JP2006117312A - 梱包機のバンド案内アーチ及び梱包機の使用方法 - Google Patents

梱包機のバンド案内アーチ及び梱包機の使用方法 Download PDF

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Fumio Hoya
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Kenichi Oga
謙一 大賀
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    • B65BMACHINES, APPARATUS OR DEVICES FOR, OR METHODS OF, PACKAGING ARTICLES OR MATERIALS; UNPACKING
    • B65B13/00Bundling articles
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Basic Packing Technique (AREA)

Abstract

【要 約】
【課 題】 作業者がバンドの先端部を手で掴んでバンドを梱包物に周回させる半自動バンド掛けをアーチに邪魔されずに行うことができると共に、半自動バンド掛けから自動バンド掛けに容易に変更でき、かつ半自動バンド掛けから自動バンド掛けに変更する構造が簡単な梱包機のバンド案内アーチを提供する。
【解決手段】 バンド案内アーチは、アーチ使用位置でテーブル部の前後方向中央部に配置されていると共に、バンドガイド内へバンドが供給可能な接続状態とされ、その両下部がテーブル部の左右の側板と対向するように延在され、かつバンド案内アーチの両延在部と、対向する前記テーブル部の左右の側板とが回動機構を介してアーチ使用位置からアーチ退避位置までの間を回動可能に接続されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、合成樹脂や紙などの熱可塑性のバンドを梱包物に巻き付け、これを引き戻す際に用いる梱包機のバンド案内アーチ及び梱包機の使用方法に関する。
熱可塑性のバンドを使用し、これを梱包物に巻き付けてバンドを溶着する装置としては、作業者がバンドの先端部を手で掴んで、梱包物に周回させる半自動式の梱包機が知られている。このような半自動式の梱包機は、作業者がバンドを梱包物に周回させるので、バンドを案内するアーチを必要とせず、アーチによって梱包物の高さと幅を制約されないという利点がある。
一方、梱包機で多量の梱包物のバンド掛けを行う場合には、テーブル上にアーチ型のバンドガイドを標準装備し、バンドを前記バンドガイドで梱包物に周回させるようにした自動梱包機が用いられている。ところが自動梱包機のアーチは、一般にテーブル上の中央部に固定されているため、アーチによって梱包物の高さと幅を制約されるという問題があった。
そこで例えば、バンド掛け作業を自動バンド掛けに転換できる簡易的なアーチ式梱包機が提案されている(特許文献1)。
また自動梱包機のうち、アーチを昇降機構より昇降させるようにしたアーチ式梱包機が開示されている(特許文献2)。
実用新案登録3091493号公報 実開平4−38903号公報
しかしながら特許文献1に記載されているアーチ式梱包機は、アーチが着脱式であるため、バンド掛け作業を自動バンド掛けに変更する際、手間がかかるという問題がある。
また特許文献2に記載されている自動梱包機のアーチは、昇降機構によりそれを昇降させるようにしているため、昇降機構やそれを支える新たな支持架台が必要となり、構造が複雑になるという問題がある。しかも自動梱包機のアーチは、そもそも、作業者がバンドを梱包物に周回させる半自動バンド掛けを行うことを想定しておらず、作業者がバンドを梱包物に周回させる際、昇降させたアーチの下部が邪魔になるという問題がある。
本発明は、上記従来技術の問題点を解消し、作業者がバンドの先端部を手で掴んでバンドを梱包物に周回させる半自動バンド掛けをアーチに邪魔されずに行うことができると共に、半自動バンド掛けから自動バンド掛けに容易に変更でき、かつ半自動バンド掛けから自動バンド掛けに変更する構造が簡単な梱包機のバンド案内アーチ及び梱包機の使用方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、鋭意検討した結果、自動バンド掛けを行うアーチ使用位置と、半自動バンド掛けを行うアーチ退避位置との間を回動機構により回動するか、あるいは移動機構により移動する梱包機のバンド案内アーチとすることで前記課題を解決するようにした。
本発明は、以下のとおりである。
1.バンドガイドを有するバンド案内アーチ、バンド送り機構、バンド引き戻し機構、熱溶着機構および切断機構を具備した梱包機において、前記バンド案内アーチは、アーチ使用位置でテーブル部の前後方向中央部に配置されていると共に、前記バンドガイド内へバンドが供給可能な接続状態とされ、その両下部がテーブル部の左右の側板と対向するように延在され、かつその両延在部と、対向する前記テーブル部の左右の側板とが回動機構を介して前記アーチ使用位置からアーチ退避位置までの間を回動可能に接続されていることを特徴とする梱包機のバンド案内アーチ。
2.前記バンドガイドを長さ方向直角断面がコの字状のアーチフレーム内に取り付けたことを特徴とする上記1.に記載の梱包機のバンド案内アーチ。
3.前記バンドガイドによりアーチ状のバンド通路を形成するに際し、バンド進行方向へ向かってバンド通路が真っ直ぐなストレート形状のバンドガイドと、バンド進行方向へ向かってバンド通路が曲がっている円弧形状のバンドガイドを組み合わせたことを特徴とする上記1.又は2.に記載の梱包機のバンド案内アーチ。
