JP2006126220A - 検査試料採取方法および採便用容器 - Google Patents

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Naoki Kurai
直樹 倉井
Tetsufumi Tsuyoguchi
哲文 強口
Hiroshi Kishioka
洋 岸岡
Tsugi Imai
嗣 今井
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Abstract

【課題】糞便の採取量を一定させることができる検査試料採取方法および採便用容器を提供する。
【解決手段】採便棒15の棒部13の先端側に設けられた採便部14で糞便を採便し、棒部13を容器体17側に設けられた糞便掻取部18に貫通させることにより棒部13の外周囲に付着した糞便を掻き取った後に、採便部14を容器体17に保持された液体内に挿入し、容器体17の底部37に針を挿通させて液体を抜き取る。
【選択図】図2

Description

本発明は、潜血検査等のため糞便を一定量採取する検査試料採取方法および採便用容器に関する。
潜血検査等のため糞便を一定量採取する採便用容器としては、従来、一側に把持部を有し他側に棒部を有するとともに該棒部の先端側に採便部が設けられた採便棒と、該採便棒の棒部側が挿入される容器体と、該容器体に嵌合されるとともに貫通孔を有する嵌合体とを具備し、採便棒の棒部を嵌合体の貫通孔に嵌合させることによりその採便部を嵌合体と容器体とで保持された液体内に挿入させる構造のものが用いられている。
このような構造の採便用容器は、使用時において、採便棒の棒部を嵌合体の貫通孔に挿通させる際に、棒部の先端に付着した糞便がそのまま貫通孔を通過して入り込むことがあり、糞便の採取量が必要以上に多くなってしまうことがあった。
このため、嵌合体が使用前においては貫通孔を持たず、別体とされた採便棒の棒部を、使用時において嵌合体に穴を明けつつ貫通させてその採便部を嵌合体と容器体とで保持された液体内に挿入させる構造のものが用いられることもある。
このような構造の採便用容器は、使用時において採便棒の棒部で嵌合体に穴を明けるため、棒部が嵌合体に当接することで該棒部の先端に付着した糞便が嵌合体によって掻き取られ、よって、糞便の採取量が必要以上に多くなってしまうことを防止できる。
ところで、採便棒の採便部は、一般に棒部の外面より凹んだ溝部で構成されており、棒部の溝部から外側にはみ出た糞便を、棒部を嵌合体を通過させることにより該嵌合体で掻き取ることで溝部内のみに残し、これにより糞便の量を一定とするものである。
しかしながら、上記のように採便棒の棒部で嵌合体に穴を明けることで棒部の先端に付着した糞便を除去する構造のものを用いた場合、嵌合体が通過時に溝部に入り込んで溝部内の糞便を掻き取ってしまう可能性がある。これにより、糞便の採取量が不足してしまうことになる。
したがって、本発明の目的は、糞便の採取量を一定させることができる検査試料採取方法および採便用容器を提供することである。
本発明の検査試料採取方法は、採便棒の棒部の先端側に設けられた採便部で糞便を採便し、前記棒部を容器体側に設けられた糞便掻取部に貫通させることにより該棒部の外周囲に付着した糞便を掻き取った後に、前記採便部を前記容器体に保持された液体内に挿入し、前記容器体の底部に針を挿通させて前記液体を抜き取ることを特徴とする。
本発明の採便用容器は、棒部の先端側に採便部が設けられた採便棒と、該採便棒が挿入される容器体とを具備し、前記採便部で糞便を採便した状態で前記棒部を前記容器体側の糞便掻取部に貫通させることにより該棒部の外周囲に付着した糞便を掻き取った後に、前記採便部を前記容器体に保持された液体内に挿入させる採便用容器であって、前記容器体は、針を挿通させて前記液体を抜き取り可能な部分を備えていることを特徴とする。
この場合、前記針を挿通させて前記液体を抜き取り可能な部分は、前記採便部が前記糞便掻取部を貫通後に位置する室の底部であるのが好ましい。
本発明の採便用容器は、一側に把持部を有し他側に棒部を有するとともに該棒部の先端に外面より凹んだ溝部を有する採便部が設けられた採便棒と、一端側に開口部及び糞便掻取部を有し、他端側が底部で閉塞され、前記採便棒の棒部側が前記開口部側から挿入されておりかつ液体が貯留されている容器体と、を具備し、前記糞便掻取部は、前記採便棒の採便部で糞便を採便した状態で前記棒部を前記容器体に挿入することにより、該採便棒の棒部に付着した糞便を掻き取り、該採便棒の採便部の溝部に残存する糞便を、前記容器体の液体に採取するものであり、前記容器体の底部は、糞便を含む液体を抜き取るための針が挿通可能に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、糞便の採取量を一定させることができる。
