JP2006114686A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006114686A
JP2006114686A JP2004300294A JP2004300294A JP2006114686A JP 2006114686 A JP2006114686 A JP 2006114686A JP 2004300294 A JP2004300294 A JP 2004300294A JP 2004300294 A JP2004300294 A JP 2004300294A JP 2006114686 A JP2006114686 A JP 2006114686A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor
layer
trench
source
insulating film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004300294A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasunori Sogo
康則 十河
Yuzo Fukuzaki
勇三 福崎
Keiichi Ono
圭一 大野
Kojiro Nagaoka
弘二郎 長岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2004300294A priority Critical patent/JP2006114686A/ja
Publication of JP2006114686A publication Critical patent/JP2006114686A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)
  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)

Abstract

【課題】基板表面側でトランジスタとストレージノード電極との接続を低抵抗で実現する。
【解決手段】トレンチ3を形成し、トレンチの内壁にカラー酸化膜4を形成し、不純物が導入されている半導体材料を、前記カラー酸化膜4が形成されているトレンチ内に埋め込んでストレージノード電極5を形成する。ストレージノード電極5に隣接した基板領域に、ソース・ドレイン領域11を有するトランジスタTRを形成する。ソース・ドレイン領域11とストレージノード電極5とがカラー酸化膜4を挟んで近接する箇所を、半導体材料のエッチングレートに比べ絶縁材料のエッチングレートが大きい条件でエッチングする。このエッチングによりカラー酸化膜4が基板深部側に後退した部分4Aが形成され、そこに非晶質シリコンなどの半導体材料を埋め込んで半導体接続層15Aを形成する。半導体接続層15Aおよび周囲の半導体部に半導体と金属の合金層19を形成し、当該合金層19によりソース・ドレイン領域11とストレージノード電極5とを電気的に接続する。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体基板に形成されている同じ導電型の導電体(導電領域とトレンチ埋め込み導電層)を、不純物拡散を防止しながら電気的に接続する構造を有する半導体装置とその製造方法とに関するものである。
不純物拡散を防止しながら電気的に接続させるべき導電体を有する半導体装置としては、たとえばトレンチにキャパシタを形成させているセル構造のDRAMを挙げることができる。
DRAMセルは、1つのセルトランジスタと1つのキャパシタとから構成され、如何にして記憶容量を維持または向上しながらセル面積を縮小するかが重要な課題となっている。
キャパシタは、半導体基板にアスペクト比が大きな溝(ディープトレンチ)を形成し、そのトレンチの内壁にキャパシタ誘電体膜を形成し、トレンチ周囲の導電領域を一方電極とし、トレンチ内壁の絶縁膜内空間に埋め込まれた多結晶シリコンを他方電極として用いる構造(トレンチキャパシタ構造)が現在の主流となっている。
トレンチキャパシタ構造では、多結晶シリコンとセルトランジスタのソース・ドレイン領域との接続を、エリアペナルティを被ることなく自己整合的に、しかも確実に行う必要があり、そのための構造として、いわゆる埋め込みストラップ(Buried Strap)構造が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載されている埋め込みストラップ構造のセル断面を、図15に示す。
図15に示す構造において、単結晶シリコン基板100に、ゲート絶縁膜101、ゲート電極102、N型不純物領域からなる2つのソース・ドレイン領域103と104によりセルトランジスタTRが形成されている。セルトランジスタTRの一方のソース・ドレイン領域103に隣接した位置にトレンチ105が形成され、記憶データの蓄積ノードとなるキャパシタ電極(以下、ストレージノード電極という)を構成する多結晶シリコン層として、下層から順に、第1の層106、第2の層107および第3の層108がトレンチ105内に埋め込まれている。このうち第3の層108は埋め込みストラップ(buried strap)と称され、ストレージノード電極をソース・ドレイン領域103と電気的に接続するためのトレンチ埋め込み導電層である。
第1の層106が埋め込まれたトレンチ内壁にキャパシタ誘電体膜109が形成され、第2の層107が埋め込まれたトレンチ内壁に、いわゆるカラー(collar)酸化膜と称される厚い絶縁膜110が形成され、埋め込みストラップ(第3の層)108とソース・ドレイン領域との間、および、埋め込みストラップ108と第2の層107との間に、本例ではSiCからなる層111が形成されている。また、キャパシタ誘電体膜109が形成されているトレンチ部分の周囲に、N型の導電型を有するプレート電極層112が形成されている。なお、埋め込みストラップ108と第2の層107との間に形成されているSiC層111は必須ではないが、埋め込みストラップ(第3の層)108とソース・ドレイン領域との間にSiC層111を形成する工程で必然的に形成される層とされている。
このようにして形成されているキャパシタCAPを、他の図示しないセルのキャパシタと素子分離するために浅いトレンチ113内に絶縁物を埋め込むことによって、STI(Shallow Trench Isolation)114が形成されている。
