JP2006109338A - 無線通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、煩雑な操作を要することなく、その送受信周波数を最適化することが可能な無線通信システムを提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係る無線通信システムは、送信周波数の変更に先立って変更後の送信周波数を示す埋込信号S2を生成し、現在送信中の送信信号に埋込信号S2を重畳させる送信装置Aと;復調結果に埋込信号S2が含まれていれば装置の受信周波数を当該埋込信号S2が示す変更後の送信周波数に合致させる受信装置Bと;から構築されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、送信装置から受信装置に対して信号を無線伝送する無線通信システム(例えば、オーディオ再生装置からワイヤレスヘッドフォンやワイヤレススピーカに対してオーディオ信号を無線伝送するワイヤレスオーディオシステム)に関するものである。
近年、ワイヤレスLAN[Local Area Network]や、ブルートゥース機器、電子レンジなどの普及に伴い、室内には、非常に多くの無線電波が同一の周波数帯域で飛び交っている。そのため、このような室内環境下で無線通信システムを使用すると、他の電子機器から輻射される無線電波との相互干渉や、天井、屋根、周囲の金属部等による無線電波の反射・吸収などに起因して、正常な無線通信を行えない場合がある。そこで、従来の無線通信システムは、一般に、システム毎に割り当てられた特定の周波数帯域を複数のチャネルに分割し、その送受信周波数を適宜変更することが可能な構成とされていた。
なお、その他の無線通信システムに関して、過去の公報による実例を調査した結果は、以下の通りである。
特許文献1には、移動通信における接続制御方式が開示・提案されている。当該無線通信システムにおいて、通信要求を生じた無線装置は、その通信開始に先立って、ある無線チャネルを使用する旨を送出する構成とされている。一方、当該無線チャネルを使用して既に通信中である他の無線装置は、自局の通信相手からの受信レベルと前記通信要求を生じた無線装置からの受信レベルを比較し、両者の比が一定値以下であるとき、その旨の通知信号を送出する構成とされている。そして、前記通信要求を生じた無線装置は、他の無線装置から前記通知信号を受信しない場合にのみ、当該無線チャネルで通信を開始し、受信した場合には、別の無線チャネルを選択する構成とされている。
特許文献2には、無線選択呼出受信機及びその無線周波数チャネルサーチ方法が開示・提案されている。当該無線通信システムにおいて、受信装置は、受信チャネルの受信電界強度を検出する電界検出手段と、無線周波数チャネルのサーチを制御して目的の受信チャネルの決定を行う受信チャネル制御手段を有して成り、前記受信チャネル制御手段は、受信電界強度が一定のレベルを超えないときは、直ちに次の受信チャネルに切り換える構成とされている。
特許文献3には、スペクトラム拡散信号を2つの受信アンテナで受信し、マルチパス信号を同一の逆拡散タイミングで逆拡散して合成するアンテナダイバーシティ受信装置が開示・提案されている。当該アンテナダイバーシティ受信装置は、各パスのチャネル推定値を求め、該チャネル推定値を基に両アンテナ間の干渉信号の相関をなくす変換係数を算出する手段と、前記逆拡散後の信号に前記変換係数を乗じて干渉信号の相関がない信号に変換する手段と、前記干渉信号の相関のない信号に変換後の信号を合成する手段と、を備えた構成とされている。
特開平2−192330号公報 特開平6−244777号公報 特開2002−198879号公報
確かに、送受信周波数を適宜変更することが可能な従来の無線通信システムであれば、ある送受信周波数を用いた無線通信が不良であっても、その送受信周波数を別の周波数に変更することで、妨害周波数を回避し、より良好な受信状態を得ることが可能である。
しかしながら、上記従来の無線通信システムでは、その送受信周波数の設定に際して、送信装置の送信周波数と受信装置の受信周波数を双方とも、ユーザが順次手動で合一的に切り換えねばならず、その設定操作が非常に煩雑である、という課題があった。
