JP2000232972A - 検体点着用具 - Google Patents

検体点着用具

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JP2000232972A
JP2000232972A JP11035733A JP3573399A JP2000232972A JP 2000232972 A JP2000232972 A JP 2000232972A JP 11035733 A JP11035733 A JP 11035733A JP 3573399 A JP3573399 A JP 3573399A JP 2000232972 A JP2000232972 A JP 2000232972A
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JP11035733A
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Yoshibumi Yamaguchi
義文 山口
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 点着された検体中に小さな気泡が入ることを
防止し、しかも一部のみを交換する作業を不要にする。 【解決手段】 棒状など任意形状の把持部1と、この把
持部1の一方の端部に一体的に形成された検体収容部2
と、把持部1の他方の端部に一体的に形成された検体押
し出し部3とを有し、検体収容部2は、先端に向かって
漸拡する円錐状の検体収容空間2aを有し、検体押し出
し部3は、検体収容空間2aと比較して十分に大きな押
し出し用空間3aと、この押し出し用空間3aを外気と
連通する開口部3bを有し、検体収容空間2aおよび押
し出し用空間3aと連通するように、把持部1に毛細管
部1aが形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は検体点着用具に関
し、さらに詳細にいえば、血液などの検体を微少量だけ
点着する場合に好適な検体点着用具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、血液などの検体を微少量だけ
点着するための検体点着用具として、図8に示すよう
に、本体部51の一方の端部に毛細管部材52を取り外
し可能に設けているとともに、本体部51の他方の端部
にゴム球部材53を一体的に設け、毛細管部材52とゴ
ム球部材53とを本体部51を介して連通しているとと
もに、ゴム球部材53の一部に外気と連通させるための
開口部を形成した構成のものが提案されている。
【0003】この構成の検体点着用具を採用した場合に
は、毛細管部材52の先端部を検体と接触させることに
より、毛細管現象で検体を吸引させ、次いで、検体点着
用具を移動させ、開口部を塞ぎ、ゴム球部材53を押圧
することにより、吸引された検体を所望位置(例えば、
検体検査位置など)に点着することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図8に示す構成の検体
点着用具を用いて検体の点着を行う場合には、毛細管現
象で吸引された検体のみならず、空気も吐出されるので
あるから、点着された検体中に小さな気泡が入ってしま
う。したがって、検体を電極上に点着して測定を行う場
合には、気泡が原因となって測定値が影響を受け、測定
精度が低下する(例えば、気泡が電極上に位置する場合
には測定値が低くなり、そうでない場合には測定値が低
くならない)という不都合がある。
【0005】また、検体が血液などの体液である場合に
は、毛細管部材52を点着ごとに交換しなければなら
ず、煩雑である。さらに、ゴム球部材53を押圧し、こ
の押圧を解除しながら検体を吸引すると、検体がゴム球
部材53にまで吸引されてしまい、ゴム球部材53の内
部が汚れてしまう。この場合において、検体の量が微量
であれば、ゴム球部材53の内部まで吸引された検体を
毛細管部材52を通して吐出することが不可能になって
しまう。
【0006】さらに、毛細管部材52は一般的にガラス
製であるから、折れた場合などに、鋭利な部分でけがを
するおそれがある。また、樹脂製の毛細管部材52であ
れば、その内面に親水化処理を施さなければならないの
で、検体点着用具の製造が煩雑になってしまう。逆に、
親水化処理を施さない樹脂製の毛細管部材52を採用す
る場合には、上述のようにゴム球部材53の押圧、押圧
解除を行うことによって検体の吸引、点着を行わなけれ
ばならないので、上述の不都合が発生してしまう。
【0007】さらに、図8に示す構成の検体点着用具に
代えて、市販されているスポイト(図9参照)を採用す
ることが考えられるが、市販のスポイトは親水化処理が
施されていないので、毛細管現象によって検体を吸引す
ることができない。このため、スポイトの大径部の押
圧、押圧解除を行うことによって検体の吸引、吐出を行
わなければならないのであるが、微量の検体を吸引する
