JP2006120742A - 半導体装置の製造方法及び半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】MTJ特性が高く、かつ、低消費電力化を図った半導体装置の製造方法を得る。
【解決手段】MTJ素子を覆って全面に層間絶縁膜16を形成した後、層間絶縁膜16を選択的に貫通させ、ハードマスク層15上の層間絶縁膜16の一部にビアホール17を形成する。このビアホール17の形成深さd17は、コンタクトプラグ形成用の導電膜のCMP処理時に生じる最大オーバー除去量CX2より小さい値に設定され、ハードマスク層15の膜厚t15及びビアホール17の形成深さd17と最大オーバー除去量CXとの関係において、{d17+t15>CX2}(第3の設定条件)を満足するように形成する。その後、全面に導電膜を堆積後、上記CMP処理を施すことによりビアホール17内にコンタクトプラグを形成する。
【選択図】図13

Description

この発明は、MTJ(Magnetic Tunneling Junction)素子を有する半導体装置の製造方法及びMTJ素子を有する半導体装置に関する。
MRAMとは、非特許文献1および非特許文献2に記載のような、2つの磁性層(フリー層およびピン層)と両磁性層に挟まれたトンネル絶縁層とを備えたMTJ素子を記憶素子とする記憶装置のことを指す。MRAMにおいては、MTJ素子の上方に上部配線としてビット線が、下方に下部配線としてディジット線がそれぞれ設けられており、これらビット線およびディジット線の発生させる磁界がMTJ素子の磁気特性を変化させる。なお、ビット線およびディジット線は、直交して配置される。
上記のようなMTJ素子は、外部磁場により反転可能なフリー層のスピンが、ピン層のスピンと平行である時、電子がトンネル絶縁層をトンネリングする確率が上がり、より多くの電子がトンネリング伝導するため電流が大きくなるため抵抗値が比較的低い低抵抗値として観測される。一方、フリー層のスピンとピン層のスピンとが反平行であると電子がトンネル絶縁層をトンネリングする現象が抑制されるため抵抗値が比較的高い高抵抗値として観測される。その結果、例えば、高抵抗値と低抵抗値で50〜70%の差が生まれる。この差がMR(MagnetoRegistance)比となる。
R.Scheuerlein et al.,「A 10ns Read and Write Non-Volatile Memory Array Using a Magnetic Tunnel Junction and FET Switch in each Cell」 ISSCC 2000/SESSION 7/TD:EMERGING MEMORY & DEVICE TECHNOLOGIES/PAPER TA 7.2,pp.128-129 P.K.Naji et al.,「A 256kb 3.0V 1T1MTJ Nonvolatile Magnetoresistive RAM」 ISSCC 2001/SESSION 7/TECHNOLOGY DIRECTIONS:ADVANCED TECHNOLOGIES/7.6,pp.122-123
上記MR比自体は高く、MTJ素子毎のMR比バラツキが小さい程、MTJ素子の特性(MTJ特性)は向上する。一方、近年の装置の携帯化の流れを考えると、消費電力が低いことが望まれる。
しかしながら、従来のMTJ素子を有する半導体装置の製造方法では、製造プロセス時におけるMTJ素子にかかるメカニカルストレス(以下、単に「ストレス」と略記)、CMP(Chemical Mechanical Polishing)処理時に生じるエロージョン等のバラツキの影響を効果的に解消することができず、MTJ特性が高く、かつ、低消費電力化を図った、MTJ素子を有する半導体装置を得ることができなかった。
この発明は上記問題点を解決するためになされたもので、MTJ特性が高く、かつ、低消費電力化を図った半導体装置の製造方法を得ることを目的とする。
この発明に係る請求項1記載の半導体装置の製造方法は、(a) 所定の下地層上にMTJ素子を形成するステップを備え、前記MTJ素子の最上部は導電性を有するハードマスク層が形成され、(b) 前記MTJ素子を覆って層間絶縁膜を形成するステップと、(c) 前記層間絶縁膜を選択的に貫通し、前記ハードマスク層上に所定の深さの開口部を形成するステップと、(d) 前記層間絶縁膜に対して所定の除去量のCMP処理を施し、前記層間絶縁膜の形成高さを前記MTJ素子と同程度にするステップとをさらに備え、前記CMP処理は前記所定の除去量から余分に最大オーバー除去量の除去が局所的に発生するバラツキを有し、前記ハードマスク層の膜厚は前記最大オーバー除去量より小さい値に設定され、前記ハードマスク層の膜厚と前記所定の深さとの和は前記最大オーバー除去量より大きい値に設定され、(e) 前記MTJ素子の前記ハードマスク層上に直接上部配線を形成するステップをさらに備える。
この発明に係る請求項2記載の半導体装置の製造方法は、(a) 所定の下地層上にMTJ素子を形成するステップを備え、前記MTJ素子の最上部は導電性を有するハードマスク層が形成され、(b) 前記MTJ素子を覆って層間絶縁膜を形成するステップと、(c) 前記層間絶縁膜を選択的に貫通し、前記ハードマスク層上に所定の深さのビアホールを形成するステップと、(d) 前記ビアホール内を埋め込むとともに、前記層間絶縁膜上に導電膜を形成するステップと、(e) 前記導電膜に対して所定の除去量のCMP処理を施し、前記ビアホール内に埋め込まれた前記導電膜のみコンタクトプラグとして残存させるステップとをさらに備え、前記CMP処理は前記所定の除去量から余分に最大オーバー除去量の除去が局所的に発生するバラツキを有し、前記ハードマスク層の膜厚は前記最大オーバー除去量より小さい値に設定され、前記ハードマスク層の膜厚と前記所定の深さとの和は前記最大オーバー除去量より大きい値に設定され、(f) 前記コンタクトプラグ上に直接上部配線を形成するステップをさらに備える。
