JP2006109615A - 3相回転電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】
コイル自動挿入機によりステータに多相コイルを挿入する場合でも、絶縁性の向上した3相回転電機を提供することにある。
【解決手段】
相間絶縁紙30は、互いに平行であるとともに、ステータのスロットに挿入される第1及び第2のスロット挿入部32,32’と、第1及び第2のスロット挿入部32,32’の両端に一体的に形成された第1及び第2の相間絶縁部34,34’とからなる。第1及び第2のスロット挿入部32,32’は、それぞれの幅が挿入されるスロットの幅の最大値よりも広く、しかも、断面形状がV字形状となるように折り曲げられている。
【選択図】 図6

Description

本発明は、3相回転電機に係り、特に、相間コイルの絶縁に好適な3相回転電機に関する。
従来の回転電機における相間コイルの絶縁方法としては、例えば、特開2003−333785号公報に記載されているように、平らな絶縁紙を切り抜いて、スロット挿入部と、コイルエンドの相間絶縁部からなるロ字形状としたものを用いるものが知られている。多相回転電機のステータの製造時には、ステータのスロットに第1のステータコイルを挿入し、コイルエンド部をプレスにより折り曲げた後、別のスロットに平らな相間絶縁紙のスロット挿入部を挿入し、さらに、同じスロットに、第2の相のコイルを挿入し、コイルエンド部を折り曲げ加工する。ここで、コイルとしては、エナメル等の絶縁皮膜による被覆の施された導線を用いているが、回転電機の定格電圧が例えば600Vのように高圧の場合には、コイルエンド部においては、第1の相のコイルと第2の相のコイルの間の絶縁耐圧が低いため、第1の相のコイルと第2の相のコイルの間を、平らな相間絶縁紙の相間絶縁部によって絶縁することにより、絶縁耐圧を向上させている。同様に、第2相コイルと第3相コイルの間にも、相間絶縁紙が介在され、絶縁耐圧を向上させている。
特開2003−333785号公報
ステータに対するコイルの挿入を手作業で行う場合には、絶縁紙の位置関係などを目視で確認しながら、コイル挿入作業を行えるため、第1相のコイルと第2相のコイルの間に、相間絶縁部を正確に位置づけることは可能であった。
しかしながら、コイルの挿入を自動挿入機を用いて行う場合には、第1相コイルを自動挿入した後、所定の位置に相間絶縁紙を位置付けた後、第2相コイルを自動挿入する際に、相間絶縁紙の位置がずれることがあり、コイルエンド部において、第1相コイルと第2相コイルの間にあるべき相間絶縁部の位置がずれて、絶縁性が低下するという問題があることが判明した。
本発明の目的は、コイル自動挿入機によりステータに多相コイルを挿入する場合でも、絶縁性の向上した3相回転電機を提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、ロータと、ステータコアに分布巻で3相コイルが順次それぞれ巻回されるとともに、前記3相コイルのコイルエンド部をそれぞれ相間絶縁紙により絶縁されたステータとを有する3相回転電機であって、前記相間絶縁紙は、互いに平行であるとともに、前記ステータのスロットに挿入される第1及び第2のスロット挿入部と、前記第1及び第2のスロット挿入部の両端に一体的に形成された第1及び第2の相間絶縁部とからなり、前記第1及び第2のスロット挿入部は、それぞれの幅が挿入されるスロットの幅の最大値よりも広く、しかも、断面形状がV字形状となるように折り曲げられたものである。
かかる構成により、スロット挿入部の位置ずれが防止でき、相間絶縁部の位置ずれが防止でき、絶縁性を向上し得るものとなる。
(2)上記(1)において、好ましくは、前記第1及び第2の相間絶縁部は、それぞれ、前記ステータのスロットに装着された際の回転電機の軸方向の端部に形成され、前記スロットに装着時に前記ステータの内周方向に折り曲げられた折り曲げ耳部を備え、前記スロットへの装着時に隣接する折り曲げ耳部同士が接触若しくは近接配置されるものである。
