JP2006117155A - ランフラットタイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】サイドウォール部に補強ゴム層が配されたランフラットタイヤにおいて、ランフラット耐久性および乗心地性を確保しながら、優れた耐リム外れ性を発揮することができるランフラットタイヤを提供すること。
【解決手段】ランフラットタイヤが、環状のビード1aを有する一対のビード部1と、ビード部1から各々タイヤ径方向外側に延びるサイドウォール部2と、ビード部1間に架け渡され、ビード1aにて巻き上げられたカーカスプライ14からなるカーカス層4と、サイドウォール部2に断面略三日月状をなして配される補強ゴム層9と、補強ゴム層9をタイヤ幅方向に分断する繊維層13と、少なくとも一方のビード部1よりタイヤ幅方向外側に膨出し、リム装着時にリムフランジ8aの外周側湾曲面に対向する内周面11を有する環状膨出部10と、環状膨出部10に配される環状のビード1bと、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】ランフラットタイヤが、環状のビード1aを有する一対のビード部1と、ビード部1から各々タイヤ径方向外側に延びるサイドウォール部2と、ビード部1間に架け渡され、ビード1aにて巻き上げられたカーカスプライ14からなるカーカス層4と、サイドウォール部2に断面略三日月状をなして配される補強ゴム層9と、補強ゴム層9をタイヤ幅方向に分断する繊維層13と、少なくとも一方のビード部1よりタイヤ幅方向外側に膨出し、リム装着時にリムフランジ8aの外周側湾曲面に対向する内周面11を有する環状膨出部10と、環状膨出部10に配される環状のビード1bと、を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、サイドウォール部に補強ゴム層が配された、いわゆるサイド補強タイプのランフラットタイヤに関する。
従来、サイドウォール部に補強ゴム層が配された、いわゆるサイド補強タイプのランフラットタイヤが知られている。かかる補強ゴム層は、一般に、タイヤ子午線断面が三日月状を呈し、パンク等の障害によりタイヤ内圧が低下した状態(ランフラット状態)では、補強ゴム層がサイドウォール部の撓み変形を抑制して、ランフラット走行が可能となる。また、サイド補強タイプのランフラットタイヤが備える補強ゴム層として、繊維層によりタイヤ幅方向に分断されたものが知られている(下記特許文献1参照)。かかる構造によれば、補強ゴム層の剛性を過度に増大させることなく補強ゴム層を補強することができるため、ランフラット耐久性と乗心地性の両者を確保することができる。
しかしながら、サイド補強タイプのランフラットタイヤでは、ランフラット走行時に、タイヤの内圧低下に起因してビード部のリムへの押圧が弱まることがあり、そのためにリムとの嵌合力が低下して、ビード部がリムから外れ易くなるという問題があった。そこで、従来、リムのビードシート部外周側に配される第1ビードとは別に、ビード部のタイヤ幅方向外側に膨出した環状膨出部に配される第2ビードを備えた、いわゆるダブルビードタイプのランフラットタイヤが提案されている(例えば、下記特許文献2、3参照)。
かかるダブルビードタイプのランフラットタイヤによれば、ランフラット走行時において、第2ビードにより補強された環状膨出部がリムフランジの外周側湾曲面に押圧されるため、リムとの嵌合力が高められ、耐リム外れ性を向上することができる。但し、従来のダブルビードタイプのランフラットタイヤは、ランフラット耐久性および乗心地性が共に十分とは言えなかった。
また、サイド補強タイプのランフラットタイヤでは、サイドウォール部に配される補強ゴム層のボリュームに比例して、タイヤ重量が増加するという問題があった。即ち、補強ゴム層のボリュームが小さ過ぎると、サイドウォール部の撓み変形を抑制する効果が低減し、ランフラット耐久性を阻害するため、ある程度のボリュ−ムを確保する必要があり、タイヤの軽量化が困難であった。
特開2000−52724号公報
特開昭51−116507号公報
特開昭53−138106号公報
そこで、本発明の目的は、サイドウォール部に補強ゴム層が配されたランフラットタイヤにおいて、ランフラット耐久性および乗心地性を確保しながら、優れた耐リム外れ性を発揮することができるランフラットタイヤを提供することであり、更なる目的としては、上記に加えてタイヤの軽量化を図ることができるランフラットタイヤを提供することである。
