JP2006109272A - 要素復号器、方法、プログラム、記録媒体およびターボ復号装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ターボ復号装置における要素復号器の回路規模の増大を抑える。
【解決手段】 情報ビット系列Sk、冗長ビット系列Pkおよび事前尤度Lkに基づき状態遷移確率Гを演算する状態遷移確率演算部12aと、状態遷移確率Гに基づき、前方繰り返し演算を行なう前方繰り返し演算部12cと、前方繰り返し演算部12cの演算結果から、前方繰り返し演算手段の演算結果の最大値を減算する前方繰り返し演算結果減算部12hと、前方繰り返し演算結果減算部12hの減算結果の最小値が所定の下限値以上となるようにする前方繰り返し演算結果容量制限部12iとを備え、前方繰り返し演算結果容量制限部12iにより、前方繰り返し演算結果記録部12dに記録されるデータのサイズが制限されるので、前方繰り返し演算結果記録部12dを構成するメモリのビット幅を小さくできる。よって、要素復号器12の回路規模の増大を抑えることができる。
【選択図】 図2
【解決手段】 情報ビット系列Sk、冗長ビット系列Pkおよび事前尤度Lkに基づき状態遷移確率Гを演算する状態遷移確率演算部12aと、状態遷移確率Гに基づき、前方繰り返し演算を行なう前方繰り返し演算部12cと、前方繰り返し演算部12cの演算結果から、前方繰り返し演算手段の演算結果の最大値を減算する前方繰り返し演算結果減算部12hと、前方繰り返し演算結果減算部12hの減算結果の最小値が所定の下限値以上となるようにする前方繰り返し演算結果容量制限部12iとを備え、前方繰り返し演算結果容量制限部12iにより、前方繰り返し演算結果記録部12dに記録されるデータのサイズが制限されるので、前方繰り返し演算結果記録部12dを構成するメモリのビット幅を小さくできる。よって、要素復号器12の回路規模の増大を抑えることができる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、ターボ復号装置における要素復号器の回路規模、特にメモリ量の削減に関する。
従来より、例えば特許文献1、2に示すように、ターボ復号装置が実現されている。ターボ復号装置は、要素復号器を備える。要素復号器は、情報ビット系列S、冗長ビット系列Pおよび事前尤度Lに基づき、情報尤度Λを求める。
図10は、従来技術にかかる要素復号器112の内部構成を示す機能ブロック図である。要素復号器112は、状態遷移確率演算部112a、状態遷移確率記録部112b、前方繰り返し演算部112c、前方繰り返し演算結果記録部112d、後方繰り返し演算部112e、後方繰り返し演算結果記録部112f、情報尤度演算部112gを有する。
状態遷移確率演算部112aは、情報ビット系列S、冗長ビット系列Pおよび事前尤度Lに基づき、状態遷移確率を演算する。状態遷移確率記録部112bは、状態遷移確率を記録するためのメモリである。
前方繰り返し演算部112cは、状態遷移確率記録部112bから状態遷移確率を読み出して、前方繰り返し演算を行なう。前方繰り返し演算結果記録部112dは、前方繰り返し演算の結果を記録するためのメモリである。
後方繰り返し演算部112eは、状態遷移確率記録部112bから状態遷移確率を読み出して、後方繰り返し演算を行なう。後方繰り返し演算結果記録部112fは、後方繰り返し演算の結果を記録するためのメモリである。
情報尤度演算部112gは、状態遷移確率記録部112bから状態遷移確率を読み出し、前方繰り返し演算結果記録部112dから前方繰り返し演算の結果を読み出し、後方繰り返し演算結果記録部112fから後方繰り返し演算の結果を読み出して、情報尤度を演算する。
なお、上記のような、状態遷移確率の演算、前方繰り返し演算、後方繰り返し演算および情報尤度演算を多く繰り返すほど、復号結果が確からしくなる。
しかしながら、上記のような演算を多く繰り返すほど、前方繰り返し演算の結果および後方繰り返し演算の結果のデータサイズが大きくなる。よって、前方繰り返し演算結果記録部112dおよび後方繰り返し演算結果記録部112fのメモリサイズが大きくなってしまう。よって、ターボ復号装置における要素復号器の回路規模、特にメモリ量の増大を招いてしまう。
そこで、本発明は、ターボ復号装置における要素復号器の回路規模の増大を抑えることを課題とする。
本発明にかかる要素復号器は、ターボ復号に使用するために、情報ビット系列、冗長ビット系列および事前尤度に基づき情報尤度を求める要素復号器であって、情報ビット系列、冗長ビット系列および事前尤度に基づき状態遷移確率を演算する状態遷移確率演算手段と、状態遷移確率に基づき、前方繰り返し演算を行なう前方繰り返し演算手段と、前方繰り返し演算手段の演算結果から、前方繰り返し演算手段の演算結果の最大値を減算する前方繰り返し演算結果減算手段と、前方繰り返し演算結果減算手段の減算結果の最小値が所定の下限値以上となるようにする前方繰り返し演算結果容量制限手段と、状態遷移確率に基づき、後方繰り返し演算を行なう後方繰り返し演算手段と、後方繰り返し演算手段の演算結果から、後方繰り返し演算手段の演算結果の最大値を減算する後方繰り返し演算結果減算手段と、後方繰り返し演算結果減算手段の減算結果の最小値が所定の下限値以上となるようにする後方繰り返し演算結果容量制限手段と、状態遷移確率、前方繰り返し演算結果容量制限手段の出力および後方繰り返し演算結果容量制限手段の出力に基づき、情報尤度を演算する情報尤度演算手段とを備えるように構成される。
上記のように構成された要素復号器によれば、ターボ復号に使用するために、情報ビット系列、冗長ビット系列および事前尤度に基づき情報尤度を求める要素復号器が提供される。
状態遷移確率演算手段は、情報ビット系列、冗長ビット系列および事前尤度に基づき状態遷移確率を演算する。前方繰り返し演算手段は、状態遷移確率に基づき、前方繰り返し演算を行なう。前方繰り返し演算結果減算手段は、前方繰り返し演算手段の演算結果から、前方繰り返し演算手段の演算結果の最大値を減算する。前方繰り返し演算結果容量制限手段は、前方繰り返し演算結果減算手段の減算結果の最小値が所定の下限値以上となるようにする。後方繰り返し演算手段は、状態遷移確率に基づき、後方繰り返し演算を行なう。後方繰り返し演算結果減算手段は、後方繰り返し演算手段の演算結果から、後方繰り返し演算手段の演算結果の最大値を減算する。後方繰り返し演算結果容量制限手段は、後方繰り返し演算結果減算手段の減算結果の最小値が所定の下限値以上となるようにする。情報尤度演算手段は、状態遷移確率、前方繰り返し演算結果容量制限手段の出力および後方繰り返し演算結果容量制限手段の出力に基づき、情報尤度を演算する。
