JP2006123681A - 鉄シュ−とパッド部材との装着構造 - Google Patents

Abstract

【課題】鉄シュ−とこれに装着したパッド部材との装着時の隙間をなくすことを目的とするものであり、シ−ル部材を利用することによってパッド部材の装着時の隙間を埋め、土砂の侵入を防ぐ。
【解決手段】表面にグロ−サ−が形成された鉄シュ−と、前記グロ−サ−に合致する鋼材製の芯プレ−トとこれにゴムパッドが加硫成形されたパッド部材と、からなり、鉄シュ−のグロ−サ−部と芯プレ−トとをシ−ル部材を挟んで一体化したことを特徴とする鉄シュ−とパッド部材との装着構造。１‥鉄シュ−、１ａ‥グロ−サ−、１ｂ‥ボルト挿通穴、２‥パッド部材、２ａ‥芯プレ−ト、２ｂ‥ゴムパッド、４‥シ−ル部材。
【選択図】図１

Description

本発明は、建設機械や土木作業機械の走行装置の鉄シュ−の表面にパッド部材を装着する新たな装着構造に関するものである。

建設機械や土木作業機械の走行装置にはリンクにて連結した鉄シュ−が用いられており、走行面を傷付けず、騒音や振動対策として鉄シュ−表面にパッド部材を装着することが行われている。

そして、鉄シュ−はその表面にグロ−サ−が形成され、これによって駆動力が伝えられることとなる。パッド部材はこのグロ−サ−に合致されるような鋼材製の芯プレ−トとこれにゴムパッドが加硫成形された構造となっている。しかしながら、グロ−サ−部と芯プレ−トとを合致させた場合には、両者の間に隙間ができてしまうことは避けられない。

一般的に、鉄シュ−のグロ−サ−は前後で多少感覚が異なるように形成されるケ−スが多く、パッド部材はこれに対処するように構成されなくてはならず、このため、グロ−サ−との形状を完全に同一な形状とはせずに、鉄シュ−のグロ−サ−よりもやや小さめな形状とし、隙間が形成されることを認めた上で殆ど全ての鉄シュ−に装着可能としたものもあります（特許文献１）。

特開２０００−２２９５９０号公報の図７、図８

鉄シュ−と芯プレ−ト間に隙間をもって装着したパッド部材は、走行時に破壊に通じる欠点となってしまう。即ち、この隙間から土砂が入り込み鉄シュ−とパッド部材とを離反させ、脱落してしまう現象ともなる。更に、このままでは寒冷地における欠点が改善されていない構造である。即ち、隙間より水分が入り込み、寒冷地であるとこれが凍って膨れが生じ、バッド部材が脱落する現象が多くもたらされることとなる。

本発明は鉄シュ−とこれに装着したパッド部材との装着時の隙間をなくすことを目的とするものであり、これによって各種の特徴を有する鉄シュ−とパッド部材の装着構造を提供するものである。

本発明の要旨は、表面にグロ−サ−が形成された鉄シュ−と、前記グロ−サ−に合致する鋼材製の芯プレ−トとこれにゴムパッドが加硫成形されたパッド部材と、からなり、鉄シュ−のグロ−サ−部と芯プレ−トとをシ−ル部材を挟んで一体化したことを特徴とする鉄シュ−とパッド部材との装着構造に係るものである。

本発明は以上の通りであり、シ−ル部材を利用することによってパッド部材の装着時の隙間を埋めることができたものであり、これによって土砂の侵入を防ぐことができたものである。

本発明において、隙間が開く部位にシ−ル部材を挟むことによって隙間をなくし、土砂の侵入を防ぐこととしたものであり、装着したパッド部材が鉄シュ−より剥離するような事態が極めて低減したものである。

シ−ル部材としては装着の際に変形が可能な部材であるため、平板であってもよいが、予めグロ−サ−の形状に成形しておいても良いことは勿論である。即ち、鉄シュ−とパッド部材とはボルト及びナットにて装着するが、シ−ル部材はこの装着時の螺合によって変形する部材であれば良い。

シ−ル部材は、好ましくはゴム様の部材であり、各種の柔軟性のある樹脂、ゴム、スポンジ等が挙げられ、具体的には、ゴム、ゴムスポンジ、ウレタンフォ−ム、シリコン等が挙げられる。

以下、図面をもって本発明を更に詳細に説明する。図１は本発明の鉄シュ−とパッド部材との装着構造を示すものであり、１は鉄シュ−、２はパッド部材である。鉄シュ−１は図示しないリンクによって連結され、外面にはグロ−サ−１ａが備えられている。一方、パッド部材２はグロ−サ−と係合する形状にされた芯プレ−ト２ａにゴムパッド２ｂが加硫されている。

両者の装着の一例は以下の通りである。図２に示すように、鉄シュ−１には長穴を構成するボルト挿通穴１ｂが穿孔されている。一方、芯プレ−ト２ａにはボルト挿通穴１ｂに対応して袋ナット２ｃを溶接してこれをゴムパッド２ｂ内に埋設されている。そして、両者を合わせてボルト３にて装着してなるものである。１０は

そして、両者の装着時に平板状のシ−ル部材４を挟み、これを鉄シュ−１のグロ−サ−１ａと芯プレ−ト２ａとの隙間をこのシ−ル部材４にて埋めることとしたものである。尚、ここで用いられたシ−ル部材４は厚さ４ｍｍのゴム平板である。

シ−ル部材４は、鉄シュ−１のグロ−サ−１ａと芯プレ−ト２ａとの隙間の体積よりもシ−ル部材４の体積を大きくし、装着時にシ−ル部材４を圧力が掛るまで締め付けると、より効果を発揮するものである。

本発明は、鉄シュ−にパッド部材を装着する技術に全て適用可能であり、シ−ル部材を適用する効果は大きく、パッド部材の寿命は著しく向上したものである。

図１は鉄シュ−とパッド部材との装着構造を示す一部断面図である。 図２は鉄シュ−とパッド部材を示す図である。

符号の説明

１‥鉄シュ−、
１ａ‥グロ−サ−、
１ｂ‥ボルト挿通穴、
２‥パッド部材、
２ａ‥芯プレ−ト、
２ｂ‥ゴムパッド、
２ｃ‥袋ナット、
３‥ボルト、
４‥シ−ル部材。

Claims (4)

1. 表面にグロ−サ−が形成された鉄シュ−と、前記グロ−サ−に合致する鋼材製の芯プレ−トとこれにゴムパッドが加硫成形されたパッド部材と、からなり、鉄シュ−のグロ−サ−部と芯プレ−トとをシ−ル部材を挟んで一体化したことを特徴とする鉄シュ−とパッド部材との装着構造。
2. シ−ル部材が平坦部材である請求項１記載の鉄シュ−とパッド部材との装着構造。
3. シ−ル部材がグロ−サ−形状に成形された請求項１記載の鉄シュ−とパッド部材との装着構造。
4. シ−ル部材がゴム様部材である請求項１記載の鉄シュ−とパッド部材との装着構造。

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