JP2006106438A - 帯電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 鋸歯電極を変形させることなく安定して巻き取りを行うことが可能な帯電装置を実現する。
【解決手段】 本発明の帯電装置は、尖突形状の放電電極26を複数有する板状の鋸歯電極21と、該鋸歯電極21を巻き取る巻取部材23・24とを備えており、上記鋸歯電極21には開口部28が設けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、帯電装置に関するものである。より詳しくは、電子写真装置等に用いられ、感光体表面を帯電させる帯電装置に関するものである。
従来から、複写機やレーザプリンタ等の電子写真装置に使用される帯電装置として、スコロトロン帯電装置が用いられている。このスコロトロン帯電装置は、断面形状がコの字型のシールドケースの両端に絶縁ブロックを設け、この絶縁ブロックの間に、シールドケースのほぼ中央に位置するように放電ワイヤを張設し、シールドケースの開口面にグリッド電極を設けて構成されている。このグリッド電極は、シールドケースと定電圧素子(バリスタ、ツェナーダイオード等)とを介して接地されている。
上記構成を有するスコロトロン帯電装置を電子写真装置に用いて帯電させる方法は以下のとおりである。まず、シールドケースの開口部(グリッド電極を設けた面)を感光体ドラムに対向させ、放電ワイヤに直流の高電圧を定電流制御して印加する。これにより、放電ワイヤの周りにコロナ放電が発生し、コロナ放電により発生したイオンが感光体ドラムに達して、感光体ドラムの表面を定電圧素子により得られる電圧と同等の電圧に帯電させることができる。この際に、グリッド電極が感光体ドラムに流れるコロナイオン流を制御することにより、感光体ドラムは均一に帯電される。
しかしながら、このようなスコロトロン帯電装置は、次に述べるような種々の問題点がある。まず、環境衛生上の問題として、コロナ放電によって大気中の酸素分子がイオン化し、オゾンが発生してしまうという問題点が挙げられる。特にレーザプリンタで用いられるような負帯電の装置は、正帯電の装置に比べてオゾン発生量が多い。また、感光体ドラムが帯電するために必要な数十μAのドラム流入電流を得るためには、放電ワイヤに数百μAもの電流を供給する必要がある。オゾン発生量は、放電ワイヤに流れる電流値で決まるものであるため、この場合、大量のオゾンが発生してしまう。
このため、通常のプリンタ装置では、排気ダクトからオゾンフィルタを介して排気を行っている。このように、電流利用効率が悪いので大型の高圧電源が必要であると共に、オゾン対策としてオゾンフィルタや排気用ファン等が必要となるので、コストが大幅にアップしてしまう。そこで、オゾンの発生量を低減するために、例えば、鋸歯形状の帯電電極(鋸歯電極)とした帯電装置が用いられている。
また、スコロトロン帯電装置等の放電ワイヤを用いたコロナ帯電装置では、繰り返しコロナ放電を行っている際に、放電ワイヤに異物が付着する。この付着量が多くなると、放電むらが発生して画質品質の劣化を生じてしまう。従って、一定期間毎にまたは必要に応じて清掃または交換を行う必要があり、メンテナンスが煩雑となる。
このため、放電ワイヤの汚れた部分を、巻取手段を用いて巻き取り、汚れのない放電ワイヤでコロナ放電を行うことが開示されている(例えば、特許文献1参照)。また、絶縁体からなる基材と、この基材上に設けられた導電体からなる印加電極と、この印加電極の表面に設けられた半導電体膜より成る帯電電極とより構成される面放電素子を感光体と対向して設け、前記基材に柔軟性を有するテープを使用するとともに、前記感光体の長手方向に沿って巻取可能に配置した帯電装置が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
実開平5−33158号公報(平成5年(1993)4月30日公開) 特開平6−27781号公報(平成6年(1994)2月4日公開)
しかしながら、上記特許文献1および2の構成では、常に汚れのない放電ワイヤを用いてコロナ放電を行うことは可能になるものの、オゾンの発生を低減することはできない。また、従来の帯電装置に用いられる鋸歯電極は、帯電装置本体に固定された状態で用いられているため、依然として一定期間毎にまたは必要に応じて清掃または交換を行う必要性を有している。
