JP2006123067A - ワーク固定方法およびそれを用いた機械加工方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 厚みの異なる複数のワークを、簡易な構成で一定の高さに並べて固定できるワーク固定方法を提供する。
【解決手段】 ワーク固定面11を有する整列用部材1を用意し、複数のワーク3と整列用部材1のワーク固定面11上の融解状態の水溶性固定剤2とを密着させた後、水溶性固定剤2を凝固させることにより複数のワーク3を整列用部材1に固定する工程と、固定剤充填空間51を有する固定台5を用意し、整列用部材1を整列用部材1に固定された複数のワーク3が固定台5における固定剤充填空間51に位置するように配置する工程と、複数のワーク3と固定台5における固定剤充填空間51内の溶融状態の非水溶性固定剤6とを密着させた後、非水溶性固定剤6を凝固させることにより複数のワーク3が固定された整列用部材1を固定台5に固定する工程と、水溶性固定剤2を水で溶解することにより複数のワーク3から整列用部材1を取り外す工程とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】 ワーク固定面11を有する整列用部材1を用意し、複数のワーク3と整列用部材1のワーク固定面11上の融解状態の水溶性固定剤2とを密着させた後、水溶性固定剤2を凝固させることにより複数のワーク3を整列用部材1に固定する工程と、固定剤充填空間51を有する固定台5を用意し、整列用部材1を整列用部材1に固定された複数のワーク3が固定台5における固定剤充填空間51に位置するように配置する工程と、複数のワーク3と固定台5における固定剤充填空間51内の溶融状態の非水溶性固定剤6とを密着させた後、非水溶性固定剤6を凝固させることにより複数のワーク3が固定された整列用部材1を固定台5に固定する工程と、水溶性固定剤2を水で溶解することにより複数のワーク3から整列用部材1を取り外す工程とを備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、機械加工における被加工物であるワークの固定方法およびそれを用いた機械加工方法に関する。
従来より、可変コンデンサ用エレメント等のように磁石につかない複数のセラミックス製等のワークを並べて、それらを同時に研磨等の機械加工をする場合がある。このとき、個々のワークの厚みが互いに異なっていても全体として均一な研磨量が得られるようにするために、エアー引きや粘着剤を用いてワークを固定台に固定する方法が提案されている。(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−246555号公報
しかしながら、エアー引きによってワークを固定する方法では、エアー引きのための装置が必要となり構成が複雑になるという問題がある。
また、粘着剤を用いてワークを固定する方法では、数μmの膜圧の接着層が固定台とワークとの界面に形成され、これが固定台に対するワークの平行度を一定に保つことを阻害するため、機械加工精度が悪くなるという問題がある。
本発明は、上記点に鑑み、厚みの異なる複数のワークを、簡易な構成で、一定の高さに並べて固定できるワーク固定方法およびそれを用いた機械加工方法を提供することを目的とする。
また、厚みの異なる複数のワークを、一定の高さに精度良く固定できるワーク固定方法およびそれを用いた機械加工方法を提案することを他の目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、厚みの異なる複数のワーク(3)の一方の端面(31)を同一平面上に揃えるためのワーク固定面(11)を有する整列用部材(1)を用意し、複数のワーク(3)と、整列用部材(1)のワーク固定面(11)上の融解状態の水溶性固定剤(2)とを密着させ、しかる後、水溶性固定剤(2)を凝固させることにより、複数のワーク(3)を整列用部材(1)に固定する工程と、非水溶性固定剤(6)を充填可能な固定剤充填空間(51)を有する固定台(5)を用意し、整列用部材(1)を、整列用部材(1)に固定された複数のワーク(3)が固定台(5)における固定剤充填空間(51)に位置するように配置する工程と、複数のワーク(3)と、固定台(5)における固定剤充填空間(51)内の溶融状態の非水溶性固定剤(6)とを密着させ、しかる後、非水溶性固定剤(6)を凝固させることにより、複数のワーク(3)が固定された整列用部材(1)を固定台(5)に固定する工程と、水溶性固定剤(2)を水で溶解することにより、複数のワーク(3)から整列用部材(1)を取り外す工程とを備えることを特徴としている。