に当たって、大径部にまで吸い込まれないように大径部
の押圧の程度を制御することは著しく困難である。した
がって、微量の検体は大径部にまで吸い込まれてしま
い、この部分にまで吸い込まれた検体を吐出することは
不可能になってしまう。
【0008】
【発明の目的】この発明は上記の問題点に鑑みてなされ
たものであり、点着された検体中に小さな気泡が入るこ
とを防止でき、しかも一部のみを交換する作業を不要に
することができる検体点着用具を提供することを目的と
している。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の検体点着用具
は、所定形状の把持部と、この把持部に対して一体的に
設けられた検体収容部とを含み、把持部はその内部に毛
細管部を有し、検体収容部は毛細管部と連通され、かつ
毛細管部よりも大径の検体収容空間を有しているもので
ある。
【0010】請求項2の検体点着用具は、検体収容空間
として先端に向かって漸拡状に形成されたものを採用す
るものである。
【0011】請求項3の検体点着用具は、前記把持部と
して、検体押し出し用の大径空間をさらに含むものを採
用し、この大径空間の一方の端部は検体収容空間に対し
て毛細管を介して連通され、他方の端部は外気と連通さ
れるように開放されているものである。
【0012】請求項4の検体点着用具は、少なくとも検
体収容部の内面および把持部の内面が親水性を有するも
のを採用するものである。
【0013】請求項5の検体点着用具は、検体収容部お
よび把持部が親水性樹脂からなるものを採用するもので
ある。
【0014】請求項6の検体点着用具は、所定形状の把
持部と、この把持部に対して一体的に設けられた検体収
容部とを含み、検体収容部は、検体を吸い込み、かつそ
の表面張力によって保持できるサイズの検体収容空間を
有しているものである。
【0015】請求項7の検体点着用具は、少なくとも検
体収容部の内面が親水性を有するものを採用するもので
ある。
【0016】請求項8の検体点着用具は、検体収容部お
よび把持部が親水性樹脂からなるものを採用するもので
ある。
【0017】
【作用】請求項1の検体点着用具であれば、所定形状の
把持部と、この把持部に対して一体的に設けられた検体
収容部とを含み、把持部はその内部に毛細管部を有し、
検体収容部は毛細管部と連通され、かつ毛細管部よりも
大径の検体収容空間を有しているのであるから、検体収
容部の先端部を検体に接触させることにより簡単、かつ
確実に検体を収容することができ、その後に、検体収容
部の先端を測定装置などに近接させ、もしくは接触させ
ることにより、検体を測定装置などに移行させることが
できる。また、検体を移行させるに当たって、気泡が入
るおそれは全くないのであるから、測定精度が低下する
おそれもない。さらに、検体点着用具は全体として簡単
な構成であり、全体を点着ごとに交換すればよいのであ
るから、一部のみを交換するというような不都合は発生
しない。
【0018】請求項2の検体点着用具であれば、検体収
容空間として先端に向かって漸拡状に形成されたものを
採用するのであるから、請求項1の作用に加え、検体の
吸い込み、測定位置への移行をスムーズに達成すること
ができる。
【0019】請求項3の検体点着用具であれば、前記把
持部として、検体押し出し用の大径空間をさらに含むも
のを採用し、この大径空間の一方の端部は検体収容部に
対して毛細管を介して連通され、他方の端部は外気と連
通されるように開放されているのであるから、請求項1
または請求項2の作用に加え、検体を測定装置などに移
行させるに当たって、大径空間の開放部を閉塞して大径
空間を押圧しても、検体中に小さな多数の気泡が入ると
いう不都合の発生を先端漸拡状に形成された検体収容部
によって防止することができる。
【0020】請求項4の検体点着用具であれば、少なく
とも検体収容部の内面および把持部の内面が親水性を有
するのであるから、請求項1から請求項3の何れかの作
用に加え、検体の吸い込み、測定位置への移行をよりス
ムーズに達成することができる。
【0021】請求項5の検体点着用具であれば、検体収
容部が親水性樹脂からなるものであるから、特別に親水
化処理を施すことなく、請求項4と同様の作用を達成す
ることができる。
【0022】請求項6の検体点着用具であれば、所定形
状の把持部と、この把持部に対して一体的に設けられた
検体収容部とを含み、検体収容部は、検体を吸い込み、
かつその表面張力によって保持できるサイズの検体収容
空間を有しているのであるから、検体収容部の先端部を
検体に接触させることにより簡単、かつ確実に検体を収
容することができ、その後に、検体収容部の先端を測定
装置などに近接させ、もしくは接触させることにより、
検体を測定装置などに移行させることができる。また、
検体を移行させるに当たって、気泡が入るおそれは全く
ないのであるから、測定精度が低下するおそれもない。
さらに、検体点着用具は全体として簡単な構成であり、
全体を点着ごとに交換すればよいのであるから、一部の
みを交換するというような不都合は発生しない。
