JP2006107787A - 電極板の製造方法及び製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 プレス工程においてウエブの破断を生じない、電極板の製造方法及び製造装置を提供する。
【解決手段】 電極活物質層が集電体の少なくとも一面に設けられている電極板中間品を、一対のプレスロール間を通過させて圧延する電極板の製造方法において、前記電極板中間品の搬送を停止するときに、搬送路上を移動する電極板中間品の少なくとも一面側の塗工部と非塗工部をセンサーで判別し、その判別結果に基づいて少なくとも一面側の非塗工部が前記プレスロールの直下に停止しないように電極板中間品の停止位置を調節する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電極板の製造方法及び製造装置に関する。
一般に電極板は、電極活物質層が集電体の少なくとも一面に設けられて構成されている。電極板の製造方法は、少なくとも、集電体を準備する工程と、電極活物質層用塗工組成物を調製する工程と、該電極活物質層用塗工組成物を集電体に塗布することにより電極活物質層を形成し、乾燥するコーティング工程と、該電極活物質層が形成された集電体を圧延するプレス工程と、該プレスした集電体を所定の大きさに切断するスリット工程を有する。電子機器の小型化・軽量化・高性能化に伴い、前記コーティング工程では、電極活物質層用塗工組成物を塗布した塗工部と塗布していない非塗工部を順次形成する間欠塗布方式が広く用いられている。
前記プレス工程においては、図3に示すように第1ロール16aと第2ロール16bから成る一対のプレスロールを用い、電極活物質層13が形成された集電体14を圧延する。プレスを充分に行うために、第1ロール16aを支持する回転軸(中心軸)の両側に、押圧方向の付勢力Fが加えられる。この付勢力Fに対して第2ロール16b及びウエブ17からの反力sが発生し、この反力sによって第1回転軸が撓み、第1ロール16aは、第1ロールの軸方向中央が付勢力Fの付勢方向と反対方向に浮き上がり、両側が付勢力Fの付勢方向に沈み込んだ形状に歪む。そこで、上記のロール歪みを防止するために、第1ロールを支持する回転軸(中心軸)の両側に付勢力Fに対して反対方向の付勢力fを負荷することが行われている。
図3に示すように、電極板の電極活物質層13が均一に形成されている領域では、第1ロール16aの付勢力Fと反力s及び矯正のための付勢力fとのバランスがとれているので、第1ロール16aは歪まず、プレス工程を支障なく行うことができる。
しかしながら、多くの場合に電極板には、端子取り出し等のために電極活物質層を形成しない領域(非塗工部)が存在する。この非塗工部は、長尺状の電極板又は中間製品であるウエブの薄い部分であり、この様なウエブの薄い部分では、付勢力Fと反力s及び付勢力fとのバランスが崩れて、付勢力fによる歪み矯正力が過大になる。すると、図4に示すように第1ロール16aは、プレスロールの軸方向中央が付勢力Fの付勢方向に沈み込み、両側が付勢力Fの付勢方向の反対方向に浮き上がった形状に歪む。この時、ウエブ17と第1ロール16aは、非塗工部の領域内の一点接触となる。
ロール圧延の作業が不測の事態又は所定の理由によって中断される時に、ウエブの薄い部分がプレスロールの直下の位置でプレスロールの回転が停止(ウエブ搬送が停止)する場合がある。その場合、ウエブにテンションをかけた状態でプレスロールの回転を再開すると、図4に示すように、ウエブ17は接点Pで固定されて搬送の前後方向に引っ張られるので、その接点Pを基点としてウエブの破断が発生しやすいという問題がある。
本発明は、上記の実状に鑑みて成し遂げられたものであり、その目的は、プレス工程においてウエブの破断を生じない、電極板の製造方法及び製造装置を提供することにある。
本発明に係る電極板の製造方法は、電極活物質層が集電体の少なくとも一面に設けられている電極板中間品を、一対のプレスロール間を通過させて圧延する電極板の製造方法において、前記電極板中間品の搬送を停止するときに、搬送路上を移動する電極板中間品の少なくとも一面側の塗工部と非塗工部をセンサーで判別し、その判別結果に基づいて少なくとも一面側の非塗工部が前記プレスロールの直下に停止しないように電極板中間品の停止位置を調節することを特徴とする。
