JP2006125943A - 赤外線検知装置 - Google Patents

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【課題】数μAレベルの消費電流を極めて低くすることを可能とする赤外線検知装置を提供することにある。
【解決手段】電圧増幅回路3の交流増幅部30は、反転入力端に容量素子C1を直列接続するとともに反転入力端と出力端との間に帰還用の容量素子C2を接続し、非反転入力端とグランドとの間に基準電源VREを接続した演算増幅器AMP1からなる容量増幅の回路構成としたもので、各容量素子C1、C2の容量をIC集積化レベルの敦pF〜数十pFにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、人体が発する赤外線を検知して、人体の動きを検知する焦電型の赤外線検知装置に関するものである。
近年、省エネルギーを図るなどの目的で、人体の動きを検知して効率的な動作を行う様々な電気機器が提案されている。例えば、このような電気機器には、焦電素子を用いた赤外線検知装置が内蔵されている。図7は従来の赤外線検知装置を示している。赤外線の検知部としては、焦電素子1が広く利用されており、レンズ系等を用いて検知エリア内からの赤外線を焦電素子1に集め、焦電素子1からは集められた赤外線量の変化に応じた電流が出力される。焦電素子1から出力された電流(図8(a)参照)は、電流/電圧変換回路2において図8(b)に示すように電圧に変換される。この後電圧増幅回路3で増幅される。検知回路4は電圧増幅回路3で増幅された出力(図8(c)参照)が予め定められた所定値VH1を越えるか又はVL1を下回路たときに”H”レベルのデジタル信号を出力する(図8(d)参照)。出力回路5は検知回路4からの出力信号を受けて検知エリア内に人体が存在・移動するとして発報信号を出力する。
ここで出力回路5ではノイズによる誤報を防ぐためにパルス幅が一定の幅より狭い場合は出力をしない機能や、電流/電圧変換回路2〜検知回路4までの回路の電源電圧と発報信号の電源電圧が異なる場合に電源電圧を変換するレベルシフトの機能を有する場合もある。
焦電型の赤外線検知装置における周波数特性は、人体の動きに合わせて設定されており、電圧増幅回路3は、電流/電圧変換回路2の出力信号を増幅する増幅部30と1Hz付近を中心とするバンドパスフィルタ部(以下BPF部という)31を備えている。これにより、人体に対する感度を上げることが可能になるとともに、人体の移動に関係しないと思われる帯域の信号により誤動作が生じることを防止することができるようになっている。
この電圧増幅回路3においてBPF部31の機能を増幅部に備えたものが使用されている赤外線検知装置も提供されている(例えば、特許文献1)
特開平10−318834号公報(段落0019)
ところで従来の赤外線検知装置は常時全ての回路が定格電流で動作しており、消費電流が大きい。電池を電源とする屋外設置型の赤外線検知装置の場合、電池を頻繁に交換しなければならず、大変面倒である上に、ランニングコストも高くなるという問題があり、赤外線検知装置の低消費化、低電力化のニーズが増加している。赤外線検知装置の消費電流を数μAオーダーまで下げると、ボタン電池で10年ほど装置が使用可能となる。ここで、装置の消費電流を極めて低くすることを実現するための課題を以下に述べる。
上述した通り、電圧増幅回路3は電流/電圧変換回路2の出力信号を増幅する電圧増幅部30と、1Hz付近を中心とするBPF部31を備えているが、電圧増幅部30は、一般的に図9(a)又は(b)のように入力抵抗R1と、帰還用の抵抗R2を付加して反転増幅器又は非反転増幅器を構成する演算増幅器AMP1と、演算増幅器AMP1に対して基準電圧を与える基準電源部REG1から構成されている。特許文献1に示される電圧増幅回路における増幅部の回路構成も同様である。
ところで上記のような増幅部30の構成では出力VX1が大きく振れた場合は、抵抗R1、R2を通して演算増幅器AMP1及び基準電源部REG1は電流を消費若しくは引き込む。ここで回路全体の低消費電流化をするためには、演算増幅器AMP1、基準電源部REG1の電流能力を落とす必要がある。つまり演算増幅器AMP1、基準電源部REG1の電流能力を限界まで下げなければならない。この場合、基準電源部REG1への消費電流が無視できるくらい少なくするためには、抵抗R1、R2の抵抗値を非常に大きくする必要がある。
