JP2006112675A - 燃焼装置 - Google Patents

燃焼装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006112675A
JP2006112675A JP2004298518A JP2004298518A JP2006112675A JP 2006112675 A JP2006112675 A JP 2006112675A JP 2004298518 A JP2004298518 A JP 2004298518A JP 2004298518 A JP2004298518 A JP 2004298518A JP 2006112675 A JP2006112675 A JP 2006112675A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
combustion
chamber
cooling air
mixed gas
cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004298518A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4242820B2 (ja
Inventor
Teisho Chin
定捷 陳
Mitsuo Suzuki
光男 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shizuoka Seiki Co Ltd
Original Assignee
Shizuoka Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shizuoka Seiki Co Ltd filed Critical Shizuoka Seiki Co Ltd
Priority to JP2004298518A priority Critical patent/JP4242820B2/ja
Publication of JP2006112675A publication Critical patent/JP2006112675A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4242820B2 publication Critical patent/JP4242820B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Gas Burners (AREA)

Abstract

【課題】
混合ガス通路等に改良を加えることにより、ロータリーバーナの特性を生かしつつ加熱室の輻射熱を利用した燃焼装置にも好適に使用できて、高出力の赤外線を安定して放射し得る燃焼装置を提供する。
【解決手段】
ロータリーバーナを有して加熱室の輻射熱により高出力の赤外線を放射する燃焼装置であって、ロータリーバーナは、回転自在に装着された気化筒と、中央に円筒状の送風筒が接続された送風室と、送風室に連設された外側燃焼筒及び外側燃焼筒の内側に所定間隙を有して配設された内側燃焼筒からなり、内側燃焼筒と外側燃焼筒との間に混合ガス通路及び混合ガス噴出室が形成された燃焼皿と、内側燃焼筒の底壁外側の混合ガス通路内に設けられた冷却空気室と、を備え、冷却空気室と送風室とを連通するように複数の通気管が設けられると共に、混合ガス通路が内側燃焼筒の底壁に対して略平行で通気管に対して直交状態で設けられていることを特徴とする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、送油管から供給される灯油等の液体燃料を回転飛散体(気化筒)の遠心力で微粒化させ、その飛散燃料に点火して燃焼させるロータリーバーナを用い、加熱室の輻射熱により高出力の赤外線を放射し得る燃焼装置に関する。
従来、加熱室の輻射熱によって赤外線を放射させる燃焼装置としては、例えば特許文献1に開示されている。この燃焼装置は、一端開口部が放熱ディスクで覆われた燃焼炉体と、該燃焼炉体と放熱ディスクで形成される加熱室内に燃料と空気の混合気を導入して燃焼させるバーナ装置等を備え、この時のバーナ装置としては、ノズルから霧化した液体燃料を噴出し、これとバーナ外の空気とを混合させて燃焼させるガンタイプバーナが使用されている。
また、各種燃焼装置に使用されるバーナ装置としては、例えば特許文献2に開示のようなロータリーバーナが知られている。このロータリーバーナは、図6に示すように、駆動により空気が送られると同時に回転する気化筒102に、送油管から液体燃料を送り出して飛散させて霧化し、この霧化された燃料をイグナイターで点火させることにより燃焼皿103内で燃焼させる。この燃焼皿103内での燃焼により、燃焼皿103から輻射熱が発生して気化筒102内で液体燃料が気化され、これが空気と混合して混合ガスとなり、この混合ガスが気化筒102の外周に位置する燃焼皿103の内側燃焼筒105から噴出されることにより、環状の燃焼焔で燃焼するようになっている。
