JP2006111273A - 逆流防止弁を有する柔軟パック - Google Patents

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Abstract

【課題】 絞り出すときに内容物が容器の内部で逆流することを防止し、内容物の絞り出しを容易にし、さらに計量手段を有する容器として使用することができる柔軟パックを提供する。
【解決手段】 第一可撓性シート2と第二可撓性シート3を対向させ、第一可撓性シート2と第二可撓性シート3の周縁部をスパウト4を残して接着してなるスパウトパック1において、スパウトパック1の収容空間をスパウト側室5と反スパウト側室6に仕切る逆流防止弁7を有し、逆流防止弁7は近位縁部7aと遠位縁部7bと本体部7cとを有し、近位縁部7aは第一可撓性シート2に接続し、本体部7cは近位縁部7aからスパウト側に向かって延在してスパウト側室5と反スパウト側室6の隔壁をなし、遠位縁部7bは第二可撓性シート3に摺接する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、合成樹脂製のシートあるいは可撓性のラミネートシートを接着して形成し、内部に流体等を収容し、内容物の量によって外形が変化し、内容物を出すときは外部から圧力をかけて内容物を押し出すようにする柔軟パックに関する。
特に、本発明は、内部に逆流防止弁を有し、内容物の絞り出しを容易にし、計量等にも使用できる柔軟パックに関する。
なお、逆流防止弁は、逆流防止弁の弁体および逆流防止弁に付随する逆流防止流路等を含めたものである。
合成樹脂製シートや合成樹脂の薄いシートと金属の薄いシートを積層したラミネートシートを接着して形成した柔軟パックは広く知られている。
本発明が適用できるタイプの柔軟パックとしては、限定されることなく、スパウトパック、エンベロップ型パック、マチ付きのエンベロップ型パック、筒状パック等がある。
スパウトパックは、2枚の合成樹脂製シートの周縁部を互いに接着し、接着していない中央部は互いに離開することができ、その空間に流体等を収容できるようにしたものである。
スパウトパックの互いに接着された周縁部の一部には、流路状に接着されていない部分が残されている。この接着されていない流路部分はスパウトと呼ばれ、内容物に圧力がかかっている場合には押し開かれて内容物を通し、内容物に圧力がかかっていない場合には合成樹脂製シートの弾力によって自動的に閉じるようになっている。
スパウトパックは、内容物の流体の量によって変形することができ、使用者が内容物を出すときは、スパウトパックの外部からスパウトパックに圧力をかけて内容物を絞り出すようにする。
エンベロップ型パックは、扁平形状に合成樹脂製シートやラミネートシートを接着して形成した容器である。
エンベロップ型パックも好ましくは流体等からなる内容物を収容でき、外部から圧力をかけることによって内容物を絞り出すようにする。
マチ付きエンベロップ型パックは、扁平形状に合成樹脂製シートを接着形成し、周縁部にはマチがついており、大きな容量の内容物を収容することができるようになっている。
マチ付きエンベロップ型パックも好ましくは流体等からなる内容物を収容でき、内容物の量によって柔軟に変形でき、外部から圧力をかけることによって内容物を絞り出すようにする。
筒状パックは、たとえば歯磨きチューブのように、合成樹脂製シートあるいはラミネートシートを筒状に接着形成し、片側の端部を接着閉鎖し、他方の端部にノズル手段(ノズル、ノズル周縁の鍔部、蓋等)を設けた容器である。
筒状パックも、好ましくは流体等からなる内容物を収容でき、内容物の量によって外形が変化し、外部から圧力をかけることによって内容物を絞り出すようにする。
先行技術文献
本願発明は、柔軟パックについて本願発明者が独自に考案した逆流防止弁を有するものである。本願出願人が知る限り、従来において、本願発明の先行技術を示す文献は存在しない。
上記従来の柔軟パックは、いずれも内部に好ましい例では流体等の内容物を収容でき、内容物の量に応じて外形が変形し、内容物を出すときは柔軟パックの外部から柔軟パックに圧力をかけて内容物を押し出すようにする。
