JP2006127168A - タッチパネル - Google Patents
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Abstract
【課題】苛酷な温度・湿度の環境下でのタッチパネルの使用においても、剥離発生の問題を生じないタッチパネルを提供する。
【解決手段】2枚の透明電極基板を両面接着テープおよび/または接着剤で固定するタッチパネルの構成で、タッチパネル本体の視認側上面に偏光板を有する構成のタッチパネルにおいて、両面接着テープ部および/または接着剤部の内周よりも大きく、また、内周と外周の中間の中心周以内に偏光板が貼り合わされる事を特徴とするタッチパネル。
【選択図】 図1
【解決手段】2枚の透明電極基板を両面接着テープおよび/または接着剤で固定するタッチパネルの構成で、タッチパネル本体の視認側上面に偏光板を有する構成のタッチパネルにおいて、両面接着テープ部および/または接着剤部の内周よりも大きく、また、内周と外周の中間の中心周以内に偏光板が貼り合わされる事を特徴とするタッチパネル。
【選択図】 図1
Description
本発明は偏光板を有する構成のタッチパネルに関する。
タッチパネルを備えたパーソナルコンピュータ等にあっては、天井の蛍光灯の映り込みや太陽光が反射することにより、視認性が低下するという問題がある。そこで、タッチパネル本体の表面にλ/4位相差フィルム及び偏光板を貼ることにより、外部からの光の反射を抑制して視認性の向上を図った構成が実用化されている。ここで、偏光板は、一般的には、染料を混合させたポリビニールアルコールのフィルムを延伸させて偏光性を持たせた延伸フィルムを、トリアセチルセルロース(TAC)製のフィルムで挟んだ構成である。
また、タッチパネルは外部に露出したり、車内等の苛酷な温度・湿度の環境下で使用されることがある。これら環境下で使用した場合、視認性の向上のために用いる偏光板が熱や吸湿により初期は膨張するが、継続して使用すると偏光板が収縮して、タッチパネル本体から偏光板が剥離したり、またはタッチパネル本体の上側基板が粘着テープ部や接着剤部から剥離する問題を生じる。
さらに タッチパネルへのタッチ感覚の改良やコスト低減のため、タッチパネル本体の上側基板には、ガラス基板に代わって、ポリエーテルサルフォン(PES)樹脂やポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂等からなるプラスチックフィルムを使用したタッチパネルもある。しかしながら、これらプラスチックフィルムを用いたタッチパネルの場合、苛酷な温度・湿度の環境下での使用における剥離発生の問題はさらに増加する。また、偏光板の代わりに タッチパネル本体の上側基板の表面に粗面化層を付与する事で剥離発生の問題を解決しようとする試みが行なわれている(特許文献1参照)が、偏光板を貼り付けたタッチパネルと比較して、ギラツキ感等の視認性が劣るものであった。
本発明は、苛酷な温度・湿度の環境下での使用においても剥離発生の問題を生じないタッチパネルを提供する事にある。
本発明は、
(1)2枚の透明電極基板を両面接着テープおよび/または接着剤で固定するタッチパネルであって、該タッチパネルの本体の視認側に偏光板を有する構成のタッチパネルにおいて、両面接着テープ部および/または接着剤部の内周よりも大きく、また、内周と外周の中間の距離にある中心周以内に偏光板を貼り合す事を特徴とするタッチパネル、
(2)前記タッチパネルの本体の上側基板がプラスチックフィルムである(1)項記載のタッチパネル、
(3)前記プラスチックフィルムがポリエーテルサルフォン樹脂またはポリエチレンテレフタレート樹脂からなる(2)項記載のタッチパネル、
である。
(1)2枚の透明電極基板を両面接着テープおよび/または接着剤で固定するタッチパネルであって、該タッチパネルの本体の視認側に偏光板を有する構成のタッチパネルにおいて、両面接着テープ部および/または接着剤部の内周よりも大きく、また、内周と外周の中間の距離にある中心周以内に偏光板を貼り合す事を特徴とするタッチパネル、