なお、本発明にかかる要素復号器は、前方繰り返し演算結果容量制限手段の出力を記録する前方繰り返し演算結果記録手段と、後方繰り返し演算結果容量制限手段の出力を記録する後方繰り返し演算結果記録手段とを備えてもよい。
なお、本発明にかかる要素復号器は、前方繰り返し演算結果容量制限手段の出力を記録する前方繰り返し演算結果記録手段を備え、情報尤度演算手段は、後方繰り返し演算結果容量制限手段の演算出力と並行して、情報尤度を演算するようにしてもよい。
なお、本発明にかかる要素復号器は、後方繰り返し演算結果容量制限手段の出力を記録する後方繰り返し演算結果記録手段を備え、情報尤度演算手段は、前方繰り返し演算結果容量制限手段の演算出力と並行して、情報尤度を演算するようにしてもよい。
なお、本発明にかかる要素復号器は、前方繰り返し演算結果容量制限手段が、前方繰り返し演算結果減算手段の減算結果において所定の下限値未満となるものを、所定の下限値に置き換え、後方繰り返し演算結果容量制限手段が、後方繰り返し演算結果減算手段の減算結果において所定の下限値未満となるものを、所定の下限値に置き換えるようにしてもよい。
なお、本発明にかかる要素復号器は、状態遷移確率に基づき、所定の下限値を決定する下限値決定手段を備えてもよい。
なお、本発明にかかる要素復号器は、状態遷移確率演算手段の出力を所定の制限値以下にする状態遷移確率制限手段を備え、前方繰り返し演算手段、後方繰り返し演算手段および情報尤度演算手段は、状態遷移確率制限手段の出力を、状態遷移確率として使用するようにしてもよい。
なお、本発明にかかる要素復号器は、前方繰り返し演算結果容量制限手段の出力および後方繰り返し演算結果容量制限手段の出力に基づき、所定の制限値を決定する制限値決定手段を備えるようにしてもよい。
なお、本発明にかかる要素復号器は、情報ビット系列、冗長ビット系列および事前尤度の振幅を所定の振幅制限値以下にする信号振幅制限手段を備え、状態遷移確率演算手段は、信号振幅制限手段の出力を、情報ビット系列、冗長ビット系列および事前尤度として使用するようにしてもよい。
なお、本発明にかかるターボ復号装置は、本発明にかかる要素復号器を備えるようにしてもよい。
本発明にかかる要素復号方法は、ターボ復号に使用するために、情報ビット系列、冗長ビット系列および事前尤度に基づき情報尤度を求める要素復号方法であって、状態遷移確率演算手段が、情報ビット系列、冗長ビット系列および事前尤度に基づき状態遷移確率を演算する状態遷移確率演算工程と、前方繰り返し演算手段が、状態遷移確率に基づき、前方繰り返し演算を行なう前方繰り返し演算工程と、前方繰り返し演算結果減算手段が、前方繰り返し演算手段の演算結果から、前方繰り返し演算手段の演算結果の最大値を減算する前方繰り返し演算結果減算工程と、前方繰り返し演算結果容量制限手段が、前方繰り返し演算結果減算手段の減算結果の最小値が所定の下限値以上となるようにする前方繰り返し演算結果容量制限工程と、後方繰り返し演算手段が、状態遷移確率に基づき、後方繰り返し演算を行なう後方繰り返し演算工程と、後方繰り返し演算結果減算手段が、後方繰り返し演算手段の演算結果から、後方繰り返し演算手段の演算結果の最大値を減算する後方繰り返し演算結果減算工程と、後方繰り返し演算結果容量制限手段が、後方繰り返し演算結果減算手段の減算結果の最小値が所定の下限値以上となるようにする後方繰り返し演算結果容量制限工程と、情報尤度演算手段が、状態遷移確率、前方繰り返し演算結果容量制限手段の出力および後方繰り返し演算結果容量制限手段の出力に基づき、情報尤度を演算する情報尤度演算工程とを備えるように構成される。
本発明にかかるプログラムは、ターボ復号に使用するために、情報ビット系列、冗長ビット系列および事前尤度に基づき情報尤度を求める要素復号処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、情報ビット系列、冗長ビット系列および事前尤度に基づき状態遷移確率を演算する状態遷移確率演算処理と、状態遷移確率に基づき、前方繰り返し演算を行なう前方繰り返し演算処理と、前方繰り返し演算処理の演算結果から、前方繰り返し演算処理の演算結果の最大値を減算する前方繰り返し演算結果減算処理と、前方繰り返し演算結果減算処理の減算結果の最小値が所定の下限値以上となるようにする前方繰り返し演算結果容量制限処理と、状態遷移確率に基づき、後方繰り返し演算を行なう後方繰り返し演算処理と、後方繰り返し演算処理の演算結果から、後方繰り返し演算処理の演算結果の最大値を減算する後方繰り返し演算結果減算処理と、後方繰り返し演算結果減算処理の減算結果の最小値が所定の下限値以上となるようにする後方繰り返し演算結果容量制限処理と、状態遷移確率、前方繰り返し演算結果容量制限処理の出力および後方繰り返し演算結果容量制限処理の出力に基づき、情報尤度を演算する情報尤度演算処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
