JP2006107616A - 光学ヘッド,光学ピックアップ装置,光ディスク装置,アクセスヘッド,媒体駆動装置,光学ヘッドの製造方法およびアクセスヘッドの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本ディスク装置では、光ディスク100に近接する光学ヘッド210のカバー部213の材料として、高温で液化せずに炭化する、アクリル系紫外線硬化樹脂を用いている。これにより、光ディスク100の光ビーム入射面101に対する付着物の発生を防止できる。従って、この付着物に起因する記録・再生の不具合を回避できるとともに、光ディスク100およびカバー部213の付着物による損傷を抑制することが可能となる。
【選択図】 図1
Description
光学ヘッドは、光ビーム発生器(半導体レーザーなど)から発生させた光ビームを、対物レンズによって集光し、光ディスクの記録面上に所定の径の光スポット(集光スポット)を形成する。そして、この光スポットにより、光ディスクに対して情報の記録や再生を行うようになっている。
この技術では、フォーカスサーボが外れた場合に、緩衝材によって、対物レンズと光ディスクとの衝突を回避し、両者の損傷を防止するようになっている。
この磁気ヘッドは、磁気ディスクに磁場を印加することにより情報を記録する一方、磁気ディスクの発生する磁場を検出して情報を再生するものである。
すなわち、情報の記録・再生を行っていないとき(停止中)、磁気ヘッドと磁気ディスクとは、互いに接触した状態となっている。一方、記録・再生時では、磁気ディスクが高速回転し、磁気ディスクに対して一定の間隔で、磁気ヘッドが浮上するように設計されている。
従って、磁気ディスクは、CSS動作の開始時および停止時において、ABSと接触・摺動するようになっている。
さらに、磁気ヘッドは、浮上中であっても、なんらかの擾乱によって磁気ディスクに高速で接触する場合もある。
すなわち、不織布やフェルト等の緩衝性を有する材料では、特許文献1にも指摘されているように、緩衝材から糸クズ等のゴミが擦り取られて装置内に飛散し、故障の原因となる。
このような不具合は、光ディスクに対する記録・再生に悪影響を与えるだけでなく、ユーザーの所有物である光ディスク装置や光ディスクの損傷を招来するため、大きな問題であるといえる。
なお、この問題は、特許文献5に記載の浮上型光学ヘッドにおいても同様に起こることも確認済である。
光記録媒体に対して情報の記録あるいは再生の少なくとも一方を行う媒体駆動装置に備えられる光学ヘッドにおいて、
光記録媒体に近接する摺動部位が、光記録媒体との摩擦熱では液化しない材料から構成されているものである。
ここで、光学ヘッドとは、光記録媒体にアクセス(近接)して移動しながら、光記録媒体からの情報の読み出し、あるいは、光記録媒体に対する情報の記録を行う部材である。
そして、本光学ヘッドでは、光記録媒体に近接する部位(摺動部位;媒体上を摺動する可能性のある部位)が、光記録媒体との摩擦熱(本光学ヘッドと光記録媒体との間で発生する摩擦熱)では液化しない材料から構成されている。
これにより、本光学ヘッドでは、摺動部位の材料が溶解して光記録媒体の表面に付着することを抑制できる。従って、光記録媒体に対する記録・再生を良好に行えるとともに、ユーザーの所有物である媒体駆動装置や光記録媒体の損傷を抑制することが可能となる。
摺動部位の従来の材料であるフッ素系潤滑材含有ポリアセタール樹脂の融点は、160℃である。従って、摺動部位を160℃で液化しない材料で構成することで、摺動部位を、従来よりも液化しにくくできる。
なお、上記の数値範囲については、後述する〔発明を実施するための最良の形態〕を参照されたい。また、このような数値範囲を満足する材料としては、例えば、アクリル系紫外線硬化樹脂を挙げられる。
また、このアクリル系紫外線硬化樹脂は、高温で液化せずに炭化する特性を有しているため、本光学ヘッドの摺動部位の材料として非常に好適である。
また、一般に、硬いものと軟らかいものが衝突した場合、軟らかいものが傷つく。さらに、摩擦が大きいほど、傷つきやすくなる。
従って、媒体表面以下の硬さであって、静止摩擦係数が0.6未満の材料で摺動部位を形成すれば、媒体表面を傷つけることを防止できる。