一方、抵抗R2として通常の抵抗素子を用いる場合、大きくてもせいぜい数MΩ程度である。仮にこの値を5MΩとし、内部電源電圧Vccを2V、電圧増幅回路3の動作点を1Vとすると、抵抗R2の両端には最大で1Vの電位差が生じ、ここに流れる電流200nAを演算増幅器AMP1がドライブする必要がある。従って、演算増幅器AMP1の消費電流は少なくとも200nA以上は必要になる。装置全体で数μAレベルでの低消費化を考えた場合、演算増幅器1個で200nA以上の電流を消費すると全体に占める割合が大きくなり回路全体の低消費化が困難になるという課題がある。
本発明は、上述のような点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、低消費電流を極めて低くすることを可能とする赤外線検知装置を提供することにある。
上述の目的を達成するために、請求項1の発明では、焦電素子と、該焦電素子から出力される電流信号を電圧信号に変換する電流/電圧変換回路と、該電流/電圧変換回路から出力される電圧信号を所定の周波数帯域で増幅する電圧増幅回路と、該電圧増幅回路の出力が予め定められた検知レベルを超えると検知信号を出力する出力回路とを備え、前記電圧増幅回路には帰還用の容量素子を出力端と入力端間に接続するとともに該入力端に別の容量素子を直列接続した演算増幅器からなる交流増幅部及び演算増幅器に基準電圧を与える基準電源部を有することを特徴とする。
請求項1の発明によれば、電圧増幅出力が大きく変動しても、基準電源部への消費電流が無視できるぐらい少なくなり、そのため装置全体の消費電流を極めて低くすることが実現でき、しかも容量増幅の交流増幅部を用いることで、オフセット増幅がなくなり増幅率の自由度が増す。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、前記帰還用の容量素子に並列に動作点を安定化させるための帰還回路を接続したことを特徴とする。
請求項2の発明によれば、帰還回路により交流増幅部の動作が安定し、しかも帰還回路として温度特性の良い抵抗素子を用いることで、交流増幅器の高温時の定常ノイズを抑制することが可能となる。
請求項3の発明では、請求項1又は2の発明において、前記帰還用の容量素子に並列にスイッチ素子を接続し、電源投入後の一定時間又は前記出力回路が検知信号を出力した直後の一定時間の少なくとも何れか一方に前記スイッチ素子をオンさせるようにしたことを特徴とする。
請求項3の発明によれば、電源投入後若しくは出力回路の検知信号出力後の一定時間スイッチ素子がオンするので、このオンにより交流増幅部が動作点に瞬時に落ち着き、そのため装置全体の動作安定時間が早くなって、不動作(失報)が防止できる。
請求項4の発明では、請求項1乃至3の何れかの発明において、前記交流増幅部を電圧増幅回路における最終段に配置していることを特徴とする。
請求項4の発明によれば、電圧増幅出力が大きく変動しても、基準電源部への消費電流を無視できる程度に少なくすることができ、そのため装置全体の消費電流を極めて低くすることが実現できる。
本発明は、電圧増幅出力が大きく変動しても、基準電源部への消費電流が無視できるぐらい少なくなり、そのため装置全体の消費電流を極めて低くすることが実現でき、しかも容量増幅の交流増幅部を用いることで、オフセット増幅がなくなり増幅率の自由度が増すという効果がある。
以下、本発明を実施形態により説明する。
(実施形態1)
本実施形態の赤外線検知装置は、図1に示すように、焦電素子1と、電流/電圧変換回路2と、電圧増幅回路3と、検知回路4と、出力回路5とから構成され、電圧増幅回路3は容量による交流増幅部30と、1Hz付近のBPF部31とを備えている。
図1に示すように電圧増幅回路3の交流増幅部30は、反転入力端に容量素子C1を直列接続するとともに反転入力端と出力端との間に帰還用の容量素子C2を接続し、非反転入力端とグランドとの間に基準電源REG1を接続した演算増幅器AMP1からなる容量増幅の回路構成としたもので、各容量素子C1、C2の容量をIC集積化レベルの数pFにする。
