JP2006106302A - 光スイッチ - Google Patents

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智己 植杉
Yoshihisa Yamada
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Abstract

【課題】 光反射面及び光入出射面の面精度よくし、特性ばらつきや歩留まりを改善する。
【解決手段】 直角二等辺三角形の面を有する三角柱状のプリズム36とプリズム37を仕切板38の両面に配置してプリズムブロック35を構成する。プリズム36とプリズム37は、直角二等辺三角形の面に垂直な軸の回りで互いに180°回転した向きで配置されている。プリズム36は、側面に第2の光入出射面52、第3の光入出射面53及び第1の光反射面54を備えている。一方、プリズム37は、側面に第1の光入出射面51及び第2の光反射面55、第3の光反射面56を備えている。光を反射させる領域をプリズムブロック35の上部にあるプリズム37と下部にあるプリズム36とを切り替えることにより、入力用光ファイバと出力用光ファイバの結合関係を切り替える。
【選択図】 図7

Description

本発明は、入力用光路(例えば、入力用光ファイバ)と出力用光路(例えば、出力用光ファイバ)との結合関係を切り換える為の光スイッチに関する。
光通信の分野においては、光ファイバ伝送路や光送受信端末装置などを切り換えるために光スイッチが用いられている。2本の入力用光ファイバと2本の出力用光ファイバとの結合関係を切り換えることができる、従来の2×2型光スイッチを説明する。この光スイッチに用いられているミラーブロック1の斜視図を図1に示す。また、図2(a)、(b)はその平面図及び正面図である。ミラーブロック1は、金属、ガラス、プラスチック等によってほぼ直方体状に形成されている。ミラーブロック1の前面には90°の角度を成すようにして、第1の光反射面2と第2の光反射面3が形成されている。さらに、ミラーブロック1の前面上半分では、90°の角度を成すようにして左右に第3の光反射面4と第4の光反射面5が突出している。ここで、第3の光反射面4と第1の光反射面2も90°の角度を成しており、第4の光反射面5と第2の光反射面3も90°の角度を成している。従って、ミラーブロック1の前面上半分では、互いに90°の角度を成すようにして第1の光反射面2、第3の光反射面4、第4の光反射面5及び第2の光反射面3がW溝状に形成されており、ミラーブロック1の前面下半分では、互いに90°の角度を成すようにして第1の光反射面2と第2の光反射面3がV溝状に形成されている。
具体的には、ミラーブロック1の中心を通過する左右の中心面に関しては、ミラーブロック1の上半分で、第1の光反射面2及び第3の光反射面4と、第2の光反射面3及び第4の光反射面5とが面対称となっており、ミラーブロック1の下半分で、第1の光反射面2と第2の光反射面3が面対称となっている。また、ミラーブロック1の光反射面2、3、4及び5の表面は、Auや誘電体多層膜などの反射コートが施されており、入射した光が高い反射率で反射するようになっている。
このミラーブロック1を用いた光スイッチにおいて、2本の入力用光ファイバ6、9と、2本の出力用光ファイバ8、11との結合関係を切り換える方法を図3(a)、(b)の作用説明図を用いて説明する。このような光スイッチにおいては、入力用の光ファイバ6及び9から出射された光7及び10がミラーブロック1の前面上半分のW溝状に形成された光反射面2及び5へ入射する状態(図3(a)参照)と、入力用の光ファイバ6及び9から出射された光7及び10がミラーブロック1の前面下半分のV溝状に形成された光反射面2及び3へ入射する状態(図3(b)参照)とを切り替えることによって、2本の入力用光ファイバ6、9と、2本の出力用光ファイバ8、11との結合関係を切り換えている。
つまり、図3(a)に示す状態においては、第1の入力用光ファイバ6から出射された光7は第1の光反射面2及び第3の光反射面4で反射された後、第1の出力用光ファイバ8に入射する。また、第2の入力用光ファイバ9から出射された光10は第4の光反射面5及び第2の光反射面3で反射された後、第2の出力用光ファイバ11に入射する。よって、この切り替え状態では、第1の入力用光ファイバ6と第1の出力用光ファイバ8が結合され、第2の入力用光ファイバ9と第2の出力用光ファイバ11とが結合される。
次に、図3(b)に示す状態においては、第1の入力用光ファイバ6から出射された光7は第1の光反射面2及び第2の光反射面3で反射された後、第2の出力用光ファイバ11に入射する。また、第2の入力用光ファイバ9から出射された光10は第2の光反射面3及び第1の光反射面2で反射された後、第1の出力用光ファイバ8に入射する。よって、この切り替え状態では、第1の入力用光ファイバ6と第2の出力用光ファイバ11が結合され、第2の入力用光ファイバ9と第1の出力用光ファイバ8とが結合される。
しかし、このような構造の光スイッチにおいては、ミラーブロック1の光反射面2、3、4及び5が一体に形成されており、非常に複雑な形状となっている。このため、ミラーブロックを作製する際には、ミラーブロックの前面を高精度に加工する必要があり、また、ミラーブロックの前面のAu膜や反射コートの面精度出しが困難であって、ミラーブロックの製造が難しかった。さらに、ミラーブロックの前面に形成されるAu膜や反射コートの面精度が不足すると、ミラーブロックで反射する光の偏波依存性が生じたり、入力用光ファイバと出力用光ファイバとの間における過剰損失の原因となり、光スイッチの特性ばらつきや歩留まりの悪化の原因になるという問題があった。
特願2002−192368
本発明は上記のような技術的課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、三角形状をした複数のプリズムを用いた簡単な構造の光反射構造を有する光スイッチを提供することにある。
本発明にかかる光スイッチは、合計で3本以上の入力用光路及び出力用光路を備え、互いに光を伝送する入力用光路と出力用光路の光結合の組み合わせを変更することによって光路切替えを行う光スイッチにおいて、互いに光を伝送する前記入力用光路及び前記出力用光路を、同一平面上において互いに平行に配置し、三角形状をした複数のプリズムをいずれも、その厚み方向が前記平面に垂直となるようにして、前記入力用光路及び前記出力用光路に対向させて配置し、少なくとも一部の前記プリズムをその厚み方向に移動可能としたことを特徴としている。ここで、入力用光路とは、光を透過伝搬させて空間へ光を出射する光伝送媒体であって、例えば光ファイバや光導波路等によって構成されている。出力用光路とは、空間から入射した光を透過伝搬させる光伝送媒体であって、例えば光ファイバや光導波路等によって構成されている。
本発明にかかる光スイッチによれば、互いに光を伝送する入力用光路及び出力用光路を同一平面上において互いに平行に配置し、三角形状をした複数のプリズムをいずれもその厚み方向が前記平面に垂直となるようにして入力用光路及び出力用光路に対向させて配置しているので、入力用光路から出射された光は、プリズムで元の方向へ反射されることによって出力用光路に結合される。さらに、少なくとも一部のプリズムは、その厚み方向に移動可能となっているので、入力用光路及び出力用光路に対向させるプリズムを切り換えることによって入力用光路と出力用光路との光結合の組み合わせを切り換えることができる。