かかる構成により、相間絶縁部の位置ずれが防止でき、絶縁性を向上し得るものとなる。
(3)上記(1)において、好ましくは、前記第1及び第2のスロット挿入部と、前記第1及び第2の相間絶縁部の接続位置に設けられた切り欠き部を備えるようにしたものである。
かかる構成により、スロット挿入部をV字形状に折り曲げる際にも、折り曲げ耳部は、直線形状を維持し得るものとなる。
(4)上記(3)において、好ましくは、前記切り欠き部は、円弧状の形状を有するものである。
かかる構成により、コイル挿入時にスロット挿入部に応力が働いても切り欠き部の破断を防止し得るものとなる。
(5)上記(1)において、好ましくは、前記第1及び第2のスロット挿入部は、前記スロットへの装着時において、前記V字形状の開口側が、前記スロットの入口側に面しているものである。
かかる構成により、スロット挿入部の位置ずれが防止でき、相間絶縁部の位置ずれが防止でき、絶縁性を向上し得るものとなる。
(6)上記(1)において、好ましくは、前記相間絶縁紙の相間絶縁部は、第1相コイルと第2相コイルの間に配置される場合には、第1相コイルのコイルエンド部を覆い、第2相コイルと第3相コイルの間に配置される場合には、第2相コイルのコイルエンド部を覆う位置に形成された突起部を備えるようにしたものである。
本発明によれば、コイル自動挿入機によりステータに多相コイルを挿入する場合でも、3相回転電機の絶縁性を向上し得るものとなる。
以下、図1〜図12を用いて、本発明の一実施形態による3相回転電機の構成について説明する。
最初に、図1を用いて、本実施形態による3相回転電機の構成について説明する。
図1は、本発明の一実施形態による3相回転電機の構成を示す側面図である。なお、図1においては、エンドブラケットを外した状態の側面形状を示している。
本実施形態による3相回転電機は、ロータ10と、ステータ20とから構成されている。ロータ10は、ステータ20に対して回転可能に支持されている。ロータ10は、シャフト12に固定された回転鉄心14を備えている。回転鉄心14は、薄い鋼板を積層したものである。回転鉄心14には、8個の断面が長方形状の穴が予め形成されており、この穴の中に、8個の永久磁石16が埋め込まれている。回転鉄心14の周方向に等間隔で配置された永久磁石16は、隣り合う永久磁石同士の極性が反対になるように着磁されている。
ステータ20の内周部と、ロータ10の外周部との間には所定の隙間が形成されている。ステータ20は、コア22と、3相のコイル24U,24V,24Wとから構成されている。コア22は、リング状のヨークコアと、ヨークコアの内周側に半径方向に突出して形成されたステータコアとからなる。隣接するステータコアの間には、コイルを挿入するためのスロットが形成されている。ここでは、48個のスロットが形成されている。ヨークコアとステータコアとは一体的に成形されている。コア22は、薄い鋼板を積層したものである。3相のコイル24U,24V,24Wは、複数の突極(ステータコア)に跨って配置される分布巻で巻回されている。最初に、8個のU相コイル24Uがコイル自動挿入機を用いてスロットに挿入され、次に、8個のV相コイル24Vが別のスロットに自動挿入される。なお、V相コイル24Vを挿入する前に、V相コイル24Vを挿入するスロットには、予め、8枚の第1の相間絶縁紙30が挿入され、位置決めされている。8個のV相コイル24Vの後に、8個のW相コイル24Wがさらに別のスロットに挿入される。なお、W相コイル24Wを挿入する前に、W相コイル24Wを挿入するスロットには、予め、8枚の第2の相間絶縁紙30Aが挿入され、位置決めされている。3相のコイル24U,24V,24Wのそれぞれの端部からは、リード線が取り出され、その先端には端子が固着される。従って、端子に通電することにより、3相のコイル24U,24V,24Wのそれぞれに通電することができる。
