JP2006115279A - 画像処理装置、画像処理方法及びプリンタドライバプログラム - Google Patents
画像処理装置、画像処理方法及びプリンタドライバプログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】本発明は、カラー画像のうち指定された複数の特定色を色画像としその他の部分を白黒とする特殊効果画像を簡単かつ高品質に作成する画像処理装置、画像処理方法及びプリンタドライバプログラムに関する。
【解決手段】画像処理装置1は、2色の特定色の指定を伴う特殊効果処理要求があると、明彩度変換処理部21で、画像データ12aを彩度成分を含むデータに変換し、白黒画像作成処理部22で、指定の特定色以外の色の画像部分を白黒画像データに変換し、マスク作成処理部23及びマスク調整処理部24で、2色の特定色の画像部分を抽出して当該特定色画像部分の色相をそれぞれ決定して、特殊効果処理部26で、白黒画像データのうち特定色画像部分を除去した白黒画像データと特定色画像部分にマスク処理で決定された色相の特定色画像部分の画像データを合成して特殊効果画像データを生成する。
【選択図】 図2
【解決手段】画像処理装置1は、2色の特定色の指定を伴う特殊効果処理要求があると、明彩度変換処理部21で、画像データ12aを彩度成分を含むデータに変換し、白黒画像作成処理部22で、指定の特定色以外の色の画像部分を白黒画像データに変換し、マスク作成処理部23及びマスク調整処理部24で、2色の特定色の画像部分を抽出して当該特定色画像部分の色相をそれぞれ決定して、特殊効果処理部26で、白黒画像データのうち特定色画像部分を除去した白黒画像データと特定色画像部分にマスク処理で決定された色相の特定色画像部分の画像データを合成して特殊効果画像データを生成する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、画像処理装置、画像処理方法及びプリンタドライバプログラムに関し、詳細には、カラー画像のうち指定された複数の特定色を色画像としその他の部分を白黒とする特殊効果画像を簡単かつ高品質に作成する画像処理装置、画像処理方法及びプリンタドライバプログラムに関するものとする。
カラープリンタは、その印刷方法として、一般的に、「フルカラーモード」と「白黒モード」の2種類の印刷方法を備えている。
そして、従来から、カラープリンタにおいては、出力画像に対して「フルカラー」か「白黒」かの選択や「フルカラー」で印刷する場合には、プリンタドライバにおいて、一般的に、明度調整(画像の明度の調整)、コントラスト調整(画像のコントラストの調整)及び色調補正(画像全体の色味の調整(「赤みを強く」や「青みを強く」等))のような調整的な効果を画像に対して付与する画像処理を施すことができる。
そして、このような画像処理のうち、フルカラーの元画像のうち特定の1色だけを指定してカラー印刷し、元画像の他の色は白黒画像として印刷する特殊効果印刷処理がある。 このような特殊効果印刷処理は、例えば、女性の顔の写真がある場合、当該女性の顔のうち唇の口紅の色だけをカラーで印刷し、それ以外の部分を白黒で印刷する特殊効果印刷を行うことで、例えば、口紅を紹介する広告として効果的なインパクトを与え画像として印刷することができる。また、この他にも様々な分野で特徴的な効果を与えることができると考えられる。
ところが、従来のプリンタドライバソフトウェアにあっては、上述のような調整機能しか有していないため、このような特殊効果印刷処理は、例えば、Adobe社製のPhotoshop等のグラフィックアプリケーションソフトウェアを使用して、当該グラフィックアプリケーションソフトウェア上で画像に対して特殊効果処理を施し、その後、当該特殊効果処理を施した画像データをカラープリンタに転送してプリントアウトを行うことでのみ、実行することができる。
ところが、上述のような特殊効果処理をグラフィックアプリケーションソフトウェアを用いなければ実施することができないと、Adobe社製Photoshop等の高価なグラフィックアプリケーションソフトウェアが必要であるだけでなく、このようなグラフィックアプリケーションは、一般的に操作が難しく、特殊効果を実現するためには、熟練を要するという問題がある。
そこで、本出願人は、先に、特殊効果処理を実現する画像処理装置、画像処理方法及びプログラムを提案しており、この特殊効果処理をソフトウェアとしてのプリンタドライバ内で実行している(特許文献1参照)。この従来技術では、特殊効果を行う場合にカラー印刷の対象として選択可能な特定色が1色である。
そして、この従来技術では、ソフトウェアにおける一般的動作としては、アプリケーションソフトウェアから渡された特殊効果を施したい画像データをプリンタドライバソフトウェア上に読み込む読込動作、特定色をカラー印刷しそれ以外の色を白黒印刷するという特殊効果処理をコンピュータ上で実行する特殊効果処理動作、特殊効果のかかり具合をコンピュータ上で調整する調整動作(コンピュータのモニタ上にプレビュー機能を設けることにより確認可能)、カラーコレクション機能により、カラー印刷を行う色を調整するカラーコレクション動作(コンピュータのモニタ上にプレビュー機能を設けることにより確認可能)及び特殊効果の施された画像をプリンタに転送してプリントアウトさせるプリントアウト動作が行われる。
しかしながら、上記特許文献1記載の従来技術にあっては、選択できる特定色が1色に限られていたため、例えば、赤と青の2色をカラー印刷したいといった2色以上の特定色のカラー印刷には対応することができず、利用性を向上させる上で、改良の必要があった。
そこで、請求項1記載の発明は、入力画像データに当該画像データのカラー画像の特定色以外の色を白黒とする画像データを生成する特殊効果処理を行った後、印刷出力可能なデータに変換するに際して、特定色として複数の特定色が指定されて特殊効果処理が要求されると、彩度変換処理手段で、画像データを少なくとも彩度成分を含むデータに変換し、白黒画像データ変換処理手段で、当該彩度変換された画像データのうち指定された複数の特定色以外の色の画像部分の画像データを白黒画像データに変換し、マスク処理手段で、当該彩度変換された画像データのうち指定された複数の特定色の画像部分を抽出して当該複数の特定色画像部分の色相をそれぞれ決定して、特殊効果処理手段で、白黒画像データのうち特定色画像部分を除去した白黒画像データと当該特定色画像部分にマスク処理で決定された色相の特定色画像部分の画像データを合成して特殊効果を施した画像データを生成し、当該合成された画像データを、印刷データ変換処理手段で、印刷出力可能な画像データに変換することにより、高価なグラフィックアプリケーションソフトウェアを用いることなく、複数の特定色についてのみカラーとしその他の部分を白黒とする高品質の特殊効果画像を簡単に作成することのできる画像処理装置を提供することを目的としている。