(2)前記タッチパネルの本体の上側基板がプラスチックフィルムである(1)項記載のタッチパネル、
(3)前記プラスチックフィルムがポリエーテルサルフォン樹脂またはポリエチレンテレフタレート樹脂からなる(2)項記載のタッチパネル、
である。
本発明によると、苛酷な温度・湿度の環境下での使用においても剥離発生の問題を生じないタッチパネルが提供できるようになった。
図1に従来のタッチパネルの構造を示す。2枚の透明電極基板(11と12)を両面接着テープおよび/または接着剤(以下、まとめて接着材13という。)で固定するタッチパネルの構成で、タッチパネル本体14の視認側面に偏光板16を有する構成のタッチパネル10において、接着材13と偏光板16の面積の大きさに着目し、偏光板16の大きさを制限することによって、苛酷な温度・湿度の環境下での使用においても剥離発生の問題を生じないタッチパネルができることを見出し、本発明に至った。
タッチパネル10は、ガラス基板11に対面するように、ガラス基板またはプラスチックフィルムからなる上側基板12が接着材13によって接着積層してなる構成のタッチパネル本体14の視認側面に、反射光を抑えるために、λ/4位相差フィルム15及び偏光板16が貼ってあり、更に、傷つき性、耐環境特性の劣化防止ために、偏光板16の視認側面に、ポリエチレンテレフタレート樹脂製のフィルム17が貼ってある構造である。上側基板12に対面するガラス基板11の上面には、透明抵抗膜11a及びドット状スペーサ11bが形成してある。ガラス基板11に対面する上側基板12の対面側には、透明抵抗膜12aが形成してある。 さらに偏光板16は、染料を混合させたポリビニールアルコール(PVA)のフィルムを延伸させて偏光性を持たせたフィルム(偏光子フィルム)16aを、トリアセチルセルロース製のフィルム16b、16cで挟み込んだ構成である。
図2にタッチパネルとしたときのガラス基板11と上側基板12を固定する接着材13で接着してある部分(内周21と外周22に囲まれた部分)の視認側からの外観図を示す。タッチパネルの表示部は、内周21で囲まれた部分である。図2に示すように、内周21は接着材13で接着した部分の内側にあたる周辺であり、また、外周22は外側にあたる周辺である。また、中心周23は、外周と内周の中間の距離にある破線で示された周辺を示す。
図3にタッチパネルの接着材13と上側基板12との関係を視認側から見た外観図を示す。接着材13は、上側基板12に対して表示部面積を有効的に利用するため、表示部にあたる内側の部分が大きく抜けるように形成される。また、図4にタッチパネルの上側基板12に偏光板16を貼り付けた時の視認側から見た外観図を示す。タッチパネル14へ貼り付ける偏光板16の面積の大きさは、視認性を向上させるために表示部全体を覆いつくさなければならず、接着材13の内周21で囲まれる面積と同等、もしくは それ以上に大きくする必要がある。また、偏光板16の貼り付けは、偏光板16を上側基板12に手作業で貼り付けする事が多く、偏光板16貼り付けの位置精度のバラツキも大きい。表示部全体を覆いながら、位置精度のバラツキも考慮しなければならない事から偏光板16の実際の大きさは、接着材13の内周21よりもかなり大きく、時として接着材13の外周22で囲まれる面積以上になる事もあった。
これらタッチパネルを高温多湿の状況に放置しておいた場合に、図1に示した上側基板12と接着材13との間で剥離が発生した。これら剥離が発生すると タッチパネル10の視認側の表面に部分的な波うち等が発生して、タッチパネルとして機能しなくなってしまう。
また、これらタッチパネル10の寸法を測定した結果、偏光板の寸法が元の寸法に対して短くなっていた。
また、これらタッチパネル10の寸法を測定した結果、偏光板の寸法が元の寸法に対して短くなっていた。
