JP2006115670A - アクチュエータ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 簡易な構造で、駆動モータ及び制御回路部材の電気接続部に加わる応力を抑制することができるアクチュエータ装置を提供する。
【解決手段】 アクチュエータ装置1は、回転軸3aを有する駆動モータ3と、駆動モータ3の回転を制御する電子部品を有するハイブリッドIC8とを備え、これら駆動モータ3とハイブリッドIC8とがケース内に収容されている。ハイブリッドIC8は、回転軸3aの軸方向でエンドフレーム13と下部ケース2の内壁面2bとで挟持されている。
【選択図】 図1
【解決手段】 アクチュエータ装置1は、回転軸3aを有する駆動モータ3と、駆動モータ3の回転を制御する電子部品を有するハイブリッドIC8とを備え、これら駆動モータ3とハイブリッドIC8とがケース内に収容されている。ハイブリッドIC8は、回転軸3aの軸方向でエンドフレーム13と下部ケース2の内壁面2bとで挟持されている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、アクチュエータ装置に関するものである。
従来、回転軸を有する駆動モータと、駆動モータの回転を制御する電子部品を有する制御回路部材とを備えたアクチュエータ装置として種々のものが提案されている(例えば特許文献1、2など)。また、こうしたアクチュエータ装置において、駆動モータ及び制御回路部材をケース内に一体的に収容するものも知られている(例えば特許文献3など)。
特開平5−207685号公報
特開平7−322559号公報
特開2000−201448号公報
ところで、こうしたアクチュエータ装置において、制御回路部材が駆動モータ及びケースに堅固に固定されていないと、例えばケースの振動などで駆動モータとの電気接続部に無用な応力が加わることがある。
本発明の目的は、簡易な構造で、駆動モータ及び制御回路部材の電気接続部に加わる応力を抑制することができるアクチュエータ装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、回転軸を有する駆動モータと、該駆動モータの回転を制御する電子部品を有する制御回路部材とを備え、前記駆動モータと前記制御回路部材とがケース内に収容されてなるアクチュエータ装置であって、前記駆動モータは、外部コネクタが装着されるコネクタ部を一体的に有して前記回転軸の軸方向一端側でヨークハウジングを閉塞するエンドフレームを備え、前記エンドフレームには、一端及び他端がそれぞれ前記駆動モータの給電部及び前記制御回路部材に対して電気接続される複数の給電ターミナルと、一端及び他端がそれぞれ前記外部コネクタの外部端子及び前記制御回路部材に対して電気接続される複数のコネクタターミナルとが埋設され、前記制御回路部材は、前記複数の給電ターミナルの他端及び前記複数のコネクタターミナルの他端にそれぞれ電気接続される複数の制御回路ターミナルを備えたアクチュエータ装置において、前記制御回路部材は、前記回転軸の軸方向で前記エンドフレームと前記ケースの内壁面とで挟持されていることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のアクチュエータ装置において、前記コネクタ部は、前記回転軸の軸中心から径方向にずらして配置され、前記給電ターミナルの他端と前記制御回路ターミナルとの電気接続部は、前記軸中心と前記コネクタ部との間に配置されていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のアクチュエータ装置において、前記エンドフレームには、前記制御回路部材を前記回転軸の径方向で位置決めする位置決め部が形成されていることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のアクチュエータ装置において、前記制御回路部材は、前記電子部品を埋設した成形部を有し、前記成形部には、前記位置決め部と係合して前記制御回路部材を前記回転軸の径方向で位置決めする係合部が一体形成されていることを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項3又は4に記載のアクチュエータ装置において、前記位置決め部は、前記回転軸と同軸で前記エンドフレームに突設され、該回転軸を回転可能に支持する軸受が埋設された突壁部であることを要旨とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載のアクチュエータ装置において、前記エンドフレームには、前記給電ターミナルの他端及び前記コネクタターミナルの他端の少なくとも一方を保持する台座部が一体形成されていることを要旨とする。