以上説明したように、図1に示した回転電機は、8極48スロットの分布巻の回転電機であり、モータとして用いる場合には、埋込磁石型同期モータである。このモータは、例えば、前後輪の一方をエンジンで駆動し、他方をモータで駆動する4輪駆動のハイブリッド車両のモータとして用いられる。定格電圧300Vで、出力500KWのモータの場合、ステータ20の外径R1は例えば250mmであり、内径R2は例えば150mmであり、軸方向の長さは例えば45mmの体格を有する。3相のコイル24U,24V,24Wのそれぞれは、線径0.8mmの銅線を3本並列に配置し、それを48T巻回したものである。
次に、図2〜図12を用いて、本実施形態による3相回転電機のステータの製造工程及び、相間の絶縁に用いられる相間絶縁紙の形状について説明する。
図2,図3,図8,図9は、本発明の一実施形態による3相回転電機のステータの製造工程を示す正面図である。図4は、本発明の一実施形態による3相回転電機のステータに用いる第1の相間絶縁紙の正面図である。図5は、本発明の一実施形態による3相回転電機のステータに用いる第1の相間絶縁紙の側面図である。図6は、本発明の一実施形態による3相回転電機のステータに対して第1の相間絶縁紙を挿入した状態を示す部分斜視図である。図7は、本発明の一実施形態による3相回転電機のステータに対して第1の相間絶縁紙を挿入した状態における断面図である。図10は、本発明の一実施形態による3相回転電機のステータに用いる第2の相間絶縁紙の正面図である。図11は、本発明の一実施形態による3相回転電機のステータに用いる第2の相間絶縁紙の側面図である。図12は、本発明の一実施形態による3相回転電機のステータに対して第2の相間絶縁紙を挿入した状態を示す部分斜視図である。なお、図1と同一符号及び、各図の同一符号は、同一部分を示している。
最初に、予め成形された8個のU相コイル24Uを、コイル自動挿入装置(図示せず)に同時に取り付け、ステータコア22のスロツトSにU相コイル24Uの一端の方向から1列に並んだコイルを順番にスロツト開口部SOの側から挿入し、スロットの奥側方向に同時に挿入することによって、図2に示したようなU相コイル24Uの組立状態となる。
次に、図3に示すように、V相コイル24Vを他のスロットに挿入する前に、8枚の第1の相間絶縁紙30を、V相コイル24Vを挿入するスロットの位置に挿入する。
ここで、図4〜図7を用いて、第1の相間絶縁紙30の形状及びスロットへの装着状態について説明する。
図4は、第1の相間絶縁紙30の平面形状を示している。第1の相間絶縁紙30は予め所定の位置において折り曲げられた立体的な形状をしており、図4において、破線は谷折り部を示し、一点鎖線は山折り部を示している。
第1の相間絶縁紙30は、互いに平行なスロット挿入部32,32’と、スロット挿入部32,32’の両端に一体的に形成された相間絶縁部34,34’とからなる。また、スロット挿入部32,32’と相間絶縁部34,34’とが接続する位置には、円弧状の切り欠き部36A,36B,36C,36Dがそれぞれ設けられている。第1の相間絶縁紙30は、中央に開口を有し、スロット挿入部32,32’と相間絶縁部34,34’とによって概ねロ字形状になっている。即ち、1枚の相間絶縁紙を図4に示すように打ち抜いた形状である。
さらに、図5と対比して明らかなように、スロット挿入部32,32’の中央の破線で示す位置において、破線の両側を紙面の手前方向に折り曲げて、谷折りに折り曲げられている。また、対向している相間絶縁部34,34’の内周方向には、突起部34X,34X’が形成されている。突起部34X,34X’は、図5と対比して明らかなように、一点鎖線で示す位置において、山折りとされ、その両側で谷折りとすることにより、図5に示すように、突出している。
