JP2006125926A - 操舵角検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ステアリングシャフトを静止したままで絶対操舵角が検出でき、多回転でも操舵角が検出できる操舵角検出装置を提供する。
【解決手段】 外周部1に歯2を有し内周部3には円周角に応じて径方向の開口幅が変化している磁束透過窓4を有する主歯車5を非磁性体で形成し、その主歯車5をステアリングシャフト6に外嵌し、上記磁束透過窓4を挟むように磁石7と主磁気センサ8を配置し、上記主歯車5とギア比が簡単な整数比にならない副歯車9を上記主歯車5に噛合させ、この副歯車9に磁極が互いに副歯車9の径方向反対側に位置するよう磁石10を取り付け、その副歯車9に対して軸方向より副磁気センサ11を臨ませた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数回転されるステアリングシャフトの絶対操舵角を検出する操舵角検出装置に係り、ステアリングシャフトを静止したままで絶対操舵角が検出でき、多回転でも操舵角が検出できる操舵角検出装置に関する。
自動車のステアリングシャフトの操舵角を検出する操舵角検出装置として、インクリメント式の光エンコーダを利用したものが知られている。この種の操舵角検出装置ではパルス信号の数をカウントすることで、もとの操舵角からの増減分を検出し、もとの操舵角に増減分を加えることで絶対操舵角を得ている。しかし、この種の操舵角検出装置は、電源を常に通電しておかないと、もとの操舵角の情報が失われてしまう。このため自動車では、操舵角検出が必要ない状況でもバッテリの電力が消費され、いわゆるバッテリあがりを招くおそれがあった。
特許文献1〜3に開示されている操舵角検出装置は、いずれも、互いに回転比が異なる2つの回転角度センサを使用し、両回転角度センサの出力の組み合わせから操舵角を検出するようになっている。このうち特許文献2,3に記載のものは、ステアリングシャフトを動かさなくても絶対操舵角が検出できる。以下、アブソリュート型光エンコーダと磁気式回転センサを利用した従来の操舵角検出装置の要点を説明する。
図10に示されるように、主センサ101は、ステアリングシャフト6に外嵌された光エンコーダ板102と、この光エンコーダ板102を挟むように配置された8組の発光器及び受光器(まとめて光センサ群103とする)とからなるアブソリュート型の光エンコーダで構成されている。光エンコーダ板102には、その円周角をグレイコードまたはビットコードからなるコード値で表すスリットが設けられている。光エンコーダ板102がステアリングシャフト6と一体的に回転するのに対し光センサ群103は車体に固定されている。光エンコーダ板102が回転すると、発光器からの光がスリットを通して受光器で受光され、光が遮られたときには受光されない。発光器及び受光器を8組用いることにより、360°を256段階で表現することができる。ステアリングシャフト6が複数回転すれば同じ回数だけ光エンコーダ板102も回転する。よって、主センサ101の読み取り値は、360°おきに同じ値が繰り返される。
副センサ104は、ステアリングシャフト6に外嵌された主歯車105に対して増速の関係となるよう歯数を少なくした副歯車106の中に棒磁石107を内蔵し、NSの磁極がこの副歯車106の径方向外方に向くようにし、この副歯車106に対して軸方向より磁気センサ(図示せず)を臨ませたものである。副センサ104は、副歯車106の1回転ごとに副歯車106の回転角に対して正弦波状に変化をする波形を繰り返す。
特許文献3の段落0020〜0052に記載された操舵角検出装置もほぼ図10の構成に従うものである。特許文献3の場合、360°をC0〜C13の14段階で表現するようになっている。また、特許文献3によれば、増速比は1.75倍、つまり、主歯車の歯数対副歯車の歯数は7:4であるから、主歯車が4回転(=ステアリングシャフトが4回転)するごとに副歯車は7回転する。
特許文献3の場合、ステアリングシャフトの操舵角−720°〜+720°の間に、主センサから読み取れる回転角と副センサの出力電圧との組み合わせが同一となる操舵角が複数存在するので、主センサから読み取れる回転角の変化状態と副センサの出力電圧の変化状態とを加味することで、操舵角を一つに絞って推定することができる。