(作用)
請求項1又は2に記載の発明によれば、前記制御回路部材は、前記回転軸の軸方向で前記エンドフレームと前記ケースの内壁面とで挟持されて、これらエンドフレーム(駆動モータ)及びケースに堅固に固定される。このため、例えばケースに振動が生じても、これら駆動モータ及び制御回路部材は該ケースと一体となって振動することでこれらの電気接続部(給電ターミナル及びコネクタターミナルの他端と制御回路ターミナルとの電気接続部)に無用な応力が加わることが抑制される。
請求項1又は2に記載の発明によれば、前記制御回路部材は、前記回転軸の軸方向で前記エンドフレームと前記ケースの内壁面とで挟持されて、これらエンドフレーム(駆動モータ)及びケースに堅固に固定される。このため、例えばケースに振動が生じても、これら駆動モータ及び制御回路部材は該ケースと一体となって振動することでこれらの電気接続部(給電ターミナル及びコネクタターミナルの他端と制御回路ターミナルとの電気接続部)に無用な応力が加わることが抑制される。
請求項3又は4に記載の発明によれば、前記制御回路部材は、前記位置決め部により前記エンドフレームに対し前記回転軸の径方向で位置決めされる。このため、前記制御回路部材は、前記エンドフレームに対して前記回転軸の径方向にずれた状態で駆動モータ等と電気接続されることが抑制される。
請求項5に記載の発明によれば、前記位置決め部として、前記軸受が埋設された突壁部が利用されることで、例えば該位置決め部を設けるために別途、要する前記エンドフレームの形状変更が軽減される。
請求項6に記載の発明によれば、前記給電ターミナルの他端若しくは前記コネクタターミナルの他端と、前記制御回路ターミナルとの結線作業において、例えば該制御回路ターミナルを前記台座部上に支持させることで、当該作業の円滑化が可能となる。
以上詳述したように、請求項1乃至6に記載の発明では、簡易な構造で、駆動モータ及び制御回路部材の電気接続部に加わる応力を抑制することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明を車両用空調装置が備えるアクチュエータ装置に具体化した第1の実施形態を図面に従って説明する。
以下、本発明を車両用空調装置が備えるアクチュエータ装置に具体化した第1の実施形態を図面に従って説明する。
図1に示されるように、アクチュエータ装置1は、ケースを構成する下部ケース2と、回転軸3aを有する駆動モータ3と、減速機構を構成するウォーム4、第1減速歯車5、第2減速歯車6及び第3減速歯車7と、制御回路部材としてのハイブリッドIC8とを備えている。
前記下部ケース2は合成樹脂材料にて箱状に成形されており、ケースを構成する上部ケース(図示略)とともにアクチュエータ装置1の外形を形成する。この下部ケース2(ケース)内には、上記駆動モータ3、ウォーム4、第1〜第3減速歯車5〜7、ハイブリッドIC8が収容されている。例えば上記下部ケース2には、前記駆動モータ3の回転軸3aの径方向両側(図1の左右両側)においてその底面から突設された一対のモータ保持壁部2aが形成されている(図2参照)。上記駆動モータ3は、これらモータ保持壁部2aによりその外形が挟持されることで、図示左右方向への移動が規制されている。
また、上記下部ケース2には、回転軸3aの軸方向一端側(図1の下側)に対向する内壁面2bと駆動モータ3とが軸方向で所定距離Dだけ離隔される態様で同駆動モータ3を保持するモータ保持壁部2cが形成されている(図2参照)。このモータ保持壁部2cは、回転軸3aの軸方向他端側(図1の上側)の近傍において、下部ケース2の底面から突設されている。上記駆動モータ3は、このモータ保持壁部2cに圧入・保持されることで、特に軸方向への移動が規制されている。つまり、駆動モータ3は、これらモータ保持壁部2a,2cにより保持等されることで、上記内壁面2bから軸方向に所定距離Dだけ離隔される態様で下部ケース2に固定されている。
