JP2006109161A - 通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】トランシーバが異なる動作モードに設定される場合であっても、共通の制御プログラムによってトランシーバを制御すること。
【解決手段】CANトランシーバ4の切り換え可能な動作モードに関する情報を記憶するメモリ5を備えている。このため、メモリ5に記憶された情報を参照すれば、CANトランシーバ4をいずれの動作モードに切り換え可能であるかを判定でき、その切り換え可能である動作モードへの切り換え制御を行うことができる。従って、CANトランシーバ4の動作モードの切り換えを制御する制御プログラムとして、予め動作モードに対応して個別に設計される必要はなく、共通の制御プログラムを用いることが可能になる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ネットワークに接続され、複数の動作モードに切り換え可能な通信部(トランシーバ)を備える通信装置に関する。
従来から、車両に用いられるローカルエリアネットワーク(LAN)の通信プロトコルとして、CSMA/CD方式の一つであるCAN(Controller Area Network )プロトコルが知られている。
このCANプロトコルでは、使用するフレームの先頭部分に、フレームの開始を表すSOF(Start Of Frame)コード、及び後続のデータ領域にどのようなメッセージが割り付けられたフレームかを識別するための識別(ID)コードが付与される。つまり、LANを構成するネットワーク端末に搭載された各通信制御装置は、SOFコードの受信により、フレームの開始を認知し、IDコードによって、フレーム種別の識別を行うようにされている。
また、送信すべきフレームを有する通信制御装置は、ネットワークバスが使用中でなければ、直ちにフレームの送信を開始し、バスが使用中であれば、バスが解放(フレームの送信が終了)され次第、フレームの送信を開始する。この結果、フレームの送信を希望する通信制御装置が複数ある時には、バスが解放された時に、同時にフレームの送信を開始するため、バス上でフレームの衝突が発生する。
このようなフレームの衝突が発生した場合、CANプロトコルでは、上述のIDコードを用いて、どのフレームを優先的に処理するかを決定する調停制御を実行する。この調停制御では、IDコードの論理値が最も小さいフレームを送信した通信制御装置が送信権を得る。そして、通常、早い応答時間が要求されるメッセージが割り付けられたフレームほど、他のフレームとの衝突が生じても優先して伝送されるように、高優先度のIDコードが割り当てられている。
ただし、各通信制御装置においては、必ずしも、メッセージの優先度を考慮して、メッセージの送信順序を決定していないので、もし、低優先度のメッセージの送信順序が高優先度のメッセージの送信順序よりも早いと、低優先度のメッセージによって、高優先度のメッセージの送信が遅延する可能性が生じる。本出願人は、このような問題点を解決可能な通信制御装置を発明し、出願している(特許文献1参照)。
特開2003−115852号公報
ところで、CANプロトコルは、国際標準化機構(ISO)において規格化されており、ISO11898(ハイスピードCAN)とISO11519(ロースピードCAN)の規格がある。
ロースピードCANは、車両のバッテリから直接電源供給を受けて、エンジンの運転状態に係らず動作可能な、マイコンを含む通信制御装置間の通信プロトコルとして用いられる場合がある。このような通信制御装置のマイコンは、バッテリの電力消費を低減するために、スリープモードやスタンバイモードのような低消費電力モードを備えることが多い。これに伴って、ネットワークバスとマイコン間に介在して、メッセージの送受信処理を担うCANトランシーバにも低消費電力モード(スタンバイモード)を備えるものがある。
一方、ハイスピードCANは、車両のイグニッションスイッチを介して電源供給を受けて動作する通信制御装置間の通信プロトコルとして用いられることが多い。このため、その通信制御装置のマイコンは低消費電力モードを必要とせず、従って、その通信制御装置に用いられるCANトランシーバにおいても低消費電力モードは不要である。但し、ハイスピードCANを通信プロトコルとする通信制御装置のCANトランシーバは、メッセージの受信のみを可能とするレシーブオンリーモードを備える場合がある。
このように、CANプロトコルの違いによって、CANトランシーバの使用する動作モードが異なる場合がある。異なる動作モードを利用する場合、通信制御装置のマイコンとCANトランシーバとの接続形態が異なるので、従来は、動作モードを制御するための制御プログラムをそれぞれ個別に用意していた。このため、プログラムの作成等の負担が大きく、コストの上昇を招く要因となっていた。