図1の例では、容量素子C1を40pF、容量素子C2を1pFとし、増幅率を40倍に設定している。このとき、帰還用の容量素子C2の容量インピーダンスは、人体検知の周波数0.1Hz〜1Hzにおいて16GΩ〜1.6TΩとなり、ここに1Vの電位差が生じたとしても0.625pA〜62pAの電流をドライブできれば良いことになる。
そして、人体検知を考えた場合、0.1Hz〜10Hzといった遅い周波数領域で動作するので、演算増幅器AMP1の周波数特性として高周波領域での特性は必要ないため演算増幅器AMP1での消費電流は50nA以下程度に抑えることが可能になる。また、容量による交流増幅構成にすることで、演算増幅器AMP1のオフセット電圧の増幅がなくなるという効果がある。
(実施形態2)
本実施形態は、図1に示す電圧増幅回路3の交流増幅部30において、図2(a)に示すように帰還用の容量素子C2に並列に不純物不拡散ポリシリコンからなる帰還回路用の抵抗R3を接続した点に特徴がある。尚その他の構成は図1の構成と同じであるので、ここでは電圧増幅回路3の構成のみ図示する。
このように帰還用の容量素子C2に帰還用の抵抗R3を並列接続することで、直流帰還がかかり、この交流増幅部30の出力VX1の動作点が安定する。
また、抵抗R3を付加することで交流増幅部30の回路全体でハイパスフィルタの機能を有することになる。ここで、人体検知を目的とする赤外線検知装置の場合は、図1で示すように1Hz付近を中心としたBPF部31を備えているが、本実施形態の場合には抵抗R3と容量素子C2によるハイパスフィルタによりBPF部31の一部を構成する場合、そのカットオフ周波敦を1Hz付近に設定する場合には帰還用の抵抗R3の抵抗値を160GΩ程度にしなければならず、このような抵抗値では前記BPF部の要求精度を満たすことは困難である。
一方抵抗R3と容量素子C2によるハイパスフィルタのカット周波数をBPF部30の下限周波数である0.1Hz以下に設定した場合には、例えば容量素子C2を1pFとすると、抵抗R3は1.6TΩという非常に大きな抵抗値が必要となるが、このTΩオーダーは不純物不拡散ポリシリコン抵抗で実現することができる。
さらに、別の効果として、この不純物不拡散ポリシリコン抵抗は温度特性が非常に大きく(室温基準で60℃の高抵抗値は約1/10)、この温度特性を利用して高温時の定常ノイズを抑えることができる。図2(b)に本実施形態における交流増幅部30の利得の周波数特性を示す。
図2(a)の交流増幅部30の増幅率は両容量素子C1、C2の容量値の比C1/C2となり、容量素子C2と抵抗R3のハイパスカットオフ周波数fcは1/(2πRh×C2)で算出される。
ここでハイパスカット周波数fcより低い周波数領域は、より減衰されることになるので低周波数のゆらぎや、回路を構成するトランジスタの1/fノイズ等低周波数領域でのノイズを減衰することができる。また、高温時は電流/電圧変換回路2の入力部のリーク電流が増加し、ショットノイズが大きくなるので定常ノイズも増大する。ここで、高抵抗からなる抵抗R3は前記のような温度特性を持っているため、このフィルタの周波数特性は図2(b)に示すように、高温でカットオフ周波数が高周波数側に推移する。従って、定常ノイズの増大する高温でよりノイズを減衰するように設定することができる。
以上により人体検知周波数帯(0.1Hz〜10Hz)の利得は確保し、それ以外の周波数帯の利得をカットすることが望ましい
例えば、図2(b)のように60℃でカットオフ周波数fcを0.1Hz付近になるように抵抗R3の抵抗値を設定すると、最適な特性を得ることができる。
(実施形態3)
実施形態2では不純物不拡散ポリシリコンからなる帰還回路用の抵抗R3を帰還用の容量素子C2に並列接続していたが、本実施形態は図3のようなスイッチ素子Q1、Q2と容量素子C3によるスイッチトキャパシタ回路からなる帰還回路を帰還用の容量素子C2に並列接続した点に特徴がある。尚その他の構成は図1の構成と同じであるので、ここでは電圧増幅回路3のみ図示する。
本実施形態の場合、装置内にクロック発生部(図示せず)を設け、それによって生成したクロックCLKよりスイッチ素子Q1、Q2を交互にオンオフさせて容量素子C3を充放電することで等価的に帰還用の抵抗Rcを作り出したものである。
抵抗Rcの抵抗値Rcは