上記目的は、下記の如き本発明により達成することができる。即ち、本発明のランフラットタイヤは、環状の第1ビードを有する一対のビード部と、前記ビード部から各々タイヤ径方向外側に延びるサイドウォール部と、前記ビード部間に架け渡され、前記第1ビードにて巻き上げられたカーカスプライからなるカーカス層と、前記サイドウォール部に断面略三日月状をなして配される補強ゴム層と、前記補強ゴム層をタイヤ幅方向に分断する繊維層と、少なくとも一方の前記ビード部よりタイヤ幅方向外側に膨出し、リム装着時にリムフランジの外周側湾曲面に対向する内周面を有する環状膨出部と、前記環状膨出部に配される環状の第2ビードと、を備える。
上記構成によれば、ランフラット走行時に、第2ビードにより補強された環状膨出部がリムフランジの外周側湾曲面に押圧されるため、リムとの嵌合力が高められて、優れた耐リム外れ性を発揮することができる。しかも、繊維層が補強ゴム層を補強するとともに、万が一補強ゴム層にクラックが発生した際、そのクラックの進展を繊維層によって妨げることができるため、ランフラット耐久性を確保することができる。また、補強ゴム層の剛性を増大させる必要がないため、乗心地性を確保することができる。
上記において、前記補強ゴム層の三日月形状最大幅位置における厚みTの、タイヤ断面高さHに対する比率T/Hが0.07〜0.09であるものが好ましい。
本発明に係るランフラットタイヤでは、ランフラット状態においてサイドウォール部の撓み変形を抑制する効果が、第2ビードにより補強された環状膨出部がリムフランジの外周側湾曲面に押圧されることによっても奏される。そのため、上記の撓み変形が抑制される分、補強ゴム層のボリュームを低減してタイヤの軽量化を図ることができる。即ち、従来のサイド補強タイプのランフラットタイヤでは、上記の比率T/Hが0.09を超えて0.11程度であったのに対して、本発明では、上記の比率T/Hを0.07〜0.09とすることにより、ランフラット耐久性を阻害することなく、タイヤの軽量化を図ることができる。
上記において、前記カーカス層が1枚のカーカスプライからなるものが好ましい。これにより、効果的にタイヤの軽量化を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係るランフラットタイヤの一例を示すタイヤ子午線半断面図である。
図1に示すランフラットタイヤは、一対のビード部1と、ビード部1から各々タイヤ径方向外側に延びるサイドウォール部2と、サイドウォール部2の各々の外周側端に連なるトレッド部3とを備える。一対のビード部1は、それぞれスチールワイヤの収束体がタイヤ周方向に環状をなすビード1a(前記第1ビードに相当する。)と、ビード1aのタイヤ外周側に配されるビードフィラー12とを有する。ビード部1は、リム8のビードシート部8bのタイヤ外周側に配され、正常なタイヤ内圧であればリムフランジ8aに押圧されて、タイヤがリム8に嵌合される。
カーカス層4は、ポリエステルコードをタイヤ赤道線Cに対して略90°の角度で配列したカーカスプライ14からなり、一対のビード部1の間に架け渡されるように配される。カーカスプライ14は、ビード1aおよびビードフィラー12を挟み込むようにタイヤ幅方向外側に巻き上げられている。カーカス層4は、複数枚のカーカスプライにより構成されるものでもよいが、本実施形態のように1枚のカーカスプライ14により構成されるものが好ましい。これにより、タイヤの軽量化を図ることができる。
本実施形態では、巻き上げられたカーカスプライ14の巻き上げ端部15が、ベルト層6の端部に達する位置に配されている。これにより、ランフラット状態では、サイドウォール部2の撓み変形を抑制する張力がカーカス層4の外側に作用することとなり、後述する補強ゴム層9の剛性を増大させることなく、乗心地性を確保することができる。
カーカス層4の内側には、空気圧保持のためのインナーライナー層5が配されるとともに、カーカス層4の外側には、たが効果による補強を行うためのベルト層6およびベルト補強層7が配されている。ベルト層6は、スチールコードをタイヤ赤道線Cに対して20°前後の角度で配列した2枚のベルトプライからなり、ベルトプライ間でスチールコードが互いに逆向きに交差するように積層されている。カーカスプライまたはベルトプライを構成するコードとしては、上記以外にレーヨン、ナイロン、アラミド等の有機繊維等が使用される。通常、これらコードにはゴムとの接着性を高めるべく、表面処理や接着処理等がなされている。