そして、このようなロータリーバーナ101の場合、燃焼皿103を形成する外側燃焼筒104と内側燃焼筒105との間には、混合ガス通路106と混合ガス噴出室107が連通状態で形成されると共に、内側燃焼筒105の底壁105aや側壁105bに多数のガス噴出孔が設けられ、このガス噴出孔から内側燃焼筒105内に混合ガスが噴出されるようになっている。この時、内側燃焼筒105の側壁105bからの混合ガスの噴出により気化筒102に向けて噴焔が噴出し、内側燃焼筒105の底壁105aからの混合ガスの噴出により気化筒102の側壁と略平行に噴焔が噴出するようになっている。
特開昭52−26748号公報 特公平5−67842号公報
ところで、このようなロータリーバーナ101においては、ノズルにより霧化した液体燃料を噴出し、バーナ外の空気と混合させて燃焼させるガンタイプバーナに比較して燃焼音を低くすることができるものの、気化筒102内部で気化された液体燃料と空気との混合ガスを、気化筒102から混合噴出室107まで決まった通路である混合ガス通路106を流すため、混合ガスが徐々に加熱されることになり、混合ガスを所定時間内に混合ガス噴出室107を通過させないと発火する場合がある。この時の所定時間としては混合ガスの温度により違いがあるが、温度が高いほど発火までの所用時間が短くなる。一方、内側燃焼筒105の側壁105bのガス噴出孔による噴焔燃焼の速度も、混合ガスの混合ガス噴出室107からの噴出速度が速くなると、混合ガス噴出室107内に火が移る可能性も存在することになる。
このような理由から、従来のロータリーバーナ101を、特許文献1のように放熱ディスクを有する燃焼装置に使用した場合には、次のような不具合が発生し易い。すなわち、ロータリーバーナ101を閉鎖した空間や周囲温度が高い環境で使用すると、混合ガス噴出室107内の温度が高温になり易く、このようなロータリーバーナ101を特許文献1のような放熱ディスクを有する燃焼装置に使用すると、放熱ディスクからの輻射熱によりバーナ101自体が過度に加熱されて内部発火という逆火現象が頻繁に発生する。
そこで、この逆火現象を抑えるために、ロータリーバーナ101の燃焼用の空気量を増やす方法も考えられるが、この場合は、空気量が正常燃焼に必要な空気量より遙かに超えることになって、燃焼効率が悪くなったり燃焼音が高くなりロータリーバーナ101の特性を十分に生かすことが困難になると共に、加熱対象や放熱ディスクの温度を十分に高めることが困難になる等、高出力の赤外線を放射する燃焼装置として安定動作を望むことが難しい。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、混合ガス通路等に改良を加えることにより、ロータリーバーナの特性を生かしつつ加熱室の輻射熱を利用した燃焼装置にも好適に使用できて、高出力の赤外線を安定して放射し得る燃焼装置を提供することにある。
かかる目的を達成すべく、本発明のうち請求項1に記載の発明は、ロータリーバーナを有して加熱室の輻射熱により高出力の赤外線を放射する燃焼装置であって、前記ロータリーバーナは、回転自在に装着された気化筒と、中央に円筒状の送風筒が接続された送風室と、該送風室に連設された外側燃焼筒及び該外側燃焼筒の内側に所定間隙を有して配設された内側燃焼筒からなり、内側燃焼筒と外側燃焼筒との間に混合ガス通路及び混合ガス噴出室が形成された燃焼皿と、前記内側燃焼筒の底壁外側の前記混合ガス通路内に設けられた冷却空気室と、を備え、前記冷却空気室と前記送風室とを連通するように複数の通気管が設けられると共に、前記混合ガス通路が内側燃焼筒の底壁に対して平坦状で前記通気管に対して直交状態で設けられていることを特徴とする。
そして、前記冷却空気室は、請求項2に記載の発明のように、内側燃焼筒の側壁に近い底壁外周部に所定幅で円環状に設けられると共に、その中心部側に前記通気管が設けられ、その外周部側に前記内側燃焼筒内に連通する冷却空気噴出孔が設けられていることが好ましい。また、前記内側燃焼筒は、請求項3に記載の発明のように、その裏面側に前記冷却空気室が設けられる平坦な底壁周面上に冷却空気噴出孔が多数設けられると共に、これらの冷却空気噴出孔が内側燃焼筒の側壁から2〜15mmの範囲に設けられていることが好ましい。
さらに、前記冷却空気室は、請求項4に記載の発明のように、内側燃焼筒の底壁に略対応しその外周部に冷却空気室形成用の凹部が形成された略平板状の第1の分隔板と、該第1の分隔板の外周端部と内部燃焼筒の底壁との間に配設されて前記凹部の端部を閉塞する第2の分隔板とを備えることが好ましい。