このように、コロナ放電を行う帯電装置において、放電ワイヤを巻き取り、汚れのない放電ワイヤを用いることは開示されているものの、鋸歯電極を巻き取ることについては開示されていない。これは、鋸歯電極の安定した巻き取りや巻き戻しを行うことが困難であり、鋸歯電極の巻き取りを行った場合には鋸歯電極が変形してしまうためである。この場合、感光体ドラムを均一に帯電させることができず、画質不良を起こしてしまう。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、鋸歯電極を変形させることなく安定して巻き取りを行うことが可能な帯電装置を実現することにある。
本発明に係る帯電装置は、上記課題を解決するために、尖突形状の放電電極を複数有する板状の放電手段と、該放電手段を巻き取る巻取手段とを備えた帯電装置であって、上記放電手段に開口部が設けられていることを特徴としている。
上記の構成によれば、放電電極が尖突形状をしていることから、放電手段は放電電極の尖端から放電する。従って、ワイヤを用いた放電と比較してオゾンの発生を抑制することが可能となる。また、複数の放電電極から放電しているため、帯電装置を例えば電子写真装置等に用いた場合には、画質不良が起こることを回避することができる。なお、尖突形状とは、先端が鋭角となった形状であり、例えば楔形状のことである。また、この尖突形状の放電電極を複数有する構成とは、例えば鋸歯形状を挙げることができる。
上記放電手段は板状となっているため、巻取手段によって巻き取ることができる。これにより、例えば放電手段が汚れた場合であっても、放電に用いる部分の放電手段として汚れのない新しい放電手段を露出させることが可能となる。
なお、放電手段が単なる板状である場合には、巻き取る際に放電手段に加えられる応力は略均一になる。これに対して、放電手段が尖突形状の放電電極を有する場合には、放電手段の形状が一様でないため加えられる応力が均一にならない。このため、尖突形状の放電電極を有する放電手段を巻き取る場合には、撓みやすく放電電極にダメージを与えてしまう。
これに対して、上記の構成によれば、放電手段に開口部が設けられている。開口部を設けることにより、放電手段に加えられる応力を分散または低減することが可能となる。これにより、巻き取りが容易になると共に、放電手段(特に放電電極)の撓みや変形を防止することが可能となり安定した巻き取りを行うことができる。すなわち、常に安定した放電を行うことができる帯電装置とすることができる。
本発明に係る帯電装置では、上記開口部が複数設けられており、各開口部が等間隔に配置されていることが好ましい。複数の開口部が等間隔で設けられていることにより、放電手段に加えられる応力をより低減にすることができる。これにより、放電手段を変形させることなく容易に巻き取ることができる。
本発明に係る帯電装置では、上記開口部は、隣接する放電電極の各尖端部から放電手段の短手方向に延伸した各直線間に設けられていることが好ましい。また、本発明に係る帯電装置では、上記開口部は、放電電極の先端部から放電手段の短手方向に延伸した直線上に設けられていてもよい。ここで、尖端部とは、尖突形状の放電電極の鋭角な先端部分の頂点を意味する。上記の構成とすることより、放電手段を巻き取る際に、放電手段に加えられる応力を低減することができるため、放電手段を変形させることなく容易に巻き取ることができる。
本発明に係る帯電装置では、上記放電手段を清掃する清掃手段をさらに備えていることが好ましい。清掃手段を備えていることにより放電手段が汚れた場合に清掃することができる。このため、放電手段を繰り返し使用することが可能となる。従って、放電手段そのものの交換やメンテナンスが不要となるため、経済的であると共に管理の煩わしさを回避することができる。
本発明に係る帯電装置では、上記清掃手段は、一対の弾性発泡部材からなっていることが好ましい。放電手段の清掃に弾性発泡部材を用いるため、放電手段の損傷や変形を防止することができると共に、放電手段に付着した汚れを容易に除去することができる。
