JP2006108321A - 固体電解コンデンサ及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 製造時に生じる液の這い上がり及び液溜まりの影響が殆ど無い固体電解コンデンサ及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 固体電解コンデンサのコンデンサ素子2は、陽極部5と、陰極部6と、陽極部5と陰極部6とを電気的に絶縁するレジスト部7とを有している。陽極部5は、粗面化表面に酸化被膜9を設けたアルミニウム基体8で形成される。レジスト部7は、陽極部5の陽極端子領域10と陰極部6とを区画するようアルミニウム基体8上に形成されている。レジスト部7は、アルミニウム基体8のエッジ部に形成されたレジスト部7aと、アルミニウム基体8の他の部位に形成されたレジスト部7bとからなり、レジスト部7aの幅Pはレジスト部7bの幅Pよりも広い。アルミニウム基体8における陽極端子領域10の反対側には、固体電解質層を介して導電体層12(陰極部6)が形成されている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、陽極部と陰極部とを備えた固体電解コンデンサ及びその製造方法に関するものである。
従来の固体電解コンデンサとしては、例えば特許文献1に記載されているものが知られている。この特許文献1に記載の固体電解コンデンサは、陽極引出し部と素子箔部とを区画するレジスト層をアルミニウムエッチド箔に設け、素子箔部に化学酸化重合膜を形成したものである。レジスト層は、化学重合法により化学酸化重合膜を形成する際に、化学重合液が陽極引出し部側に這い上がらないようにする為のものである。レジスト層は、親水性樹脂層と、この親水性樹脂層上に形成された撥水性樹脂層とからなっている。
特開平6−45206号公報
しかしながら、上記従来技術においては、化学重合時に化学重合液の這い上がりを防止することはできるが、アルミニウムエッチド箔の素子箔部に化学重合液が溜まる、いわゆる液溜まりが生じやすいという問題があった。このような液溜まりが生じると、化学酸化重合膜を均一に形成することが困難になってしまう。
本発明の目的は、製造時に生じる液の這い上がり及び液溜まりの影響が殆ど無い固体電解コンデンサ及びその製造方法を提供することである。
本発明者らは、鋭意検討を重ねたところ、弁作用金属基体にレジスト部を厚く(例えば厚さ45μm以上)形成した状態で、化学酸化重合法により弁作用金属基体の表面上に固体電解質層を形成すると、弁作用金属基体に重合液の液溜まりが生じやすくなることを見出した。特に特許文献1に記載の固体電解コンデンサでは、レジスト部(レジスト層)の下段側が親水性樹脂層で形成されているため、より液溜まりしやすくなると考えられる。そして、更に検討を重ねたところ、固体電解質層を形成する時の重合液の這い上がりは、特に弁作用金属基体のエッジ部から生じやすいことが分かった。本発明は、そのような知見に基づいて為されたものである。
即ち、本発明は、陽極端子領域を有する陽極部と、陰極部と、陽極部と陰極部とを電気的に絶縁するレジスト部とを備えた固体電解コンデンサであって、陽極部は、粗面化した表面に誘電体酸化被膜が設けられた弁作用金属基体で形成され、陰極部は、弁作用金属基体における陽極端子領域を除く領域の表面上に固体電解質層及び導電体層を積層して形成され、レジスト部は、陽極端子領域と陰極部とを区画するように弁作用金属基体の表面上に形成され、弁作用金属基体のエッジ部に形成されたレジスト部の幅は、弁作用金属基体の他の部位に形成されたレジスト部の幅よりも広くなっていることを特徴とするものである。
このような固体電解コンデンサを製造するときは、まず粗面化した表面に誘電体酸化被膜が設けられた弁作用金属基体を用意し、陽極部の陽極端子領域と陰極部を形成するための陰極形成領域とを区画するように、弁作用金属基体の表面上にレジスト部を形成する。このとき、弁作用金属基体のエッジ部に形成されるレジスト部の幅を、弁作用金属基体の他の部位に形成されるレジスト部の幅よりも広くする。その後、例えば重合法により陰極形成領域の表面上に固体電解質層を形成する。ここで、上記のように液の這い上がりが発生しやすい弁作用金属基体のエッジ部では、レジスト部の幅が広くなっているので、陽極端子領域側への重合液の這い上がりが十分に抑えられる。また、そのような事から、重合液の這い上がりを防止すべくレジスト部を必要以上に厚くしなくて済む。従って、弁作用金属基体の陰極形成領域に生じる重合液の液溜まりを低減することができる。これにより、液の這い上がり及び液溜まりの影響が殆ど無い固体電解コンデンサを製造することができる。