このDRAMセルにおいて、埋め込みストラップ(第3の層)108とソース・ドレイン領域との間にSiC層111を形成する理由は、結晶シリコンに多結晶シリコンが直接接触している状態で1000℃を越える高温熱処理がかかると、多結晶シリコンに結晶化が進み、内部応力によって結晶欠陥が生じることを防止するためである。このシリコンの異常成長により結晶欠陥が生じると、セルトランジスタTRのリーク電流が増えて、DRAMセルのデータ保持特性が低下する。この特性低下を防止しながら、ソース・ドレイン領域103とストレージノード電極との電気的接続を確保するために、SiC層111が設けられている。
また、この電気的接続を行うための埋め込みストラップ108は、マスクを用いたリソグラフィ工程を使わずに自己整合的に形成できるという利点がある。さらに、埋め込みストラップ108の形成による面積増加が無いという利点もある。
特開2000−164824号公報
ところが、特許文献1に記載されている埋め込みストラップ構造を有するDRAMセルは、ソース・ドレイン領域103とストレージノード電極との電気的接続をSiC層(または、極薄いSiO膜あるいはSiN膜)などのような特殊な材料の膜を介して行っていることから、この膜の形成により製造工程が複雑である。
また、ストレージノード電極が複数の層、ここでは3層の多結晶シリコンから構成され、その埋め込み工程、一部除去工程を繰り返す手順も、製造工程を複雑にしている要因である。
一方、よく知られているように、ストレージノード電極に導入されているN型の不純物、たとえばAsは熱拡散しやすいことから、この不純物が、その後の熱履歴によってソース・ドレイン領域103に拡散することを有効に防止する必要がある。そのため、電気的接続のための層、ここではSiC層111の厚さに制限があり、この層を余り薄くできない。つまり、ソース・ドレイン領域103と埋め込みストラップ108との間に介在する薄い層(ここではSiC層111)について、シリコン結晶の異常成長の防止およびAs拡散防止のために、これをある程度厚くする必要があり、ソース・ドレイン領域103と埋め込みストラップ108との接続抵抗の低減が十分図れない。
とくに、近年のトランジスタサイズの微細化により、ソース・ドレイン領域のチャネル方向のサイズが小さくなることに伴って、As拡散がセルトランジスタTRのしきい値電圧やオン電流を変動させる危険性が増大しており、As拡散のトランジスタ特性に及ぼす影響が無視できなくなってきている。
また、この電気的接続のための膜と材質および厚さが同じSiC層111が、埋め込みストラップ108と第2の層107との間に存在することから、その分、ストレージノード電極の内部抵抗値が高くなる。また、このようなSiC層111を介在させず、複数の多結晶シリコンを直接接続させる場合に、界面洗浄に十分な注意を払っても、その界面の接続抵抗が多少なりとも大きくなることは避けられない。
これらの問題を回避するために、ソース・ドレイン領域103とストレージノード電極の電気的接続を、基板表面に設けた半導体合金層で実現することを既に提案している(特願2004−061268号)。
この先に出願したDRAMセル構造では、図15に示すSiC層111に代えて、キャパシタ誘電体膜と同時に形成される薄い絶縁膜をソース・ドレイン領域とストレージノード電極との間に介在させ、これによりシリコン結晶の異常成長を防止している。また、サリサイドの形成時に、セルトランジスタTRのゲート電極の側面にサイドウォールスペーサ層となる絶縁膜を堆積し、この絶縁膜を全面エッチバックし、ゲート電極上面とキャパシタ側のシリコン表面を露出させ、その露出面をリサイド化する。
ところが、このDRAMセル構造では、上述した結晶の異常成長および不純物の不必要な拡散防止の対策として、セルトランジスタTRのソース・ドレイン領域とストレージノード電極との界面に上述した薄い絶縁膜が存在するため、この部分でシリサイド化されない領域ができ、その結果、期待される程の低抵抗化が実現できない。とくに次世代の混載DRAMにおいて、DRAM部に対しアクセス動作の高速化の要求があり、そのためにはセルトランジスタの直列抵抗をできるだけ下げる必要がある。
本発明が解決しようとする課題は、先に提案した基板表面側でトランジスタとトレンチ埋め込み導電層(たとえばDRAMセルのストレージノード電極)との接続を実現する半導体装置を改良し、当該接続をより低抵抗で実現することである。
本発明に係る半導体装置の製造方法は、トランジスタのソース・ドレイン領域と導電性トレンチとが近接し、かつ電気的に接続されている半導体装置の製造方法であって、半導体基板にトレンチを形成し、トレンチの内壁に絶縁膜を形成し、不純物が導入されている半導体材料を、前記絶縁膜が形成されているトレンチ内に埋め込んでトレンチ埋め込み導電層を形成する導電性トレンチの形成ステップと、前記導電性トレンチに隣接した基板領域に、前記ソース・ドレイン領域を有するトランジスタを形成するステップと、前記ソース・ドレイン領域と前記トレンチ埋め込み導電層とが前記絶縁膜を挟んで近接する箇所を、半導体材料のエッチングレートに比べ絶縁材料のエッチングレートが大きい条件でエッチングし、当該エッチングにより前記絶縁膜が基板深部側に後退した部分に半導体材料を埋め込んで半導体接続層を形成するステップと、前記半導体接続層および当該半導体接続層に接する半導体部に半導体金属層を形成し、当該半導体合金層により前記ソース・ドレイン領域と前記トレンチ埋め込み導電層とを電気的に接続するステップと、を含む。
好ましくは、前記半導体接続層をノンドープの多結晶シリコンまたはノンドープの非晶質シリコンから形成する。
本発明では、好適に、前記半導体接続層と、当該半導体接続層の両側に接する前記ソース・ドレイン領域および前記トレンチ埋め込み導電層とに、当該ソース・ドレイン領域およびトレンチ埋め込み導電層と同じ導電型の不純物を追加導入し、不純物が導入された半導体接続層ならびにソース・ドレイン領域およびトレンチ埋め込み導電層に前記半導体合金層を形成する。