4.前記バンドガイドのうち、バンド進行方向へ向かってバンド通路が真っ直ぐなストレート形状のバンドガイドを長さ方向直角断面がV字状の1対の部材で構成し、該1対の部材をバンド幅方向に間隔を空け、開口を互いに向かい合わせて、アーチフレーム内にバンドガイド支持機構を介して取り付けたことを特徴とする上記1.〜3.のいずれかに記載の梱包機のバンド案内アーチ。
5.前記バンドガイド支持機構を1対の蝶番と間隔調整部材とばねとで構成したことを特徴とする上記4.に記載の梱包機のバンド案内アーチ。
6.前記バンド案内アーチは、それを回動する時のアーチ位置を検出する位置検出手段を具備していることを特徴とする上記1.〜5.のいずれかに記載の梱包機のバンド案内アーチ。
7.前記位置検出手段は、前記バンド案内アーチを回動する時に一緒に連動して回動する被検出部材と、該被検出部材を検知可能に所定箇所に設置された2つの位置検出センサとを含むことを特徴とする上記6.に記載の梱包機のバンド案内アーチ。
8.上記1.〜7.のいずれかに記載の梱包機のバンド案内アーチは、前記回動機構に代えて、前記バンド案内アーチの両延在部と、対向する前記テーブル部の左右の側板とが前後方向及び上下方向への移動機構を介して前記アーチ使用位置からアーチ退避位置までの間を移動可能に接続されていることを特徴とする梱包機のバンド案内アーチ。
9.上記1.〜8.のいずれかに記載のバンド案内アーチを具備した梱包機の使用方法であって、全自動梱包機として使用した後、半自動梱包機として使用する際には、前記バンド案内アーチのアーチ位置を前記アーチ使用位置からアーチ退避位置に変更して、半自動バンド掛けを行い、一方半自動梱包機として使用した後、全自動梱包機として使用する際には、前記バンド案内アーチのアーチ位置をアーチ退避位置から前記アーチ使用位置に変更して、自動バンド掛けを行うことを特徴とする梱包機の使用方法。
本発明に係る梱包機のバンド案内アーチは、その両延在部と対向するテーブル部の左右の側板とを回動機構、若しくは移動機構を介して接続したので、構造が簡単で、かつ回動、若しくは移動可能なアーチとすることができる。
また本発明に係る梱包機のバンド案内アーチによれば、作業者がバンドの先端部を手で掴んでバンドを梱包物に周回させる半自動バンド掛けをアーチに邪魔されずに行うことができるとともに、半自動掛から自動バンド掛けに、あるいは自動バンド掛けから半自動掛に容易に変更できる。
また、本発明に係る梱包機の使用方法によれば、自動バンド掛けと半自動バンド掛けとの切り換えを容易に行うことができる。
以下、本発明の実施の形態に係る梱包機のバンド案内アーチについて図を用いて説明する。
図1、図2は本発明の実施の形態に係る梱包機のバンド案内アーチ1の回動を説明する図であり、図1は概略左側面図、図2はその概略正面図である。また図3には、バンド案内アーチ1の回動機構の一例を示した。
図1、図2において、ボックス状のテーブル部2は、脚部3によって所定の高さに支持されている。4はテーブル部2の下方に保持されたバンドリールであり、バンドBはこれから引き出され、例えばローラを経てプールボックスに続くバンド導入口からテーブル部2内へ導かれるようになっている。テーブル部2内には、例えばモータで駆動される駆動ローラなどによりバンドBを送り出すバンド送り機構、引き締めを行うバンド引き戻し機構として作動するフィードユニットや、熱溶着機構を含み、バンドBのクランプ、熱溶着及び切断を行うバンド溶着接合ユニット等が内蔵されている。これらの機構については、従来より公知の梱包機の機構を採用することができる。
図1、2中、テーブル部2の前後方向中央部に配置されたバンド案内アーチ1は、アーチ使用位置を示している。このアーチ使用位置では、バンドガイド内へバンドBが供給可能な接続状態とされ、梱包物AにバンドBを周回させて引き締めた後、熱溶着し、切断を行うことができる。また図1中、2点鎖線で示したバンド案内アーチは、図3に例示するような回動機構により軸6の回転中心6Aの回りを回動され、退避途中にあるアーチと、テーブル部2の脚部3と後側で接触しているアーチ退避位置のアーチをそれぞれ示す。
この場合、バンド案内アーチ1は、回動範囲として軸6の回転中心6A回りの回動角度を180度とした。7は、ストッパー、8、9はマグネット、10は梱包機の電源スイッチを示す。
退避途中の状態では、テーブル部2の上面より高い位置にL字状の接続部材5が位置しているが、退避位置では、図1に示すように、L字状の接続部材5がテーブル部2の上面と面一となっている。この場合、バンド案内アーチ1の下部には、退避位置で接続部材5のどの部分もテーブル部2の上面より上に突出しないような延在部5Aが延在させてある。退避位置においては、作業者がバンドBを梱包物Aに周回させる半自動バンド掛けを行うことができる。なお、延在部5Aは、アーチ使用位置においてテーブル部2の上面より低い位置にあるL字状の接続部材5の部分である。
ここで図3によりバンド案内アーチ1の回動機構の一例について説明する。
バンド案内アーチ1の回動機構としては、例えば、テーブル部2の側板2Aと向かい合う延在部5Aの先端に軸6を固定し、図3に示すように、この軸6をテーブル部2の側板2Aに固定した軸受けプレート11により軸支する構造とする。このような軸を軸支する回動機構は、テーブル部2の左右に設ける。
なお、バンド案内アーチ1の両延在部5Aに固定した軸6には、図4のように、渦巻きばね12を取り付け、軸受けプレート11に打ち込んだスプリングピン13で係止するのが好ましい。12Aはフリー状態のばね先端位置を示し、12Bはアーチ退避位置の状態で、渦巻きばね12を付勢したときのばね先端位置を示す。
図4のようにバンド案内アーチ1の両延在部5Aに固定した軸6に、付勢した渦巻きばね12を取り付けた場合には、アーチ使用位置からアーチ退避位置に向かってバンド案内アーチ1を回動機構により回動するに際し、バンド案内アーチ1の自重により、バンド案内アーチ1がテーブル部2の脚部3と接触するときの衝撃を緩和することができるので好ましい。また反対向きに、前記した回動機構によりバンド案内アーチ1を回動するに際しては、ストッパー7と接触してそれ以上の前方への回動を阻止する構造とするのが位置決めを正確に行えるので好ましい。