本発明のうち請求項1に記載の発明によれば、 燃焼皿を形成する内側燃焼筒の底壁外側の混合ガス通路内に冷却空気室を形成し、この冷却空気室と送風室とを連通するように複数の通気管を設けると共に、混合ガス通路を内側燃焼筒の底壁に対して略平行で通気管に対して直交状態で設けているため、送風室から通気管を介して冷却空気室内に供給された冷却空気により燃焼皿をその内部から効率的に冷却することができて、混合ガス通路内での混合ガスの温度上昇が抑えられると共に輻射熱による混合ガス通路の過熱を防止できて、混合ガス通路内での逆火現象等の発生が抑えられる等、加熱室から高出力の赤外線を安定して放射させることが可能となる。
また、請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、冷却空気室が内側燃焼筒の側壁に近い底壁外周部に所定幅で円環状に設けられると共に、その中心部側に通気管が設けられその外周部側に冷却空気噴出孔が設けられているため、冷却空気室内に冷却空気を混合ガス通路と略平行に流すことができて、燃焼皿を一層効率的に冷却して、混合ガス通路内における逆火現象等の発生を確実に抑えることができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、請求項1または2に記載の発明の効果に加え、内側燃焼筒の平坦な底壁周面上に冷却空気噴出孔が多数設けられると共に、これらの冷却空気噴出孔が内側燃焼筒の側壁から2〜15mmの範囲に設けられているため、燃焼皿の側壁の噴焔の近くに冷却空気を噴焔と交差させて噴出でき、燃焼皿の側壁の周囲温度を下げると同時に、気化筒への輻射熱を低減させて完全燃焼状態を容易に得ることができる。
さらに、請求項4に記載の発明によれば、請求項1ないし3に記載の発明の効果に加え、冷却空気室が、所定形状の第1の分隔板と第2の分隔板とを備えるため、第1の分隔板と第2の分隔板を内側燃焼筒の底壁外側に組み付けることで、冷却空気室を混合ガス通路内に容易に形成することができて、ロータリーバーナ自体の組付性等を向上させて安価な燃焼装置を得ることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図5は、本発明に係わる燃焼装置の一実施形態を示し、図1がその一部を破断した平面図、図2がロータリーバーナの縦断正面図、図3がその側面図、図4が燃焼皿部分の縦断正面図、図5がその側面図である。
図1において、燃焼装置1は、略円筒形状のケーシング2を有し、このケーシング2の内部には炉体によって加熱室3が形成されると共に、この加熱室3の前面開口部には、円盤形状で多数の孔が穿設された放熱デイスク4が配置され、また、加熱室3の後端部には、ロータリーバーナ5が例えば横置き状態で搭載(配置)されている。なお、燃焼装置1のケーシング2は、例えば底部にキャスターが取り付けられた燃料タンク(図示せず)の上面に傾動可能に配設されており、これにより、燃焼装置1自体が移動可能で赤外線の放射方向が所定方向に設定可能に構成されている。
そして、前記ロータリーバーナ5は、図2〜図5に示すように構成されている。すなわち、ロータリーバーナ5は、内部にモータ7と送風ファン8が配置されたバーナケース6を有し、このバーナケース6の軸方向の一端側面には送風口10を介してバーナケース6内に連通した送風室9が設けられ、さらにこの送風室9には燃焼皿11が連設状態で配置されている。この燃焼皿11は、前記送風室9に連設された外側燃焼筒12と、この外側燃焼筒12の内側に所定間隔を有して配置された内側燃焼筒13等によって皿状に形成され、この燃焼皿11の内側燃焼筒13と外側燃焼筒12の底壁13a、12aの中心位置には、前記モータ7の回転軸に固定されることにより回転自在に配置された気化筒14と、この気化筒14の内側に設けられた送風筒15等が配置されている。
また、前記外側燃焼筒12の底壁12aと内側燃焼筒13の底壁13a間には混合ガス通路16が形成され、外側燃焼筒12の側壁12bと内側燃焼筒13の側壁13b間には、前記混合ガス通路16に角部18で連通する混合ガス噴出室17が形成されている。そして、混合ガス通路16内には、本発明の要旨をなす冷却空気室20が形成されている。この冷却空気室20は、図4に示すように、全体形状が内側燃焼筒13の底壁13aの形状に略合致した第1の分隔板21と、この第1の分隔板21の外周端部に配置された第2の分隔板22により、内側燃焼筒13の底壁13aの平坦な外周裏面に、前記混合ガス通路16内に突出する状態で形成されている。