しかし、従来の柔軟パックは、特に使用の最終段階等では、内容物を完全に押し出そうとすると、内容物が容器の内部で流動し、内容物の最後の分を完全に押し出すことが困難であった。
また、従来の柔軟パックは、一定の量の内容物を絞り出すときは、使用者が圧力を加減し、目分量で一定量の内容物を絞り出すようにしていた。
これに対して、客観的に定められた一定量の内容物を絞り出すことができる柔軟パックがあれば種々の用途に利用することができることが予想され、定められた一定量の内容物を絞り出すことができる柔軟パックに対する要求があった。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、絞り出すときに内容物が容器の内部で逆流することを防止し、内容物の絞り出しを容易にし、さらに計量手段を有する容器として使用することができる柔軟パックを提供することにある。
本発明に係る逆流防止弁を有するスパウトパックは、
ほぼ同一形状の第一可撓性シートと第二可撓性シートを対向させ、前記第一可撓性シートと第二可撓性シートの周縁部をスパウトを残して接着してなるスパウトパックにおいて、
スパウトパックの収容空間をスパウト側室と反スパウト側室に仕切る逆流防止弁を有し、
前記逆流防止弁は近位縁部と遠位縁部と本体部とを有し、前記近位縁部は前記第一可撓性シートに接続し、前記本体部は前記近位縁部からスパウト側に向かって延在して前記スパウト側室と反スパウト側室の隔壁をなし、前記遠位縁部は前記第二可撓性シートに摺接する、ことを特徴とするものである。
前記逆流防止弁は、前記第一可撓性シートの一部をひだ状に折り曲げたものからなるようにすることができる。
本発明に係る逆流防止弁を有する柔軟パックは、
収容空間を内包する可撓性シートを有し、前記可撓性シートの一部に前記収容空間と外部空間とを連通させるノズル手段を設けられた柔軟パックにおいて、
前記収容空間をノズル側室と反ノズル側室に仕切る逆流防止弁を有し、
前記逆流防止弁は近位縁部と遠位縁部と本体部を有し、前記近位縁部は前記可撓性シートの一部と接続し、前記本体部は前記近位縁部から前記ノズル手段側に向かって延在して前記ノズル側室と反ノズル側室の隔壁をなし、前記遠位縁部は前記可撓性シートに摺接する、ことを特徴とするものである。
本発明に係る逆流防止弁を有する柔軟パックは、
収容空間を内包する可撓性シートを有し、前記可撓性シートの一部に前記収容空間と外部空間とを連通させるノズル手段を設けられた柔軟パックにおいて、
前記収容空間をノズル側室と反ノズル側室に仕切る逆流防止弁を有し、
前記逆流防止弁は近位縁部と遠位縁部と本体部を有し、前記近位縁部は前記可撓性シートの一部と接続し、前記本体部は前記近位縁部から前記ノズル手段側に向かって延在して前記ノズル側室と反ノズル側室の隔壁をなし、前記遠位縁部は一部に逆流防止流路を残して前記可撓性シートに接着されている、ことを特徴とするものである。
前記ノズル手段はスパウトからなるようにすることができる。
前記逆流防止流路は、前記逆流防止弁と前記可撓性シートの弾性により、圧力がかかっていないときは自律的に閉じる流路からなるようにすることができる。
本発明によれば、逆流防止弁が近位縁部と遠位縁部と本体部を有し、近位縁部は可撓性シートの一部と接続し、本体部は近位縁部からノズル手段側に向かって延びてノズル側室と反ノズル側室の隔壁をなし、遠位縁部は可撓性シートと摺接するようになっている。
これにより、反ノズル側室に圧力がかかると、内容物は逆流防止弁を押し上げて逆流防止弁の遠位縁部と可撓性シートの摺接部の間を通ってノズル側室に流れる。
一方、ノズル側室に圧力がかかると、圧力は逆流防止弁を押し下げて遠位縁部と可撓性シートの摺接部を密着させる。これにより、ノズル側室に圧力がかかったときは、逆流防止弁の遠位縁部は可撓性シートの内面に密着させられ、ノズル側室から反ノズル側室への流体の流れを防止する。