あるいは好適に、前記絶縁膜が後退した部分を含むエッチング箇所に半導体材料を埋め込んで前記半導体接続層を形成し、形成した半導体接続層と、当該半導体接続層に接する前記ソース・ドレイン領域および前記トレンチ埋め込み導電層とに、既に導入してある不純物と同じ導電型の不純物を追加導入し、不純物が導入された半導体接続層およびソース・ドレイン領域に前記半導体合金層を形成する。
また本発明では、好適に、絶縁性の素子分離絶縁層を、前記トランジスタが形成されるソース・ドレイン領域と反対側に導電性トレンチと隣接して形成するステップをさらに含み、前記半導体接続層を形成するステップでは、前記絶縁膜および半導体材料に対してエッチングレートエッチングレートが小さいマスク層を形成して、マスク層の開口部によりエッチング箇所を規定し、当該エッチング箇所に前記半導体接続層となる半導体材料を埋め込んでエッチバックし、前記素子分離絶縁層の露出表面に半導体接続層と同じ半導体材料の保護層を形成する。
このような半導体装置の製造方法において、トランジスタのソース・ドレイン領域と、トレンチ埋め込み導電層とは同じ導電型を有し、電気的に良好に接続すべき導電体である。一方、ソース・ドレイン領域は半導体基板に形成されていることから単結晶半導体であり、トレンチ埋め込み導電層は、形成のし易さから多結晶または非晶質の半導体であることが多い。
このような結晶構造が異なる半導体同士が接触した状態を考えると、高温の熱処理で単結晶シリコン側から結晶化がトレンチ埋め込み導電層内部に進み、その結晶化の過程で内部応力が発生し、その結果、結晶欠陥が生じることがある。また、製造プロセスの熱履歴により、拡散係数が大きな一方の不純物が他方の不純物に拡散し、トランジスタの不純物濃度プロファイルを変化させることがある。
本発明に係る半導体装置の製造方法によれば、結晶構造および不純物濃度プロファイルを大きく変化させるような高温の熱処理が必要なトランジスタの形成ステップまでは、ソース・ドレイン不純物領域が形成される基板領域とトレンチ埋め込み導電層とが絶縁膜により隔離されている。
トランジスタの形成ステップ後に、当該絶縁膜の基板表面側部分をエッチングし、そのエッチング箇所を半導体材料で埋め込むことによって、当該絶縁膜の一部を半導体材料からなる半導体接続層に置き換える。半導体接続層の形成により、トランジスタと導電性トレンチの基板表面側の境界から絶縁材料が存在しなくなる。そして、半導体材料のみからなる境界部分を中心に半導体合金層を形成する。
本発明に係る半導体装置は、半導体基板の表面部に不純物を導入することにより形成されているソース・ドレイン領域と、前記ソース・ドレイン領域に隣接し、前記半導体基板の基板表面部から基板深部にかけて形成されているトレンチと、前記トレンチの内壁に形成されている絶縁膜と、前記ソース・ドレイン領域に接する前記絶縁膜の基板表面側の一部を半導体材料により置き換えることにより形成されている半導体接続層と、前記トレンチに埋め込まれて不純物が導入されている半導体材料からなるトレンチ埋め込み導電層と、前記ソース・ドレイン領域、前記半導体接続層および前記トレンチ埋め込み導電層の3つの半導体部に亘って形成され、前記ソース・ドレイン領域と前記トレンチ埋め込み導電層とを電気的に接続している半導体合金層と、を有する。
本発明に係る半導体装置およびその製造方法によれば、高温の熱処理が必要なトランジスタの形成ステップまでは、ソース・ドレイン不純物領域が形成される基板領域とトレンチ埋め込み導電層とが絶縁膜により隔離されていることから、トランジスタのリーク特性を低下させる(リークを増大させる)結晶欠陥や不純物濃度プロファイルの変化が生じない。
また、半導体合金層を形成する部分に絶縁材料が存在しないことから、形成された合金層の抵抗が小さく、トランジスタと導電性トレンチとが電気的に良好な状態で接続できる。
以上の結果、本発明によって、リークが生じないあるいは十分に抑制され、かつ導電性トレンチとの接続抵抗が小さい優れた半導体装置の実現が可能となる。
[第1の実施の形態]
図1は、本実施の形態に係るDRAMの断面図である。
図1に示すDRAMセル1は、一方電極がプレート線に接続され、他方電極が記憶データのストレージノード電極として機能するキャパシタCAPと、当該ストレージノード電極とビット線との接続を制御するセルトランジスタTRとを有する。本例のDRAMセルは、ストレージノード電極とセルトランジスタTRとの良好な接続を、不純物拡散を防止しながら達成する構造に特徴を有する。以下、このDRAMセル1の構造を、図面を参照しつつ説明する。
半導体と金属の合金層(以下、半導体合金層という)19が表面に形成されているゲート電極9が、ゲート絶縁膜8を介して単結晶シリコンからなる半導体基板2のPウェル7に形成されている。このゲート電極9とN型不純物領域からなる2つのソース・ドレイン領域11(および18)によりセルトランジスタTRが形成されている。これら2つのソース・ドレイン領域11(および18)の上にも半導体合金層19が形成されている。一方のソース・ドレイン領域11(および18)は、層間絶縁膜20に埋め込まれているビットコンタクトプラグ21によって上層のビット線22に接続されている。また、もう一方のソース・ドレイン領域11(および18)に隣接した位置に深いトレンチ3が形成され、たとえば多結晶シリコンからなるストレージノード電極5がトレンチ3内に埋め込まれている。このソース・ドレイン領域11(および18)に形成されている半導体合金層19は、ストレージノード電極5の一部にも延びて形成され、ソース・ドレイン領域11(および18)とストレージノード電極5とを接続している。
トレンチ3の内壁に、比較的厚いカラー酸化膜4が形成されている。セルトランジスタ側のカラー酸化膜4の上部に、ほぼ同じ厚さの半導体接続層15Aが形成されている。半導体接続層15Aは、多結晶シリコンまたは非晶質シリコンなどの半導体材料からなり、その上部が合金化のために用いられている。したがって、半導体接続層15Aの半導体合金層は、その両側の半導体部の半導体合金層と一体に形成され、内部抵抗が小さくなっている。
また、とくに図示していないが、カラー酸化膜4より下方のトレンチ部分の内壁にキャパシタ誘電体膜が形成され、その周囲に、N型の導電型を有するプレート電極層が形成されている。このようにして形成されているキャパシタCAPを、他の図示しないセルのキャパシタと素子分離するためにSTI(Shallow Trench Isolation)からなる素子分離絶縁層6が形成さている。