サイドウォール部2のカーカス層4の内側には、タイヤ子午線断面が略三日月状をなす補強ゴム層9が配されている。これにより、タイヤ内圧が低下した際、タイヤの撓み変形が抑制されて、ランフラット走行が可能となる。なお、本発明のランフラットタイヤが備える補強ゴム層9は、従来のサイド補強タイプのランフラットタイヤに用いられる補強ゴム層であれば、厚みや硬さなど特に制限されることなく何れも適用することができる。
本実施形態では、補強ゴム層9が、繊維層13によりタイヤ幅方向に分断されており、繊維層13の内側に配されたゴム層9aと、繊維層13の外側に配されたゴム層9bとの2層から構成されている。繊維層13は、補強ゴム層9を補強するとともに、万が一補強ゴム層9にクラックが発生した場合にその進展を妨げる機能を有し、ランフラット耐久性を効果的に向上し得る。ゴム層9a、9bとしては、例えば、JISK6253のデュロメータ硬さ試験(Aタイプ)による硬さが65〜90°のゴム層が挙げられる。なお、補強ゴム層9を構成するゴム層9a、9bは、厚みや径方向長さ、硬さ等の物性が同一であるものに限られない。
ビード部1のタイヤ幅方向外側には、環状膨出部10が形成されている。環状膨出部10は、リムフランジ8aよりもタイヤ幅方向外側に膨出するとともに、リムフランジ8aの外周側湾曲面に対向する内周面11を有する。これにより、ランフラット走行時に、環状膨出部10がリムフランジ8aの外周側湾曲面に押圧され、リム8との嵌合力が高められて耐リム外れ性が向上する。環状膨出部10は、両側のビード部1にそれぞれ形成されていることが好ましいが、少なくとも一方のビード部1に形成されていればよく、例えば装着時に車両外側となる側にのみ形成するものでも構わない。
環状膨出部10には、ビードワイヤがタイヤ周方向に環状をなすビード1b(前記第2ビードに相当する。)が配される。本実施形態のビード1bは、リム装着時に、その中心位置がリムフランジ8aの最外径点よりタイヤ外周側かつタイヤ幅方向外側に位置するように配されている。なお、ビード1bの配設位置は特に限定されるものではない。ビード1bを構成するビードワイヤは、ビード1aと同じスチールワイヤの収束体からなるものに限られず、例えば、有機繊維の収束体からなるものや、繊維強化ゴムを素材としたゴムビード等であってもよい。ビード1bは、両側の環状膨出部10にそれぞれ配されていることが好ましいが、少なくとも一方の環状膨出部10に形成されていればよく、例えば装着時に車両外側となる側にのみ形成するものでも構わない。
補強層16は、環状膨出部10の内周面11に略沿って配設されている。これにより、リムフランジ8aから応力を受ける環状膨出部10の内周面11を補強し、耐久性を向上することができる。補強層16としては、スチールコードや、レーヨン、ナイロン、ポリエステル、アラミド等の有機繊維等から構成されるチェーハーが例示される。
本発明に係るランフラットタイヤでは、ランフラット状態におけるサイドウォール部2の撓み変形の抑制効果が、ビード1bにより補強された環状膨出部10がリムフランジ8aの外周側湾曲面に押圧されることによっても奏される。そのため、上記の撓み変形が抑制される分、補強ゴム層9のボリュームを従来よりも低減して、タイヤの軽量化を図ることができる。
従来、サイド補強タイプのランフラットタイヤが備える補強ゴム層9は、三日月形状最大幅位置Mにおける厚みTのタイヤ断面高さHに対する比率T/Hが0.09を超えて0.11程度であったが、本実施形態に係るランフラットタイヤでは、上記の撓み変形が抑制される分を考慮して比率T/Hを0.07〜0.09に設定している。これにより、補強ゴム層のボリュームを低減して、タイヤの軽量化を図ることができる。比率T/Hが0.07未満であると、補強ゴム層9による撓み変形の抑制効果が小さくなる傾向にある。なお、比率T/Hは、0.07〜0.08がより好ましい。
比率T/Hを0.07〜0.09とする場合、補強ゴム層9は、上記硬さ試験による硬さが65〜90°であるものが好ましく、75〜85°であるものがより好ましい。補強ゴム層9の硬さが上記範囲内に設定されていることにより、ランフラット耐久性と乗心地性との両者を効果的に確保しながら、補強ゴム層9のボリュームを低減してタイヤの軽量化を図ることができる。
[別実施形態]
前述の実施形態では、補強ゴム層9が、繊維層13により分断された2層のゴム層9a、9bからなる例を示したが、本発明はこれに限られるものではなく、3層以上のゴム層により構成されるものでもよい。
前述の実施形態では、補強ゴム層9が、繊維層13により分断された2層のゴム層9a、9bからなる例を示したが、本発明はこれに限られるものではなく、3層以上のゴム層により構成されるものでもよい。