本発明の光スイッチによれば、光を反射させるための構造としてプリズムを使用しているので、プリズムの全反射を利用して光を反射させることができ、Au膜や反射フィルタ等による光反射面の使用を必要最低限に抑えることができる。また、光を反射させるための構造として、形状が単純なプリズムを使用することができるので、安価なプリズム(例えば市販品のプリズム)を使用しても光の入出射面や反射面の面精度を容易に得ることができる。その結果、光スイッチにおける偏波依存性や過剰損失を抑え、特性ばらつきを小さくして歩留まりを良好にするができ、安価で性能の良好な光スイッチを製作することができる。
本発明にかかる光スイッチのある実施態様は、厚み方向に移動可能な前記プリズムを移動させるためのアクチュエータを備えたことを特徴としている。かかる実施態様によれば、アクチュエータを用いてプリズムを移動させることができるので、電気的信号などによって光スイッチを自動的に切り替えることができる。
本発明にかかる光スイッチの別な実施態様は、前記プリズムの一部を直角三角形状をしたプリズムとし、前記プリズムの残部を二等辺三角形状をしたプリズムとし、直角三角形状をした前記プリズムが前記入力用光路及び前記出力用光路に対向するとき、前記入力用光路から出射され直角三角形状をした前記プリズムに入射した光が、直角三角形状をした前記プリズムの互いに直交する側面でそれぞれ反射した後、元の方向へ戻って前記出力用光路に入射するように、直角三角形状をした前記プリズムを配置し、二等辺三角形状をした前記プリズムが前記入力用光路及び前記出力用光路に対向するとき、前記入力用光路から出射された光が、二等辺三角形状をした前記プリズムの対称な側面のうち一方の側面から二等辺三角形状をした前記プリズム内に入射し、前記対称な側面で挟まれた前記プリズムの第三の側面で反射された後、前記対称な側面のうち他方の側面を透過して元の方向へ戻り、前記出力用光路に入射するように、二等辺三角形状をした前記プリズムを配置したことを特徴としている。
このような実施態様によれば、入力用光路及び出力用光路の前方に位置するプリズムを直角三角形状をしたプリズムと二等辺三角形状をしたプリズムとで切り換えることにより、入力用光路と出力用光路の光結合関係を切り換えることができ、例えば2×2型の光スイッチを製作することができる。
上記実施態様においては、二等辺三角形状をしたプリズムの第三の側面に光反射層を形成し、第三の側面においては光反射層によって光が反射されるようにしてもよく、二等辺三角形状をしたプリズムの対称な側面どうしが鋭角をなすようにし、第三の側面において光が全反射されるようにしてもよい。
本発明にかかる光スイッチのさらに別な実施態様は、前記プリズムをいずれも直角三角形状をしたプリズムとし、前記プリズムが前記入力用光路及び前記出力用光路に対向するとき、前記入力用光路から出射され前記プリズムに入射した光が、前記プリズムの互いに直交する側面でそれぞれ反射した後、元の方向へ戻って前記出力用光路に入射するように、それぞれの前記プリズムを配置し、かつ、前記入力用光路及び前記出力用光路を含む平面と平行で前記入出力用光路の光軸方向と直交する方向において、前記プリズムどうしの位置をずらせていることを特徴としている。
上記実施態様においては、入力用光路及び出力用光路の前方に配置される直角三角形状をしたプリズムを入れ替えることによりプリズムの位置を入出力用光路の光軸方向と直交する方向にシフトさせることができ、それによって入力用光路に結合される出力用光路を切り替えることができる。しかも、この実施態様の場合には、各プリズムに予め所定のシフト量を持たせておいてプリズムをその厚み方向に移動させるので、1つのプリズムを入出力用光路の光軸方向と直交する方向にシフトさせる場合と比較して、プリズムを移動させるための機構の精度が低くて済む。
本発明にかかる光スイッチのさらに別な実施態様は、前記プリズムをいずれも直角三角形状をしたプリズムとし、前記プリズムが前記入力用光路及び前記出力用光路に対向するとき、前記入力用光路から出射され前記プリズムに入射した光が、前記プリズムの互いに直交する側面でそれぞれ反射した後、元の方向へ戻って前記出力用光路に入射するように、それぞれの前記プリズムを配置し、かつ、前記入力用光路及び前記出力用光路を含む平面に垂直な軸の回りにおいて、前記プリズムどうしの角度をずらせていることを特徴としている。
上記実施態様においては、入力用光路及び出力用光路の前方に配置される直角三角形状をしたプリズムを入れ替えることにより、入出力用光路を含む平面に垂直な軸の回りでプリズムの角度を変えることができ、それによって入力用光路に結合される出力用光路を切り替えることができる。しかも、この実施態様の場合には、各プリズムどうしを予め所定の角度ずらせておいてプリズムをその厚み方向に移動させるので、1つのプリズムを回転させる場合と比較して、プリズムを回転させるための機構の精度が低くて済む。
本発明にかかる光スイッチのさらに別な実施態様は、前記入力用光路及び前記出力用光路を含む平面と垂直な方向に位置をずらせて複数の前記プリズムを一体化してプリズムブロックを形成し、前記プリズムブロックをアクチュエータにより移動させるようにしたことを特徴としている。かかる実施態様にあっては、プリズムを一体化してプリズムブロックとしたものをアクチュエータに取り付けているので、複数のプリズムをプリズムブロックとして一体化したものをアクチュエータに取り付けることができ、複数のプリズムを個々にアクチュエータに取り付ける場合と比較してアクチュエータに対するプリズムの位置決めなどを容易に行なうことができる。
この実施態様においては、前記プリズムブロックを構成する前記プリズムどうしの間に仕切板を介在させてもよい。この仕切板として厚みの不均一なものを用いれば、仕切板によってプリズムどうしの間に傾きをつけることができる。また、プリズムどうしを接着剤で接着する場合、仕切板の上面でプリズムを接着すれば、接着剤が下のプリズムに伝って流れにくくなり、プリズムどうしを直接接着して一体化する場合のように接着剤で下のプリズムが汚れるのを防ぐことができる。なお、接着剤が仕切板の下方へ流れにくくするためには、仕切板の面積をプリズムの接着面の面積よりも大きくしておくのが望ましい。
本発明にかかる光スイッチのさらに別な実施態様は、複数の前記プリズムのうち一部が固定されていて、残りの前記プリズムがアクチュエータに取り付けられていることを特徴としている。固定されているプリズムは、アクチュエータで動かされるプリズムに比べて位置精度を出すことができるので、かかる実施態様によれば、光スイッチの通常の使用状態では、固定されているプリズムが使用状態となるようにすれば、通常の状態において入力用光路と出力用光路との間の光結合効率を高効率に維持することができる。
本発明にかかる光スイッチのさらに別な実施態様においては、複数の前記プリズムのすべてが、直角二等辺三角形状をしたプリズムとなっている。直角二等辺三角形状をしたプリズムは最もありふれたプリズムであって、安価に入手することができるので、かかる実施態様によれば、光スイッチのコストを抑えることができる。
本発明にかかる光スイッチのさらに別な実施態様においては、前記入力用光路から出射された光が前記プリズムで反射された後、前記出力用光路に入射するまでの光路長が、前記入力用光路及び前記出力用光路に対向しているプリズムによらず同等であることを特徴としている。かかる実施態様によれば、プリズムを切り換えて入力用光路と出力用光路との光結合の組み合わせが変わっても出力用光路に入射する光の位相や出力用光路の端面における光スポット径が変化せず、出力用光路に送られる光の特性や光結合効率が変化しない。