本発明の柔軟パックによれば、内容物の流体は反ノズル側室からノズル側室にしか流れないので、反ノズル側室を大容量の主収容室、ノズル側室を小容量で絞りやすい形状の副収容室に形成することにより、使用の最終段階において使用者は内容物を小容量で絞りやすい形状の副収容室であるノズル側室に押し込み、次にノズル側室に圧力をかけることによって、内容物の最後の部分を容易に押し出すことができる。
これにより、容易かつ完全に内容物を取り出すことができる柔軟パックを得ることができる。
なお、ノズル手段は、スパウトパック、通常のノズル、導管付きのノズル、歯磨きチューブにおける剛性の鍔部、蓋等を含めた内容物を取り出す口の上位概念である。
本発明の柔軟パックによれば、計量機能を有する柔軟パックを得ることができる。
上述したとおり、本発明によれば、逆流防止弁を有していることにより、内容物の流体は反ノズル側室からノズル側室にしか流れない。
そこで、ノズル手段を好ましくはある程度の圧力に耐えて内容物を収容できるものにし、ノズル側室を所望の容量に設定することにより、反ノズル側室に圧力をかけると、反ノズル側室からノズル側室に前記所望の一定量の内容物が流れ、次に、ノズル手段を開放し、ノズル側室に圧力をかければ前記一定量の内容物を取り出すことができる。
これにより、本発明の柔軟パックによれば、容易に計量機能を有する柔軟パックを得ることができる。
以下に本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態による「逆流防止弁を有する柔軟パック」の構成を示している。
本実施形態による柔軟パック1はスパウトパックであるが、スパウトを有する柔軟パックに限られず、蓋を有する通常のノズル手段を有する柔軟パックにそのまま適用することができる。
本実施形態の柔軟パック1(スパウトパック1)は、ほぼ同一形状(図1の例では矩形)の第一合成樹脂製シート2と第二合成樹脂製シート3とを対向させ、第一合成樹脂製シート2と第二合成樹脂製シート3の周縁部を、スパウト4の部分を残して互いに接着したものである。
第一合成樹脂製シート2と第二合成樹脂製シート3の中央部は、互いに離開することができるようになっており、その間の空間(収容空間)に流体等を収容できるようになっている。
第一合成樹脂製シート2と第二合成樹脂製シート3は合成樹脂製に限られず、ラミネートシート等可撓性シートとすることができる。
スパウトパック1は収容空間をスパウト側室5と反スパウト側室6に仕切る逆流防止弁7を有している。
逆流防止弁7は、近位縁部7aと遠位縁部7bと本体部7cとを有している。
ここで、図2をも参照しながら説明する。
図2は、スパウトパック1を縦に切断して横方向から見たところを示したものである。
図2に分かりやすく示されているように、逆流防止弁7の近位縁部7aは、第一合成樹脂製シート2に接続しており、逆流防止弁7の本体部7cは近位縁部7aからスパウト4の側に向かって延在し、その先端部の遠位縁部7bは、第二合成樹脂製シート3に摺接している。
逆流防止弁7は、スパウトパック1の収容空間をスパウト側室5と反スパウト側室6に仕切るようになっていなければならない。すなわち、逆流防止弁7は、本体部7cがスパウト側室5と反スパウト側室6となり、近位縁部7aと遠位縁部7bが全体としてスパウト側室5と反スパウト側室6のシール線となって、スパウト側室5と反スパウト側室6を完全に隔離するようになっている。
遠位縁部7bは、逆流防止弁7が収容空間をスパウト側室5と反スパウト側室6に仕切る状態を維持しつつ、第二合成樹脂製シート3に摺接するようになっている。
スパウトパック1は、内容物の多少により、第一合成樹脂製シート2と第二合成樹脂製シート3の間の距離が離れたり、近づいたりする。
しかし、逆流防止弁7の遠位縁部7bは、第一合成樹脂製シート2と第二合成樹脂製シート3がもっとも離れているときも第二合成樹脂製シート3に摺接するようになっていなければならない。
また、逆流防止弁7が反スパウト側室6からスパウト側室5への流れのみを許し、その反対方向の内容物を阻むようになっているためには、逆流防止弁7は近位縁部7aからスパウト4の側に向かって延在していなければならない。