本発明に係る帯電装置は、以上のように、尖突形状の放電電極を複数有する板状の放電手段と、該放電手段を巻き取る巻取手段とを備えた帯電装置であって、上記放電手段には開口部が設けられている。このため、オゾンの発生を抑制することができるという効果を奏する。また、巻き取りが容易になると共に、放電手段(特に放電電極)の撓みや変形を防止することが可能となり安定した巻き取りを行うことができ、常に安定した放電を行うことができる帯電装置とすることができるという効果を奏する。
〔実施の形態1〕
本発明の第1の実施の形態について図1ないし図6に基づいて説明すると以下の通りである。
図2は、本実施の形態に係る電子写真装置の要部概略構成を示す断面図である。図2に示すように、電子写真装置は、感光体ドラム1、帯電器(帯電装置)2、露光部3、現像部4、転写・剥離器5、クリーニング部6、除電部7、剥離爪11、定着部8を備えている。
感光体ドラム1は、金属または樹脂製の導電性基体と、導電性基体の表面に形成される下引き層と、下引き層上に形成される感光層とからなり、図2中矢印R1方向(時計回り)に回転駆動するものである。感光層は、下引き層上に形成される比較的薄いキャリア発生層(CGL)と、最外に形成されるポリカーボネートを主成分とした比較的薄いキャリア移動層(CTL)とで構成されている。
なお、感光体ドラム1の周囲には、露光部3からのレーザ光等の照射位置から、感光体ドラム1の回転方向に、露光部3、現像部4、転写・剥離器5、クリーニング部6、除電部7、帯電器2がこの順番で配置されている。また、転写・剥離器5の転写材搬送方向下流側には、剥離爪11、定着部8がこの順番で配置されている。
帯電器2は、電源71に接続されており、この電源71から供給される電力により、感光体ドラム1の表面を所定の電荷量(極性は負)に均一に帯電させるものである。この帯電器2としては、例えば、コロナチャージャを用いることができる。なお、帯電器2の詳細な構成については後述する。
露光部3は、レーザ光源を有し、感光体ドラム1と離間した位置に配置されている。露光部3は、帯電器2によって帯電された感光体ドラム1の表面をレーザ光等により露光することによって、感光体ドラム1の表面に所定の静電潜像を形成させるものである。すなわち、露光部3は、感光体ドラム1の所定部分を露光することによって、この部分に応じたキャリア発生層から正電荷を発生させ、この露光部分において帯電器2により与えられた負電荷を相殺させることにより、感光体ドラム1に静電潜像を形成するようになっている。
現像部4は、感光体ドラム1にトナー像を形成するものであり、感光体ドラム1にトナーを付着させるための現像ローラ41を備えている。現像ローラ41は、図示しない電源から供給されるバイアス電圧によって現像部4内の負電荷に帯電されたトナーを感光体ドラム1の表面に付着させるものである。また、現像ローラ41は、感光体ドラム1と当接するようになっており、感光体ドラム1の回転に従動して、感光体ドラム1の回転方向とは反対方向である矢印R3方向(反時計回り)に回転するように設けられている。
このように、現像ローラ41は、現像領域42で感光体ドラム1と当接し、この現像領域42に回動してきた静電潜像にトナーを付着させることにより、感光体ドラム1における静電潜像を現像(顕像化)してトナー像を形成するようになっている。
転写・剥離器5は、図示しない給紙装置から給紙される転写材であるシートPを介して感光体ドラム1と接触することで、感光体ドラム1上に形成されたトナー像をシートPに転写し、定着部8側に搬送するものである。この転写・剥離器5は、転写部15および剥離部19から構成されている。
転写部15は、所定の転写領域に搬送され感光体ドラム1と当接するシートPに、転写領域でトナー像と接触させ、シートPにトナー像を転写させる転写チャージャである。また、転写部15は、高圧の転写電源51に接続されており、転写電源51から高電圧が印加されるワイヤ電極である転写ワイヤ線54を備えている。転写ワイヤ線54は、転写電源51から印加される高電圧によってコロナ放電を行い、転写領域のシートPにトナーとは逆極性の正電荷を与える。これにより、シートPを感光体ドラム1に吸着させると共に、感光体ドラム1上のトナーをシートPに転写(移動)させるようになっている。なお、シートPが転写領域に搬送される際には、図示しない搬送部材によって感光体ドラム1の回転と同期して転写領域へ搬送される。
