JP2006110481A - 帯状材料の連続塗装装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 塗料の膜厚及び粘度を所定の値に保持可能な帯状材料の連続塗装装置を提供する。
【解決手段】 中空構造のピックアップロール2及びミータリングロール6と、温度調節手段8と、ピックアップロール2の周面温度を温度信号T1として出力する温度検出手段10aと、ミータリングロール6の周面温度を温度信号T2として出力する温度検出手段10bと、温度制御手段12とを備えた連続塗装装置1において、温度調節手段8を、ピックアップロール2及びミータリングロール6の中空部分に温度制御媒体を吐出する循環手段16a,16bと、ピックアップロール2及びミータリングロール6の中空部分に吐出される温度制御媒体の温度を調節する熱交換器18a,18bとから構成し、温度制御手段12を、温度信号T1に基づいて熱交換器18aを制御する温度制御手段12aと、温度信号T2に基づいて熱交換器18bを制御する温度制御手段12bとから構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、連続的に搬送される帯状材料の表面を塗装する連続塗装装置に関する。
従来から、連続的に搬送される帯状材料を塗装する連続塗装装置として、例えば、特許文献1に記載されているものが用いられている。この連続塗装装置は、図3に示すように、帯状材料Bの表面に塗装される塗料Pを収容する塗料収容手段20と、塗料収容手段20に収容された塗料Pに周面の下部が浸漬するように配置されたピックアップロール2と、ピックアップロール2及び帯状材料Bと接するアプリケーターロール4と、ピックアップロール2と所定の間隔を設けて配置されたミータリングロール6と、を備えている。なお、ピックアップロール2及びミータリングロール6は金属製である。
また、この連続塗装装置1は、図示しない温度調節手段と、温度検出手段と、温度制御手段とを備えている。温度調節手段はアプリケーターロール4に備えられ、アプリケーターロール4の周面温度を調節可能となっている。温度検出手段は塗料収容手段20に取り付けられ、塗料収容手段20に収容されている塗料Pの温度を検出し、その検出した温度を温度制御手段へ送信する。温度制御手段は、温度検出手段が検出した塗料Pの温度に基づいて温度調節手段を制御する。
このような連続塗装装置1を用いて帯状材料Bの塗装を行う際は、ピックアップロール2の周面の下部を塗料収容手段20に収容された塗料Pに浸漬させて、ピックアップロール2の周面に塗料Pを付着させる。次に、この付着させた塗料Pを、ピックアップロール2とミータリングロール6との隙間を通過させて、塗料Pの膜厚を所定の厚さとする。そして、所定の膜厚となった塗料Pを、ピックアップロール2の周面からアプリケーターロール4の周面へ転写し、アプリケーターロール4の周面に付着している塗料Pを、帯状材料Bの表面に塗装する。このとき、温度検出手段によって塗料収容手段20に収容された塗料Pの温度が検出され、この検出された温度に基づいて温度制御手段が温度調節手段を制御し、温度調節手段がアプリケーターロール4の周面温度を調節する。このため、アプリケーターロール4の周面に付着している塗料Pの粘度が適切な粘度となり、帯状材料Bの塗装不良が防止される。
また、特許文献2に記載されているように、アプリケーターロールの周面温度とともに、塗料収容手段に収容されている塗料の温度を調節する連続塗装装置もある。
さらに、特許文献3に記載されているように、アプリケーターロールの周面温度と、塗料収容手段に収容されている塗料の温度とともに、塗装前の帯状材料の温度を調節する連続塗装装置もある。
また、特許文献4に記載されているように、ピックアップロールとアプリケーターロールとの間に、周面温度を調節可能な加熱ロールを配置し、この加熱ロールによって加熱された塗料をアプリケーターロールの周面へ転写し、この転写された塗料を帯状材料に塗装する連続塗装装置もある。
