JP4215117B1 - 採便容器 - Google Patents

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Abstract

本発明は、貫通孔が設けられた平型採便部及び係合部を有する採便棒と、前記採便棒の係合部と回転自在に係合するグリップと、前記採便棒の平型採便部が挿通する孔を有するとともに前記グリップと螺合するスクレーパトップと、前記採便棒の平型採便部が挿通する孔を有するとともに該スクレーパトップと係合するスクレーパアンダーと、該スクレーパアンダーと係合するとともに前記採便棒の平型採便部を収納する試薬容器とを備え、かつ前記スクレーパアンダーが、余剰便を収納する収納部と、前記採便棒の平型採便部と密着して余剰便を削ぎ取るとともに前記試薬容器を密封する封止部とを備えることを特徴とする採便容器である。
【選択図】図1

Description

本発明は、便検体を採取し、それを便検体希釈溶液に希釈して収容する採便容器に関する。
糞便中の潜血の検出は、消化器疾患、特に消化管出血のスクリーニング法として知られており、消化管の潰瘍ならびに癌等の出血性疾患の診断上非常に重要なものである。
糞便中の潜血の検出を実施するためには、前もって糞便を採取し、それを適当な液体に懸濁させて所定の糞便懸濁液を調整しておく必要がある。
採取する糞便(便検体)の量は、すくな過ぎると感度の低下を招くので、充分な量を採取することが重要である。一方で、便検体の量が多すぎると、悪臭のもとになり、輸送にも不便である。更に、検査終了後に余分な便検体を処分する際にも問題を生じる。従って、常に一定の量を安定的に採取して検査することが重要である。
従来、種々の糞便採取容器が提案されており、例えば以下のような文献が知られている。
特許文献1は、先端若しくは先端近傍に採便ブラシを備えた採便棒を提案している。この採便ブラシを備えた採便棒は、糞便の表面を採便ブラシで擦過することにより表面付近から検体を容易に採取できると共に、糞便の種々の箇所から検体を採取することができる。
しかしながら、このような採便ブラシ方式では、ブラシの間に入った便検体が希釈溶液に溶け難い問題がある。また、このような採便ブラシを備えた採便棒の製造工程が簡単でないので、全体としてコストが高くなってしまう問題がある。
特許文献2は、試薬容器に中栓を設け、該中栓を回動することにより、採便棒を試薬容器から摺動自在に取り付けられる採便容器を提案している。この採便容器では、採取した糞便が誤って衣服や身体についたりすることを防止できるので、衛生的であるという利点がある。
しかしながら、この採便容器も製造工程が簡単ではないので、歩留まりが悪いという問題があり、また製造コストも高いという問題がある。
一方、従来の採便棒としては、図4A及び図4Bに示すような形状も提案されていた。この例では、丸棒型の採便棒に凹部が設けられ、この凹部に便検体を採取することになる。しかしながら、このような凹部を有する丸棒型の採便棒では、採取量が少なくなってしまい、余剰便を削ぎ取る際に、図4Cに示すように空気を巻き込んで更に採取量が少なくなってしまう。そのため、診断に充分な量の便検体を採取するのが困難であった。
特開平8−285845号公報 特開平9−33519
本発明は、上記現状の問題点に鑑み、検査対象の便の性状に関わらず、充分かつ定量の便検体を安定的に採取でき、更に輸送(特に、郵送)にも適する採便容器を提供することを目的とする。
本発明は、貫通孔が設けられた平型採便部及び係合部を有する採便棒と、前記採便棒の係合部と回転自在に係合するグリップと、前記採便棒の平型採便部が貫通する孔を有するとともに前記グリップと螺合するスクレーパトップと、前記採便棒の平型採便部が貫通する孔を有するとともに該スクレーパトップと係合するスクレーパアンダーと、該スクレーパアンダーと係合するとともに前記採便棒の平型採便部を収納する試薬容器とを備え、かつ前記スクレーパアンダーが、余剰便を収納する収納部と、前記採便棒の平型採便部と密着して余剰便を削ぎ取るとともに前記試薬容器を密封する封止部とを備えることを特徴とする採便容器である。前記スクレーパアンダーに設けられた前記孔は、前記封止部にて、前記採便棒の平型採便部の断面形状と略同一の形状である。