請求項2記載の発明は、マスク処理手段が、色相の出力の度合いを調整して特殊効果の程度を調整する特殊効果程度調整処理をも実行することにより、特殊効果を行った画像を意図する画像に調整し、より一層高品質の特殊効果画像を簡単に作成することのできる画像処理装置を提供することを目的としている。
請求項3記載の発明は、特定色画像部分の画像データの彩度成分を変更してカラーコレクション処理を実行するカラーコレクション処理手段を設けることにより、カラー出力する画像部分の色を意図する色に調整し、より一層高品質の特殊効果画像を簡単に作成することのできる画像処理装置を提供することを目的としている。
請求項4記載の発明は、入力画像及び白黒画像データ変換処理手段、マスク処理手段、特殊効果処理手段での処理画像を適宜表示手段に表示出力することにより、特殊効果画像を作成途中の画像を入力画像と比較しつつ確認できるようにし、利用性が良好で、より一層高品質の特殊効果画像を簡単に作成することのできる画像処理装置を提供することを目的としている。
請求項5記載の発明は、カラー画像の画像データを取り込んで、当該画像データに当該カラー画像の特定色以外の色を白黒とする画像データを生成する特殊効果処理を行った後、印刷出力可能なデータに変換するに際して、特定色として複数の特定色が指定されて特殊効果処理が要求されると、画像データを少なくとも彩度成分を含むデータに変換する彩度変換処理ステップと、彩度変換された画像データのうち指定された複数の特定色以外の色の画像部分の画像データを白黒画像データに変換する白黒画像データ変換処理ステップと、彩度変換された画像データのうち指定された複数の特定色の画像部分を抽出して当該複数の特定色画像部分の色相をそれぞれ決定するマスク処理ステップと、白黒画像データのうち特定色画像部分を除去した白黒画像データと当該特定色画像部分にマスク処理で決定された色相の特定色画像部分の画像データを合成して特殊効果を施した画像データを生成する特殊効果処理ステップと、当該合成された画像データを印刷出力可能な画像データに変換する印刷データ変換処理ステップと、を実行することにより、高価なグラフィックアプリケーションソフトウェアを用いることなく、複数の特定色についてのみカラーとしその他の部分を白黒とする高品質の特殊効果画像を簡単に作成することのできる画像処理方法を提供することを目的としている。
請求項6記載の発明は、カラー画像の画像データを取り込んで、当該画像データに当該カラー画像の特定色以外の色を白黒とする画像データを生成する特殊効果処理を行った後、印刷出力可能なデータに変換するに際して、特定色として複数の特定色が指定されて特定校か処理が要求されると、画像データを少なくとも彩度成分を含むデータに変換する彩度変換処理ステップと、彩度変換された画像データのうち指定された複数の特定色以外の色の画像部分の画像データを白黒画像データに変換する白黒画像データ変換処理ステップと、彩度変換された画像データのうち前記指定された複数の特定色の画像部分を抽出して当該複数の特定色画像部分の色相をそれぞれ決定するマスク処理ステップと、白黒画像データのうち特定色画像部分を除去した白黒画像データと当該特定色画像部分にマスク処理で決定された色相の特定色画像部分の画像データを合成して特殊効果を施した画像データを生成する特殊効果処理ステップと、当該合成された画像データを印刷出力可能な画像データに変換する印刷データ変換処理ステップと、を実行することにより、コンピュータ等の情報処理装置に組み込まれて実行されることで、高価なグラフィックアプリケーションソフトウェアを用いることなく、複数の特定色についてのみカラーとしその他の部分を白黒とする高品質の特殊効果画像を簡単に作成することのできるプリンタドライバプログラムを提供することを目的としている。
請求項7記載の発明は、マスク処理ステップで、色相の出力の度合いを調整して特殊効果の程度を調整する特殊効果程度調整処理ステップをも実行することにより、特殊効果を行った画像を意図する画像に調整し、より一層高品質の特殊効果画像を簡単に作成することのできるプリンタドライバプログラムを提供することを目的としている。
請求項8記載の発明は、特定色画像部分の画像データの彩度成分を変更してカラーコレクションを行うカラーコレクション処理ステップを実行することにより、カラー出力する画像部分の色を意図する色に調整し、より一層高品質の特殊効果画像を簡単に作成することのできるプリンタドライバプログラムを提供することを目的としている。
請求項1記載の発明の画像処理装置は、カラー画像の画像データが入力され、当該画像データに当該カラー画像の特定色以外の色を白黒とする画像データを生成する特殊効果処理を行った後、印刷出力可能なデータに変換する画像処理装置であって、前記特定色として複数の特定色が指定されて前記特殊効果処理が要求されると、前記画像データを少なくとも彩度成分を含むデータに変換する彩度変換処理手段と、前記彩度変換された画像データのうち前記指定された複数の特定色以外の色の画像部分の画像データを白黒画像データに変換する白黒画像データ変換処理手段と、前記彩度変換された画像データのうち前記指定された複数の特定色の画像部分を抽出して当該複数の特定色画像部分の色相をそれぞれ決定するマスク処理手段と、前記白黒画像データのうち前記特定色画像部分を除去した白黒画像データと当該特定色画像部分に前記マスク処理で決定された色相の特定色画像部分の画像データを合成して特殊効果を施した画像データを生成する特殊効果処理手段と、当該合成された画像データを印刷出力可能な画像データに変換する印刷データ変換処理手段と、を備えていることにより、上記目的を達成している。
この場合、例えば、請求項2に記載するように、前記画像処理装置は、前記マスク処理手段が、前記色相の出力の度合いを調整して特殊効果の程度を調整する特殊効果程度調整処理をも実行するものであってもよい。
また、例えば、請求項3に記載するように、前記画像処理装置は、前記特定色画像部分の画像データの彩度成分を変更してカラーコレクション処理を実行するカラーコレクション処理手段を備えていてもよい。
さらに、例えば、請求項4に記載するように、前記画像処理装置は、少なくとも画像を表示する表示手段を備え、前記入力画像及び前記白黒画像データ変換処理手段、前記マスク処理手段、前記特殊効果処理手段での処理画像を適宜前記表示手段に表示出力するものであってもよい。
