JP2006107579A - 多層相変化型情報記録媒体とその初期化装置、初期化方法、記録再生方法及び記録再生装置 - Google Patents

多層相変化型情報記録媒体とその初期化装置、初期化方法、記録再生方法及び記録再生装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 多層相変化型情報記録媒体において、どの情報層に対しても好適な初期化が可能な片面多層相変化型情報記録媒体、その初期化方法、及びその記録再生方法を提供する。
【解決手段】 光の入射によって、結晶状態と非晶質状態との相変化によって情報を記録しうる記録層を有する情報層がN層(N:2以上の整数)設けられた光情報記録媒体において、それぞれの情報層を、光が入射される側からみて、第1情報層、第2情報層、〜第N情報層としたとき、第N情報層以外の、少なくとも1層の情報層が、下部保護層、記録層、上部保護層、反射層、熱拡散層の順からなり、熱拡散層は、キャリア濃度が1020〜1022cm-3の導電性の酸化物であることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明はレーザーなどの光により情報の記録、再生などを行なうことができる多層相変化型情報記録媒体とその初期化方法、記録再生方法および初期化装置、記録再生装置に関し、特に、多層相変化型情報記録媒体の熱拡散層の物性を特徴とする多層相変化型情報記録媒体と初期化装置、初期化方法、記録再生方法及び記録再生装置に関する。
CD−RWなどの相変化型光ディスク(相変化型情報記録媒体)は、一般的にプラスチック基板の上に相変化型材料からなる記録層を設け、その上に記録層の光吸収率を向上させ、かつ熱拡散効果を有する反射層を形成したものを基本構成とし、基板面側からレーザー光を入射して、情報の記録再生を行なう。
相変化型材料は、レーザー光照射による加熱とその後の冷却によって、結晶状態と非晶質状態の間で相変化し、急速加熱後急冷すると非晶質となり、除冷すると結晶化するものであり、相変化型情報記録媒体は、この性質を情報の記録再生に応用したものである。
更に光照射による加熱によって起こる記録層の酸化、蒸散或いは変形を阻止する目的で、通常、基板と記録層の間に下部保護層(下部誘電体層ともいう)、及び記録層と反射層の間に上部保護層(上部誘電体層ともいう)を設ける。更に、これらの保護層は、その厚さを調節することによって、記録媒体の光学特性の調節機能を有するものであり、また下部保護層は、記録層への記録時の熱によって基板が軟化するのを防止する機能を併せ持つものである。
近年、コンピューター等で扱う情報量が増加したことによって、DVD−RAM、DVD+RWのような、光ディスクの信号記録容量が増大し、信号情報の高密度化が進んでいる。現在のCDの記録容量は650MB程度であり、DVDは4.7GB程度であるが、今後、更に高記録密度化の要求が高まることが予想される。
このような相変化型情報記録媒体を高記録密度化する方法として、例えば使用するレーザー波長を青色光領域まで短波長化すること、或いは記録再生を行なうピックアップに用いられる対物レンズの開口数NAを大きくして、光記録媒体に照射されるレーザー光のスポットサイズを小さくすることが提案されている。
記録媒体自体を改良して記録容量を高める方法としては、基板の片面側に少なくとも記録層と反射層からなる情報層を2つ重ね、これら情報層間を紫外線硬化樹脂等で接着した構造の2層相変化型情報記録媒体が提案されている(例えば特許文献1〜4参照)。
この情報層間の接着部分である分離層(本発明においては中間層という)は、2つの情報層を光学的に分離する機能を有するもので、記録再生用レーザー光がなるべくロスされずに奥側の情報層に到達する必要があるため、レーザー光をなるべく吸収しないような材料から構成されている。
この2層相変化型情報記録媒体については、学会などでも発表されている(例えば非特許文献1参照)が、未だ多くの課題が存在している。例えば、レーザー光照射側から見て手前側にある情報層(第1情報層)をレーザー光が十分に透過しなければ、奥側にある情報層(第2情報層)の記録層に情報を記録し再生することができないため、第1情報層を構成する反射層をなくすか又は極薄にするか、或いは第1情報層を構成する記録層を極薄にすることが考えられる。
相変化型情報記録媒体による記録は、記録層の相変化型材料にレーザー光を照射して急冷し、結晶を非晶質に変化させてマークを形成することにより行なわれるので、反射層を無くすか又は10nm程度と非常に薄くすると、熱拡散効果が小さくなって、非晶質マークを形成することが困難になってしまう。
特にCD−RWなどの相変化型情報記録媒体に広く用いられている材料の1つであるSb−Te共晶系記録材料は、Ge−Sb−Te化合物系記録材料に比べて消去比が優れ、また高感度であるため、記録マークのアモルファス部の輪郭が明確であるという点で優れている。
しかしながら、Sb−Te共晶系記録材料は、Ge−Sb−Te化合物系記録材料に比べて材料の結晶化速度が速いので、非晶質化するには、より単時間で急冷しなければならず、急冷構造をとることが必要な材料であり、反射層が薄い構造では、マーク形成が困難になる。
そこで、比較的熱伝導率が大きく光吸収率の小さな窒化物や炭化物等を用いて、反射層が担っていた熱拡散機能を補助する層(熱拡散層という)を反射層の上に更に設ける方法が、単層相変化型情報記録媒体に関する方法(例えば特許文献5参照)で、2層相変化型情報記録媒体に関する方法では、特許文献3などで提案されており、この方法は第1情報層を構成する反射層を薄くした場合に発生する前記のような欠点を解消するのに有効な方法であると考えられる。
ところで、書き換え可能な相変化型の情報記録媒体は、初期状態(消去状態)は、結晶相であるが、成膜された記録層は一般に非晶相であるために、これを結晶化させる処理が必要である。これが初期化工程である。従来の初期化装置は、特定の波長を有するレーザー光源がレーザーを発し、記録層の初期化を行なうが、このような初期化装置を用いて上述の片面情報層2層の光記録媒体を初期化する場合、手前側の情報層はレーザー光の半分程度を透過してしまうため、初期化中うまくフォーカシングできず、初期化による反射率ムラが生じてしまう可能性がある。反射率ムラがあると、ノイズが増加し、ジッター悪化に繋がりエラーとなる。
特許文献1〜5、非特許文献1では、初期化に関する課題については触れられていない。
特許第2702905号公報 特開2000−215516号公報 特開2000−222777号公報 特開2001−243655号公報 特許第3313246号公報 ODS2001 Technical Digest P22
本発明は、上述した実情を考慮してなされたもので、どの情報層に対しても好適な初期化が可能な片面多層相変化型情報記録媒体、初期化装置、初期化方法、記録再生方法及び記録再生装置の提供することを目的とする。
