JP2006118761A - 圧縮空気用冷却器の冷却管固定構造 - Google Patents
圧縮空気用冷却器の冷却管固定構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006118761A JP2006118761A JP2004305237A JP2004305237A JP2006118761A JP 2006118761 A JP2006118761 A JP 2006118761A JP 2004305237 A JP2004305237 A JP 2004305237A JP 2004305237 A JP2004305237 A JP 2004305237A JP 2006118761 A JP2006118761 A JP 2006118761A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cooling pipe
- pipe
- cooler
- compressed air
- fixed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)
Abstract
【課題】冷却器の冷却管と連結管との異種金属連結部や、冷却器と枠体との連結部分を強固に固定し、たとえ冷却管や連結管が腐食したとしても、冷却器の継続使用を可能にする圧縮空気用冷却器の冷却管固定構造を提供する。
【解決手段】圧縮空気を送風する枠体1内にフィン2A付き冷却管2の屈曲部2Bを固定する。該冷却管2Bの端部に冷媒を導入する連結主管3を連結する。冷却管2内に冷却水等の冷媒を循環させながら、枠体1内に圧縮空気を送風して冷却する圧縮空気用冷却器を設ける。冷却管2と連結主管3との連結部及び枠体1と冷却管2屈曲部2Bとの固定部周囲に、非電導性の充填材を充填固化した固着層Pを設ける。前記冷却管2の屈曲部2Bを固定した前記枠体1の側板1Aと周囲を囲繞する堰板Qとの間に充填した充填材が固化してブロック状を成す固着層Pを形成する。
【選択図】図1
【解決手段】圧縮空気を送風する枠体1内にフィン2A付き冷却管2の屈曲部2Bを固定する。該冷却管2Bの端部に冷媒を導入する連結主管3を連結する。冷却管2内に冷却水等の冷媒を循環させながら、枠体1内に圧縮空気を送風して冷却する圧縮空気用冷却器を設ける。冷却管2と連結主管3との連結部及び枠体1と冷却管2屈曲部2Bとの固定部周囲に、非電導性の充填材を充填固化した固着層Pを設ける。前記冷却管2の屈曲部2Bを固定した前記枠体1の側板1Aと周囲を囲繞する堰板Qとの間に充填した充填材が固化してブロック状を成す固着層Pを形成する。
【選択図】図1
Description
本発明は、圧縮空気を冷却する冷却器において、銅管と鋼管との連結部や、冷却管の固定部に生じる不具合を防止して冷却器の耐用期間を延命することができる圧縮空気用冷却器の冷却管固定構造に関する。
圧縮空気を冷却する冷却器は、例えば、フィン付の冷却管を枠体内に固定し、この冷却管内に冷却水等の冷媒を循環させながら、枠内に圧縮空気を送風して冷却するものである。このとき、冷却管の端部は外部に連結する連結主管に連結され、また、冷却管の屈曲部は枠体に固定されている。一般に、冷却管は銅管が使用され、連結主管は鋼管が使用されている。これら銅管と鋼管との異種金属接続部分に冷水等を通水すると、電位差が生じ、この電位差が腐食の原因になっている。
特許文献1に記載された熱交換器の電蝕防止方法は、当発明者が先に提案した発明である。この電蝕防止方法では、異種金属相互の接触面に脂肪族ポリアミン性の防蝕剤をコーテイングすることで、異種金属間の電蝕作用を防止しようとするものである。
特開2001−133195号公報
特許文献1に記載の如く、脂肪族ポリアミン性の防蝕剤をコーテイングすることで、異種金属間の電蝕作用を遅延化することは可能でも、この防蝕剤が経年劣化して剥離したりすると、再び電蝕作用が生じることになる。この結果、異種金属の連結部分に僅かな穿孔が生じたとしても、冷却器全体が使用不能になるものであった。
しかも、冷却管は細い銅管で設けられており、この屈曲部分を枠体に固定しているので、枠体と冷却間との連結部分においても損傷が生じ易くなっていた。すなわち、冷却間の内部に通水する際の振動や、枠体の内部を圧縮空気が通過する際に生じる振動が、この冷却管に常時伝わっている。この振動により、冷却管と枠体とに摩擦が生じ易くなっており、この摩擦によって銅製の冷却間に亀裂や穿孔等の損傷が発生するものである。