これにより、簡易な構成で、厚みの異なる複数のワーク(3)を、平行度よく一定の高さに並べて固定することができる。
また、請求項2に記載の発明では、整列用部材(1)のワーク固定面(11)上には、水溶性固定剤(2)が融解状態で流入可能な固定剤用溝(12)が形成されていることを特徴としている。
これにより、融解状態の水溶性固定剤(2)は、ワーク(3)とワーク固定面(11)との接触面内には入り込み難く、固定剤用溝(12)を優先的に満たすように流入させることができる。したがって、ワーク(3)とワーク固定面(11)とは、固定剤用溝(12)以外の部位で直接接触して隙間をゼロとすることができるとともに、固定剤用溝(12)中に満たされた水溶性固定剤(2)が凝固すると、この水溶性固定剤(2)が接触するワーク(3)下面と固定剤用溝(12)とを接合することによりワーク(3)とワーク固定面(11)とを固定することができる。このとき、ワーク(3)とワーク固定面(11)との接触面内には水溶性固定剤(2)の膜は形成されておらず、ワーク(3)とワーク固定面(11)との平行度が損なわれることがない。
また、請求項3に記載の発明のように、水溶性固定剤(2)は、尿素、塩水和物、ポリエチレングリコールのうちいずれか1種とすることができる。
また、請求項4に記載の発明のように、塩水和物は、硝酸カルシウム四水和物または硝酸マグネシウム六水和物のいずれかとすることができる。
また、請求項5に記載の発明のように、非水溶性固定剤(6)は、パラフィンとすることができる。
また、請求項6に記載の発明では、水溶性固定剤(2)は、非水溶性固定剤(6)の融点よりも高い融点をもつものであることを特徴としている。
これにより、水溶性固定剤(2)によりワーク(3)が固定されている整列用部材(1)を固定台(5)に入れ、非水溶性固定剤(6)を融解状態として固定台(5)に流し込む際に、融解した非水溶性固定剤(6)の熱によって水溶性固定剤(2)が溶け、ワーク(3)が整列用部材(1)から脱落するのを防止することができる。
また、請求項7に記載の発明では、請求項1ないし6のいずれか1つに記載のワーク固定方法によって固定台(5)に固定された複数のワーク(3)の、固定台(5)に固定されていない側の各端面(31)を加工する工程を備えることを特徴としている。
これにより、厚みの異なる複数のワーク(3)の厚み方向の各一方端側に位置する端面(31)を、全体として均一な量だけ精度良く機械加工することができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明の一実施形態について図1および図2に基づいて説明する。図1(a)〜(c)は、本実施形態におけるワーク固定方法の手順を示す断面図である。
図1(a)に示すように、複数のワーク3を並べて固定する整列用部材1を用意する。この整列用部材1は、直方体形状をなし、複数のワーク3の一方の端面31を同一平面上に揃えるためのワーク固定面11を有している。ワーク固定面11には、水溶性固定剤2が融解状態で流入する複数の固定剤用溝12が設けられている。
次に、整列用部材1を電熱式のホットプレート(図示せず)の上に置き、その表面温度を水溶性固定剤2の融点より高い温度まで上昇させて融解させる。その後、厚さがそれぞれ異なる複数のワーク3を整列用部材1のワーク固定面11に置く。
そして、完全に溶解して液体状態になっている水溶性固定剤2を、整列用部材1の固定剤用溝12に流し込む。または、固体状の水溶性固定剤2を固定剤用溝12にすり付けてから融解させてもよい。融解状態の水溶性固定剤2は、毛管現象により固定剤用溝12に優先的に流入し、この固定剤用溝12中の水溶性固定剤2により、ワーク3が整列用部材1のワーク固定面11と隙間ゼロで密着する。