タッチパネル10を高温多湿の環境下へ放置した場合、偏光板16の寸法が収縮する。偏光板16が収縮すると偏光板16を貼り付けている上側基板12を反り上げようとする応力が発生するが、接着材13で固定しているため変形しない。しかし、この応力が大きくなると接着材13の接着力では固定できなくなり、剥離は発生する。このように剥離の発生原因は熱や湿度での偏光板の寸法収縮による応力の発生が原因である。さらに、この剥離の発生状況を経時的に観察した結果、外周より徐々に進行する。
上側基板12に貼り付ける偏光板16の面積の大きさを、接着材13の内周21で囲まれる面積よりも大きく、また、内周と外周の中間の距離にある中心周23で囲まれる面積以内に偏光板16を貼り合す事により、上側基板12と接着材13との間で剥離を抑制することができた。
すなわち、偏光板16の収縮により発生する応力を小さくするとともに、接着材13の外周部に応力の影響を少なくするタッチパネル構造とすることにより、剥離発生の問題を解決した。
本発明で用いる偏光板16は、染料を混合させたポリビニールアルコールのフィルムを延伸させて偏光性を持たせた延伸フィルム16aを、トリアセチルセルロース製のフィルム16b,16cで挟んだ構成のものが挙げられるが、特に限定するものではない。偏光板16の厚みは特に限定するものではないが、100〜500μmの厚みが好ましい。厚みが100μm未満だと、取り扱い時に皺等の不良が発生しやすく、厚みが500μmを超えると高温高湿処理中の偏光板の収縮が大きく、剥離不良を起こす事がある。
本発明の用いる偏光板16の貼り付け面積は、接着材の内周21で囲まれる面積部分以上であり、内周21と外周22の中間の距離にある中心周23で囲まれる面積部分以内に貼り合すことができる。偏光板16の貼り付け位置が内周21より内側になった場合、画像表示部の一部で反射光等による視認性の低下が起こることがあり、また、中心周23を超えて外側22に貼り合わされた場合、高温多湿下に放置しておくと剥離不良を発生する。これら剥離不良が発生すると表面に部分的な波うち等が発生して、タッチパネルとして機能しなくなってしまう。
本発明に用いられる上側基板12はガラス、または、プラスチックフィルムであることが好ましい。プラスチックフィルムとして特に限定しないが、真空蒸着、イオンプレーティング法等で導電性及び絶縁性の無機薄膜を形成する為に耐熱性のある透明な高分子基材が好ましく、プラスチックフィルムとなる樹脂原料としては、フイルム又はシートとして利用されるようなものであれば特に制限無いが、ポリスルホン樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド樹脂、環状ポリオレフィン樹脂、エポキシ系樹脂、多官能アクリレート樹脂、フェノキシ樹脂等が好ましく使用できる。
更に、タッチパネルの構成物に求められる、機械的強度、光学的特性、耐熱性等の観点からポリエステル系樹脂、ポリカーボネート樹脂、環状ポリオレフィン樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂がより好ましく使用できる。また、その厚みに関しても特に限定はしないが、好ましくは50〜500μmであり、より好ましくは100〜400μmである。
更に、タッチパネルの構成物に求められる、機械的強度、光学的特性、耐熱性等の観点からポリエステル系樹脂、ポリカーボネート樹脂、環状ポリオレフィン樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂がより好ましく使用できる。また、その厚みに関しても特に限定はしないが、好ましくは50〜500μmであり、より好ましくは100〜400μmである。
本発明で用いる両面接着テープは、接着剤としてアクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、シリコーン系樹脂、エポキシ系樹脂、フェノール系樹脂等 挙げられるが、特に限定はするものではない。また、両面接着テープ内にシリカ、酸化チタン、金属アルミナ等の無機物を含有してもかまわない。