本発明者等は、前記従来技術の問題点を解決するために鋭意検討を重ねた結果、次のような解決手段を見出した。即ち、上記課題は、下記に示す発明によって解決される。
請求項1に記載の発明は、光の入射によって、結晶状態と非晶質状態との相変化によって情報を記録しうる記録層を有する情報層がN層(N:2以上の整数)設けられた光情報記録媒体において、それぞれの情報層を、光が入射される側からみて、第1情報層、第2情報層、・・・第N情報層としたとき、第N情報層以外の、少なくとも1層の情報層が、下部保護層、記録層、上部保護層、反射層、熱拡散層の順からなり、熱拡散層は、キャリア濃度が1020〜1022cm-3の導電性の酸化物である多層相変化型情報記録媒体を特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、上記情報層の熱拡散層がIZO(酸化インジウム-酸化亜鉛)又はITO(酸化インジウム-酸化スズ)を主成分とする材料からなる請求項1記載の多層相変化型情報記録媒体を特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、上記熱拡散層の厚さが5〜200nmである請求項1又は2記載の多層相変化型情報記録媒体を特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、上記情報層の記録層が、Sb−Te共晶系材料を主成分とし、Ag、In、Ge、Se、Sn、Al、Ti、V、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ga、Bi、Si、Dy、Pd、Pt、Au、S、B、C、Pのうちの少なくとも1種を含む請求項1〜3の何れかに記載の多層相変化型情報記録媒体を特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、上記情報層の記録層が、GeTeを主成分とし、Ag、In、Sb、Se、Sn、Al、Ti、V、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ga、Bi、Si、Dy、Pd、Pt、Au、S、B、C、Pのうちの少なくとも1種を含む請求項1〜3の何れかに記載の多層相変化型情報記録媒体を特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、上記情報層の記録層の厚さが3〜15nmである請求項1〜5の何れかに記載の多層相変化型情報記録媒体を特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、上記情報層の反射層が、Au、Ag、Cu、W、Al、Taの少なくとも1種を主成分とする請求項1〜6の何れかに記載の多層相変化型情報記録媒体を特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、上記情報層の反射層の厚さが3〜20nmである請求項1〜7の何れかに記載の多層相変化型情報記録媒体を特徴とする。
また、請求項9に記載の発明は、第1基板と第2基板の間に2つの情報層を有し、かつこの2つの情報層の間に中間層を有する2層相変化型情報記録媒体であって、第1情報層は第1下部保護層、第1記録層、第1上部保護層、第1反射層、第1熱拡散層を含み、第2情報層は、第2下部保護層、第2記録層、第2上部保護層、第2反射層を含み、記録再生光が入射する側から、第1基板、第1下部保護層、第1記録層、第1上部保護層、第1反射層、第1熱拡散層、中間層、第2下部保護層、第2記録層、第2上部保護層、第2反射層、第2基板の順で配置されている請求項1〜8の何れかに記載の多層相変化型情報記録媒体を特徴とする。
また、請求項10に記載の発明は、第1情報層の光透過率が、波長350〜700nmの光に対して40〜70%で、波長900nm以上の光に対して50%以下である請求項9記載の多層相変化型情報記録媒体を特徴とする。
また、請求項11に記載の発明は、第1基板と第1下部保護層との間に透明層を有する請求項9又は10記載の多層相変化型情報記録媒体を特徴とする。
また、請求項12に記載の発明は、第1上部保護層と第1反射層との間及び/又は第2上部保護層と第2反射層との間にバリア層を有する請求項9〜11の何れかに記載の多層相変化型情報記録媒体を特徴とする。
また、請求項13に記載の発明は、第1基板の厚さが10〜600μmである請求項9〜12の何れかに記載の多層相変化型情報記録媒体を特徴とする。
また、請求項14に記載の発明は、請求項9〜13の何れかに記載の2層相変化型情報記録媒体の初期化方法であって、第1情報層に対し波長900nm以上の光ビームを入射させて初期化を行い、第2情報層に対し波長900nm未満の光ビームを入射させて初期化を行なう多層相変化型情報記録媒体の初期化方法を特徴とする。
また、請求項15に記載の発明は、請求項9〜13の何れかに記載の2層相変化型情報記録媒体の初期化装置であって、第1情報層に対し波長900nm以上の光ビームを入射させて初期化を行い、第2情報層に対し波長900nm未満の光ビームを入射させて初期化を行なう多層相変化型情報記録媒体の初期化装置を特徴とする。
また、請求項16に記載の発明は、請求項1〜13の何れかに記載の多層相変化型情報記録媒体の各情報層に対し、第1情報層側から波長350〜700nmの光ビームを入射させて情報の記録再生を行なう多層相変化型情報記録媒体の記録再生方法を特徴とする。
また、請求項17に記載の発明は、請求項1〜13の何れかに記載の多層相変化型情報記録媒体の記録再生を行なう装置であって、波長350〜700nmの前記レーザー光を発生させる光源と、各情報層に基板側から入射した前記レーザー光によってマークを形成及び検出するための層認識手段及び層切り替え手段とを備えた光記録媒体の記録再生装置を特徴とする。
本発明によれば、光の入射によって、結晶状態と非晶質状態との相変化によって情報を記録しうる記録層を有する情報層がN層(N:2以上の整数)設けられた光情報記録媒体において、それぞれの情報層を、光が入射される側からみて、第1情報層、第2情報層、〜第N情報層としたとき、第N情報層以外の、少なくとも1層の情報層が、下部保護層、記録層、上部保護層、反射層、熱拡散層の順からなり、熱拡散層は、キャリア濃度が1020〜1022cm-3の導電性の酸化物であることを特徴とする多層相変化型情報記録媒体により、良好に初期化を行なえる多層相変化型情報記録媒体と初期化装置、初期化方法、記録再生方法及び記録再生装置を提供することが可能となる。
更に、それぞれの層の反射率、記録感度、及び透過率(第N層をのぞく)を、記録、再生条件に合わせて最適化することができ、全情報層に対して大容量の記録再生特性の優れた、安定にトラッキングができ、各情報層に対して良好に記録・再生を行なうことのできる多層相変化型情報記録媒体とその初期化方法、記録再生方法及び記録再生装置を提供することができる。
以下、上記本発明について詳しく説明する。
