JP2006107778A - 除電装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 リーク放電異常を検出することが可能な除電装置を提供する。
【解決手段】 固定金具8とグランドラインGND(対向電極5及びホルダ4)との間に、その間の抵抗値を測定する抵抗値測定手段73Bが接続されている。抵抗値測定手段73Bは、開放空間32内において、放電針2の針先2Aの前方側及び後方側の間の絶縁抵抗値を測定するのである。抵抗値測定手段73Bからの出力信号は、比較回路84にてリーク放電検出用基準レベル(正常状態における出力信号レベル)と比較され、この比較結果によってリーク放電異常を検出するようにしている。
【選択図】 図2
Description
本発明は、放電電極に電圧を印加してコロナ放電させることで正負の空気イオンを生成する除電装置に関する。
除電装置は、例えばイオン生成室内に配された放電電極と接地電極(対向電極)との間に一定振幅の交流高電圧を印加してコロナ放電させることで正負の空気イオンを交互に生成し、これら正負の空気イオンを帯電体に吹き付けて中和させるものである。
この種の除電装置においては、例えば放電電極に周囲空気中の埃等が付着したり、長期使用により放電電極の先端が磨耗したりすることによって、放電電極から生成されるイオン生成量が低下してしまい、十分な除電効果を得ることができない異常状態(除電不良)になることがある。そこで、従来では、接地電極とグランドラインとの間に電流測定用の抵抗を接続し、その抵抗の負荷電圧レベルを、所定の基準レベル(例えば埃等の付着や先端磨耗が生じていない正常時における上記抵抗の負荷電圧レベルよりやや高いレベル)と比較することにより基準イオン生成量よりも低下した除電不良を検知するものがある(特許文献1参照)。
特開平10−289796号公報
ところで、イオン生成室内には、例えば水分、油分や金属片などの不純物が混在し、これらがイオン生成室内の内壁面に付着することがあり、これに伴って、イオン生成室の内壁の絶縁性が徐々に低下し、リーク放電が生じるおそれがある。そうすると、上記電流測定用の抵抗に基づき測定される電圧レベルは、リーク放電により発生するリーク電流の影響を受けるため、この電流測定用の抵抗に基づく電圧レベルから正規のイオン生成量を検出することができなくなるという問題があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、リーク放電異常を検出することが可能な除電装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明に係る除電装置は、放電針と、前記放電針を収容するとともに、当該放電針を覆う内壁面が絶縁性の材質で構成されたイオン生成室と、前記放電針に電圧を印加する電圧印加手段と、を備え、前記放電針への電圧印加によってコロナ放電を生じさせることでイオンを発生して除電対象物の除電を行う除電装置において、前記イオン生成室の内壁面における絶縁抵抗値を測定する抵抗値測定手段と、前記抵抗値測定手段で測定される絶縁抵抗値に基づき前記イオン生成室におけるリーク放電異常を検出する異常検出手段と、を備えることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の除電装置において、前記抵抗値測定手段は、前記イオン生成室の内壁面のうち、前記放電針の先端近傍と前記放電針の後端近傍との間の絶縁抵抗値を測定することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1に記載の除電装置において、前記イオン生成室内の前記放電針先端近傍へ空気流を供給し、前記コロナ放電によって生じたイオンを前記イオン生成室外へ放出させる空気流供給手段と、前記イオン生成室の内壁面に連なる対向電極とを備え、前記空気流供給手段の供給開口端は、前記イオン生成室の内壁面に開口形成された空気供給孔に導電性の固定具を介して固定され、前記抵抗値測定手段は、前記固定具と前記対向電極との間の抵抗値を前記絶縁抵抗として測定することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3に記載の除電装置において、前記空気供給孔は、前記放電針の針先後方の内壁面に形成され、前記対向電極は、前記放電針の針先前方に設けられていることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の除電装置において、前記電圧印加手段は、前記異常検出手段によってリーク放電異常が検出されたことを条件に、前記放電針への電圧の印加を停止することを特徴とする。
<請求項1の発明>
