JP2006108371A - 接合装置および接合方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ワークの位置を把握するための撮像装置を1個しか持たないにもかかわらず、接合すべき2つのワークの位置を正確に認識し、高い位置決め精度で2つのワークを接合できる接合装置および接合方法を提供する。
【解決手段】 第1ワーク2を保持する保持手段4と、第2ワーク3を吸着保持する吸着保持手段5と、撮像装置6と、撮像装置6を移動可能に支持する撮像装置支持手段7とを含む接合装置1であって、撮像装置6が、プリズム8と、プリズム8を臨んで配置され、1組の撮像レンズ9aを有する撮像素子9と、プリズム8を介して撮像素子9と対向配置されるミラー10とを含んで構成される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、接合装置および接合方法に関する。
本発明の接合装置および接合方法は、たとえば、半導体部品のサブマウント工程、配線基板、リードフレームなどの表面実装工程を含む半導体装置の製造などに際し、ワークの位置決めを行うために好適に使用できる。また、半導体装置の製造以外にも、組み合わせ精度(張り合わせ精度)が必要なワークの接合工程をもつ分野においても使用できる。
半導体部品の基板への搭載は、半導体部品を吸着ノズルなどのピックアップツールにより基板上方まで移動させ、半導体部品および基板の位置を確認して、半導体部品の裏面に形成されるパターンと基板上のパターンとを位置合せしたのち、半導体部品を基板上に接合することにより実施される。この位置合わせには、通常、2組の撮像素子(カメラ)が使用される。
図15は、2台の撮像素子を用いる、従来の半導体部品接合装置110の構成を概略的に示す側面図である。半導体部品接合装置110は、3次元方向に移動可能に設けられ、半導体部品111を基板112に比べて上方に吸着保持する吸着保持手段113と、撮像レンズ115とを有し、撮像レンズ115が吸着保持手段113により吸着保持される半導体部品111の下面111aを下方から臨むように設けられ、該下面111aに付される図示しないマーカーを認識することにより半導体部品111の位置を確認する撮像素子114と、基板112を保持する保持手段116と、撮像レンズ117を有し、撮像レンズ117が保持手段116により保持される基板112の上面112aを上方から臨むように設けられ、該上面112aに付される図示しないマーカーを認識することにより基板112の位置を確認する撮像素子118とを含んで構成される。半導体部品接合装置110によれば、半導体部品111を基板112の上方に搬送する途中で、吸着保持手段113により保持される半導体部品111の位置を撮像素子114により確認し、また保持手段116により保持される基板112の位置を撮像装置118により確認し、その結果に応じ、半導体部品111と基板112とが予め定められる位置になるように半導体部品111の補正移動量を算出し、該補正移動量に応じて吸着保持手段113、ひいては吸着保持手段113に吸着保持される半導体部品111を矢符119の方向に水平移動させ、さらに下降させることにより、半導体部品111と基板112との接合を行う。
接合装置110においては、撮像装置114,118の相対的な位置関係を正確に設定しておく必要がある。位置関係の設定には、通常は、キャリブレーションティーチングなどの手法が用いられる。しかしながら、このように、2組の撮像装置114,118をそれぞれ独立して用いると、位置関係を正確に設定しても、半導体部品111と基板112との接合時の加熱により、撮像装置114,118、特にその鏡筒部が膨張して位置関係が初期設定の状態から変化し、また、鏡筒部の膨張、変形などにより光軸のずれが起こり易くなるので、半導体部品111と基板112との高精度な位置決めができない。また、接合装置110自体の組み立て精度、吸着保持手段113の直進性などが、半導体部品111と基板112との位置決め精度に悪影響を及ぼすことがある。
2組の撮像装置を有する従来の接合装置における欠点に鑑み、2組の撮像装置を一体化した上下2視野1体型鏡筒を備える接合装置が提案される(たとえば、特許文献1参照)。図16は、特許文献1の接合装置120の構成を概略的に示す側面図である。
接合装置120は、3次元方向に移動可能に設けられ、半導体部品111を吸着保持する吸着保持手段113と、吸着保持手段113に対向するように吸着保持手段113よりも下方に、3次元方向に移動可能に設けられ、基板112を保持する保持手段117と、吸着保持手段113と保持手段117との間の空間に設けられる撮像装置121と、撮像装置121を矢符122の方向に移動可能に支持する図示しない移動手段とを含んで構成される。撮像装置121は、吸着保持手段113と保持手段117とを結ぶ線上に、光反射面123a,124aが位置するように設けられる2つのプリズム123,124と、撮像レンズ125a,126aを有し、撮像レンズ125a,126aがプリズム123,124の光反射面123a,124aに水平方向に対向するように設けられる撮像素子125,126とを含んで構成され、撮像素子125,126は一体化されている。接合装置120によれば、一体化される撮像素子125,126のうち、撮像素子125が、プリズム123を介して、吸着保持手段113に吸着保持される半導体部品111の下面111aに付される図示しないマーカーを認識し、半導体部品111の位置を把握する。同様に、撮像素子126が、プリズム124を介して保持手段117に保持される基板112の上面112aに付される図示しないマーカーを認識し、基板112の位置を把握する。この結果に基づき、半導体部品111および/または基板112の補正移動量を算出し、移動を行った後、接合を行う。
接合装置120においては、2組の撮像素子125,126が一体化されているので、撮像素子が独立して配置される場合よりは剛性が高く、膨張、変形などによる位置関係の変化、光軸のずれなどは軽減されるけれども、その軽減の度合いは充分ではない。したがって、接合装置120においても、2組の撮像素子125,126を有することが、半導体部品111と基板112との組み立て精度に悪影響を及ぼし、位置決め精度が低下するのを避けることができない。
特開2004−146528号公報
本発明の目的は、接合すべき2つのワークの位置を正確に把握し、高い位置決め精度で2つのワークを接合できる接合装置および接合方法を提供することである。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、1つの撮像素子しか含まないにもかかわらず、接合すべき2つのワークの位置を正確に把握できる接合装置および接合方法を得ることに成功し、本発明を完成するに至った。
本発明は、対向して保持される第1ワークと第2ワークとを接合して一体化させる接合装置において、
第1ワークの第2ワークを臨む面に付される第1マーカーおよび第1マーカーに対応して第2ワークに付される第2マーカーをマーカー像として認識する撮像装置と、
撮像装置を3次元方向に移動可能に支持する撮像装置駆動手段とを含み、
撮像装置が、
第1ワークと第2ワークとの間に配置されるプリズムと、
第1ワークと第2ワークとを結ぶ仮想線に対してほぼ垂直な仮想平面であって、プリズムを含む仮想平面内にプリズムを臨んで配置され1組の撮像レンズを有する撮像素子と、
プリズムを介して撮像素子と対向配置されるミラーとを備えることを特徴とする接合装置である。
また本発明の接合装置は、前述の撮像装置が、さらに、撮像素子に近接および離反するようにミラーを移動可能に支持するミラー移動手段を含むことを特徴とする。
さらに本発明の接合装置は、前述の撮像装置が、さらに、第1および第2ワークとプリズムとの間に、プリズムを介して対向するように配置されるハーフミラーと、
ハーフミラーを臨んで設けられ、ハーフミラーによる反射光の光路が、第1および第2ワークとプリズムとを結ぶ光路に重なるように配置され光を出射する落射照明用光源とを含むことを特徴とする。
さらに本発明の接合装置は、前述の撮像装置が、さらに、第1および第2ワークとプリズムとの間に、プリズムを介して対向するように設けられ、第1および第2マーカーと撮像装置との間の光路を個別に遮蔽するシャッター手段を含むことを特徴とする。
さらに本発明の接合装置は、前述の撮像装置が、さらに、第2ワークとプリズムとの間に、第2ワーク寄りの側から順に配置されるシャッター手段およびハーフミラーと、
ハーフミラーを介してミラー側と撮像素子側とに対向するように配置される落射照明用光源と、
ミラーとプリズムとの間に設けられ、ミラー側に配置される落射照明用光源とハーフミラーとの間の光路を遮蔽するシャッター手段と、
プリズムと第1ワークとの間に設けられ、第1マーカーと撮像装置との間の光路を遮蔽するシャッター手段とを含むことを特徴とする。