また、上記従来の無線通信システムでは、その送受信周波数の設定に際して、順次切り換えられる送受信周波数での各受信状態(例えば受信映像や受信音声の品質)を、ユーザが自身の目や耳で比較判定しなければならず、受信状態の微妙な優劣が付けにくい上、変更後の受信状態がたまたま先の受信状態よりも良好であったというだけで、ユーザが送受信周波数の設定操作を完了してしまう場合も多く、必ずしも最良の受信状態が得られる送受信周波数を設定することができない、という課題があった。
なお、特許文献1の従来技術は、あくまで、分散制御型の無線通信システム(マルチチャネルコードレス電話など)で問題となる同一チャネル干渉を解消するための技術に過ぎず、上記課題を解決し得るものではなかった。
また、特許文献2の従来技術は、あくまで、所望の無線信号が複数の送信周波数で並列送信されているという前提の下、ある受信周波数での受信状態が不良になると、受信装置が受信周波数のサーチ動作を自動的に開始し、無線信号を正常に受信可能な受信周波数が発見された時点で、そのサーチ動作を完了するという技術に過ぎず、受信周波数のサーチ時間を短縮することはできても、上記課題を解決し得るものではなかった。
また、特許文献3の従来技術は、あくまで、スペクトラム拡散方式を用いた移動無線通信端末装置等におけるマルチパス合成を行うアンテナダイバーシティ受信装置に関する技術であって、アンテナ間の干渉成分の相関を考慮して合成し、信号電力対干渉電力比を最大にするための技術に過ぎず、上記課題を解決し得るものではなかった。
本発明は、上記の問題点に鑑み、煩雑な操作を要することなく、その送受信周波数を最適化することが可能な無線通信システムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成すべく、本発明に係る無線通信システムは、送信信号を生成する手段と、前記送信信号に基づいて変調信号を生成する手段と、前記変調信号に基づいて搬送波の変調処理を行う手段と、前記変調処理で得られた被変調信号を無線電波として空間に放出する手段と、装置の送信周波数を可変制御する手段と、前記送信周波数の変更に先立って変更後の送信周波数を示すデータ信号を生成する手段と、同じく前記送信周波数の変更に先立って現在送信中の送信信号に前記データ信号を重畳させる手段と、を有して成る送信装置と;前記無線電波を検出する手段と、検出された無線電波から装置の受信周波数に応じた信号成分を抽出する手段と、抽出された信号成分から前記送信信号と前記データ信号を復調する手段と、復調結果に前記データ信号が含まれていれば装置の受信周波数を当該データ信号が示す変更後の送信周波数に合致させる手段と、を有して成る受信装置と;から構築される構成としている。
このような構成とすることにより、ユーザは、送信装置を操作するだけで、システムの送受信周波数を切り換えることが可能となる。従って、例えば、妨害周波数を回避してより良好な受信状態を得るべく、選択候補となる複数の送受信周波数毎にその受信状態を比較する場合、その送受信周波数の順次切換操作を従来より簡易かつ迅速に行うことができるので、送受信周波数の最適化に要する時間を短縮することが可能となる。
なお、上記構成から成る無線通信システムにおいて、前記送信装置は、現在設定されている送信周波数を報知する手段を有して成る構成にするとよい。このような構成とすることにより、ユーザは、受信装置側での受信状態とそのときに送信装置側で設定されている送信周波数とを関連付けて認識することができる。従って、選択候補となる送受信周波数が複数存在する場合であっても、電波環境が良好で受信妨害の少ない送受信周波数を適切に設定することが可能となる。
また、上記構成から成る無線通信システムにおいて、前記送信装置は、計時を行う手段を有して成り、装置の送信周波数を所定の時間間隔で順次変更する構成にするとよい。このような構成とすることにより、送信装置における送信周波数の順次変更操作を手動で行う必要がなくなるため、最良の送受信周波数を探索するに際し、ユーザの操作負担を一層軽減することが可能となる。また、ユーザが送受信周波数の順次変更操作を中途半端に完了してしまうこともないので、最良の送受信周波数を適切に探索することが可能となる。