また、本発明に係る電極板の製造装置は、電極活物質層が集電体の少なくとも一面に設けられている電極板中間品を圧延する一対のプレスロール、前記電極板中間品を前記一対のプレスロール間に供給する搬送手段、前記搬送手段により搬送路上を移動する前記電極板中間品の少なくとも一面側の塗工部と非塗工部を判別するセンサー、前記センサーによる判別結果に基づいて少なくとも一面側の非塗工部が前記プレスロールの直下に停止しないように電極板中間品の停止位置を調節する制御手段、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、電極板を製造するためのプレス工程において、電極板中間品の搬送を停止する時に、集電体上の塗工部と非塗工部の位置を判別し、その停止位置を調節することによって、非塗工部がプレスロール直下に停止することを回避する。したがって、搬送を再開する時にウエブの一点に荷重が集中せず、ウエブの破断を防止することができ、製造コストが低減されるとともに、製造効率を向上させることができる。
本発明に係る電極板の製造方法は、電極活物質層が集電体の少なくとも一面に設けられている電極板中間品を、一対のプレスロール間を通過させて圧延する電極板の製造方法において、前記電極板中間品の搬送を停止するときに、搬送路上を移動する電極板中間品の少なくとも一面側の塗工部と非塗工部をセンサーで判別し、その判別結果に基づいて少なくとも一面側の非塗工部が前記プレスロールの直下に停止しないように電極板中間品の停止位置を調節することを特徴とする。
また、本発明に係る電極板の製造装置は、電極活物質層が集電体の少なくとも一面に設けられている電極板中間品を圧延する一対のプレスロール、前記電極板中間品を前記一対のプレスロール間に供給する搬送手段、前記搬送手段により搬送路上を移動する前記電極板中間品の少なくとも一面側の塗工部と非塗工部を判別するセンサー、前記センサーによる判別結果に基づいて少なくとも一面側の非塗工部が前記プレスロールの直下に停止しないように電極板中間品の停止位置を調節する制御手段、を備えることを特徴とする。
図1に本発明の電極板製造装置の一構成例を示し、以下、本発明の実施の態様について、詳細に説明する。
(製造装置の基本構成)
図1に示すロールプレス機(製造装置)1は、次のような構成要素を含んでいる:一対のプレスロール2(2a,2b);該プレスロールを駆動するモータ3a;電極板供給ロールを取り付けた電極板供給部4;電極板供給ロールを駆動するモータ3b;電極板巻取りロールを取り付けた電極板巻取り部5;電極板巻取りロールを駆動するモータ3c;搬送路上を移動する電極板中間品6を支持するガイドローラ7;外部から運転の開始、停止又は運転条件等の指示信号を入力する入力手段8;電極板中間品6の塗工部9と非塗工部10を判別するセンサー11;停止位置を調節する制御手段12。
この製造装置1において電極板中間品は、電極板供給ロールから繰り出され、搬送路を移動して一対のプレスロール2a,2b間を通過し、その際に圧延され、さらに下流側へ移動して電極板巻取りロールに巻き取られる。
(電極板中間品)
本発明における電極板中間品は、電極活物質層が集電体の少なくとも一面に設けられている、製造工程途中の中間製品であり、代表的には細長い連続シート状の電極板中間品である。
本発明により加工される正極用及び負極用の電極板中間品は、以下のようにして作成される。
電極板には非水電解液二次電池用、燃料電池用、二重層キャパシタ用等、様々な形態があるが、一般に、正極板中間品は、少なくとも正極活物質及び結着材を含有する正極用活物質層塗工組成物を集電体の一面側又は両面に塗布して、正極活物質層を形成することによって作製される。一方、負極板中間品は、少なくとも負極活物質及び結着材を含有する負極用活物質層塗工組成物を集電体の一面側又は両面に塗布して、負極活物質層を形成することによって作製される。
正極活物質としては、従来から非水電解液二次電池用、燃料電池用、二重層キャパシタ等の正極活物質として用いられている材料を用いることができる。例えば、非水電解液二次電池用電極板であれば、LiMn24(マンガン酸リチウム)、LiCoO2(コバルト酸リチウム)若しくはLiNiO2(ニッケル酸リチウム)等のリチウム酸化物、又はTiS2、MnO2、MoO3もしくはV25等のカルコゲン化合物を例示することができる。特に、LiCoOを正極用活物質として用い、炭素質材料を負極用活物質として用いることにより、4ボルト程度の高い放電電圧を有するリチウム系2次電池が得られる。
