号化するビットプレーン符号化ステップと、先に符号化された変換係数に関する情報に基づいて、後に符号化される変換係数のビットの状態を予測する状態予測ステップとを備え、前記ビットプレーン符号化ステップは、前記状態予測ステップにおいて予測されたビットの状態に応じて符号化を行う。
この構成により、本発明の映像符号化装置と同様に、効率の良い符号化を行うことができる。また、本発明の映像符号化装置の各種の構成を、本発明の映像符号化方法に適用することも可能である。
本発明の映像復号化方法は、ビットプレーン符号化された映像の符号化データを上位ビットプレーンから順に復号化するビットプレーン復号化ステップと、先に復号化された変換係数に関する情報に基づいて、後に復号化される変換係数のビットの状態を予測する状態予測ステップとを備え、前記ビットプレーン復号化ステップは、前記状態予測手段によって予測されたビットの状態に応じて復号化を行う。
この構成により、本発明の映像復号化装置と同様に、効率良く符号化された符号化データを復号化することができる。また、本発明の映像復号化装置の各種の構成を、本発明の映像復号化方法に適用することも可能である。
本発明の映像符号化のためのプログラムは、映像を符号化するためにコンピュータに、映像を周波数変換して周波数成分を表す変換係数を生成する変換係数生成ステップと、前記変換係数生成ステップにおいて生成された変換係数を2進数に変換し、複数の変換係数の同じ位のビットからなるビットプレーンを最上位ビットから最下位ビットに至るまで生成し、上位ビットプレーンから順に符号化するビットプレーン符号化ステップと、先に符号化された変換係数に関する情報に基づいて、後に符号化される変換係数のビットの状態を予測する状態予測ステップとを実行させ、前記ビットプレーン符号化ステップは、前記状態予測ステップにおいて予測されたビットの状態に応じて符号化を行う。
この構成により、本発明の映像符号化装置と同様に、効率の良い符号化を行うことができる。また、本発明の映像符号化装置の各種の構成を、本発明のプログラムに適用することも可能である。
本発明の映像復号化のためのプログラムは、ビットプレーン符号化された映像の符号化データを復号化するために、コンピュータに、上位ビットプレーンから順に復号化するビットプレーン復号化ステップと、先に復号化された変換係数に関する情報に基づいて、後に復号化される変換係数のビットの状態を予測する状態予測ステップとを実行させ、前記ビットプレーン復号化ステップは、前記状態予測手段によって予測されたビットの状態に応じて復号化を行う。
この構成により、本発明の映像復号化装置と同様に、効率良く符号化された符号化データを復号化することができる。また、本発明の映像復号化装置の各種の構成を、本発明のプログラムに適用することも可能である。
本発明によれば、先に符号化された変換係数に関する情報に基づいて後に符号化されるビットの状態、すなわち後に符号化されるビットにおける「1」と「0」の出現確率を予測することによって、効率の良い符号化を行うことができるというすぐれた効果を有する。
以下、本発明の映像符号化装置および映像復号化装置の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態では、スケーラブル映像符号化において、先に符号化した拡張レイヤの情報を用いて拡張レイヤの状態を予測して符号化を行う映像符号化装置について説明する。すなわち、第1の実施の形態の映像符号化装置は、符号化中の情報である符号化情報に対して、先に符号化して映像ストリームに格納した情報である符号化済情報から符号化情報の状態をあらわす状態予測パラメータを予測し、その状態予測パラメータに基づいて符号化情報を符号化する。
図1は映像符号化装置10における階層符号化部26の構成を示すブロック図、図2は本発明の第1の実施の形態に係る映像符号化装置10の構成を示すブロック図である。図1を参照して、本実施の形態の映像符号化装置10の符号化について説明する前に、図2を参照して映像符号化装置10の全体構成について説明する。
図2において、映像符号化装置10は、映像信号入力部12、基本レイヤ符号化部14、基本レイヤ出力部16、拡張レイヤ符号化部18、拡張レイヤ出力部28を有する。拡張レイヤ符号化部18は、差分部20、DCT部22、スキャン部24、階層符号化部26を有する。
映像信号入力部12は、映像符号化装置10の外部から映像を1フレームずつ原画像として入力し、基本レイヤ符号化部14と拡張レイヤ符号化部18に出力する。また、映像符号化装置10の外部から入力される映像の有無を判定し、映像の入力がなければ処理を終了する。
基本レイヤ符号化部14は、映像信号入力部12から入力された原画像を符号化して基本レイヤストリームを生成し、基本レイヤ出力部16に出力する。また、基本レイヤストリームを復号化して基本レイヤ復号化画像を生成し、拡張レイヤ符号化部18に出力する。
基本レイヤ出力部16は、基本レイヤ符号化部14から入力された基本レイヤストリームを映像符号化装置10の外部に出力する。
差分部20は、映像信号入力部12から入力された原画像と基本レイヤ符号化部14から入力された基本レイヤ復号化画像との差分をとって差分画像を生成し、DCT部22に出力する。
DCT部22は、差分部20から入力された差分画像を8×8画素ごとの領域であるブロックに分割し、ブロックごとにDCT変換を施してDCT係数を生成し、スキャン部24に出力する。このDCT部22が本発明の変換係数生成手段に相当する。
スキャン部24は、DCT部22から入力されたDCT係数を定められた順番でスキャンしてスキャン済DCT係数を生成し、階層符号化部26に出力する。
ここで、図1を参照して、第1の実施の形態における階層符号化部26について説明する。図1に示すように、階層符号化部26は、零ラン長符号化部30、可変長符号化部32、状態予測部34を有する。
零ラン長符号化部30は、スキャン部24から入力されたスキャン済DCT係数をビットプレーンごとに、零ラン長とビットプレーン終了信号との組み合わせに零ラン長符号化し、可変長符号化部32に出力する。
可変長符号化部32は、零ラン長符号化部30から入力された零ラン長およびビットプレーン終了信号の組み合わせを、状態予測部34から入力された状態予測パラメータを用いて可変長符号化する。可変長符号化部32は、符号化によって生成して拡張レイヤストリームを拡張レイヤ出力部28に出力する。
状態予測部34は、スキャン部24から階層符号化部26に入力したスキャン済DCT係数から符号化中のビットである符号化情報の状態を予測して状態予測パラメータを生成し、可変長符号化部32に出力する。この状態予測部34が本発明の状態予測手段に相当し、可変長符号化部32がビットプレーン符号化手段に相当する。
次に、以上のように構成された映像符号化装置10の動作を説明する。図3は、図1および図2に示す第1の実施の形態の映像符号化装置10の動作の一例を表すフローチャートである。なお、図3に示すフローチャートは、図示しない記憶装置(例えばROMやフラッシュメモリなど)に格納された制御プログラムを、同じく図示しないCPUが実行することにより、プログラムの実行によりソフトウエア的に実行されるようにすることも可能である。
まず、映像符号化装置10は、映像信号入力処理を行う(S10)。具体的には、映像信号入力部12が、映像符号化装置10の外部から映像を1フレームずつ原画像として入力し、基本レイヤ符号化部14と拡張レイヤ符号化部18に出力する。
次に、映像符号化装置10は、基本レイヤ符号化処理を行う(S12)。具体的には、基本レイヤ符号化部14が、映像信号入力部12から入力された原画像を符号化して基本レイヤストリームを生成し、基本レイヤ出力部16に出力する。また、基本レイヤ符号化部14が、基本レイヤストリームを復号化して基本レイヤ復号化画像を生成し、拡張レイヤ符号化部18に出力する。
ここで、基本レイヤの符号化方法としては、MPEG−4 AVCなど既存の方法を用いることとする。また、基本レイヤ復号化画像は、基本レイヤストリームを復号化して生成しなくても、全く同一のものが生成できるのであれば、基本レイヤストリームを符号化における中間処理で生成した復号化画像でも良い。