図2を参照すると明らかなように、スパウト側室5に圧力がかかったときは、逆流防止弁7は図2でいう下方に揺動しようとし、遠位縁部7bは柔軟パック1の内側からの圧力を受けて第二合成樹脂製シート3に密着するのである。遠位縁部7bと第二合成樹脂製シート3の密着により、スパウト側室5から反スパウト側室6に向かう流体の流れが阻まれる。
なお、逆流防止弁7は、スパウト側室5に圧力がかかったときに、圧力に負けて屈曲し、近位縁部7aから反スパウト側、すなわち図2の下方に曲がってしまわない程度の剛性を有することが好ましい。
反スパウト側室6に圧力がかかったときは、逆流防止弁7の遠位縁部7bは圧力によって浮上し、流体は遠位縁部7bと第二合成樹脂製シート3の摺接部の間からスパウト側室5に流れる。
これにより、本実施形態のスパウトパック1は、内容物が反スパウト側室6からスパウト側室5には流れ、スパウト側室5から反スパウト側室6には流れない。
図2に例示するように、逆流防止弁7は、第一合成樹脂製シート2の一部を折り曲げて形成することができる。
すなわち、第一合成樹脂製シート2の一部をひだ状に折り曲げて逆流防止弁7を形成し、その後に第一合成樹脂製シート2と第二合成樹脂製シート3の周縁部を接着することができる。ひだ状に折り曲げた第一合成樹脂製シート2の間も接着剤等により接着するのが好ましい。
本実施形態の柔軟パック1は、内容物が反スパウト側室6からスパウト側室5にのみ流れので、内容物をスパウト側室5に移した後は内容物が再び反スパウト側室6に流出しない。これにより、内容物を反スパウト側室6からスパウト側室5にいったん移せば、スパウト側室5は相対的に容量が小さく、内部での内容物の流動が少ないので容易に絞り出すことができる。特に、スパウト側室5を相対的に小さくて絞りやすい形状にすることにより、使用の最終段階において、内容物の最後の部分をスパウト側室5に移動させ、容易に且つ完全に取り出すことができる。
図3は、本発明の第二の実施形態による柔軟パック8(柔軟パック8はスパウトを有しているスパウトパックとノズルを有する柔軟パックの双方を含む広い概念である)を示している。
図3において、図1,2と同一の部分には図1,2と同一の符号を付して重複する説明を省略する。
本実施形態の柔軟パック8は、逆流防止弁7の遠位縁部7bが、逆流防止流路9を残して第二合成樹脂製シート3に接着されている点で本発明第一実施形態の柔軟パック1と異なる。
柔軟パック8の逆流防止弁7は、近位縁部7aが第一合成樹脂製シート2に接続され、本体部7cが近位縁部7aからスパウト4側に向かって延びてスパウト側室5と反スパウト側室6の隔壁を成し、その先端部の遠位縁部7bが逆流防止流路9を除いて第二合成樹脂製シート3に接着されている。
柔軟パック8は、反スパウト側室6に圧力がかかったときは、流体は逆流防止流路9を押し開けるように作用し、流体は逆流防止流路9を通ってスパウト側室5側に流入する。
反対に、柔軟パック8のスパウト側室5に圧力がかかったときは、流体は逆流防止流路9を含む遠位縁部7bを第二合成樹脂製シート3に向かって押しつけ、逆流防止流路9を閉じさせるように作用する。これにより、スパウト側室5に圧力がかかっても、流体はスパウト側室5に閉じこめられ、反スパウト側室6に流れることがない。
柔軟パック8は、第一実施形態の柔軟パック1に比して、逆流防止弁7の遠位縁部7bが接着されているので、本体部7cの剛性は要求されない。逆に、逆流防止弁7の本体部7cを柔軟な薄膜にすることにより、内容物が減少した場合に、柔軟パック8の外形が容易に変形して嵩張らないようにすることができる。
柔軟パック8の逆流防止弁7の逆流防止流路9は、自律的に閉じる流路にすることができる。
この場合、逆流防止弁7の遠位縁部7bと第二合成樹脂製シート3のいずれか一方、好ましくは双方が、弾性的に湾曲および復元する材質を有するようにする。逆流防止弁7の遠位縁部7bと第二合成樹脂製シート3を接着するときは、逆流防止流路9は接着しないが力がかかっていない状態では閉じているように、遠位縁部7bと第二合成樹脂製シート3を接着する。
