JP2006121154A - 磁気駆動型アクチュエーター - Google Patents

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良純 太田
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Abstract

【課題】 ダンパーとトッププレートとの接着強度を確保するのが困難。
【解決手段】 碗形状をしたヨーク2の内部に順次積層される板状の磁石3およびトッププレート4から構成される磁気回路1と、磁気回路1のヨーク2の側壁の内周部とトッププレート4の外周部との間に形成される空隙内に配置されるボイスコイル5と、磁気回路1の前方でボイスコイル5を保持するサブパネル8と、サブパネル8の周辺に保持され、磁気回路1を保持するダンパー6の壁部6aにボイスコイル5を巻き付け、ボイスコイル5の内側にダンパー6を配置した磁気駆動型アクチュエーターであって、ダンパー6を固定するトッププレート4の中央部位に貫通穴4aまたは凹部を配設し、貫通穴4aまたは凹部にダンパーの支持部6cを位置決めした後、支持部6cを覆うように接着剤7を塗布する。接着剤のトッププレート上への流れ込み防止、塗布量が安定化、接着強度が向上する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、携帯電話などの移動通信機器に組み込まれ、パネルを振動させることにより、着信音や拡声により着信音を知らせ、また着信音(音声等)の再生に係わる磁気駆動型アクチュエーターに関する。
従来、パソコン、携帯電話など各種の電子機器に、各種の情報を音声出力するためのスピーカが配設されている。最近、これらの電子機器の小型化に伴い、これに併設されるスピーカの小型化と高効率化が必要とされる。このような磁気駆動型アクチュエーターとして、本出願人が先に出願した磁気駆動型アクチュエーターが提案されている。(例えば、特許文献1参照)
特願2004−276243号(第3頁、図1〜図3)
上記した特許文献1に開示されている磁気駆動型アクチュエーターの構造は、図5〜図7において、磁気回路20は、略碗形状をしたヨーク21と、該ヨーク21の内部に順次積み重ねられる平板状の磁石22およびトッププレート23から構成される。そして、この磁気回路20と、ヨーク21の側壁の内周部と平板状のトッププレート23の外周部との間に形成される空隙(ギャップ)内にボイスコイル24を配設するのに、前記磁気回路20を保持する薄い金属板で構成されるダンパー25にボイスコイル24を巻き付けるための壁部25aを設ける。
前記ダンパー25の壁部25aにボイスコイル24を巻き付けるのに、ダンパー25が嵌合する表面形状を有する巻き冶具(図示せず)にダンパー25を被せ、ダンパー25の壁部25aに、ボイスコイル24を所定の巻数捲回することにより、ダンパー25はボイスコイル24の内側に配置される。このようにしてできたコイル付きダンパー25のボスコイル24を、磁気回路20のギャップ内に落とし込むと同時に、ダンパー25の中央部に形成された貫通穴25cを通して面接着によって、トッププレート23上に接着剤26で接着・固定する。前記ダンパー25の壁部25aに、樹脂管や紙管にボイスコイルを固定するフォーマーの機能を持たせたものである。
前記ボイスコイル24は、磁気回路20の前方に配置されサブパネル27にダンパー25を介して接続される。前記ボイスコイル24の端末はスピーカ用のリードワイヤである錦糸線28により、ダンパー25の半田付け部25bと、基板29の半田付け部(パターン)29aとを半田30で接続・固定する。前記サブパネル27の下面側で、磁気回路20を囲むようにして防塵機能を有する背面メッシュ31を保持させる構成になっている。以上述べた構成の磁気駆動型アクチュエーターは、前記サブパネル27の前面に両面テープ32等により、電子機器、例えば、携帯電話等の液晶画面全面のアクリル板などのパネル33に貼付する。