本発明で用いる接着剤は、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、シリコーン系樹脂、エポキシ系樹脂、フェノール系樹脂等 挙げられるが、特に限定はするものではない。また、接着剤内にシリカ、酸化チタン、金属アルミナ等の無機物を含有することが好ましい。
本発明において、図1に示すようにλ/4位相差フィルム15を用いることができる。λ/4位相差フィルム15の樹脂原料としてポリカーボネート樹脂、環状ポリオレフィン樹脂等 挙げられるが特に限定するものでない。また、λ/4位相差フィルム15の厚みは特に限定するものではない。
以下本発明の実施例について記載するが、本発明は、実施例に限定されるものではない。
(実施例1)イオンプレート法により透明抵抗膜としてITOを蒸着させた厚さ1.1mmのガラス基板にドット状スペーサを形成した。また、上側基板として、同様にイオンプレート法でITOを蒸着させた厚さ0.2mmのポリエーテルサルホンフィルムを得た。厚み120μmの両面接着テープ(大日本インキ化学工業製 ダイタック#8625UJ−120)を、金型にて表示部にあたる内側の部分を打ち抜き、排除して、外枠のみを形成した後、これを用いて、ITOを蒸着させた厚さ1.1mmのガラス基板と0.2mmのポリエーテルサルホンフィルムを貼りあわせて、タッチパネル本体を作製した。このタッチパネル本体であたる0.2mmのポリエーテルサルホンフィルムの上面に、接着剤付きの偏光板(住友化学製 染料系偏光板 SQ−1822AP 180μm)を両面接着テープの中心周に合わせて貼り付けて、タッチパネルを得た。
(実施例2)ポリエーテルサルホンフィルムの上面に、接着剤付きの偏光板(住友化学製 染料系偏光板 SQ−1852AP 180μm)を両面接着テープの内周に合わせて貼り付けた以外は、実施例1同様にタッチパネルを得た。
(実施例3)上側基板に0.2mmのポリテレフタレートフィルム(東洋紡製)を用いた以外は、実施例1同様にタッチパネルを得た。
(実施例4)上側基板に0.2mmのガラス基板を用いた以外は、実施例1同様にタッチパネルを得た。
(実施例5)上側基板と下側基板をシリコーン樹脂系接着剤(GE東芝シリコーン製 TSE−3337)を用いて固定した。接着剤の硬化条件は接着剤の硬化条件は120℃1時間である。それ以外は、実施例1同様にタッチパネルを得た。
(実施例6)λ/4位相差フィルムが貼り合わされた円偏光板(住友化学製 255μm)を用いた以外は、実施例1と同様にタッチパネルを得た。
(実施例1)イオンプレート法により透明抵抗膜としてITOを蒸着させた厚さ1.1mmのガラス基板にドット状スペーサを形成した。また、上側基板として、同様にイオンプレート法でITOを蒸着させた厚さ0.2mmのポリエーテルサルホンフィルムを得た。厚み120μmの両面接着テープ(大日本インキ化学工業製 ダイタック#8625UJ−120)を、金型にて表示部にあたる内側の部分を打ち抜き、排除して、外枠のみを形成した後、これを用いて、ITOを蒸着させた厚さ1.1mmのガラス基板と0.2mmのポリエーテルサルホンフィルムを貼りあわせて、タッチパネル本体を作製した。このタッチパネル本体であたる0.2mmのポリエーテルサルホンフィルムの上面に、接着剤付きの偏光板(住友化学製 染料系偏光板 SQ−1822AP 180μm)を両面接着テープの中心周に合わせて貼り付けて、タッチパネルを得た。
(実施例2)ポリエーテルサルホンフィルムの上面に、接着剤付きの偏光板(住友化学製 染料系偏光板 SQ−1852AP 180μm)を両面接着テープの内周に合わせて貼り付けた以外は、実施例1同様にタッチパネルを得た。
(実施例3)上側基板に0.2mmのポリテレフタレートフィルム(東洋紡製)を用いた以外は、実施例1同様にタッチパネルを得た。
(実施例4)上側基板に0.2mmのガラス基板を用いた以外は、実施例1同様にタッチパネルを得た。
