JP2006123436A - 水溶性糊を用いた接着方法、および接着構造 - Google Patents

水溶性糊を用いた接着方法、および接着構造 Download PDF

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Abstract

【課題】製造コストの低減という観点から、樹脂含浸紙からなる鋸刃に代えて、普通紙からなる鋸刃を用い、普通紙の鋸刃を水溶性の糊でカートンに超音波接着する場合などにおいて、その水溶性の糊の塗布、乾燥、超音波接着という一連の作業を効率よく行なうことを可能とする、水溶性糊を用いた接着方法とその接着構造を提供することにある。
【解決手段】普通紙からなるカートン2−1に対し普通紙からなる鋸刃3−1を水溶性の糊4で接着する際は、鋸刃の接着予定面Aに、水溶性の糊4を霧状に散点塗布し、この散点塗布した糊の乾燥後に、鋸刃とカートンの両接着予定面A、Bどうしを互いに対向させ、この状態で、鋸刃とカートンをその厚さ方向に加圧し、これと同時に、鋸刃と、カートンと、その鋸刃とカートンの間に介在する乾燥した糊とに超音波または高周波を付与することで、鋸刃とカートンとを接着する。
【選択図】図1

Description

本発明は、普通紙からなる2つの紙素材、例えばカートンと鋸刃を水溶性の糊で超音波接着する接着方法とその接着構造に関し、特に、水溶性の糊の塗布、乾燥、超音波接着という一連の作業を効率よく行なえるようにしたものである。
特許文献1には、図3に示すような鋸刃2−1付きカートン3−1が記載されている(同文献の図7参照)。同図のカートン3−1の内部にはロール状に巻き取られたアルミホイル等が収容されている。そして、このカートン3−1の内部からアルミホイル等を引き出して使用するときは、同カートン3−1に付属の前記鋸刃2−1で、その引き出したアルミホイル等をカットできるようにしている。
ところで、従来、この種の鋸刃2−1をカートン3−1に接着する場合には、鋸刃2−1を樹脂含浸紙で形成するとともに、この樹脂含浸紙の鋸刃2−1を接着剤と超音波でカートン3−1に接着している。このような超音波を利用した接着(以下「超音波接着」という)は、超音波のエネルギーで樹脂含浸紙中の樹脂を溶かし、この溶けた樹脂により鋸刃2−1とカートン3−1を溶着固定するというものである(特許文献1の段落0014、0017〜0023参照)。
しかし、樹脂含浸紙は樹脂を含まない普通紙に比べて高価である。上記のような従来の鋸刃2−1の接着方法にあっては、超音波のエネルギーで鋸刃2−1を形成する樹脂含浸紙中の樹脂を溶かすことにより、その鋸刃2−1をカートン3−1側に溶着固定する樹脂接着方式を採るから、鋸刃2−1を高価な樹脂含浸紙で形成する必要があり、カートン3−1全体の製造コストが高くならざるを得ない。
例えば、普通紙で鋸刃を形成した場合と樹脂含浸紙で鋸刃を形成した場合とで鋸刃の製造コストを比較すると、普通紙の鋸刃は約5銭程度で済むが、樹脂含浸紙の鋸刃は約2円となり、樹脂含浸紙の鋸刃を用いると、カートン全体の製造コストが高くなるという問題点がある。
特開平8−174720号公報
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、製造コストの低減という観点から、例えば樹脂含浸紙からなる鋸刃に代えて、普通紙からなる鋸刃を用い、普通紙の鋸刃を水溶性の糊でカートンに超音波接着する場合などにおいて、その水溶性の糊の塗布、乾燥、超音波接着という一連の作業を効率よく行なうことを可能とする、水溶性糊を用いた接着方法とその接着構造を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る水溶性糊を用いた接着方法は、普通紙からなるカートンに対し普通紙からなる鋸刃を水溶性の糊で接着する方法であって、上記鋸刃とカートンのうち、少なくともいずれか一方の接着予定面に、上記水溶性の糊を霧状に散点塗布し、上記散点塗布した糊の乾燥後に、上記鋸刃と上記カートンの両接着予定面どうしを互いに対向させ、この状態で、上記鋸刃と上記カートンをその厚さ方向に加圧し、これと同時に、上記鋸刃と、上記カートンと、その鋸刃とカートンの間に介在する上記乾燥した糊とに超音波または高周波を付与することで、上記鋸刃とカートンとを接着することを特徴とするものである。