このように本発明の実施の形態に係る梱包機のバンド案内アーチ1は、アーチ使用位置でテーブル部2の前後方向中央部に配置されていると共に、その両下部がテーブル部2の左右の側板2Aと対向するように延在され、かつバンド案内アーチ1の両延在部5Aと、対向するテーブル部2の側板2Aとが、例えば図3に示すような回動機構を介してアーチ使用位置からアーチ退避位置までの間を回動可能に接続されている。
また、前記アーチ使用位置では、後述するように、コーナーの左右に設けられるバンドガイド25および26(図7参照)へバンドBが供給可能な接続状態とされる。バンドガイド25および26は、内面に円弧形状の溝を形成したバンドガイドで、バンド通路が真っ直ぐなストレート形状のバンドガイド29の左右に配置されることで、バンドBが供給可能な接続状態となる。
なお、図1、2に示したアーチ使用位置では、バンド案内アーチ1の両下部に延在させた延在部5Aがマグネット8に接触しており、アーチ位置を保持している。
次ぎにバンド案内アーチ1の好適な構造について図5、図6により説明する。
図5(a)、(b)は、アーチフレーム20内に取り付けた左右のバンドガイド21、22およびコーナーのバンドガイド23、24、25、26のバンド通路の形状を示す縦断面図である。また図6は、アーチフレーム20内に取り付けたバンドガイド27のバンド通路の形状を示す縦断面図である。
左右のバンドガイド21、22および上のバンドガイド27は、バンド進行方向へ向かってバンド通路が真っ直ぐなストレート形状のバンドガイドである。一方、図5(a)、(b)に示したコーナーのバンドガイド23、24、25、26は、内面にバンドBが通過する溝を形成したバンドガイドである。この場合、一体ものをバンド進行方向へ向かって円弧状に加工している。コーナーのバンドガイド23、24、25、26は、図5(a)、(b)に示したように締結ねじにより直接、アーチフレーム20内に取り付けられている。これに対してストレート形状の左右のバンドガイド21、22および上のバンドガイド27は、図5および図6に示したように、アーチフレーム20内にバンドガイド支持機構28を介して取り付けられている。
このように、バンド進行方向へ向かってバンド通路が真っ直ぐなストレート形状のバンドガイドと、バンド進行方向へ向かってバンド通路が曲がっている円弧形状のバンドガイドを組み合わせたバンド案内アーチ1とした場合には、バンドBを安定して通すことができるアーチ状のバンド通路を形成するに際し、少ない種類の部材で形成できるので好ましい。また、これらのバンドガイド21〜27を長さ方向直角断面がコの字状のアーチフレーム20内に取り付けた場合には、剛性の高いバンド案内アーチ1とすることができるので好ましい。
なお、図7(a)には、テーブル部2に設けた下のバンドガイド29を示し、同図7(b)には下のバンドガイド29を取り付けるガイドフレーム30の断面図を示した。図7(a)中、コーナーのバンドガイド25、26の位置はアーチ使用位置である。この位置では、バンドBをバンド案内アーチ1のバンドガイド21〜27内に周回させることができる。
前記したストレート形状のバンドガイドは、例えば図8〜図10のバンドガイド27に示すように長さ方向直角断面がV字状の1対の部材で構成し、V字状の1対の部材をバンド幅方向に間隔を空け、開口を互いに向かい合わせて、アーチフレーム20内にバンドガイド支持機構28を介して取り付けるのが好ましい。
図8、9、10によりバンド案内アーチ1に設けて好適なバンドガイド支持機構28について説明する。
この図では、代表例としてバンド案内アーチ1に設けた上のバンドガイド27を支持するバンドガイド支持機構28を示した。このバンドガイド支持機構28は、1対の蝶番31と間隔調整部材32とコイルばね28Aとで構成されている。
1対の蝶番31は、図8に示すように、間隔調整部材32とバンドガイド27との間に、揺動方向34で示すように、V字状の1対の部材が揺動するように配置されて、間隔調整部材32とV字状の1対の部材にそれぞれ接合されている。間隔調整部材32は、図9に示すように、コイルばね28Aがバンドガイド27とアーチフレーム20の底との間に収納できる厚みを有するものであればよい。
コイルばね28Aは、1対の蝶番31と間隔調整部材32を取り付けた近傍に配置されているとともに、図9、図10に示すように、長さ方向直角断面がV字状の1対の部材に跨って取り付けられている。
そして上記のコイルばね28Aは、アーチ使用位置で自動バンド掛けを行う際のバンド送り工程において、バンドBをV字状の1対の部材の内側に保持することができるばね力を有し、また自動バンド掛けを行う際のバンド引き戻し工程で、バンドBを解放した後、速やかに元の状態に戻ることができるばねとする。また、V字状の1対の部材のバンド幅方向の間隔の設定およびコイルばね28Aの選定は、バンド引き戻し工程でバンドBの周回長さが短くなる作用により、バンドBをスムースに解放できるように行う。
このように本発明の実施の形態に係る梱包機のバンド案内アーチ1には、ストレート形状のバンドガイド21、22、27がバンドガイド支持機構28を介してアーチフレーム20に取り付けられている。このため、本発明の実施の形態に係る梱包機のバンド案内アーチ1によれば、簡単な構造の支持機構とすることができ、かつバンドBの保持・解放をスムースに行うことができると共に、バンドBを解放した後、バンドガイド27を速やかに元の状態に戻すことができるので好ましい。
バンドガイド支持機構28は、図14(a)、(b)に示すような支持機構とするのがより好適である。この場合には、コイルばね28Aの代わりに1対のねじりばね128を用いた。