なお、上記下部ケース2には、内壁面2bの一側(図1の右側)でこれに連続して前記第3減速歯車7の近傍まで矩形状に突出するコネクタ保持壁部2dが形成されている。そして、このコネクタ保持壁部2dには、前記駆動モータ3側に貫通する嵌合孔2eが形成されている。これらコネクタ保持壁部2d及び嵌合孔2eは、上記駆動モータ3の後述するコネクタ部(18)等を保持するためのものである。また、図2に示されるように、上記下部ケース2には、前記第1〜第3減速歯車5〜7をそれぞれ回転可能に支持するための複数の軸受部2f,2g,2hが形成されている。
図1に示されるように、前記駆動モータ3は、磁性金属材料にて有底円筒状に形成され内側面にマグネット(図示略)が固着されたヨークハウジング11と、マグネットの内側に回転可能に収容された電機子12と、前記回転軸3aの軸方向一端側(図1の下側)で同ヨークハウジング11を閉塞するエンドフレーム13とを備えている。そして、前記駆動モータ3は、上記ヨークハウジング11において前記一対のモータ保持壁部2aに挟持されている。
前記回転軸3aは、前記電機子12の一部を構成しており、軸方向一端側及び他端側(図1の下側及び上側)はそれぞれ軸受14,15により回転可能に支持されている。そして、この回転軸3aの軸受14側には整流子16が固着されている。また、この回転軸3aの他端側は軸受15から突出しており、その突出部には前記ウォーム4が一体回転可能に取着されている。
前記エンドフレーム13は、前記ヨークハウジング11の外径と同等の外径を有する円盤状のプレート部17と、同プレート部17に対し前記回転軸3aの軸中心から径方向一側(図1の右側)にずらして配置されたコネクタ部18と、これらプレート部17及びコネクタ部18を連結する連結部19とが合成樹脂材料にて一体形成された形状をなしている。
上記プレート部17には、前記ヨークハウジング11の内壁面に嵌合する円環状の嵌合突部17aが形成されている。従って、上記ヨークハウジング11は、その内壁面に上記嵌合突部17aが嵌合することでプレート部17により閉塞されている。また、上記プレート部17には、前記回転軸3a(軸受14)と同心で前記内壁面2b側に有底円筒状に突出する位置決め部としての突壁部17bが形成されている。この突壁部17bは、前記軸受14をインサート成形するために形成されている。
さらに、上記プレート部17には、突壁部17bと前記連結部19との間で前記内壁面2b側に突出する複数の台座部17cが形成されている。これら台座部17cは、図1において紙面に直交する方向に概ね並設されている(図1では、便宜的に1つの台座部17cを代表して図示)。これら台座部17cの2つには、前記整流子16と摺接する給電部としての一対の給電ブラシ20にそれぞれ一端が電気接続される2つの給電ターミナル21の他端が突出している。つまり、これら給電ターミナル21は、エンドフレーム13(プレート部17)に、例えばインサート成形により埋設されている。また、これら台座部17cの残りには、前記コネクタ部18に装着される外部コネクタの複数の外部端子にそれぞれ一端が電気接続される複数のコネクタターミナル22の他端が突出している。後述するように、これら台座部17cから突出する給電ターミナル21及びコネクタターミナル22の他端は、それぞれ前記ハイブリッドIC8に対して電気接続されるようになっている。
前記コネクタ部18は、前記コネクタ保持壁部2dに沿って外形をなす有底四角筒状に形成されている。そして、前記連結部19は、前記プレート部17の径方向外側に伸びてコネクタ部18に連続形成されている。この連結部19は、前記嵌合孔2eに嵌合することで保持されている。
上記コネクタ部18には、外部コネクタの複数の外部端子にそれぞれ電気接続される前記複数のコネクタターミナル22の一端が突出している。これらコネクタターミナル22の一端は、図1において紙面に直交する方向に並設されている。これらコネクタターミナル22は、それぞれコネクタ部18の底壁部及びプレート部17側の側壁部内でこれらに沿って折り返すように屈曲し、更に連結部19内でこれに沿うように屈曲している。そして、これらコネクタターミナル22は、前記台座部17cに対応して更に屈曲してその他端を同台座部17cから突出している。つまり、これらコネクタターミナル22も、エンドフレーム13に、例えばインサート成形により埋設されている。