本発明にかかる記録媒体は、ターボ復号に使用するために、情報ビット系列、冗長ビット系列および事前尤度に基づき情報尤度を求める要素復号処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体であって、情報ビット系列、冗長ビット系列および事前尤度に基づき状態遷移確率を演算する状態遷移確率演算処理と、状態遷移確率に基づき、前方繰り返し演算を行なう前方繰り返し演算処理と、前方繰り返し演算処理の演算結果から、前方繰り返し演算処理の演算結果の最大値を減算する前方繰り返し演算結果減算処理と、前方繰り返し演算結果減算処理の減算結果の最小値が所定の下限値以上となるようにする前方繰り返し演算結果容量制限処理と、状態遷移確率に基づき、後方繰り返し演算を行なう後方繰り返し演算処理と、後方繰り返し演算処理の演算結果から、後方繰り返し演算処理の演算結果の最大値を減算する後方繰り返し演算結果減算処理と、後方繰り返し演算結果減算処理の減算結果の最小値が所定の下限値以上となるようにする後方繰り返し演算結果容量制限処理と、状態遷移確率、前方繰り返し演算結果容量制限処理の出力および後方繰り返し演算結果容量制限処理の出力に基づき、情報尤度を演算する情報尤度演算処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態にかかるターボ復号装置1の構成を示すブロック図である。ターボ復号装置1は、シリアル/パラレル変換器2、第一要素復号器12、2倍器14、第一減算器16、第一インタリーバ18、第二インタリーバ19、第二要素復号器22、2倍器24、第二減算器26、第二デインタリーバ28、第一デインタリーバ32、硬判定器34を備える。ただし、符号化率を1/3としている。
データブロックは、シリアル/パラレル変換器2により、シリアル信号からパラレル信号に変換される。すなわち、シリアル/パラレル変換器2は、データブロックを受け、情報ビット系列S、第一冗長ビット系列P1、第二冗長ビット系列P2を出力する。
第一要素復号器12は、情報ビット系列S、第一冗長ビット系列P1および第一事前尤度L1に基づき、第一情報尤度Λ1を求める。2倍器14は、情報ビット系列Sを2倍にして出力する。第一減算器16は、第一情報尤度Λ1から第一事前尤度L1および2倍器114の出力(2S)を減じて、インタリーブ前の事前尤度Le1を求める。第一インタリーバ18は、インタリーブ前の事前尤度Le1をインタリーブして事前尤度L2を求める。第二インタリーバ19は、情報ビット系列Sをインタリーブする。なお、第二インタリーバ19のインタリーブ法は、第一インタリーバ18と同じである。第二要素復号器22は、インタリーブされた情報ビット系列π(S)、冗長ビット系列P2および事前尤度L2に基づき、情報尤度Λ2を求める。2倍器24は、インタリーブされた情報ビット系列π(S)を2倍にして出力する。第二減算器26は、情報尤度Λ2から、事前尤度L2および2倍器24の出力(2π(S))を減じて、デインタリーブ前の事前尤度Le2を求める。第二デインタリーバ28は、デインタリーブ前の事前尤度Le2をデインタリーブして事前尤度L1を求める。なお、第二デインタリーバ28によるデインタリーブは、第一インタリーバ18によるインタリーブの逆演算である。
第一デインタリーバ32は、第二要素復号器22の出力する第二情報尤度Λ2をデインタリーブする。第一デインタリーバ32のデインタリーブ法は、第二デインタリーバ28によるデインタリーブ法と同じである。なお、第一デインタリーバ32は、第二情報尤度Λ2を求めることが所定の回数繰り返された後に作動する。
硬判定器34は、第一デインタリーバ32の出力を硬判定する。この硬判定の結果が、復号化されたデータである。硬判定の方法自体は、周知のターボ復号と同様であり、説明を省略する。
第一の実施形態
図2は、第一の実施形態にかかる第一要素復号器12の構成を示す機能ブロック図である。なお、第二要素復号器22の構成も同様である。第一要素復号器12は、状態遷移確率演算部12a、状態遷移確率記録部12b、前方繰り返し演算部12c、前方繰り返し演算結果減算部12h、前方繰り返し演算結果容量制限部12i、前方繰り返し演算結果記録部12d、後方繰り返し演算部12e、後方繰り返し演算結果減算部12j、後方繰り返し演算結果容量制限部12k、後方繰り返し演算結果記録部12f、情報尤度演算部12g、下限値決定部12mを備える。
図2は、第一の実施形態にかかる第一要素復号器12の構成を示す機能ブロック図である。なお、第二要素復号器22の構成も同様である。第一要素復号器12は、状態遷移確率演算部12a、状態遷移確率記録部12b、前方繰り返し演算部12c、前方繰り返し演算結果減算部12h、前方繰り返し演算結果容量制限部12i、前方繰り返し演算結果記録部12d、後方繰り返し演算部12e、後方繰り返し演算結果減算部12j、後方繰り返し演算結果容量制限部12k、後方繰り返し演算結果記録部12f、情報尤度演算部12g、下限値決定部12mを備える。
状態遷移確率演算部12aは、情報ビット系列S、第一冗長ビット系列P1および第一事前尤度L1それぞれのk番目のデータSk、Pk、Lkに基づき、状態遷移確率Г(k-1,k)を求める。Sk、Pk推測値は、それぞれ0または1をとることから、4種類の状態遷移確率Г(k-1,k)が求められる。なお、kは1からブロック長Nまでの値をとる整数である。
状態遷移確率記録部12bは、状態遷移確率演算部12aが算出した状態遷移確率Гを記録するためのメモリである。
前方繰り返し演算部12cは、状態遷移確率Г(k-1,k)およびAk-1からAkを求める。すなわち、kの状態をk−1の状態から推測する。ただし、Aは、前方繰り返し演算の演算結果である。前方繰り返し演算の方法は、ターボ復号装置1が復号する信号を符号化したターボ符号装置の構成によって定まる。より詳細には、ターボ符号装置が備える再帰的組織畳み込み符号器(RSC)の構成によって定まる。
図3は、第一の実施形態において想定している再帰的組織畳み込み符号器(RSC)の構成を示す図である。再帰的組織畳み込み符号器(RSC)は、内部レジスタa,b,cおよび加算器を有し、情報ビット系列Sを受けて、情報ビット系列Sおよび冗長ビット系列Pを出力する。
図4は、内部レジスタa,b,cの取り得る状態の定義を示す図である。図4に示すように、8種類の状態が定義されている。
図5は、図3および図4に基づいて求めたAに関するトレリス遷移図である。図5において、
Гk-1,k(0,0)は、mk=0,
nk=0におけるГ(k-1,k)
Гk-1,k(0,1)は、mk=0,
nk=1におけるГ(k-1,k)
Гk-1,k(1,0)は、mk=1,
nk=0におけるГ(k-1,k)
Гk-1,k(1,1)は、mk=1,
nk=1におけるГ(k-1,k)
である。ただし、Skの推測値をmk、Pkの推測値をnkとする。
Гk-1,k(0,0)は、mk=0,
nk=0におけるГ(k-1,k)
Гk-1,k(0,1)は、mk=0,
nk=1におけるГ(k-1,k)
