JP2006121586A - デジタルカメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】画像データを無線通信により外部機器に送信することが可能なデジタルカメラにおいて、使用者の身体の影響によって送信不能になったり、送信エラーを発生させたりすることがないデジタルカメラを提供すること。
【解決手段】使用者によって送信釦56が押された場合に、接眼部センサ61によってアンテナ配置領域59の周囲に使用者の顔などの障害物が存在するか否かが検出される。接眼部センサ61によって障害物が検出された場合には、画像データの無線送信動作が禁止されると共に、スピーカ用開口部60を介して警告が行われる。
【選択図】図1
【解決手段】使用者によって送信釦56が押された場合に、接眼部センサ61によってアンテナ配置領域59の周囲に使用者の顔などの障害物が存在するか否かが検出される。接眼部センサ61によって障害物が検出された場合には、画像データの無線送信動作が禁止されると共に、スピーカ用開口部60を介して警告が行われる。
【選択図】図1
Description
本発明は、デジタルカメラに関し、特に撮影によって得られた画像データを外部機器に無線送信することができるデジタルカメラに関する。
従来、撮影によって得られた画像データを外部機器に無線送信できるカメラが各種提案されている。このような無線送信を行う場合、デジタルカメラを操作する使用者の手とアンテナとの位置関係によって、無線送信の際の無線品質が大きく影響を受けてしまう。例えば、使用者の手が、アンテナを覆ってしまったり、アンテナの近くにある場合には、アンテナ特性が劣化して無線送信の際の送信出力が低下する。これにより、無線送信による通信可能距離が短くなってしまったり、送信エラーが発生したりしてしまう可能性がある。
そこで、特許文献1では、カメラ使用時に使用者が手で触れないような位置、具体的には、ファインダ接眼部や、センサ部、画像表示部、電源スイッチ部などにアンテナを配置するようにして、無線送信時にアンテナが覆われないようにしている。
また、特許文献2では、使用者がレリーズ釦を操作する際に右手で覆わない位置、具体的にはカメラの中心線を挟んでレリーズ釦の反対側の位置にアンテナを配置することで、無線送信時にアンテナが覆われないようにしている。
特開2001−157099号公報
特開2003−314862号公報
しかしながら、使用者がファインダ接眼部を覗いていたり、カメラを身体に密着させたりしていた場合には、カメラの何処にアンテナを配置したとしても無線品質の低下は免れず、結果として送信不能になったり、送信エラーが発生したりしてしまう。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、画像データを無線通信により外部機器に送信することが可能なデジタルカメラにおいて、使用者の身体の影響によって送信不能になったり、送信エラーを発生させたりすることがないデジタルカメラを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の第1の態様によるデジタルカメラは、被写体像を画像データに変換して記録媒体に記録させるデジタルカメラにおいて、手動操作部材を含み、該手動操作部材の操作信号に応じて上記記録媒体に記録された画像データを選択的に読み出す選択手段と、上記選択手段で選択された画像データを可視化表示する表示パネルを含む表示手段と、アンテナ部材を含み、該アンテナ部材を介して上記表示手段に表示中の画像データを外部機器へ無線送信する送信手段と、上記送信手段による無線送信を行うにあたり、少なくとも上記アンテナ部材の周囲に障害物が存在するか否かを検出する検出手段と、上記検出手段によって上記アンテナ部材の周囲に障害物が存在することが検出された場合には、上記送信手段による無線送信を禁止するように制御する制御手段とを具備することを特徴とする。
この第1の態様によれば、アンテナ部材の周囲に障害物が存在する場合には、画像データの無線送信動作が禁止されるので、送信エラーなどが起こることがない。
上記の目的を達成するために、本発明の第2の態様によるデジタルカメラは、被写体像を画像データに変換するデジタルカメラにおいて、アンテナ部材を含み、該アンテナ部材を介して上記画像データを外部機器へ無線送信する送信手段と、上記デジタルカメラが他の物体に近接しているか否かを検出する少なくとも1つの検出手段と、上記少なくとも1つの検出手段の検出結果に応じて、上記送信手段による無線送信を含む上記デジタルカメラの動作を制御する制御手段とを具備することを特徴とする。