請求項5記載の発明の画像処理方法は、カラー画像の画像データを取り込んで、当該画像データに当該カラー画像の特定色以外の色を白黒とする画像データを生成する特殊効果処理を行った後、印刷出力可能なデータに変換する画像処理方法であって、前記特定色として複数の特定色が指定されて前記特殊効果処理が要求されると、前記画像データを少なくとも彩度成分を含むデータに変換する彩度変換処理ステップと、前記彩度変換された画像データのうち前記指定された複数の特定色以外の色の画像部分の画像データを白黒画像データに変換する白黒画像データ変換処理ステップと、前記彩度変換された画像データのうち前記指定された複数の特定色の画像部分を抽出して当該複数の特定色画像部分の色相をそれぞれ決定するマスク処理ステップと、前記白黒画像データのうち前記特定色画像部分を除去した白黒画像データと当該特定色画像部分に前記マスク処理で決定された色相の特定色画像部分の画像データを合成して特殊効果を施した画像データを生成する特殊効果処理ステップと、当該合成された画像データを印刷出力可能な画像データに変換する印刷データ変換処理ステップと、を実行することにより、上記目的を達成している。
請求項6記載の発明のプリンタドライバプログラムは、カラー画像の画像データを取り込んで、当該画像データに当該カラー画像の特定色以外の色を白黒とする画像データを生成する特殊効果処理を行った後、印刷出力可能なデータに変換するプリンタドライバプログラムであって、前記特定色として複数の特定色が指定されて前記特定校か処理が要求されると、前記画像データを少なくとも彩度成分を含むデータに変換する彩度変換処理ステップと、前記彩度変換された画像データのうち前記指定された複数の特定色以外の色の画像部分の画像データを白黒画像データに変換する白黒画像データ変換処理ステップと、前記彩度変換された画像データのうち前記指定された複数の特定色の画像部分を抽出して当該複数の特定色画像部分の色相をそれぞれ決定するマスク処理ステップと、前記白黒画像データのうち前記特定色画像部分を除去した白黒画像データと当該特定色画像部分に前記マスク処理で決定された色相の特定色画像部分の画像データを合成して特殊効果を施した画像データを生成する特殊効果処理ステップと、当該合成された画像データを印刷出力可能な画像データに変換する印刷データ変換処理ステップと、を実行することにより、上記目的を達成している。
この場合、例えば、請求項7に記載するように、前記プリンタドライバプログラムは、前記マスク処理ステップで、前記色相の出力の度合いを調整して特殊効果の程度を調整する特殊効果程度調整処理ステップをも実行してもよい。
また、例えば、請求項8に記載するように、前記プリンタドライバプログラムは、前記特定色画像部分の画像データの彩度成分を変更してカラーコレクションを行うカラーコレクション処理ステップを実行してもよい。
請求項1記載の発明の画像処理装置によれば、入力画像データに当該画像データのカラー画像の特定色以外の色を白黒とする画像データを生成する特殊効果処理を行った後、印刷出力可能なデータに変換するに際して、特定色として複数の特定色が指定されて特殊効果処理が要求されると、彩度変換処理手段で、画像データを少なくとも彩度成分を含むデータに変換し、白黒画像データ変換処理手段で、当該彩度変換された画像データのうち指定された複数の特定色以外の色の画像部分の画像データを白黒画像データに変換し、マスク処理手段で、当該彩度変換された画像データのうち指定された複数の特定色の画像部分を抽出して当該複数の特定色画像部分の色相をそれぞれ決定して、特殊効果処理手段で、白黒画像データのうち特定色画像部分を除去した白黒画像データと当該特定色画像部分にマスク処理で決定された色相の特定色画像部分の画像データを合成して特殊効果を施した画像データを生成し、当該合成された画像データを、印刷データ変換処理手段で、印刷出力可能な画像データに変換するので、高価なグラフィックアプリケーションソフトウェアを用いることなく、複数の特定色についてのみカラーとしその他の部分を白黒とする高品質の特殊効果画像を簡単に作成することができる。
請求項2記載の発明の画像処理装置によれば、マスク処理手段が、色相の出力の度合いを調整して特殊効果の程度を調整する特殊効果程度調整処理をも実行するので、特殊効果を行った画像を意図する画像に調整することができ、より一層高品質の特殊効果画像を簡単に作成することができる。
請求項3記載の発明の画像処理装置によれば、特定色画像部分の画像データの彩度成分を変更してカラーコレクション処理を実行するカラーコレクション処理手段を設けているので、カラー出力する画像部分の色を意図する色に調整することができ、より一層高品質の特殊効果画像を簡単に作成することができる。
請求項4記載の発明の画像処理装置によれば、入力画像及び白黒画像データ変換処理手段、マスク処理手段、特殊効果処理手段での処理画像を適宜表示手段に表示出力するので、特殊効果画像を作成途中の画像を入力画像と比較しつつ確認することができ、利用性を向上させることができるとともに、より一層高品質の特殊効果画像を簡単に作成することができる。
請求項5記載の発明の画像処理方法によれば、カラー画像の画像データを取り込んで、当該画像データに当該カラー画像の特定色以外の色を白黒とする画像データを生成する特殊効果処理を行った後、印刷出力可能なデータに変換するに際して、特定色として複数の特定色が指定されて特殊効果処理が要求されると、画像データを少なくとも彩度成分を含むデータに変換する彩度変換処理ステップと、彩度変換された画像データのうち指定された複数の特定色以外の色の画像部分の画像データを白黒画像データに変換する白黒画像データ変換処理ステップと、彩度変換された画像データのうち指定された複数の特定色の画像部分を抽出して当該複数の特定色画像部分の色相をそれぞれ決定するマスク処理ステップと、白黒画像データのうち特定色画像部分を除去した白黒画像データと当該特定色画像部分にマスク処理で決定された色相の特定色画像部分の画像データを合成して特殊効果を施した画像データを生成する特殊効果処理ステップと、当該合成された画像データを印刷出力可能な画像データに変換する印刷データ変換処理ステップと、を実行するので、高価なグラフィックアプリケーションソフトウェアを用いることなく、複数の特定色についてのみカラーとしその他の部分を白黒とする高品質の特殊効果画像を簡単に作成することができる。