好ましくは、エッジ部に形成されたレジスト部は、他の部位に形成されたレジスト部に対して陽極端子領域側に突出している。これにより、固体電解質層の領域を狭くすることなしに、弁作用金属基体のエッジ部に形成されるレジスト部の幅を、弁作用金属基体の他の部位に形成されるレジスト部の幅よりも広くすることができる。従って、所望のコンデンサ容量を確保することが可能となる。
また、本発明は、陽極端子領域を有する陽極部と、陰極部と、陽極部と陰極部とを電気的に絶縁するレジスト部とを備えた固体電解コンデンサであって、陽極部は、粗面化した表面に誘電体酸化被膜が設けられた弁作用金属基体で形成され、陰極部は、弁作用金属基体における陽極端子領域を除く領域の表面上に固体電解質層及び導電体層を積層して形成され、レジスト部は、陽極端子領域と陰極部とを区画するように弁作用金属基体の表面上に形成され、弁作用金属基体のエッジ部に形成されたレジスト部の高さ位置は、弁作用金属基体の他の部位に形成されたレジスト部の高さ位置よりも高くなっていることを特徴とするものである。
このような固体電解コンデンサを製造するときは、まず粗面化した表面に誘電体酸化被膜が設けられたの弁作用金属基体を用意し、陽極部の陽極端子領域と陰極部を形成するための陰極形成領域とを区画するように、弁作用金属基体の表面上にレジスト部を形成する。このとき、弁作用金属基体のエッジ部に形成されるレジスト部の高さ位置を、弁作用金属基体の他の部位に形成されるレジスト部の高さ位置よりも高くする。その後、例えば重合法により陰極形成領域の表面上に固体電解質層を形成する。ここで、上記のように液の這い上がりが発生しやすい弁作用金属基体のエッジ部では、レジスト部の高さ位置が高くなっているので、陽極端子領域側への重合液の這い上がりが十分に抑えられる。また、そのような事から、重合液の這い上がりを防止すべく弁作用金属基体のエッジ部を除く部位に形成されるレジスト部を必要以上に厚くしなくて済む。従って、弁作用金属基体の陰極形成領域に生じる重合液の液溜まりを低減することができる。これにより、液の這い上がり及び液溜まりの影響が殆ど無い固体電解コンデンサを製造することができる。
さらに、本発明は、陽極端子領域を有する陽極部と、陰極部と、陽極部と陰極部とを電気的に絶縁するレジスト部とを備えた固体電解コンデンサであって、陽極部は、粗面化した表面に誘電体酸化被膜が設けられた弁作用金属基体で形成され、陰極部は、弁作用金属基体における陽極端子領域を除く領域の表面上に固体電解質層及び導電体層を積層して形成され、レジスト部は、陽極端子領域と陰極部とを区画するように弁作用金属基体の表面上に形成され、弁作用金属基体のエッジ部に形成されたレジスト部の幅は、弁作用金属基体の他の部位に形成されたレジスト部の幅よりも広くなっていると共に、エッジ部に形成されたレジスト部の高さ位置は、他の部位に形成されたレジスト部の高さ位置よりも高くなっていることを特徴とするものである。
このようにレジスト部を弁作用金属基体の表面上に形成することにより、上述したように、例えば重合法により固体電解質層を形成する際に、陽極端子領域側への重合液の這い上がりが十分に抑えられると共に、弁作用金属基体の陰極形成領域に生じる重合液の液溜まりを低減することができる。これにより、液の這い上がり及び液溜まりの影響が殆ど無い固体電解コンデンサを製造することができる。
好ましくは、エッジ部に形成されたレジスト部は、他の部位に形成されたレジスト部に対して陽極端子領域側に突出している。これにより、上述したように、固体電解質層の領域を狭くしなくて済むため、所望のコンデンサ容量を確保することができる。
また、本発明は、陽極端子領域を有する陽極部と、陰極部と、陽極部と陰極部とを電気的に絶縁するレジスト部とを備えた固体電解コンデンサを製造する方法であって、陽極部を形成すると共に粗面化した表面に誘電体酸化被膜が設けられた弁作用金属基体を用意する第1工程と、陽極端子領域と陰極部を形成するための陰極形成領域とを区画するように、弁作用金属基体の表面上にレジスト部を形成する第2工程と、弁作用金属基体における陰極形成領域の表面上に固体電解質層及び導電体層を積層して、陰極部を形成する第3工程とを含み、第2工程において、弁作用金属基体のエッジ部に形成されるレジスト部の幅が弁作用金属基体の他の部位に形成されるレジスト部の幅よりも広くなるように、レジスト部を形成する処理と、エッジ部に形成されるレジスト部の高さ位置が他の部位に形成されるレジスト部の高さ位置よりも高くなるように、レジスト部を形成する処理との少なくとも一方を行うことを特徴とするものである。