なお、図1では、便宜的に給電ターミナル21の他端及びコネクタターミナル22の他端が同一の台座部17cから突出するように描画しているが、実際には紙面に直交する方向に並設されている各台座部17cから個別に突出することはいうまでもない。
図3に示されるように、前記ハイブリッドIC8は、前記プレート部17と同等の外径を有する円盤が弓形に欠けた形状をなしており、その弦をなす端面の中央部からこれに直交する方向に凹設された係合部としての係合凹部8aを有してU字状に形成されている。この係合凹部8aの反弦側は、前記突壁部17bの外径と同等の内径を有する半円形状をなしている。このハイブリッドIC8は、上記係合凹部8aが前記突壁部17bに係止される態様でこれと係合することで同突壁部17b(回転軸3a)の径方向で位置決めされるようになっている。
また、上記ハイブリッドIC8は、その弦をなす端面の両側からこれに直交する方向に突出する複数の制御回路ターミナル23を備えている。これら制御回路ターミナル23は、前記給電ターミナル21の他端及び前記コネクタターミナル22の他端にそれぞれ電気接続するためのものである。
このような構成にあって、上記ハイブリッドIC8は、前記突壁部17bと係合する係合凹部8aが前記コネクタ部18等の延出方向に開口する態様でプレート部17(エンドフレーム13)に位置決めされる。そして、前記制御回路ターミナル23は、前記台座部17cにおいて対応する前記給電ターミナル21の他端若しくは前記コネクタターミナル22の他端と、例えば半田付けにて結線される。
駆動モータ3(給電ターミナル21、コネクタターミナル22)と接続されたハイブリッドIC8は、同駆動モータ3とともに下部ケース2内に収容される。上記ハイブリッドIC8の軸方向の厚さは、前記距離D(図1参照)と同等に設定されており、上記ハイブリッドIC8は、前記エンドフレーム13と前記下部ケース2の内壁面2bとで挟持されるようになっている。
ここで、上記ハイブリッドIC8の構造について図4に基づき更に説明する。図4に示されるように、上記ハイブリッドIC8は、その外形と同様にU字状に形成された金属プレート31に、前記駆動モータ3の回転を制御する電子部品としてのICチップ32、ICチップ32に入らないチップ素子33及びパワー素子34等が実装されて前記制御回路ターミナル23とともにワイヤボンディングで結線されている。そして、この金属プレート31が樹脂モールドされることでその成形部35(図3参照)に前記ICチップ32等が埋設されている。
次に、上記ハイブリッドIC8の回路について図5に基づき説明する。図5に示されるように、このハイブリッドIC8は、制御回路41、定電圧回路42、駆動回路43、センサ44、位置検出回路45及び通信回路46を備えている。そして、前記駆動モータ3は、上記定電圧回路42により、車載バッテリなどの電源電圧の値に関わらず一定の電圧値(例えば8V)で駆動されるようになっている。この定電圧回路42による一定の電圧値は、アクチュエータを駆動するために必要なトルクを満たす範囲で低い電圧値に設定されている。従って、前記第1〜第3減速歯車5〜7に必要とされる強度を低減することができる。
詳述すると、図6に駆動モータ3のトルク(比率)と回転数との関係を示したように、例えば駆動モータ3を8Vの一定の電圧値で駆動しているとして、モータロックした場合のトルクを「1」とすると、減速歯車の必要強度は「2」(余裕度2倍とする)となる。一方、前記定電圧回路42がなく、例えば16Vの電圧値でモータロックした場合のトルクを「2」とすると、減速歯車の必要強度は「4(同)」となる。つまり、前記定電圧回路42を設けることで、減速歯車の必要強度は1/2になり、前記第1〜第3減速歯車5〜7に必要以上の強度を確保する必要がなくなる。
なお、上記センサ44は、前記駆動モータ3を流れる電流を監視するもので、同駆動モータ3の回転角度の検出に供される。