この第2の態様によれば、アンテナ部材の周囲に障害物が存在する場合には、画像データの無線送信動作を含むデジタルカメラの動作が禁止されるので、送信エラーなどが起こることがない。
本発明によれば、画像データを無線通信により外部機器に送信することが可能なデジタルカメラにおいて、使用者の身体の影響によって送信不能になったり、送信エラーを発生させたりすることがないデジタルカメラを提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係るデジタルカメラ(以下、カメラと称する)の外観図である。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係るデジタルカメラ(以下、カメラと称する)の外観図である。
図1に示すように、このカメラの本体51の前面(図面奥側)には、撮影レンズ52が配置されている。撮影レンズ52は図示しない被写体の像を当該カメラ内部の撮像素子に入射させるためのレンズである。
また、カメラの本体51の上面には、モードダイアル53と、レリーズ釦54とが配置されている。モードダイアル53は、使用者が当該カメラの動作モードを切り換えるためのダイアル式の手動操作部材である。また、レリーズ釦54は使用者が撮影開始を指示するための手動操作部材である。
ここで、モードダイアル53が「OFF」に切り換えられた場合には、本カメラの動作モードがOFFモードとなり、本カメラがスタンバイ状態になる。このスタンバイ状態が解除されるまでは、撮影や画像再生などの動作が休止される。また、モードダイアル53が「ON」に切り換えられた場合には、本カメラの動作モードが撮影モードになる。この撮影モードにおいては、使用者によってレリーズ釦54が押操作されることにより、所定の撮影動作が開始される。更に、モードダイアル53が「PLY」に切り換えられた場合には、本カメラの動作モードが再生/送信モードになる。この再生/送信モードでは、カメラ内部の記録媒体内に記録されている画像を再生表示したり、再生中の画像を外部機器、例えばパーソナルコンピュータ(PC)などに無線送信したりすることが可能である。
また、カメラの本体51の背面には、十字キー55と、送信釦56と、液晶パネル57と、ファインダ接眼部58と、スピーカ用開口部60と、接眼部センサ61とが配置されている。また、デジタルカメラの本体51の背面には、アンテナ配置領域59が設けられている。
選択手段としての十字キー55は、使用者が画像データの選択操作などの各種選択操作を行うための手動操作部材である。送信釦56は、使用者が再生/送信モードにおいて画像の無線送信を指示するための手動操作部材である。液晶パネル57は、画像を可視化表示するための表示素子(液晶素子)で構成される表示パネルである。ファインダ接眼部58は、撮影時に被写体を観察するための窓部である。
また、アンテナ配置領域59の裏側には、無線送信用のアンテナ部材、例えばチップアンテナやフィルムアンテナなどの面実装型アンテナが取りつけられている。ここで、アンテナ配置領域59は、上記したような手動操作部を使用者が操作する際に、使用者の手や指で覆われない領域、具体的にはファインダ接眼部58の近傍や液晶パネル57の近傍に配置されている。
また、スピーカ用開口部60は、カメラ内部のスピーカからの音声をカメラ外部に出力するための開口部である。
また、検出手段としての接眼部センサ61は、カメラ使用者がファインダ接眼部58を覗いているか否かを検出するための投受光センサである。この接眼部センサ61は、ファインダ接眼部58及びアンテナ配置領域59の近傍に設けられている。
図1に示すカメラが再生/送信モードで使用される場合には、図2のように、液晶パネル57を介して表示されている画像を鑑賞しやすいように、カメラの本体51をある程度(図2では、例として60°〜90°としているが、これに限るものではない)傾けた状態で使用されることが多い。このような状態では、アンテナ配置領域59が上方を向くので、画像の送信にも好適である。更に、このような場合にはアンテナを使用者100の身体から所定距離(30cm程度)離しておくことが画像データ送信を行う上で好ましい。
図3(a)は、再生/送信モードにおいて、使用者が送信する画像を選択しているときの様子を示す図である。図2のような状態において、使用者が十字キー55を操作することにより、送信する画像を選択することができる。このとき、現在選択されている画像が液晶パネル57上に表示される。ここで、このような画像選択操作の際には、使用者の手や指が図3(a)のように配置されるので、アンテナ配置領域59が使用者の手や指で覆われることがない。
