JP2006112922A - 緊急地震速報装置および緊急地震速報方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】緊急地震速報の信頼性を向上させるとともに、信頼性の向上した緊急地震速報に基づいて、利用者にとって利便性の高い形態で地震情報や津波情報を伝達することができる緊急地震速報装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る緊急地震速報装置は、地震観測網からの情報に基づいて震源情報を決定する第1および第2の震源決定システムに情報通信ネットワークを介して連接される緊急地震速報装置において、第1および第2の震源決定システムから受信する前記震源情報から予測用の震源情報を生成する震源情報選択合成部と、予測用の震源情報から所定の地域における震度階の予測値と地震の主要動が前記地域に到達するまでの余裕時間の予測値とを含む地震予測情報を生成する地震予測情報生成部と、地震予測情報を出力する出力部とを備えたことを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、緊急地震速報装置および緊急地震速報方法に係り、特に、任意の地点で、主要動による強い揺れの前に地震の到来情報を伝達する緊急地震速報装置および緊急地震速報方法に関する。
近年、地震工学技術の進歩とともに、情報通信技術、コンピュータ技術の急速な発展は著しい。これらの技術を総合的に利用することによって、地震波の発生を早期に捉え、地震の主要動が到達する前に、地震波の速度を超えて地震情報を伝達しようとする緊急地震速報技術が実用段階に入ってきている。
地震波は、大きく分けて、比較的早く到達するP波(プライマリ波:縦波)と、遅れて到達して主要な破壊現象を引き起こすS波(セカンダリ波:横波)とがあり、前者による震動を初期微動、後者による震動を主要動という。地震による被害は主として後者の主要動によって発生する。
緊急地震速報技術は、地震のP波を観測し、その諸特性を分析することによって地震の規模や震源位置を推定し、推定した地震の規模や震源位置に関する地震情報を、地震の主要動を引き起こすS波が到達する前に、リアルタイムで各方面に伝達することによって、地震の主要動による物的、人的被害を最小限に留めようとするものである。
緊急地震速報によれば、例えば東海地震が発生したと仮定した場合には、東京に主要動が到達する約50秒前に東京に緊急地震速報を伝達することが可能であるとされている。
このような緊急地震速報技術は、我が国においては、これまで独立行政法人防災科学技術研究所(以下、防災科研と略す。)や気象庁を中心に開発されてきており、両機関はそれぞれ独自の全国規模の地震観測網を保有している。
防災科研が提供するリアルタイムの地震情報は、2004年1月までは「リアルタイム地震情報」と呼ばれており、防災科研が有する高感度地震計等による地震観測網からの情報を基づくものである。
一方、気象庁が提供するリアルタイムの地震情報は、2004年1月までは「ナウキャスト地震情報」と呼ばれており、気象庁が有する多機能型地震計等による地震観測網からの情報に基づくものである。
防災科研の「リアルタイム地震情報」と、気象庁の「ナウキャスト地震情報」とは、2004年2月からは「緊急地震情報」という呼称に統一され、両情報は気象庁を介して配信されるようになった。しかしながら、地震観測網自体は従来の独自性を維持している。
また、両機関は、それぞれの地震観測網からの情報を基に、地震規模(マグニチュード)や震源位置を決定する震源決定システムを各々独自に構築している。
気象庁の震源決定システムは、多機能地震計等による地震観測網からの情報に基づいて震源決定を行うもので、以下、「震源決定システムA」と呼ぶ。これに対して、防災科研の震源決定システムは、高感度地震計等による地震観測網からの情報に基づいて震源決定を行うもので、以下、「震源決定システムB」と呼ぶ。
従来から震源決定の方法やアルゴリズムは種々研究・開発が進められてきており、例えば特許文献1には、震源の近くにある少数の地震計によって震源位置を決定することによって短時間での震源決定を可能とする技術が開示されている。
両機関による震源決定システムは、基本的な部分の共通性はあるものの、細部では異なっており、それぞれ特徴を有したものとなっている。
また、地震観測網を形成する地震計自体も異なった形態となっている。例えば、気象庁の有する多機能地震計は、通常地表面に設置されるため、設置が容易であり将来的にはより高密度の地震観測網の構築が期待される反面、落雷のような強い衝撃が地表面に加わると地殻変動ではないにもかかわらず「地震」と誤認してしまう可能性がある。
一方、防災科研の有する高感度地震計は、通常地中の深い場所に設置されるため、落雷等に反応する可能性が低く、従って振幅の小さな地震震動も高感度で検出することができる。しかしながら、高感度の故に、逆に人工的な電気ノイズ等を「地震」と誤認してしまう可能性もある。
このように、震源決定システムAと震源決定システムBとでは、一方が他方よりも優れているというものではなく、各々が長所・短所を有して存在しており、これまで各々のシステムが震源決定の高精度化、迅速化に向けて開発が進められてきている。
また、地震による災害を最小限に留めるためには、地震情報の高精度化や情報伝達速度の迅速化だけでは足らず、地震情報の有効な利用・活用方法の研究開発が不可欠である。例えば、非特許文献1によれば、緊急地震速報を利用して、主要動が到達する前に機器を停止させるなどの機器制御を行うことにより被害の低減化を図る分野や、人(児童や高所作業者等)への危険報知を行う分野等における調査・研究テーマが紹介されている。
特開2003−114281号公報 川上則明、藤縄幸雄、「緊急地震速報の分野別利活用システム開発」、リアルタイム災害情報検知とその利用に関するシンポジウム論文集、社団法人土木学会エネルギー土木委員会、2004年6月25日
しかしながら、緊急地震速報は、最近実用化開発されてきたものであり、緊急地震速報の利活用についてはようやく緒についたところといっても過言ではない。今後、より具体的な利活用システムの構築が要望される。
また、震源決定システムA或いは震源決定システムBは、技術的には優れたものである。しかしながら、最大の課題は、使用者側のニーズによっては必ずしも信頼性の高い情報提供ができていないところにある。
例えば、震源決定システムBにおいては、全143件に対して、10件(約7%)は地震ではないのに地震であるとする非地震報告(誤警報)が発生し、6件(約4%)は震源を決定できない不決定が発生したとする報告がある(第2回国土セイフティネットシンポジウム資料集、p11−15、日本地震工学会リアルタイム地震情報利用協議会、平成15年2月7日、第7回震災対策技術展、横浜国際平和会議場(パシフィコ横浜))。
上記の緊急地震速報に関する要望や課題を基本として、以下に示すような具体的な要望や課題がある。
(1)震源決定システムAと震源決定システムBとの各々の長所を生かす融合システムに関する技術の開示はこれまでなされておらず、融合システムが要望される。
多機能型地震計をベースとする方式(震源決定システムA)と、高感度地震計をベースとする方式(震源決定システムB)は各々異なった長所・短所を有する。このため、両システムを融合することによって、両者の長所を生かすようなシステム構築が望まれている。