この逆流防止流路9によれば、反スパウト側室6に圧力がかかっているときは、その圧力によって流路が押し開かれるが、圧力が取り除かれたときは、遠位縁部7bと第二合成樹脂製シート3の復元力によって流路を閉じる。
本実施形態によれば、スパウト側室5に圧力がかからなくても逆流防止流路9が閉じるので、スパウト側室5にわずかな圧力がかかった場合の逆流を防止することができる。たとえば、反スパウト側室6からスパウト側室5に内容物を移した後に柔軟パック8を置いたような場合に、逆流防止流路9が自律的に閉じられるので、スパウト側室5から反スパウト側室6に逆流することを防止することができる。
図4と図5は、計量手段付きの柔軟パックの第三実施形態を示している。
図4は本実施形態の柔軟パックの一部を切断した斜視図、図5は本実施形態の柔軟パックを縦方向に切断し、横方向からみた縦断面図である。
計量手段付きの柔軟パックとして使用する場合、図4に示すように、閉鎖可能なノズル手段を有するのが好ましい。
図4に示す柔軟パック10は、マチ付きのエンベロップ型柔軟パックであるが、計量手段付きの柔軟パックは任意の形態の柔軟パックとすることができる。
本実施形態の柔軟パック10は、同一形状(図4の例では矩形)の第一可撓性シート11と第二可撓性シート12とを対向させ、その間にマチ部分を形成する第三可撓性シート13を配置し、図4に示すように、第一可撓性シート11と第二可撓性シート12、あるいは、第二可撓性シート12と第三可撓性シート13、あるいは第一可撓性シート11と第三可撓性シート13の周縁部を接着して形成される。
第三可撓性シート13は、内容物が多い場合は伸張し、内容物が少ない場合は折りたためるようにする。
可撓性シートは全体として可撓性を有していればよく(弾性復元力は必須ではない)、合成樹脂製シートの他、合成樹脂と種々の材料のラミネートシートを採用することができる。
柔軟パック10は、第一可撓性シート11と第二可撓性シート12の接着部分に収容空間と外部空間とを連通させるノズル手段14が設けられている。
ノズル手段14は、任意のノズルにすることができるが、本実施形態では第一可撓性シート11と第二可撓性シート12の接着部分を貫挿するチューブと、該チューブの上方に螺着される蓋とからなる。
本実施形態の柔軟パック10の逆流防止弁15は、第二実施形態の逆流防止弁と同様の遠位縁部を接着する構成をとる。しかし、逆流防止弁15は、遠位縁部が摺接する構成をとってもよい。
逆流防止弁15は、近位縁部15aと遠位縁部15bと本体部15cを有し、近位縁部15aが第一可撓性シート11に接続され、本体部15cが近位縁部15aからノズル手段14側に向かって延びてノズル側室16と反ノズル側室17の隔壁を成し、その先端部の遠位縁部15bが逆流防止流路18を除いて第二可撓性シート12に接着されている。
第三可撓性シート13との関係は、第三可撓性シート13と隣接する逆流防止弁15の部分は第三可撓性シート13に接着されるのが好ましい。
逆流防止流路18は、好ましくは限定されることなく弾性的復元力によって自律的に閉じる流路とする。
本体部15cは、好ましくは柔軟な薄膜部材とする。
ノズル側室16は、膨満した状態で所望の一定量となるように予め設定される。
本実施形態において計量するときは、ノズル側室16から空気を追い出してノズル手段14を閉鎖した状態にし、反ノズル側室17に圧力をかける。反ノズル側室17にかかった圧力によって逆流防止流路18が押し開かれ、内容物が反ノズル側室17からノズル側室16に移動し、ノズル側室16を充満する。次にノズル手段14を開放し、反ノズル側室17に圧力をかければ、内容物は反ノズル側室17に逆流することができず、ノズル手段14を通って外部に押し出される。
ノズル側室16は、予め定められた一定量の容量を有しているので、上記操作により、所望の一定量の内容物を取り出すことができる。
以上で本発明の実施形態の説明を終了するが、本発明は本発明の趣旨から乖離することなく上記実施形態の種々の変形をなし得る。