また本発明は、対向して保持される第1ワークと第2ワークとを、前述のいずれか1つの接合装置により接合する接合方法であって、
第1ワークの第2ワークを臨む面に付される第1マーカーを、撮像装置によってマーカー像として認識する第1ワーク認識工程と、
第1マーカーに対応して第2ワークに付される第2マーカーを、撮像装置によってマーカー像として認識する第2ワーク認識工程と、
第1ワーク認識工程および第2ワーク認識工程における第1および第2ワークのマーカー像の認識結果に応じ、第1ワークと第2ワークとを接合するために予め定める位置関係になるように、第1および/または第2ワークの補正移動量を算出する移動量算出工程と、
算出される補正移動量に応じて第1および/または第2ワークを移動させる移動工程とを含むことを特徴とする接合方法である。
また本発明は、対向して保持される第1ワークと第2ワークとを、前述のいずれか1つの接合装置により接合する接合方法であって、
第1ワークの第2ワークを臨む面に付される第1マーカーと、第1マーカーに対応して第2ワークに付される第2マーカーとを、撮像装置によって1つのマーカー像として認識するワーク認識工程と、
第2ワークを平面移動し、再度、第1マーカーと第2マーカーとを撮像装置によって1つのマーカー像として認識するワーク再認識工程と、
ワーク認識工程において認識されるマーカー像が、ワーク再認識工程における第2ワークの平面移動分と等しい移動分を移動させたと仮定して仮想マーカー像を作成する仮想像作成工程と、
ワーク認識工程およびワーク再認識工程における2つのマーカー像をAND処理して第1ワークのマーカー像を分離し、かつワーク再認識工程におけるマーカー像と仮想マーカー像とをAND処理して第2ワークのマーカー像を分離する像分離工程と、
像分離工程における第1および第2ワークのマーカー像の認識結果に応じ、第1ワークと第2ワークとを接合するために予め定める位置関係になるように、第1および/または第2ワークの補正移動量を算出する移動量算出工程と、
算出される補正移動量に応じて第1および/または第2ワークを移動させる移動工程とを含むことを特徴とする接合方法である。
また本発明は、対向して保持される第1ワークと第2ワークとを、前述のいずれか1つの接合装置でありかつ撮像素子としてカラーCCDを備える接合装置により接合する接合方法であって、
第1ワークの第2ワークを臨む面に付される第1マーカーと、第1マーカーに対応して第2ワークに付される第2マーカーとを、カラーCCDのRGB分光感度特性により分離可能な異なる波長の光を反射させるかまたは前記異なる波長の光を出射させることにより発光させ、撮像装置によって1つのマーカー像として認識するワーク認識工程と、
ワーク認識工程におけるマーカー像を撮像素子のRGB分光感度特性により2つのマーカー像に分離して認識する像分離工程と、
像分離工程における2つのマーカー像の認識結果に応じ、第1ワークと第2ワークとを接合するために予め定める位置関係になるように、第1および/または第2ワークの補正移動量を算出する移動量算出工程と、
算出される補正移動量に応じて第1および/または第2ワークを移動させる移動工程とを含むことを特徴とする接合方法である。
また本発明は、対向して保持される第1ワークと第2ワークとを、前述のいずれか1つの接合装置により接合する接合方法であって、
第1ワークの第2ワークを臨む面に付される第1マーカーを、撮像装置によってマーカー像として認識する第1ワーク認識工程と、
第1マーカーと、第1マーカーに対応して第2ワークに付される第2マーカーとを、撮像装置によって1つのマーカー像として認識するワーク認識工程と、
第1ワーク認識工程およびワーク認識工程における2つのマーカー像における、各画素間での明るさの差に応じ、ワーク認識工程におけるマーカー像から第2ワークのマーカー像を分離して認識する像分離工程と、
第1ワーク認識工程における第1ワークのマーカー像と、像分離工程における第2ワークのマーカー像との認識結果に応じ、第1ワークと第2ワークとを接合するために予め定める位置関係になるように、第1および/または第2ワークの補正移動量を算出する移動量算出工程と、
算出される補正移動量に応じて第1および/または第2ワークを移動させる移動工程とを含むことを特徴とする接合方法である。
また本発明は、対向して保持される第1ワークと第2ワークとを、撮像装置がさらに第1および第2ワークとプリズムとの間に、プリズムを介して対向するように設けられ、第1および第2マーカーと撮像装置との間の光路を個別に遮蔽するシャッター手段を含む接合装置により接合する接合方法であって、
第1ワークとプリズムとの間に設けられるシャッター手段の開放下および第2ワークとプリズムとの間に設けられるシャッター手段の閉鎖下にて、第1ワークの第2ワークを臨む面に付される第1マーカーを撮像装置によってマーカー像として認識する第1ワーク認識工程と、
第1ワークとプリズムとの間に設けられるシャッター手段の閉鎖下および第2ワークとプリズムとの間に設けられるシャッター手段の開放下にて、第1マーカーに対応して第2ワークに付される第2マーカーを撮像装置によってマーカー像として認識する第2ワーク認識工程と、
第1ワーク認識工程および第2ワーク認識工程における第1および第2ワークのマーカー像の認識結果に応じ、第1ワークと第2ワークとを接合するために予め定める位置関係になるように、第1および/または第2ワークの補正移動量を算出する移動量算出工程と、
算出される補正移動量に応じて第1および/または第2ワークを移動させる移動工程とを含むことを特徴とする接合方法である。
さらに本発明の接合方法は、第1および第2ワークのマーカー像の認識結果が、2つのマーカー像の面積変化量および/または面積変化方向についての認識結果であることを特徴とする。
本発明によれば、第1ワークと第2ワークとを接合して一体化する接合装置において、第1および第2ワークに付される第1および第2マーカーをマーカー像として認識する撮像装置と、撮像装置駆動手段とを含み、撮像装置が、第1および第2ワーク間に配置されるプリズムと、プリズムに臨んで配置される撮像素子と、プリズムを介して撮像素子と対向配置されるミラーとを備える接合装置が提供される。このような構成を有する本発明の接合装置は、撮像素子が1組であるにもかかわらず、第1および第2ワークに付される第1および第2マーカーを認識でき、第1および第2ワークの位置を正確に把握できるので、第1および第2ワークを高い位置決め精度で接合できる。また、本発明の接合装置は、撮像素子が1組であるため、第1および第2マーカーを認識する際に、第1および第2ワークを結ぶ仮想線にほぼ垂直な仮想面であって、プリズムを含む仮想面内における撮像素子の移動ずれであれば、第1および第2マーカーの相対的な位置関係は変化しないため、係数補正を行うことなく、第1および第2ワークを精度良く接合できる。さらに、本発明の接合装置は、撮像素子を1組しか有しないので、従来の撮像素子を2組有する接合装置のような不都合が起こらない。
また本発明によれば、ミラーを、撮像素子に対して近接および離反するように移動可能に支持するミラー移動手段を設けることによって、撮像素子と、ミラーを介して結像する第1および第2ワークとの焦点を容易に合わせることができるので、第1および第2ワークに付される第1および第2マーカーを一層正確に認識できる。
また本発明によれば、第1および第2ワークとプリズムとの間に、プリズムを介してハーフミラーを対向配置し、かつ、落射照明用光源を、該光源から出射される光のハーフミラーによる反射光光路が、第1および第2ワークとプリズムとを結ぶ光路に重なるように配置することによって、第1および第2マーカー自体が発光体でなくても、第1および第2マーカーを正確に認識できるという利点が得られる。また、落射照明用光源として、第1および第2マーカーに対して別個に分光特性の異なる照明を使用することができる。その結果、カラーCCDなどの、分光感度により画像を分離できる撮像素子を用いれば、第1および第2マーカーの認識分離処理などを簡単に実施できる。
また本発明によれば、第1および第2ワークとプリズムとの間に、プリズムを介して対向するようにシャッター手段を設け、第1および第2マーカーと撮像装置との間の光路を別個に遮蔽できるように設定することによって、モノクロCCDなどの撮像素子を用いる場合でも、第1および第2マーカーの認識分離処理などを簡単に実施できる。
また本発明によれば、本発明の接合装置において、第1ワークとプリズムとの間にシャッター手段を設け、第2ワークとプリズムとの間に、第2ワーク、シャッター手段、ハーフミラーおよびプリズムの順番でシャッター手段およびハーフミラーを設け、ハーフミラーを介してミラー側と撮像素子側とに対向するように落射照明用光源を配置し、さらにミラーとプリズムとの間にシャッター手段を配置することによって、ハーフミラーを第1および第2ワークとプリズムとの間の2箇所に設けなくても、撮像素子と、第1および第2ワークとの焦点を容易に合わせることができ、第1および第2ワークに付される第1および第2マーカーを正確に確認できる。