Гk-1,k(1,0)は、mk=1,
nk=0におけるГ(k-1,k)
Гk-1,k(1,1)は、mk=1,
nk=1におけるГ(k-1,k)
である。ただし、Skの推測値をmk、Pkの推測値をnkとする。
また、Aの初期値は、A0(1)
= 0, A0(2〜8) ≒ −∞である。よって、図5に示すトレリス遷移図にしたがって、Akは、状態遷移確率Г(k-1,k)およびAk-1から再帰的に求めることができる。すなわち、Akは、下記の式により求めることができる。
= 0, A0(2〜8) ≒ −∞である。よって、図5に示すトレリス遷移図にしたがって、Akは、状態遷移確率Г(k-1,k)およびAk-1から再帰的に求めることができる。すなわち、Akは、下記の式により求めることができる。
後方繰り返し演算部12eは、状態遷移確率Г(k,k+1)およびBk+1からBkを求める。すなわち、kの状態をk+1の状態から推測する。ただし、Bは、後方繰り返し演算の演算結果である。後方繰り返し演算の方法は、ターボ復号装置1が復号する信号を符号化したターボ符号装置の構成によって定まる。より詳細には、ターボ符号装置が備える再帰的組織畳み込み符号器(RSC)の構成によって定まる。この構成は、図3を参照して説明したものと同じである。
図6は、図3および図4に基づいて求めたBに関するトレリス遷移図である。図6において、Гk,k+1(0,0)、Гk,k+1(0,1)、Гk,k+1(1,0)、Гk,k+1(1,1)は、図5と同様な定義である。
また、Bの初期値は、BN+1(1)
= 0, BN+1(2〜8) ≒ −∞である。ただし、1≦k≦N(=ブロック長)である。よって、図6に示すトレリス遷移図にしたがって、Bkは、状態遷移確率Г(k,k+1)およびBk+1から再帰的に求めることができる。すなわち、Bkは、下記の式により求めることができる。
= 0, BN+1(2〜8) ≒ −∞である。ただし、1≦k≦N(=ブロック長)である。よって、図6に示すトレリス遷移図にしたがって、Bkは、状態遷移確率Г(k,k+1)およびBk+1から再帰的に求めることができる。すなわち、Bkは、下記の式により求めることができる。
前方繰り返し演算結果減算部12hは、前方繰り返し演算部12cの演算結果Ak(1),
Ak(2),…, Ak(8)から、これらの最大値Ak(max)を減算する。Ak(max)は、Ak(1), Ak(2),…, Ak(8)のうちの最大のものの値である。前方繰り返し演算結果減算部12hの減算結果は、下記の式の通りである。
Ak(2),…, Ak(8)から、これらの最大値Ak(max)を減算する。Ak(max)は、Ak(1), Ak(2),…, Ak(8)のうちの最大のものの値である。前方繰り返し演算結果減算部12hの減算結果は、下記の式の通りである。
後方繰り返し演算結果減算部12jは、後方繰り返し演算部12eの演算結果Bk(1), Bk(2),…, Bk(8)から、これらの最大値Bk(max)を減算する。Bk(max)は、Bk(1), Bk(2),…, Bk(8)のうちの最大のものの値である。前方繰り返し演算結果減算部12hの減算結果は、下記の式の通りである。
前方繰り返し演算結果容量制限部12iは、前方繰り返し演算結果減算部12hの減算結果Ak’(1),
Ak’(2),…, Ak’(8)の最小値が所定の下限値以上となるようにする。例えば、所定の下限値を−Wとした場合(Wは正の数)、減算結果Ak’(1), Ak’(2),…, Ak’(8)が−W未満となるものを−Wに置き換えればよい。前方繰り返し演算結果容量制限部12iの演算結果Ak’’(1), Ak’’(2),…, Ak’’(8)は、下記の式の通りである。
Ak’(2),…, Ak’(8)の最小値が所定の下限値以上となるようにする。例えば、所定の下限値を−Wとした場合(Wは正の数)、減算結果Ak’(1), Ak’(2),…, Ak’(8)が−W未満となるものを−Wに置き換えればよい。前方繰り返し演算結果容量制限部12iの演算結果Ak’’(1), Ak’’(2),…, Ak’’(8)は、下記の式の通りである。
Bk’(2),…, Bk’(8)の最小値が所定の下限値以上となるようにする。例えば、所定の下限値を−Wとした場合(Wは正の数)、減算結果Bk’(1), Bk’(2),…, Bk’(8)が−W未満となるものを−Wに置き換えればよい。後方繰り返し演算結果容量制限部12kの演算結果は、下記の式の通りである。後方繰り返し演算結果容量制限部12kの演算結果Bk’’(1), Bk’’(2),…, Bk’’(8)は、下記の式の通りである。
前方繰り返し演算結果記録部12dは、前方繰り返し演算結果容量制限部12iの演算結果Ak’’(1), Ak’’(2),…, Ak’’(8)を記録するためのメモリである。前方繰り返し演算結果容量制限部12iの演算結果のサイズは8ビットにおさまるので、前方繰り返し演算結果記録部12dは8ビット幅のメモリで実装できる。
後方繰り返し演算結果記録部12fは、後方繰り返し演算結果容量制限部12kの演算結果Bk’’(1), Bk’’(2),…, Bk’’(8)を記録するためのメモリである。後方繰り返し演算結果容量制限部12kの演算結果のサイズは8ビットにおさまるので、後方繰り返し演算結果記録部12fは8ビット幅のメモリで実装できる。
情報尤度演算部12gは、前方繰り返し演算結果記録部12dに記録されたAk’’(1), Ak’’(2),…, Ak’’(8)、後方繰り返し演算結果記録部12fに記録されたBk+1’’(1), Bk+1’’(2),…, Bk+1’’(8)および状態遷移確率記録部12bに記録された状態遷移確率Г(k,k+1)に基づき、情報尤度Λ(k)を演算する。
まず、送信された元データに対する1の尤度λk,S=1は下記の式のようにして求められる。
まず、状態遷移確率演算部12aが、情報ビット系列S、第一冗長ビット系列P1および第一事前尤度L1それぞれのk番目のデータSk、Pk、Lkに基づき、状態遷移確率Г(k-1,k)を求める。状態遷移確率Г(k-1,k)は、状態遷移確率記録部12bに記録される。