次に、映像符号化装置10は、差分処理を行う(S14)。具体的には、拡張レイヤ符号化部18の差分部20が、映像信号入力部12から入力された原画像と基本レイヤ符号化部14から入力された基本レイヤ復号化画像との差分をとり差分画像を生成し、DCT部22に出力する。
次に、映像符号化装置10は、DCT処理を行う(S16)。具体的には、DCT部22が、差分部20から入力された差分画像を8×8画素ごとの領域のブロックに分割し、ブロックごとにDCT変換を施してDCT係数を生成し、スキャン部24に出力する。なお、DCT変換の際の領域の分割方法は8×8画素に限らない。また、映像の周波数変換を行う方法は、DCT変換に限らずWavelet変換など他の直交変換を行ってもよい。また、符号化効率は劣るが直交変換を一切行わなくてもよい。
次に、映像符号化装置10は、スキャン処理を行う(S18)。具体的には、スキャン部24が、DCT部22から入力されたDCT係数を定められた順番でスキャンしてスキャン済DCT係数を生成し、階層符号化部26に出力する。なお、スキャン部24にて行うスキャンは、図16に示す順序に限られず、他の順序で行ってもよい。
また、DCT係数をそのままスキャンするのではなく、DCT係数をあらかじめ定められた数値で除算して値を小さくする量子化処理を行った後にスキャンしても良い。その場合、復号化において逆量子化処理を行う必要がある。
次に、映像符号化装置10は、階層符号化処理を行う(S20)。具体的には、階層符号化部26が、スキャン部24から入力されたスキャン済DCT係数を符号化して拡張レイヤストリームを生成し、拡張レイヤ出力部28に出力する。ここで、階層符号化処理(S20)について詳しく説明する。
図4は、階層符号化処理(S20)の一例を示すフローチャートである。まず、階層符号化部26は、零ラン長符号化処理を行う(S30)。具体的には、零ラン長符号化部30が、スキャン部24から階層符号化部26に入力されたスキャン済DCT係数をビットプレーンごとに幾つかの零ラン長とビットプレーン終了信号との組み合わせに零ラン長符号化し、可変長符号化部32に出力する。ここで、ビットプレーン終了信号がONであるとは、零ラン信号のあとに続く「1」がビットプレーンの最後の「1」であることを示す。OFFであるとは、最後の「1」ではないことを示す。
なお、スキャン済DCT係数を複数のビットプレーンをまとめて零ラン長符号化してもよい。この場合、零ラン長とビットプレーン終了信号の他に「『0』が続いた後に何の数字が出現したか」を表すレベル信号が必要である。例えば、3ビットプレーンをまとめて零ラン長符号化した場合、零ランの後には「0」以外の「1」〜「7」の値が出現する可能性があるので、どの値が出現したかを示すレベル信号が必要である。本実施の形態では、説明の簡単のため、零ラン長とビットプレーン終了信号のみを扱って説明する。
次に、階層符号化部26は、状態予測処理を行う(S32)。具体的には、状態予測部34が、スキャン部24から階層符号化部26に入力されたスキャン済DCT係数から状態予測パラメータを生成し、可変長符号化部32に出力する。ここで、状態予測部34が生成する状態予測パラメータは、符号化情報の含む幾つかのビットが成す零ラン長または符号化情報の含む各ビットが「1」である確率と、ビットプレーン終了信号がONである確率である。
図5は、本発明の状態予測の一例を示す図である。図5は、あるブロックのDCT係数を、横軸をスキャン順に、縦軸をビットごとに並べた図である。便宜上、スキャン軸上での2点間の距離をスキャン距離と呼び、スキャン軸の左端からの距離をスキャン座標と呼ぶ。図5において、領域Cは、状態予測対象のビット群を示す。領域CのビットB4の左端のビットが現在符号化中のビットである。
本実施の形態では、可変長符号化部32がハフマン符号化を行う場合の予測について説明する。ハフマン符号化の場合は、零ラン長を予測する。本実施の形態では、上位ビットにMSBが現れたDCT係数の符号化情報、例えば、図5においてビットB7、B8等は「0」と「1」の出現確率が上位にMSBが現れていないDCT係数のビットB4、B5などに比べて高く、値が「1」である確率を例えば50%と予測する。逆に、MSBが現れていないDCT係数の符号化情報、例えば、図5においてビットB4、B5等は、値が「1」である確率を50%より低く予測する。
ここで、ビットB4から始まる複数のビットの状態を予測する場合を考える。ここでは、MSBが現れていないビットが「1」である確率を50%、MSBが現れたビットが「1」である確率が25%として、ビットB5に「0」が続く確率が40%を下回った時点で連続する「0」の個数を零ラン長の予測とする。領域Cの左端のビットB4は上位にMSBが現れていないので「0」である確率は75%、その右のビットB5も同様に「0」である確率は75%、ゆえに、零ランが2以上である確率は75%×75%=56.25%である。次のビットB6も上位にMSBが現れていないので「0」である確率は75%で、「0」が3個連続する確率は、56.25%×75%=42.1875%である。次のビットB7は、上位にMSBが現れているので「0」である確率は50%である。従って、ビットB7まで「0」が続く確率は21.09375%<40%、よって、予測する零ラン長は3と求められる。
また、DCT係数は0より大きい絶対値を持つことが多く、下位ビットプレーンになればなるほど、それより上位ビットプレーンにMSBが出現している確率が高くなる。よって、下位ビットプレーンになればなるほど「1」の出現する確率が高くなるので、状態予測部34は、ビット位が低くなればなるほど零ラン長を短く予測してもよい。また、零ラン長が属するビットプレーンより上位のビットプレーンが含むMSBの数が多ければ多いほど零ラン長を短く設定してもよい。
また、DCT係数の高周波係数は絶対値が小さいものが多く、MSBが現れていないDCT係数の符号化情報が「1」である確率は低くなる。よって、零ラン開始ビットのスキャン座標が大きければ大きいほど「1」のビットが現れる確率が少なくなるので、状態予測部34は、予測する零ラン長を長くしても良い。
次に、ビットプレーン終了信号の予測について説明する。ハフマン符号化の場合、状態予測部34は、スキャン軸の後ろのビットほど、ビットプレーン終了信号がONの確率を高く予測する。また、状態予測部34は符号化情報に対して、上位ビットプレーンにおいてスキャン軸の最後尾に位置するMSBよりスキャン座標が小さければONの確率を低く予測し、大きければONの確率を高く予測する。例えば、図5において、ビットB1よりスキャン座標が小さければONの確率を低く、大きければ高く予測する。
また、符号化情報に対する上位ビットプレーンにおいて、ある程度大きいスキャン座標のDCT係数が1を含む場合、符号化情報の属するビットプレーンに対してビットプレーン終了信号を予測しなくてもよい。たとえば8×8DCT変換において上位ビットプレーンのビットプレーン終了信号が62番目のDCT係数にある場合、それより下位ビットプレーンではビットプレーン終了信号によって省略できる「0」の数が少なく、ビットプレーン終了信号を符号化しないことで符号化効率を向上することが可能である。
本実施の形態の状態予測部34は、符号化情報の状態の予測の際に、符号化情報の属するブロック内の上位ビットプレーンのみを使って予測を行う。これにより、映像ストリームを復号化するユーザが特定ブロックのみを映像を復号化したいという場合に、特定ブロックのみの拡張レイヤを復号化するだけでよく、全体を復号化するより復号化の処理が少なく、また、映像ストリームも一部のみネットワーク上に伝送するなどしてビットレートを節約することが可能である。
次に、階層符号化部26は、可変長符号化処理を行う(S34)。具体的には、可変長符号化部32が、零ラン長符号化部30から入力された零ラン長およびビットプレーン終了信号の組み合わせを、状態予測部34から入力された状態予測パラメータを用いて可変長符号化する。そして、階層符号化部26は、符号化によって生成された拡張レイヤストリームを拡張レイヤ出力部28に出力する。