図1に示されるように、前記第1減速歯車5は、前記ウォーム4と噛み合う態様でその軸部5aの一端が前記軸受部2f(図2参照)に回転可能に支持されている。また、前記第2減速歯車6は、前記第1減速歯車5と噛み合う態様でその軸部6aの一端が前記軸受部2g(図2参照)に回転可能に支持されている。これら軸部5a,6aの他端は、それぞれ上部ケースに形成された軸受部(図示略)により回転可能に支持される。さらに、前記第3減速歯車7は、前記第2減速歯車6と噛み合う態様でその出力軸7aの一端が前記軸受部2h(図2参照)に回転可能に支持されている。この出力軸7aの他端側は、上部ケースに形成された軸受孔(図示略)に回転可能に支持されており、その先端部は軸受孔を貫通して上部ケースから突出している。この出力軸7aの上部ケースから突出する先端部には、同出力軸7aの空転を防ぐために、軸方向に沿って平らな面を持つ軸方向視D形状の出力部7bが形成されている。
図1に示されるように、前記第1減速歯車5は、前記ウォーム4と噛み合う態様でその軸部5aの一端が前記軸受部2f(図2参照)に回転可能に支持されている。また、前記第2減速歯車6は、前記第1減速歯車5と噛み合う態様でその軸部6aの一端が前記軸受部2g(図2参照)に回転可能に支持されている。これら軸部5a,6aの他端は、それぞれ上部ケースに形成された軸受部(図示略)により回転可能に支持される。さらに、前記第3減速歯車7は、前記第2減速歯車6と噛み合う態様でその出力軸7aの一端が前記軸受部2h(図2参照)に回転可能に支持されている。この出力軸7aの他端側は、上部ケースに形成された軸受孔(図示略)に回転可能に支持されており、その先端部は軸受孔を貫通して上部ケースから突出している。この出力軸7aの上部ケースから突出する先端部には、同出力軸7aの空転を防ぐために、軸方向に沿って平らな面を持つ軸方向視D形状の出力部7bが形成されている。
このような構成において、駆動モータ3が駆動されると、回転軸3a(駆動モータ3)の回転は、ウォーム4及び第1減速歯車5間で減速されて伝達される。そして、その伝達された回転は、第2減速歯車6及び第3減速歯車7を介して更に減速されて伝達され、出力軸7aの出力部7bから出力される。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、前記ハイブリッドIC8は、前記回転軸3aの軸方向で前記エンドフレーム13と前記下部ケース2の内壁面2bとで挟持されて、これらエンドフレーム13(駆動モータ3)及び下部ケース2(ケース)に堅固に固定される。このため、例えばケースに振動が生じても、これら駆動モータ3及びハイブリッドIC8は同ケースと一体となって振動することでこれらの電気接続部(給電ターミナル21及びコネクタターミナル22の他端と制御回路ターミナル23との電気接続部)に無用な応力が加わることを抑制できる。そして、例えばこれら電気接続部に接触不良が生じることも抑制できる。
(1)本実施形態では、前記ハイブリッドIC8は、前記回転軸3aの軸方向で前記エンドフレーム13と前記下部ケース2の内壁面2bとで挟持されて、これらエンドフレーム13(駆動モータ3)及び下部ケース2(ケース)に堅固に固定される。このため、例えばケースに振動が生じても、これら駆動モータ3及びハイブリッドIC8は同ケースと一体となって振動することでこれらの電気接続部(給電ターミナル21及びコネクタターミナル22の他端と制御回路ターミナル23との電気接続部)に無用な応力が加わることを抑制できる。そして、例えばこれら電気接続部に接触不良が生じることも抑制できる。
(2)本実施形態では、前記ハイブリッドIC8は、前記突壁部17bにより前記エンドフレーム13に対し前記回転軸3aの径方向で位置決めされる。このため、前記ハイブリッドIC8が、前記エンドフレーム13に対して前記回転軸3aの径方向にずれた状態で駆動モータ3等と電気接続されることを抑制できる。
(3)本実施形態では、前記ハイブリッドIC8の位置決めに際し、前記軸受14が埋設された突壁部17bが利用されることで、例えばこれに相当する位置決め部を設けるために別途、要する前記エンドフレーム13の形状変更を軽減することができる。
(4)本実施形態では、前記給電ターミナル21の他端若しくは前記コネクタターミナル22の他端と、前記制御回路ターミナル23との結線作業において、例えば制御回路ターミナル23を台座部17c上に支持させることで、当該作業の円滑化が可能となる。