また、相間絶縁部34,34’の外周方向には、折り曲げ耳部34Y,34Y’が形成されている。折り曲げ耳部34Y,34Y’は、図5と対比して明らかなように、破線で示す位置において、谷折りとすることにより、図5に示すように、折り曲げられている。
次に、図6を用いて、第1の相間絶縁紙30のスロットへの装着状態について説明する。
図6に示すように、スロットS1,S6には、第1のU相コイル24U1が予め挿入され、また、スロットS7と別のスロットには、第2のU相コイル24U2が予め挿入されている。ここで、スロットS3及びスロットS8が次にV相コイルが挿入されるスロットである。そして、スロットS3,S8には、第1の相間絶縁紙30のスロット挿入部32,32’がそれぞれ挿入される。
相間絶縁部34の突起部34Xは、第1のU相コイル24U1と第2のU相コイル24U2とが、それぞれスロットに挿入された位置からコイルエンドとなる部分を覆う位置に設けられている。また、その他の相間絶縁部34は、コイル24U1,24U2のコイルエンド部そのものを覆う位置に設けられている。なお、図示の状態では、相間絶縁部34がコイル24U1,24U2から浮いた状態で示されているが、実際に相間絶縁紙30をスロットに装着した状態では、相間絶縁部34とコイル24U1,24U2とは接触若しくは近接した状態となっている。
ここで、折り曲げ耳部34Yについて、図3に戻り説明する。図3に示すように、8枚の相間絶縁紙がスロットに装着された状態では、折り曲げ耳部34Yは、ステータ20の内周方向に折り曲げられており、しかも、8個の相間絶縁紙30の折り曲げ耳部34Yが相互に接触するような寸法形状となっている。これは、その後、V相コイルを挿入した際、その挿入圧によって相間絶縁紙30が変形したとしても、折り曲げ耳部34Yにおいて互いに接触しているため、相間絶縁紙30がステータ20の内周方向に移動するのを防止でき、位置ずれを防止できるようにするためである。なお、8枚の相間絶縁紙30のスロットへの装着状態では、隣接する折り曲げ耳部34Yが互いに接触していてもいいし、または、V相コイルの挿入により、互いに接触するような状態で近接していてよいものである。
ここで、円弧状の切り欠き部36A,36B,36C,36Dについて、再び、図44を用いて説明する。円弧状の切り欠き部36A,36B,36C,36Dは、スロット挿入部32,32’と相間絶縁部34,34’とが接続する位置にそれぞれ設けられている。したがって、切り欠き部36の位置における幅W4は、スロット挿入部32,32’の幅W3よりも狭く(W4<W3)なっている。図7にて説明したように、スロット挿入部32,32’はV字形状に折り曲げている。一方、図3にて説明したように、折り曲げ耳部34Yは、スロット挿入部32,32’とは直交する方向に直線上に伸びている必要がある。スロット挿入部32,32’をV字形状に折り曲げた際に、その折り曲げ力によって折り曲げ耳部34Yが曲がることを防止するため、切り欠き部36A,36B,36C,36Dが形成されている。また、図7にて説明したように、第1の相間絶縁紙30をスロット内に装着した後、第2相コイルが挿入されるとき、スロット挿入部32,32’に力が加わるため、切り欠き部36A,36B,36C,36Dにその力が集中すると、切り欠き部36A,36B,36C,36Dにおいて、相間絶縁紙30が破断する恐れがある。そのため、切り欠き部36A,36B,36C,36Dは円弧状として、応力が一部に集中して破断するのを防止している。
次に、図7を用いて、スロット挿入部32,32’のV字形状について説明する。
スロットSは、断面形状がコの字形となっており、入口(ステータの内周側)の幅W1は、奥(ステータの外周側)の幅W2よりも狭く(W1<W2)なっている。例えば、8極48スロットの分布巻の回転電機で、ステータ20の外径R1が例えば250mmの場合、幅W1は、3相のコイル24U,24V,24Wのそれぞれは、線径0.8mmより僅かに広い1mmであり、幅W2は6mmである。
