JP2006128140A - 燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】起動時間を大幅に短縮できる燃料電池を提供する。
【解決手段】複数のガスタンク77に、軸長方向にガス通過可能な複数の固体電解質形燃料電池セル33をそれぞれ立設するとともに、一方のガスタンク77に立設している固体電解質形燃料電池セル33が、他方のガスタンク77に立設している固体電解質形燃料電池セル33間に位置しており、一方のガスタンク77に立設している燃料電池セル33の軸長方向端から吹き出したガスと、燃料電池セル33外部に供給されるガスとを反応させて燃焼させ、該燃焼ガスにより、他方のガスタンク77に立設している燃料電池セル33を加熱する。
【選択図】図9

Description

本発明は、燃料電池に関するものである。
次世代エネルギーとして、近年、固体電解質型燃料電池セルを収納容器内に複数収容した燃料電池が種々提案されている。固体電解質型燃料電池セルは、例えば、酸素側電極の表面に固体電解質、燃料側電極を順次形成して構成されており、燃料側電極側に燃料(水素)を流し、酸素側電極側に空気(酸素)を流して600〜1000℃程度で発電される。
固体電解質を用いた燃料電池は作動温度が600〜1000℃と高いため、この温度まで燃料電池セルを加熱する必要があり、実質的に発電するまでの時間が長いという問題があった。このような問題を解決するため、従来、収納容器の外部に酸素含有ガス(空気)を予熱する予熱器を設け、この予熱器で酸素含有ガスを加熱した後、セルスタックに供給し、これにより燃料電池セルを加熱し、起動時間を短縮させることが提案されている。
また、近年では、収納容器内に酸素含有ガスを加熱するバーナーを設け、このバーナーで酸素含有ガスを加熱し、この予熱された酸素含有ガスをセルスタックに供給することが行われている(特許文献1参照)。
特開2000−149976号公報
しかしながら、酸素含有ガスを予熱し、この予熱された酸素含有ガスをセルスタックに供給して発電する場合には、燃料電池セルを間接的に加熱するに過ぎず、未だ起動時間が長いという問題があった。
本発明は、起動時間を大幅に短縮できる燃料電池を提供することを目的とする。
本発明の燃料電池は、複数のガスタンクに、軸長方向にガス通過可能な複数の固体電解質形燃料電池セルをそれぞれ立設するとともに、一方のガスタンクに立設している前記固体電解質形燃料電池セルが、他方のガスタンクに立設している前記固体電解質形燃料電池セル間に位置しており、前記一方のガスタンクに立設している固体電解質形燃料電池セルの軸長方向端から吹き出したガスと、前記固体電解質形燃料電池セル外部に供給されるガスとを反応させて燃焼させ、該燃焼ガスにより、前記他方のガスタンクに立設している固体電解質形燃料電池セルを加熱することを特徴とする。
このような燃料電池では、一方のガスタンクに立設している燃料電池セルの間に、他方のガスタンクに立設している燃料電池セルを配置させることができ、複数の燃料電池セルが占める容積を小さくでき、コンパクトな燃料電池を提供できる。
また、起動時や定常運転時においては発電可能な温度まで加熱し、維持する必要があるが、一方のガスタンクに立設している燃料電池セルの軸長方向端近傍の燃焼ガスにより、他方のガスタンクに立設している燃料電池セルを加熱するため、起動時には燃料電池セルを急速に加熱することができ、起動時間を大幅に短縮でき、また、定常運転時には燃料電池セル温度を一定に保持することが可能となる。
本発明の燃料電池は、一対の前記ガスタンクが所定間隔をおいて対向して配置されており、前記一対のガスタンクに、該一対のガスタンク間に向けて前記固体電解質形燃料電池セルがそれぞれ立設していることが望ましい。
また、本発明の燃料電池は、前記固体電解質形燃料電池セルは、前記ガスタンクに水平方向に立設していることを特徴とする。このような燃料電池では、一方のガスタンクに立設している燃料電池セルの軸長方向端近傍の燃料炎により、他方のガスタンクに立設している燃料電池セルの側面を直接的に加熱することが可能となり、燃料電池セルをさらに急速に加熱することができる。
本発明の燃料電池では、一方のガスタンクに立設する燃料電池セル間に、他方のガスタンクに立設する燃料電池セルを配置することができ、燃料電池セルが占める容積を小さくでき、コンパクトな燃料電池を作製できるとともに、起動時において、一方のガスタンクに立設している燃料電池セルの先端近傍の燃焼ガスにより、他方のガスタンクに立設している燃料電池セルを加熱し、起動時には燃料電池セルを急速に加熱することができ、起動時間を短縮できる。