本発明にかかる光スイッチのさらに別な実施態様は、厚み方向に移動可能とした前記プリズムの位置をモニタリングする手段を備えたものである。かかる実施態様によれば、いずれのプリズムが入出力用光路の前方に位置しているかをモニタリングすることができるので、光スイッチの切替状態を検知することができる。
本発明にかかる光スイッチのさらに別な実施態様は、前記入力用光路及び前記出力用光路の、プリズムと対向する部分を一体に構成したものである。かかる実施態様によれば、入出力用光路のプリズムと対向する部分を一体化しているので、入出力光路とプリズムとの位置決め作業を簡略化することができる。
本発明にかかる光スイッチのさらに別な実施態様は、合計で3本以上の入力用光路及び出力用光路を備え、互いに光を伝送する入力用光路と出力用光路の光結合の組み合わせを変更することによって光路切替えを行う光スイッチにおいて、互いに光を伝送する前記入力用光路及び前記出力用光路を、同一平面上において互いに平行に配置し、厚み方向が前記平面に垂直となるようにして三角形状をしたプリズムを前記入力用光路及び前記出力用光路に対向させ、前記入力用光路から出射され前記プリズムを透過した光を反射させ、前記プリズムを再度透過した反射光を前記出力用光路に入射させるための固定ミラーを前記プリズムの背後に配置し、前記プリズムと前記固定ミラーとの間における光路に対して挿抜自在な可動ミラーを設けたことを特徴としている。ここで、入力用光路とは、光を透過伝搬させて空間へ光を出射する光伝送媒体であって、例えば光ファイバや光導波路等によって構成されている。出力用光路とは、空間から入射した光を透過伝搬させる光伝送媒体であって、例えば光ファイバや光導波路等によって構成されている。
本発明にかかる光スイッチによれば、互いに光を伝送する入力用光路及び出力用光路を同一平面上において互いに平行に配置し、厚み方向が前記平面に垂直となるようにして三角形状をしたプリズムを前記入力用光路及び前記出力用光路に対向させ、固定ミラーを前記プリズムの背後に配置しているので、入力用光路から出射された光は、プリズムを透過して固定ミラーで反射され、プリズムを再度透過して出力用光路に結合される。さらに、プリズムと固定ミラーとの間における光路に対して挿抜自在な可動ミラーを設けているので、可動ミラーを前記光路内に挿入したり、前記光路から外したりすることによって入力用光路と出力用光路との光結合の組み合わせを切り換えることができる。
本発明の光スイッチは、三角形状をしたプリズムと平坦なミラー(固定ミラー、可動ミラー)というようにありふれた部材によって構成されているので、光スイッチの構造を簡略化することができ、製造コストを抑えることができる。
なお、本発明の以上説明した構成要素は、可能な限り任意に組み合わせることができる。
以下、本発明の実施例を図面に従って詳細に説明する。ただし、本発明は以下に説明する実施例に限定されるものでないことは勿論である。
図4は本発明の一実施例による光スイッチの外観斜視図、図5は当該光スイッチの要部の断面図である。また、図6は当該光スイッチの内部構造を示す斜視図である。この実施例は、2本の入力用光ファイバ(入力用光路)と、2本の出力用光ファイバ(出力用光路)との結合関係を切り換えることができる2×2型光スイッチである。この光スイッチ12は、光スイッチ本体13とカバー14とからなり、光スイッチ本体13は、図6に示すように構成されている。まず、この光スイッチ12の各部の構成から説明する。
図6に示すように、光スイッチ本体13は、基板15上にプリズムユニット16と光ファイバアレイ18を実装して構成されている。プリズムユニット16は、基板15上の一方に実装されており、光ファイバアレイ18は、基板15上の他方に一体成形された光ファイバ設置ユニット17の上に保持されていて、プリズムユニット16と対向している。
図5及び図6に示すように、このプリズムユニット16にあっては、上面が開口したハウジング21内に電磁石22が納められており、電磁石22の上方に被駆動部23が回動可能に支持されている。被駆動部23は、鉄片24の下面中央部に永久磁石29を固着したものである。
電磁石22は、図5に示すように、コア30の外周にコイル31を巻き回したものである。コア30は永久磁石によって形成されており、コア30の両端部は上方へ延びて(コア30の両端の上方へ延びている部分を、ヨーク部32a、32bという。)鉄片24の両端部下面に対向し、ヨーク部32a、32bはそれぞれS極とN極とに磁化されている。また、鉄片24の下面には、永久磁石29が接合されているので、鉄片24は全体が同一極に磁化されている(例えば、永久磁石29のS極面が鉄片24に接合されていると、鉄片24はS極となる。)。
このような構造のプリズムユニット16の動作及び原理については、特開平10−255631号公報に開示されている。簡単にいうと、電磁石22のコイル31に流す電流の向きによって被駆動部23を異なる方向に回動させることができ、しかも、鉄片24のいずれか一方の端部がいずれかのヨーク部32a、32bに吸着されると、コイル31の電流をオフにしても鉄片24はいずれかのヨーク部32a、32bに吸着された状態を維持する。すなわち、両方向でラッチ動作し、切替状態を保持するために電力を消費しない。
このようにして電磁石22によって、被駆動部23が駆動されると、鉄片24の端がヨーク部32a又は32bに当接することにより、鉄片24は常に所定角度で2つの位置に停止させられる。また、鉄片24の両側には、鉄片24と一体となった一対の金属製バネ片25が平行に設けられており、鉄片24が傾くとそれと共にバネ片25も傾く。バネ片25の両端部下面には電気接点が設けられており、バネ片25の電気接点に対向する位置には、バネ片25が接触したことを検出するための検知部34a、34b(例えば、電気的な接点)がそれぞれ設けられており、いずれの検知部34a、34bから検知信号が出力されているかによってプリズムブロック35が上昇しているか、下降しているかをモニターすることができる。
図7は、鉄片24の端部に固定されているプリズムブロック35の形状を示す斜視図であり、図8(a)はその平面図、図8(b)は図8(a)のX矢視図、図8(c)は図8(a)のY−Y線断面図である。プリズムブロック35は、直角二等辺三角形の面をもった三角柱状のプリズム36と37が、長方体の仕切板38を間に挟んで積み重ねられている。このプリズムブロック35の作製方法は、図9(a)に示すように、まず仕切板38の上に紫外線硬化型樹脂等の接着剤bを塗布し、その上にプリズム36を重ねて位置決めし、紫外線を照射して接着剤bを硬化させる。こうして図9(b)のように仕切板38の上にプリズム36を接着し終えたら、図9(c)のように天地を逆にして、プリズム36の上に仕切板38を位置させる。ついで、仕切板38の上に接着剤bを塗布し、その上にプリズム37を重ねて位置決めし、紫外線を照射して接着剤bを硬化させ、仕切板38の上にプリズム37を固定する。この結果、図9(d)のように、仕切板38の上下にプリズム37とプリズム36が固定されたプリズムブロック35が作製される。