また、上記構成から成る無線通信システムにおいて、前記受信装置は、装置の受信周波数毎に装置の受信状態を検出する手段と、検出された受信状態を情報として逐次格納する手段と、格納された情報を比較して最良の受信周波数を判断する手段と、最良であると判断された受信周波数を報知する手段と、を有して成る構成にするとよい。このような構成とすることにより、ユーザの主観に依存することなく、受信状態の微妙な優劣を正確に判断して、最良の受信状態が得られる送受信周波数を設定することが可能となる。
或いは、上記構成から成る無線通信システムにおいて、前記受信装置は、前記無線電波を検出する手段を複数有して成り、かつ、それらを装置の受信周波数毎に順次択一する手段と、それらを順次択一する毎に装置の受信状態を検出する手段と、検出された受信状態を情報として逐次格納する手段と、格納された情報を比較して装置の受信周波数と前記無線電波を検出する手段との最良の組合わせを判断する手段と、最良の組合わせであると判断された受信周波数を報知する手段と、同じく最良の組合わせであると判断された前記無線電波を検出する手段を択一的に選択する手段と、を有して成る構成にしてもよい。このような構成とすることにより、最良の受信状態が得られる送受信周波数及びダイバシティアンテナの組合わせを容易に設定することが可能となる。
上記したように、本発明に係るディジタル無線通信システムであれば、煩雑な操作を要することなく、その送受信周波数を最適化することが可能となる。
以下では、オーディオ再生装置からワイヤレススピーカに対してオーディオ信号を無線伝送するワイヤレスオーディオシステムに本発明を適用した場合を例に挙げて、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
まず、本発明に係るワイヤレスオーディオシステムの第1実施形態について、図1を参照しながら詳細な説明を行う。図1は、本発明に係るワイヤレスオーディオシステムの第1実施形態を示すブロック図である。
本図に示すように、本実施形態のワイヤレスオーディオシステムは、オーディオ信号の送信装置として機能するオーディオ再生装置Aと、オーディオ信号の受信装置として機能するワイヤレススピーカBと、から構築されている。このようなワイヤレスオーディオシステムであれば、装置間の配線を考慮する必要がなくなるので、その配置レイアウトの自由度を高めることが可能となる。
オーディオ再生装置Aは、送信回路部A1と、マイクロプロセッサA2と、送信アンテナ部A3と、操作部A4と、表示部A5と、を有して成る。
送信回路部A1は、不図示のオーディオ再生部で生成されたアナログオーディオ信号をディジタルオーディオ信号に変換するアナログ/ディジタル変換部A11(以下、A/D[Analog/Digital]変換部A11と呼ぶ)と、前記ディジタルオーディオ信号に基づいて変調信号を生成する変調部A12と、前記変調信号に基づいて搬送波の変調処理を行う発振部A13と、後述の送信周波数変更信号S1に応じてオーディオ再生装置Aの送信周波数(発振部A13における搬送波の発振周波数)を可変制御する周波数制御部A14と、を有して成る。なお、本図には示していないが、ディジタルオーディオ信号を圧縮して無線送信を行う構成とすれば、その送信効率を向上することが可能となる。ただし、当該構成を採用する場合には、ワイヤレススピーカB側で復調される被圧縮信号について所定の伸張処理を行う必要が生じる。
マイクロプロセッサA2は、送信周波数変更信号S1の生成制御、操作部A4の入力監視制御、及び、表示部A5の表示制御などを統括的に実行する送信周波数制御手段A21としての機能を具備するほか、送信周波数制御手段A21からの指示に基づいて埋込信号S2の生成制御を行う埋込信号生成手段A22としての機能も備えている。上記の送信周波数変更信号S1とは、システム毎に割り当てられた特定の周波数帯域を複数のチャネルに分割し、その送受信周波数を適宜変更すべく、周波数制御部A14に送信周波数の変更を命じる制御信号のことである。また、上記の埋込信号S2とは、送信周波数の変更に先立ってワイヤレススピーカB側に変更後の送信周波数を教示すべく、変調部A12で前記ディジタルオーディオ信号に重畳されるデータ信号のことである。なお、説明の理解を容易とするために、図1では、マイクロプロセッサA2の内部を各々独立ブロックとして表したが、送信周波数制御手段A21や埋込信号生成手段A22での処理はいずれも、マイクロプロセッサA2でソフト的に実行されるものである。