状態遷移確率記録部12bに記録された状態遷移確率Г(k-1,k)に基づき、下限値決定部12mが、前方繰り返し演算結果容量制限部12iおよび後方繰り返し演算結果容量制限部12kにおいて使用する所定の下限値−Wを決定する。例えば、状態遷移確率Гの最大振幅レベルを±255とであった場合、W=255とする。
状態遷移確率記録部12bに記録された状態遷移確率Г(k-1,k) およびAk-1に基づき、前方繰り返し演算部12cが前方繰り返し演算を行なって、Ak(1), Ak(2),…, Ak(8)を求める。
状態遷移確率記録部12bに記録された状態遷移確率Г(k,k+1)およびBk+1に基づき、後方繰り返し演算部12eが後方繰り返し演算を行なって、Bk(1),
Bk(2),…, Bk(8)を求める。
Bk(2),…, Bk(8)を求める。
そして、前方繰り返し演算結果減算部12hが、Ak(1),
Ak(2),…, Ak(8)から、これらの最大値Ak(max)を減算して、Ak’(1), Ak’(2),…, Ak’(8)を得る。
Ak(2),…, Ak(8)から、これらの最大値Ak(max)を減算して、Ak’(1), Ak’(2),…, Ak’(8)を得る。
後方繰り返し演算結果減算部12jが、Bk(1),
Bk(2),…, Bk(8)から、これらの最大値Bk(max)を減算して、Bk’(1), Bk’(2),…, Bk’(8)を得る。
Bk(2),…, Bk(8)から、これらの最大値Bk(max)を減算して、Bk’(1), Bk’(2),…, Bk’(8)を得る。
さらに、前方繰り返し演算結果容量制限部12iが、Ak’(1), Ak’(2),…, Ak’(8)の最小値が下限値−W(=−255)以上となるようにする。例えば、Ak’(1), Ak’(2),…, Ak’(8)が−W未満となるものを−Wに置き換える。
後方繰り返し演算結果容量制限部12kが、Bk’(1),
Bk’(2),…, Bk’(8)
の最小値が下限値−W(=−255)以上となるようにする。例えば、Bk’(1), Bk’(2),…, Bk’(8)が−W未満となるものを−Wに置き換える。
Bk’(2),…, Bk’(8)
の最小値が下限値−W(=−255)以上となるようにする。例えば、Bk’(1), Bk’(2),…, Bk’(8)が−W未満となるものを−Wに置き換える。
そして、前方繰り返し演算結果記録部12dは、前方繰り返し演算結果容量制限部12iの演算結果Ak’’(1), Ak’’(2),…, Ak’’(8)を記録する。後方繰り返し演算結果記録部12fは、後方繰り返し演算結果容量制限部12kの演算結果Bk’’(1), Bk’’(2),…, Bk’’(8)を記録する。
最後に、情報尤度演算部12gが、前方繰り返し演算結果記録部12dに記録されたAk’’(1), Ak’’(2),…, Ak’’(8)、後方繰り返し演算結果記録部12fに記録されたBk+1’’(1), Bk+1’’(2),…, Bk+1’’(8)および状態遷移確率記録部12bに記録された状態遷移確率Г(k,k+1)に基づき、情報尤度Λ(k)を演算する。
第一の実施形態によれば、前方繰り返し演算結果記録部12dおよび後方繰り返し演算結果記録部12fは8ビット幅のメモリで実装できる。
すなわち、従来技術の場合(図10参照)、前方繰り返し演算部112cおよび後方繰り返し演算部112eの演算結果は、kが8100から8130までに達すると、26ビットにもなってしまう。よって、前方繰り返し演算結果記録部112dおよび後方繰り返し演算結果記録部112fは、26ビット幅のメモリでないと実装できない。
しかし、第一の実施形態によれば、前方繰り返し演算結果容量制限部12iおよび後方繰り返し演算結果容量制限部12kによって、前方(後方)繰り返し演算結果が8ビット幅に減縮されている。よって、前方繰り返し演算結果記録部12dおよび後方繰り返し演算結果記録部12fを8ビット幅のメモリで実装できるため、メモリ量を減らすことができる。
なお、第一の実施形態においては、前方繰り返し演算結果記録部12dおよび後方繰り返し演算結果記録部12fの双方を、第一要素復号器12に設ける旨を説明した。
しかし、後方繰り返し演算結果記録部12fを省略してもよい。この場合、情報尤度演算部12gが、後方繰り返し演算結果容量制限部12kの演算出力と並行して、情報尤度を演算する。
すなわち、前方繰り返し演算結果記録部12dが前方繰り返し演算結果容量制限部12iの演算結果Ak’’(1), Ak’’(2),…, Ak’’(8)を記録する。そして、情報尤度演算部12gが、前方繰り返し演算結果記録部12dに記録されたAk’’(1),
Ak’’(2),…, Ak’’(8)、状態遷移確率記録部12bに記録された状態遷移確率Г(k,k+1)および後方繰り返し演算結果容量制限部12kの演算出力Bk+1’’(1),
Bk+1’’(2),…, Bk+1’’(8)に基づき、情報尤度Λ(k)を演算する。なお、情報尤度演算部12gは、後方繰り返し演算結果容量制限部12kから演算出力を受ける。
Ak’’(2),…, Ak’’(8)、状態遷移確率記録部12bに記録された状態遷移確率Г(k,k+1)および後方繰り返し演算結果容量制限部12kの演算出力Bk+1’’(1),
Bk+1’’(2),…, Bk+1’’(8)に基づき、情報尤度Λ(k)を演算する。なお、情報尤度演算部12gは、後方繰り返し演算結果容量制限部12kから演算出力を受ける。
また、前方繰り返し演算結果記録部12dを省略してもよい。この場合、情報尤度演算部12gが、前方繰り返し演算結果容量制限部12iの演算出力と並行して、情報尤度を演算する。
すなわち、後方繰り返し演算結果記録部12fが後方繰り返し演算結果容量制限部12kの演算結果Bk’’(1), Bk’’(2),…, Bk’’(8)を記録する。そして、情報尤度演算部12gが、後方繰り返し演算結果記録部12fに記録されたBk’’(1),
Bk’’(2),…, Bk’’(8)、状態遷移確率記録部12bに記録された状態遷移確率Г(k,k+1)および前方繰り返し演算結果容量制限部12iの演算出力Ak+1’’(1),
Ak+1’’(2),…, Ak+1’’(8)に基づき、情報尤度Λ(k)を演算する。なお、情報尤度演算部12gは、前方繰り返し演算結果容量制限部12iから演算出力を受ける。
Bk’’(2),…, Bk’’(8)、状態遷移確率記録部12bに記録された状態遷移確率Г(k,k+1)および前方繰り返し演算結果容量制限部12iの演算出力Ak+1’’(1),