ここで、可変長符号化部32が、ハフマン符号化を行う場合について説明する。この場合、映像符号化装置10は、あらかじめ、複数のハフマンテーブルを持つ。ハフマンテーブルは出現頻度の高い組み合わせに短い符号を、高い組み合わせに長い符号を割り当てることによって、符号化効率を向上させる。
よって、可変長符号化部32は、零ラン長が長いと予測された組み合わせを符号化する場合、長い零ラン長を持つ組み合わせに短い符号を割り当てたハフマンテーブルを選択して、ハフマン符号化する。逆に、零ラン長が短いと予測された組み合わせを符号化する場合、短い零ラン長を持つ組み合わせに短い符号を割り当てたハフマンテーブルを選択して、ハフマン符号化する。
さらに、可変長符号化部32は、ビットプレーン終了信号がOFFである可能性が高いと予測された組み合わせを符号化する場合、ビットプレーン終了信号がOFFである組み合わせに短い符号を割り当てたハフマンテーブルを選択して、ハフマン符号化する。逆に、ビットプレーン終了信号がONである可能性と予測されたが高い組み合わせを符号化する場合、ビットプレーン終了信号がONである組み合わせに短い符号を割り当てたハフマンテーブルを選択して、ハフマン符号化する。以上、階層符号化処理(S20)について説明した。
図3に戻って、映像符号化装置10は、ストリーム出力処理を行う(S22)。具体的には、基本レイヤ出力部16が、基本レイヤ符号化部14から入力された基本レイヤストリームを映像符号化装置10の外部に出力する。また、拡張レイヤ出力部28が、拡張レイヤ符号化部18から入力された拡張レイヤストリームを映像符号化装置10の外部に出力する。
次に、映像符号化装置10は、終了判定処理を行う(S24)。具体的には、映像信号入力部12が、映像符号化装置10の外部から入力する映像の有無を判定し、映像の入力がなければ処理を終了し、そうでなければ映像入力処理(S10)の処理に戻る。以上、本発明の第1の実施の形態の映像符号化装置について説明した。
第1の実施の形態の映像符号化装置10は、拡張レイヤの符号化情報に対して、拡張レイヤのより上位ビットプレーンのMSBの状態を用いることによって、零ラン長や「1」である確率を予測し、また、ビットプレーン終了信号がONである確率を予測し、予測をもとにしてハフマン符号化に用いるハフマンテーブルを入れ替えるにより、可変長符号化の符号化効率を向上することが可能である。
また、第1の実施の形態によれば、映像符号化装置10は、符号化情報の状態を同じブロックに属する上位ビットプレーンから予測することにより、ブロック間の独立性が保たれ、復号化を行うユーザの注目するブロックのみを符号化し符号化の処理負荷を軽くすることが可能で、また、注目するブロックに該当する映像ストリームのみを伝送することによりビットレートを節約することも可能である。
上記した第1の実施の形態では、可変長符号化部32においてハフマン符号化を行う例について説明したが、可変長符号化部32は算術符号化を行ってもよい。算術符号化を行う場合の状態予測について説明する。
算術符号化の場合は、符号化情報が「1」である確率を予測する。状態予測部34は、上位にMSBが現れたDCT係数の下位ビットが「1」である確率は50%と予測する。それ以外の符号化情報は、下位のビットプレーンほど「1」である確率を高くする。また、符号化情報が属するビットプレーンより上位のビットプレーンが含むMSBの数が多ければ多いほど「1」である確率を高くしても良い。また、零ラン開始ビットのスキャン座標が大きければ大きいほど、「1」のビットが現れる確率が少なくしてもよい。
算術符号化によって符号化を行う場合、状態予測部34は、ビットごとにビットプレーン終了信号がONである確率を予測する。ハフマン符号化の場合と同様に、上位ビットプレーンにおいてスキャン軸の最後尾に位置するMSBよりスキャン座標が小さければONの確率を低く予測し、大きければONの確率を高く予測する。例えば、図5において、ビットB1よりスキャン座標が小さければONの確率を低く、大きければ高く予測する。
可変長符号化部32は、状態予測部34にて生成された状態予測パラメータを用いて可変長符号化を行う。ここで用いられる状態予測パラメータは、算術符号化で必要な符号化する記号の出現確率として、符号化情報が「1」である確率とビットプレーン終了信号がONである確率を用いる。符号化情報が「0」であるか「1」であるかを2種類の記号で算術符号化し、「1」である符号化情報のビットプレーン終了信号がONであるかOFFであるかを2種類の記号で別に算術符号化しても良い。また、符号化情報が「0」であるかビットプレーン終了信号がOFFの「1」であるかビットプレーン終了信号がONの「1」であるかを3種類の記号で算術符号化しても良い。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態では、復号化中の情報である復号化情報に対して、先に復号化した復号化済情報から復号化情報の状態をあらわす状態予測パラメータを予測し、その状態予測パラメータに基づいて復号化を行う映像復号化装置について説明する。第2の実施の形態では、第1の実施の形態の映像符号化装置で生成した映像ストリームを復号化する映像復号化装置について説明する。
図6は第2の実施の形態に係る映像復号化装置40の構成を示すブロック図、図7は階層復号化部50の構成を示す図である。図6において、映像復号化装置40は、基本レイヤ入力部42、基本レイヤ復号化部44、拡張レイヤ入力部46,拡張レイヤ復号化部48、映像信号出力部58を有する。拡張レイヤ復号化部48は、階層復号化部50、逆スキャン部52、逆DCT部54、加算部56を有する。
基本レイヤ入力部42は、映像復号化装置40の外部から基本レイヤストリームを入力し、基本レイヤ復号化部44に出力する。また、基本レイヤ入力部42は、外部から基本レイヤストリームの入力の有無を判定し、基本レイヤストリームの入力がなければ処理を終了する。
基本レイヤ復号化部44は、基本レイヤ入力部42から入力された基本レイヤストリームを復号化し基本レイヤ復号化画像を生成し、拡張レイヤ復号化部48と映像信号出力部58に出力する。
拡張レイヤ入力部46は、映像復号化装置40の外部から拡張レイヤストリームを入力し、拡張レイヤ復号化部48に出力する。
映像信号出力部58は、基本レイヤ復号化部44から入力された基本レイヤ復号化画像と、拡張レイヤ復号化部48から入力された拡張レイヤ復号化画像を映像復号化装置40の外部に出力する。
階層復号化部50において、逆スキャン部52は、階層復号化部50から入力されたスキャン済DCT係数を定められた順番に並べ替える逆スキャンを行ってDCT係数を生成し、逆DCT部54に出力する。
逆DCT部54は、逆スキャン部52から入力されたDCT係数をブロックごとに逆DCTを施しブロックを合成して差分復号化画像を生成し、加算部56に出力する。
加算部56は、基本レイヤ復号部44から入力された基本レイヤ復号化画像と、逆DCT部54から入力された差分復号化画像を加算して拡張レイヤ復号化画像を生成し、映像信号出力部58に出力する。
図7は、第2の実施の形態における階層復号化部50の構成を示すブロック図である。階層復号化部50は、可変長復号化部60、零ラン長復号化部62、状態予測部64を有する。
可変長復号化部60は、状態予測部64から入力された状態予測パラメータを用いて、拡張レイヤ入力部46から入力された拡張レイヤストリームを可変長復号化して、零ラン長とビットプレーン終了信号の組み合わせを生成し、零ラン長復号化部62に出力する。
零ラン長復号化部62は、可変長復号化部60から入力された零ラン長とビットプレーン終了信号の組み合わせを復号化し、スキャン済DCT係数を生成し、逆スキャン部52に出力する。
状態予測部64は、零ラン長復号化部62から入力されたスキャン済DCT係数を用いて、可変長復号化部60が復号化中の零ラン長または復号化情報が「1」である確率とビットプレーン終了信号の状態を予測して状態予測パラメータを生成し、可変長復号化部60に出力する。