前記ねじりばねの一端をばね支持台32Aに支持させ、他端をバンドガイド27を構成するV字状の1対の部材の一方に接続する。ばね支持台32Aは、締結ボルトによってアーチフレーム20に取り付けた間隔調整部材32に締結されている。1対の蝶番31は、バンドガイド27が開・閉できるよう、V字状の1対の部材にそれぞれ取り付けられている。また、前記ねじりばね128は、アーチ使用位置で自動バンド掛けを行う際のバンド送り工程において、バンドBをV字状の1対の部材の内側に保持することができるばね力を有し、また自動バンド掛けを行う際のバンド引き戻し工程で、バンドBを解放した後、速やかに元の状態に戻ることができるばねとする。
このような1対のねじりばね128を用いたバンドガイド支持機構によれば、コイルばね28AをV字状の1対の部材に跨って接合したバンドガイド支持機構に比べて、ばねを高寿命とすることができるので好ましい。
ここで、図7(a)を用い、梱包機に設けたバンド溶着接合ユニット40及びフィードユニット50の動作について説明する。
溶着機構を含むバンド溶着接合ユニット40及びローラを有するフィードユニット50は、梱包機のテーブル部2に内蔵されている。51は、バンドBを案内するエントリーガイドを示す。エントリーガイド51は、バンド溶着接合ユニット40の下段のバンド装入口40Lと繋がるように設置され、フィードユニット50のバンド送り機構を作動させた時には、エントリーガイド51を通過したバンドBが下段のバンド装入口40Lに供給され、一方、フィードユニット50のバンド引き戻し機構を作動させた時には、前者と逆にバンド装入口40Lを通過したバンドBがテーブル部2の下部に設けたエントリーガイド51を経てプールボックスに戻される。
またバンド先端検知スイッチ40Bは、梱包機の使用時に、バンド先端部が上段のバンド装入口40Hに所定量だけ挿入され、下段に位置するバンドBと重なった時点でバンド先端検知信号を梱包機の制御部へ送るように構成されている。
そして、実施の形態に係るバンド案内アーチ1を具備した梱包機では、アーチ位置をアーチ使用位置とし、梱包機の電源スイッチ10をオンとした状態で自動バンド掛けを行う際には、バンド先端検知信号を梱包機の制御部が受信した時にフィードユニット50のバンド送り機構の作動を停止し、一方、アーチ位置をアーチ退避位置とし、半自動バンド掛けを行う場合には、バンド溶着接合ユニット40の上段のバンド装入口40H内にバンド先端部を人手により差し込み、梱包機の制御部がバンド先端検知信号を受信した時に、従来の半自動梱包機と同様、バンドBのクランプ、バンドBの引き戻し、バンドBの溶着および切断の一連の工程が梱包機により実施するようにされている。図7(a)中、40Aは、スライドカバーを示す。
上記実施の形態に係るバンド案内アーチ1を具備した梱包機の動作について、図1、2及び図7(a)を参照しつつ説明する。
最初に全自動梱包機として使用する際には、図1、2に示すようにバンド案内アーチ1をアーチ使用位置とした状態で、梱包機の電源スイッチ10をオンとし、梱包機のバンド送り機構を作動させ、バンド案内アーチ1のバンドガイド内へバンドBを送り込むことにより、テーブル部2の上に置いた梱包物の周囲に周回させる。このようにしてバンド先端部が上段のバンド装入口40Hに所定量だけ挿入され、下段に位置するバンドBと重なった時点でバンド先端検知スイッチ40Bからのバンド先端検知信号によりバンド送り機構の作動が停止され、自動バンド掛けのスタンバイ状態となる。
この自動バンド掛けのスタンバイ状態においては、テーブル部2に設けたバンドガイド29内に送り出されたバンドBの先端部が、それに繋がるバンド案内アーチ1のコーナーのバンドガイド25に送り出され、ストレート形状のバンドガイドと円弧形状のバンドガイドを組み合わせたバンド通路を通り、バンド案内アーチ1のコーナーのバンドガイド26から上段のバンド装入口40Hに所定量だけ挿入されている。
なお、自動バンド掛けのスタンバイ状態におけるバンドBの周回状態を図19に示す。P1はバンド先端を示す。
次いで、バンド溶着スタートスイッチ60を押すと、バンドBがクランプされ、バンドBの引き戻し、バンドBの溶着および切断の一連の工程が梱包機により実施された後、スライドカバー40Aがスライドし、梱包物の周囲にバンドを巻き付ける1回の自動バンド掛けが終了する。
この梱包機の場合には、1回の自動バンド掛けが終了すると、次の自動バンド掛けに備え、一定時間経過後、バンドが送り出され、自動バンド掛けのスタンバイ状態となるので、バンド溶着スタートスイッチ60を押すだけで、自動バンド掛けを繰り返すことができる。
また、図1、図2に示した梱包機を最初に半自動梱包機として使用する際には、バンド案内アーチ1をアーチ使用位置からアーチ退避位置に回動した状態で梱包機の電源スイッチ10をオンとし、梱包機のバンド送り機構を作動させ、テーブル部2より上方へバンドを所定長さ送り出す。なお、この梱包機の場合、半自動梱包機として使用する際には、予め、送り出す長さを設定できる。
次いで、テーブル部2より上方へ送り出されたバンドBの先端部を人手で把持し、テーブル部2の上に置いた梱包物の周囲に周回させ、引き続き、バンド先端部をバンド溶着接合ユニット40の差込口、すなわち図7(a)に示す上段のバンド装入口40Hから所定量だけ差し込む。すると、バンド先端部が上段のバンド装入口40Hに所定量だけ挿入され、下段に位置するバンドBと重なった時点で、バンド先端検知スイッチ40Bがそれを検出することにより、バンドBがクランプされ、バンドBの引き戻し、バンドBの溶着および切断の一連の工程が梱包機により実施された後、スライドカバー40Aがスライドし、梱包物の周囲にバンドを巻き付ける1回の半自動バンド掛けが終了する。