この状態で、ホットプレートの電源を切って加熱を止め、整列用部材1を冷却する。または、整列用部材1を、ワーク3を乗せたままホットプレートから移動させて冷却してもよい。こうして、固定剤用溝12を満たしていた水溶性固定剤2は、融点以下の温度に冷却されて凝固する。これにより、厚みの異なる複数のワーク3は、それぞれの一方の端面31が同一平面上にそろった状態で整列用部材1に固定される。
本実施形態で使用される水溶性固定剤2としては、尿素(融点132℃)、硝酸カルシウム四水和物(融点43℃)、硝酸マグネシウム六水和物(融点89℃)、ポリエチレングリコール(融点55℃)等がある。このうち特に尿素と、塩水和物である硝酸カルシウム四水和物および硝酸マグネシウム六水和物は、極めて水に溶けやすく、水と接触させることによって即座にワーク3を整列用部材1から取り外すことができるので作業性が良い。本実施形態では、ポリエチレングリコールは分子量4000のものを用いている。
また、尿素および硝酸カルシウム四水和物は、過冷却を起こしやすく、それぞれの融点以下の温度になっても凝固しない場合がある。そのときは、それぞれの水溶性固定剤2の結晶を、凝固していない液体状の水溶性固定剤2に接触させる。こうすることで、水溶性固定剤2は瞬時に凝固する。
次に、高さの異なる複数のワーク3に均一な機械加工を施すために、複数のワーク3を固定する固定台5を用意する。この固定台5は、直方体の上面が開口した容器形状をなし、非水溶性固定剤6を充填可能な固定剤充填空間51を有している。
図1(b)に示すように、整列用部材1を、整列用部材1に固定された複数のワーク3が固定台5における固定剤充填空間51に位置するように、後述する非水溶性固定剤6の融点以上に加熱された固定台5に配置する。このとき、スペーサ7を整列用部材1と固定台5の間に挟んで、機械加工時にワーク3表面が固定台5の上端より上に出ているようにする。ここで、整列用部材1に固定された複数のワーク3は、固定台5と接触しておらず、固定剤充填空間51内で浮いた状態になっている。
この固定台5の固定剤充填空間51内に、非水溶性固定剤6を融解状態にして流し込み、ワーク3が充分浸るように充填する。そして、非水溶性固定剤6を融点以下に冷却して凝固させることで、ワーク3のついた整列用部材1を固定台5に固定する。このとき、厚さの異なる複数のワーク3の上面が同一平面上に位置している。本実施形態では、非水溶性固定剤6としてパラフィン系固定剤を用いている。
ここで、融解した非水溶性固定剤6の熱により水溶性固定剤2が溶解してワーク3が整列用部材1から脱落してしまうのを防ぐため、水溶性固定剤2は、非水溶性固定剤6の融点より15℃以上高い融点をもつものを用いるとよい。
次に、この固定台5を室温の水道水中に浸漬する。または、整列用部材1に室温の水を散布してもよい。これにより、水溶性固定剤2が溶解するので、水溶性固定剤2によるワーク3の整列用部材1への固定状態が解除され、ワーク3から整列用部材1を簡単に取り外すことができる。
図1(c)に示すように、整列用部材1が取り外された後の複数のワーク3は、平行度よく同一の高さに並んでいるので、機械加工によって均一な研磨面を得ることができる。
次に、ワーク3の機械加工の手順について説明する。本実施形態では、機械加工として平面研削加工を行う。図2は、本実施形態の機械加工方法を示す断面図である。
図2に示すように、固定台5を研削盤のテーブル40上にセットして、水溶性研削水41を散布しながら複数のワーク3の各端面31を回転砥石42により研削する。このとき、ワーク3を固定台5内に固定している非水溶性固定剤6は非水溶性なので、研削加工中に固定力が低下することはない。
ワーク3を固定台5から取り外す場合は、固定台5をホットプレートの上に置いて非水溶性固定剤6の融点以上に加熱する。または、固定台5を非水溶性固定剤6の融点以上の湯水の中に浸漬してもよい。これにより、非水溶性固定剤6が融解して液体状態となるので、非水溶性固定剤6によるワーク3の固定状態が解除され、ワーク3を固定台5から簡単に取り外すことができる。
以上説明したように、本実施形態では、厚みの異なる複数のワーク3を水溶性固定剤2により整列用部材1に固定した後に、その整列用部材1を非水溶性固定剤6により固定台5に固定して、最後に、水で水溶性固定剤2を溶解するようにしている。これにより、エアー引き等の複雑な構成を必要とせず、簡易な構成で、厚みの異なる複数のワーク3を一定の高さに並べて固定することができる。