本発明の一の実施の形態を以下に説明する。
図1および図2に示すように、この実施の形態の採便用容器11は、一側に把持部12を有し他側に棒部13を有するとともに該棒部13の先端側に採便部14が設けられた採便棒15と、該採便棒15の棒部13側が挿入されるとともに図示略の緩衝液(液体)が貯留される容器体17と、該容器体17に嵌合される嵌合体18とを具備している。
図3および図4に示すように、採便棒15の把持部12は、円柱をその中心軸線の両側に該軸線から等距離離間して相互に平行をなす一対の面部20,21を形成するよう切り落とした板状のものである。採便棒15の長さ方向(図3における左右方向)における把持部12の一端部には、図3(a)に示すように、厚さ方向(図3(a)における紙面直交方向)から見て半円状をなすよう面取部22が形成されている。また、採便棒15の長さ方向における把持部12の他端部は、図3(b)に示すように、幅方向(図3(b)における紙面直交方向)から見て両面部20,21から円弧状に立ち上がって、前記円柱と同軸同径の円柱部23に連続している。
把持部12の両面部20,21には、半球形状をなして突出する突起20a,21aがそれぞれ多数形成されている。
該円柱部23の把持部12に対し反対側には、該円柱部23より大径の円板状のフランジ部25が同軸をなして設けられており、該フランジ部25の円柱部23に対し反対側には、該フランジ部25より小径の円柱部26が同軸をなして設けられている。該円柱部26の外周側の軸線方向における中間所定位置には、環状をなして一段凹む凹部27が同軸をなして形成されており、該凹部27とフランジ部25との間には環状をなして一段突出する凸部28が同軸をなして形成されている。
円柱部26のフランジ部25に対し反対側には、大径側が該円柱部26と略同径をなし該円柱部26から離れるほど小径となる略円錐状の連結部29が同軸をなして設けられている。
該連結部29の円柱部26に対し反対側には、該連結部29の小径側と略同径の円柱部30が同軸をなして設けられている。
該円柱部30の連結部29に対し反対側には、大径側が該円柱部30と略同径をなし該円柱部30から離れるほど小径となる略円錐状の連結部31が同軸をなして設けられている。
該連結部31の円柱部30に対し反対側には、該連結部31の小径側と略同径の円柱状の上記棒部13が同軸をなして設けられており、該棒部13の先端部32は、同軸の半球形状をなしている。
棒部13の先端側であって先端部32より若干内側に上記採便部14が設けられている。
該採便部14は、棒部13の外周面13aより凹む溝部33と、該溝部33内において棒部13の長さ方向に延在するリブ34とを有している。
溝部33は、棒部13の径方向における片側に、該棒部13の長さ方向に同幅をなして該長さ方向に直交する方向に延在し、しかも把持部12の厚さ方向における一側、この場合は面部21側に配置されるよう形成されている。
なお、溝部33は、棒部13の円周方向における連続する180゜以内の範囲にのみ形成するのが好ましい。
リブ34は、溝部33の延在方向における中央位置に形成されており、溝部33の全幅にわたって延在するその外面34aが全面的に棒部13の外周面13aと一致している。
溝部33の底側は、リブ34に対し両反対側が、相互に同一平面内に位置する底面33a,33aとされ、リブ34側がリブ34に近接するほどリブ34の外面34a側に位置するよう傾斜された傾斜面33b,33bとされている。
なお、この採便棒15は、例えばABS樹脂等で一体成形される。
ここで、上記のように溝部33が棒部13の径方向における片側に、該棒部13の長さ方向に直交する方向に形成されているため、製造が容易となるメリットがある。
この場合は、リブ34は溝部33に1個形成されるが、複数個形成されてもよい。
容器体17は、図5に示すように、一端側に開口部35が設けられ他端側が円板状の底部37で閉塞された略有底円筒状をなすもので、外径側は全長にわたって略同一径とされている。内径側は、開口部35側に大径の大径内周部39が形成され、該大径内周部39の底部37側に該大径内周部39より小径の小径内周部40が該大径内周部39と同軸に形成された形状をなしている。そして、これら大径内周部39と小径内周部40との間に、軸線方向に直交する方向に広がる段部41が環状に形成されている。なお、小径内周部40は、底部37側になるほど小径となるようテーパ状をなしている。加えて、底部37の開口部35に対し反対側には、底部37側になるほど小径となるようテーパ状をなすテーパ穴部42が大径内周部39等と同軸に形成されている。