そこで、本発明は上述の課題を解消すべく創出されたもので、冷却器の冷却管と連結管との異種金属連結部や、冷却器と枠体との連結部分を強固に固定し、たとえ冷却管や連結管が腐食したとしても、冷却器の継続使用を可能にする圧縮空気用冷却器の冷却管固定構造の提供を目的とするものである。
本発明の第1の手段は、圧縮空気を送風する枠体1内にフィン2A付き冷却管2の屈曲部2Bが固定され、該冷却管2Bの端部に冷媒を導入する連結主管3が連結され、冷却管2内に冷却水等の冷媒を循環させながら、枠体1内に圧縮空気を送風して冷却する圧縮空気用冷却器において、冷却管2と連結主管3との連結部及び枠体1と冷却管2屈曲部2Bとの固定部周囲に、非電導性の充填材を充填固化した固着層Pを設けたことにある。
第2の手段の前記固着層Pは、前記冷却管2の屈曲部2Bを固定した前記枠体1の側板1Aと、前記冷却管2と連結主管3との連結部及び、枠体1と冷却管2屈曲部2Bとの固定部周囲を囲繞する堰板Qとの間に充填された前記充填材が固化してブロック状を成す。
第3の手段の前記固着層Pは、レジン対珪砂の重量比を1対5乃至1対6として混合した充填材にて形成したことにある。
第4の手段の前記固着層Pは、冷却管2と連結主管3との連結部及び、枠体1と冷却管2屈曲部2Bとの固定部周囲に、予め充填したグラスウールをレジンで浸して硬化形成したことを課題解消のための手段とする。
本発明の請求項1により、冷却器の冷却管と連結管との異種金属連結部や、冷却器と枠体との連結部分を強固に固定することで、銅管と鋼管との連結部や、冷却管の固定部に生じる不具合を防止することが可能になる。
また、請求項2により、たとえ冷却管や連結管が腐食したとしても、固着層Pが管としての形状を維持し、冷却器の継続使用を可能にするので、冷却器の耐用期間を延命することができる
更に、請求項3、4により、冷却器と枠体との連結部分を強固に固定し、冷却器の耐用期間を延命することができる。
このように、本発明によると、冷却器の冷却管と連結管との異種金属連結部や、冷却器と枠体との連結部分を強固に固定し、たとえ冷却管や連結管が腐食したとしても、冷却器の継続使用を可能にするなどといった優れた効果を奏するものである。
本発明の最良の形態は、圧縮空気を送風する枠体1内にフィン2A付き冷却管2の屈曲部2Bを固定する。該冷却管2Bの端部に冷媒を導入する連結主管3を連結する。冷却管2内に冷却水等の冷媒を循環させながら、枠体1内に圧縮空気を送風して冷却する圧縮空気用冷却器を設ける。冷却管2と連結主管3との連結部及び枠体1と冷却管2屈曲部2Bとの固定部周囲に、非電導性の充填材を充填固化した固着層Pを設ける。前記冷却管2の屈曲部2Bを固定した前記枠体1の側板1Aと、前記冷却管2と連結主管3との連結部及び枠体1と冷却管2屈曲部2Bとの固定部周囲を囲繞する堰板Qとの間に充填した充填材が固化してブロック状を成す固着層Pを形成することで、当初の目的を達成する。
本発明冷却装置は、冷却管2内に冷却水等の冷媒を循環させながら、枠体1内に圧縮空気を送風して冷却する圧縮空気用冷却器を用いるものである。すなわち、圧縮空気を送風する枠体1内に、フィン2A付き冷却管2の屈曲部2Bが固定されている。また、この冷却管2Bの端部に冷却水等の冷媒を導入する連結主管3が連結されたものである。
連結主管3は、メインヘッダーと称され集合管として用いられるもので、複数本の連結枝管3Aを有しており、各連結枝管3Aに冷却管2が連結されている。この連結枝管3Aと冷却管2との連結部は、継管4を介して溶接される。連結主管3、連結枝管3A、継管4は、いずれも鋼管が使用され、一方、冷却管2や冷却管2の屈曲部2Bは銅管が使用されている。そこで、継管4と冷却管2との溶接部分は異種金属の接続となり、この接続部分に冷水等を通水していると電位差が発生して腐食の原因となるものである。また、冷却管2と屈曲部2Bとは銅管同士の溶接となっているが、この溶接部分は枠体1の側板1A近くにあることから、振動により破損し易い状態にある。
このような冷却管2と連結枝管3Aとの連結部及び、枠体1と冷却管2屈曲部2Bとの溶接部周囲に、非電導性の充填材を充填固化した固着層Pを設ける。この固着層Pは、非電導性の充填材であれば、レジン、コンクリートなど、硬化後に各管の周囲に強固な固着層Pを形成する材料であればよく、例えば、管の一部が腐食したとしても、この固着層Pが管としての形状を維持できるもので形成する。