この梱包機の場合、1回の半自動バンド掛けが終了すると、次の半自動バンド掛けに備え、一定時間経過後、バンドが所定長さ送り出され、半自動バンド掛けのスタンバイ状態となる。
図20には、テーブル部2より上方へ送り出されたバンドBの先端部を人手で把持し、テーブル部2の上に置いた梱包物の周囲に周回させる途中の状態を示した。図20中、P2は、バンド先端を示す。
この実施の形態に係るバンド案内アーチ1を具備した梱包機の使用方法は、全自動梱包機として使用した後、半自動梱包機として使用する際には、バンド案内アーチ1のアーチ位置をアーチ使用位置からアーチ退避位置に変更して、上記した半自動バンド掛けを行い、一方半自動梱包機として使用した後、全自動梱包機として使用する際には、バンド案内アーチ1のアーチ位置をアーチ退避位置からアーチ使用位置に変更して、上記した自動バンド掛けを行う。
以下に、図4で説明したような緩衝機構として渦巻きばね12を用いた回動機構に比べ、より好適なバンド案内アーチ1の回動機構を図11(a)、(b)に示す。
図11(a)は、テーブル部2の左側に設けた回動機構を示し、図11(b)は、テーブル部2の右側に設けた回動機構を示した。より好適なバンド案内アーチ1の回動機構の緩衝機構は、摩擦板112を含み、この摩擦板112を押さえ板113によって軸受けプレート11へ押し付けて構成されている。ナット114Aは、押さえ板113の押し付け力を調整している。ナット114Bは、緩み止めのためにつけている。
このような、摩擦板112が軸受けプレート11へ押し付けられた状態で軸6の回転中心6Aの周りを回るようにした梱包機のバンド案内アーチ1によれば、アーチ使用位置からアーチ退避位置へ向かって回動機構により回動するに際し、回動範囲にわたって一定の摩擦力を回動方向と逆向きに作用させることができ、アーチ退避位置における衝撃を小さくすることができるのでより好ましい。
また、より好適なバンド案内アーチ1は、それを回動する時のアーチ位置を検出する位置検出手段を具備している。バンド案内アーチ1のアーチ位置を検出する位置検出手段としては、図11(b)に示すように、バンド案内アーチが回動する時に一緒に連動して回動する被検出部材115と、図12及び図13に示すような、箇所に設置した位置検出センサLS1、LS2とすることができる。
この場合、被検出部材115は、バンド案内アーチ1の延在部5Aに固定した軸6と一緒に回動するように、軸6から内部へ延びる雄ねじ部117にナット116で取り付けられている。一方、位置検出センサLS1、LS2としては、例えば鋼材などの磁性金属を被検出部材115とし、それを検知する非接触式の近接スイッチを用いることができる。
上記の位置検出センサLS1は、梱包機の電源スイッチ10をオンとした状態で、バンド案内アーチ1がアーチ使用位置に収まっている場合には、被検出部材115を検出してオンとなり、アーチ使用位置から外れた場合には被検出部材115が離れてオフとなる位置に設置されている。また位置検出センサLS2は、梱包機の電源スイッチ10をオンとした状態で、バンド案内アーチ1がアーチ退避位置に収まっている場合には、被検出部材115を検出してオンとなり、アーチ退避位置から外れた場合には被検出部材115が離れてオフとなる、位置に設置されている。
また、アーチ使用位置とアーチ退避位置との中間にバンド案内アーチ1が位置している場合には、位置検出センサLS1、LS2からのアーチ位置検出情報は、表1に示すように両方ともにオフとなる。このような位置検出センサLS1、LS2としては、上記以外に、被検出部材115と所定箇所で接触するリミットスイッチや、光の通過・光の不通過を検出する光電センサなどを用いることもできる。
このようなバンド案内アーチ1のアーチ位置を検出する位置検出手段を具備している梱包機によれば、梱包機の電源スイッチ10をオンとし、全自動梱包機、あるいは半自動梱包機として使用した後、バンド案内アーチ1を回動するに際して、位置検出センサLS1、LS2によりアーチ位置を表1に示すように検出できる。
このため、回動する時のアーチ位置を検出する位置検出手段を具備している梱包機のバンド案内アーチ1の場合には、全自動梱包機から半自動梱包機への切り替え、あるいは半自動梱包機から全自動梱包機への切り替えを以下のようにして行うことができるので好ましい。
(1)全自動梱包機から半自動梱包機への切り替え
(1-1)全自動梱包機として使用した後のバンドBは、図19に示すようにバンド案内アーチ1のバンドガイド内に行き渡り、バンド溶着接合ユニット40の上段のバンド装入口40Hに所定量だけ挿入されている。
(1-2)アーチ使用位置からアーチ退避位置へ向かってバンド案内アーチ1を少しだけ回動させる。このようにすることによって、アーチ使用位置に収まっているか、否かを検出する位置検出センサLS1からのアーチ位置検出情報は、アーチ位置がアーチ使用位置から外れた時点でオンからオフに変化する。そこでこの信号を梱包機が検出した時点でバンド案内アーチ1がアーチ使用位置から外れたと判断し、梱包機のバンド引き戻し機構を作動させ、バンドBの引き戻しを開始する。
(1-3)図19中に示すバンド先端P1が、バンド案内アーチ1のバンドガイド内を順次通過し、さらに、テーブル部2に設けたバンドガイド29(図7参照)を通過して、バンド溶着接合ユニット40の40Aの下にまで戻されたのを目視により確認した後、バンド案内アーチ1をさらに回動さて、アーチ退避位置に到達させる。
このようにして、バンド案内アーチ1のバンドガイド内に行き渡っていたバンドBがプールボックス内に円滑に引き戻される。
なお、上記の確認を行わず、バンドBがバンド案内アーチ1のバンドガイド内に残っている状態でバンド案内アーチ1をアーチ退避位置にまで回動させた場合には、バンド案内アーチ1のバンドガイドとテーブル部2に設けたバンドガイド29との間でバンドBが捻れてしまうことに起因する、バンド引き戻しトラブルが発生しやすい。この梱包機では、バンド送り機構により送り出したバンド長さを制御部が記憶しているので、それに対応して引き戻す長さが決められ、バンド先端P1が40Aの下にまで戻されると、フィードユニット50のバンド引き戻し機構が停止される。