ここで、大径内周部39の中間所定位置には、環状に突出する凸部43が同軸をなして形成されている。大径内周部39は、容器体17に採便棒15をその棒部13側から挿入させた際に採便棒15の円柱部26が嵌合されることになり、該容器体17の開口部35側の端面44にフランジ部25を当接させた際に、凸部43が円柱部26の凹部27に入り込む。ここで、凸部43の内径は円柱部26の外径より小径かつ凹部27の溝底径より大径とされており、よって、凸部43が凹部27に入り込んだ状態では、容器体17からの採便棒15の抜けが防止される。また、凸部28の外径は大径内周部39の内径より大径とされており、凸部43が凹部27に入り込んだ状態で、凸部28は大径内周部39内に位置し、これによっても、容器体17からの採便棒15の抜けが防止される。
なお、容器体17は、例えばLLDPE(直鎖低密度ポリエチレン)で一体成形される。
嵌合体18は、図6に示すように、一端側に開口部46が設けられ他端側が円板状の底部47で閉塞された略有底円筒状をなすもので、その外径側は、開口部46側に大径の大径外周部48が形成され、底部47側に該大径外周部48より小径の小径内周部49が該大径内周部48と同軸に形成された形状をなしている。そして、嵌合体18は、容器体17の開口部35側に、底部47側から嵌合され、大径外周部48と小径外周部49との間の、軸線方向に直交して広がる段部50を、容器体17の大径内周部39と小径内周部40との間の段部41に当接させて、容器体17に対する軸線方向の位置決めがなされる。なお、この位置決め状態で容器体17の大径内周部39に嵌合体18の大径外周部48が嵌合し容器体17の小径内周部40に嵌合体18の小径外周部49が嵌合して、これらの嵌合力で嵌合体18が容器体17に固定される。
嵌合体18の内径側は、開口部46側から底部47側にかけて底部47側になるほど小径となるようテーパ状をなすテーパ穴部51が形成されている。
底部47の開口部46側の面部47aは、テーパ穴部51より角度の大きいテーパ状をなしており、その小径側には、開口部46に対し反対方向に凹む凹部52が中心軸線上に形成されている。そして、この凹部52から底部47を貫通して切込部53が形成されている。
ここで、切込部53は、採便棒15の棒部13が挿入可能とされるとともに挿入状態で該棒部13と嵌合体18自身の弾性性状による復元性で閉塞され、かつ該採便棒15の棒部13が抜かれた状態においても嵌合体18自身の復元性で閉塞される。なお、嵌合体18は、天然ゴムあるいはTPE(熱可塑性エラストマー)等の弾性材料で一体成形される。
以上のような構成の採便用容器11によれば、製造時においては、容器体17内に開口部35から緩衝液を入れた後、開口部35側から、図1および図2に示すように、嵌合体18をその段部50が容器体17の段部41に当接するまで嵌合させる。そして、採便棒15を、その棒部13を嵌合体18の切込部53に挿入させつつ該嵌合体18を貫通させ、さらに、その円柱部26を容器体17の開口部35側に嵌合させ、その環状の凹部27に、容器体17の環状の凸部43を入り込ませかつフランジ部25を容器体17の開口側端面44に当接させるまで挿入する。この状態において、棒部13の採便部14は、容器体17と嵌合体18とで囲まれた部分、すなわち緩衝液が充填された部分に位置することになり、他方、棒部13の採便部14より把持部12側の部分が嵌合体18の切込部53に嵌合することになる。ここで、棒部13が嵌合された状態で、嵌合体18の切込部53は棒部13と嵌合体18自身の復元性とで閉塞されることになり、よって、緩衝液を、その漏れ出しを防止して容器体17内に確実に保持する。
以上により、製造後であって使用前の状態において、容器体17および嵌合体18と採便棒15との一体化が図れるため、取り扱い上便利となる。
次に、使用時においては、親指と人差し指または中指とで把持部12の両面部20,21を把持し採便棒15を容器体17および嵌合体18から抜き取る。このとき、嵌合体18は、棒部13が完全に抜かれた後も自らの復元性で切込部53を閉塞させる。よって、緩衝液を、その漏れ出しを防止して容器体17内に保持した状態を維持する。
このようにして抜き取った採便棒15を、使用時における状態、すなわち溝部33およびリブ34からなる採便部14を手首の折り曲げ方向における手前側に向けるようにする。ここで、把持部12の板厚方向における一側に採便部14の形成方向が設定されているため、把持部12を把持した状態で採便部14は、手首の折り曲げ方向における手前または奥方のいずれかに位置することになる。よって、手前側に位置している状態ではそのまま、奥方に位置しているときは反転して持ち直すという容易な作業で、使用時における最適な状態にすることができる。