送信アンテナ部A3は、発振部A13で得られた被変調信号を無線電波として空間に放出する手段であり、その指向性の有無は問わない。
操作部A4は、各種操作を受け付けるユーザインタフェイスであり、一般的な操作に際して押下等されるキーやボタンのほか、システムの送受信周波数を変更する際に押下等される送受信周波数変更ボタンを具備して成る。
表示部A5は、現在設定されている送信周波数を視覚的に報知する手段であり、液晶ディスプレイやLED[Light Emitting Diode]等を用いることができる。
一方、ワイヤレススピーカBは、受信回路部B1と、マイクロプロセッサB2と、受信アンテナ部B3と、を有して成る。
受信回路部B1は、受信アンテナ部B3で検出された無線電波からワイヤレススピーカBの受信周波数に応じた信号成分を抽出する受信部B11と、抽出された信号成分からディジタルオーディオ信号と埋込信号S2を復調する復調部B12と、復調されたディジタルオーディオ信号をアナログオーディオ信号に変換するディジタル/アナログ変換部B13(以下、D/A[Digital/Analog]変換部B13と呼ぶ)と、後述の受信周波数変更信号S3に応じて決定されるワイヤレススピーカBの受信周波数に基づいて受信部B11の同調制御を行う受信周波数制御部B14と、を有して成る。なお、D/A変換部B13で得られたアナログオーディオ信号は、不図示の増幅回路で電力増幅された後、同じく不図示のスピーカで音声として出力される。
マイクロプロセッサB2は、装置全体を制御する統括制御手段としての機能を具備するほか、埋込信号S2の検出や当該埋込信号S2に基づく受信周波数変更信号S3の生成を行う受信周波数制御手段B21としての機能を備えている。上記の受信周波数変更信号S3とは、ワイヤレススピーカBの受信周波数をオーディオ再生装置Aの送信周波数と合致させるべく、周波数制御部B14に受信周波数の変更を命じる制御信号のことである。なお、説明の理解を容易とするために、図1では、マイクロプロセッサB2の内部を各々独立ブロックとして表したが、受信周波数制御手段B21での処理は、マイクロプロセッサB2でソフト的に実行されるものである。
受信アンテナ部B3は、オーディオ再生装置Aの送信アンテナA3から放出された無線電波を検出する手段であり、その指向性の有無は問わない。
上記構成から成るワイヤレスオーディオシステムの送受信周波数変更動作について、詳細に説明する。
オーディオ再生装置Aにて、操作部A4の送信周波数変更ボタンが押下された場合、送信周波数制御手段A21は、送信周波数の変更指示、すなわち、周波数制御部A14に対する送信周波数変更信号S1の送出に先立ち、変更後の送信周波数を示す埋込信号S2を生成するよう、埋込信号生成手段A22に対して指示を送る。当該指示を受けた埋込信号生成手段A22は、変更後の送信周波数を示す埋込信号S2を生成し、当該埋め込み信号S2を現在送信中のディジタルオーディオ信号に重畳させるべく、変調部A12に送出する。すなわち、本実施形態のオーディオ再生装置Aでは、送信周波数の変更に先立って、その変更内容を示した埋込信号S2がワイヤレススピーカB側に無線送信される。なお、送信周波数制御手段A21は、埋込信号S2の生成を指示してから所定の待機時間(ワイヤレススピーカBの受信周波数が変更されるまでに要する時間)が経過した時点で、送信周波数の変更を指示すべく、周波数制御部A14に送信周波数変更信号S1を送出する。
一方、ワイヤレススピーカBにおいて、受信周波数制御手段B21は、復調部B12で得られる復調結果に埋込信号S2が含まれているか否かを常時監視しており、復調結果に埋込信号S2が含まれていれば、ワイヤレススピーカBの受信周波数を当該埋込信号S2が示す変更後の送信周波数に合致させるべく、受信周波数変更信号S3を生成して周波数制御部B14に送出する。すなわち、本実施形態のワイヤレススピーカBでは、オーディオ再生装置A側で送信周波数の変更操作が為された場合、自動的にその受信周波数が変更後の送信周波数に合致される。従って、両装置A、B間における無線通信は、オーディオ再生装置Aの送信周波数が変更された後も、何ら断絶されることなく正常に継続される。