(実施例5)上側基板と下側基板をシリコーン樹脂系接着剤(GE東芝シリコーン製 TSE−3337)を用いて固定した。接着剤の硬化条件は接着剤の硬化条件は120℃1時間である。それ以外は、実施例1同様にタッチパネルを得た。
(実施例6)λ/4位相差フィルムが貼り合わされた円偏光板(住友化学製 255μm)を用いた以外は、実施例1と同様にタッチパネルを得た。
(比較例1)イオンプレート法により透明抵抗膜としてITOを蒸着させた厚さ1.1mmのガラス基板にドット状スペーサを形成した。また、上側基板として、同様にイオンプレート法でITOを蒸着させた厚さ0.2mmのポリエーテルサルホンフィルムを得た。厚み120μmの両面接着テープ(大日本インキ化学工業製 ダイタック#8625UJ−120)を、金型にて表示部にあたる内側の部分を打ち抜き、排除して、外枠のみを形成した後、これを用いて、ITOを蒸着させた厚さ1.1mmのガラス基板と0.2mmのポリエーテルサルホンフィルムを貼りあわせて、タッチパネル本体を作製した。このタッチパネル本体であたる0.2mmのポリエーテルサルホンフィルムの上面に、接着剤付きの偏光板(住友化学製 染料系偏光板 SQ−1822AP 180μm)を両面接着テープの外周に合わせて貼り付けて、タッチパネルを得た。
(比較例2) ポリエーテルサルホンフィルムの上面に、接着剤付きの偏光板(住友化学製 染料系偏光板 SQ−1852AP 180μm)を両面接着テープの外周を超えて合わせて貼り付けた以外は、比較例1同様にタッチパネルを得た。
(比較例3)ポリエーテルサルホンフィルムの上面に、接着剤付きの偏光板(住友化学製 染料系偏光板 SQ−1852AP 180μm)を両面接着テープの内周よりも小さく合わせて貼り付けた以外は、比較例1同様にタッチパネルを得た。
(比較例4)上側基板に0.2mmのポリテレフタレートフィルム(東洋紡製)を用いた以外は、比較例1同様にタッチパネルを得た。
(比較例5)上側基板に0.2mmのガラス基板を用いた以外は、比較例1同様にタッチパネルを得た。
(比較例6)上側基板と下側基板をシリコーン樹脂系接着剤(GE東芝シリコーン製 TSE−3337)を用いて固定した。接着剤の硬化条件は接着剤の硬化条件は120℃1時間である。それ以外は、比較例1同様にタッチパネルを得た。
(比較例2) ポリエーテルサルホンフィルムの上面に、接着剤付きの偏光板(住友化学製 染料系偏光板 SQ−1852AP 180μm)を両面接着テープの外周を超えて合わせて貼り付けた以外は、比較例1同様にタッチパネルを得た。
(比較例3)ポリエーテルサルホンフィルムの上面に、接着剤付きの偏光板(住友化学製 染料系偏光板 SQ−1852AP 180μm)を両面接着テープの内周よりも小さく合わせて貼り付けた以外は、比較例1同様にタッチパネルを得た。
(比較例4)上側基板に0.2mmのポリテレフタレートフィルム(東洋紡製)を用いた以外は、比較例1同様にタッチパネルを得た。
(比較例5)上側基板に0.2mmのガラス基板を用いた以外は、比較例1同様にタッチパネルを得た。
(比較例6)上側基板と下側基板をシリコーン樹脂系接着剤(GE東芝シリコーン製 TSE−3337)を用いて固定した。接着剤の硬化条件は接着剤の硬化条件は120℃1時間である。それ以外は、比較例1同様にタッチパネルを得た。
以上のようにして作製したタッチパネルを下記に示す評価方法により、高温高湿試験での剥離発生不良率の評価、温度サイクル試験での剥離発生不良率の評価、視認性を評価した。
(1)高温高湿試験での剥離発生不良率の評価
得られた各タッチパネル(N=10)を85℃85%の高温高湿槽に1200時間投入後取り出して、両面接着テープ部と上側基板、またはガラス基板との剥離の発生率を評価した。各10枚のうち1枚でも剥離発生があれば不良とした。
(2)温度サイクル試験での剥離発生不良率の評価
得られた各タッチパネル(N=10)を−40℃と90℃の温度サイクル試験機にて1200回処理した後取り出して、両面接着テープ部と上側基板、またはガラス基板との剥離の発生率を評価した。各10枚のうち1枚でも剥離発生があれば不良とした。