請求項6記載の発明のプリンタドライバプログラムによれば、カラー画像の画像データを取り込んで、当該画像データに当該カラー画像の特定色以外の色を白黒とする画像データを生成する特殊効果処理を行った後、印刷出力可能なデータに変換するに際して、特定色として複数の特定色が指定されて特定校か処理が要求されると、画像データを少なくとも彩度成分を含むデータに変換する彩度変換処理ステップと、彩度変換された画像データのうち指定された複数の特定色以外の色の画像部分の画像データを白黒画像データに変換する白黒画像データ変換処理ステップと、彩度変換された画像データのうち前記指定された複数の特定色の画像部分を抽出して当該複数の特定色画像部分の色相をそれぞれ決定するマスク処理ステップと、白黒画像データのうち特定色画像部分を除去した白黒画像データと当該特定色画像部分にマスク処理で決定された色相の特定色画像部分の画像データを合成して特殊効果を施した画像データを生成する特殊効果処理ステップと、当該合成された画像データを印刷出力可能な画像データに変換する印刷データ変換処理ステップと、を実行するので、コンピュータ等の情報処理装置に組み込まれて実行されることで、高価なグラフィックアプリケーションソフトウェアを用いることなく、複数の特定色についてのみカラーとしその他の部分を白黒とする高品質の特殊効果画像を簡単に作成することができる。
請求項7記載の発明のプリンタドライバプログラムによれば、マスク処理ステップで、色相の出力の度合いを調整して特殊効果の程度を調整する特殊効果程度調整処理ステップをも実行するので、特殊効果を行った画像を意図する画像に調整することができ、より一層高品質の特殊効果画像を簡単に作成することができる。
請求項8記載の発明のプリンタドライバプログラムによれば、特定色画像部分の画像データの彩度成分を変更してカラーコレクションを行うカラーコレクション処理ステップを実行するので、カラー出力する画像部分の色を意図する色に調整することができ、より一層高品質の特殊効果画像を簡単に作成することができる。
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例は、本発明の好適な実施例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1〜図8は、本発明の画像処理装置、画像処理方法及びプリンタドライバプログラムの一実施例を示す図であり、図1は、本発明の画像処理装置、画像処理方法及びプリンタドライバプログラムの一実施例を適用した画像処理装置1のブロック構成図である。
図1において、画像処理装置1は、入力部2、カラースキャナ3、表示部4、CPU(Central Processing Unit )5、記録媒体アクセス装置6、記録媒体7、RAM(Random Access Memory)8及びプリンタI/F9等を備えており、上記主要各部は、バス10に接続されている。
入力部2は、カーソルキー、テンキー及び各種機能キー等を備えたキーボード、表示部4の表示画面上で各種アイコンの選択操作等を行うマウスやスライスペン等のポインティングデバイス等を備え、操作者(オペレータ)が、画像処理装置1の各種操作、特に、後述する特殊効果処理を実行させるのに必要な各種操作を行うユーザインターフェースである。
カラースキャナ3は、カラー原稿を主走査及び副走査してカラー画像を読み取り、R、G、Bのデジタルの画像データとして入力する。
表示部(表示手段)4としては、CRT(陰極線管:Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等が用いられ、表示部4は、CPU5から入力される表示データ、特に、入力画像データや特殊効果画像処理中の画像データに応じた表示を行う。
プリンタI/F9には、ネットワークを介してまたは直接、無線によりあるいは有線でカラープリンタ装置Prと接続されており、プリンタI/F9は、カラープリンタ装置Prとデータの送受信を行う。
カラープリンタ装置Prは、画像処理装置1から転送されてくる画像データに基づいて、カラー画像を用紙に記録出力し、特に、画像処理装置1から後述する特殊効果処理の施された画像データが転送されてくると、当該画像データに基づいて特殊効果処理の施されたカラー画像を用紙に記録出力する。
CPU5は、記録媒体7に格納されているプログラムに従って、装置全体を制御する中央制御ユニットであり、データ通信、メモリへのアクセスによるアプリケーションプログラムの読み出しや各種データのリード/ライト、データ/コマンド入力、表示等を制御する。
RAM8は、指定されたプログラム、入力指示、入力データ及び処理結果等を格納するワークメモリ、表示部4の表示画面に表示する表示データを一時的に格納する表示メモリ等を備えている。
記録媒体7は、CPU5が実行可能なOS(Operating System)プログラム11、原稿画像をカラースキャナ3で取り込んだり、画像の作成・編集等を行うための画像アプリケーション12、カラープリンタ装置Prに対応したプリンタドライバ13等の各種プログラムやデータを格納している。記録媒体7としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory )、DVD(Digital Video Disk)−ROM、MO(Magneto Optical)やPCカード等の光学的・磁気的・電気的な記録媒体を用いることができる。記録媒体7上の上記各種プログラムは、CPU5が読み取り可能なデータ形態で格納されており、また、予め記録媒体7に記録されている場合や通信回線を介してダウンロードされて記録媒体7に格納される場合等がある。また、上記各種プログラムは、通信回線を介して配信可能である。
画像処理装置1は、画像アプリケーション12を実行することで、表示部4にカラー画像データを表示してカラー画像の編集を可能とし、オペレータが、印刷のプロパティ画面の選択操作を行うと、プリンタドライバ13の印刷のプロパティ画面を表示部4に表示する。
プリンタドライバ(プリンタドライバプログラム)13は、図2に示すように、機能構成されており、画像データを少なくとも彩度成分を含むデータに変換する彩度変換処理ステップを実行する明彩度変換処理部(彩度変換処理手段)21、画像データを白と黒とによって表される白黒画像データに変換する白黒画像データ変換処理ステップを実行する白黒画像作成処理部(白黒画像データ変換処理手段)22、生成された彩度成分から画像データのうちのカラー出力すべき複数の特定色の色相を決定するマスク処理ステップを実行するマスク処理手段としてのマスク作成処理部23とマスク調整処理部24、画像データとマスク処理で決定された複数の特定色との合成及びカラーコレクション処理を行う合成処理+カラーコレクション処理部(カラーコレクション処理手段)25、合成処理及びカラーコレクション処理された画像データとデータが除かれた白黒画像とを合成して特殊効果画像を生成する特殊効果処理ステップを実行する特殊効果処理部(特殊効果処理手段)26及び特殊効果処理部26によって合成された画像データをプリント可能なデータ(R、G、B)に再度変換してカラープリンタ装置Prに出力する印刷データ変換処理ステップを実行するプリントデータ変換処理部(印刷データ変換処理手段)27等を備えている。