【0023】請求項7の検体点着用具であれば、少なく
とも検体収容部の内面が親水性を有するものを採用する
のであるから、請求項6の作用に加え、検体の吸い込
み、測定位置への移行をよりスムーズに達成することが
できる。
【0024】請求項8の検体点着用具であれば、検体収
容部および把持部が親水性樹脂からなるものを採用する
のであるから、特別に親水化処理を施すことなく、請求
項7と同様の作用を達成することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、この
発明の検体点着用具の実施態様を詳細に説明する。
【0026】図1はこの発明の検体点着用具の一実施態
様を示す斜視図である。
【0027】この検体点着用具は、棒状など任意形状の
把持部1と、この把持部1の一方の端部に一体的に形成
された検体収容部2とを有している。この検体収容部2
は、先端に向かって漸拡する円錐状の外形を有している
とともに、先端に向かって漸拡する円錐状の検体収容空
間(例えば、人体の所定位置を穿刺して出てきた血液の
量に適合させるべく、最も先端部の内径が1.5〜2m
m、奥行き方向の長さが2〜3mm、最も奥部の内径が
後述する毛細管部の内径と等しく設定された検体収容空
間)2aを有している。そして、この検体収容空間と連
通するように、把持部1に毛細管部(例えば、内径が
0.5〜1mmの毛細管部)1aが形成されている。
【0028】さらに、把持部1および検体収容部2は親
水性樹脂で形成されている。なお、把持部1および検体
収容部2を親水性樹脂(例えば、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、またはポリエチレンテレフタレートに帯電防
止剤を練り込み、表面が親水性になる材料)で形成する
代わりに、界面活性剤の塗布などによる親水化処理を施
してもよい。ただし、検体に対する影響がないことが好
ましいとともに、製造工程を簡素化することが好ましい
ので、親水性樹脂で形成することが好ましい。
【0029】上記の構成の検体点着用具の作用は次のと
おりである。
【0030】把持部1を把持した状態で検体収容部2の
先端部を血液などの検体に接触させれば、毛細管現象に
よって検体が検体収容部2の検体収容空間2aに導入さ
れ、保持される。次いで、検体点着用具を移動させて測
定位置(例えば、測定用電極上の所定位置)に接近さ
せ、検体収容空間2aから膨出している検体を測定位置
に接触させることにより、検体を測定位置に移行させる
ことができる。
【0031】この場合において、測定位置に移行される
検体の量は検体収容部2の検体収容空間2aの容積によ
って規定されるので、適切な容積を有する検体収容部2
を有する検体点着用具を採用するだけで十分な量の検体
を測定位置に点着することができる。また、このように
して点着された検体には気泡が含まれることはないので
あるから、気泡の存在に起因する測定値の誤差を未然に
防止することができ、正確な測定を達成することができ
る。
【0032】図2はこの発明の検体点着用具の他の実施
態様を示す斜視図である。
【0033】この検体点着用具は、棒状など任意形状の
把持部1と、この把持部1の一方の端部に一体的に形成
された検体収容部2と、把持部1の他方の端部に一体的
に形成された検体押し出し部3とを有している。この検
体収容部2は、先端に向かって漸拡する円錐状の外形を
有しているとともに、先端に向かって漸拡する円錐状の
検体収容空間(例えば、人体の所定位置を穿刺して出て
きた血液の量に適合させるべく、最も先端部の内径が
1.5〜2mm、奥行き方向の長さが2〜3mm、最も
奥部の内径が後述する毛細管部の内径と等しく設定され
た検体収容空間)2aを有している。また、検体押し出
し部3は、検体収容空間2aと比較して十分に大きな押
し出し用空間3aを有しているとともに、この押し出し
用空間3aを外気と連通する開口部3bを有している。
そして、この検体収容空間2aおよび押し出し用空間3
aと連通するように、把持部1に毛細管部(例えば、内
径が0.5〜1mmの毛細管部)1aが形成されてい
る。
【0034】さらに、把持部1および検体収容部2は親
水性樹脂(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ま
たはポリエチレンテレフタレートに帯電防止剤を練り込
み、表面が親水性になる材料)で形成されている。な
お、把持部1および検体収容部2を親水性樹脂で形成す
る代わりに、界面活性剤の塗布などによる親水化処理を
施してもよい。ただし、検体に対する影響がないことが
好ましいとともに、製造工程を簡素化することが好まし
いので、親水性樹脂で形成することが好ましい。
【0035】上記の構成の検体点着用具の作用は次のと
おりである。
【0036】把持部1を把持した状態で検体収容部2の
先端部を血液などの検体に接触させれば、毛細管現象に
よって検体が検体収容部2の検体収容空間2aに導入さ
れ、保持される。次いで、検体点着用具を移動させて測