また、図3(a)の状態において、送信釦56が押操作されると、現在、液晶パネル57上に表示されている画像がPCなどの外部機器に向けて送信される。ここで、このような画像送信操作の際には、使用者の手や指が図3(b)のように配置されるので、この場合でも、アンテナ配置領域59が使用者の手や指で覆われることがない。
しかしながら、使用者100が、撮影直後に再生/送信モードに切り換えて画像データの送信を行うような場合などでは、使用者がまだファインダ接眼部58を覗いていることもある。また、アンテナ配置領域59を手で覆った状態でカメラを保持していることもある。このような場合には、アンテナ配置領域59が使用者100の身体によって覆い隠されてしまい、通信が妨害されるおそれがある。
そこで、第1の実施形態では、再生/送信モード時に、アンテナ配置領域59の周囲に人の顔などの障害物が存在しているか否かを、アンテナ配置領域59に隣接するファインダ接眼部58の近傍に設けられた接眼部センサ61により検出するようにする。
図4は、第1の実施形態に係るカメラの内部の構成について示すブロック図である。
制御手段としての制御回路10は、図4に示すカメラの各回路の動作制御を行う。また、再生/送信モード時に、使用者100の身体などの障害物がアンテナ配置領域59を覆い隠している場合には、画像データの送信を禁止する制御も行う。
制御手段としての制御回路10は、図4に示すカメラの各回路の動作制御を行う。また、再生/送信モード時に、使用者100の身体などの障害物がアンテナ配置領域59を覆い隠している場合には、画像データの送信を禁止する制御も行う。
撮影モード時において、撮影レンズ11を介して入射した図示しない被写体の像は、絞り機構12を介して撮像素子13に入射する。撮像素子13に入射した像は、光電変換によって電気的な撮像信号に変換される。ここで、絞り機構12は撮像素子13に入射する像の光量を調節するための機構である。
撮像素子13で得られた撮像信号は、撮像制御回路14により所定タイミング毎に読み出される。この読み出しタイミングは制御回路10によって制御される。撮像素子13から読み出された撮像信号は、撮像制御回路14において、ノイズ除去処理や増幅処理などのアナログ処理が施され、更にデジタル信号化される。これにより得られた画像データが画像処理回路15に出力される。撮像制御回路14から出力された画像データは、画像処理回路15において、ホワイトバランス処理、色変換処理、階調補正処理などの周知の画像処理が施される。
この後、画像処理回路15において処理された画像データが、JPEG方式などの周知の手法で圧縮されて記録媒体16に記録される。ここで、記録媒体16は、カメラに対して着脱自在なカード式メモリでも良いし、カメラに内蔵のメモリでも良い。
また、焦点調節回路17は、撮影レンズ11の焦点調節を行うための駆動回路であり、制御回路10によって制御される。また、測光回路18は、被写体の明るさを検出するための回路である。絞り駆動回路19は、絞り機構12の絞り量を調整するための駆動回路あり、制御回路10によって制御される。制御回路10は、測光回路18によって検出された被写体の明るさに基づいて絞り駆動回路19を介して絞り機構12を駆動制御する。
また、再生/送信モード時において、記録媒体16に記録された画像データが読み出され、読み出された画像データは、画像処理回路15において伸長処理が施されて表示制御回路20に出力される。表示制御回路20に出力された画像データは、表示制御回路20において映像信号に変換される。この映像信号に基づいて、液晶素子などで構成された表示素子21上、即ち液晶パネル57上に画像表示がなされる。画像表示がなされた状態で、使用者によって送信釦56が押されると、画像データが、送信手段としての無線通信回路22に送られる。無線通信回路22に出力された画像データは、送信先アドレス情報などのヘッダ情報などが付加された後、所定周波数の搬送波に重畳される。これによって得られた無線信号がアンテナ23を介して外部機器に送信される。ここでの無線送信については、従来周知の無線通信技術(無線LANなど)を用いることができる。
また、レリーズスイッチ(SW)24は、レリーズ釦54に連動して状態が切り換わるスイッチである。モードスイッチ(SW)25は、モードダイアル53に連動して状態が切り換わるスイッチである。十字スイッチ(SW)26は、十字キー55に連動して状態が切り換わるスイッチである。送信スイッチ(SW)27は、送信釦56に連動して状態が切り換わるスイッチである。制御回路10は、これらスイッチの状態に応じた各種制御を実行する。