Ak+1’’(2),…, Ak+1’’(8)に基づき、情報尤度Λ(k)を演算する。なお、情報尤度演算部12gは、前方繰り返し演算結果容量制限部12iから演算出力を受ける。
第二の実施形態
第二の実施形態は、状態遷移確率演算部12aの出力を所定の制限値以下にする状態遷移確率制限部12nを設けたことが第一の実施形態と異なる。
第二の実施形態は、状態遷移確率演算部12aの出力を所定の制限値以下にする状態遷移確率制限部12nを設けたことが第一の実施形態と異なる。
図7は、第二の実施形態にかかる第一要素復号器12の構成を示す機能ブロック図である。なお、第二要素復号器22の構成も同様である。第一要素復号器12は、状態遷移確率演算部12a、状態遷移確率記録部12b、前方繰り返し演算部12c、前方繰り返し演算結果減算部12h、前方繰り返し演算結果容量制限部12i、前方繰り返し演算結果記録部12d、後方繰り返し演算部12e、後方繰り返し演算結果減算部12j、後方繰り返し演算結果容量制限部12k、後方繰り返し演算結果記録部12f、情報尤度演算部12g、下限値決定部12m、状態遷移確率制限部12nを備える。
状態遷移確率制限部12nは、状態遷移確率演算部12aの出力を所定の制限値以下にする。例えば、状態遷移確率演算部12aの出力する状態遷移確率Гの最大振幅レベルを±255とする。なお、この最大振幅レベルをどのような値にするかは、下限値決定部12mから与えられる。下限値決定部12mは、状態遷移確率制限部12nに与えた所定の制限値(最大振幅レベル)に応じて、前方繰り返し演算結果容量制限部12iおよび後方繰り返し演算結果容量制限部12kにおいて使用する所定の下限値−Wを決定する。状態遷移確率Гの最大振幅レベルを±255とすれば、W=255とする。
他の構成部分は、第一の実施形態と同様である。
第二の実施形態の動作を説明する。
まず、状態遷移確率演算部12aが、情報ビット系列S、第一冗長ビット系列P1および第一事前尤度L1それぞれのk番目のデータSk、Pk、Lkに基づき、状態遷移確率Г(k-1,k)を求める。状態遷移確率Г(k-1,k)は、状態遷移確率制限部12nにより、所定の制限値以下にされる。例えば、最大振幅レベルを±255とする。状態遷移確率制限部12nの出力は、状態遷移確率記録部12bに記録される。
下限値決定部12mが、状態遷移確率制限部12nに与えた所定の制限値(最大振幅レベル)に応じて、前方繰り返し演算結果容量制限部12iおよび後方繰り返し演算結果容量制限部12kにおいて使用する所定の下限値−Wを決定する。例えば、状態遷移確率Гの最大振幅レベルを±255とした場合、W=255とする。
後の動作は第一の実施形態と同様である。
第二の実施形態によれば、第一の実施形態と同様の効果を奏する。
第三の実施形態
第三の実施形態は、情報ビット系列Sk、冗長ビット系列Pkおよび事前尤度Lkの振幅を所定の振幅制限値以下にする信号振幅制限部12pを設けたことが第一の実施形態と異なる。
第三の実施形態は、情報ビット系列Sk、冗長ビット系列Pkおよび事前尤度Lkの振幅を所定の振幅制限値以下にする信号振幅制限部12pを設けたことが第一の実施形態と異なる。
図8は、第三の実施形態にかかる第一要素復号器12の構成を示す機能ブロック図である。なお、第二要素復号器22の構成も同様である。第一要素復号器12は、状態遷移確率演算部12a、状態遷移確率記録部12b、前方繰り返し演算部12c、前方繰り返し演算結果減算部12h、前方繰り返し演算結果容量制限部12i、前方繰り返し演算結果記録部12d、後方繰り返し演算部12e、後方繰り返し演算結果減算部12j、後方繰り返し演算結果容量制限部12k、後方繰り返し演算結果記録部12f、情報尤度演算部12g、下限値決定部12m、信号振幅制限部12pを備える。
信号振幅制限部12pは、情報ビット系列Sk、冗長ビット系列Pkおよび事前尤度Lkの振幅を所定の振幅制限値以下にする。なお、所定の振幅制限値は、下限値決定部12mから所定の下限値−Wを受けて、所定の下限値−Wにあわせた値にする。なお、所定の下限値−Wは、前方繰り返し演算結果容量制限部12iおよび後方繰り返し演算結果容量制限部12kにおいて使用する値である。信号振幅制限部12pの出力は、状態遷移確率演算部12aに与えられる。
例えば、所定の下限値−W=−255であるとする。この場合、状態遷移確率Гの最大振幅レベルが±255となるように、所定の振幅制限値を決定する。
他の構成部分は、第一の実施形態と同様である。
第三の実施形態の動作を説明する。
まず、信号振幅制限部12pが、情報ビット系列S、第一冗長ビット系列P1および第一事前尤度L1それぞれのk番目のデータSk、Pk、Lkの振幅を所定の振幅制限値以下にする。信号振幅制限部12pの出力は、状態遷移確率演算部12aに与えられる。
後の動作は第一の実施形態と同様である。
第三の実施形態によれば、第一の実施形態と同様の効果を奏する。
第四の実施形態
第四の実施形態は、第二の実施形態に、前方繰り返し演算結果容量制限部12iの出力および後方繰り返し演算結果容量制限部12kの出力に基づき、所定の制限値(状態遷移確率演算部12aの出力の制限値)を決定する制限値決定部12qを付加したものである。
第四の実施形態は、第二の実施形態に、前方繰り返し演算結果容量制限部12iの出力および後方繰り返し演算結果容量制限部12kの出力に基づき、所定の制限値(状態遷移確率演算部12aの出力の制限値)を決定する制限値決定部12qを付加したものである。
図9は、第四の実施形態にかかる第一要素復号器12の構成を示す機能ブロック図である。なお、第二要素復号器22の構成も同様である。第一要素復号器12は、状態遷移確率演算部12a、状態遷移確率記録部12b、前方繰り返し演算部12c、前方繰り返し演算結果減算部12h、前方繰り返し演算結果容量制限部12i、前方繰り返し演算結果記録部12d、後方繰り返し演算部12e、後方繰り返し演算結果減算部12j、後方繰り返し演算結果容量制限部12k、後方繰り返し演算結果記録部12f、情報尤度演算部12g、下限値決定部12m、状態遷移確率制限部12n、制限値決定部12qを備える。