(2)異なるニーズへの対応が可能なシステムが要望される。
利用者によっては、多少誤警報(本当の地震ではないのに地震が検出されたととする警報。非地震警報と呼ぶこともある。)が含まれる場合があってもよいから、地震到来の可能性があるならばその情報を通知して欲しいとするニーズがある。例えば、避難のための人への告知の場合等である。
一方、非地震警報は許容できず、できるだけ信頼性の高い情報が欲しいとするニーズもある。例えば、半導体製造工場のような場合、非地震警報で生産ラインを停止すると、復旧作業も含めると生産ラインの停止時間は相当の期間となり、その損失コストは甚大であるといわれている。
このように、使用者のニーズによっては緊急地震速報の信頼性に対する要求が異なる場合があり、異なるニーズへの対応が可能なシステムが要望される。
(3)緊急地震速報を補完する補完システムが要望される。
震源決定システムAや震源決定システムBによる緊急地震速報は、100%正確な情報とは限らない。例えば数%以上は、非地震警報の発生や地震があっても震源が決定できない不決定の場合が生じうる。
地表設置の多機能地震計に基づく震源決定システムAでは、電気的雑音によって非地震警報を発生させる場合がありうるし、地中設置の高感度地震計に基づく震源決定システムBでは、落雷等による非地震警報を発生させる場合があり得る。
また、両システムとも、震源が海または沿岸の場合には、地震計の設置数が十分でないことに起因して、震源を決定することができなくなる不決定の事象が発生する可能性もある。
このため、緊急地震速報を受信する地点において局地的な地震観測を行うことにより、緊急地震速報の信頼性を補完するシステムが要望されている。
この他、緊急地震速報の有効な利活用の観点からは、信頼性の向上した緊急地震速報に基づいて、利用者のいる地域における震度予測や主要動発生までの余裕時間等を、利用者にとって利便性の高い情報伝達方法で伝達可能とするシステムも要望される。
さらに、沿岸地域の利用者に対しては震度予測や主要動発生までの余裕時間だけではなく、信頼性の向上した緊急地震速報に基づいた津波情報の配信も強く要望される。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、緊急地震速報の信頼性を向上させるとともに、信頼性の向上した緊急地震速報に基づいて、利用者にとって利便性の高い形態で地震情報や津波情報を伝達することができる緊急地震速報装置および緊急地震速報方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る緊急地震速報装置は、複数の地震計から形成される地震観測網からの情報に基づいて地震発生時刻、震源位置および地震マグニチュードを含む震源情報を決定する第1の震源決定システムと、複数の地震計から形成される地震観測網からの情報に基づいて地震発生時刻、震源位置および地震マグニチュードを含む震源情報を決定する第2の震源決定システムとに情報通信ネットワークを介して連接される緊急地震速報装置において、前記第1および第2の震源決定システムから受信する前記震源情報から予測用の震源情報を生成する震源情報選択合成部と、前記震源情報選択合成部で生成された前記予測用の震源情報から、所定の地域における震度階の予測値と地震の主要動が前記地域に到達するまでの余裕時間の予測値とを含む地震予測情報を生成する地震予測情報生成部と、前記地震予測情報生成部で生成された前記地震予測情報を出力する出力部とを備えたことを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明に係る緊急地震速報装置は、複数の地震計から形成される地震観測網からの情報に基づいて地震発生時刻、震源位置および地震マグニチュードを含む震源情報を決定する震源決定システムと情報通信ネットワークを介して連接される緊急地震速報装置において、震源決定システムから受信する前記震源情報を無線で放送する放送送信部と、放送送信部から放送された前記震源情報を受信する複数のGPS機能付携帯型受信器とを備え、GPS機能付携帯型受信器は、受信した前記震源情報とGPS機能による自己の位置情報とから、自己の地域における震度階の予測値と地震の主要動が自己の地域に到達するまでの余裕時間の予測値とを含む地震予測情報を生成するとともに、生成した地震予測情報を自己の有する表示部に表示することを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明に係る緊急地震速報装置は、複数の地震計から形成される地震観測網からの情報に基づいて地震発生時刻、震源位置および地震マグニチュードを含む震源情報を決定する震源決定システムと情報通信ネットワークを介して連接される緊急地震速報装置において、震源情報から、所定の地域における震度階の予測値と地震の主要動が前記地域に到達するまでの余裕時間の予測値とを含む地震予測情報を生成する地震予測情報生成部と、地震予測情報生成部で生成された前記地震予測情報を出力する出力部とを備え、出力部は、震源情報を通信衛星に対して送信する衛星送信部と、地震予測情報生成部で生成された前記地震予測情報を無線で放送する放送送信部と、放送送信部から放送された前記地震予測情報を受信するとともに表示する複数の携帯型受信器と、現場地震予測情報を生成するとともに、生成された前記現場地震予測情報を前記複数の携帯型受信器に対して無線で送信する現場送信部とを有し、現場送信部で生成される前記現場地震予測情報は、前記通信衛星から前記震源情報を受信し、受信した前記震源情報から前記現場送信部が設置される地域における震度階の予測値と地震の主要動がその地域に到達するまでの余裕時間の予測値とを含む現場地震予測情報であることを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明に係る緊急地震速報方法は、複数の地震計から形成される地震観測網からの情報に基づいて地震発生時刻、震源位置および地震マグニチュードを含む震源情報を決定する第1の震源決定システムと、複数の地震計から形成される地震観測網からの情報に基づいて地震発生時刻、震源位置および地震マグニチュードを含む震源情報を決定する第2の震源決定システムとに情報通信ネットワークを介して連接される緊急地震速報装置の緊急地震速報方法において、前記第1および第2の震源決定システムから前記震源情報を受信し、受信した前記震源情報から予測用の震源情報を生成し、前記予測用の震源情報から、所定の地域における震度階の予測値と地震の主要動が前記地域に到達するまでの余裕時間の予測値とを含む地震予測情報を生成し、前記地震予測情報を出力することを特徴とする。
本発明に係る緊急地震速報装置および緊急地震速報方法によれば、緊急地震速報の信頼性を向上させるとともに、信頼性の向上した緊急地震速報に基づいて、利用者にとって利便性の高い形態で地震情報や津波情報を伝達することができる。
本発明に係る緊急地震速報装置、および緊急地震速報方法の実施形態について添付図面を参照して説明する。
(1)緊急地震速報装置1の概要
図1は、本発明に係る緊急地震速報装置1の第1の実施形態とその緊急地震速報装置1に連接される第1、第2の震源決定システム4,7および情報通信ネットワーク8の連接状態を示した図である。