本発明は、上記した点に鑑みてなされたもので、トランシーバが異なる動作モードに設定される場合であっても、共通の制御プログラムによってトランシーバを制御することが可能な通信装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の通信装置は、
ネットワークに接続され、そのネットワークへのメッセージの送信及びネットワークからのメッセージの受信を行う通信部と、
通信部に対して送信すべきメッセージを与えるとともに、通信部が受信したメッセージを取得する制御部とを備え、
通信部は、メッセージの送受信が可能な通常動作モードの他に、メッセージの受信のみが可能なレシーブオンリーモードとメッセージの送受信を不能とする低消費電力モードとの少なくとも一方の動作モードを有し、当該通信部の動作モードが、制御部から通信部に与えられるモード切換信号によって切り換えられるものであって、
制御部は、
モード切換信号によって、通信部の切り換え可能な動作モードに関する情報を記憶する記憶手段と、
記憶手段に記憶された切り換え可能な動作モードに関する情報を参照し、通信部の動作モードのモード切換を制御するモード制御手段とを備えることを特徴とする。
上述したように、請求項1に記載の発明は、通信部の切り換え可能な動作モードに関する情報を記憶する記憶手段を備えている。このため、記憶手段に記憶された情報を参照すれば、いずれの動作モードに切り換え可能であるかを判定することができるので、モード制御手段は、切り換え可能である動作モードへの切り換え制御を行うことができる。従って、通信部の動作モードの切り換えを制御するモード制御手段を制御プログラムによって実現する場合、通信部における動作モードに対応して個別に設計される必要はなく、共通の制御プログラムを用いることが可能になる。
請求項2に記載のように、制御部は、初期化処理を実行する際に、記憶手段に記憶された切り換え可能な動作モードに関する情報を参照し、通信部がレシーブオンリーモードに切り換え可能か否かを判定し、切り換え可能と判定した際に、通信部をレシーブオンリーモードに切り換えることが好ましい。
初期化処理の実行時には、制御部から通信部へと意図しない送信メッセージが出力される可能性がある。そこで、通信部がレシーブオンリーモードに切り換え可能である場合には、レシーブオンリーモードに切り換えることによって、そのような意図しないメッセージの送信を防止することができる。
請求項3に記載のように、制御部は、初期化処理を実行する際に、通信部がレシーブオンリーモードに切り換え不可能と判定すると、さらに通信部が低消費電力モードに切り換え可能か否かを判定し、切り換え可能と判定した際に、通信部を低消費電力モードに切り換えることが好ましい。通信部を低消費電力モードに切り換えることによっても、意図しないメッセージの送信を防止することができるためである。
請求項4に記載したように、ネットワークに、通信部の切り換え可能な動作モードを検査するための検査装置を接続し、当該検査装置からの検査開始信号をトリガとして、制御部が通信部の動作モードを切り換えるためのモード切換信号を出力し、かつ、その状態における検査装置とのメッセージの送受信結果に基づいて、通信部の切り換え可能な動作モードを判定し、その判定結果を切り換え可能な動作モードに関する情報として記憶手段に記憶させることが好ましい。
これにより、単に検査装置をネットワークに接続するだけで、制御部の記憶手段に、通信部の切り換え可能な動作モードに関する情報を自動的に記憶させることができる。
以下に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、ロースピードCANプロトコルを用いた車内LANに接続される通信装置としてのECUの概略構成を表すブロック図である。この場合、通信速度は、例えば250kbpsに設定される。
図1に示すようにECU1は、CANプロトコルに従って他のECUとの通信を制御する通信制御装置としてのCANコントローラ2を内蔵し、このCANコントローラ2を介して他のECUとの間でメッセージを交換することにより、他のECUと連携して各種処理を実行するマイコン3と、CANコントローラ2が生成するフレームを、CANバスを介して送受信するためのCANトランシーバ4と、CANトランシーバ4において切り換え可能な動作モードに関する情報を記憶するメモリ5とを備えている。
CANコントローラ2は、公知のように、ECU間で送受信されるメッセージ等を格納するためのメッセージボックスを複数備え、そのメッセージボックスの格納値に基づいてメッセージをフレーム化し、CANトランシーバ4を介してCANバスに送信する送信制御、CANトランシーバ4を介してフレームを受信してメッセージの抽出等を行う受信制御、バス上でフレームが衝突した際のバス権の調停制御(ビット単位非破壊アービトレーション)、フレームの送受信に関連して生じるエラーの検出,通知等、CANプロトコルに従った通信制御を実行する。