特許文献3の段落0054以降に記載された別の形態では、副センサにポテンショメータを用いることにより、副歯車の1回転ごとに副歯車の回転角に対して直線的に変化をする波形を繰り返すようにすることができ、この場合、ステアリングシャフトの操舵角−720°〜+720°の間に、主センサから読み取れる回転角と副センサから読み取れる回転角との組み合わせが同一となる2つの操舵角が存在しないので、主センサから読み取れる回転角と副センサから読み取れる回転角との組み合わせで操舵角を特定することができる。
特開2003−344009号公報 特開2004−45083号公報 特開2002−98522号公報
インクリメント式の光エンコーダを利用した操舵角検出装置は、常時通電の必要があるため、電力が無駄に消費された。
特許文献3の操舵角検出装置は、主センサが光エンコーダ方式であるため、主センサの分解能が25.7°と粗い。この主センサの分解能によって操舵角の分解能が規定されてしまう。
また、特許文献3の操舵角検出装置は、主センサから読み取れる回転角と副センサの出力電圧との組み合わせが同一となる操舵角が複数存在するので、主センサから読み取れる回転角の変化状態と副センサの出力電圧の変化状態とを加味しなければ、操舵角を一つに絞ることができない。つまり、ステアリングシャフトを静止したままでは操舵角が検出できない。
一方、特許文献3の他の形態の操舵角検出装置において、副センサ及び主センサににポテンショメータを用いるが、ポテンショメータは接触子が抵抗体上を摺動するため、その接触部分の耐久性が問題となる。また、摺動部分が劣化することにより、抵抗値が変動するため、センサ感度の経年変化が大きい。
また、特許文献3の操舵角検出装置は、主歯車と副歯車のギア比が7:4と簡単な整数比であるため主歯車が4回転(前後に2回転)すると副歯車が7回転して両歯車の回転角が共に0°に戻って両センサの出力電圧が元の組み合わせに戻るため、ステアリングシャフトが4回転を越えると操舵角が一つに定まらず、2つのセンサの回転角のみでは操舵角を検出することができない。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、ステアリングシャフトを静止したままで絶対操舵角が検出でき、多回転でも操舵角が検出できる操舵角検出装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、外周部に歯を有し内周部には円周角に応じて径方向の開口幅が変化している磁束透過窓を有する主歯車を非磁性体で形成し、その主歯車をステアリングシャフトに外嵌し、上記磁束透過窓を挟むように磁石と主磁気センサを配置し、上記主歯車とギア比が簡単な整数比にならない副歯車を上記主歯車に噛合させ、この副歯車に磁極が互いに該副歯車の径方向反対側に位置するよう磁石を取り付け、その副歯車に対して軸方向より副磁気センサを臨ませたものである。
上記ステアリングシャフトの複数回転分の操舵角に対する主磁気センサの出力変化波形と副磁気センサの出力変化波形とを予め主検量線及び副検量線として記憶しておき、上記主磁気センサの出力を上記主検量線に当てはめて得られる複数の操舵角と、上記副磁気センサの出力を上記副検量線に当てはめて得られる複数の操舵角とを照合して両操舵角が一致する操舵角を操舵角としてもよい。
本発明は次の如き優れた効果を発揮する。
(1)ステアリングシャフトを静止したままで絶対操舵角が検出できる。
(2)多回転でも操舵角が検出できる。
以下、本発明の一実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
図1(a)、図1(b)に示されるように、本発明に係る操舵角検出装置は、外周部1に歯2を有し内周部3には円周角に比例して径方向の開口幅が変化している磁束透過窓4を有する主歯車5を非磁性体(磁界の影響を受けてもそれ自身は磁化されない物質)で形成し、その主歯車5をステアリングシャフト6に外嵌し、磁束透過窓4を挟むように磁石7と主磁気センサ8を配置し、主歯車5とギア比が簡単な整数比にならない副歯車9を主歯車5に噛合させ、この副歯車9にN,Sの磁極が互いに副歯車9の径方向反対側に位置するよう磁石10を取り付け、その副歯車9に対して軸方向より副磁気センサ11を臨ませたものである。