この発明に係る請求項5記載の半導体装置は、所定の下地層上における所定の領域に形成される第1種のメモリトランジスタ部と第2種のメモリトランジスタ部とを備え、前記第1種メモリトランジスタ部は、所定の下地層上に形成され、最上部に導電性を有するハードマスク層を備えるMTJ素子と、前記MTJ素子の前記ハードマスク層上に形成されるコンタクトプラグと、前記コンタクトプラグ上に形成される上部配線とを有し、前記第2種のメモリトランジスタ部は、前記所定の下地層上に形成され、最上部に導電性を有するハードマスク層を有するMTJ素子と、前記MTJ素子の前記ハードマスク層上に形成される前記上部配線とを備える。
この発明における請求項1記載の半導体装置の製造方法において、ハードマスク層を最大オーバー除去量より小さく形成できるため、ハードマスク層の膜厚に起因するストレスを十分に低く抑えることにより、MTJ特性の向上を図った半導体装置を得ることができる。
さらに、上部配線をハードマスク層上に直接形成することにより、上部配線とMTJ素子内のフリー層との距離を十分に短くすることができるため、低い書き込み電流によりMTJ素子を正常動作させることができる。
また、ハードマスク層の膜厚と所定の深さとの和は最大オーバー除去量より大きい値に設定されるため、ステップ(d) において最大オーバー除去量で層間絶縁膜が除去された領域においても、MTJ素子のハードマスク層の一部は必ず残存するため、MTJ特性が劣化することはない。
この発明における請求項2記載の半導体装置の製造方法において、ハードマスク層を最大オーバー除去量より小さく形成できるため、ハードマスク層の膜厚に起因するストレスを十分に低く抑えることにより、MTJ特性の向上を図った半導体装置を得ることができる。
さらに、ビアホールの形成深さ(所定の深さ)を最大オーバー除去量より小さい値に設定することにより、上部配線とMTJ素子内のフリー層との距離を最大でも最大オーバー除去量を超えないように設定できるため、低い書き込み電流によりMTJ素子を正常動作させることができる。
また、ハードマスク層の膜厚とビアホールの形成深さとの和は最大オーバー除去量より大きい値に設定されるため、ステップ(e) において最大オーバー除去量で導電膜が除去された領域においても、MTJ素子のハードマスク層の一部は必ず残存するため、MTJ特性が劣化することはない。
この発明における請求項5記載の半導体装置は、コンタクトプラグを介して上部配線と電気的に接続を図る第1種のメモリトランジスタ部と、コンタクトプラグを介することなく上部配線と直接接続を図る第2種のメモリトランジスタ部とを混在して設けることにより、コンタクトプラグの構成材料となる導電膜に対するCMP処理によるバラツキが所定の領域に発生した場合にも、第1種及び第2種のメモリトランジスタ部におけるMTJ素子は共に良好なMTJ特性が発揮することができる。
<実施の形態1>
(第1の製造方法)
図1〜図5はこの発明の実施の形態1であるMTJ素子を有する半導体装置の第1の製造方法を示す断面図である。以下、これらの図を参照して、実施の形態1の第1の製造方法について説明する。
まず、図1に示すように、通常、半導体基板上に形成され、下地となる絶縁膜10(所定の下地層)を形成し、この絶縁膜10上に下部電極11を形成し、下部電極11上に、ピン層12、絶縁層13及びフリー層14からなるMTJ構造7を形成し、フリー層14上にハードマスク層15を形成する。この際、MTJ構造7はパターニングされたハードマスク層15をマスクとしたエッチング等により形成することができる。例えば、ピン層12を50nm程度の膜厚で形成し、絶縁層13を1nm以下の膜厚で形成し、フリー層14を50nm程度の膜厚で形成する。これら下部電極11、MTJ構造7及びハードマスク層15によりMTJ素子M1を構成する。
上述したハードマスク層15は導電性を有する金属で形成される。ハードマスク層15の構造は単層構造でも複合(多層)構造でも良い。この際、ハードマスク層15の膜厚t15を層間絶縁膜16に対するCMP処理によるバラツキ(エロージョンERを含む)により生じる最大オーバー除去量CX1より小さい値(50nm程度)に設定する。なお、本明細書において、最大オーバー除去量CX1とは、層間絶縁膜16に対するCMP処理において予め設定された所定の除去量から余分に除去する量の最大値を意味する。
次に、図2に示すように、MTJ素子M1を覆って全面にSiO2等からなる層間絶縁膜16をCVD法等により形成する。この際、ハードマスク層15上の層間絶縁膜16の形成高さd16をハードマスク層15の膜厚t15との関係において、{d16+t15>CX1}(第1の設定条件)を満足するように形成する。例えば、層間絶縁膜16の形成高さd16を60nm以下で上記第1の設定条件を満足する高さに設定する。
そして、図3に示すように、層間絶縁膜16を選択的に貫通させて、ハードマスク層15上に開口部38を形成する。この開口部38は形成深さd38は形成高さd16と等しい値となる。
その後、図4に示すように、開口部38がなくなるように、層間絶縁膜16の表面から、層間絶縁膜16に対するCMP処理を行う。