以下、本発明の構成と効果を具体的に示す実施例等について説明する。なお、実施例等における評価項目は下記のようにして測定を行った。
(1)ランフラット耐久性
直径1700mmのドラム上を、タイヤ内圧0kPa、速度90km/hにて、JATMA100%荷重を負荷して走行させ、クラックやセパレーションなどの不具合が確認されるまでの試験時間を測定した。比較例1を100として指数評価し、当該数値が大きいほど試験時間が長い、即ちランフラット耐久性に優れていることを示す。
直径1700mmのドラム上を、タイヤ内圧0kPa、速度90km/hにて、JATMA100%荷重を負荷して走行させ、クラックやセパレーションなどの不具合が確認されるまでの試験時間を測定した。比較例1を100として指数評価し、当該数値が大きいほど試験時間が長い、即ちランフラット耐久性に優れていることを示す。
(2)乗心地性
リム組みしたテストタイヤを実車(2.5L級国内向セダン車、2名乗車)に装着し、良路および悪路を走行してフィーリング試験による官能評価を行った。フィーリング試験では、乗員にテストタイヤの種類をふせておき、タイヤ内圧230kPaで走行して採点を行わせた。比較例1を100として指数評価し、当該数値が大きいほど試験時間が長い、即ち乗心地性に優れていることを示す。
リム組みしたテストタイヤを実車(2.5L級国内向セダン車、2名乗車)に装着し、良路および悪路を走行してフィーリング試験による官能評価を行った。フィーリング試験では、乗員にテストタイヤの種類をふせておき、タイヤ内圧230kPaで走行して採点を行わせた。比較例1を100として指数評価し、当該数値が大きいほど試験時間が長い、即ち乗心地性に優れていることを示す。
(3)耐リム外れ性
リム組みしたテストタイヤを上記実車の左側前方に装着し、直進から半径20mの円形コースを右回りに旋回する、いわゆるJターン走行を行った。各テストタイヤは、内圧0kPaのランフラット状態とし、リム外れが発生したときの走行速度(横Gに比例)により耐リム外れ性を評価した。走行速度は、25km/hからスタートし、5km/h増分する方式でリム外れが発生するまで走行を行った。比較例1を100として指数評価し、数値が大きいほどリム外れが発生したときの走行速度が大きい、即ち耐リム外れ性に優れていることを示す。
リム組みしたテストタイヤを上記実車の左側前方に装着し、直進から半径20mの円形コースを右回りに旋回する、いわゆるJターン走行を行った。各テストタイヤは、内圧0kPaのランフラット状態とし、リム外れが発生したときの走行速度(横Gに比例)により耐リム外れ性を評価した。走行速度は、25km/hからスタートし、5km/h増分する方式でリム外れが発生するまで走行を行った。比較例1を100として指数評価し、数値が大きいほどリム外れが発生したときの走行速度が大きい、即ち耐リム外れ性に優れていることを示す。
比較例1
図2(a)に示す構造のテストタイヤを作製し(不図示のタイヤ幅方向反対側部分も同じ構造を有する。他の実施例等についても同様とする。)、比較例1とした。即ち、繊維層13によりタイヤ幅方向に分断された2層のゴム層9a、9bからなる補強ゴム層9を備えつつ、ビード部1のタイヤ幅方向外側に環状部膨出部10およびビード1bを備えない構造とした。タイヤサイズは245/40R18 93Wとし、ホイールサイズ18×8JJのリムに装着した。ゴム層9a、9bの硬さは、上記硬さ試験にて共に80°とし、補強ゴム層9の三日月形状最大幅位置における厚みTの、タイヤ断面高さHに対する比率T/Hを0.11とした。
図2(a)に示す構造のテストタイヤを作製し(不図示のタイヤ幅方向反対側部分も同じ構造を有する。他の実施例等についても同様とする。)、比較例1とした。即ち、繊維層13によりタイヤ幅方向に分断された2層のゴム層9a、9bからなる補強ゴム層9を備えつつ、ビード部1のタイヤ幅方向外側に環状部膨出部10およびビード1bを備えない構造とした。タイヤサイズは245/40R18 93Wとし、ホイールサイズ18×8JJのリムに装着した。ゴム層9a、9bの硬さは、上記硬さ試験にて共に80°とし、補強ゴム層9の三日月形状最大幅位置における厚みTの、タイヤ断面高さHに対する比率T/Hを0.11とした。
比較例2
図2(b)に示す構造のテストタイヤを作製し、比較例2とした。即ち、1層のゴム層からなる補強ゴム層17を備えつつ、図1に示した環状膨出部10およびビード1bを備える構造とした。補強ゴム層17は、比較例1が備える補強ゴム層9と同じ厚みとし、上記硬さ試験による硬さを80°とした。また、タイヤサイズ、ホイールサイズも比較例1と同じとした。