また、本発明の採便容器において、前記グリップが前記採便棒の係合部の先端部収納部を備え、前記採便棒の係合部の先端部が前記先端部収納部に回転自在に収納されることが好ましい。
また、本発明の採便容器において、前記スクレーパアンダーが、前記採便棒の前記封止部への挿入をガイドするガイド部を備えることが好ましい。
さらに、本発明の採便容器において、前記平型採便部の前面と裏面で、前記貫通孔の位置がずれていることが好ましい。
本発明の採便容器によると、検査対象の便の性状に関わらず、充分かつ定量の便検体を安定的に採取でき、更に輸送(特に、郵送)に適する採便容器を提供することができる。
本発明の採便容器の一例の分解斜視図である。 採便棒とグリップが係合する前の状態を示す斜視図である 採便棒とグリップが係合する後の状態を示す斜視図である。 採便棒の採便部の断面形状が略楕円形状の場合、採便部の断面形状とスクレーパアンダーの封止部の断面形状の関係を示す斜視図である。 採便棒の採便部の断面形状が四角形の場合、採便部の断面形状とスクレーパアンダーの封止部の断面形状の関係を示す斜視図である。 採便棒の採便部の断面形状が六角形の場合、採便部の断面形状とスクレーパアンダーの封止部の断面形状の関係を示す斜視図である。 従来の凹部を有する丸棒型の採便棒及び余剰便削ぎ取り孔の一例を示す斜視図である。 従来の凹部を有する丸棒型の採便棒及び余剰便削ぎ取り孔の他の一例を示す斜視図である。 従来の凹部を有する丸棒型の採便棒における余剰便削ぎ取り状態を示す縦断面図である。 貫通孔を有する平型採便棒及び余剰便削ぎ取り孔を示す斜視図である。 貫通孔を有する平型採便棒における余剰便削ぎ取り状態を示す縦断面図である。 貫通孔を有する平型採便部の一例を示す縦断面図である。 貫通孔を有する平型採便部の他の一例を示す縦断面図である。 ガイド部を有するスクレーパアンダーを示す斜視図である。 ガイド部を有するスクレーパアンダーを示す上面図である。 ガイド部を有するスクレーパアンダーを示す上面図である。 ガイド部の一例を示す斜視図である。 ガイド部の一例を示す側面図である。 ガイド部の一例を示す正面図である。 ガイド部の他の一例を示す斜視図である。 ガイド部の他の一例を示す側面図である。 ガイド部の他の一例を示す正面図である。 グリップと係合した採便棒を、スクレーパアンダーが係合された試薬容器に挿入する際の第1状態を示す縦断面図である。 グリップと係合した採便棒を、スクレーパアンダーが係合された試薬容器に挿入する際の第2状態を示す縦断面図である。 グリップと係合した採便棒を、スクレーパアンダーが係合された試薬容器に挿入する際の第3状態を示す縦断面図である。 グリップと係合した採便棒を、スクレーパアンダーが係合された試薬容器に挿入する際の第4状態を示す縦断面図である。 グリップと係合した採便棒を、スクレーパアンダーが係合された試薬容器に挿入する際の第5状態を示す縦断面図である。 正面から見た、採便棒とグリップとスクレーパトップとスクレーパアンダーとが相互に係合された状態を示す縦断面図である。 側面から見た、採便棒とグリップとスクレーパトップとスクレーパアンダーとが相互に係合された状態を示す縦断面図である。
符号の説明
1…グリップ、11…採便棒の係合部の先端部収納部、12…掛合突部、13…ねじ部、2…スクレーパトップ、21…ねじ部、23…孔、3……スクレーパアンダー、31…収納部、32…封止部、33、33´…ガイド部、35…孔、36、136…余剰便削ぎ取り孔、37…凸部、38…係合部、4…試薬容器、41…凹部、42…ノズル、5…採便棒、51…係合部、52、152A、152B…採便部、53…掛合突部、54…先端部、55…貫通孔、155A、155B…凹部、56…封止部、6…フィルター、7…ノズルキャップ、8…ラベル、10…採便容器、A…泡、B、B´…余剰便