この際、CMP処理によるバラツキが最大に生じ、所定の除去量からに最大オーバー除去量CX1分、余分に除去された場合、ハードマスク層15の一部が表面から除去される可能性があるが、上記第1の設定条件は{d38(=d16)+t15>CX1}であるため、必ず導電性の有するハードマスク層15の一部は残存し、MTJ特性が劣化することはない。
その後、図5に示すように、全面に層間絶縁膜51を形成し、既存の方法により、層間絶縁膜51内のハードマスク層15上に上部配線52を選択的に形成する。
その結果、ハードマスク層15を介して上部配線52とMTJ構造7との電気的接続を図ることができる。
このように、実施の形態1の第1の製造方法においては、上記第1の設定条件を満足する範囲において、ハードマスク層15の膜厚を十分に薄く形成することができるため、ハードマスク層15の形成時及び形成後の熱処理等により生じる、ハードマスク層15の膜厚に起因するストレスを十分に低く抑えることにより、高MR比の実現及びMRのバラツキの低減によるMTJ特性を高めることができる。
さらに、上部配線52をハードマスク層15上に直接形成することにより、上部配線52とフリー層14との距離を十分に短くすることができるため、磁場を所望のレベルに保ちながら書き込み電流を減らすことができ、低い書き込み電流によりMTJ素子M2を正常動作させることができる。
その結果、実施の形態1の第1の製造方法によって、MTJ特性が高く、かつ、低消費電力化を図った半導体装置を得ることができる効果を奏する。
(第2の製造方法)
図6〜図10はこの発明の実施の形態1であるMTJ素子を有する半導体装置の第2の製造方法を示す断面図である。以下、これらの図を参照して、実施の形態1の第2の製造方法について説明する。
まず、図6に示すように、下地となる絶縁膜10上に下部電極21を形成し、下部電極21上に、ピン層22、絶縁層23(23a,23b)及びフリー層24からなるMTJ構造8を形成し、フリー層24上にハードマスク層25を形成する。これら、下部電極21、MTJ構造8及びハードマスク層25によりMTJ素子M2を構成する。
なお、絶縁層23b及びフリー層24はパターニングされたハードマスク層25をマスクとしたエッチング等により形成することができ、下部電極21、ピン層22及び絶縁層23bはパターニングされたレジスト(図示せず)をマスクとしたエッチング等により形成することができる。例えば、ピン層22を50nm程度の膜厚で形成し、絶縁層23を1nm以下の膜厚で形成し、フリー層24を50nm程度の膜厚で形成する。
上述したハードマスク層25は導電性を有する金属で形成される。ハードマスク層25の構造は単層構造でも複合構造でも良い。この際、ハードマスク層25の膜厚t25を層間絶縁膜26に対するCMP処理による最大オーバー除去量CX1より小さい値(例えば、50nm程度)に設定する。
次に、図7に示すように、MTJ素子M2を覆って全面にSiO2等からなる層間絶縁膜26をCVD法等により形成する。この際、ハードマスク層25上の層間絶縁膜26の形成高さd26は、ハードマスク層25の膜厚t25との関係において、{d26+t25>CX1}(第2の設定条件)を満足するように形成する。例えば、層間絶縁膜26の形成高さd26を60nm以下で上記第2の設定条件を満足する高さに設定する。
そして、図8に示すように、層間絶縁膜26を選択的に貫通させて、ハードマスク層25上の層間絶縁膜26の一部に開口部39を形成する。この開口部39は形成深さd39は形成高さd26と等しい値となる。
その後、図9に示すように、開口部39がなくなるように、層間絶縁膜26の表面から、層間絶縁膜16に対するCMP処理を行う。
この際、CMP処理によるバラツキが最大に生じ、最大オーバー除去量CX分、余分に除去された場合、さらにハードマスク層25の一部が除去されてしまう可能性があるが、ハードマスク層25の膜厚t25を加えた上記第2の設定条件は{d39(=d26)+t25>CX1}であるため、必ず導電性の有するハードマスク層25の一部は残存する。
その後、図10に示すように、全面に層間絶縁膜61を形成し、既存の方法により、層間絶縁膜61内のハードマスク層26上に直接上部配線62を選択的に設ける。
その結果、ハードマスク層26を介して上部配線62とMTJ構造8との電気的接続を図ることができる。
このように、実施の形態1の第2の製造方法においては、上記第2の設定条件を満足する範囲において、ハードマスク層15の膜厚を十分に薄く形成することができるため、第1の製造方法と同様に、MTJ特性が高く、かつ、低消費電力化を図った半導体装置を得ることができる効果を奏する。
<実施の形態2>
(第1の製造方法)
図11〜図16はこの発明の実施の形態2であるMTJ素子を有する半導体装置の第1の製造方法を示す断面図である。以下、これらの図を参照して、実施の形態2の第1の製造方法について説明する。
図11に示すように、半導体基板上に形成され下地となる絶縁膜10(所定の下地層)を形成後、絶縁膜10上に下部電極11を形成し、下部電極11上に、ピン層12、絶縁層13及びフリー層14からなるMTJ構造7を形成し、フリー層14上にハードマスク層15を形成する。この際、MTJ構造7はパターニングされたハードマスク層15をマスクとしたエッチング等により形成することができる。例えば、ピン層12を50nm程度の膜厚で形成し、絶縁層13を1nm以下の膜厚で形成し、フリー層14を50nm程度の膜厚で形成する。
上述したハードマスク層15は導電性を有する金属で形成される。ハードマスク層15の構造は単層構造でも複合構造でも良い。