本発明の多層相変化型情報記録媒体は、基板上にN層(N:2以上の整数)の情報層を有し、該情報層は光照射によって結晶状態と非晶質状態との間で相変化する材料からなる記録層を有し、かつ各情報層の間に中間層を有する記録再生可能な多層相変化型情報記録媒体であって、記録再生光が入射する側からみて最も奥側に形成された情報層以外の少なくとも1つの情報層が、順に積層された下部保護層、記録層、上部保護層、反射層及び熱拡散層で構成され、熱拡散層は、キャリア濃度が1021〜1022cm-3の導電性の酸化物であることを特徴とするものである。
下部保護層、相変化型材料からなる記録層、上部保護層及び反射層については、従来公知の技術が適用可能であるが、熱拡散層に上記材料を用いることにより上記課題を解決した点に基本的特徴を有する。
ここで、複数ある情報層のうち、光入射側からみて最も奥側に形成される情報層については、光を透過させる必要はなく、従って反射層を厚くできるので熱拡散層を設ける必要はない。また、もしも最も奥側の情報層に熱拡散層を設ける場合には、熱拡散層を構成する材料、膜厚は上記のようである必要はない。
また、Ag系材料は、例えばISOM2001 Technical Digest P202に記載されているように、青色波長領域でも屈折率nが0.5以下と小さく、光吸収を小さく抑えることができるため、多層相変化型情報記録媒体の反射層の好ましい材料として従来から知られている。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を更に詳細に説明する。
図1は、本発明の2層相変化型情報記録媒体の一例を示す概略断面図であり、第1基板3の上に、第1情報層1、中間層4、第2情報層2、第2基板5を順次蓄積した構造からなるものである。
第1情報層1は、第1下部保護層11、第1記録層12、第1上部保護層13、第1反射層14、第1熱拡散層15からなり、第2情報層2は、第2下部護層21、第2記録層22、第2上部保護層23、第2反射層24からなる。第1上部保護層13と第1反射層14との間及び/又は第2上部保護層23と第2反射層24との間にバリア層(図示せず)を設けても構わない。また、図2のように、記録層に隣接して上部界面層及び/又は下部界面層を設けても構わない。なお、本発明の第1情報層及び第2情報層は、上記層構成に限定されるものではない。
図3は、本発明の2層相変化型情報記録媒体の他の例を示す概略断面図であり、第1基板3と第1下部保護層11との間に透明層6を設けたものである。このような透明層は、第1基板に厚さの薄いシート状物を用い、製法が図1の記録媒体と相違する場合に設けられる。
第1基板は、記録再生光が十分透過できる材質とする必要があるが、当該技術分野において従来から知られているものを用いればよい。その材料としては、通常ガラス、セラミックス、樹脂等が用いられるが、特に樹脂が成形性、コストの点で好適である。
樹脂としては、例えばポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂、ABS樹脂、ウレタン樹脂などが挙げられるが、成形性、光学特性、コストの点で優れるポリカーボネート樹脂やポリメチルメタクリレート(PMMA)などのアクリル系樹脂が好ましい。
第1基板の情報層を形成する面には、必要に応じて、レーザー光のトラッキング用のスパイラル状又は同心円状の溝などであって通常グルーブ部及びランド部と称される凹凸パターンが形成されていてもよく、これは通常、射出成形法又はフォトポリマー法などによって成型される。
また、第1基板の厚さは、10〜600μm程度が好ましい。この範囲であれば、対物レンズの開口数NAが変化した場合でも良好に記録再生を行なうことが可能な2層相変化型情報記録媒体を提供することができる。
第2基板の材料としては、第1基板と同じ材料を用いることができるが、記録再生光に対して不透明な材料を用いても良く、第1基板とは、材質、溝形状が異なっても良い。
第2基板の厚さは特に限定されないが、第1基板との合計の厚さが1.2mmになるように第2基板の厚さを選択することが好ましい。第2基板は、第1基板と同様に、射出成形又はフォトポリマー法などによって成形される、グルーブ、案内溝などの凹凸パターンが形成されていてもよい。
中間層、透明層は、記録再生光の波長における光吸収が小さい方が好ましく、材料としては、樹脂が成形性、コストの点で好適であり、例えば紫外線硬化性樹脂、遅効性樹脂、熱可塑性樹脂などを用いることができる。また、透明層はグルーブ、案内溝などの凹凸パターンを形成する必要がない場合には、常温で圧着して接着できる接着剤、例えば天然ゴムらSBR、ポリイソブチレン、ポリアクリル酸エステル、ポリビニルエーテル、ポリビニルイソビチエーテル等を主成分とし、これにロジン、ロジンエステル、クロマン樹脂、テルペン樹脂、炭化水素樹脂、油用性フェノール樹脂などの接着付与剤や老化防止剤、安定化剤が加えられたものが挙げられる。
中間層には、第1基板と同様に、射出成形又はフォトポリマー法などによって成形される、グルーブ、案内溝などの凹凸パターンが形成されていてもよい。
中間層は、記録再生を行なう際に、ピックアップが第1情報層と第2情報層とを識別して光学的に分離可能とするものであり、その厚さは10〜70μmが好ましい。10μmより薄いと層間クロストークが生じ、また70μmより厚いと、第2記録層を記録再生する際に球面収差が発生し、記録再生が困難になる傾向がある。
透明層の厚さは特に限定されないが、図1のような透明層を設けない製法により作製した光情報記録媒体の最適な第1基板の厚さと、図3のような製法の異なる光情報記録媒体の第1基板と透明層の厚さの合計が同程度となるように、第1基板と透明層の厚さを調整する必要がある。これにより、第1基板の厚さが薄い場合でも容易に製造可能な2層相変化型情報記録媒体を提供することができる。例えば、NA=0.85の場合であって、図1の光情報媒体の第1基板の厚さが100μmで良好な記録、消去性能が得られたとすると、図3の光情報媒体の第1基板の厚さが50μmならば、透明層の厚さを50μmとすることが好ましい。
第1記録層と第2記録層の材料としては、光照射による加熱と冷却によって、結晶と非晶質の間で相変化する材料であれば特に限定はなく、当該技術分野において従来から知られているものが適用される。例えば、Ge−Te系、Ge−Te−Sb系、Ge−Sn−Te系などのカルコゲン系合金、及びSb−Te共晶系材料を主成分とする薄膜を挙げることができる。ここで、主成分とは薄膜材料全体の90原子%以上を占めることを意味する。
記録(アモルファス化)感度・速度、及び消去比の点では、Sb−Te共晶系材料を用いることが好ましい。更なる性能向上、信頼性向上などを目的としてAg、In、Ge、Se、Sn、Al、Ti、V、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ga、Bi、Si、Dy、Pd、Pt、Au、S、B、C、Pなど他の元素や不純物を添加することができる。