本構成によれば、抵抗値測定手段によってイオン生成室の内壁面における絶縁抵抗値を測定し、この絶縁抵抗値に基づいてリーク放電異常を検出する構成とした。例えば、抵抗値測定手段による測定結果を、正常時における基準レベルと比較し、その大小比較によって正常状態なのか、リーク放電異常状態なのかを判断するのである。
このような構成であれば、リーク放電異常を検出することができる。また、例えば、対向電極とグランドラインとの間に設けた電流測定用抵抗に基づき放電針のイオン発生量を検出する構成を備えたものにおいては、リーク放電異常を検出することで、不正確なイオン発生量の検出が継続されることを防止できる。
本構成によれば、抵抗値測定手段によってイオン生成室の内壁面における絶縁抵抗値を測定し、この絶縁抵抗値に基づいてリーク放電異常を検出する構成とした。例えば、抵抗値測定手段による測定結果を、正常時における基準レベルと比較し、その大小比較によって正常状態なのか、リーク放電異常状態なのかを判断するのである。
このような構成であれば、リーク放電異常を検出することができる。また、例えば、対向電極とグランドラインとの間に設けた電流測定用抵抗に基づき放電針のイオン発生量を検出する構成を備えたものにおいては、リーク放電異常を検出することで、不正確なイオン発生量の検出が継続されることを防止できる。
<請求項2,3,4の発明>
請求項3の構成では、イオン生成室の内壁面における絶縁抵抗値を測定する方法として、空気流供給手段の固定具と対向電極との間の抵抗値を測定するようにした。このような構成であれば、既存の構成(対向電極及び固定具)を利用して絶縁抵抗値の測定を行うことができる。また、請求項2,4によれば、上記空気供給管が放電針の針先後方に設けられ、対向電極が放電針の針先前方に設けられているから、放電針の前後方向における絶縁抵抗を測定できリーク放電異常を精度良く検出することができる。
請求項3の構成では、イオン生成室の内壁面における絶縁抵抗値を測定する方法として、空気流供給手段の固定具と対向電極との間の抵抗値を測定するようにした。このような構成であれば、既存の構成(対向電極及び固定具)を利用して絶縁抵抗値の測定を行うことができる。また、請求項2,4によれば、上記空気供給管が放電針の針先後方に設けられ、対向電極が放電針の針先前方に設けられているから、放電針の前後方向における絶縁抵抗を測定できリーク放電異常を精度良く検出することができる。
<請求項5の発明>
例えば、リーク電流が流れるループが接地されていない場合、人が触れると感電の危険性があるが、本構成によれば、リーク電流の発生或いは増大時には電圧印加を停止するので、感電の危険を防止できる。
例えば、リーク電流が流れるループが接地されていない場合、人が触れると感電の危険性があるが、本構成によれば、リーク電流の発生或いは増大時には電圧印加を停止するので、感電の危険を防止できる。
以下、本発明の実施形態を図1〜図3を参照して説明する。なお、図1の矢印Aの方向を前方とする。
本実施形態の除電装置20は放電針に交流電圧を印加することでコロナ放電を生じさせ、このコロナ放電により正負のイオンを交互に生成するACタイプ(交流電源タイプ)のものである。
1.除電装置20の全体構造
本実施形態の全体構造は図1に示すように、本体部1と、放電針2を備えて正負のイオンを生成するイオン生成器3と、イオン生成器3を本体部1に固定する導電性のホルダ4と、ホルダ4の外周に配される筒状の接地電極5と、イオン生成器3に空気流を供給する空気流供給部6と、放電針2と接地電極5との間に交流電圧を印加する電源供給部7(本発明の「電圧印加手段」に相当)と、を備えてなる。なお、上記接地電極5とホルダ4とで本発明の「対向電極」が構成されている。
本実施形態の全体構造は図1に示すように、本体部1と、放電針2を備えて正負のイオンを生成するイオン生成器3と、イオン生成器3を本体部1に固定する導電性のホルダ4と、ホルダ4の外周に配される筒状の接地電極5と、イオン生成器3に空気流を供給する空気流供給部6と、放電針2と接地電極5との間に交流電圧を印加する電源供給部7(本発明の「電圧印加手段」に相当)と、を備えてなる。なお、上記接地電極5とホルダ4とで本発明の「対向電極」が構成されている。
絶縁性樹脂からなる本体部1には導風路11と、この導風路11に連通してイオン生成器3を収める収容孔12とが形成されている。また、本体部1のハウジングのうち、導風路11の後端側には、空気流供給部6に連なる供給チューブ先端6Aが管状の固定金具8(本発明の「固定具」に相当)によって固定されている。
また、収容孔12は断面が円形形状をなしており、その軸方向中央から後寄りにテーパ部12Bを介して前側に相対的に径が大きくされている径大部12Aと相対的に径の小さい径小部12Cとが形成されている。
収容孔12には、径小部12Cと略同一の外径を有する円柱状のホルダ4がこの径小部12Cに嵌めこまれた状態で収容されており、径大部12Aには筒状の接地電極5が嵌めこまれている。なお、接地電極5の内面と、ホルダ4の外周面とは接触して電気的に接続されている。