特開平7−84506号公報(図1) 特開2002−370055号公報(図1) 特開平4−338259号公報(図1) 特開平4−330964号公報(図1)
しかしながら、上述した従来の連続塗装装置では、ピックアップロール及びミータリングロールの周面に付着している塗料の温度変化や、雰囲気温度の変化によって、ピックアップロール及びミータリングロールに体積変化が生じやすい。このため、ピックアップロールとミータリングロールとの間隔が変化し、塗料の膜厚が変化するため、帯状材料の品質が低下してしまう。
本発明は、前記のような問題点に着目してなされたもので、ピックアップロール及びミータリングロールの体積変化を防止して塗料の膜厚を一定に保つとともに、塗料の粘度を一定に保つことが可能な帯状材料の連続塗装装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明のうち、請求項1に記載した発明は、塗料を収容する塗料収容手段と、前記塗料収容手段に収容された塗料に少なくとも周面の下部が浸漬するように配置されたピックアップロールと、前記ピックアップロールと所定の間隔を開けて配置されたミータリングロールとを備えた、連続的に搬送される帯状材料の表面を塗装する連続塗装装置において、
前記ピックアップロール及びミータリングロールの周面温度を所定の温度に保持する温度調節装置を備えたことを特徴とするものである。
本発明によると、ピックアップロール及びミータリングロールの周面温度の変化に基づいて、ピックアップロール及びミータリングロールの周面温度を調整することにより、ピックアップロール及びミータリングロールの周面温度を所定の温度に保持することが可能となる。このため、ピックアップロール及びミータリングロールの体積変化を防止することが可能となる。
次に、請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した発明であって、前記ピックアップロール及びミータリングロールを中空構造とし、
前記温度調節装置は、前記ピックアップロール及びミータリングロールの中空部分に温度制御媒体を循環させる循環手段と、前記温度制御媒体の温度を変化させる熱交換器と、を備えたことを特徴とするものである。
本発明によると、ピックアップロール及びミータリングロールの中空部分に、所定の温度に制御された温度制御媒体を循環させることにより、ピックアップロール及びミータリングロールの周面温度を、所定の温度に保持することが可能となる。
次に、請求項3に記載した発明は、請求項2に記載した発明であって、前記循環手段は、前記ピックアップロールの中空部分に温度制御媒体を循環させる第一の循環手段と、前記ミータリングロールの中空部分に温度制御媒体を循環させる第二の循環手段と、を備えたことを特徴とするものである。
本発明によると、ピックアップロール及びミータリングロールの中空部分へ、温度制御媒体を各ロール毎に個別に循環させることが可能となるため、ピックアップロール及びミータリングロールの周面温度を、より適切に調節することが可能となる。
次に、請求項4に記載した発明は、請求項2または3に記載した発明であって、前記熱交換器は、前記ピックアップロールの中空部分を循環する温度制御媒体の温度を変化させる第一の熱交換器と、前記ミータリングロールの中空部分を循環する温度制御媒体の温度を変化させる第二の熱交換器と、を備えたことを特徴とするものである。
本発明によると、ピックアップロール及びミータリングロールの中空部分を循環する温度制御媒体の温度を、各ロール毎に個別に調節することが可能となるため、ピックアップロール及びミータリングロールの周面温度を、より適切に調節することが可能となる。
本発明によれば、ピックアップロール及びミータリングロールの体積変化を防止することにより、塗料の膜厚及び粘度を所定の値に保つことが可能となるため、帯状材料の品質低下を防止することが可能となる。
次に、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
まず、図1を参照して本発明の実施形態の構成を説明する。なお、図3と同様の構成については、同一符号を付して説明する。