また本発明によれば、本発明の接合装置を用いる接合方法であって、第1および第2ワークに付される第1および第2マーカーを、撮像装置によって、それぞれ別個のマーカー像として認識し、その認識結果に応じて第1および/または第2ワークの補正移動量を算出し、それに応じて第1および/または第2ワークを移動させた後、第1および第2ワークを接合する接合方法が提供される。この接合方法によれば、第1および第2マーカーの認識分離処理などを容易に実施でき、第1および第2ワークを高い位置決め精度で接合できる。この接合方法は、たとえば、撮像装置の焦点が第1および第2ワークのいずれか一方にしか合わないような間隔で、第1および第2ワークが保持される場合に特に有効である。
また本発明によれば、本発明の接合装置を用いる接合方法であって、第1および第2マーカーを1つのマーカー像Aとして認識し、次いで第2ワークを平面移動させて、第1および第2マーカーを1つのマーカー像Bとして再認識し、さらにマーカー像Aが第2ワークの平面移動分を移動すると仮定してマーカー像Cを仮想作成し、マーカー像Aおよびマーカー像BをAND処理して第1マーカー像を分離して認識し、マーカー像Bとマーカー像CをAND処理して第2マーカー像を分離して認識し、その認識結果に応じて、補正移動量の算出および移動を行うことにより、第1および第2ワークを接合する接合方法が提供される。この接合方法でも、高精度の接合を実現できる。なお、この接合方法は、撮像装置の焦点が第1および第2ワークの両方に合う間隔で、第1および第2ワークが保持される場合に特に有効である。
また本発明によれば、カラーCCDを撮像素子とする本発明の接合装置を用いる接合方法であって、第1および第2マーカーを、カラーCCDのRGB分光感度特性により分離可能な異なる波長の光を反射させるかまたは前記異なる波長の光を出射させることによって発光させて1つマーカー像として認識し、このマーカー像をカラーCCDのRGB分光感度特性により分離して第1および第2マーカー像として認識し、補正移動量の算出および移動を行う接合方法により、高精度の接合を実現できる。なお、第1および第2マーカーの発光は、異なる波長の光の照射によるかまたは第1および第2マーカーが異なる波長の光を出射し、それ自体が発光するようにして実現できる。
また本発明によれば、まず第1ワークの第1マーカーを撮像装置によって第1マーカー像として認識し、次いで第1および第2マーカーを1つのマーカー像Sとして認識し、第1マーカー像およびマーカー像Sにおける各画素間の明るさの差に応じて、マーカー像Sから第2マーカーのマーカー像(第2マーカー像)を分離して認識し、第1および第2マーカー像の認識結果に応じて、補正移動量の算出および移動を行えば、第1および第2ワークを高精度で接合できる。なお、上記における「各画素間での明るさの差」とは、具体的には、各画素間での明るさの比較において、明るさが所定量以上増加することを意味し、マーカー像Sから明るさが所定量以上増加する部分のみを取り出すことによって、第2マーカー像が得られる。
また本発明によれば、第1および第2ワークとプリズムとの間にそれぞれシャッター手段を設けることによって、第1および第2マーカーを別個のマーカー像として認識し、補正移動量の算出および移動を行うことにより、高精度の接合を実現できる。
また本発明によれば、本発明の接合方法において、第1および第2マーカー像について、2つのマーカー像の面積変化量および/または面積変化方向に応じて、第1ワークと第2ワークとのずれ量を算出し、さらにそれに基づいて第1および/または第2ワークを面積変化が最小になるように移動させることにより、非常に高い精度で第1ワークと第2ワークとを接合できる。
本発明の接合装置および接合方法は、2つのワーク(部品)を接合するのに用いられる。図1は、2つのワークの接合を説明する斜視図である。第1ワーク101は、図示しない保持手段により保持され、その上面101aに位置合わせ用マーカー101bが形成される。また第2ワーク102は、図示しない3次元方向に移動可能に設けられる吸着保持手段により第1ワーク101の上方で吸着保持され、その下面102aに位置合わせ用マーカー102bが形成される。第1ワーク101および第2ワーク102は、そのマーカー101bとマーカー102bとで位置合わせされ、第2ワーク102を矢符104の方向に下降させて接合され、接合体(製品)103が得られる。
ここで、第1ワーク101はサブマウント、第2ワーク102は半導体レーザーチップであるけれども、それに限定されず、上面または下面にマーカーを付することが可能なものであれば、使用可能である。
位置合わせ用マーカー101b,102bは、同じ形状に図示されるけれども、それに限定されず、異なる形状でもよい。また、位置合わせ用マーカー101b,102bは、第1ワーク101および第2ワーク102の上面または下面の一部に形成されるけれども、それに限定されず、上面または下面の全面に形成されてもよい。
また、第1ワーク101および第2ワーク102を図示しない保持手段および吸着保持手段に供給する方法は特に限定されないけれども、たとえば、シート、トレイ、ベルト、コンベアなどに載置して供給する方法、人力により供給する方法などが挙げられる。
図2は、本発明の実施の第1形態である接合装置1の構成を概略的に示す側面図である。接合装置1は、第1ワーク2を保持する保持手段4と、第2ワーク3を吸着保持し、3次元方向に移動可能に設けられる吸着保持手段5と、保持手段4と吸着保持手段5との間に設けられる撮像装置6と、撮像装置6を上下方向ならびに保持手段4および吸着保持手段5に近接および離反する方向に移動可能に支持する撮像装置支持手段7とを含んで構成される。ここで、上下方向とは、接合装置1の設置面105を水平方向とした場合の、水平方向に垂直な鉛直方向を意味する。
第1ワーク2および第2ワーク3は、上下方向に対向するように、それぞれ保持手段4および吸着保持手段5により保持される。第1ワーク2の第2ワーク3を臨む上面2aには、図示しない第1マーカーが付される。また、第2ワーク3の下面3aには、第1マーカーに対応して、図示しない第2マーカーが付される。
保持手段4は、第1ワーク2を保持して固定するものであり、第1ワーク2を載置して固定するマウント手段4aと、マウント手段4aを支持するマウント手段支持部材4bとを含んで構成される。マウント手段支持部材4bは、必要に応じて、その内部に設けられる図示しない駆動手段により矢符11の方向(XY方向)に移動可能に設けられる。さらに保持手段4は、図示しない加熱手段および/または加圧手段をその内部に有し、第1ワーク2と第2ワーク3との接合に際し、これらに荷重および/または熱を加えられるように設計することもできる。接合装置1に供給される第1ワーク2は、マウント手段支持部材4bの表面に載置され、固定化される。また、第1ワーク2と第2ワーク3との間で位置合わせ(移動補正)が終了し、両者の接合が行われる際には、両者を加圧および/または加熱することにより、接合を円滑に実施できる。
吸着保持手段5は、たとえば真空吸引などの吸着手段により第2ワーク3を吸着保持して固定する吸着装置5aと、図示しない駆動手段により吸着装置5aを矢符11の方向(XY方向)に移動可能に支持する吸着装置支持部材5bと、図示しない駆動手段により吸着装置支持部材5bを矢符12の方向(上下方向)に移動可能に支持する支持部材5cとを含んで構成される。さらに吸着保持手段5は、たとえば吸着装置5aの内部に、保持手段4と同様の図示しない加熱手段および/または加圧手段を有し、第1ワーク2と第2ワーク3との接合に際し、これらに荷重および/または熱を加えられるように設計される。接合装置1に供給される第2ワーク3は、吸着装置5aにより吸着され、固定化される。そして、後述の方法により、第1ワーク2と第2ワーク3とのずれ量(移動補正量)が算出され、それに応じて吸着装置5aを矢符11の方向に適宜移動させることによって、第1ワーク2と第2ワーク3とが精度良く位置合わせされる。さらに、位置合わせが終了した後、第2ワーク3が第1ワーク2と接する位置まで吸着装置支持部材5bを下降させ、両者を加圧および/または加熱することにより、接合を円滑に実施できる。
撮像装置6は、第1ワーク2と第2ワーク3との間に配置されるプリズム8と、第1ワーク2と第2ワーク3とを結ぶ仮想線に対してほぼ垂直な仮想平面であって、プリズム8を含む仮想平面内にプリズム8を臨んで配置され、1組の撮像レンズ9aを有する撮像素子9と、プリズム8を介して撮像素子9と対向配置されるミラー10とを含んで構成される。撮像装置6は、第1ワーク2の上面2aに付される図示しない第1マーカーおよび第2ワーク3の下面3aに付される図示しない第2マーカーを、マーカー像として認識する。その認識結果に基づいて、第1ワーク2および/または第2ワーク3の位置補正が行われる。ここで、プリズム8には、たとえば、キューブ型ビームスリッターが用いられる。撮像素子9には、たとえば、カラーCCD(RGBの3種の素子を内蔵するCCD)、モノクロCCD(1種の素子からなるCCD)などの各種CCD、CMOSイメージセンサなどが用いられる。