図1は、参考例の燃料電池を示すもので、符号31は断熱構造を有する収納容器を示している。この収納容器31の内部には、複数の燃料電池セル33と、これらの燃料電池セル33の上方に形成された燃焼室37と、この燃焼室37を挿通する酸素含有ガス供給管39と、燃焼室37の上方に設けられた熱交換部41とが設けられている。
収納容器31は、耐熱性金属からなる枠体31aと、この枠体31aの内面に設けられた断熱材31bとから構成されている。
収納容器31内の燃料電池セル33は、図2に示すように、3列に整列しており、隣設した2列の最外部の燃料電池セル33の電極同士が導電部材41で接続され、これにより3列に整列した複数の燃料電池セル33を電気的に直列に接続している。尚、図1では4列に整列した状態を記載した。
具体的に説明すると、燃料電池セル33は断面が扁平状で、全体的に見て楕円柱状であり、その内部には複数の燃料ガス通過孔34が形成されている。この燃料電池セル33は、断面が扁平状で、全体的に見て楕円柱状の多孔質な金属を主成分とする燃料側電極(内側電極)33aの外面に、緻密質な固体電解質33b、多孔質な導電性セラミックスからなる酸素側電極(外側電極)33cを順次積層し、酸素側電極33cと反対側の燃料側電極33aの外面にインターコネクタ33dを形成して構成されており、燃料側電極33aが支持体となっている。
即ち、燃料電池セル33は、断面形状が、幅方向両端に設けられた弧状部と、これらの弧状部を連結する一対の平坦部とから構成されており、一対の平坦部は平坦であり、ほぼ平行に形成されている。これらの一対の平坦部は、燃料側電極33aの平坦部にインターコネクタ33d、又は固体電解質33b、酸素側電極33cを形成して構成されている。
一方の燃料電池セル33と他方の燃料電池セル33との間には板状集電部材43が介在され、一方の燃料電池セル33の燃料側電極33aを、該燃料側電極33aに設けられたインターコネクタ33d、集電部材43を介して他方の燃料電池セル33の酸素側電極33cに電気的に接続されている。
板状集電部材43は、矩形状板の一端部に複数のスリットを略平行に形成し、図3に示すように、スリット間の集電片43aを板状集電部材43の両側に交互に突出させ、基部43bの一端部に複数の集電片43aが形成された櫛歯形状とされ、複数の集電片43aが対向する燃料電池セル33の外面にそれぞれ当接している。尚、図2では板状集電部材43は簡略化して記載した。
即ち、集電片43aは、対向する燃料電池セル33の平坦部であるインターコネクタ33dと、酸素側電極33c間に配置され、燃料電池セル33同士が直列に接続されている。燃料電池セル33の平坦部に集電片43aが確実に当接するため、電気的接続を確実に行うことができる。また、複数の集電片43aはAgペーストにより燃料電池セル33に接合している。このAgペーストは発電時に焼き付けられ、集電片43aが燃料電池セル33のインターコネクタ33d、又は酸素側電極33cに接合し、これにより、集電片43aと燃料電池セル33との電気的接続を十分にとることができる。
これらの板状集電部材43は、対向する燃料電池セル33間に複数配置されており、対向する燃料電池セル33間に基部43bから挿入され、基部43bが下に位置している。これらの板状集電部材43は、導電性を有するステンレスの表面をAgからなる耐酸化性物質で被覆して構成されている。
対向する燃料電池セル33間には、図4に示す板状集電部材44を介在せしめても良い。図4に示す板状集電部材44は、複数のスリットを略平行に形成して形成された集電片44a群を、長さ方向に所定間隔を置いて形成して構成され、基部44bと集電片44aが交互に形成されている。図4に示すような板状集電部材44では、図3の板状集電部材43よりも燃料電池セル間への配置を簡単に行うことができる。尚、一般的に用いられるフェルト状の集電部材でも良いが、集電特性向上という点から、図3及び図4に示す板状集電部材43、44が望ましい。
燃料電池セル33の下方には、図1に示したように、燃料ガスを燃料電池セル33に供給するための燃料ガスタンク45が設けられ、この燃料ガスタンク45には、外部から燃料ガスを燃料ガスタンク45に供給するための燃料ガス供給管51が接続されている。