次に、図12に示すように、MTJ素子M1を覆って全面にSiO2等からなる層間絶縁膜16を形成する。この際、ハードマスク層15上の層間絶縁膜16の形成高さd16は、後述する導電膜に対するCMP処理によるバラツキ(エロージョンERを含む)により生じする最大オーバー除去量CX2より小さい値(60nm以下程度の膜厚)に設定される。ただし、ハードマスク層15の膜厚t15との関係において、{d16+t15>CX2}(第3の設定条件)を満足するように形成する。なお、最大オーバー除去量CX2とは、導電膜53に対するCMP処理のバラツキによって生じる、予め設定された所定の除去量から余分に除去される量の最大値を意味する。
そして、図13に示すように、層間絶縁膜16を選択的に貫通させ、ハードマスク層15上の層間絶縁膜16の一部にビアホール17を形成する。なお、本明細書中で用いる用語「ビアホール」は内部にコンタクトプラグとなる導電材料を埋め込むために形成される穴を意味する。このビアホール17の形成深さd17は形成高さd16と等しい値となる。
次に、図14に示すように、スパッタ法等を用いて、ビアホール17内を埋め込みながら、層間絶縁膜16上に導電膜53を堆積する。なお、ビアホール17内において導電膜53の表面にバリアメタル層を形成しても良い。
その後、図15に示すように、ビアホール17以外の層間絶縁膜16の表面が露出するように、導電膜53の表面からCMP処理を行って導電膜53を選択的に除去することにより、ビアホール17に埋め込まれた導電膜53からなるコンタクトプラグ54を得る。
この際、ビアホール17の形成深さd17とCMP処理による最大オーバー除去量CX2との関係は{d17(=d16)<CX2}であるため、導電膜53に対するCMP処理のバラツキにより最大オーバー除去量CX2が生じた場合、ビアホール17内の導電膜53も全て除去されてしまうが、ハードマスク層15の膜厚t15を加えた第3の設定条件は{d17(=d16)+t15>CX2}であるため、必ず導電性の有するハードマスク層15の一部は残存する。
その後、図16に示すように、全面に層間絶縁膜56を形成し、既存の方法により、層間絶縁膜56内のコンタクトプラグ54上に上部配線55を選択的に設ける。
その結果、コンタクトプラグ54及びハードマスク層15を介して上部配線55とMTJ構造7との電気的接続を図ることができる。
なお、図15で示す工程で、ビアホール17内の導電膜53も全て除去されてしまった場合は、図16で示す工程後、実施の形態1の第1の製造方法で得られた構造(図5参照)のように、コンタクトプラグを有することなく、ハードマスク層15のみを介して上部配線とMTJ構造7との電気的接続を図った構造を得ることができる。
このように、実施の形態2の第1の製造方法においては、上記第3の設定条件を満足する範囲において、ハードマスク層15の膜厚を十分に薄く形成することができるため、ハードマスク層15の形成時及びその後の熱処理時等に生じするハードマスク層15によるストレスを十分に低く抑えることにより、高MR比の実現及びMRのバラツキの低減によるMTJ特性を高めることができる。
さらに、ビアホール17の形成深さd17を最大オーバー除去量CX2より小さい値に設定することにより、上部配線55とフリー層14との距離を最大でも最大オーバー除去量CX2を超えないように設定できるため、低い書き込み電流によりMTJ素子M1を正常動作させることができる。
その結果、実施の形態2の第1の製造方法によって、MTJ特性が高く、かつ、低消費電力化を図った半導体装置を得ることができる効果を奏する。
(第2の製造方法)
図17〜図20はこの発明の実施の形態2であるMTJ素子を有する半導体装置の第2の製造方法の一部を示す断面図である。以下、これらの図を参照して、実施の形態2の第2の製造方法について説明する。
まず、図17に示すように、実施の形態1の第2の製造方法と同様、下地となる絶縁膜10上に下部電極21を形成し、下部電極21上に、ピン層22、絶縁層23(23a,23b)及びフリー層24からなるMTJ構造8を形成し、フリー層24上にハードマスク層25を形成する。
次に、実施の形態2の第1の製造方法の層間絶縁膜16の形成工程(図12参照)と同様にSiO2等からなる層間絶縁膜26を形成し、図18に示すように、層間絶縁膜26を選択的に貫通させて、ハードマスク層25上の層間絶縁膜26の一部にビアホール27を形成する。このビアホール27は形成深さd27は層間絶縁膜26の形成高さd26と等しい値となる。
次に、実施の形態2の第1の製造方法の導電膜53の形成工程(図14参照)と同様に、ビアホール27内を埋め込みながら全面に導電膜を堆積した後、図19に示すように、導電膜の表面から導電膜に対するCMP処理を行って導電膜を選択的に除去することにより、ビアホール27に埋め込まれた導電膜からなるコンタクトプラグ64を得る。
この際、第1の製造方法と同様、ビアホール27の形成深さd27と導電膜に対するCMP処理による最大オーバー除去量CX2との関係は{d27(=d26)<CX2}であるため、CMP処理のバラツキにより最大オーバー除去量CX2が生じた場合、ビアホール27内の導電膜も全て除去されてしまうが、ハードマスク層25の膜厚t15を加えた第4の設定条件は{d27(=d26)+t25>CX2}であるため、必ず導電性の有するハードマスク層25の一部は残存する。
その後、図20に示すように、全面に層間絶縁膜66を形成し、既存の方法により、層間絶縁膜66内のコンタクトプラグ64上に上部配線65を選択的に設ける。
その結果、コンタクトプラグ64及びハードマスク層25を介して上部配線65とMTJ構造8との電気的接続を図ることができる。