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。但し、本発明は以下の各実施形態に限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施形態の採便容器の分解斜視図である。
図1において、本発明の採便容器10は、貫通孔55が設けられた平型採便部52及び係合部51を有する採便棒5と、前記採便棒5の係合部51と回転自在に係合するグリップ1と、前記採便棒5の平型採便部52が挿通する孔23を有するとともに前記グリップ1と螺合するスクレーパトップ2と、前記採便棒5の平型採便部52が挿通する孔35を有するとともに該スクレーパトップ2と係合するスクレーパアンダー3と、該スクレーパアンダー3と係合するとともに前記採便棒5の平型採便部52を収納する試薬容器4とを備え、かつ前記スクレーパアンダー3が、余剰便を収納する収納部31(図11A、図11B)と、前記採便棒5の平型採便部52と密着して余剰便を削ぎ取るとともに前記試薬容器4の溶液が漏れないように封止する封止部32(図11A、図11B)とを備えることを特徴とする採便容器である。前記スクレーパアンダー3に設けられた前記孔35は、前記封止部32にて、前記採便棒5の平型採便部52の断面形状と略同一の形状である。
なお、採便棒5をスクレーパトップ2から引き抜く際には、グリップ1とスクレーパトップ2との螺合を解除してから引き抜くことになるため、後述する試薬容器4の内部の試薬が飛散することが防止できる(図10A〜図10E)。
(採便棒5)
図1に示すように、採便棒5は係合部51と採便部52とから構成されており、通常、一体成型されている。
採便棒5の材質としては特に限定されないが、人間が保持するのに適し、また後述する試薬容器4の材質より硬い硬度を持つものが適しており、例えば、ABS、PS等の合成樹脂が挙げられる。
係合部51は、掛合突部53、先端部54及び封止部56を有する。
掛合突部53は係合部51の外周壁に突設されており、掛合突部53を後述するグリップ1の内周壁に突設されている掛合突部12と掛合されることにより、採便棒5を後述するグリップ1と回転自在に係合する。
図2A及び図2Bは、それぞれ、採便棒とグリップが係合する前及び後の状態を示す斜視図である。図2Aに示すように、採便棒5をグリップ1の内部に圧入すると、採便棒5の掛合突部53はグリップ1の掛合突部12を乗り越え、図2Bに示すように掛合突部12に掛合される。それによって、採便棒5はグリップ1と回転自在に係合する。
先端部54は、図2A及び図2Bに示すように、すり鉢状であるが、半球状、円錐状などの形状でも構わない。先端部54は、採便棒5が後述するグリップ1に係合される際に、グリップ1に設けられている先端部収納部11に回転自在に保持される。それによって、採便棒5とグリップ1は、二箇所、即ち掛合突部12と掛合突部53、及び先端部収納部11と先端部54で仮固定され、採便棒5がグリップ1内で回転自在でありながら安定に係合される。
封止部56は、図2A及び図2Bに示すように、円柱状である。封止部56の直径は後述するスクレーパトップ2のねじ部21の内直径と略同一である。それによって、封止部56は、後述するスクレーパトップ2のねじ部21に挿入される際に、スクレーパトップ2のねじ部21の内部と密着し、万一、後述する試薬容器の液体が収納部31に漏れた場合に、その溶液がスクレーパトップ2のねじ部21と封止部56の隙間から外部に漏れないように封止する。封止部56は、後述するスクレーパトップ2のねじ部21に挿入される際に、ガイドされながらスムーズに挿入されるように、封止部56の下部(平型採便部52に近い方)の直径を上部の直径より小さくすることが好ましい(図11A、図11B)。
採便部52は、図1に示すように平型板状であり、採便部52には厚み方向に貫通する貫通孔55が設けられている。
採便部52の形状としては、平型であれば特に限定されないが、例えば、採便部52の先端がR形状であれば、採便棒5が後述するスクレーパアンダー3に挿入される際に、採便棒5自体が回転し易くなり、スクレーパアンダー3の内部にスムーズに挿入される。