なお、図1において、TXは、CANコントローラ2の送信フレームの出力端子を示し、RXは受信フレームの入力端子を示している。
マイコン3は、通常の動作モードの他、CPUや発振器の動作を停止させて、消費電力を低減可能な低消費電力モードを備えている。つまり、ロースピードCANプロトコルは、車両のバッテリから直接電源供給を受けて、エンジンの運転状態に係らず動作可能なマイコンを含むECU間の通信プロトコルとして用いられる場合がある。このため、ECU1のマイコン3は、バッテリの電力消費を低減するために、スリープモードやスタンバイモードのような低消費電力モードを備えている。
マイコン3は、他のECUに対して送信すべきメッセージがある場合、メッセージの内容からそのメッセージに対応するIDコードを特定し、これらメッセージ及びIDコードを、CANコントローラ2のメッセージボックスのメッセージレジスタ及びIDコードレジスタに格納する。このとき、各メッセージボックスに付随する用途指定レジスタを送信用に設定する。
このようにして、マイコン3によってCANコントローラ2のメッセージボックスに送信用のメッセージが格納されると、CANコントローラ2は、送信制御として、用途指定レジスタにより送信用に指定されたメッセージボックスの格納値(IDコード及びメッセージ)に基づいてフレームを作成し、CANトランシーバ4を介して送信する。このとき作成されるフレームは、従来技術の欄にて説明したものと同様に、先頭部分に、フレームの開始を表すSOF(Start Of Frame)コードを有し、このSOFコードに続けてIDコードが付与されたものとなる。
また、マイコン3は、他のECUから受信すべきメッセージがある場合、CANコントローラ2のメッセージボックスの用途指定レジスタを受信用に指定するとともに、受信すべきメッセージに対応するIDコードを、メッセージボックスのIDコードレジスタに格納する。
すると、CANコントローラ2は、受信制御として、受信用に指定されたメッセージボックスのIDコードレジスタに格納されたIDコードと一致するフレームを受信するとともに、受信したフレームからメッセージを抽出し、IDコードの一致したメッセージボックスのメッセージレジスタに格納する。
その後、マイコン3は、CANコントローラ2から、割込やフラグの表示等により、フレームを受信した旨の通知を受けた場合、受信用に設定されたメッセージボックスのメッセージレジスタの内容を読み出すことにより、他のECUからのメッセージを受信する。
CANトランシーバ4は、予め規定されたCANバスの電気的条件を満たす信号を送受信するものである。このCANトランシーバ4は、マイコン3が低消費電力モードとして例えばスタンバイモードに設定されたときには、送受信を行う必要がないので、マイコン3と同様に、送受信処理が可能な通常動作モードの他に、送受信処理が不能となる低消費電力モード(例えばスタンバイモード)を備えている。
CANトランシーバ4の動作モードは、マイコン3によって制御される。つまり、CANトランシーバ4のスタンバイ(stand-by)端子は、マイコン3のスタンバイ指示端子(以下STB端子)と接続されており、CANトランシーバ4のスタンバイ端子にマイコン3からHレベルの動作モード切換信号が入力されると、CANトランシーバ4の動作モードは、通常動作モードからスタンバイモードに切り換えられる。
なお、図1において、TXDは、CANコントローラ2からの送信フレームの入力端子を示し、RXDはCANコントローラ2への受信フレームの出力端子を示している。また、C_H及びC_Lは、CANトランシーバ4におけるCANバスとの接続端子を示している。
メモリ5は、例えばEEPROM等の不揮発性メモリからなり、CANトランシーバ4における切り換え可能な動作モードに関する情報が記憶される。例えば図1に示す構成では、CANトランシーバ4はスタンバイモードへの切り換えが可能であるため、メモリ5には、スタンバイモードへの切り換えが可能である旨が記憶される。
次に、図2に、ハイスピードCANプロトコルを用いた車内LANに接続されるECUの概略構成を表すブロック図を示す。この場合、通信速度は、例えば500kbpsに設定される。
図1と図2における構成上の相違点は、図1では、マイコン3のSTB端子とCANトランシーバ4のスタンバイ端子とが接続されているのに対し、図2では、マイコン3のリードオンリーモード指示端子(以下、RMI端子)とCANトランシーバ4のリードオンリーモード端子(以下、RM端子)とが接続されていることである。その他の構成及び機能は、図1に示した例と同様である。