本発明に係る水溶性糊を用いた接着構造は、普通紙からなるカートンに対し普通紙からなる鋸刃を水溶性の糊で接着する構造であって、上記鋸刃とカートンのうち、少なくともいずれか一方の接着予定面に、上記水溶性の糊が霧状に散点塗布されるとともに、この散点塗布した糊の乾燥後に、上記鋸刃と上記カートンの両接着予定面どうしを互いに対向させ、この状態で、上記鋸刃と上記カートンをその厚さ方向に加圧し、これと同時に、上記鋸刃と、上記カートンと、その鋸刃とカートンの間に介在する上記乾燥した糊とに超音波または高周波を付与することで、上記鋸刃とカートンとが接着されてなることを特徴とするものである。
本発明に係る水溶性糊を用いた接着方法、および接着構造では、鋸刃とカートンがその間に介在する乾燥した糊で瞬間接着される。この瞬間接着の原理は、次の通りと考えられる。すなわち、鋸刃、カートン、および、鋸刃とカートンの間に介在する乾燥した糊に対して超音波または高周波が付与されると、鋸刃、カートン、および、鋸刃とカートンの間に介在する乾燥した糊が瞬間的に加熱されて高温になる。そうすると、乾燥した糊が鋸刃やカートンを構成する普通紙中の含有水分を吸収して瞬間的に溶け、これと略同時に、その溶けた糊が鋸刃やカートンを構成する普通紙の表面構成繊維中に毛管現象で吸い込まれる。このようにして吸い込まれた糊が超音波または高周波で加熱され瞬間的に再乾燥するため、鋸刃とカートンが瞬間接着されるというものである。
上述した本発明に係る水溶性糊を用いた接着方法、および接着構造は、いずれも、普通紙からなるカートンと鋸刃を水溶性の糊で接着する場合を想定したものであるが、本発明は、カートンや鋸刃以外の普通紙からなる2つの紙素材を水溶性の糊で接着する場合に広く適用される。
要するに、本発明に係る水溶性糊を用いた接着方法は、普通紙からなる2つの紙素材を水溶性の糊で接着する方法であって、上記2つの紙素材のうち、少なくともいずれか一方の紙素材の接着予定面に、上記水溶性の糊を霧状に散点塗布し、上記散点塗布した糊の乾燥後に、上記2つの紙素材の両接着予定面どうしを互いに対向させ、この状態で、上記2つの紙素材をその厚さ方向に加圧し、これと同時に、上記2つの紙素材と、この2つの紙素材間に介在する上記乾燥した糊とに超音波または高周波を付与することで、上記2つの紙素材を接着することを特徴とするものである。
また、本発明に係る水溶性糊を用いた接着構造は、普通紙からなる2つの紙素材を水溶性の糊で接着する構造であって、上記2つの紙素材のうち、少なくともいずれか一方の紙素材の接着予定面に、上記水溶性の糊が霧状に散点塗布されるとともに、この散点塗布した糊の乾燥後に、上記2つの紙素材の両接着予定面どうしを互いに対向させ、この状態で、上記2つの紙素材をその厚さ方向に加圧し、これと同時に、上記2つの紙素材と、この2つの紙素材間に介在する上記乾燥した糊とに超音波または高周波を付与することで、上記2つの紙素材が接着されてなることを特徴とするものである。
上記のような本発明に係る水溶性糊を用いた接着方法、および接着構造では、いずれも2つの紙素材がその間に介在する乾燥した糊で瞬間接着される。尚、この瞬間接着の原理は、上述した鋸刃とカートンの瞬間接着の原理と同様であるため、その詳細説明は省略する。
上記本発明において「普通紙」というときは、紙中に接着用の樹脂を含浸するもの(樹脂含浸紙)とか、紙の表面に接着用の樹脂をラミネートしたもの(樹脂ラミネート紙)等のように、接着専用の樹脂を含まない紙を意味するものとする。かかる接着専用の樹脂を含まない紙はすべて本発明における「普通紙」の概念に含まれるものとする。これらのことは以下の説明でも同様である。
本発明にあっては、水溶性の糊を霧状に散点塗布する構成を採用したので、塗布した糊の乾燥時間が大幅に短縮される。このため、普通紙からなる2つの紙素材、例えば鋸刃とカートンを水溶性の糊で超音波接着する場合において、その糊の塗布、乾燥、超音波接着という一連の作業を効率よく短時間で行なうことが可能となる。特に、塗布した糊が速く乾燥するので、超音波接着を行なう機械の前段に、糊の塗布や乾燥を行なう機械を組み入れやすく、糊の塗布、乾燥、超音波接着という一連の作業の全自動化を図るのに好適である。