解決しようとする問題点は、上記した特許文献1に開示した磁気駆動型アクチュエーターの構造において、ダンパーをボイスコイルの内部に配設し磁気回路のトッププレート上に接着・固定している。ダンパー中央の貫通穴を通してトッププレートとの面接着によって固定されているため、磁気回路の共振点(磁気回路振幅最大)において、重量の大きな磁気回路との十分な接着強度を確保することが難しかった。また、接着剤の塗布量のバラツキ並びに、トッププレート上への接着剤の漏れや、毛細管現象による接着剤の流れ込みによって接着状態が一様ではなく、音響特性が不安手、対振動性並びに対衝撃性の信頼性に乏しい。などの問題があった。
本発明は、上述の欠点を解消するもので、その目的は、ダンパーをボイスコイルの内部に配設し磁気回路のトッププレート上に接着・固定するのに、接着剤の塗布量と塗布位置を安定化させ、接着剤のトッププレート上への流れ込みを防止させ、ダンパーと磁気回路組み込みの位置精度と作業性を向上させることにより、接着強度が確保され、信頼性に優れた、安価な磁気駆動型アクチュエーターを提供するものである。
上記目的を達成するために、本発明における磁気駆動型アクチュエーターは、碗形状をしたヨークと、該ヨークの内部に順次積層される板状の磁石およびトッププレートから構成される磁気回路と、該磁気回路のヨークの側壁の内周部とトッププレートの外周部との間に形成される空隙内に配置されるボイスコイルと、前記磁気回路の前方でボイスコイルを保持するサブパネルと、該サブパネルの周辺に保持され、前記磁気回路を保持するダンパーに壁部を設け、該ダンパーの壁部にボイスコイルを巻き付け、ボイスコイルの内側にダンパーを配置した磁気駆動型アクチュエーターにおいて、前記ダンパーを固定するトッププレートの中央部位に、ダンパーを固定したことを特徴とするものである。
また、前記ダンパー接着・固定手段は、前記トッププレートの中央部位に貫通穴または凹部を配設し、該貫通穴または凹部に前記ダンパーの支持部を位置決めした後、該支持部を覆うように接着剤を塗布することにより接着・固定したことを特徴とするものである。
本発明の磁気駆動型アクチュエーターは、磁気回路のトッププレート上にダンパーを接着・固定するのに、十分な接着強度を確保することができ、耐振動性並びに耐衝撃性が向上し、さらに音響特性の安定化した磁気駆動型アクチュエーターを提供することができる。
本発明の磁気駆動型アクチュエーターについて、図面に基づいて説明する。
図1〜図4は、本発明の実施例に係わり、図1は、磁気駆動型アクチュエーターの平面図、図2は、図1の磁気駆動型アクチュエーターのA−A線断面図、図3は、図1の磁気駆動型アクチュエーターのB−B線断面図、図4は、図1の磁気駆動型アクチュエーターの背面図である。図1〜図4において、磁気回路1は、従来例と同様に、略碗形状をしたヨーク2と、該ヨーク2の内部に順次積み重ねられる平板状の磁石3およびトッププレート4から構成される。ここで、トッププレート4の中央部位に、後述するダンパー6の内周の支持部6cを接着・固定するための貫通穴4aまたは凹部を配設する。そして、この磁気回路1と、ヨーク2の側壁の内周部と平板状のトッププレート4の外周部との間に形成される空隙(ギャップ)内にボイスコイル5を配設するのに、前記磁気回路1を保持する薄い金属板で構成されるダンパー6にボイスコイル5を巻き付けるための壁部6aを設ける。
前記ダンパー6の壁部6aにボイスコイル5を巻き付けるのに、ダンパー6が嵌合する表面形状を有する巻き冶具(図示せず)にダンパー6を被せ、ダンパー6の壁部6aに、ボイスコイル5を所定の巻数捲回することにより、ダンパー6はボイスコイル5の内側に配置される。このようにしてできたコイル付きダンパー6のボスコイル5を、磁気回路1のギャップ内に落とし込むと同時に、前記トッププレート4の貫通穴4aに、前記ダンパー6の支持部6cを位置決めした後、該支持部6cを覆うように接着剤7を塗布する。前記トッププレート4に配設した貫通穴4aは、前記ダンパー6に位置の支持と接着剤7の溜まりの役割を果たし、作業上並びに、接着強度の向上に寄与する。