第1の震源決定システム4には、複数の第1の地震計2から形成される第1の地震観測網3が接続されており、第1の震源決定システム4は、情報通信ネットワーク8に連接されている。
一方、第2の震源決定システム7には、複数の第2の地震計5から形成される第2の地震観測網6が接続されており、第1の震源決定システム4と同様に情報通信ネットワーク8に連接されている。
第1の地震観測網3および第2の地震観測網6は、例えばそれぞれが我が国全土を網目状に覆う全国規模の地震観測網であるが、各々の地震観測網が保有する第1の地震計2および第2の地震計5はそれぞれその特性を異にするものである。
例えば第1の地震観測網3は、気象庁が主に管轄する多機能型地震計(第1の地震計2)から形成されるもので、その地震計は主に地表に設置されるものである。
また、例えば第2の地震観測網6は、防災科研が主に管轄する高感度地震計(第2の地震計5)から形成されるもので、その地震計は主に地中深く設置される。
第1、及び第2の震源決定システム4、7は、それぞれ第1、および第2の地震観測網3、6からの地震情報を基に、震源を決定し、震源情報を生成する。
ここで、震源情報とは、地震発生時刻、震源位置(例えば震源の緯度、経度、および深さ)、および地震規模(地震マグニチュード)の各情報を含むものである。
第1、及び第2の震源決定システム4、7は、それぞれ独自に震源を決定し、震源情報を生成する。従って、通常は、単一の地震の発生に対してほぼ同一の震源情報を生成するものの、場合によっては一方の震源決定システムのみが震源情報を生成し、他方の震源決定システムは震源情報を生成しない(不決定)の場合もありうる。
また、一方の震源決定システムのみが非地震の情報(誤警報)を生成する場合もありうる。
この他、両システムとも、地震発生後、第1報、第2報、第3報、第n報と所定の間隔で震源情報を更新させて行き、徐々にその精度を向上させていく方式を採っているが、震源情報の更新間隔も第1、及び第2の震源決定システム4、7とでは一般には異なっている。
このように、第1、及び第2の震源決定システム4、7はそれぞれ独自の地震観測網からの地震情報から震源情報を生成しているため、同一の地震であっても数値的には多少異なる震源情報を提供することになる他、震源情報の更新周期も異なっている。
本発明に係る緊急地震速報装置1は、図1に示したように情報通信ネットワーク8を介して第1、及び第2の震源決定システム4、7に連接されており、第1、及び第2の震源決定システム4、7の双方から、或いは場合によっては一方から震源情報を受信する。
情報通信ネットワーク8の方式は特に限定するものではない。専用回線であっても良いし、インターネットのように公衆がアクセス可能なものであってもよい。また、有線、無線を問わない。
緊急地震速報装置1は、情報通信ネットワーク8を介して震源情報を受信し、この震源情報を基に所定の地域における地震予測情報を生成するものである。
ここで、地震予測情報とは、所定の地域における震度階(震度3、震度5強等)の予測値や、所定の地域に地震の主要動が到達するまでの余裕時間等をいう。
所定の地域は、通常は緊急地震速報装置1が設置される場所を含む近接した地域となるが、原理的には離隔した地域の地震予測情報を生成することも可能である。
震度階は震度階級とも呼ばれるもので、震度0から震度7までの10の階級で地震の揺れの大きさを示すものである。
図1では、緊急地震速報装置1は情報通信ネットワーク8に複数連接された形態を示しているが、単独の緊急地震速報装置1が情報通信ネットワーク8に連接される形態であっても良い。
(2)第1の実施形態
図2は、第1の実施形態に係る緊急地震速報装置1の基本構成を示す図である。
緊急地震速報装置1は、第1の震源決定システム4から震源情報4aを、又第2の震源決定システム7から震源情報7aを受信すると共に、2つの震源情報4a、7aから予測用の震源情報10aを生成する震源情報選択合成部10を有する。
予測用の震源情報10aは、地震発生時刻、震源位置(例えば震源の緯度、経度、および深さ)、および地震規模(地震マグニチュード)の各情報を含むものである。
震源情報選択合成部10で生成された予測用の震源情報10aは、地震予測情報生成部20に入力される。地震予測情報生成部20では、入力された予測用の震源情報10aと、地震を予測する地域の位置情報とから、地震予測情報20aを生成する。
地震予測情報20aは、予測地域における震度階(震度3、震度5強等)の予測値や、予測地域に地震の主要動が到達するまでの余裕時間等を含む情報をいう。
地震予測情報生成部20で生成された地震予測情報20aは、出力部30へ入力される。
出力部30は、種々の形態をとりうる。例えば、地震予測情報20aを人に迅速に通知するための警報手段や表示手段を具備した形態の他、器材を保護するために器材を緊急に停止するための信号を発生する手段を具備させた形態でもよい。この他、地震予測情報20aをさらに他の端末装置に伝達するための送信機能等を含む形態であっても良い。
図3は、第1の実施形態に係る緊急地震速報装置1の、震源情報選択合成部10と地震予測情報生成部20の細部構成を示した図である。
震源情報選択合成部10は、震源情報選択部11と地震発生時刻判定部12を備えている。
地震発生時刻判定部12は、入力される2つの震源情報4a、7aの中からそれぞれの地震発生時刻情報を抽出し、時刻判定を行う。
次に、震源情報選択部11では、時刻のより早いほうの地震発生時刻を含む震源情報を2つの震源情報4a、7aの中から択一的に選択する。
この結果、例えば震源情報4aに含まれる地震発生時刻の方が震源情報7aに含まれる地震発生時刻よりも早い場合は、震源情報4aが選択され、この情報が予測用の震源情報10aとして地震予測情報生成部20に入力される。
また、受信した震源情報が第1、及び第2の震源決定システム4、7のいずれか一方の震源情報のみであった場合には、震源情報選択部11では受信した一方の震源情報を予測用の震源情報10aとして地震予測情報生成部20に出力する。
地震予測情報生成部20は、震度階予測部21,余裕時間予測部22,地震諸元データベース23,および予測地域位置情報24を備えて構成される。
一般に、ある地域の震度階は、地震の強度を示す地震マグニチュードから、震源位置からその地域までの距離による距離減衰を考慮して算出し予測することができる。また、その地域に固有の地盤増幅率(地表面近傍の地盤の状態によって地震による震動加速度が加減速される程度を表した量)を考慮してもよい。なお、地盤増幅率は、予め全国の各地域に固有な値として地震諸元データベース23に保存されている。
震度階予測部21では、まず、予測用の震源情報10aに含まれる震源位置と予測地域位置情報24とから、震源位置と予測位置の間の距離Lを算出する。予測地域位置情報24は、適宜の入力装置(図示せず)から地震予測情報生成部20に入力される。例えば、予測したい地域の緯度、経度をキーボード等を用いて入力すればよい。また、GPS装置(図示せず)から緊急地震速報装置1が設置されている場所の位置情報を入力する形態であっても良い。
震源位置と予測位置との間の距離Lが算出された後は、予測用の震源情報10aに含まれる地震マグニチュードと距離から、予測地域における震度階を求める(予測する)ことができる。この際、地震諸元データベース23に保存されている地域に固有の地盤増幅率を用いて補正する形態としてもよい。