また、とくに図示していないが、半導体基板2にN型のウェル(Nウェル)が形成され、これとプレート電極層が接続されている。Nウェルを介してプレート電極層にプレート電圧が供給される。Nウェル内にP型のウェル(Pウェル)7が形成され、上述したセルトランジスタTRは、このPウェル7に形成されている。
このような構造のDRAMセルは、半導体合金層(たとえばシリサイド層)19により、ソース・ドレイン領域11(および18)とストレージノード電極5との電気的接続が強固に行われていることから、その接続抵抗が小さいという利点がある。
つぎに、図1に示すDRAMセル1の製造方法を、図2〜図10を用いて説明する。本例の製造方法の特徴は、ストレージノード電極(トレンチ埋め込み導電層)とセルトランジスタのソース・ドレイン領域(不純物領域)との間のカラー酸化膜をセルトランジスタの形成時までは残存させ、その後、カラー酸化膜の上部を半導体材料で置き換えてシリサイド化することである。したがって、キャパシタCAPの形成方法は任意であり、カラー酸化膜をトレンチ形成後に最初に作る、いわゆる「カラー先作り方法」、あるいは、トレンチの下部に多結晶シリコンを埋め込んで第1の層を形成した後に、カラー酸化膜を形成する方法のいずれを採用してもよい。また、ストレージノード電極は特許文献1に示されるように複数の層から形成してもよいが、より望ましい構造として、ストレージノード電極を1層の多結晶から形成する場合を例示する。
最初に、図2に示すキャパシタおよび素子分離構造の形成手順を「カラー先作り方法」を例として簡単に説明する。
単結晶シリコン基板(半導体基板)2上に耐ドライエッチング性の高い基板表面マスク層(不図示)を形成し、これをマスクとした異方性エッチングにより単結晶シリコン基板2に深いトレンチ3を形成する。
トレンチ3の内壁に酸化阻止膜を形成し、さらに窒化シリコン(SiN)膜で覆う。レジストをトレンチ3内に埋め込み、これをトレンチ3の所望の高さまでエッチングする。酸化阻止膜の露出部分(トレンチ上部内壁の部分)をウエットエッチングにより除去し、レジストを除去した後、露出しているシリコン表面をLOCOS酸化させる。これにより、図2に示すトレンチ上部内壁が厚く酸化され、この部分にカラー酸化膜4が選択的に形成される。
LOCOS酸化のマスクに使用した酸化阻止膜を除去し、必要に応じてキャパシタ容量を増加させるために、カラー酸化膜4で覆われていないトレンチ3の下部(不図示)をウエットエッチング法などにより拡径する。
また、トレンチ3の下部周囲にプレート電極層を形成し、不図示のトレンチ下部内壁にキャパシタ誘電体膜を形成し、砒素Asまたは燐PがドープされたN型の多結晶シリコン(非晶質シリコンを多結晶化したものを含む)を堆積して、その表面をエッチバックする。これにより、上部内壁にカラー酸化膜4が形成され、下部内壁にキャパシタ誘電体膜が形成されているトレンチ内に、ストレージノード電極(トレンチ埋め込み導電層)5が埋め込まれる。
つぎに、素子分離絶縁層の形成のためにマスク層(不図示)を形成し、素子分離絶縁層の形成部分で開口するレジストをマスク層上に形成する。レジストをマスクとしたドライエッチングにより、その開口部で露出するマスク層部分をエッチングし、続いて下方の絶縁膜や多結晶シリコンをエッチングし、STIとなる浅いトレンチを形成する。
レジストおよびマスク層を除去し、STIとなる浅いトレンチをHDP(High-Density Plasma)などによる絶縁膜で埋め込み、化学的機械研磨(CMP)法により表面を平坦化する。この絶縁膜の高さを調整した後、深いトレンチ3の形成時から今まで残存していた基板表面マスク層を除去すると、図2に示すように隣接する2つのDRAMセルのキャパシタCAP上にSTI(浅い絶縁性トレンチ)からなる素子分離絶縁層6が形成される。なお、本例の製造方法では、素子分離絶縁層6は深いトレンチ3の片側に一部重なり、深いトレンチ3の他の部分の上部に所定厚の絶縁層(通常、酸化シリコンの層)6Aが残存する。
深いトレンチ3に対し素子分離絶縁層6が形成されていない側の基板部分がセルトランジスタの形成領域(活性領域)となる。この図2の状態では、セルトランジスタの形成領域の単結晶シリコンは、カラー酸化膜4によってトレンチ3内の多結晶シリコンと分離されている。
なお、従来の構造では、ストレージノード電極5からセルトランジスタの形成領域に砒素As等のN型不純物を拡散させる必要があり、その部分でカラー酸化膜4を除去する必要があるが、本例では、その必要がなく、カラー酸化膜4は素子分離絶縁層6の端部6Aにまで存在する。また、後述するようにストレージノード電極5とセルトランジスタとの接続を基板表面側で行うため、この素子分離絶縁層6の端部6A直下の部分に薄い膜を形成する必要もない。
図3に示す工程では、この状態でセルトランジスタの形成を行う。
具体的には、既知の方法、すなわちレジスト形成とイオン注入とを繰り返して、基板の所定部分にNウェル(不図示)を形成し、Nウェル内にPウェル7を形成する。また、閾値電圧Vthを調整するためにホウ素BをPウェル7にイオン注入する。
図3にはPウェル7が示されている。不図示のNウェルは、前述のプレート電極層(不図示)と同じ導電型を有し、両者が接続される深さに形成される。これにより、後で形成される不図示の電圧印加用のコンタクト部からプレート電圧が、このNウェルを介してプレート電極層に印加可能となる。
なお、これらのウェル形成によりP(Pウェル7)−N(Nウェル)−P(単結晶シリコン基板)型の寄生トランジスタが基板深さ方向に形成されるが、これがストレージノード電極5の電圧によってオンしないように、厚いカラー酸化膜4が必要となっている。
つぎに、ゲート絶縁膜8と多結晶シリコンのゲート電極層を形成し、この積層膜をゲート電極9のパターンに加工する。このとき同時に素子分離絶縁層6上のスペースを利用して配線層10を形成する。
ゲート電極9をマスクとして、燐Pや砒素Asなどのエクステンション領域用のN型不純物のイオン注入を行う。これにより、ゲート電極9の両側のPウェル7部分に、N型のエクステンション領域11が形成される。このエクステンション領域11は、本発明における「ソース・ドレイン領域」の一実施態様を構成することから、以下、この名称を使用する。
以上の工程を経てセルトランジスタTRの基本構造が完成する。