また、プリズム36とプリズム37は、図8(a)の平面図のように、直角二等辺三角形を含む面上で、180°回転させた向きで積み重ねられている。つまり、プリズム36の直角をなす頂点とプリズム37の直角を成す頂点と対向する辺が重なり、プリズム37の直角をなす頂点とプリズム36の直角を成す頂点と対向する辺が重なるように形成されている。プリズム36、37には、同一形状のものが使用され、素材にはガラス、透明プラスチック等が使われている。プリズム36は、側面に第2の光入出射面52、第3の光入出射面53及び第1の光反射面54を備えている。なお、第1の光反射面54の表面には、光を鏡面反射するように、Au薄膜や誘電体多層膜などが形成されている。一方、プリズム37は、側面に第1の光入出射面51及び第2の光反射面55、第3の光反射面56を備えている。ここでは、仕切板38に長方体の板を用いたが、長方体に限らず、プリズム36、37と接着されている面が仕切板38と接着されているプリズム36、37の面よりも大きければよい。
また、プリズムブロック35は、仕切板38を用いずに直接プリズム36と37を接着することも可能である。しかし、このような構造では、プリズムブロック35の接着作業時に、プリズム36と37の間から流れ出た接着剤によって、下になっている方のプリズムの光入出射面及び光反射面を汚し易くなる。本実施例では、図9に示したように、プリズムを上にして仕切板38を下にした状態で接着すれば、接着剤はプリズムの光反射面及び光入出射面に垂れることがないので、光反射面及び光入出射面が接着剤で汚れにくくなる。プリズムブロック35は下面を鉄片24の端部上面に接着剤により接着して固定されている。
図6に示すように、光ファイバ設置ユニット17の上面には、左右で2箇所又は4箇所の凹部41が設けられている。光ファイバアレイ18は、調整板40の上に接着剤で固定されている。調整板40は、両側辺にそれぞれ棒状をした1本又は2本のアーム42を備えており、光ファイバアレイ18を載置された調整板40のアーム42を光ファイバ設置ユニット17の凹部41に納め、光ファイバアレイ18の位置を調整した後、接着剤によってアーム42を凹部41内に固定している。
光ファイバアレイ18には、4本の光ファイバ46〜49の端部が保持されている。光ファイバ46〜49の先端部は、光ファイバアレイ18内で精密に軸心を位置決めされ、所定ピッチで一列に平行に配列され、その状態で固定されている。具体的には、順次、第1の入力用光ファイバ46、第1の出力用光ファイバ47、第2の入力用光ファイバ48、第2の出力用光ファイバ49が配列されている。また、光ファイバアレイ18の前面にはレンズアレイ44が接着剤等で固定されており、レンズアレイ44には光ファイバ46〜49の各端面に対向させて微小な結合用レンズ45が成形されている。このレンズアレイ44は、未硬化の接着剤を挟んで光ファイバアレイ18の前面に配置した後、各光ファイバ46〜49から各結合用レンズ45に光を出射させ、各結合用レンズ45を通過した光をモニターすることによって光ファイバ46〜49と結合用レンズ45の光軸合せを行い、その状態で接着剤を硬化させて光ファイバアレイ18の前面に固定される。
この光スイッチ本体13においては、プリズムユニット16のプリズムブロック35と、光ファイバアレイ18の各光ファイバ46〜49の端面とが互いに対向している。プリズムユニット16の電磁石22を励磁し、鉄片24のプリズムブロック35が設けられているのと反対側の端部を吸着させると、プリズムブロック35が上昇する。この状態では、プリズムブロック35の上半分に位置するプリズム37は光ファイバ46〜49の端部の光軸が含まれる平面よりも上に上がり、図10(a)に示すように、プリズムブロック35の下半分に位置するプリズム36が光ファイバアレイ18に対向する。そして、第1の入力用光ファイバ46及び第2の入力用光ファイバ48が第2の光入出射面52に対向し、第1の出力用光ファイバ47及び第2の出力用光ファイバ49が第3の光入出射面53に対向する。また、プリズムユニット16の電磁石22を励磁して鉄片24のプリズムブロック35が設けられている側の端部を吸着させると、プリズムブロック35が降下する。この状態では、プリズムブロック35の下半分に位置するプリズム36は光ファイバ46〜49の端部の光軸が含まれる平面よりも下に下がり、図10(b)に示すように、プリズムブロック35の上半分に位置するプリズム37が光ファイバアレイ18に対向する。そして、そして、第1の入力用光ファイバ46及び第2の入力用光ファイバ48が第1の光入出射面51を介して第2の光反射面55に対向し、第1の出力用光ファイバ47及び第2の出力用光ファイバ49が第3の光反射面56に対向する。
しかして、各光ファイバ46〜49と各光入出射面51〜53との位置関係が正しく調整されているとすれば、図10(b)のようにプリズムブロック35が降下している切り替え状態の光スイッチ12では、第1の入力用光ファイバ46から出射された光57は第1の光入出射面51からプリズム37内に入射し、第2の光反射面55及び第3の光反射面56で反射された後、再び第1の光入出射面51を通過して、第2の出力用光ファイバ49に入射する。また、第2の入力用光ファイバ48から出射された光58は、第1の光入出射面51からプリズム37内に入射し、第2の光反射面55及び第3の光反射面56で反射された後、再び第1の光入出射面51を通過して、第1の出力用光ファイバ47に入射する。よって、この切り替え状態では、第1の入力用光ファイバ46と第2の出力用光ファイバ49が結合され、第2の入力用光ファイバ48と第1の出力用光ファイバ47とが結合される。
これに対し、図10(a)のようにプリズムブロック35が上昇している切り替え状態の光スイッチ12では、第1の入力用光ファイバ46から出射された光57は第2の光入出射面52からプリズム36内に屈折しながら入射し、第1の光反射面54で反射された後、第3の光入出射面53を屈折しながら透過して、第1の出力用光ファイバ47に入射する。また、第2の入力用光ファイバ48から出射された光58は第2の光入出射面52からプリズム36内に屈折しながら入射し、第1の光反射面54で反射された後、第3の光入出射面53を屈折しながら透過して、第2の出力用光ファイバ49に入射する。よって、この切り替え状態では、第1の入力用光ファイバ46と第1の出力用光ファイバ47が結合され、第2の入力用光ファイバ48と第2の出力用光ファイバ49とが結合されている。
本実施形態の光スイッチ12では、プリズム36、37として市販品などとして量産されている三角プリズムを用い、これを組み合わせることによってプリズムブロックを構成しているので、簡略にプリズムブロックを製作することができ、光スイッチ12のコストを安価にすることができる。しかも、三角プリズムを用いることにより、プリズムブロックの各面の精度や角度を正確に出すことができるので、光スイッチの精度を容易に得ることができる。また、この実施例では、プリズム36の一面にのみAu膜等による反射面を形成すればよく、しかも、この面は平坦面であるので、反射面のばらつきを小さくして偏波依存性や過剰損失を抑えることができる。
なお、本発明において、入出力用の光ファイバが配列されている平面と垂直な方向に位置をずらせて複数のプリズムを一体化してプリズムブロックを形成するという場合には、厚みの厚いプリズムと厚みの薄いプリズムとを用い、厚みの厚いプリズムの側面に、上方又は下方へ寄せて厚みの薄いプリズムを接合させる場合も含まれる。