余裕時間予測部22では、地震の主要動が、震度を予測した地域に到達するまでの余裕時間を算出する(予測する)。
地震の主要動(S波)の伝搬速度Vsは既知であり、約3.5km/秒である。一方、震源位置と予測位置との間の距離Lは既に算出されており、震源位置から予測位置までの主要動の伝搬時間Tsは、Ts=Vs/Lによって算出することができる。
伝搬時間Tsが算出できれば、予測用の震源情報10aに含まれる地震発生時刻t0と、現在時刻tとを用いて、主要動到達までの余裕時間Tを、T=(t0+Ts)−tより算出することができる。
地震予測情報生成部20で生成された震度階、および主要動到達までの余裕時間Tは、出力部30へ出力され、人への警報や、器材の緊急停止信号などに供される。
第1の実施形態に係る緊急地震速報装置1によれば、第1、及び第2の震源決定システム4、7からの震源情報4a、7aのうち、地震発生時刻の早いほうの震源情報を用いて地震予測情報20aを生成する形態であるため、主要動到達までの余裕時間Tとしては、小さな値の方が出力されることになる。このため、人に対しては、より早期の避難や地震に対する準備を促すことになり、器材に対しては、より早期の停止制御を可能とするものとなる。即ち、第1、及び第2の震源決定システム4、7のいずれか一方しか連接されないシステムに比べるとより安全性が向上した緊急地震速報装置1を提供することができる。
さらに、第1、及び第2の震源決定システム4、7のいずれか一方しか連接されないシステムでは、連接された震源決定システムが震源を特定できずに不決定となった場合には、緊急地震速報を提供することができなくなるが、第1の実施形態に係る緊急地震速報装置1では、2つの独立した震源決定システムを連接しているため、両システムが同時に不決定となる確率は低減される。このため、信頼性の高い緊急地震速報装置1を提供することが可能となる。
(3)第2の実施形態
図4は、第2の実施形態に係る緊急地震速報装置1の細部構成を示した図である。
第2の実施形態と第1の実施形態とでは、震源情報選択合成部10と地震予測情報生成部20の細部構成が相違している。
第2の実施形態に係る震源情報選択合成部10は、到来可能性優先型生成部13と信頼性優先型生成部14とを具備しており、それぞれから異なった予測用の震源情報10b、10cを並列的に出力する形態としている。
また、第2の実施形態に係る地震予測情報生成部20は、入力された2つの震源情報10b、10cに対して並列的に震度階と余裕時間とを算出する形態としている。
到来可能性優先型生成部13の震源情報受信時刻判定部132では、第1、及び第2の震源決定システム4、7から受信される震源情報のうち、いずれか一方でも受信されれば、震源情報選択部131で受信された震源情報を予測用の震源情報10bとして、地震予測情報生成部20へ出力する。また、第1、及び第2の震源決定システム4、7の双方から震源情報が受信された場合には、受信時刻の早いほうの震源情報を予測用の震源情報10bとして、地震予測情報生成部20へ出力する。
地震予測情報生成部20では、入力された予測用の震源情報10bを用いて、震度階および主要動到来までの余裕時間を算出し、出力部30へ出力する。
一方、信頼性優先型生成部14は、第1、及び第2の震源決定システム4、7の双方から震源情報4aおよび7aが受信された場合にのみ予測用の震源情報10cを生成するように構成している。この際、地震発生時刻については、地震発生時刻選択部141において、2つの地震発生時刻のうち、早い時刻の方の値を選択するものとしている。
また、地震マグニチュードについては、地震マグニチュード平均部143において、2つの地震マグニチュードの平均値を算出し、この平均値を地震マグニチュードとして出力する形態としている。
さらに、震源位置選択部142では、第1、及び第2の震源決定システム4、7のうち、保有する震度計の数の多い方の震源決定システムで決定された震源位置を選択するものとしている。例えば第2の震源決定システム7(震源決定システムB)の方がその地震観測網を形成する地震計の数が多いとすると、第2の震源決定システム7で決定された震源位置を選択する。
第2の緊急地震速報装置1によれば、たとえ同一の地域における地震予測であっても、地震予測の利用形態のニーズに対応させた緊急地震速報を提供することが可能となる。
例えば、緊急地震速報装置1を半導体工場に設置するような場合に、工場従業員への警報は、多少誤警報(非地震警報)の確率が高くなったとしても、地震の到来の可能性が少しでもあれば警報を発する方が人への安全性確保の観点からは望ましい。
一方、半導体工場の製造ラインの停止に緊急地震速報を用いるような場合には、停止に伴うコストの観点から、誤警報(非地震警報)の確率を可能な限り低減させた信頼性を優先させたシステムが要求される。
第2の緊急地震速報装置1は、到来可能性優先型生成部13からの予測用の震源情報10bによって、人への警報等の高い安全性を担保すると同時に、信頼性優先型生成部14からの予測用の震源情報10cによって、器材停止信号等に対して高い信頼性を確保することが可能である。
(4)第3の実施形態
図5は、第3の実施形態に係る緊急地震速報装置1の構成を示したものである。
第3の実施形態に係る緊急地震速報装置1は、第1および第2の実施形態に係る緊急地震速報装置1に、演算機能付きP波地震計40とP波地震計50を付加した形態としている。演算機能付きP波地震計40とP波地震計50のうち、いずれか一方のみを付加した形態としてもよい。
第1、及び第2の震源決定システム4、7はいずれも地震のP波の情報をもとに震源を決定し、主要動が到達する前に緊急地震速報として配信するものである。しかしながら、現状では震源の決定に2ないし5秒程度の時間を要している。仮に震源の決定に5秒かかるとすると、主要動の伝搬速度は約3.5km/秒であるから、震源からの距離が5秒×3.5km/秒=17.5km以内の震源近接地域には、震源決定の前に主要動が到達してしまうことになる。
第3の実施形態に係る緊急地震速報装置1は、演算機能付きP波地震計40とP波地震計50の付加によって第1、及び第2の震源決定システム4、7を補完し、震源近接地域においても、主要動が到達する前に緊急地震速報を提供することを可能とするものである。
演算機能付きP波地震計40は、単一の地震計であっても、地震のP波の波形情報から概略の震源情報を演算で求めることができる地震計である。
一般に、P波の振動波形の周期は、地震マグニチュードと相関関係が強いことが知られている。従って、P波の振動波形の周期を実時間で分析することによって地震マグニチュードを推定することが可能である。
また、P波の振動波形の振幅は、震源からの距離に応じて減衰する。この関係を利用すると、P波の振動波形の振幅と地震マグニチュードとから、震源までの距離を推定することが可能となる。
さらに、P波地震計の有する3方向の震動センサの値から、震源の方向を推定することが可能であり、この震源方向と震源までの距離によって、震源位置を概略推定することが可能となる。
また、P波の伝搬速度は予め既知であるから、P波地震計でP波を最初に検出した時刻と、震源までの距離とから、地震発生時刻を推定することも可能である。