燃料ガスタンク45には、図1、図3乃至図5に示すように、燃料電池セル33の下端部(軸長方向端部)が取付治具53により取り付けられており、これにより、燃料電池セル33が燃料ガスタンク45にそれぞれ立設している。燃料電池セル33と取付治具53によりセル装置が構成されている。
即ち、取付治具53は、燃料電池セル33の端部に取り付けられたセル端部側取付治具53aと、両端部がセル端部側取付治具53a及び燃料ガスタンク45にそれぞれ螺着する中空の連結部材53bとから構成されており、連結部材53bの両端部には向きが逆のねじ部が形成され、連結部材53bを一方側に回転させると、両端部がセル端部側取付治具53a及び燃料ガスタンク45にそれぞれ螺着するように形成されている。
セル端部側取付治具53aには、図5に示したように、凹部53a1が形成されており、この凹部53a1に燃料電池セル33のガス通過方向の端部が挿入され、気密性を確保するため、凹部53a1と燃料電池セル33との間にはガラス等のシール材が介在されている。
この凹部53a1の底面には、燃料電池セル33の端面との間にガス収容空間Sを形成するため、凹部53a2が形成されており、この凹部53a2内に、燃料電池セル33の燃料ガス通過孔34が開口している。また、ガス収容空間Sには、連結部材53bに形成された貫通孔53b1が開口しており、燃料ガスタンク45と燃料電池セル33の燃料ガス通過孔34に連通するように構成されている。このように燃料電池セル33の端面との間にガス収容空間Sを形成することにより、燃料ガス通過孔34に確実にかつ均一に燃料ガスを供給することができる。
また、図1に示したように、燃焼室37を挿通する酸素含有ガス供給管39は、その先端部が燃料電池セル33間に位置している。発電で用いられなかった余剰の酸素含有ガスは、燃料電池セル33間を通って燃料電池セル33の上方に流れ、発電で用いられなかった余剰の燃料ガスは、燃料電池セル33の燃料ガス通過孔34を通って燃料電池セル33の上方から吹き出し、燃料電池セル33の上端(軸長方向端部)近傍において、燃料ガスと酸素含有ガスが反応して燃焼するように構成されている。
熱交換部41は、熱交換器41aと酸素含有ガス収容室41bとから構成されている。
熱交換器41aは、図6に示すように、平板61と波板63を交互に積層したプレートフィン型構造とされており、酸素含有ガス収容室41bと連通する通路を形成する波板63aは、図6(b)に示すように形成され、また、燃焼ガスの排出用の通路を形成する波板63bは、図6(c)に示すように形成されている。
燃焼ガスは、図1に一点鎖線で示したように熱交換器41aの下部側面から導入され、熱交換器41aの上方へ排出され、一方、酸素含有ガスは、図1に破線で示したように熱交換器41aの上部側面から導入され、熱交換器41aの下方へ導かれ、酸素含有ガス収容室41b内に導入される。
酸素含有ガス収容室41bは、図7に示すように、熱交換器41aの酸素含有ガスが導入される側の端面、即ち燃料電池セル33側端面に設けられており、波板63aの各通路を通過した酸素含有ガスが一旦収容されるようになっている。
酸素含有ガス収容室41bには、複数の酸素含有ガス供給管39の一端が開口し、連通している。
また、図1に示したように、酸素含有ガス収容室41bの側面と断熱材31bとの間、即ち酸素含有ガス収容室41bの周囲は、燃焼室37中の燃焼ガスを熱交換器41aに導入する燃焼ガス導入口71とされている。この燃焼ガス導入口71を介して燃焼ガスが熱交換器41aの波板63bの通路へ導出される。
以上のように構成された燃料電池では、外部からの酸素含有ガス(例えば空気)を酸素含有ガス管73を介して熱交換器41aに導入し、酸素含有ガス収容室41bに導入し、酸素含有ガス供給管39を介して燃料電池セル33間に噴出させるとともに、燃料ガス(例えば水素)を燃料ガス供給管51を介して燃料ガスタンク45に一旦収容し、連結部材53bの貫通孔53b1、セル端部側取付治具53aのガス収容空間Sを介して、燃料電池セル33の燃料ガス通過孔34内に供給し発電させる。
発電に用いられなかった余剰の燃料ガスは燃料ガス通過孔34の上端から燃焼室37内に噴出し、発電に用いれらなかった余剰の酸素含有ガスは燃料電池セル33間を通って燃焼室37内に流れ、余剰の燃料ガスと余剰の酸素含有ガスを反応させて燃焼させ、燃焼ガスを発生させ、この燃焼ガスが燃焼ガス導入口71を介して熱交換器41aに導出され、熱交換器41aの上端から排出される。