上記のような構造のプリズムユニット16では、鉄片24をシーソー状に回動させてプリズムブロック35を昇降させているので、プリズムブロック35が上昇しているときのプリズム36の厚み方向と、プリズムブロック35が下降しているときのプリズム37の厚み方向とが平行にならず、少なくとも一方の状態ではプリズムブロック35の光ファイバと対向している面(光入出射面)が光ファイバの光軸を含む平面に垂直にならない。特に、プリズムブロック35を小型化すると、プリズムブロック35が昇降したときの角度の変化が大きくなり、入力用光ファイバ46、48から出てプリズムブロック35で反射された光と出力用光ファイバ47、49との結合効率が低下する恐れがある。このような場合には、図11及び図12(a)、(b)、(c)に示すような構造のプリズムブロック35aを用いればよい。
図11は本発明のさらに別な実施例による光スイッチに用いられるプリズムブロック35aの構造を示す斜視図、図12(a)は当該プリズムブロック35aの上面図、図12(b)は図12(a)のX矢視図、図12(c)は図12(a)のY−Y線断面図である。このプリズムブロック35aにあっては、くさび状をした仕切板38aの上面にプリズム37を接着し、下面にプリズム36を接着している。このプリズムブロック35aにあっては、プリズムブロック35aが下降したときにプリズム37の第1の光入出射面51、第2の光反射面55及び第3の光反射面56に立てた法線が光ファイバ46〜49の先端の光軸を含む平面と平行になるように、傾斜させて仕切板38aの上面に配置されている。また、プリズムブロック35aが上昇したときに第2の光入出射面52、第3の光入出射面53、第1の光反射面54に立てた各法線が光ファイバ46〜49の先端の光軸を含む平面と平行になるようにして、仕切板38aの下面にプリズム36が配置されている。ここで、プリズムブロック35aにおける、プリズム36及び37の傾きは、仕切板38aの厚み勾配により制御している。つまり、図12(c)に示すように光ファイバ46〜49に近い側の仕切板38aの厚さを厚くし、光ファイバ46〜49から離れるほど仕切板38aの厚さを薄くすることで、プリズム36、37に傾きがつけられている。
よって、このようなプリズムブロック35aを用いれば、プリズムブロック35aに入射された光が光ファイバ46〜49の光軸を含む平面から外れることがなく、各光入出射面51〜53及び各光反射面54〜56と、各光ファイバ46〜49との軸芯合せを容易に行えると共に、光スイッチ12の結合効率を向上させることができる。
本実施例3における光スイッチに用いられるプリズムブロック35bの構造を図13に示す。この光スイッチでは、入力用光ファイバが1本で、出力用光ファイバが2本の、1×2型の光スイッチとなっている。この実施例では、直角二等辺三角形の形状をもった三角柱状のプリズム36aと37aは長方体の仕切板38を間に挟んで積み重ねられ、プリズムブロック35bを構成している。また、プリズム36aとプリズム37aは、平面視では、同じ向きに配置され、かつ、直角三角形の長辺(光入出射面59、60となっている辺)と平行な方向へ互いにずれた状態で積み重ねられている。
図14(b)は、プリズムブロック35bが下降していてプリズム37aが用いられている状態を表している。また、図14(a)は、プリズムブロック35bが上昇していてプリズム36aが用いられている状態を表わしている。
プリズムブロック35bの上昇時には、プリズム36aの第2の光入出射面60が、入力用光ファイバ65と第1の出力用光ファイバ66及び第2の出力用光ファイバ67に対向するように配置されている。また、プリズムブロック35bの降下時には、プリズム37aの第1の光入出射面59が、入力用光ファイバ65と第1の出力用光ファイバ66及び第2の出力用光ファイバ67に対向するように配置されている。
しかして、この光スイッチにおいては、プリズムブロック35bが下降している切り替え状態では、図14(b)のように、入力用光ファイバ65から出射された光68は第1の光入出射面59からプリズム37a内に入射して、第1の光反射面61及び第2の光反射面62で反射された後、再び第1の光入出射面59を通過して、第2の出力用光ファイバ67に入射する。よって、この切り替え状態では、入力用光ファイバ65と第2の出力用光ファイバ67とが結合されている。
これに対し、プリズムブロック35bが上昇している切り替え状態では、図14(a)のように、入力用光ファイバ65から出射された光68は第2の光入出射面60からプリズム36a内に入射して、第3の光反射面63及び第4の光反射面64で反射された後、再び第2の光入出射面60を通過して、第1の出力用光ファイバ66に入射する。よって、この切り替え状態では、入力用光ファイバ65と第1の出力用光ファイバ66とが結合される。
ここでプリズムブロック35bにおいては、プリズム36a及び37aの光入出射面60及び59を光ファイバ65〜67に対向させて配置したが、図14(a)(b)の状態から各プリズム36a37aを180°回転させて配置し、プリズム36a及び37aの光反射面63、64及び61、62を光ファイバ65〜67に対向させて配置し、光入出射面59、60の表面にAuや誘電体多層膜で全反射するようにコートしてもよい。
なお、入力用光ファイバが2本で、出力用光ファイバが1本の、1×2型の光スイッチも可能であることはもちろんである。
実施例1の図7に示すようなプリズムブロック35を用いた場合には、図10(a)のように、第1の入力用光ファイバ46から出射された光57が第2の光入出射面52からプリズム36内に入射し、第1の光反射面54で反射された後、第3の光入出射面53を通過して、第1の出力用光ファイバ47に入射する場合と、図10(b)のように、第1の入力用光ファイバ46から出射された光57が第1の光入出射面51からプリズム37内に入射し、第2の光反射面55及び第3の光反射面56で反射された後、再び第1の光入出射面51を通過して、第2の出力用光ファイバ49に入射する場合とでは、第1の入力用光ファイバ46から出射してから第1の出力用光ファイバ47又は第2の出力用光ファイバ49に入射するまでの光路長が異なる。従って、第1の出力用光ファイバ47に入射する光57と、第2の出力用光ファイバ49に入射する光57とでは、出力用ファイバ端面における、光57の位相や光スポット系などが異なり、光スイッチを切り換えることによって光信号の特性が変化し、例えば、レンズ位置の調整が必要になったり、結合効率が変化する恐れがある。
図15(a)に示すものは、上記のような問題を解消するための、最適なプリズムブロック35cの構造を示す平面図、図15(b)は図15(a)のX−X線断面図である。このプリズムブロック35cにあっては、実施例1と同様に直角二等辺三角形の形状をもった三角柱状のプリズム36と37が、長方体の仕切板38を間に挟んで積み重ねられている。また、プリズムブロック35cが上昇した位置においては、プリズム36の第2の光入出射面52、第3の光入出射面53が、それぞれ光ファイバ46、48と光ファイバ47、49に対向しており、プリズムブロック35cが降下した位置では、プリズム37の第1の光入出射面51が光ファイバ46〜49に対向している。さらに、プリズム36の直角二等辺三角形の直角を成す頂点は、入出力用の光ファイバの光軸方向と平行に、プリズム37の第1の光入出射面51から距離δ1だけ遠ざけて固定されている。これによってプリズムブロック35cのプリズム36を用いても、プリズム37を用いても空間光路長に変化がないようにしている。
いま、プリズム36の厚み方向から見て、プリズム36の第2の光入出射面52と第3の光入出射面53の間の頂点を通り第1の光反射面54と平行な仮想直線を考えると、当該仮想直線を通過して第2の光入出射面52からプリズム36内に入射し、第1の光反射面54で反射されて再びプリズム36から出射し、仮想直線に達するまでの光の光路長は、次の数式(1)で表わされる。ただし、dは光ファイバ46〜49の配列ピッチ、nはプリズム36の屈折率である。