そして、この状態で、糞便の表面に採便部14を擦り付けるように採便棒15を移動させて採便を行う。
これにより、採便棒15の採便部14の近傍に糞便が付着し、採便部14の溝部33内にも入り込む。
ここで、この場合、上記のように溝部33が棒部13の円周方向における連続する180゜以内の範囲にのみに形成されているため、棒部13の全周にわたって溝部が形成されている従来のもののように糞便に突刺す必要がなく、上記のように糞便の表面に採便部14を擦り付けて糞便の表面側を採取することができる。
そして、採便棒15を、その棒部13を嵌合体18の切込部53に挿入させつつ、その円柱部26を容器体17の開口部35側に嵌合させ、その環状の凹部27に、容器体17の環状の凸部43を入り込ませかつそのフランジ部25を容器体17の開口側端面44に当接させるまで挿入する。
ここで、採便棒15の棒部13を切込部53に挿入する直前に、棒部13が、切込部53が閉塞された状態にある嵌合体18に当接することになり、棒部13の先端に付着した糞便は嵌合体18によって掻き取られることになる。また、棒部13の切込部53への挿入によって棒部13の外周囲に付着した糞便も嵌合体18によって掻き取られることになる一方、溝部33にリブ34が形成されているため、嵌合体18が溝部33内に入り込むことが防止され、よって、嵌合体18の通過後には、溝部33内のみに糞便が残存した状態で、緩衝液に挿入される。
以上により、糞便の採取量が必要以上に多くなってしまうことおよび不足してしまうことが共に防止され、よって、糞便の採取量を一定させることができる。
そして、上記のようにして採便が行われたものを、容器体17のテーパ穴部42側から底部37に注射器の針を挿通させて該注射器により液を抜き取って検査を行う。
ここで、嵌合体18として、温度変化があっても安定した復元性を示すものを用い、温度変化の許容範囲を広げることで、採便用容器11の保存条件としての温度条件を広げることができるため、さらに取り扱いを容易とすることができる。
下記の表1には、嵌合体18に、JIS K 6301による70℃×22時間の試験により生じる圧縮永久歪が12%のポリスチレン系エラストマー(商品名:エラストマーAR−1040(アロン化成(株)))を用い、また図3に示す採便棒15の棒部13の周方向における180゜に外面より凹んだ溝部33とそのほぼ中央部に棒部13の長さ方向に延在するリブ34を有する採便用容器の場合(実施例)と、前記溝部33にリブ34がない採便用容器の場合(比較例)の糞便採取量の結果を示している。
Figure 2006126220
なお、この測定の手順は以下である。
(1)嵌合体18に採便棒15の棒部13を挿入しておく。
なお、採便棒15としては、棒部13がφ1.5mmのものを用いる。
(2)嵌合体18から採便棒15を抜き取り重量を測定。
(3)採便棒15を緩衝液に浸す。
(4)採便棒15で糞便を採取する。なお、糞便として普通便を使用する。
(5)嵌合体18に採便棒15を使用時と同じ方向に通過させ、余剰の糞便を取り除く。
(6)採便後の重量を測定する。
重量測定は、まず、溝部33と先端部32とに残存する糞便を合わせた重量を測定し、その後、先端部32の糞便をペーパーでふき取った後、溝部33に残存する糞便の重量を測定する。
測定結果から、比較例の場合は平均0.34mgの採取量であるのに対し実施例は平均0.44mgであり、リブ34により嵌合体18が溝部33内に入り込むことが防止される分、糞便の採取量が不足してしまうことがなくなる。
なお、溝部33の底側は、図7に示すように、リブ34を除いて全面的に同一平面内に位置する底面33a,33aとしてもよい。
また、切込部53はあらかじめ形成しておくのではなく、棒部13の挿入により破断形成するようにしてもよい。
さらに、図8に示すように、円筒状をなすとともに複数の環状の凹部55を形成した把持部56を用いることも可能であり、また、棒部13の先端側に、大径側が該棒部13の基端側と略同径をなし該基端側から離れるほど小径となる略円錐状の連結部57を同軸をなして設けて、該連結部57の棒部13におけるさらに先端側に、該連結部57の小径側と略同径の円柱部58を同軸に形成して、該円柱部58に採便部14を配置することも可能であり、さらに、棒部13の先端部32を先細の円錐状としたりすることも可能である。