図1に示すように、本実施形態の連続塗装装置1は、塗料収容手段(図示せず)と、ピックアップロール2と、アプリケーターロール4と、ミータリングロール6とを有し、ピックアップロール2及びミータリングロール6の周面温度を所定の温度に保持するために、温度調節手段8と、温度検出手段10a及び温度検出手段10bと、温度制御手段12a及び温度制御手段12bと、温度制御媒体収容手段14とを備える温度調節装置を有している。
塗料収容手段は、帯状材料Bの表面に塗装される塗料を収容している。ピックアップロール2は中空構造となっており、少なくともその周面の下部が、塗料収容手段に収容された塗料に浸漬するように配置されている。アプリケーターロール4は、その周面がピックアップロール2の周面及び帯状材料Bの表面と接するように配置され、ピックアップロール2との接点においてピックアップロール2の回転方向と逆方向に回転し、かつ帯状材料Bとの接点において帯状材料Bの搬送方向と逆方向に回転する。なお、帯状材料Bは、鋼板等の金属板である。ミータリングロール6はピックアップロール2と同様に中空構造となっており、ピックアップロール2と所定の間隔を開けて配置されるとともに、ピックアップロール2の回転方向と同方向に回転する。なお、ここで述べる所定の間隔を調整することで、帯状材料Bの表面に塗装される塗料の膜厚の制御が行える。また、ピックアップロール2、アプリケーターロール4及びミータリングロール6の各ロールは、各中心軸が互いに平行をなしており、ピックアップロール2及びミータリングロール6は金属製である。
温度調節手段8は、循環手段16a(第一の循環手段)及び循環手段16b(第二の循環手段)と、熱交換器18a(第一の熱交換器)及び熱交換器18b(第二の熱交換器)と、を備えている。
循環手段16a及び循環手段16bは、共に吐出量を調節可能なポンプによって構成されている。循環手段16aは、その吸入側が熱交換器18aを介して温度制御媒体収容手段14の排出口と連結されており、吐出側がピックアップロール2の中空部分と連結されている。循環手段16bは、その吸入側が熱交換器18bを介して温度制御媒体収容手段14の排出口と連結されており、吐出側がミータリングロール6の中空部分と連結されている。
熱交換器18aは、後に詳述する温度制御手段12aから制御信号S1を受信すると、この制御信号S1に基づいて、ピックアップロール2の中空部分へ吐出される温度制御媒体の温度を調節する。熱交換器18bは、後に詳述する温度制御手段12bから制御信号S2を受信すると、この制御信号S2に基づいて、ミータリングロール6の中空部分へ吐出される温度制御媒体の温度を調節する。
温度検出手段10a及び温度検出手段10bは、共に温度センサによって構成されている。温度検出手段10aは、ピックアップロール2において、ピックアップロール2の回転を妨げないように取り付けられており、ピックアップロール2の周面温度を検出し、この検出した周面温度を温度信号T1として温度制御手段12aに送信する。温度検出手段10bは、ミータリングロール6において、ミータリングロール6の回転を妨げないように取り付けられており、ミータリングロール6の周面温度を検出し、この検出した周面温度を温度信号T2として温度制御手段12bに送信する。
温度制御手段12aには、あらかじめ、ピックアップロール2の体積が初期値であるときの、ピックアップロール2の周面温度(以下、初期周面温度Tpと示す)が記憶されている。また、温度制御手段12aは、温度信号T1を受信すると、この温度信号T1に基づいて、ピックアップロール2の周面温度が初期周面温度Tpとなるように、ピックアップロール2の中空部分へ吐出される温度制御媒体の温度を調節する制御信号S1を、熱交換器18aに送信する。温度制御手段12bには、あらかじめ、ミータリングロール6の体積が初期値であるときの、ミータリングロール6の周面温度(以下、初期周面温度Tmと示す)が記憶されている。また、温度制御手段12bは、温度信号T2を受信すると、この温度信号T2に基づいて、ミータリングロール6の周面温度が初期周面温度Tmとなるように、ミータリングロール6の中空部分へ吐出される温度制御媒体の温度を調節する制御信号S2を、熱交換器18bに送信する。ここで、ピックアップロール2及びミータリングロール6の体積が初期値であるときとは、ピックアップロール2とミータリングロール6との間隔が所定の間隔となっているときである。