このセルトランジスタTRの形成時に、たとえばウェル形成後の活性化アニールあるいはゲート熱酸化などの工程で1000℃以上の熱処理が施される。
この熱処理時に、Pウェル7とストレージノード電極5はカラー酸化膜4が間に存在し、直接接触していない。また、カラー酸化膜4は十分に厚いことから、ストレージノード電極5の多結晶シリコンが単結晶化することがない。
その後、さらにサイドウォールスペーサ層の形成のために酸化膜12および窒化膜13を堆積し、さらに絶縁膜14(たとえばTEOS膜)を厚く堆積し、化学的機械研磨(CMP)により平坦化処理する。
つぎに、図4に示すように、リソグラフィによって、キャパシタCAP側のソース・ドレイン領域11と素子分離絶縁層6の端部6Aの境界付近を開口するレジスト(不図示)を形成し、これをマスクとした異方性エッチングを行う。これにより絶縁膜14に開口部14Aが形成される。このときのエッチングでは、酸化シリコン(酸化膜12および素子分離絶縁層6)のエッチングレートが、窒化シリコン(窒化膜13)のエッチングレートより大きい条件を選択する。このため、窒化膜13の端面から酸化膜12および素子分離絶縁層6の端面が後退する。また、異方性が強いことから、オーバーエッチングによりカラー酸化膜4は、より大きく基板深部側に後退する。さらに、多結晶シリコンや単結晶シリコンも若干削れる。その結果、図4に示すようなエッチング部の断面形状となる。
レジストを除去後、フッ酸系の薬液によりエッチング部の表面の自然酸化膜を除去し、図5に示すように、非晶質シリコン(または多結晶シリコンでも可)を堆積させる。非晶質シリコンはノンドープでも、燐Pもしくは砒素Asをドープしたものでもよい。ただし、その後の熱履歴によりセルトランジスタTR側に不純物が拡散しにくいという意味では、ノンドープが望ましい。
この非晶質シリコンの堆積法および条件(膜厚を含む)は、図5に示すように、非晶質シリコンによってカラー酸化膜4の後退部4Aが完全に埋まり、かつ、窒化膜13の端部の酸化膜12および素子分離絶縁層6の後退部分が完全に埋まるように決められる。
つぎにレジストを塗布し、全面露光後の現像またはエッチバックによって、絶縁膜14の開口部14A内の底部にのみレジストRを残存させる。この状態で、非晶質シリコン15を反応性イオンエッチング(RIE)によりエッチングする。このとき、図6に示すように、素子分離絶縁層6やソース・ドレイン領域11が露出しないように、ある程度の高さとなったところで非晶質シリコン15のエッチングを止める。
続いてレジストRを除去し、さらに絶縁膜14をウエットエッチングにより除去する(図7)。このとき素子分離絶縁層6の端部6Aが非晶質シリコンで保護されていることから、素子分離絶縁層6が後退することはない。
つぎに、窒化シリコン(窒化膜13)に選択比がある反応性イオンエッチング(RIE)にて、非晶質シリコン15をエッチバックする。その結果、図8に示すように、カラー酸化膜4の後退部4Aに埋め込まれた半導体接続層15Aと、窒化膜13の端部に保護されて残存する保護層15Bとが同時に形成される。半導体接続層15Aは、その後のシリサイド化を容易にし、保護層15Bは、その後の酸化膜系のエッチングから素子分離絶縁層6を保護する役目がある。
つぎに、薄い酸化膜16を堆積し(図9)、この上層の酸化膜16、窒化膜13および下層の酸化膜12を順次、異方性が強い条件でエッチバックする。これにより、図10に示すように、ゲート電極9の両側面にサイドウォールスペーサ層17が形成される。
サイドウォールスペーサ層17、ゲート電極9および素子分離絶縁層6を自己整合マスクとして、燐Pや砒素Asなどのソース・ドレイン領域本体用のN型不純物をイオン注入する。このイオン注入により形成された不純物領域18は、先に形成しているエクステンション用のソース・ドレイン領域11より深く、かつ高濃度に形成される。なお、この追加の不純物領域(追加不純物領域という)18は省略することも可能であり、また、キャパシタCAPと反対側の一方側のみに形成してもよい。追加不純物領域は、ソース・ドレイン領域11のみでは、次に形成する半導体合金層がソース・ドレイン領域11より深くまで形成されてリーク電流が増大することを防止するために設けるものであり、その意味で、ソース・ドレイン領域11より深く、かつ高濃度(15乗オーダのドーズ)に形成することが望ましい。その後、導入不純物を活性化するために高温短時間熱処理(RTA)を行う。
続いて、半導体合金層の形成を行う。ここでは、半導体合金層はサイリサイド(セルフ・アライン・シリサイド)である場合を例示し、以下、半導体合金層をシリサイド層と称する。
高融点金属膜を全面に堆積し加熱処理を行うと、多結晶または単結晶のシリコンに接触した高融点金属部分とシリコンが反応して半導体合金層が形成される。絶縁膜に接触している未反応部分を薬液で除去すると、図10に示すように、ゲート電極9、配線層10および追加不純物領域18の表面に、半導体合金層としてのシリサイド層19が形成される。このとき、ストレージノード電極5にも追加不純物領域18が形成されていることから、この追加不純物領域18上のシリサイド層19によって、セルトランジスタTRのソース・ドレイン領域11とストレージノード電極5とが電気的に強固に接続される。このとき、セルトランジスタTRとキャパシタCAPのストレージノード電極5との接続部分に半導体材料からなる非晶質シリコン(このときは熱処理により多結晶化している)、すなわち半導体接続層15Aが存在していることから、完全に合金層でつなぎ合わされ、接続抵抗が極めて小さい値になっている。その結果、セルトランジスタTRの駆動能力が向上している。
その後は、図1に示すように、層間絶縁膜(NSGなどの絶縁膜)20を堆積し、レジストのパターンニング、レジストをマスクとしたドライエッチングによりビットラインコンタクトを開口する。このビットコンタクトにTiN等のバリアメタルをスパッタ法もしくはCVD法により堆積し、CVD法によりタングステンWを堆積する。それらのプラグ材を化学的機械研磨(CMP)にて研磨しビットコンタクトプラグ21を形成する。さらに層間絶縁膜(不図示)を形成し、レジストのパターンニング、レジストをマスクとしたドライエッチングを行い、配線溝を形成する。さらにバリアメタル(タンタルTaもしくは窒化タンタルTaN)を堆積し、銅Cuを堆積し、化学的機械研磨(CMP)にして平坦化すると、図1に示すようにビット線22が形成される。以上をもって、図1に示す半導体装置(DRAMセル)の基本構造が完成する。