以上の採便用容器によれば、採便部が、溝部内において棒部の長さ方向に延在するリブを有しているため、該リブが、嵌合体の通過時における該嵌合体の溝部への入り込みを防止する。よって、糞便の採取量を不足させることなく一定させることができる。
採便部は、棒部の周方向における180゜以内の範囲にのみ外面より凹んだ溝部が形成されてなるものであるため、嵌合体の通過時における該嵌合体の溝部への入り込みが少なく、よって、糞便の採取量を不足させることなく一定させることができる。しかも、棒部の全周にわたって溝部が形成されている従来のもののように糞便に突刺す必要がなく、上記のように糞便の表面に採便部を擦り付けて糞便の表面側を採取することができる。
溝部が、棒部の長さ方向に直交する方向に形成されているため、製造が容易である。
把持部を親指と人差し指とで把持すると、該把持部の板厚方向が手首の折り曲げ方向となる。すると、溝部は、この手首の折り曲げ方向における手前または奥方のいずれかに位置することになるため、使用時における最適な状態すなわち溝部を手首の折り曲げ方向における手前側に位置させることが容易となる。
本発明の一の実施の形態の採便用容器を示すもので、(a)は平断面図、(b)は正断面図、(c)は底断面図である。 本発明の一の実施の形態の採便用容器を示すもので、(a)は背断面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図、(d)は、(c)におけるA−A線に沿う断面図である。 本発明の一の実施の形態の採便用容器の採便棒を示すもので、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は底面図である。 本発明の一の実施の形態の採便用容器の採便棒を示すもので、(a)は背面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図、(d)は図3(c)におけるB−B線に沿う拡大断面図である。 本発明の一の実施の形態の採便用容器の容器体を示すもので、(a)は正断面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図である。 本発明の一の実施の形態の採便用容器の嵌合体を示すもので、(a)は左側面図、(b)は正面図、(c)は拡大正断面図、(d)は右側面図である。 本発明の一の実施の形態の採便用容器の採便棒の他の例を示すもので、(a)は正面図、(b)は底面図、(c)は(b)におけるC−C線に沿う拡大断面図である。 本発明の一の実施の形態の採便用容器の採便棒のさらに他の例を示す正面図である。
符号の説明
11 採便用容器
12 把持部
13 棒部
14 採便部
15 採便棒
17 容器体
18 嵌合体
33 溝部
34 リブ

Claims (4)

  1. 採便棒の棒部の先端側に設けられた採便部で糞便を採便し、
    前記棒部を容器体側に設けられた糞便掻取部に貫通させることにより該棒部の外周囲に付着した糞便を掻き取った後に、前記採便部を前記容器体に保持された液体内に挿入し、
    前記容器体の底部に針を挿通させて前記液体を抜き取ることを特徴とする検査試料採取方法。
  2. 棒部の先端側に採便部が設けられた採便棒と、
    該採便棒が挿入される容器体とを具備し、
    前記採便部で糞便を採便した状態で前記棒部を前記容器体側の糞便掻取部に貫通させることにより該棒部の外周囲に付着した糞便を掻き取った後に、前記採便部を前記容器体に保持された液体内に挿入させる採便用容器であって、
    前記容器体は、針を挿通させて前記液体を抜き取り可能な部分を備えていることを特徴とする採便用容器。
  3. 前記針を挿通させて前記液体を抜き取り可能な部分は、前記採便部が前記糞便掻取部を貫通後に位置する室の底部である請求項2記載の採便用容器。
  4. 一側に把持部を有し他側に棒部を有するとともに該棒部の先端に外面より凹んだ溝部を有する採便部が設けられた採便棒と、
    一端側に開口部及び糞便掻取部を有し、他端側が底部で閉塞され、前記採便棒の棒部側が前記開口部側から挿入されておりかつ液体が貯留されている容器体と、
    を具備し、
    前記糞便掻取部は、前記採便棒の採便部で糞便を採便した状態で前記棒部を前記容器体に挿入することにより、該採便棒の棒部に付着した糞便を掻き取り、該採便棒の採便部の溝部に残存する糞便を、前記容器体の液体に採取するものであり、
    前記容器体の底部は、糞便を含む液体を抜き取るための針が挿通可能に設けられていることを特徴とする採便用容器。
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