(5)本実施形態では、第1〜第3減速歯車5〜7に必要とされる強度を低減することができる。
(6)本実施形態では、前記ハイブリッドIC8を後付けで駆動モータ3(エンドフレーム13)に接続できるため、例えば特許文献1に比べて部品の品番管理を容易にすることができる。
(6)本実施形態では、前記ハイブリッドIC8を後付けで駆動モータ3(エンドフレーム13)に接続できるため、例えば特許文献1に比べて部品の品番管理を容易にすることができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明を車両用空調装置が備えるアクチュエータ装置に具体化した第2の実施形態を図面に従って説明する。なお、第2の実施形態は、第1〜第3減速歯車の強度を低減できる分、これらを主体に全体として小型化したものであり、前記第1の実施形態と同様の構造には同一の符号を付してその説明を割愛する。
以下、本発明を車両用空調装置が備えるアクチュエータ装置に具体化した第2の実施形態を図面に従って説明する。なお、第2の実施形態は、第1〜第3減速歯車の強度を低減できる分、これらを主体に全体として小型化したものであり、前記第1の実施形態と同様の構造には同一の符号を付してその説明を割愛する。
図7(a)は、本実施形態のアクチュエータ装置51を模式的に示す平面図であり、図7(b)は、前記ハイブリッドIC8及び駆動モータ(エンドフレーム)を組み付けた立面図である。
図7(a)に示されるように、このアクチュエータ装置51は、ケースを構成する下部ケース52と、駆動モータ53と、前記ウォーム4とともに減速機構を構成する第1減速歯車54、第2減速歯車55及び第3減速歯車56と、前記ハイブリッドIC8とを備えている。
前記下部ケース52は合成樹脂材料にて箱状に成形されている。この下部ケース52は、前記回転軸3aの径方向(図7(a)の上下方向)に対向する一対の側壁部52aを有している。前記駆動モータ53は、これら側壁部52aによりその外形(ヨークハウジング11)が挟持されることで、図示上下方向への移動が規制されている。そして、前記駆動モータ53は、回転軸3aの軸方向一端側(図7(a)の左側)に対向する内壁面52bから軸方向で前記所定距離Dだけ離隔される態様で下部ケース52に固定されている。
なお、上記下部ケース52には、一側(図7(a)の下側)の側壁部52aに連続して当該側に突出するコネクタ保持壁部52cが形成されている。そして、上記駆動モータ53のヨークハウジング11には、上記コネクタ保持壁部52cに対応して切り欠かれた嵌合孔11aが形成されている。このコネクタ保持壁部52cは、上記駆動モータ53の後述するコネクタ部(59)を保持するためのものである。
本実施形態の駆動モータ53が備えるエンドフレーム57は、前記ヨークハウジング11の外径と同等の外径を有する円盤状のプレート部58と、同プレート部58に対し前記回転軸3aの軸中心から径方向一側(図7(a)の下側)にずらして配置されたコネクタ部59とが合成樹脂材料にて一体形成された形状をなしている。なお、上記プレート部58には、その径方向でコネクタ部59が一部重なっており、図7(b)に示したように円盤が弓形に欠けた形状をなしている。
前記コネクタ部59は、前記コネクタ保持壁部52c及び前記嵌合孔11aに沿って外形をなす有底四角筒状に形成されている。前記ヨークハウジング11は、上記コネクタ部59が前記コネクタ保持壁部52cとともに前記嵌合孔11aに嵌合することでプレート部58等により閉塞されている。また、上記プレート部58には、前記回転軸3a(軸受14)と同心で前記内壁面52b側に有底円筒状に突出する位置決め部としての突壁部58aが形成されている。この突壁部58aは、前記軸受14をインサート成形するために形成されている。
なお、上記エンドフレーム57に前記給電ターミナル21及びコネクタターミナル22が、例えばインサート成形により埋設されていることは前記実施形態と同様である。そして、駆動モータ53(給電ターミナル21、コネクタターミナル22)と接続された前記ハイブリッドIC8は、前記エンドフレーム57と前記下部ケース52の内壁面52bとで挟持されている。