なお、図19で示す工程で、ビアホール27内の導電膜も全て除去されてしまった場合は、図20で示す工程後、実施の形態1の第2の製造方法で示した図10で示す構造のように、コンタクトプラグを有することなく、ハードマスク層25のみを介して上部配線とMTJ構造8との電気的接続を図った構造を得ることができる。
このように、実施の形態2の第2の製造方法においては、上記第4の設定条件を満足する範囲において、ハードマスク層15の膜厚を十分に薄く、かつビアホール17の形成深さd17を十分に短く形成することができるため、実施の形態2の第1の製造方法と同様に、MTJ特性が高く、かつ、低消費電力化を図った半導体装置を得ることができる効果を奏する。
(第3の製造方法)
図21はこの発明の実施の形態2であるMTJ素子を有する半導体装置の第3の製造方法の一部を示す断面図である。同図で示す工程は、図13で示すビアホール17を設ける工程に相当する。
図21に示すように、ビアホール18の開口形状はハードマスク層15の表面が全面的に露出するように、ビアホール17より広く形成される。なお、この点を除き、他の特徴は実施の形態2の第1の製造方法と同様であるため説明は省略する。
このように、実施の形態2の第3の製造方法においては、上記第3の設定条件を満足する範囲において、ハードマスク層15の膜厚を十分に薄く、かつビアホール18の形成深さを十分に短く形成することができるため、実施の形態2の第1の製造方法と同様に、MTJ特性が高く、かつ、低消費電力化を図った半導体装置を得ることができる効果を奏する。
(第4の製造方法)
図22はこの発明の実施の形態2であるMTJ素子を有する半導体装置の第4の製造方法の一部を示す断面図である。同図で示す工程は、図18で示すビアホール27を設ける工程に相当する。
図22に示すように、ビアホール28の開口形状はハードマスク層25の表面が全面的に露出するように、ビアホール27より広く形成される。なお、この点を除き、他の特徴は実施の形態2の第2の製造方法と同様であるため説明は省略する。
このように、実施の形態2の第4の製造方法においては、上記第4の設定条件を満足する範囲において、ハードマスク層25の膜厚を十分に薄く、かつビアホール28の形成深さを十分に短く形成することができるため、実施の形態2の第2の製造方法と同様に、MTJ特性が高く、かつ、低消費電力化を図った半導体装置を得ることができる効果を奏する。
<実施の形態3>
(第1の製造方法)
図23はこの発明の実施の形態3であるMTJ素子を有する半導体装置の第1の製造方法の一部を示す断面図である。同図で示す工程は、実施の形態1の第1の製造方法における図1で示す工程に相当する。
同図に示すように、図1のハードマスク層15に相当するハードマスク層15Aを高融点金属(Ta(タンタル),Ti(チタン),W(タングステン)等)あるいは高融点金属を含む化合物(TiN等)の単層構造で形成している。これら下部電極11、MTJ構造7及びハードマスク層15AによりMTJ素子M3を構成する。
そして、ハードマスク層15Aの膜厚は、実施の形態1の第1の製造方法におけるハードマスク層15の膜厚t15と同様な条件(上記第1の設定条件を含む)を満足するように設定される。なお、上述した点を除き、他の特徴は実施の形態1の第1の製造方法と同様であるため説明は省略する。
したがって、実施の形態3の第1の製造方法は実施の形態1の第1の製造方法と同様な効果を奏する。加えて、ハードマスク層15Aを単層構造で形成することにより、製造コストの低減化を図ることができる。
(第2の製造方法)
図24はこの発明の実施の形態3であるMTJ素子を有する半導体装置の第2の製造方法の一部を示す断面図である。同図で示す工程は、実施の形態2の第1の製造方法における図13で示す工程に相当する。
同図に示すように、図13等のハードマスク層15に相当するハードマスク層15Aを高融点金属(Ta(タンタル),Ti(チタン),W(タングステン)等)あるいは高融点金属を含む化合物(TiN等)の単層構造で形成している。
そして、ハードマスク層15Aの膜厚は、実施の形態2の第1の製造方法におけるハードマスク層15の膜厚t15と同様な条件(上記第3の設定条件を含む)を満足するように設定される。なお、上述した点を除き、他の特徴は実施の形態2の第1の製造方法と同様であるため説明は省略する。
したがって、実施の形態3の第2の製造方法は実施の形態2の第1の製造方法と同様な効果を奏する。加えて、ハードマスク層15Aを単層構造で形成することにより、製造コストの低減化を図ることができる。
(その他の製造方法)
図21で示した実施の形態2の第3の製造方法のハードマスク層15の代わりに上記ハードマスク層15Aを設けてもよく、図6〜図10で示した実施の形態1の第2の製造方法、図17〜図20及び図22で示した実施の形態2の第2及び第4の製造方法のハードマスク層25の代わりに上記ハードマスク層15A相当のハードマスクを設ける製造方法も勿論考えられる。
<実施の形態4>
(第1の製造方法)
図25はこの発明の実施の形態4であるMTJ素子を有する半導体装置の第1の製造方法の一部を示す断面図である。同図で示す工程は、実施の形態1の第1の製造方法における図1で示す工程に相当する。
同図に示すように、図1のハードマスク層15に相当する積層ハードマスク層19を高融点金属(Ta(タンタル),Ti(チタン),W(タングステン)等)及び高融点金属を含む化合物(TiN等)の複合構造で形成している。
すなわち、積層ハードマスク層19はハードマスク層19a〜19cの多層構造で形成される。例えば、フリー層14上にTaを構成材料とするハードマスク層19aを形成し、積層ハードマスク層19上にRu(ルビジウム)を構成材料とするハードマスク層19bを形成し、ハードマスク層19b上にRuOを構成材料とするハードマスク層19cを形成することにより、積層ハードマスク層19を得ている。