温度制御媒体収容手段14は取入口及び排出口が各二箇所設けられたタンクによって構成されており、二箇所の取入口はそれぞれピックアップロール2及びミータリングロール6の中空部分と連結されている。二箇所の排出口のうち一方は、熱交換器18aを介して循環手段16aの吸入側と連結されており、他方の排出口は、熱交換器18bを介して循環手段16bの吸入側と連結されている。
すなわち、本実施形態の連続塗装装置1は、温度制御媒体収容手段14と、循環手段16aと、熱交換器18aと、ピックアップロール2の中空部分とから構成される一方の循環ラインと、温度制御媒体収容手段14と、循環手段16bと、熱交換器18bと、ミータリングロール6の中空部分とから構成される他方の循環ラインとの、二本の循環ラインを備えている。そして、これら二本の循環ラインは、共に温度制御媒体が循環可能となっている。なお、温度制御媒体としては水を用い、図中には温度制御媒体の循環方向を白抜き矢印で示している。
次に、本実施形態の作用・効果等を説明する。
連続塗装装置1を用いた帯状材料Bの塗装は、以下の手順によって行われる。
まず、ピックアップロール2の周面の下部を塗料収容手段に収容されている塗料に浸漬させて、ピックアップロール2の周面に塗料を付着させ、この付着させた塗料を、ピックアップロール2の周面とミータリングロール6の周面との間を通過させることによって、所定の膜厚とする。そして、所定の膜厚となった塗料を、ピックアップロール2の周面からアプリケーターロール4の周面へ転写し、アプリケーターロール4の周面に付着している塗料を、帯状材料Bの表面に塗装する。
ここで、ピックアップロール2の周面温度が初期周面温度Tpから変化すると、この変化した周面温度が温度検出手段10aによって検出され、検出された周面温度T1が温度制御手段12aに送信される。周面温度T1を受信した温度制御手段12aは、熱交換器18aに制御信号S1を送信し、制御信号S1を受信した熱交換器18aは、ピックアップロール2の中空部分に吐出される温度制御媒体の温度を、ピックアップロール2の周面温度が初期周面温度Tpとなるように調節する。そして、ピックアップロール2の中空部分に吐出され、ピックアップロール2の周面温度を調節した温度制御媒体は、ピックアップロール2の中空部分から吐出され、温度制御媒体収容手段14へ流入する。
また、ミータリングロール6の周面温度が初期周面温度Tmから変化すると、この変化した周面温度が温度検出手段10bによって検出され、検出された周面温度T2が温度制御手段12bに送信される。周面温度T2を受信した温度制御手段12bは、熱交換器18bに制御信号S2を送信し、制御信号S2を受信した熱交換器18bは、ミータリングロール6の中空部分に吐出される温度制御媒体の温度を、ミータリングロール6の周面温度が初期周面温度Tmとなるように調節する。そして、ミータリングロール6の中空部分に吐出され、ミータリングロール6の周面温度を調節した温度制御媒体は、ミータリングロール6の中空部分から吐出され、温度制御媒体収容手段14へ流入する。
したがって、本実施形態の連続塗装装置1によれば、ピックアップロール2の周面温度が初期周面温度Tpから変化しても、ピックアップロール2の周面温度が初期周面温度Tpに戻るように温度調節されるため、ピックアップロール2の体積変化が防止される。また、ミータリングロール6の周面温度が初期周面温度Tmから変化しても、ミータリングロール6の周面温度が初期周面温度Tmに戻るように温度調節されるため、ミータリングロール6の体積変化が防止される。このため、ピックアップロール2とミータリングロール6との間隔が変化することが防止され、ピックアップロール2の周面からアプリケーターロール4の周面に転写される塗料の膜厚が変化することが防止されるため、帯状材料Bに塗装される塗料の膜厚が変化することが防止される。