この時、第1の分隔板21は、中心部分に気化筒冷却空気通路としての通気管25が配置される凹部21aが設けられると共に外周部に冷却空気室20形成用の凹部21bが設けられ、この冷却空気室20形成用の凹部21bの外周端部と内側燃焼筒13の底壁13a外周端部との間に第2の分隔板22が配置されることにより、凹部21bの開口端部が閉塞されて前記冷却空気室20が形成、すなわち冷却空気室20が混合ガス通路16に対して密閉された状態で該混合ガス通路16内に形成されている。
そして、この冷却空気室20は、その中心側に冷却空気取入通路を形成する通気管23が設けられて前記送風室9に連通すると共に、その外周側に位置する内側燃焼筒13の平坦な底壁13aに冷却空気噴出孔24が形成されることにより、内側燃焼筒13の内側に連通状態とされて、冷却空気室20内が混合ガス通路16(内側燃焼筒13や外側燃焼筒12の底壁13a、12a)に対して平行となるように設定されている。また、この冷却空気室20と送風室9とを連通する前記通気管23は、横方向の混合ガス通路16を上下方向に直交するように、すなわち交差する状態で設けられており、これにより、送風室9内の冷却空気が、図4の矢印イの如く冷却空気室20内を混合ガス通路16と略平行に流通するようになっている。
また、冷却空気室20と内側燃焼筒13の内部とを連通する内側燃焼筒13の底壁13aに設けられる前記冷却空気噴出孔24は、図3及び図5に示すように、内側燃焼筒13の側壁13bからの距離Lが2mm〜15mmとなる位置、すなわち内側燃焼筒13の平坦な底壁13aの外周端部の円周線上に一定間隔で多数形成されている。この冷却空気噴出孔24の位置設定により、後述するように、内側燃焼筒13の側壁13bの温度上昇等を抑制することが可能となる。
なお、前記通気管23は、図5に示すように、内側燃焼筒13の底壁13aの外周裏面に形成された円環状の冷却空気室20に対して、複数個(図では6個)円周方向に等間隔で形成されている。また、前記第1の分隔板21の凹部21aと送風室9を連通する通気管25は、図5に示すように、円周方向に等間隔で複数個(図では8個)形成されており、この通気管25から送風室9内の冷却空気が送風筒15の外側を通り気化筒14の内外部に供給されるようになっている。さらに、前記内側燃焼筒13の側壁13bには、混合ガス噴出室17と内側燃焼筒13の内部とを連通するように多数のガス噴出孔26が所定形態で形成されている。
次に、このように構成された燃焼装置1の動作の一例について説明する。先ず、ロータリーバーナ5の図示しない運転スイッチがオン操作されると、モータ7が回転して送風ファン8が回転すると共に気化筒14も回転し、また燃料タンクに接続された送油管の所定位置に設けられた電磁弁(図示せず)も動作して、送油タンクから液体燃料が汲み上げられて送油パイプ27(図2参照)の先端から回転している気化筒14の内周面に向けて噴射される。この気化筒14の内周面に噴射された液体燃料は、高速で回転している気化筒14により霧化された状態となり、この霧化された燃料がイグナイター(図示しない)による点火で燃焼皿11内で燃焼する。
燃焼皿11内で霧化された燃料が燃焼すると、その輻射熱により気化筒14内で液体燃焼が気化され、これと送風ファン8の回転により送風室9内に送り込まれた冷却空気とが混合して混合ガスとなり、この混合ガスが混合ガス通路16を流れて混合ガス噴出室17内に供給され、内側燃焼筒13の側壁13bに設けたガス噴出孔26から、内側燃焼筒13内の気化筒14に向けて噴出される。これにより、この噴出された混合ガスが環状の噴焔となり、ロータリーバーナ5が燃焼状態となる。
そして、このロータリーバーナ5の燃焼時に、送風室9から通気管23を介して冷却空気室20内に冷却空気が供給され、この冷却空気は冷却空気室20内を矢印イの如く流れて内側燃焼筒13の冷却空気噴出孔24から該燃焼筒13内に噴出される。この噴出される冷却空気により、内側燃焼筒13の側壁13aが冷やされて燃焼皿11が内部から全体に冷やされた状態となり、例えば放熱ディスク4を有する燃焼装置1であっても、加熱室3から放熱ディスク4を介して高出力の赤外線を安定して放射できることになる。
このように、上記実施形態の燃焼装置1にあっては、燃焼皿11の内側燃焼筒13の底壁13a外側の混合ガス通路16内に、該通路16に対して密閉されかつ略平行に冷却空気室20を設けると共に、この冷却空気室20と送風室9との間を連通するように複数の通気管23を設け、この通気管23を混合ガス通路16に対して直交状態で設けているため、送風室9から通気管23を介して冷却空気室20内に供給された冷却空気により燃焼皿11をその内部から効率的に冷却することができる。