撮像装置支持手段7は、撮像装置6を図示しない駆動手段により矢符13の方向(上下方向)に移動可能に支持する支持部材7aと、撮像装置支持部材7aを図示しない駆動手段により矢符14の方向(保持手段4および吸着保持手段5に近接および離反する方向)に移動可能に支持する移動部材7bとを含んで構成される。撮像装置支持手段7は、移動部材7bによって、撮像装置6のプリズム8が第1および第2ワーク2,3を結ぶ仮想線上に位置するように、撮像装置6を配置する。そして、第1ワーク2の上面2aおよび第2ワーク3の下面3aに付される第1および第2マーカーに焦点を合わせる際に、撮像装置支持部材7aおよび/または移動部材7bによってその位置を調整する。さらに、第1および第2ワーク2,3の位置決めが終了し、吸着保持手段5に保持される第2ワーク3を第1ワーク2に向けて下降させ、両者を接合する際には、撮像装置6が吸着保持手段5の下降の障害にならないように、たとえば移動部材7bにより、撮像装置6を保持手段4から離反する方向に移動させる。
さらに、接合装置1は、図示しない制御手段を含む。制御手段は、撮像装置6により認識される第1および第2マーカーの認識結果(マーカー像)を記憶するデータ記憶手段と、データ記憶手段に記憶される認識結果(マーカー像)を任意に選択される移動分だけ移動させた仮想マーカー像を作成して認識し、その認識結果を記憶する仮想像作成手段と、データ記憶手段および/または仮想像作成手段に記憶される認識結果に応じて、第1ワーク2と第2ワーク3とを接合するために予め定める位置関係になるように、第1ワーク2および/または第2ワーク3の補正移動量を算出するデータ補正手段と、データ補正手段において得られる補正移動量に基づいて第1ワーク2および/または第2ワーク3を移動させる指示を保持手段4および/または吸着保持手段5に与える移動制御手段とを含んで構成される。制御手段よれば、撮像装置により認識される第1および第2マーカーの認識結果に応じて、第1ワーク2および/または第2ワーク3の補正移動量が算出され、それに基づいて第1ワーク2および/または第2ワーク3を正しい位置に移動させる。
接合装置1を使用する、第1ワーク2と第2ワーク3との接合方法を、図3を参照しつつ説明する。図3(a)〜(c)は、撮像装置6により認識されるマーカー像を示す図面である。
第1ワーク2の上面2aには、中心点c1を有する十字状の第1マーカーが付される。第2ワーク3の下面3aには、中心点c2を有する十字状の第2マーカーが付される。なお、第2ワーク3は第1ワーク2よりも上方に保持され、第1ワーク2の上面2aと、第2ワーク3の下面3aとが互いに対向するように配置される。
図3(a)では、第1ワーク2の第1マーカーに焦点が合う高さまで撮像装置6を移動し、第1マーカーを第1マーカー像15として認識する。このとき、撮像装置6の、第2ワーク3のマーカーに対する焦点が合わない位置で第2ワーク3を保持する。
図3(b)では、第2ワーク3の第2マーカーに焦点が合う高さまで撮像装置6を移動し、第2マーカーを第2マーカー像16として認識する。このとき、撮像装置6の、第1ワーク2の第1マーカーに対する焦点が合わない位置に、第2ワーク3を保持する。
図3(c)では、第1マーカー像15および第2マーカー像16の認識結果から、第1および第2マーカー像15,16の中心c1,c2の位置関係を認識し、中心c1,c2が重なるように、第2ワーク3の補正移動量を算出する。その算出結果に基づいて第2ワーク3を移動させ、第2ワーク3を第1ワーク2に向けて下降させる。その際、第2ワークの下降の障害にならないように、撮像装置6を第1ワーク2と第2ワーク3との間から移動させた後に、第2ワーク3を下降させる。第2ワーク3を、その下面3aが第1ワーク2の上面2aに接する位置まで下降させた後、加熱および/または加圧(押圧)が施され、第1ワーク2と第2ワーク3とが接合され、接合体が得られる。
図4は、本発明の実施の第2形態である接合装置20の構成を概略的に示す側面図である。接合装置20は、接合装置1に類似し、対応する部分については、同一の参照符号を付して説明を省略する。
接合装置20は、撮像装置6aが、接合装置1における撮像装置6の構成に加えて、ミラー移動手段21を含むことを特徴とする。
ミラー移動手段21は、ミラー10を、プリズム8に対して近接および離反する方向に移動可能に支持するように設けられる。ミラー移動手段21によって、ミラー10とプリズム8ひいては撮像素子9との間の距離を適宜調整し、それとともに、撮像装置支持手段7によって、撮像装置6を適宜移動させることによって、撮像装置6の、第1ワーク2および第2ワーク3のいずれか一方または両方に対する焦点を一層容易に合わせることができ、第1および第2マーカーをマーカー像として正確に認識することができる。撮像装置支持手段7は、特に第1ワーク2の第1マーカーに対する撮像装置6の焦点を合わせるのに用いられる。またミラー移動手段21は、特に、第2ワーク3の第2マーカーに対する撮像装置6の焦点を合わせるのに用いられる。
接合装置20を使用する、第1ワーク2と第2ワーク3との接合方法を、図5を参照しつつ説明する。図5(a)〜(h)は、撮像装置6aにより認識されるマーカー像を示す図面である。
第1ワーク2の上面2aには、中心点c3を有し、図中上下方向に垂直な方向の幅が狭い棒状の第1マーカーが図中上下方向に付される。第2ワーク3の下面3aには、中心点c4を有し、図中上下方向の幅が狭い棒状の第2マーカーが第1マーカーに対して垂直方向に付される。なお、第2ワーク3は第1ワーク2よりも上方に保持され、第1ワーク2の上面2aと、第2ワーク3の下面3aとが互いに対向するように配置される。
図5(a)では、まず、撮像装置6aを上下移動させ、第1ワーク2の第1マーカーに焦点を合わせる。このとき、第1ワーク2を接合装置20に供給する高さが一定であれば、焦点調整のための撮像装置6aの上下移動は次のワークからは不要になる。次に、ミラー移動手段21によりミラー10を移動させ、撮像装置6aの、第2ワーク3の第2マーカーに対する焦点を合わせる。このとき、第1ワーク2と第2ワーク3との距離が一定になるように接合装置20にワークが供給されるのであれば、焦点調整のためのミラー10の移動は次のワークからは不要になる。焦点調整の後、撮像装置6aによって、第1および第2マーカーを1つのマーカー像22として認識する。マーカー像22は、第1マーカー像22aと第2マーカー像22bとが部分的に重なった像である。
図5(b)では、第2ワーク3を任意に選択される移動量だけ平面移動させ、その後、第1および第2マーカーを1つのマーカー像23として認識する。第2マーカー像23bが、マーカー像22における第2マーカー像22bに比較して、異なる位置にあることが明らかである。
図5(c)では、図5(a)におけるマーカー像22を、図5(b)における第2ワーク3と同じ移動分だけ平面移動させた仮想マーカー像24を作成し、該仮想マーカー像24を認識する。
図5(d)では、マーカー像22およびマーカー像23をAND処理する。ここで、AND処理とは、2値化処理(明るさのレベル(閾値)により、0または1に置き換える処理)された2つのマーカー像(ここでは、マーカー像22およびマーカー像23)に対し、両方の像で1になる部分だけを「1」に置き換え、片方の像だけで「1」である部分および片方または両方の像で「0」になる部分を「0」に置き換えて2値像を作る処理のことである。
具体的には、マーカー像22,23を重ね合わせ、マーカー像25を合成する。マーカー像25において、破線斜線部分(マーカー像22b,23bのマーカー像22aまたは23aと重ならない部分)は片方の像だけで「1」になる部分であり、AND処理では「0」に置き換えられる。また、実線斜線部分(マーカー像22aまたは23aの部分)は両方の像で「1」になる部分であり、AND処理では「1」に置き換えられる。AND処理で「1」になる部分が分離される。
図5(e)では、図5(d)に示すAND処理により分離される、第1マーカー像22a(または23a)を示す。
図5(f)では、マーカー像23および仮想マーカー像24を重ね合わせ、マーカー像26を合成する。このマーカー像26を図5(d)の場合と同様にしてAND処理する。マーカー像26において、破線斜線部分のマーカー像23bとは重ならない部分は片方の像だけで「1」になる部分であり、AND処理では「0」に置き換えられる。また、実線斜線部分であるマーカー像23bは両方の像で「1」になる部分であり、AND処理では「1」に置き換えられる。AND処理で「1」になる部分が分離される。