このような固体電解コンデンサの製造方法では、弁作用金属基体の表面上にレジスト部を形成する第2工程を上記のように実施することにより、その後の第3工程において、例えば重合法により固体電解質層を形成する際に、陽極端子領域側への重合液の這い上がりが十分に抑えられると共に、弁作用金属基体の陰極形成領域に生じる重合液の液溜まりを低減することができる。
本発明によれば、固体電解コンデンサを製造するときの浸漬工程において、液の這い上がり及び液溜まりの発生を防止することができる。これにより、製造時に生じる液の這い上がり及び液溜まりの影響が殆ど無い品質の良い固体電解コンデンサを得ることが可能となる。
以下、本発明に係わる固体電解コンデンサ及びその製造方法の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明に係わる固体電解コンデンサの第1の実施形態を示す断面図である。同図において、本実施形態の固体電解コンデンサ1は、コンデンサ素子2と、このコンデンサ素子2が載置・固定される基板3と、コンデンサ素子2をモールドする樹脂モールド部4とを備えている。なお、コンデンサ素子2をモールドするのは、コンデンサ素子2を酸素や湿度、接触等から保護するためである。
コンデンサ素子2は、陽極部5と、陰極部6と、陽極部5と陰極部6とを電気的に絶縁するレジスト部7とを有している。陽極部5は、シート状(箔状または板状)のアルミニウム基体8により形成されている。アルミニウム基体8の表面は、図2に示すように、表面積を増やすべく粗面化(拡面化)されている。また、アルミニウム基体8の表面には、化成処理(陽極酸化)によって絶縁性の酸化アルミニウム被膜9が形成されている。このように化成処理されたアルミニウム基体8の一端側領域は、陽極端子領域10となっている。陽極端子領域10は、別部品(ここでは基板3)と接続される部分である。
レジスト部7は、化成処理されたアルミニウム基体8の表面(側面を含む)上に形成されている。レジスト部7は、図3に示すように、陽極端子領域10と陰極部6とを区画するように、コンデンサ素子2の一側面から他側面に向けて延在している。レジスト部7は、陽極部5と陰極部6とを電気的に絶縁する機能(前述)の他に、導電性高分子重合工程やペースト塗布工程等の浸漬工程(後述)において液の這い上がりを防止する機能も有している。レジスト部7は、好ましくは熱硬化性エポキシ樹脂やシリコーン樹脂等で形成されている。
レジスト部7は、アルミニウム基体8のエッジ部に形成された2つのレジスト部7aと、アルミニウム基体8の他の部位(エッジ部よりも内側の部位)にレジスト部7aに連続して形成されたレジスト部7bとからなっている。レジスト部7aの幅Pは、レジスト部7bの幅Pよりも広くなっている。レジスト部7の厚さQは、図4に示すように、全体的にほぼ同等となっている。
レジスト部7aは、レジスト部7bに対して陽極端子領域10側にテーパ状に突出するように形成されている。これにより、幅広のレジスト部7bを形成するために陰極部6の領域(面積)を小さくする必要は無いので、所望のコンデンサ容量を確保することが可能となる。なお、陽極端子領域10は基板3に溶接(後述)される領域であるが、その溶接位置は陽極端子領域10の中心部であるため、アルミニウム基体8のエッジ部においてレジスト部7bを陽極端子領域10側に突出させるような構成としても支障は無い。
図1に戻り、化成処理されたアルミニウム基体8における陽極端子領域10の反対側の領域の表面(側面を含む)上には、導電性高分子を含む固体電解質層11が設けられている。この固体電解質層11は、図2に示すように、アルミニウム基体8の粗面化によって作られた微細穴8aに入り込むように形成されている。固体電解質層11上には、陰極部6を形成する導電体層12が設けられている。導電体層12は、導電性高分子よりも低抵抗であるペーストを塗布して形成される。具体的には、導電体層12は、カーボンペースト層13及び銀ペースト層14を順に積層して形成されている。
このようなコンデンサ素子2は、基板3上に載置・固定される。基板3は、例えばエポキシ樹脂製のプリント基板である。基板3の上面には、コンデンサ素子2の陽極部5と電気的に接続される陽極ランド15と、コンデンサ素子2の陰極部6と電気的に接続される陰極ランド16とが設けられている。これらの陽極ランド15及び陰極ランド16は、例えば銅箔で形成されている。陽極ランド15には、陽極部5を形成するアルミニウム基体8の陽極端子領域10が露出した状態でYAGレーザスポット溶接等の溶接手段により接合されている。陰極ランド16には、陰極部6を形成する導電体層12が導電性接着剤17で接合されている。