また、接眼部センサ61は、投光源29と受光センサ31とから構成されている。制御回路10によって投光回路28が制御されることにより、投光手段としての投光源29から、アンテナ配置領域59の周囲に障害物が存在しているか否か(例えば、使用者100がアンテナ配置領域59を覆い隠しているか否か)を検出するための検出用光が投光される。使用者100がファインダ接眼部58を覗くなどしてアンテナ配置領域59が覆い隠されている場合には、投光源29から投光された検出用光が使用者100により反射される。この反射光が受光手段としての受光センサ31に入射する。受光センサ31からは、入射した反射光の光量に応じた信号が受光回路30に出力される。受光回路30では、受光センサ31からの信号の有無(所定閾値以上の信号の有無)により、使用者100がアンテナ配置領域59を覆い隠しているか否かが検出される。ここで、投光源29には、例えば赤外LEDなどが用いられる。赤外LEDを用いた接眼部センサ61では、30cm程度の障害物まで検知することが可能である。なお、投光源29には赤外LED以外の光源を利用することもできる。
また、発音回路32は、所定の音声を再生するための再生回路と再生された音声を外部に出力するためのスピーカとから構成されており、使用者100がアンテナ配置領域59を覆い隠している場合などに、制御回路10に制御の下、使用者100に対して警告を発する。
図5は、図4のようなカメラのメイン動作について示すフローチャートである。
図5において、まず制御回路10は、モードSW25の状態により、現在のカメラの動作モードを判定する(ステップS1)。このステップS1の判定において、現在のカメラの動作モードが撮影モードであると判定した場合には、ステップS1をステップS2に分岐して、制御回路10は、上記したような撮影に関する一連の制御を行う(ステップS2)。一方、ステップS1の判定において、現在のカメラの動作モードが再生/送信モードであると判定した場合には、ステップS1をステップS3に分岐して、制御回路10は、後で説明する再生/送信モードに関する一連の制御を行う(ステップS3)。
図5において、まず制御回路10は、モードSW25の状態により、現在のカメラの動作モードを判定する(ステップS1)。このステップS1の判定において、現在のカメラの動作モードが撮影モードであると判定した場合には、ステップS1をステップS2に分岐して、制御回路10は、上記したような撮影に関する一連の制御を行う(ステップS2)。一方、ステップS1の判定において、現在のカメラの動作モードが再生/送信モードであると判定した場合には、ステップS1をステップS3に分岐して、制御回路10は、後で説明する再生/送信モードに関する一連の制御を行う(ステップS3)。
動作モードの切り換えが行われるなどして、ステップS2又はステップS3の制御が終了した後、制御回路10は、モードSW25の状態により、現在のカメラの動作モードがOFFモードであるか否かを判定する(ステップS4)。ステップS4の判定において、カメラの動作モードがOFFモードでないと判定した場合には、ステップS1に戻る。一方、ステップS4の判定において、カメラの動作モードがOFFモードであると判定した場合には、ステップS4をステップS5に分岐して、制御回路10は、スタンバイ処理を行い、本カメラをスタンバイ状態に移行させる(ステップS5)。
図6は、図5のステップS3における再生/送信モードにおける動作について示すフローチャートである。
再生/送信モードにおいて、使用者100によって画像データが選択されると(ステップS11)、制御回路10は、選択された画像データを液晶パネル57上に表示させる(ステップS12)。この状態で、制御回路10は、使用者100によって送信釦56が押されたか否かを判定する(ステップS13)。
再生/送信モードにおいて、使用者100によって画像データが選択されると(ステップS11)、制御回路10は、選択された画像データを液晶パネル57上に表示させる(ステップS12)。この状態で、制御回路10は、使用者100によって送信釦56が押されたか否かを判定する(ステップS13)。
ステップS13の判定において、送信釦56が押されたと判定した場合には、ステップS13をステップS14に分岐して、制御回路10は、受光回路30の検出結果により、アンテナ配置領域59の周囲に人の顔などの障害物が密着(この場合の密着とは図2で示す所定距離よりも近接している場合も含まれるものである)しているか否かを判定する(ステップS14)。ステップS14の判定において、アンテナ配置領域59の周囲に人の顔などの障害物が密着していないと判定した場合には、ステップS14をステップS15に分岐して、制御回路10は、無線通信回路22を制御して画像データを外部機器に送信する(ステップS15)。一方、アンテナ配置領域59の周囲に人の顔などの障害物が密着していると判定した場合には、ステップS14をステップS16に分岐する。この場合には、障害物によって通信が妨害されるので、制御回路10は、画像データの無線動作を禁止すると共に、発音回路32を制御して使用者100に対して警告を発する(ステップS16)。