収容孔12には、径小部12Cと略同一の外径を有する円柱状のホルダ4がこの径小部12Cに嵌めこまれた状態で収容されており、径大部12Aには筒状の接地電極5が嵌めこまれている。なお、接地電極5の内面と、ホルダ4の外周面とは接触して電気的に接続されている。
イオン生成器3は、絶縁性材料から形成され、その前端面から後端面寄りの位置まで筒部31が形成されることで開放空間32(本発明の「イオン生成室」に相当)が設けられており、放電針2は、その針先2Aを前方に向けた状態で基端部が開放空間の後端内壁面に埋設されている。また、上記導風路11は、開放空間32の内側面32Aに開口形成された空気供給孔33に連通し、ここから斜め前方に位置する放電針2の針先2Aに向けて空気流が供給されるようになっている。
金属製のホルダ4は略円筒状に形成されており、その外径が径大部12Aの径と同一とされている一方、内径がイオン生成器3の外径と略同一とされている。また、外周面のうち前後方向の中央部分に鍔部41が形成されてホルダ前部42Aとホルダ後部42Bに区画されている。
ホルダ前部42Aの開口部43には内周方向に突出した環状の突出部44が形成されており、その突出長さは筒部31の肉厚と同一とされてイオン生成器3の前端が突出部44に突き当てられた状態で嵌めこまれている。したがって、ホルダ4が収容孔12に収められたときには、ホルダ後部42Bが径小部12Cに嵌め込まれるとともに、鍔部41によって、ホルダ後部42Bの後端が収容孔12の後側の開口部と略一致した状態とされる。
電源供給部7は本体部1の下側に配されており、回路基板71と、この回路基板71の裏面に配される昇圧トランス72、回路基板71の表面のうち昇圧トランス72から後方に離隔した位置に放電電流検出手段73A及び抵抗値測定手段73B(これらについては後述する。)やその他の回路からなる回路部73とから構成されている。両者72,73は回路基板71上に形成された導体パターン74によって電気的に接続されている。さらに、この導体パターン74と放電針2とは電極板75を介して電気的に接続され、導体パターン74と接地電極5とは電線76を介して電気的に接続され、導体パターン74と固定金具8とは電線77を介して電気的に接続されている。
2.除電装置20の回路構成
本実施形態の電気的構成は図2に示すとおりである。昇圧トランス72の1次巻線72Aの両端には交流電源10が接続されており、二次巻線72Bの出力端子72Cには放電針2が接続されている。また、昇圧トランス72の出力端子72DとグランドラインGND(接地電極5及びホルダ4)との間には放電針2から放出される放電電流Ioを検出するための放電電流検出手段73Aが接続されている。この放電電流Ioは、開放空間32の内壁面32Aに不純物が付着していない正常状態では、放電針2からのイオン生成量と比例関係にあり、この放電電流Ioを知ることで、イオンの生成量を検知することができるのである。制御部78は、検出した電流Ioの電流値が、除電異常検出用の基準値に満たない場合には除電異常出力信号を出力して、除電能力が低下していることを報知する。
本実施形態の電気的構成は図2に示すとおりである。昇圧トランス72の1次巻線72Aの両端には交流電源10が接続されており、二次巻線72Bの出力端子72Cには放電針2が接続されている。また、昇圧トランス72の出力端子72DとグランドラインGND(接地電極5及びホルダ4)との間には放電針2から放出される放電電流Ioを検出するための放電電流検出手段73Aが接続されている。この放電電流Ioは、開放空間32の内壁面32Aに不純物が付着していない正常状態では、放電針2からのイオン生成量と比例関係にあり、この放電電流Ioを知ることで、イオンの生成量を検知することができるのである。制御部78は、検出した電流Ioの電流値が、除電異常検出用の基準値に満たない場合には除電異常出力信号を出力して、除電能力が低下していることを報知する。
なお、放電電流検出手段73Aとしては、例えば出力端子72DとグランドラインGNDとの間に抵抗を接続し、電圧測定手段により抵抗の両端に発生する電圧を測定し、電流測定手段により測定した電圧と抵抗の抵抗値とから電流Ioを測定する構成が挙げられる。
また、本実施形態では、固定金具8とグランドラインGND(接地電極5及びホルダ4)との間に、その間の抵抗値を測定する抵抗値測定手段73Bが接続されている。つまり、抵抗値測定手段73Bは、開放空間32内において、放電針2の針先2Aの前方側及び後方側の間の絶縁抵抗値を測定するのである。なお、抵抗値測定手段73Bは、例えば図3に示すように、定電流源80と、その定電流源80に連なるとともに上記電線75に接続される接続端子81と、グランドラインGNDに接続されるとともに電線76に接続される接続端子82と、それら接続端子81,82間の電圧レベルに応じた電圧信号をA/D変換するA/D変換器83と、を備えている。