主歯車5における磁束透過窓4を図2により、より具体的に説明すると、外周部1には径方向外方に向けて所定の高さ突き出した複数の歯2が円周方向に所定のピッチで配置されている。この外周部1とステアリングシャフト6に外嵌するための軸穴13との間が内周部3である。磁束透過窓4は角度0°において径方向の開口幅が最小であり、反時計回りに角度90°、180°、270°と円周角が大きくなるに従い開口幅が連続的に大きくなり、角度0°(=360°)の直前で開口幅が最大となっている。磁束透過窓4の開口幅を徐々に変化させるために、軸穴11の外壁が時計回りに徐々に厚みを増してある。この厚み部分は、非磁性体でできているので、磁束が透過しない。
図1(b)のように、磁石7と主磁気センサ8は、ギャップを有する閉磁路を形成するためにC字型に形成されたコア12のギャップの両端面にそれぞれ配置されている。磁石7のN極から発生する磁束は、コア12、主磁気センサ8、主歯車5の磁束透過窓4を通過して磁石7のS極へ至る。主磁気センサ8は、例えば、磁気抵抗素子である。
図1(a)のように、コア12は、非回転系(図示せず)に固定され、主歯車5の径方向外方より径方向内方へ延びて磁束透過窓4に対し円周角のごく一部の範囲を覆う程度の横幅を有する。主磁気センサ8の出力は磁束透過窓4を透過した磁束に比例するので、主歯車5が回転すると、その回転角における磁束透過窓4の幅に応じて主磁気センサ8の出力が変化する。
主歯車5と磁石7と主磁気センサ8とにより構成される主センサの回転角出力特性を図3に示す。図示のように、主歯車5が1回転(0°から360°まで回転)する間に主磁気センサ8の出力は回転角に比例して直線的に増加する。つまり、主歯車5が1回転する間に1周期の鋸歯状波形が得られることになる。
副歯車9は、主歯車5よりも径が小さく、歯数も少ない歯車である。この副歯車9の片面に磁石10が取り付けられている。磁石10は直径を境に片側がN極、反対側がS極となっている円形磁石(環状磁石ともいう)であり、磁石10の中心が副歯車9の中心に合わせてある。副歯車9の反対面に副磁気センサ11が配置され、非回転系(図示せず)に固定されている。副磁気センサは、例えば、磁気抵抗素子である。副歯車9が回転すると、磁石10が回転するので、副磁気センサ11を通る磁束が回転角に応じて変化する。
副歯車9と磁石10と副磁気センサ11とにより構成される副センサは、一般的に知られているMRセンサであり、内部に磁気抵抗素子からなるブリッジを2組持っている。磁気抵抗素子には方向性があるものと無いものがある。このブリッジは互いに45度ずれた方向に配置してあり、磁界の角度に応じてsin波形とcos波形を出力する。また、磁気抵抗素子は、方向性があるものと無いものがあるため、どちらの素子を使うかにより、出力が異なる。方向性があるものは磁界方向により±の出力を得ることができるため、ブリッジ回路1個でsin波形状の出力が得られ、これとcos波形とを組み合わせることにより、360°での舌対角度を演算することができる。一方、方向性が無い素子を使うと、プラスのみの山型の繰り返し波形となるため、cos波形と組み合わせても180°のセンサとしてしか使用できない。
ここで本発明における副センサの回転角出力特性を図4に示す。図示のように、副歯車9が半回転(0°から180°まで回転)する間に副磁気センサ11の出力は回転角に比例して直線的に増加する。さらに半回転(180°から360°まで回転)するときは、前半の半回転のときと同じ波形が繰り返される。つまり、副歯車9が1回転する間に同じ出力値が2回現れ、2周期の鋸歯状波形が得られることになる。この鋸歯状波形は、sin波形とcos波形とからarctan波形を求めることにより、得られたものである。
次に、ステアリングシャフト6の操舵角と主副各センサの出力との関係を説明する。なお、既に述べたように、主歯車5の歯数>副歯車9の歯数である、つまり副歯車9は増速して回転するという条件が満たされ、かつ、主歯車5の歯数は副歯車9の歯数の簡単な整数比倍でないという条件が満たされているものとする。
図5に示されるように、基準の操舵角0°において、主副各センサの出力が共に0であるとする。
ステアリングシャフト6が基準の操舵角0°から一方向に回転すると、主歯車5は一緒に回転するので、操舵角360°までは主歯車5の回転角は0°から360°までとなり、主センサ出力は図5上に図3と同じ波形をもたらす。操舵角が360°になると主歯車5の回転角は再び0°に戻るので、操舵角が360°から720°までの間も主センサ出力は図3と同じ波形を呈する。操舵角が720°、1080°を越えるごとに同じことが限りなく繰り返される。ステアリングシャフト6が反対方向に回転される場合も同じ波形が連続する。