基板3の下面には、陽極ランド18及び陰極ランド19が設けられている。陽極ランド18及び陰極ランド19は、電子回路基板等(図示せず)に実装される部分であり、陽極ランド15及び陰極ランド16と同じ材料で形成されている。また、基板3には、陽極ランド15,18同士を電気的に接続するスルーホール20と、陰極ランド16,19同士を電気的に接続するスルーホール21とが設けられている。
次に、上述した固体電解コンデンサ1を製造する方法について説明する。まず図5(a)に示すような形状に打ち抜き加工された1枚のアルミニウム基体8を用意する。そして、エッチング等によってアルミニウム基体8の表面を粗面化すると共に、化成処理によってアルミニウム基体8の表面に酸化アルミニウム皮膜9を形成する(第1工程)。化成処理は、例えばアジピン酸アンモニウム等の電解質溶液にアルミニウム基体8を浸漬、更に通電させることにより行う。
続いて、図5に示すように、アルミニウム基体8のコンデンサ素子形成領域22を陽極端子領域10と陰極形成領域23とに区画するように、アルミニウム基体8の表面上にレジスト部7を形成する(第2工程)。なお、図5(b)は、図5(a)のb線断面図であり、図5(c)は、図5(a)のc線断面図である。このとき、コンデンサ素子形成領域22のエッジ部におけるレジスト部7aの幅がコンデンサ素子形成領域22の他の部位におけるレジスト部7bの幅よりも広くなると共に、レジスト部7a,7bの厚さが全体的にほぼ同等となるように、レジスト部7を形成する。
レジスト部7の形成方法としては、スクリーン印刷、グラビア印刷、ロールを用いた印刷等といった印刷法があるが、スクリーン印刷が好ましい。このような印刷工程は、アルミニウム基体8の両面に対して別々に行われる。具体的には、まずアルミニウム基体8の一面のコンデンサ素子形成領域22にレジスト部7を印刷した後に、当該レジスト部7を一旦加熱硬化させる。その後、アルミニウム基体8の他面のコンデンサ素子形成領域22にレジスト部7を印刷し、当該レジスト部7を加熱硬化させる。なお、アルミニウム基体8の側面のコンデンサ素子形成領域22にも、同様にレジスト部7を形成する。
続いて、重合法によって、アルミニウム基体8における陰極形成領域23の酸化アルミニウム皮膜9上に、導電性高分子を含む固体電解質層11を形成する。重合法としては、電解酸化重合法及び化学酸化重合法が挙げられるが、化学酸化重合法が好ましい。このとき、アルミニウム基体8の陰極形成領域23を重合液に浸漬させて化学酸化重合を行い、導電性高分子を形成する。重合液としては、モノマーと酸化剤とを含む水溶液を用いる。モノマーとしては、チオフェン、ピロール、アニリン及びそれぞれの誘電体等が好適に用いられる。酸化剤としては、Fe3+等の金属イオンの塩及び錯体、或いは過硫酸アンモニウム等が用いられる。その他、導電性を持たせるために、ドーピング材料を同時に用いる。ドーピング材料としては、パラトルエンスルホン酸やアルキルナフタレンスルホン酸等の芳香族スルホン酸の他、無機スルホン酸等が用いられる。
このような重合法による固体電解質層11の形成工程において、レジスト部7は、上述したように重合液が陽極端子領域10側に這い上がることを防止するために必要なものである。重合液の這い上がりはアルミニウム基体8のエッジ部から生じることが多いが、コンデンサ素子形成領域22のエッジ部に形成されたレジスト部7aの幅は、コンデンサ素子形成領域22の他の部位に形成されたレジスト部7bの幅よりも広くなっている。このため、レジスト部7の厚さを、浸漬工程において容易に液溜まりが生じない程度に薄くした場合でも、陽極端子領域10側への重合液の這い上がりが確実に抑制されるようになる。また、そのようにレジスト部7の厚さを薄くすることにより、アルミニウム基体8の陰極形成領域23におけるレジスト部7の近傍に重合液が溜まりにくくなる。
続いて、固体電解質層11上に、グラファイトペースト層13及び銀ペースト層14を積層して導電体層12を形成することにより、陰極部6を形成する(第3工程)。これにより、上記のようなコンデンサ素子2が得られる。なお、導電体層12の形成は、例えばスクリーン印刷法、浸漬法及びスプレー塗布法等を用いて行う。
続いて、アルミニウム基体8を所定の位置で切断して、コンデンサ素子2を分離させる。そして、そのコンデンサ素子2を基板3上に載せ、コンデンサ素子2の陰極部6を導電性接着剤17で基板3の陰極ランド16に固定する。また、コンデンサ素子2の陽極部5をレーザー溶接等で基板3の陽極ランド15に固定する。続いて、キャスティングモールド、インジェクション、トランスモールド等によってコンデンサ素子2をモールドした樹脂モールド層4を形成する。以上により、図1に示すような固体電解コンデンサ1が完成する。