図5(g)では、図5(f)に示すAND処理により分離される第2マーカー像23bを示す。
図5(h)では、第1マーカー像22aおよび第2マーカー像23bの認識結果から、第1マーカー像22aおよび第2マーカー像23bの中心c3,c4の位置関係を把握し、中心c3,c4が重なるように、第2ワーク3の補正移動量を算出する。その算出結果に基づいて第2ワーク3を移動させる。引き続き、図5(a)〜(g)の操作を行い、第2ワーク3が正規の補正移動量分だけ平面移動したかを確認する。認識結果に基づき、必要であれば、さらに補正移動を行う。図5(a)〜(g)の操作は、第2ワーク3が正規の補正移動量分だけ平面移動したかが確認されるまで、繰り返し実施するのが好ましい。
図5により説明される接合方法において、第1および第2ワーク2,3の第1および第2マーカーは、1つのマーカー像として認識する場合に、両者が直交するように付されるのが好ましい。また、第1および第2マーカーのうち、一方は、図中上下方向(Y軸方向)の幅が広くかつ上下方向に直交する方向(X軸方向)の幅が狭い形状であり、もう一方は、Y軸方向の幅が狭くかつX軸方向の幅が広い形状であることが好ましい。このような形状のマーカーを使用することにより、2つのマーカー像を容易に識別できるので、図5(b)での操作において、第2ワーク3の平面移動量を相対的に少なくすることができる。
図6は、本発明の実施の第3形態である接合装置30の構成を概略的に示す側面図である。接合装置30は、接合装置20に類似し、対応する部分については、同一の参照符号を付して説明を省略する。
接合装置30は、撮像装置6bが撮像装置6aの構成に加えて、撮像素子9としてカラーCCDを用い、さらに第1および第2ワーク2,3とプリズム8との間に、プリズム8を介して対向するように配置される一対のハーフミラー31,32と、ハーフミラー31,32を臨んで設けられる落射照明用光源33,34とを含むことを特徴とする。
撮像素子9として用いられるカラーCCDは、図7に示すように、RGBに対して高い感度(RGB分光感度特性)を有する。図7はカラーCCDの分光感度特性を示すグラフである。カラーCCDを用いることにより、第1および第2マーカーを1つのマーカー像として認識する場合に、そのRGB分光感度特性を利用して、第1マーカー像および第2マーカー像を個別に分離できる。すなわちカラーCCDは、R(レッド)に感度の高い素子、G(グリーン)に感度の高い素子およびB(ブルー)に感度の高い素子を含み、1つの像から、R成分、G成分およびB成分の3つの像を認識できる。この分光感度特性を利用すれば、たとえば、第1マーカーにレッドの光を照射してその反射光として第1マーカー像を認識し、かつ第2マーカーにブルーの光を照射してその反射光として第2マーカー像を認識すれば、第1マーカー像はレッド光の像として存在し、ブルー光の像としては存在せず、また、第2マーカー像はブルー光の像として存在し、レッド光の像として存在しないので、2つの像が重なっている場合でも、2つのマーカー像を容易に分離できる。
ハーフミラー31,32は、落射照明用光源33,34から出射される光を反射し、かつ第1および第2ワーク2,3からの反射光を透過してプリズム8に導く。
落射照明用光源33,34は、該光源33,34から出射され、ハーフミラー31,32によって反射される光の光路が、第1および第2ワーク2,3とプリズム8とを結ぶ光路に重なるように配置される。落射照明用光源33,34には、たとえば、第1ワーク2用の光源である光源33に赤色LED照明を使用し、また第2ワーク3用の光源である光源34に青色LED照明を使用するように、波長が異なりかつカラーCCDのRGB分光感度特性により分離可能な光を出射する2種類の光源を用いる。図8は、カラーCCDのRGB分光特性を示すグラフである。図8から、カラーCCDは、青、赤、緑などの各色のLED照明から出射される光を、各々の波長に基づいて認識することがわかる。
落射照明用光源33,34から出射される光は、それぞれハーフミラー31,32により反射され、第1および第2ワーク2,3に到達し、第1および第2ワーク2,3を照明する。第1および第2ワーク2,3を照明する光は、第1ワーク2の上面2aおよび第2ワーク3の下面3aによって反射され、ハーフミラー31,32を透過する。この反射光のうち、第1ワーク2により反射され、ハーフミラー31を透過する反射光は、プリズム8に入射して屈折し、プリズム8の反射面8aからミラー10の方向に出射し、ミラー10によって再度反射されて撮像素子9に到達し、マーカー像が認識される。また、第2ワーク3により反射され、ハーフミラー32を透過する反射光は、プリズム8の反射面8aによってミラー10の方向に反射され、さらにミラー10によって再度反射され、撮像素子9に到達し、第2マーカー像として認識される。なお、ここで使用される第1および第2ワーク2,3の第1および第2マーカーは、これらを照明する光の波長帯を反射しやすい着色を施したものであることが好ましい。
接合装置30によれば、まず、該装置30に供給される第1および第2ワーク2,3を、それぞれ保持手段4および吸着保持手段5により保持する。第1および第2ワーク2,3の保持位置にあわせて、撮像装置6bおよび/またはミラー10を移動させ、撮像素子9の第1および第2マーカーに対する焦点を合わせる。この状態で、落射照明用光源33,34から光を出射し、第1および/または第2ワーク2,3を照明し、第1および/または第2マーカーをマーカー像として認識する。認識結果に応じて、第1および/または第2ワーク2,3の補正移動量が算出され、それに基づいて第1および/または第2ワーク2,3が移動され、正規分の補正移動が実施されたことを確認した上で、接合が行われ、接合体(製品)が得られる。
接合装置30を使用する、第1ワーク2と第2ワーク3との接合方法を、図9を参照しつつ説明する。図9(a)〜(c)は、撮像装置6bにより認識されるマーカー像を示す図面である。
第1ワーク2の上面2aには、中心c5を有する十字状の第1マーカーが付される。第2ワーク3の下面3aには、中心c6を有する十字状の第2マーカーが付される。なお、第2ワーク3は第1ワーク2よりも上方に保持され、第1ワーク2の上面2aと、第2ワーク3の下面3aとが互いに対向するように配置される。
図9(a)では、まず、撮像装置6bを上下移動させ、第1ワーク2の第1マーカーに焦点を合わせる。このとき、第1ワーク2を接合装置25に供給する高さが一定であれば、焦点調整のための撮像装置6bの上下移動は次からは不要になる。焦点調整の後、落射照明用光源33(赤色LED光源)から第1ワーク2に赤色光を照射し、その反射光を撮像装置6bにより第1マーカー像35aとして認識する。
次いで、ミラー10を移動させ、撮像装置6bの、第2ワーク3の第2マーカーに対する焦点を合わせる。このとき、第1ワーク2と第2ワーク3との距離が一定になるように接合装置30にワークが供給されるのであれば、焦点調整のためのミラー10の移動は次からは不要になる。焦点調整の後、落射照明用光源34(青色LED光源)から第2ワーク3に青色光を照射し、その反射光を撮像装置6bにより第2マーカー像35bとして認識する。
このとき、第1マーカー像35aと第2マーカー像35bとが部分的に重なった1つのマーカー像36として認識される。このマーカー像36に対して、撮像装置6b内の撮像素子9(カラーCCD)により、RGB分光を行い、赤色光に対して感度の高い素子を用いて、赤色光の像として存在する第1マーカー像35aを分離して認識する。
図9(b)では、マーカー像36に対して、撮像装置6b内の撮像素子9(カラーCCD)により、RGB分光を行い、青色光に対して感度の高い素子を用いて、青色光のマーカー像として存在する第2マーカー像35bを分離して認識する。
図9(c)では、第1マーカー像35aおよび第2マーカー像35bの認識結果から、第1および第2マーカー像35a,35bの中心c5,c6の位置関係を把握し、中心c5,c6が重なるように、第2ワーク3の補正移動量を算出する。その算出結果に基づいて第2ワーク3を移動させる。引き続き、図9(a)および(b)の操作を行い、第2ワーク3が正規の補正移動量分だけ平面移動したかを確認する。認識結果に基づき、必要であれば、さらに補正移動を行う。図9(a)および(b)の操作は、第2ワーク3が正規の補正移動量分だけ平面移動したかが確認されるまで、繰り返し実施するのが好ましい。この後、撮像装置6bを第2ワーク2の降下および第1ワーク2との接合に支障のない位置まで移動させ、第1ワーク2と第2ワーク3とを接合することにより、接合体(製品)が得られる。
本実施の形態の接合装置30において、撮像素子9にはカラーCCDが使用されるけれども、モノクロCCDも使用可能である。また、落射照明用光源33,34にはLED光源が使用されるけれども、ハロゲン光源などの他の光源も使用可能である。