採便部52の大きさは、特に限定されるものではなく、貫通孔の形状及び大きさ、採便容器の大きさなどに応じて適宜設計することができる。
貫通孔55の形状は、特に限定されるものではなく、例えば、円状、楕円状、四角形と円形を組み合わせた形状、多角状(三角形、四角形、五角形、六角形など)などが挙げられる。
貫通孔55の大きさも特に限定されるものではなく、採便部52の大きさや採便量などによって適宜設計することができる。
貫通孔55は、貫通孔一個当たりの採便量をなるべく大きくするために、採便部52の前面と裏面で大きさ及び形状が略同一であることが好ましい。この貫通孔55によって、その前面及び裏面で便検体が溶液に接触することになるため、溶解し易くなる。
貫通孔55は、採便部52の前面と裏面で孔の位置が採便部52の長さ方向にずれていることが好ましい。図6Aは貫通孔を有する平型採便部の一例を示す縦断面図であり、図6Bは貫通孔を有する平型採便部の他の一例を示す縦断面図である。
貫通孔55が採便部52の表面から裏面にかけて貫通する形態は、特に限定されるものではないが、例えば、図6Aに示すように、直線的に貫通されても良く、図6Bに示すように階段状に二段階で貫通されても良い。ここで、角度θ1は、採便部52の長さ方向から垂直に、前面と裏面とを最短で結ぶ直線と、貫通孔55の前面側の端と裏面側の端とを結ぶ直線とがなす角度である(図6A、図6B)。角度θ1は、30〜60°が好ましく、40〜50°がさらに好ましく、45°前後が特に好ましい。
図6A及び図6Bに示すように、貫通孔55が採便部52の前面と裏面で孔の位置がずれることにより、貫通孔55に採取される便検体に含まれる空気が抜け易くなり、よって貫通孔一個当たりの採取量を増やすことができる。
貫通孔55の数も特に限定されるものではなく、採便量、採便棒の大きさなどに応じて適宜設計することができる。例えば、必要とする採便量に貫通孔一個当たりの採取量で割ることで、貫通孔の数を決めることができる。貫通孔一個当たりの採便量は、便の性質によって異なる。そのため、採取しにくい便の場合には、貫通孔の数を増やした採便棒を用い、採取し易い便の場合には貫通孔の数を減らした採便棒を用いることなどが可能である。
(グリップ1)
グリップ1は、採便棒5をグリップ1内に回転自在に係合するとともに、スクレーパトップ2と螺合するものである。
図11Aは、正面から見た、採便棒とグリップとスクレーパトップとスクレーパアンダーとが相互に係合された状態を示す縦断面図であり、図11Bは、側面から見た、採便棒とグリップとスクレーパトップとスクレーパアンダーとが相互に係合された状態を示す縦断面図である。
図11A及び図11Bに示すように、グリップ1は、先端部収納部11、掛合突部12及びねじ部13を有する。
先端部収納部11は、グリップ1の内部の上端に設けられており、採便棒5の先端部54を収納する。先端部収納部11の大きさは、採便棒5の先端部54より大きく、そのため、採便棒5の先端部54が先端部収納部11に回転自在に保持される。
掛合突部12は、図2Aに示すように、グリップ1の内周壁に突設されており、採便棒5をグリップ1内に圧入する際は、採便棒5の掛合突部53がグリップ1の掛合突部12を乗り越え、図2Bに示すように掛合突部12に掛合される。それによって、グリップ1と採便棒5は回転自在に保持する。
このように、グリップ1と採便棒5とは、二箇所、即ち掛合突部12と掛合突部53、及び先端部収納部11と先端部54で仮固定されるので、グリップ1の中心軸と採便棒5の中心軸が平行関係を維持し、採便棒5がグリップ1内で不安定になることを防ぐ。
ねじ部13は、図11A及び図11Bに示すようにグリップ1の下部に設けられており、後述するスクレーパトップ2のねじ部21と螺合する。
グリップ1の材質として、特に限定されていないが、例えば、ABS、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリプロピレンなどが挙げられる。
(スクレーパトップ2)