次に、以上のように構成された映像復号化装置40の動作を説明する。
図8は、第2の実施の形態の映像復号化装置40の動作の一例を表すフローチャートである。なお、図8に示すフローチャートは、図示しない記憶装置(例えばROMやフラッシュメモリなど)に格納された制御プログラムを、同じく図示しないCPUが実行することにより、プログラムの実行によりソフトウエア的に実行されるようにすることも可能である。
まず、映像復号化装置40は、ストリーム入力処理を行う(S40)。具体的には、基本レイヤ入力部42が、映像復号化装置40の外部から基本レイヤストリームを入力し、基本レイヤ復号化部44に出力する。そして、拡張レイヤ入力部46が、映像復号化装置40の外部から拡張レイヤストリームを入力し、拡張レイヤ復号化部48に出力する。
次に、映像復号化装置40は、基本レイヤ復号化処理を行う(S42)。具体的には、基本レイヤ復号化部44が、基本レイヤ入力部42から入力された基本レイヤストリームを復号化し基本レイヤ復号化画像を生成し、拡張レイヤ復号化部48と映像信号出力部58に出力する。
次に、映像復号化装置40は、階層符号化処理を行う(S44)。具体的には、拡張レイヤ復号化部48が、拡張レイヤ入力部46から入力された拡張レイヤストリームを復号化して拡張レイヤ復号化画像を生成し、映像信号出力部58に出力する。
図9は、階層復号化処理(S44)の一例を示すフローチャートである。まず、階層復号化部50は、状態予測処理を行う(S60)。具体的には、状態予測部64が、零ラン長復号化部62から入力されたスキャン済DCT係数を用いて、可変長復号化部60が復号化中の零ラン長または復号化情報が「1」である確率とビットプレーン終了信号の状態を予測して状態予測パラメータを生成し、可変長復号化部60に出力する。ここで、状態予測部64が行う予測は、第1の実施の形態で行ったものと同様であり、状態予測部64が生成する状態予測パラメータは、復号化情報を含む連続するビットが成す零ラン長または符号化情報の含む各ビットが「1」である確率と、ビットプレーン終了信号がONである確率である。なお、状態予測部64は、復号化情報の状態を予測するために、常に最新のスキャン済DCT係数を零ラン長復号化部62から入力する必要がある。
次に、階層復号化部50は、可変長復号化処理を行う(S62)。具体的には、可変長復号化部60が、状態予測部64から入力された状態予測パラメータを用いて、拡張レイヤ入力部46からに入力された拡張レイヤストリームを可変長復号化して零ラン長とビットプレーン終了信号の組み合わせを生成し、零ラン長復号化部62に出力する。状態予測パラメータに基づいて可変長復号化に用いるハフマンテーブルを選択する方法は、第1の実施の形態と同じである。
次に、階層符号化部50は、零ラン長復号化処理を行う(S64)。具体的には、零ラン長復号化部62が、可変長復号化部60から入力された零ラン長とビットプレーン終了信号の組み合わせを復号化し、スキャン済DCT係数を生成し、逆スキャン部52に出力する。以上、階層復号化処理(S44)について説明した。
図8に戻って、映像復号化装置40は逆スキャン処理を行う(S46)。具体的には、逆スキャン部52が、階層復号化部52から入力されたスキャン済DCT係数を定められた順番に並べ替える逆スキャンを行ってDCT係数を生成し、逆DCT部54に出力する。
次に、映像復号化装置40は逆DCT処理を行う(S48)。具体的には、逆DCT部54が、逆スキャン部52から入力されたDCT係数をブロックごとに逆DCTを施し、逆DCT変換されたブロックを合成して差分復号化画像を生成し、加算部56に出力する。
次に、映像復号化装置40は加算処理を行う(S50)。具体的には、加算部56が、基本レイヤ復号部44が拡張レイヤ復号化部48に入力した基本レイヤ復号化画像と、逆DCT部54から入力された差分復号化画像を加算して拡張レイヤ復号化画像を生成し、映像信号出力部58に出力する。
次に、映像復号化装置40は映像信号出力処理を行う(S52)。具体的には、映像信号出力部58が、基本レイヤ復号化部44から入力された基本レイヤ復号化画像と、拡張レイヤ復号化部48から入力された拡張レイヤ復号化画像を映像復号化装置40の外部に出力する。基本レイヤ復号化画像か拡張レイヤ復号化画像のどちらか一方のみ出力してもよい。
次に、映像復号化装置40は、終了判定処理を行う(S54)。具体的には、基本レイヤ入力部42が外部から基本レイヤストリームの入力の有無を判定し、基本レイヤストリームの入力がなければ処理を終了し、そうでなければストリーム入力処理(S40)に戻る。以上、本発明の第2の実施の形態の映像復号化装置40について説明した。
第2の実施の形態によれば、映像復号化装置40は、復号化中のビットより上位のビットプレーンのMSBの状態を用いて、符号化ビットの零ラン長、値が「1」である確率、あるいはビットプレーン終了信号がONである確率を予測することによって、予測をもとにしてハフマン復号化に用いるハフマンテーブルを入れ替えて、復号化情報を復号化するための符号量を少なくすることができ、画像の画質を向上することが可能である。
また、第2の実施の形態によれば、映像復号化装置40は、復号化情報の状態を同じブロックに属する上位ビットプレーンから予測することにより、ブロック間の独立性が保たれ、復号化を行うユーザの注目するブロックのみを復号化し復号化の処理負荷を軽くすることが可能で、また、注目するブロックに該当する映像ストリームのみを伝送することによりビットレートを節約することも可能である。
なお、上記した第2の実施の形態では、復号化方式としてハフマン復号化を用いる例について説明したが、符号化データが算術符号化によって生成されている場合には、可変長復号化部60は算術復号化を行う。この場合、予測したビットの状態に基づいて、算術復号化に用いるシンボルの出現確率を変更して、算術復号化を行う。
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態では、スケーラブル映像符号化において、先に符号化した基本レイヤの情報を用いて拡張レイヤの状態を予測して符号化を行う映像符号化装置について説明する。すなわち、先に符号化して基本レイヤの映像ストリームに格納した情報に基づいて拡張レイヤの状態をあらわす状態予測パラメータを生成し、その状態予測パラメータに基づいて符号化情報を符号化する。
図10は、本発明の第3の実施の形態に係る映像符号化装置70の構成を示すブロック図である。図10において、映像符号化装置70は、映像信号入力部72、基本レイヤ符号化部74、基本レイヤ出力部76、拡張レイヤ符号化部78、拡張レイヤ出力部90を有する。拡張レイヤ符号化部78は、差分部80、DCT部82、スキャン部84、階層符号化部86、状態予測部88を有する。第3の実施の形態の映像符号化装置70の構成は第1の実施の形態の映像符号化装置10と基本的には同じであるが、第3の実施の形態では階層符号化部86と状態予測部88の機能が第1の実施の形態と異なる。
映像信号入力部72は、映像符号化装置70の外部から映像を1フレームずつ原画像として入力し、基本レイヤ符号化部74と拡張レイヤ符号化部78に出力する。また、映像符号化装置70の外部から入力する映像の有無を判定し、映像の入力がなければ処理を終了する。
基本レイヤ符号化部74は、映像信号入力部72から入力された原画像を符号化して基本レイヤストリームを生成し、基本レイヤ出力部76に出力する。また、基本レイヤストリームを復号化して基本レイヤ復号化画像を生成し、拡張レイヤ符号化部78に出力する。
基本レイヤ出力部76は、基本レイヤ符号化部74から入力された基本レイヤストリームを映像符号化装置70の外部に出力する。
拡張レイヤ出力部90は、拡張レイヤ符号化部78から入力された拡張レイヤストリームを映像符号化装置70の外部に出力する。
差分部80は、映像信号入力部72から入力された原画像と基本レイヤ符号化部74から入力された基本レイヤ復号化画像との差分をとり差分画像を生成し、DCT部82に出力する。