上記実施形態では、スパウトパックとマチ付きのエンベロップ型パックの容器にスパウトと蓋付きの貫挿チューブを取り付けたもので説明したが、柔軟パックは任意の形状を有することができ、要するに収容空間を内包する可撓性シートを有し、その可撓性シートの一部に任意の公知のノズル手段を有していればよい。
また、逆流防止弁の遠位縁部が対向する面の可撓性シートに摺接あるいは接着されている例で説明したが、逆流防止弁の本体部がノズル側室と反ノズル側室の隔壁を成すことが構成要件であり、近位縁部を除く逆流防止弁の周縁部は隣接する可撓性シートと摺接あるいは接着される。
本発明の第一実施形態による柔軟パックの一部を切断して示した斜視図。 本発明の第一実施形態による柔軟パックの縦断面図。 本発明の第二実施形態による柔軟パックの一部を切断して示した斜視図。 本発明の第三実施形態による柔軟パックの一部を切断して示した斜視図。 本発明の第三実施形態による柔軟パックの縦断面図。
符号の説明
1 柔軟パック
2 第一合成樹脂製シート
3 第二合成樹脂製シート
4 スパウト
5 スパウト側室
6 反スパウト側室
7 逆流防止弁
7a 近位縁部
7b 遠位縁部
7c 本体部
8 柔軟パック
9 逆流防止流路
10 柔軟パック
11 第一可撓性シート
12 第二可撓性シート
13 第三可撓性シート
14 ノズル手段
15 逆流防止弁
15a 近位縁部
15b 遠位縁部
15c 本体部
16 ノズル側室
17 反ノズル側室

Claims (6)

  1. ほぼ同一形状の第一可撓性シートと第二可撓性シートを対向させ、前記第一可撓性シートと第二可撓性シートの周縁部をスパウトを残して接着してなるスパウトパックにおいて、
    スパウトパックの収容空間をスパウト側室と反スパウト側室に仕切る逆流防止弁を有し、
    前記逆流防止弁は近位縁部と遠位縁部と本体部とを有し、前記近位縁部は前記第一可撓性シートに接続し、前記本体部は前記近位縁部からスパウト側に向かって延在して前記スパウト側室と反スパウト側室の隔壁をなし、前記遠位縁部は前記第二可撓性シートに摺接する、ことを特徴とする逆流防止弁を有するスパウトパック。
  2. 前記逆流防止弁は、前記第一可撓性シートの一部をひだ状に折り曲げたものからなることを特徴とする請求項1に記載の逆流防止弁を有するスパウトパック。
  3. 収容空間を内包する可撓性シートを有し、前記可撓性シートの一部に前記収容空間と外部空間とを連通させるノズル手段を設けられた柔軟パックにおいて、
    前記収容空間をノズル側室と反ノズル側室に仕切る逆流防止弁を有し、
    前記逆流防止弁は近位縁部と遠位縁部と本体部を有し、前記近位縁部は前記可撓性シートの一部と接続し、前記本体部は前記近位縁部から前記ノズル手段側に向かって延在して前記ノズル側室と反ノズル側室の隔壁をなし、前記遠位縁部は前記可撓性シートに摺接する、ことを特徴とする逆流防止弁を有する柔軟パック。
  4. 収容空間を内包する可撓性シートを有し、前記可撓性シートの一部に前記収容空間と外部空間とを連通させるノズル手段を設けられた柔軟パックにおいて、
    前記収容空間をノズル側室と反ノズル側室に仕切る逆流防止弁を有し、
    前記逆流防止弁は近位縁部と遠位縁部と本体部を有し、前記近位縁部は前記可撓性シートの一部と接続し、前記本体部は前記近位縁部から前記ノズル手段側に向かって延在して前記ノズル側室と反ノズル側室の隔壁をなし、前記遠位縁部は一部に逆流防止流路を残して前記可撓性シートに接着されている、ことを特徴とする逆流防止弁を有する柔軟パック。
  5. 前記ノズル手段はスパウトからなることを特徴とする請求項3または4に記載の逆流防止弁を有する柔軟パック。
  6. 前記逆流防止流路は、前記逆流防止弁と前記可撓性シートの弾性により、圧力がかかっていないときは自律的に閉じる流路からなることを特徴とする請求項4または5に記載の逆流防止弁を有する柔軟パック。
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