剥離部19は、感光体ドラム1に吸着し、トナー像が転写されたシートPを感光体ドラム1から剥離するための剥離チャージャである。剥離部19は、高圧の交流電源である剥離電源91に接続されており、剥離電源91から高電圧が印加されるワイヤ電極である剥離ワイヤ線94を備えている。剥離ワイヤ線94は、剥離電源91から印加される高電圧によって交流コロナ放電を行い、トナーと同極性の負電荷をシートPに与える。そして、シートPの除電を行い、シートPの剛性と自重とを利用して感光体ドラム1からシートPを剥離するようになっている。
剥離爪11は、先端が鋭利な形状となっており、この鋭利な先端を感光体ドラム1に接触させて配設されている。すなわち、剥離爪11は、シートの剥離性を維持するために設けられているものであり、剥離部19にて感光体ドラム1から剥離されなかったシートPを強制的に感光体ドラム1から剥がすものである。
定着部8は、感光体ドラム1から剥離されたシートPに、トナーを定着させるものである。定着部9は、一対の定着ローラ81・82を備えており、各定着ローラ81・82間にシートPを通過させることによって、トナーを定着させるようになっている。トナーのシートPへの定着は、例えば、熱融解によって行うことができる。そして、トナーが定着されたシートPは、電子写真装置本体の外部へと排出される。
クリーニング部6は、クリーニングブレード61を備えている。クリーニングブレード61は、弾性体で構成されており、感光体ドラム1に直接接触して配設されている。クリーニング部6は、シートPへのトナー像の転写が完了した後の、シートPに転写されずに感光体ドラム1の表面に残留しているトナーをクリーニングブレード61によって除去、回収し、感光体ドラム1の表面をクリーニングするものである。なお、クリーニング部6にて回収されたトナーは、再利用するためにクリーニング部6内に蓄積される。
除電部7は、クリーニング部6によるクリーニング後の感光体ドラム1に残存する電荷を除去し、感光体ドラム1を電気的に初期化(0電位化)するためのものである。除電部7としては、例えば、光除電ランプや接触除電器等を用いることができる。
ここで、上記帯電器2の構成について図1、図3および図4に基づいて具体的に説明する。図1は、本実施の形態に係る帯電器2の概略構成を示す図であり、(a)は平面図(b)は側面図である。図3は、図1に示す帯電器2の要部を分解した状態を示す斜視図である。また、図4は、図1に示す帯電器2の要部概略構成を示す斜視図である。図1(a)・(b)、図3および図4に示すように、帯電器2は、鋸歯電極(放電手段)21、チャージャケース22、巻取部材(巻取手段)23・24、ステッピングモータ25、グリッド電極33を備えている。
鋸歯電極21は、電圧の印加により放電を行うものであり、いわゆる帯電電極である。鋸歯電極21は、尖突形状の放電電極26を複数有しており、これら放電電極26が一定方向に配列した鋸歯形状をしている。以下、説明の便宜上、鋸歯電極21のうち放電電極26以外の部分を板部27と称する。
鋸歯電極21は、放電電極26と板部27とが同一平面となるように一体に形成されている。例えば、鋸歯電極21は、板厚が約0.1mmのステンレス鋼板をエッチング加工により作製することができる。従って、本実施の形態における鋸歯電極21は、柔軟性を有するテープ状に構成されている。
また、本実施の形態においては、図5に示すように、放電電極26の高さhは2mmであり、頂角θは15°となっている。また、放電電極26の先端半径は0.02mm以下であり、隣接する放電電極26間のピッチpは2mmとなっている。
また、上記鋸歯電極21は、板部27に複数の開口部28を有している。この開口部28は、図5に示すように、板部27の各放電電極26間に位置する箇所に設けられている。すなわち、開口部28は、放電電極26の各尖端部から鋸歯電極21の短手方向に延伸した各直線間に設けられている。鋸歯電極21は、後述するように、巻き取られるようになっているが、開口部28を設けることにより、巻き取りの際に放電電極26へ加えられる応力を低減することができる。従って、開口部28の形状は、本実施の形態では長方形としているが、これに限定されるものではない。鋸歯電極21の巻き取りの際に放電電極26へ加えられる応力を低減できる形状であればよく任意に決めることができる。