それに対して、スロット挿入部32の幅は、折り曲げる状態の前において、スロットSの最大幅(最奥部の幅W2)よりも広くしている。具体的には、幅W2が6mmの場合、スロット挿入部32の幅は14mmとしている。スロット挿入部32は、V字形に折り曲げているため、図7に示すように、スロット挿入部32をステータのスロットSの内部に挿入した状態では、スロット挿入部32は、スロットSの最奥部に位置付けられる。
従来は、スロット挿入部の幅は、スロット幅の最大幅よりも狭い寸法であったため、スロット挿入部がスロット内に挿入された状態で、スロットの中の適当な位置に位置している。したがって、その後、第2相のコイルを挿入すると、コイルに押されてスロットの奥部に移動するが、そのとき、コイルが相間絶縁紙のスロット挿入部を避けてスロットの奥部に移動することがあり、このとき、相間絶縁紙の位置がずれることが発生する。
一方、本実施形態では、相間絶縁紙のスロット挿入部32は、スロットSの最奥部に位置付けられているので、第2相のコイルを挿入しても、常にスロットSの最奥部にあってその位置がずれることがないものである。したがって、相間絶縁紙のコイルエンド部の位置もずれないため、コイルエンド部において、第1相コイルと第2相コイルの間に確実に相間絶縁部を位置付けて、絶縁性が向上できる。
スロット挿入部32は、前述のように、V字形をしている。そして、図7に示す例では、V字の開口方向をスロットSの開口方向に向けている。このような位置関係とすることにより、第2相のコイルを挿入した際には、スロット挿入部32のV字形の開口部によって第2相のコイルを受けるため、スロット挿入部32の位置ずれが発生しにくくなっている。なお、スロット挿入部32はスロットの最大幅よりも広いため、逆V字(スロット挿入部32のV字の開口方向をスロットSの最奥部方向に向けた場合)でも、同様に、スロット挿入部32はスロットの最奥部に位置決めされるため、コイルエンド部の位置ずれを防止できるという効果は達成できるものである。但し、スロット挿入部32が多少最奥部から浮いた状態になっている場合には、V字の開口方向をスロットSの開口方向に向けた方が、第2相コイルの挿入で最奥部に位置付けられる点で有利である。
図8は、第2相コイル24V相をスロット内に挿入し終わった状態を示している。図6にて説明したように、相間絶縁紙30がスロットS3,S8に挿入される場合、第2相コイル24Vも同じく、スロットS3,S8に挿入される。
次に、図9に示すように、W相コイル24Wを他のスロットに挿入する前に、8枚の第2の相間絶縁紙30Aを、W相コイル24Wを挿入するスロットの位置に挿入する。
ここで、図10〜図12を用いて、第2の相間絶縁紙30Aの形状及びスロットへの装着状態について説明する。
図10は、第2の相間絶縁紙30Aの平面形状を示している。第2の相間絶縁紙30Aは予め所定の位置において折り曲げられた立体的な形状をしており、図10において、破線は谷折り部を示し、一点鎖線は山折り部を示している。
第2の相間絶縁紙30Aは、互いに平行なスロット挿入部32,32’と、スロット挿入部32,32’の両端に一体的に形成された相間絶縁部34A,34A’とからなる。また、スロット挿入部32,32’と相間絶縁部34A,34A’とが接続する位置には、円弧状の切り欠き部36A,36B,36C,36Dがそれぞれ設けられている。第2の相間絶縁紙30Aは、中央に開口を有し、スロット挿入部32,32’と相間絶縁部34A,34A’とによって概ねロ字形状になっている。即ち、1枚の相間絶縁紙を図10に示すように打ち抜いた形状である。