プリンタドライバ13には、画像アプリケーション12で編集されて印刷指示操作されたR、G、Bのカラー画像データ12aが画像アプリケーション12から入力され、プリンタドライバ13は、特殊効果処理を施した画像を印刷する場合には、表示部4に特色印刷設定画面(図示略)を表示し、当該特殊印刷設定画面での設定に応じた特殊効果処理を実行する。
プリンタドライバ13では、画像アプリケーション12からのR、G、Bのカラー画像データ(以下、必要に応じて、元カラー画像データという。)12aが、明彩度変換処理部21に入力され、明彩度変換処理部21は、次式(1)の変換マトリックステーブルを用いて、元カラー画像データ(R、G、B)を明度Yと彩度Cb(無彩色から青、赤に向かう色としての彩度)及びCr(無彩色から赤に向かう色としての彩度)とに変換(RGB→YCbCr)する。
白黒画像作成処理部22は、YCbCrに変換された画像データを、次式(2)に示す変換マトリクステーブルを用いて白黒画像データに変換し、明度と彩度とから白黒画像データ(Y、0、0)を生成して、特殊効果処理部26に出力する。
合成処理+カラーコレクション処理部25は、明彩度変換処理部21からの明度Yと彩度Cb、Crを、次式(3)の変換マトリックステーブルを用いて、図3に示すように、Cb’、Cr’に変換して、特殊効果処理部26に出力し、これにより、カラーで印刷される特定色の色相を調整(カラーコレクション)することができる。
Vmix=[白黒画像データ×(1−α)]+(元画像データ×α)・・・(4)
ここで、Vmixは、特殊効果が施された画像を表しており、αは、特殊効果処理に用いられるマスクを表している。
ここで、Vmixは、特殊効果が施された画像を表しており、αは、特殊効果処理に用いられるマスクを表している。
そして、特殊効果処理部26は、特殊効果処理した画像データVmixを表示部4に表示し、また、特殊効果処理した画像データVmixを、プリントデータ変換処理部27に出力する。
プリントデータ変換処理部27は、特殊効果処理の施された画像データを、次式(5)の変換マトリクスを使用して、RGBに逆変換する。
プリントデータ変換処理部27は、このR’,G’,B’の画像データを、プリンタI/F9を介してカラープリンタ装置Prに出力する。カラープリンタ装置Prは、R’,G’,B’の画像データをCMYKの画像データに変換した後、当該特殊効果の施された画像を用紙に記録出力する。
次に、本実施例の作用を説明する。本実施例の画像処理装置1は、指定された複数色の特定色に基づいて特殊効果処理を施した画像を生成して、記録出力させるところにその特徴がある。
すなわち、画像処理装置1は、画像アプリケーション12で画像が作成・編集されて印刷出力操作が行われると、当該画像のRGB値が、画像アプリケーション12からプリンタドライバ13に読み込まれ、プリンタドライバ13が、画像処理装置1のメモリ上、例えば、RAM8上にマッピングするとともに、表示部4に元カラー画像とともに、特色印刷設定画面等の特殊効果処理印刷を行う場合の設定画面を表示する。図4(a)は、特殊効果処理を施す前の元画像データによって形成される元画像を示しており、本実施例では、元画像をR,G,B各8bit(0〜255値)とする。
オペレータは、カラー元画像の表示エリアに表示された画像データ中で、カラー出力したいポイントをマウス等で複数箇所、例えば、2箇所クリックして特定色として指定する。
プリンタドライバ13は、まず、明彩度変換処理部21で、読み込んだ画像のRGB値を上述のように上記(1)式を用いてYCbCr値に変換し、変換したY、Cb、Crを白黒画像作成処理部22と合成処理+カラーコレクション処理部25に出力し、変換したCb、Crをマスク作成処理部23に出力する。白黒画像作成処理部22が、YCbCrに変換された画像データを、上記(2)式の変換マトリクステーブルを用いて白黒画像データに変換し、明度と彩度とから白黒画像データ(Y、0、0)を生成して、特殊効果処理部26に出力する。この白黒画像データに変換された画像としては、例えば、図4(b)に示されるようになる。
また、マスク作成処理部23及びマスク調整部24が、表示部4に表示される元カラー画像データ12aのうちオペレータによりマウス等で指定されたポイントの彩度からマスクを表す値α(0≦α≦1)を算出して、算出したαを合成処理+カラーコレクション処理部25に出力する。合成処理+カラーコレクション処理部25は、明彩度変換処理部21からの明度Yと彩度Cb、Crを、上記(3)式の変換マトリックステーブルを用いて、図3に示したように、Cb’、Cr’に変換して、特殊効果処理部26に出力する。
そして、上記表示部4の特色印刷設定画面等で、元画像の中で残しておきたい特定色が複数指定されると、マスク作成処理部23及びマスク調整処理部24でαを算出して、合成処理+カラーコレクション処理部25に出力するが、このαマスクの作成処理について、以下に、詳細に説明する。
例えば、図4(a)に示すような元画像が表示部4に表示されて、この元画像の中で残しておきたい特定色として、例えば、口紅の赤色と背景の青色が指定されたとすると、マスク作成処理部23及びマスク調整処理部24は、この赤色と青色の彩度成分からαを作成する。
すなわち、残しておきたい特定色(赤色と青色)のCb値を、それぞれCb−B赤、Cb−B青、Cr−B赤、残しておきたい特定色(赤色と青色)のCr値を、それぞれCr−B赤、Cr−B青とすると、マスク作成処理部23は、Cbを横軸、Crを縦軸としたCb−Cr座標系を備え、この座標系において、残したい特定色の色相(Hue赤とHue青)の座標系を、次式(6)(7)により算出する。
Hue赤=atan(Cr−B赤/Cb−B赤)・・・(6)
Hue青=atan(Cr−B青/Cb−B青)・・・(7)
続いて、マスク作成処理部23は、図5(a)に示すCb−Cr座標系を、算出されたそれぞれのHueだけ回転させ、図5(b)に示すX−Y座標系を作成することで座標変換処理を行う。