また、開口部28は各放電電極26間の板部27に設けることが好ましい。また、開口部28は等間隔で設けられることが好ましい。ただし、これに限定されず、開口部28を任意の放電電極26間の板部27に設けることもできる。
なお、鋸歯電極に設けられる開口部の位置も限定されない。例えば、図6に示すように、鋸歯電極(放電手段)29を、放電電極26が設けられている板部27の位置に開口部30を設けた構成としてもよい。すなわち、この場合、開口部30は、放電電極26の尖端部から鋸歯電極29の短手方向に延伸した直線上に設けられている。この場合においても、鋸歯電極29の他の構成についても任意に設定することができる。例えば、鋸歯電極29においても、放電電極26の高さhは2mmであり、頂角θを15°である。また、放電電極26の先端半径は0.02mm以下であり、隣接する放電電極26間のピッチpは2mmとなっている。
図3において、鋸歯電極21(鋸歯電極29でもよい。以下同じ。)は、チャージャケース22内の支持部材31にて支持されている。具体的には、支持部材31には溝32が設けられており、板部27の一部をこの溝32に配置することにより鋸歯電極21を支持している。すなわち、鋸歯電極21は、帯電器2を電子写真装置に配置した場合に、放電電極の先端(尖端部)が感光体ドラム1の方向を向くように支持されている。また、このように支持することにより、鋸歯電極21を巻き取る場合においても、常に放電電極26の先端(尖端部)の方向を一定に保つことができる。
また、チャージャケース22の長手方向における各端部の、チャージャケース22とは離間した位置には、各々巻取部材23・24が配置されている。柔軟性を有するテープ状の鋸歯電極21は、放電電極26が感光体ドラム1と対向するように、感光体ドラム1の回転軸と平行に、各巻取部材23・24の間に張設されている。
また、巻取部材23にはステッピングモータ25が接続されている。そして、このステッピングモータ25を回転駆動させることにより、巻取部材23が回転して、巻取部材23・24に張接されている鋸歯電極21を巻取部材23へと巻き取ることができるようになっている。従って、未使用状態の帯電器2は、巻取部材23には必要最小限の鋸歯電極21が巻き付けられ、巻取部材24には感光体ドラム1の周長より十分長い鋸歯電極21が巻きつけられた状態となっている。そして、使用過程で、巻取軸24に十分巻き付けられた鋸歯電極21を巻取軸23側へ巻き取っていくこととなる。
また、巻取部材23は、導電性材料からなっており、4〜10kVの高圧電圧を印加する電源(図示せず。以下、「高圧電源」と称する。)が接続されている。従って、鋸歯電極21は、巻取部材23を介して高圧電源と接続されている。鋸歯電極21は、この高圧電源から電圧を印加されることにより、感光体ドラム1との間でコロナ放電を生じるようになっている。
グリッド電極33は、数本のワイヤまたはメッシュを電極として配置したものである。チャージャケース22は、内部に鋸歯電極21を配置した場合に、放電電極26の尖端部方向の部分が開口しており、グリッド電極33は、この開口部分に面した位置に、チャージャケース22とは離間するようにして配置されている。
グリッド電極33には、鋸歯電極21に接続された高圧電源とは異なる電源34が接続されている。グリッド電極33は、この電源34からバイアス電圧(グリッド電圧)が印加される。グリッド電極33は、グリッド電圧により、コロナイオン流の制御を行い、感光体ドラム1へ到達するイオン量を制御している。
次に、上記構成を有する電子写真装置における画像形成方法について説明する。
まず、感光体ドラム1の表面が帯電器2によって均一に帯電される。露光部3は、形成する画像情報に基づいて変調されたレーザ光を出射する。レーザ光が均一に帯電された感光体ドラム1表面を主走査方向に1ライン単位で順次露光することにより感光体ドラム1上に静電潜像を形成する。感光体ドラム1上に形成された静電潜像は現像部4を通過し、その際、現像部4内のトナーが感光体ドラム1上の静電潜像に対して静電的に吸着することにより静電潜像はトナー像として可視像化される。感光体ドラム1上に形成されたトナー像は、転写・剥離器5により図示しない給紙装置から給紙されたシートPに転写・剥離される。その後、シートPは定着部8に搬送され、定着ローラ81・82でトナー像はシートPに定着され、永久可視像化される。
