JP2006121955A - 果実採取器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 柄11と、柄11の先端11aに設けられ、果実21を収納する収納空間13が形成された採取部12とを具備する果実採取器10において、採取部12は、線条部材15が、両端15aが接近するようにして細長の輪状に曲折され、且つ輪状面が湾曲するように曲折された複数の保持部14を有し、複数の保持部14が、両端15aにおいて柄11の先端部11aに先端部11aを囲むようにして固定されることで、柄11の先端部11aの先方空間を囲むようにして、先端側がすぼまった収納空間13が形成され、隣接する保持部14同士が中途部で接触することにより、先端側に開放され、且つ接触部17に向けて徐々に間隔が狭くなる果柄挟み込み部16が形成されている。
【選択図】 図3
Description
しかしながら、脚立を用いて果実を採取するには、脚立を持って果実が結実している場所へ移動しなくてはならず重労働であるため、従来より様々な果実採取器が考え出されている。
特許文献1に開示されている果実採取器は、棒状本杆の先端部に碗状体が分割されて設けられており、棒状本杆の下端部に設けられた操作レバーで碗状体の開閉が可能となっているものである。採取時には、操作レバーで碗状体で果実を把持し、棒状本杆を捻ることによって果柄を果樹から取り外すことができるとしている。
しかし、このような果実採取器を用いて果実を果樹から取り外そうとすると、果柄が果樹から外れるのではなく、果柄が果実から外れてしまうこともあり、果柄がついたままの果実を確実に採取することができないおそれもあるという課題がある。
また、果実自体を強く把持する必要があるので、いくら果実に接触する部分に弾力性の有る部材を用いたとしても果実に必要以上の荷重がかかってしまい、果実の品質を損ねるおそれもあるという課題もある。
さらに、特許文献1や特許文献2に開示されたような果実採取器では、碗状体やフィンガ部を開閉させるための構成が必要なので、構造が複雑化してコストアップを免れることができず、また杆の重量が重くなるので、操作性も悪いという課題もある。
しかしながら、鉤状に形成されたカゴを果実に近づけていく場合に、鉤状の先端部が果実に触れて果実を傷つけてしまうこともあり、極めて慎重に採取を行なわなくてはならず、非常に使いづらいという課題がある。
また、この構成によれば、鉤状のカゴの隙間に果柄を挟んでいるが、確実に果柄を保持できているわけではないので、確実に果実の採取ができないおそれもある。
さらに、果実を落下させるためのパイプとなるとパイプの径もかなり大きいものとなるので、このようなパイプを直接手で持つこと自体困難であり、さらにこのようなパイプを持って果実に傷を付けないように高所になっている果実の採取を行なうことは極めて難しい。
果実に傷を付けず、果柄が確実に果樹から外せるものであって、しかも構造も簡単で取り扱いが容易な果実採取器を提供することにある。
すなわち本発明によれば、果実を採取する際に、採取者は柄を持って、保持部で囲まれた収納空間に果実を近づけていくと、下方に向けて徐々に隙間が狭くなるように構成されている果柄挟み込み部に果柄を容易に挟み込むことができる。この果柄挟み込み部は果実を収納する収納空間の周囲に複数設けられているので、どのような角度から果実採取器を対象となる果実へ近づけていっても、採取者は柄の向きをわずかに変更するだけで、果実へ果柄を確実に挟み込むことができる。
そして、操作者は、この段階で果実が収納空間内にほぼ位置していることを確認しつつ、柄を上方に押し上げるか、または柄を捻り、果柄を果樹から取り外す。
この構成によれば、果実採取後、柄を傾けた場合であっても果実が折り曲げた部分に引っかかるので、果実が収納空間からこぼれ落ちるのを防止することができる。
この構成によれば、収納空間内部から径方向に突出する果柄が、果柄挟み込み部内に進入していくと、果柄挟み込み部を形成している線条部材が重なっていることから、果柄は収納空間の周方向に向けて曲げられることとなる。このため、果柄挟み込み部による果柄の挟み込みが確実なものとなり、果柄が果柄挟み込み部から外れてしまうようなことを防止することができる。
果実採取器10は、柄11と、柄11の先端11aに設けられた採取部12とから構成されている。
採取部12には、内部に果実を収納可能な形状であって、先端側がややすぼまった形状の収納空間13が形成されている。収納空間13は、線条部材15を細長の輪状に折り曲げ、且つそれぞれが外側(収納空間外方)に突出するように湾曲するように形成(図4参照)した保持部14を、柄11の断面の円周上に複数配置する(図2参照)ことによって形成されている。
線条部材15としては、直径2mm程度の針金等の金属製の線条を用いると加工しやすく且つ丈夫であるので好適である。
このようにして、保持部14の長軸方向Aの曲線状の端部が収納空間13の開口部側に位置するように配置される。
また、本実施例では、保持部14を6つ配置することによって、採取部12を形成している。