また、GeTe化合物材料は、Sb−Te共晶系材料に比べて透過率が高く、結晶-アモルファスのコントラストが大きいという点で好ましい。ただ、結晶化速度が比較的遅いので、記録層に隣接して界面層を設けたりして、結晶促進を向上させた方が好ましい。GeTe化合物材料も、更なる性能向上、信頼性向上などを目的としてAg、In、Sb、Se、Sn、Al、Ti、V、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ga、Bi、Si、Dy、Pd、Pt、Au、S、B、C、Pなど他の元素や不純物を添加することができる。
これらの記録層は、各種気相成長法、例えば真空蒸着法、スパッタリング法、プラズマCVD法、光CVD法、イオンプレーティング法、電子ビーム蒸着法などによって形成できるが、中でもスパッタリング法が、量産性、膜質等に優れている。
第1記録層の厚さは特に限定されないが、3〜15nmであることが好ましい。3nm未満では、均一な膜にするのが困難となる傾向があり、15nmを超えると透過率が低下してしまう傾向がある。
第2記録層の厚さも特に限定されないが、3〜25nmであることが好ましい。3nm未満では、均一な膜にするのが困難となる傾向があり、25nmを超えると記録感度が低下してしまう傾向があるので、好ましくない。
第1反射層、第2反射層は、入射光を効率良く使い、冷却速度を向上させて非晶質化し易くするなどの機能を有するものであり、そのために通常、熱伝導率の高い金属が用いられ、例えば、Au、Ag、Cu、W、Al、Ta又はそれらの合金などを用いることができる。また、これらの元素の少なくとも1種を主成分とし、Cr、Ti、Si、Pd、Ta、Nd、Znなどから選ばれた少なくとも1種の元素を添加した材料を用いてもよい。ここで主成分とは、反射層材料全体の90原子%以上、好ましくは95原子%以上を占めることを意味する。
中でもAg系材料は、青色波長領域でも屈折率が小さく、光吸収を小さく抑えることができるので、本発明のような多層の情報記録媒体の、特に第1情報層の反射層に用いる材料として好ましいものである。
このような反射層は、各種気相成長法、例えば真空蒸着法、スパッタリング法、プラズマCVD法、光CVD法、イオンプレーティング法、電子ビーム蒸着法などによって形成できる。中でも、スパッタリング法が、量産性、膜質等に優れている。
第1情報層は高い透過率が必要とされるため、第1反射層の材料として、屈折率が低く熱伝導率の高いAg又はその合金を用いることが好ましい。また、その厚さは、3〜20nm程度であることが好ましい。3nm未満にすると、厚さが均一で緻密な膜を作ることが困難になる。20nmより厚いと、透過率が減少し第2情報層の記録再生が困難になる。
また、第2情報層を構成する第2反射層の厚さは、50〜200nm、好適には80〜150nmとするのがよい。50nm未満になると繰り返し記録特性が低下し、200nmより厚くなると感度の低下を生じる傾向があるので好ましくない。
第1下部保護層と第2下部保護層及び第1上部保護層と第2上部保護層の機能と材質は、単層相変化型情報記録媒体の場合と同様であり、第1記録層と第2記録層の劣化変質を防ぎ、接着強度を高め、かつ記録特性を高めるなどの作用を有する。材料の具体例としては、SiO、SiO2、ZnO、SnO2、Al23、TiO2、In23、MgO、ZrO2などの酸化物;Si34、AlN、TiN、ZrNなどの窒化物;ZnS、In23、TaS4などの硫化物;SiC、TaC、B4C、WC、TiC、ZrCなどの炭化物;ダイヤモンドライクカーボン;或いはそれらの混合物が挙げられる。
これらの材料は、単体で保護層とすることもできるが、互いの混合物としてもよい。また、必要に応じて不純物を含んでもよい。保護層の融点は記録層よりも高いことが必要である。最も好ましいのは、ZnSとSiO2の混合物である。
このような保護層は、各種気相成長法、例えば真空蒸着法、スパッタリング法、プラズマCVD法、光CVD法、イオンプレーティング法、電子ビーム蒸着法などによって形成できる。中でも、スパッタリング法が、量産性、膜質等に優れている。
第1下部保護層と第2下部保護層の厚さは、30〜200nmであることが好ましい。30nm未満では、記録時の熱によって、第1基板又は中間層が変形してしまう恐れがあるし、200nmより厚いと、量産性に問題が生じる傾向がある。従って、上記の範囲で、最適な反射率になるように膜厚の設計を行なう。
また、第1上部保護層と第2上部保護層の厚さは、3〜40nmであることが好ましい。3nm未満になると記録感度が低下し、40nmより厚くなると放熱効果が得られなくなる傾向がある。
本発明の多層相変化型情報記録媒体は、上部保護層と反射層との間にバリア層を設けても構わない。バリア層の設置により、反射層の腐食を抑えた保存信頼性の優れた2層相変化型情報記録媒体を提供することができる。
前述のように、反射層としては、Ag合金、保護層としては、ZnSとSiO2の混合物が最も好ましいが、この2層が隣接した場合、保護層中の硫黄が反射層のAgを腐食させる可能性があり、保存信頼性が低下する恐れがある。この不具合をなくすために、反射層にAg系材料を用いた場合にはバリア層を設けることが好ましい。バリア層は、硫黄を含まず、かつ融点が記録層よりも高い必要があり、具体的にはSiO、SiO2、ZnO、SnO2、Al23、TiO2、In23、MgO、ZrO2などの酸化物;Si34、AlN、TiN、ZrNなどの窒化物;SiC、TaC、B4C、WC、TiC、ZrCなどの炭化物;或いはそれらの混合物が挙げられる。中でもSiCが好ましい。また、これらのバリア層は、レーザー波長での吸収率が小さいことが望ましい。
バリア層は、各種気相成長法、例えば真空蒸着法、スパッタリング法、プラズマCVD法、光CVD法、イオンプレーティング法、電子ビーム蒸着法などによって形成できる。中でも、スパッタリング法が、量産性、膜質等に優れている。
バリア層の厚さは、2〜10nmであることが好ましい。2nm未満になると、Agの腐食を防止する効果が得られなくなり保存信頼性が低下する。10nmより厚くなると、放熱効果が得られなくなったり透過率が低下する傾向がある。
熱拡散層は、本発明の特徴であり、電気伝導性を示す酸化物を主成分とする材料からなり、キャリア濃度が1021〜1022cm-3の範囲であることによって、特定の初期化装置を用いて第1情報層を良好に初期化することができ、かつ、熱拡散層としての機能を発揮することができる。キャリア濃度がこの範囲であると、波長900nm以上の光に対して、プラズマ共鳴による反射が生じる。すなわち、熱拡散層が反射層の役割を果たすので、この波長領域で初期化を行なえば、光を透過することなく効率的に初期化を行なえるので、反射率ムラが生じない。一方、記録再生を行う時には、900nm未満の波長を用いれば、透過率が高いので、第2情報層に光が達し、記録再生を行なうことができる。