なお、積層ハードマスク層19の各層19a〜19cの膜厚は、例えば、ハードマスク層19aは30nm以下の膜厚で形成され、ハードマスク層19bは25nm以下の膜厚で形成され、ハードマスク層19cは5nm以下の膜厚で形成される。これら下部電極11、MTJ構造7及び積層ハードマスク層19によりMTJ素子M4を構成している。
積層ハードマスク層19の膜厚は、実施の形態1の第1の製造方法におけるハードマスク層15の膜厚t15と同様な条件を満足するように設定される。なお、上述した点を除き、他の特徴は実施の形態1の第1の製造方法と同様であるため説明は省略する。
したがって、実施の形態4の第1の製造方法は実施の形態1の第1の製造方法と同様な効果を奏する。加えて、複合構造の積層ハードマスク層19を形成することにより、ストレスの相殺作用(例:引っ張り応力のある材料からなる層と圧縮応力のある材料からなる層との複合による相殺作用)を発揮させることができ、その結果、MTJ構造7にかかる積層ハードマスク層19によるストレスを低減化を図ることができる。
(第2の製造方法)
図26はこの発明の実施の形態4であるMTJ素子を有する半導体装置の第2の製造方法の一部を示す断面図である。同図で示す工程は、実施の形態2の第1の製造方法における図13で示す工程に相当する。
同図に示すように、図13のハードマスク層15に相当する積層ハードマスク層19を、実施の形態4の第1の製造方法と同様、高融点金属(Ta(タンタル),Ti(チタン),W(タングステン)等)及び高融点金属を含む化合物(TiN等)の複合膜で形成している。
積層ハードマスク層19の膜厚は、実施の形態2の第1の製造方法におけるハードマスク層15の膜厚t15と同様な条件を満足するように設定される。なお、上述した点を除き、他の特徴は実施の形態2の第1の製造方法と同様であるため説明は省略する。
したがって、実施の形態4の第2の製造方法は実施の形態2の第1の製造方法と同様な効果を奏する。加えて、積層ハードマスク層19を形成することにより、実施の形態4の第2の製造方法と同様、MTJ構造7にかかる積層ハードマスク層19によるメカニカルストレスを低減化を図ることができる。
(その他の製造方法)
図21で示した実施の形態2の第3の製造方法のハードマスク層15の代わりに上記積層ハードマスク層19を設けてもよく、図6〜図10で示した実施の形態1の第2の製造方法、図17〜図20及び図22で示した実施の形態2の第2及び第4の製造方法のハードマスク層25の代わりに上記積層ハードマスク層19相当のハードマスクを設ける製造方法も勿論考えられる。
<実施の形態5>
図27〜図32はこの発明に実施の形態5であるMTJ素子を有する半導体装置を示す図面であり、図27はウェハ全体の平面構造を示す説明図、図28は図27を局所的に拡大して示す説明図、図29及び図30はサブメモリセルアレイ領域の断面構造を模式的に示す説明図、図31は第1種のメモリトランジスタ部の断面構造を示す断面図、図32は第2種のメモリトランジスタ部を示す断面図である。
図27に示すようにウェハ1内に複数のチップ2が設けられる。チップ2には少なくとも一つの半導体集積回路が形成される。図28に示すように、図27の拡大エリア41の各チップ2は複数(図28で4個)のサブメモリセルアレイ領域3を有し、複数のサブメモリセルアレイ領域3によって1単位のメモリセルアレイを構成する。すなわち、図28の例では半導体集積回路がメモリ回路である例を示している。
図29及び図30は、図28の一つのサブメモリセルアレイ領域3を括る拡大エリア42におけるA−A断面を模式的に示す説明図である。これらの図に示すように、1単位のメモリトランジスタユニット31の形成高さにおいて、図29で示す例ではメモリセル周辺領域43の方がメモリセル中央領域44より高くなっており、図30で示す例ではメモリセル中央領域34の方がメモリセル周辺領域33より高くなっている。このように、サブメモリセルアレイ領域3内においてメモリトランジスタユニット31の形成高さに高低差が生じている。
チップ2内のサブメモリセルアレイ領域3において、メモリトランジスタユニット31の形成高さに高低差が生じる原因は、すなわち、CMP処理にバラツキが生じる原因は、例えば、エロージョン(パターンが密な部分が疎な部分より余分に除去されてしまうことにより生じる現象)が考えられる。
メモリトランジスタユニット31の形成高さが最も高い領域(図29のメモリセル周辺領域43、図30のメモリセル中央領域34)は、コンタクトプラグ54形成材料の導電膜53に対するCMP処理によって、導電膜53が所定の除去量で除去された領域であり、メモリトランジスタユニット31の形成高さが最も低い領域(図29おメモリセル中央領域44、図13のメモリセル周辺領域33)は所定の除去量に加え、さらに最大オーバー除去量CX3で除去されて、ハードマスク層15上の導電膜53が全て除去された領域を意味する。
実施の形態5の半導体装置は、メモリトランジスタユニット31にチップ2単位(サブメモリセルアレイ領域3単位)で生じる、導電膜53に対するCMP処理時に生じるバラツキを考慮して、サブメモリセルアレイ領域3に対し実施の形態2の第1の製造方法でMTJ素子を製造することにより得られる。