また、厚みの異なる複数のワーク3を水溶性固定剤2より固定剤用溝12を有する整列用部材1に固定することで、それらのワーク3の各端面31を同一平面上に精度良く固定することができる。このため、厚みの異なる複数のワーク3の固定台5に固定されていない側の各端面31を、全体として均一な量だけ精度良く研削加工することができる。
次に、本実施形態によるワーク固定方法およびそれを用いた機械加工方法を実施例により具体的に説明する。
(実施例)
図1(a)に示すように、本実施例で用いる整列用部材1は、SUS440からなり、縦50mm×横100mm×厚さ15mmで、そのワーク固定面11には、幅5mm×深さ0.5mmの固定剤用溝12が、2mm間隔で碁盤目状に形成されている。この固定剤用溝12には、融点132℃の尿素2(水溶性固定剤)が融解状態で流入する。
図1(a)に示すように、本実施例で用いる整列用部材1は、SUS440からなり、縦50mm×横100mm×厚さ15mmで、そのワーク固定面11には、幅5mm×深さ0.5mmの固定剤用溝12が、2mm間隔で碁盤目状に形成されている。この固定剤用溝12には、融点132℃の尿素2(水溶性固定剤)が融解状態で流入する。
このような整列用部材1を、電熱式のホットプレート(図示せず)の上に置き、その表面温度を尿素2の融点(132℃)より高い145℃まで上昇させる。その後、底面形状20mm×20mmで厚さがそれぞれ10mm、15mm、20mmの3つのアルミナワーク3(純度99.9%)を整列用部材1のワーク固定面11に置く。これらのワーク3はアルミナ製のため、磁石にくっつかない。
そして、完全に溶解して液体状態になっている尿素2を、整列用部材1の固定剤用溝12に流し込む。この整列用部材1を尿素2の融点(132℃)以下に冷却すると、固定剤用溝12を満たしていた尿素2は融点以下の温度に冷却されて凝固するため、厚みの異なる3つのアルミナワーク3を整列用部材1に固定できる。
ここで、SUS440製の整列用部材1(表面粗度3.0Rz)を用いる場合について、上述した水溶性固定剤2による接着強度を具体的に調べた例をいくつか挙げておく。このときの接着面温度は28℃である。
図3は、この接着強度の測定方法を示す斜視図である。図3に示すように、水溶性固定剤2の接着強度を調べるために、SUS304製のテストピース50(表面粗度4.0Rz)を用いた。このテストピース50を、水溶性固定剤2を介して加工装置における整列用部材1の上に固定する。このテストピース50の接着部面積は1cm2としてある。
接着強度は、プッシュプルゲージ51をフック52を介してテストピース50に引っかけ、当該ゲージ51を手で握って引っ張り強度を測定することにより、剪断強度として求める。
上述の方法で測定された接着強度は、尿素が2.6kg/cm2、硝酸カルシウム四水和物が4.4kg/cm2、硝酸マグネシウム六水和物が1.3kg/cm2、ポリエチレングリコール(分子量4000)が3.0kg/cm2である。
次に、SUS440製の、外寸80mm×80mm×高さ30mmの固定台5を用意する。この固定台5は、非水溶性固定剤6を充填可能な、70mm×70mm×深さ20mmの固定剤充填空間51を有している。
図1(b)に示すように、3つのアルミナワーク3を固定した整列用部材1を、SUS304製の厚さ2mmのスペーサ7を介して、整列用部材1に固定されたアルミナワーク3が固定台5における固定剤充填空間51に位置するように配置する。
そして、この固定台5を、電熱式のホットプレート(図示せず)上で80℃に加熱する。そして、融点75℃のパラフィン6(非水溶性固定剤)を85℃で融解し、固定台5の固定剤充填空間51内に流し込む。この後、ホットプレートの電源を切るなどして固定台5を室温に冷却する。これにより、パラフィン6は融点以下の温度に冷却されて凝固するため、ワーク3のついた整列用部材1を固定台5に固定できる。このとき、固定剤充填空間51に流し込むパラフィン6の温度(85℃)と、尿素2の融点(132℃)との温度差は47℃あるので、整列用部材1に固定されたワーク3が固定剤充填空間51内に落下することはない。なお、上述の方法で測定されたパラフィン6の接着強度は、6.7kg/cm2である。