この場合、生産されうる光記録媒体の中で最も摺動性の悪い媒体に対しても、それを傷つけることを回避できる。
このような本光学ヘッドには、対物レンズと、この対物レンズを保持するレンズプロテクターとを備えることが好ましい。この場合、レンズプロテクターにおける記録媒体との近接面が、上記の摺動部位となる。
記録媒体に対して情報の記録あるいは再生の少なくとも一方を行う媒体駆動装置に備えられるアクセスヘッドにおいて、
記録媒体に近接する摺動部位が、記録媒体との摩擦熱では液化しない樹脂材料から構成されていることを特徴とするものである。
ここで、アクセスヘッドとは、磁気ヘッドや光学ヘッドなどの総称であり、記録媒体にアクセス(近接)して移動しながら、記録媒体からの情報の読み出し、あるいは、記録媒体に対する情報の記録を行う部材である。
これにより、本アクセスヘッドでは、摺動部位の材料が溶解して記録媒体の表面に付着することを抑制できる。
なお、このような樹脂材料としては、例えば、アクリル系紫外線硬化樹脂を挙げられる。
光記録媒体に対して情報の記録あるいは再生の少なくとも一方を行う媒体駆動装置に備えられる光学ヘッドの製造方法において、
光記録媒体に近接する摺動部位の材料として、光記録媒体との摩擦熱では液化しない材料を用いることを特徴とする方法である。
記録媒体に対して情報の記録あるいは再生の少なくとも一方を行う媒体駆動装置に備えられるアクセスヘッドの製造方法において、
記録媒体に近接する摺動部位の材料として、光記録媒体との摩擦熱では液化しない樹脂材料を用いることを特徴とする方法である。
従って、これらの製造方法を用いれば、記録媒体と接触摩擦によって溶解(液化)しにくい摺動部位を有するヘッドを製造できる。
これにより、摺動部位の材料が溶解して記録媒体の表面に付着することを抑制できるので、記録媒体に対する記録・再生を良好に行えるとともに、ユーザーの所有物である媒体駆動装置や記録媒体の損傷を抑制することが可能となる。
光記録媒体に対して情報の記録あるいは再生の少なくとも一方を行う媒体駆動装置に備えられる光学ヘッドにおいて、
光記録媒体に近接する摺動部位が、光記録媒体との摩擦熱では液化しない材料から構成されているものである。
これにより、本光学ヘッドでは、摺動部位の材料が溶解して光記録媒体の表面に付着することを抑制できる。
従って、光記録媒体に対する記録・再生を良好に行えるとともに、ユーザーの所有物である媒体駆動装置や光記録媒体の損傷を抑制することが可能となる。
本実施の形態にかかる光ディスク装置(本ディスク装置)は、光ディスクに対して情報を記録するとともに、光ディスクに記録された情報を再生するためのものである。
この図に示すように、本ディスク装置は、メカデッキ1上に、スピンドルモータ2,光学ピックアップ装置200を備えた構成である。
さらに、本ディスク装置は、メカデッキ1の外部に、レーザー制御回路3,サーボ機構4,記録系データ制御部5,信号検出回路6,エラー検出システム7,信号処理回路8を備えている。
光学ピックアップ装置200は、回転中の光ディスク100に対し、その半径方向に移動しながらレーザー光Lを照射するものである。本ディスク装置では、このレーザー光Lの照射により、光ディスク100に対し、情報の記録あるいは再生を行うようになっている。
また、光学ピックアップ装置200は、光ディスク100に対する情報の記録時、記録用のレーザー光Lを光ディスク100に照射するように設計されている。なお、光学ピックアップ装置200の構成については、後に詳細に説明する。
レーザー制御回路3は、光学ピックアップ装置200の照射するレーザー光Lを制御するものである。
これにより、レーザー制御回路3は、光学ピックアップ装置200を制御して、記録信号に応じた記録用のレーザー光Lを光ディスク100に対して照射させるようになっている。
なお、再生時に光学ピックアップ装置200によって生成された電気信号(光ディスク100の反射光に応じた電気信号)は、再生信号として信号検出回路6および信号処理回路8を経てエラー検出システム7に伝達され、処理される。これにより、光ディスク100に記録されている信号の再生がなされる。
図1は、光学ピックアップ装置200の構成を示す説明図である。