そして、このA/D変換器からの出力信号は、比較回路84にてリーク放電検出用基準レベル(正常状態における出力信号レベル)と比較され、この比較結果によってリーク放電異常を検出するようにしている。なお、比較回路84は、A/D変換器からの出力信号レベルと上記リーク放電検出用基準レベルとの差異が所定の範囲内にあるかどうかを判断し、この範囲外になったことを条件にリーク放電異常を検出するようにしてもよい。また、比較回路84の処理を制御部78で行うように構成してもよい。
ここで、接続端子81,82間の電圧レベルは、開放空間32の内壁面32Aに付着した不純物によって発生するリーク電流に応じて変動する。このリーク電流の発生又は変動によって、放電針2から同量のイオンが発生しているにもかかわらず、放電電流検出手段73Aにて検出される放電電流Ioの値が変動する場合がある。また、逆に、放電電流検出手段73Aにて検出される放電電流Ioの値が不変であるにもかかわらず、実際には放電針2からのイオン生成量が変動している場合が生じる。
そこで、本実施形態では、このような異常の要因となるリーク放電の発生又は変動を、接続端子81,82間の抵抗値を測定することで直接的に検出するようにしているのである。
なお、本実施形態では、例えばテスター等の外部抵抗測定器の接触端子を、上記接続端子81,82それぞれに電気的に接続可能となっており、このテスター等で開放空間32の内壁面32Aの絶縁抵抗値を測定できるようになっている。
なお、本実施形態では、例えばテスター等の外部抵抗測定器の接触端子を、上記接続端子81,82それぞれに電気的に接続可能となっており、このテスター等で開放空間32の内壁面32Aの絶縁抵抗値を測定できるようになっている。
3.本実施形態の動作
本実施形態の構成は以上であり、続いてその動作について説明する。
交流電源10から供給される交流電圧は昇圧トランス72により昇圧されて、放電針2と接地電極5との間に印加される。すると、放電針2からコロナ放電が発生して正負のイオンが交互に生成される。これと同時に、空気供給手段6から空気流が導風路11を介して空気供給孔34を介して開放空間32に流入し、生成された正負イオンは空気流とともに開口部43から外部に放出される。
本実施形態の構成は以上であり、続いてその動作について説明する。
交流電源10から供給される交流電圧は昇圧トランス72により昇圧されて、放電針2と接地電極5との間に印加される。すると、放電針2からコロナ放電が発生して正負のイオンが交互に生成される。これと同時に、空気供給手段6から空気流が導風路11を介して空気供給孔34を介して開放空間32に流入し、生成された正負イオンは空気流とともに開口部43から外部に放出される。
コロナ放電が生じているときには、制御部78は、放電電流検出手段73Aでの放電電流Ioを適宜取り込んで除電異常検出用の基準値と比較し、除電異常の検出を試みる。このとき、二次巻線72B、放電針2、接地電極5及び放電電流検出手段73Aで形成される閉ループに電流が流れる。そして、開放空間32の内壁面32Aに不純物が付着すると、二次巻線72B、開放空間32の内壁の絶縁抵抗R、接地電極5及び放電電流検出手段73Aで形成される閉ループにもリーク電流が流れる、或いは、リーク電流が変動する。そこで、制御部78は、比較回路84からリーク放電異常信号を受けたかどうかを適宜確認する。
そして、制御部78は、この比較回路84からリーク放電異常を示す信号を受けたことを条件に、リーク放電異常信号を出力して、リーク放電が発生又は変動しイオン生成量検出に異常を来たすことを報知する。また、制御部78は、上記除電異常出力信号またはリーク放電異常信号を出力することに同期して交流電源10と昇圧トランス72との間のスイッチ回路85をオフさせて除電装置20の動作を停止させる構成になっている。
4.本実施形態の効果
(1)本実施形態によれば、抵抗値測定手段73Bによって開放空間32の内壁面32Aにおける絶縁抵抗値を測定し、この絶縁抵抗値に基づいてリーク放電異常を検出する構成とした。このような構成であれば、リーク放電異常を検出することで、不正確なイオン発生量の検出が継続されることを防止できる。
(1)本実施形態によれば、抵抗値測定手段73Bによって開放空間32の内壁面32Aにおける絶縁抵抗値を測定し、この絶縁抵抗値に基づいてリーク放電異常を検出する構成とした。このような構成であれば、リーク放電異常を検出することで、不正確なイオン発生量の検出が継続されることを防止できる。