以上のように本実施形態によれば、アルミニウム基体8のエッジ部に形成されるレジスト部7aの幅Pをアルミニウム基体8の他の部位に形成されるレジスト部7bの幅Pよりも大きくしたので、重合法による固体電解質層11の形成時における重合液の這い上がりが確実に防止される。これにより、コンデンサ素子2の漏れ電流不良やショート不良等を抑止することができる。また、重合法による固体電解質層11の形成時に生じる液溜まりが低減されるため、アルミニウム基体8の陰極形成領域23に固体電解質層11を均一に形成することができる。以上により、品質や性能の良い固体電解コンデンサ1を得ることが可能となる。
上記のコンデンサ素子2の変形例を図6〜図9に示す。図6に示すコンデンサ素子2Aは、例えば設計上の理由等から、陽極部5の陽極端子領域10の幅寸法を陰極部6の幅寸法よりも小さくしたものである。その他の構成は、コンデンサ素子2と同様である。
図7に示すコンデンサ素子2Bは、上記のレジスト部7とは形状の異なるレジスト部7Bを有している。アルミニウム基体8のエッジ部に形成されるレジスト部7Bは、アルミニウム基体8の他の部位に形成されるレジスト部7Bに対して陽極端子領域10側に矩形状に突出している。その他の構成は、コンデンサ素子2と同様である。
図8に示すコンデンサ素子2Cは、上記のレジスト部7に代えて、ロの字状を有するレジスト部7Cを設けることにより、アルミニウム基体8のエッジ部に形成されるレジスト部7Cの幅をアルミニウム基体8の他の部位に形成されるレジスト部7Cの幅よりも広くしたものである。その他の構成は、コンデンサ素子2と同様である。
図9に示すコンデンサ素子2Dは、上記のレジスト部7とは形状の異なるレジスト部7Dを有している。アルミニウム基体8のエッジ部に形成されるレジスト部7Dは、アルミニウム基体8の他の部位に形成されるレジスト部7Dに対して陰極部6側に突出している。その他の構成は、コンデンサ素子2と同様である。この場合でも、固体電解質層11の形成時に、重合液の這い上がり及び液溜まりを低減することができる。なお、アルミニウム基体8のエッジ部に形成されるレジスト部7Dは、アルミニウム基体8の他の部位に形成されるレジスト部7Dに対して陽極端子領域10側及び陰極部6側にそれぞれ突出していても良い。
図10は、本発明に係わる固体電解コンデンサの第2の実施形態を示す断面図である。図中、第1の実施形態と同一または同等の部材には同じ符号を付し、その説明を省略する。
同図において、本実施形態の固体電解コンデンサ30は、コンデンサ素子31と、基板3と、樹脂モールド部4とを備えている。コンデンサ素子31は、第1の実施形態におけるレジスト部7に代えて、レジスト部32を有している。レジスト部32の材料及び機能等は、上記のレジスト部7と同様である。
図11及び図12に示すように、レジスト部32は、アルミニウム基体8のエッジ部に形成された2つのレジスト部32aと、アルミニウム基体8の他の部位(エッジ部よりも内側の部位)にレジスト部32aと連続して形成されたレジスト部32bとからなっている。レジスト部32aの厚さQは、レジスト部32bの厚さQよりも厚くなっている。これにより、レジスト部32aの高さ位置Tは、レジスト部32bの高さ位置Tよりも高くなる。また、レジスト部32の幅Pは、全体的に同等となっている。
このようなコンデンサ素子31を作製する場合は、まず図13(a)に示すような形状に抜き打ち加工され、更に第1の実施形態と同様にして化成処理されたアルミニウム基体8を用意する(第1工程)。
続いて、図13及び図14に示すように、スクリーン印刷等の印刷を2回行うことにより、アルミニウム基体8のコンデンサ素子形成領域22の表面上にレジスト部32を形成し、コンデンサ素子形成領域22を陽極端子領域10と陰極形成領域23とに区画する(第2工程)。なお、図13(b)は、図13(a)のb線断面図であり、図13(c)は、図13(a)のc線断面図である。また、図14(b)は、図14(a)のb線断面図であり、図14(c)は、図14(a)のc線断面図である。
具体的には、まず図13に示すように、最初の印刷によって、アルミニウム基体8のコンデンサ素子形成領域22の両側エッジ部のみに樹脂層33を形成する。続いて、図14に示すように、2回目の印刷によって、コンデンサ素子形成領域22の一側面から他側面まで延びる線状の樹脂層34を樹脂層33に重ねるように形成する。これにより、コンデンサ素子形成領域22のエッジ部と中心側部位とで厚さ(高さ位置)の異なるレジスト部32が形成されるようになる。つまり、コンデンサ素子形成領域22のエッジ部に形成されたレジスト部32は樹脂層33,34からなり、コンデンサ素子形成領域22の他の部位に形成されたレジスト部32は樹脂層34のみからなっている。従って、コンデンサ素子形成領域22のエッジ部におけるレジスト部32aの厚さは、コンデンサ素子形成領域22の他の部位におけるレジスト部32bの厚さよりも厚くなる。