Rc=1/(f×C3)で表すことができる。尚fはクロックCLKの周波数を示す。
ここで、例えば容量素子C1の容量を40pF、容量素子C2の容量を1pF、容量素子C3の容量を0.1pFとし、クロックCLKの周波数を6Hzとすると、等価抵抗Rcは1.61TΩとなり、この場合、等価抵抗Rcと容量素子C2で構成するハイパスフィルタのカットオフ周波数fcは0.1Hz付近となる。この等価抵抗Rcの温度特性、バラツキはほとんどクロックCLKに依存され、先の不純物不拡散ポリシリコン抵抗とは異なり、温度特性及びバラツキが小さいので、高温時以外の定常ノイズも抑えることができる。また、装置の回路規模も小さくすることができる。しかも帰還回路により実施形態2と同様に交流増幅部30の出力VX1の動作点を安定化させることができる。
(実施形態4)
本実施形態は、動作点を安定化させるための帰還回路を用いた点に特徴がある。つまり図4に示すように電圧増幅回路3の交流増幅部30の出力VX1を演算増幅器AMP2と、抵抗R4、容量素子C4からなるローパスパスフィルタ部と、抵抗R4で帰還をかけることにより、出力VX1の動作点を安定化させるようにしたものである。尚その他の構成は図1の構成と同じであるので、ここでは電圧増幅回路3の構成のみ図示する。
ここで図4の回路において抵抗R4がない場合は、演算増幅器AMP1の入力に演算増幅器AMP2の出力が直接繋がることになり、この場合C1/C2の増幅率を実現できなくなる。よって、抵抗R4としては数十GΩ以上の非常にハイインピーダンスな素子を用いている。
交流増幅部30は2次のハイパスフィルタを構成しており、カットオフ周波数fc、中心周波数付近の振幅特性の鋭さを示すファクタQはそれぞれ以下の式で表すことができる。
Figure 2006125943
実施形態2で説明したようにカットオフ周波数fcを0.1Hz以下、さらに、安定した振幅特性を得るためにはQを√2/2にすることが望ましい。ここで容量素子C1の容量を40pF、容量素子C2の容量を1pF、容量素子C4の容量を10pFとすると、抵抗R3の抵抗値は1.3TΩ、抵抗R4の抵抗値は200GΩの高抵抗となる。この場合抵抗R3、R4は先に述べた通り、不純物不拡散ポリシリコン抵抗で実現できる。
本実施形態は実施形態2と同様に帰還回路により交流増幅部30の出力VX1の動作点を安定化させることができ、しかも本実施形態のような交流増幅部30を用いた場合には、2次のハイパスフィルタを構成することになるので、各素子の値を調整することで、高温時の定常ノイズも実施形態2と比べてさらに減衰することができるという効果がある。
(実施形態5)
本実施形態は、図2の構成において、図5に示すように交流増幅部30の帰還用の容量素子C2にさらに並列にNMOSトランジスタからなるスイッチ素子Q3を接続した点に特徴がある。尚その他の回路構成は図1に示す
ここでスイッチ素子Q3がない場合(図2の回路)において、電源投入後又は待機時に大きなノイズが入力されたときは、電圧増幅回路3の演算増幅器AMP1の反転入力端子と容量素子C1の接続点は容量素子C1と抵抗R3の時定数で動作点(基準電圧)に落ち着き、出力VX1が動作点に落ち着く時間、すなわち、動作安定時間が遅くなってしまうという問題が発生する。
これに対して本実施形態では、スイッチ素子Q3を上述のように付加することで、電源投入後又は人体検知後一定時間スイッチ素子Q3を外部の制御部によりオンさせることでA点を瞬時に充電することができる。これにより、全体回路の動作安定時間を早くすることができる。特に、抵抗R3がない場合は、実際にはA点におけるリーク電流(数fA)で容量素子C1を充放電するので、動作点に落ち着くまでに非常に時間がかかってしまう。例を挙げると、C1=40pF、C2=1pF(集積化できる容量素子C1、C2の容量値)として演算増幅器AMP1の増幅率40とした場合、リーク電流が1f[A]で1V動作点が変動したとすると、動作点が安定するまでの時間tは40p[F]×1[V]/1f[A]で表され、40000sと非常に遅い時間になるが、本実施形態のようにスイッチ素子Q3を帰還用の容量素子C2に並列に接続し、このスイッチ素子Q3を例えばパルスでオンオフさせることで、瞬時に動作を安定させることができる。
(実施形態6)