接合装置30において、撮像素子9にモノクロCCDを用い、かつ落射照明用光源33,34にハロゲン光源を用いるものを接合装置30aと呼ぶ。接合装置30aによる第1ワーク2と第2ワーク3との接合方法を、図10を参照しつつ説明する。図10(a)〜(e)は、接合装置25aの撮像装置により認識されるマーカー像を示す図面である。
第1ワーク2の上面2aには、中心点c7を有する十字状の第1マーカーが付される。第2ワーク3の下面3aには、中心点c8を有する十字状の第2マーカーが付される。なお、第2ワーク3は第1ワーク2よりも上方に保持され、第1ワーク2の上面2aと、第2ワーク3の下面3aとが互いに対向するように配置される。
図10(a)では、第2ワーク3を吸着保持手段5により吸着保持する前に、撮像装置を上下移動させ、第1ワーク2の第1マーカーに焦点を合わせる。このとき、第1ワーク2を接合装置30aに供給する高さが一定であれば、焦点調整のための撮像装置の上下移動は次のワークからは不要になる。焦点調整の後、第1マーカーを第1マーカー像37として認識する。
図10(b)では、第2ワーク3を吸着保持手段5により吸着保持した後、ミラー10を移動させて、撮像装置の第1ワーク2の第1マーカーおよび第2ワーク3の第2マーカーの両方に対する焦点を合わせ、第1マーカー像38aと第2マーカー像38bとが部分的に重なり合った1つのマーカー像38として認識する。このとき、接合装置30aに対する第1ワーク2と第2ワーク3との供給距離が一定であれば、次のワークからは焦点調整のためのミラー10の移動は不要になる。
図10(c)および(d)では、第1マーカー像37とマーカー像38とを、各画素間での明るさの変化について比較し、明るさが所定量分以上増加する部分だけを分離する。第1マーカー像37と第1マーカー像38aとはほぼ完全に重なり合い、明るさの変化もほとんどなく、第2マーカー像38bの部分(実線部分)だけが明るさが大幅に増加するので、第2マーカー像38bのみが分離され、認識される。
図10(e)では、第1マーカー像37と第2マーカー像38bとの認識結果から、第1および第2ワーク2,3が所定の位置関係(中心c7と中心8とが重なる位置関係)になるように、第2ワーク3の補正移動量を算出する。その結果に基づいて、第2ワーク3を平面移動させる。引き続き、図10(a)〜(e)の操作を行い、第2ワーク3が正規の補正移動量分だけ平面移動したかを確認する。認識結果に基づき、必要であれば、さらに補正移動を行う。図10(a)〜(e)の操作は、第2ワーク3が正規の補正移動量分だけ平面移動したかが確認されるまで、繰り返し実施するのが好ましい。この後、撮像装置を第2ワーク2の降下および第1ワーク2との接合に支障のない位置まで移動させ、第1ワーク2と第2ワーク3とを接合することにより、接合体(製品)が得られる。
次に、接合装置30aを使用する、第1ワーク2と第2ワーク3との別の接合方法を、図11を参照しつつ説明する。図11(a)〜(c)は、接合装置30aの撮像装置により認識されるマーカー像を示す図面である。
第1ワーク2の上面2aには、正方形の第1マーカーが付される。第2ワーク3の下面3aには、1辺の長さが第1マーカーよりも大きい正方形の第2マーカーが付される。なお、第2ワーク3は第1ワーク2よりも上方に保持され、第1ワーク2の上面2aと、第2ワーク3の下面3aとが互いに対向するように配置される。
図11(a)では、第2ワーク3を吸着保持手段5により吸着保持する前に、撮像装置を上下移動させ、第1ワーク2の第1マーカーに焦点を合わせる。このとき、第1ワーク2を接合装置30aに供給する高さが一定であれば、焦点調整のための撮像装置の上下移動は次のワークからは不要になる。焦点調整の後、第1マーカーを第1マーカー像39として認識する。
図11(b)では、第2ワーク3を吸着保持手段5により吸着保持した後、ミラー10を移動させて、撮像装置の第1ワーク2の第1マーカーおよび第2ワーク3の第2マーカーの両方に対する焦点を合わせ、第1マーカー像40aと第2マーカー像40bとが部分的に重なり合った1つのマーカー像40として認識する。このとき、接合装置30aに対する第1ワーク2と第2ワーク3との供給距離が一定であれば、次のワークからは焦点調整のためのミラー10の移動は不要になる。
マーカー像40において、第1マーカー像40aを基準にして、図に向かって左方向への認識部分の増加長さをXl、右方向への増加長さをXr、上方向への増加長さをYuおよび下方向への増加長さをYdとする。X1、Xr、YuおよびYdはいずれも増加長さを示すので、0または0を超える数値である。図においては、Xl=Yu=0であり、XrおよびYdは図に示す長さである。
図11(c)では、第1マーカー像39とマーカー像40との、面積変化量および面積変化方向の認識結果に応じて、第1マーカーに対する第2マーカーのずれ量を算出し、第1および第2ワーク2,3が所定の位置関係(第1マーカーの対角線の交点である中心と第2マーカーの対角線の交点である中心とが重なる位置関係)になり、かつ面積変化が最小になるように、第2ワーク3の補正移動量を算出する。その結果に基づいて、第2ワーク3を平面移動させる。引き続き、図11(a)〜(c)の操作を行い、第2ワーク3が正規の補正移動量分だけ平面移動したかを確認する。認識結果に基づき、必要であれば、さらに補正移動を行う。このとき、|Xl−Xr|≦所定量、|Yu−Yd|≦所定量となるように補正移動を繰り返すことにより、必要とされる位置合わせ精度が得られる。特に、Xl−Xr=0およびYu−Yd=0のときに、第1マーカー像40a(または39)の中心(対角線交点)と第2マーカー像40bの中心(対角線交点)とが一致する。図11(a)〜(c)の操作は、第2ワーク3が正規の補正移動量分だけ平面移動したかが確認されるまで、繰り返し実施するのが好ましい。この後、撮像装置を第2ワーク2の降下および第1ワーク2との接合に支障のない位置まで移動させ、第1ワーク2と第2ワーク3とを接合することにより、接合体(製品)が得られる。
本実施の形態では、第1マーカーよりも大きい寸法の第2マーカーを用いるけれども、第1および第2マーカーが同じ寸法であってもよい。
図12は、本発明の実施の第4形態である接合装置45の構成を概略的に示す側面図である。接合装置45は、接合装置30に類似し、対応する部分については、同一の参照符号を付して説明を省略する。
接合装置45は、撮像装置6cが接合装置30における撮像装置6bの構成に加え、さらに第1および第2ワーク2,3とハーフミラー31,32との間に、プリズム8およびハーフミラー31,32を介して対向し、開閉自在に設けられるシャッター手段46,47を含むことを特徴とする。
シャッター手段46,47は、主に、第1および第2ワーク2,3と撮像装置6cとの間の光路を個別に遮蔽することを目的として設けられる。シャッター手段46,47を設けることによって、第1ワーク2と撮像装置6cとの間の光路または第2ワーク3と撮像装置6cとの間の光路をそれぞれ別個に遮断することができ、第1および第2マーカーを別々に認識することが可能である。
接合装置45を使用する、第1ワーク2と第2ワーク3との接合方法は、図3に示す場合と同様にして実施できる。以下、図3を参照しつつ説明する。
第1ワーク2の上面2aには、中心点c1を有する十字状の第1マーカーが付される。第2ワーク3の下面3aには、中心点c2を有する十字状の第2マーカーが付される。第2ワーク3は第1ワーク2よりも上方に保持され、第1ワーク2の上面2aと、第2ワーク3の下面3aとが互いに対向するように配置される。
図3(a)では、シャッター手段46を開放し、シャッター手段47を閉鎖した状態で、第1ワーク2の第1マーカーに焦点が合う高さまで撮像装置6cを上下移動し、第1マーカーを第1マーカー像15として認識する。第1ワーク2の接合装置45への供給高さが一定であれば、次回からは焦点調整のための撮像装置6cの移動は不要である。
図3(b)では、シャッター手段46を閉鎖し、シャッター手段47を開放した状態で、第2ワーク3の第2マーカーに焦点が合うまで撮像装置6cおよびミラー10を移動し、第2マーカーを第2マーカー像16として認識する。第1および第2ワーク2,3を接合装置45へ供給する際の間隔が一定であれば、次回からはミラー10の移動は不要である。
図3(c)では、第1マーカー像15および第2マーカー像16の認識結果から、第1および第2マーカー像15,16の中心c1,c2の位置関係を認識し、中心c1,c2が重なるように、第2ワーク3の補正移動量を算出する。その算出結果に基づいて第2ワーク3を移動させる。図3(a)および図3(b)の操作は、第2ワーク3が正規の補正移動量分だけ平面移動したかが確認されるまで、繰り返し実施するのが好ましい。この後、撮像装置を第2ワーク2の降下および第1ワーク2との接合に支障のない位置まで移動させ、第1ワーク2と第2ワーク3とを接合することにより、接合体(製品)が得られる。