(3)視認性
画像を表示した時、タッチパネル画面全体の均一性を目視で評価した。
評価結果を表1、2に示す。
(1)高温高湿試験での剥離発生不良率の評価
得られた各タッチパネル(N=10)を85℃85%の高温高湿槽に1200時間投入後取り出して、両面接着テープ部と上側基板、またはガラス基板との剥離の発生率を評価した。各10枚のうち1枚でも剥離発生があれば不良とした。
(2)温度サイクル試験での剥離発生不良率の評価
得られた各タッチパネル(N=10)を−40℃と90℃の温度サイクル試験機にて1200回処理した後取り出して、両面接着テープ部と上側基板、またはガラス基板との剥離の発生率を評価した。各10枚のうち1枚でも剥離発生があれば不良とした。
(3)視認性
画像を表示した時、タッチパネル画面全体の均一性を目視で評価した。
評価結果を表1、2に示す。
本発明は苛酷な温度・湿度の環境下での使用においても剥離発生の問題を生じないタッチパネルである。特にパーソナルコンピュータ、ワープロ、電子手帳、カーナビゲーション等のタッチパネルに有用である。
10:タッチパネル
11:ガラス基板
11a:透明抵抗膜
11b:ドット状スペーサ
12:上側基板
13:接着材
14:タッチパネル本体
15:λ/4位相差フィルム
16:偏光板
16a:染料を混合させたポリビニールアルコール(PVA)のフィルムを延伸させて偏光性を持たせたフィルム
16b、16c:トリアセチルセルロース(TAC)製のフィルム
17:傷つき性、耐環境特性の劣化防止フィルム
21:接着材で接着してある部分の内周
22:接着材で接着してある部分の外周
23:接着材の内周と外周からの距離が中間である、接着材で接着してある部分の中心周
11:ガラス基板
11a:透明抵抗膜
11b:ドット状スペーサ
12:上側基板
13:接着材
14:タッチパネル本体
15:λ/4位相差フィルム
16:偏光板
16a:染料を混合させたポリビニールアルコール(PVA)のフィルムを延伸させて偏光性を持たせたフィルム
16b、16c:トリアセチルセルロース(TAC)製のフィルム
17:傷つき性、耐環境特性の劣化防止フィルム
21:接着材で接着してある部分の内周
22:接着材で接着してある部分の外周
23:接着材の内周と外周からの距離が中間である、接着材で接着してある部分の中心周
Claims (3)
- 2枚の透明電極基板を両面接着テープおよび/または接着剤で固定するタッチパネルであって、該タッチパネルの本体の視認側に偏光板を有するタッチパネルにおいて、両面接着テープ部および/または接着剤部の内周よりも大きく、また、内周と外周の中間の距離にある中心周以内に偏光板を貼り合す事を特徴とするタッチパネル。
- 前記タッチパネルの本体の上側基板がプラスチックフィルムである請求項1記載のタッチパネル。
- 前記プラスチックフィルムがポリエーテルサルフォン樹脂またはポリエチレンテレフタレート樹脂からなる請求項2記載のタッチパネル。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010170515A (ja) * | 2008-12-26 | 2010-08-05 | Sony Corp | タッチパネル、表示装置および電子機器 |
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JP2001034418A (ja) * | 1999-05-19 | 2001-02-09 | Gunze Ltd | タッチパネル |
JP2004046728A (ja) * | 2002-07-15 | 2004-02-12 | Fuji Photo Film Co Ltd | タッチパネル及びタッチパネル搭載表示装置 |
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2004
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