定位置(例えば、測定用電極上の所定位置)に接近さ
せ、検体押し出し部3の開口部3bを閉塞して押し出し
用空間3aを押圧することにより、検体を測定位置に移
行させることができる。
【0037】この場合において、測定位置に移行される
検体の量は検体収容部2の検体収容空間2aの容積によ
って規定されるので、適切な容積を有する検体収容部2
を有する検体点着用具を採用するだけで十分な量の検体
を測定位置に点着することができる。また、このように
して検体を点着するに当たって、検体のみならず、空気
も吐出されるのであるが、吐出される空気は検体収容空
間2aの形状の影響を受けて大きな気泡になり、このよ
うな大きな気泡はすぐにはじけてしまうので、点着され
た検体中に気泡が残留し続けるという不都合を防止する
ことができる。この結果、気泡の影響を受けず、正確な
測定値を得ることができる。
【0038】図1または図2の構成の検体点着用具(表
1において本願形状と称する)、図1または図2の構成
から検体収容部2を省略してなる検体点着用具(表1に
おいてストレート形状と称する)、図8の構成を採用
し、毛細管部材としてガラス製のものを採用してなる検
体点着用具(表1においてガラス毛細管と称する)をそ
れぞれ採用して検体(血液)を吸い込ませた場合の吸引
量(μl)を10回測定したところ、表1に示すとおり
であった。なお、表1において、SDは標準偏差であ
る。
【0039】
【表1】
【0040】表1から明らかなように、内面の親水性が
ガラスほど高くなくても、ガラスと同程度の検体吸い込
み量を実現できることが分かる。
【0041】図3はこの発明の検体点着用具のさらに他
の実施態様の要部を示す斜視図である。
【0042】この検体点着用具は、円筒状の検体収容部
2を有している。したがって、検体収容空間2aは円柱
状となる。
【0043】なお、他の部分の構成は図1または図2の
検体点着用具と同様である。
【0044】この構成の検体点着用具を採用した場合に
は、検体吸い込み量が多少減少するほかは、図1または
図2の実施態様と同様の作用を達成することができる。
【0045】図4はこの発明の検体点着用具のさらに他
の実施態様の要部を示す斜視図である。
【0046】この検体点着用具は、円錐台状の検体収容
部2を有している。そして、検体収容空間2aの形状を
円錐台状に設定している。
【0047】なお、他の部分の構成は図1または図2の
検体点着用具と同様である。
【0048】この構成の検体点着用具を採用した場合に
は、検体吸い込み量が多少減少するほかは、図1または
図2の実施態様と同様の作用を達成することができる。
【0049】図5はこの発明の検体点着用具のさらに他
の実施態様の要部を示す斜視図である。
【0050】この検体点着用具は、先端に向かって漸拡
する円錐状部分と、この円錐状部分に連続する円筒状部
分を有する検体収容部2を有している。そして、検体収
容空間2aの形状を、円錐状部分と円柱状部分とからな
る形状に設定している。
【0051】なお、他の部分の構成は図1または図2の
検体点着用具と同様である。
【0052】この構成の検体点着用具を採用した場合に
は、検体吸い込み量を殆ど減少させることなく、図1ま
たは図2の検体点着用具と同様の作用を達成することが
できる。
【0053】図6はこの発明の検体点着用具のさらに他
の実施態様の要部を示す斜視図である。
【0054】この検体点着用具は、把持部1が毛細管部
1aを有していない点を除いて、図1の検体点着用具と
同様の構成を有している。ただし、検体収容空間2a
は、ある程度の毛細管現象を実現できるとともに、検体
をその表面張力により保持できるサイズに設定されてい
る。
【0055】この構成の検体点着用具を採用した場合に
は、把持部1が毛細管部1aを有していないことに伴っ
て製造を容易にすることができるほか、図1の検体点着
用具と同様の作用を達成することができる。
【0056】図7はこの発明の検体点着用具のさらに他
の実施態様の要部を示す斜視図である。
【0057】この検体点着用具は、把持部1が毛細管部
1aを有していない点を除いて、図3の検体点着用具と
同様の構成を有している。ただし、検体収容空間2a
は、ある程度の毛細管現象を実現できるとともに、検体
をその表面張力により保持できるサイズに設定されてい
る。
【0058】この構成の検体点着用具を採用した場合に
は、把持部1が毛細管部1aを有していないことに伴っ
て製造を容易にすることができるほか、図3の検体点着
用具と同様の作用を達成することができる。
【0059】
【発明の効果】請求項1の発明は、検体収容部の先端部
を検体に接触させることにより簡単、かつ確実に検体を
収容することができ、その後に、検体収容部の先端を測
定装置などに近接させ、もしくは接触させることによ
り、検体を測定装置などに移行させることができ、ま
た、検体を移行させるに当たって、気泡が入るおそれは
全くないのであるから、測定精度が低下するおそれがな
く、さらに、検体点着用具は全体として簡単な構成であ