また、熱拡散層としては、レーザー照射された記録層を急冷させるために、熱伝導率が大きいことが望まれる。熱伝導率は、0.5W/m・K以上であることが好ましく、より好ましくは1.0W/m・K以上である。また、奥側の情報層を記録再生できるように、記録再生用レーザー光波長での吸収率が小さいことも望まれる。情報の記録再生用レーザー光波長において、消衰係数が0.5以下であることが好ましく、より好ましくは0.3以下である。0.5より大きいと第1情報層での吸収率が増大し、第2情報層の記録再生が困難になる。また、熱拡散層の屈折率nHは中間層の屈折率nIより大きくないことが好ましい。これより小さいと、透過率が減少し、第2情報層の記録再生が困難となる。また、クラックや腐食、剥離などを生じない良好な膜であるべきことは言うまでもない。
以上のことから、熱拡散層としては具体的には、ITO(酸化インジウム-酸化スズ)、IZO(酸化インジウム-酸化亜鉛)を主成分とする材料が好ましい。ここで、主成分とは薄膜材料全体の90原子%以上を占めることを意味する。
熱拡散層は、各種気相成長法、例えば真空蒸着法、スパッタリング法、プラズマCVD法、光CVD法、イオンプレーティング法、電子ビーム蒸着法などによって形成できる。中でも、スパッタリング法が、量産性、膜質等に優れている。
また、第1情報層は、記録再生用レーザー光波長350〜700nmでの光透過率が40〜70%であることが好ましく、より好ましくは、45〜60%である。
初期化後に記録を行なった2層相変化型情報記録媒体では、記録層がアモルファス状態である面積が結晶状態である面積よりも小さいので、アモルファス状態での光透過率は結晶状態での光透過率より小さくても構わない。
次に、本発明の多層相変化型情報記録媒体の製造方法について説明する。
本発明の2層相変化型情報記録媒体の製造方法の一つは、成膜工程、初期化工程、密着工程からなり、基本的にはこの順に各工程を行なう。図4に示すのが、この方法により製造した2層相変化型情報記録媒体の概略断面図であり、第1基板、第2基板にグルーブが形成されている。
成膜工程としては、第1基板のグルーブが設けられた面に第1情報層を形成したものと、第2基板のグルーブが設けられた面に第2情報層を形成したものを別途作成する。
第1情報層、第2情報層のそれぞれを構成する各層は、各種気相成長法、例えば真空蒸着法、スパッタリング法、プラズマCVD法、光CVD法、イオンプレーティング法、電子ビーム蒸着法などによって形成される。中でも、スパッタリング法が、量産性、膜質等に優れている。スパッタリング法は、一般にアルゴンなどの不活性ガスを流しながら成膜を行なうが、その際、酸素、窒素などを混入させながら、反応スパッタリングさせてもよい。
初期化工程としては、第1情報層、第2情報層に対して、レーザー光などのエネルギー光を出射することにより記録層全面を初期化(結晶化)する。初期化工程の際にレーザー光エネルギーにより膜が浮いてきてしまう恐れがある場合には、初期化工程の前に、第1情報層及び第2情報層の上にUV樹脂などをスピンコートし、紫外線を照射して硬化させオーバーコートを施しても良い。また、次の密着工程を先に行なった後に、第1基板側から、第1情報層、第2情報層を初期化しても構わない。
次に、以上のようにして初期化した、第1基板面上に第1情報層を形成したものと、第2基板面上に第2情報層を形成したものとを、第1情報層と第2情報層を向かい合わせながら、中間層を介して貼り合わせる。
例えば、何れか一方の膜面に中間層となる紫外線硬化性樹脂をスピンコートし、膜面同士を向かい合わせて両基板を加圧、密着させた上で、紫外線を照射して樹脂を硬化させる。
また、図3に示すような本発明に係る2層相変化型情報記録媒体を製造するための他の方法について説明する。この方法は、第一成膜工程、中間層形成工程、第二成膜工程、基板貼り合わせ工程及び初期化工程からなり、基本的にこの順に各工程を行なう。図5に示すのが、この方法により製造した2層相変化型情報記録媒体の概略断面図であり、中間層、第2基板にグループが形成されている。
第一成膜工程としては、第2基板上の案内溝の設けられた面に第2情報層32を成膜する。成膜方法は、前述の通りである。
中間層形成工程としては、第2情報層上に案内溝を有する中間層を形成する。例えば、第2情報層上に紫外線硬化性樹脂を全面に塗布し、紫外線を透過することのできる材料で作られたスタンパを押し当てたまま紫外線を照射して硬化させ、溝を形成することができる。
第二成膜工程としては、中間層上に第1情報層を成膜する。成膜方法は、前述の通りである。基板貼り合わせ工程としては、第1情報層と第1基板を、透明層を介して貼り合わせる。例えば、第1情報層上又は第1基板上に、透明層の材料である紫外線硬化性樹脂をスピンコートし、第1情報層と第1基板とを貼り合わせてから、紫外線を照射して硬化させる。また、透明層を形成せずに、第1基板の材料である樹脂を第1情報層上に塗布し、硬化させることによって、第1基板を形成してもよい。
初期化工程として、第1基板側から、第1情報層、第2情報層に対して、レーザー光などのエネルギー光を出射することにより記録層全面を初期化(結晶化)する。第2情報層に対しては、中間層形成工程直後に初期化を行なっても何ら問題はない。
初期化方法においては、第1情報層に対し波長900nm以上の光ビームを入射させて初期化を行い、第2情報層に対し波長900nm未満の光ビームを入射させて初期化を行なうことにより、対物レンズの開口数NAが変化した場合でも良好に記録再生を行なうことが可能な2層相変化型情報記録媒体を提供することができる。
更に、図6に示されるような、3つの情報層を有する相変化型情報記録媒体の製造は、次のような工程順で行なわれる。第一成膜工程(第1基板3に第1情報層1、第2基板5に第3情報層33を成膜)→中間層形成工程(第2基板5の第3情報層33の上に第2中間層42を形成する)→第二成膜工程(第2基板の第2中間層42の上に第2情報層2を成膜)→密着工程(第1基板と第2基板を第1情報層と第2情報層を向かい合わせながら、第1中間層41を介して貼り合わせる)→初期化工程。なお初期化工程は、各情報層を成膜した直後でもよい。
次に、図7に示されるような、3つの情報層を有する相変化型情報記録媒体の製造は、次のような工程順で行なわれる。第一成膜工程(第3情報層を成膜)→第一中間層形成工程(第2中間層を形成)→第二成膜工程(第2情報層を成膜)→第二中間層形成工程(第1中間層を形成)→第三成膜工程(第1情報層を成膜)→第1基板貼り合わせ工程(透明層を介して貼り合わせる)→初期化工程。
なお、初期化工程については、第3情報層は第一成膜工程後又は第一中間層形成直後、第2情報層は第二成膜工程後又は第二中間層形成直後、第1情報層は第三成膜工程後でもよい。