スクレーパトップ2は、採便棒5が挿通する孔23を有するとともにグリップ1と螺合するものである。
図11A及び図11Bに示すように、スクレーパトップ2の上部には、ねじ部21が設けられている。前記採便棒5が挿通する孔23の直径は、ねじ部21にて、採便棒5の封止部56の上部の直径と略同一である。それによって、採便棒5の封止部56がねじ部21に挿入される際に、スクレーパトップ2のねじ部21の内部と密着し、後述する試薬容器4を密封することができる。
スクレーパトップ2の下端は、後述するスクレーパアンダー3と係合する。係合の方法としては、超音波溶着や圧入などが挙げられる。
スクレーパトップ2の材質としては特に限定されないが、採便棒5の封止部56とねじ部21との密封性を向上する観点から、封止部56より柔らかい材料が好ましく、具体的には、低密度のポリエチレン樹脂などが挙げられる。
(スクレーパアンダー3)
スクレーパアンダー3は、採便棒5が挿通する孔35を有するとともに、上端がスクレーパトップ2と係合し、下端が後述する試薬容器4と係合するものである。
図11A及び図11Bに示すように、スクレーパアンダー3は、余剰便を収納する収納部31と、採便棒5と密着して後述する試薬容器4の溶液が漏れないように封止する封止部32と、試薬容器4と密着係合する係合部38とを有し、該係合部38は、凸部37を有する。
収納部31の下部はロート状になっており、採便棒5が収納部31から封止部32へスムーズに挿入されるようにガイドする。
封止部32の断面形状及び大きさは、採便棒5の採便部52の断面形状及び大きさと略同一である。そのため、封止部32の上端(収納部31と連結する部分)は、採便部52が封止部32に挿入される際に、採便部52に付着している余剰便を削ぎ取ることができる。削ぎ取られた余剰便は収納部31に収納される。
また、封止部32は採便部52と密着するので、試薬容器4の溶液が採便部52と封止部32との隙間から漏れることを防ぐ。封止部32において、前記採便部5が挿通する孔35は、前記平型採便部52の断面形状と略同一形状の断面形状である。例えば、採便部の断面形状が略楕円形状(図3A)、四角形(図3B)、六角形(図3C)であれば、前記孔35の断面形状も封止部32において、同一形状である。
係合部38は、試薬容器4と係合するためのものである。係合部38の外周壁には、凸部37が設けられ、後述する試薬容器の内周壁に設けられる凹部41と嵌合されることが好ましい。それによって、スクレーパアンダー3と試薬容器4が係合される。
本発明の採便容器のスクレーパアンダー3は、さらにはガイド部が設けられることが好ましい。図7Aはガイド部を有するスクレーパアンダーを示す斜視図であり、図7B及び図7Cはガイド部を有するスクレーパアンダーを示す上面図である。図7Aにおいて、収納部31の形状が見えるようにするため、係合部38は省略されている。
図7A、図7B及び図7Cに示すように、収納部31の内側には、挿入される採便部52の幅方向の略中央部分の両側にガイド部33、33が設置されている。
図8A、図8B及び図8Cは、それぞれ、ガイド部の一例を示す斜視図、側面図及び正面図であり、図9A、図9B及び図9Cは、それぞれ、ガイド部の他の一例を示す斜視図、側面図及び正面図である。図8B及び図9Bに示すように、ガイド部33の上端は傾斜面を有することが好ましい。それによって、採便部52の先端がガイド部33、33の傾斜面に接触される際に、前記傾斜面から受ける水平方向の力により、グリップ1に回転自在に係合されている採便棒5が回転し、採便部52の方向がスクレーパアンダー3の孔35に合うように調整され、スムーズに挿入させることが可能である。傾斜面は平面であっても、曲面であっても良い。
ガイド部33、33の断面形状は、図8A及び図9Aに示すように略半円型でも四角形でも良い。成形上、ガイド部33の上部の幅h1は下部の幅h2より小さい(図8C、図9C)。