図2の構成において、マイコン3のRMI端子からCANトランシーバ4のRM端子へと、Lレベルのモード切換信号が入力されると、CANトランシーバ4の動作モードは、通常動作モードから、他のECUからのメッセージを受信することのみが可能なレシーブオンリーモードに切り換えられる。従って、図2の構成において、メモリ5には、レシーブオンリーモードへの切り換えが可能である旨が記憶される。
ここで、市販されているCANトランシーバ4には、通常動作モードの他に、動作モードとして、低消費電力モード及びレシーブオンリーモードを備えるものがある(例えば、infineon製TLE6250)。
これら複数の動作モードの切り換えの一例を図3に基づいて説明する。図3に示すように、上述したCANトランシーバ4のスタンバイ端子(Stand-by)への入力信号レベルがLowであり、RM端子への入力信号レベルがHiであるとき、CANトランシーバ4は通常動作モード(ノーマルモード)にて動作する。その状態から、スタンバイ端子への入力信号レベルがHiに変化すると、CANトランシーバ4の動作モードは低消費電力モードであるスタンバイモードに切り換えられる。なお、スタンバイ端子の入力信号レベルがHiである場合には、RM端子への入力信号レベルによらず、CANトランシーバ4の動作モードはスタンバイモードとなる。
一方、スタンバイ端子への入力信号レベルがLowであり、かつRM端子への入力信号レベルがLowとなると、CANトランシーバ4の動作モードはレシーブオンリーモードに切り換えられる。このレシーブオンリーモードへの移行は、ノーマルモードからもスタンバイモードからも可能である。
このような複数の動作モードを備えるCANトランシーバ4を、図1や図2に示す通信装置に用いる場合、CANプロトコルの違いによって、CANトランシーバ4とマイコン3との接続形態及び使用する動作モードが異なることになる。この場合、CANトランシーバ4の動作モードを制御するための制御プログラムをそれぞれ個別に用意するとなると、プログラムの作成等の負担が大きく、コストの上昇を招く要因となる。
そのため、本実施形態においては、マイコン3に接続されたメモリ5に、CANトランシーバ4において切り換え可能な動作モードに関する情報を記憶させる。このため、マイコン3は、メモリ5に記憶された情報を参照すれば、CANトランシーバ4がいずれの動作モードに切り換え可能であるかを判定することができるので、切り換え可能である動作モードへの切り換え制御を行うことができる。従って、CANトランシーバ4の動作モードの切り換えを制御するモード制御プログラムとして、共通の制御プログラムを用いることが可能になる。
図4に、共通のモード制御プログラムを使用して動作モードの切り換えを行う一例として、ECU1の初期化処理を実行するための初期化ルーチンのフローチャートを示す。この初期化ルーチンは、例えばパワーオンリセット時や図示しない動作監視回路からのリセット信号の入力時に実行されるもので、その初期化処理の実行によって意図しないメッセージの送信を防止するために、CANトランシーバ4の動作モードをレシーブオンリーモードもしくは低消費電力モードに切り換える。
まず、ステップS100では、メモリ5を参照して、CANトランシーバ4がレシーブオンリーモードへ切り換え可能であるか否かを判定する。上述したように、メモリ5にレシーブオンリーモードへの切り換えが可能である旨が記憶されている場合には、ステップS100において切り換え可能と判定され、ステップS110に進む。一方、ステップS100において、レシーブオンリーモードへの切り換え不可と判定されるとステップS120に進む。
ステップS110では、モード切換信号によってCANトランシーバ4の動作モードをレシーブオンリーモードに切り換える。すなわち、モード切換信号として、RMI端子からLレベル信号を出力するとともに、マイコン3とCANトランシーバ4との接続の有無によらず、STB端子からLレベル信号を出力する。これにより、CANトランシーバ4がレシーブオンリーモードに切り換えられる。
ステップS120では、メモリ5を参照して、CANトランシーバ4が低消費電力モードへ切り換え可能であるか否かを判定する。上述したように、メモリ5に低消費電力モードへの切り換えが可能である旨が記憶されている場合には、ステップS120において切り換え可能と判定され、ステップS130に進む。一方、ステップS120において、低消費電力モードへの切り換え不可と判定されるとステップS140に進む。
ステップS130では、モード切換信号によってCANトランシーバ4の動作モードを低消費電力モードに切り換える。すなわち、モード切換信号として、STB端子からHレベル信号を出力する。これにより、CANトランシーバ4が低消費電力モードに切り換えられる。このときRM端子から出力する信号レベルは任意である。
なお、ステップS100及びS120においてともに切り換え不可と判定された場合には、CANトランシーバ4は、マイコン3によって動作モードの切り換えができない状態である。この場合、CANトランシーバ4に対するモード切換信号の出力は行われない。