また、本実施形態の連続塗装装置1は、ピックアップロール2及びミータリングロール6、すなわち、各ロールのうち帯状材料Bと接しないロールの周面温度を調節するため、帯状材料Bの形状及び搬送速度の変化に影響されることなく、一定の膜厚で帯状材料Bの連続塗装を行うことが可能となる。
さらに、本実施形態の連続塗装装置1は、ピックアップロール2及びミータリングロール6の周面に付着している塗料の粘度が所定の粘度に保持されるため、塗装不良の防止が可能となる。
また、ピックアップロール2及びミータリングロール6の中空部分を循環する温度制御媒体の温度を、それぞれ個別に調節することが可能であるため、ピックアップロール2及びミータリングロール6の周面温度を適切に調節することが可能となる。
なお、本実施形態の連続塗装装置1は、二本の循環ラインのそれぞれに温度制御媒体を循環させる構成としたが、ピックアップロール2及びミータリングロール6に、それぞれの周面温度を変化可能な発熱体を設けてもよい。この場合、循環手段16等が不要となるため、連続塗装装置1の小型化が可能となり、作業空間の省スペース化が可能となる。
また、本実施形態の連続塗装装置1は、二本の循環ラインを循環する温度制御媒体を温度制御媒体収容手段14に収容し、温度制御媒体を再利用する構成としたが、温度制御媒体を外部から供給するとともに、ピックアップロール2及びミータリングロール6の中空部分から吐出される温度制御媒体を、外部に排出する構成としてもよい。また、温度制御媒体として、水等の液体の他に、ガス等の気体を用いてもよい。
さらに、ピックアップロール2とミータリングロール6との周面温度差が微小である場合には、循環手段16及び熱交換器18をそれぞれ一つのみ備え、ピックアップロール2及びミータリングロール6の各表面温度を同時に調節する構成としてもよい。
また、本実施形態では、温度検出手段10a及び温度検出手段10bを、ピックアップロール2及びミータリングロール6に取り付けたが、これに限定されるものではなく、温度検出手段10として非接触型の温度センサを用い、ピックアップロール2及びミータリングロール6の近傍に配置する構成としてもよい。また、上記したようにピックアップロール2とミータリングロール6との周面温度差が微小である場合には、非接触型の温度センサをピックアップロール2とミータリングロール6との中間に配置するなど、温度検出手段10を一つのみ備える構成としてもよい。
また、循環手段16の吐出量を調節する吐出量調節手段を設け、この吐出量調節手段によって、ピックアップロール2及びミータリングロール6の中空部分を循環する温度制御媒体の循環量を、それぞれ個別に調節する構成としてもよい。この場合、ピックアップロール2及びミータリングロール6の周面温度を、より適切に調節することが可能となる。
また、本実施形態では、帯状材料が垂直方向に搬送される形式の連続塗装装置を説明したが、これに限定されるものではなく、帯状材料が水平方向に搬送される形式のものや、帯状材料がバックアップロールに巻き付けられた状態で搬送される形式のものであってもよい。また、帯状材料の両面を同時に塗装する構成であってもよい。
また、帯状材料Bは鋼板等の金属板に限定されるものではなく、プラスチックや木材等であってもよい。
また、本実施形態の連続塗装装置1は、ピックアップロール2及びミータリングロール6の周面温度の変化に基づいて、ピックアップロール2及びミータリングロール6の周面温度を調整することにより、ピックアップロール2及びミータリングロール6の周面温度を初期周面温度に保持しているが、これに限定されるものではない。すなわち、ピックアップロール2及びミータリングロール6の周面温度の変化に関わらず、ピックアップロール2及びミータリングロール6の周面温度が初期周面温度となるように、温度制御媒体の温度を調節してもよい。この場合、温度検出手段10a及び温度検出手段10bが不要となるため、連続塗装装置1の構成が簡略化され、製造コストの低下及びメンテナンス性の向上が可能となる。