正極活物質は、塗工層中に均一に分散させるために、例えば、非水電解液二次電池用電極板であれば、1〜100μmの範囲の粒径を有し、且つ平均粒径が約10μmの粉体であることが好ましい。これらの正極用活物質は単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
一方、負極活物質としては、従来から非水電解液二次電池用、燃料電池用、二重層キャパシタ等の負極活物質として用いられている材料を用いることができる。例えば、非水電解液二次電池用電極板であれば、天然グラファイト、人造グラファイト、アモルファス炭素、カーボンブラック、又は、これらの成分に異種元素を添加したもののような炭素質材料が好んで用いられる。溶媒が有機系の場合には金属リチウム又はリチウム合金のようなリチウム含有金属が好適に用いられる。
負極活物質の粒子形状は特に限定されないが、例えば、鱗片状、塊状、繊維状、球状のものが使用可能である。負極活物質は、塗工層中に均一に分散させるために、例えば、非水電解液二次電池用電極板であれば、1〜100μmの範囲の粒径を有し、且つ平均粒径が約10μmの粉体であることが好ましい。これらの負極用活物質は単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
電極活物質層用塗工組成物中の正極又は負極活物質の配合割合は、例えば、非水電解液二次電池用電極板であれば、溶剤を除く配合成分を基準(固形分基準)とした時に通常、90〜98.5重量%とするが、特に高容量化を図る点からは、95.2〜96.6重量%であることが好ましい。
結着材としては、従来から用いられているもの、例えば、非水電解液二次電池用電極板であれば、熱可塑性樹脂、より具体的にはポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアクリル酸エステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリウレタン樹脂、セルロース樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリビニル樹脂、フッ素系樹脂又はポリイミド樹脂等を使用することができる。この際、反応性官能基を導入したアクリレートモノマー又はオリゴマーを結着材中に混入させることも可能である。そのほかにも、ゴム系の樹脂や、アクリル樹脂、ウレタン樹脂等の熱硬化性樹脂、アクリレートモノマー、アクリレートオリゴマー或いはそれらの混合物からなる電離放射線硬化性樹脂、上記各種の樹脂の混合物を使用することもできる。
電極活物質層用塗工組成物中の結着材の配合割合は、例えば、非水電解液二次電池用電極板であれば、固形分基準で通常、0.5〜10重量%、好ましくは2〜4重量%とするが、高容量化を図る点からは、1.6〜2.0重量%が好ましい。
正極又は負極用活物質層塗工組成物には、導電剤を添加しても良い。導電剤としては、例えば、非水電解液二次電池用電極板であれば、グラファイト、カーボンブラック又はアセチレンブラック等の炭素質材料が必要に応じて用いられる。塗工組成物中の導電剤の配合割合は、例えば、非水電解液二次電池用電極板であれば、通常、固形分基準で、1.5〜2.0重量%とする。
正極又は負極用活物質層塗工組成物を調製する溶剤としては、例えば、非水電解液二次電池用電極板であれば、トルエン、メチルエチルケトン、N−メチル−2−ピロリドン或いはこれらの混合物のような有機溶剤を用いることができる。塗工組成物中の溶剤の割合は、例えば、非水電解液二次電池用電極板であれば、通常、30〜60重量%、好ましくは45〜55重量%とし、塗工液をスラリー状に調製する。
正極又は負極活物質層用塗工組成物は、適宜選択した正極又は負極活物質、結着材、及び他の配合成分を適切な溶剤中にいれ、ホモジナイザー、ボールミル、サンドミル、ロールミル又はプラネタリーミキサー等の分散機により混合分散して、スラリー状に調製できる。
このようにして調製された正極又は負極活物質層用塗工組成物を、基体である集電体の一面又は両面に塗布、乾燥して正極又は負極活物質層を形成する。正極板の集電体としては、例えば、非水電解液二次電池用電極板であれば、通常、アルミニウム箔が好ましく用いられる。一方、負極板の集電体としては、例えば、非水電解液二次電池用電極板であれば、電解銅箔や圧延銅箔等の銅箔が好ましく用いられる。集電体の厚さは、例えば、非水電解液二次電池用電極板であれば、通常、5〜50μm程度とする。