Hue青=atan(Cr−B青/Cb−B青)・・・(7)
続いて、マスク作成処理部23は、図5(a)に示すCb−Cr座標系を、算出されたそれぞれのHueだけ回転させ、図5(b)に示すX−Y座標系を作成することで座標変換処理を行う。
この座標変換処理により、特定色の元々の色(Cb−B赤、Cr−B赤)と(Cb−B青、Cr−B青)は、それぞれ(XB赤、0)、(XB青、0)というX軸上の点に移動する。
マスク作成処理部23は、このXB赤、XB青の値をαマスク作成のためのsourceとする。
ここで、残しておきたい特定色(X軸上の色成分)は、純粋にその色成分だけを持つということはほとんどあり得ず、例えば、デジタルスチルカメラで撮影したような画像の場合には、ある程度の色成分の分布(広がり)を持っている。
そこで、マスク作成処理部23では、このような色成分の分布を考慮して、図5(b)に示すように、X軸を中心として角度θの扇形状にsource作成のための分布を広げ、この扇形の中に入っている色成分については、X軸に平行に扇形の辺まで移動させ、この移動量をX座標で示したものを各色のsourceとする。
この扇形の角度θを狭めたり広げたりすることによって、特殊効果の係り具合を調整することができる。
そして、マスク作成処理部23は、上記作成したsourceからαマスクの大本となるα1赤、とα1青をそれぞれ次式(8)、(9)により算出する。
α1赤=source/100(%)・・・(8)
α1青=source/100(%)・・・(9)
ここで、100%という表記は、画像の持っているビット数によって異なり、RGBそれぞれ8ビットの画像の場合は、255という値になる。
α1青=source/100(%)・・・(9)
ここで、100%という表記は、画像の持っているビット数によって異なり、RGBそれぞれ8ビットの画像の場合は、255という値になる。
以上の説明の処理によって、選択された特定色を、画像に含まれる各色から除いた状態を、図6(a)、(b)に模式的に示す。なお、図6の縦軸は、%で示されるsourceであり、横軸は色相を示している。
次に、マスク調整処理について説明する。上記マスク作成処理部23の算出したαマスクの大本となるα1赤とα1青は、画像の特定色及びその近辺の色から作成される大本であるが、その彩度成分によっては、特殊効果を施すのに十分に大きな値にならない場合があり、結果として、特定色の部分がハーフトーン調になる等の適切な効果が得られないことがある。
そこで、本実施例の画像処理装置1は、上記マスク作成処理部23で作成されたα1赤、α1青をマスク調整処理部24で調整し、画像の特定色の出力の度合いを調整する。すなわち、マスク調整処理部24は、パラメータCLIP及びGAINを用いて、次式(10)、(11)によりα1赤、α1青を調整することで、マスクα赤、α青を調整して、特定色の出力の度合いを調整、すなわち、特殊効果のかかり具合を調整する。
α赤=GAIN×(α1赤−CLIP)・・・(10)
if(α赤≦0)α赤=0;
else if(α赤≧1)α赤=1;
α青=GAIN×(α1青−CLIP)・・・(11)
if(α青≦0)α青=0;
else if(α青≧1)α青=1;
図7は、CLIP、GAINを説明するための図であり、図7(a)は、α1を、図7(b)は、α1からCLIPを差し引いた値α2(式(10)、(11)のカッコ内)を説明する図、図7(c)は、α2にGAINを乗じたて得られたαを説明する図である。図7の縦軸は、α1、α2、αの数値を、横軸は、画像全体の各色を示している。図7から分かるように、CLIPをα1から差し引くことによって、特定色と彩度の差が大きい色にかかるα1が小さくなり、GAINを乗じることによって特定色にかかるαだけを大きくすることができる。そして、上記図4(a)のα1の画像は、図4(c)のようになり、図4(a)のα2の画像は、図4(d)のようになっていて、特定色の範囲の色の位置だけが示され、他の部分が黒色で表される画像データである。
if(α赤≦0)α赤=0;
else if(α赤≧1)α赤=1;
α青=GAIN×(α1青−CLIP)・・・(11)
if(α青≦0)α青=0;
else if(α青≧1)α青=1;
図7は、CLIP、GAINを説明するための図であり、図7(a)は、α1を、図7(b)は、α1からCLIPを差し引いた値α2(式(10)、(11)のカッコ内)を説明する図、図7(c)は、α2にGAINを乗じたて得られたαを説明する図である。図7の縦軸は、α1、α2、αの数値を、横軸は、画像全体の各色を示している。図7から分かるように、CLIPをα1から差し引くことによって、特定色と彩度の差が大きい色にかかるα1が小さくなり、GAINを乗じることによって特定色にかかるαだけを大きくすることができる。そして、上記図4(a)のα1の画像は、図4(c)のようになり、図4(a)のα2の画像は、図4(d)のようになっていて、特定色の範囲の色の位置だけが示され、他の部分が黒色で表される画像データである。
上記作成されたαに基づいて、合成処理+カラーコレクション処理部25が、まず、元画像にα1を合成(元画像×α1)して、図4(f)に示すような画像となる画像データを作成し、また、元画像にα2を合成(元画像×α2)して、図4(g)に示すような画像となる画像データを作成する。さらに、合成処理+カラーコレクション部25が、元画像にα1またはα2を合成した画像にカラーコレクションを施す(図4(h)、図4(i)参照)。
そして、特殊効果処理部26が、白黒画像作成処理部22からの白黒画像にα1、α2を用いて図4(e)に示す白黒処理画像を生成し、さらに、白黒処理画像と合成処理+カラーコレクション処理部25からの処理画像から最終的に、図4(j)に示すように、唇が赤色で、背景が紫色となっており、その他の画像部分が白黒となっている特殊効果処理画像を生成する。なお、図4(j)において、唇の部分はR=100%となっている。
プリンタドライバ13は、この特殊効果処理画像のYCbCrを、プリンタデータ変換処理部27で、RGBに変換し、この変換後のRGBの画像データをプリンタI/F9を介してカラープリンタ装置Prに転送して、カラープリンタ装置Prで用紙に印刷出力する。
そして、画像処理装置1は、上記各処理工程での処理画像及び最終の特殊効果処理画像を、表示部4に適宜表示出力する。