Figure 2006106302
また、プリズム37の厚み方向から見て、プリズム37の頂角90°の頂点を挟む2辺の長さをいずれもLとすれば、プリズム37の第1の光入出射面51から入射してプリズム37内で反射した後、再度第1の光入出射面51を透過するまでの光路長は、次の数式(2)で表わされる。ただし、nはプリズム37の屈折率である。
Figure 2006106302
よって、数式(1)で表わされる光路長と数式(2)表わされる光路長との間に次の数式(3)で表わされるような関係がある場合には、図15(b)に示すように、プリズム36の頂点がプリズム37の第1の光入出射面51よりも次の数式(4)で表わされるδ1だけ光ファイバから遠くなるようにすれば、プリズム36を用いている場合と、プリズム37を用いている場合との光路長を等しくすることができる。
Figure 2006106302
Figure 2006106302
このようにして光路長を等しくした上で、入力用の光ファイバから出射された光束がこの光路長の1/2の位置で焦点を結ぶようにすれば、いずれのプリズム36、37が使用されている場合も、入力用の光ファイバから出射された光を効率良く出力用の光ファイバに結合させることができる。
図16(a)に示すものは、上記のような問題を解消するための、最適なプリズムブロック35dの別な構造を示す平面図、図16(b)は図16(a)のX矢視図、図16(c)は図16(a)のY−Y線断面図である。このプリズムブロック35dにあっては、プリズムブロック35dは、実施例1と同様に直角二等辺三角形の形状をもった三角柱状のプリズム36bと37bが長方体の仕切板38を間に挟んで積み重ねられている。また、プリズムブロック35dが上昇した位置においては、プリズム36bの第2の光入出射面52と、第3の光入出射面53とが、それぞれ光ファイバ46、48と光ファイバ47、49とに対向しており、プリズムブロック35dが降下した位置では、プリズム37bの第1の光入出射面51が光ファイバ46〜49に対向している。
いま、プリズム36bの厚み方向から見て、プリズム36bの第2の光入出射面52と第3の光入出射面53の間の頂点を通り第1の光反射面54と平行な仮想直線を考えると、当該仮想直線を通過して第2の光入出射面52からプリズム36b内に入射し、第1の光反射面54で反射されて再びプリズム36から出射し、仮想直線に達するまでの光の光路長は、前記数式(1)で表わされる。ただし、このプリズム36bの屈折率をnとする。
また、プリズム37bの厚み方向から見て、プリズム37bの頂角90°の頂点を挟む2辺の長さをいずれもLとすれば、プリズム37bの第1の光入出射面51から入射してプリズム37b内で反射した後、再度第1の光入出射面51を透過するまでの光路長は、前記数式(2)で表わされる。ただし、このプリズム37bの屈折率もnとする。
よって、数式(1)で表わされる光路長と数式(2)表わされる光路長との間に次の数式(5)で表わされるような関係がある場合には、図16(c)に示すように、プリズム36bの頂点がプリズム37bの第1の光入出射面51よりも次の数式(6)で表わされるδ2だけ光ファイバ側は飛び出るようにすれば、プリズム36bを用いている場合と、プリズム37bを用いている場合との光路長を等しくすることができる。
Figure 2006106302
Figure 2006106302
この場合にも、両光路長を等しくした上で、入力用の光ファイバから出射された光束がこの光路長の1/2の位置で焦点を結ぶようにすれば、いずれのプリズム36、37が使用されている場合も、入力用の光ファイバから出射された光を効率良く出力用の光ファイバに結合させることができる。
図16の実施例では、一例を挙げると、プリズム36bの直角二等辺三角形の90°の頂点を挟む辺の長さは1.5mmとなっており、プリズム37bの直角二等辺三角形の90°の頂点を挟む辺の長さLは1.0mmとなっている。さらに、プリズム36bの第2の光入出射面52と第3の光入出射面53の間の頂点が、プリズム37bの第1の光入出射面51よりも光ファイバ側へδ2=0.4mmだけ突出している。
実施例1の光スイッチ12では、プリズム36内で光を反射させるため、第3の光反射面56にAu薄膜や誘電体多層膜などの反射コートが施されている。そのため、光反射面56で反射される光は、プリズム36の光反射面56の面精度と反射コートの面精度の2つの要素の影響を受けてしまう。ここで、面精度が不足すると、偏波依存性や過剰損失の原因となり、特性ばらつきや歩留まりが悪化する問題がある。また、プリズム36の加工コストが高くつくことになる。
図17(a)は、上記のような問題を解消するための、最適なプリズムブロック35eの構造を示す平面図、図17(b)は図17(a)のX矢視図、図17(c)は図17(a)のY−Y線断面図である。このプリズムブロック35eにあっては、実施例1と同様に三角柱状のプリズム36cと37が長方体の仕切板38を間に挟んで積み重ねられている。プリズム36cは、二等辺三角形の面を持つ三角柱であり、等しい辺長を有する第2の光入出射面52と第3の光入出射面53の間の狭角が鋭角となっている。プリズム37は、実施例1と同様に直角二等辺三角形の面をもつ三角柱である。
ここで、プリズム36cの二等辺三角形の長さが等しい二辺で作られる頂点の角度(光入出射面52、53間の挟角)α及びプリズム36cの屈折率nは、プリズムブロック35eが上昇した状態において、第1の入力用光ファイバ46及び第2の入力用光ファイバ48から出射された光57及び光58が、第3の光反射面56で反射するときに、全反射するような値に設定されている。
例えば、プリズム36cの屈折率nが、表1に示すように、n=1.5、1.6、1,7、…、2.2の場合を考えると、プリズム36cと空気との界面における臨界角θcは、それぞれ表1に示したような値になるので、プリズム36cの頂角αを表1に表したような値よりも小さくすることによりプリズム36c内の光57、58を第3の光反射面56で全反射させることができる。
Figure 2006106302
これによってプリズムブロック35eにおけるプリズム36cの光反射面56に反射コートをしなくても、光を反射させることができる。このようなプリズムブロック35eを用いれば、光反射面56で反射される光は、プリズム36cの反射面の面精度のみからしか影響を受けなくなるので、偏波依存性や過剰損失を減少でき、特性ばらつきや歩留まりを改善することができる。また、プリズムの光反射面に反射コートをする必要がなくなるので、製造時のプロセス数も減少し、コスト削減も期待できる。
図18(a)、(b)は本発明のさらに別な実施例による光スイッチを説明する図である。また、図19(a)、(b)は、それぞれ図18(a)、(b)の状態に対応した断面を示す概略側面図である。プリズム36は、プリズムユニット16の鉄片24の端部に固定されている。プリズム37bは、光ファイバ46〜49からの距離がプリズム36よりも遠方にあり、光スイッチの切替をしても動かず、かつ、光ファイバ46〜49の先端の光軸と同一平面に含まれるような位置に固定されている。例えば、プリズム37bは、プリズムユニット16のハウジング21等に固定すればよい。このとき、プリズム36とプリズム37bは、平面視において、プリズム36の二等辺三角形の長さが等しい二辺で挟まれた頂点の二等分線が、プリズム37bの二等辺三角形の長さが等しい二辺で挟まれた頂点の二等分線と一致するようにして前後に配置されている。