DCT部82は、差分部80から入力された差分画像を8×8画素ごとの領域であるブロックに分割し、ブロックごとにDCT変換を施してDCT係数を生成し、スキャン部84に出力する。
スキャン部84は、DCT部82から入力されたDCT係数を定められた順番でスキャンしてスキャン済DCT係数を生成し、階層符号化部86に出力する。
状態予測部90は、基本レイヤ符号化部74から入力された基本レイヤ復号化画像に基づいて状態予測パラメータを生成し、階層符号化部86に出力する。
次に、以上のように構成された映像符号化装置70の動作を説明する。
図11は、第3の実施の形態の映像符号化装置70の動作の一例を示すフローチャートである。なお、図3に示すフローチャートは、図示しない記憶装置(例えばROMやフラッシュメモリなど)に格納された制御プログラムを、同じく図示しないCPUが実行することにより、プログラムの実行によりソフトウエア的に実行されるようにすることも可能である。
まず、映像符号化装置70は、映像信号入力処理を行う(S70)。具体的には、映像信号入力部72が、映像符号化装置70の外部から映像を1フレームずつ原画像として入力し、基本レイヤ符号化部74と拡張レイヤ符号化部78に出力する。
次に、映像符号化装置70は、基本レイヤ符号化処理を行う(S72)。具体的には、基本レイヤ符号化部74が、映像信号入力部72から入力された原画像を符号化して基本レイヤストリームを生成し、基本レイヤ出力部76に出力する。また、基本レイヤ符号化部74が、基本レイヤストリームを復号化して基本レイヤ復号化画像を生成し、拡張レイヤ符号化部78に出力する。ここで、基本レイヤの符号化方法は第1の実施の形態と同様にMPEG−4 AVCなど既存の方法を用いることとする。
次に、映像符号化装置70は差分処理を行う(S74)。具体的には、差分部80が、映像信号入力部72から入力された原画像と基本レイヤ符号化部74から入力された基本レイヤ復号化画像との差分をとり差分画像を生成し、DCT部82に出力する。
次に、映像符号化装置70は、状態予測処理を行う(S76)。具体的には、状態予測部88が、基本レイヤ符号化部74から入力された基本レイヤ復号化画像に基づいて状態予測パラメータを生成し、階層符号化部86に出力する。
状態予測部88の予測では、DCT部82の処理ブロックにあわせて基本レイヤ復号化画像をブロックに分割し、ブロックごとに特性を調べて対応する拡張レイヤのブロックのDCT係数の状態を予測する。ここで、ブロックの特性とは、ブロックを基本レイヤストリームとして符号化した際の符号量や、そのブロックの基本レイヤ復号化画像に含まれるエッジの量である。ブロックが含むエッジが多いと符号量も多くなる。エッジの量は、公知のRobertsフィルタやSobelフィルタ、DCT変換してDCT係数の絶対和を用いるなどして計算する。また、ブロックの拡張レイヤの状態とは、差分映像の対応するブロックが含むエッジの量である。差分映像のあるブロックにエッジが多いと、DCT変換などの直交変換を行った際に高周波に大きい絶対値を持つ係数が現れる。従って、状態予測部88は、基本レイヤ復号化画像のあるブロックがエッジを多く含んでいればいるほど、拡張レイヤのDCT係数は高周波に大きい値を含むと予測する。拡張レイヤのDCT係数の高周波係数への偏りを状態予測パラメータとする。
次に、映像符号化装置70はDCT処理を行う(S78)。具体的には、DCT部82が、差分部80から入力された差分画像を8×8画素ごとの領域であるブロックに分割し、ブロックごとにDCT変換を施してDCT係数を生成し、スキャン部84に出力する。
次に、映像符号化装置70はスキャン処理を行う(S80)。具体的には、スキャン部84が、DCT部82から入力されたDCT係数を定められた順番でスキャンしてスキャン済DCT係数を生成し、階層符号化部86に出力する。
次に、映像符号化装置70は、階層符号化処理を行う(S82)。具体的には、階層符号化部86が、状態予測部88から入力された状態予測パラメータを用いて、スキャン部84から入力されたスキャン済DCT係数を符号化し、符号化によって生成された拡張レイヤストリームを拡張レイヤ出力部90に出力する。
階層符号化部86による符号化では、ブロックごとのスキャン済DCT係数をビットプレーンごとに零ラン長符号化して零ラン長とビットプレーン終了信号の組み合わせを生成し、状態予測パラメータを用いて可変長符号化を行う。
ここで、階層符号化部86が可変長符号化としてハフマン符号化を行う場合を考える。状態予測部88がDCT係数の高周波への偏りが大きいと予測したとき、偏りが小さいと予測したときに比べ、ビットプレーン終了信号がONである「1」のビットはスキャンの後ろに出現する可能性が高い。よって、階層符号化部86は、偏りが大きいと予測されたブロックに属する組み合わせを符号化する場合、零ランを開始するビットのスキャン座標が大きければ大きいほど、ビットプレーン終了信号がONである組み合わせに短い符号を割り当てたハフマンテーブルを選択する。逆に、階層符号化部86は、偏りが小さいと予測されたブロックに属する組み合わせを符号化する場合、零ランを開始するビットのスキャン座標が小さい場合にも、ビットプレーン終了信号がONである組み合わせに短い符号を割り当てたハフマンテーブルを選択する。
また、DCT係数の高周波への偏りが大きいと予測したとき、小さいと予測するときに比べ、低いビット位以上のビットプレーンにおいてMSBが出現している可能性が高い。よって、偏りが大きいと予測されたブロックに属する組み合わせを符号化する場合、零ラン長の短い組み合わせに短い符号を割り当てたハフマンテーブルを選択して、ハフマン符号化する。逆に、偏りが小さいと予測されたブロックに属する組み合わせを符号化する場合、零ラン長の長い組み合わせに短い符号を割り当てたハフマンテーブルを選択して、ハフマン符号化する。
また、DCT係数の高周波への偏りが大きいと予測したとき、階層符号化部86は、スキャン座標の大きい符号化情報が「1」である出現確率を高くして、算術符号化を行う。
次に、映像符号化装置70は、ストリーム出力処理を行う(S84)。具体的には、基本レイヤ出力部76が、基本レイヤ符号化部74から入力された基本レイヤストリームを映像符号化装置70の外部に出力する。また、拡張レイヤ出力部90が、拡張レイヤ符号化部78から入力された拡張レイヤストリームを映像符号化装置70の外部に出力する。
次に、映像符号化装置70は、終了判定処理(S86)を行う。具体的には、映像信号入力部72が、映像符号化装置70の外部から入力する映像の有無を判定し、映像の入力がなければ処理を終了し、そうでなければ映像信号入力処理(S70)の処理に戻る。以上、第3の実施の形態の映像符号化装置70について説明した。
第3の実施の形態によれば、映像符号化装置70は、拡張レイヤの符号化情報に対して、基本レイヤのエッジの状態から、零ラン長や「1」である確率、ビットプレーン終了信号がONである確率を予測し、予測をもとにしてハフマン符号化に用いるハフマンテーブルを入れ替え、可変長符号化の符号化効率を向上することが可能である。
上記した第3の実施の形態では、可変長符号化としてハフマン符号化を行う例について説明したが、可変長符号化として算術符号化を行ってもよい。この場合、状態予測部88は、以下のように状態予測を行う。すなわち、DCT係数の高周波への偏りが大きいと予測したとき、階層符号化部86は、ビットのスキャン座標が大きければ大きいほど、ビットプレーン終了信号がONである出現確率を高くして、算術符号化を行う。逆に、状態予測部88がDCT係数の高周波への偏りが小さいと予測したとき、ビットのスキャン座標が小さい場合にも、ビットプレーン終了信号がONである出現確率を高くして、算術符号化を行う。