また、レジスト部32は、図15及び図16に示す方法によっても形成することができる。なお、図15(b)は、図15(a)のb線断面図であり、図15(c)は、図15(a)のc線断面図である。また、図16(b)は、図16(a)のb線断面図であり、図16(c)は、図16(a)のc線断面図である。
具体的には、まず図15に示すように、最初の印刷によって、アルミニウム基体8のコンデンサ素子形成領域22に、当該コンデンサ素子形成領域22の一側面から他側面まで延びる線状の樹脂層35を形成する。この樹脂層35によって、コンデンサ素子形成領域22が陽極端子領域10と陰極形成領域23とに区画される。
続いて、図16に示すように、2回目の印刷によって、コンデンサ素子形成領域22の両側エッジ部のみに樹脂層36を樹脂層35に重ねるように形成する。これにより、コンデンサ素子形成領域22のエッジ部と中心側部位とで厚さ(高さ位置)の異なるレジスト部32が形成される。つまり、コンデンサ素子形成領域22のエッジ部に形成されたレジスト部32は樹脂層35,36からなり、コンデンサ素子形成領域22の中心側部位に形成されたレジスト部32は樹脂層35のみからなっている。従って、この場合にも、コンデンサ素子形成領域22のエッジ部におけるレジスト部32aの厚さは、コンデンサ素子形成領域22の中心側部位におけるレジスト部32bの厚さよりも厚くなる。
なお、図13及び図14に示す方法を採用した時と図15及び図16に示す方法を採用した時とでは、実際には形成後のレジスト部32の形状は若干異なるものになるが、ここでは簡略的に殆ど同じ形状が得られるものとする。
その後、第1の実施形態と同様に、重合法によって、アルミニウム基体8における陰極形成領域23の酸化アルミニウム皮膜9上に固体電解質層11を形成する(第3工程)。このとき、アルミニウム基体8のエッジ部におけるレジスト部32aの高さ位置が他の部位におけるレジスト部32bの高さ位置よりも高くなっているので、レジスト部32bの厚さを、浸漬工程において容易に液溜まりが生じない程度に薄くした場合でも、陽極端子領域10側への重合液の這い上がりが確実に抑制される。また、そのようにレジスト部32bの厚さを薄くすることにより、アルミニウム基体8の陰極形成領域23におけるレジスト部32bの近傍に重合液が溜まりにくくなる。
このように本実施形態においては、固体電解質層11の形成時における重合液の這い上がりの発生を防止できると共に、固体電解質層11の形成時に生じる液溜まりを低減できる。これにより、結果的に品質等の良い固体電解コンデンサ30を得ることが可能となる。
上記のコンデンサ素子31の変形例を図17に示す。図17に示すコンデンサ素子31Aは、線状に形成された樹脂層37の上に、樹脂層37よりも幅の狭い樹脂層38を樹脂層37の両側に形成することにより、アルミニウム基体8のエッジ部に形成されるレジスト部32Aの高さ位置をアルミニウム基体8の他の部位に形成されるレジスト部32Aの高さ位置よりも高くしたものである。
図18は、本発明に係わる固体電解コンデンサの第3の実施形態を示す断面図である。図中、第1の実施形態と同一または同等の部材には同じ符号を付し、その説明を省略する。
同図において、本実施形態の固体電解コンデンサ40は、コンデンサ素子41と、基板3と、樹脂モールド部4とを備えている。コンデンサ素子41は、第1の実施形態におけるレジスト部7に代えて、レジスト部42を有している。レジスト部42の材料及び機能等は、上記のレジスト部7と同様である。
図19に示すように、レジスト部42は、アルミニウム基体8のエッジ部に形成された2つのレジスト部42aと、アルミニウム基体8の他の部位(エッジ部よりも内側の部位)にレジスト部42aと連続して形成されたレジスト部42bとからなっている。レジスト部42aの幅Pは、レジスト部42bの幅Pよりも広くなっている。このとき、レジスト部42aは、レジスト部42bに対して陽極端子領域10側に突出するように形成されている。
また、図19及び図20に示すように、アルミニウム基体8のエッジ部に形成されたレジスト部42aの厚さQは、アルミニウム基体8の他の部位に形成されたレジスト部42bの厚さQよりも厚くなっている。つまり、レジスト部42aの高さ位置Tは、レジスト部42bの高さ位置Tよりも高くなっている。