次に、本発明の2層相変化型情報記録媒体を初期化する初期化装置について説明する。本発明の初期化装置は、少なくともレーザー60と対物レンズ61から構成されている光ヘッド53、54が、2つ設けられている。2つの光ヘッドは、それぞれ波長900nm以上および波長900nm未満の発光がなされる半導体レーザーとフォーカシング機能を持つ光学系装置とを組み合わせて構成されており、第1情報層に対してが波長900nm以上の半導体レーザーを有する第1の光ヘッドを用い、第2情報層に対してはもう一方の第2の光ヘッドを用いて初期化を行なう。この方法により、2層相変化型情報記録媒体に対して良好に初期化を行なうことのできる初期化装置を提供することができる。
概略構成図を図8に示す。スピンドルモータ51によって情報記録媒体52を回転させながら、内周から外周へ2つの光ヘッド53、54が移動し(図の矢印の方向)初期化を行なう。図9、10は本実施例の初期化装置(図8)の上面図であるが、第1の光ヘッド53と第2の光ヘッド54の相対位置は、図9のように相変化型情報記録媒体52の直径となる直線上に、中心を挟んで設けてもよく、図10のように隣り合わせに設けてもよい。どのような場合でも光ヘッドは、相変化型情報記録媒体の直径となる直線上に内周から外周へ移動する。
第1の光ヘッドのレーザー光波長は、400〜850nmの範囲であることがより好ましく、第2の光ヘッドのレーザー光波長は、1000〜1600nmの範囲がより好ましい。
図11は、本発明に係る多層相変化型情報記録媒体の記録・再生を行なうための装置の概略図である。多層相変化型情報記録媒体52をスピンドルモーター51からなる駆動手段により回転駆動し、光源駆動手段であるレーザー駆動回路55により半導体レーザーからなる光源を駆動し、記録再生用ピックアップ56にて、図示していない光学系を介して、該半導体レーザー光源から情報記録媒体に電磁波としてレーザー光を照射することにより、情報記録媒体の記録層に相変化を生じさせ、情報記録媒体からの反射光を記録再生用ピックアップで受光して情報記録媒体に対する情報の記録や再生を行う。波形処理回路57では再生されたHF信号の信号レベルが測定され、PecwやPwoを求める演算が行われる。記録再生用ピックアップの最適記録パワーは、記録パワー設定手段としての記録パワー設定回路58・消去パワー設定回路59により設定される。
情報記録媒体の記録再生装置は、記録再生用ピックアップにて電磁波としてレーザー光を情報記録媒体に照射することにより情報記録媒体の記録層に相変化を生じさせ、情報記録媒体に対する情報の記録、再生を行い、かつ、書き換えが可能である相変化型情報記録再生装置であり、記録すべき信号を変調部で変調し記録再生用ピックアップにて情報記録媒体に記録を行う記録手段を備えている。
以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるものではない。
[実施例1]
予備実験として、ガラス基板上に熱拡散層に用いられるIZOターゲット((In2390・(ZnO)10)を、Balzers社製枚葉スパッタ装置を用いてスパッタし、200nm程度の膜を設けた。その際、ArとO2の混合ガスをスパッタガスとして、Arガス流量を一定にしたままO2ガス流量を変えながらスパッタを行ない、薄膜の電気抵抗率が最も低くなるO2ガス流量を求めた。電気抵抗率の測定は四端子法を用いた。このときのキャリア濃度は7×1020cm-3であった。
直径12cm、厚さ0.6mmでトラックピッチ0.43μmの連続溝によるトラッキングガイド用の凹凸を持つポリカーボネート樹脂からなる第1基板上に(ZnS)70・(SiO230からなる第1下部保護層(厚さ120nm)、Ge4Ag1In3Sb70Te22からなる第1記録層(厚さ6nm)、(ZnS)70・(SiO230からなる第1上部保護層(厚さ15nm)、Ag98Pd1Cu1からなる第1反射層(厚さ10nm)、IZO((In2390・(ZnO)10)からなる第1熱拡散層(厚さ40nm)の順にBalzers社製枚葉スパッタ装置を用いてArガス雰囲気中のスパッタ法で製膜した。本発明の熱拡散層に関しては、予備実験で求めた流量のArとO2の混合ガスを用いた。
次に、第1基板と同じ構成の第2基板上にAg98Pd1Cu1からなる第2反射層(厚さ120nm)、SiCからなる第1バリア層(3nm)、(ZnS)70・(SiO230からなる第2上部保護層(厚さ20nm)、Ge4Ag1In3Sb70Te22からなる第2記録層(厚さ12nm)、(ZnS)70・(SiO230からなる第2下部保護層(厚さ130nm)の順にArガス雰囲気中のスパッタ法で製膜した。
次に、第1情報層の膜面上に紫外線硬化樹脂(日本化薬社製DVD003)を塗布し、第2基板の第2情報層面側と貼り合わせてスピンコートし、第1基板側から紫外線を照射して紫外線硬化樹脂を硬化させて中間層とし、2つの情報層を有する2層相変化型情報記録媒体を作成した。中間層の厚さは35μmとした。
次に、第1情報層、第2情報層に対して、図8に示すような初期化装置を用いて、それぞれの情報層に対し初期化処理を行った。第1の光ヘッドは、波長1480nm、第2の光ヘッドは波長810nmの発光がなされる半導体レーザーが設けられている。2層相変化型情報記録媒体を回転させながら、内周から外周へ2つの光ヘッドが移動し、初期化を行なうが、波長1480nmの光ヘッドは、波長810nmの光ヘッドより1秒遅れて外周へ移動するように設定した。この初期化装置を用い、2層相変化型光ディスクの第1情報層については第1の光ヘッドを用い、第2情報層については第2の光ヘッドでほぼ同時に初期化を行なった。
初期化された2層光ディスクの各情報層の信号をオシロスコープで観察した。RF信号は、各層とも、変動がすくなく良好であった。また、記録再生を行なった。評価条件は、レーザー波長410nm、NA0.65、線速6.0m/s、線密度0.18μm/bitで評価した結果、第1情報層、第2情報層ともに、ジッター9.0%以下の良好な特性が得られた。
[実施例2]
予備実験として、ガラス基板上に熱拡散層に用いられるITOターゲット((In2390・(SnO)10)を、Balzers社製枚葉スパッタ装置を用いてスパッタし、200nm程度の膜を設けた。その際、ArとO2の混合ガスをスパッタガスとして、Arガス流量を一定にしたままO2ガス流量を変えながらスパッタを行ない、薄膜の電気抵抗率が最も低くなるO2ガス流量を求めた。電気抵抗率の測定は四端子法を用いた。このときのキャリア濃度は8×1020cm-3であった。
熱拡散層に予備実験で用いたターゲットとガス流量条件を用いた以外は、実施例1と同様にして、2層相変化型情報記録媒体を作成した。初期化に関しても、実施例1と同様に行なった。
初期化された2層光ディスクの各情報層の信号をオシロスコープで観察した。RF信号は、各層とも、変動がすくなく良好であった。また、記録再生を行なった。評価条件は、レーザー波長410nm、NA0.65、線速6.0m/s、線密度0.18μm/bitで評価した結果、第1情報層、第2情報層ともに、ジッター9.0%以下の良好な特性が得られた。
(比較例1)