また、上記した第3の実施の形態では、階層符号化方式において、基本レイヤに基づいて拡張レイヤの状態を予測する例について説明したが、他の画像情報に基づいて状態予測を行ってもよい。MPEG符号化などに用いる動き予測補償符号化は、原画像を幾つかの領域に分割し、符号化する領域ごとに前後の復号化画像から参照領域を探索して、参照領域と符号化する領域との差分を可変長符号化する。この動き予測補償符号化方式における参照フレームに基づいて後のフレームとの差分画像の状態を予測することもできる。本発明を動き予測補償符号化に適用する場合には、第3の実施の形態における基本レイヤに代えて参照フレームを用い、拡張レイヤに代えて差分画像を用いることにより、参照フレームから予測した状態に基づいて差分画像を効率良く符号化できる。
(第4の実施の形態)
第4の実施の形態では、先に復号化した基本レイヤの情報である復号化済情報に基づいて拡張レイヤの状態をあらわす状態予測パラメータを予測し、その状態予測パラメータに基づいて復号化を行う映像復号化装置について説明する。第4の実施の形態では、第3の実施の形態の映像符号化装置70で生成した映像ストリームを復号化する映像復号化装置について説明を行う。
図12は、本発明の第4の実施の形態に係る映像復号化装置100の構成を示すブロック図である。図12において、映像復号化装置100は、基本レイヤ入力部102、基本レイヤ復号化部104、拡張レイヤ入力部106,拡張レイヤ復号化部108、映像信号出力部120を有する。拡張レイヤ復号化部108は、階層復号化部110、逆スキャン部112、逆DCT部114、加算部116、状態予測部118を有する。第4の実施の形態の映像復号化装置100の構成は、第2の実施の形態の映像復号化装置と基本的な構成は同じであるが、第4の実施の形態は階層復号化部110と状態予測部118の機能が異なる。
基本レイヤ入力部102は、映像復号化装置100の外部から基本レイヤストリームを入力し、基本レイヤ復号化部104に出力する。また、外部から基本レイヤストリームの入力の有無を判定し、基本レイヤストリームの入力がなければ処理を終了する。
基本レイヤ復号化部104は、基本レイヤ入力部102から入力された基本レイヤストリームを復号化し基本レイヤ復号化画像を生成し、拡張レイヤ復号化部108と映像信号出力部120に出力する。
拡張レイヤ入力部106は、映像復号化装置100の外部から拡張レイヤストリームを入力し、拡張レイヤ復号化部108に出力する。
映像信号出力部120は、基本レイヤ復号化部104から入力された基本レイヤ復号化画像と、拡張レイヤ復号化部108から入力された拡張レイヤ復号化画像を映像復号化装置100の外部に出力する。
階層復号化部110は、状態予測部118から入力された状態予測パラメータを用いて、拡張レイヤ入力部106から入力された拡張レイヤストリームを復号化してスキャン済DCT係数を生成し、逆スキャン部112に出力する。
逆スキャン部112は、階層復号化部112から入力されたスキャン済DCT係数を定められた順番に並べ替える逆スキャンを行ってDCT係数を生成し、逆DCT部114に出力する。
逆DCT部114は、逆スキャン部112から入力されたDCT係数を領域ごとに逆DCTを施し領域を合成して差分復号化画像を生成し、加算部116に出力する。
加算部116は、基本レイヤ復号部104から入力された基本レイヤ復号化画像と、逆DCT部114から入力された差分復号化画像とを加算して拡張レイヤ復号化画像を生成し、映像信号出力部120に出力する。
状態予測部118は、基本レイヤ復号化部104から拡張レイヤ復号化部108に入力された基本レイヤ復号化画像に基づいて状態予測パラメータを生成し、階層復号化部116に出力する。
次に、以上のように構成された映像復号化装置100の動作を説明する。
図13は、図12に示す第4の実施の形態の映像復号化装置100の動作の一例を表すフローチャートである。なお、図13に示すフローチャートは、図示しない記憶装置(例えばROMやフラッシュメモリなど)に格納された制御プログラムを、同じく図示しないCPUが実行することにより、プログラムの実行によりソフトウエア的に実行されるようにすることも可能である。
まず、映像復号化装置100はストリーム入力処理を行う(S90)。具体的には、基本レイヤ入力部102が、映像復号化装置100の外部から基本レイヤストリームを入力し、基本レイヤ復号化部104に出力する。また、拡張レイヤ入力部106が、映像復号化装置100の外部から拡張レイヤストリームを入力し、拡張レイヤ復号化部108に出力する。
次に、映像復号化装置100は基本レイヤ復号化処理を行う(S92)。具体的には、基本レイヤ復号化部104が、基本レイヤ入力部102から入力された基本レイヤストリームを復号化して基本レイヤ復号化画像を生成し、拡張レイヤ復号化部108と映像信号出力部120に出力する。
次に、映像復号化装置100は状態予測処理を行う(S94)。具体的には、状態予測部118が、基本レイヤ復号化部104から入力された基本レイヤ復号化画像から状態予測パラメータを生成し、階層復号化部116に出力する。状態予測部118の予測では、逆DCT部112が合成する領域にあわせて基本レイヤ復号化画像を分割し、分割された領域ごとに特性を調べて、対応する拡張レイヤの領域のDCT係数の状態を予測する。ここで、状態予測部118が行う予測は、第3の実施の形態で行った予測と同じである。
次に、映像復号化装置100は階層復号化処理を行う(S96)。具体的には、階層復号化部110が、状態予測部118から入力された状態予測パラメータを用いて、拡張レイヤ入力部106から入力された拡張レイヤストリームを復号化してスキャン済DCT係数を生成し、逆スキャン部112に出力する。階層復号化部86の復号化では、状態予測パラメータを用いて可変長復号化を行い、各領域のビットプレーンごとの零ラン長とビットプレーン終了信号の組み合わせを生成し、それを零ラン長復号化することによってスキャン済DCT係数を生成する。ここで、階層復号化部110は、状態予測パラメータに基づいて、ハフマンテーブルを選択し、選択されたハフマンテーブルを用いて復号化を行う。
次に、映像復号化装置100は逆スキャン処理を行う(S98)。具体的には、逆スキャン部112が、階層復号化部112から入力されたスキャン済DCT係数を定められた順番に並べ替える逆スキャンを行ってDCT係数を生成し、逆DCT部114に出力する。
次に、映像復号化装置100は逆DCT処理を行う(S100)。具体的には、逆DCT部114が、逆スキャン部112から入力されたDCT係数を領域ごとに逆DCTを施し、領域を合成して差分復号化画像を生成し、加算部116に出力する。
次に、映像復号化装置100は加算処理を行う(S112)。具体的には、加算部116が、基本レイヤ復号部104が拡張レイヤ復号化部108に入力した基本レイヤ復号化画像と、逆DCT部114から入力された差分復号化画像を加算して拡張レイヤ復号化画像を生成し、映像信号出力部120に出力する。
次に、映像復号化装置100は映像信号出力処理を行う(S114)。具体的には、映像信号出力部120が、基本レイヤ復号化部104から入力された基本レイヤ復号化画像と、拡張レイヤ復号化部108から入力された拡張レイヤ復号化画像を映像復号化装置100の外部に出力する。基本レイヤ復号化画像か拡張レイヤ復号化画像のどちらか一方のみ出力してもよい。
次に、映像復号化装置100は終了判定処理を行う(S116)。具体的には、基本レイヤ入力部102が外部から基本レイヤストリームの入力の有無を判定し、基本レイヤストリームの入力がなければ処理を終了し、そうでなければストリーム入力処理(S90)に戻る。以上、本発明の第4の実施の形態の映像復号化装置100について説明した。
第4の実施の形態によれば、映像復号化装置100は、拡張レイヤの復号化情報に対して、基本レイヤのエッジの状態から、零ラン長や「1」である確率を予測し、また、ビットプレーン終了信号がONである確率を予測することによって、予測をもとにしてハフマン復号化に用いるハフマンテーブルを入れ替え、復号化情報を復号化するための符号量を少なくすることができ、画像の画質を向上することが可能である。
上記した第4の実施の形態では、ハフマン復号化を行う例について説明したが、階層復号化部110は、算術復号化を行ってもよい。この場合、予測した拡張レイヤの状態に応じて、算術復号化に用いるシンボルの出現確率を変えて復号化を行う。