特に、冷却空気噴出孔24が内側燃焼筒13の底壁13a外周部で側壁13bに近い位置である距離Lが2〜15mmの位置に円環状に形成されていることから、内側燃焼筒13の側壁13bから噴出される噴焔の近くに冷却空気を噴焔と交差させた状態で噴出することができて、内側燃焼筒13の側壁13bの周囲温度を下げると同時に、気化筒14への輻射熱を低減させて気化筒14の過度な温度上昇を抑制できると共に、冷却空気室20から噴出される空気により、内側燃焼筒13内の酸素量を増やして、燃焼皿11内の完全燃焼化を促進することができる。また、冷却空気室20が混合ガス通路16内に突出状態で設けられていることから、外面の温度が低い冷却空気室20によってその外面側の混合ガス通路16内を流れる混合ガス自体の温度上昇を抑えることもできる。
さらに、混合ガス通路16内に冷却空気室20が突出状態で配置されていることから、混合ガス通路16が従来の冷却空気室20を設けない場合に比較して狭くなり混合ガスの通過速度が速くなって、混合ガス噴出室17手前の前記角部18空間の圧力を上げることができる。その結果、混合ガス噴出室17内の混合ガスの流れが速くなり、混合ガスを短時間に混合ガス噴出室17から内側燃焼筒13内に抜くことが可能となる。また、内側燃焼筒13の側壁13bに多数のガス噴出孔26が形成されていることから、混合ガスの混合ガス噴出室17における滞留時間も短縮できることになる。これらにより、ロータリーバーナ5の混合ガス通路16内や混合ガス噴出室17内で、従来のように逆火現象等が発生することを防止できて、安定した燃焼状態が得られ、加熱室3の開口部に設けた放熱ディスク4から、高出力の赤外線を安定して放射可能な燃焼装置1を容易に得ることが可能となる。
なお、図1に示す形態の燃焼装置1を使用し、加熱室3の後部に、図6に示すような従来型のロータリーバーナを搭載した場合と、本発明に係わる冷却空気室20を備えたロータリーバーナ5を搭載した場合について、燃焼実験を行った。その結果、従来型のロータリーバーナの場合には、送風量を少なくとすると逆火現象が発生し、送風量を逆火が発生しないまで多くすると過空気量の燃焼となり、燃焼効率が悪くなるだけでなく、加熱したい放熱ディスクの温度が赤外線を良好に放射し得る温度まで上昇せず、燃焼音も大きいことが確認された。一方、本発明のロータリーバーナ5の場合には、送風量を任意に増減しても逆火現象が発生せず、良好な燃焼状態が得られることが確認された。この結果からも、本発明のロータリーバーナ5は、加熱室3からの輻射熱によって放熱ディスク4から高出力の赤外線を放射する燃焼装置1等にも好適に適用できることが明らかとなった。
また、前記燃焼装置1にあっては、冷却空気室20が、内側燃焼筒13の底壁13aに略対応しその外周部に冷却空気室20形成用の凹部21bが形成された略平板状の第1の分隔板21と、この第1の分隔板21の外周端部と内部燃焼筒13の底壁13aとの間に配設されて前記凹部21bを閉塞する第2の分隔板22等で形成されているため、第1の分隔板21と第2の分隔板22を内側燃焼筒13の底壁13a外側に組み付けることで、内側燃焼筒13の底壁13aに平行な冷却空気室20を混合ガス通路16内に容易に形成することができて、ロータリーバーナ5自体の組付性等を向上させて安価な燃焼装置1を得ることが可能となる。
なお、上記実施形態における、冷却空気室20を形成する第1の分隔板21と第2の分隔板22の形状、内側燃焼筒13や外側燃焼筒12の形状、ガス噴出孔26や冷却空気噴出孔24、通気管23、25の数等も一例であって、例えば第1の分隔板21と第2の分隔板22を一体化した状態で形成する等、本発明に係わる各発明の要旨を逸脱しない範囲において、適宜に変更することができる。
本発明は、加熱室の開口部に放熱ディスクを有して移動可能に構成された燃焼装置に限らず、ケーシングを所定位置に固定した固定式の燃焼装置、あるいはロータリーバーナを上方に指向して縦置きに配置すると共にこのロータリーバーナの上部に円筒状の加熱室を設け、この加熱室から側方や上方に赤外線を放射させる形式の燃焼装置、あるいは従来と同様の燃焼装置にも適用できる。
本発明に係わる燃焼装置の一実施形態を示す一部破断した平面図 同ロータリーバーナの縦断正面図 同その側面図 同燃焼皿の縦断正面図 同その側面図 従来のロータリーバーナの縦断正面図
符号の説明
1・・・燃焼装置、2・・・ケーシング、3・・・加熱室、4・・・放熱ディスク、5・・・ロータリーバーナ、6・・・バーナケース、7・・・モータ、8・・・送風ファン、9・・・送風室、10・・・送風口、11・・・燃焼皿、12・・・外側燃焼筒、12a・・・底壁、12b・・・側壁、13・・・内側燃焼筒、13a・・・底壁、13b・・・側壁、14・・・気化筒、15・・・送風筒、16・・・混合ガス通路、17・・・混合ガス噴出室、18・・・角部、20・・・冷却空気室、21・・・第1の分隔板、21b・・・凹部、22・・・第2の分隔板、23・・・通気管、24・・・冷却空気噴出孔、25・・・通気管、26・・・ガス噴出孔、27・・・送油パイプ。