このように、演算機能付きP波地震計40は、第1、及び第2の震源決定システム4、7に比べればその震源情報の精度は劣るものの、単一の地震計で概略の地震発生時刻、震源位置および地震マグニチュードの震源情報を提供することが可能である。
この概略の震源情報を用いて、演算機能付きP波地震計40では、震度階および主要動が到達するまでの余裕時間を含む簡易地震予測情報を生成し、出力部30へ出力する形態としている。
この演算機能付きP波地震計40を緊急地震速報装置1に具備させることで、第1、及び第2の震源決定システム4、7からの震源情報が受信される前であっても、簡易地震予測情報を出力部30へ出力することが可能となる。
このため、震源から近い距離の地域であっても緊急地震速報を提供することが可能となり、主要動が到達する前に地震の影響を受けやすい器材を事前に停止させるなどの措置をとることができる。
また、P波地震計50のみの場合は、震度階や余裕時間を求めることはできないものの、主要動が到達する前に地震発生の有無を迅速に検出することができる。したがって、P波地震計50のみであっても、主要動が到達する前に地震の影響を受けやすい器材を事前に停止させるなどの措置をとることは可能である。
図6は、第1ないし第3の実施形態に係る緊急地震速報装置1の出力部30の構成を示したものである。
出力部30は、地震予測情報や簡易地震予測情報を表示する表示部31を備えている。
また、地震予測情報や簡易地震予測情報を、複数の携帯型受信器33に対して同時に放送送信する放送送信部32を備えている。
図7は、表示部31の有する表示画面31aの表示例を示したものである。
表示部31の表示画面31aには、地震予測情報或いは簡易地震予測情報である予測震度(震度階)や、主要動到達までの余裕時間(最短時間)が表示される。
また、地震予測情報或いは簡易地震予測情報の情報源の種類も併せて表示される。例えば、予測震度(震度階)や、主要動到達までの余裕時間の情報源が、第1の震源決定システム4(震源決定システムA)による場合は、図に示すように「震源決定システムA」と「情報系」のランプが点灯する。ここで、「情報系」のランプ点灯は、第1、及び第2の震源決定システム4、7の双方或いは一方によって予測震度(震度階)や主要動到達までの余裕時間の情報が生成されたことを示す。
一方、予測震度(震度階)や主要動到達の情報が、演算機能付きP波地震計40によって生成された場合には、「演算機能付きP波地震計」および「地震計」のランプが点灯する。
このように、単に予測震度(震度階)や主要動到達を表示させるだけでなく、その情報源も併せて表示させることによって、情報の精度や信頼性を利用者に認知させることができ、利用者はより適切な避難行動が可能となる。
図6に示した携帯型受信器33は、例えばFMデータ放送を受信可能なデジタル腕時計で構成されるものである。このような携帯型受信器33であれば、利用者は常時身につけており、緊急地震速報を迅速に知ることができる。
また、放送送信部32は、所定の距離範囲の地域に対して、例えばFMデータ放送の公知技術によって地震予測情報あるいは簡易地震予測情報を放送送信するものである。
なお、携帯型受信器33は、図6に示したように、本発明に係る緊急地震速報装置1とは別構成としてもよいし、図8に示したように、緊急地震速報装置1の出力部30の構成の一部とした形態であっても良い。
(5)第4の実施形態
図9は、第4の実施形態に係る緊急地震速報装置1の構成を示したものである。
第4の実施形態に係る緊急地震速報装置1では、第3の実施形態に係る緊急地震速報装置1の出力部30に、さらに衛星送信部34と現場放送部36を付加した形態としている。
第3の実施形態では、放送送信部32から携帯型受信器33に地震予測情報等を送信する形態としているが、この場合地震を予測する地域の位置情報は、放送送信部32が設置されている地域の位置情報が設定される。このため、放送送信部32と携帯型受信器33との距離が離れるにつれて予測誤差が大きくなり、携帯型受信器33に表示される余裕時間よりも前に主要動が到達してしまう場合もありうる。
このような予測誤差は、特に高所作業中の作業者が緊急に避難するような事態においては看過できない誤差となる。
第4の実施形態では、現場放送部36を備え、この現場放送部36に設定する位置情報と、衛星送信部34および通信衛星35を介して受信する予測用の震源情報とから、現場放送部36で別途地震予測情報(現場地震予測情報)を生成し、携帯型受信器33に送信する形態としている。
したがって、現場放送部36を作業現場に近接させて設置し、作業現場地域の位置情報を設定すれば、第3の実施形態で発生しうる予測誤差を排除することが可能となる。
この際、携帯型受信器33には、現場放送部36と放送送信部32とからの送信波が共に受信されることになるが、例えば双方の周波数を異なる値に設定することによって混信を排除することができる。
また、図9に示したように、現場放送部36に演算機能付きP波地震計40とP波地震計50を接続する形態としてもよい。この形態によれば、現場放送部36が震源地に近接しているような場合でも、自ら早期にP波を検出し、演算機能付きP波地震計40で生成する簡易地震予測情報を現場放送部36から携帯型受信器33に送信することが可能となる。
図10は、第4の実施形態に係る出力部30からの送信波を受信する携帯型受信器33の表示例を示したものである。
携帯型受信器33の受信周波数を予め現場放送部36(現場局)の周波数に設定しておけば、現場放送部36(現場局)からの地震予測情報を表示させることができる。この際、利用者の無用の混乱を避けるため、情報源を示す情報(現場放送部36(現場局)又は放送送信部32(放送局)を識別する情報)を通常時においても表示させることが好ましい。
なお、図11に示したように、携帯型受信器33を緊急地震速報装置1の出力部30の構成の一部とする形態であってもよい。
(6)第5の実施形態
図12は、第5の実施形態に係る緊急地震速報装置1の構成を示したものである。
第5の実施形態に係る緊急地震速報装置1では、地震予測情報に加えて津波予測情報をさらに生成するように構成している。
震源情報選択合成部10から出力される予測用の震源情報を用いて津波予測情報生成部60で津波予測情報を生成し、この津波予測情報を出力部30へ出力する。出力部30では、地震予測情報と同時に津波予測情報を放送送信部32から携帯型受信器33に対して送信する。
ここで、津波予測情報とは、津波発生の有無、津波の波高および津波が到来するまでの余裕時間を含む情報のことをいう。
図13は、第5の実施形態に係る出力部30からの送信波を受信する携帯型受信器33の表示例を示したものである。地震発生時には、地震予測情報と同時に津波予測情報も表示させる形態としている。
図14は、第5の実施形態に係る津波予測情報生成部60の細部構成を示したものである。津波予測情報生成部60は、津波波高予測部61,津波到来余裕時間予測部62、および津波データベース63より構成される。
津波予測情報生成部60では、予め破壊が起こる断層を想定し、この想定した断層に基づいて各地域においてどの程度の津波が到来するかを計算しておき、その結果を津波データベース63に蓄積しておく。この津波データベース63を用いて、実際に地震が発生した際に、震源の位置情報および地震マグニチュードを基に、津波発生の有無、津波の波高および津波が到来するまでの余裕時間を予測する。