このように、本実施例の画像処理装置1は、入力画像データ12aに当該画像データのカラー画像の特定色以外の色を白黒とする画像データを生成する特殊効果処理を行った後、印刷出力可能なデータに変換するに際して、特定色として複数の特定色が指定されて特殊効果処理が要求されると、明彩度変換処理部21で、画像データ12aを少なくとも彩度成分を含むデータに変換し、白黒画像作成処理部22で、当該彩度変換された画像データのうち指定された複数の特定色以外の色の画像部分の画像データを白黒画像データに変換し、マスク作成処理部23及びマスク調整処理部24で、当該彩度変換された画像データのうち指定された複数の特定色の画像部分を抽出して当該複数の特定色画像部分の色相をそれぞれ決定して、特殊効果処理部26で、白黒画像データのうち特定色画像部分を除去した白黒画像データと当該特定色画像部分にマスク処理で決定された色相の特定色画像部分の画像データを合成して特殊効果を施した画像データを生成し、当該合成された画像データを、プリンタデータ変換処理部27で、印刷出力可能な画像データに変換している。
したがって、高価なグラフィックアプリケーションソフトウェアを用いることなく、複数の特定色についてのみカラーとしその他の部分を白黒とする高品質の特殊効果画像を簡単に作成することができる。
また、本実施例の画像処理装置1は、マスク調整処理部24が、色相の出力の度合いを調整して特殊効果の程度を調整する特殊効果程度調整処理をも実行する。
したがって、特殊効果を行った画像を意図する画像に調整することができ、より一層高品質の特殊効果画像を簡単に作成することができる。
さらに、本実施例の画像処理装置1は、合成処理+カラーコレクション処理部25で、特定色画像部分の画像データの彩度成分を変更してカラーコレクション処理を実行している。
したがって、カラー出力する画像部分の色を意図する色に調整するので、より一層高品質の特殊効果画像を簡単に作成することができる。
また、本実施例の画像処理装置1は、入力画像及び白黒画像作成処理部22、マスク作成処理部23、マスク調整処理部24、合成処理+カラーコレクション処理部25、特殊効果処理部26での処理画像を適宜表示部4に表示出力している。
したがって、特殊効果画像を作成途中の画像を入力画像と比較しつつ確認することができ、利用性を向上させることができるとともに、より一層高品質の特殊効果画像を簡単に作成することができる。
また、本実施例の画像処理装置1は、上記αマスクを自動作成するようにしてもよい。すなわち、画像処理装置1は、画像アプリケーション12で画像が作成・編集されて印刷出力操作が行われると、プリンタドライバ13が、図8に示すように、当該画像のRGB値を、画像アプリケーション12から読み込み(ステップS1)、画像処理装置1のRAM8等のメモリ上にマッピングするとともに、表示部4に元カラー画像とともに、特色印刷設定画面等の特殊効果処理印刷を行う場合の設定画面を表示する。
この状態で、オペレータが、表示部4に表示されている元カラー画像中で、カラー出力したいポイントをマウス等の入力デバイスで複数箇所、例えば、2箇所クリックして指定すると(ステップS2)、プリンタドライバ13の明彩度変換処理部1が、当該指定された特定色のRGBを、上記上記(1)を用いてYCbCr値に変換する(ステップS3)。
次に、プリンタドライバ13のマスク作成処理部23及びマスク調整処理部24が、特定色の彩度値であるCb値、Cr値から上記式(8)、(9)を用いてα1を算出し、さらに、調整パラメータCLIP及びGAINを自動算出する(ステップS4)。すなわち、自動処理を行う場合には、source作成のための分布を広げる扇形の角度θとパラメータCLIPとGAINの値を自動的に決定する。
そして、マスク調整処理部24が、上記式(10)、(11)を用いてαを算出して、αマスクを作成する(ステップS5)。
そして、αマスクを自動作成する場合、上記式(8)、(9)で算出された結果のα1において画像の特定職位外の画像部における最小値を、αLとし、特定色の画像部の値を、αBとすると、扇形の角度θ、パラメータCLIP及びパラメータGAINは、次式で与えられる。
扇形の角度θ=45度(初期値)・・・(12)
CLIP=αB・・・(13)
GAIN=1.0/(αL−αB)・・・(14)
上記式(12)〜(14)において、パラメータCLIP及びパラメータGAINの値は、初期値であり、特殊効果処理実行後に微調整を施すことは当然可能である。マスク調整処理部24は、上記式(13)、(14)によりCLIP値及びGAIN値を算出した後、上記式(10)、(11)でα(例えば、α赤、α青)を算出する。このようにして、自動的にαを算出することが可能となる。
CLIP=αB・・・(13)
GAIN=1.0/(αL−αB)・・・(14)
上記式(12)〜(14)において、パラメータCLIP及びパラメータGAINの値は、初期値であり、特殊効果処理実行後に微調整を施すことは当然可能である。マスク調整処理部24は、上記式(13)、(14)によりCLIP値及びGAIN値を算出した後、上記式(10)、(11)でα(例えば、α赤、α青)を算出する。このようにして、自動的にαを算出することが可能となる。
そして、上記自動作成処理で得られたαを使ってマスクを作成し、このマスクを元画像データにかけることによって元画像データから複数の特定色以外の色を除くことができる。
このようにすると、より一層効率的に特殊効果画像を作成することができ、より一層利用性を向上させることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
コンピュータ等に搭載され特殊効果処理を行うプリンタドライバプログラム、当該プリンタドライバプログラムを利用した特殊効果処理を実行する画像処理方法及び画像処理装置に適用できるだけでなく、特殊効果のかかり具合を確認するためのプレビュー機能を有し、さらに特殊効果の調整を行うためのインターフェースを有するカラーコピー機、当該カラーコピー機での特殊効果処理を実行する画像処理及び当該カラーコピーのプリンタ部へ画像データを渡すプリンタドライバプログラムに適用することができる。
1 画像処理装置
2 入力部
3 カラースキャナ
4 表示部
5 CPU
6 記録媒体アクセス装置
7 記録媒体
8 RAM
9 プリンタI/F
10 バス
11 OSプログラム
12 画像アプリケーション
13 プリンタドライバ
Pr カラープリンタ装置
2 入力部
3 カラースキャナ
4 表示部
5 CPU
6 記録媒体アクセス装置
7 記録媒体
8 RAM
9 プリンタI/F
10 バス
11 OSプログラム
12 画像アプリケーション
13 プリンタドライバ
Pr カラープリンタ装置
Claims (8)