ステップS13の判定において、送信釦56が押されていないと判定した場合、若しくはステップS15又はステップS16の処理の後、制御回路10は、モードSW25の状態により、動作モードの変更がなされたか否かを判定する(ステップS17)。ステップS17の判定において、動作モードの変更がなされていないと判定した場合には、ステップS11に戻る。一方、ステップS17の判定において、動作モードの変更がなされたと判定した場合には、図6の制御を終了して、図5のメインフローチャートのステップS4に移行する。
以上説明したように、第1の実施形態によれば、使用者によって送信釦が押された場合であっても、使用者がファインダ接眼部を覗いていないなどのアンテナ部材の周囲に障害物がないようなタイミングでのみ画像データの送信を行うので、画像データの送信時に送信不能になったり、送信エラーを発生させたりするなどの通信品質の劣化が起こることがない。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第1の実施形態では、主に使用者100がファインダ接眼部58を覗いているか否かを検出するようにしている。しかしながら、使用者100がファインダ接眼部58を覗いていない場合でも通信品質の劣化が起こる可能性がある。例えば、使用者100がカメラの本体51の底部を身体に密着させているような状態は、接眼部センサ61では検出することができない。しかし、このような場合にも、画像データ送信の際に通信品質の劣化が起こる可能性が高い。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第1の実施形態では、主に使用者100がファインダ接眼部58を覗いているか否かを検出するようにしている。しかしながら、使用者100がファインダ接眼部58を覗いていない場合でも通信品質の劣化が起こる可能性がある。例えば、使用者100がカメラの本体51の底部を身体に密着させているような状態は、接眼部センサ61では検出することができない。しかし、このような場合にも、画像データ送信の際に通信品質の劣化が起こる可能性が高い。
そこで、第2の実施形態では、上記のような使用者100の身体がカメラの本体51の底部に密着しているような状態も検出しようとするものである。
図7は、第2の実施形態に係るカメラの外観図である。図7に示すように、第2の実施形態では、カメラの本体51の背面に設けられた接眼部センサ61に加えて、底部センサ62が本体51の底面に設けられている。
図8は、第2の実施形態に係るカメラの内部の構成について示すブロック図である。ここで、第1の実施形態と同様の構成については説明を省略する。図8に示すように、底部センサ62は、接眼部センサ61と同様の構成を有する投光源B34と受光センサB36とから構成されている。
即ち、制御回路10によって投光回路A28及び投光回路B33が制御されることにより、接眼部センサ61の投光源A29と底部センサ62の投光源B34とから検出用光がそれぞれ投光される。これにより、使用者100がファインダ接眼部58を覗いていた場合には受光センサA31に反射光が入射し、本体51の底部が使用者100の身体に密着している場合には受光センサB36に反射光が入射する。受光センサA31の出力が受光回路A30に入力されることにより使用者100がファインダ接眼部58を覗いていたか否かが検出される。また、受光センサB36の出力が受光回路B35に入力されることにより本体51が使用者100の身体に密着しているか否かが検出される。制御回路10では、受光回路A30又は受光回路B35の何れかで障害物が検出された場合には、画像データの送信動作を禁止すると共に、発音回路32を制御して使用者100に警告を発する。
以上説明したように、第2の実施形態によれば、障害物を検出するセンサの数を増やすことにより、より確実に画像データを送信することができる。ここで、第2の実施形態では障害物を検出するためのセンサを2つとしているが、これより多くしても良いことは言うまでもない。
以上実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能なことは勿論である。
例えば、上記した各実施形態では、画像データの送信は、再生/送信モードのときのみ行う例について説明しているが、撮影によって得られた画像データを直接外部機器に送信するようにしても良い。この場合には、撮影モード時であっても、送信釦が押された時点で周囲の障害物を検出するようにする。また、第2の実施形態のように障害物を検出するためのセンサが2つある場合には、撮影前にも、底部センサ62によってカメラの本体51に障害物が近接しているか否かを検出できるようにしておき、障害物が近接していると検出された場合には、無線送信動作を含む撮影動作自体を禁止してしまうようにしても良い。