また、図3は、光学ピックアップ装置200における対物レンズ211の近傍を示す断面図である。
これらの図に示すように、光学ピックアップ装置200は、光源201,光検出器202,ビームスプリッター203,立ち上げミラー204,支持部205,2軸アクチュエーター206,光学ヘッド(可動部)210を備えた構成である。
立ち上げミラー204は、光源201から照射され、ビームスプリッター203を透過したレーザー光Lを反射し、その進路を、光学ヘッド210の方向に直角に曲げるものである。
そして、図1に示すように、光学ヘッド210は、対物レンズ211,対物レンズ211を保持するレンズプロテクター212、および、カバー部213を備えている。
そして、対物レンズ211は、レーザー光Lを、光ビーム入射面101を透過させて信号記録層102に集光するように設計されている。
この反射レーザー光Laは、立ち上げミラー204を経てビームスプリッター203に到達し、これによって進路を変えられ、光検出器202に入射する。
光検出器202は、反射レーザー光Laを受光して電気信号を生成し、上記したサーボ機構4に伝達するものである。これにより、フォーカスエラー信号およびトラッキングエラー信号を得られる。
また、光検出器202は、光ディスク100の再生時には、得られた電気信号を、再生信号として信号検出回路6にも伝達する。
そして、フォーカスエラー信号およびトラッキングエラー信号に基づいて、対物レンズ211の位置を、フォーカシング方向およびトラッキング方向に制御する機能を有している。
ここで、フォーカシング方向とは、光ディスク100の面に対して離接する方向である。一方、トラッキング方向とは、光ディスク100の面にほぼ平行な方向(半径方向)のことである。
このカバー部(カバー面;摺動部位)213は、レンズプロテクター212における、対物レンズ211の周囲に突出した部分である。そして、対物レンズ211が光ディスク100の光ビーム入射面101に直接衝突することを防止する機能を有している。
表1は、本ディスク装置のカバー部213として使用可能な5種類のアクリル系紫外線硬化樹脂(以下、アクリル樹脂とする)A〜Eにおける、塑性変形硬さ,PC(ポリカーボネート)との静止摩擦係数,液化温度を示す表である。
なお、この表1には、比較例として、カバー部213の材料として従来用いられているフッ素系潤滑材含有ポリアセタール樹脂(特許文献1参照;以下、ポリアセタール樹脂とする)の塑性変形硬さ,静止摩擦係数,液化温度についても示している。
また、塑性変形硬さとは、ビッカース硬さ相当であり、値が大きいほど硬いことを示している。PCの塑性変形硬さは27.5である。
この表2では、光ビーム入射面101に対するカバー部213の影響を、傷の深さ(−)、あるいは付着物の高さ(+)によって示している。
なお、この塑性変形硬さは、超微小押し込み硬さ試験機(株式会社エリオニクス製:ENT−1100)を用いて測定している。この試験器を用いれば、コーティング材等の比較的薄く軟らかい皮膜の硬さを、高精度に、相対的な比較結果として測定することが可能となる。
すなわち、この測定では、コーティング材の下地に無関係に、コーティング材の硬さを測定できる(非特許文献1,(1)式参照参照)。
しかしながら、表2(6)〜(8)に示すように、この場合には、ポリアセタール樹脂が高温で液化するため、光ビーム入射面101上に液化したポリアセタール樹脂が大きく付着してしまう。
すなわち、ポリアセタール樹脂より硬くても軟らかくても、また、PCとの摩擦係数が高くても、カバー部213の材料として液化しないアクリル樹脂を用いた場合は、光ビーム入射面101に付着が生じないことがわかる。
しかしながら、カバー部213の材料としては、高温で炭化するとともに、カバー部213として十分な摺動性および硬さを有するものであれば、アクリル樹脂以外の材料(樹脂あるいはその他の材料)を用いてもよい。
このように、カバー部213の材料としては、高温で液化しない(高温で炭化あるいは昇華する)ものを用いることが可能である。
例えば、液化温度(融点)が160℃より大きい樹脂であれば、従来のポリアセタール樹脂よりも液化しにくいといえる。