図13は、本発明の実施の第5形態である接合装置50の構成を概略的に示す側面図である。接合装置50は、接合装置45に類似し、対応する部分については、同一の参照符号を付して説明を省略する。
接合装置50は、撮像装置6dの構成に特徴を有する。すなわち、接合装置50は、プリズム8とミラー10との間にシャッター手段51が設けられ、かつ、シャッター手段51を臨み、ハーフミラー32およびシャッター手段51を介して落射照明用光源34に対向するように、落射照明用光源52が設けられることを特徴とする。なお、接合装置50は、接合装置45におけるハーフミラー31および落射照明用光源33を有しない点をも特徴とする。ここで、落射照明用光源52は、第1ワーク2の認識に用いられる光源である。
図14(a)および図14(b)は、シャッター手段51の構成およびシャッター手段51による落射照明用光源52の開放遮断機構を概略的に示す、落射照明用光源52の側から見た側面図である。シャッター手段51は、1/4円状の板状部材において、凹部53および切り欠き部54を有し、回転軸55により矢符56,57の方向に角変位可能に支持される板状部材である。凹部53は、プリズム8と、シャッター手段51を介してプリズム8に対向するように配置されるミラー10との間の空間を、開放状態にするために設けられる。切り欠き部54は、落射照明用光源52と、シャッター手段51を介して落射照明用光源52に対向するように配置されるハーフミラー32との間の空間を開放状態にし、落射照明用光源52から出射される光を、ハーフミラー32により、接合装置50の設置面105に対して垂直である鉛直方向の下方向に進路変更し、第1ワーク2を照明するために設けられる。凹部53および切り欠き部54は、凹部53がプリズム8とミラー10との間を開放状態にする時、切り欠き部54が落射照明用光源52とハーフミラー32との間に位置せず、また切り欠き部54が落射照明用光源52とハーフミラー32との間を開放状態にし、凹部53がプリズム8とミラー10との間に位置しないように設けられる。回転軸55は、図示しない駆動手段によりその軸線回りに回転駆動し、それに伴って、シャッター手段51が矢符56,57の方向に角変位する。
図14(a)では、シャッター手段51は、落射照明用光源52とハーフミラー32とを遮断し、その凹部53がプリズム8とミラー10との間に位置する。すなわち、落射照明用光源52から出射する光は、遮断により、ハーフミラー32、ひいては第1ワーク2に達しない。なお、このとき、シャッター手段51の切り欠き部54は、落射照明用光源52とハーフミラー32との間およびプリズム8とミラー10との間のいずれにも存在しない。そして、図14(a)に示す位置にあるシャッター手段51を、回転軸55により、矢符56の方向に90°角変位させると、シャッター手段51は、図14(b)に示す位置になる。
図14(b)では、シャッター手段51は、その切り欠き部54が落射照明用光源52
とハーフミラー32との間を開放状態にする。したがって、落射照明用光源52から出射される光は、ハーフミラー32を介して第1ワーク2に照射される。なお、このとき、シャッター手段51の凹部53は、落射照明用光源52とハーフミラー32との間およびプリズム8とミラー10との間のいずれにも存在しない。そして、図14(b)に示すシャッター手段51を、回転軸55により、矢符57の方向に90°角変位させると、シャッター手段51は、図14(a)に示す位置になる。
撮像装置6dにおいて、第1および第2ワーク2,3の両方およびいずれか一方に焦点を合わせるには、撮像装置支持手段7およびミラー移動手段21が用いられる。
第1ワーク2の落射照明の光源は、落射照明用光源52である。たとえば、シャッター手段51を図14(b)に示す位置とし、シャッター手段46を開放しかつシャッター手段47を閉鎖すると、落射照明用光源52から出射される光がシャッター手段51の切り欠き部54を通過し、ハーフミラー32に入射し、そこで入射方向に対して直角方向に反射され、第1ワーク2に到達して第1ワーク2を照明する。また、第1マーカーまたは第2マーカーの選択的な認識は、シャッター手段46または47とシャッター手段51と連動させ、開閉することによっても実施できる。
接合装置50を使用する、第1ワーク2と第2ワーク3との接合方法は、図3に示す場合と同様にして実施できる。以下、図3を参照しつつ説明する。
第1ワーク2の上面2aには、中心点c1を有する十字状の第1マーカーが付される。第2ワーク3の下面3aには、中心点c2を有する十字状の第2マーカーが付される。第2ワーク3は第1ワーク2よりも上方に保持され、第1ワーク2の上面2aと、第2ワーク3の下面3aとが互いに対向するように配置される。
図3(a)では、シャッター手段51を図14(b)に示す位置とし、シャッター手段46を開放しかつシャッター手段47を閉鎖した状態で、第1ワーク2の第1マーカーに焦点が合う高さまで撮像装置6dを上下移動し、第1マーカーを第1マーカー像15として認識する。第1ワーク2の接合装置50への供給高さが一定であれば、次回からは焦点調整のための撮像装置6dの移動は不要である。
図3(b)では、シャッター手段51を図14(a)に示す位置とし、シャッター手段46を閉鎖しかつシャッター手段47を開放した状態で、第2ワーク3の第2マーカーに焦点が合うまでミラー10を移動し、第2マーカーを第2マーカー像16として認識する。第1および第2ワーク2,3を接合装置50に供給する際の間隔が一定であれば、次回からはミラー10の移動は不要である。
図3(c)では、第1マーカー像15および第2マーカー像16の認識結果から、第1および第2マーカー像15,16の中心c1,c2の位置関係を把握し、中心c1,c2が重なるように、第2ワーク3の補正移動量を算出する。その算出結果に基づいて第2ワーク3を移動させる。図3(a)および(b)の操作は、第2ワーク3が正規の補正移動量分だけ平面移動したかが確認されるまで、繰り返し実施するのが好ましい。この後、撮像装置を第2ワーク2の降下および第1ワーク2との接合に支障のない位置まで移動させ、第1ワーク2と第2ワーク3とを接合することにより、接合体(製品)が得られる。
本実施の形態では、シャッター手段51として、図14に示す板状部材が用いられるけれども、それに限定されない。たとえば、接合装置50の設置面105に対する鉛直方向において、ハーフミラー32と光源52とに対向する部分である上部およびプリズム8とミラー10とに対向する部分である下部に分かれ、それぞれの部分が独立して開閉自在に設けられ、一方の部分を開放しかつもう一方の部分を閉鎖することにより、落射照明用光源52から照射される光をそのまま第1ワーク2まで到達させるかまたは遮断することができる。
2つのワークの接合を説明する斜視図である。 本発明の実施の第1形態である接合装置の構成を概略的に示す側面図である。 図3(a)〜(c)は撮像装置により認識されるマーカー像を示す図面である。 本発明の実施の第2形態である接合装置の構成を概略的に示す側面図である。 図5(a)〜(h)は撮像装置により認識されるマーカー像を示す図面である。 本発明の実施の第3形態である接合装置の構成を概略的に示す側面図である。 カラーCCDの分光感度特性を示すグラフである。 LED照明の分光特性を示すグラフである。 図9(a)〜(c)は撮像装置により認識されるマーカー像を示す図面である。 図10(a)〜(e)は撮像装置により認識されるマーカー像を示す図面である。 図11(a)〜(c)は撮像装置により認識されるマーカー像を示す図面である。 本発明の実施の第4形態である接合装置の構成を概略的に示す側面図である。 本発明の実施の第5形態である接合装置の構成を概略的に示す側面図である。 図14(a)および図14(b)は、シャッター手段の構成および該シャッター手段による光源の遮断機構を概略的に示す側面図である。 従来の半導体部品接合装置の構成を概略的に示す側面図である。 特許文献1に記載の接合装置の構成を概略的に示す側面図である。
符号の説明
1,20,30,30a,45,50 接合装置
2,101 第1ワーク
2a,101a 第1ワークの上面
3,102 第2ワーク
3a,102a 第2ワークの下面
4 保持手段
4a マウント手段
4b マウント手段支持部材
5 吸着保持手段
5a 吸着装置
5b 吸着装置支持部材
5c 支持部材
6,6a,6b,6c,6d 撮像装置
7 撮像装置支持手段
7a 撮像装置支持部材
7b 移動部材
8 プリズム
8a プリズムの反射面
9 撮像素子
9a 撮像レンズ
10 ミラー
11,12,13,14,56,57,104 矢符
15,22a,23a,35a,37,38a,39,40a 第1マーカー像
16,22b,23b,35b,38b,40b 第2マーカー像