次に、この固定台5を室温の水道水中に浸漬することで、尿素2が瞬時に溶解するため、アルミナワーク3と整列用部材1を容易に分離させることができる。これにより、図1(c)に示すように、3つのアルミナワーク3を平行度良く一定の高さに固定することができる。
次に、アルミナワーク3に平面研削加工を行う。図2に示すように、アルミナワーク3が固定された固定台5を、平面研削盤のテーブル40上にセットする。そして、アルミナワーク3上にパラフィン6の融点(75℃)未満の温度の水溶性研削水41を散布しながら、回転砥石42により3つのアルミナワーク3の各端面31を研削する。
アルミナワーク3の研削加工後、固定台5を再びホットプレート上に置き、パラフィン6の融点(75℃)より高い約80℃に加熱する。または、固定台5を約80℃の湯水の中に浸漬してもよい。これにより、パラフィン6が融解して液体状態となるので、ワーク3を固定台5から簡単に取り外すことができる。
(他の実施形態)
なお、上記実施形態において、機械加工として平面研削加工を行ったが、他の機械加工を行ってもよい。
なお、上記実施形態において、機械加工として平面研削加工を行ったが、他の機械加工を行ってもよい。
また、上記実施形態において、整列用部材1の固定剤用溝2の数や大きさ等は、ワーク3の数、大きさ、材質等によって変えてもよい。例えば、ワーク3と整列用部材1の接着強度を強くしたい場合は、固定剤用溝2の数を多くし、大きさも大きくすればよい。これにより、ワーク3と水溶性固定剤2の接点が増加するため、ワーク3はより強固に整列用部材1に固定される。
1…整列用部材、11…ワーク固定面、12…固定剤用溝、2…水溶性固定剤、3…ワーク、31…端面、5…固定台、51…固定剤充填空間、6…非水溶性固定剤。
Claims (7)
- 厚みの異なる複数のワーク(3)の一方の端面(31)を同一平面上に揃えるためのワーク固定面(11)を有する整列用部材(1)を用意し、複数の前記ワーク(3)と、前記整列用部材(1)の前記ワーク固定面(11)上の融解状態の水溶性固定剤(2)とを密着させ、しかる後、前記水溶性固定剤(2)を凝固させることにより、複数の前記ワーク(3)を前記整列用部材(1)に固定する工程と、
非水溶性固定剤(6)を充填可能な固定剤充填空間(51)を有する固定台(5)を用意し、前記整列用部材(1)を、前記整列用部材(1)に固定された複数の前記ワーク(3)が前記固定台(5)における前記固定剤充填空間(51)に位置するように配置する工程と、
複数の前記ワーク(3)と、前記固定台(5)における前記固定剤充填空間(51)内の溶融状態の前記非水溶性固定剤(6)とを密着させ、しかる後、前記非水溶性固定剤(6)を凝固させることにより、複数の前記ワーク(3)が固定された前記整列用部材(1)を前記固定台(5)に固定する工程と、
前記水溶性固定剤(2)を水で溶解することにより、複数の前記ワーク(3)から前記整列用部材(1)を取り外す工程とを備えることを特徴とするワーク固定方法。 - 前記整列用部材(1)の前記ワーク固定面(11)上には、前記水溶性固定剤(2)が融解状態で流入可能な固定剤用溝(12)が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のワーク固定方法。
- 前記水溶性固定剤(2)は、尿素、塩水和物、ポリエチレングリコールのうちいずれか1種であることを特徴とする請求項1または2に記載のワーク固定方法。
- 前記塩水和物は、硝酸カルシウム四水和物または硝酸マグネシウム六水和物のいずれかであることを特徴とする請求項3に記載のワーク固定方法。
- 前記非水溶性固定剤(6)は、パラフィンであることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載のワーク固定方法。
- 前記水溶性固定剤(2)は、前記非水溶性固定剤(6)の融点よりも高い融点をもつものであることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載のワーク固定方法。
- 請求項1ないし6のいずれか1つに記載のワーク固定方法によって前記固定台(5)に固定された複数の前記ワーク(3)の、前記固定台(5)に固定されていない側の各端面(31)を加工する工程を備えることを特徴とする機械加工方法。
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