なお、操作部A4の送受信周波数変更ボタンが再度押下された場合、オーディオ再生装置Aの送信周波数は、さらに別の送信周波数、或いは、元の送信周波数に変更されることになるが、その際にも、オーディオ再生装置A及びワイヤレススピーカBでは、上記と同様の信号処理が行われる。
このような構成とすることにより、ユーザは、オーディオ再生装置Aに設けられた操作部A4(特に、その送受信周波数変更ボタン)を操作するだけで、システムの送受信周波数を切り換えることが可能となる。従って、例えば、妨害周波数を回避してより良好な受信状態を得るべく、選択候補となる複数の送受信周波数毎に、その受信状態(受信音声の品質)を比較する場合、その送受信周波数の順次切換操作を従来より簡易かつ迅速に行うことができるので、送受信周波数の最適化に要する時間を短縮することが可能となる。また、本構成であれば、送信機能しか具備しないオーディオ再生装置Aと受信機能しか具備しないワイヤレススピーカBでも、上記した送受信周波数切換制御を実現することができるので、システムの不要な複雑化やそれに伴うコストアップが招かれることもない。
また、先にも述べたように、本実施形態のオーディオ再生装置Aは、現在設定されている送信周波数を視覚的に報知する表示部A5を有して成る構成とされている。このような構成とすることにより、ユーザは、ワイヤレススピーカBでの受信状態とそのときに設定されている送信周波数とを関連付けて認識することができる。従って、選択候補となる送受信周波数が複数存在する場合であっても、電波環境が良好で受信妨害の少ない送受信周波数を適切に設定することが可能となる。
次に、本発明に係るワイヤレスオーディオシステムの第2実施形態について、図2を参照しながら詳細な説明を行う。図2は、本発明に係るワイヤレスオーディオシステムの第2実施形態を示すブロック図である。なお、本図からも分かるように、本実施形態のワイヤレスオーディオシステムは、先出の第1実施形態とほぼ同様の構成から成る。そこで、第1実施形態と同様の構成部分については、図1と同一符号を付すことで詳細な説明を省略し、以下では、本実施形態の特徴部分について重点を置いた説明を行うことにする。
まず、オーディオ再生装置A側の特徴部分として、マイクロプロセッサA2は、先述の諸機能を具備するほか、計時を行うタイマ手段A23としての機能を新たに備えている。一方、ワイヤレススピーカB側の特徴部分としては、新たに表示部B4及びメモリ部B5を設けた点が挙げられる。また、受信回路部B1には、復調部B12で得られたディジタルオーディオ信号から、そのエラー量S4を算出するエラー検出部B15が追設されている。さらに、マイクロプロセッサB2は、受信周波数制御手段B21の機能として、先述した諸機能のほか、先述のエラー量S4に基づいてワイヤレススピーカBの受信状態を検出する機能、検出されたワイヤレススピーカBの受信状態を電子情報としてメモリ部B5に逐次格納する機能、並びに、メモリ部B5に格納された電子情報を比較して最良の受信周波数を判断する機能、を新たに備えて成る。なお、表示部B4は、受信周波数制御手段B21にて最良であると判断された受信周波数を視覚的に報知する手段であり、液晶ディスプレイやLED等を用いることができる。
上記構成から成るワイヤレスオーディオシステムの送受信周波数変更動作について、詳細に説明する。
オーディオ再生装置Aにて、操作部A4の送信周波数変更ボタンが押下された場合、システムは、最良の送受信周波数を自動探索する動作モードに移行され、送信周波数制御手段A21及び埋込信号生成手段A22は、タイマ手段A23の計時出力に基づき、装置の送信周波数を所定の時間間隔で順次変更し始める。このとき、送信周波数の変更に先立って、その変更内容を示した埋込信号S2がワイヤレススピーカB側に無線送信される点については、先の第1実施形態と同様である。このような送信周波数の順次変更処理は、選択候補となる複数の送信周波数が少なくとも一巡されるまで継続される。