正極又は負極活物質層用塗工組成物の塗布方法は、特に限定されないが、例えばスライドダイコート、コンマダイレクトコート、コンマリバースコート等のように、厚い塗工層を形成できる方法が適している。ただし、活物質層に求められる厚さが比較的薄い場合には、グラビアコートやグラビアリバースコート等により塗布してもよい。活物質層は、複数回塗布、乾燥を繰り返すことにより形成してもよい。
集電体上に、電極活物質層を設けた塗工部と、端子取り付け等の目的に利用される非塗工部を間欠的なパターン状に形成するには、例えば、ダイヘッドを機械的に制御しながら電極活物質層用塗工組成物を集電体上に塗工して塗工部と非塗工部のパターンを直接形成する。具体的には、塗工部又は非塗工部のパターンに合わせてダイヘッド及び/又は集電体を動かしながらダイヘッドからの電極活物質層用塗工組成物の吐出開始と吐出停止を繰り返したり、ダイヘッドの離脱と再接近を、電極活物質層用塗工組成物の吐出停止とその再開にそれぞれ同調させて繰り返せばよい。
乾燥工程における熱源としては、熱風、赤外線、マイクロ波、高周波、或いはそれらを組み合わせて利用できる。乾燥工程において集電体をサポート又はプレスする金属ローラーや金属シートを加熱して放出させた熱によって乾燥してもよい。また、乾燥後、電子線又は放射線を照射することにより、結着材を架橋反応させて活物質層を得ることもできる。塗布と乾燥は、複数回繰り返してもよい。
このようにして得られる電極活物質層は、少なくとも正極又は負極活物質及び結着材を含有し、さらに必要に応じて導電剤やその他の成分を含有してなるものであり、乾燥後の活物質層に含有される各成分の配合割合は、電極活物質層用塗工組成物の固形分基準での配合割合と同じである。正極又は負極活物質層の塗工量は通常、20〜350g/mとし、その厚さは、乾燥、プレス後に通常10〜200μm、好ましくは50〜170μmの範囲にする。
(プレスロール)
図1の例では、一対のプレスロール2と、該プレスロールを駆動するモータ3aと、必要に応じてその他の部材からプレス手段が構成される。電極板中間品6は、少なくとも一対のプレスロール2a,2b間を通過する際に圧延され、これにより、電極活物質層の密度、集電体に対する密着性、均質性を向上させることができる。
本発明におけるプレスロールとしては、金属製のもの同士又は硬質プラスチック製のもの同士を対にして、あるいは金属製のロールと硬質プラスチック製のロールとを組み合わせて使用することができる。プレスロールの直径は、導電性基材の材質、厚さなどにより適宜決定される。プレスロールの配置段数は図に示したような1段でも良いが、複数対のロールを多段に配置しても良い。また、多段ロールでは、通常ロールニップを直列に配置する方法が採られるが、複数対のロールを1列に配置し、これらのロール間を千鳥状に通す方法も採ることができる。さらに、このような多段ロールにおいては、各ロールの直径は同じでも良いし異なっていても良い。
プレスを行う際には定位プレス、定圧プレスいずれを行っても良い。加圧の際の圧力は、線圧で100〜700kg/cmとすることが好ましく、特に好ましい圧力は、200〜550kg/cmである。プレス圧力が小さすぎると電極活物質層の均質性が得られにくく、プレス圧力が大きすぎると電極板の機械的損傷が生じやすい。従って、電極活物質層を圧延する一対のプレスロールの間隙は、集電体厚さ以上、且つ、集電体厚さと電極活物質層厚さとの和よりも小さい距離に調節することが好ましい。つまり、集電体厚さより小さい間隙にすると集電体を含めて電極板自体が破損してしまう恐れがあり好ましくなく、また集電体厚さと電極活物質層厚さとの和よりも大きな間隙にするとプレスにむらが生じるか、あるいはプレス不充分となるので好ましくない。電極活物質層は、一回のプレスで所定の厚さにしてもよく、均質性を向上させる目的で数回に分けてプレスしてもよい。また、ロールの温度は、特に限定されるものではなく、室温から200℃までの温度に加温して使用される。
また、本発明においては、ロール圧延の作業が不測の事態又は所定の理由によって中断される時でも、ウエブの薄い部分がプレスロール直下の位置でプレスロールの回転が停止(ウエブ搬送が停止)しないよう、センサー、制御手段等によって回避するため、本発明の電極板中間品は、図3に示すように、プレスを充分に行うための第1ロール16aへの付勢力Fとウエブ17からの反力s及び矯正のための付勢力fとのバランスがとれている状態になる。従って、第1ロール16aは歪まず、搬送を再開する時にウエブ17の一点に荷重が集中することもなく、プレス工程を支障なく行うことができる。