(2)また、開放空間32の内壁面32Aにおける絶縁抵抗値を測定する方法として、空気流供給手段6の固定金具8と接地電極5の間の抵抗値を測定するようにした。このような構成であれば、既存の構成(接地電極5、ホルダ4及び固定金具8)を利用して絶縁抵抗値の測定を行うことができる。また、固定金具8が放電針2の針先2A後方に設けられ、対向電極5に電気的に接続するホルダ4が放電針2の針先2A前方に設けられているから、放電針2の前後方向における絶縁抵抗を測定できリーク放電異常を精度良く検出することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、リーク放電異常の検出時に、リーク放電異常信号を出力するとともに、除電装置20の動作を停止させる構成としたが、これらのいずれか一方のみを実行する構成であってもよい。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、リーク放電異常の検出時に、リーク放電異常信号を出力するとともに、除電装置20の動作を停止させる構成としたが、これらのいずれか一方のみを実行する構成であってもよい。
(2)また、上記実施形態では、開放空間32の内壁面32Aの絶縁抵抗Rの値を、固定金具8と対向電極5及びホルダ4との間の抵抗値に基づき予測する構成とした。しかし、実際の除電装置20の開放空間(イオン生成室)は非常に狭くその内壁面32Aのどこに不純物が付着してリーク放電異常が生じ得るため、開放空間32の内壁面32Aの他の部分における抵抗値を測定して絶縁抵抗Rの値を予測する構成であってもよい。
(3)上記実施形態の接地電極5自体が、開放空間32の内壁面32Aに連なるように設けられた構成であってもよい。
2…放電針
2A…針先
4…ホルダ(対向電極)
5…接地電極(対向電極)
6…空気流供給部(空気供給手段)
7…電源供給部(電圧印加手段)
8…固定金具(固定具)
20…除電装置
32…開放空間(イオン生成室)
32A…内壁面
33…空気供給孔
73B…抵抗値測定手段
84…比較回路(異常検出手段)
R…絶縁抵抗
2A…針先
4…ホルダ(対向電極)
5…接地電極(対向電極)
6…空気流供給部(空気供給手段)
7…電源供給部(電圧印加手段)
8…固定金具(固定具)
20…除電装置
32…開放空間(イオン生成室)
32A…内壁面
33…空気供給孔
73B…抵抗値測定手段
84…比較回路(異常検出手段)
R…絶縁抵抗
Claims (5)
- 放電針と、
前記放電針を収容するとともに、当該放電針を覆う内壁面が絶縁性の材質で構成されたイオン生成室と、
前記放電針に電圧を印加する電圧印加手段と、を備え、
前記放電針への電圧印加によってコロナ放電を生じさせることでイオンを発生して除電対象物の除電を行う除電装置において、
前記イオン生成室の内壁面における絶縁抵抗値を測定する抵抗値測定手段と、
前記抵抗値測定手段で測定される絶縁抵抗値に基づき前記イオン生成室におけるリーク放電異常を検出する異常検出手段と、を備えることを特徴とする除電装置。 - 前記抵抗値測定手段は、前記イオン生成室の内壁面のうち、前記放電針の先端近傍と前記放電針の後端近傍との間の絶縁抵抗値を測定することを特徴とする請求項1に記載の除電装置。
- 前記イオン生成室内の前記放電針先端近傍へ空気流を供給し、前記コロナ放電によって生じたイオンを前記イオン生成室外へ放出させる空気流供給手段と、
前記イオン生成室の内壁面に連なる対向電極とを備え、
前記空気流供給手段の供給開口端は、前記イオン生成室の内壁面に開口形成された空気供給孔に導電性の固定具を介して固定され、
前記抵抗値測定手段は、前記固定具と前記対向電極との間の抵抗値を前記絶縁抵抗として測定することを特徴とする請求項1に記載の除電装置。 - 前記空気供給孔は、前記放電針の針先後方の内壁面に形成され、
前記対向電極は、前記放電針の針先前方に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の除電装置。 - 前記電圧印加手段は、前記異常検出手段によってリーク放電異常が検出されたことを条件に、前記放電針への電圧の印加を停止することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の除電装置。
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---|---|---|---|---|
JP2009004260A (ja) * | 2007-06-22 | 2009-01-08 | Shishido Seidenki Kk | イオン生成装置 |
CN101835331A (zh) * | 2009-03-13 | 2010-09-15 | 欧姆龙株式会社 | 除电装置 |
CN105988039A (zh) * | 2015-02-10 | 2016-10-05 | 刘春梅 | 地铁屏蔽门绝缘监控系统及方法 |
-
2004
- 2004-09-30 JP JP2004289166A patent/JP2006107778A/ja active Pending
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