また、上記した第4の実施の形態では、基本レイヤから拡張レイヤの状態を予測し、予測した状態に基づいて拡張レイヤの復号化を行う例について説明したが、動き予測補償復号化を行う場合には、参照画像に基づいて状態を予測してもよい。本発明を動き予測補償符号化に適用する場合には、第4の実施の形態における基本レイヤに代えて参照フレームを用い、拡張レイヤに代えて差分画像を用いることにより、参照フレームから予測した状態に基づいて差分画像を復号化できる。
以上説明したように、本発明は、先に符号化された変換係数に関する情報に基づいて後に符号化されるビットの状態、すなわち後に符号化されるビットにおける「1」と「0」の出現確率を予測することによって、効率の良い符号化を行うことができるというすぐれた効果を有し、映像を符号化する映像符号化装置等として有用であり、特に通信速度の変動するネットワークを介して映像ストリームの量を動的に変化させながら映像を送受信するシステムの映像符号化方式等に有用である。
本発明の第1の実施の形態の階層符号化部の構成を示す図 本発明の第1の実施の形態の映像符号化装置の構成を示す図 本発明の第1の実施の形態の映像符号化装置の動作を示すフローチャート 本発明の第1の実施の形態の映像符号化装置の階層符号化処理の動作を示すフローチャート 本発明の状態予測についての説明図 本発明の第2の実施の形態の映像復号化装置の構成を示す図 本発明の第2の実施の形態の階層復号化部の構成を示す図 本発明の第2の実施の形態の映像復号化装置の動作を示すフローチャート 本発明の第2の実施の形態の映像復号化装置の階層復号化処理の動作を示すフローチャート 本発明の第3の実施の形態の映像符号化装置の構成を示す図 本発明の第3の実施の形態の映像符号化装置の動作を示すフローチャート 本発明の第4の実施の形態の映像復号化装置の構成を示す図 本発明の第4の実施の形態の映像復号化装置の動作を示すフローチャート MPEG−4 FGSの映像符号化装置の構成を示す図 MPEG−4 FGSの映像復号化装置の構成を示す図 (a)DCT係数のスキャンについての説明図 (b)DCT係数のビットプレーンについての説明図 ビットプレーン符号化についての説明図 従来の階層符号化部の構成を示す図
符号の説明
10 映像符号化装置
12 映像信号入力部
14 基本レイヤ符号化部
16 基本レイヤ出力部
18 拡張レイヤ符号化部
20 差分部
22 DCT部
24 スキャン部
26 階層符号化部
28 拡張レイヤ出力部
30 零ラン長符号化部
32 可変長符号化部
34 状態予測部
40 映像復号化装置
42 基本レイヤ入力部
44 基本レイヤ復号化部
46 拡張レイヤ入力部
48 拡張レイヤ復号化部
50 階層復号化部
52 逆スキャン部
54 逆DCT部
56 加算部
58 映像信号出力部
60 可変長復号化部
62 零ラン長復号化部
64 状態予測部
70 映像符号化装置
72 映像信号入力部
74 基本レイヤ符号化部
76 基本レイヤ出力部
78 階層レイヤ符号化部
80 差分部
82 DCT部
84 スキャン部
86 階層復号化部
88 状態予測部
90 拡張レイヤ出力部
100 映像復号化装置
102 基本レイヤ入力部
104 基本レイヤ復号化部
106 拡張レイヤ入力部
108 拡張レイヤ復号化部
110 階層復号化部
112 逆スキャン部
114 逆DCT部
116 加算部
118 状態予測部
120 映像信号出力部

Claims (36)

  1. 映像を周波数変換して周波数成分を表す変換係数を生成する変換係数生成手段と、
    前記変換係数生成手段にて生成された変換係数を2進数に変換し、複数の変換係数の同じ位のビットからなるビットプレーンを最上位ビットから最下位ビットに至るまで生成し、上位ビットプレーンから順に符号化するビットプレーン符号化手段と、
    先に符号化された変換係数に関する情報に基づいて、後に符号化される変換係数のビットの状態を予測する状態予測手段と、
    を備え、
    前記ビットプレーン符号化手段は、前記状態予測手段によって予測されたビットの状態に応じて符号化を行う映像符号化装置。
  2. 前記状態予測手段は、上位のビットプレーンの情報に基づいて、下位のビットプレーンのビットの状態を予測する請求項1に記載の映像符号化装置。
  3. 前記状態予測手段は、予測対象のビットより上位のビットプレーンにおいて、ビットの状態「1」が現れた変換係数の個数に応じてビットの状態を予測する請求項2に記載の映像符号化装置。
  4. 前記状態予測手段は、予測対象のビットの変換係数において上位ビットにビットの状態「1」が現れたか否かに基づいて、ビットの状態を予測する請求項2に記載の映像符号化装置。
  5. 前記状態予測手段は、予測対象のビットより上位のビットプレーンにおいてビットの状態「1」が現れた変換係数のうちで、予測対象のビットの変換係数よりも符号化順序が後方に位置し、かつ、最も近い変換係数までの距離に基づいて、ビットの状態を予測する請求項2に記載の映像符号化装置。
  6. 前記状態予測手段は、予測対象のビットより上位のビットプレーンにおいて、符号化順序が最も後方の位置でビットの状態「1」が現れた変換係数に基づいて、ビットの状態を予測する請求項2に記載の映像符号化装置。
  7. 前記状態予測手段は、予測対象のビットの状態が「1」であり、かつ、符号化順序が後方に位置する変換係数の同じビットプレーンに属する全てのビットの状態が「0」である確率を予測し、
    前記ビットプレーン符号化手段は、前記確率に基づいて、零ラン長符号化を行う請求項2に記載の映像符号化装置。
  8. 前記状態予測手段は、予測対象のビットより上位のビットプレーンにおいて、あらかじめ定められた順番以降の符号化順序の変換係数にビットの状態「1」を含むか否かを判定し、ビットの状態「1」を含まないとの判定に応じて、予測対象のビットの状態が「1」であり、かつ、符号化順序が後方に位置する変換係数の同じビットプレーンに属する全てのビットの状態が「0」である確率を予測し、
    前記ビットプレーン符号化手段は、前記確率に基づいて、零ラン長符号化を行う請求項2に記載の映像符号化装置。
  9. 前記状態予測手段は、予測対象のビットを含む零ラン長を予測し、
    前記ビットプレーン符号化手段は、前記状態予測手段にて予測された零ラン長に基づいて選択したハフマンテーブルを用いてハフマン符号化を行う請求項2に記載の映像符号化装置。
  10. 前記状態予測手段は、ビットの状態「0」が連続して出現する確率があらかじめ設定された閾値を下回る箇所までのゼロの個数を零ラン長として求める請求項9に記載の映像符号化装置。
  11. 前記状態予測手段は、予測対象のビットの状態が「1」又は「0」である確率を予測し、
    前記ビットプレーン符号化手段は、前記状態予測手段にて予測された前記確率に基づいて決定したシンボルの生起確率を用いて、算術符号化を行う請求項2に記載の映像符号化装置。
  12. 前記状態予測手段は、予測対象のビットの状態が「1」であり、かつ、符号化順序が後方に位置する変換係数の同じビットプレーンに属する全てのビットの状態が「0」である確率を予測し、
    前記ビットプレーン符号化手段は、前記状態予測手段にて予測された前記確率に基づいて決定したシンボルの生起確率を用いて、算術符号化を行う請求項2に記載の映像符号化装置。
  13. 映像を単独で復号化可能な基本レイヤと基本レイヤの映像品質を向上させる拡張レイヤとに階層符号化する映像符号化装置であり、
    前記状態予測手段は、前記基本レイヤの情報に基づいて、前記拡張レイヤの変換係数のビットの状態を予測し、
    前記ビットプレーン符号化手段は、前記状態予測手段によって予測されたビットの状態に応じて前記拡張レイヤの変換係数を符号化する請求項1に記載の映像符号化装置。
  14. 前記状態予測手段は、前記基本レイヤに含まれるエッジの情報または前記基本レイヤの符号化量に基づいて、前記拡張レイヤの変換係数のビットの状態を予測する請求項13に記載の映像符号化装置。