このようなレジスト部42は、スクリーン印刷等の印刷法により形成される。例えば、図13及び図14に示す方法によってレジスト部42を形成しても良いし、図15及び図16に示す方法によってレジスト部42を形成しても良い。
以上のように本実施形態では、アルミニウム基体8のエッジ部に形成されるレジスト部42aの幅P及び厚さQを、アルミニウム基体8の他の部位に形成されるレジスト部42bの幅P及び厚さQよりも大きくしたので、重合法による固体電解質層11の形成時に、重合液の這い上がり及び液溜まりの発生を効果的に抑制することができる。これにより、より品質等の良い固体電解コンデンサ40を得ることが可能となる。
上記のコンデンサ素子41の変形例を図21に示す。図21に示すコンデンサ素子41Aは、アルミニウム基体8のエッジ部に形成されるレジスト部42Aを、アルミニウム基体8の他の部位に形成されるレジスト部42Aに対して陽極端子領域10側及び陰極部6側にそれぞれ突出させたものである。なお、アルミニウム基体8のエッジ部に形成されるレジスト部42Aを、アルミニウム基体8の他の部位に形成されるレジスト部42Aに対して陰極部6側のみに突出させても良い。
以上、本発明に係わる固体電解コンデンサ及びその製造方法の好適な実施形態について幾つか説明してきたが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、レジスト部をエポキシ樹脂やシリコーン樹脂等の樹脂で形成したが、レジスト部を絶縁性テープ等で形成しても良い。
また、上記第2及び第3実施形態では、アルミニウム基体8のエッジ部に形成されるレジスト部の厚さQをアルミニウム基体8の他の部位に形成されるレジスト部の厚さQよりも厚くすることにより、アルミニウム基体8のエッジ部に形成されるレジスト部の高さ位置Tをアルミニウム基体8の他の部位に形成されるレジスト部の高さ位置TQよりも高くしたが、特にこの構造には限られない。例えば、アルミニウム基体8のエッジ部を凸状に加工したり、アルミニウム基体8のエッジ部に別部材を介在させることにより、アルミニウム基体8のエッジ部に形成されるレジスト部の高さ位置Tをアルミニウム基体8の他の部位に形成されるレジスト部の高さ位置Tよりも高くしても良い。
さらに、上記実施形態では、コンデンサ素子2の陽極部5を形成する弁作用金属基体としてアルミニウム基体9を用いたが、弁作用金属基体の材料としては、アルミニウム以外に、アルミニウム合金、チタン、タンタル、ニオブ及びジルコニウムまたはこれらの合金を使用してもよい。
また、上記実施形態の固体電解コンデンサは、陽極部5及び陰極部6を1つずつ有する2端子型コンデンサであるが、本発明は、複数の陽極部を有する多端子型コンデンサにも適用可能である。また、上記実施形態の固体電解コンデンサは、コンデンサ素子2を基板3に固定した基板型であるが、本発明は、リードフレーム型の固体電解コンデンサにも適用可能である。さらに、上記実施形態の固体電解コンデンサは、コンデンサ素子2を1枚のみ有するものであるが、本発明は、コンデンサ容量を稼ぐために複数枚のコンデンサ素子2を積層したものにも適用可能である。
本発明に係わる固体電解コンデンサの第1の実施形態を示す断面図である。 図1に示すコンデンサ素子の一部構造を詳細に示す拡大断面図である。 図1に示すコンデンサ素子の平面図である。 図3のIV−IV線断面図である。 図3に示すレジスト層をアルミニウム基体に形成した状態を示す図である。 図3に示すコンデンサ素子の変形例を示す平面図である。 図3に示すコンデンサ素子の他の変形例を示す平面図である。 図3に示すコンデンサ素子の更に他の変形例を示す平面図である。 図3に示すコンデンサ素子の更に他の変形例を示す平面図である。 本発明に係わる固体電解コンデンサの第2の実施形態を示す断面図である。 図10に示すコンデンサ素子の平面図である。 図11のXII−XII線断面図である。 図11に示すレジスト層をアルミニウム基体に形成する途中の状態を示す図である。 図11に示すレジスト層をアルミニウム基体に形成した状態を示す図である。 図11に示すレジスト層を他の方法によりアルミニウム基体に形成する途中の状態を示す図である。 図11に示すレジスト層を他の方法によりアルミニウム基体に形成した状態を示す図である。 図11に示すコンデンサ素子の変形例を示す平面図である。 本発明に係わる固体電解コンデンサの第3の実施形態を示す断面図である。 図18に示すコンデンサ素子の平面図である。 図19のXX−XX線断面図である。 図19に示すコンデンサ素子の変形例を示す平面図である。