さらに、本発明にあっては、上述の原理で普通紙からなる2つの紙素材、例えば鋸刃とカートンが水溶性の糊で瞬間接着される。このため、外力で2つの紙素材がずれることなく強く接着されるようにするための所要時間は瞬間で済むから、2つの紙素材が外力でずれることなく強く接着まで、外力が加わらないようにその2つの紙素材を保持する時間は殆どなく、この点でも、塗布、乾燥、超音波接着という一連の作業を効率よく短時間で行なうことが可能であるとともに、その一連の作業の全自動化に好適である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付した図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明に係る接着方法が適用される超音波接着機の説明図、図2は、鋸刃の接着予定面に水溶性の糊を霧状に散点塗布した状態の説明図である。
図1の超音波接着機1は、超音波と加圧により、普通紙からなる2つの紙素材2、3を水溶性の糊4で接着する機械であって、その超音波の出力と加圧の手段として、受け台5とホーン6を有している。
受け台5は、図示しない機械ベース上に取り付け固定されている。また、この受け台5はその上面部分が接着作業面5aとして構成されている。受け台5の接着作業面5a上には、普通紙からなる2つの紙素材2、3、例えば、ロール状に巻き取られたアルミホイル等を収容するための普通紙製のカートン2−1と、アルミホイル等をカットするための普通紙製の鋸刃3−1が供給セットされる。
2つの紙素材2、3としてカートン2−1と鋸刃3−1を接着する場合には、カートン2−1は、箱型に組み立てられる前の状態(図3(a)参照)、すなわち箱を展開した1枚のシートの状態で、受け台5の接着作業面5a上に供給セットされるとともに、その展開されたシート状のカートン2−1の上に重ねて、鋸刃3−1が供給セットされる。
受け台5の接着作業面5aに供給セットされる2つの紙素材2、3のうち、一方の紙素材3(鋸刃3−1)の接着予定面Aには、図2のように、その供給セットの前にあらかじめ、水溶性の糊4が霧状に散点塗布される。そして、この霧状に散点塗布した水溶性の糊4が略完全に乾燥した状態となって接着予定面Aに固着しているものとする。
2つの紙素材2、3としてカートン2−1と鋸刃3−1を接着する場合には、例えば図1のように、カートン2−1と鋸刃3−1のうち、鋸刃3−1の接着予定面Aに、水溶性の糊4が霧状に散点塗布される。そして、この霧状に散点塗布した水溶性の糊4が略完全に乾燥した状態となって接着予定面Aに固着しているものとする。
尚、水溶性の糊4は、一方の紙素材3(鋸刃3−1)の接着予定面Aだけでなく、これに加えて更に、他方の紙素材2(カートン2−1)の接着予定面Bにも霧状に散点塗布する、または、当該他方の紙素材2(カートン2−1)の接着予定面Bのみに霧状に散点塗布するようにしてもよい。
本実施形態では、接着予定面AまたはBへの水溶性の糊の塗布形態として、上記のような霧状の散点塗布という形態を採用したので、水溶性の糊は、その塗布後2分〜3分程度で、略完全に乾燥する。尚、この糊の乾燥時間は、水溶性の糊として、サイビノールDB−500(サイデン化学株式会社、製品名)を用いるとともに、糊の乾燥に特別の手段を何も用いない、いわゆる自然乾燥を行なったときの事例であるが、これ以外の水溶性の糊でも、本実施形態のような霧状の散点塗布を採ることにより、2分〜3分程度で略完全に乾燥することが想定される。
ホーン6は、上記のように供給セットされる2つの紙素材2、3を挟んで、上記受け台5の接着作業面5aと対向する位置側に配置される。そして、このホーン6からは、上記受け台5の接着作業面5a方向に向かって、超音波が出力される。ホーン6からの超音波の出力時間は0.2秒〜0.38秒の範囲内である。ホーン6から超音波を出力するための回路等は周知のものが適用される。