そして、このような燃料電池では、燃料電池セル33が、取付治具53を介してガスタンク45に機械的に直接取り付けられるため、燃料電池セル33の下端部をガスタンク45に強固に固定できるとともに、従来のように燃料電池セルの内側電極にガスを供給するための燃料供給パイプを不要とすることができ、ガス封止する個所を減少できる。
また、燃料電池セル33は取付治具53を介してガスタンク45に立設しているため、何ら支持されることなくガスタンク45に立設しており、しかも上記したように燃料供給パイプが不要であり、ガス封止個所を減少できるため、燃料電池の構造を簡略化でき、製造が容易となる。尚、多少、構造は複雑となるが、燃料電池セル33の上部を支持する支持板を設けても良い。
また、取付治具53の連結部材53bの両端部に向きが逆のねじ部を形成したので、連結部材の両端部のねじ部を、セル端部側取付治具53aの雌ねじ部と燃料ガスタンク45の雌ねじ部に螺合し、燃料電池セル33を回転させることなく、連結部材53bを一方方向に回転させることにより、燃料電池セル33をガスタンク45に螺着することができる。これにより、扁平状の燃料電池セル33を回転させることなくガスタンク45に螺着することができるため、燃料電池セル33間の間隔を狭めることができ、所定発電量に得るための複数の燃料電池セル33が占める容積を小さくすることができ、コンパクトな燃料電池を作製できる。
さらに、板状集電部材43のバネ性を有する集電片43aにより燃料電池セル33間を機械的に接続しているため、燃料電池セル33とは面接触となり、従来のようなフェルト状の集電部材よりも燃料電池セル33に当接する面積が大きくなり、集電特性を向上できる。また、集電片43aは板状であるため弾性力も大きく、振動等が生じたとしても燃料電池セル33との十分な接触を長期間確保できる。
さらに、集電片43aは板状であるため、収納容器31内が高温となった場合でも、従来のフェルト状の集電部材よりも焼結しにくく、また、燃料電池セル33との十分な接触を長期間確保できる。さらに、集電部材43が板状であるため、一方の燃料電池セル33のインターコネクタ33dと他方の燃料電池セル33の酸素側電極33cとの間に板状集電部材43を介装する際にも、一方の燃料電池セル33と他方の燃料電池セル33の酸素側電極33c同士の導通を確実に防止できる。
また、発電に寄与しなかった余剰の燃料ガスと酸素含有ガスが燃焼室37内に導入され、この燃焼室37中で反応して燃焼し、この燃焼ガス及び外部の酸素含有ガスを熱交換器41aに導入し、この熱交換器41aで燃焼ガスと酸素含有ガスとの間で熱交換させ、起動時に酸素含有ガスを予熱することができ、また、酸素含有ガス供給管39が燃焼室37を挿通することにより、燃焼ガスにより酸素含有ガス供給管39内の酸素含有ガスをさらに加熱することができるため、加熱した酸素含有ガスにより燃料電池セル33を間接的に加熱して実質的に発電するまでの起動時間を短縮できる。
さらに、燃料電池セル33の上部に燃焼室37、酸素含有ガス収容室41b、熱交換器41aが隣接して形成されているため、燃焼室37で燃焼した高温の燃焼ガスを、配管等を用いることなく熱交換器41aに直接導入でき、簡単な構造で酸素含有ガスの予熱効率を大きくできる。
また、収納容器31内で、燃焼ガスと酸素含有ガスとを熱交換できるため、酸素含有ガスの予熱を行うためのバーナーを収納容器31内に別途設ける必要がなく、小型にでき、しかも燃焼ガスを有効利用できる。
さらに、熱交換器41aに酸素含有ガス収容室41bを設けたので、熱交換器41aと酸素含有ガス供給管39との接続を酸素含有ガス収容室41bを介して行うことができ、熱交換器41aからの酸素含有ガスを発電室49内に確実に供給できる。
尚、燃料電池は上記形態に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、上記形態では、図2に示したような扁平状で複数の燃料ガス通過孔34を有する燃料電池セル33を用いて説明したが、燃料電池セルは円筒状で、燃料ガス通過孔が一つであっても良く、燃料電池セルの形状、燃料ガス通過孔数は特に限定されるものではない。
また、熱交換器41aとしてプレートフィン型を用いたが、これに限定されるものではなく、それ以外の熱交換器を用いても良いことは勿論である。
さらに、上記例では、燃料電池セル33を直列に接続した例について説明したが、並列接続しても良いことは勿論である。また、燃料側電極33aを内側電極としたが、酸素側電極を内側電極としても良い。さらにガスタンクをセル列毎に設けても良い。