さらに、図11と対比して明らかなように、スロット挿入部32,32’の中央の破線で示す位置において、破線の両側を紙面の手前方向に折り曲げて、谷折りに折り曲げられている。また、対向している相間絶縁部34A,34A’の内周方向には、突起部34XA,34XA’が形成されている。突起部34XA,34XA’は、図11と対比して明らかなように、一点鎖線で示す位置において、山折りとされ、その両側で谷折りとすることにより、図11に示すように、突出している。
また、相間絶縁部34A,34A’の外周方向には、折り曲げ耳部34Y,34Y’が形成されている。折り曲げ耳部34Y,34Y’は、図11と対比して明らかなように、破線で示す位置において、谷折りとすることにより、図11に示すように、折り曲げられている。
すなわち、第2の相間絶縁紙30Aは、第1の相間絶縁紙30と比較すると、スロット挿入部32,32’は同一形状である。また、相間絶縁部34A,34A’において、突起部34XA,34XA’の位置形状が、第1の相間絶縁紙30の突起部34X,34X’と異なっているが、他の形状は同一である。
次に、図12を用いて、第2の相間絶縁紙30Aのスロットへの装着状態について説明する。なお、第1の相間絶縁紙30の装着状態については図示を省略している。
図12に示すように、スロットS1,S6には、第1のU相コイル24U1が予め挿入され、また、スロットS7と別のスロットには、第2のU相コイル24U2が予め挿入されている。スロットS3及びスロットS8に、第1の相間絶縁紙30のスロット挿入部32,32’がそれぞれ挿入された後、第2のV相コイル4V2が自動挿入されている。また、スロットS2と別のスロットには第1のV相コイル24V1が挿入され、スロットS9と別のスロットには第3のV相コイル24V3が挿入されている。ここで、スロットS5及びスロットS10が、次にW相コイルが挿入されるスロットである。そして、スロットS5,S10には、第2の相間絶縁紙30Aのスロット挿入部32,32’がそれぞれ挿入される。
相間絶縁部34Aの突起部34XAは、第2のV相コイル24V2と第3のV相コイル24V3とが、それぞれスロットに挿入された位置からコイルエンドとなる部分を覆う位置に設けられている。また、その他の相間絶縁部34Aは、コイル24V2,24V3のコイルエンド部そのものを覆う位置に設けられている。なお、図示の状態では、相間絶縁部34Aがコイル24V2,24V3から浮いた状態で示されているが、実際に相間絶縁紙30Aをスロットに装着した状態では、相間絶縁部34Aとコイル24V2,24V3とは接触若しくは近接した状態となっている。
折り曲げ耳部34Yは、について、図9に示したように、8枚の相間絶縁紙がスロットに装着された状態では、折り曲げ耳部34Yは、ステータ20の内周方向に折り曲げられており、しかも、8個の相間絶縁紙30Aの折り曲げ耳部34Yが相互に接触するような寸法形状となっている。これは、その後、V相コイルを挿入した際、その挿入圧によって相間絶縁紙30Aが変形したとしても、折り曲げ耳部34Yにおいて互いに接触しているため、相間絶縁紙30Aがステータ20の内周方向に移動するのを防止でき、位置ずれを防止できるようにするためである。なお、8枚の相間絶縁紙30Aのスロットへの装着状態では、隣接する折り曲げ耳部34Yが互いに接触していてもいいし、または、V相コイルの挿入により、互いに接触するような状態で近接していてよいものである。
スロット挿入部32,32’は、図7で説明したように、その幅が、折り曲げる状態の前において、スロットSの最大幅(最奥部の幅W2)よりも広くなっている。
そして、図1は、第3相コイル24W相をスロット内に挿入し終わった状態を示している。図12にて説明したように、相間絶縁紙30AがスロットS5,S10に挿入される場合、第3相コイル24Wも同じく、スロットS5,S10に挿入される。
なお、本実施形態は、3相分布巻電動機だけでなく、3相分布巻発電機に対しても同様に適用できるものである。
以上説明したように、本実施形態によれば、コイル自動挿入機によりステータに多相コイルを挿入する場合でも、相間絶縁紙の位置ずれを防止して、3相回転電機の絶縁性を向上し得るものとなる。