ステップS140では、ECU1の初期化処理を実行する。この初期化処理の実行時において、上述したように、CANトランシーバ4がレシーブオンリーモードへの切り換え可能である場合には、その動作モードがレシーブオンリーモードへ切り換えられており、レシーブオンリーモードへの切り換え不可であって低消費電力モードへの切り換えが可能である場合には、低消費電力モードへ切り換えられている。このため、ECU1の初期化処理時には、マイコン3からCANトランシーバ4へと意図しない送信メッセージが出力される可能性があるが、CANトランシーバ4をレシーブオンリーモードもしくは低消費電力モードへ切り換えることにより、そのような意図しないメッセージの送信を防止することができる。
ECU1の初期化処理が終了すると、ステップS150において、CANトランシーバ4の動作モードがノーマルモードに切り換えられる。
次に、CANトランシーバ4における切り換え可能な動作モードに関する情報を、メモリ5に自動的に記憶させるための構成及び手順について図5及び図6を用いて説明する。図5は、CANトランシーバ4の切り換え可能な動作モードに関する情報をメモリ5に記憶させるための構成を示す構成図であり、図6は、その手順を示すフローチャートである。
図5に示すように、検査装置6がCANバスに接続される。この検査装置6は、CANトランシーバ4の切り換え可能な動作モードを検査するためのものである。具体的には、検査装置6は検査開始信号をECU1に与えるとともに、その検査開始から所定時間を計測する。その所定時間を計測中に、ECU1から所定のメッセージを受信すると、そのメッセージに応答する応答メッセージをECU1に返送する。一方、所定時間の計測が完了しても、ECU1からのメッセージを受信しない場合、メッセージ未受信であることを示すメッセージをECU1に対して出力する。
なお、ECU1において、切り換え可能な動作モードが複数ある場合には、検査装置6は、上述した検査開始信号やメッセージの送信を繰り返し行う。これにより、各動作モードごとに、その動作モードが使用可能か否かを検査することができる。さらに、CANバスに複数のECUが接続されているため、検査装置6は各ECUに対して、順次、検査開始信号を送信する。
検査装置6から検査開始信号が送信されたときに、切り換え可能な動作モードに関する情報をメモリ5に記憶させるために、ECU1のマイコン3において実行される処理内容を、図6のフローチャートを用いて説明する。
ステップS200では、検査開始信号を受信したか否かを判定する。この判定処理において、検査開始信号を受信したと判定すると、ステップS210に進む。検査開始信号を未だ受信していないと判定すると、検査開始信号を受信するまで待機する。
ステップS210では、CANトランシーバ4が低消費電力モード(スタンバイモード)に切り換えられるように、モード切換信号を出力する。続くステップS220において、検査装置6に向けて所定のメッセージを送信する。
上述したように、検査装置6は、検査開始から所定時間を計測し、その計測中に、ECU1から所定のメッセージを受信すると、そのメッセージに応答する応答メッセージをECU1に返送する。ステップS230では、この応答メッセージを受信したか否かを判定する。なお、ステップS230における所定時間は、検査装置6が計測する所定時間よりも長く設定されている。
ECU1が応答メッセージを受信した場合には、CANトランシーバ4は、メッセージの送受信を実行したのであるから、低消費電力モードへの切り換え不可であると判定できる(ステップS250)。逆に、ECU1が応答メッセージを受信しない場合、ECU1及び検査装置6はそれぞれメッセージを送信したにも関わらず、ECU1において、応答メッセージが受信されないのであるから、CANトランシーバ4が低消費電力モードに切り換え可能であって、メッセージの送受信を実行しなかったと判定できる(ステップS240)。
次に、ステップS260では、もう1つの動作モード(レシーブオンリーモード)について検査するために、検査開始信号の受信を待機し、検査開始信号を受信するとステップS270に進む。
ステップS270では、CANトランシーバ4がレシーブオンリーモードに切り換えられるように、モード切換信号を出力する。続くステップS280において、検査装置6に向けて所定のメッセージを送信する。
検査装置6は、検査開始から所定時間の計測中に、ECU1から所定のメッセージを受信すると、そのメッセージに応答する応答メッセージをECU1に返送し、受信しなければ、その旨を示すメッセージを出力する。ステップS290では、ECU1にて受信したメッセージが、応答メッセージであるか、それともECU1からのメッセージ未受信を示すメッセージであるかを判定する。