Claims (4)

  1. ロータリーバーナを有して加熱室の輻射熱により高出力の赤外線を放射する燃焼装置であって、前記ロータリーバーナは、回転自在に装着された気化筒と、中央に円筒状の送風筒が接続された送風室と、該送風室に連設された外側燃焼筒及び該外側燃焼筒の内側に所定間隙を有して配設された内側燃焼筒からなり、内側燃焼筒と外側燃焼筒との間に混合ガス通路及び混合ガス噴出室が形成された燃焼皿と、前記内側燃焼筒の底壁外側の前記混合ガス通路内に設けられた冷却空気室と、を備え、
    前記冷却空気室と前記送風室とを連通するように複数の通気管が設けられると共に、前記混合ガス通路が内側燃焼筒の底壁に対して略平行で前記通気管に対して直交状態で設けられていることを特徴とする燃焼装置。
  2. 前記冷却空気室は、内側燃焼筒の側壁に近い底壁外周部に所定幅で円環状に設けられると共に、その中心部側に前記通気管が設けられ、その外周部側に前記内側燃焼筒内に連通する冷却空気噴出孔が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の燃焼装置。
  3. 前記内側燃焼筒は、その裏面側に前記冷却空気室が設けられる平坦な底壁周面上に冷却空気噴出孔が多数設けられると共に、これらの冷却空気噴出孔が内側燃焼筒の側壁から2〜15mmの範囲に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の燃焼装置。
  4. 前記冷却空気室は、内側燃焼筒の底壁に略対応しその外周部に冷却空気室形成用の凹部が形成された略平板状の第1の分隔板と、該第1の分隔板の外周端部と内部燃焼筒の底壁との間に配設されて前記凹部を閉塞する第2の分隔板とを備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の燃焼装置。
JP2004298518A 2004-10-13 2004-10-13 燃焼装置 Active JP4242820B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004298518A JP4242820B2 (ja) 2004-10-13 2004-10-13 燃焼装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004298518A JP4242820B2 (ja) 2004-10-13 2004-10-13 燃焼装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006112675A true JP2006112675A (ja) 2006-04-27
JP4242820B2 JP4242820B2 (ja) 2009-03-25