津波予測情報生成部60で予測した津波予測情報は出力部30に出力され、携帯型受信器33に表示させる。
なお、第1、及び第2の震源決定システム4、7から津波予測情報が直接送信される場合にはこの津波予測情報を出力部30へ出力する形態でもよい。
(7)第6の実施形態
図15は、第6の実施形態に係る緊急地震速報装置1の構成を示したものである。
第6の実施形態に係る緊急地震速報装置1は、GPS機能付き携帯受信装置38に対して緊急地震速報を表示する形態としている。第6の実施形態に係る緊急地震速報装置1では、1つの震源決定システム4aが連接される形態としている。このため、震源情報選択合成部10が不要となりシステム構成が簡素化される。
また、第6の実施形態に係る緊急地震速報装置1では、震源情報を放送送信部32からGPS機能付き携帯受信装置38に対して送信し、震度階等の地震予測情報の生成はGPS機能付き携帯受信装置38側で行われるため、緊急地震速報装置1の構成はさらに簡素化されたものが実現できる。
図16は、第6の実施形態に係る緊急地震速報装置1に係るGPS機能付き携帯受信装置38での処理の流れを示したものである。
まず、ステップST1では、自己のGPS情報(位置情報)を最新のものに更新する。次にステップST2で、緊急地震速報装置1の放送送信部32から震源情報が受信されたか否かを判断する。受信されていない場合は、所定時間待機した後(ステップST3)GPS情報の更新を繰り返す。
一方、放送送信部32から震源情報が受信されたときには(ステップST2のyes)、GPS情報の自地点と受信した震源位置とから、自地点と震源までの距離Lを算出する(ステップST4)。
次に、算出した距離Lと受信した地震発生時刻t0とから主要波の到来時刻t1を算出する(ステップST5)。
さらに、現在時刻tと主要波の到来時刻t1とから余裕時間T(T=t1−t)を算出し、GPS機能付き携帯受信装置38に表示させる(ステップST6)。
他方、地震マグニチュードと距離Lおよび必要に応じて地盤増幅率とから自地点の震度階を算出した後(ステップST7)、予測震度階をGPS機能付き携帯受信装置38に表示させる(ステップST6)。
以上の流れを所定時間待機した後(ステップST9)に繰り返す。
図17は、地震予測情報に加えて津波予測情報をGPS機能付き携帯受信装置38に表示させる処理(第2の処理)の流れを示した図である。
第2の処理では、震源決定システムから津波予測情報が提供される場合にはその津波予測情報を、また、提供されない場合にはGPS機能付き携帯受信装置38によって津波予測情報を求める(ステップST10)。GPS機能付き携帯受信装置38で津波予測情報を求める場合には、第5の実施形態と同様に津波データベース63を用いる。
ステップST10で求めた津波予測情報(津波発生の有無、津波の波高および津波が到来するまでの余裕時間)をGPS機能付き携帯受信装置38に表示させる(ステップST11)。
第6の実施形態に係る緊急地震速報装置1では、個々のGPS機能付き携帯受信装置38によって予測地点の位置情報が生成される。このため、放送送信部32とGPS機能付き携帯受信装置38との距離に起因する予測誤差が排除され予測精度が向上する。
また、機能分担をGPS機能付き携帯受信装置38側に集約させることによって緊急地震速報装置1全体としても規模を簡素化することができる。
(8)第7の実施形態
図18は、第7の実施形態に係る緊急地震速報装置1の構成を示した図である。
第7の実施形態に係る緊急地震速報装置1は、第6の実施形態と同様にGPS機能付き携帯受信装置38に対して地震予測情報を表示させる形態であるが、第1、及び第2の震源決定システム4、7の2つの震源決定システムが連接される形態となっている。このため、第6の実施形態に対して震源情報選択合成部10が付加される。
また、震源情報選択合成部10の形態も第1、或いは第2の実施形態とは一部処理内容が異なっており、α信号およびβ信号という2つの予測用の震源情報を出力させる形態としている。
第1の震源決定システム4(以下Aシステムという)および第2の震源決定システム7(以下Bシステムという)が出力する震源情報は、それぞれが保有する地震計の種類や数の差異等に起因して、情報の数値や更新間隔がそれぞれ異なっている。
図19は、Aシステム(第1の震源決定システム4)とBシステム(第2の震源決定システム7)から出力される典型的な震源情報を模式的に示したものである。
図19において、第1報、第2報、第3報等は両システムから出力されてくる震源情報の時系列データを示したものである。一般に地震発生直後の第1報や第2報は震源の予測精度が必ずしも高くなく、更新回数が増えるにつれて予測精度は向上する。しかしながら、第4報以降の情報を用いたのでは地震予測情報を出力する前に主要動が伝搬し、緊急地震速報装置1の目的を達成し得なくなる場合が生じる。
このため、緊急地震速報装置1では、第3報を用いて地震予測情報を生成することを基本としている。
しかしながら、図19からわかるように、Aシステムは、一般に震源情報の更新周期が長く、Bシステムに比べて2倍以上となる場合が多い。このため、Aシステムの第3報を用いたのでは地震予測情報の生成が遅れてしまうことになる。
また、一般に、AシステムからはBシステムに比べて地震マグニチュードの値が大きめに出力される傾向がある。
図20は、AシステムおよびBシステムが有するこれらの特性を前提として、震源情報選択合成部10の処理の流れを構成したものである。
第7の実施形態に係る震源情報選択合成部10は、α信号とβ信号の2種類の震源情報を出力する。α信号は、第2の実施形態における信頼性優先型生成部14から出力される震源情報と同様に信頼性を重視した震源情報であり、β信号は、第2の実施形態における到来可能性優先型生成部13から出力される震源情報と同様に安全性(到来可能性)を重視した震源情報である。
まず、ステップST1では、Bシステムの第3報による震源情報を取り込む。次にステップST2で、Aシステムの第1報を受信したか否かを判断する。
Aシステムの第1報が受信されない限り次のステップへは進まない。一方、Aシステムの第1報が受信されると(ステップST2のyes)、次のステップへ進む。このように、α信号は、AシステムとBシステムの双方から震源情報が受信された場合に限って生成することにより、信頼性の高い情報として生成される。
次に、ステップST3では、Bシステムが出力する地震マグニチュードとAシステムが出力する地震マグニチュードとを比較し、値の大きい地震マグニチュードを取り込む。図19に示したようにAシステムとBシステムとでは地震マグニチュードが異なっており、より大きな数値を選択することによってより安全サイドに立った予測をすることができる。
こうして取り込んだ地震マグニチュードを含む震源情報を、ステップST4で、α信号として出力する。
一方、β信号は次のように生成する。まず、ステップST5で、Aシステムの第1報とBシステムの第3報のうち少なくとも一方が受信されたか否かを判定する。
Aシステムの第1報とBシステムの第3報のうち少なくとも一方が受信されれば(ステップST5のyes)、さらにステップST6で受信した震源情報がAシステムの第1報とBシステムの第3報のいずれであったかを判定する。