一方、ワイヤレススピーカBでは、オーディオ再生装置A側で送信周波数の順次変更が為される間、先の第1実施形態と同様の信号処理により、自動的にその受信周波数が変更後の送信周波数に逐次合致される。このとき、エラー検出部B15は、復調部B12で得られるディジタルオーディオ信号のエラー量S4を逐次算出しており、受信周波数制御手段B21は、当該エラー量S4に基づいてワイヤレススピーカBの受信状態を検出し、かつ、その受信状態を電子情報としてメモリ部B5に逐次格納していく。なお、エラー検出部B15では、受信周波数の変更前にも、復調部B12で得られるディジタルオーディオ信号のエラー量S4が定期的に算出されており、メモリ部B5には、その各時点における受信状態が電子情報として蓄積されている。
このようにして、選択候補となる送信周波数毎(すなわち、それに応じて逐次合致される受信周波数毎)の受信状態情報が全て蓄えられると、受信周波数制御手段B21は、格納された電子情報を比較して最良の受信周波数(すなわち、エラー量S4が最も少なかった受信周波数)を判断し、その受信周波数を表示するよう、表示部B4に指示を送る。その結果、ユーザは、表示部B4に表示内容に基づいて、最も良好な受信状態が得られるシステムの送受信周波数を容易に認識し、その最適設定を行うことが可能となる。
上記したように、本実施形態のワイヤレスオーディオシステムにおいて、オーディオ再生装置Aは、計時を行うタイマ手段A23を有して成り、装置の送信周波数を所定の時間間隔で順次変更する構成とされている。このような構成とすることにより、オーディオ再生装置Aにおける送信周波数の順次変更操作を手動で行う必要がなくなるため、最良の送受信周波数を探索するに際して、ユーザの操作負担を一層軽減することが可能となる。また、ユーザが送受信周波数の順次変更操作を中途半端に完了してしまうこともないので、最良の送受信周波数を適切に探索することが可能となる。
また、本実施形態のワイヤレススピーカBは、装置の受信周波数毎に検出される受信状態を電子情報として逐次格納するとともに、当該電子情報の比較結果から最良であると判断された受信周波数を表示部B4で報知する構成とされている。このような構成とすることにより、ユーザの主観に依存することなく、受信状態の微妙な優劣を正確に判断して、最良の受信状態が得られるシステムの送受信周波数を容易に設定することが可能となる。
なお、本実施形態では、操作部A4の送信周波数変更ボタンが単純押下された時点で、送受信周波数の自動探索動作モードに移行する構成を例に挙げて説明を行ったが、本発明の構成はこれに限定されるものではなく、例えば、送信周波数変更ボタンが単純押下された場合には、送受信周波数の手動変更が行われ、所定時間だけ継続押下された場合には、送受信周波数の自動探索動作モードに移行する構成としても構わない。このような構成とすることにより、送信周波数変更ボタンに複数の機能を持たせることができるので、操作部A4の簡略化を図ることが可能となる。
また、本実施形態では、装置の受信状態を検出する手段として、復調されたディジタルオーディオ信号のエラー量S4を検出するエラー検出部B15を設けた構成を例に挙げて説明を行ったが、本発明の構成はこれに限定されるものではなく、例えば、受信信号の強度に基づいて装置の受信状態を検出する構成としても構わない。
次に、本発明に係るワイヤレスオーディオシステムの第3実施形態について、図3を参照しながら詳細な説明を行う。図3は、本発明に係るワイヤレスオーディオシステムの第3実施形態を示すブロック図である。なお、本図からも分かるように、本実施形態のワイヤレスオーディオシステムは、先出の第1、第2実施形態とほぼ同様の構成から成る。そこで、第1、第2実施形態と同様の構成部分については、図1、図2と同一符号を付すことで詳細な説明を省略し、以下では、本実施形態の特徴部分について重点を置いた説明を行うことにする。
本実施形態のワイヤレスオーディオシステムにおいて、ワイヤレススピーカBは、ダイバシティアンテナ方式を採用した構成、すなわち、無線電波の検出手段として複数の受信アンテナ部B3a、B3bを有して成る構成とされている。また、受信回路部B1には、受信アンテナ部B3a、B3bのいずれかを選択して受信部B11に接続するアンテナ切換部B16が追設されている。さらに、マイクロプロセッサB2は、受信周波数制御手段B21の機能として、先述した諸機能のほか、アンテナ切換信号S5を生成する機能、アンテナ切換信号S5を送出する毎にワイヤレススピーカBの受信状態を検出する機能、検出された受信状態を電子情報としてメモリ部B5に逐次格納する機能、並びに、格納された電子情報を比較してワイヤレススピーカBの受信周波数と受信アンテナB3a、B3bとの最良の組合わせを判断する機能、を新たに備えて成る。なお、上記のアンテナ切換信号S5とは、アンテナ切換部B16に信号系統の切換えを命じる制御信号のことである。