り、全体を点着ごとに交換すればよいのであるから、一
部のみを交換するというような不都合は発生しないとい
う特有の効果を奏する。
【0060】請求項2の発明は、請求項1の効果に加
え、検体の吸い込み、測定位置への移行をスムーズに達
成することができるという特有の効果を奏する。
【0061】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2の効果に加え、検体を測定装置などに移行させるに当
たって、大径空間の開放部を閉塞して大径空間を押圧し
ても、検体中に小さな多数の気泡が入るという不都合の
発生を先端漸拡状に形成された検体収容部によって防止
することができるという特有の効果を奏する。
【0062】請求項4の発明は、請求項1から請求項3
の何れかの効果に加え、検体の吸い込み、測定位置への
移行をよりスムーズに達成することができるという特有
の効果を奏する。
【0063】請求項5の発明は、特別に親水化処理を施
すことなく、請求項4と同様の効果を奏する。
【0064】請求項6の発明は、検体収容部の先端部を
検体に接触させることにより簡単、かつ確実に検体を収
容することができ、その後に、検体収容部の先端を測定
装置などに近接させ、もしくは接触させることにより、
検体を測定装置などに移行させることができ、また、検
体を移行させるに当たって、気泡が入るおそれは全くな
いのであるから、測定精度が低下するおそれがなく、さ
らに、検体点着用具は全体として簡単な構成であり、全
体を点着ごとに交換すればよいのであるから、一部のみ
を交換するというような不都合は発生しないという特有
の効果を奏する。
【0065】請求項7の発明は、請求項6の効果に加
え、検体の吸い込み、測定位置への移行をよりスムーズ
に達成することができるという特有の効果を奏する。
【0066】請求項8の発明は、特別に親水化処理を施
すことなく、請求項7と同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の検体点着用具の一実施態様を示す斜
視図である。
【図2】この発明の検体点着用具の他の実施態様を示す
斜視図である。
【図3】この発明の検体点着用具のさらに他の実施態様
の要部を示す斜視図である。
【図4】この発明の検体点着用具のさらに他の実施態様
の要部を示す斜視図である。
【図5】この発明の検体点着用具のさらに他の実施態様
の要部を示す斜視図である。
【図6】この発明の検体点着用具のさらに他の実施態様
の要部を示す斜視図である。
【図7】この発明の検体点着用具のさらに他の実施態様
の要部を示す斜視図である。
【図8】従来の検体点着用具の一例を示す概略図であ
る。
【図9】検体点着用具としてのスポイトの使用例を示す
概略図である。
【符号の説明】
1 把持部 1a 毛細管部 2 検体収容部 2a 検体収容空間 3 検体押し出し部 3a 押し出し用空間

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定形状の把持部(1)と、この把持部
    (1)に対して一体的に設けられた検体収容部(2)と
    を含み、把持部(1)はその内部に毛細管部(1a)を
    有し、検体収容部(2)は毛細管部(1a)と連通さ
    れ、かつ毛細管部(1a)よりも大径の検体収容空間
    (2a)を有していることを特徴とする検体点着用具。
  2. 【請求項2】 検体収容空間(2a)は先端に向かって
    漸拡状に形成されたものである請求項1に記載の検体点
    着用具。
  3. 【請求項3】 前記把持部(1)は、検体押し出し用の
    大径空間(3a)をさらに含み、この大径空間(3a)
    の一方の端部は検体収容空間(2a)に対して毛細管
    (1a)を介して連通され、他方の端部は外気と連通さ
    れるように開放されている請求項1または請求項2に記
    載の検体点着用具。
  4. 【請求項4】 少なくとも検体収容部(2)の内面およ
    び把持部(1)の内面は親水性を有するものである請求
    項1から請求項3の何れかに記載の検体点着用具。
  5. 【請求項5】 検体収容部(2)および把持部(1)は
    親水性樹脂からなるものである請求項4に記載の検体点
    着用具。
  6. 【請求項6】 所定形状の把持部(1)と、この把持部
    (1)に対して一体的に設けられた検体収容部(2)と
    を含み、検体収容部(2)は、検体を吸い込み、かつそ
    の表面張力によって保持できるサイズの検体収容空間
    (2a)を有していることを特徴とする検体点着用具。
  7. 【請求項7】 少なくとも検体収容部(2)の内面は親
    水性を有するものである請求項6に記載の検体点着用
    具。
  8. 【請求項8】 検体収容部(2)および把持部(1)は
    親水性樹脂からなるものである請求項7に記載の検体点
    着用具。
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