図7Bに示すように、ガイド部33の幅h2は採便部52の幅W以上であることが好ましい。また、ガイド部33と33との距離gは採便部52の厚みT以上であり、採便部52の幅Wより小さい。前記距離gと前記幅Wは、g≦0.8Wであることが好ましく、g≦0.7Wであることがより好ましく、g≦0.6Wであることが特に好ましい。これにより、図7Cに示すように、採便部52がガイド部33、33の間に挿入される際に回転できる角度(θ2)が約45〜60°の範囲に制御されることができ、採便棒5がスムーズに封止部32に挿入されることができる。
スクレーパアンダー3の材質としては、特に限定されていないが、例えば、ABS、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリプロピレンなどが挙げられる。
本発明の採便容器では、スクレーパ(スクレーパトップ2及びスクレーパアンダー3を含む)と採便棒5が脱着自在になっているので、他の形状の採便棒や綿棒などを付けて、別の用途として使用することも可能である。
(試薬容器4)
試薬容器4は、試薬を収納するためのものであり、上端がスクレーパアンダー3と連結される。試薬容器4の内周壁には、凹部41が設けられており、スクレーパアンダー3の係合部38の凸部37と嵌合されることにより、スクレーパアンダー3と連結される。
試薬容器4の下端は、便検体希釈液を容器から取り出し可能なものであれば、特に限定されない。例えば、ノズルを設けるタイプや、ピアッシングタイプなどが挙げられる。その中でも、ノズルを設けるタイプは、便検体希釈液を簡便に取り出すことができるので、好ましい。ノズル42の先端は開放されており、ノズルキャップ7で閉めることができる。ノズル42の孔径は希釈液取り出し時の操作性の観点から適宜決定すればよい。
便検体が希釈された便検体希釈液に混入した固形物を取り除きつつ溶液を外部に取り出すために、ノズル42にフィルター6を有することが好ましい。
フィルター6の形状としては、特に限定されないが、例えば、球状、円柱状、円錐状、二つ以上円柱の組み合わせたものなどが挙げられる。
フィルター6の材料としては、特に限定されないが、例えば、高分子焼結体、不織布、ポリエチレン繊維、ろ紙、発泡ポリウレタン、セラミックなどが挙げられる。
試薬容器4の材質としては特に限定されないが、採便時又は希釈液取り出し時に操作するものが試薬容器4内部を確認できるよう、透明又は半透明の材質が好ましい。また、採便後にノズル42から希釈液を容易に取り出すことができるよう、軽く手で加圧することによって表面が凹む程度の柔軟性を持った材質が好ましい。例えば、低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、PETなどが挙げられる。
本発明の採便容器によれば、検査対象の便の性状に関わらず、充分かつ定量の便検体を安定的に採取でき、郵送に適する採便容器を提供することができ、産業上大きな意義がある。

Claims (4)

  1. 貫通孔が設けられた平型採便部及び係合部を有する採便棒と、前記採便棒の係合部と回転自在に係合するグリップと、前記採便棒の平型採便部が挿通する孔を有するとともに前記グリップと螺合するスクレーパトップと、前記採便棒の平型採便部が挿通する孔を有するとともに該スクレーパトップと係合するスクレーパアンダーと、該スクレーパアンダーと係合するとともに前記採便棒の平型採便部を収納する試薬容器とを備え、かつ
    前記スクレーパアンダーが、余剰便を収納する収納部と、前記採便棒の平型採便部と密着して余剰便を削ぎ取るとともに前記試薬容器を密封する封止部とを備えることを特徴とする採便容器。
  2. 前記グリップが前記採便棒の係合部の先端部収納部収納部を備え、前記採便棒の係合部の先端部が前記先端部収納部に回転自在に収納される請求項1記載の採便容器。
  3. 前記スクレーパアンダーが、前記採便棒の前記封止部への挿入をガイドするガイド部を備える請求項1記載の採便容器。
  4. 前記平型採便部の前面と裏面で、前記貫通孔の位置がずれている請求項1記載の採便容器。
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