上記構成から成るワイヤレスオーディオシステムの送受信周波数変更動作について、詳細に説明する。
オーディオ再生装置Aにて、操作部A4の送信周波数変更ボタンが押下された場合、先の第2実施形態と同様、システムは、最良の送受信周波数を自動探索する動作モードに移行され、送信周波数の順次変更処理が開始される。なお、送信周波数を変更する時間間隔については、ワイヤレススピーカB側での受信アンテナ切換制御に要する時間を考慮し、第2実施形態よりも長く設定されている。
一方、ワイヤレススピーカBでは、オーディオ再生装置A側で送信周波数の順次変更が為される間、先の第1、第2実施形態と同様の信号処理により、自動的にその受信周波数が変更後の送信周波数に逐次合致される。このとき、受信周波数制御手段B21は、ワイヤレススピーカBの受信周波数毎に、すなわち、周波数制御部B14に対して受信周波数制御信号S3を出力する毎に、受信アンテナB3a、B3bを順次択一すべく、アンテナ切換部B16に対してアンテナ切換信号S5を送出する。
具体的に述べると、受信周波数制御手段B21は、まず、受信アンテナB3aを選択するよう、アンテナ切換部B16に対してアンテナ切換信号S5を送出する。受信アンテナB3aが選択されて無線電波が検出されると、エラー検出部B15では、復調部B12で得られるディジタルオーディオ信号のエラー量S4の算出が行われる。そして、受信周波数制御手段B21は、当該エラー量S4に基づいてワイヤレススピーカBの受信状態を検出するとともに、その受信状態を電子情報としてメモリ部B5に格納する。次に、受信周波数制御手段B21は、受信アンテナB3bを選択するよう、アンテナ切換部B16に対してアンテナ切換信号S5を送出し、上記と同様、そのときの受信状態を電子情報としてメモリ部B5に格納する。このような受信アンテナの択一動作並びに受信状態の検出動作は、その後も、ワイヤレススピーカBの受信周波数が順次変更される毎に繰り返される。
すなわち、本実施形態のワイヤレススピーカBは、上記した受信周波数の順次変更制御並びに受信アンテナ部B3a、B3bの順次択一制御により、その受信周波数と受信アンテナB3a、B3bとの組合わせ毎に、各々の受信状態を逐次電子情報として蓄積していく構成であると言える。
このようにして、選択候補となる受信周波数と受信アンテナB3a、B3bとの組合わせにつき、全ての受信状態情報が蓄えられると、受信周波数制御手段B21は、格納された電子情報を比較して最良の組合わせ(すなわち、エラー量が最も少なかった組合わせ)を判断する。そして、受信周波数制御手段B21は、最良の組合わせであると判断された受信周波数を表示するよう、表示部B4に指示を送るとともに、同じく最良の組合わせであると判断された受信アンテナを選択するよう、アンテナ切換部B16に対してアンテナ切換信号S5を送出する。
このような構成とすることにより、最良の受信状態が得られる送受信周波数及びダイバシティアンテナの組合わせを容易に設定することが可能となる。
なお、上記の実施形態では、ワイヤレスオーディオシステムに本発明を適用した場合を例に挙げて説明を行ったが、本発明の適用対象はこれに限定されるものではなく、送信装置から受信装置に対して信号を無線伝送する無線通信システム全般に広く適用することが可能である。
また、上記の実施形態では、オーディオ再生装置Aの送信周波数を変更するに先立ち、埋込信号S2を用いて変更後の送信周波数をワイヤレススピーカB側に教示する構成を例に挙げて説明を行ったが、本発明の構成はこれに限定されるものではなく、例えば、オーディオ再生装置Aについては、変更後の送信周波数に加えてその変更タイミングを教示する埋込信号S2を生成する構成とし、ワイヤレススピーカBについては、埋込信号S2に示される送信周波数の変更タイミングに応じて、自身の受信周波数を変更する構成としてもよい。このような構成とすることにより、送受信周波数の変更タイミングをより高精度に制御することができるので、両装置A、B間における無線通信の断絶や、それに伴うワイヤレススピーカBの異音発生等を極力防止することが可能となる。