  15. 前記状態予測手段は、映像を構成するフレームの変換係数のビットの状態を、動き予測補償符号化に用いる参照フレームの情報に基づいて予測し、
    前記ビットプレーン符号化手段は、前記状態予測手段によって予測されたビットの状態に応じて前記フレームの変換係数を符号化する請求項1に記載の映像符号化装置。
  16. 前記状態予測手段は、前記参照フレームに含まれるエッジの情報または前記参照フレームの符号化量に基づいて、前記フレームの変換係数のビットの状態を予測する請求項15に記載の映像符号化装置。
  17. ビットプレーン符号化された映像の符号化データを上位ビットプレーンから順に復号化するビットプレーン復号化手段と、
    先に復号化された変換係数に関する情報に基づいて、後に復号化される変換係数のビットの状態を予測する状態予測手段と、
    を備え、
    前記ビットプレーン復号化手段は、前記状態予測手段によって予測されたビットの状態に応じて復号化を行う映像復号化装置。
  18. 前記状態予測手段は、上位のビットプレーンの情報に基づいて、下位のビットプレーンのビットの状態を予測する請求項17に記載の映像復号化装置。
  19. 前記状態予測手段は、予測対象のビットより上位のビットプレーンにおいて、ビットの状態「1」が現れた変換係数の個数に応じてビットの状態を予測する請求項18に記載の映像復号化装置。
  20. 前記状態予測手段は、予測対象のビットの変換係数において上位ビットにビットの状態「1」が現れたか否かに基づいて、ビットの状態を予測する請求項18に記載の映像復号化装置。
  21. 前記状態予測手段は、予測対象のビットより上位のビットプレーンにおいてビットの状態「1」が現れた変換係数のうちで、予測対象のビットの変換係数よりも復号化順序が後方に位置し、かつ最も近い変換係数までの距離に基づいて、ビットの状態を予測する請求項18に記載の映像復号化装置。
  22. 前記状態予測手段は、予測対象のビットより上位のビットプレーンにおいて、復号化順序が最も後方の位置でビットの状態「1」が現れた変換係数に基づいて、ビットの状態を予測する請求項18に記載の映像復号化装置。
  23. 前記状態予測手段は、予測対象のビットの状態が「1」であり、かつ、復号化順序が後方に位置する変換係数の同じビットプレーンに属する全てのビットの状態が「0」である確率を予測し、
    前記ビットプレーン復号化手段は、前記確率に基づいて、零ラン長復号化を行う請求項18に記載の映像復号化装置。
  24. 前記状態予測手段は、予測対象のビットより上位のビットプレーンにおいて、あらかじめ定められた順番以降の復号化順序の変換係数にビットの状態「1」を含むか否かを判定し、ビットの状態「1」を含まないとの判定に応じて、予測対象のビットの状態が「1」であり、かつ、復号化順序が後方に位置する変換係数の同じビットプレーンに属する全てのビットの状態が「0」である確率を予測し、
    前記ビットプレーン復号化手段は、前記確率に基づいて、零ラン長復号化を行う請求項18に記載の映像復号化装置。
  25. 前記状態予測手段は、予測対象のビットを含む零ラン長を予測し、
    前記ビットプレーン復号化手段は、前記状態予測手段にて予測された零ラン長に基づいて選択したハフマンテーブルを用いてハフマン復号化を行う請求項18に記載の映像復号化装置。
  26. 前記状態予測手段は、ビットの状態「0」が連続して出現する確率があらかじめ設定された閾値を下回る箇所までのゼロの個数を零ラン長として求める請求項25に記載の映像復号化装置。
  27. 前記状態予測手段は、予測対象のビットの状態が、「1」又は「0」である確率を予測し、
    前記ビットプレーン復号化手段は、前記状態予測手段にて予測された前記確率に基づいて決定したシンボルの生起確率を用いて、算術復号化を行う請求項18に記載の映像復号化装置。
  28. 前記状態予測手段は、予測対象のビットの状態が「1」であり、かつ、復号化順序が、後方に位置する変換係数の同じビットプレーンに属する全てのビットの状態が「0」である確率を予測し、
    前記ビットプレーン復号化手段は、前記状態予測手段にて予測された零ラン長に基づいて決定したシンボルの生起確率を用いて、算術復号化を行う請求項18に記載の映像復号化装置。
  29. 前記状態予測手段は、復号化された基本レイヤの情報に基づいて、基本レイヤの映像品質を向上させる拡張レイヤの変換係数のビットの状態を予測し、
    前記ビットプレーン復号化手段は、前記状態予測手段によって予測されたビットの状態に応じて前記拡張レイヤの変換係数を復号化する請求項17に記載の映像復号化装置。
  30. 前記状態予測手段は、前記基本レイヤに含まれるエッジの情報または前記基本レイヤの符号化量に基づいて、前記拡張レイヤの変換係数のビットの状態を予測する請求項29に記載の映像復号化装置。
  31. 前記状態予測手段は、映像を構成するフレームの変換係数のビットの状態を、動き予測補償符号化に用いる参照フレームの情報に基づいて予測し、
    前記ビットプレーン復号化手段は、前記状態予測手段によって予測されたビットの状態に応じて前記フレームの変換係数を復号化する請求項17に記載の映像復号化装置。
  32. 前記状態予測手段は、前記参照フレームに含まれるエッジの情報または前記参照フレームの符号化量に基づいて、前記フレームのビットの状態を予測する請求項31に記載の映像復号化装置。
  33. 映像を周波数変換して周波数成分を表す変換係数を生成する変換係数生成ステップと、
    前記変換係数生成ステップにおいて生成された変換係数を2進数に変換し、複数の変換係数の同じ位のビットからなるビットプレーンを最上位ビットから最下位ビットに至るまで生成し、上位ビットプレーンから順に符号化するビットプレーン符号化ステップと、
    先に符号化された変換係数に関する情報に基づいて、後に符号化される変換係数のビットの状態を予測する状態予測ステップと、
    を備え、
    前記ビットプレーン符号化ステップは、前記状態予測ステップにおいて予測されたビットの状態に応じて符号化を行う映像符号化方法。
  34. ビットプレーン符号化された映像の符号化データを上位ビットプレーンから順に復号化するビットプレーン復号化ステップと、
    先に復号化された変換係数に関する情報に基づいて、後に復号化される変換係数のビットの状態を予測する状態予測ステップと、
    を備え、
    前記ビットプレーン復号化ステップは、前記状態予測手段によって予測されたビットの状態に応じて復号化を行う映像復号化方法。
  35. 映像を符号化するためにコンピュータに、
    映像を周波数変換して周波数成分を表す変換係数を生成する変換係数生成ステップと、
    前記変換係数生成ステップにおいて生成された変換係数を2進数に変換し、複数の変換係数の同じ位のビットからなるビットプレーンを最上位ビットから最下位ビットに至るまで生成し、上位ビットプレーンから順に符号化するビットプレーン符号化ステップと、
    先に符号化された変換係数に関する情報に基づいて、後に符号化される変換係数のビットの状態を予測する状態予測ステップと、
    を実行させ、
    前記ビットプレーン符号化ステップは、前記状態予測ステップにおいて予測されたビットの状態に応じて符号化を行うプログラム。
  36. ビットプレーン符号化された映像の符号化データを復号化するために、コンピュータに、
    上位ビットプレーンから順に復号化するビットプレーン復号化ステップと、
    先に復号化された変換係数に関する情報に基づいて、後に復号化される変換係数のビットの状態を予測する状態予測ステップと、
    を実行させ、
    前記ビットプレーン復号化ステップは、前記状態予測手段によって予測されたビットの状態に応じて復号化を行うプログラム。
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