- カラー画像の画像データが入力され、当該画像データに当該カラー画像の特定色以外の色を白黒とする画像データを生成する特殊効果処理を行った後、印刷出力可能なデータに変換する画像処理装置であって、前記特定色として複数の特定色が指定されて前記特殊効果処理が要求されると、前記画像データを少なくとも彩度成分を含むデータに変換する彩度変換処理手段と、前記彩度変換された画像データのうち前記指定された複数の特定色以外の色の画像部分の画像データを白黒画像データに変換する白黒画像データ変換処理手段と、前記彩度変換された画像データのうち前記指定された複数の特定色の画像部分を抽出して当該複数の特定色画像部分の色相をそれぞれ決定するマスク処理手段と、前記白黒画像データのうち前記特定色画像部分を除去した白黒画像データと当該特定色画像部分に前記マスク処理で決定された色相の特定色画像部分の画像データを合成して特殊効果を施した画像データを生成する特殊効果処理手段と、当該合成された画像データを印刷出力可能な画像データに変換する印刷データ変換処理手段と、を備えていることを特徴とする画像処理装置。
- 前記画像処理装置は、前記マスク処理手段が、前記色相の出力の度合いを調整して特殊効果の程度を調整する特殊効果程度調整処理をも実行することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 前記画像処理装置は、前記特定色画像部分の画像データの彩度成分を変更してカラーコレクション処理を実行するカラーコレクション処理手段を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像処理装置。
- 前記画像処理装置は、少なくとも画像を表示する表示手段を備え、前記入力画像及び前記白黒画像データ変換処理手段、前記マスク処理手段、前記特殊効果処理手段での処理画像を適宜前記表示手段に表示出力することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の画像処理装置。
- カラー画像の画像データを取り込んで、当該画像データに当該カラー画像の特定色以外の色を白黒とする画像データを生成する特殊効果処理を行った後、印刷出力可能なデータに変換する画像処理方法であって、前記特定色として複数の特定色が指定されて前記特殊効果処理が要求されると、前記画像データを少なくとも彩度成分を含むデータに変換する彩度変換処理ステップと、前記彩度変換された画像データのうち前記指定された複数の特定色以外の色の画像部分の画像データを白黒画像データに変換する白黒画像データ変換処理ステップと、前記彩度変換された画像データのうち前記指定された複数の特定色の画像部分を抽出して当該複数の特定色画像部分の色相をそれぞれ決定するマスク処理ステップと、前記白黒画像データのうち前記特定色画像部分を除去した白黒画像データと当該特定色画像部分に前記マスク処理で決定された色相の特定色画像部分の画像データを合成して特殊効果を施した画像データを生成する特殊効果処理ステップと、当該合成された画像データを印刷出力可能な画像データに変換する印刷データ変換処理ステップと、を実行することを特徴とする画像処理方法。
- カラー画像の画像データを取り込んで、当該画像データに当該カラー画像の特定色以外の色を白黒とする画像データを生成する特殊効果処理を行った後、印刷出力可能なデータに変換するプリンタドライバプログラムであって、前記特定色として複数の特定色が指定されて前記特定校か処理が要求されると、前記画像データを少なくとも彩度成分を含むデータに変換する彩度変換処理ステップと、前記彩度変換された画像データのうち前記指定された複数の特定色以外の色の画像部分の画像データを白黒画像データに変換する白黒画像データ変換処理ステップと、前記彩度変換された画像データのうち前記指定された複数の特定色の画像部分を抽出して当該複数の特定色画像部分の色相をそれぞれ決定するマスク処理ステップと、前記白黒画像データのうち前記特定色画像部分を除去した白黒画像データと当該特定色画像部分に前記マスク処理で決定された色相の特定色画像部分の画像データを合成して特殊効果を施した画像データを生成する特殊効果処理ステップと、当該合成された画像データを印刷出力可能な画像データに変換する印刷データ変換処理ステップと、を実行することを特徴とするプリンタドライバプログラム。
- 前記プリンタドライバプログラムは、前記マスク処理ステップで、前記色相の出力の度合いを調整して特殊効果の程度を調整する特殊効果程度調整処理ステップをも実行することを特徴とする請求項6記載のプリンタドライバプログラム。
- 前記プリンタドライバプログラムは、前記特定色画像部分の画像データの彩度成分を変更してカラーコレクションを行うカラーコレクション処理ステップを実行することを特徴とする請求項6または請求項7記載のプリンタドライバプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004301301A JP2006115279A (ja) | 2004-10-15 | 2004-10-15 | 画像処理装置、画像処理方法及びプリンタドライバプログラム |
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Publication Number | Publication Date |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010220229A (ja) * | 2010-04-15 | 2010-09-30 | Canon Inc | 撮像装置及びその制御方法 |
JP2010283599A (ja) * | 2009-06-04 | 2010-12-16 | Ricoh Co Ltd | 画像処理装置及び色変換テーブル生成方法 |
JP2012249133A (ja) * | 2011-05-30 | 2012-12-13 | Ricoh Co Ltd | 画像処理装置及び色変換テーブル生成方法 |
JP6990834B1 (ja) * | 2020-09-23 | 2022-01-12 | エヌ・ティ・ティ・ビズリンク株式会社 | 画像加工装置、画像加工方法及びプログラム |
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2004
- 2004-10-15 JP JP2004301301A patent/JP2006115279A/ja active Pending
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