Aシステムの第1報であった場合にはその震源情報をβ信号として決定する(ステップST7)。また、Bシステムの第3報であった場合にはその信号をβ信号として決定する(ステップST8)。最後に決定したβ信号を出力する。
このように、第7の実施形態に係る震源情報選択合成部10によれば、AシステムとBシステムの震源情報の特性を考慮しつつ、信頼性の高い情報としてα信号を、また到来可能性を重視した情報としてβ信号を生成することができる。
図21は、第7の実施形態に係るGPS機能付き携帯受信装置38における処理の流れ(第3の処理)を示したものである。基本的な処理の流れは図16に示した処理と同じである。
第7の実施形態に係るGPS機能付き携帯受信装置38には、α信号とβ信号の2つの震源情報が入力される。
このため、ステップST100で、予め震源情報としてα信号とβ信号のいずれを用いるかを予め設定することとしている。この処理によって、GPS機能付き携帯受信装置38の使用者が自己のニーズに応じて品質の異なる2つの震源情報を選択することが可能となる。
また、ステップST101で、選択した震源情報(α信号又はβ信号)を取り込む処理を付加している。
なお、本発明は上記の各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。
本発明に係る緊急地震速報装置に連接される器材を含めた連接状況を示す図。 本発明に係る緊急地震速報装置の第1の実施形態の構成を示す図。 本発明に係る緊急地震速報装置の第1の実施形態の細部構成を示す図。 本発明に係る緊急地震速報装置の第2の実施形態の細部構成を示す図。 本発明に係る緊急地震速報装置の第3の実施形態の構成を示す図。 本発明に係る緊急地震速報装置の出力部の細部構成例を示す第1の図。 本発明に係る緊急地震速報装置の表示部の表示例を示す図。 本発明に係る緊急地震速報装置の出力部の細部構成例を示す第2の図。 本発明に係る緊急地震速報装置の第4の実施形態の構成例を示す図。 本発明に係る緊急地震速報装置の携帯型受信器の表示例を示す図。 本発明に係る緊急地震速報装置の第4の実施形態の他の構成例を示す図。 本発明に係る緊急地震速報装置の第5の実施形態の構成を示す図。 本発明に係る緊急地震速報装置の第5の実施形態における携帯型受信器の表示例を示す図。 本発明に係る緊急地震速報装置の第5の実施形態の細部構成を示す図。 本発明に係る緊急地震速報装置の第6の実施形態の構成を示す図。 本発明に係る緊急地震速報装置の第6の実施形態におけるGPS機能付き携帯受信装置の処理の流れを示す第1の図。 本発明に係る緊急地震速報装置の第6の実施形態におけるGPS機能付き携帯受信装置の処理の流れを示す第2の図。 本発明に係る緊急地震速報装置の第7の実施形態の構成を示す図。 AシステムとBシステムの典型的な震源情報を模式的に示す図。 本発明に係る緊急地震速報装置の第7の実施形態における震源情報選択合成部の処理の流れ示す図。 本発明に係る緊急地震速報装置の第7の実施形態におけるGPS機能付き携帯受信装置の処理の流れを示す図。
符号の説明
1 緊急地震速報装置
2 第1の震度計
3 第1の地震観測網
4 第1の震源決定システム
5 第2の震度計
6 第2の地震観測網
7 第2の震源決定システム
8 情報通信ネットワーク
10 震源情報選択合成部
13 到来可能性優先型生成部
14 信頼性優先型生成部
20 地震予測情報生成部
30 出力部
31 表示部
32 放送送信部
33 携帯型受信器
34 衛星送信部
35 通信衛星
36 現場放送部
38 GPS機能付き携帯受信装置
40 演算機能付きP波地震計
50 P波地震計
60 津波予測情報生成部

Claims (15)

  1. 複数の第1の地震計から形成される地震観測網からの情報に基づいて地震発生時刻、震源位置および地震マグニチュードを含む震源情報を決定する第1の震源決定システムと、複数の第2の地震計から形成される地震観測網からの情報に基づいて地震発生時刻、震源位置および地震マグニチュードを含む震源情報を決定する第2の震源決定システムとに情報通信ネットワークを介して連接される緊急地震速報装置において、
    前記第1および第2の震源決定システムから受信する前記震源情報から予測用の震源情報を生成する震源情報選択合成部と、
    前記震源情報選択合成部で生成された前記予測用の震源情報から、所定の地域における震度階の予測値と地震の主要動が前記地域に到達するまでの余裕時間の予測値とを含む地震予測情報を生成する地震予測情報生成部と、
    前記地震予測情報生成部で生成された前記地震予測情報を出力する出力部と、
    を備えたことを特徴とする緊急地震速報装置。
  2. 前記震源情報選択合成部で生成された前記予測用の震源情報と、前記予測用の震源情報と関連付けて予め記憶されている津波データベースとを用いて、津波発生の有無、前記所定の地域における津波の波高の予測値、津波が前記地域に到達するまでの余裕時間の予測値とを含む津波予測情報を生成する津波予測情報生成部をさらに備え、
    前記出力部は、前記津波予測情報をさらに出力することを特徴とする請求項1に記載の緊急地震速報装置。
  3. 前記震源情報選択合成部は、
    前記第1および第2の震源決定システムのいずれか一方のみから前記震源情報を受信した場合には、その震源情報を選択して前記予測用の震源情報を生成し、
    前記第1および第2の震源決定システムの双方から前記震源情報を受信した場合には、双方の震源情報に含まれる地震発生時刻のうち、時刻の早い方の地震発生時刻を含む震源情報を選択して前記予測用の震源情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の緊急地震速報装置。
  4. 前記第2の地震計の個数は前記第1の地震計の個数以上であり、
    前記震源情報選択合成部は、到来可能性優先型生成部と信頼性優先型生成部とを備え、
    前記到来可能性優先型生成部は、
    前記第1および第2の震源決定システムのうち、より早い時刻に受信した震源決定システムの前記震源情報を選択して前記予測用の震源情報を生成し、
    前記信頼性優先型生成部は、
    前記第1および第2の震源決定システムの双方から震源情報を受信した場合において、
    前記第1および第2の震源決定システムから受信した2つの地震発生時刻のうち、時刻の早いほうの地震発生時刻と、
    前記第1および第2の震源決定システムから受信した2つの地震マグニチュードを平均した平均地震マグニチュードと、
    前記第2の震源決定システムから受信した震源位置とを用いて前記予測用の震源情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の緊急地震速報装置。
  5. 地震のP波が到来したことを検出するP波地震計と、
    地震のP波の波形情報から前記地域における震度階の予測値と地震の主要動が前記地域に到達するまでの余裕時間の予測値とを含む簡易地震予測情報を演算して生成する演算機能付きP波地震計とをさらに備え、
    前記出力部は、
    前記P波地震計で検出されたP波の有無を示す情報と、
    前記演算機能付きP波地震計で生成された前記簡易地震予測情報と、
    をさらに出力することを特徴とする請求項1に記載の緊急地震速報装置。
  6. 前記出力部は、