図2(b)に示す構造のテストタイヤを作製し、比較例2とした。即ち、1層のゴム層からなる補強ゴム層17を備えつつ、図1に示した環状膨出部10およびビード1bを備える構造とした。補強ゴム層17は、比較例1が備える補強ゴム層9と同じ厚みとし、上記硬さ試験による硬さを80°とした。また、タイヤサイズ、ホイールサイズも比較例1と同じとした。
比較例3
補強ゴム層の比率T/Hを0.075としたこと以外は、比較例1と同じ構造のテストタイヤを作製した。
補強ゴム層の比率T/Hを0.075としたこと以外は、比較例1と同じ構造のテストタイヤを作製した。
実施例1
図1に示す構造のテストタイヤを作製し、実施例1とした。即ち、繊維層13によりタイヤ幅方向に分断された2層のゴム層9a、9bからなる補強ゴム層9を備え、ビード部1のタイヤ幅方向外側に環状膨出部10およびビード1bを備える構造とした。補強ゴム層9の厚みや硬さ、タイヤサイズ、ホイールサイズは、比較例1と同じとした。
図1に示す構造のテストタイヤを作製し、実施例1とした。即ち、繊維層13によりタイヤ幅方向に分断された2層のゴム層9a、9bからなる補強ゴム層9を備え、ビード部1のタイヤ幅方向外側に環状膨出部10およびビード1bを備える構造とした。補強ゴム層9の厚みや硬さ、タイヤサイズ、ホイールサイズは、比較例1と同じとした。
実施例2
補強ゴム層の比率T/Hを0.075としたこと以外は、実施例1と同じ構造のテストタイヤを作製した。結果を表1に示す。
補強ゴム層の比率T/Hを0.075としたこと以外は、実施例1と同じ構造のテストタイヤを作製した。結果を表1に示す。
比較例3は、補強ゴム層のボリュームを低減することにより、サイドウォール部の撓み変形を抑制する効果が小さくなり、比較例1に比べてランフラット耐久性が悪化していることがわかる。これに対し、実施例2では、比較例3と同じく補強ゴム層のボリュームを低減したものの、ビードで補強された環状膨出部によりサイドウォール部の撓み変形が抑制されるため、比較例3に比べて優れたランフラット耐久性を発揮していることがわかる。これにより、実施例2では、ランフラット耐久性を確保しながら、補強ゴム層のボリュームを低減した分、タイヤの軽量化を図ることができる。
1 ビード部
1a ビード
1b ビード
2 サイドウォール部
4 カーカス層
8 リム
8a リムフランジ
9 補強ゴム層
10 環状膨出部
13 繊維層
14 カーカスプライ
15 巻き上げ端部
C タイヤ赤道線
H タイヤ断面高さ
T 補強ゴム層の三日月形状最大幅位置における厚み
1a ビード
1b ビード
2 サイドウォール部
4 カーカス層
8 リム
8a リムフランジ
9 補強ゴム層
10 環状膨出部
13 繊維層
14 カーカスプライ
15 巻き上げ端部
C タイヤ赤道線
H タイヤ断面高さ
T 補強ゴム層の三日月形状最大幅位置における厚み
Claims (3)
- 環状の第1ビードを有する一対のビード部と、前記ビード部から各々タイヤ径方向外側に延びるサイドウォール部と、前記ビード部間に架け渡され、前記第1ビードにて巻き上げられたカーカスプライからなるカーカス層と、前記サイドウォール部に断面略三日月状をなして配される補強ゴム層と、前記補強ゴム層をタイヤ幅方向に分断する繊維層と、少なくとも一方の前記ビード部よりタイヤ幅方向外側に膨出し、リム装着時にリムフランジの外周側湾曲面に対向する内周面を有する環状膨出部と、前記環状膨出部に配される環状の第2ビードと、を備えるランフラットタイヤ。
- 前記補強ゴム層の三日月形状最大幅位置における厚みTの、タイヤ断面高さHに対する比率T/Hが0.07〜0.09である請求項1記載のランフラットタイヤ。
- 前記カーカス層が1枚のカーカスプライからなる請求項1又は2記載のランフラットタイヤ。
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2004
- 2004-10-22 JP JP2004308427A patent/JP2006117155A/ja active Pending
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CN102275465B (zh) * | 2010-05-21 | 2015-02-25 | 横滨橡胶株式会社 | 零压轮胎 |
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