実施の形態2の第1の製造方法で製造した場合、メモリトランジスタユニット31の形成高さが比較的高い領域(ビアホール17の形成深さd17よりCMPオーバー除去量(所定の除去量より余分に除去される量)が小さい領域(図29のメモリセル周辺領域43,図30のメモリセル中央領域34を含む))において、図15で示す工程処理後は、図31に示すように、ビアホール17内に埋め込まれたコンタクトプラグ54を介して上部配線55と電気的に接続(図16に示すような電気的接続)されるMTJ素子MA1,MA2等からなる第1種メモリトランジスタ部が形成される。
一方、メモリトランジスタユニット31の形成高さが比較的低い領域(ビアホール17の形成深さd17よりCMPオーバー除去量が大きい領域(図29のメモリセル中央領域44,図30のメモリセル周辺領域33を含む))では、ビアホール17に埋め込まれた導電膜は全て除去され、図32に示すように、ハードマスク層15の表面が完全に露出し、コンタクトプラグを介することなく上部配線55と直接電気的に接続(図5示すような電気的接続)可能なMTJ素子MB1,MB2等からなる第2種メモリトランジスタ部が形成される。
このように、実施の形態5の半導体装置は、同一チップ2(サブメモリセルアレイ領域3)内において、コンタクトプラグ54を介して上部配線55と電気的に接続を図るMTJ素子MA1等の第1種のメモリトランジスタと、コンタクトプラグを介することなく上部配線55と直接接続を図るMTJ素子MB1等の第2種のメモリトランジスタとを混在して設けている。なお、実施の形態5の半導体装置は、実施の形態2の製造方法により製造され上記第3の設定条件を満足しているため、第2種のメモリトランジスタのハードマスク層15の一部は必ず残存しMTJ特性が劣化することはない。
したがって、実施の形態5の半導体装置は、コンタクトプラグ形成用の導電膜に対するCMP処理のバラツキが、チップ内に形成される半導体集積回路単位に生じても、歩留まりが良いという効果を奏する。
<実施の形態6>
図33及び図34はこの発明に実施の形態6であるMTJ素子を有する半導体装置のウェハ断面構造を模式的に示す説明図である。なお、図33及び図34は図27及び図28で示したウェハ1におけるA−A断面(図28参照)に相当する。
これらの図に示すように、ウェハ1において、図33で示す例ではチップ中央領域46の方がチップ周辺領域45より高くなっており、図34で示す例ではチップ周辺領域47の方がチップ中央領域48より高くなっている。このように、ウェハ1内において、メモリトランジスタユニット31の形成高さに高低差が生じている。
ウェハ1において、メモリトランジスタユニット31の形成高さに高低差が生じる原因は、例えば、CMP処理時におけるウェハ1にかかる圧力の偏り等が考えられる。
実施の形態6の半導体装置は、実施の形態5と同様、メモリトランジスタユニット31に生じるウェハ1単位の上記高低差を考慮して、ウェハ1に対し実施の形態2の第1の製造方法でMTJ素子を製造することにより得られる。
実施の形態2の第1の製造方法を実施した場合、実施の形態5と同様、メモリトランジスタユニット31の形成高さが比較的高い領域(図33のチップ中央領域46,図34のチップ周辺領域47を含む))において、図15で示す工程処理後は、図31に示すように、コンタクトプラグ54を介して上部配線55と電気的に接続されるMTJ素子MA1,MA2等からなる第1種のメモリトランジスタ部が形成される。
一方、メモリトランジスタユニット31の形成高さが比較的低い領域(図33のチップ周辺領域45,図34のチップ中央領域48を含む)において、図32に示すように、コンタクトプラグを介することなく上部配線55と直接電気的に接続可能なMTJ素子MB1,MB2等からなる第2種のメモリトランジスタ部が形成される。
このように、実施の形態6の半導体装置は、ウェハ1内において、コンタクトプラグ54を介して上部配線55と電気的に接続を図るMTJ素子MA1等の第1種のメモリトランジスタ部と、コンタクトプラグを介することなく上部配線55と直接接続を図るMTJ素子MB1等の第2種のメモリトランジスタ部とを混在して設けている。なお、実施の形態6の半導体装置は、実施の形態2の製造方法により製造されており上記第3の設定条件を満足しているため、第2種のメモリトランジスタのハードマスク層15は必ず残存しMTJ特性が劣化することはない。
したがって、実施の形態6の半導体装置は、CMP処理のバラツキがウェハ単位に生じても、歩留まりが良いという効果を奏する。
この発明の実施の形態1であるMTJ素子を有する半導体装置の第1の製造方法を示す断面図である。 実施の形態1の第1の製造方法を示す断面図である。 実施の形態1の第1の製造方法を示す断面図である。 実施の形態1の第1の製造方法を示す断面図である。 実施の形態1の第1の製造方法を示す断面図である。 この発明の実施の形態1であるMTJ素子を有する半導体装置の第2の製造方法を示す断面図である。 実施の形態1の第2の製造方法を示す断面図である。 実施の形態1の第2の製造方法を示す断面図である。 実施の形態1の第2の製造方法を示す断面図である。 実施の形態1の第2の製造方法を示す断面図である。 この発明の実施の形態2であるMTJ素子を有する半導体装置の第1の製造方法を示す断面図である。 実施の形態2の第1の製造方法を示す断面図である。 実施の形態2の第1の製造方法を示す断面図である。 実施の形態2の第1の製造方法を示す断面図である。 実施の形態2の第1の製造方法を示す断面図である。 実施の形態2の第1の製造方法を示す断面図である。 この発明の実施の形態2であるMTJ素子を有する半導体装置の第1の製造方法を示す断面図である。 実施の形態2の第1の製造方法を示す断面図である。 実施の形態2の第1の製造方法を示す断面図である。 