ここで、上記帯電器2を用いて感光体ドラム1の表面を帯電させる方法について説明する。
上述のように、高圧電源からの電圧が鋸歯電極21に印加されることにより、鋸歯電極21と感光体ドラム1との間でコロナ放電が生じる。また、グリッド電極33にグリッド電圧が印加されることにより、感光体ドラム1へ到達するイオン量が制御され、感光体ドラム1表面を均一に帯電させることができる。
鋸歯電極21は、コロナ放電を繰り返すことで、その表面に汚れが付着する。このため、鋸歯電極21の汚れた部分を巻取部材23にて巻き取ると共に、巻取部材24に巻かれている汚れの付着していない鋸歯電極21部分を送り出す。このように、帯電器2の鋸歯電極21をテープ状に構成し、使用長さ分を引き出して帯電電極として張り掛けることにより、鋸歯機能を実現することができる。
また、定期的または任意のタイミングで鋸歯電極21の既使用部分を巻き取り、同じ長さの未使用部分を引き出して新たな鋸歯電極21として使用することを繰り返すことによって、鋸歯電極21の経時劣化を抑制することができると共に、常に安定したコロナ放電を行うことが可能となる。
特に、本発明では、鋸歯電極21に所定の開口部28が設けられている。これにより、鋸歯電極21の巻き取りが容易になると共に、鋸歯電極21を安定して、かつ変形することなく巻き取ったり引き出したりすることができる。従って、開口部28を設けることにより、鋸歯電極21の歯先(放電電極26)にダメージを与えることなく、安定した状態で放電が行える鋸歯電極21を長時間維持することができるようになる。
その後、巻取部材24側に巻かれていた全ての鋸歯電極21を巻取部材23側に巻き取った後には、新しい鋸歯電極と交換すればよい。
〔実施の形態2〕
本発明の第2の実施の形態について図7に基づいて説明すると以下の通りである。なお、上記実施の形態1で説明した部材については同一の符号を付し、その説明を省略する。また、本実施の形態では、主として実施の形態1と異なる構成について説明する。
図7は、本実施の形態にかかる帯電器の概略構成を示す図であり、(a)は平面図(b)は断面図である。図7(a)・(b)に示すように、帯電器35は、鋸歯電極21、チャージャケース22、巻取部材23・24、ステッピングモータ25、グリッド電極33、清掃部(清掃手段)36・37を備えている。
清掃部36・37は、鋸歯電極21を清掃するものである。清掃部26は、チャージャケース22と巻取部材23との間に設けられており、清掃部37は、チャージャケース22と巻取部材24との間に設けられている。清掃部36・37は、各々一対の清掃部材38・39からなっている。清掃部材38の間および清掃部材39の間に鋸歯電極21を挟み込むことによって鋸歯電極21を清掃するようになっている。すなわち、鋸歯電極21を巻き取る際に、鋸歯電極21を清掃部材38の間および清掃部材39の間に通すことで鋸歯電極21の清掃を行っている。
上記清掃部材38・39としては、鋸歯電極21を清掃することができるものであれば特に限定されるものではないが、例えば弾性発泡部材を用いて形成することができる。弾性発泡部材としては、例えば、シリコンゴムを挙げることができる。
なお、鋸歯電極21を清掃する頻度は任意でよい。例えば、一定の複写枚数毎に行ってもよく、一定時間毎に行ってもよい。また、ユーザの指示により清掃部36・37を操作して鋸歯電極21を清掃してもよい。
また、本実施の形態では、一度使用した鋸歯電極21を清掃しているため、巻取部材24に巻かれている鋸歯電極21を全て巻取部材23側に巻き取った後においても、ステッピングモータ25の回転を逆にすることで、巻取部材23側に巻き取った鋸歯電極21を巻取部材24側に巻き戻すことができる。これにより、鋸歯電極21を再利用することができ、鋸歯電極21の交換やメンテナンスが不要となる。