上記のような構造からなるホーン6と受け台5は、その間に供給セットされた2つの紙素材2、3を加圧する手段として機能する。このホーン6と受け台5による加圧は、ホーン6と受け台5が相対的に接近して2つの紙素材2、3をその厚さ方向に加圧するものである。
図1の超音波接着機1においては、前記加圧手段の具体的な構成として、シリンダ7内のピストン(図示省略)とホーン6とをロッド8で連結するとともに、そのピストンの進退動作により、ロッド8を介してホーン6を受け台5に接近させる機構を採っているが、これに限定されることはない。この種の加圧手段の具体的な構成としては、例えば、前記と同様の機構若しくは他の機構で、受け台5をホーン6に向かって接近させる、あるいはホーン6と受け台5の双方を互いに接近させるように構成してもよい。
次に、図1の超音波接着機1を使用してカートン2−1(紙素材2)と鋸刃3−1(紙素材3)を接着する際の作業手順と超音波接着機1の動作について説明する。
カートン2−1と鋸刃3−1を接着する際は、まず、段取り作業として、鋸刃3−1の接着予定面Aに水溶性の糊4を霧状に散点塗布し、この霧状に散点塗布した糊4を乾燥させる。そして、糊4の乾燥後に、カートン2−1と鋸刃3−1を超音波接着機1に供給する。
このとき、カートン2−1と鋸刃3−1は、その両接着予定面A、Bどうしが互いに対向するように重ねて、受け台5の接着作業面5aに供給セットされる。この供給セットが完了すると、シリンダ7の作動によりホーン6が受け台5に接近し、ホーン6と受け台5とによりカートン2−1と鋸刃3−1がその厚さ方向に加圧される。これと同時に、ホーン6から超音波が出力される。この出力された超音波は、鋸刃3−1と、カートン2−1と、その鋸刃3−1とカートン2−1との間に介在する乾燥した糊4とに付与される。このような加圧と超音波により、鋸刃3−1とカートン2−1がその間に介在する乾燥した糊4により瞬間接着される。乾燥した糊4による瞬間接着の原理は、次のように考えられる。
鋸刃3−1、カートン2−1、および、鋸刃3−1とカートン2−1の間に介在する乾燥した糊4に対して超音波が付与されると、鋸刃3−1、カートン2−1、および、鋸刃3−1とカートン2−1の間に介在する乾燥した糊4が瞬間的に加熱されて高温になる。そうすると、乾燥した糊4が鋸刃3−1やカートン2−1を構成する普通紙中の含有水分を吸収して瞬間的に溶け、これと略同時に、その溶けた糊4が鋸刃3−1やカートン2−1を構成する普通紙の表面構成繊維中に毛管現象で吸い込まれる。このようにして吸い込まれた糊4が超音波で加熱され瞬間的に再乾燥するため、鋸刃3−1とカートン2−1が瞬間接着されると考えられる。
上記説明した本実施形態の接着方法若しくは接着構造にあっては、水溶性の糊4を霧状に散点塗布する構成を採用したため、塗布した糊4の乾燥時間を大幅に短縮することできる。例えば、水溶性の糊4を接着予定面Aに全面的に漏れなく塗布する、いわゆる従来のベタ塗り方式では、自然乾燥で糊4が略完全に乾燥するまで、約15分〜20分かかっていた。それに対し、本実施形態のように、水溶性の糊4を霧状に散点塗布する方式では、自然乾燥で約2分もあれば糊4は略完全に乾燥する。このため、上記のように超音波と加圧により鋸刃3−1とカートン2−1を水溶性の糊4で超音波接着する場合において、糊4の塗布、乾燥、超音波接着という一連の作業を効率よく短時間で行なうことが可能となる。特に、塗布した糊4の乾燥時間が2〜3分と早いので、超音波接着機1の前段に、糊4の塗布や乾燥を行なう機械を組み入れやすく、糊4の塗布、乾燥、超音波接着という一連の作業の全自動化を図るのに好適である。
さらに、本実施形態の接着方法若しくは接着構造によると、上述の原理によって、鋸刃3−1とカートン2−1が水溶性の糊4で瞬間接着される。このため、外力で鋸刃3−1とカートン2−1がずれることなく強く接着されるようにするための所要時間は瞬間で済むから、鋸刃3−1とカートン2−1が外力でずれることなく強く接着まで、外力が加わらないように鋸刃3−1とカートン2−1を保持する時間は殆どなく、この点でも、塗布、乾燥、超音波接着という一連の作業を効率よく短時間で行なうことが可能であるとともに、その一連の作業の全自動化に好適である。