実施の形態2の第1の製造方法を示す断面図である。 この発明の実施の形態2であるMTJ素子を有する半導体装置の第3の製造方法の一部を示す断面図である。 この発明の実施の形態2であるMTJ素子を有する半導体装置の第4の製造方法の一部を示す断面図である。 この発明の実施の形態3であるMTJ素子を有する半導体装置の第1の製造方法の一部を示す断面図である。 この発明の実施の形態3であるMTJ素子を有する半導体装置の第2の製造方法の一部を示す断面図である。 この発明の実施の形態4であるMTJ素子を有する半導体装置の第1の製造方法の一部を示す断面図である。 この発明の実施の形態4であるMTJ素子を有する半導体装置の第2の製造方法の一部を示す断面図である。 ウェハ全体の平面構造を示す説明図である。 図27を局所的に拡大して示す説明図である。 この発明の実施の形態5である半導体装置におけるサブメモリセルアレイ領域の断面構造を模式的に示す説明図である。 この発明の実施の形態5である半導体装置におけるサブメモリセルアレイ領域の断面構造を模式的に示す説明図である。 第1種のメモリトランジスタの断面構造を示す断面図である。 第2種のメモリトランジスタの断面構造を示す断面図である。 この発明の実施の形態6である半導体装置におけるウェハの断面構造を模式的に示す説明図である。 この発明の実施の形態6である半導体装置におけるウェハの断面構造を模式的に示す説明図である。
符号の説明
7,8 MTJ構造、11,21 下部電極、12,22 ピン層、13,23 絶縁層、14,24 フリー層、15,15A,25,25A ハードマスク層、16,26,51,56,61,66 層間絶縁膜、17,18,27,28 ビアホール、19 積層ハードマスク層、38,39 開口部、54,64 コンタクトプラグ、M1〜M4 MTJ素子。

Claims (7)

  1. (a) 所定の下地層上にMTJ素子を形成するステップを備え、前記MTJ素子の最上部は導電性を有するハードマスク層が形成され、
    (b) 前記MTJ素子を覆って層間絶縁膜を形成するステップと、
    (c) 前記層間絶縁膜を選択的に貫通し、前記ハードマスク層上に所定の深さの開口部を形成するステップと、
    (d) 前記層間絶縁膜に対して所定の除去量のCMP処理を施し、前記層間絶縁膜の形成高さを前記MTJ素子と同程度にするステップとをさらに備え、前記CMP処理は前記所定の除去量から余分に最大オーバー除去量の除去が局所的に発生するバラツキを有し、前記ハードマスク層の膜厚は前記最大オーバー除去量より小さい値に設定され、前記ハードマスク層の膜厚と前記所定の深さとの和は前記最大オーバー除去量より大きい値に設定され、
    (e) 前記MTJ素子の前記ハードマスク層上に直接上部配線を形成するステップをさらに備える、
    半導体装置の製造方法。
  2. (a) 所定の下地層上にMTJ素子を形成するステップを備え、前記MTJ素子の最上部は導電性を有するハードマスク層が形成され、
    (b) 前記MTJ素子を覆って層間絶縁膜を形成するステップと、
    (c) 前記層間絶縁膜を選択的に貫通し、前記ハードマスク層上に所定の深さのビアホールを形成するステップと、
    (d) 前記ビアホール内を埋め込むとともに、前記層間絶縁膜上に導電膜を形成するステップと、
    (e) 前記導電膜に対して所定の除去量のCMP処理を施し、前記ビアホール内に埋め込まれた前記導電膜のみコンタクトプラグとして残存させるステップとをさらに備え、前記CMP処理は前記所定の除去量から余分に最大オーバー除去量の除去が局所的に発生するバラツキを有し、前記ハードマスク層の膜厚は前記最大オーバー除去量より小さい値に設定され、前記ハードマスク層の膜厚と前記所定の深さとの和は前記最大オーバー除去量より大きい値に設定され、
    (f) 前記コンタクトプラグ上に直接上部配線を形成するステップをさらに備える、
    半導体装置の製造方法。
  3. 請求項1あるいは請求項2記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記ハードマスク層は単層構造のハードマスク層を含む、
    半導体装置の製造方法。
  4. 請求項1あるいは請求項2記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記ハードマスク層は複合構造のハードマスク層を含む、
    半導体装置の製造方法。
  5. 所定の下地層上における所定の領域に形成される第1種のメモリトランジスタ部と第2種のメモリトランジスタ部とを備え、
    前記第1種メモリトランジスタ部は、
    所定の下地層上に形成され、最上部に導電性を有するハードマスク層を備えるMTJ素子と、
    前記MTJ素子の前記ハードマスク層上に形成されるコンタクトプラグと、
    前記コンタクトプラグ上に形成される上部配線とを有し、
    前記第2種のメモリトランジスタ部は、
    前記所定の下地層上に形成され、最上部に導電性を有するハードマスク層を有するMTJ素子と、
    前記MTJ素子の前記ハードマスク層上に形成される前記上部配線とを備える、
    半導体装置。
  6. 請求項5記載の半導体装置であって、
    前記所定の領域は、所定の半導体集積回路の形成領域を含む、
    半導体装置。
  7. 請求項5記載の半導体装置であって、
    前記所定の領域は、ウェハ領域を含む、
    半導体装置。
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