ECU1が受信したメッセージが応答メッセージである場合には、CANトランシーバ4は、メッセージの送受信を実行したのであるから、レシーブオンリーモードへの切り換え不可であると判定できる(ステップS310)。逆に、ECU1からのメッセージ未受信であることを示すメッセージを受信した場合、CANトランシーバ4は受信のみを行ったので、レシーブオンリーモードへの切り換え可能と判定できる(ステップS300)。
最後に、ステップS320では、それぞれの動作モードの検査結果を、切り換え可能な動作モードを示す情報としてメモリ5に保存する。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、種々変形して実施することが可能である。
例えば、上述した実施形態においては、メモリ5とマイコン3との接続後に、CANトランシーバ4の切り換え可能な動作モードに関する情報をマイコン3によってメモリ5に保存した。しかしながら、メモリ5をマイコン3に接続する前に、予めCANトランシーバ4の切り換え可能な動作モードに関する情報をメモリ5に保存するようにしても良い。
また、上述した実施形態においては、CANトランシーバ4の動作モードを切り換える例として初期化ルーチンについて説明したが、例えば、マイコン3自身が低消費電力モードに移行するときなど、CANトランシーバ4の動作モードの切り換えが必要な状況であれば、いずれの場合でも適用可能である。
ロースピードCANプロトコルを用いた車内LANに接続される通信装置としてのECUの概略構成を表すブロック図である。 ハイスピードCANプロトコルを用いた車内LANに接続されるECUの概略構成を表すブロック図である。 CANトランシーバにおける複数の動作モードの切り換えの一例を説明するための説明図である。 ECU1の初期化処理を実行するための初期化ルーチンのフローチャートである。 CANトランシーバの切り換え可能な動作モードに関する情報をメモリに記憶させるための構成を示す構成図である。 検査装置から検査開始信号が送信されたときに、切り換え可能な動作モードに関する情報をメモリに記憶させるために、マイコンにおいて実行される処理内容を示すフローチャートである。
符号の説明
1 ECU
2 CANコントローラ
3 マイコン
4 CANトランシーバ
5 メモリ
6 検査装置

Claims (4)

  1. ネットワークに接続され、そのネットワークへのメッセージの送信及びネットワークからのメッセージの受信を行う通信部と、
    前記通信部に対して送信すべきメッセージを与えるとともに、前記通信部が受信したメッセージを取得する制御部とを備え、
    前記通信部は、メッセージの送受信が可能な通常動作モードの他に、メッセージの受信のみが可能なレシーブオンリーモードとメッセージの送受信を不能とする低消費電力モードとの少なくとも一方の動作モードを有し、当該通信部の動作モードが、前記制御部から前記通信部に与えられるモード切換信号によって切り換えられるものであって、
    前記制御部は、
    前記モード切換信号によって、前記通信部の切り換え可能な動作モードに関する情報を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された切り換え可能な動作モードに関する情報を参照し、前記通信部の動作モードのモード切換を制御するモード制御手段とを備えることを特徴とする通信装置。
  2. 前記制御部は、初期化処理を実行する際に、前記記憶手段に記憶された切り換え可能な動作モードに関する情報を参照し、前記通信部がレシーブオンリーモードに切り換え可能か否かを判定し、切り換え可能と判定した際に、前記通信部をレシーブオンリーモードに切り換えることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記制御部は、初期化処理を実行する際に、前記通信部がレシーブオンリーモードに切り換え不可能と判定すると、さらに前記通信部が低消費電力モードに切り換え可能か否かを判定し、切り換え可能と判定した際に、前記通信部を低消費電力モードに切り換えることを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  4. 前記ネットワークに、前記通信部の切り換え可能な動作モードを検査するための検査装置を接続し、当該検査装置からの検査開始信号をトリガとして、前記制御部が前記通信部の動作モードを切り換えるためのモード切換信号を出力し、かつ、その状態における前記検査装置とのメッセージの送受信結果に基づいて、前記通信部の切り換え可能な動作モードを判定し、その判定結果を前記切り換え可能な動作モードに関する情報として前記記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の通信装置。
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