    前記地震予測情報生成部で生成された前記地震予測情報を、複数の携帯型受信器に対して無線で放送する放送送信部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の緊急地震速報装置。
  7. 前記出力部は、
    前記地震予測情報生成部で生成された前記地震予測情報を、無線で放送する放送送信部と、
    前記放送送信部から放送された前記地震予測情報を受信するとともに表示する複数の携帯型受信器と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の緊急地震速報装置。
  8. 前記出力部は、
    前記地震予測情報および前記津波予測情報の少なくとも一方を、無線で放送する放送送信部と、
    前記放送送信部から放送された前記地震予測情報および前記津波予測情報の少なくとも一方を受信するとともに表示する複数の携帯型受信器と、
    を備えたことを特徴とする請求項2に記載の緊急地震速報装置。
  9. 前記出力部は、
    前記震源情報選択合成部で生成された前記予測用の震源情報を通信衛星に対して送信する衛星送信部と、
    前記地震予測情報生成部で生成された前記地震予測情報を、複数の携帯型受信器に対して無線で放送する放送送信部と、
    現場地震予測情報を生成するとともに、生成された前記現場地震予測情報を前記複数の携帯型受信器に対して無線で送信する現場送信部と、
    を備え、
    前記現場送信部で生成される前記現場地震予測情報は、前記通信衛星から前記予測用の震源情報を受信し、受信した前記予測用の震源情報から前記現場送信部が設置される地域における震度階の予測値と地震の主要動がその地域に到達するまでの余裕時間の予測値とを含む現場地震予測情報であることを特徴とする請求項1に記載の緊急地震速報装置。
  10. 前記出力部は、
    前記震源情報選択合成部で生成された前記予測用の震源情報を通信衛星に対して送信する衛星送信部と、
    前記地震予測情報生成部で生成された前記地震予測情報を、無線で放送する放送送信部と、
    前記放送送信部から放送された前記地震予測情報を受信するとともに表示する複数の携帯型受信器と、
    現場地震予測情報を生成するとともに、生成された前記現場地震予測情報を前記複数の携帯型受信器に対して無線で送信する現場送信部と、
    を備え、
    前記現場送信部で生成される前記現場地震予測情報は、前記通信衛星から前記予測用の震源情報を受信し、受信した前記予測用の震源情報から前記現場送信部が設置される地域における震度階の予測値と地震の主要動がその地域に到達するまでの余裕時間の予測値とを含む現場地震予測情報であることを特徴とする請求項1に記載の緊急地震速報装置。
  11. 前記現場送信部は、
    地震のP波が到来したことを検出するP波地震計と、
    地震のP波の波形情報から前記現場送信部が設置される地域における震度階の予測値と地震の主要動が前記地域に到達するまでの余裕時間の予測値とを含む簡易地震予測情報を演算し生成する演算機能付きP波地震計とをさらに備え、
    前記P波地震計で検出されたP波の有無を示す情報と、
    前記演算機能付きP波地震計で生成された前記簡易地震予測情報と、
    を前記複数の携帯型受信器に対して無線でさらに送信することを特徴とする請求項9又は10に記載の緊急地震速報装置。
  12. 前記出力部は、
    前記震源情報選択合成部で生成された前記予測用の震源情報を無線で放送する放送送信部と、
    前記放送送信部から放送された前記予測用の震源情報を受信する複数のGPS機能付携帯型受信器とを備え、
    前記GPS機能付携帯型受信器は、
    受信した前記予測用の震源情報とGPS機能による自己の位置情報とから、自己の地域における震度階の予測値と地震の主要動が自己の地域に到達するまでの余裕時間の予測値とを含む地震予測情報を生成するとともに、生成した前記地震予測情報を自己の有する表示部に表示することを特徴とする請求項1に記載の緊急地震速報装置。
  13. 複数の地震計から形成される地震観測網からの情報に基づいて地震発生時刻、震源位置および地震マグニチュードを含む震源情報を決定する震源決定システムと情報通信ネットワークを介して連接される緊急地震速報装置において、
    前記震源決定システムから受信する前記震源情報を無線で放送する放送送信部と、
    前記放送送信部から放送された前記震源情報を受信する複数のGPS機能付携帯型受信器とを備え、
    前記GPS機能付携帯型受信器は、
    受信した前記震源情報とGPS機能による自己の位置情報とから、自己の地域における震度階の予測値と地震の主要動が自己の地域に到達するまでの余裕時間の予測値とを含む地震予測情報を生成するとともに、生成した前記地震予測情報を自己の有する表示部に表示することを特徴とする緊急地震速報装置。
  14. 複数の地震計から形成される地震観測網からの情報に基づいて地震発生時刻、震源位置および地震マグニチュードを含む震源情報を決定する震源決定システムと情報通信ネットワークを介して連接される緊急地震速報装置において、
    前記震源情報から、所定の地域における震度階の予測値と地震の主要動が前記地域に到達するまでの余裕時間の予測値とを含む地震予測情報を生成する地震予測情報生成部と、
    前記地震予測情報生成部で生成された前記地震予測情報を出力する出力部と、
    を備え、
    前記出力部は、
    前記震源情報を通信衛星に対して送信する衛星送信部と、
    前記地震予測情報生成部で生成された前記地震予測情報を、無線で放送する放送送信部と、
    前記放送送信部から放送された前記地震予測情報を受信するとともに表示する複数の携帯型受信器と、
    現場地震予測情報を生成するとともに、生成された前記現場地震予測情報を前記複数の携帯型受信器に対して無線で送信する現場送信部と、
    を有し、
    前記現場送信部で生成される前記現場地震予測情報は、前記通信衛星から前記震源情報を受信し、受信した前記震源情報から前記現場送信部が設置される地域における震度階の予測値と地震の主要動がその地域に到達するまでの余裕時間の予測値とを含む現場地震予測情報であることを特徴とする緊急地震速報装置。
  15. 複数の地震計から形成される地震観測網からの情報に基づいて地震発生時刻、震源位置および地震マグニチュードを含む震源情報を決定する第1の震源決定システムと、複数の地震計から形成される地震観測網からの情報に基づいて地震発生時刻、震源位置および地震マグニチュードを含む震源情報を決定する第2の震源決定システムとに情報通信ネットワークを介して連接される緊急地震速報装置の緊急地震速報方法において、
    前記第1および第2の震源決定システムから前記震源情報を受信し、
    受信した前記震源情報から予測用の震源情報を生成し、
    前記予測用の震源情報から、所定の地域における震度階の予測値と地震の主要動が前記地域に到達するまでの余裕時間の予測値とを含む地震予測情報を生成し、
    前記地震予測情報を出力する、
    ことを特徴とする緊急地震速報方法。
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