また、鋸歯電極21の板部27に開口部28を設けているため、鋸歯電極21の巻き取りや巻き戻しを容易に行うことができると共に、鋸歯電極21が変形することを防止できる。これにより、鋸歯電極21の歯先(放電電極26)にダメージを与えることなく、安定した状態で放電を行うことができる鋸歯電極21を長時間維持することができると共に、巻き戻しによる鋸歯電極21の再利用が可能となる。
なお、電子写真装置が待機状態の場合であっても、定着部等の温度制御は行われている。このため、定着部から発生(蒸発)する定着オイル(シリコンオイル等)の影響により、鋸歯電極の放電電極を汚してしまうこともある。さらに、電子写真装置内に設けられたファンによる風の流れにより、電子写真装置内の汚れ(紙粉、トナー等)が鋸歯電極の放電電極に付着し、帯電性能を低下させる恐れもある。
このため、上記実施の形態1および実施の形態2においては、帯電電極として用いた鋸歯電極21は、その一方の端部から他方の端部まで尖突形状の放電電極が設けられた鋸歯形状となっているものについて説明したが、本発明ではこの他に、一部が鋸歯形状となっており、残りの部分には放電電極が設けられていない構成の帯電電極とすることもできる。
この場合、電子写真装置が停止している待機状態においては、鋸歯形状の部分を巻き取り、放電電極が設けられていない部分を露出させておき、電子写真装置を動作させる際に、鋸歯形状の部分が露出するように巻き戻すことができる。これにより、電子写真装置が待機中の場合に、鋸歯電極の放電電極が汚れてしまうことを防止することができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
以上のように、本発明に係る帯電装置を用いることによって、鋸歯電極を巻き取り使用した場合であっても、安定した放電を行うことができる。従って、本発明は、電子写真装置に関する分野を始めとして、電子・電気機器やその部品を製造する産業分野に好適に用いることができる。
本発明の実施の一形態を示すものであり、(a)は帯電器の概略構成を示す平面図であり、(b)は帯電器の概略構成を示す側面図である。 本発明の実施の一形態を示すものであり、電子写真装置の要部概略構成を示す断面図である。 本発明の実施の一形態を示すものであり、図1に示す帯電器の要部を分解した状態を示す斜視図である。 本発明の実施の一形態を示すものであり、図1に示す帯電器の要部概略構成を示す斜視図である。 本発明の実施の一形態を示すものであり、鋸歯電極の要部概略構成を示す平面図である。 本発明の実施の一形態を示すものであり、鋸歯電極の要部概略構成を示す平面図である。 本発明の他の実施の形態を示すものであり、(a)は帯電器の概略構成を示す平面図であり、(b)は帯電器の概略構成を示す側面図である。
符号の説明
2 帯電器(帯電装置)
21・29 鋸歯電極(放電手段)
26 放電電極
23・24 巻取部材(巻取手段)
28 開口部
36・37 清掃部(清掃手段)

Claims (6)

  1. 尖突形状の放電電極を複数有する板状の放電手段と、該放電手段を巻き取る巻取手段とを備えた帯電装置であって、
    上記放電手段に開口部が設けられていることを特徴とする帯電装置。
  2. 上記開口部が複数設けられており、各開口部が等間隔に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の帯電装置。
  3. 上記開口部は、隣接する放電電極の各尖端部から放電手段の短手方向に延伸した各直線間に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の帯電装置。
  4. 上記開口部は、放電電極の尖端部から放電手段の短手方向に延伸した直線上に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の帯電装置。
  5. 上記放電手段を清掃する清掃手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の帯電装置。
  6. 上記清掃手段は、一対の弾性発泡部材からなっていることを特徴とする請求項5に記載の帯電装置。
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