Family

ID=36381333

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004298518A Active JP4242820B2 (ja) 2004-10-13 2004-10-13 燃焼装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4242820B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008190856A (ja) * 2007-01-10 2008-08-21 Orion Mach Co Ltd 赤外線発生装置
JP2009052779A (ja) * 2007-08-24 2009-03-12 Orion Mach Co Ltd 赤外線発生装置
KR100975857B1 (ko) 2008-04-25 2010-08-16 주식회사 원세 원적외선 발생장치

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008190856A (ja) * 2007-01-10 2008-08-21 Orion Mach Co Ltd 赤外線発生装置
JP2008190857A (ja) * 2007-01-10 2008-08-21 Orion Mach Co Ltd 赤外線ヒータ
JP2009052779A (ja) * 2007-08-24 2009-03-12 Orion Mach Co Ltd 赤外線発生装置
KR100975857B1 (ko) 2008-04-25 2010-08-16 주식회사 원세 원적외선 발생장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP4242820B2 (ja) 2009-03-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4242820B2 (ja) 燃焼装置
JPS6310323B2 (ja)
JP5403504B2 (ja) 赤外線輻射ヒータ
JP4937932B2 (ja) 赤外線発生装置
KR100249225B1 (ko) 석유 연소기의 화염 활성화장치
KR200329050Y1 (ko) 강제대류형 로터리히터의 불완전 연소 방지구조
JP2639676B2 (ja) 気化バーナ
JP3653376B2 (ja) 燃焼装置
JP2527955B2 (ja) 気化バ−ナ
JPS5937526Y2 (ja) バ−ナにおける給油装置
JP2006118844A (ja) 液体燃料燃焼装置
JPS58102016A (ja) 油気化燃焼用ガンタイプバ−ナ
JPS6049804B2 (ja) 気化バ−ナ
JPH0238188Y2 (ja)
JPH08583Y2 (ja) 燃焼器
JP2006090585A (ja) 液体燃料燃焼装置
JP2006090678A (ja) 液体燃料燃焼装置
JPS6176817A (ja) 気化燃焼用ガンタイプバ−ナ
JPS6046328B2 (ja) 液体燃料燃焼器
JP2006090586A (ja) 液体燃料燃焼装置
JPH11166707A (ja) ロータリーバーナ
JP2004077011A (ja) 放射加熱装置
JPH0451726B2 (ja)
JPH0894022A (ja) 液体燃料燃焼装置
JPS6071807A (ja) バ−ナの燃焼装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070723

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080723

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080916

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081028

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081216

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081225

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120109

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4242820

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130109

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140109

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250