そこで、固着層Pに用いる充填材の一例としてレジンを使用し、骨材として珪砂を混合する充填材が好ましい。このとき、レジン対珪砂の重量比を1対5乃至1対6に混合した充填材を使用することで、各管の周囲に強固な固着層Pを設けることができる。また、この固着層Pは、他の手段で形成することも可能である。例えば、冷却管2と連結主管3との連結部及び枠体1と冷却管2屈曲部2Bとの固定部周囲に、予めグラスウール(図示せず)を詰め込んでおき、このグラスウールをレジン等で浸すことで固着層Pを硬化形成する手段である。レジンを使用する場合の一例として、エポキシ樹脂を主剤とし、変性ポリアミドアミンを硬化剤とするものが好適である。また、他のレジンやその他の充填材に変更することも可能である。
いずれの充填材を使用する場合でも、固着層Pを形成するには、堰板Qにて囲った内部に充填材を充填することになる。この堰板Qは、枠体1の周囲から、前記冷却管2の屈曲部2Bを固定した前記枠体1の側板1A及び連結主管3にかけて箱体状に囲み、この堰板Q内に充填した充填材が固化して固着層Pが形成されるまで充填材を保持するものである(図1参照)。固着層Pが形成された後、この堰板Qは除去され、固着層Pが露出するものとなる(図2参照)。図2に示す冷却器は、枠体1の両側に連結主管3を配した冷却器を示しており、この場合、枠体1の両側に固着層Pが設けられるものである。また、堰板Qをそのまま残して使用することも可能である。
尚、本発明における図示例の各構成は、本発明の一実施例に過ぎず、各構成部材の形状、寸法等の設計変更、形態の変更など、現在知られている技術範囲で自由に変更することができるものである。
P 固着層
Q 堰板
1 枠体 1A 側板
2 冷却管 2A フィン
2B 屈曲部
3 連結主管 3A 連結枝管
4 継管
Q 堰板
1 枠体 1A 側板
2 冷却管 2A フィン
2B 屈曲部
3 連結主管 3A 連結枝管
4 継管
Claims (4)
- 圧縮空気を送風する枠体内にフィン付き冷却管の屈曲部が固定され、該冷却管の端部に冷媒を導入する連結主管が連結され、冷却管内に冷却水等の冷媒を循環させながら、枠体内に圧縮空気を送風して冷却する圧縮空気用冷却器において、冷却管と連結主管との連結部及び枠体と冷却管屈曲部との固定部周囲に、非電導性の充填材を充填固化した固着層を設けたことを特徴とする圧縮空気用冷却器の冷却管固定構造。
- 前記固着層は、前記冷却管の屈曲部を固定した前記枠体の側板と、前記冷却管と連結主管との連結部及び、枠体と冷却管屈曲部との固定部周囲を囲繞する堰板との間に充填された前記充填材が固化してブロック状を成す請求項1記載の圧縮空気用冷却器の冷却管固定構造。
- 前記固着層は、レジン対珪砂の重量比を1対5乃至1対6として混合した充填材にて形成した請求項1又は2記載の圧縮空気用冷却器の冷却管固定構造。
- 前記固着層は、冷却管と連結主管との連結部及び、枠体と冷却管屈曲部との固定部周囲に、予め充填したグラスウールをレジンで浸して硬化形成した請求項1又は2記載の圧縮空気用冷却器の冷却管固定構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004305237A JP2006118761A (ja) | 2004-10-20 | 2004-10-20 | 圧縮空気用冷却器の冷却管固定構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004305237A JP2006118761A (ja) | 2004-10-20 | 2004-10-20 | 圧縮空気用冷却器の冷却管固定構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006118761A true JP2006118761A (ja) | 2006-05-11 |
Family
ID=36536809