(1-4)バンド案内アーチ1がアーチ退避位置に到達すると、アーチ退避位置に収まっているか、否かを検出する位置検出センサLS2のアーチ位置検出情報がオフからオンに変化する。そこで、この信号を梱包機が検出した時点でバンド案内アーチ1がアーチ退避位置に到達したと判断し、フィードユニット50のバンド送り機構を作動させ、バンドBをテーブル部2の上方に所定長さ送り出す。
(2)半自動梱包機から全自動梱包機への切り替え
(2-1)半自動梱包機として使用した後のバンドBは、テーブル部2に設けたバンドガイド29を通り、図20に示したように、所定長さだけテーブル部2の上方に送り出されている。
(2-2)アーチ退避位置からアーチ使用位置へ向かってバンド案内アーチ1を少しだけ回動させる。このようにすることによって、アーチ退避位置に収まっているか、否かを検出する位置検出センサLS2からのアーチ位置検出情報は、アーチ位置がアーチ退避位置から外れた時点でオンからオフに変化する。この信号を梱包機が検出した時点でバンド案内アーチ1がアーチ退避位置から外れたと判断し、フィードユニット50のバンド引き戻し機構を作動させ、バンドBの引き戻しを開始する。
(2-3)バンド先端P2がテーブル部2に設けたバンドガイド29を通過して、バンド溶着接合ユニット40の40Aの下にまで戻されたのを目視により確認した後、バンド案内アーチ1をさらに回動させて、アーチ使用位置に到達させる。
これにより、テーブル部2の上方へ所定長さだけ送り出されていたバンドBがプールボックス内に円滑に引き戻される。
なお、この確認を行わず、テーブル部2の上にバンドBが残っている状態でバンド案内アーチ1をアーチ使用位置にまで回動させた場合には、バンドBがバンド案内アーチ1に巻き付いて巻き戻せなくなるような、バンド引き戻しトラブルが発生しやすくなる。
(2-4)バンド案内アーチ1がアーチ使用位置に到達すると、アーチ使用位置収まっているか、否かを検出する位置検出センサLS1からのアーチ位置検出情報は、アーチ位置がアーチ使用位置に到達した時点でオフからオンに変化する。そこでこの信号を梱包機が検出した時点でバンド案内アーチ1がアーチ使用位置に到達したと判断し、フィードユニット50のバンド送り機構を作動させ、バンドBをバンド案内アーチ1のバンドガイド内へ送り出す。
このように、バンド案内アーチ1のアーチ位置を検出する位置検出手段を具備している梱包機の場合には、全自動梱包機から半自動梱包機への切り替え、あるいは半自動梱包機から全自動梱包機への切り替えを行うに当たり、バンドBの引き戻し及びバンドBの送り出しを、切り替えスイッチを押したり、あるいは人手によりバンドを掴んで戻したりせずに、位置検出手段からのアーチ位置検出情報に基づいて確実に実施できるので好ましい。
その場合、前記の位置検出手段は、バンド案内アーチ1を回動する時に一緒に連動して回動する被検出部材と、所定箇所に設置された2つの非接触式の近接スイッチとを含む梱包機のバンド案内アーチとした場合には、位置検出センサLS1、LS2として用いた近接スイッチと被検出部材115との間に接触部がないため、全自動梱包機から半自動梱包機への切り替え、若しくは半自動梱包機から全自動梱包機への切り替えを頻繁に行ったときでも、アーチ位置の検出精度を維持するための保守点検の間隔を長くできるので好ましい。
以上説明した本発明の実施の形態に係る梱包機のバンド案内アーチ1は、回動機構による回動範囲を角度にして180度としたが、図15(a)に示すように回動機構による回動範囲130を角度にして90度とすることもできる。なお、アーチ退避位置では、テーブル部2の上方にアーチ部分が突出しないよう、テーブル部2の上面と面一とするのが好ましい。この状態において、テーブル部2の後方にアーチが突出して余分なスペースを取っている場合には、収納方向131に向かって横にしたアーチを移動させ、図15(b)、(c)に示すように、テーブル部2の後面に余分なスペースを取らないようにするのが好ましい。
また、本発明は、図1〜図3に示したような回動機構に代えて、バンド案内アーチ1の両延在部と、対向するテーブル部2の左右の側板2Aとが移動機構を介してアーチ使用位置からアーチ退避位置までの間を移動可能に接続されているアーチとすることもできる。
図16(a)、(b)には、移動機構によりアーチ使用位置からアーチ退避位置までの間を移動するアーチの移動を示した。図16(a)中、140は、アーチの移動方向である前後方向を示し、141は、テーブル部2の後方位置におけるアーチの移動方向である上下方向を示す。また、図16(b)、(c)には、バンド案内アーチ1をアーチ退避位置に移動した場合を示した。アーチ退避位置では、テーブル部2の上方にアーチ部分が突出しないよう、テーブル部2の上面と面一とするのが好ましい。
この梱包機のバンド案内アーチ1は、図17、図18に示すような移動機構によってバンド案内アーチ1の下部に延在させたL字状の接続部材150と、テーブル部2の側板2Aとが接続されているので、図16に示したような移動が可能となる。
L字状の接続部材150には、図17、図18に示すように、ガイドレール151、152によってガイドされる被ガイド部材153、154が両端部に取り付けられている。
ここで150Aは、L字状の接続部材150の一端部と被ガイド部材153を締結している締結ボルトを示し、150Bは、L字状の接続部材150の他端部と被ガイド部材154を締結している締結ボルトを示す。一方のガイドレール151は、前後方向にアーチを移動する際に用いる前後移動用ガイドレールであって、テーブル部2の側板2Aに固定され、他方のガイドレール152は、上下方向にアーチを移動する際に用いる上下移動用ガイドレールであって、アーチ部材に固定されている。