状態遷移確率制限部12nは、状態遷移確率演算部12aの出力を所定の制限値以下にする。例えば、状態遷移確率演算部12aの出力する状態遷移確率Гの最大振幅レベルを±255とする。
制限値決定部12qは、前方繰り返し演算結果容量制限部12iおよび後方繰り返し演算結果容量制限部12kの出力に基づき、所定の制限値を決定し、状態遷移確率制限部12nに与える。
例えば、前方繰り返し演算結果容量制限部12iの出力Ak’’(1), Ak’’(2),…, Ak’’(8)のうちの多くが、所定の下限値−Wよりも大きいものであったとする。例えば、所定の下限値が−512であり、Ak’’(1), Ak’’(2),…, Ak’’(8)のうちの多くが、−400〜−450であったとする。この場合、状態遷移確率制限部12nによって、状態遷移確率演算部12aの出力が制限されすぎていることになる。よって、所定の制限値(状態遷移確率Гの最大振幅レベル)を大きくする。
例えば、前方繰り返し演算結果容量制限部12iの出力Ak’’(1), Ak’’(2),…, Ak’’(8)のうちの多くが、所定の下限値−Wよりもはなはだしく小さいものであったとする。例えば、所定の下限値が−128であり、Ak’’(1), Ak’’(2),…, Ak’’(8)のうちの多くが、−400〜−450であったとする。この場合、状態遷移確率制限部12nによって、状態遷移確率演算部12aの出力が制限されなさすぎていることになる。よって、所定の制限値(状態遷移確率Гの最大振幅レベル)を小さくする。
他の構成部分は、第二の実施形態と同様である。
第四の実施形態の動作を説明する。
まず、状態遷移確率演算部12aが、情報ビット系列S、第一冗長ビット系列P1および第一事前尤度L1それぞれのk番目のデータSk、Pk、Lkに基づき、状態遷移確率Г(k-1,k)を求める。状態遷移確率Г(k-1,k)は、状態遷移確率制限部12nにより、所定の制限値以下にされる。例えば、最大振幅レベルを±255とする。状態遷移確率制限部12nの出力は、状態遷移確率記録部12bに記録される。
制限値決定部12qは、前方繰り返し演算結果容量制限部12iおよび後方繰り返し演算結果容量制限部12kの出力に基づき、所定の制限値を決定し、状態遷移確率制限部12nに与える。
後の動作は第二の実施形態と同様である。
第四の実施形態によれば、第一の実施形態と同様の効果を奏する。
また、上記の実施形態は、以下のようにして実現できる。CPU、ハードディスク、メディア(フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROMなど)読み取り装置を備えたコンピュータのメディア読み取り装置に、上記の各部分を実現するプログラムを記録したメディアを読み取らせて、ハードディスクにインストールする。このような方法でも、上記の実施形態を実現できる。
1 ターボ復号装置
12 第一要素復号器
12a 状態遷移確率演算部
12b 状態遷移確率記録部
12c 前方繰り返し演算部
12h 前方繰り返し演算結果減算部
12i 前方繰り返し演算結果容量制限部
12d 前方繰り返し演算結果記録部
12e 後方繰り返し演算部
12j 後方繰り返し演算結果減算部
12k 後方繰り返し演算結果容量制限部
12f 後方繰り返し演算結果記録部
12g 情報尤度演算部
12m 下限値決定部
12n 状態遷移確率制限部
12p 信号振幅制限部
12q 制限値決定部
12 第一要素復号器
12a 状態遷移確率演算部
12b 状態遷移確率記録部
12c 前方繰り返し演算部
12h 前方繰り返し演算結果減算部
12i 前方繰り返し演算結果容量制限部
12d 前方繰り返し演算結果記録部
12e 後方繰り返し演算部
12j 後方繰り返し演算結果減算部
12k 後方繰り返し演算結果容量制限部
12f 後方繰り返し演算結果記録部
12g 情報尤度演算部
12m 下限値決定部
12n 状態遷移確率制限部
12p 信号振幅制限部
12q 制限値決定部
Claims (13)
- ターボ復号に使用するために、情報ビット系列、冗長ビット系列および事前尤度に基づき情報尤度を求める要素復号器であって、
前記情報ビット系列、前記冗長ビット系列および前記事前尤度に基づき状態遷移確率を演算する状態遷移確率演算手段と、
前記状態遷移確率に基づき、前方繰り返し演算を行なう前方繰り返し演算手段と、
前記前方繰り返し演算手段の演算結果から、前記前方繰り返し演算手段の演算結果の最大値を減算する前方繰り返し演算結果減算手段と、
前記前方繰り返し演算結果減算手段の減算結果の最小値が所定の下限値以上となるようにする前方繰り返し演算結果容量制限手段と、
前記状態遷移確率に基づき、後方繰り返し演算を行なう後方繰り返し演算手段と、
前記後方繰り返し演算手段の演算結果から、前記後方繰り返し演算手段の演算結果の最大値を減算する後方繰り返し演算結果減算手段と、
前記後方繰り返し演算結果減算手段の減算結果の最小値が所定の下限値以上となるようにする後方繰り返し演算結果容量制限手段と、
前記状態遷移確率、前記前方繰り返し演算結果容量制限手段の出力および前記後方繰り返し演算結果容量制限手段の出力に基づき、情報尤度を演算する情報尤度演算手段と、
を備えた要素復号器。 - 請求項1に記載の要素復号器であって、
前記前方繰り返し演算結果容量制限手段の出力を記録する前方繰り返し演算結果記録手段と、
前記後方繰り返し演算結果容量制限手段の出力を記録する後方繰り返し演算結果記録手段と、
を備えた要素復号器。 - 請求項1に記載の要素復号器であって、
前記前方繰り返し演算結果容量制限手段の出力を記録する前方繰り返し演算結果記録手段を備え、
前記情報尤度演算手段は、前記後方繰り返し演算結果容量制限手段の演算出力と並行して、情報尤度を演算する、
要素復号器。 - 請求項1に記載の要素復号器であって、
前記後方繰り返し演算結果容量制限手段の出力を記録する後方繰り返し演算結果記録手段を備え、
前記情報尤度演算手段は、前記前方繰り返し演算結果容量制限手段の演算出力と並行して、情報尤度を演算する、
要素復号器。 - 請求項1ないし4のいずれか一項に記載の要素復号器であって、
前記前方繰り返し演算結果容量制限手段は、前記前方繰り返し演算結果減算手段の減算結果において所定の下限値未満となるものを、所定の下限値に置き換え、