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004305237A Pending JP2006118761A (ja) | 2004-10-20 | 2004-10-20 | 圧縮空気用冷却器の冷却管固定構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006118761A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012189298A (ja) * | 2011-03-14 | 2012-10-04 | Toyota Industries Corp | 熱交換器及び廃熱回収装置 |
CN113510530A (zh) * | 2021-07-28 | 2021-10-19 | 安徽津野数控科技有限公司 | 一种自动化数控机床冷却装置 |
-
2004
- 2004-10-20 JP JP2004305237A patent/JP2006118761A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012189298A (ja) * | 2011-03-14 | 2012-10-04 | Toyota Industries Corp | 熱交換器及び廃熱回収装置 |
CN113510530A (zh) * | 2021-07-28 | 2021-10-19 | 安徽津野数控科技有限公司 | 一种自动化数控机床冷却装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN105940129B (zh) | 铝合金制热交换器 | |
CN1645030A (zh) | 工业设备热交换器 | |
JP5701349B2 (ja) | 高温配管の延命方法及び高温配管の延命化構造、高温配管のメタル温度の制御方法 | |
JP2009250510A (ja) | 熱交換器およびその製造方法 | |
BR112017010323B1 (pt) | material revestido de liga de alumínio | |
JP2006145060A (ja) | アルミニウム熱交換器 | |
JP2009250562A (ja) | 熱交換器 | |
JP2006118761A (ja) | 圧縮空気用冷却器の冷却管固定構造 | |
CA2759548C (en) | Method for producing a cooling element for pyrometallurgical reactor and the cooling element | |
WO2015174101A1 (ja) | 高温配管の延命方法及び高温配管の延命化構造 | |
JP2011110568A (ja) | 伝熱管の溶接用冷却装置 | |
JP2008063601A (ja) | 溶融塩配管及び熱処理方法 | |
JP2015117876A (ja) | フィン・アンド・チューブ型熱交換器 | |
CN209785920U (zh) | 散热板及散热板铸型 | |
JP2006284009A (ja) | 捩り管形熱交換器の製造方法 | |
JP6904554B2 (ja) | 熱交換器、及びその製造方法 | |
JP4794330B2 (ja) | トランス及びその製造方法 | |
WO2009036520A1 (en) | Repair method and alloy | |
JP2013001941A (ja) | クラッド材、熱交換器および熱交換器の製造方法 | |
JP2008092735A (ja) | アキシャルギャップ型回転電機のステータ構造 | |
JP6594724B2 (ja) | 銅製ステーブクーラーおよび製造方法 | |
KR102093082B1 (ko) | 라이너 플레이트용 방열장치 | |
JP2001133195A (ja) | 熱交換器の電蝕防止方法 | |
JP2002324990A (ja) | 電力系統リレー装置 | |
CN103143849A (zh) | 铝翅片管与钢铝复合板连接结构及焊接工艺 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070815 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070828 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080108 |