符号の説明
1…固体電解コンデンサ、2…コンデンサ素子、2A〜2D…コンデンサ素子、5…陽極部、6…陰極部、7…レジスト部、7a,7b…レジスト部、7B〜7D…レジスト部、8…アルミニウム基体(弁作用金属基体)、9…酸化アルミニウム被膜(誘電体酸化被膜)、10…陽極端子領域、11…固体電解質層、12…導電体層、23…陰極形成領域、30…固体電解コンデンサ、31…コンデンサ素子、31A…コンデンサ素子、32…レジスト部、32a,32b…レジスト部、32A…レジスト部、40…固体電解コンデンサ、41…コンデンサ素子、41A…コンデンサ素子、42…レジスト部、42a,42b…レジスト部、42A…レジスト部。

Claims (5)

  1. 陽極端子領域を有する陽極部と、陰極部と、前記陽極部と前記陰極部とを電気的に絶縁するレジスト部とを備えた固体電解コンデンサであって、
    前記陽極部は、粗面化した表面に誘電体酸化被膜が設けられた弁作用金属基体で形成され、
    前記陰極部は、前記弁作用金属基体における前記陽極端子領域を除く領域の表面上に固体電解質層及び導電体層を積層して形成され、
    前記レジスト部は、前記陽極端子領域と前記陰極部とを区画するように前記弁作用金属基体の表面上に形成され、
    前記弁作用金属基体のエッジ部に形成された前記レジスト部の幅は、前記弁作用金属基体の他の部位に形成された前記レジスト部の幅よりも広くなっていることを特徴とする固体電解コンデンサ。
  2. 陽極端子領域を有する陽極部と、陰極部と、前記陽極部と前記陰極部とを電気的に絶縁するレジスト部とを備えた固体電解コンデンサであって、
    前記陽極部は、粗面化した表面に誘電体酸化被膜が設けられた弁作用金属基体で形成され、
    前記陰極部は、前記弁作用金属基体における前記陽極端子領域を除く領域の表面上に固体電解質層及び導電体層を積層して形成され、
    前記レジスト部は、前記陽極端子領域と前記陰極部とを区画するように前記弁作用金属基体の表面上に形成され、
    前記弁作用金属基体のエッジ部に形成された前記レジスト部の高さ位置は、前記弁作用金属基体の他の部位に形成された前記レジスト部の高さ位置よりも高くなっていることを特徴とする固体電解コンデンサ。
  3. 陽極端子領域を有する陽極部と、陰極部と、前記陽極部と前記陰極部とを電気的に絶縁するレジスト部とを備えた固体電解コンデンサであって、
    前記陽極部は、粗面化した表面に誘電体酸化被膜が設けられた弁作用金属基体で形成され、
    前記陰極部は、前記弁作用金属基体における前記陽極端子領域を除く領域の表面上に固体電解質層及び導電体層を積層して形成され、
    前記レジスト部は、前記陽極端子領域と前記陰極部とを区画するように前記弁作用金属基体の表面上に形成され、
    前記弁作用金属基体のエッジ部に形成された前記レジスト部の幅は、前記弁作用金属基体の他の部位に形成された前記レジスト部の幅よりも広くなっていると共に、前記エッジ部に形成された前記レジスト部の高さ位置は、前記他の部位に形成された前記レジスト部の高さ位置よりも高くなっていることを特徴とする固体電解コンデンサ。
  4. 前記エッジ部に形成された前記レジスト部は、前記他の部位に形成された前記レジスト部に対して前記陽極端子領域側に突出していることを特徴とする請求項1または3記載の固体電解コンデンサ。
  5. 陽極端子領域を有する陽極部と、陰極部と、前記陽極部と前記陰極部とを電気的に絶縁するレジスト部とを備えた固体電解コンデンサを製造する方法であって、
    前記陽極部を形成すると共に粗面化した表面に誘電体酸化被膜が設けられた弁作用金属基体を用意する第1工程と、
    前記陽極端子領域と前記陰極部を形成するための陰極形成領域とを区画するように、前記弁作用金属基体の表面上に前記レジスト部を形成する第2工程と、
    前記弁作用金属基体における前記陰極形成領域の表面上に固体電解質層及び導電体層を積層して、前記陰極部を形成する第3工程とを含み、
    前記第2工程において、前記弁作用金属基体のエッジ部に形成される前記レジスト部の幅が前記弁作用金属基体の他の部位に形成される前記レジスト部の幅よりも広くなるように、前記レジスト部を形成する処理と、前記エッジ部に形成される前記レジスト部の高さ位置が前記他の部位に形成される前記レジスト部の高さ位置よりも高くなるように、前記レジスト部を形成する処理との少なくとも一方を行うことを特徴とする固体電解コンデンサの製造方法。
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