この光スイッチにおいて、図19(a)のように、プリズム36が上昇している切り替え状態では、図18(a)のように、第1の入力用光ファイバ46及び第2の入力用光ファイバ48から出射された光57、58は、それぞれ第1の光入出射面69からプリズム36内に入射して、第1の光反射面72で反射された後、第2の光入出射面70を通過して、第1の出力用光ファイバ47及び第2の出力用光ファイバ49に入射する。よって、この切り替え状態では、第1の入力用光ファイバ46と第1の出力用光ファイバ47とが結合され、第2の入力用光ファイバ48と第2の出力用光ファイバ49とが結合されている。
これに対し、図19(b)のように、プリズム36が下降している切り替え状態では、図18(b)のように、第1の入力用光ファイバ46及び第2の光ファイバ48から出射された光57、58は、それぞれ第3の光入出射面71からプリズム37b内に入射して、第2の光反射面73及び第3の光反射面74で反射され、再び第3の光入出射面71を透過した後、第2の出力用光ファイバ49及び第1の出力用光ファイバ47に入射する。よって、この切り替え状態では、第1の入力用光ファイバ46と第2の出力用光ファイバ49とが結合され、第2の入力用光ファイバ48と第1の出力用光ファイバ47とが結合されている。
図20(a)、(b)は本発明のさらに別な実施例による光スイッチを示す概略平面図である。直角三角形状をしたプリズム37cは、光ファイバ46〜49の光軸を含む平面上において、光入出射面77及び光入出射面79が光ファイバ46〜49側を向くようにして光ファイバ46〜49の前方に固定されている。なお、光ファイバ46〜49は、光ファイバアレイ内の複数本の光ファイバのうち一部の光ファイバのみを使用している。また、プリズム37cの裏面側には、その裏面側の光入出射面78と平行に対向させて固定ミラー76を配置している。さらに、プリズム37cと固定ミラー76との間における光路に対して挿抜自在に両面ミラー75を設けている。両面ミラー75は可動ミラーとなっており、プリズムユニット16に用いたのと同じようなアクチュエータを用いて昇降させるようにしている。また、両面ミラー75は光入出射面78及び固定ミラー76と平行に配置されている。両面ミラー75は、アクチュエータによって昇降させられるようになっており、両面ミラー75が上昇している場合には、光ファイバ46〜49の先端の光軸を含む平面を横切る位置に飛び出る。
この光スイッチにおいては、両面ミラー75が上昇している切り替え状態では、図20(a)に示すように、第1の入力用光ファイバ46から出射された光57は、光入出射面77からプリズム37c内に入射し、裏面側の光入出射面78を抜けて固定ミラー76及び両面ミラー75で反射された後、再び固定ミラー76で反射され、裏面側の光入出射面78を通過してプリズム37c内に入り、光入出射面79を通過して、第2の出力用光ファイバ49に入射する。第2の入力用光ファイバ48から出射された光58は、光入出射面77からプリズム37c内に入射し、裏面側の光入出射面78を抜けて両面ミラー75で反射された後、再び裏面側の光入出射面78を通過してプリズム37c内に入り、光入出射面79を通過して、第1の出力用光ファイバ47に入射する。よって、この切り替え状態では、第1の入力用光ファイバ46と第2の出力用光ファイバ49とが結合され、第2の入力用光ファイバ48と第1の出力用光ファイバ47とが結合される。
これに対し、両面ミラー75が下降している切り替え状態では、図20(b)に示すように、第1の入力用光ファイバ46及び第2の光ファイバ48から出射された光57、58は、それぞれ光入出射面77からプリズム37c内に入射し、裏面側の光入出射面78を抜けて固定ミラー76で反射された後、裏面側の光入出射面78から再度プリズム37cに入射し、光入出射面79を通過し、第1の出力用光ファイバ47及び第2の出力用光ファイバ49に入射する。よって、この切り替え状態では、第1の入力用光ファイバ46と第1の出力用光ファイバ47とが結合され、第2の入力用光ファイバ48と第2の出力用光ファイバ49とが結合されている。
図21(a)、(b)に示すものは、実施例7の変形例であり、両面ミラー75をプリズム37cの裏面側の光入出射面78及び固定ミラー76と直交するように配置している。この場合にも、図21(a)、(b)に示すように、2×2型の光スイッチを構成することができる。
図22は本発明のさらに別な実施例である、1×2型の光スイッチに用いられるプリズムブロック35fを示す概略平面図である。このプリズムブロック35fでは、仕切板38の下面に直角三角形状の面を有する三角柱状のプリズム36aを接着し、仕切板38の上面に直角三角形状の面を有する三角柱状のプリズム37aを接着している。このプリズムブロック35fを上から見た状態では、プリズム36aとプリズム37aとは、プリズム36a、37aの厚み方向と平行なある軸の回りに互いに少し回転している。
図23(a)はプリズムブロック35fが上昇していてプリズム36aが用いられている様子を表わしている。プリズムブロック35fが上昇している切り替え状態では、プリズム36aが光ファイバ65〜67と対向している。この状態では、図23(a)のように、入力用光ファイバ65から出射された光68は第2の光入出射面60からプリズム36a内に入射して、第3の光反射面63及び第4の光反射面64で反射された後、再び第2の光入出射面60を通過して、第1の出力用光ファイバ66に入射する。よって、この切り替え状態では、入力用光ファイバ65と第1の出力用光ファイバ66とが結合される。
図23(b)は、プリズムブロック35fが下降していてプリズム37aが用いられている様子を表わしている。プリズムブロック35fが下降している切り替え状態では、プリズム37aが光ファイバ65〜67と対向している。この切り替え状態では、図23(b)のように、入力用光ファイバ65から出射された光68は第1の光入出射面59からプリズム37a内に入射して、第1の光反射面61及び第2の光反射面62で反射された後、再び第1の光入出射面59を通過して、第2の出力用光ファイバ67に入射する。よって、この切り替え状態では、入力用光ファイバ65と第2の出力用光ファイバ67とが結合されている。
なお、これまで説明した実施例では、プリズム又はプリズムブロックはシーソー状に動かされるようになっていたが、圧電アクチュエータやモータ等によって平行移動させられるようにしてもよい。
また、本発明において三角形状のプリズムとは、文字通り三角形状(三角柱状)のプリズムに限らず、多少変形していても差し支えない。特に、入力用の光ファイバと出力用の光ファイバとの間の光路とならない領域では、プリズムが一部カットされていたり、余分な領域が付加されていたりしても差し支えない。言い換えると、光入出射面と光反射面を結んだ領域が三角形状になっていればよい。