このように、回動機構に代えて、バンド案内アーチ1の両延在部と、対向するテーブル部2の左右の側板2Aとが移動機構を介してアーチ使用位置からアーチ退避位置までの間を移動可能に接続されている梱包機のバンド案内アーチ1は、半自動バンド掛けから自動バンド掛けに変更する構造が簡単である。また、このような移動機構を具備した梱包機のバンド案内アーチ1によれば、作業者が半自動バンド掛けをアーチに邪魔されずに行うことができると共に、半自動バンド掛けから自動バンド掛けに容易に変更できる。
なお、図16,図17に示したようなバンド案内アーチ1を具備した梱包機の使用方法は、図1、図2に示したような、回動機構により回動するバンド案内アーチ1を具備した梱包機と同様であるので説明を省略する。
このような移動機構を具備した梱包機のバンド案内アーチ1の場合でも、アーチ使用位置で図7(a)に示すようにコーナーのバンドガイド25、26を位置させるのがバンドガイド内へバンドBを安定して供給できるので好ましい。また、移動機構を具備した梱包機のバンド案内アーチ1は、長さ方向直角断面がコの字状のアーチフレーム20に、図5〜図6に示したようなバンドガイド21〜27を取り付けた構造とするのが好ましく、また、ストレート形状のバンドガイド21、22、27が図8〜図10、若しくは図14に示したバンドガイド支持機構を介してアーチフレーム20に取り付けられているのが好ましい。
なお、図16(a)、(b)には、前記したのと同様な位置検出センサLS1、LS2を設置した個所も合わせて示した。このように移動する時のアーチ位置を検出する位置検出手段を具備している梱包機のバンド案内アーチ1とするのが好ましい。
この位置検出センサLS1は、L字状の接続部材150を検出することにより、バンド案内アーチ1がアーチ使用位置に収まっているか、否かを検出する非接触式の近接スイッチであり、テーブル部2の側板2AにL字状の接続部材150を検出可能に取り付けられている。また、位置検出センサLS2は、バンド案内アーチ1の下部を検出することにより、バンド案内アーチ1がアーチ退避位置に収まっているか、否かを検出する非接触式の近接スイッチであり、脚部3にバンド案内アーチ1の下部を検出可能に取り付けられている。
このような移動する時のアーチ位置を検出する位置検出手段を具備しているバンド案内アーチ1とした場合の梱包機の切り換えは、上記した回動する時のアーチ位置を検出する位置検出手段を具備しているバンド案内アーチ1と同様であるので説明を省略する。
以下、最大高さが500mm、最大幅が650の梱包物Aをアーチ使用位置で自動バンド掛けを行うことができ、バンド案内アーチ1をアーチ使用位置からアーチ回避位置まで回動させ、その位置で半自動バンド掛けを行うことができるバンド案内アーチを製作した。この実施例では、アーチ使用位置でテーブル部2の上面からアーチ上端までのアーチ高さを554mm、アーチの外幅を804mmとした。
具体的には、テーブル部2の幅が780mm、テーブル部2の奥行きが550mm、テーブル部2の高さが760mmの半自動梱包機を使用し、図1、図2に示したアーチ使用位置で、L字状の接続部材を取り付けたバンド案内アーチ1の両延在部5Aと、対向するテーブル部2の側板2Aとを図3に示した回動機構を介して接続した。したがって、この実施例の梱包機のバンド案内アーチ1は、半自動バンド掛けから自動バンド掛けに変更する構造が簡単である。
なお、バンド案内アーチ1の両延在部5Aに固定した軸6に、図4のように付勢した渦巻きばね12を取り付けた。また、図5、図6に示したバンドガイド21〜27のうち、左右及び上のストレート形状のバンドガイド21,22、27は長さ方向断面がコの字状のアーチフレーム20内にバンドガイド支持機構28を介して取り付け、円弧形状のコーナーのバンドガイド23〜26は、締結ねじにより直接アーチフレーム20内に取り付け、実施例のバンド案内アーチ1とした。
この実施例の梱包機のバンド案内アーチでは、図19に示すように、最大高さが500mm以下の梱包物Aに対してアーチ使用位置で自動バンド掛けを行うに際して、バンド案内アーチ1に設けたバンドガイドにより、バンドBの保持・解放をスムースに行うことができた。またこの実施例の梱包機のバンド案内アーチでは、バンド案内アーチ1をアーチ使用位置からアーチ回避位置まで回動機構により回動させることにより、図20に示すように、最大高さが500mmを超えるような梱包物LAに対して、作業者が手でバンド先端部を把持し、バンドBを梱包物LAに周回させる半自動バンド掛けを、バンド案内アーチ1に邪魔されずに行うことができた。
本発明の実施の形態に係る梱包機のバンド案内アーチの回動を説明する概略左側面図である。 本発明の実施の形態に係る梱包機のバンド案内アーチの回動を説明する概略正面図である。 本発明の実施の形態に係る梱包機のバンド案内アーチに設けた回動機構の詳細図である。 本発明の実施の形態に係る梱包機のバンド案内アーチに設けて好適な緩衝部材の説明図である。 本発明の実施の形態に係る梱包機のバンド案内アーチに設けて好適なバンドガイドの説明図である。 本発明の実施の形態に係る梱包機のバンド案内アーチに設けて好適なバンドガイドの説明図である。 (a)は、本発明の実施の形態に係る梱包機のテーブル部に設けて好適なバンドガイドを示す説明図であり、(b)は、バンドガイドを取り付けるアーチフレームの断面図である。 本発明の実施の形態に係る梱包機のバンド案内アーチに設けて好適なバンドガイド支持機構の構造とその作用を示す概略断面図である。 バンドガイド支持機構のコイルばねの取り付け方と作用を説明する概略断面図である。 バンドガイド支持機構のコイルばねの作用を説明する他の概略断面図である。 (a)、(b)は本発明の実施の形態に係る梱包機のバンド案内アーチに設けてより好適な回動機構の説明図である。 