また、本発明の構成は、上記の実施形態のほか、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。
本発明は、例えば、ワイヤレスオーディオシステム等における受信品質(すなわち受信音声の再生品質)を高める上で有用な技術である。
は、本発明に係るワイヤレスオーディオシステムの第1実施形態を示すブロック図である。 は、本発明に係るワイヤレスオーディオシステムの第2実施形態を示すブロック図である。 は、本発明に係るワイヤレスオーディオシステムの第3実施形態を示すブロック図である。
符号の説明
A オーディオ再生装置(送信装置)
A1 送信回路部
A11 アナログ/ディジタル変換部
A12 変調部
A13 発振部
A14 周波数制御部
A2 マイクロプロセッサ
A21 送信周波数制御手段
A22 埋込信号生成手段
A23 タイマ手段
A3 送信アンテナ部
A4 操作部
A5 表示部
B ワイヤレススピーカ(受信装置)
B1 受信回路部
B11 受信部
B12 復調部
B13 ディジタル/アナログ変換部
B14 周波数制御部
B15 エラー検出部
B16 アンテナ切換部
B2 マイクロプロセッサ
B21 受信周波数制御手段
B3(B3a、B3b) 受信アンテナ部
B4 表示部
B5 メモリ部

Claims (5)

  1. 送信信号を生成する手段と、前記送信信号に基づいて変調信号を生成する手段と、前記変調信号に基づいて搬送波の変調処理を行う手段と、前記変調処理で得られた被変調信号を無線電波として空間に放出する手段と、装置の送信周波数を可変制御する手段と、前記送信周波数の変更に先立って変更後の送信周波数を示すデータ信号を生成する手段と、同じく前記送信周波数の変更に先立って現在送信中の送信信号に前記データ信号を重畳させる手段と、を有して成る送信装置と;前記無線電波を検出する手段と、検出された無線電波から装置の受信周波数に応じた信号成分を抽出する手段と、抽出された信号成分から前記送信信号と前記データ信号を復調する手段と、復調結果に前記データ信号が含まれていれば装置の受信周波数を当該データ信号が示す変更後の送信周波数に合致させる手段と、を有して成る受信装置と;から構築されることを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記送信装置は、現在設定されている送信周波数を報知する手段を有して成ることを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記送信装置は、計時を行う手段を有して成り、装置の送信周波数を所定の時間間隔で順次変更することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の無線通信システム。
  4. 前記受信装置は、装置の受信周波数毎に装置の受信状態を検出する手段と、検出された受信状態を情報として逐次格納する手段と、格納された情報を比較して最良の受信周波数を判断する手段と、最良であると判断された受信周波数を報知する手段と、を有して成ることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の無線通信システム。
  5. 前記受信装置は、前記無線電波を検出する手段を複数有して成り、かつ、それらを装置の受信周波数毎に順次択一する手段と、それらを順次択一する毎に装置の受信状態を検出する手段と、検出された受信状態を情報として逐次格納する手段と、格納された情報を比較して装置の受信周波数と前記無線電波を検出する手段との最良の組合わせを判断する手段と、最良の組合わせであると判断された受信周波数を報知する手段と、同じく最良の組合わせであると判断された前記無線電波を検出する手段を択一的に選択する手段と、を有して成ることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の無線通信システム。
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