本実施形態では、図6に示すように電圧増幅回路3内において、BPF部31の後段、つまり最終段に図5で示した交流増幅部30を配置した点に特徴がある。尚その他の構成は図1の構成と同じであるので、ここでは電圧増幅回路3の構成のみ図示する。
而して本実施形態の交流増幅部30では容量素子C1の容量を10pF、帰還用の容量素子C2の容量を2pFとして演算増幅器AMP1の増幅率を5倍に設定している。例えば、装置の内部電源電圧Vccが2.0Vであって、交流増幅部30及びBPF部31の演算増幅器AMP1〜AMP3が内部電源電圧Vccで動作するものとし、各演算増幅器AMP1〜AMP3に基準電源部REG1から与え得る基準電圧を内部電源電圧Vccの半分、つまり1.0Vとした場合は、最終段の出力振幅は、片側で最大1.0Vであり、増幅率が5倍なのでそれより以前の出力信号は片側200mVの振幅が取れれば良いことになる。これは、5MΩの負荷(数MΩの抵抗負荷であればIC集積化が可能)を考えると演算増幅器AMP1〜AMP3、基準電源部REG1は40nAの電流能力があれば良く、装置全体の低消費化に繋がる。
最終段の交流増幅部30の増幅率をさらに上げることで、各演算増幅器AMP1〜AMP3、基準電源部REGへの消費電流が無視できるレベルになり、より低消費電流化を実現できることはいうまでもない。
逆に、最終段以外に交流増幅部30を配置した場合、つまり前段に交流増幅部30、後段にBPF部30を配置した場合は、それ交流増幅部30以後の回路で振幅が大きくなってしまうので、演算増幅器AMP1〜AMP3、基準電源部REG1の電流能力を大きくしなくてはならない。
本実施形態では、基準電源部REG1からの基準電圧は各演算増幅器AMP1〜AMP3の非反転端子(CMOSのゲート)にのみ入力されているので、基準電源部REG1の消費はほとんどない回路構成となっている。
以上のように本実施形態では、交流増幅部30を電圧増幅回路3の最終段に配置することにより、最終電圧増幅出力Voutが大きく変動しても、電圧増幅回路3を構成する各演算増幅器AMP1〜AMP3、基準電源部REG1において出力負荷をドライブする能力が無視できるくらい小さくなるので、全体回路の消費電流を極めて低くすることが実現できる。
実施形態1の全体回路構成図である。 (a)は実施形態2の電圧増幅回路の回路図、(b)は実施形態2の電圧増幅回路の交流増幅部の利得の周波数特性図である。 実施形態3の電圧増幅回路の回路図である。 実施形態4の電圧増幅回路の回路図である。 実施形態5の電圧増幅回路の回路図である。 実施形態6の電圧増幅回路の回路図である。 従来例の全体回路構成図である。 従来例の動作説明用波形図である。 従来例の電圧増幅回路の増幅部の回路図である。
符号の説明
1 焦電素子
2 電流/電圧変換回路
3 電圧増幅回路
30 交流増幅部
31 バンドパスフィルタ部
4 検知回路
5 出力回路
C1、C2 容量素子
AMP1 演算増幅器
REG1 基準電源部

Claims (4)

  1. 焦電素子と、該焦電素子から出力される電流信号を電圧信号に変換する電流/電圧変換回路と、該電流/電圧変換回路から出力される電圧信号を所定の周波数帯域で増幅する電圧増幅回路と、該電圧増幅回路の出力が予め定められた検知レベルを超えると検知信号を出力する出力回路とを備え、前記電圧増幅回路には帰還用の容量素子を出力端と入力端間に接続するとともに該入力端に別の容量素子を直列接続した演算増幅器からなる交流増幅部及び演算増幅器に基準電圧を与える基準電圧回路を有することを特徴とする赤外線検知装置。
  2. 前記帰還用の容量素子に並列に動作点を安定化させるための帰還回路を接続したことを特徴とする請求項1記載の赤外線検知装置。
  3. 前記帰還用の容量素子に並列にスイッチ素子を接続し、電源投入後の一定時間又は前記出力回路が検知信号を出力した直後の一定時間の少なくとも何れか一方に前記スイッチ素子をオンさせるようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の赤外線検知装置。
  4. 前記交流増幅部を電圧増幅回路における最終段に配置していることを特徴とする請求項1乃至3の何れか記載の赤外線検知装置。
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