21 ミラー移動手段
22,23,36,38,40 マーカー像
31,32 ハーフミラー
33,34,52 落射照明用光源
46,47,51 シャッター手段
53 凹部
54 切り欠き部
55 回転軸
101b 第1マーカー
102b 第2マーカー
103 接合体(製品)
105 接合装置設置面

Claims (11)

  1. 対向して保持される第1ワークと第2ワークとを接合して一体化させる接合装置において、
    第1ワークの第2ワークを臨む面に付される第1マーカーおよび第1マーカーに対応して第2ワークに付される第2マーカーをマーカー像として認識する撮像装置と、
    撮像装置を3次元方向に移動可能に支持する撮像装置駆動手段とを含み、
    撮像装置が、
    第1ワークと第2ワークとの間に配置されるプリズムと、
    第1ワークと第2ワークとを結ぶ仮想線に対してほぼ垂直な仮想平面であって、プリズムを含む仮想平面内にプリズムを臨んで配置され1組の撮像レンズを有する撮像素子と、
    プリズムを介して撮像素子と対向配置されるミラーとを備えることを特徴とする接合装置。
  2. 撮像装置が、さらに、撮像素子に近接および離反するようにミラーを移動可能に支持するミラー移動手段を含むことを特徴とする請求項1記載の接合装置。
  3. 撮像装置が、さらに、第1および第2ワークとプリズムとの間に、プリズムを介して対向するように配置されるハーフミラーと、
    ハーフミラーを臨んで設けられ、ハーフミラーによる反射光の光路が、第1および第2ワークとプリズムとを結ぶ光路に重なるように配置され光を出射する落射照明用光源とを含むことを特徴とする請求項1または2記載の接合装置。
  4. 撮像装置が、さらに、第1および第2ワークとプリズムとの間に、プリズムを介して対向するように設けられ、第1および第2マーカーと撮像装置との間の光路を個別に遮蔽するシャッター手段を含むことを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか1つに記載の接合装置。
  5. 撮像装置が、さらに、第2ワークとプリズムとの間に、第2ワーク寄りの側から順に配置されるシャッター手段およびハーフミラーと、
    ハーフミラーを介してミラー側と撮像素子側とに対向するように配置される落射照明用光源と、
    ミラーとプリズムとの間に設けられ、ミラー側に配置される落射照明用光源とハーフミラーとの間の光路を遮蔽するシャッター手段と、
    プリズムと第1ワークとの間に設けられ、第1マーカーと撮像装置との間の光路を遮蔽するシャッター手段とを含むことを特徴とする請求項1記載の接合装置。
  6. 対向して保持される第1ワークと第2ワークとを、請求項1〜5のいずれか1つの接合装置により接合する接合方法であって、
    第1ワークの第2ワークを臨む面に付される第1マーカーを、撮像装置によってマーカー像として認識する第1ワーク認識工程と、
    第1マーカーに対応して第2ワークに付される第2マーカーを、撮像装置によってマーカー像として認識する第2ワーク認識工程と、
    第1ワーク認識工程および第2ワーク認識工程における第1および第2ワークのマーカー像の認識結果に応じ、第1ワークと第2ワークとを接合するために予め定める位置関係になるように、第1および/または第2ワークの補正移動量を算出する移動量算出工程と、
    算出される補正移動量に応じて第1および/または第2ワークを移動させる移動工程とを含むことを特徴とする接合方法。
  7. 対向して保持される第1ワークと第2ワークとを、請求項1〜5のいずれか1つの接合装置により接合する接合方法であって、
    第1ワークの第2ワークを臨む面に付される第1マーカーと、第1マーカーに対応して第2ワークに付される第2マーカーとを、撮像装置によって1つのマーカー像として認識するワーク認識工程と、
    第2ワークを平面移動し、再度、第1マーカーと第2マーカーとを撮像装置によって1つのマーカー像として認識するワーク再認識工程と、
    ワーク認識工程において認識されるマーカー像が、ワーク再認識工程における第2ワークの平面移動分と等しい移動分だけ移動させたと仮定して仮想マーカー像を作成する仮想像作成工程と、
    ワーク認識工程およびワーク再認識工程における2つのマーカー像をAND処理して第1ワークのマーカー像を分離し、かつワーク再認識工程におけるマーカー像と仮想マーカー像とをAND処理して第2ワークのマーカー像を分離する像分離工程と、
    像分離工程における第1および第2ワークのマーカー像の認識結果に応じ、第1ワークと第2ワークとを接合するために予め定める位置関係になるように、第1および/または第2ワークの補正移動量を算出する移動量算出工程と、
    算出される補正移動量に応じて第1および/または第2ワークを移動させる移動工程とを含むことを特徴とする接合方法。
  8. 対向して保持される第1ワークと第2ワークとを、請求項1〜5のいずれか1つの接合装置でありかつ撮像素子としてカラーCCDを備える接合装置により接合する接合方法であって、
    第1ワークの第2ワークを臨む面に付される第1マーカーと、第1マーカーに対応して第2ワークに付される第2マーカーとを、カラーCCDのRGB分光感度特性により分離可能な異なる波長の光を反射させるかまたは前記異なる波長の光を出射させることにより発光させ、撮像装置によって1つのマーカー像として認識するワーク認識工程と、
    ワーク認識工程におけるマーカー像を撮像素子のRGB分光感度特性により2つのマーカー像に分離して認識する像分離工程と、
    像分離工程における2つのマーカー像の認識結果に応じ、第1ワークと第2ワークとを接合するために予め定める位置関係になるように、第1および/または第2ワークの補正移動量を算出する移動量算出工程と、
    算出される補正移動量に応じて第1および/または第2ワークを移動させる移動工程とを含むことを特徴とする接合方法。
  9. 対向して保持される第1ワークと第2ワークとを、請求項1〜5のいずれか1つの接合装置により接合する接合方法であって、
    第1ワークの第2ワークを臨む面に付される第1マーカーを、撮像装置によってマーカー像として認識する第1ワーク認識工程と、
    第1マーカーと、第1マーカーに対応して第2ワークに付される第2マーカーとを、撮像装置によって1つのマーカー像として認識するワーク認識工程と、
    第1ワーク認識工程およびワーク認識工程における2つのマーカー像における、各画素間での明るさの差に応じ、ワーク認識工程におけるマーカー像から第2ワークのマーカー像を分離して認識する像分離工程と、
    第1ワーク認識工程における第1ワークのマーカー像と、像分離工程における第2ワークのマーカー像との認識結果に応じ、第1ワークと第2ワークとを接合するために予め定める位置関係になるように、第1および/または第2ワークの補正移動量を算出する移動量算出工程と、
    算出される補正移動量に応じて第1および/または第2ワークを移動させる移動工程とを含むことを特徴とする接合方法。
  10. 対向して保持される第1ワークと第2ワークとを、請求項4の接合装置により接合する接合方法であって、
    第1ワークとプリズムとの間に設けられるシャッター手段の開放下および第2ワークとプリズムとの間に設けられるシャッター手段の閉鎖下にて、第1ワークの第2ワークを臨む面に付される第1マーカーを撮像装置によってマーカー像として認識する第1ワーク認識工程と、
    第1ワークとプリズムとの間に設けられるシャッター手段の閉鎖下および第2ワークとプリズムとの間に設けられるシャッター手段の開放下にて、第1マーカーに対応して第2ワークに付される第2マーカーを撮像装置によってマーカー像として認識する第2ワーク認識工程と、
    第1ワーク認識工程および第2ワーク認識工程における第1および第2ワークのマーカー像の認識結果に応じ、第1ワークと第2ワークとを接合するために予め定める位置関係になるように、第1および/または第2ワークの補正移動量を算出する移動量算出工程と、
    算出される補正移動量に応じて第1および/または第2ワークを移動させる移動工程とを含むことを特徴とする接合方法。
  11. 第1および第2ワークのマーカー像の認識結果が、2つのマーカー像の面積変化量および/または面積変化方向についての認識結果であることを特徴とする請求項6〜10のいずれか1つに記載の接合方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103469017A (zh) * 2013-09-22 2013-12-25 苏州华宇精密铸造有限公司 一种精密铸造用铝合金及其铸造方法

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