図11の右側の回動機構に設けた位置検出センサの配置を示す平面図である。 図11の右側の回動機構に設けた位置検出センサの配置を示す側面図である。 本発明の実施の形態に係る梱包機のバンド案内アーチに設けてより好適なバンドガイド支持機構の構造とその作用を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態に係る梱包機のバンド案内アーチの他の回動の説明図である。 本発明の実施の形態に係る梱包機のバンド案内アーチの移動の説明図である。 図16に示した梱包機のバンド案内アーチの移動機構を説明する斜視図である。 図16に示した梱包機のバンド案内アーチの移動機構の内部を示す部分概略断面図である。 図1に示した梱包機の全自動梱包機としての使用方法の説明図である。 図1に示した梱包機の半自動梱包機としての使用方法の説明図である。
符号の説明
A 梱包物
B バンド
P1、P2 バンド先端
1 バンド案内アーチ
2 テーブル部
3 脚部
4 バンドリール
5 接続部材
5A 延在部
6A 軸6の回転中心
7 ストッパー
8、9 マグネット
10 梱包機の電源スイッチ
11 軸受けプレート
2A テーブル側板
12 渦巻きばね
12A フリー状態のばね先端位置
12B 付勢したときのばね先端位置
13 スプリングピン
20 アーチフレーム
21、22、23、24、25、26、27、29 バンドガイド
28 バンドガイド支持機構
28A コイルばね
30 ガイドフレーム
31 蝶番
32 間隔調整部材
32A ばね支持台
33 取付ねじ
34 1対の部材の揺動方向
40 バンド溶着接合ユニット
40A スライドカバー
40B バンド先端検知スイッチ
40H 上段のバンド装入口
40L 下段のバンド装入口
50 フィードユニット
51 エントリーガイド
60 バンド溶着スタートスイッチ(全自動梱包機用)
112 摩擦板
113 押さえ板
114A、114B ナット
115 被検出部材
LS1、LS2 位置検出センサ
116 ナット
117 軸6の雄ねじ部
118 押さえ板113の回り止め板
128 ねじりばね
130 回動範囲
131 収納方向
140 前後方向
141 上下方向
150 接続部材
151、152 ガイドレール
153、154 被ガイド部材
150A、150B 締結ボルト

Claims (9)

  1. バンドガイドを有するバンド案内アーチ、バンド送り機構、バンド引き戻し機構、熱溶着機構および切断機構を具備した梱包機において、
    前記バンド案内アーチは、アーチ使用位置でテーブル部の前後方向中央部に配置されていると共に、前記バンドガイド内へバンドが供給可能な接続状態とされ、その両下部がテーブル部の左右の側板と対向するように延在され、かつその両延在部と、対向する前記テーブル部の左右の側板とが回動機構を介して前記アーチ使用位置からアーチ退避位置までの間を回動可能に接続されていることを特徴とする梱包機のバンド案内アーチ。
  2. 前記バンドガイドを長さ方向直角断面がコの字状のアーチフレーム内に取り付けたことを特徴とする請求項1に記載の梱包機のバンド案内アーチ。
  3. 前記バンドガイドによりアーチ状のバンド通路を形成するに際し、バンド進行方向へ向かってバンド通路が真っ直ぐなストレート形状のバンドガイドと、バンド進行方向へ向かってバンド通路が曲がっている円弧形状のバンドガイドを組み合わせたことを特徴とする請求項1又は2に記載の梱包機のバンド案内アーチ。
  4. 前記バンドガイドのうち、バンド進行方向へ向かってバンド通路が真っ直ぐなストレート形状のバンドガイドを長さ方向直角断面がV字状の1対の部材で構成し、該1対の部材をバンド幅方向に間隔を空け、開口を互いに向かい合わせて、アーチフレーム内にバンドガイド支持機構を介して取り付けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の梱包機のバンド案内アーチ。
  5. 前記バンドガイド支持機構を1対の蝶番と間隔調整部材とばねとで構成したことを特徴とする請求項4に記載の梱包機のバンド案内アーチ。
  6. 前記バンド案内アーチは、それを回動する時のアーチ位置を検出する位置検出手段を具備していることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の梱包機のバンド案内アーチ。
  7. 前記位置検出手段は、前記バンド案内アーチを回動する時に一緒に連動して回動する被検出部材と、該被検出部材を検知可能に所定箇所に設置された2つの位置検出センサとを含むことを特徴とする請求項6に記載の梱包機のバンド案内アーチ。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の梱包機のバンド案内アーチは、前記回動機構に代えて、前記バンド案内アーチの両延在部と、対向する前記テーブル部の左右の側板とが前後方向及び上下方向への移動機構を介して前記アーチ使用位置とアーチ退避位置との間を移動可能に接続されていることを特徴とする梱包機のバンド案内アーチ。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載のバンド案内アーチを具備した梱包機の使用方法であって、全自動梱包機として使用した後、半自動梱包機として使用する際には、前記バンド案内アーチのアーチ位置を前記アーチ使用位置からアーチ退避位置に変更して、半自動バンド掛けを行い、一方半自動梱包機として使用した後、全自動梱包機として使用する際には、前記バンド案内アーチのアーチ位置をアーチ退避位置から前記アーチ使用位置に変更して、自動バンド掛けを行うことを特徴とする梱包機の使用方法。
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