[第2の実施の形態]
本実施の形態は、第1の実施の形態と基本的構造はほぼ同じであり、途中(図4)までの製造工程も同じであることから、以下、異なる製造工程の説明を、図11〜図14を用いて説明する。
図4に示す工程後、図11に示すように、絶縁膜14の開口部14Aを埋め込むように非晶質シリコンを厚く堆積し、化学的機械研磨(CMP)によってプラグ状の非晶質シリコン15を形成する。
続いて、この非晶質シリコン15を異方性のドライエッチングにより表面側から削っていく。このときのエッチングでは窒化膜13に対して選択性がある条件を選定する。また、エッチング時間を制御してエッチング面がPウェル7の表面と高さが揃うようにする。つぎに絶縁膜14を除去すると、図12に示す状態となる。
図12に示すように、非晶質シリコン15を異方性のドライエッチングによって、図4に示すエッチング部が非晶質シリコンで埋まり、これにより半導体接続層15Cが形成される。第1の実施の形態における半導体接続層15A(図8参照)は、カラー酸化膜4の後退部4Aを埋め込むだけのものであったが、本実施の形態では、素子分離絶縁層6の保護層(図8の符号15B)を兼ねた半導体接続層15Cとなっている。しかも、この箇所の表面がほとんど平坦であり、さらに、レジスト埋め込みなどの工程が不要で、非常に簡単な工程で優れた形状の半導体接続層15Cが形成できる。
以後は、第1の実施の形態と同様な方法により、酸化膜を堆積し(図9参照)、反応性イオンエッチング(RIE)によりエッチバックすると、図13に示すようにサイドウォールスペーサ層17が形成される。
また、第1の実施の形態と同様な方法により、必要に応じて追加不純物領域18の形成を行い、半導体合金層19を形成する。また、層間絶縁膜20の堆積、ビットコンタクトプラグ21の形成、ビット線22の形成を行うと、図14に示すDRAMセルの基本構造が完成する。
なお、図14に示すDRAMセルは、図1よりセルトランジスタTRとキャパシタCAPとの接続箇所で段差が小さい。このため、ソース・ドレイン領域11が十分残っている場合、この箇所で追加不純物領域18を、図1の場合よりも省略しやすいという利点がある。追加不純物領域18を省略するとリーク電流の低減に有利となる。
本発明の実施の形態では、以下の利点が得られる。
第1に、キャパシタCAPのカラー酸化膜4の上部を後退させ、その後退部4Aに半導体材料からなる半導体接続層15Aまたは15Cを埋め込むように形成している。このため、その表面部をシリサイド化した場合、この部分で両側の半導体部、すなわちセルトランジスタTRのソース・ドレイン領域11とストレージノード電極(トレンチ埋め込み導電層)5とを低抵抗層で完全につなぎ合わせ、その結果、この部分の抵抗が劇的に下げられセルトランジスタTRの駆動能力を向上させている。
第2に、高温熱処理がかかるまでは、セルトランジスタTRの形成領域が、厚いカラー酸化膜4により完全にストレージノード電極5と分離されており、異常な結晶化によりリーク電流の増大がない。
第3に、リーク電流の増大に関し、次のような効果もある。
従来のデバイス構造では、キャパシタからの砒素(As)拡散層が存在しており、セルトランジスタのオフリーク電流Ioffが増える傾向にある。さらにゲート電極9キャパシタ側にずれた場合、このキャパシタからの砒素(As)拡散層がセルトランジスタのチャネル部分に近づいてしまう。そうなるとショートチャネル効果(閾値電圧Vthの低下)が起こりやすくオフリーク電流Ioffが激増し、保持(Retention)特性に悪影響を及ぼしてしまう。
これに対し、第1および第2の実施の形態におけるDRAMセルは、砒素(As)拡散層が存在しない分、オフリーク電流Ioffが小さくまたショートチャネル化が起きにくい。また、セルトランジスタのソース・ドレイン領域とキャパシタからの砒素(As)拡散層をオーバラップさせるよう不純物プロファイルを作成する必要がなく、砒素(As)拡散層だけサイズの縮小が可能であり、また、セルトランジスタとキャパシタ電極の界面に絶縁膜を作成する必要もなく、キャパシタ形成のための工程数が削減できる。
本発明の第1の実施の形態に係るDRAMセルの断面図である。 本発明の実施の形態に係るDRAMセルの製造途中の断面図であり、素子分離絶縁膜形成後を示すものである。 図2に続く工程でセルトランジスタを形成し、絶縁膜を堆積後の断面図である。 図3に続く工程で接続部のエッチング後の断面図である。 図4に続く工程で非晶質シリコンの堆積後の断面図である。 図5に続く工程で埋め込みレジストを用いた非晶質シリコンのエッチング後の断面図である。 図6に続く工程でレジストおよび絶縁膜を除去後の断面図である。 図7に続く工程で窒化膜をマスクとする非晶質シリコンのエッチング後の断面図である。 図8に続く工程で酸化膜堆積後の断面図である。 図9に続く工程で半導体合金層の形成後の断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るDRAMセルの製造途中の断面図であり、非晶質シリコンの埋め込み後の断面図である。 図11に続く工程で非晶質シリコンをエッチングし絶縁膜を除去後の断面図である。 図12に続く工程でサイドウォールスペーサ層形成後の断面図である。 図13に続く工程を行いDRAMセルの基本構造を完成させた後の断面図である。 特許文献1に記載されたDRAMの断面構造を示す図である。
符号の説明
1…DRAMセル、2…半導体基板、3…トレンチ、4…カラー酸化膜、4A…後退部、5…ストレージノード電極、6…素子分離絶縁層、7…Pウェル、9…ゲート電極、11…ソース・ドレイン領域、15A,15C…半導体接続層、15B…保護層、18…追加不純物領域、19…半導体合金層、TR…スイッチトランジスタ、CAP…キャパシタ

Claims (9)

  1. トランジスタのソース・ドレイン領域と導電性トレンチとが近接し、かつ電気的に接続されている半導体装置の製造方法であって、
    半導体基板にトレンチを形成し、トレンチの内壁に絶縁膜を形成し、不純物が導入されている半導体材料を、前記絶縁膜が形成されているトレンチ内に埋め込んでトレンチ埋め込み導電層を形成する導電性トレンチの形成ステップと、
    前記導電性トレンチに隣接した基板領域に、前記ソース・ドレイン領域を有するトランジスタを形成するステップと、