本発明の一実施形態による3相回転電機の構成を示す側面図である。 本発明の一実施形態による3相回転電機のステータの製造工程を示す正面図である。 本発明の一実施形態による3相回転電機のステータの製造工程を示す正面図である。 本発明の一実施形態による3相回転電機のステータに用いる第1の相間絶縁紙の正面図である。 本発明の一実施形態による3相回転電機のステータに用いる第1の相間絶縁紙の側面図である。 本発明の一実施形態による3相回転電機のステータに対して第1の相間絶縁紙を挿入した状態を示す部分斜視図である。 本発明の一実施形態による3相回転電機のステータに対して第1の相間絶縁紙を挿入した状態における断面図である。 本発明の一実施形態による3相回転電機のステータの製造工程を示す正面図である。 本発明の一実施形態による3相回転電機のステータの製造工程を示す正面図である。 本発明の一実施形態による3相回転電機のステータに用いる第2の相間絶縁紙の正面図である。 本発明の一実施形態による3相回転電機のステータに用いる第2の相間絶縁紙の側面図である。 本発明の一実施形態による3相回転電機のステータに対して第2の相間絶縁紙を挿入した状態を示す部分斜視図である。
符号の説明
10…ロータ
20…ステータ
22…ステータコア
24U…U相コイル
24V…V相コイル
24W…W相コイル
S…スロット
30,30A…相間絶縁紙
32,32’,32A,32A’…スロット挿入部
34…相間絶縁部
34X,34X’,34XA,34XA’…突起部
34Y,34Y’…折り曲げ部
36A,36B,36C,36D…切り欠き部

Claims (6)

  1. ロータと、ステータコアに分布巻で3相コイルが順次それぞれ巻回されるとともに、前記3相コイルのコイルエンド部をそれぞれ相間絶縁紙により絶縁されたステータとを有する3相回転電機であって、
    前記相間絶縁紙は、互いに平行であるとともに、前記ステータのスロットに挿入される第1及び第2のスロット挿入部と、前記第1及び第2のスロット挿入部の両端に一体的に形成された第1及び第2の相間絶縁部とからなり、
    前記第1及び第2のスロット挿入部は、それぞれの幅が挿入されるスロットの幅の最大値よりも広く、しかも、断面形状がV字形状となるように折り曲げられていることを特徴とする3相回転電機。
  2. 請求項1記載の3相回転電機において、
    前記第1及び第2の相間絶縁部は、それぞれ、前記ステータのスロットに装着された際の回転電機の軸方向の端部に形成され、前記スロットに装着時に前記ステータの内周方向に折り曲げられた折り曲げ耳部を備え、
    前記スロットへの装着時に隣接する折り曲げ耳部同士が接触若しくは近接配置されることを特徴とする3相回転電機。
  3. 請求項1記載の3相回転電機において、
    前記第1及び第2のスロット挿入部と、前記第1及び第2の相間絶縁部の接続位置に設けられた切り欠き部を備えることを特徴とする3相回転電機。
  4. 請求項3記載の3相回転電機において、
    前記切り欠き部は、円弧状の形状を有することを特徴とする3相回転電機。
  5. 請求項1記載の3相回転電機において、
    前記第1及び第2のスロット挿入部は、前記スロットへの装着時において、前記V字形状の開口側が、前記スロットの入口側に面していることを特徴とする3相回転電機。
  6. 請求項1記載の3相回転電機において、
    前記相間絶縁紙の相間絶縁部は、第1相コイルと第2相コイルの間に配置される場合には、第1相コイルのコイルエンド部を覆い、第2相コイルと第3相コイルの間に配置される場合には、第2相コイルのコイルエンド部を覆う位置に形成された突起部を備えることを特徴とする3相回転電機。
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