さらに、上記した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の適当な組合せにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成も発明として抽出され得る。
10…制御回路、11,52…撮影レンズ、12…絞り機構、13…撮像素子、14…撮像制御回路、15…画像処理回路、16…記録媒体、17…焦点調節回路、18…測光回路、19…絞り駆動回路、20…表示制御回路、21…表示素子、22…無線通信回路、23…アンテナ、24…レリーズスイッチ(SW)、25…モードスイッチ(SW)、26…十字スイッチ(SW)、27…送信スイッチ(SW)、28…投光回路,投光回路A、29…投光源、投光源A、30…受光回路,受光回路A、31…受光センサ,受光センサA、32…発音回路、33…投光回路B、34…投光源B、35…受光回路B、36…受光センサB、51…本体、53…モードダイアル、54…レリーズ釦、55…十字キー、56…送信釦、57…液晶パネル、58…ファインダ接眼部、59…アンテナ配置領域、60…スピーカ用開口部、61…接眼部センサ、62…底部センサ
Claims (8)
- 被写体像を画像データに変換して記録媒体に記録させるデジタルカメラにおいて、
手動操作部材を含み、該手動操作部材の操作信号に応じて上記記録媒体に記録された画像データを選択的に読み出す選択手段と、
上記選択手段で選択された画像データを可視化表示する表示パネルを含む表示手段と、
アンテナ部材を含み、該アンテナ部材を介して上記表示手段に表示中の画像データを外部機器へ無線送信する送信手段と、
上記送信手段による無線送信を行うにあたり、少なくとも上記アンテナ部材の周囲に障害物が存在するか否かを検出する検出手段と、
上記検出手段によって上記アンテナ部材の周囲に障害物が存在することが検出された場合には、上記送信手段による無線送信を禁止するように制御する制御手段と、
を具備することを特徴とするデジタルカメラ。 - 上記検出手段は、
上記デジタルカメラの周囲に向けて検出用光を投射する投光手段と、
上記検出用光の上記障害物からの反射光を受光する受光手段と、
を含むことを特徴とする請求項1に記載のデジタルカメラ。 - 上記受光手段は、上記検出用光の上記障害物からの反射光を受光した場合に、該受光した反射光に応じた信号を出力し、
上記検出手段は、上記反射光に応じた信号の有無に応じて少なくとも上記アンテナ部材の周囲に障害物が存在するか否かを検出することを特徴とする請求項2に記載のデジタルカメラ。 - 上記アンテナ部材と上記検出手段とは、上記デジタルカメラの背面に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のデジタルカメラ。
- 上記検出手段は、上記デジタルカメラの複数の面に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のデジタルカメラ。
- 上記デジタルカメラの複数の面は、上記デジタルカメラの背面と底面とを少なくとも含むことを特徴とする請求項5に記載のデジタルカメラ。
- 被写体を観察するためのファインダ接眼部を更に具備し、
上記検出手段は、上記ファインダ接眼部の近傍に配置され、
上記アンテナ部材は、上記検出手段の近傍であって、上記デジタルカメラの使用者が上記手動操作部材を操作する際に、上記使用者の手又は指で覆われない領域に配置されることを特徴とする請求項1に記載のデジタルカメラ。 - 被写体像を画像データに変換するデジタルカメラにおいて、
アンテナ部材を含み、該アンテナ部材を介して上記画像データを外部機器へ無線送信する送信手段と、
上記デジタルカメラが他の物体に近接しているか否かを検出する少なくとも1つの検出手段と、
上記少なくとも1つの検出手段の検出結果に応じて、上記送信手段による無線送信を含む上記デジタルカメラの動作を制御する制御手段と、
を具備することを特徴とするデジタルカメラ。
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JP2016058951A (ja) * | 2014-09-11 | 2016-04-21 | キヤノン株式会社 | 撮像装置、その制御方法及びプログラム |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20080108 |