従来の光スイッチに用いられているミラーブロックの形状を示す斜視図である。 (a)、(b)は同上のミラーブロックの平面図及び正面図である。 (a)、(b)は従来の光スイッチによる切り替え動作を説明する図である。 本発明の一実施例による光スイッチの外観図である。 同上の光スイッチの概略断面図である(カバーは図示省略)。 図4の光スイッチの内部構造を示す斜視図である。 被駆動部上に固定されているプリズムブロックの形状を示す斜視図である。 (a)は同上プリズムブロックの平面図、(b)は(a)のX矢視図、(c)は(a)のY−Y線断面図である。 (a)、(b)、(c)及び(d)は、プリズムブロックの製作工程を説明する概略図である。 (a)、(b)は、本発明にかかる光スイッチの作用説明図である。 本発明のさらに別の実施例における光スイッチに用いられるプリズムユニットの構造を示す斜視図である。 (a)は同上のプリズムブロックの平面図、(b)は(a)のX矢視図、(c)は(a)のY−Y線断面図である。 本発明のさらに別の実施例における光スイッチに用いられるプリズムユニットの構造を示す斜視図である。 (a)、(b)は、同上の実施例における光スイッチの作用説明図である。 (a)は本発明のさらに別の実施例におけるプリズムブロックの平面図、(b)は(a)のX−X線断面図である。 (a)は本発明のさらに別の実施例におけるプリズムブロックの平面図、(b)は(a)のX矢視図、(c)は(a)のY−Y線断面図である。 (a)は本発明のさらに別の実施例におけるプリズムブロックの平面図、(b)は(a)のX矢視図、(c)は(a)のY−Y線断面図である。 (a)、(b)は、本発明のさらに別の実施例における光スイッチの作用説明図である。 (a)、(b)は、同上の実施例における光スイッチの簡略化した動作説明図である。 (a)、(b)は、本発明のさらに別の実施例における光スイッチの作用説明図である。 (a)、(b)は、本発明のさらに別の実施例における光スイッチの作用説明図である。 本発明のさらに別の実施例に用いられているプリズムブロックの斜視図である。 (a)、(b)は同上の実施例における光スイッチの作用説明図である。
符号の説明
13 光スイッチ本体
15 基板
16 プリズムユニット
17 光ファイバ設置ユニット
18 光ファイバアレイ
22 電磁石
24 鉄片
35 プリズムブロック
36 プリズム
37 プリズム
38 仕切板
40 調整板
41 凹部
42 アーム
44 レンズアレイ
45 レンズ
51 第1の光入出射面
52 第2の光入出射面
53 第3の光入出射面
54 第1の光反射面
55 第2の光反射面
56 第3の光反射面

Claims (15)

  1. 合計で3本以上の入力用光路及び出力用光路を備え、互いに光を伝送する入力用光路と出力用光路の光結合の組み合わせを変更することによって光路切替えを行う光スイッチにおいて、
    互いに光を伝送する前記入力用光路及び前記出力用光路を、同一平面上において互いに平行に配置し、
    三角形状をした複数のプリズムをいずれも、その厚み方向が前記平面に垂直となるようにして、前記入力用光路及び前記出力用光路に対向させて配置し、
    少なくとも一部の前記プリズムをその厚み方向に移動可能としたことを特徴とする光スイッチ。
  2. 厚み方向に移動可能な前記プリズムを移動させるためのアクチュエータを備えたことを特徴とする、請求項1に記載の光スイッチ。
  3. 前記プリズムの一部を直角三角形状をしたプリズムとし、前記プリズムの残部を二等辺三角形状をしたプリズムとし、
    直角三角形状をした前記プリズムが前記入力用光路及び前記出力用光路に対向するとき、前記入力用光路から出射され直角三角形状をした前記プリズムに入射した光が、直角三角形状をした前記プリズムの互いに直交する側面でそれぞれ反射した後、元の方向へ戻って前記出力用光路に入射するように、直角三角形状をした前記プリズムを配置し、
    二等辺三角形状をした前記プリズムが前記入力用光路及び前記出力用光路に対向するとき、前記入力用光路から出射された光が、二等辺三角形状をした前記プリズムの対称な側面のうち一方の側面から二等辺三角形状をした前記プリズム内に入射し、前記対称な側面で挟まれた前記プリズムの第三の側面で反射された後、前記対称な側面のうち他方の側面を透過して元の方向へ戻り、前記出力用光路に入射するように、二等辺三角形状をした前記プリズムを配置したことを特徴とする、請求項1に記載の光スイッチ。
  4. 二等辺三角形状をした前記プリズムの前記第三の側面に光反射層を形成したことを特徴とする、請求項3に記載の光スイッチ。
  5. 二等辺三角形状をした前記プリズムの対称な側面どうしが鋭角をなすことを特徴とする、請求項3に記載の光スイッチ。
  6. 前記プリズムをいずれも直角三角形状をしたプリズムとし、
    前記プリズムが前記入力用光路及び前記出力用光路に対向するとき、前記入力用光路から出射され前記プリズムに入射した光が、前記プリズムの互いに直交する側面でそれぞれ反射した後、元の方向へ戻って前記出力用光路に入射するように、それぞれの前記プリズムを配置し、かつ、
    前記入力用光路及び前記出力用光路を含む平面と平行で前記入出力用光路の光軸方向と直交する方向において、前記プリズムどうしの位置をずらせていることを特徴とする、請求項1に記載の光スイッチ。
  7. 前記プリズムをいずれも直角三角形状をしたプリズムとし、
    前記プリズムが前記入力用光路及び前記出力用光路に対向するとき、前記入力用光路から出射され前記プリズムに入射した光が、前記プリズムの互いに直交する側面でそれぞれ反射した後、元の方向へ戻って前記出力用光路に入射するように、それぞれの前記プリズムを配置し、かつ、
    前記入力用光路及び前記出力用光路を含む平面に垂直な軸の回りにおいて、前記プリズムどうしの角度をずらせていることを特徴とする、請求項1に記載の光スイッチ。
  8. 前記入力用光路及び前記出力用光路を含む平面と垂直な方向に位置をずらせて複数の前記プリズムを一体化してプリズムブロックを形成し、前記プリズムブロックをアクチュエータにより移動させるようにしたことを特徴とする、請求項1に記載の光スイッチ。
  9. 前記プリズムブロックにおいて、前記プリズムどうしの間に仕切板を介在させたことを特徴とする、請求項8に記載の光スイッチ。
  10. 複数の前記プリズムのうち一部が固定されていて、残りの前記プリズムが前記アクチュエータに取り付けられていることを特徴とする、請求項2に記載の光スイッチ。
  11. 複数の前記プリズムのすべてが、直角二等辺三角形状をしたプリズムであることを特徴とする、請求項1に記載の光スイッチ。
  12. 前記入力用光路から出射された光が前記プリズムで反射された後、前記出力用光路に入射するまでの光路長が、前記入力用光路及び前記出力用光路に対向しているプリズムによらず同等であることを特徴とする、請求項1に記載の光スイッチ。
  13. 厚み方向に移動可能とした前記プリズムの位置をモニタリングする手段を備えた、請求項1に記載の光スイッチ。
  14. 前記入力用光路及び前記出力用光路の、プリズムと対向する部分を一体に構成したことを特徴とする、請求項1に記載の光スイッチ。
  15. 合計で3本以上の入力用光路及び出力用光路を備え、互いに光を伝送する入力用光路と出力用光路の光結合の組み合わせを変更することによって光路切替えを行う光スイッチにおいて、
    互いに光を伝送する前記入力用光路及び前記出力用光路を、同一平面上において互いに平行に配置し、
    厚み方向が前記平面に垂直となるようにして三角形状をしたプリズムを前記入力用光路及び前記出力用光路に対向させ、
    前記入力用光路から出射され前記プリズムを透過した光を反射させ、前記プリズムを再度透過した反射光を前記出力用光路に入射させるための固定ミラーを前記プリズムの背後に配置し、
    前記プリズムと前記固定ミラーとの間における光路に対して挿抜自在な可動ミラーを設けたことを特徴とする光スイッチ。
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