予備実験として、ガラス基板上に熱拡散層に用いられるTiO2を、Balzers社製枚葉スパッタ装置を用いてArガス雰囲気中でスパッタし、200nm程度の膜を設けた。この薄膜のキャリア濃度を測定したところ、5×1018cm-3であった。
熱拡散層にTiO2ターゲットを用い、Arガス雰囲気中で30nm成膜した以外は、実施例1と同様にして、2層相変化型情報記録媒体を作成した。初期化に関しても、実施例1と同様に行なった。初期化された2層光ディスクの各情報層の信号をオシロスコープで観察した。RF信号は、第2情報層に関しては、変動がすくなく良好であったが、第1情報層に関しては、変動が大きくかった。また、記録再生を行なった。評価条件は、レーザー波長410nm、NA0.65、線速6.0m/s、線密度0.18μm/bitで評価した結果、第1情報層はジッターが9.0%以上となり、実施例1,2よりも劣っていることがわかった。
[実施例3]
第1反射層にAgを用い、第1上部保護層と第1反射層との間にバリア層として膜厚3nmのSiCを設けた点以外は実施例1と同様にして、サンプルNo.3−1の2層相変化型情報記録媒体を作製した。
また、バリア層を設けない点以外は、No.3−1と同様にして、サンプルNo.3−2の2層相変化型情報記録媒体を作製した。
作成された各サンプルについて実施例1と同条件で初期化、記録を行い、第1情報層、第2情報層の3T再生信号のジッターを測定した。更に保存信頼性を調べるために、初期記録した各サンプルを80℃、85%RHで300時間保存した後の初期記録マークのジッターを測定した。結果は表1に示す通りであり、バリア層を設けたサンプルNo.3−1の保存後のジッター上昇は0.5%ほどであり、光記録媒体としてより好ましい構成であることが分った。以上のことから、上部保護層に硫黄を含む材料、反射層にAgを用いた場合には、保存信頼性を向上させるために、バリア層を設けることが好ましいことがわかった。
Figure 2006107579
[実施例4]
直径12cm、厚さ1.1mmで表面にトラックピッチ0.32μmの連続溝によるトラッキングガイド用の凹凸を持つポリカーボネート樹脂からなる第2基板上に、Al99−Ti1からなる第2反射層(厚さ120nm)、(ZrO270・(SiO230からなる第2上部保護層(厚さ20nm)、Ge5Ag1In2Sb70Te22からなる第2記録層(厚さ12nm)、(ZrO270・(SiO230からなる第2下部保護層(厚さ130nm)の順にArガス雰囲気中のスパッタ法で製膜し、第2情報層を形成した。
この第2情報層上に樹脂(日本化薬社製DVD003)を塗布し、2P(photo polymerization、光重合)法によって、連続溝によるトラッキングガイド用の凹凸を持つ中間層を形成した。中間層の厚さは30μmである。
更にその上に、実施例1と同様のターゲットを用いて第1熱拡散層(厚さ35nm)を設け、Ag98Pd1Cu1からなる第1反射層(厚さ10nm)、(ZrO270・(SiO230からなる第1上部保護層(厚さ10nm)、Ge4Ag1In3Sb70Te22からなる第1記録層(厚さ6nm)、(ZrO270・(SiO230からなる第1下部保護層(厚さ120nm)の順にArガス雰囲気中のスパッタ法で製膜し、第1情報層を形成した。
更に第1情報層膜面上に、直径12cm、厚さ40μmのポリカーボネートフィルムからなる第1基板を、45μmの厚さの両面粘着シートからなる透明層を介して貼り合わせて、2層相変化型情報記録媒体を作成した。
上記のようにして作成した記録媒体に対し、下記の条件で記録を行った。
・レーザー波長:405nm
・NA=0.85
・線速:5.3m/s
線密度0.12μm/bitでの第1情報層、第2情報層のジッター、及び、100回オーバーライト後の第1情報層、第2情報層のジッターを測定したところ、第1情報層、第2情報層共に9%以下で、良好に記録再生を行なうことができた。
[実施例5〜11]
第1反射層、第1記録層の膜厚をそれぞれ変えた点以外は実施例4と同様にして2層相変化型情報記録媒体を作成した。(それぞれの膜厚は表2に記載した通りである)作成された各記録媒体について、実施例4と同様の条件で第1情報層、第2情報層のジッター、及び100回オーバーライト後の第1情報層、第2情報層のジッターを測定した結果を表2に示すが、1回記録後、100回オーバーライト後のジッター共に9%以下となり、光記録媒体として優れていることが分った。
Figure 2006107579
以上のことから、本発明の光記録媒体は、記録再生を行なう対物レンズの開口数NAが変化した場合でも、第1基板の厚さを10〜600μmの範囲で調整することによって、良好に記録再生を行なうことが出来る。
また、その他の試作実験からも、第1情報層の記録層膜厚が3〜15nm、反射層が3〜20nmの範囲であると、第1情報層、第2情報層共に良好に記録再生ができた。特に、第1情報層の記録層膜厚、反射層膜厚がそれぞれ15nm、20nmより厚いと初期化後の光透過率を40%以上にすることが出来ないために、第2情報層を良好には記録することができなかった。
[実施例12]
直径12cm、厚さ0.6mmで表面にトラックピッチ0.74μmの連続溝によるトラッキングガイド用の凹凸を持つポリカーボネート樹脂からなる第1基板上に(ZnS)80・(SiO220からなる第1下部保護層(厚さ50nm)、Ge5Ag1In2Sb70Te22からなる第1記録層(厚さ6nm)、(ZnS)80・(SiO220からなる第1上部保護層(厚さ15nm)、Ag99Zn1Al1からなる第1反射層(厚さ10nm)、実施例1と同様のターゲットを用いてIZO(In23-10wt%ZnO)からなる第1熱拡散層(厚さ80nm)の順にBalzers社製枚葉スパッタ装置を用いて製膜した。
次に、第1基板と同じ構成の第2基板上にAl99Ti1からなる第2反射層(厚さ80nm)、(ZnS)80・(SiO220からなる第2上部保護層(厚さ20nm)、Ge4Ag1In3Sb67Te25からなる第2記録層(厚さ12nm)、(ZnS)80・(SiO220からなる第2下部保護層(厚さ80nm)の順にArガス雰囲気中のスパッタ法で製膜した。ここで、第1情報層の波長660nmでの光透過率を、SHIMADZU製分光光度計を用いて第1基板側から測定した。
次に、第1情報層の膜面上に紫外線硬化樹脂(日本化薬社製DVD003)を塗布し、第2基板の第2情報層面側を貼り合わせてスピンコートし、第1基板側から紫外線を照射して紫外線硬化樹脂を硬化させて中間層とし、2つの情報層を有する2層相変化型情報記録媒体を作成した。中間層の厚さは50μmとした。
次に、第1情報層、第2情報層に対して、実施例1と同様の初期化装置を用いて、初期化を行なった。
本実施例の第1情報層は、初期化前の波長660nmでの透過率が56%、初期化後の透過率が50%であった。
上記のようにして作成した記録媒体に対し、下記の条件で記録を行った。
・レーザー波長:660nm
・NA=0.65
・線速:3.49m/s