前記ボイスコイル5は、磁気回路1の前方に配置されサブパネル8にダンパー6を介して接続される。前記ボイスコイル5の端末はスピーカ用のリードワイヤである錦糸線9により、ダンパー6の半田付け部6bと、基板10の半田付け部(パターン)10aとを半田11で接続・固定する。前記サブパネル8の下面側で、磁気回路1を囲むようにして防塵機能を有する背面メッシュ12を保持させる構成になっている。以上述べた構成の磁気駆動型アクチュエーターは、前記サブパネル8の前面に両面テープ13等により、電子機器、例えば、携帯電話等の液晶画面全面のアクリル板などのパネル14に貼付する。ボイスコイル5の振動がサブパネル8に伝達され、このサブパネル8から電子機器のパネル314に伝達される。
以上述べた構成の磁気駆動型アクチュエーターの作用・効果について説明する。本発明の磁気駆動型アクチュエーターは、ダンパー6を固定するトッププレート4の中央部位に形成された貫通穴4aまたは凹部に、ダンパー6の内周の支持部6cが位置決め支持された状態で、接着剤7が塗布されて固定される。貫通穴4aまたは凹部が接着剤7の溜まり溝の役割を果たし、作業上並びに接着強度の向上に寄与する。接着剤7の塗布のバラツキがなく安定化する。また、接着剤7のトッププレート4上への流れ込み防止され、さらにダンパー6と磁気回路1の組み込みの位置精度と作業性が向上する。従って、接着強度が向上、耐振動性並びに耐衝撃性が向上および音響特性が安定する。
本発明の実施例に係わる磁気駆動型アクチュエーターの平面図である。 図1の磁気駆動型アクチュエーターのA−A線側面図である。 図1の磁気駆動型アクチュエーターのB−B線側面図である。 図1の磁気駆動型アクチュエーターの背面図である。 従来の磁気駆動型アクチュエーターの平面図である。 図5の磁気駆動型アクチュエーターのA−A線断面図である。 図5の磁気駆動型アクチュエーターのB−B線側面図である。
符号の説明
1 磁気回路
2 ヨーク
3 磁石
4 トッププレート
4a 貫通穴
5 ボイスコイル
6 ダンパー
6a 壁部
6c 支持部
7 接着剤
8 サブパネル
9 錦糸線
10 基板
11 半田
12 背面メッシュ

Claims (2)

  1. 碗形状をしたヨークと、該ヨークの内部に順次積層される板状の磁石およびトッププレートから構成される磁気回路と、該磁気回路のヨークの側壁の内周部とトッププレートの外周部との間に形成される空隙内に配置されるボイスコイルと、前記磁気回路の前方でボイスコイルを保持するサブパネルと、該サブパネルの周辺に保持され、前記磁気回路を保持するダンパーに壁部を設け、該ダンパーの壁部にボイスコイルを巻き付け、ボイスコイルの内側にダンパーを配置した磁気駆動型アクチュエーターにおいて、前記ダンパーを固定するトッププレートの中央部位に、ダンパーを固定したことを特徴とする磁気駆動型アクチュエーター。
  2. 前記ダンパーの固定方法は、前記トッププレートの中央部位に貫通穴または凹部を配設し、該貫通穴または凹部に前記ダンパーの支持部を位置決めした後、該支持部を覆うように接着剤を塗布することにより接着・固定したことを特徴とする請求項1記載の磁気駆動型アクチュエーター。

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JP2013077918A (ja) * 2011-09-29 2013-04-25 Star Micronics Co Ltd 動電型エキサイタ

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