これに対し、主歯車5の回転に随伴して副歯車9も回転する。ギア比が介在するので、操舵角の360°分の間に、副歯車9は回転角360°より多く回転する。従って、副センサ出力を図5に示すと、図4の波形の横軸を縮尺したような波形を呈し、2つめの波形が一部現れる。操舵角が360°からさらに増えると、引き続く波形が繰り返し現れることになる。
図5の特性を利用してステアリングシャフト6の操舵角を一意的に判定するためには、2つのセンサ出力の値の組み合わせが同じとなる操舵角が2つ以上存在しないことが必要条件となる。ここで、主センサ出力は操舵角360°ごとに繰り返される周期を有しているので、副センサ出力のほうが主センサ出力の360°ごとの繰り返しの同じ回転角において重複しない値となれば、この上記必要条件が満たされる。前述した主歯車5と副歯車9の歯数に関する条件は、この必要条件を満たすのに好適である。
さて、本発明に係る操舵角検出装置は、図5に示したようなステアリングシャフト6の複数回転分の操舵角に対する主磁気センサ8の出力変化波形(主センサ出力波形)と副磁気センサ11の出力変化波形(副センサ出力波形)とを予め主検量線及び副検量線としてメモリに記憶しておき、未知操舵角を測定するときは、主磁気センサ8の出力を主検量線に当てはめて得られる複数の操舵角と、副磁気センサ11の出力を副検量線に当てはめて得られる複数の操舵角とを照合して両操舵角が一致する操舵角を測定結果の操舵角とする演算用プロセッサを備える。
図6は、図5に基づく検量線に主副各センサの現在出力を重ねたものである。主センサの出力値aが主検量線上に現れる箇所は6箇所ある。一方、副センサの出力値bが副検量線上に現れる箇所は15箇所ある。しかし、主センサの出力値aによる6箇所の操舵角と副センサの出力値bによる15箇所の操舵角とを互いに照合すると、同じ操舵角は1080°より少しマイナス側の一箇所のみである。よって、主センサの出力値aと副センサの出力値bとをともにもたらす操舵角はひとつに絞られる。このように、操舵角が一つに絞られるのは、前述の必要条件が満たされているからである。
次に、ギア比と操舵角測定限界との関係についてより詳しく説明する。
主歯車5の歯数をX1、副歯車9の歯数をX2とする。主歯車5の回転周期を操舵角で表すと360°ということになる。副歯車9の回転周期を操舵角で表すと(X1/X2)×360°ということになる。前述した歯数の条件より、0<X1/X2<1である。
ここで、図5の特性のうち、操舵角0°から360°までを取り出して図7(a)に示す。図示のように、主センサ出力波形は360°を1周期とする鋸歯状波形である。一方、副センサ出力波形は(X1/X2)×360°を2周期とする鋸歯状波形である。1周期は180°よりも短いので、操舵角(X1/X2)×360°から360°までの間に次の鋸歯状波形が一部現れている。
次に、図5の特性のうち、操舵角360°から720°までを取り出して、図7(a)上に畳み重ねたのが図7(b)である。主センサ出力波形は360°周期で同じ鋸歯状波形を繰り返すので、図7(b)では全く重なり合って1つの鋸歯状波形に見える。一方、副センサ出力波形は2周期が360°でないため、重ならない。
さらにこの畳み重ねの操作を720°以上あるいはマイナス側について何度も繰り返すと、主センサ出力波形は必ず1つに重なる。一方の副センサ出力波形は、すぐには重ならないが、そのうちいつか重なるかも知れない。副センサ出力波形が重なるということは、前述した必要条件が不満足になるということである。副センサ出力波形が初めて重なる直前の畳み重ね回数×360°が操舵角測定の限界である。
特許文献3の操舵角検出装置は、主歯車と副歯車のギア比が7:4と簡単な整数比であるため、畳み重ねが5回目には副センサ出力波形が重なる。よって、ステアリングシャフトの4回転分、僅か±720°が操舵角測定の限界であった。それに比べ、本発明では、主歯車5と副歯車9のギア比を簡単な整数比としないので、畳み重ね回数を多くしてもなかなか副センサ出力波形が重ならない。よって、操舵角測定の限界が大幅に広がる。
この利点からすると、本発明は、ステアリングシャフトの回転数が4回転を越えるような車種、例えば大型車に特に有利である。
次に、本発明の操舵角検出装置を車両に搭載した実施形態を説明する。