(搬送手段)
搬送手段は、電極板中間品を一対のプレスロール間に供給するための手段である。図1の例では、電極板供給ロールを取り付けた電極板供給部4と、該電極板供給部を駆動するモータ3bと、電極板巻取りロールを取り付けた電極板巻取り部5と、該電極板巻取り部5を駆動するモータ3cと、搬送路上を移動する電極板中間品6を支持するガイドローラ7と、必要に応じてその他の部材から搬送手段が構成される。搬送速度は通常、5〜50m/min.とする。
(入力手段)
入力手段は、ロールプレス機1を運転するために必要な開始、停止又は運転条件等の指示を入力して信号化(指示信号の作成)し、指示信号を制御手段に伝達する手段である。入力手段は、例えば、指示を入力するためのインターフェイス部と、入力した情報を信号化する変換部と、生成した指示信号を制御手段に送る送信部から構成され、さらに必要に応じて、自動運転のために信号を蓄積し、蓄積された信号の一部を適切な時刻に発信するプログラム記録部等の他の部材を含んでいても良い。
(センサー)
本発明において用いられるセンサーは、搬送路上を移動する電極板中間品上の塗工部と非塗工部の形成位置を判別し、判別結果を制御手段に伝達する。
本発明に用いるセンサーは、超音波やレーザー等を使った一般的な手法を用いることができる。
図1に示すように、センサー11を設置する位置としては、通常、プレスロールよりも搬送路の上流側とする。但し、電極活物質層組成物が集電体上に規則的に間欠塗布されている場合、上流側の非塗工部の位置を特定することにより、下流側の非塗工部の位置も特定できるため、プレスロールよりも下流側の搬送路上にセンサーを設置してもよい。
また、本発明においては、搬送路上を移動する電極板中間品の少なくとも一面側の塗工部と非塗工部の形成位置をセンサーで判別し、必要に応じて両面ともセンサーにより判別するが、集電体の一面側に間欠塗布された電極活物質層と他面側に間欠塗布された電極活物質層の位置関係に規則性がある場合には、片面側だけセンサーで判別し、他面側の塗工部と非塗工部の形成位置は、反対面側のセンサー判別結果に基づいて特定し、電極板中間体の両面とも塗工部である位置がプレスロール直下に止まるように制御してもよい。
(制御手段)
制御手段は、センサーによる判別結果に基づいて電極板中間品の少なくとも一面側の非塗工部がプレスロール直下で停止しないように停止位置を調節するための手段である。制御手段は、停止時の制御だけでなく、停止時以外の運転過程を制御できるものであっても良い。制御手段は、例えば、制御プログラムを蓄積するプログラム部、入力手段からの指示信号や各種センサーからのフィードバック情報を制御プログラムに照合して運転条件の適否判定又は最適条件の決定を行う演算部、制御信号を各駆動手段に送る発信部、及び、必要に応じてその他の部材から構成される。
図1の例では、制御手段は前記入力手段8、電極板中間品6のセンサー11、図示されていないその他のセンサー、及び、3つのモータ3a、b及びcに接続され、入力手段から受信する指示信号、制御手段内に予め記録された制御プログラム、各種センサーからのフィードバック情報を総合的に判断して、電極板供給ロール(電極板供給部4)と電極板巻取りロール(電極板巻取り部5)と一対のプレスロール2の駆動を協調させ、運転の開始から停止まで全過程の制御を行う。
本発明において、電極板中間品の搬送を停止するときの停止位置の調節は、例えば、次にように行うことができる。
先ず、ロール圧延の作業が不測の事態又は所定の理由により中断されるときには、停止の指示信号が生成され、これを制御手段が検知する。停止の指示信号は、入力手段8への個別入力又は入力手段8内の指示プログラムからの自動発信により、入力手段8から制御手段12に送られるものであってもよいし、又は、制御手段12内の制御プログラムによって所定時刻に又は運転状況に関し制御手段12にフィードバックされた情報に基づいて適時に、制御手段12内に生成されるものであってもよい。
次に、停止の指示信号を検知した制御手段12は、電極板中間品6の少なくとも一面側の塗工部9と非塗工部10の位置を判別するセンサー11の出力信号に基づき、停止指示から実際に停止するまでの設定された時間、センサー11からプレスロール2までの距離、搬送速度等を考慮して、停止位置を予想し、少なくとも一面側の非塗工部10のプレスロール直下の停止を回避すべく、停止位置は予想通り無変更でよいか、又は、停止位置の短縮又は延長といった変更が必要かを判定し、電極板中間品6の停止位置を調節する。