但し、本発明では、ピックアップロールとミータリングロールとの間隙の制御精度を、これらロールの温度変化による外乱を取り除いて向上させることを目的としているから、ピックアップロールとミータリングロールの周面温度についても高精度に調整することが好ましく、温度検出手段による実測値に基づいて周面温度を調整することが好ましい。
図2に、従来からある連続塗装装置を用いた場合の、ピックアップロール及びミータリングロールの表面温度変化量と塗料乾燥後の膜厚変化量との関係を示す。なお、この連続塗装装置は、アプリケーターロール及びピックアップロールの直径が300mm、ミータリングロールの直径が150mmとなっている。図中に示されているように、ピックアップロール及びミータリングロールの表面温度変化量と塗料乾燥後の膜厚変化量との間には、比例関係が成立しており、ピックアップロール及びミータリングロールの表面温度変化量が増大すると、塗料乾燥後の膜厚変化量が増大する。また、図中に示されているように、帯状材料の品質基準は、塗料乾燥後の膜厚変化量20μmが限界値となっている。
本実施形態で説明した連続塗装装置を用いて、帯状材料の連続塗装を行った結果、ピックアップロール及びミータリングロールの表面温度変化量を、共に所定の温度から上下2℃以内に抑制することが可能となり、ピックアップロール及びミータリングロールの表面温度変化量の幅を4℃以内に抑制することが可能となった。なお、本実施形態で説明した連続塗装装置も、従来からある連続塗装装置と同様に、アプリケーターロール及びピックアップロールの直径が300mm、ミータリングロールの直径が150mmとなっている。
したがって、本実施形態で説明した連続塗装装置を用いた帯状材料の連続塗装においては、塗料乾燥後の膜厚変化量が20μm未満となり、帯状材料の品質基準を満足することが確認された。
本発明の連続塗装装置を示す説明図である。 ピックアップロール及びミータリングロールの温度変化量と塗料の膜厚変化量との関係を示す図である。 従来の連続塗装装置を示す説明図である。
符号の説明
1 連続塗装装置
2 ピックアップロール
4 アプリケーターロール
6 ミータリングロール
8 温度調節手段
10 温度検出手段
12 温度制御手段
14 温度制御媒体収容手段
16 循環手段
18 熱交換器
20 塗料収容手段
B 帯状材料
P 塗料
T1,T2 温度信号
S1,S2 制御信号

Claims (4)

  1. 塗料を収容する塗料収容手段と、前記塗料収容手段に収容された塗料に少なくとも周面の下部が浸漬するように配置されたピックアップロールと、前記ピックアップロールと所定の間隔を開けて配置されたミータリングロールとを備えた、連続的に搬送される帯状材料の表面を塗装する連続塗装装置において、
    前記ピックアップロール及びミータリングロールの周面温度を所定の温度に保持する温度調節装置を備えたことを特徴とする帯状材料の連続塗装装置。
  2. 前記ピックアップロール及びミータリングロールを中空構造とし、
    前記温度調節装置は、前記ピックアップロール及びミータリングロールの中空部分に温度制御媒体を循環させる循環手段と、前記温度制御媒体の温度を変化させる熱交換器と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載した帯状材料の連続塗装装置。
  3. 前記循環手段は、前記ピックアップロールの中空部分に温度制御媒体を循環させる第一の循環手段と、前記ミータリングロールの中空部分に温度制御媒体を循環させる第二の循環手段と、を備えたことを特徴とする請求項2に記載した帯状材料の連続塗装装置。
  4. 前記熱交換器は、前記ピックアップロールの中空部分を循環する温度制御媒体の温度を変化させる第一の熱交換器と、前記ミータリングロールの中空部分を循環する温度制御媒体の温度を変化させる第二の熱交換器と、を備えたことを特徴とする請求項2または3に記載した帯状材料の連続塗装装置。
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