前記後方繰り返し演算結果容量制限手段は、前記後方繰り返し演算結果減算手段の減算結果において所定の下限値未満となるものを、所定の下限値に置き換える、
要素復号器。 - 請求項1ないし5のいずれか一項に記載の要素復号器であって、
前記状態遷移確率に基づき、前記所定の下限値を決定する下限値決定手段、
を備えた要素復号器。 - 請求項1ないし5のいずれか一項に記載の要素復号器であって、
前記状態遷移確率演算手段の出力を所定の制限値以下にする状態遷移確率制限手段を備え、
前記前方繰り返し演算手段、前記後方繰り返し演算手段および前記情報尤度演算手段は、前記状態遷移確率制限手段の出力を、前記状態遷移確率として使用する、
要素復号器。 - 請求項7に記載の要素復号器であって、
前記前方繰り返し演算結果容量制限手段の出力および前記後方繰り返し演算結果容量制限手段の出力に基づき、前記所定の制限値を決定する制限値決定手段、
を備えた要素復号器。 - 請求項1ないし5のいずれか一項に記載の要素復号器であって、
前記情報ビット系列、前記冗長ビット系列および前記事前尤度の振幅を所定の振幅制限値以下にする信号振幅制限手段を備え、
前記状態遷移確率演算手段は、前記信号振幅制限手段の出力を、前記情報ビット系列、前記冗長ビット系列および前記事前尤度として使用する、
要素復号器。 - 請求項1ないし9のいずれか一項に記載の要素復号器を備えたターボ復号装置。
- ターボ復号に使用するために、情報ビット系列、冗長ビット系列および事前尤度に基づき情報尤度を求める要素復号方法であって、
状態遷移確率演算手段が、前記情報ビット系列、前記冗長ビット系列および前記事前尤度に基づき状態遷移確率を演算する状態遷移確率演算工程と、
前方繰り返し演算手段が、前記状態遷移確率に基づき、前方繰り返し演算を行なう前方繰り返し演算工程と、
前方繰り返し演算結果減算手段が、前記前方繰り返し演算手段の演算結果から、前記前方繰り返し演算手段の演算結果の最大値を減算する前方繰り返し演算結果減算工程と、
前方繰り返し演算結果容量制限手段が、前記前方繰り返し演算結果減算手段の減算結果の最小値が所定の下限値以上となるようにする前方繰り返し演算結果容量制限工程と、
後方繰り返し演算手段が、前記状態遷移確率に基づき、後方繰り返し演算を行なう後方繰り返し演算工程と、
後方繰り返し演算結果減算手段が、前記後方繰り返し演算手段の演算結果から、前記後方繰り返し演算手段の演算結果の最大値を減算する後方繰り返し演算結果減算工程と、
後方繰り返し演算結果容量制限手段が、前記後方繰り返し演算結果減算手段の減算結果の最小値が所定の下限値以上となるようにする後方繰り返し演算結果容量制限工程と、
情報尤度演算手段が、前記状態遷移確率、前記前方繰り返し演算結果容量制限手段の出力および前記後方繰り返し演算結果容量制限手段の出力に基づき、情報尤度を演算する情報尤度演算工程と、
を備えた要素復号方法。 - ターボ復号に使用するために、情報ビット系列、冗長ビット系列および事前尤度に基づき情報尤度を求める要素復号処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記情報ビット系列、前記冗長ビット系列および前記事前尤度に基づき状態遷移確率を演算する状態遷移確率演算処理と、
前記状態遷移確率に基づき、前方繰り返し演算を行なう前方繰り返し演算処理と、
前記前方繰り返し演算処理の演算結果から、前記前方繰り返し演算処理の演算結果の最大値を減算する前方繰り返し演算結果減算処理と、
前記前方繰り返し演算結果減算処理の減算結果の最小値が所定の下限値以上となるようにする前方繰り返し演算結果容量制限処理と、
前記状態遷移確率に基づき、後方繰り返し演算を行なう後方繰り返し演算処理と、
前記後方繰り返し演算処理の演算結果から、前記後方繰り返し演算処理の演算結果の最大値を減算する後方繰り返し演算結果減算処理と、
前記後方繰り返し演算結果減算処理の減算結果の最小値が所定の下限値以上となるようにする後方繰り返し演算結果容量制限処理と、
前記状態遷移確率、前記前方繰り返し演算結果容量制限処理の出力および前記後方繰り返し演算結果容量制限処理の出力に基づき、情報尤度を演算する情報尤度演算処理と、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。 - ターボ復号に使用するために、情報ビット系列、冗長ビット系列および事前尤度に基づき情報尤度を求める要素復号処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体であって、
前記情報ビット系列、前記冗長ビット系列および前記事前尤度に基づき状態遷移確率を演算する状態遷移確率演算処理と、
前記状態遷移確率に基づき、前方繰り返し演算を行なう前方繰り返し演算処理と、
前記前方繰り返し演算処理の演算結果から、前記前方繰り返し演算処理の演算結果の最大値を減算する前方繰り返し演算結果減算処理と、
前記前方繰り返し演算結果減算処理の減算結果の最小値が所定の下限値以上となるようにする前方繰り返し演算結果容量制限処理と、
前記状態遷移確率に基づき、後方繰り返し演算を行なう後方繰り返し演算処理と、
前記後方繰り返し演算処理の演算結果から、前記後方繰り返し演算処理の演算結果の最大値を減算する後方繰り返し演算結果減算処理と、
前記後方繰り返し演算結果減算処理の減算結果の最小値が所定の下限値以上となるようにする後方繰り返し演算結果容量制限処理と、
前記状態遷移確率、前記前方繰り返し演算結果容量制限処理の出力および前記後方繰り返し演算結果容量制限処理の出力に基づき、情報尤度を演算する情報尤度演算処理と、
をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006314054A (ja) * | 2005-05-09 | 2006-11-16 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | ターボ復号器 |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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