JP2006111779A - コーティング材組成物及び塗装品 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 外殻が金属酸化物で形成された中空微粒子及びマトリクス形成材料を含有して形成されるコーティング材組成物に関する。マトリクス形成材料は、下記(A)の加水分解物と下記(B)の共重合加水分解物の少なくとも一方と、下記(C)の加水分解性オルガノシランを含有する。
(A)一般式がSiX4(Xは加水分解基) …(1)
で表わされる加水分解性オルガノシランを加水分解して得られる加水分解物
(B)式(1)の加水分解性オルガノシランと、フッ素置換アルキル基を有する加水分解性オルガノシランとの共重合加水分解物
【選択図】 なし
Description
(A)一般式がSiX4(Xは加水分解基) …(1)
で表わされる加水分解性オルガノシランを加水分解して得られる加水分解物
(B)式(1)の加水分解性オルガノシランと、フッ素置換アルキル基を有する加水分解性オルガノシランとの共重合加水分解物
(C)撥水基を直鎖部に備えると共にアルコキシ基が結合したシリカ原子を分子内に2個以上有する加水分解性オルガノシラン
また請求項2の発明は、請求項1において、加水分解性オルガノシラン(C)の撥水基が、下記式(2)又は下記式(3)で示されるものであることを特徴とするものである。
-(-CF2-)n- …(3)
(式(3)においてnは2〜20の整数)
また請求項3の発明は、請求項1又は2において、加水分解性オルガノシラン(C)が、下記式(4)で示されるオルガノシランであることを特徴とするものである。
また請求項4の発明は、請求項1又は2において、加水分解性オルガノシラン(C)が、式(5)の構造を備えた直鎖部に、アルコキシ基が結合したシリカ原子が3個以上結合したオルガノシランであることを特徴とするものである。
(式(5)においてn,pは1〜20の整数)
また請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれかにおいて、マトリクス形成材料に、式(6)で表されるシリコーンジオール(D)を含有することを特徴とするものである。
本発明の請求項6に係る塗装品は、請求項1乃至5のいずれかに記載のコーティング材組成物の硬化被膜を、基材の表面に備えて成ることを特徴とするものである。
一般式がSiX4(Xは加水分解基) …(1)
で表わされる4官能加水分解性オルガノシランを加水分解して得られる4官能加水分解物(4官能シリコーンレジン)である。この4官能加水分解性オルガノシランとしては、下記式(3)に示されるような4官能オルガノアルコキシシランを挙げることができる。
上記式(3)のアルコキシル基「OR」中の「R」は1価の炭化水素基であれば特に限定されるものではないが、炭素数1〜8の1価の炭化水素基が好適であり、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基等のアルキル基等を例示することができる。アルコキシド基中に含有されるアルキル基のうち、炭素数が3以上のものについては、n−プロピル基、n−ブチル基等のように直鎖状のものであってもよいし、イソプロピル基、イソブチル基、t−ブチル基等のように分岐を有するものであってもよい。
そして加水分解性オルガノシランとフッ素置換アルキル基を有する加水分解性オルガノシランとを混合し、加水分解させて共重合することによって、共重合加水分解物(B)を得ることができるものである。加水分解性オルガノシランとフッ素置換アルキル基を有する加水分解性オルガノシランの混合比率(共重合比率)は、特に限定されるものではないが、縮合化合物換算の質量比率で、加水分解性オルガノシラン/フッ素置換アルキル基を有する加水分解性オルガノシラン=99/1〜50/50の範囲が好ましい。共重合加水分解物(B)の重量平均分子量は、特に限定されるものではないが、200〜5000の範囲が好ましい。200未満であると被膜形成能力が劣り、逆に5000を超えると被膜強度が低下するおそれがある。