尚、上記実施形態では、鋸刃3−1、カートン2−1、および、鋸刃3−1とカートン2−1の間に介在する乾燥した糊4に対して超音波を付与する構成例について説明したが、超音波に代えて、高周波を付与する構成例でも、超音波の場合と同様な上記作用効果が得られる。尚、高周波を付与する構成を採用する場合は、超音波出力用のホーン6に代えて、高周波を発振する高周波発振子を適用すればよい。
また、上記実施形態では、普通紙製の鋸刃3−1とカートン2−1を水溶性の糊4で超音波接着する場合について説明したが、本発明は、鋸刃3−1やカートン2−1以外の普通紙からなる2つの紙素材を水溶性の糊で超音波接着する場合に広く適用することができる。
図1は本発明に係る接着方法が適用される超音波接着機の説明図であって、同図中(a)は超音波接着機の正面図、図中(b)は(a)のB矢視図である。 鋸刃の接着予定面に水溶性の糊を霧状に散点塗布した状態の説明図。 図3は鋸刃付きカートンの説明図であって、同図中(a)は箱型に組み立てられる前の鋸刃付きカートンの展開図、同図中(b)は(a)の展開状態から組み立てられた鋸刃付きカートンの斜視図である。
符号の説明
1 超音波接着機
2 紙素材
2−1 カートン
3 紙素材
3−1 鋸刃
4 水溶性の糊
5 受け台
5a 接着作業面
6 ホーン
7 シリンダ
8 ロッド
A、B 接着予定面

Claims (4)

  1. 普通紙からなるカートンに対し普通紙からなる鋸刃を水溶性の糊で接着する方法であって、
    上記鋸刃とカートンのうち、少なくともいずれか一方の接着予定面に、上記水溶性の糊を霧状に散点塗布し、
    上記散点塗布した糊の乾燥後に、上記鋸刃と上記カートンの両接着予定面どうしを互いに対向させ、この状態で、上記鋸刃と上記カートンをその厚さ方向に加圧し、これと同時に、上記鋸刃と、上記カートンと、その鋸刃とカートンの間に介在する上記乾燥した糊とに超音波または高周波を付与することで、上記鋸刃とカートンとを接着する
    ことを特徴とする水溶性糊を用いた接着方法。
  2. 普通紙からなるカートンに対し普通紙からなる鋸刃を水溶性の糊で接着する構造であって、
    上記鋸刃とカートンのうち、少なくともいずれか一方の接着予定面に、上記水溶性の糊が霧状に散点塗布されるとともに、この散点塗布した糊の乾燥後に、上記鋸刃と上記カートンの両接着予定面どうしを互いに対向させ、この状態で、上記鋸刃と上記カートンをその厚さ方向に加圧し、これと同時に、上記鋸刃と、上記カートンと、その鋸刃とカートンの間に介在する上記乾燥した糊とに超音波または高周波を付与することで、上記鋸刃とカートンとが接着されてなる
    ことを特徴とする水溶性糊を用いた接着構造。
  3. 普通紙からなる2つの紙素材を水溶性の糊で接着する方法であって、
    上記2つの紙素材のうち、少なくともいずれか一方の紙素材の接着予定面に、上記水溶性の糊を霧状に散点塗布し、
    上記散点塗布した糊の乾燥後に、上記2つの紙素材の両接着予定面どうしを互いに対向させ、この状態で、上記2つの紙素材をその厚さ方向に加圧し、これと同時に、上記2つの紙素材と、この2つの紙素材間に介在する上記乾燥した糊とに超音波または高周波を付与することで、上記2つの紙素材を接着する
    ことを特徴とする水溶性糊を用いた接着方法。
  4. 普通紙からなる2つの紙素材を水溶性の糊で接着する構造であって、
    上記2つの紙素材のうち、少なくともいずれか一方の紙素材の接着予定面に、上記水溶性の糊が霧状に散点塗布されるとともに、この散点塗布した糊の乾燥後に、上記2つの紙素材の両接着予定面どうしを互いに対向させ、この状態で、上記2つの紙素材をその厚さ方向に加圧し、これと同時に、上記2つの紙素材と、この2つの紙素材間に介在する上記乾燥した糊とに超音波または高周波を付与することで、上記2つの紙素材が接着されてなる
    ことを特徴とする水溶性糊を用いた接着構造。
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