    前記ソース・ドレイン領域と前記トレンチ埋め込み導電層とが前記絶縁膜を挟んで近接する箇所を、半導体材料のエッチングレートに比べ絶縁材料のエッチングレートが大きい条件でエッチングし、当該エッチングにより前記絶縁膜が基板深部側に後退した部分に半導体材料を埋め込んで半導体接続層を形成するステップと、
    前記半導体接続層および当該半導体接続層に接する半導体部に半導体金属層を形成し、当該半導体合金層により前記ソース・ドレイン領域と前記トレンチ埋め込み導電層とを電気的に接続するステップと、
    を含む半導体装置の製造方法。
  2. 前記半導体接続層をノンドープの多結晶シリコンまたはノンドープの非晶質シリコンから形成する
    請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記半導体接続層と、当該半導体接続層の両側に接する前記ソース・ドレイン領域および前記トレンチ埋め込み導電層とに、当該ソース・ドレイン領域およびトレンチ埋め込み導電層と同じ導電型の不純物を追加導入し、不純物が導入された半導体接続層ならびにソース・ドレイン領域およびトレンチ埋め込み導電層に前記半導体合金層を形成する
    請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記絶縁膜が後退した部分を含むエッチング箇所に半導体材料を埋め込んで前記半導体接続層を形成し、
    形成した半導体接続層と、当該半導体接続層に接する前記ソース・ドレイン領域および前記トレンチ埋め込み導電層とに、既に導入してある不純物と同じ導電型の不純物を追加導入し、不純物が導入された半導体接続層およびソース・ドレイン領域に前記半導体合金層を形成する
    請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 絶縁性の素子分離絶縁層を、前記トランジスタが形成されるソース・ドレイン領域と反対側に導電性トレンチと隣接して形成するステップをさらに含み、
    前記半導体接続層を形成するステップでは、前記絶縁膜および半導体材料に対してエッチングレートエッチングレートが小さいマスク層を形成して、マスク層の開口部によりエッチング箇所を規定し、当該エッチング箇所に前記半導体接続層となる半導体材料を埋め込んでエッチバックし、前記素子分離絶縁層の露出表面に半導体接続層と同じ半導体材料の保護層を形成する
    請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 半導体基板の表面部に不純物を導入することにより形成されているソース・ドレイン領域と、
    前記ソース・ドレイン領域に隣接し、前記半導体基板の基板表面部から基板深部にかけて形成されているトレンチと、
    前記トレンチの内壁に形成されている絶縁膜と、
    前記ソース・ドレイン領域に接する前記絶縁膜の基板表面側の一部を半導体材料により置き換えることにより形成されている半導体接続層と、
    前記トレンチに埋め込まれて不純物が導入されている半導体材料からなるトレンチ埋め込み導電層と、
    前記ソース・ドレイン領域、前記半導体接続層および前記トレンチ埋め込み導電層の3つの半導体部に亘って形成され、前記ソース・ドレイン領域と前記トレンチ埋め込み導電層とを電気的に接続している半導体合金層と、
    を有する半導体装置。
  7. 前記半導体接続層がノンドープの多結晶シリコンまたはノンドープの非晶質シリコンからなる
    請求項6に記載の半導体装置。
  8. 前記3つの半導体部に、前記ソース・ドレイン領域より高濃度で深い高濃度不純物領域が形成され、
    当該高濃度不純物領域に前記半導体合金層が形成されている
    請求項6に記載の半導体装置。
  9. 前記半導体基板にDRAMセルのトランジスタが形成され、
    前記ソース・ドレイン領域と離れて形成されている他のソース・ドレイン領域が半導体基板上方の配線層からなるビット線に接続され、
    前記トレンチの内壁に形成されている絶縁膜は、基板深部側の第1絶縁膜と、基板表面部側の前記第1絶縁膜より厚い第2絶縁膜とを含み、
    トレンチの基板深部側の半導体基板内部にDRAMセルのプレート電極層が形成され、
    当該プレート電極層を一方電極、前記第1絶縁膜をキャパシタ誘電体膜、前記トレンチ埋め込み導電層を他方電極とするDRAMセルのキャパシタが形成されている
    請求項6に記載の半導体装置。
JP2004300294A 2004-10-14 2004-10-14 半導体装置およびその製造方法 Pending JP2006114686A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004300294A JP2006114686A (ja) 2004-10-14 2004-10-14 半導体装置およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004300294A JP2006114686A (ja) 2004-10-14 2004-10-14 半導体装置およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006114686A true JP2006114686A (ja) 2006-04-27

Family

ID=36382955

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004300294A Pending JP2006114686A (ja) 2004-10-14 2004-10-14 半導体装置およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006114686A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7897459B2 (en) 2006-09-28 2011-03-01 Elpida Memory, Inc. Semiconductor device and manufacturing method thereof