テトラエトキシシラン208部にメタノール356部を加え、さらに水18部及び0.01Nの塩酸水溶液18部(「H2O」/「OR」=0.5)を混合し、これをディスパーを用いてよく混合した。この混合液を25℃恒温槽中で2時間撹拌して、重量平均分子量を850に調整した加水分解物(A)(4官能シリコーンレジン)を得た。
(H3CO)3Si−(CH2)2−(CF2)7−(CH2)2−Si(OCH3)3
を用い、加水分解物(A)に加水分解性オルガノシラン(C)を14.7部加え、この混合物を25℃恒温槽中で1時間撹拌して、マトリクス形成材料を得た。
加水分解性オルガノシラン(C)として、撥水基が式(2)で表わされ、R、R1、R2がともにメチル基であるもの(GE社製)を用いるようにした以外は、実施例1と同様にしてコーティング材組成物を調製し、そしてこのコーティング材組成物を実施例1と同様にして塗装すると共に、熱処理することによって、硬化被膜を得た。
加水分解性オルガノシラン(C)として、撥水基が式(2)で表わされ、R、R1、R2がともにメチル基であり、実施例2の加水分解性オルガノシラン(C)とは構造が異なる(GE社製)を用いるようにした以外は、実施例1と同様にしてコーティング材組成物を調製し、そしてこのコーティング材組成物を実施例1と同様にして塗装すると共に、熱処理することによって、硬化被膜を得た。
実施例1と同様にして加水分解物(A)を得た。そして加水分解性オルガノシラン(C)を配合せず、加水分解物(A)のみをマトリクス形成材料として用いるようにした以外は、実施例1と同様にしてコーティング材組成物を調製し、そしてこのコーティング材組成物を実施例1と同様にして塗装すると共に、熱処理することによって、硬化被膜を得た。
分光光度計(日立製作所製「U−4100」)を使用して、最小反射率を測定した。
ヘーズメータ(日本電色工業社製「NDH2000」)を使用して測定した。
簡易エリプソメーター(FILMTRICS社製「F20」)で屈折率を導出した。
摩耗試験機(新束科学社製「HEIDON−14DR」、スチールウール#0000、250kg荷重、10往復)で硬化被膜の表面を擦り、硬化被膜に発生する本数を測定した。
住友スリーエム社製「ScotchオフィスクリーナーOC−100M」の液滴を硬化被膜の表面に滴下し、18mm×18mmのスライドガラスでカバーした状態で室温で2時間放置した後、スライドガラスを外してクリーナーを水洗し、乾いた布で水分を拭き取った。その後、アクリル板の裏面をラッカーペイント(黒・つや消し)で黒くし、硬化被膜のクリーナー滴下部分と、その周辺(クリーナーを滴下していない部分)とを比較して、反射色に変化がないかを目視で確認した。
Claims (6)
- 外殻が金属酸化物で形成された中空微粒子及びマトリクス形成材料を含有してなるコーティング材組成物であって、マトリクス形成材料は、下記(A)の加水分解物と下記(B)の共重合加水分解物の少なくとも一方と、下記(C)の加水分解性オルガノシランを含有して成ることを特徴とするコーティング材組成物。
(A)一般式がSiX4(Xは加水分解基) …(1)
で表わされる加水分解性オルガノシランを加水分解して得られる加水分解物
(B)式(1)の加水分解性オルガノシランと、フッ素置換アルキル基を有する加水分解性オルガノシランとの共重合加水分解物
(C)撥水基を直鎖部に備えると共にアルコキシ基が結合したシリカ原子を分子内に2個以上有する加水分解性オルガノシラン - 加水分解性オルガノシラン(C)が、式(5)の構造を備えた直鎖部に、アルコキシ基が結合したシリカ原子が3個以上結合したオルガノシランであることを特徴とする請求項1又は2に記載のコーティング材組成物。
-(-CH2-)n−(-CF2-)p−(-CH2-)n- …(5)
(式(5)においてn,pは1〜20の整数) - 請求項1乃至5のいずれかに記載のコーティング材組成物の硬化被膜を、基材の表面に備えて成ることを特徴とする塗装品。
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JPH11258403A (ja) * | 1998-03-10 | 1999-09-24 | Fuji Photo Film Co Ltd | 反射防止膜およびそれを配置した表示装置 |
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