線密度0.267μm/bitでの第1情報層、第2情報層のジッター、及び100回オーバーライト後の第1情報層、第2情報層のジッターを測定したところ、第1情報層、第2情報層共に良好に記録再生を行なうことができた。
本発明の2層情報記録媒体の一例を示す概略断面図である。 本発明の2層情報記録媒体の他の例を示す概略断面図である。 本発明の2層情報記録媒体の他の例を示す概略断面図である。 第1基板及び第2基板にグルーブ溝が設けられた2層相変化型情報記録媒体の概略断面図である。 第1基板及び中間層にグルーブ溝が設けられた2層相変化型情報記録媒体の概略断面図である。 本発明に係る3つの情報層を有する相変化型情報記録媒体を示す概略断面図である。 本発明に係る他の3つの情報層を有する相変化型情報記録媒体を示す概略断面図である。 本発明の初期化装置の一例を示す概略断面図である。 本発明の初期化装置の他の例を示す概略断面図である。 本発明の初期化装置の他の例を示す概略断面図である。 本発明の記録再生装置の一例を示す概略断面図である。
符号の説明
1 第1情報層
2 第2情報層
3 第1基板
4 中間層
5 第2基板
6 透明層
11 第1下部保護層
12 第1記録層
13 第1上部保護層
14 第1反射層
15 第1熱拡散層
21 第2下部護層
22 第2記録層
23 第2上部保護層
24 第2反射層
33 第3情報層
41 第1中間層
42 第2中間層
51 スピンドルモータ
52 相変化型情報記録媒体
53 第1の光ヘッド
54 第2の光ヘッド
55 レーザー駆動回路
56 記録再生用ピックアップ
57 波形処理回路
58 記録パワー設定回路
59 消去パワー設定回路
60 レーザー
61 対物レンズ

Claims (17)

  1. 光の入射によって、結晶状態と非晶質状態との相変化によって情報を記録しうる記録層を有する情報層がN層(N:2以上の整数)設けられた光情報記録媒体において、それぞれの情報層を、光が入射される側からみて、第1情報層、第2情報層、〜第N情報層としたとき、第N情報層以外の、少なくとも1層の情報層が、下部保護層、記録層、上部保護層、反射層、熱拡散層の順からなり、熱拡散層は、キャリア濃度が1020〜1022cm-3の導電性の酸化物であることを特徴とする多層相変化型情報記録媒体。
  2. 上記情報層の熱拡散層がIZO(酸化インジウム-酸化亜鉛)又はITO(酸化インジウム-酸化スズ)を主成分とする材料からなることを特徴とする請求項1記載の多層相変化型情報記録媒体。
  3. 上記情報層の熱拡散層の厚さが5〜200nmであることを特徴とする請求項1又は2記載の多層相変化型情報記録媒体。
  4. 上記情報層の記録層が、Sb−Te共晶系材料を主成分とし、Ag、In、Ge、Se、Sn、Al、Ti、V、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ga、Bi、Si、Dy、Pd、Pt、Au、S、B、C、Pのうちの少なくとも1種を含むことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の多層相変化型情報記録媒体。
  5. 上記情報層の記録層が、GeTeを主成分とし、Ag、In、Sb、Se、Sn、Al、Ti、V、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ga、Bi、Si、Dy、Pd、Pt、Au、S、B、C、Pのうちの少なくとも1種を含むことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の多層相変化型情報記録媒体。
  6. 上記情報層の記録層の厚さが3〜15nmであることを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の多層相変化型情報記録媒体。
  7. 上記情報層の反射層が、Au、Ag、Cu、W、Al、Taの少なくとも1種を主成分とすることを特徴とする請求項1から6の何れかに記載の多層相変化型情報記録媒体。
  8. 上記情報層の反射層の厚さが3〜20nmであることを特徴とする請求項1から7の何れかに記載の多層相変化型情報記録媒体。
  9. 第1基板と第2基板の間に2つの情報層を有し、かつこの2つの情報層の間に中間層を有する2層相変化型情報記録媒体であって、第1情報層は第1下部保護層、第1記録層、第1上部保護層、第1反射層、第1熱拡散層を含み、第2情報層は、第2下部保護層、第2記録層、第2上部保護層、第2反射層を含み、記録再生光が入射する側から、第1基板、第1下部保護層、第1記録層、第1上部保護層、第1反射層、第1熱拡散層、中間層、第2下部保護層、第2記録層、第2上部保護層、第2反射層、第2基板の順で配置されていることを特徴とする請求項1から8の何れかに記載の多層相変化型情報記録媒体。
  10. 前記第1情報層の光透過率が、波長350〜700nmの光に対して40〜70%で、波長900nm以上の光に対して50%以下であることを特徴とする請求項9記載の多層相変化型情報記録媒体。
  11. 第1基板と第1下部保護層との間に透明層を有することを特徴とする請求項9又は10記載の多層相変化型情報記録媒体。
  12. 第1上部保護層と第1反射層との間及び/又は第2上部保護層と第2反射層との間にバリア層を有することを特徴とする請求項9〜11の何れかに記載の多層相変化型情報記録媒体。
  13. 第1基板の厚さが10〜600μmであることを特徴とする請求項9〜12の何れかに記載の多層相変化型情報記録媒体。
  14. 請求項9〜13の何れかに記載の2層相変化型情報記録媒体の初期化方法であって、第1情報層に対し波長900nm以上の光ビームを入射させて初期化を行い、第2情報層に対し波長900nm未満の光ビームを入射させて初期化を行なうことを特徴とする多層相変化型情報記録媒体の初期化方法。
  15. 請求項9〜13の何れかに記載の2層相変化型情報記録媒体の初期化装置であって、第1情報層に対し波長900nm以上の光ビームを入射させて初期化を行い、第2情報層に対し波長900nm未満の光ビームを入射させて初期化を行なうことを特徴とする多層相変化型情報記録媒体の初期化装置。
  16. 請求項1〜13の何れかに記載の多層相変化型情報記録媒体の各情報層に対し、第1情報層側から波長350〜700nmの光ビームを入射させて情報の記録再生を行なうことを特徴とする多層相変化型情報記録媒体の記録再生方法。
  17. 請求項1〜13の何れかに記載の多層相変化型情報記録媒体の記録再生を行なう装置であって、波長350〜700nmの前記レーザー光を発生させる光源と、各情報層に基板側から入射した前記レーザー光によってマークを形成及び検出するための層認識手段及び層切り替え手段とを備えたことを特徴とする光記録媒体の記録再生装置。
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