なお、このような樹脂としては、例えば、ポリアミド樹脂(融点310℃)、テフロン(登録商標)樹脂(融点170℃)を挙げられる。
例えば、光ビーム入射面101を、透過性の高いシリコーン樹脂などで形成すると、その摺動性は非常に悪くなると予想される。従って、カバー部213の材料として、シリコーン樹脂との衝突でも液化しにくい材料(例えば炭化あるいは昇華する材料)を用いることが好ましい。
ここで、上記したアクリル樹脂は、高温となっても、液化せず炭化する。このため、カバー部213の材料としてアクリル樹脂を使用すれば、光ディスクの種類によらずに、光ディスク表面への材料の付着を確実に防止できる。
また、一般に、硬いものと軟らかいものが衝突した場合、軟らかいものが傷つく。さらに、摩擦が大きいほど、傷つきやすくなる。
従って、PC以下の硬さであって、静止摩擦係数が0.6未満の材料でカバー部213を形成すれば、光ビーム入射面101を傷つけることを防止できるといえる。
この場合、表1(2)および表2(2)に示すように、光ビーム入射面101に、付着物および傷の双方を発生させることを防止できる。
従って、光ディスク100およびカバー部213の損傷を確実に防止できる。
このようなヘッドは、記録媒体の回転に伴う気流によって媒体表面に対して一定の高さで浮上し、この状態で情報の記録/再生を行うヘッド(対物レンズ付ヘッド)である。この構成では、光学ヘッド210の対物レンズ211と媒体表面との距離を一定に保つための機構(2軸アクチュエーター206)を用いる必要はない。
このように、本発明は、記録の方式や媒体の大きさに依存するものではない。
また、案内用グルーブのない光ディスク(例えばROM)を取り扱う構成としてもよい。
例えば、図3の構成では、レンズプロテクター212が対物レンズ211を支持するレンズホルダーの役割も担っている。しかしながら、これに限らず、レンズプロテクターとレンズホルダーを別部品とすることも可能である。
また、図3の構成では、レンズプロテクター212の光ディスク側端面が平面となっている。しかしながら、この面は、球面であっても、凹凸のある面であってもよい。
また、本ディスク装置は、据え置き型の構成であっても、また、携帯可能な構成であってもよい。
しかしながら、これに限らず、本ディスク装置を、磁気ディスクに対して情報を記録するとともに、磁気ディスクに記録された情報を再生するための磁気ディスク装置としてもよい。
この磁気ヘッドは、磁気ディスクに磁場を印加することにより情報を記録する一方、磁気ディスクの発生する磁場を検出して情報を再生するものである。
そして、この構成では、磁気ヘッドにおける磁気ディスクとの近接面(スライダー)に、上記したアクリル樹脂のように、高温で液化しない(高温で炭化あるいは昇華する,160℃より高温で液化する)材料(樹脂)を用いることが好ましい。
これにより、磁気ディスクにスライダーの材料が付着することを回避できる。このため、付着物に起因する記録・再生の不具合を回避できるとともに、磁気ヘッドおよび磁気ディスクの付着物による破損を抑制することが可能となる。
これに対し、本ディスク装置のように、磁気ヘッドのスライダーの材料として樹脂(アクリル樹脂など)を用いる場合、スライダーの材質硬度を極めて低くできる。このため、スライダーによって磁気ディスクを傷つけてしまうことを確実に回避できる。
ここで、アクセスヘッドとは、磁気ヘッドや光学ヘッドなどの総称であり、記録媒体にアクセス(近接)して移動しながら、記録媒体からの情報の読み出し、あるいは、記録媒体に対する情報の記録を行う部材である。
そして、本ヘッドでは、記録媒体に近接する部位(摺動部位;媒体上を摺動する可能性のある部位)が、160℃以下の温度では液化しない材料から構成されている。
これにより、本ヘッドでは、摺動部位の材料が溶解して記録媒体の表面に付着することを抑制できる。従って、記録媒体に対する記録・再生を良好に行えるとともに、ユーザーの所有物である媒体駆動装置や記録媒体の損傷を抑制することが可能となる。
なお、上記の数値範囲については、後述する〔発明を実施するための最良の形態〕を参照されたい。また、このような数値範囲を満足する材料としては、例えば、アクリル系紫外線硬化樹脂を挙げられる。