図2に本発明のオペレーションダイヤグラムを示す。例えば、停止指示から原則として3秒後に止まる設定とした場合、停止の指示信号が制御手段12に伝達されると、センサー11が搬送路上のプレスロール2と一定の位置関係にある地点にて塗工部9と非塗工部10を判別する。その判別結果が制御手段12に速やかに伝達され、制御手段12はセンサー11からプレスロール2までの距離、搬送速度等から3秒後の停止位置を予想し、少なくとも一面側の非塗工部10がプレスロール2の直下に停止しないように電極板中間品6の停止位置の回避の判定を行う。この判定の結果、プレスロール直下には塗工部9が停止すると予想される場合には、変更不要であり、そのまま予定通り3秒後に停止する。しかし、電極板中間品6の両面とも非塗工部10の位置がプレスロールの直下に停止すると予想された場合は、搬送速度又は停止までの所用時間等を調節し、停止位置までの距離の短縮又は延長といった変更を行い、必要に応じて、一旦変更した後の停止位置をさらに予想して、変更を1回又はそれ以上繰り返し、最終的に両面とも非塗工部の位置がプレスロール直下に停止することを回避する。
本発明によれば、集電体の少なくともどちらか一方の面が塗工部である位置をプレスロール直下に停止させればロール歪みの影響を軽減できる。停止位置の調節は、ロール歪みの影響をどの程度まで防止すべきかによって、より厳しい条件設定をしても良く、例えば、集電体の特定の一面側が塗工部である位置(さらなる条件として、他面側が必ず非塗工部であるという条件設定、或いは、他面側が塗工部、非塗工部いずれであってもよいという条件設定も可能である)がプレスロール直下に停止するようにしても良い。さらに、集電体の両面とも塗工部である位置がプレスロール直下に停止するようにすることが最も好ましい。
上記のような、電極板の製造方法及び製造装置を用いることで、搬送停止以前に、塗工部と非塗工部の位置を判別し、その判別結果を制御手段に伝達し、電極板中間品とプレスロールとが一点で接触した状態で停止しないよう制御手段で搬送中の電極板中間品の停止位置を調節することができる。したがって、搬送を再開する時にウエブ上の一点に荷重が集中せず、ウエブの破断を防止することができ、製造コストが低減されるとともに、製造効率を向上させることができる。
本発明における、電極板製造装置の一例を示す説明図である。 本発明における、オペレーションダイヤグラムを示す図である。 従来技術における、プレスロールを示す説明図である。 従来技術における、プレスロールを示す説明図である。
符号の説明
1 ロールプレス機
2(2a,2b) プレスロール
3a モータ
3b モータ
3c モータ
4 電極板供給部
5 電極板巻取り部
6 電極板中間品
7 ガイドローラ
8 入力手段
9 塗工部
10 非塗工部
11 センサー
12 制御手段
13 電極活物質層
14 集電体
15 搬送方向
16a 第1ロール
16b 第2ロール
17 ウエブ
F 付勢力
f 付勢力
s 反力
P 接点

Claims (2)

  1. 電極活物質層が集電体の少なくとも一面に設けられている電極板中間品を、一対のプレスロール間を通過させて圧延する電極板の製造方法において、前記電極板中間品の搬送を停止するときに、搬送路上を移動する電極板中間品の少なくとも一面側の塗工部と非塗工部をセンサーで判別し、その判別結果に基づいて少なくとも一面側の非塗工部が前記プレスロールの直下に停止しないように電極板中間品の停止位置を調節することを特徴とする、電極板の製造方法。
  2. 電極活物質層が集電体の少なくとも一面に設けられている電極板中間品を圧延する一対のプレスロール、前記電極板中間品を前記一対のプレスロール間に供給する搬送手段、前記搬送手段により搬送路上を移動する前記電極板中間品の少なくとも一面側の塗工部と非塗工部を判別するセンサー、前記センサーによる判別結果に基づいて少なくとも一面側の非塗工部が前記プレスロールの直下に停止しないように電極板中間品の停止位置を調節する制御手段、を備えることを特徴とする、電極板の製造装置。
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