図8に示されるように、車両にはラック81とピニオン82が組み合わせて設けられ、ラック81の両端にはそれぞれ継ぎ手83を介してタイヤ84が水平方向に回動可能に取り付けられている。一方、ピニオン82には継ぎ手85を介してステアリングシャフト6が連結されている。ステアリングハンドル88によりステアリングシャフト6を回転させるとラック81が直線運動して両タイヤ84の向きを変える仕組みになっている。
このステアリングシャフト6に本発明の操舵角検出装置が設置されている。この操舵角検出装置内の主磁気センサ8及び副磁気センサ11の出力は、既に説明した操舵角検出の演算を行う演算用プロセッサ86に入力され、演算用プロセッサ86が出力する操舵角情報は上位の運動制御コントローラ87へ伝送されるようになっている。
運動制御コントローラ87が例えば自動操縦機能を有する場合、演算用プロセッサ86が出力する操舵角情報を利用することができる。さらに、運動制御コントローラ87がカーナビゲーションシステムからの地図情報に従って自立航法を実施する場合も演算用プロセッサ86が出力する操舵角情報を利用することができる。
図9に示されるように、本発明の操舵角検出装置は、ステアリングシャフト6を囲むように設けられて車体に固定された筐体91を有し、その筐体91内に既に述べた主歯車5、副歯車9等の構成部材が収容されている。主歯車5はステアリングシャフト6に固定されてステアリングシャフト6と一体的に回転するようになっている。また、副歯車9は図示しない副歯車軸が筐体91に軸承され、主歯車5に随伴して回転するようになっている。
さらに、この実施形態では、筐体91内に基板92が設けられ、その基板92上に、主磁気センサ8を取り付けたコア12と、副歯車9の下に位置する副磁気センサ11と、演算用プロセッサ86が実装されている。このように、磁気センサ8,11や演算用プロセッサ86の電気系部材を同一の基板92に実装したので、操舵角検出装置が占有するスペースを小さくすることができる。
本発明の一実施形態を示す操舵角検出装置の構成図であり、(a)はステアリングシャフトに直角な断面図、(b)は側面図である。 本発明の操舵角検出装置に用いる主歯車の平面図である。 本発明における主センサの回転角出力特性図である。 本発明における副センサの回転角出力特性図である。 本発明における主副センサの操舵角出力特性図である。 本発明において検量線とセンサ出力から操舵角を検出する手順を説明するための操舵角出力特性図である。 ギア比と操舵角測定限界との関係を説明するための図であり、(a)は操舵角0°〜360分°の特性図、(b)は操舵角0°〜720°分を畳み重ねた特性図である。 本発明の操舵角検出装置を搭載した車両のステアリング構造図である。 図8の操舵角検出装置の内部構造断面図である。 従来の操舵角検出装置の平面図である。
符号の説明
1 外周部
2 歯
3 内周部
4 磁束透過窓
5 主歯車
6 ステアリングシャフト
7 磁石
8 主磁気センサ
9 副歯車
10 磁石
11 副磁気センサ
12 コア
13 軸穴

Claims (2)

  1. 外周部に歯を有し内周部には円周角に応じて径方向の開口幅が変化している磁束透過窓を有する主歯車を非磁性体で形成し、その主歯車をステアリングシャフトに外嵌し、上記磁束透過窓を挟むように磁石と主磁気センサを配置し、上記主歯車とギア比が簡単な整数比にならない副歯車を上記主歯車に噛合させ、この副歯車に磁極が互いに該副歯車の径方向反対側に位置するよう磁石を取り付け、その副歯車に対して軸方向より副磁気センサを臨ませたことを特徴とする操舵角検出装置。
  2. 上記ステアリングシャフトの複数回転分の操舵角に対する主磁気センサの出力変化波形と副磁気センサの出力変化波形とを予め主検量線及び副検量線として記憶しておき、上記主磁気センサの出力を上記主検量線に当てはめて得られる複数の操舵角と、上記副磁気センサの出力を上記副検量線に当てはめて得られる複数の操舵角とを照合して両操舵角が一致する操舵角を操舵角とすることを特徴とする請求項1記載の操舵角検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021055780A (ja) * 2019-09-30 2021-04-08 本田技研工業株式会社 変速機のシフトドラム角度検出装置

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