輪状面は、その周囲にのみ線条部材15が設けられ、この周囲以外の全体は開口するように設けられているので、果実への接触面積を小さくすることができ、またいびつな形状の果実を収納した場合であっても輪状面から収納空間13の外方へいびつな部分を突出させておくことができる。
ここに示すように、保持部14は、隣接する線条部材15同士の間では、収納空間13の径方向に重なり合うように設けられている。
また、図5の右に位置する線条部材15xは、図5の左に隣接する線条部材15yに対しては径方向外側に位置し、線条部材15xの右に隣接する線条部材(図示せず)に対しては径方向内側に位置するように設けられている。したがって、円周上に配置された複数の線条部材15のうち、いずれかの線条部材15だけが収納空間の内側に入り込んでいたり、収納空間の外側に突出していたりというようなことがなく、強度的にも極めて安定している。
本実施例では保持部14を6つ設けているので、果柄挟み込み部16は収納空間13の周囲6箇所に設けられていることとなる。
一体となるように形成するには、2本の線条をビニールテープ等を巻き付けて一体にして形成してもよいし、溶接等で固定して一体としてもよい。
上述したように、保持部14は、隣接する保持部14との間では収納空間13の径方向に重なり合っているので、収納空間13に収納した果実21の果柄20を果柄挟み込み部16に進入させると、進入当初は収納空間13の径方向に突出していたとしても、果柄挟み込み部16が徐々に収納空間13の周方向に向くようになるので、果柄20も徐々に収納空間の周方向を向くように曲げられる(図7の20aから20c参照)。こうして曲げられた果柄20は、果柄挟み込み部16による保持が確実なものとなる。
採取者は、柄11を持って採取しようとする果実に採取部12を下方から徐々に近づけていき、果実21を収納空間13の開口部付近または開口部から収納空間13内部にまで進入させる。そして、採取者は柄11を操作して、果柄20を複数箇所に設けられた果柄挟み込み部16のうちいずれかの果柄挟み込み部16に進入させる(図9)。
なお、果柄20を上方に引き上げただけでは果樹から外れない果実の場合には、果柄20を果柄挟み込み部16に挟み込んだ後に、採取者が柄11を捻ったり、柄11を下方に引き下げて、果柄20を果樹から外す動作を行なう。
採取者は、柄11を徐々に下方に下ろし、収納空間13内の果実21を取り出す。
これで、1つの果実の採取は終了する。採取者は他の果実の採取をするときは、上述した動作を再び繰り返す。
図10に示す実施例では、保持部14の先端部14aをさらに収納空間13の内側に突出するように折り曲げるように形成している。図10では、1つの保持部14を側面から見たところしか図示していないが、採取部12全体として全ての保持部14の先端部14aが内側に折り曲げられているものとする。
このように保持部14の先端部14aを収納空間13の内側に折り曲げたことによる作用は、以下の通りである。
すなわち、果実採取後に柄11を徐々に下方に下ろす際に、収納空間13を水平近くまで寝かせてしまった場合でも、果実21が折り曲げた先端部14a部位に引っかかるので、果実21が収納空間13からこぼれ落ちるのを防止することができる。
例えば、5つの保持部を円周上に配置して収納空間13を形成してもよいし、4つの保持部を円周上に配置して収納空間を形成してもよい。さらに、保持部の数は、ここに挙げた4つ,5つ,6つに限られるものではない。
11 柄
12 採取部
13 収納空間
14 保持部
15 線条部材
16 果柄挟み込み部
17 接触点
20 果柄
21 果実
Claims (4)
- 柄と、
該柄の先端に設けられ、果実を収納する収納空間が形成された採取部とを具備する果実採取器において、
前記採取部は、
線条部材が、両端が接近するようにして細長の輪状に曲折され、且つ輪状面が湾曲するように曲折された複数の保持部を有し、
該複数の保持部が、前記両端において前記柄の先端部に該先端部を囲むようにして固定されることで、柄の先端部の先方空間を囲むようにして、先端側がすぼまった前記収納空間が形成され、
隣接する保持部同士が中途部で接触することにより、先端側に開放され、且つ該接触部に向けて徐々に間隔が狭くなる果柄挟み込み部が形成されていることを特徴とする果実採取器。 - 前記各保持部の先端は、前記収納空間の内側に向くように折り曲げられていることを特徴とする請求項1記載の果実採取器。
- 前記各保持部の接触部は、隣接する保持部に対して重なり合うようにして接触していることを特徴とする請求項1または請求項2記載の果実採取器。
- 前記各保持部は、前記接触部よりも柄の先端に向けては、隣り合う保持部の線条が互いに1本の線条となるように構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のうちのいずれか1項記載の果実採取器。
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KR101475616B1 (ko) * | 2013-08-02 | 2014-12-22 | 박강철 | 과실 수확구 |
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