JP2012514334A (ja) * 2008-12-30 2012-06-21 インテル・コーポレーション エンベデッドメモリセルおよびその製造方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01243460A (ja) * 1988-03-25 1989-09-28 Hitachi Ltd 半導体記憶装置の製造方法
JPH1197629A (ja) * 1997-09-22 1999-04-09 Nec Corp 半導体装置およびその製造方法
JP2001036032A (ja) * 1999-07-01 2001-02-09 Internatl Business Mach Corp <Ibm> ストラップおよびその量子導電バリアを形成する方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01243460A (ja) * 1988-03-25 1989-09-28 Hitachi Ltd 半導体記憶装置の製造方法
JPH1197629A (ja) * 1997-09-22 1999-04-09 Nec Corp 半導体装置およびその製造方法
JP2001036032A (ja) * 1999-07-01 2001-02-09 Internatl Business Mach Corp <Ibm> ストラップおよびその量子導電バリアを形成する方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7897459B2 (en) 2006-09-28 2011-03-01 Elpida Memory, Inc. Semiconductor device and manufacturing method thereof
JP2012514334A (ja) * 2008-12-30 2012-06-21 インテル・コーポレーション エンベデッドメモリセルおよびその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6326270B1 (en) Methods of forming integrated circuit memory devices using masking layers to inhibit overetching of impurity regions and conductive lines
JP4446949B2 (ja) エレベイテッドサリサイドソース/ドレイン領域の形成方法
US8053307B2 (en) Method of fabricating semiconductor device with cell epitaxial layers partially overlap buried cell gate electrode
US6238967B1 (en) Method of forming embedded DRAM structure
US6908801B2 (en) Method of manufacturing semiconductor device
TWI383490B (zh) 半導體裝置之製造方法
US8518779B2 (en) Semiconductor device and method for fabricating the same
EP1211716B1 (en) Fabrication process for semiconductor device using a dummy gate
US9153654B2 (en) Semiconductor device with buried bit line and method for fabricating the same
JP2009105195A (ja) 半導体装置の構造および製造方法
JP2006041276A (ja) 半導体装置およびその製造方法
KR20100090091A (ko) 금속-반도체 화합물 영역을 갖는 반도체소자의 제조방법
US6699746B2 (en) Method for manufacturing semiconductor device
US20070077715A1 (en) Semiconductor device and method of fabricating the same
US20080023756A1 (en) Semiconductor device and fabricating method thereof
US6130121A (en) Method for fabricating a transistor
JPH1174526A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2004140208A (ja) 半導体記憶装置及びその製造方法
US7202180B2 (en) Methods of forming semiconductor devices using an etch stop layer
JP2006114686A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP3588566B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP4729863B2 (ja) 半導体記憶装置及びその製造方法
US7999300B2 (en) Memory cell structure and method for fabrication thereof
JP2007134423A (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
JP2005223196A (ja) 半導体装置及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070831

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100301

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100309

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100629