また、このアクリル系紫外線硬化樹脂は、高温で液化せずに炭化する特性を有しているため、本ヘッドの摺動部位の材料として非常に好適である。
従って、本製造方法を用いれば、記録媒体と接触摩擦によって溶解(液化)しにくい摺動部位を有するヘッドを製造できる。
これにより、摺動部位の材料が溶解して記録媒体の表面に付着することを抑制できるので、記録媒体に対する記録・再生を良好に行えるとともに、ユーザーの所有物である媒体駆動装置や記録媒体の損傷を抑制することが可能となる。
さらに、装置にBlu-ray Discが入った状態での移送時(電源OFF状態)には、同場所で、非常に多くの衝突を起こす可能性もあるといえる。
そして、レーザー光源から出力されたレーザー光Lはビームスプリッタ−203を透過して立ち上げミラー204によって光路を90°立ち上げられ対物レンズ211によって光ディスク100の光ビーム入射面101を透過し信号記録層102に集光され、光ディスク100の信号記録層102によって反射された反射レーザー光Laが、光ビーム入射面101を透過し、対物レンズ211、立ち上げミラー204を介してビームスプリッター203によって反射されて、光検出器202によって受光される。そして、光検出器202による上記反射レーザーLaの受光によってフォーカスエラー信号およびトラッキングエラー信号が得られ、また、再生時には、再生信号が得られる。そして、再生信号を処理することによって、光ディスク100の信号記録層102に記録されている信号の再生がなされる。
光ディスクの光ビーム入射面にレンズプロテクターの光ディスク側端面が液化して付着する現象は、特許文献1の従来の手法では十分に防止できないが、レンズプロテクターの光ディスク側端面の一部または全部であるカバー部が、上記カバー部と光ディスクの光ビーム入射面との間で発生する熱で液化しない材料であることを特徴とする光学ピックアップ装置を用いることで防止でき、光ディスクに対する記録および/又は再生への悪影響やユーザーの所有物の損傷を低減できる。いいかえれば、媒体を安定に記録および/又は再生でき稼働時間を従来例に比べて長くできる。
また、カバー部の融点が160℃以上であってもよい。その場合、すくなくとも現状でレンズプロテクターに使用される可能性の高いポリアセタール樹脂よりも、液化温度が高いことになりレンズプロテクター端面、あるいはカバー部が溶解(液化)し光ディスクの光ビーム入射面に付着することが低減できるため、光ディスクに対する記録および/又は再生への悪影響やユーザーの所有物を損傷することが低減できる。
また、第6光学ピックアップ装置は、第1〜4光学ピックアップ装置のいずれかにおいて、上記カバー部が、ポリカーボネート樹脂と同程度以下の硬さであり、かつ光情報記録媒体光ビーム入射面との静止摩擦係数が0.6以下である構成である。これにより、少なくとも現状で最も生産が容易な光ビーム照射面にポリカーボネートフィルムを用いた光情報記録媒体の光ビーム入射面への傷つきを低減できるため、光情報記録媒体に対する記録及び/又は再生への悪影響やユーザーの所有物を損傷することが低減でき、より信頼性の高い光学ピックアップ装置を得られる。
また、第7光学ピックアップ装置は、第1〜4光学ピックアップ装置のいずれかにおいて、上記カバー部が、塑性変形硬さ11.4以下である硬さあり、かつ光情報記録媒体光ビーム入射面との静止摩擦係数が0.7以下である構成である。これにより、少なくとも現状で最も生産が容易な光ビーム照射面にポリカーボネートフィルムを用いた光情報記録媒体の光ビーム入射面への傷つきを低減できるため、光情報記録媒体に対する記録及び/又は再生への悪影響やユーザーの所有物を損傷することが低減でき、より信頼性の高い光学ピックアップ装置を得られる。
また、第1磁気情報記録媒体記録/再生装置は、第1〜3磁気及び/又は光学ヘッドを用いた構成である。これにより、より信頼性の高い情報記録媒体記録/再生装置を得られる。
すなわち、第13光ピックアップ装置は、光情報記録媒体の信号記録層にビーム光を照射することによって上記信号記録層に対する信号の読取および/または記録を行う光学ピックアップ装置であって、上記信号記録層にビーム光を照射する対物レンズと、上記対物レンズ周辺に設けられ対物レンズよりも光情報記録媒体側に突出したレンズプロテクターとを備え、上記レンズプロテクターの光情報記録媒体側端面の一部または全部であるカバー部が、上記カバー部と光情報記録媒体光ビーム入射面との間で発生する熱で液化しない材料である構成である。この装置は、摩擦熱で溶けない材料をカバー部に使用した光学ピックアップ装置である(摩擦熱にあわせてカバー部の材料を選択可能なもの)。