本実施形態の第1〜第3減速歯車54〜56は、その必要な強度に対応して前記第1〜第3減速歯車5〜7に比べ小型化(小径化)されており、前記ウォーム4の他側(図7(a)の上側)の近傍に集約的に配置されて下部ケース52に回転可能に支持されている。従って、前記ウォーム4の一側(図7(a)の下側)は、これら部材等の配置が不要となる分、下部ケース52の張り出しが抑えられてその小型化が図られている。
以上詳述したように、本実施形態によれば、前記第1の実施形態の効果に加え、アクチュエータ装置51を全体としてより小型化することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記各実施形態において、位置決め部としてプレート部17,58に突壁部17b,58aとは別に設けてもよい。
・前記各実施形態においては、ハイブリッドIC8の回路構成は一例である。
・前記各実施形態においては、ハイブリッドIC8の回路構成は一例である。
・前記各実施形態において、減速機構の構成は一例である。
1,51…アクチュエータ装置、2,52…ケースを構成する下部ケース、2b,52b…内壁面、3,53…駆動モータ、3a…回転軸、8…制御回路部材としてのハイブリッドIC、8a…係合部としての係合凹部、11…ヨークハウジング、13,57…エンドフレーム、14…軸受、17b,58a…位置決め部としての突壁部、17c…台座部、18,59…コネクタ部、20…給電部としての給電ブラシ、21…給電ターミナル、22…コネクタターミナル、23…制御回路ターミナル、32…電子部品としてのICチップ、33…電子部品としてのチップ素子、34…電子部品としてのパワー素子、35…成形部。
Claims (6)
- 回転軸を有する駆動モータと、該駆動モータの回転を制御する電子部品を有する制御回路部材とを備え、前記駆動モータと前記制御回路部材とがケース内に収容されてなるアクチュエータ装置であって、
前記駆動モータは、外部コネクタが装着されるコネクタ部を一体的に有して前記回転軸の軸方向一端側でヨークハウジングを閉塞するエンドフレームを備え、
前記エンドフレームには、一端及び他端がそれぞれ前記駆動モータの給電部及び前記制御回路部材に対して電気接続される複数の給電ターミナルと、一端及び他端がそれぞれ前記外部コネクタの外部端子及び前記制御回路部材に対して電気接続される複数のコネクタターミナルとが埋設され、
前記制御回路部材は、前記複数の給電ターミナルの他端及び前記複数のコネクタターミナルの他端にそれぞれ電気接続される複数の制御回路ターミナルを備えたアクチュエータ装置において、
前記制御回路部材は、前記回転軸の軸方向で前記エンドフレームと前記ケースの内壁面とで挟持されていることを特徴とするアクチュエータ装置。 - 請求項1に記載のアクチュエータ装置において、
前記コネクタ部は、前記回転軸の軸中心から径方向にずらして配置され、
前記給電ターミナルの他端と前記制御回路ターミナルとの電気接続部は、前記軸中心と前記コネクタ部との間に配置されていることを特徴とするアクチュエータ装置。 - 請求項1又は2に記載のアクチュエータ装置において、
前記エンドフレームには、前記制御回路部材を前記回転軸の径方向で位置決めする位置決め部が形成されていることを特徴とするアクチュエータ装置。 - 請求項3に記載のアクチュエータ装置において、
前記制御回路部材は、前記電子部品を埋設した成形部を有し、
前記成形部には、前記位置決め部と係合して前記制御回路部材を前記回転軸の径方向で位置決めする係合部が一体形成されていることを特徴とするアクチュエータ装置。 - 請求項3又は4に記載のアクチュエータ装置において、
前記位置決め部は、前記回転軸と同軸で前記エンドフレームに突設され、該回転軸を回転可能に支持する軸受が埋設された突壁部であることを特徴とするアクチュエータ装置。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載のアクチュエータ装置において、
前記エンドフレームには、前記給電ターミナルの他端及び前記コネクタターミナルの他端の少なくとも一方を保持する台座部が一体形成されていることを特徴とするアクチュエータ装置。
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