図8は、他の参考例を示すもので、この燃料電池では、セル端部側取付治具53aに連結部材53bの一端部が螺着しており、他端部がガスタンク45の天板に形成された貫通孔を挿通し、挿通した連結部材53bの他端部にナット75が螺合し、これにより、セル端部側取付治具53aの底面がガスタンク45の上面に当接した状態で固定されている。
このような燃料電池では、上記と同様の作用効果を有するとともに、セル端部側取付治具53aの底面がガスタンク45の上面に当接しているため、燃料電池セル33をガスタンク45に安定して立設することができる。
図9は、本発明の燃料電池における燃料電池セル、燃料ガスタンクの配置を示すもので、本発明の燃料電池では、図9に示すように、一対の燃料ガスタンク77が対向して設けられ、それぞれの燃料ガスタンク77には前記燃料電池セル33が前記取付治具53により、ガスタンク77間に向けて立設されている。即ち、一方のガスタンク77に立設している燃料電池セル33が、他方のガスタンク77に立設している燃料電池セル33間に位置している。
そして、燃料電池セル33の軸長方向端から吹き出した余剰の燃料ガスと、燃料電池セル33外部の余剰の酸素含有ガスを反応させて燃焼させ、一方のガスタンク77に立設している燃料電池セル33の先端近傍の燃焼ガスにより、他方のガスタンク77に立設している燃料電池セル33を加熱できるように構成されている。
このような燃料電池では、一方のガスタンク77に立設する燃料電池セル33間に、他方のガスタンク77に立設する燃料電池セル33を配置することができ、燃料電池セル33が占める容積を小さくでき、コンパクトな燃料電池を作製できるとともに、起動時や定常運転時において、一方のガスタンク77に立設している燃料電池セル33の先端近傍の燃焼ガスにより、他方のガスタンク77に立設している燃料電池セル33を加熱し、起動時には燃料電池セル33を急速に加熱することができ、起動時間を大幅に短縮でき、また、定常運転時には燃料電池セル温度を一定に保持することができる。
参考例の燃料電池を示す説明図である。 図1のセルスタックを示す横断面図である。 (a)は基部の一端部に複数の集電片が形成された櫛歯形状の板状集電部材を用いて、燃料電池セルを接続した状態を示す側面図、(b)は板状集電体を示す斜視図である。 (a)は複数の集電片群を長さ方向に所定間隔を置いて形成して構成した板状集電部材を用いて、燃料電池セルを接続した状態を示す側面図、(b)は板状集電体を示す斜視図である。 取付治具及びその近傍を示すもので、(a)は斜視図、(b)は断面図である。 図1の熱交換器の概念を説明するための図であり、(a)は熱交換器の斜視図、(b)は酸素含有ガスの通路を形成するための波板を示す斜視図、(c)は燃焼ガスの通路を形成するための波板を示す斜視図である。 熱交換部を説明するための斜視図である。 他の参考例の燃料電池を示す斜視図である。 本発明の燃料電池を示す斜視図である。
符号の説明
31・・・収納容器
33・・・燃料電池セル
33a・・・燃料側電極(内側電極)
33b・・・固体電解質
33c・・・酸素側電極(外側電極)
33d・・・インターコネクタ
43、44・・・板状集電部材
45、77・・・ガスタンク
53・・・取付治具
53a・・・セル端部側取付治具
53b・・・連結部材
75・・・ナット
S・・・ガス収容空間

Claims (3)

  1. 複数のガスタンクに、軸長方向にガス通過可能な複数の固体電解質形燃料電池セルをそれぞれ立設するとともに、一方のガスタンクに立設している前記固体電解質形燃料電池セルが、他方のガスタンクに立設している前記固体電解質形燃料電池セル間に位置しており、前記一方のガスタンクに立設している固体電解質形燃料電池セルの軸長方向端から吹き出したガスと、前記固体電解質形燃料電池セル外部に供給されるガスとを反応させて燃焼させ、該燃焼ガスにより、前記他方のガスタンクに立設している固体電解質形燃料電池セルを加熱することを特徴とする燃料電池。
  2. 一対の前記ガスタンクが所定間隔をおいて対向して配置されており、前記一対のガスタンクに、該一対のガスタンク間に向けて前記固体電解質形燃料電池セルがそれぞれ立設していることを特徴とする請求項1記載の燃料電池。
  3. 前記固体電解質形燃料電池セルは、前記ガスタンクに水平方向に立設していることを特徴とする請求項1又は2記載の燃料電池。
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