したがって、従来光学ピックアップ装置のカバー部は光情報記録媒体光ビーム入射面との間で発生する熱で液化する材料が使用されていることになる。
したがって、第15光ピックアップ装置は、同様の状況で液化しない材料をカバー部に用いた光学ピックアップ装置であるので、従来技術とは異なる。
2 スピンドルモータ
3 レーザー制御回路
4 サーボ機構
5 記録系データ制御部
6 信号検出回路
7 エラー検出システム
8 信号処理回路
100 光ディスク
101 光ビーム入射面
102 信号記録層
103 基板
200 光学ピックアップ装置
201 光源
202 光検出器
203 ビームスプリッター
204 ミラー
205 支持部
206 2軸アクチュエーター
209 サスペンション
210 光学ヘッド(アクセスヘッド)
211 対物レンズ
212 レンズプロテクター
213 カバー部(摺動部位)
A〜E アクリル系紫外線硬化樹脂
L レーザー光
La 反射レーザー光
Claims (16)
- 光記録媒体に対して情報の記録あるいは再生の少なくとも一方を行う媒体駆動装置に備えられる光学ヘッドにおいて、
光記録媒体に近接する摺動部位が、光記録媒体との摩擦熱では液化しない材料から構成されていることを特徴とする光学ヘッド。 - 上記摺動部位が、160℃以下の温度では液化しない材料から構成されていることを特徴とする請求項1に記載の光学ヘッド。
- 上記摺動部位が、ポリカーボネート樹脂からなる表面を有する光記録媒体との間で発生する摩擦熱で液化しない材料から構成されていることを特徴とする請求項1に記載の光学ヘッド。
- 上記摺動部位が、高温で昇華あるいは炭化する材料からなることを特徴とする請求項1に記載の光学ヘッド。
- 上記摺動部位の材料が、アクリル系紫外線硬化樹脂であることを特徴とする請求項4に記載の光学ヘッド。
- 上記摺動部位が、塑性変形硬さ11.4以下であり、かつ、記録媒体の表面材料との静止摩擦係数が0.7以下であることを特徴とする請求項4に記載の光学ヘッド。
- 上記摺動部位の材料が、光記録媒体の表面と同程度以下の硬さであり、この表面との静止摩擦係数が0.6未満であることを特徴とする請求項1に記載の光学ヘッド。
- 上記摺動部位の材料が、ポリカーボネート樹脂と同程度以下の硬さであり、ポリカーボネート樹脂との静止摩擦係数が0.6未満であることを特徴とする請求項1に記載の光学ヘッド。
- 請求項1〜8のいずれかに記載の光学ヘッドを備えた光ピックアップ装置。
- 請求項9に記載の光学ピックアップ装置を備えた光ディスク装置。
- 記録媒体に対して情報の記録あるいは再生の少なくとも一方を行う媒体駆動装置に備えられるアクセスヘッドにおいて、
記録媒体に近接する摺動部位が、記録媒体との摩擦熱では液化しない樹脂材料から構成されていることを特徴とするアクセスヘッド。 - 上記摺動部位が、高温で昇華あるいは炭化する樹脂材料からなることを特徴とする請求項11に記載のアクセスヘッド。
- 上記摺動部位の材料が、アクリル系紫外線硬化樹脂であることを特徴とする請求項11に記載のアクセスヘッド。
- 請求項11〜13のいずれかに記載のアクセスヘッドを備えた媒体駆動装置。
- 光記録媒体に対して情報の記録あるいは再生の少なくとも一方を行う媒体駆動装置に備えられる光学ヘッドの製造方法において、
光記録媒体に近接する摺動部位の材料として、光記録媒体との摩擦熱では液化しない材料を用いることを特徴とする光学ヘッドの製造方法。 - 記録媒体に対して情報の記録あるいは再生の少なくとも一方を行う媒体駆動装置に備えられるアクセスヘッドの製造方法において、
記録媒体に近接する摺動部位の材料として、光記録媒体との摩擦熱では液化しない樹脂材料を用いることを特徴とするアクセスヘッドの製造方法。
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